シャア「ぐわああああ!!」
ドレン「!?」
シャア「私だけが死ぬ訳がない…貴様の心も一緒に連れていく…カミーユ・ビダン…」ガクッ
ドレン「あの、少佐どうしました?」
シャア「は?……ドレン?」
ドレン「はい」
シャア「へ?は?はああああああ!?」
シャア「シャアになってりゅううううう!!」
ドレン「少佐!何処へ行くんです!シャア少佐!!」
シャア「はぁはぁ、俺は確かZガンダムごっこをしていたはずなのに…」
シャア「まさかスイカバーされた時に本当に死んだのか?」
シャア「……」
シャア「まっ、いいか。向こうには特に未練も無いしシャアとして新たな人生を歩むとしよう」
シャア「さて、今の状況から1st序盤か?トリアエーズドレンに聞くか」
~ファルメルブリッジ~
シャア「やあ」
ドレン「少佐!もう大丈夫なのですか?」
シャア「ん?ああ、問題ない。それで、現在の状況を教えて貰おうかなぁ?」
ドレン「連邦の新造艦を追跡してサイド7まで来たのですが、お忘れですか?」
シャア「改めて確認しただけだ」
ドレン「それでどうするおつもりで?」
シャア「そうだな」
シャア(原作通りだとデニム達を送って無駄死にさせるんだよなぁ。どうしよ)
戦いとは常に二手三手先を読んで行うものだ
1.原作通りデニム達を偵察に出す
2.シャア自らが偵察に出る
3.サイド7に対してムサイのメガ粒子砲で砲撃
↓1
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1652792024
シャア「デニム、スレンダー、ジーンの3名を偵察に出す」
ドレン「了解です」
シャア(どうなるかな。俺が来た事で展開が変わる可能性はあるだろうか)
~数十分後~
シャア(あっ、コロニーに穴が空いた。やっぱりダメだったか。ジーン、デニムごめんね)
ドレン「スレンダーが本艦へ帰還しているとの報告です」
シャア「……よし」
シャア「認めなくないものだな。自分自身の、若さ故の過ちというものを」
シャア(うおおおおおおお!!言ったぞ!!)
ドレン「スレンダー軍曹が帰還しました」
シャア「さて、どうしたものか」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.原作通りサイド7に潜入する
2.サイド7にムサイで砲撃
3.サイド3に帰還
↓1
シャア「原作通りと行くか。ドレン、ドズル中将に回線を回せ」
ドレン「はっ!」
~サイド7~
シャア「潜入成功っと。さーて、ガンダムを探すか」
セイラ「生存者はいませんか!」
シャア「あれは……セイラさん!」
シャア「原作だとセイラさんと会ってたよなどうしよ」
戦いとはいつも二手三手先を行くものだ
1.セイラさんの前に出る
2.無視してV作戦の兵器を探す
↓1
シャア「V作戦の兵器でも探すか」
~数分後~
シャア「嵐の中で輝いて~ってあれは!」
プロトタイプガンダム「やあ」
シャア「あれはプロトタイプガンダム!破壊されていなかったのか」
シャア「確かギレンの野望でテム・レイが乗って戦う作品あったな。私にやれるか?いや、やってみせるさ」
シャア「凄い!5倍以上のエネルギーゲインがある!」
シャア「シャア行きまーす!」
アムロ「ガンダム!?もう1機いたのか!しかも動いている!」
シャア「アムロ!?」
シャア(ヤベェ、アムロだよ!ここで戦うのか?アムロとは出来れば戦いたくない。どうするや!)
戦いはいつも二手三手考えて行うものだ
1.やむを得ず戦う
2.敵意は無いと伝える
↓1
シャア「こうなりゃ一か八かかだ」
シャア「聞こえるかね?私に敵意は無い」
アムロ「連邦軍の人ですか?」
シャア「いや、サイド7の民間人だ」
アムロ「民間人?僕と同じなんですね。貴方も偶然ガンダムに?」
シャア「ああ、私でも力になれればと思っていたのだが」
アムロ「そうだったんですか。僕はブライトって軍の人に密保持の為に使えないパーツは破壊しろと言われて」
シャア「そうか。なら私も手伝おう」
アムロ「いいんですか?ありがとうございます」
~数分後~
シャア「こんなものか。私は他に残ってる者がいないか探してこよう」
アムロ「分かりました。でも、あまり時間がないので頃合いを見て切り上げて下さい」
シャア「了解した」
ガンダム「」ドシューン
シャア「……これからどうしようかね」
戦いはいつも二手三手考えて行うものだ
1.ホワイトベースに行く
2.ファルメルに戻る
↓1
シャア「すまんアムロ。次に会う時は敵同士だな」
シャア「私だ、敵の新兵器を奪取した。
これより帰還する」
~ファルメル~
ドレン「お見事です少佐!」
シャア「私にかかればこんなものだ」
ドレン「これはドズル閣下への良い手土産になりますな」
シャア「ああ。しかしまだホワイトベースとガンダムが残っている」
ドレン「ホワイトベースとガンダム?」
シャア「え?ああ、連邦の新兵器の名前だ。潜入中に耳にしてな」
ドレン「そうでしたか。ではどうしますか?」
シャア「そうだな」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.港から出たホワイトベースを奇襲
2.サイド3に戻る
↓1
シャア「サイド3に戻る」
ドレン「ホワイトベースの追撃はしないのですか?」
シャア「サイド7に潜入して確認したが、生き残りの大半は民間人だった。デニムやジーンがやられたのも新兵器の性能のおかげだろう」
ドレン「なるほど」
シャア「それよりこのガンダムを本国に送る事で、我々の戦力を上げる方が重要とは思わないか」
ドレン「確かに、このガンダムとやらなら膠着状態をひっくり返す可能性を秘めているやも知れませんな」
シャア「そういう事だ。ファルメル、サイド3へ向けて舵を取れ。帰還する」
操舵士「はっ!」
ーサイド3ー
シャア(ガンダムを本国に届けた事で一階級特進した。ホワイトベース追撃には別の部隊を送るらしいが……)
シャア「これからどうしようかな」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.ホワイトベース追撃に志願する
2.別の戦局へ向かう(行き先も指定)
3.このままダラダラ過ごす
↓1
シャア「ガルマの所に遊びに行くか」
ーニューヤークー
シャア「ガルマ護衛の名目にドズルの許可を得て来てみたが、ガルマは何処だ?」
ガルマ「シャア!よく来てくれた。話は聞いている。連邦の新型を奪取したそうじゃないか」
シャア「私にかかればこんなものさ」
ガルマ「言ってくれるな。私もこんな所で燻っている訳にはいかんのだがな」
シャア「ババ……姉上が心配しているだろう。察してやれ」
ガルマ「しかしな」
シャア「ならこれならどうだ?」
ガルマ「何かあるのか?」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.ガルマと木馬追撃に志願する
2.ジャブロー潰ししようぜ
3.ダラダラと過ごす
↓1
シャア「ジャブロー潰ししようぜ」
ガルマ「なんだと!?」
シャア「ジャブローを叩けば姉上も君を認めざるを得なくなるだろう。その功績を作る」
ガルマ「それは願ってもない話だが、ジャブローを叩くのはさすがに無謀すぎじゃないか?」
シャア「この私が無策で挑むとでも?」
ガルマ「必勝の策があるのか?」
シャア「それはだな」
戦いはいつも二手三手先を考えて
行うものだ
1.ジャブローへ続く秘密の通路がある
2.アプサラス計画を知っているか?
3.南極条約違反だろ
↓1
シャア「アプサラス計画を知っているか?」
ガルマ「いや、初耳だ」
シャア「ギニアス・サハリン技術少将が主導するアプサラスと言うMAを長距離弾道ミサイルに見立ててジャブローを強襲する計画だ。これがジャブロー攻略の鍵となると私は考えている」
ガルマ「なるほど、それでそのギニアス少将はどこにいるんだ」
シャア「東南アジア方面だ。彼の協力を得るには、そこの連邦を叩く必要がある」
ガルマ「分かった。私から姉上に頼んでみよう」
シャア「頼むよ」
ー東南アジア 兵器開発基地ー
ギニアス「ようそこ我が基地へ。話はキシリア少将から伺っている。ガルマ様とシャア・アズナブル中佐が来ると聞いた時はさすがに驚いたがね」
シャア「突然の申し出を受けて下さりありがとうございます」
ガルマ「それでアプサラスというのは?」
ギニアス「これだよ」
アプサラス「やあ」
ガルマ「玉の上にザクの頭?これで本当にジャブローを落とせるのですか?」
シャア「ガルマ、このアプサラスはミノフスキークラフト試験機だ。戦闘能力は無い」
ガルマ「そうなのか?」
ギニアス「ほぅ」
シャア「……」
シャア(ヤベェ、怪しまれたか?)
シャア「所で、アプサラスの試験は順調でしょうか?」
ギニアス「妹がテストパイロットを努めているのだが、現在は宇宙にいて不在なのだ」
シャア「宇宙ですか」
シャア(という事はシローは08小隊に配属前と言うことか。叩くなら今か?それともアプサラス完成を急がすか)
シャア「少将、私から提案があるですが」
ギニアス「なにかね?」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.アプサラスのテストパイロットに志願する
2.コジマ大隊の基地の奇襲を提案する
↓1
シャア「連邦の基地を奇襲しましょう。アプサラス完成にここの部隊は必ず障害となります」
ギニアス「中佐の意見はもっともだが、言うからには勝算はあるのだろうな?」
シャア「私専用となったガンダムがあります。それにガルマ大佐の部隊もこちらに同行しています。この基地の戦力と合わせれば勝機は十分あるでしょう」
ギニアス「そこまで言うなら中佐の案に乗ってみるか。部隊の出撃準備をさせろ。指揮はシャア中佐、君に任せよう。ノリスも連れて行くといい」
シャア「はっ!」
ーコジマ大隊基地周辺ー
シャア「そろそろ敵の索敵圏内だ。各員、敵の攻撃に備えろ」
ノリス「赤い彗星の実力、とくと拝見させて貰おうか」
シャア「大佐の足を引っ張らないようにしますよ」
ノリス「言ってくれる!ようし、シャア中佐に続け!」
ガルマ「おう!」
ブーン ブーン
連邦兵「落ちな!」
ドシューン!!
シャア「来た!どうする!」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.ビームライフルで応戦
2.シールド防御
3.回避
↓1
シャア「回避いいいいいい!!」
ジオン兵「ぎゃああああああ!!」チュドーン
シャア「あっ、ごめん」
ガルマ「モビルスーツを一撃で!?あれがビームライフルなのか」
シャア「各機、敵のビーム攻撃には注意しろ。ザクの防御では役に立たんと思って戦え」
ガルマ「了解だ」
シャア「しかし、初のモビルスーツ戦がアムロではなくコジマ大隊の連中とはな!」
シャア「連中は奇襲で浮き足立っている。やるなら今か!」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.一気に本丸を狙い撃つ
2.MS部隊殲滅を優先する
3.後方支援だけする
↓1
シャア「MS部隊を無力化する」
ガルマ「了解した!」
陸ジム兵1「なんで敵にガンダムがいるんだ!」
陸ジム兵2「しかもあの色はまるで赤い彗星!!」
シャア「沈め!」
ジム兵達「う、うわあああっ!」チュドーン
シャア「敵にガンダムがいる効果は絶大か」
ノリス「やるな!こちらも負けてはいられん!そこだっ!」
ジム兵「ぐあっ!や、やられた!」チュドーン
ガルマ「私も続くぞ!うおおおおっ!!」
陸ガン兵「たかがかすり傷だ!」
ガルマ「なんだとっ!?」
陸ガン兵「落ちろってんだよ!」
ガルマ「くっ!」
シャア「やらせん!」
陸ガン兵「う、うわあああっ!!」チュドーン
ガルマ「シャア!」
シャア「無理はするな。君に死なれたらここに来た意味が無くなる」
ガルマ「済まない」
シャア「気にするな」
マサド「うわあああ!!」チュドーン
シャア「なんだ!?」
カレン「奇襲とは随分と舐めた真似をしてくれる!!」
ガルマ「敵のエースか!?」
シャア(この時点ではシローもサンダースもいない。ならばカレンか!)
シャア「どうする」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.自分が相手をしてガルマは補佐
2.ガルマに戦わせて自分は補佐
3.ノリス大佐に任せる
↓1
シャア「ガルマ、私が補佐をするから君がこのガンダムを叩け」
ガルマ「私が?このザクでガンダムをやれるだろうか」
シャア「私が付いている。それにあのガンダムはこの鹵獲したガンダムの量産型みたいなものだ。十分勝機はあるさ」
ガルマ「君がそこまで言うならやっみよう。さあ、来い!」
シャア(ガルマが別人とはいえキシリアの声を倒すってのは見物だな)
カレン「赤いガンダムに茶色のザク…コイツらがエースか!ガンダムは取り戻させてもらうよ!!」
シャア「来たぞ!」
ガルマ「ああ!」
私とてザビ家の男だ!
1.ヒートホーク
2.ザクマシンガン
3.バァァァァルカン!!
↓1
ガルマ「行くぞ!」
カレン「チッ!」
シャア「当たれ!」バキューン
カレン「クソッタレ!」
シャア「今だ!頭部を狙え!」
ガルマ「うおおおおお!」ガキィン
カレン「なっ!?しまった!」
シャア「並みのパイロットではメインカメラをやられればまともに対応できまい。大人しく投降しろ。悪いようにはせん」
カレン「南極条約に則ってくれるんだろうね」
シャア「当然だ」
カレン「……分かった。投降するよ」
ガルマ「勝ったのか」
ノリス「司令部も投降を確認した。我々の勝利だ」
シャア(これでアプサラス計画の障害は無くなったか?でも、俺が介入した事で連邦の動きも変わってる可能性があるな。一度動向を調べとくべきか)
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.連邦の動きを探る
2.アプサラス計画を優先
↓1
シャア「ガルマ、私は暫く連邦の動向を探る為にここを離れる。アプサラス計画の事は頼んだ」
ガルマ「分かった。ここは任せておいてくれ」
シャア「さて」
シャア(問題は何処に潜入するかだな)
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.ジャブロー
2.ベルファスト
3.トリントン
↓1
ートリントン基地ー
シャア「トリントンに来たはいいけど、戦略的価値の低いここで情報が集まるのか?」
シャア「とは言え3回もジオンに襲撃された大人気の基地なんだけど」
シャア「ボヤいても仕方ないな。情報を収集しよう」
ー数時間後ー
シャア「これといった情報は無かったな。やっぱりここに来たのミスったな。どうしよ」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.大人しく帰る
2.別の拠点に移動
3.核でも盗むか
↓1
シャア「時間の無駄だったな帰ろ」
ー東南アジア兵器開発基地ー
ドゴオオオオオン!!
シャア「なにが起きてんだ!?」
ガルマ「シャア!戻って来たのか!」
シャア「この有り様はなんなんだ!」
ギニアス「連邦の前線基地を叩いた事で連中が本気を出したらしい。この周辺を手当たり次第に攻撃している」
シャア「なんてこった。行動が裏目に出たのか?」
シャア(情報をちゃんと収集してればこんな事にはならかったのか?えぇい!悔やんでも仕方ない!)
シャア「少将、アプサラスの開発状況は?」
ギニアス「アプサラスⅢは完成したのだが、まだテストも何もしていない」
シャア「うーむ。どうするや」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.テストを兼ねてアプサラスⅢを出す
2.通常戦力のみで戦う
3.無人のケルゲレンを打ち上げて囮に使う
↓1
シャア「この基地にケルゲレンはありますね?」
ギニアス「ああ。それがどうした?」
シャア「あれを無人で打ち上げましょう」
ガルマ「無人で?そうか!基地を放棄したと見せ掛けるのか」
シャア「そうだ。まさか貴重な巡洋艦を囮に使うとは思うまい」
ギニアス「ふむ」
シャア(ここを攻撃している連中がアホ揃いだったらの話だが)
ガルマ「少将、このまま籠城していても長くは持たないでしょう。私もシャアの策に賭けてみたいと思います」
ギニアス「そうだな。ここまで来たのだ。無駄に犠牲を増やすのは私としても避けたい。ケルゲレンの発進準備を急がせよう」
シャア「ありがとうございます」
ー数十分後ー
ケルゲレン「さらば地球よ」ゴゴゴゴッ
連邦兵1「敵の船が出てきたぞ!」
連邦将校「堪えきれなくなって逃げ出したか!逃亡する船に攻撃を集中しろ!!」
ケルゲレン「ジオン広告に栄光あれえぇぇ!!」チュドーン!!!!
連邦将校「ハハハ!思いしったか!連邦に楯突けばこうなるのだ!」
ージオン基地ー
ガルマ「攻撃の音が止んだ?」
ギニアス「作戦は成功したのか」
シャア「確認して来ます」
シャア「……」
シャア「敵がアホで良かった」
シャア「連邦は部隊を引き上げています」
ギニアス「君の策に助けられたな」
シャア「安心するのはまだです。ケルゲレンを打ち上げた以上、基地の所在が推測された恐れがあります。制圧部隊が来る前に引き上げ準備を」
ギニアス「向かう当てはあるのか?」
シャア「そうですね」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.オデッサに合流
2.アフリカ戦線と合流
3.このままジャブローを攻める
↓1
シャア「オデッサに合流しましょう」
ギニアス「そうだな。ジオン最大の拠点のあそこならば受け入れてくれるか」
ーオデッサー
シャア「 マ・クベ司令はいるだろうか?」
ジオン兵「るえっと……」
あれはいいものだ!
