アニ「ライナー」 ライナー「ほらよ」(160)


食堂

アニ「ライナー」

ライナー「ほらよ」つ醤油

ベルトルト「……」



ライナー「アニ」

アニ「はい」つソース

ベルトルト「……」



ベルトルト「アニ」

アニ「……」

ベルトルト「アニ、ねぇってば」

アニ「……なんだい、あんまり話していると同郷だってバレちまうだろ?」

ベルトルト「いや、あの、しょ、醤油を取ってほしいなぁって……」

アニ「ハァ?それならそうとはじめから言ってよ」

アニ「名前だけ呼ばれてもわからないよ」


ベルトルト「……」


ライナー「アニ」

アニ「はい」 つマヨネーズ



エレン「ミカサ」 

ミカサ「明日の訓練は午後から」 つスケジュール表

エレン「そうか」

アルミン「・・・・・・」




ミカサ「エレン」

エレン「午前の外出届は出したぞ」

ミカサ「そう・・・・・・///」

アルミン「・・・・・・」



アルミン「エレン」

エレン「ん?なんだアルミン?」

アルミン「明日のことなんだけれど」

エレン「明日がどうかしたか?」

アルミン「外出届、出しといてくれない?掃除当番に当たっててさ」

エレン「誰の外出届を出すんだ?」

アルミン「僕の」

エレン「なんで?」

アルミン「図書館に行きたいんだ」

エレン「そうか、分かった。楽しんで来いよ!」

アルミン「……」




ミカサ「エレン」

エレン「分かってるって、ちゃんと今日から明日の準備するよ」

ミカサ「エレン…///」



ベルトルト「ライナー」

ライナー「ん?なんだ?いたのか」

ベルトルト「ちょっと夜風に当たってくるよ」

アニ「珍しいね一人でなんて」

ベルトルト「僕だってそういう気分の時もあるよ」 ガチャ



アニ「ライナー」 

ライナー「俺は何にもしてないって!!」



アルミン「ごちそうさま」

エレン「ん?アルミン今日はえらく食べるのが早いな」

アルミン「ちょっと気分が悪くてね、先に寮に戻ってるよ」 ガチャ

エレン「あいよ」


ミカサ「ミカサ」

ミカサ「あ、間違えた、エレン」

エレン「分かってるって、今日は早めに寝るってば」


食堂の外


ベルトルト「はぁー……」

アルミン「はぁー……」


ベルアル「ん?」 チラッ


ベルトルト(ライナーのお気に入りの男の娘だ)

アルミン(ライナーの後ろにいる人だ)


ベルアル(何か話さないと気まずいな)



ベルアル「あのー……」




誰か続き書いて、私は寝る



寝れないのでダラダラ書くことにします

でもちょっとすみません、なんかアルミン絡ませると話長くなるんで

>>4まで戻ってさっきまでの流れはなかったことにします


>>4

ベルトルト「アニ」

アニ「……」

ベルトルト「アニ、ねぇってば」

アニ「……なんだい、あんまり話していると同郷だってバレちまうだろ?」

ベルトルト「いや、あの、しょ、醤油を取ってほしいなぁって……」

アニ「ハァ?それならそうとはじめから言ってよ」

アニ「名前だけ呼ばれてもわからないよ」


ベルトルト「……」


ライナー「アニ」

アニ「はい」 つマヨネーズ


ベルトルト「……」シュン



ライナー「ベルトルト」

ベルトルト「な、なんだいライナー」パァ

ライナー「いや、その、それ取ってくれ」

ベルトルト「『それ』じゃ分かんないよ、ライナー」

ライナー「すまん、名前を忘れちまった、えーっと」



アニ「つまようじ、だろ」 つ つまようじ

ライナー「おぉ、そうだそうだ、ありがとうアニ」 ポンポン

アニ「まったく……」


ベルトルト「……」



ベルトルト(どうしよう)

ベルトルト(さっきから二人の会話が立体起動していてまるで理解できない)

ベルトルト(なんで名前呼ぶだけで理解できるんだよ)

ベルトルト(確かに会話しすぎると同郷なことがバレる可能性があるから控えようねとは言ったけども)

