すみれ「ペヤングのヤサイ程美味しいものは無い」 (41)

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https://youtu.be/G68Q4lCM5pQ



すみれ「…と考えられるのだけど、いかがでしょうか」


絵里「一理あるわね」


聖良「ソース半分しか入れない派閥っていますか?」


果南「ここにいるよ」


すみれ「は?何で半分しか入れないのよ、ソースが染み込んでないカップ焼きそばって、それもうカップ焼きそばって言えるの?」


絵里「ペヤングが例の事件から味が変わった気がするんだけど、そこからソース半分しか入れない派閥になったのがあたし」


四季「私はしっかり全部入れる、染み渡らせる」


すみれ「私もよ。え、少数派なの?全部入れ」


英玲奈「安心しろ、私も全部入れる」


四季「私とすみれ先輩、英玲奈さんが全部入れ派で、絵里さん、聖良さん、果南さんが半分しか入れない派」


英玲奈「そもそも会社はソースを全部入れる事で、最良のカップ焼きそばが食べられると思って付けてるんじゃないのか」


すみれ「絶対そうでしょ、じゃなかったら半分の量のソース付けるわよ」


果南「いや私はそうは思わないかなん」


聖良「会社側の策略に乗ってたまりますか」


すみれ「そこは素直に乗りなさいよ!!」


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英玲奈「そもそもの話、何故全部入れん」


果南「ソースが付いてないところと、付いてるところを一緒に食べるんだよ」


絵里「これ、1回やると病みつきよ。上手く口では説明出来ないけど、やったら分かるわ」


聖良「染みてるのもいいんですが、わざとあのジャンクな麺を、そのままの味で食べるのもオツです」


すみれ「…そう言われると……」


英玲奈「ああ、ちょっとだけ気になるな」


四季「…じゅるり」


絵里「あねえねえ、周りの人に例の事件以来ペヤングの味変わったわよねって言っても皆『?』なの何で?」


四季「味というか、麺が変わった様な気がする」


果南「ちょっと分かる、何かこう病みつきになってたあの味じゃ無くなってるような…」


すみれ「病みつきじゃなくなってもペヤングだけは一強よね」


絵里「あら、ごつ盛りも捨て難いわよ」


すみれ「あ、塩焼きそば好き」


英玲奈「油そば系、結構イケるよな」


四季「油そばは大きなチャーシューが嬉しい、麺も太くて食い出がある」


絵里「でもヤサイの美味しさだけは…ペヤングね」


果南「分かる」


四季「同意」


すみれ「良かった、そこでは皆同志ね」


聖良「ですが」


絵里「え」


聖良「ペヤングのあの肉だけは嫌です」

果南「うん、美味しくなくない?あれ」


すみれ「…」


絵里「それもそうよ、やっぱり味変わってるわよね?」


英玲奈「ああ、ぶっちゃけヤサイ系のかやくも味変わってる気がするぞ」


四季「確かに事件以前は普通に食べてた様な覚えがある。今のペヤングの肉は何か…美味しくない」


すみれ「……ごめん、私も避けるわ、あれ」


絵里「やっぱりそうよね」


英玲奈「カップヌードルの肉は上手いんだがな」


四季「謎肉、本当に謎」


聖良「というか、内蓋というかシート付きになってからお湯捨てのロマンも無くなったというか」


果南「『だばぁ』に恐れをなしながらお湯を捨てる恐怖を、今の子達は知らないなんて…まったく平和になったもんだよ」


すみれ「『全だばぁ』ペヤング信者1回は経験してる…って説」キョシュ


全員「「無論(よ)」」キョシュ


英玲奈「当然だ、内蓋はひとつ!オールドスクールこそ至高だよ」


聖良「だばぁをカマした時の絶望感って、他に例えられます?」


四季「お湯を入れて3分以上ほっといてしまっていた時」


絵里「稀によくあるから困るのよね」


すみれ「分かる、3分待ってたつもりでも5分以上経ってた時の絶望感」


英玲奈「…そんな事あるか?」


すみれ「え」


果南「ないでしょ、3分後に出来るって分かってたら他に意識向かなくない?」


聖良「同じくです。まあ、敢えて待つ事はありますが」


果南「え、ごめんそれはどゆこと?」


聖良「ラーメン系ではあまりしませんが、うどん系や太麺系…それこそ油そばやきつねとかは、絶対に規定時間の1分は超えて待ちます」


すみれ「あ、はいはい!それは私も!」


絵里「その習慣が染み付いてて、他の麺で待ち過ぎる事はあるわ」


英玲奈「すまんがどういう意味だ?何故規定時間を守らない?蓋とか側面にそう書いてあるじゃないか」


四季「Yes、記載の時間を過ぎるなんて多分犯罪になる」


すみれ「なってたまるか!!」


果南「何で待たないのかなん?そう書いてあったら待つでしょ」


聖良「違うんですよ、太麺系で規定時間ぴったしだと、確実にどこかしら硬い所が残ってるのが嫌なんです」


絵里「うどんとか、勿論ラーメンもそうだけど、麺って柔らかくて然るべきでしょ?それが硬いなんて認められないわぁ」


すみれ「これよ真理。口の中で噛んでて『がにっ』ってなるのマジでムカつくのよ私達」


英玲奈「いやならなくないか?規定分数なら全部柔らかいだろ。無論硬い麺を売りにしてるカップ麺なら分かるが……」


四季「今まで硬っ、なんてなった事ない」


果南「ていうか気にしたことないんだけど…」


聖良「それは皆さんがカップ麺を惰性的に食べてるからです。こちとら使命感で食べてるので」


絵里「それは無いけど」


聖良「えっ」


すみれ「ていうかじゃあ、あんた達米炊く時とかも水の量とかは」


英玲奈「規定の線までだが?」


果南「え、だってそれこそそう書いてあるじゃん」


すみれ「大体そういうのピッタリだと普通より固めのご飯になるじゃない」


英玲奈「釜に書いてあるからそうしてるんだが…」


聖良「会社側の掌ダンスですよそれじゃあ。全てを疑ってかからないと」


英玲奈「お前は少しは人と企業を信じろ」



<ピーッ、ピーッ…



すみれ「お、鳴ったわね」


四季「えーと、トップバリュのうどんの人」


果南「はーい」


絵里「うはーい」


すみれ「あーい」


四季「それと…ごつ盛りの人」


聖良「はい」


英玲奈「私だ」


四季「と、私」


ビーッ


ジャー…


ベコンッ!!


ホカ…


<やっぱり待つんだね


<当然でしょ


<あ、半分入れに挑戦ですか?


<気になってしまってな…

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ー英玲奈家ー



聖良「ほんと英玲奈さんの家って大きいですよね」


すみれ「そうね、しかも一等地だし。実は箱入り娘だったりするの?」


絵里「特にそういう話は聞いた事ないけど、この家見る限りそんな気がするわよね」


<ドドドドド…


<パァンパァン!!