1.マ・クベ大佐ですね
2.マ・クベ中将ですね
↓1
ジオン兵「マ・クベ中将ですね。お待ちください」
シャア「マ・クベ中将だと?」
ガルマ「どうしたんだ?」
シャア「いや」
シャア(なんでマ・クベはオリジン設定なんだよ!まあ、要らんいちゃもん付けられずに済みそうだけど)
マ・クベ「これはギニアス少将にガルマ大佐にシャア中佐まで。何があったと言うのだね?」
シャア「実はですね……」
マ・クベ「成る程。そのアプサラスでジャブローに打って出ようと」
シャア「ええ。中東戦線に穴を空けてしまいましたが、ここでジャブローを落とせば戦局は動くかと」
マ・クベ「ふむ」
シャア「オデッサの戦力を半分ほど貸して頂けるのならば、勝率は格段に上がりましょう」
マ・クベ「話は理解した。しかし、このオデッサはジオンの生命線だ。そう簡単に戦力を割く事は出来ないのだよ」
ガルマ「どうするんだシャア」
シャア「うーむ」
戦いはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.ベルファストを襲撃する
2.少数部隊だけでもお願いする
3.現行戦力のみでジャブローを攻める
↓1
シャア「ならばベルファストを襲撃するか」
ギニアス「ベルファストと言えば欧州にある連邦の拠点だったか」
シャア「そうです。連邦がオデッサを攻めるとすれば、ベルファストを戦力集結地点の一つにする可能性が高いでしょう」
マ・クベ「拠点の一つを叩いてしまえば連中の出鼻を挫けると言うことかね」
シャア「敵の戦力を削りオデッサの脅威が薄まれば、ジャブロー攻撃の戦力を回す事も可能かと」
マ・クベ「それが本当の狙いか。その為にベルファストに攻撃を仕掛けるとはな」
マ・クベ「フフフっ」
シャア「なにか?」
マ・クベ「いや、赤い彗星は噂に違わぬ男と思っただけだよ」
シャア「はぁ」
マ・クベ「良かろう。オデッサからもいくらかの戦力を出そう」
シャア「ありがとうございます」
マ・クベ「それと拠点攻略指揮に当たり、現時点でシャア・アズナブル中佐を大佐へと昇進させる。ベルファストを叩いてみせたまえ」
シャア「はっ!」
ギニアス「私はここでアプサラスの最終調整をしたい。君達の吉報を待っている」
シャア「分かりました。ガルマ、部隊の編成が終わり次第ベルファストへの攻撃を仕掛けるぞ」
ガルマ「了解だ」
ジオン兵「部隊の編成、完了しました」
シャア「ようし」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.ガウやユーコンで基地を爆撃してから攻撃
2.全軍で総攻撃を仕掛ける
3.少数精鋭で撹乱してから攻撃
↓1
ーガウ艦内ー
シャア「ベルファストに総攻撃を仕掛ける前に少数の部隊で陽動を兼ねた撹乱を行う。編成は私、ガルマ大佐、ノリス大佐の他、数名だ」
ガルマ「ああ」
ノリス「承知した」
シャア「本作戦よりガルマには陸戦型ガンダムをノリス大佐にはグフ・カスタムに搭乗してもらう」
ガウ機長「そろそろ、ベルファスト防空圏内です」
シャア「よし、降下開始だ!」
シャア「いやっふうううう!!」
シャア「嵐の中で輝いてその夢をあきらめないで」
ノリス「人型を確認その数は5!」
シャア「先制を打たせてもらう!」
ガルマ「当たれええ!!」
ーベルファスト基地ー
ブーン!ブーン!
連邦兵1「敵襲!敵襲!」
連邦兵2「防衛にあたぎゃあああああ!!」チュドーン
シャア「そっと抱いて抱いてあげたい!!」バキューン バキューン
ノリス「ヒートロッドをくらえい!」
連邦兵「うわああああああ!!」チュドーン
ガルマ「やるな!私も負けてはいられん!」
連邦兵「なんでジオンにガンダムが!?うわああああああ!!」チュドーン
シャア「作戦は順調か。ならば」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.主力部隊に攻撃を始めさせる
2.もう少し撹乱する
↓1
シャア「主力部隊に攻撃の合図を出す。総員、攻撃を開始しろ!」
ジオン兵達「「うおおおおおおおおお!!」」
連邦兵「なんだこのジオン数は!うわああああああ!!」
ガルマ「こちらが陽動を行った甲斐はあったな」
ノリス「うむ」
シャア「このまま押し切れるか」
ザク兵「いやじゃああああ!!」チュドーン
アッガイ兵「アガー!?」ドゴーン
ガルマ「大変だ!敵にガンダムらしき機体が出てきたらしい!」
シャア「なんだと!?」
シャア(出てきたガンダムはなんだ?相手はアムロなのか?)
私もよくよく運のない男だな
1.ガンダム(パイロットも記名)
2.ガンダム6号機
3.水中型ガンダム
↓1
水中型ガンダム「やあ」
シャア「は?」
ガルマ「ガンダムタイプが来たぞ!」
シャア「いや、あれは……えぇい!紛らわしいんだよ!!」バキューン
水中型ガンダム「ぎょえええええ!!」チュドーン
ガルマ「倒したのか?」
シャア「あれはガンダムではない」
ガルマ「そうなのか?」
シャア「ヒュッケバインみたいなものさ」
ガルマ「ヒュッケなんだそれは?」
シャア「気にするな。多少のトラブルはあったがベルファストは陥落寸前か」
ジオン兵「大佐、基地司令の降伏を確認しました。我が軍の勝利です」
シャア「了解だ。部隊を半分残してオデッサへ帰還するぞ」
-オデッサ基地-
マ・クベ「ベルファスト攻略ご苦労だった。これで当面はオデッサの脅威は無くなったと見てよいか」
シャア「では」
マ・クベ「いいだろう。オデッサの戦力をジャブロー攻略に貸す事を許可する」
シャア「ありがとうございます」
ギニアス「シャア大佐、少しいいだろうか?」
シャア「どうしました?」
ギニアス「実は基地を離れる少し前に妹のアイナが地球へ降りたとの連絡が入ったのだが、アイナは私がオデッサに居る事を知らない。そのまま中東の基地へ向かっている可能性が高い」
シャア「私に妹君を迎えに行けとおっしゃるので?」
ギニアス「本来は私が行くべきなのだが、アプサラスの調整を済まなければならない。私用で申し訳ないが頼めるだろうか?」
シャア「ふむ」
シャア(ゴタゴタ続きでアイナの存在すっかり忘れてたな。どうしようか)
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.アイナを迎えに行く
2.ジャブロー攻略が優先
↓1
シャア「分かりました。アイナ嬢をお連れして来ましょう」
ギニアス「済まないが頼む」
ー中東ジオン兵器基地周辺ー
シャア「なんだ?ミノ粉の濃度が濃くなっている?誰かが戦闘してるのか」
連邦兵「ヒャッハー!!」
アイナ「クッ」
シャア「あの機体は確か……」
これが私の戦争です
アイナが乗って機体を任意で↓1
シャア「イフリートじゃん!また珍しい機体に乗ってるな。貴重な機体は壊す訳には行かないよな!」
シャア「そこのモビルスーツ!援護する!」
アイナ「赤いガンダム!?まさか赤い彗星」
シャア「話は後だ。今は目の前の敵を叩くぞ」
アイナ「は、はい」
ー数分後ー
連邦兵「ぎゃひー!!」チュドーン
シャア「今のが最後か」
アイナ「助けて頂いてありがとうございます」
シャア「礼なら君の兄上に言うのだな。私はギニアス少将の頼みで君の捜索に来ただけなのだから」
アイナ「兄が?ギニアス兄さんは今何処にいるのですか?この基地はもぬけの殻で何かあったのかと」
シャア「少将は今オデッサにいる。ジャブロー攻撃の為にアプサラスの調整中だ」
アイナ「そうだったのですか」
シャア「詳しい話はオデッサに着いてからだ。敵の増援に来られても困るからな」
アイナ「分かりました」
ーオデッサ基地ー
アイナ「兄さん!」
ギニアス「アイナ!」
ノリス「アイナ様!!」
アイナ「ノリスもよく無事で!」
ギニアス「大佐、なんと礼を言えばいいのだろうか」
シャア「私はただ、頼みを事を聞いただけですよ」
ギニアス「この礼は必ず何処かで返そう」
シャア「気持ちだけ受け取っておきます」
シャア(ギニアスってこんなキャラか?俺が来てから性格変わったのかね)
ガルマ「シャア、戻ったのか。所でその機体は?」
シャア「イフリートだ。8機しか生産されてない貴重な機体だぞ」
ガルマ「そうなのか!?」
ギニアス「良ければその機体は大佐に差し上げよう。予備機にでも使ってくれたまけ」
シャア「いいのですか?ありがとうございます」
ガルマ「良かったじゃないか」
シャア「まあな」
マ・クベ「盛り上がっている所に水を差すようだが、ジャブロー攻略が一週間後に決まった」
ガルマ「遂にか!」
シャア「ここまで長かったな。長かったか?まあ、いいか」
マ・クベ「それまで諸君らには交代で休暇を取ってもらう。以上だ」
全軍「「はっ!」」
シャア「さてと、休暇中になにしようかな」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.プロトタイプガンダムを強化(強化プランも記載)
2.サイド6でダラダラと過ごす
3.何もせずに休暇は終わった
↓1
シャア「久しぶりの休暇だしサイド6で遊ぶか!」
俺はサイド6で思いっきり羽を伸ばした
功績もあってか一週間丸ごと休みを貰ったからとにかく遊んだ
遊んで遊び倒してそして…
ニュース音声「次のニュースです。ジオン公国軍が地球連邦軍の本拠地であるジャブローの攻撃を開始して3日目となりますが、お互いに膠着状態が続いており…」
シャア「は?」
シャア「今日の日にちは……」
シャア「やっべえええええええ!!」
シャア「はよ戻らにゃ!!」
ージャブロー攻略臨時司令部ー
シャア「済みません遅くなりました!」
ガルマ「シャア!何をしていたんだ!!」
マ・クベ「何処で油を売っていた!」
シャア「お怒りはごもっともです。私とてすぐにでもジャブローに戻る予定でしたが、連邦の攻撃に合い多勢に無勢で迂回しながら地球に行くしか無かったのです」
シャア(誤魔化せるかなぁ)
ギニアス「連邦に情報が漏れていたのか
?ともあれ君が無事でなによりだ」
ガルマ「だとすれば情報が何処からか漏れている可能性があるな」
シャアに(仲間の好感度を上げておいて良かったかな、こいつは)
ビッター「スパイ探しもいいが、今はどうやってジャブローを制圧するかだ」
シャア「貴方はアフリカ戦線司令のノイエン・ビッター少将!」
ビッター「赤い彗星に覚えてもらえるとは光栄だな。しかし、私は少将ではなく大佐だよ」
シャア「それは申し訳ありません」
ビッター「構わんさ」
シャア「それで、戦況は?」
マ・クベ「ギニアス少将のアプサラスのおかげで奇襲は成功した。序盤こそ有利に事を進めていたのだが」
マ・クベ「中枢に侵入する手前で多数のガンダムタイプが出現したおかげでこちらは一気に押し戻されてしまったのだよ」
シャアに 「えぇ……」
ギニアス「アプサラスも撃墜され、重症を追ったアイナは戦線離脱を余儀なくされてしまった」
シャア「そんな」
ガルマ「このままでは数的有利でこちらが押し切られる可能性がある。シャア、君なら何か打開策を思い付いたりはしないか?」
ビッター「赤い彗星の手並み、拝見させてもらういい機会だな」
シャア「うーむ」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.秘密の通路から奇襲する
2.自分が囮となりガンダム部隊を引き付ける
3.核ミサイルでジャブローを攻撃する
↓1
シャア「確かジャブローには地下施設へと続く隠された通路があったはずです」
マ・クベ「それは本当なのかね?」
シャア「はい。ただし水中から侵入する事になるのでモビルスーツのみでの攻撃になりますが」
ビッター「奇襲を仕掛けるなら地上部隊と連携する必要があるな」
マ・クベ「では、シャア大佐は地下の部隊の指揮を取れ。地上はビッター大佐に任せる」
シャア「了解です。出遅れた分、汚名挽回してみせましょう」
ガルマ「私もシャアの部隊に同行しよう」
シャア「頼りにしているぞ」
ージャブロー地下ー
シャア「よし、侵入成功だ」
ガルマ「本当に地下通路があったとはな。どこで知ったんだ?」
シャア「休暇中に偶然な」
シャア(嘘だけど)
ガルマ「そうか。それが襲撃された原因なのかもしれないな」
シャア「そろそろ施設内だ」
ガルマ「了解だ。手筈はどうする?」
シャア「そうだな」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.地上部隊の攻撃開始と共に行動
2.ガンダムタイプのみ先行して敵に混ざって不意打ち
3.派手に暴れる
↓1
シャア「地上部隊の攻撃を待つ」
ガルマ「了解だ」
ー数十分後ー
ジオン兵「シャア大佐、地上部隊の攻撃が開始されました」
シャア「そのようだな。ジャブロー内が慌ただしくなっている。我々も行動を開始する」
ガルマ「行くぞ!」
シャア「沈め」バキューン
ガルマ「輝き撃ちを食らえ!!」
連邦兵「うわあああ!!」チュドーン
ガルマ「あれは!」
ガンダム部隊「いくぞー」
ガルマ「ガンダム部隊か!どうするシャア」
シャア「そうだな」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.ガンダム部隊を強襲する
2.司令部の制圧を優先する
↓1
シャア「ガンダムタイプを放置すればこちらの被害が拡大する。こちらに気付かれていない今が好機だ」
ガルマ「そうこないとな!」
ジオン兵「やってやる!やってやるぞ!」
ジオン兵「行けぇー!!」
陸ガン兵1「な、なんだ!?ぐおおお!!」チュドーン
陸ガン兵2「直撃だと!?」チュドーン
エイガー「敵襲だと!?何処に潜んでいやがった!!」
シャア「ガンダム6号機か!しかし、その隙は見逃さん!ビームジャベリン伸びろぉ!!」
エイガー「なにっ!?ぐああああああ!!」ドゴーン
ガルマ「これで最後か?」
シャア「この感覚は!?」キュピーン
ガンダム「……」
シャア「ガンダムか!パイロットは」
見えるぞ!私にも敵が見える!
1.アムロ・レイ
2.ヤザン・ゲーブル
3.ラウ・ル・クルーゼ
↓1
ヤザン「ネズミが!やってくれる!」
シャア(この感覚、アムロじゃない?だけど、このプレッシャーは…俺はこのパイロットを知っている?)
シャア「相手は今までの敵とは違う!油断するなよ!」
ガルマ「シャアがそこまで言う程のパイロットなのか?」
ヤザン「ここに来て鹵獲されたガンダムが相手とはな。貴様達を倒してそのガンダムを取り返してやるよ!」
シャア「来るぞ!」
ヤザン「落ちな!」バキューン
ジオン兵1「た、大佐あああ!!」チュドーン
ガルマ「速い!」
シャア「動きを止めるな的にされるぞ!」
ジオン兵2「うわあああ!!」チュドーン
ジオン兵3「嫌だあああ!!」チュドーン
シャア「えぇい!ここまで来て!」
ガルマ「シャア!このままでは全滅だぞ!」
シャア「分かっている!」
シャア(今回はマジでヤベェぞ!どうするや!)
まだだ、まだ終わらんよ!
1.自分だけ残って決戦
2.主力部隊と合流して叩く
3.ならば!ビームコンフューズ!(コンマ50以上で成功)
↓1
シャア「ならば!ビームコンフューズ!」ブンッ!! バキューン バキューン
サーベル「当たりはせんよ」スカッ
ガルマ「何をやってるんだシャア!」
シャア「マジかよ!?」
ヤザン「単なるハッタリか!貰ったぞ!」バキューン
シャア「うわあああっ!!」ドゴーン
ガルマ「シャア!」
シャア「これは、流石に死んだか…」
ガルマ「今助ける!」
ヤザン「見え見えなんだよ!」ドンッ
ガルマ「くっ!」
シャア「こうなればイチバチだ」
まだだ、まだ終わらんよ!
1.Aパーツを敵のガンダムに飛ばす
2.バァァルカン!!
