マスオ「おっ、あの屋台の後らへんなら花火がよく見えそうだなぁ」 (154)

ノリスケ「いいですねぇ!まだ場所も空いてるみたいですし、あそこにしましょう」

マスオ「よし!じゃあさっそくブルーシートを広げてっと・・・」

ノリスケ「それにしてもヒドイですよねぇ。どうせ暇なんでしょなんて言って僕らに花火の場所取りをさせて」

マスオ「まぁいいじゃないか」

ノリスケ「そうですね。まだこんなに早い時間なのに意外と浴衣姿の若い女性も多いですし」

マスオ「おいおいノリスケくん、僕らはあくまで花火の場所取りに来てるだけなんだから」

いその家

ワカメ「お姉ちゃ~ん!私の浴衣は!?」

サザエ「え?もう着るの?」

ワカメ「だって~、早く着たいんだもん」

サザエ「お夕飯食べてからにしなさい。それから着せてあげるから」

ワカメ「は~い・・・」

テキ屋店員「チッ・・・マジだりぃー」

テキ屋店員「・・・しゃせー・・・」

タラオ「ママ~」

サザエ「あらタラちゃんどうしたの?」

タラオ「早く花火がみたいで~す」

サザエ「まぁタラちゃんまで。花火が上がるのは夜になってからよ」

ワカメ「でも早く行かないといい場所なくなっちゃうんじゃないの?」

サザエ「それならマスオさんとノリスケさんが場所取りしてくれてるから大丈夫よ。だからお夕飯食べてから行ってももいい場所で花火が見られるわよ」

カツオ「まったく君たちは子どもだなぁ。花火なんかで浮かれちゃって」

ワカメ「なによ~、お兄ちゃんだって花火大会楽しみにしてるでしょ」

サザエ「カツオはどっちかというと花火より出店の方が楽しみなのよねぇ」

カツオ「まぁ~ね~」

サザエ「まさにカツオは花より団子ね」

カツオ「花火大会にはイクラちゃんとタイコおばさんも一緒にいくんでしょ?」

サザエ「ええそうよ。うちで一緒に夕飯を食べてそのまま一緒に河川敷まで行く予定だけど、そろそろ来るんじゃないかしら?」

タイコ「こんばんはー」

イクラ「チャーン」

サザエ「あ、来たみたいだわ」

タラオ「イクラちゃんでーす」

ワカメ・カツオ「いらっしゃーい」

河川敷

ノリスケ「それにしてもサザエさんたち遅いですねー」

マスオ「でもまだ花火が上がるまでは時間があるじゃないか。サザエが作ってくれたお弁当でも食べながら待とうじゃないかノリスケくん」

ノリスケ「おっいいですねぇ」

マスオ「僕たちが場所取りで家で夕飯を食べられないからって作ってくれたんだよ」

ノリスケ「じゃあ僕飲み物でも買ってきますよ」

マスオ「悪いね~」

テキ屋オーナー「おぅ、調子はどうだ?」

テキ屋店員「あ、うっすおやっさん。まぁこれからっすかねー。」

オーナー「そーかー。俺は他の店見てくるから後たのんだぞ」

店員「うぃーす」

河川敷

ワカメ「お父さんお母さん早くー!」

フネ「はいはい。そんなに急がなくても大丈夫ですよ」

タラオ「お店がいっぱいでーす」

イクラ「チャーン!」

カツオ「マスオ兄さんたちどのあたりで場所取りしてるの?」

サザエ「さぁ・・・・でも花火がよく見える場所を取っておくから期待してろって言ってたけど、どのあたりかしら?」

ワカメ「あ、お姉ちゃーん!マスオ兄さんたちいたわよー」

波平「なんだノリスケ、もうビール飲んどるのか」

ノリスケ「あ、おじさ~ん。いやぁ、なかなか待ってても来ないもんですから先にちょっと飲ませてもらってますよ」

サザエ「あなた本当にいい場所取ってくれたのね」

マスオ「どうだいサザエ、ここなら真正面から花火が見えてなかなか見ごたえがあると思わないか?」

タイコ「あなた、まだ花火も上がってないのにおじさまたちより先にビールを飲むなんて」