ベルトルト(誰が高度に暗号化しろって言ったよ……)




アニ「ライナー」

ライナー「おぅ」 つ水


ベルトルト(僕には無理だ……)




ベルトルト「……」モグモグ




ライナー「……」チラ

アニ「今日のベルトルト、ちょっと様子が変だね」ボソボソ


ライナ「……」

ライナー「あぁ、もしかしたら俗に言うホームシックかもしれん」ボソボソ

アニ「なにそれ?」ボソボソ

ライナー「故郷にものすごく帰りたくなるあれだよ」ボソボソ

ライナー「お前が開拓地でよく『お父さん、お父さん』って言って俺にしがみついてきてた奴」ボソボソ


アニ「黙れ」 ドゴ


ライナー「うっぷ」  ゲホゴホゲホ


ライナー「お前食事中に腹を殴るやつがあるか!!?」ガタッ

アニ「あんたが悪い」モグモグ

ライナー「なんだと!!?」イラっ

アニ「汚い、うるさい」モグモグ

ライナー「おいちょっ「ライナー」」

ライナー「……ん?」




ベルトルト「ライナー、うるさいよ……」

ライナー「あ、あぁ、すまん……」




ライナー「なんか怒ってるな」ボソボソ

アニ「あんたのせいだよ」ボソボソ


ベルトルト「ねぇ、ライナー」


ライナー「は、ハィ!!」

ベルトルト「……さっきからアニと二人で内緒話もいいけれど」

ベルトルト「ここに来た目的を忘れたわけじゃないよね」

ライナー「あ、あぁ」

ベルトルト「……」ハァ



ベルトルト「もういい、先に部屋に戻ってるよ」ガタ

ライナー「お、おい!!」


ベルトルト「……」ガチャン


ライナー「いっちまった」

アニ「ライナー」チラ

ライナー「だから俺のせいじゃないって!!」



アニ「ジ-----」<●> <●>



ライナー「あぁ、もう!後で話聞いておけばいいんだろ?」

アニ「分かればよろしい」モグモグ

ライナー「はぁ、もうなんなんだよ」





訓練所の寮


ベルトルト(まだ夕食の時間だからか、誰も寮にはいないなぁ)ガチャ

ベルトルト(……)

ベルトルト(気晴らしに本でも読もう)パラパラ




ベルトルト(……こんな日だってあるさ……でも)


ベルトルト(アニもライナーも僕も同じ時間を過ごしてきたはずなのに)


ベルトルト(アニとライナーはすごく仲がいい)


ベルトルト(僕の方がアニのこと……)



ベルトルト(そもそもライナーはなんだよ)

ベルトルト(同郷だって疑われるからって話すなって言ってるのに)

ベルトルト(ご飯のときにはいつもアニとベタベタ)

ベルトルト(名前呼ぶだけで通じ合うとか最早恋人の域だよ)



ベルトルト(うらやましい……)



ベルトルト(いやいやいやいや、何を考えているんだ僕は)

ベルトルト(ライナーも別に下心があってアニと話しているわけじゃない)

ベルトルト(昔から二人は気が合ったじゃないか)

ベルトルト(危ない危ない、危うく仲間割れの危機だった)


ベルトルト(それでも……)




???「なにやってるの」ヒョイ

ベルトルト「!!?」ビク



アルミン「あれ?もしかして考え事してた?」

ベルトルト「なんだ、アルミンか……」

アルミン「なんだとは酷いね」ムッ

ベルトルト「あぁ、ごめんごめん」



アルミン「隣、いいかな?」

ベルトルト「どうぞ」



アルミン「……」パラ


ベルトルト「……」パラ


ベルトルト(アルミンもそういうえばエレンとミカサと三人組なんだよね)チラ

ベルトルト(ミカサとエレンは特別仲がいいけれど、アルミンはどう思ってるんだろう)


ベルトルト「……あ、あのさ」


アルミン「ん?なに?」


ベルトルト「えっと、突然変なこと聞いて悪いんだけど」


アルミン「いいよいいよ、ベルトルトと普段あんまり話さないし」ペラ

アルミン「僕でいいなら相談に乗るよ?」ニコ


ベルトルト「えっ?」バサ



アルミン「あれ?相談事じゃないの?」

アルミン「食堂にいた時もなんか浮かれない顔だったし」

アルミン「さっきも険しい顔してたし相談に乗ろうかなと思ったんだけど」

ベルトルト(見られてたのか……)