果南「おっけ、ヘルストーム出せる」カチカチ


四季「待って、オービタルVSATを出……しくった殺られた、ちょっとだけ待って」カチカチ


果南「だいじょぶ、私のデスマシーンで向こうは膠着してるから」カチカチ


聖良「久し振りに見ましたね」


すみれ「ほんとよ、BO2なんてまた懐かしいものを…」


絵里「そう、これは戦争よ。うらー」グイッ


すみれ「ふはほぬいふるみをはほひおひふへないへ(クマのぬいぐるみを顔に押し付けないで)」


ガチャッ


英玲奈「お菓子だ愚民共、死ぬ気で食せ」


聖良「ははー、神さま英玲奈さま統堂大権現さま」


すみれ「崇め奉り過ぎでしょ」


絵里「2人とも、統堂司令官より補給物資が到着したわよ」


果南「あーっとネガティブ、果南3等軍曹は現在、敵に釘付けにされている」カチカチ


四季「果南3曹、四季特技兵は弾薬補給の為、一時的な戦線離脱が望ましいと判断」カチカチ


果南「了解、可及的速やかに敵勢力の殲滅に尽力する。だが我々の戦闘中に他の隊員達の手によって、補給物資が無くなる事は許されない」カチカチ


絵里「なんで取ろうとしたのバレたの?後ろに目でもあるの?」


英玲奈「こちら統堂大尉、残り五分で我々は補給物資に手を付け始める。欲しければ早急にあと…20キルだな?20キルして戦闘を終わらせろ」


聖良「欲しがらないで下さい、勝つまでは…進めしきかな火の玉です」


すみれ「あれ、ここ戦場?あと一人だけ日本帝国主義者いるわよね?」


絵里「補給物資…じゃなくてお菓子は時に、人を殺戮マシーンにするの。これを前にして揺るぎない精神を保てる者は、よく訓練された兵隊よ」パクッ


ーーーーーー
ーーーー
ーー


<敵は永遠に沈黙、我々の勝利だ


しきかな「「うぇーい!」」ハイタッチ


英玲奈「よくやったぞ、勲章物だな。ほらこれ、ハッピーターンだ」


四季「あまー」モグモグ


英玲奈「250%だからな」


果南「まさか英玲奈の家でBO2出来るとは思わなかったよ」


すみれ「ちょっと意外かも、ゲームとかするのね」


果南「家が孤島なもんで、大雨とか来るとろくにやる事無くなるからね。おいそれと外出れないし」


絵里「これ、よくやってたの?」


果南「うーん、どっちかと言えばBF4の方がよくやってたかなん」


聖良「私はBF5ですね、大日本帝国軍が硫黄島で勝利した時の感動と言ったら…涙が自然とこぼれましたよ」


四季「私も。あの地獄の防衛戦を軍刀だけで生き抜いた…帝国ばんざい」


すみれ「この子達思想ヤバくない?」


絵里「私はGTAね。LCSが1番面白いわ、OPも最高だし」


すみれ「マイアミが好きだからVC」モグモグ


英玲奈「OPで言うならSAこそ最高傑作だろ」


果南「GTA4でしょ、あの鬱屈とした雰囲気は近頃のロックスターじゃあ出せないよ」


四季「TBoGTで心做しか明るくなったのが印象的」


聖良(チャイナタウンしか知らないです)モグモグ


すみれ「ただ、5でロスサントスが帰ってきたのは純粋に嬉しかったわ」


果南「それは分かる」


英玲奈「グローブストリートっぽい所もあったしな、CJ達の家は無かったが…」


絵里「CJ、Big Smoke、Ryderみたいな三人衆が、グローブストリート近くで自転車漕いでるってイースターエッグあったわね」


英玲奈「ああ、見つけた時嬉しすぎて、ミッション放ったらかしでずっとついてったよ」モグモグ


すみれ「ただの不審者ね、大人しくヤクの取引しときなさいよ」


果南「どっちにしろ不審者かなん」モグモグ


四季「次はVice Cityの噂。マイアミを最新ゲーム機で堪能出来る」モグモグ


英玲奈「VCか、久しく行ってないな」


絵里「ていうかオンライン……酷かったわぁ」


果南「ずっっっっと戦闘機に追っかけられてあったまきたよ」


聖良「私も友人のGTA5をプレイ中、果南さんと同じ体験をしました。まあ粘着爆弾で倒しましたが」


四季「それ凄い。投げつけて起爆したとか?」


聖良「いえ、低空飛行した所を見計らって粘着爆弾を貼り付けた自分の車ごと爆破してやりました」


絵里「何でさっきから大和魂発動してるの?」


英玲奈「あとその言い分だとお前の車じゃなくて友人の車だな?」


すみれ「より良い家が欲しくて、ずっと屋根上のゴタゴタしてたのもあるわ」


果南「あ私も。入江と交互にやるよね」


絵里「ずっと刑務所の周りグルグルしてたわ」


四季「出た、走り屋が最後にたどり着くレースミッション」


英玲奈「私はずっとロールプレイしてたな」


すみれ「ロールプレイ?」


英玲奈「オンラインもたまにやるが基本オフラインだな。で、トレバー以外を選ぶんだ。トレバーはスイッチした瞬間星がついてる事が多いのでな…」


聖良「キャラとしては1番魅力がありますけどね」


英玲奈「で、マイケルかフランクリンにして、ゲーム内の1日中日がな映画を観たり、屋台でホットドッグを食べたり、高速道路を交通法規を守って流したりするんだ。West Coast Classicを流しながらな」