3.駄目元で離脱を試みる(コンマ50以上で離脱成功)
↓1
シャア「こうなればAパーツ射出行けぇ!」
Aパーツ「これはスリリングだよ」ヒューン
ヤザン「な、なんだとっ!?うおっ!!」ガギィン
シャア「ガルマ!」
ガルマ「おう!渾身の輝き撃ちを食らえ!!」ドシュン ドシュン
Aパーツ「ぎぇええええ!!」チュドーン
シャア「トドメだ!当たれっ!!」ドシュドシュ
ヤザン「なんだとおおおっ!?」チュドーン
ガルマ「倒したのか?」
シャア「みたいだな。助かった」
ガルマ「しかし、ガンダムを壊してしまったな」
シャア「所詮は兵器だ。いつかは壊れるか」
マ・クベ『シャア大佐聞こえるか?』
シャア「はい」
マ・クベ『君たちがガンダム部隊を押さえてくれていたおかげで司令部の制圧がスムーズに運んだ』
シャア「では」
マ・クベ『我々の勝利だ』
シャア「聞いたかガルマ」
ガルマ「ああ!遂に連邦を倒したんだな!」
シャア「そうだな」
シャア(連邦軍はまだ山ほどいると思うんだけど、そう簡単に行くかね)
宇宙世紀0079ジオン公国と地球連邦の戦いはジオン公国の勝利で幕を下ろした
しかし、いまだ多く残る地球連邦軍に対してギレン・ザビは
連邦軍掃討部隊としてエギーユ・デラーズを指揮官とした
デラーズ・フリートを結成させ反抗勢力の対応を取らせる
そして宇宙世紀0081年
シャアの所属を決めて下さい
1.デラーズ・フリート
2.ガルマの部隊
3.新兵器テスト部隊
4.アクシズから来たハマーンちゃんのお世話係
↓1
シャア「俺は新兵器テスト部隊に配属された。と言うか戦いの連続は勘弁だから残りの人生は優雅に過ごしたいもんだ」
オリヴァー「大佐?聞いていますか」
シャア「ん?ああ、聞いているぞ」
オリヴァー「それで、その機体の調子はどうでしょうか?」
シャア「そうだな」
見せて貰おうか新兵器の性能とやらを!
↓1(任意の機体名を記入)
シャア「変形はスムーズだ。それにこのナックルバスターの出力も量産機の物としては中々なものだな」
オリヴァー「なるほど」
シャア「しかし、それを差し引いても強度に問題がありすぎる。所詮は作業用MSの延長線と言った所だか」
オリヴァー「そうですか。アクシズがわざわざ時期主力にどうかと試作品を送って来たのですが」
シャア「不慣れなパイロットに後方支援用として限定的に使うのならば使えなくもないか」
シャア「その時はくれぐれも密集はしないようにな」
オリヴァー「え?は、はい」
シャア「さて、今日のテストはここまでか」
オリヴァー「そうですね。明日も新兵器のテストをお願いします」
シャア「了解だ」
オリヴァー「この後の予定はおありですか?」
シャア「そうだな」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.フラナガン研究所に行く
2.キシリアBBAに呼び出された
3.今日はもう寝る
↓1
シャア「フラナガン博士に呼ばれていてな。実験の手伝いをする」
オリヴァー「大佐は貴重なニュータイプですからね」
シャア「人をモルモットみたいに言わないで欲しいものだな」
オリヴァー「し、失礼しました!」
シャア「冗談さ。行ってくる」
ーフラナガン機関ー
フラナガン博士「よく来てくれたシャア大佐」
シャア「私はあまり乗り気ではないのですがね」
フラナガン博士「そう言ってくれるな。大佐の協力があるからニュータイプ技術は発展しているのだよ」
シャア「……」
フラナガン博士「それはそうと今日は大佐以外に協力者が来ている」
シャア「それは誰ですか?」
フラナガン機関に来た人物は?
1.ララァ・スン
2.ハマーン・カーン
3.ガルマ・ザビ
↓1
フラナガン博士「アクシズから来たハマーン・カーン君だ」
シャア「ハマーンだとぉ!?」
ハマーン「ひぃっ!?」
シャア「あっ、済まない」
フラナガン博士「2人は知り合いなのかね?」
ハマーン「いえ」
シャア「初対面です」
フラナガン博士「とてもそうには見えない感じだったが」
シャア「ニュータイプですので」
フラナガン博士「なるほど、それなら納得だ」
ハマーン「えぇ…」
シャア「気にするな」
ハマーン「はぁ」
シャア「それで、彼女と何をするのですか?」
フラナガン博士「今回は開発したものの実戦で使う事の無かったエルメスとジオングのテストをしてもらう」
シャア「エルメスとジオングか…」
フラナガン博士「大佐にはジオングをハマーン君にはエルメスに乗って試験してもらう」
シャア「了解です」
ハマーン「は、はい!」
ー試験宙域ー
シャア「緊張しているのか?」
ハマーン「私だってMSの操縦をした事はあります」
シャア「そうか。しかしエルメスはMAだ。MSとは勝手が違うし、ましてやサイコミュ搭載機だ。とは言え戦闘を行う訳ではないからな気楽に行けばいい」
ハマーン「分かりました」
ー訓練終了後ー
ハマーン「どうでしたか?」
シャア「大したものだ。とても初めての機体を動かすとは思えん動きだった」
ハマーン「大佐にそう言ってもらえるなんて」
シャア「……」
シャア(しかし、この時代ハマーンは可愛いなぁ!いや、Zのハマーン様も良いんだぞ)
シャア「ん?この反応は……ムサイか?この空域はテストの為に侵入禁止エリアに指定されていたはずだが」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.ムサイに接触する
2.気にしない
↓1
シャア「ハマーン、この付近にムサイが接近している。この空域は私達がテストの為に侵入禁止にしているはずだ。知ってか知らずかは分からんが確認する必要がある」
ハマーン「分かりました」
シャア「そこのムサイ止まれ」
ムサイ艦長「は、はい!」
シャア「この空域は侵入禁止の通達があったはずだ。確認していなかったのか?」
ムサイ艦長「それは失礼しました!実は任務から戻って来たばかりで」
シャア「なんの任務だ?」
ムサイ艦長「連邦軍の討伐の任務です」
シャア「そうか……ふむ」
戦いとはいつも二手三手先を読んで行うものだ
1.怪しいので臨検する
2.そのまま通す
↓1
シャア「怪しいな。調べさせてもらう。拒否権は無いぞ」
ムサイ艦長「クッ、えぇい!こうなればモビルスーツ部隊出撃せよ!」
ジム兵1「チッ、ここまで来たってのによ!」
ジム兵2「コイツらを倒すまでよ!」
シャア「ジムだと?連邦か!」
ジム兵1「[ピーーー]えええええええ!!」
ハマーン「大佐!」
シャア「この程度、沈め!」ボビューン
ジム兵達「「ぎゃああああ!!」」チュドーン
ムサイ艦長「ば、馬鹿なっ!?一瞬で全滅だと…」
シャア「これ以上の抵抗は無意味だ。大人しく投降すれば悪いようにはしないと約束しよう」
ムサイ艦長「わ、分かった」
シャア「よし、ムサイを牽引する。おかしな動きを見せたらブリッジを潰せ」
ハマーン「は、はい」
ーコア3ー
ギニアス「待たせた」
シャア「どうでしたか?」
ギニアス「調査した結果を単刀直入に言おう。このムサイは戦時中に行方不明になっていた船とデータが一致した。それと、このムサイのミサイルには核が搭載されていたよ」
シャア「核ミサイルぅ!?」
ギニアス「どうやらこれでズム・シティを攻撃する手筈だったようだ。ともあれ、事前に防げたのは不幸中の幸いと言った所か。さすがはシャア大佐だな」
シャア「いえ」
ハマーン「ジオンは連邦から独立したんじゃないんですか?」
ギニアス「彼女は?」
ハマーン「ハマーン・カーンと言います。アクシズから来ました」
ギニアス「アクシズとは遠い場所から来たのだな。確かにジオンは連邦に勝利し独立した。しかし、それを快く思わない者達も多いのだ」
シャア「特にジャブロー攻略を急いだせいで連邦の総戦力は、いまだジオンより上だ。表向きは戦争終結だが、小競り合いは毎日のように起きている」
ハマーン「そうだったんですね」
ギニアス「これは急を要する事態かも知れないな」
シャア「そうですね」
シャア「…はぁ」
ハマーン「ため息なんてどうしたんです?」
シャア「これを報告したらまた最前線に駆り出されると思うとな」
ハマーン「意外です」
シャア「私が戦闘狂とでも思っていたか?」
ハマーン「い、いえ!ただ噂とは随分とイメージが違うなと思って」
シャア「噂などは尾ひれが付くものさ」
ギニアス「気が進まぬなら私が代わりに報告してもいいがどうする?」
シャア「そうですね」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.自分で報告する
2.ギニアスに頼む
↓1
シャア「ギニアス少将も御家復興と妹君の件もありましょう。お手を煩わす訳にはいきません」
ギニアス「そうか。何かあれば言ってくれ。君の頼みとあれば力になろう」
シャア「ありがとございます」
ハマーン「私はどうしましょうか?」
シャア「折角だから観光でもして行くといい。このコア3はジオン発祥の地とされているらしいからな。私の連絡先も渡しておく」
ハマーン「分かりました。じゃあ私の連絡先も渡しますね」
シャア「ああ」
ギニアス「ふむ」
シャア「なにか?」
ギニアス「いや、何でもない」
シャア「そうですか。私はこれから報告用の資料の準備をしたいので失礼します」
ギニアス「ああ、また今度食事でも誘おう」
シャア「楽しみにしていますよ」
ー数日後 ズムシティ公王庁ー
シャア「うっわっ!実際に見ると悪の親玉の根城感が半端ないなぁ。なんつーかこれだけ浮いて見えると言うか。でも、これもガンダムのシンボルの1つみたいなもんだよな」
シャア「と、ここでずっと眺めているのもお上りさんみたいだし、さっさとギレンに報告するか」
ーギレンの執務室ー
シャア「失礼します」
ギレン「貴公が私に直々に合って話がしたいと言うので時間を割いたのだ。下らん用ではなかろうな?」
シャア「はっ!」
シャア(威圧感が強いな。さすがはジオン総帥と言ったところか)
シャア「先日、行方不明だったムサイを拿捕しました。そのムサイは連邦がカモフラージュとして用いており、ミサイルに核弾頭が仕込まれていました」
ギレン「核だと?大方このズム・シティを狙うつもりだったか」
シャア「はい。そこで今後もこのような事態が起こらぬよう提案を持って参りました」
チャンスは最大限に生かす、それが私の主義だ
1.本国の防衛強化
2.連邦の核貯蔵施設への攻撃
3.首都機能の移転
↓1
シャア「連邦軍の核貯蔵施設への攻撃を提案します」
ギレン「言うからには目星は付いているのだろうな?」
シャア「はい。地球のオーストラリアに位置するトリントン基地とルナツーです」
ギレン「既に調査済みか。いいだろう許可する。ただし、大佐もどちらかの攻撃に参加を命ずる」
シャア「私もですか?」
ギレン「そうだ。赤い彗星が最前線に戻ると知れば士気も上がろう。精々励めよ」
シャア「はぁ」
シャアが攻撃に参加する場所
1.ルナツー
2.トリントン
↓1
シャア「ルナツー攻略に参加します」
ギレン「よろしい。ルナツー攻略にはデラーズの艦隊を向かわせる。そこに参加するといい」
シャア「はい」
シャア(めんどい)
ーグワデンー
デラーズ「我々はこれより核貯蔵施設であるルナツーを攻略する。そこで本作戦には、シャア・アズナブル大佐も参加する事となった」
シャア「よろしく頼む」
ガトー「大佐の噂は伺っております。今回の作戦も大佐が立案なされたとか」
シャア「コロニーに核を撃ち込まれたらたまらんからな。諸君らも故郷を焼かれるのは困るだろう」
ガトー「国民の為を思うとは感服致します」
シャア「私はジオン軍人として当然の事をしているまでだ」
デラーズ「今回の指揮はシャア大佐に執ってもらう。異論は無いな」
ライデン「ちょと待ってくれませんかね」
デラーズ「何かねライデン少佐」
ライデン「同じ紅を使う者同士、はいそうですかとは簡単には言えませんね」
シャア「ジョニー・ライデン少佐。君の活躍は私も耳にしている。私に不満があるのならば喜んで君の指揮下に入ろう。それで君の気が晴れるのならば私のプライドなど安いものだ」
ライデン「うぐっ」
デラーズ「ハッハッハッ!ライデン少佐、貴公の負けだ!」
ライデン「悔しいが俺の負けだ。今回はよろしく頼むぜシャア大佐さんよ」
シャア「ああ。頼りにさせてもらう」
デラーズ「ではこれより30分後に艦隊は出発する。準備を怠るでないぞ」
ールナツー宙域ー
グワデン士官「ルナツー宙域に入ります」
デラーズ「ルナツーの様子はどうだ?」
グワデン士官「ルナツーからの動きはありません」
ライデン「敵はおねんねしてるって訳かい?」
シャア「向こうもこちらを捕捉しているはずだ。デラーズ少将」
デラーズ「うむ。判断は大佐に一任する」
シャア「では」
戦いとはいつも二手三手先を読んで行うものだ
1.全艦で一斉砲撃
2.回避運動を取る
3.このまま直進する
↓1
シャア「全艦の一斉射で先手を取りましょう」
デラーズ「うむ。全艦に通達する。メガ粒子砲の一斉射撃でルナツーを砲撃する」
デラーズ「主砲発射っ!」
ドシュウゥゥゥゥン!!
ドカーン!!
デラーズ「戦況は?」
グワデン士官「サラミス級多数の撃沈を確認」
シャア「なんだ?やけに手応えが無いな」
グワデン士官「これは?敵艦残骸の後方から大型の物体の反応有り!」
デラーズ「なに?拡大映像を出せ!」
グワデン士官「は、はい!」
ソーラ・システム「やあ」
シャア「おいおいマジかよ!!」
デラーズ「あれが何か知っているのか?」
シャア「ソーラ・システムと呼ばれる兵器です。原理は巨大な虫眼鏡と思って頂ければ。ですが、あれの直撃を受ければ我々は確実に蒸発します」
デラーズ「なんだとっ!?」
シャア「しかし、こんな所でソーラ・システムと遭遇するとは。待てよ?だとしたらさっき撃沈したサラミスは囮か?」
シャア「これは不味い!!」
グワデン士官「閣下!ソーラ・システムに動きが!」
シャア「直ちに回避命令を!できればミラーも砕きつつで!」
デラーズ「分かった。全艦ミラーを砲撃しつつ全速力で回避行動に移れ!1隻でも多く退避するのだ!」
グワデン士官「熱源来ます!」
ズキュウウウウウウン!!
シャア「おわあああああっ!!」
デラーズ「ぐううううっ!」
ドガアァァァァァァン!!
デラーズ「被害状況知らせ!」
グワデン士官「さ、さきほどの照射で艦隊の3分の1が消滅しました…」
デラーズ「くっ、よもやあれ程の威力とは!連邦の戦力を見誤っておったワシの不覚か!!」
グワデン士官「ルナツーから連邦の艦隊が展開しています!」
シャア「閣下、直ちに出撃命令を。次にあれを撃たれれば今度こそ壊滅します」
デラーズ「やってくれるか?」
シャア「モビルスーツ隊発進後は安全域まで退避を。ここでグワデンを沈められる訳にはいきませんので」
デラーズ「了解した。必ず戻って来るのだぞ」
シャア「私とて無駄死にするつもりはありません。では、出撃します」
ールナツー戦闘宙域ー
シャア「しかし、デラーズのハゲは本当にソーラ・システムに縁のある男だな。全くこっちの身にもなれっての!」
ガトー「大佐!ご無事でしたか!」
シャア「…コホンっ」
シャア「ガトー大尉も巻き込まれずに済んだか」
ガトー「我がペール・ギュントには優秀な副官がおりますので」
シャア(グラードルだっけ。最期デンドロにブリッジ叩き斬られたんだよな)
ライデン「よう、お二人さん!無事で何よりだ」
シャア「ライデン少佐もな」
ライデン「それでどうするよ?何か考えでもあるのか?」
シャア「ソーラ・システムには必ず指令を出しているコントロール艦がある。それを叩く」
ガトー「しかしあれだけの艦隊。本命は分かるのですか?」
シャア「そうだな。狙うは…」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.コロンブス級
2.マゼラン級
3.ペガサス級
↓1
シャア(ソーラ・システムⅡのコントロール艦は確かコロンブスだったな)
シャア「コロンブス級を潰す。見付け次第叩け」
ガトー「了解しました。よし、私に続け!」
ライデン「任せろ。俺たちキマイラ隊は向こうの敵を叩く」
シャア「頼んだぞ!さて、私も行くか」
ーソーラ・システム空域ー
シャア「沈め!」ボビューン
コロンブス「うわあああっ!!」ドゴーン
シャア「これも外れか……ん?」
ソーラ・システム「発射します」
シャア「なんだとぉっ!?」
ゴオオオオオオオン!!
ドゴオオオオオオオン!!
シャア「うおっ!?」
シャア「どうなった?」
ガトー『大佐!』
シャア「ガトー大尉か無事か!?」
ガトー『我々は無事です。ですが後方のモビルスーツ部隊に甚大な被害が出たようで、もう一度あの鏡の攻撃を受ければルナツー制圧が困難になるかと』
シャア「チャンスはあと1度か。えぇい!」
ガトー『次の指示をお願いします』
シャア「ならば」
まだだ、まだ終わらんよ!