ベルトルト「アルミンはなんでもお見通しか」

アルミン「どういたしまして、で、何の相談?」

アルミン「僕でいいなら話してよ、力になれるかもしれないよ」ニコ


ベルトルト(アルミンになら別に話してもいいか)


ベルトルト「別に相談ほどの話じゃないんだけれど」

アルミン「別にいいよ!」ニコ

ベルトルト「アルミンってミカサとエレンのことどう思ってるの?」

アルミン「えっ……」



ベルトルト「え、いや、ごめん、変な質問だよね」オドオド


アルミン「いやいや、ちょっと驚いただけだよ!」

アルミン「エレンとミカサかぁ……友達だし幼馴染だよねぇ」


ベルトルト「……」


アルミン「あれ、この答えじゃ不満かな?」


ベルトルト「いや、まぁ普通そうだよね」

ベルトルト「じゃあもうちょっと踏み込んで質問するけれど」

ベルトルト「二人に嫉妬したりしないの?」


アルミン「……嫉妬?なんでさ」


ベルトルト「ミカサもエレンも何故か特別仲がいいだろう?幼馴染とかじゃなく、男女の仲みたいな」


アルミン「んー……まぁそばから見ているとそうだね」


ベルトルト「二人に置いてけぼりにされたりしない?」


アルミン「まぁ、色々あるよ」

アルミン「でも」




コニー「ただいま--------!!!」バァン!!!!!!!!




アルベル「うわっ!!」ビクゥ



マルコ「コニー、ドアが壊れるだろ!」

コニー「ジャン風呂入ろうぜ!!疲れた!!」グイグイ

ジャン「おいおい引っ張るな馬鹿野郎!!」

コニー「馬ならここにいるが、鹿はどこだ!!?」ヘラヘラ

ジャン「なんだと!!?」  ワ-ワ-




アルミン「……この相談はまた次に持ち越しだね」チラ

ベルトルト「あ、あぁ、また頼むよ」(聞きそびれた……)



ベルトルト「あれ?ライナーは?」

マルコ「ライナーなら、アニと教官室に行くって言ってたけれど……ベルトルトは一緒じゃないのかい?」

ベルトルト「そっか……じゃあ僕も先にお風呂に入って寝るよ」


ベルトルト(ライナーもアニも何してるんだよ……)ハァ



アルミン「……」チラ



夜 ベッド

ライナー「遅くなってすまんな」ヨイショ

ベルトルト「何しているんだよ、みんなもう寝ちゃったよ?」

ライナー「いや、クリスタと一緒に馬小屋の掃除を「ライナー」」

ベルトルト「冗談はいいよ。教官室に何しに行ったの?」ジッ

ライナー「なんだ知ってたのか、バレるとと怒ると思って明日まで秘密にしようと思ってたんだが……」アハハ・・・

ベルトルト「……何の話?」



ライナー「お前今日の晩飯の時になんかイラついていたろ?」

ベルトルト「まぁね」


ライナー「それでアニと話し合ったんだが、恐らくお前はホームシックだろうという結果になった」

ベルトルト「はぁ?」

ライナー「だからすこしでもその寂しさを癒せるように明日の休み、三人で遊びに行こうってなって外出届を出してきた」

ベルトルト「馬鹿なの?」

ベルトルト「アニと三人で行動すると同郷だってバレるとあれだけ……」



ライナー「絶対言うと思った、が、そこは心配しなくていい」フッ

ベルトルト「?」

ライナー「あとな、ベルトルト」ズイ

ベルトルト「な、なんだい?」タラ

ライナー「そんなに控えめにしか感情を出さないからアニもお前に気づかないんだぞ?」

ベルトルト「えっ??///」



ライナー「実はというと、ホームシックだとかそういう話はアニを納得させるための嘘だ」

ベルトルト(アニそれで納得したんだ)