絵里「舞台は西海岸だものね、合うったら合うわ」


すみれ「それあたしのセリフ」


果南「逆にそんな楽しみ方した事無いなぁ、GTAって歩道を車で行くゲームでしょ?」


すみれ「DIOじゃないんだから…まあ、やった事あるけど」


四季「でも、AIがぽんこつだから交通法規守ってても追突される事あり」


英玲奈「そうなんだよ、パトカーすら玉突きしてくるからな。で、こっちに星が付く……LSPDはアホの集まりだよ」


聖良「ふふ、皆さんGTAをよくやってるんですね。私はあまりやった事ないです」


すみれ「聖良がよくやってたゲームとかはあるの?」


聖良「私、龍が如く派なんですよ」


絵里「あぁ~、そっちなのね聖良は」


四季「メイも龍が如く派だった」


すみれ「私逆にほぼやった事ないのよね、ある人?」


英玲奈「あるぞ、そこの棚に全部ある」


果南「0から6までね」


聖良「見参、維新以外は全部やってます」


英玲奈「おお、我が同志達よ。統堂会を立ち上げたら直系でどうだ?」


聖良「イヤです。私は私の組を持ちます。鹿角組です」


果南「同じく。私も淡島一家でやってくからさ」


すみれ「振られてやんの」


英玲奈「(´・ω・`)」


四季「GTAにかまけてたから、そっちはやった事ない…日本版GTAなんて聞くけど」


果南「まあ流石にあそこまでの自由度は無いけどね、曲がりなりにも日本だし舞台」


聖良「の、割には高速道路で銃撃戦しますけど」


英玲奈「いい加減ミレニアムタワーはお祓いをするべきだと思うんだ」


絵里「お金ばら撒きビルディングね」


すみれ「私、OTEだけはやってたわよ」


果南「なんでよりによってそれだけ…」


すみれ「元々ゾンビゲー好きなのよ、でヤクザ物だって聞いてたのに血迷ったのかアレ出して来たじゃない?つい気になっちゃって」


英玲奈「流石に当時は焦ったが…ぶっちゃけ悪くはなかったな」


すみれ「そうそう、意外とやりごたえあって、たま~にやりたくなるのよねぇ」


聖良「ただ郷田龍司の右手がガトリングガンなのはどうしても吹き出しますがね」


果南「おやっさぁん!!」


ーーーーーー
ーーーー
ーー


<パァンパァン!!


<ガチャコン! ヴォォォォ…


絵里「すみれ、向こうにジャガーノグあるから飲んできなさい」カチカチ


すみれ「何よそれ?!さっき飲んだダブルタップ何とかもよく分かってないんだけど!?」カチカチ


果南「ダブルタップルートビアは攻撃翌力2倍になるよー」


英玲奈「ジャガーノグは体力アップだ、5回は攻撃に耐えられる」


四季「すみれ先輩、あーん」


すみれ「そして急にハッピーターンをねじ込むな!」モグモグ


絵里「てか早くフルオート武器手に入れなさいよ、そっちにミステリーボックスあるから」


すみれ「突撃して死んだらどうすんのよ!」


絵里「大丈夫よ、私リバイブ飲んでるから」


聖良「いや突撃して生き永らえるなんて不名誉極まりないですよ、潔く日本の為に散って下さいすみれさん」


すみれ「ねえちょっと!私の後ろに超愛国主義者がいるんだけど!!」


<寧ろゾンビになっても忠誠を…


<もう意識無いだろう…


<すみれ後ろ後ろ…!!

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ーサ店ー



絵里「…」ズズ…


英玲奈「絵里、今何時だ?」


絵里「ん…13時過ぎよ」


英玲奈「そうか…んっ、ふぅ……良い昼下がりだ」


絵里「全くね……」


<カランカラン…


聖良「…あ、お待たせしました。遅れてしまって申し訳ないです」


絵里「全然よ、今来たばっか」


英玲奈「そうだ、来たばっかだ」


聖良「ふふ、お優しいですね、2人とも」


「ご注文はお決まりですか?」


聖良「あ、メロンラッシーを下さい」


「かしこまりました、失礼致します」


英玲奈「そこはコーヒーじゃないんだな」ズズ


聖良「ええ、店前の看板が目に入ってしまって…」


絵里「ラッシーってたまに飲みたくなるわ」


聖良「ですよね…他の皆さんは?」


英玲奈「上のゲームセンターで楽しんでるよ」


聖良「お2人は行かないんですか?」


絵里「さっきまでいたわ、今はちょっと休憩ってとこよ。元気なんだもんあの3人」


ーーーーーー
ーーーー
ーー


果南「…ぃよっ」ブンッ


<ドカァン!!


すみれ「速度やっば!!音えっぐ!!」


四季「……120、パンチングマシンで女性の出せる記録じゃない」


果南「そうなの?ちょっとすみれやってみてよ」


すみれ「え、私!?無理よ無理よ、絶対無理よ!」


果南「いーからいーから、経験経験」


<ウィーン


四季「すみれ先輩、やってみて」


すみれ「………~~~っ、もう!!」ブンッ


<ポコーン


果南「…」


四季「…80」


すみれ「普通でしょうよ!!果南がおかしいだけだからね!!」


「…じゃ、ちょっと貸してくれ」スッ


すみれ「うえっ!?」


ゴオッ


<ドカァン!!