ノリスケ「まぁまぁ、夏祭りなんだしいいじゃないか。ハハハ」

カツオ「あ!ノリスケおじさんたちたこ焼きや焼きそば買ってる!」

ノリスケ「あぁ、これはお弁当だけじゃお腹いっぱいにならなくてね」

ワカメ「ずるーい!」

イクラ「バーブ!」

カツオ「大人が子どもより先に出店のたこ焼きを買って食べるなんてひどいよ!」

サザエ「あんたたち、ノリスケさんは花火がよく見える場所を取るために夕飯にお弁当を食べながら頑張ってくれたんだからこれぐらいいいじゃないの」

ノリスケ「よし!じゃあおじさんがみんなに何か買ってあげよう」

カツオ・ワカメ「わーい!」

タラオ「わーいですぅ」

イクラ「チャーン!」

カツオ「僕かき氷!」

ワカメ「私フランクフルトー!」

タラオ「僕はわたあめがいいでーす!」

イクラ「チャーン!」

ノリスケ「わかったわかった。じゃあまずはかき氷からいこうか」

かき氷の出店

カツオ「僕宇治金時!」

ノリスケ「カツオくん渋いねー!ていうかこんな出店で宇治金時なんかあるのかい?」

ワカメ「私はイチゴの練乳掛けで!」

ノリスケ「ワカメちゃんはかき氷の味もかわいいもの選ぶんだねー。今日の浴衣姿もかわいいよ!」

ワカメ「やだーノリスケおじさんったら」

タラオ「イクラちゃんは僕とはんぶんこですぅ。どれがいいですか?」

イクラ「バーブ!」

タラオ「え、レモンですか?僕はブルーハワイがいいですぅ。ブルーハイに変える気はないですか?」

イクラ「バーブ!」

タラオ「じゃあレモンでいいですぅ・・・・」

中島「やぁいそのー!どうしたんだこんなところで?」

カツオ「どうしたんだって、花火見に来たに決まってるだろ」

橋本「いそのも家族と来てるのか?」

カツオ「そうだよ。橋本や西原もそうなのか?」

西原「ああ。さっき偶然会ったんだよな」

中島「俺もおじいちゃんと来てたんだけど、ばったり会ってさ」

橋本「なぁ、いそのもちょっと抜けて俺らと一緒に花火見ないか?」

カツオ「うーん、悪いけどこれからいろんな出店の食べ歩きをしなきゃいけなくて・・・」

西原「向こうにカオリちゃんと早川さんもいてさ、二人も誘おうと思うんだけど」

カツオ「行く行く!行くよ!」

中島「あと花沢さんもいたよな」

カツオ「あぁ・・・そう。花沢さんは別に・・・・誘わなくてもいいんじゃないかな・・・・」

中島「なんだよいその、花沢さん誘いたくないのか?」

カツオ「いや、そういう訳じゃないけど。ほら、せっかく家族水入らずで花火を見に来てるのに邪魔しちゃ悪いかなって」

橋本「花沢さんはカオリちゃんたちと来てたぞ?」

西原「よくわかんないけど女子会夏祭りとかなんとか言ってたけど」

カツオ「女子会?なんだそりゃ」

中島「で、いそのはどうするんだ?俺たちと一緒に花火見るのか?」

カツオ「行くよ。ノリスケおじさん、中島たちと花火見てもいい?」

ノリスケ「ああかまわないよ。そのかわり迷子になんかなるんじゃないぞー」

カツオ「大丈夫だよ、僕もう五年生なんだし。お父さんやお母さんにも伝えといて」

ワカメ「おっきなフランクフルトおいしかったー♪」

タラオ「わたあめおいしいでーす」

イクラ「チャーン」

ノリスケ「えーっと、どこだったかなぁ。会場が広すぎてどこに場所を取ったのかわかんなくなっちゃった」

タラオ「あそこでーす」

ノリスケ「ん?あ、そうそう。あのベビーカステラ屋の後ろの階段に場所を取ったんだった」

ワカメ「ねぇノリスケおじさん、次はベビーカステラたべた~い」

タラオ「僕も食べたいでーす」

イクラ「チャーン」

フネ「もうすぐ花火が上がるというのに、子どもたち帰ってきませんね」