ライナー「お前、最近アニと俺が話していると何故か黙るだろ?」

ライナー「それで俺は考えた」

ライナー「お前はアニがいると恥ずかしくて話せなくなるんじゃないかと」

ベルトルト「うん、元々僕はあまり話さないけどね」ハァ

ライナー「まぁ待て待て、話はまだ続く」



ライナー「つまり、お前はその……アニに惚れているんじゃないかと」

ベルトルト「なんでそうなるのさ」ハァ

ライナー「じゃあさっきの反応はなんだ?」ニヤ

ベルトルト「驚いただけだよ」イラ

ライナー「ほぉー」ニヤニヤ

ベルトルト(うざいな)


ライナー「それは置いといて、とにかくアニもお前が最近元気ないから心配しているようだし」

ライナー「話せる仲間も訓練の時にはいないからストレスが溜まっているようだ」

ライナー「ストレス溜めてばっかりじゃ俺らの任務にも支障が出るし、たまにはいいんじゃないか?」


ベルトルト「……そうだね、もうどうでもいいよ、おやすみ」

ライナー「寝坊すんなよww」





ベルトルト(久しぶりに三人で休暇か)

ライナー「ZZZZZZZZ」

ベルトルト(色々心配だけど、大丈夫かな)


ライナー「ZZZZZZZZ」



ベルトルト(でも、二人とも僕を心配してくれていたんだなぁ)




うれしい



ライナー(なんか冗談でアニのこと好きだろって聞いたらマジで反応返ってきたし、驚いたな)

ライナー(これは明日は空気読んだ方がいいか)

ライナー(頑張れよ、ベルトルト)



次の日 トロスト区 市街地

ベルトルト(……遅い)

ベルトルト(アニもライナーもプライべートなこととなると、かなり時間にルーズになるよね)

ベルトルト(9時集合なのにもう40分も経ってるよ)

ベルトルト(それにやっぱりアニと行動するのは危険だと思うし……)



ライナー「おーい、ベルトルト」

ベルトルト「!」



ライナー「はぁー疲れた」ハァハァ

ベルトルト「遅かったじゃないか、何してたの?」

ライナー「いやぁー寝坊しちまったアッハッハ(棒)」

ベルトルト「昨日あれだけ注意するように言ったのに」

ライナー「すまんな、で、アニは?」

ベルトルト「えっ、まだだよ?」

ライナー「えっ」

ライナー(折角アニとベルトルトを二人きりにしようという作戦が……アニはどこにいるんだ?)


??「ねぇ」


ライベル「?」


アニ「あんたらの身長の高さからじゃ、あたしは見えないってことでいいの?」ゴゴゴゴゴ

ベルトルト「う、うわ!!い、いつからそこにいたの?アニ!」ビク

アニ(待ち合わせの10分前にはいたよ、久しぶりの三人での外出だから楽しみで寝れなかったよ)

アニ「さっき」フイッ

ライナー「それにその格好、どうした!!?」

アニ「この服?クリスタから町に遊びに行くといったら貸してもらえた」

ライナー「そ、その、かわいいぞ」(なんとかアニの怒りを収めなくては(汗


アニ「えっ………///」




アニ「そ、その、あ、ありがとう///」プイ



ライナー「お、おぅ」(なんか知らんがうまくいった)

ベルトルト「……」(ん?)



アニ「……ライナー」グイ

ライナー「おう、じゃあ三人そろったしそろそろ出発するか」(アニもこの服装なら三人でもいてもバレないな、俺たちが気づかないんだもの)

ベルトルト「どこ行くの?」

ライナー「んー……アニ、あそこはどうだ?」

アニ「そうだね、市場にでも行こう、朝市がまだやっているはず」


ベルトルト「いいよ、行こう」(またここでも会話の立体起動が…)


トロスト区 朝市

ベルトルト「何か欲しいものでもあるの?」

ライナー「いや、別に。正直昼飯食べる店くらいしか今日のプランは決めてないしな」

アニ「はぁ……あんたと一緒にいると飽きなくていいよ」

ライナー「そうか?」

ベルトルト(皮肉だと気づけ)



ベルトルト「無難に雑貨でも見る?」

ライナー「そうだな」(おぉ、ベルトルト、ここは雑貨屋でアニにプレゼントでも買ってあげる作戦か)