四季「……150、とんでもない」


英玲奈「これでも鍛えてるんでな」


絵里「すみれ、おかしいのはこの2人だから大丈夫よ」ポンポン


すみれ「そうよね、私間違ってないわよね」


果南「流石英玲奈、また筋肉ついたんじゃない?」ムニムニ


英玲奈「そうか?あまり自分では分からないんだ」


聖良「いや、一段と硬度増してますよこれ」ムニムニ


四季「ごつ盛り食べてる人の腕じゃない」


英玲奈「はっはっは!」


絵里「…さ、ぶん殴ったところで当初の目的通り」


果南「あ、そっか忘れてた」


すみれ「今日の目的はカラオケよ、行きましょ」


四季「おー」



ーーー
ーーーーー
ーーーーーーー


ーカラオケー



聖良「カラオケなんて数えるくらいしか来た事ないです」


果南「あそうなの?よく友達とかと来てるもんだと」


聖良「いやあ友人と来ることもあまりなかったですね、何でも絶対負けるからって…」


すみれ「そりゃあなた相手に採点アリにしたらそうなるでしょうよ…」


四季「あ、絵里さん、音量調節したいから何か曲を入れて欲しい。ついでに軽く歌って」


絵里「おっけーよ、じゃあ…Naporiね」ピピッ


英玲奈「まだ本気で歌うところじゃないからな?」


~♪


絵里「分かってるわよ……ろくな音楽も無くて~♪」


四季「…」ピピッ、ピッ


絵里「そんな、ひびをまた2人で~♪」


四季「…ありがとう、終わり」ピッ


<演奏終了しました


絵里「僕ら指に…はっや!!」キーン


果南「うっさ」


すみれ「マイクのこと忘れてんじゃないわよ」


聖良「じゃあ順番決めましょう、じゃんけんで」


英玲奈「真ん中くらいがいいな」


「「さーいしょーはラブ!じゃーんけーん…!!」」


ーーーーーー
ーーーー
ーー


果南「1番手かぁ、何にしよ」


絵里「1曲目なんだから皆がぶち上がる奴ね、分かってると思うけど♪」


果南「……そういうプレッシャーやめて…よし」ピピッ


『椿屋四重奏 - 恋わずらい』


~♪


聖良「わ、似合いますね」


果南「夕暮れの服を纏って…♪」


果南「三日月の、下にしゃがんだ……♪」


四季「なんかえっち」


すみれ「ちょっ、素直に言うわね」


スッ


英玲奈「は?」


コテン


絵里「え何!?何で私に寄りかかるの!?///」


果南「唇を拭いながら…過ちの後始末を……上手く片付けられぬままで、無駄にもつれ合う影絵…♪?」ピトッ


絵里「あもう!?///もうそんなノリなの!?///」


すみれ「わぁ…ぁ……///」


四季「照れちゃった」


聖良「果南さんって意外とこういうノリするんですね」


英玲奈「まだ1曲目なんだけどな…」


果南「……俯いては 噛み殺した…愛しさに、埋め尽くされて」


果南「操られた心の~…望み通り……?」ミミモト


絵里「待って!?///何で耳元なの!?///」


果南「www……」



ーー
ーーーー
ーーーーーー


絵里「……///」プシュー


果南「無駄にプレッシャー掛けてきたバツね」


すみれ「はーあっついあっつい、初手何してくれてんのよほんと…///」パタパタ


四季「真っ赤な顔したすみれ先輩、22'の東京」


すみれ「SHIKI THE ROCKやめろ!///」


四季「という事で2番手、行きます」ピピッ


~?


『Kendrick Lamar - N95』


すみれ「えぇ…?歌えるのあんた…?」


果南「あっはっは!マジで!?凄いね四季!」


聖良「海外の方ですかね…?」


四季「…Hello, new world All the boys and girls」


四季「I got some true stories to tell……You're back outside, but they still lied」


四季「Whoa……Yeah…」


絵里「だぁれ?」


英玲奈「まだ普通ではあるが」


四季「…!!」クワッ


SHIKI「Take off the foo-foo! take off the clout chase! take off the Wi-Fi」


すみれ「ぶふぉっ!?」


SHIKI「Take off the money phone, take off the car loan, take off the flex and the white loss!!」


