黒猫「お邪魔するわ、『高坂さん』」あやせ「・・・いらっしゃい」 (29)

黒猫「久しぶりね」

あやせ「そうですね、結婚式以来ですか?」

黒猫「…『あの子』が産まれた後もちょくちょく会ってるじゃない?」

あやせ「ああ…そうでしたね」

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あやせ「それで、何の御用ですか?『黒猫さん』」

黒猫「…もうその名前は捨てたわ、今の私はただの人間『五更瑠璃』よ」

あやせ「はいはい、そうでしたね黒猫さん」

黒猫「相変わらず喰えない女ね、貴女」

あやせ「…で、何か御用ですか?」

黒猫「貴女の…いえ、貴女の旦那さんのかわいい妹さんがねぇ…」


桐乃『久しぶりに帰ってきたから皆でパーティーしようよ!』


黒猫「とかいきなり連絡してきたのよ」

あやせ「あはは…桐乃らしいですよね…」


黒猫「それで、この唐突な催しを企画した張本人は何処にいるのかしら?」

あやせ「ああ、それなら…」



??「おかあさああああああああああああああん!!!!!たすけてええええええええええ!!!!」ドタドタ



桐乃「ふひひ☆待ってよちーちゃん!」ハァハァ



あやせ「うちの子と遊んでます」

黒猫「あの子も相変わらずね…」ハァ

あやせ「あらあら、どうしたのちとせ?」

ちとせ「あのおおばちゃんがわたしのみぐるみはがしてくるの…」グスッ

桐乃「ち、ちがうよ!あたしはただこの服をちーちゃんに着て欲しくて…」

あやせ「…それ、あの人が私に着せようとした…」

桐乃「うん!それをちーちゃん用に小さくしてみたんだ!」

あやせ「桐乃、ちとせにはそういうのは…」

ちとせ「おかーさん…はやくあのおばちゃんやっつけてよ!おとーさんをけりとばしてるみたいに!」

黒猫「貴女…結婚してもまだそういうことを…」

あやせ「ち、違います!あの人が私が疲れてる時にもセクハラしてくるから…」

黒猫「はいはい、ノロケは結構よ」


桐乃「あ、黒いの来てたんだ」

黒猫「今更?だいたい貴女が呼んだんでしょう?」

ちとせ「あ!るりおばさんこんにちは!」

黒猫「ええ、こんにちは」ナデナデ

ちとせ「えへへ…」


桐乃「ちょっと!何でアンタには懐いてるわけ!?」

黒猫「貴女からは不純なオーラでも出てるんじゃないかしら?」

桐乃「ぐぬぬ…」

黒猫「それとね…ちとせちゃん」

ちとせ「?」

黒猫「できればお姉さんと呼んでくれないかしら?」

ちとせ「え?だってるりおばさんたまきせんせーのおねーちゃんなんでしょ?だったらおばさんだよね?」

黒猫「くっ…」

桐乃「たまちゃんかぁ…今日来るの?」

黒猫「ええ、少し遅れるみたいだけど、日向と一緒に来るわ」

桐乃「そっか…賑やかになりそうだね」

黒猫「だから貴女が呼んだんでしょうが」

あやせ「うちの人も今日は早くに帰ってくると言ってました」

ちとせ「ほんと!?」

あやせ「ええ」ニコ

ちとせ「おとーさん…えへへ」

桐乃「兄貴も沙織も加奈子も…麻奈実さんも…懐かしいなぁ…」

黒猫「そうね」フフッ

桐乃「あれれ~?アンタ柄にもなく楽しみだったワケ?」ニヤニヤ

黒猫「う、五月蠅いわね///」

あやせ「フフッ」

京介「ただいまー」

ちとせ「あ、おとーさんおかえりなさい!」ギュッ

京介「おう、ただいま」

あやせ「おかえりなさい、あなた」

京介「ああ、それに…」


沙織「お久しぶりですね、皆さん」

加奈子「うーっす」

麻奈実「えへへ、お邪魔します」


桐乃「みんな…久しぶりだね!」

日向「あ、ルリ姉先に来てたんだ」

珠希「こんにちは」

ちとせ「あ!たまきせんせーこんにちは!」

珠希「こんにちは、ちとせちゃん」


桐乃「よーし!皆来たしパーティの始まりだー!!!」

桐乃「まずはたまちゃんの黒歴史映像の公開から…」

珠希「!?」

珠希「き、桐乃さんそれって…」

桐乃「珠希ちゃんが昔中二病だった頃の映像」

珠希「や、やめてくださいよ教え子の前で」

ちとせ「わたしもたまきせんせーのむかししりたいです」

珠希「そ、そんな…」

桐乃「ふひひ☆ちーちゃんのお許しも出た所でさっそく大画面テレビで見ようか!」

珠希「や、やめてくださああああああああああああああああい!!!!!」

京介「おいおい、ほどほどにしとけよ」

桐乃「あ、いたんだ兄貴」

京介「おい!」





ワイワイガヤガヤ




黒猫「相変わらず騒がしいわね…」

あやせ「そうですね」フフッ

あやせ「でも、桐乃やあの人のおかげで黒猫さん達とも仲良くなれました」

黒猫「…そう」


あやせ「今だから言いますけど、私オタクとかそういうの嫌いだったんですよ」

黒猫「知ってるわ」

あやせ「ああいう人たちはいつ過ちを犯すかわからない危ない人達だって思い込んでました」

黒猫「・・・・・」

あやせ「でも、黒猫さん達と出会って、皆いい人達だって…」

黒猫「貴女の懸念も正しいわ、私達が多数派なんて思わないことね」

あやせ「でも本当は…桐乃が…私の大切な親友が…遠くに行っちゃうみたいで…怖かったんです」

黒猫「…そう、でもね…」


黒猫「あの子は私にとっても、大切な親友なの」

黒猫「そこだけは譲らないわ」

あやせ「あなたも結構重い人ですね…」

黒猫「それに、あの子のお兄さん…貴女の大切な人も、私は好きよ」

あやせ「…そうですか」

黒猫「まぁ、でもこの世界線では、貴女に勝ちを譲ってあげるわ」

あやせ「黒猫さん…」


黒猫「でも油断しない事ね」

黒猫「来世では…必ずあの人と結ばれて見せるわ」

あやせ「それをどう油断するなと…」

桐乃「おーい!2人共なにやってんのー!」



あやせ「ほら、行きますよ」

黒猫「わ、わかってるわ…」



黒猫「ま、今は貴女とも友達でいてあげるわ、あやせ」

あやせ「まったく、素直じゃないんですから…瑠璃さん」


~おわり~


以上になります

あやせIFとゲーム版のあやせ娘可愛かった

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