波平「浮かれていろんな出店をまわっとるんだろう。ノリスケも一緒だし、心配することはない」

サザエ「そうね。それにしてもあの子たちわがまま言ってなければいいけど」

タイコ「私、ちょっと様子を見てきましょうか?」

サザエ「大丈夫よ。ノリスケさんもきっと子どもたちと一緒になって楽しんでるでしょうし」

タイコ「そうですね。まるで子どもみたいな人ですから」

サザエ「たしかに、子どもがそのまま大人になったようなやつだからなぁ、ノリスケは」

フネ「お父さん」

タイコ「いえ、おじさまの言うとおりですわ。時々子どもっぽいところがありますから。ふふふ」

>>41
訂正

フネ「もうすぐ花火が上がるというのに、子どもたち帰ってきませんね」

波平「浮かれていろんな出店をまわっとるんだろう。ノリスケも一緒だし、心配することはない」

サザエ「そうね。それにしてもあの子たちわがまま言ってなければいいけど」

タイコ「私、ちょっと様子を見てきましょうか?」

サザエ「大丈夫よ。ノリスケさんもきっと子どもたちと一緒になって楽しんでるでしょうし」

タイコ「そうですね。まるで子どもみたいな人ですから」

波平「たしかに、子どもがそのまま大人になったようなやつだからなぁ、ノリスケは」

フネ「お父さん」

タイコ「いえ、おじさまの言うとおりですわ。時々子どもっぽいところがありますから。ふふふ」

橋本「ここなら花火がよく見えそうだな」

カオリ「ほんとね」

早川「ちょっと遠いけど高台だからよく見えそうね」

花沢「嬉しいわぁ、いそのくんと一緒に花火が見られるなんて」

カツオ「そ、そう」

中島「いそのの家族はどの辺にいるんだ?」

カツオ「ちょうどあそこのベビーカステラ屋の後らへんだよ」

西原「なんだ、いそのの家族あんないい場所取ってたのか」

橋本「あそこなら近いし正面から花火が見られるな」

花沢「じゃあいそのくんの家族に混ぜてもらってあそこで花火見ればいいじゃない」

早川「え、でも突然そんなのって迷惑じゃない?」

花沢「だーいじょうぶよ!ね、いそのくん?」

カツオ「さ、さぁ・・・?」

カオリ「でもここでもいいじゃな?それほど人が混んでなくて」

中島「そうだね。あそこもいいけど混みあっててゆっくりできなさそうだし」

ベビーカステラ屋

ノリスケ「けっこう人気なんだなぁ。なかなか行列が進まないぞ」

ワカメ「ほんとねぇ」

タラオ「あ!だめですよイクラちゃん!これは僕のわたあめですぅ!」

イクラ「ハーイ!」

ドスッ

タラオ「ぐっ・・・!」

イクラ「ハーイ!」

ドスッ

タラオ「わかったですぅ・・・はんぶんこですぅ・・・」

ノリスケ「お、ちょっと列が進んできたぞ」

マスオ「あれ?なーんだ、ノリスケくんあんなところにいるじゃないか」

サザエ「え、どこ?あらホント。タイコさん、ノリスケさんすぐそこにいたわよ」

タイコ「ホントだわ。ノリスケさんったら子どもみたいな顔しちゃって。ふふふ」

マスオ「カツオくんの姿が見えないけどどうしたんだろう?」

サザエ「あの子迷子にでもなったのかしら」

波平「どうせふらふらしとるうちにはぐれてしまったんだろう。ま、そのうち帰ってくるだろう」

フネ「そうですね。カツオももう五年生ですし」

サザエ「そろそろ花火が上がるころじゃないかしら」

ベビーカステラ屋

ノリスケ「まだかなぁ~。ベビーカステラなんて夏祭りの屋台でそこまで人気があるものじゃないだろうに」

ワカメ「早くしないと花火上がっちゃう」

イクラ「バーブ!」

タラオ「・・・・」

堀川「あれ、ワカメちゃん?」

ワカメ「堀川くん!」

堀川「ワカメちゃんも来てたんだ」

ワカメ「うん。家族と一緒なの。堀川くんも?」