アニ「私は二人が生きたいならどこでもいいよ」(楽しい)


雑貨屋

ベルトルト「てか、雑貨見るなら朝市にわざわざ来なくてもよかったよね」ハハハ

アニ「はじめにライナーが行こうっていうから」(朝食食べれなかったから腹が減ってるんだよ……)

ライナー「え、俺のせいかよ!!」(朝飯食ってないから腹減ってるんだがな…)

ベルトルト「まぁまぁ、ぶらぶらするのも楽しいし大丈夫だよ!」



ライナー「なかなか女の子っぽいお店だな」キョロキョロ

アニ「ベルトルトはともかく、あんたがこの店にいると変態だね」

ライナー「なんだとぉ?お前も大概だろうが」

アニ「フフフ、あ、これかわいいね」 つ髪留め

ライナー「あ?俺は別に髪留めなんて要らないぞ?」

アニ「はぁー、物解りが悪いね、女の子に払わせる気?」ジロ

ライナー「……これなら荷物持ちの方がマシだな」(とぼけても無駄でした)ハァ

ライナー「分かった、久しぶりの外出だからな、買ってやるよ」

アニ「どうも」ルンルン



ベルトルト(あれ、何この疎外感)



ライナー(はっ、しまった、ベルトルトとアニの関係を発展させるのが目的なのに俺がプレゼントしてどうすんだ)





ライナー「……」

アニ「どうしたんだい?」



ライナー「えっと、やっぱこれお前に似合わないくないか?」

アニ「」


ドゴォ!!!



ベルトルト「ちょ、ちょっとアニ!!店の中で暴れないでよ!!」

アニ「うるさい、コイツが悪い」ゲジゲジ

ライナー「痛い痛い!!ちょ、止めて!!!!」

ベルトルト「僕が買ってあげるからさ、ね?!!!」

アニ「えっ」



アニ「別にもういいよ」シュン


ベルトルト(えっ……)



アニ「……別の店に行かないかい?」クイクイ

ベルトルト「うん……」

ライナー「いや、なんか本当にすまんかった」アセアセ

アニ「別にいいよ、元々冗談のつもりだったし」


アニ「……」

ベルトルト「……」(ホモのせいで気まずい空気に)

ライナー(なんか知らんが気まずい……)


アニ「」グゥ

ベルトルト「あ、あれ?アニおなか減ってるの?」

アニ「減ってない」

ベルトルト「でもさっき腹の音が聞こえたよ」

アニ「鳴ってない」

ライナー「どうせお前のことだから朝飯食ってないんだろwww」グゥウウウ


「……」



三人「あはははははwww」

ベルトルト「あそこで何か買おう!」


なんか甘い匂いのする店


店員「いらっしゃいませー」

アニ「なんか甘そうな……なにこれ?ケーキ?」

店員「マフィンです!おいしいですよ?」

ライナー「うーむ、あんまり腹が膨れそうにもないが、あんまり食うと昼飯食えないしな…」

ベルトルト「おいしそうだし、僕これでいいよ」

アニ「…私もこれでいい」

ライナー「そうか、じゃあこれ3つください」チャリン

店員「どうもー」


ライナー「向こうの公園のベンチで食おうぜ」


公園

ベルトルト「ふわふわだね」モグモグ

アニ「なかなかうまいね」モグモグ

ライナー「そうだな……あっ」モグ…

ボト  

ライナー「あああああ!!」ガ-ン

ベルトルト「あーあ、もったいない」モグモグ オイシ-

アニ「うるさい」モグモグ

ライナー「いや、でもよ、あぁ、なんで落としちゃうかなぁ……俺」シュン

ライナー「でも三秒ルールで拾ったらまだ食えるか?」

ベルトルト「やめといた方がいいよ」アハハ

ライナー「だよなぁ……」シュン


アニ「……」


アニ「食べる?」ズイ

ライナー「は?」

アニ「あたし甘すぎるの苦手なんだよ。だから食べる?」

ライナー「え、でもさっきうまいって」

アニ「……」  パクッ!! ←一口で全部食った

ライナー「え、ちょ、まだ返事まだだったろ!!」

アニ「遅い」モグモグ



ベルトルト(……ナチュラルに間接キスをするところだったな、いやでもそんな下心アニにはないはず)

ベルトルト(今は久しぶりの三人での休暇を楽しむんだ!!)