果南「すっごおははははwwww」


聖良「ええ!?ラップってやつですか!?」


英玲奈「おいあんな普通に歌える物なのかあれは!?」


絵里「もう完全に堂に入ってるわよ…」


SHIKI「……Take all that designer bullshit off and what do you have? BITCH!!」


絵里「あ、今絶対言っちゃいけないこと言ったわ!!」


すみれ「大丈夫よ、これからもっと言うから」


聖良「もっと言うんですか!?」


SHIKI「Huh, huh, uh, you ugly as fuck (You out of pocket)」


聖良「F××K言ったー!!!」


英玲奈「聖良も言ったぞー!!!!」


SHIKI「Huh, two ATMs You steppin' or what? (You out of pocket, huh)」


SHIKI「Who you think they talkin' bout Talkin' 'bout us」


SHIKI「Who you think they copy off? Copy off us……!! (Get back in pocket)」


英玲奈「おいすみれ、もしかして四季ってとんでもない逸材なんじゃないか?」


すみれ「ええそうよ、でもまさかここまでとは思ってもなかったけどね!!」


SHIKI「The world in a panic, the women is stranded, the men on a run. The prophets abandoned, the lord take advantage, the market is crashin', the industry wants. Niggas and bitches to sleep in a box where they makin' a mockery followin' us. This ain't Monopoly, watchin' for love, this ain't monogamy, y'all gettin' fucked……」