堀川「うん。ワカメちゃん・・・その・・・浴衣、よく似合ってるよ」

ワカメ「え///ほんと?」

堀川「うん!いつもと雰囲気も違うし、すごくかわいいよ」

ワカメ「堀川くん///」

ノリスケ「ワカメちゃんモテるんだねー」

ワカメ「もーヤダーノリスケおじさんったらぁ///」

イクラ「ハーイ」

堀川「ワカメちゃんベビーカステラ買うの?」

ワカメ「うん。なんか食べたくなっちゃったの」

ノリスケ「よかったら堀川くんも食べるかい?おじさんが買ってあげるよ」

堀川「え、いいんですか?」

ノリスケ「あぁいいよ。せっかくの夏祭り楽しまなきゃね」

堀川「わぁ、ありがとうございます!」



ベビーカステラの店員「あ、いけね。そろそろ発電機の燃料切れそうだわ」

店員「ガソリン入れんとな。携行缶携行缶っと」

店員「やべぇ発電機ガチで燃料切れしそうだわ。ふた開けて・・・・」

プシュゥゥゥゥゥ


店員「!?」

観客「ウワァー!!!キャァー!!!」



タイコ「きゃぁあああ!!!」

サザエ「キャッ!!なに!?なんなの!!?」

マスオ「うわっ!なんだこれ!」

波平「な、なんだ!?なにごとだ!?」

フネ「お父さん!大丈夫ですか!?」

ワカメ「・・・・なんだろ?」

堀川「なんか急に騒がしくなったね」

イクラ「バブゥ」

タラオ「なんですか?」

ノリスケ「さぁ?なにやってんだ?」


店員「やっべ!どうしよ!とりあえず向き変えなきゃ・・・」


ノリスケ「それにしてもまだかなぁ。行列に並ぶのって退屈なんだよなぁ。タバコでも吸うか」シュボッ


ドォオオオオオオオン!!!!!!

      (ヽ、 _ヽ、  )\     ヽヽ
     _ヽ、     ⌒  ヽ、     \\
     \ ̄     __    )ノ     ヽヽ

    ∠⌒     / )    ⌒ヽ     | |
     )   / ゙̄- く       \   ノノ
    /  /ノ^)___)ノl       ヽ_//
   /   //(/ !_|_|       ヽ三ヽ
   レヘ  |j(/l_/    |ノヽ      |──)
    ノ (/l_/  /⌒| | | |  !   |二 二ヽ
  /   |_/__| |  | -| | ノノ    ノ── 、)
  /    `───| | ノ -| |   |/(())   ヽ
 /⌒) ∧    ヽ/_//  /j()ノ_   (()) i
    // ノ     |_// / ̄ ̄`\ (())  j
      (ヘ       ̄   |   ヽ   \   /
       )/(/) / ⌒ |⌒ヽ |\  /i\ /|   )ヽ
            |/      |    !  / | ノ |  ( (
     )ヽ           |  /  /  ( ((|   ) ヽ
    (  )           |  / /    ヽ|  (   )
    ) (      、    /  ) |ヽ、_ __ ノ   )  (
   (   ヽ    ((   /  /-、|        (   ヽ
(    )   )    )ヽ  ヽ_ノ |  |   ヽ   ノ     )
 )  (    (   ノ  )     |   |  ( (  (      (
 (_ ノ     )(  ( (    / /^)  ) )  )
               )  / / /  (  ( _ノ
                 (/__/   )

ドォオオオオオオオン!!!!!!