1.マゼラン級を叩く
2.ペガサス級を叩く
↓1
シャア「もしかしたらペガサス級ならばコントロール権を持っているかもしれん。それに賭けるしない」
ガトー「何をするおつもりで?」
シャア「ペガサス級を探す。残存部隊は私に続け」
ガトー「了解です!」
カリウス「私もお供します!」
シャア「時間が無い急ぐぞ」
ーソーラ・システム右舷ー
シャア「ペガサス級は見当たらんか」
ガトー「随分と船を沈めましたが、それらしき物は見当たりませんでしたな」
シャア「もしかして居ないのか?」
ジオン「がああああっ!!」チュドーン
シャア「なにっ!?」
カリウス「大佐!あれを!」
フォルド「鏡のお守りで退屈と思ってたけど面白い連中が来たじゃないか!」
ルース「フォルド!敵は未知の機体だ!気を抜くなよ!」
フォルド「この俺とガンダムなら楽勝だろ!」
ルース「おい、フォルド!」
ガトー「ガンダム!しかも二機だと!」
シャア「4号機と5号機だとっ!?という事は母艦はサラブレッドか!」
シャア「このガンダムの母艦がペガサス級だ!これを叩く!」
ガトー「ならば手間取る訳にはいかん!」ブンッ
フォルド「ぐっ!なんだコイツ?エースか!」
ガトー「はぁ!」
フォルド「チッ、やるじゃねえか!こうじゃねえとな!」
ルース「フォルド!迂闊だぞ!」
カリウス「援護はさせん!」
ルース「このドム!やるな!」
シャア「いくらガンダム相手だろうと、アムロでなれけば!」キュピーン
シャア「当たれ!!」ボビューン
フォルド「なにっ!?ぐあああっ!!」チュドーン
ルース「フォルド!ぐおおおおっ!!」チュドーン
ガトー「お見事です!」
シャア「後はサラブレッドを沈めるだけか」
シャア「沈め!」ボビューン
サラブレッド「ここまでかっ!」チュドーン
シャア「やったか」
カリウス「た、大佐!」
シャア「なんだ?」
カリウス「ソーラ・システムが止まってません!!」
シャア「なにぃ!?」
ソーラ・システム「あなたに力を」
ガトー「馬鹿なっ!」
シャア「コントロール艦は……」
シャア「そうか、ソーラ・システムのコントロール艦はタイタンだったんだ。なんでそんな事、忘れてたんだろ。もう、終わりだ」
シャア「……」
シャア「いや、まだだ!まだ終わらんよ!!」ズシューン
ガトー「何処へ!?」
シャア「旗艦を沈める!大尉達は直ぐに退避しろ!!」
ガトー「大佐ぁっ!」
まだだ、まだ終わらんよ!
コンマ70以上ならソーラ・システムの発射を阻止可能
↓1
シャア「旗艦はどこだ?」キュピーン
シャア「あれか!!」
タイタン「」ゴゴゴッ
ティアンム「ソーラ・システムの発射準備を急がせろ!次で確実に仕留める」
連邦士官「提督!0時方向に敵モビルスーツ来ます!!」
ティアンム「なんだあれは!」
シャア「やらせるかああああっ!!」ボビューン
ティアンム「ぐわあああああっ!!」
タイタン「」チュドーン!!
ソーラ・システム「……」シューン
シャア「止まった…のか?」
シャア「やったああああああああああ!!」
シャア「…っと、浮かれてるじゃないな。成功の信号弾を打たないと。ポチとな」
ヒューン ボンっ!
ガトー「あの信号弾は!」
ライデン「大佐の奴やってくれたのかよ!!よし、あのデカい鏡はもう脅威じゃない!一気に畳み掛けるぞ!!」
ジオン兵達「「おうっ!!」」
その後ジオンはルナツーの制圧に成功するものの、ルナツーの核は運び出された後であった
戦力低下による基地制圧に遅れが出た為である
一方、地球のトリントン基地はガルマ中将率いる部隊により瞬く間に制圧され核の確保に成功した
事態を重く見たジオン軍上層部は
行方知れずとなった核の捜索と奪取を目的とした特務部隊を編成させる
その指揮官としてシャア・アズナブル大佐が任命されたのであった
シャア「戦いから遠ざかると思ったら結局最前線送りとは。しかもなんでジオンが核を追う羽目になってるんだよ!逆だろ!」
シャア「たまにはラブロマンスでもやりたいもんだよなー!!」
キシリア「そんなにラブロマンスとやらがやりたいのならば、副官は貴様の好きに選ばせてやってもいいぞ」
シャア「ゲェッ!?」
キシリア「人の顔を見て随分な返事じゃないか?赤い彗星のシャア」
シャア「これはキシリア閣下」ケイレイ
キシリア「今更取り繕おうとも遅い。しかし、貴様は私の知るシャアとは随分雰囲気が違うようだ」
シャア「そうでしょうか?」
キシリア「まるで中身だけが別人のような感覚さえ覚える」
シャア「まさか。私は私です。それ以上でもそれ以下でもありません」
シャア(ヤベェ!そういやこの紫BBAは、知らん内にシャアの事をキャスバルって見抜いてたし、バレたら何をされるか分からん。キシリアの前では迂闊な事はできんな)
キシリア「まあよい。先ほどと言った通り副官の人選は一存する」
シャア「では……」
君は誰を副官にする わたしそれともあの娘
1.ハマーン
2.シーマ
3.ケルゲレン子
4.ラルさん
↓1
シャア「ハマーンを副官にします」
キシリア「アクシズから来た娘か。随分とお気に入りのようだな」
シャア「妹みたいなものです」
キシリア「私は戦果さえ挙げれば関係など気にはせん。見事に任務を果たしてみせよ」
シャア「はっ!」
シャア(めんどい)
ーコア3ー
シャア「そいう訳だ。君には私の副官として任務に同行してもらう」
ハマーン「私はいいですけど、本当に私で良かったんですか?」
シャア「君は優れたニュータイプとしての素質を持っている。実戦経験は浅いだろが、並みのパイロットより戦力になるだろう」
ハマーン「それじゃあ私の事を単なる駒みたいに見られて嫌なんですけど」
シャア「はっきり言う」
ハマーン「気に入りませんか?」
シャア「ニュータイプかよ!」
ハマーン「ニュータイプですから!」
シャア「はぁ」
ハマーン「大佐はもう少し女心を理解した方がいいですよ」
シャア「善処しよう」
シャア(そうは言われてもなぁ)
ハマーン「それで出発はいつになるんですか?」
シャア「3日後にサイド3を出港する。しかし、どこに逃げたかも分からん連中をどう探せと言うのだ」
ハマーン「そこは大佐の直感で行きましょうよ」
シャア「簡単に言ってくれる。だが、今はその直感にでも頼りたくなるか」
シャア「連邦軍が行きそうな場所は」
やってみるさ!
1.サイド7
2.暗礁宙域
3.エアーズ
↓1
シャア「エアーズ市か?」
ハマーン「はい?」
シャア「ハマーンが直感と言っただろう。月面都市エアーズへ向かう」
ハマーン「理由を聞いてもいいですか?」
シャア「エアーズは月の裏側に位置する月面都市でサイド3に近い。それと、エアーズ市民は地球至上主義者が多く存在すると聞く。要するに…」
ハマーン「逃走した連邦軍を受け入れている可能性が高い!」
シャア「そう言う事だ。私は部隊の編成を急がせる。直感が正しければ、あまり時間は残されていないかもしれないからな」
ハマーン「分かりました」
ーザンジバル級 ラグナレクー
シャア「これは」
高機動型ジオング「やあ」
ギニアス「ジオングに大型のブースター等を追加させて貰った」
シャア「高機動型ジオングか。ギレンの野望で使った事があるな」
ギニアス「それと追加装備にプラズマ・リーダーも搭載してある」
シャア「ヴァル・ヴァロが搭載しているのと同種の物ですね」
ギニアス「詳しいな。以前から思っていたのだが、君の知識の高さには毎度驚かされる」
シャア「これでも新兵器テスト部に所属していますので」
シャア(本当は単なるガンダムオタなだけだけど)
ギニアス「ふむ、それは一理あるか。このプラズマ・リーダーは搭載すべきか悩んだのだが、月面で戦闘の可能性があるのならば有効活用できるだろう」
シャア「ありがとうございます」
ハマーン「良かったですね大佐」
シャア「そうだな」
ギニアス「時間か。もう少し話をしていたかったが、次の用があるので失礼させてもらう。吉報を待っている」
シャア「はっ!」
ー月面都市エアーズ近海ー
通信士「大佐、そろそろエアーズです」
シャア「エアーズ入港許可の打診をしろ」
通信士「了解しました」
シャア(エアーズか。ここはセンチネルでExーSとMk-Ⅴが戦った場所だよな。まさかこんな形で来る事になるなんてな)
通信士「返答来ました。内容は…入港許可出来ずです!」
シャア「なに?入港不可の理由はなんだ?私が代わろう」
通信士「はい」
シャア「こちらはジオン公国軍シャア・アズナブル大佐だ。エアーズ入港が許可出来ない理由を伺いたい」
シーン
通信士「返答無しでしょうか?」
ハマーン「大佐!すぐに船をここから回避させて!」キュピーン
シャア「なに?左舷スラスターを全力噴射!回避運動を取れ!」
ヒューン!!
後方のムサイ「ぎぃええええ!!」グシャ
シャア「何が飛んできた!?」
オペレーター「確認します……これは!エアーズからの飛翔体は隕石です!」
シャア「隕石だと?どうやってそんな事を…あっ!」
マスドライバー「隕石行きまーす!」ヒューン
ムサイ「ぎょえええ!!」ゴシャ
シャア「マスドライバーか!ギガノス帝国みたいな真似をしやがってぇ!」
「フフフッ、我々の返答はどうだね?」
シャア「バスク・オム!!」
ハマーン「有名なんですか?」
シャア「連邦内部では過激な男で有名らしい」
ハマーン「厄介そうですね」
シャア(バスクならいきなり核ミサイル撃ちそうだしな)
バスク「どうやってここの所在を嗅ぎ付けたのかは知らんが、丁度いい機会だ。腑抜けた連邦政府に代わりジオンの圧政に対して我々…」
シャア「ティターンズか!」
バスク「ニューディサイズはジオン公国に対し宣戦を布告する!」
シャア「ニューディサイズぅ!?」
ハマーン「大佐?」
シャア「いや、なんでもない」
シャア「バスクとかニューディサイズとか考えるのは後だ。宣戦布告となればこちらが遠慮をする理由はない!第一種戦闘配備!モビルスーツ隊も随時発進せよ」
ハマーン「大佐はどうするんですか?」
シャア「私か?そうだな」
戦いとはいつも二手三手先を呼んで行うものだ
1.指揮官は最前線に出るものだ
2.指揮官は旗艦から指揮を執るものだ
↓1
シャア「指揮官は常に最前線で戦うと相場が決まっている。私達も出るぞ」
ハマーン「はい!」
ーエアーズ戦闘空域ー
シャア「ニューディサイズを名乗るからにはエース級が間違いなくいるだろうな。気が乗らんが戦わなければやられるのはこちらだ。やってるさ!」
ジム・コマンド部隊「コイツぅ!」
シャア「落ちろ!」ボビューン
ジム・コマンド達「ぐわっ!やられたっ!!」チュドーン
シャア「ジム・コマンドが中心に編成されている。手練れが多いのか?」
ドム兵「うああああっ!!」チュドーン
ゲルググ兵「ぎゃあああ!!」チュドーン
シャア「なんだっ!?」
トッシュ「鼻がいい連中と聞いてどれ程の物かと思えば大したことは無いな」
マニングス「油断するなよ。相手はあの赤い彗星が率いる部隊だ。舐めて掛かるとサラブレッド隊の二の舞になる事を忘れるな」
トッシュ「分かっている。俺とてこんな所でやられるつもりはない。頼りにしているぞ」
マニングス「ああ!」
シャア「あの動きは間違いなくエースだ!」
ハマーン「どうします?」
シャア「ここは」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.エースの相手をする
2.エアーズ制圧を優先する
↓1
シャア「エアーズ制圧を優先する。マスドライバーを止めなければならんし、なにより前のように逃げられるのは困るからな」
ハマーン「分かりました」
ーエアーズ市上空ー
連邦艦隊「沈めー!!」ドシューン ドシューン
シャア「さすがにここまで来ると攻撃が激しいか!」
ハマーン「ビット!行けっ!!」
サラミス「ぐわあああっ!」チュドーン
サラミス防空型「馬鹿なっ!」チュドーン
シャア「このまま行けるか!」
ジオン兵「大佐!」
シャア「どうした?」
ジオン兵「連邦軍のエース部隊が艦隊を襲撃しているとの報告です」
シャア「防ぎ切れないのか?」
ジオン兵「このままでは艦隊に甚大な被害が出るかと」
シャア「えぇい!またか!」
ハマーン「私が艦隊の援護に行きましょうか?」
シャア「相手はエースだ。いくらエルメスとて無事では済まん可能性がある」
ハマーン「それでもです」
シャア「……私は」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.ハマーンに任せる
2.艦隊だけで耐えてもらう
↓1
シャア「分かった。艦隊はハマーンに任せた」
ハマーン「はい!大佐はエアーズ制圧をお願いしますね」
シャア「ああ」
エルメス「」ドシューン
シャア「……」
ジオン兵「大佐?」
シャア「エアーズは目の前だ行くぞ」
ジオン兵「はい。ん?あれは…」
ズギュウウウウウン!!
ジオン兵「ぐわああああっ!!」チュドーン
シャア「なんだっ!?」
ブレイブ「この宇宙人共が!土足でエアーズに入れると思うなよ!!」
シャア「あれは重装フルアーマーガンダム7号機!!」
シャア「よくよく考えればガンダムタイプとはよく戦わされたな。これが最後の戦いになるといいが」
ブレイブ「貴様がシャア・アズナブルか!貴様さえ打ち取ればこの戦い勝ったも同然!大人しく消し飛べっ!!」ズギュウウン!!
シャア「ええぃ!!」
ブレイブ「チッ、素早い奴だ!だが機動力ならこちらも負けん!!」
シャア「クッ、さすがに速い!高機動化していなかったら追い付かれていたか!帰ったらギニアス少将にお礼をしないとな」
シャア「しかし撃ち合いでは分が悪い。あいにく俺は分の悪い賭けをすつもりはないんでな!」
シャア「ならば!」
戦いとはいつも二手三手先を読んで行うものだ
1.懐に飛び込む
2.オールレンジ攻撃
3.プラズマ・リーダーを使う
↓1
シャア「ああいう重武装型は懐が甘いと決まっている。ならば!」
ジオング「」ズギューン
ブレイブ「なにっ!?」
シャア「こう接近されては自慢のビームも使えまい!零距離メガ粒子砲だ!落ちろっ!!」ボビューン ボビューン
ブレイブ「ぐおおおおっ!!」ドゴーン
シャア「どうだ!」
ブレイブ「ぐぅ、貴様やってくれるな!」
シャア「フルアーマーに助けられたか。しかし、その損傷ではまともに戦えまい。大人しく投降しろ」
ブレイブ「宇宙人の風情が!いい気になるなよっ!!」ズギューン
シャア「まだ来るか!ならば仕方あるまい」
プラズマ・リーダー「ヴァル・ヴァロだぞぉ!」
ブレイブ「なにっ?」
ブレイブ「ぬおおおおおおおっ!!」バリバリ
シャア「さらばだ」ボビューン
ブレイブ「おのれ宇宙人がああああああっ!!」
ガンダム7号機「やられた!」チュドーン
シャア「後はエアーズ制圧のみか」
ーエアーズ市内ー
シャア「エアーズはジオンが占拠した。大人しく投降しろ」
バスク「馬鹿なっ!?ブレイブはどうした!」
シャア「ガンダムのパイロットか?彼なら私が討った」
バスク「おのれええっ!こうなればここで核を起爆してくれる!!」
エイノー「バスク少佐。これ以上の抵抗は無駄にに命を捨てるだけだ」
バスク「エイノー閣下!しかし!」
エイノー「今は耐える時だ。エアーズ駐屯軍は降伏する。南極条約に則った人道的対応を求む」
シャア「無論そのつもりだ。君、後は頼む」
ジオン将校「はっ!」
ージオン艦隊空域ー
シャア「ハマーンはどうなっている?」
ハマーンの状況
コンマ30以上ならエルメス健在
↓1
シャア「ハマーンはどこだ!?」
ハマーン「大佐!艦隊を守りきりましたよブイッ!」
シャア「お、おう」
シャア(ハマーンってこんなキャラだっけか?)