果南「……流石にヤバくない?」


絵里「止まらぬ止まらぬ…」



ーー
ーーーー
ーーーーーー


四季「はあ、歌えた」


すみれ「歌えたとかのレベルじゃないわよ?名前が英語表記になるレベルだったのよ?」


四季「歌えるか心配だったけど、ライブ動画見たら歌いたくなった」


果南「それでアレ出来るんだ…」


絵里「はーいはい、次は私よ、そうね……」ピピッ


~♪


『Vaundy - 世界の秘密』


果南「凄いVaundy好きじゃん」


聖良「人気になりだして嬉しいです」


絵里「……きっと僕ら何かに追われてる、漠然としてるけど…♪」


絵里「四六時中グダグダとチクチクが流れる、波に乗せてネットサーフィン♪何かこれはあーだこーだ言って古臭いな、それはそれで何だかんだ言って新しいな…♪」


絵里「そんな無駄な繰り返しをまた繰り返して、僕ら生きていくうちに」スッ


かなえり「「アイムソーリー!」」


すみれ「ノってきたわね」


英玲奈「ノせ方が上手いな」


絵里「気づいちゃったよ…♪Uh hm…」スッ


えりしき「「アイムソーリー♪」」


聖良「あはは、マイク無くても歌っちゃいますよね」


絵里「気づいちゃったよ…世界のこと」セーノッ


みんな『ステップだけ、ステップだけ、置いてきちゃってよ…♪僕ら、涙に合わせて』


絵里「リズムに乗っている~?」スッ


英玲奈「…はず」


ステップだけ、ステップだけ、置いてきちゃっても


僕ら笑顔の数だけ、ブレイク出来るはず


だから……♪


ーーーーーー
ーーーー
ーー


絵里「たららら……♪っと」


英玲奈「良いぞ絵里、流石の盛り上げ上手だ」パチパチ


四季「ついついノってしまった」


果南「上手いねぇ、やっぱ」


絵里「伊達に今まで歌って来てないからね」


英玲奈「という事で…私か」


聖良「…」


英玲奈「聖良」


聖良「え?」


英玲奈「一緒に歌ってくれないか」ピピッ


聖良「ええ!?急ですね…!?」


すみれ「あら珍しい、何歌うのよ」


~♪


『軍歌 - 同期の桜』


果南「えぇ…」


英玲奈「昨日久しぶりに『CoD WaW』をやったんだ……これ以上、言わなくても分かってくれるな」


聖良「…」スクッ


果南「聖良が何も言わず立ち上がったよ」


絵里「何あの真剣な眼差し」



英玲奈「…貴様と俺とは、同期の桜。同じ兵学校の庭に咲く」♪


聖良「咲いた花なら散るのは覚悟。みごと散りましょ、国のため」♪


絵里「英玲奈はUTXでしょうよ」


すみれ「聖良だって函館の女でしょうが」


ガシッ


えれせい「「貴様と俺とは、同期の桜!!同じ兵学校の庭に咲く、血肉分けたる仲では無いが、何故か気が合うて離れられぬ~♪!!」」


四季「肩を組み出した…」


果南「こいつらガチだよぉ…」


英玲奈「貴様と俺とは、同期の桜~♪」


聖良「同じ航空隊の庭に咲く~♪」


えれせい「「仰いだ夕焼け 南の空に♪未だ還らぬ1番機♪貴様と俺とは同期の桜、離れ離れに散ろうとも、花の都の靖国神社♪春の梢に、咲いて会おう~♪」」


すみれ「デュエット曲じゃないのにこのユニゾンは何?」


四季「感動した」


果南「嘘でしょ…」


ーーーーーー
ーーーー
ーー


英玲奈「鹿角1曹に敬礼だ、感謝する」ビシッ


聖良「こちらこそ統堂少将、ユニゾンに感謝致します」ビシッ


果南「ここだけ戦時中なんだよなぁ」


絵里「一朝一夕のデュエットじゃなかったわよ、こいつ練習したわね」


英玲奈「してないぞ、昨日動画で聞いたくらいだ」


四季「遺憾無く天才を発揮している」


聖良「私はそもそも身に染み付いてますので」


絵里「それもそれでよね」


すみれ「はいはい次は私よ!こうなったら死ぬ気で盛り上げてあげるんだから!!ショーウビジネスの女を舐めないでよね!」ピピッ


~♪


『PUSHIM - Anything For You』


絵里「Big Tune!!」