そのころ、高台にいたカツオたち

橋本「お、ようやく花火が上がったみたいだぞ」

花沢「たーまやー!!」

カツオ「花沢さん、まだ一発目なんだから」

カオリ「あら?でも花火上がってないみたいよ」

中島「ほんとだ。音はしたのに」

早川「ノロシかなにかかしら」

西原「あ!あそこ!!」

橋本「なんんだあれ!?」

花沢「ちょっと!あれ火事じゃない!?」

中島「あそこっていそのの家族がいるあたりじゃ・・・」

カツオ「もしや!」

観客「ワァー!!キャァー!!」


サザエ「きゃあぁあああッ!!!!」

マスオ「サザエ!!サザエぇええッ!!!」

フネ「あああああああああ!!!お父さん!!助けてくださいぃぃ!!」

波平「だれかぁああああ!!!消防車をぉおお!!!!」

タイコ「あなたぁあああああ!!!イクラぁあああああ!!!!」

サザエ「あついぃいいいいいい!!!」

マスオ「ぐぁあああああ!!!はぁっ!はぁっ!!!いっ、息が・・・・・」

波平「消防車を呼んでくれぇえええええ!!!!」

フネ「お・・・・お父さん・・・・・」

タイコ「イクラぁあああああああッ!!!」

波平「よしなさいッ!今助けに向かってはタイコさんも・・・・」

タイコ「イクラぁあああああ!!!!あなたぁあああああッッ!!!」

ワカメ「ハァッ!ハァッ!ほっ、堀川くん!?」

堀川「ワ・・・・カメちゃ・・・ん」

ワカメ「やだぁ!!やだぁッ!!堀川くん燃えてる!!どうしよう・・・どうしよう・・・!!」

堀川「ワカメ・・・ちゃん・・・逃げ・・・・・」

ワカメ「いやだッ!堀川くん死んじゃやだぁああああああ!!!」

イクラ「カフッ・・・・バ、バブゥ・・・・」

タラオ「んぎゃあああああああああああああ!!!!!誰かぁあああああッッッ!!!助けッ!助けてくださぃいいいいいい!!!!!熱いですぅうううううう!!!!」

ノリスケ(あれ・・・・なんでこんなところで寝てるんだろう・・・・そうだ、今日は花火大会・・・・タイコやイクラが楽しみにしてた・・・・起きなきゃ・・・・)

ワカメ「いやぁあああああ堀川くん!!!!やだぁああああ!!!」

堀川「ワ・・・ワカメちゃん・・・逃げ・・・なきゃ・・・・火が・・・・」

ワカメ「堀川くんのそばにいたいのぉおおおおッッ!!!誰かぁあああ!!!誰か助けてください!!!」

タラオ「うぎゃぁああああああ!!!助けてぇえええええ!!!!助けてくださいぃいいいッッ!!!」

イクラ「バ・・・バブ・・・ゥ・・・」

堀川「あ・・・・ワ・・・ワカメちゃんにも火が・・・」

ワカメ「私はいいのぉおおお!!!私はッ!どうなってもいいの!!堀川くんが生きてくれればそれでッッ!!!!」

堀川「ワカメ・・・・ちゃ・・・ん」

タイコ「あなたぁあああああああ!!!イクラぁああああああああ!!!」

ノリスケ(あ・・・・タイコの声だ・・・・それにしても今日は暑いなぁ・・・この暑さは熱帯夜どころじゃないなぁ・・・)

タイコ「あ・・・あなたッ!!あたなたぁッ!!!」

ノリスケ(そういえばさっきからなんか焦げ臭いなぁ・・・・・どこかでバーベキューでもやってるのか・・・・?)

タイコ「あなたッ!!あたしよッ!しっかりしてッッ!!」

ノリスケ「タイ・・・コ・・・?」

タイコ「あなた死んじゃだめよッ!!!」

カツオ「ハァハァ、やっと着いた・・・な、なんだこれ・・・まるで地獄みたいだ・・・」

カツオ「お、お父さぁあああん!!お母さぁあああん!!姉さぁあああん!!マスオ兄さぁあああん!!」

カツオ「ワカメぇえええ!!タラちゃぁあああん!!イクラちゃぁあああん!!」

カツオ「タイコおばさぁあああん!!ノリスケおじさぁあああん!!」

カツオ「みんなぁあああああああああッッ!!!!どこにいったんだよぉおおおおおおお!!!」

ワカメ「お兄ちゃんッ!!」

カツオ「!?ど、どこだワカメ!!」

ワカメ「こっちよ!!助けてお兄ちゃんッッ!!」

カツオ「ッ!?ワカメ・・・?ワカメ!?大丈夫かワカメっ!?燃えてるじゃないかッ!!!」

ワカメ「私よりも堀川くんがッ!!!堀川君が私をかばって・・・!!」

カツオ「なんだってッ!!?」


ドォオオオオオオオン!!!!!!