シャア「よく無事だったな」
ハマーン「実はもう少し戦闘が長引いたら危ない所だったんですけど、連邦が降伏してくれたので助かりました。大佐のおかげです」
シャア「そうか」
シャア(もしガンダム戦が長引いてたらハマーンは死んでたかも知れないのか)
シャア「こちらは核を抑えた。これで当面はジオンへの脅威は無いと思いたい」
ハマーン「そうですね。負けたのにしつこく来られても困りますから」
シャア「あ、ああ。そうだな」
シャア「サイド3に帰還するか」
シャア・アズナブル大佐の活躍でサイド3への核攻撃の脅威は去った
連邦軍内部に置ける徹底抗戦派も求心力を失った事により活動は急速に沈静化して行くとなる
一年戦争から戦いに身を投じたシャアは……
シャアが参加する活動
1.コロニー再生計画
2.木星船団
3.ジオン軍に残留
↓1
連邦軍の抵抗が無くなり本格的にジオンが独立を歩み出した頃
シャア・アズナブルはキシリア・ザビに呼び出されていた
キシリア「シャア、お前にはこれから木星船団に参加してもらう」
シャア「木星船団に?それは何故でしょうか」
キシリア「木星船団公社はジオン、連邦どちらにも属していない独立した組織だ。そこで貴様には木星船団に参加して連中の動向を探ってもらう」
シャア「なるほど」
シャア(確かに木星公社はそれが母体となった木星帝国や元船団員のフォンセ・カガチとか、敵対勢力を生んだ団体ではあるな。今の時間軸だとあの男が一番近いか)
キシリア「1人では何かと不便もあるだろう。船団にはお気に入りのハマーンも付ける」
シャア「お気に入りと言う訳では」
キシリア「それとここからは内密の話になる」
シャア「何か?」
キシリア「木星船団を味方に付けれるようならばこちらに引き入れよ」
シャア「何を……まさか!キシリア様はギレン総帥と事を構えるおつもりですか?」
シャア(正統ジオン旗揚げとか勘弁してくれよ)
キシリア「そうと決まった訳ではない。しかし、万が一の時に手札は多い方がよいだろう?」
シャア「はぁ」
キシリア「船団は中立の組織だ。無理にとは言わんが可能ならば試みろ」
シャア「分かりました。ですが過度な期待はせぬようお願いします」
キシリア「分かっている。話は以上だ」
シャア「はっ!」
シャア(超絶めんどくせえーー!!)
ージュピトリスー
シャア「ジオン軍大佐のシャア・アズナブルです。今回は木星船団に参加させて頂きありがとうございます」
ハマーン「同じくハマーン・カーンです。よろしくお願いします!」
ドゥガチ「そう堅苦しい挨拶をせんでもいい。私は木星を開拓しているクラックス・ドゥガチだ。今回はこの船団の団長も兼任している。よろしく頼むよ」
シャア「クラックス・ドゥガチぃ!?」
ドゥガチ「どうした?私の名前が珍しいかね」
シャア「そういう訳では」
シャア(そうだよな!居てもおかしくないんだよな!)
ハマーン「大佐って私の時も同じ反応しましたよね」
シャア「そうだったか?」
ハマーン「そうですよ。怪しいなぁ」
シャア「記憶に無いな」
ハマーン「ニュータイプに嘘は通じませんよ!」
シャア「ニュータイプは万能な能力でないぞ」
「女性の尻に敷かれているとはシャア・アズナブルという男は、噂とは随分と違うようだな」
シャア「まさかその声は!」
シロッコ「私はパプテマス・シロッコだ。この船団の副団長をしている」
シャア「やっぱり出たシロッコ!」
シロッコ「まるで私の存在を予見していたような振る舞いだな。ふむ」
ハマーン「ほら!大佐ってそういう所があるんですよ」
シロッコ「ん?見掛けない顔だな。そこの美しいお嬢さんはどなたかな」
ハマーン「私も今回大佐と参加する事になったハマーン・カーンです。ナンパならお断りですよ!」
シロッコ「先約がいると言うのかな?」
ハマーン「それはもちろん!」
シロッコ「そうか」
シャア「なにか?」
シロッコ「ハマーン君。もし駄目だった時は、遠慮なく私の元にきたまえ」
ハマーン「お断りです!」
ドゥガチ「ハッハッハ!シロッコがフラれるとは珍しい事もあるのだな!」
シロッコ「笑わないで頂きたい!」
シャア「はぁ」
シャア(まさかここでグリプス戦役の中心メンバーが揃うとは。しかも、木星帝国の親玉もいると来た。これからどうなることやら)
シャア(なんだかんだで木星船団のメンバーやハマーンと親交を深めていく内に1年近くが経過した)
ハマーン「そろそろアステロイドベルトですね」
シャア「先ほどドゥガチ団長に尋ねたら一旦アクシズに寄港するそうだ」
ハマーン「本当ですか?やった!」
シャア「アクシズか…」
ハマーン「どうしました?」
シャア「何でもない。アクシズはハマーンのお父上が統治しているのだったな」
ハマーン「はい!久しぶりにお父様や妹に会えるのが楽しみです!」
シャア「妹がいたのか?」
ハマーン「私、三人姉妹なんですよ。姉は地球圏のドズル様の元にいるんですけど、妹はアクシズにいるんです」
シャア「そうだったのか」
ハマーン「それに、私たちの関係もお父様に報告しないと」
シャア「そうだな。私とハマーンの関係は…」
認めたくないものだな
自分自身の、若さゆえの過ちというものを
1.付き合っている
2.君はいい友人だ
↓1
シャア(あれはハマーンの15の誕生日の日だった。誕生日会の後に告白された。本当は付き合う気なんて無かったけど、ハマーンの熱意に負けて付き合う事となった)
シャア(未だに罪悪感はあるが、こうなってしまった以上責任は取るしかないか)
ハマーン「どうしたんですか?もしかしてお父様に会うのに緊張してます?」
シャア「そんな所だ」
ハマーン「大丈夫ですよ。お父様はお優しいですから」
シャア「そうか」
ハマーン「…大佐」スッ
シャア「…ああ」
シロッコ「大佐」ヌッ
シャア「は?」
シロッコ「やあ」
シャア「シロッコ!」
ハマーン「もう!いい雰囲気だったのにいい!!」
シロッコ「ラブロマンスなら誰もいない所でやってもらえるだろうか。一応ここは公共の場なのだからな」
ハマーン「おのれシロッコおおっ!!」
シャア「ハマーン落ち着け」
ハマーン「は、はい」
シャア「それで何か用だろうか?」
シロッコ「そろそろアクシズに到着する」
シャア「は?早すぎだろ!!」
シロッコ「ハマーン嬢が乗船していると伝えたら向こうから来てくれたそうだ」
シャア「なるほど。親バカと言った所か」
ハマーン「お父様」
シロッコ「そういう事だ。私は寄港準備の為に失礼する。次から2人きりの時にお楽しみでもしておくといい」
ハマーン「シロッコのバーカ!!」
シャア「……」
ハマーン「もう、私達も行きましょう!」
シャア「そうだな」
ーアクシズー
シャア「シャア・アズナブル大佐です。今回はアクシズ寄港の許可を出していただきありがとうございます」
マハラジャ「シャア大佐!君の活躍はここまで届いている。娘も世話になっているようだね。こちらこそ今まで娘を守ってくれて感謝している」
ハマーン「お久しぶりですお父様!」
マハラジャ「ハマーン!私も会いたかったよ」
シャア「…では私はこれで」
ハマーン「駄目ですよ!お父様、お話があります。実は私達お付き合いしているんです」
マハラジャ「なに?それは本当なのか?」
シャア「僭越ながら」
マハラジャ「……」
シャア「……」
ハマーン「?」
マハラジャ「私とて人の親だ。どこの誰とも知らぬ人間ならば問いただしていただろう。だが、シャア大佐。君になら安心して娘を預けられる。ハマーンをよろしくお願いするよ」
シャア「私もハマーンを守り抜く事を誓いましょう」
ハマーン「ね、言ったでしょ」
シャア「そうだな」
マハラジャ「さて、堅苦しい話はこれで終わりにしよう。これから予定はあるかね?」
シャア「そうですね」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.アクシズの兵器を見たい
2.居住区に行く
↓1
シャア「アクシズの兵器を見たいのですが」
マハラジャ「では、案内しよう」
ハマーン「私は…」
シャア「先にモウサ行っているといい」
マハラジャ「そうだな。セラーナやナタリー中尉がハマーンに会いたがっていたよ」
ハマーン「じゃあモウサに行きますね。大佐また後で!」
シャア「分かった」
ー兵器格納庫ー
マハラジャ「ここがMS格納庫だ」
シャア「ここが……あの機体は!」
マハラジャ「あれはゼロ・ジ・アールだよ。ドズル閣下の命でシャア大佐用にと開発していたのだが、完成前に終戦してしまったのでね」
シャア「なるほど。ではあの隣のモビルアーマーは…」
ノイエ「まるでジオンの精神が形となったようだ!」
シャア「ノイエ・ジールか!」
マハラジャ「何故その名を?」
シャア「あっ……そこに書いています」
マハラジャ「ん?おお、よく見付けたな!このノイエ・ジールはまだ建造途中なのだが、大佐が木星から帰還する頃には完成しているだろう。もし必要ならば帰還時に大佐用に渡すがどうかね?」
シャア「そうですね」
チャンスは最大限に生かす、それが私の主義だ
1.ノイエを受領する
2.MAは趣味ではない
↓1
シャア「よろしいのですか?ではノイエ・ジールを受領させて頂きます」
シャア(ガトー済まん!)
マハラジャ「了解した。開発陣も大佐が乗ると聞いたら張り切る事だろう」
シャア「だと嬉しいですがね。ん?あれは……」
ガザC「やあ」
シャア(あれはガザCか。以前アクシズがテスト用にと送ってきた機体だな。すぐに送り返したけど)
シャア(…よく考えたらこの時代にまだガザCって無いよな。どういう事だ?ここは聞くべきか聞かないべきか)
やってみるさ!
1.気になるので聞く
2.嫌な予感がするので聞かない
↓1
シャア「提督にお尋ねしたい事があるのですが」
マハラジャ「なにかね?」
シャア「あそこにあるガザCですが」
マハラジャ「ああ、あの機体か」
シャア「あれはここで開発された物で間違いないのですか?」
マハラジャ「ああ、もちろんだ」
シャア「その割には1機しかいない」
マハラジャ「それは試作機だからな」
シャア「時期主力として送られて来た
と聞きましたが」
マハラジャ「何が言いたいのだ?」
シャア「本当にガザCはアクシズで作られたのですか?」
マハラジャ「そ、それはだな……」
「ここからは私がお話します」
シャア「君は……」
スミレ「初めましてシャア大佐。私はスミレ・ホンゴウ准尉と言います」
シャア「君なら答えられると言うのか?」
シャア(彼女は確かナタリーの後輩だった子だな。ビット小型化の理論を構築してたっけ)
スミレ「大佐はお気付きのようなので単刀直入にお答えしますが、ガザCはアクシズ工廠で開発された物ではありません」
シャア「ならば出所はどこなのだ?」
スミレ「不明です。ある日アクシズ周辺に漂っていたのを回収しただけですので。ですが、現在こちらで使用しているガザタイプの発展型だという事だけは分かりました」
シャア「ふむ」
スミレ「結局アクシズで調査しても何も分からなかったので、本国なら解析できるかもと届けたんです」
シャア「そうだったのか?」
スミレ「なのに大佐はあのガザCを作業用MSの延長線と報告して送り返して来たんですよ。おかしな話ですよね」
シャア「ぐっ、それは…」
スミレ「本当は大佐の方が詳しいんじゃないんですか?」
マハラジャ「いいぞスミレ准尉」
シャア「提督はどちらの味方ですか」
マハラジャ「今はスミレ准尉の味方だ」
シャア「……」
スミレ「大佐に関する資料を拝見しました。その資料にはシャア大佐はまるでこれから起きる展開を読んでいたり、初対面にも関わらず以前から知っていたような振る舞いが多々あったと」
シャア(…これはやべぇ!ガザCの事を聞いただけでこんな事になるなんて!だったらシャアの得意技逃げるを使うのみ!)
シャア「私は急用を思い出したので失礼する」
スミレ「逃がしませんよ!提督、すてみタックル!!」
マハラジャ「ザク譲りのタックルを受けよ!」ドゴッ
シャア「グフーッ!!」ベチーン
スミレ「さあ、説明してもらいましょうか。大佐が何者なのかを」
シャア「そ、それを知ってどうする!私を実験動物の様に扱うつもりか!?」
スミレ「その口振り。肯定と捉えていいんですね?」
シャア「やべっ…謀ったなっ!!」
スミレ「大佐が墓穴を掘っただけですけど」
シャア「オ・ノーレ!!」
マハラジャ「良ければ説明して貰えないだろうか?決して悪いようにしないと約束する」
シャア「……」
私もよくよく運のない男だな
1.自分が転生者だと話す
2.天恵を受けた
↓1
シャア「分かった。これから話す事は他言無用でお願いしたい。提督と准尉が誰にも言わず、墓まで持って行くと約束できるなら話そう」
マハラジャ「分かった。ハマーンにも話さないと誓おう」
シャア「ハマーンだけは本当に勘弁して下さい」
スミレ「私も守ります。それで、シャア大佐は何者なんですか?」
シャア「信じて貰えるか分からんが、実は私は転生者なんだ」
マハラジャ「転生者?」
スミレ「はい?」
シャア「だから!私は転生者なんだ。一度死んだ人間が他の世界に前の記憶を持ったまま来る人間の事だ」
スミレ「それは分かります。創作物でよくありますよね。でも、こんなタイミングで言う冗談ですか?」
シャア「ならば…」
シャア「スミレ・ホンゴウ。ナタリー・ビアンキの後輩。サイコミュの研究をしている。ビットを小型化してモビルスーツに搭載する理論を考えている。友人にレベッカ・ファニング少尉がいる。愛称はベッキー」
スミレ「ウソっ!?私、まだ言ってませんよね……」
マハラジャ「まさか!で、では私は?」
シャア「マハラジャ・カーン。ハマーンの父親」
マハラジャ「それだけなのか?」
シャア「彼女の前でマレーネ・カーンの事をお話しても?」
スミレ「?」
マハラジャ「そ、それは!分かった、信じよう。君は本当に転生者なのだな」
シャア「そうです。結果的に娘さんを騙した形になった事は謝罪します。もし提督が許せないとおっしゃるのなら、すぐにでも彼女から身を引きましょう」
マハラジャ「しかしハマーンは君の事を気に入っている。いま無理に引き離す事は難しいだろう」
シャア「では」
マハラジャ「引き続きハマーンの傍にいてやってくれ。君が何者であれ今までの功績までもが偽りではないのだからな」
シャア「感謝します提督」
スミレ「大佐が転生者と言うのは分かりました。でも、どうして世界情勢や私達の事を知っているんですか?ループ?未来人?もしかして並行世界ですか?」
シャア「どれも違うな。話せば長くなるのだが…」
シャアは自分がどこから来て、この世界に詳しい理由を説明した
スミレ「私達の世界が大佐の世界の創作物だなんて。そんな事があり得るんですか!?」
シャア「しかし事実だ。私も初めは驚いたさ。アニメの世界に転生などとな」
マハラジャ「まさか本来の歴史ではジオンが敗北していとは。にかわには信じがたい話だが…」
スミレ「でもそれなら納得です。まだプランに上がっただけのガザC(仮)の存在を知っていたんですから」
シャア「このガザCは本来、今より5年後の宇宙世紀0087年にアクシズの戦力として実戦に使われる機体ですが、ジオンが勝利したこの世界で実用化する理由は薄いでしょう。しかし利用価値が無くなった訳ではない」
スミレ「利用価値?あっ!もしかして装甲材ですか!」
シャア「そうだ。このガザに使用されてる装甲材はガンダリウムγ。本来はもう少し先に実用化される代物だが、これを解析すれば量産が可能となるはず」
スミレ「凄いですよこれは!」
シャア「しかし私もこの機体の出所は分からん。私と似たように、この世界に転移して来たと考えるのが妥当か?」
シャア「だとすれば嫌な予感しかしないな」
マハラジャ「大佐の様な人物が他にもいると言うのかね?」
シャア「推測の域を出ませんが最悪の場合、なんらかの手段で軍隊ごと並行世界から転移している可能性も考えられます」
シャア(シャドーミラー展開はマジで勘弁だぞ)
スミレ「……」
マハラジャ「うむ」
シャア「あくまでも可能性の話です。現に今まで私以外の異世界人と接触した事はありません。楽観視をするつもりはありませんが可能性は低いかと」
シャア「いずれにせよ軍備増強は必要となるでしょう。今までの歴史を振り返れば反乱勢力が出現する確率は極めて高いからです」
マハラジャ「そうか。スミレ君、このガザCを直ちに解析して新型の装甲材の量産に取り掛かりたまえ」
スミレ「了解です!」
マハラジャ「戦わずして解決できるからそれに越した事は無いのだが難しいのだろうな」
シャア「残念ながら」
マハラジャ「分かった。私とて部下をみすみす死なすつもりはない。シャア大佐、君が誰であれ期待している。よろしく頼むぞ!」
シャア「はっ!」
マハラジャ「それとだな。大佐が転生者という事は、シャア・アズナブルの正体もも知っているというのだな?」
シャア「キャスバル・レム・ダイクンですね。ですが、今の私はジオン・ダイクンの遺児ではなく単なる一般人です。ジオンの名を背負って人を導く事など私にできるはずもありません」
マハラジャ「そうか」
シャア「お力になれず済みません。ですがせっかく転生したのです。争いの無い世界にしたいという想いは同じです。何かあれば力になりましょう」
マハラジャ「分かった。その言葉が聞けただけでも私は満足だよ」
ーモウサ 宿泊施設ー
シャア(モウサに着いた頃には随分時間が経っていた。そのせいでハマーンが目茶苦茶不機嫌になっていた。今はこうして傍にいて少しでも機嫌を良くしないとな)
シャア「少しは機嫌をよくしてくれたか?」
ハマーン「せっかく妹や知り合いを紹介しようと思ってたのに。アクシズを案内しようと思ってたのに!」
シャア「それは何度も済まないと言っているだろう」
ハマーン「済まないはもう聞き飽きました!」
シャア(こういう時にシロッコ辺りなら上手く立ち回れるんだろうが俺には無理だ!なんとか言い訳を作らないとな…そうだ!)