ベルトルト「……うまい」モグモグ


----------------------------------------

ベルトルト「次、どこ行こうか?」

アニ「そろそろお昼時だねぇ」

ベルトルト「そういえばライナー、昼食の店の当てはあるって言ってたよね」

ライナー「ん?あぁ、前サシャと町に来た時に食べた店がうまくてな、それを紹介しようと思って」

アニ「サシャと?二人で?」

ライナー「もちろん荷物持ちだ」アハハ

アニ「……だろうね」

ベルトルト「……ライナーもお腹減ってるだろうし、早くそのお店、行こうよ!」

ライナー「おうよ」ヨッコラセ  グゥゥウウウ



ちょい奥に入ったところにある庶民に人気のありそうなレストラン


店員「いらっしゃいませー」カランコロン

ライナー「三人で」

店員「あちらの席にどうぞー」


ベルトルト「こんなところにお店があったんだぁ」

アニ「ライナー」

ライナー「うぃ、料理はサシャのお墨付きだぜ」 つメニュー

アニ「芋女と筋肉だるまが大丈夫でも普通の人には無理かもしれない」フィ

ライナー「かわいくない奴だ」ムッ

ベルトルト「仲良くしようよー……」



ライナー(結構時間が経ったが、全くベルトルトとアニの仲が進展しない)

ライナー(それどころか心なしかアニの機嫌が悪くなってきているような……)

ライナー(しっかりしてくれよベルトルト)


アニ「じゃああたし、これで」

ベルトルト「じゃあ僕これかな」

ライナー「二人とも思ったよりがっつり食べるのな…」←ライナーの奢り


店員「お待たせしましたー」

ベルトルト「うわぁ、確かにおいしそうなハンバーグだ!」ウヒョ-

ライナー「だから言ったろう?サシャのお墨付きだって」フン

アニ「確かに人間用の肉みたいで安心した」ボソ

ライナー「ブレないのな」




三人「いただきまーす!!」


ベルトルト「うまい!!」モグモグ

ライナー「だろ?だろ?」パァ

アニ「……」

ライナー「どうした?アニは食べないのか?」

アニ「あたし、熱いの無理なんだ」

ライナー「なんだ、そんなことか」スッ

ハンバーグを切る
 ↓
フォークに刺す
 ↓
フーフーする

ライナー「ほらよ」ズィ

アニ「あ、あんたねぇ///そんなことしなくても食べれるよ」

ライナー「そうか?変な奴だな」キョトン


ベルトルト(……)モグモグ

ベルトルト(アルミン、僕はどうすればいいんだい?)

ベルトルト(……今、僕、楽しい…よね?)



