クリスタ「なにがなんだか」(28)

あれ?

…浮いている?私が?

いや、違う。

浮いているというより、漂っている感じ。

立体起動装置を使っての空を舞うのとは全然違う。

風を感じない。まるで周りに空気がないのかのよう。

しかし、上を見ると、雲がゆっくりと動いている。

だから、空気や風がないってわけでもないんだ。

…? なにやら声が聞こえる。

聞こえるというより、直接頭の中に響いてる感じがする。

私はその声がどこからくるものなのか確認する為に、周囲をキョロキョロ見渡し、そして下を見た。

すると、何やら小さな豆粒みたいなものがあった。

人間? あの、人らしきものが話している?

だとしても、ここまでは聞こえないはず。自然とそう思わせるほど、それとは距離がある。

私は、人らしきものは何なのかを理解する為、なんとなく耳を済ませた。

キャラ崩壊注意
意味不注意

クリスタ「…」

X「あーだりぃー」ボリボリ

クリスタ「腰周りだけを隠すような衣装…」

クリスタ「ここは何時代?」

X「かいかいかいかい」ボリボリ

クリスタ「あの人、股間ばっかり掻いてる…」

X「あっ」バリッ

クリスタ「え?」

コロコロコロ…

X「あ~キンタマとれちまった」

クリスタ「えぇえっ!?」

クリスタ(嘘…キンタマってとれるものなの?)

X「くそっ…シューーット」ゲシッ

クリスタ「蹴り飛ばした!?」

ヒューーー…

X「キンタマの一つぐらいなんてことはねえな」

クリスタ「なにこれ…」

X「あれ? 一つぐらいなくてもいいってことは、もう一つも無くなっていいか」ブチッ

クリスタ「!?」

X「っしゃあああああ!」ビュウン

クリスタ「キンタマを投げた!?」

ヒューーーン

クリスタ「キンタマが…?」

左キンタマ「もこもこ」

右キンタマ「ぼこぼこ」

左キンタマクリスタ「ふぅ」

右キンタマクリスタ「ふぅ」

クリスタ「私になった!?」

クリスタ(…)

クリスタ「これはなにかの悪い夢よ。悪夢だわ」

クリスタ「二人いるわけないわ」

クリスタ「私を見るより、あの人を見よう」

X「ふぅ…」

クリスタ「何いい汗かいたみたいなポーズしてんのよ!」

X「…」

クリスタ「何? よからぬ予感がするわ…」

X「チン毛もいらねえかも」ブチブチ

クリスタ「やっぱりそうなるのね…」

X「ふっ」

クリスタ「あ~あ~チン毛吹き散らかして…」

ヒューヒラヒラ

ボンッ

クリスタ「!?」

巨人A「アアア…」

巨人B「オレモトチンゲ…」

クリスタ「えぇええ!?」

クリスタ「チン毛が巨人になった!?」

クリスタ「いっぱいいる…チン毛の数だけ巨人になったの…?」

X「あー残りは肉棒だけかー」ボローニャ

クリスタ「きゃっ///」

X「んー…」ブルッ

X「小便したくなってきた」

X「あー…」ジョオオオオ

X「…ふぅ」ブルブル

X「肉棒は…あとでいいか」

X「適当に散歩しよう」

クリスタ「もうっ…」

クリスタ「ってあれ?」

クリスタ「おしっこしたところが池になってる?」

X「ふーんころがっし」

X「うんこっ」ブリッ

クリスタ「脱糞までして」プンプン


X「またまた小便」ジョオオオ

うんこ「解せぬ。我にかけるなど」

クリスタ「汚い…」

クリスタ「ってあれ?」

クリスタ「うんこが山になってる?」

クリスタ「そして、小便が川になってる?」

ササァ・・・

クリスタ「せせらぎ…」

X「あ~」シコシコ

クリスタ「いやっ///」

クリスタ「あれって…オ…オナ…オナオナ…」

クリスタ「マスターベーション///」

X「あぁ~いくぅ~」ドッピュン

クリスタ「…なにもない」

X「んー」

クリスタ「何悩んでいるのかな?」

X「肉棒いらねー」ガシッ

クリスタ「千切っちゃうんだ」

X「あれ?」グイッ

クリスタ「千切れないんだ」

X「ふんっふんっ」グイッ

クリスタ「がんばれ。頑張れ」

X「よいしょぉおお」ブチッ

クリスタ「やった!」

X「いってぇ…」

クリスタ「その肉棒、どうするの?」

尿検査してこいよ

X「んー…どうでしょう」

クリスタ「悩んでる」

X「細かく千切ってその辺に捨てよう」ブチブチ

クリスタ「すごい力ね」

X「あー、失うものはなにもない」

クリスタ「悟りの境地ね」

X「暇だな…」

クリスタ「そういえば私ってなんでいるんだろう」

X「…」

クリスタ「聞こえないの?」

X「…」

X「乳首…」ビーン

クリスタ「私より乳首?」

X「おぉう…気持ちいい…」コリコリ

クリスタ「ちょっと待ってよ」

X「オナるより気持ちいいー」コリコリ

クリスタ「ねえってば」

X「…やべぇおっぱいでてきた」

クリスタ「…」サワサワ

X「…女になろう」

クリスタ「え?」

X「女でいいや。というかなんでも」

クリスタ「なんでもいいんだ」

X「そうだ。なんでもいいんだ」

クリスタ「独り言? ってあれ?」

X「独り言なんていってどうしたんだ?」

クリスタ「それ私の台詞」

X「ごめん」

X「急に走りたくなった」ダッシュ

クリスタ「え?」

X「光の速度でらんららん」ドヒュン

クリスタ「ちょっと速いよ」

X「時空を超えろー」

クリスタ「ちょっと待ってよ…」

クリスタ「待って…」

オキロ…オキロクリスタ!!

クリスタ「待ってよ…ちょっと待ってよ…」ムニャムニャ

ユミル「おきろ!」

クリスタ「うん…」

クリスタ「ん?」パチッ

ユミル「起きたか? クリスタ?」

クリスタ「…」ボーッ

クリスタ「夢…」

ユミル「夢?」

クリスタ(やっぱり夢…)

クリスタ(だよね…)

ユミル「夢がどうかしたのか?」

クリスタ「うん。私が空を漂ってて、地面には変な人がいて…」

ユミル「変な人?」

クリスタ「うん。排泄しまくったり、性器を千切ったりしてて、滅茶苦茶なんだけど」

クリスタ「それが巨人になったり、川になったり、山になったり…」

クリスタ「何がなんだか…」

ユミル「…」

クリスタ「疲れてるのかな…」

ユミル「そうだ。疲れてる」

ユミル「だからゆっくり休め」

クリスタ「うん」

ユミル「…私は用事があるから、少しはずす」

クリスタ「うん。いってらっしゃい」

ユミル「いってきます」スタコラ

クリスタ「ふぅ…」

クリスタ(そういえば、なんだったんだろうあの夢?)

クリスタ(…あっ)

クリスタ「そういえば、顔にそばかすあったな」

クリスタ「あの人」

終わり
理解できたら憲兵団

というかsageしてんのにあがってしまうのは何故なのか。

ほく

北欧神話のユミルということかな。

さすが原初の巨人ことユミル様やでえ

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