シャア「仕方ないだろう。君のお父上との話が長くなってしまったのだからな」
ハマーン「お父様と?もしかして私達の今後の話ですか!?」
シャア「そんな所だ」
シャア(間違ってはいない。ただハマーンの思っている今後とは違うけど)
ハマーン「だったらそうだと早く言ってくれればよかったのに」
シャア「ハマーンが聞く耳を持たなかったからな」
ハマーン「だって楽しみにしてたんですよ!」
シャア「この埋め合わせは必ずする」
ハマーン「本当ですね?嘘ついたらアクシズ100万回落としますからね!」
シャア「分かった約束しよう」
シャア(嘘でもそういうの勘弁して)
ハマーン「でも一つだけ私のお願いを聞いて貰えますか?」
シャア「なんだろう?」
シャア(無理難題をおっしゃらないように)
ハマーン「そ、その…大佐の事を名前で呼んでもいいですか?」
シャア「はっ?」
シャア(もっとヤバいのが来ると思ったが…)
ハマーン「だって付き合ってるのにいつまでも大佐呼びっておかしいじゃないですか」
シャア「確かにそうだな。いいぞ」
ハマーン「じゃあ、シャア!」
シャア「どうしたハマーン」
ハマーン「ふふっ、呼んでみただけです」
シャア「かわいいな」
ハマーン「え?」
シャア「やべっ」
シャア「なんでもない!明日も早い。私は自分の部屋に戻る」
ハマーン「さっき可愛いって言いましたよね?絶対に言いましたよね!」
シャア「おやすみハマーン」
ハマーン「もうシャア!!」
ー翌朝 モウサ市街地ー
ハマーン「おはようございますシャア♪」
シャア「おはようハマーン」
シロッコ「朝からご機嫌のようだな」
ハマーン「分かります?」
シロッコ「しかも名前呼びか。昨晩何かあったな?もしや…」
シャア「それ以上言うならば撃つ」
シロッコ「これは怖いな。深追いは止めておこう」
シャア「そうしてくれ」
ハマーン「じゃあ今日こそは…」
ドガアアアアアン!!
シャア「なんだっ!?」
ハマーン「爆発?こんな所で!」
シロッコ「ここは危険だ。退避しよう」
シャア「ああ……通信?私だ」
マハラジャ『大佐!テロリストにモビルスーツが奪われた!』
シャア「今の爆発はその連中の仕業か!」
マハラジャ『なに?攻撃を受けているのか?』
シャア「モウサ市内が攻撃を受けています」
マハラジャ『なんという事だ!大佐!すぐに戻ってはくれまいか』
シャア「ただちに」
ハマーン「どうしたんです?」
シャア「提督に出撃の命を受けた。行ってくる」
ハマーン「分かりました。気をつけて下さいね」
シロッコ「君の無事を祈る」
シャア「ああ」
ーMS格納庫ー
シャア「使えるモビルスーツはあるか?」
スミレ「それがすぐに出せるのはこれだけです」
シャア「マジかよ!しかしやるしないか。私が乗るのは」
やってみるさ!
1.アッガイ
2.ゴッグ
3.ガッシャ
↓1
シャア「ガッシャで行く。山越えハンマーはあるな?」
スミレ「ハンマー・ガンですか?ありますよ」
シャア「これでなんとかなると思いたい。テロリストが奪ったモビルスーツはなにか?」
スミレ「アクト・ザクなどが盗まれました」
シャア「性能差がありすぎるだろ!」
スミレ「やっぱりすぐに分かるんですね。感心します」
シャア「感心している場合ではない!しかし、ガッシャも同じペズン計画の機体。やりようはあるはずだ…と思いたい」
スミレ「いつでも行けます!」
シャア「了解だ。シャア・アズナブル、ガッシャ出るぞ!」ドシューン
ーモウサ市内ー
シャア「敵はどこだ?」
アクシズ兵「駄目だ脱出する!」
ザクⅡ改「」チュドーン
ゲルググ「」チュドーン
シャア「アクト・ザクが2機だと?アクシズ兵では抑えられんのか!」
テロリストA「アクシズの連中も大した事が無いな」
テロリストB「所詮は実戦知らずの辺境の地よ。さっさと制圧するぞ」
シャア「まだこちらに気付いてはいないのか。さて、どうする」
やってみるさ!
1.市街地から郊外へ誘き寄せる
2.建物に隠れてハンマー・ガンを飛ばす
↓1
シャア「敵の死角からハンマー・ガンを飛ばすか」
テロリストA「ここを破壊してやる!」
シャア「もう少しだ……そこか!」
山越えハンマー「いけぇ!」バビューン
テロリストA「おらぁ!ごふぅ!?」
アクト・ザク「」ゴシャ
テロリストB「なんだっ!?」
シャア「もう一機もだ!」
山越えハンマー「いただき!」バビューン
テロリストB「伏兵か!」バキューン バキューン
山越えハンマー「ぐぇっ!?」ドガーン
シャア「ハンマーが!やってくれる!」
テロリストB「変なの機体に乗りがって真っ二つにしてくれる!」
シャア「来たか!ならば!」
やってみるさ!
1.自慢のボディで体当たり
2.ミサイル発射
↓1
シャア「来たか!ならばガッシャ自慢の装甲を受けてみろ!!」
ガッシャ「ぶつけるしないっ!でやぁーーーっ!!」
テロリストB「ぐおおおっ!!」ガギィン
シャア「これでは動けまい!大人しく投降しろ」
テロリストB「誰がするものかよ!こうなれば!」ポチッ
アクト・ザク「任務了解!」カッ!!
シャア「なにっ!?」
テロリストB「青き清浄なる世界のために!!」
シャア「自爆するつもりか!?させるか!」ドスッ
テロリストB「がはっ!!」グシュ
シャア「……」
ハマーン「シャア!」
シャア「ハマーン無事ったか」
ハマーン「シャアがすぐに制圧してくれたので」
シャア「そうか。提督、モウサ内に侵入した敵は排除しました」
マハラジャ『さすがは大佐だ。他の部隊も間もなく掃討完了との知らせが入っている』
シャア「了解です。もし捕虜がいれば尋問を行いたいのですが」
マハラジャ『分かった。対応に当たった部隊に連絡しよう』
シャア「お願いします」
シャア「ふぅ」
ハマーン「お疲れ様です!」
シャア「大した事はないさ」
シャア(ガッシャに乗った時は死ぬかと思ったけどね!)
シャア「シロッコは?」
ハマーン「ジュピトリスが襲撃されていないかって戻りました」
シャア「賢明な判断だ。私は司令部に行く。ハマーンはどうする?」
ハマーン「市内を見て回ります。私にできることがあるかもしれませんし」
シャア「分かった。後で落ち合おう」
ハマーン「はい」
ーマハラジャ提督の部屋ー
シャア「失礼します」
マハラジャ「大佐、先程はよくやってくれた」
シャア「私は軍人としての責務を果たしたまでです。して、捕虜を尋問したいのですが」
マハラジャ「それが投降勧告をした所、全員自決したそうだ」
シャア「全員がですか?」
マハラジャ「うむ。それと自決する前に全員同じ台詞を言っていたらしい」
シャア「青き清浄なる世界のためにですね」
マハラジャ「それだ。この言葉が何を意味するか分かるかね?」
シャア「ブルーコスモスと呼ばれる集団の台詞です。本来の歴史には存在すらしません」
マハラジャ「そうなのか」
シャア「悪い予感が的中したのかもしれません。一年戦争時にはこんな事は無かったのに」
マハラジャ「大佐が歴史を大きく変えたのが影響しているのかもしれないな」
シャア「私の責任でしょうか」
マハラジャ「責めている訳ではない。ただ、前例を作った事で自分の理想とする世界を構築しようとする者が動き出してもおかしくはない」
シャア「……」
マハラジャ「大佐の場合は成り行きでそうなった訳だが、故意に歴史を変える。それには相当な力が必要なはずだ」
シャア「今回の件からも既に組織的な物は出来上がっていると」
マハラジャ「そう考えるのが妥当だろうな」
シャア「困った事になったな。急に船団を抜け出す訳には行かないし」
マハラジャ「大佐の懸念は理解している。私の方でもブルーコスモスとやらの動向を探ってみよう」
シャア「ありがとうございます」
マハラジャ「構わんさ。将来の義理の息子になるかもしれなのだからな」
シャア「え?」
マハラジャ「違うのか?私は君がキャスバル様ではないと知っても、君自身の事は高く買っているつもりなのだが」
シャア「い、いえ。私もそうありたいと思います」
シャア(思わぬ所で外掘り埋められて来たぞ)
マハラジャ「これからもハマーンのことを頼む」
シャア「はっ!」
ージュピトリスー
ドゥガチ「アクシズの件、大変だったようだな」
シャア「いえ」
ドゥガチ「例のテロリストの連中だがジュピトリスの密航者だった可能性が出てきた」
シャア「本当なのですか?」
シロッコ「気になったのでな。アクシズからテロリストのデータを送って貰ってみれば目撃したとの話が多数挙がったというわけだ」
シャア「それをアクシズには?」
ドゥガチ「もちろん報告はした。いくら木星船団が中立とはいえ、ジュピトリス内から犯罪者が出たのを許してはおけんよ」
シャア「ご立派です」
ドゥガチ「当然の事をしたまでだが、大佐に言われるとまんざらではないな!」
シロッコ「団長は少々大佐に甘いところがありますな」
ドゥガチ「おお?大佐に嫉妬しているのか?」
シロッコ「そうではありません。一人の人間ばかりを贔屓するというのは、組織に軋轢を生む可能性があると言いたいのです」
シャア「……」
シャア(いやいや!組織に一番軋轢を作ったお前が言うかよ!)
ドゥガチ「確かにそれは一理ある。だがな、木星圏は過酷な場所だ。そこでは少しのミスが命取りの可能性だってある。その時に頼れる相手がいなかったらどうする?」
シロッコ「私ならばそのような状況でも乗り越えて見せましょう」
ドゥガチ「確かに君ほど優秀ならそれも可能だろう。だが、君のような人間ばかりではなのだよ。信頼の置ける者を作る。これが過酷な環境を生き延びる術だと私は思っている」
シャア「…ふむ」
シャア(これは木星開拓援助の話を切り出すチャンスか?)
チャンスは最大限に生かす、それが私の主義だ
1.援助の提案をする
2.援助の話はしない
↓1
シャア「ドゥガチ団長。いつまでもその志を忘れずにお持ち下さい。私もジオン本国に戻った時は木星圏開拓の援助ができないか掛け合ってみます」
ドゥガチ「本当か?それはありがたい!ジオンが支援してくれるなら木星開拓も今までよりずっとスムーズになるだろう」
シャア(これで木星帝国の芽を潰せればいいんだけどな。謀らずともキシリアに協力する事になるのは癪だが今はこれでいい)
シロッコ「……」
シャア「なにか?」
シロッコ「いや気にしないでくれたまえ」
シャア(シロッコがたまに俺に向ける視線はなんなんだ?怪しが答えてはくれないだろうしな)
シャア「それで出港はいつに?」
ドゥガチ「今もジュピトリス内に連中が潜伏していないか調査中だ。それまでは出港はできんしアクシズ間の移動も禁止している。もちろん大佐の潔白は証明されているので特別だ」
ドゥガチ「それに急な事だったので荷の搬入も終わってなくてな。テロリストを出した手前、直ぐにでも発つべきなのだがもう少し時間が掛かりそうだ」
シロッコ「荷物に関しては本日中に搬入を完了させるように急がせましょう」
ドゥガチ「すまんが頼む」
シャア「わかりまし。私は一度モウサへ戻ります。ハマーンにもこの事を伝えたいので」
ドゥガチ「分かった」
ーアクシズ モウサー
シャア「いま戻った」
ハマーン「お帰りなさい。分かった事はありましたか?」
シャア「テロリスト一味はジュピトリス内に潜伏していたらしい。アクシズ襲撃の目的を聞こうにも連中は全員自決したので不明だ」
ハマーン「ジュピトリス内に潜り込んでたなんて卑劣な!」
シャア「ドゥガチ団長がジュピトリス内を調査している。もし仲間がいれば何か情報が得られるかもしれんが、あまり期待はできんだろうな」
ハマーン「そうですか」
シャア「街の被害はどうだった」
ハマーン「シャアがすぐに対処してくれたので思ったより酷くはありませんでした。怪我人は出ましたけど死者はいませんでした」
シャア「不幸中の幸いか」
ハマーン「シャアの街を守ろうと戦う姿カッコよかったです」
シャア「ガッシャだぞ?格好は良くない」
ハマーン「それでもです」
シャア「そうか」
ハマーン「……シャア」スッ
シャア「……」
ピピピピッ
ハマーン「ジュピトリスから通信?こんな時に?後でいですよね」
シャア「緊急かもしれないだろう。出た方がいい」
ハマーン「…分かりました。ハマーンです」ピッ
シロッコ『ジュピトリスクルーは全員帰還するよう団長からの命令が出た。ハマーン君も一度戻ってきてくれ』
ハマーン「…分かりました」
シロッコ『声色から機嫌が悪いように伺えるが何かあったのかね?』
ハマーン「そうよ!あなたのせいでねっ!!」
シロッコ『それは済まない事をしたな。では』ピッ
ハマーン「あっ!もう!勝手に通信しておいて切るな!!」
シャア「シロッコか」
ハマーン「全く!あの男はいつも私達の邪魔をする!!」
シャア「困ったものだな。では戻ろう」
ハマーン「えぇー!!せっかく2人きりになれたのに…」
シャア「仕方ないな」チュ
ハマーン「ひゃっ!」
シャア「今日は頬で我慢してくれ。ジュピトリスに戻ろう」
ハマーン「ひゃ、ひゃい」
ージュピトリスー
シャア(あれからジュピトリス内を隈無く調べたけど、仲間らしき人物はいなかった。クルーの身辺を再度調べるもこれといった収穫はなかった。そして数日が過ぎた)
ドゥガチ「出港が予定より遅れた上にみなには窮屈な思いをさせてしまったが、これより木星へ向けて出発する」
クルー達「おおっ!」
ドゥガチ「その前にアクシズから新メンバーを紹介する。さあ、きたまえ」
スミレ「本日付けでアクシズより出向となりますスミレ・ホンゴウ准尉…じゃなかった少尉です!みなさんよろしくお願いします!」
シャア「マジですか」
シロッコ「ジュピトリスへようこそ。私は副団長のパプテマス・シロッコです。以後お見知りおきを」
スミレ「は、はい!よろしくお願いします」
ハマーン「女性と見たら誰彼構わず声を掛けるなんて最低ですよ」
シロッコ「レディには紳士的に接しているだけだ。それとも嫉妬かな?」
ハマーン「誰がシロッコなんかに!」
シロッコ「だったら彼ならばどうかな?」
ハマーン「え?」
スミレ「大佐! またお願いしますね!」
シャア「あ、ああ……」
ハマーン「むむむむっ」グワッ
シャア(ヤベェ!ハマーンが凄いオーラ出してるよ!えーと、そうだ!)