三人「ごちそうさま!!」


店員「ありがとうございましたー!!」カランカラン

アニ「ふぃ、タダ飯最高」フフフ

ライナー「俺の財布は氷河期なわけだが」ズ-ン

アニ「また貯めればいいじゃない」

ライナー「…まぁ楽しめたならいいか、次どこ行こうか?」


ベルトルト「その話なんだけれど」

ライアニ「?」

ベルトルト「僕もう帰るね」

ライアニ「!?」



ライナー「どうした?体調でも悪いのか!?」ガシ

ベルトルト「まぁ、そんなところ、せっかくの機会なのに、ごめんね」

ライナー「お、お前がそういうなら別に構わんが……」チラ

アニ「体調が悪いなら無理しない方がいいよ」

ベルトルト「ありがとうアニ、残りの休暇、楽しんでね」

ライナー「あ、ああ……そうか」





ああ、やってしまった



それからどうやって訓練所まで帰ったかは覚えてないんだけれど

とにかく僕は最後の三人で過ごせたはずの時間を自分の勝手で台無しにした

その日、ライナーとアニは夜に帰ってきたんだけど、どちらも酷く落ち込んだ様子だった

何があったかは聞かなかった



聞けなかった



怖かったから



その日から何故かライナーもアニも作戦会議の時にしか話さなくなった

僕は少し寂しいようでうれしかった

なんて僕は卑しい人間なんだろう


あ、僕は人間じゃないんだった



ライナーが壊れた 

アニもトロスト区の作戦の後、壊れた

僕はそれを横で見ていた

もう、僕しかいない、僕しか

寂しくなんかない


新兵勧誘式の前日の夜 最後の三人での作戦会議


ライナー「俺は調査兵団に入る」

ベルトルト「ライナー!!?本気かい!?」

ライナー「俺たちは兵士だろ、兵士としての責任を果たすべきだ」

ベルトルト「でも君は戦士だろ!!?」

ライナー「え、ああ、そうだったな、すまん」

アニ「まぁ、あんたがそういうなら反対はしないよ」

ベルトルト「アニ!!?」

アニ「エレンを見張る役割も必要だろ?」

アニ「ベルトルト、あんたも調査兵団に入りなよ」ジッ

ベルトルト「……」

アニ「まぁ強制はしないけれどね」




ベルトルト「……」グッ



ベルトルト「分かった、僕も調査兵団に入るよ……」

アニ「ありがとうベルトルト」

ライナー「よし、じゃあ明日からはアニとは別行動になる、しっかり故郷に帰れるように働かないとな」

アニ「……そうだね」

ライナー「それじゃあ今日は解散だ。また明日な」

ベルトルト「あぁ……」



アニ「ベルトルト、待って!」

ベルトルト「?」

アニ「話がある、あとで食堂に来て」

ベルトルト「えっ!?」

アニ「……」タタタタ


ライナー「俺は先に戻っておく、最期になるかもしれん、しっかり話してこいよ」グッ

ベルトルト「うん……」


話とは何だろう


話すことなんて何もないのに



食堂


アニ「……」

ベルトルト「や、やぁ、話ってなんだい?」

アニ「ライナーのことなんだけど」


アニ「あんたに全部押しつけちゃってごめん」

ベルトルト「いやいや、放置していた僕も悪いからね」

僕から見ると君も壊れているよ

アニ「あと一つだけ謝りたかった話があるんだ」

ベルトルト「?」



アニ「そのさ、あの、三人で最期に遊びに行った日があったじゃないか」

ベルトルト「あぁ、あれね、別にどうとも思ってないよ、僕が勝手に帰っただけだし」

アニ「実はさ」

ベルトルト「どうでもいいよ」

アニ「もしかしたらライナーがあんなことになったのは私のせいかもしれないんだ」

ベルトルト「言わなくていい」

アニ「ごめんなさい」

ベルトルト「……」

アニ「ごめんなさい」



あの日の夜

公園のベンチ

ライナー「いや、今日は楽しかったな」ハハハ…

アニ「嘘つき」

ライナー「あ?」

アニ「本当はベルトルトがいないと楽しくなんかないんだろ?」

ライナー「んー……まぁ、でも仕方ないしな」ハハ

ライナー「そろそろ帰ろうか?」

アニ「話がある」

ライナー「ん?なんだ?なんでも相談してみろ」


アニ「好きだ」




ライナー「は?」


ライナー「誰が?」

アニ「あたしが」

ライナー「何を?」

アニ「あ、あんたを///」



ライナー「……///」


アニ「駄目……かな///」



ライナー「……」

アニ「……」

ライナー「ふふふふ」

アニ「?」

ライナー「あっはっはっはっはっはwwww」

アニ「!?」



アニ「それ以上笑うと蹴るよ?」

ライナー「馬鹿みたいだなぁ俺」アハハ

アニ「?」

ライナー「なんだお前俺が好きだったのか、そりゃ悪いことしちまったなぁ」

アニ「誰にさ?」

ライナー「まぁ、な、秘密って奴だ」


アニ「まぁ、深くは探らないでおくよ」

アニ「それで、その、返事は///」