四季「らすたふぁーらい」


すみれ「…夢は叶うI believe…♪聞かせて欲しいyour dream. この空の下、語り明かそう、これからもどんな時も……♪」


果南「良いよー美声響いてるよー!」


英玲奈「ああ、ノれるな…」


すみれ「人は皆はかなくて、今君はここにいて、そして私はどこにいても、君をそっと見てるよ……♪」


絵里「PUSHIMはここからよ」


聖良「純粋に歌が上手いです…」


すみれ「……この想いは~!!anything」


<ガチャッ


「失礼しやーす、ポテトお待たせしました」


すみれ「ふぉーゆ~……///」コゴエ


四季「ずこー」


英玲奈「今更恥ずかしがらないでくれないか!?」


果南「あっはははは!!!やっぱすみれは期待裏切らないねぇ!!」


絵里「あ、もらいまーす」


<ごゆっくりどーぞー


ガチャッ


聖良「あらら、しりつぼみになっちゃいましたね」モグモグ


すみれ「あきれるほど~…Anything For You~…///」コゴエ


絵里「もう店員さんいないわよ!!安心してすみれ!!」


<でも店員呼び寄せるあたりすみれって持ってるよね


<不幸の星の下生まれたんだろうな…


<いたたまれないわよ…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ー漫画喫茶ー



四季「…」ペラ


英玲奈「…」カチカチ


聖良「…」ゴクッ


英玲奈「…四季、何読んでるんだ」


四季「稲中卓球部」


英玲奈「……っそ、そうか」


聖良「英玲奈さんは?」


英玲奈「ああ、オモコロ見てる」


聖良「ああ、私加藤さん好きなんですよ」


英玲奈「永田だな」


四季「エンデバー山口…」ペラ


ーーーーーー
ーーーー
ーー


すみれ「…ほっ」ヒュッ


<トンッ


絵里「14 トリプル…やるじゃない」


すみれ「ダーツは結構得意なのよ」


果南「私は苦手かなん」


絵里「次果南よ」


果南「ん…ほいっ」ブンッ


<スカーン


すみれ「…BULL」


果南「あれ?なんで?」


絵里「分かる、あまりやった事ない人ほど急に高得点って入るものよね」


すみれ「次、絵里よ」


絵里「はーい…よっ」ヒュッ


<ストン


果南「おお、20 ダブル…終わらせる気だね」


絵里「ビリヤードやりたくなってきたの、悪いけど勝つわ」


すみれ「負けないわよ、悪いけど」


果南「…ねぇ、クライナーってなんだろ」ピラッ


絵里「まだ早いわよ」


ーーーーーー
ーーーー
ーー


四季「くっ、ふっ…!!ふふ…っ!!」プルプル


英玲奈「なぜお前は漫画喫茶という静謐な場所で稲中卓球部なんて苦行を選んだんだ」


四季「…っこ、これも、ふふっ修行だと…っ…」プルプル


聖良「地雷原で走り回ってるのと同じでは?」


英玲奈「……なあ聖良、我々も苦行の道に進まないか」スッ


聖良「…『浦安鉄筋家族』に『でんじゃらすじーさん』……良いでしょう。その勝負、受けて立ちます」スッ


四季「…っほほ……っ」プルプル


ーーーーーー
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ーー


ブォンッ


すみれ「果南、それは槍じゃないのよ」


果南「そんなん分かってるよ、何でさ」


絵里「あなたが持つものは須らく武器になりうるのよ」


果南「はあ?」


すみれ「方天画戟か何かと勘違いしてないでしょうね」


果南「してないよ、呂布かあたしは」


絵里「はいはい……」スカーン


<コンコンコン…


すみれ「良い位置に持ってきてくれたわね」


絵里「あっちゃあ、しくったわ」


果南「……ほっ」カコーン


<ガンッガンッ


すみれ「球吹き飛ぶって」


果南「うっそぉ、めちゃくちゃ抑えたんだけど」


絵里「人間兵器かなにかなの?」