シャア「ハマーン、彼女はナタリー中尉の後輩だそうだ」
ハマーン「え?ナタリーの?」
スミレ「はい!先輩がお世話になっています!ハマーン様の事は先輩からよく聞いています」
ハマーン「そうだったんだ」
シャア「2人は歳も近いだろう?まだ旅は長い。いい話し相手になれると私は思っているが」
ハマーン「うん、そうよね。スミレさんよろしくね」
スミレ「はいハマーン様」
シャア「様は固いな。ハマーンちゃんはどうだろう?」
ハマーン「ハ、ハマーンちゃん!?」
スミレ「そんな恐れ多い!」
シャア「私はかわいいと思うがな」
ハマーン「!!」
ハマーン「スミレさん!ハマーンちゃんでお願いします!」
スミレ「いいんですか?」
ハマーン「いいんです!」
スミレ「じゃあ、ハマーンちゃん!」
ハマーン「はい!スミレちゃん」
シャア「うむ」
シャア(少々強引だっただろうか。でも彼女に敵意を向けられるのは困るからなぁ)
シロッコ「ハマーンちゃん」
ハマーン「お前は許可していない!!」
シロッコ「これは恐ろしい」
ドゥガチ「賑やかになりそうだな」
シャア「そうですね」
ハマーン「さっそくジュピトリスを案内ひてあげるね」
スミレ「お願いします」
スイカ「あっ、大佐は後でお話があるので時間を作っておいて下さい」
シャア「ん?ああ、分かった」
ージュピトリス シャアの個室ー
シャア「まさか君が木星船団に志願してくるとは。理由はやはり私か」
スミレ「そうです。提督が大佐を補佐してくれと。それにアクシズへの連絡役も必要でしょうから特別に専用回線の許可をいただきました」
シャア「なるほどな」
スミレ「後はハマーンちゃん用にシュネー・ヴァイスとガザCもこちらに搬入してます」
シャア「ガザCもか?」
スミレ「はい。ジュピトリス内でも研究はできますので」
シャア「情報漏洩の可能性は考慮しなかったのか?」
スミレ「木星船団は中立ですので悪用される可能性は低いと思いますが」
シャア「うーむ」
スミレ「あの、マズかったでしょうか?」
シャア「これは私の落ち度でもあるからな」
スミレ「ジュピトリス内に敵対人物がいるんですか?」
シャア「まだ決まった訳ではない。下手に先入観を持って欲しくはないので誰とは言うまい。現に私の知る歴史ではシャアとハマーンは敵対関係になった。しかし今は違うだろう?」
スミレ「ラブラブですもんね」
シャア「ラブラブは余計だが、そういう事だ」
スミレ「分かりました」
シャア「しかし敵はどこに潜んでどこから来るかも分からん。相手の技術力すらもな。だから君にはガンダリウムγの量産とビットの小型化、ファンネルの早期実用化をお願いしたい」
スミレ「ファンネル?漏斗ですか?」
シャア「小型ビットがその形に似ててな。基本的に無線式端末の総称として呼ばれるようになる。それが板状であれミサイルであれな」
スミレ「なるほど。ではそういう方向性で進めましょう」
シャア「できれば研究開発の方も協力したいのだが、私が知るのはあくまで設定のみだ。力になれずに済まない」
スミレ「いいんですよ!ここからは私の仕事ですから。それに大佐がいたからジオンは勝利できたんですからもっと胸を張って下さい!」
シャア「…そうだな」
スミレ「それではさっそくガザの解析に行きますので失礼します」
シャア「私も行こう。この先役に立つ事を学べるかも知れんしな」
スミレ「分かりました。一緒に行きましょう!」
ージュピトリス工廠ー
スミレ「ふむふむ、なるほど」
ガザC「恥ずかしいよ」
シロッコ「これは何かね?」
シャア(げっ!?シロッコ!!)
シャア「…アクシズの試作品だ」
シロッコ「これは…モビルスーツが変型しているのか?」
シャア「分かるのか?」
シロッコ「これでも技術者の端くれだ。アクシズは既に可変型モビルスーツを開発していたのか」
シャア「……」
シロッコ「私にもよく見せて欲しいのだが構わないだろうか?」
シャア「うーむ」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.シロッコにも協力してもらう
2.軍事機密だと断る
↓1
シャア「いいだろう。第三者の見解も聞いておきたい」
シロッコ「いいのか?」
シャア「らしくないな」
シロッコ「君は私から一定の距離を置いているようだからな。意外だったのだよ」
シャア「そう見えたのならば行動を改めよう」
シャア(やっぱりシロッコは油断ならんな
)
シャア「スミレ少尉。シロッコ副団長がガザCを調べたいようだ」
スミレ「はい!副団長はモビルスーツに詳しいんですか?」
シロッコ「いずれはモビルスーツを自作しようと思っているくらいにはな」
スミレ「それは凄いです!」
シャア「君からこの機体はどう見える?」
シロッコ「そうだな。ふむ…」
シロッコ「可変機ではあるが、完全な物とは程遠いか。間に合わせのような印象を受ける」
シャア「ほぅ」
シロッコ「個としてとより集団戦を前提に設計されているようだな」
スミレ「ふむふむ」
シロッコ「これは…装甲材は何を使用している?」
スミレ「大佐よろしいですか?」
シャア「構わない」
スミレ「装甲材はガンダリウムγを使用しています」
シロッコ「ガンダリウムγだと?聞いた事すらないぞ!」
シャア「アクシズで独自開発したものだからな」
シロッコ「アクシズはこんな者を既に量産しているのか!?」
スミレ「実は量産はこれからなんです」
シロッコ「どういう事だ?」
シャア「実はこの装甲材を開発した者が急死したらしくてな。資料もその時にまとめて処分されたらしい」
シャア(嘘だけど)
シロッコ「なんと愚かな」
シャア「それで長らく放置されていた機体をこの機会にジュピトリス内で研究しようと持ち込んだわけだ」
シロッコ「そういう事か。しかし、そうなると本当に構わないのだろうな」
スミレ「どういう事でしょう?」
シロッコ「この技術を部外者の私に漏らすと言う事になる」
シャア「承知の上で話している」
シロッコ「今までの行動から私を信頼しているようには見えないが」
シャア「私が見ているのは今ではなく先だ」
シロッコ「なに?」
シャア「技術が欲しいのならばくれてやる。ただし、求めるからには相応の対価を払ってもらう」
シロッコ「なにを望むつもりだ?」
シャア「私専用の機体を開発して貰う。ただし生半可な代物ではない。どのような戦局にも対応出来る最高の一機だ」
シロッコ「それを使って何をする?世界を手中に納めようとでもいうのか?」
シャア「そんな物に興味はない。犬にでもくれてやるさ」
シロッコ「その力と地位を持ってして権力に興味がないだと?」
シャア「本気さ。生憎と私にその方の才はない。スミレ少尉が政治をした方がマシと思えるくらいにはな。出来る事と言えばそこに至るまでの露払い低度さ」
スミレ「わ、私が政治ですかっ!?」
シャア「興味があるのならば君を推薦しよう」
スミレ「け、結構です!!」
シロッコ「ふふっ、ふはははは!!」
スミレ「副団長も笑わないで下さいよ!」
シロッコ「失礼した。大佐があまりにもおかしな事を言うのでな」
シャア「私は真面目に言ったつもりなのだが」
シロッコ「しかし不思議と悪い気分はしない。いいだろう私が責任を持って大佐専用の機体を作り上げると約束しよう」
シャア「頼む」
シロッコ「実の所、私は君を少々不気味な存在だと思っていた。しかし、今は少なくとも悪い男ではないと感じている」
シャア「それはお互い様だ。私も君の事全てを信用した訳ではない。だが、君の技術者としての腕はこのジュピトリスの誰よりも信頼している」
シロッコ「言ってくれる。時間が惜しいすぐに取りかかるぞ」
シロッコ「やってやる、やってやるぞ!」
スミレ「これで良かったんですよね?」
シャア「そうでありたいものだな」
シャア(取り敢えずこの場はしのげたか。だけど安心するのは早い。シロッコの事だから土壇場で裏切る可能性は充分あるからな。その時は…)
アクシズ出港から1年近くが経過し
ジュピトリスは木星圏へと到達した
シャア「これがメッサーラか」
メッサーラ「はじめまして」
シロッコ「そうだ。ガザから得られた合金とシャアのアイデアである内部フレーム構造により実現した可変モビルアーマーだ。木星圏の高重力も振り切れるよう推力を増加させている」
シャア「うむ」
シャア(結果論だがシロッコを技術陣に入れたのは良かったかもしれない。と言うのも仮にガンダリウムγの精製はできても、俺とスミレ少尉だけではムーバブルフレームを実用化できるか怪しかったからだ。ついでに全天周囲モニターも標準装備させた)
シロッコ「シャアがいなければここまで早く完成はしなかっただろう」
シャア(他の機体と平行して開発してたんだぞ?どうなってんだよ)
シャア「早速テストにかかるのか?」
シロッコ「そうだな。できれば大佐の機体と試験運用を行いたい」
シャア「ふむ」
シャアがシロッコに作らせた試作品
選ぶ機体で今後の専用機の方向性が決まる
1.ネクティス(連邦系)
2.試作機1号機フルバーニアン(アナハイム系)
3.パーフェクトジオング(ジオン系)
コンマ71の場合のみストライクガンダム
↓1
スミレ「試作1号機ですね。用意します」
シロッコ「フルバーニアンの推力ならば木星圏の重力も物ともしないだろう」
シャア「運用試験には丁度いいか」
ハマーン「私のキュベレイは?」
シロッコ「キュベレイの調整はまだ完了していない。その状態で出せばすぐに空中分解するぞ」
ハマーン「そんなぁ」
シャア「ハマーン、良い子だから駄々をこねないでくれ」
ハマーン「うぅ、はい」
シャア(俺達が新兵器を開発してるとハマーンが羨ましそうに見てるもんだから無理を言ってキュベレイを前倒しで開発させた。これもスミレ少尉とシロッコのおかげかな)
シロッコ「私は先に出る。合流ポイントで落ち合おう」
シャア「了解だ。よし」
シャア「試作1号機フルバーニアン、シャア・アズナブル出るぞ!」
木星圏のモビルスーツ運用試験は無事に終わりジュピトリスは木星の資源基地へと到着した
ーヘリウム3採取基地ー
基地職員A「木星圏へようこそ。我々はみなさんを歓迎いたします」
シャア「これから暫くの間お世話になります」
基地職員B「ドゥガチ団長、長旅お疲れ様です」
ドゥガチ「開拓の進行具合はどうだ?」
基地職員B「それは別室でお話しましょう。どうぞこちらへ」
ドゥガチ「分かった。何も無い所だが自由にしてくれ」
ハマーン「はい!」
スミレ「ハマーンちゃん見て下さい!木星があんなに大きく見えます」
ハマーン「本当だ!ジュピトリスから見るより大きい」
シャア「木星か」
シロッコ「ここに来て感傷に浸っているのか?」
シャア「そういう訳ではないが…木星圏へたどり着いた人間は、その価値観を大きく変える事もあるらしい」
シロッコ「シャアは変わらなさそうだな」
シャア「まるで私が無神経のような言い方だな」
シロッコ「違うのか?」
シャア「私はこう見えて繊細さ」
ハマーン「えー?そうですか?」
シャア「ハマーン?」
ハマーン「シャアったら物はすぐに散らかすし服も脱ぎっぱなしだし片付ける身にもなって下さいよね!」
シャア「それは面目ない」
シャア(だって面倒なんだもん)
シロッコ「だらしない男を持つと大変だろう」
ハマーン「そんな事ありませんよ。この人には私が付いていないと!ってなりますから!」
シャア(それはダメ男に引っ掛かる典型的パターンだ!やめろー!!)
シャア「このままハマーンに迷惑を掛けるのも悪い。今後は生活態度を改めるとしよう」
ハマーン「えぇー!」
シャア「えぇー!ではない!!」
スミレ「楽しそうですね」
シャア「楽しんでいないで援護して欲しいのだが」
スミレ「んー、私もだらしない大佐の方が好みですかね」
ハマーン「だよね!ん?」
シャア(ヤバい!!)
シャア「ハマーンお腹空いた」
ハマーン「お昼まだでしたね。食べに行きましょう」
シャア「そうだな!」
シャア(疲れる)
シャアが木星圏へ到達して暫く経過した
ー木星圏 ヘリウム3採取所ー
シャア「勝利者などいーなーい 戦いにつかれーはて」
スミレ『楽しそうですね』
シャア「のわっ!?スミレ少尉か!急に通信を入れるな!」
スミレ『急ではないですよ。定時連絡の時間です』
シャア「むっ、そんな時間か…」
スミレ『何かの曲ですか?』
シャア『ああ、このフルバーニアンが出る作品の主題歌でな…』
スミレ『ちょっと待って下さい!え?なにこれ…』
シャア「どうしたスミレ少尉」
スミレ『た、大変です!木星開拓団の一部が木星帝国を名乗ってここを制圧しようとしてます!』
シャア「ウッソだろおい!首謀者は誰か分かるか?」
スミレ『まだ不明です。あっ、中央広間の方に全員を集めているみたいです』
シャア「そこからモニターできるのか?」
スミレ『はい』
シャア「気休めかもしれんがドアをロックしておけ」
スミレ『わ、分かりました』
シャア「首謀者が誰なのか?なぜ木星帝国を名乗ったかなど不可解な点はあるが…大方連中が一枚噛んでいるのだろう」
スミレ『ブルーコスモスですか?』
シャア「そうだ。何が目的かは知らんが好きにさせる訳にはいかん」
スミレ『なにか手立てが?』
シャア「無い」
スミレ『えぇ…』
シャア「せめて戦力を分散できればな…そうだ!」
スミレ『何か思い付きましたか?』
シャア「基地を攻撃する」
スミレ『そ、そんな!私達を見捨てるんですか!!』
シャア「そうではない。私が動く事でこちらに目を向けさせる。そうれば連中は押さえようと人員をこちらに回すはずだ」
スミレ『なるほど!』
シャア「連中の動向はどうだ?」
スミレ『説得しています。ジオンがヘリウム3を独占する為に、ここを攻撃しようとしてるから共に立ち上がろうと』
シャア「バカな!いくらジオンとてそのような事をするはずが無い…と思いたい」
スミレ『と支援者であり同士の者が言っていた』
シャア「受け売りだけで反乱するのやめてよね!」
シャア「聞いていても仕方ない。今から攻撃をする」
スミレ『分かりました』
シャア「よし」
シャア大佐、吶喊します!!
1.基地に威嚇射撃をして降伏勧告を行う
2.無人のヘリウム3貯蔵庫を攻撃
3.基地内部に潜入して暴れる
↓1
シャア「これで、ダウンだ!」バキューン バキューン
貯蔵庫「うわぁ!や、やられちまうっ!!」ドガーン
シャア「どうだ!」
スミレ『うわあああっ!なにをやっているんですか!!』
シャア「言いたい事は分かる。しかし今は非常事態だ。まあ、見ていろ」
MS部隊「いきまーす」ドシューン
シャア「モビルスーツ部隊が出てきたぞ」
反乱兵A「何が起きた!」
反乱兵B「貯蔵庫が爆発してるぞ!」
反乱兵A「うわあああっ!貯蔵庫があああっ!!」
シャア「少尉と同じ反応だな」
スミレ『そうなりますよ!』
反乱兵B「緊急事態だ!ヘリウム3貯蔵庫で爆発が起きた!至急増援部隊を送ってくれ!!」
シャア「読み通りだ。基地へ潜入する」ドシューン
ーヘリウム3採取基地ー
シャア「基地に戻った。反乱兵の居ない場所のナビゲートを頼む」
スミレ『分かりました』
ー中央広間ー
シャア「少尉のおかげで難なく中央広間に着いたな。やはり手薄になっているか」
反乱兵C「被害状況はどうなっている!」
シャア「なに大した事ではないさ」
ハマーン「シャア!」
反乱兵C「なっ!貴様は!」
シャア「逆シャアでシャアがアムロに受けた巴投げを受けてみろ!」グルングルン
反乱兵C「グフッ!」ビターン
シロッコ「でやあああ!」バキッ
反乱兵E「バタラッ!」バタッ
ハマーン「助けに来てくれたんですね!」
シャア「礼ならスミレ少尉に言ってやってくれ。彼女のおかげで状況が察知できたのだからな」
シャア(貯蔵庫1ヵ所破壊しちゃったけど)
シロッコ「反乱兵は縛り上げたぞ」
スミレ『大佐!貯蔵庫に向かった部隊がこちらの動きに気づきました!』
シャア「意外と早いな」
スミレ『あっ!』
シャア「今度はどうした?」
スミレ『反乱兵がドゥガチ団長をどこかへ連れて行こうとしています!』
シャア「なんだと?」
シャア「外の部隊とドゥガチ団長どちらを優先するべきか?」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うはものだ
1.外の部隊の対応
2.ドゥガチ団長に接触する
↓1
シャア「私はドゥガチ団長の所へ向かう。シロッコは外の対処を頼めるか?出来れば生け捕りで頼む」
シロッコ「メッサーラの実戦にいい機会だ。善処しよう」
シャア「少尉、団長の場所までのナビゲートを頼む」
スミレ「了解です」
シャア「ハマーンはここで皆を守ってやってくれ。念の為に武器を渡しておく」
ハマーン「分かりました。シャアも気をつけて」
シャア「行ってくる」
ー通路ー
シャア「居たか!相手は2人か」
反乱兵1「貴様!」
反乱兵2「撃て!」
シャア「やらせん!スーパーイナズマキィィック!!」ズドーン
反乱兵達「ぐえええっ!!」ドガーン
ドゥガチ「シャア大佐か?」
シャア「ご無事ですか?」
ドゥガチ「私なら無事だ。大佐が来てくれて助かった」
シャア「それは何よりです」
シャア「ドゥガチ団長を保護した。シロッコの方はどうか?」
スミレ『副団長もの方は…最後の1機を無力化した所です』
シャア「了解だ。捕虜と一緒に中央広間に来るよう連絡しておいてくれ」
スミレ『分かりました』
ー中央広間ー
シャア「反乱を起こした動機はなんだ?」
捕虜「ジオンが攻めてくると」
ドゥガチ「ジオンが攻めてくると本気で思っているのか?私は大佐がいるジオンがそこまで愚かではないと思いたいが」
シャア(それは買い被りすぎですよ)
捕虜「しかし同士の者が!」
シロッコ「同士とは誰の事を言っている?」
捕虜「ブルーコスモスだ。独立すればその支援をしてくれると言ってきた」
シャア「そうか」
スミレ「……」
シロッコ「ブルーコスモス?聞いた事がないな」
ハマーン「私もです」
シャア「私もだな」
シロッコ「嘘は感心しないな」
シャア「は?」
シロッコ「シャアのブルーコスモスの名を聞いた時の反応が我々と違ったのでな」
シャア「……」
シャア(ええぃ!目ざとい奴めぇ!!)