観客「キャァアー!!!」


カツオ「うわぁあああッ!!!」

ワカメ「きゃあァあああッ!!!」

カツオ「な、なんだ!?爆発!?」

ワカメ「やだぁあああ!!!もう怖いよぉおおおおお!!!」

カツオ「お、落ち着けワカメ!!」



ウ~ウ~カンカンカン



カツオ「やっと消防車と救急車が・・・・」

ワカメ「これで堀川くんも・・・・みんなも助かるのね・・・・」


タラオ「う・・・・ぁ・・・・・すぅ・・・」

五日後・・・

かもめ総合病院


ワカメ「え・・・・マスオ兄さんとお父さんも死んじゃったの・・・・?」

カツオ「・・・・あぁ」

ワカメ「・・・じゃあうちの家族で助かったのは私とお兄ちゃんだけってこと・・・・?」

カツオ「・・・・あぁ」

ワカメ「そんな・・・」

カツオ「お父さんは昨日の朝に、マスオ兄さんは数時間前に亡くなったそうだよ・・・」

カツオ「マスオ兄さんは最初の爆発に巻き込まれて、父さんは母さんや姉さんを助けようとして火が燃え移ったらしいんだ・・・」

ワカメ「タラちゃんやイクラちゃんやノリスケおじさんも、最初の爆発に巻き込まれちゃったのね・・・・」

カツオ「あぁ。ワカメも最初の爆発に巻き込まれたけど、堀川くんがかばってくれたおかげでその程度のヤケドですんだんだよ・・・・」

ワカメ「タ・・・タイコおばさんは・・・?」

カツオ「タイコおばさんは一命をとりとめてるけど、助かる見込みはないそうだよ・・・」

ワカメ「・・・・そう」

カツオ「ノリスケおじさんを助けようとしたらしい・・・・」

ワカメ「・・・・」

カツオ「・・・・」

ワカメ「堀川くん・・・・」

カツオ「え・・・・?」

ワカメ「堀川くんがね、かわいいって言ってくれたの・・・・」

カツオ「・・・・うん」

ワカメ「私の浴衣姿、よく似合ってるって・・・」

カツオ「・・・・そうか」

ワカメ「私すっごく嬉しかったんだぁ・・・かわいいって言ってもらえて」

カツオ「・・・・うん」

ワカメ「もう、堀川くんいないんだね・・・・」

カツオ「・・・・あぁ」

ワカメ「もう一度堀川くんに会いたいなぁ・・・・」

カツオ「・・・・・」

ワカメ「堀川くんともっと遊びたかった・・・・」

ワカメ「お父さんやお母さんともっと話したかったし、お姉ちゃんやマスオ兄さんやタラちゃん、ノリスケおじさんとイクラちゃんとももっと遊びたかった・・・・」

カツオ「・・・・ワカメ」

ワカメ「へへっ、なんだか色々考えたら疲れちゃった・・・・」

カツオ「・・・・」

ワカメ「ねぇお兄ちゃん」

カツオ「なんだ・・・?」

ワカメ「お兄ちゃんは私を一人にしないよね?」

カツオ「・・・・もちろん。ワカメは僕のただ一人のかわいい妹なんだから」

ワカメ「よかった・・・・私、ちょっと寝るね・・・・」

カツオ「あぁ、ゆっくりお休み・・・・」







書き溜めもせずストーリーも冒頭部分しか考えずにスレ立てして書き始めたからグダグダなってすまんの

  _ノ  _    \
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ヽ_フ            | +
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       i .. i  .. . ..l  ..i    __      \  しMMJ   /
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       , '"  , '"  !   i   ~フ/_´_"~ _,.>`ヽ ~_"i /"´ γ ^、ヽ , -'", '"
     ,-'" ,'"    .j   i  /γ^_、`_´-‐ '´γ',-, ゝ   i i-'´- ''、 '、
  _,.-'''_, .'"   、‐-‐‐'   .j  `‐'γ´」 i     k_~, /    i '、    "' 、"' 、
. '"´'""~       ` ー、 ., -"   ( (´_`ー'__‐、    ( ` ー---'  >      " 、" 、
             ~       `ー----‐'     `ー‐‐‐─'´        " 、)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月23日 (火) 01:04:45   ID: zEwBR8Vc

はぁ……

2 :  SS好きの774さん   2015年07月21日 (火) 11:17:31   ID: 0HZPkS13

ここの堀川はいい堀川でここのタラヲはタラオだったのか。

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