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ーー


英玲奈「おっはは……っ、くっ、ふぅ…ふふふふふ…っ」プルプル


聖良「っwwwww……っ、wwww……」パンパン


四季「…っせ!聖良、さん……っ!!音、立てちゃダメ……ぇっへへへ…っ!!」プルプル


英玲奈「じゅ、十三階段、で、伝説かーって……ほほははは…っwww」ギュー


四季「か、壁、壁に埋まって……www壁尻に…っwwww」


聖良「さい、最強さんっwwwつ、強過ぎですって…っ……wwwwww」


四季「えへっ、せ、聖良さん…っ!!本閉じちゃダメだって……っ!!」


聖良「今、今は、話しかけないでっ、下さっ…!!」


英玲奈「お前だけ、くっ、苦行から逃げようとするなよ…おっははは…っ!!」


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ーー


果南「はあ、結局ファウル出しまくっちゃった」ズズー


すみれ「強く弾きすぎなの、エイトボールどっか行ってたわよ」


絵里「ポテトうまっ…ほんとよ、野球じゃないのよ?」モグモグ


果南「そんな強くやってないっての!」



<スタスタ…



すみれ「あら、皆おか…え、り…?」





聖良「あ~っ…最高でしたね」メマッカ


四季「辛過ぎたけど、楽し過ぎた…Heavy……」ナミダメ


英玲奈「ブッダもビックリな苦行だったよ…あれなら、立川の仏も好んでやるだろ」グスッ




絵里「……え何?殴り合いでもしたの?」


果南「あの四季と英玲奈が泣いてるよ?え、何で?」


四季「…修行してた」


すみれ「漫画喫茶で?????」


絵里「一体何をしたら漫画喫茶でそんな大泣きできるのよ、ハチミツとクローバーでも読んだの?」


果南「漫喫で殴り合いはヤンキー過ぎないかなん」



<そんなことしてませんよ、似たような事はしましたけど


<ああ、漫画で殴り合った(比喩)


<え、怖…

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「……明日はどうするの?」


「英玲奈ん家でいいかなん」


「おい、また私の家か?」


「お土産にメロン持ってきますよ」


「え、最高じゃないの」


「禁断の果実が英玲奈さんの家に…Good」


「…分かった……じゃあ、また明日な」


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チーかまリスペクト


過去作抜粋

絵里「雨の日のコーヒー」

穂乃果「第一次音ノ木坂抗争」

絵里 「ゲームセンターに行きましょう!」 にこ 「拒否」 希 「話を聞こう」

絵里 「真夜中に」 にこ 「愚痴を肴に」 希「姦しく」

花陽「都市伝説!」 絵里「対決よ!」

絵里「ノッキン・オン」 にこ「ヘブンズ・ドア」

海未「ふぁ~あ・・・眠いな・・・」 ことほの「「!?」」

絵里「ただ、ありふれた夜」

聖良「夜も更けて」 ダイヤ「姉会ですわ」

聖良「私達の」 ダイヤ「日常」

絵里「壊れた世界で、ただ1人」

海未「あなたは」 ことり「サマーガール」

希「ライブ?」 真姫「そうよ」

LINEグループ 9人の女神達

ダイヤ「お休みは」 聖良「言わないで」

穂乃果「ここどこ!?」 カイマン「ん?ここは"ホール"だぜ」 ニカイドウ「ギョーザ、食うかい?」

にこ「あなたの目には」絵里「私たちの姿が」

かのん「雨の日のコーヒー」

穂乃果「もう自衛隊入るしかないよ」海未「何を言ってるんですか」

善子「覚えてる?9月の事」梨子「そう、あの夜の事」

恋「ひっぷほっぷを聞きます!」すみれ「良いんじゃない?」

曜「水飛沫が光って」 梨子「月の光が輝いて」

果南「やらせクレーマー撃退選手権!!」絵里「お陰様で生きております!!!」

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