しずく「侑先輩、結婚してください」 (24)

侑「え…ええ!?」

しずく「ダメ…ですか?」

侑「い、いやダメじゃないとかそういう事じゃなくて…」


侑「そういうのはその…もっと親密になってからというか///」

しずく「いえ、本当にけっこんするわけではなくて…」

侑「?」

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しずく「実は今度演劇で花嫁さんの役をやることになりまして…」

侑「ああ…そういうこと…」

しずく「そこで本番前に侑先輩を花婿さんに見立ててイメージを掴もうかと…」

侑「事情はわかったけど…私でいいのかな?」

しずく「え?」

侑「その…花婿役の子とか、他の同好会の子とかでも…」

しずく「いえ、まずは侑先輩あたりでコツを掴んでおこうかと…」

侑(ああ、私ってそういう扱い…)


侑「わかったよ、私なんかでよければ協力するよ」

しずく「ありがとうございます!」


しずく(ふふっ…)

しずく「それでは今度の日曜日この地図の場所に来てください!」

侑「うん、わかった」

しずく「それでは!」





タタタ…




侑「…大丈夫かな?」

~日曜日~

侑「ここか…」


侑「って、教会じゃんここ…」

侑「練習のために借りたのかな?しずくちゃんの本気が伝わってくるよ…」


しずく「あ、侑先輩!」

侑「あ、しずくちゃん、ゴメンね待たせちゃって」

しずく「いえ、それよりあちらの部屋に衣装があるので…」

侑「うん、着替えてくるよ」

しずく「私も別の部屋で着替えてくるので、着替え終わったらまたここに来てください」

侑「わかった、それじゃ後でね」

しずく「はい」

~数分後~

侑「あれ、まだしずくちゃん来てないか…」

侑「それにしてもタキシードなんて初めて着るな…」

侑「しかもサイズピッタリだし、しずくちゃんが作ったのかな?」

侑「しかも部屋に遭ったメモには髪型の指定まであったし、本格的だな…」

しずく「侑先輩、お待たせしました」

侑「いや、そんなに待っては…!?」









しずく「ど、どう…ですか?」

侑(私の目の前にいたのは、純白のウエディングドレスに身を包んだ天使…もといしずくちゃんの姿だった…)

侑「すっごく似合ってるよ!完全にときめいちゃった!」

しずく「ふふっ…ありがとうございます♡」

侑「それにしてもすごい衣装だね…まさかこれも…」

しずく「いえ、流石に大人数で作ったんですよ」

侑「まぁ、そりゃそうか」

しずく「侑先輩も、その姿似合ってますよ♡」

侑「そ、そうかな///」

しずく「しかもちゃんと指定した髪型にしてくれたんですね」

侑「まぁ…そう書いてあったし…」

しずく(やはり私の目に狂いはなかった…)


しずく(いつものツインテールもいいけど、後ろで束ねた姿もいいですね♡)

侑「それで、これからどうするの?」

しずく「そうですね…まずは…」


しずく「とりあえず手を繋いでこの道を歩きましょうか」

侑「わかった」ギュッ


しずく「!」ドクン

侑「どうしたの?」

しずく「い、いえ…」


しずく(そんなノータイムで握ってくるなんて不意打ちすぎます///)


侑「じゃあ、歩くよ」

しずく「はい」


テクテク…


侑「な、なんか緊張するね…」

しずく(ああ…至福の時です…♡)

侑「それで次は?」

しずく「じゃあケーキ入刀を」


侑「うわぁ…凄い大きい…これ2人で食べ…」

しずく「いえ、これは作り物です」

侑「ああ、そうだよね…」



サクッ

侑「次は?」

しずく「じゃあ…お姫様抱っこ…とか?」

侑「え…わかった、やってみる!」









侑「んぎぎぎぎぎぎぎぎぎ…」プルプル

しずく「だ、大丈夫ですか…?」

侑「だ…大丈夫大丈夫!」

しずく(やはり侑先輩のザコフィジカルでは無理がありましたか…それがいいですけど♡)

侑「ハァハァ…どう?イメージはつかめた?」

しずく「はい!」

侑「そう…ならよかった」

しずく「あ、じゃあ最後にいいですか?」

侑「何?」











しずく「キス…してくれませんか?」

侑「え…」

侑「そ、それはちょっと…」

しずく「いえ、フリだけでいいんです、顔を近づけるだけで…」

侑「ああ…そういうことなら…」

しずく「それじゃ…行きますよ」タタタ…

侑「うん…」




ズルッ




しずく「きゃっ!」ガクッ

侑「危ない!」バッ





ドンガラガッシャーン

しずく(うう…ドレスだったの忘れてて転んでしまうとは…)

侑(とっさに私が下になったけど、しずくちゃんが無事で…)


2人(って、これは…)




チュッ




2人「転んだ表紙に唇が///」

侑「///」

しずく「///」


侑「あ、あの…」

しずく「侑先輩」

侑「え?」


しずく「これは事故です、仕方ないですよ」

侑「そ、そうだね…」


しずく「とにかく、今日はありがとうございました♡」

~数日後、同好会部室~

しずく「侑先輩!侑先輩のおかげで演劇がうまくいきました♡」

侑「そっか、それはよかった、私も体を張った甲斐が…」

歩夢「侑ちゃん?休みの日何かあったの?」

侑「い、いや何も…」

ユウサーン!チョットキテクダサーイ!


侑「あ、せつ菜ちゃんが呼んでる、ちょっと行ってくるね!」タタタ…

歩夢「あ、ちょっ…」

しずく(本当に、楽しかったですよ侑先輩♡)











しずく(あの時の一部始終は隠しカメラで撮影して私のスマホ内に移していつでも眺め放題ですから♡)

しずく(勿論例のキスシーンも)

かすみ「しず子?何でスマホ見ながらニヤニヤしてるの?」

しずく「な、何でもないよ…」




しずく(危ない危ない…つい顔に出てしまいましたか)

しずく(でもいつかはフリとかではなく本当に侑先輩と…)

しずく(そんな妄想をするだけで…顔が…)ニヤニヤ

歩夢「し、しずくちゃん?大丈夫?」

しずく「ああ…いえ大丈夫です」


しずく「ところで歩夢さん」

歩夢「な、何?」









しずく「侑先輩ってポニーテールも似合いますよね♡」

歩夢「は?」



~おわり~

これで終わりです


ゆうしずはやっぱ尊い

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