ライナー「すまんが、無理だ」


アニ「は?」


ライナー「無理だ」

アニ「なんで?」

ライナー「すまない……」

アニ「もしかしてクリスタが本当に好きなのかい?」

ライナー「そ、それはまた別だろう!?」

アニ「じゃあ誰!?」

ライナー「誰とかじゃなくて無理なんだ!!!」

アニ「なんで!!!_?」



アニ「……なんで無理なの?」


ライナー「……」ハァ


ライナー「俺らの目的は恋愛ごっこじゃないからだろう?」

アニ「……」

ライナー「特に俺は何人もの人をすでに殺してる」

ライナー「ウォールマリアを破壊したのは俺だ」

ライナー「多くの人が俺を恨むだろう」

ライナー「そんな人間が恋をしていいわけがない」

ライナー「俺らは故郷に戻るために人間であったらいけないんだ」

ライナー「分かるだろう?」

アニ「……そんなの理由じゃないよ」ボソ

ライナー「は?」

アニ「そんなの理由になんないよ!!!」



アニ「あんた、そんな説教垂れているけれど一番あいつらと仲良くしているじゃないか」

ライナー「……」

アニ「何が『人間であったらいけないんだ』だよ。一番人間になりたがっているじゃないか」

ライナー「……おい」

アニ「何兄貴面してんだ?何が戦士だ?」

ライナー「……おい!!」



アニ「あんたはそう遠くない未来、あいつらを皆殺しにしないといけないんだよ!!?できるの!!!?」



ライナー「うるさい!!!!」ガシ

アニ「-------っ!!!」



アニ「へぇ、あたしにも手を出すの?」

ライナー「黙れ」

アニ「あんた、巨人でも人間でもない、中途半端人間だね」

アニ「なんだか一気にあんたのこと嫌いになったよ」






ライナー「……」



--------------------------------------------

アニ「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

アニ「本当はライナーにあんなこと言っちゃいけないって分かってたんだ、なのに」

ベルトルト「……そういう時だってあるよ」

アニ「でも、あの日からなんだ、あの日からなんだ」

ベルトルト「でも、君のせいと決まったわけじゃないよ」

アニ「でも、でも、でも、でも」


ライナーは卑怯だね


夕飯食ってきます、すぐ戻ります


ちなみに最近好きなのはクリライ



ベルトルト「ライナーはさ、ほら、優しいから」

ベルトルト「きっと許してくれるし、アニが本当にライナーが嫌いになったんじゃないって分かってるよ」

アニ「……」

ベルトルト「故郷に帰ったら、また元の三人に戻れるよ」

アニ「……」





アニ「……ベルトルト」

ベルトルト「何?」

アニ「今更厚かましいけれど、一つ頼み事いいかな」

ベルトルト「なんだってしてあげるよ」



アニ「もし、ライナーがさ、完全に兵士になってしまっても」

アニ「あの人のこと見捨てないでね」

アニ「あなたと一緒で、あたしの大切な人だから」

アニ「三人一緒に、絶対に故郷に帰ろう?」



ベルトルト「そう……だね」




世界は残酷だ



アニ「あとさ、一つだけいい?」

ベルトルト「さっきも一つだけって言ったじゃないか」

アニ「私は嘘つきだからね」

ベルトルト「フフフ、いいよ別に、きっと僕も同じ頼み事をするから」

もう、どうだっていいよ




「泣いていいかな?」


「二人に嫉妬したりしないの?」

「……嫉妬?なんでさ」

「ミカサもエレンも何故か特別仲がいいだろう?幼馴染とかじゃなく、男女の仲みたいな」

「んー……まぁそばから見ているとそうだね」

「二人に置いてけぼりにされたりしない?」

「まぁ、色々あるよ」

「でも」


「僕は二人を信じているし、二人が僕を大切に思っていることも知っているしね」




「三人でいる限り、そりゃ時によっては二人が楽しそうにしていて、寂しくなる時もある」

「でも、そんなのこれから一緒に過ごす長い時間に比べれば、なんてことないよ」

「だからさ」






「ベルトルトももっと、素直になっても大丈夫なんじゃないかな?」



ベルトルト「……アニ」

アニ「うん、知ってる」



ハイ、なんか中途半端だけれど蛇足っぽくなってきたので終わります

下書きも何もせずにダラダラ書いたのですごく読みにくかったと思いますが

本当にありがとうございました!


次書くなら普通にライアニが書きたいですね

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月28日 (火) 19:40:28   ID: jGL_GCBC

1こめゲッと&よかった

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