ハマーン「そうなの!?」
スミレ「大佐!嘘は駄目ですよ!」
シャア「おい!」
シャア「まあいいこの際だ。これから敵対する可能性が高い組織の事は知っておいた方がいいだろう」
シャア「ブルーコスモスとは……うーん」
スミレ「どうしたんですか?」
シャア「いや」
シャア(そもそもブルーコスモスって反コーディネイター団体だよな。この宇宙世紀にはコーディネイターは存在しない。なのにそれを名乗る理由は何故か?)
シャア「捕虜の君」
捕虜「なんだ」
シャア「ブルーコスモスの理念は聞かされているか?」
捕虜「いや。だが彼はこう言っていた。世界はあるべき姿に修正せねばならないと」
シャア「なに?その彼とは誰だ?」
捕虜「声しか聞いてないしその声も変声機を使われていたからな。彼とは言ったが彼女かもしれない」
シャア「うーむ」
スミレ「大佐」
シャア「ああ。これは現実味を帯びてきたな」
シロッコ「2人だけ納得した風に話すのはやめてくれないだろうか」
ハマーン「ま、まさか浮気!?」
シャア「ハマーンは先ずその思考を捨てろ」
ハマーン「だっ、だってぇ」
スミレ「大丈夫ですよ!大佐を取ったりしませんから!」
ハマーン「本当に?」
スミレ「本当です!」
シロッコ「それはそうだろう。スミレ君ほどの知的な女性がシャアに務まる訳がない。この私こそ相応しいとは思わないか?」
スミレ「いえ全く。自陣過剰な人は無理です」
シャア「はっはっはっは!それ見た事か!」
シロッコ「笑うなシャア!」
ドゥガチ「ごほんっ!話しはいいかね?」
シャア「…失礼しました」
ドゥガチ「それで、現実味を帯びてきたとは何の事だろうか」
シャア「シロッコ副団長に指摘された通りですが、実は特命でブルーコスモスを追っていまして。今までは存在するのかすら怪しい団体だったのですが、今回の件で現実味を帯びたという事です」
ドゥガチ「そうだったのか」
ハマーン「どうして話してくれなかったんですか?」
シャア「それはだな…」
シロッコ「ジュピトリスや資源基地は閉鎖的空間だ。万が一内通者にバレでもしたら身に危険が迫る。そういう事だろう?」
シャア「そうだ。ハマーンや君を盾にされる可能性があったからな。未遂とはいえ現実になったのは残念だが」
シャア(はぁコイツ無駄に頭いいから勝手に勘違いしてて助かるわ)
ハマーン「ごめんなさい」
シャア「気にはしないさ」
ハマーン「でもスミレちゃんは知っていたんですよね!」
シャア「マハラジャ提督から直々の命令だ」
ハマーン「お父様の?だったら仕方ないか…」
シャア「はぁ」
スミレ「ははは…」
シャア「それと提督に今回の件を報告したいので後で少尉は私の部屋にきてくれ」
スミレ「了解です」
シャアはアクシズのマハラジャ提督に今回の事件を報告し警戒とアクシズ強化の案を送った
一方ヘリウム3貯蔵庫を破壊した影響で、必要量を確保できずにいた木星船団は滞在の延期を余儀なくされた
シャア「自分で壊したせいなんだけど、そろそろ地球が恋しくなってきたかも」
シャア「ん?なんだあれは?」
シャアが木星圏で発見したもの
コンマ00.太陽炉2基
コンマ93.サイコフレーム
コンマ96.相転移エンジン
それ以外テム・レイの回路
↓1
シャア「なんだ?見たことあるパーツだな。これはテム・レイの回路か。スパロボだと性能が落ちる代わりに修理費10とかになってたけな」
シャア「使う事は無さそうだけど一応拾っておこう」
数ヵ月後
ーヘリウム3採取基地ー
シャア「数ヵ月の間でしたがお世話になりました」
シロッコ「貯蔵庫を破壊した時はどうなるかと思ったがな」
シャア「それは言うな」
ドゥガチ「気にするな。あれは非常時だったのだからな。だが、あのような事が再び起きないよう私は開拓団をまとめる為に残る。そこで船団の団長にはシロッコ君に任せたい」
シロッコ「はっ!木星船団団長の任、拝命いたしました!必ずや全うしてみせましょう」
ハマーン「また会えるといいですね」
ドゥガチ「私もだ」
スミレ「ジュピトリスの出港準備が整ったようです」
シャア「では、本国に戻った際には支援の件、認可されるよう尽力しましょう」
ドゥガチ「よろしく頼む。諸君らの航海が無事に終わるように願っている」
ジュピトリスは木星基地を出港し再び進路をアクシズへ向ける
ーアクシズー
マハラジャ「よくぞ戻って来てくれた」
シャア「お久しぶりです提督」
ハマーン「お父様!」
マハラジャ「ハマーンも大きくなったな。見違えたぞ」
ハマーン「そうですか?」
マハラジャ「これでいつでも嫁げるな。なぁ、大佐」
シャア「は?はぁ」
ハマーン「お父様ったら気が早すぎますよ!」バシーン
マハラジャ「ギャン!?」
シャア「……」
シャア(このままハマーンと結婚してもいいんだろうか?)
シャア「話は代わりますが、モビルスーツの量産体制はどうなっていますか?」
マハラジャ「ん?ああ。大佐が提案したリック・ディアスとドミンゴは生産ラインに入った。しかし大佐専用のデルタガンダムの開発にはもう少し時間が掛かりそうだ。それまでは今のガンダムかノイエ・ジールを使ってくれ」
シャア「分かりました」
シャア(リック・ディアス。本来は初期型のムーバブルフレームとブロックビルドアップで構築されていだが、今回はMk-Ⅱから得られた物と同等のムーバブルフレームを使って建造している。柔軟性は段違いだろう)
シャア(それとドミンゴだ。元々はマラサイ本来の名称だったのだが、諸事情で変更を余儀なくされた。せっかくなのでこちらの世界では、この名称で行こうと思う)
シャア「それから以前提案したアクシズ強化の件ですが」
マハラジャ「そうだったな。確か…」
シャアが提案したアクシズ強化案とは?
1.兵士の練度を上げる
2.ニュータイプの発見と早期育成
3.アクシズ本体を強化
↓1
シャア「ニュータイプ部隊の件はどうなっています?」
マハラジャ「アクシズでニュータイプ適性のある者を選抜して育成中だ。中には10歳にも満たない子もいるが戦場に出すつもりなのか?」
シャア「まさか。将来の戦力として期待しておきましょう」
シャア(10歳にも満たないってプルじゃん!さすがに戦わすのは可哀想だしな。戦場に出すような事にならないようにのが一番なんだけど)
マハラジャ「それと志願者の中にニュータイプ適性は無いがパイロット適性がある者も数名いたので同じく育成中だ」
シャア「分かりました。では、ブルーコスモスの動向は何か掴めましたか?」
マハラジャ「本国と連絡を取った所、ガルマ様の宇宙攻撃軍が協力してくれてな」
シャア「ガルマの宇宙攻撃軍?宇宙攻撃軍はドズル閣下の部隊では」
マハラジャ「ドズル閣下が一線を退いてガルマ様に部隊を譲ったのだ。大佐が調査していると聞いたら快く部隊を動かしてくれたよ」
シャア「そうでしたか」
マハラジャ「どうやら連中は連邦を再編した新連邦なるものを結成しようとしていたらしいのだが、功を奏したのか連中の出鼻を挫く事はできた」
シャア「それは朗報です」
マハラジャ「現状は小競り合い程度との報告だが私は何か嵐の前の静けさのような気がしてならないのだ」
シャア「ここにいる我々は無力です。出来る事といえば地球圏へ戻るまでに戦力を増強する事です。それまで何も起きない事を願いましょう」
マハラジャ「そうだな」
シャア「……」
ハマーン「どうしたの?」
シャア「いや、なんでもない」
シャア(いつまでもハマーンに隠しとく訳にはいかないよな。頃合いを見て打ち明けるか)
ジュピトリスとアクシズはアステロイドベルトを離れ地球圏へ向けて動き出す
宇宙世紀0086年
木星船団とアクシズは遂に地球圏へと到達したのであった
ージュピトリスー
ハマーン「地球に戻ってきましたね」
シャア「そうだな。ハマーン話がある」
ハマーン「え?も、もしかして……」
シャア「実はだな」
私はかつてシャア・アズナブルという名で呼ばれた事もある男だ
1.自分の素性を打ち明ける(コンマ10未満でハマーンとシロッコが離反してアクシズの内乱が発生)
2.話す内容を忘れた
↓1
シャア「今まで君に隠していた事がある」
ハマーン「隠していた事?はっ!まさか!!」
シャア「少なくともハマーンの考えているよう事ではない」
ハマーン「そうなんですか?だったら何を?」
シャア「私はシャア・アズナブルであってシャア・アズナブルではない。私はこことは違う別の世界から転生してきた存在なんだ」
シャア「信じて貰えないかも知れないが、これは事実なんだ。嘘だと思うなら…」
ハマーン「知ってましたよ」
シャア「はい?」
ハマーン「知ってました」
シャア「いつからだ!?」
ハマーン「ジュピトリスがアクシズに一度目の寄航をした時です」
シャア「最初からじゃん!!」
ハマーン「実はシャアが来るのが遅いから一回戻ったんです。そうしたらお父様とスミレちゃんに話してるのを偶然盗み聞きしちゃって」
シャア「そうだったのか。だったらどうして私との関係を続けた?私は君を騙していたんだぞ」
ハマーン「私は貴方しか知りません」
シャア「なに?」
ハマーン「転生したとかしてないとか、そういうのは関係なくて。私は今のシャア・アズナブルしか知りません。だから私が好きになったのは紛れもない貴方なんです」
シャア「……」
ハマーン「なんとなく感じていました。私への距離感を。それってきっと負い目なんですよね?シャアじゃない自分が騙して付き合うだなんて本当にいいのかって」
シャア「参ったな」
ハマーン「だからずっと我慢してきました。貴方がいつか自分のことを打ち明けてくれる日を。思った以上に待たされましたけど!」
シャア「それは本当に済まない」
ハマーン「どうしてこのタイミングだったんですか?」
シャア「それは、情けない話だが道中にこの話を切り出してハマーンとの関係が悪化した時の事を考えたらな」
ハマーン「えぇー!そんな事でですか!?」
シャア「そんな事ではないだろう。数年も気まずい思いは勘弁だ」
ハマーン「それはそうですけど。はぁ、そんな理由で待ちぼうけをされた私って一体」
シャア「だから私は決心した事が二つある。一つは私自身の事。そしてもう一つは私の事を知ってもなお、好きだと言ってくれた時に決めていた」
シャア「ハマーン、君に私の妻となって欲しい」
ハマーン「そ、それって!!」
シャア「結婚しよう」
ハマーン「はい!!幸せにしてくださいね!」
ー翌日 ジュピトリス内食堂ー
シロッコ「2人ともおはよう」
シャア「おはよう」
ハマーン「おはようございます」
シロッコ「相席してもいいだろうか?」
シャア「ああ」
シャア「やはり朝は牛乳に限る」ゴクゴク
シロッコ「ゆうべはお楽しみだったようだな」
シャア「ブフゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
シロッコ「食事中に飲み物を吹き出すのは行儀が悪いと教わらなかったのか?」
シャア「誰のせいだと思っている!!」
ハマーン「あわわわわわわ」
シャア「シロッコ貴様!覗き見でもしたのか!」
シロッコ「そこまで無粋ではない。なに、簡単なことだ。普段ならお互いの部屋で就寝を取る2人が、昨夜に限って同じ部屋に入った。しかも暫く経ってもハマーンが出てくる気配もない。となれば考られる事はひとつ」
シロッコ「ゆうべはお楽しみでしたね」
ハマーン「それを覗き見と言うのだ!この俗物がっ!!」ボコッ
シャア(うわっ!一瞬だけど本来のハマーンを見たよ!)
シロッコ「ぼ、暴力はいけない!!」
ハマーン「貴様がそうさている!」
シャア「ハマーン落ち着け!」ポンポン
ハマーン「は、はい」
シャア「シロッコも挑発するような真似はよせ」
シロッコ「済まないな。2人の仲が進展したと思うとからかいたくもなるものだ」
シャア「進展ついでに言うのも軽いものでもないのだが私達は結婚する事になった」
シロッコ「なんだと?それは本当か?」
ハマーン「本当ですよ!シャアから結婚しようって言ってくれたんですか!」
シロッコ「そうかなのか?おめでとう!」
シャア「あ、ああ」
シロッコ「どうした?鳩がメガ粒子砲を食らったような顔して」
シャア(どんな顔だよ!蒸発するわ!)
シャア「君が素直に祝福してくれるとはな」
シロッコ「これでも私は君達の事を友人だと思っている。友人なら祝福するのは当然だろう」
シャア「そうだな。ありがとう」
シャア(考えてみれば俺がここに来てから一番付き合いが長いのってこの2人なんだよな)
ハマーン「またボーッとしてる」
シャア「少し考え事をな」
シロッコ「呆けている暇は無いぞ。そうと決まれば早速準備に取りかからなければな」
シャア「なんのだ?」
シロッコ「2人の披露宴に決まっているだろう」
シャア「はぁーっ!?」
シャア(それからは目まぐるしい毎日だった。ジュピトリスとアクシズ。そしてジオン本国のガルマなどに結婚するとの報告を済ませると一斉にお祝いの通信が届いた)
シャア(そうこうしている内に式の当日になり、アクシズのチャペルで式を終えた足でそのまま役所で婚姻の届け出を済ませると俺達は晴れて夫婦となった。ハマーンのにやけた顔は忘れる事はないだろう)
シャア(その後はとにかく騒いだ。そのせいで暫く何もしたくなくなった…とは行かないのが現状なんだよな)
結婚式を終え一段落付いたシャアは
木星船団の任務を完了した事により少将へと昇進した
妻であるハマーンも補佐官として少佐に任命される
また、木星圏開拓援助の件はガルマとキシリアの後押しにより可決され実現化される運びとなった
しかし開戦の足音は刻一刻と近づいていた
ー宇宙要塞ア・バオア・クーー
シャア「反ジオンの気運が高まっている?」
ガルマ「ああ。5年前にシャアが徹底抗戦派を鎮圧して以降、目立った動きが無かったのがここに来て活発化している」
ガルマ「問題はその場所なんだが、ここだ」
シャア「サイド7?」
ガルマ「サイド7はシャア達が地球圏を離れた後に、ジオンがルナツーの代わりに連邦軍の拠点として使われせているんだが」
ガルマ「実際は反ジオン派の軍関係者を強制移民させたり、捕虜を強制労働させている場所として利用されている」
シャア「なぜそんな事になっている」
ガルマ「ギレン兄さんの方針だ。1ヵ所に集める事で管理しやすくなると言ってな」
シャア「まるで収容所だな」
ガルマ「ここ最近になって活発化した裏にはシャアの言っていたブルーコスモスの存在が絡んでいると見られる」
シャア「本国の対応は?」
ガルマ「サイド7に毒ガスを撒いて殲滅しようという案が出たよ」
シャア「正気か!?まさか実行するつもりではないだろうな!」
ガルマ「私がなんとか阻止させた。確かに今までのジオンは核兵器や毒ガスの使用を平然と行っていた」
ガルマ「しかしこれからのジオンは違う。同じ事を繰り返していれば、それは新たな憎しみを生み悲劇の連鎖が続く事となる。私はそんな世の中を少しでも良くしたいと思って行動している」
シャア「私もだ。こんな事はさっさと終わらせて新婚旅行にでも行きたいものだな」
ガルマ「新婚早々に済まないな」
シャア「それはお互い様だ。ガルマも本当は少しでも奥方と子供の傍にいたいのだろう」
ガルマ「そうだな。まさか互いに所帯を持つ事になるとはな」
シャア「それは自分が一番驚いているさ。それで私に頼みたい事とは?」
ガルマ「ああ。今回の任務はかなり危険かもしれん」
シャア「だからこそ私を呼んだのだろう?」
ガルマ「…分かった。シャアには連邦に潜入して内部調査をしてもらいたい」
シャア「私が連邦にか?」
ガルマ「ブルーコスモスは新連邦発足を阻止した以降、また雲隠れをしてしまって中々尻尾を掴ませてくれない。何度か潜入工作を行ったのだが、いずれも失敗に終わっている」
シャア「そこで私か」
ガルマ「もはや頼れるのは君しかいない。やってくれるだろうか?」
シャア「そうだな」
やってみせるさ!
1.潜入任務を受ける
2.潜入任務を断る
↓1
シャア「他ならぬガルマの頼みだ引き受けよう」
ガルマ「いいのか?本当に済まないがよろしく頼む」
シャア「それで潜入するに当たって連邦籍は用意してあるのか?」
ガルマ「連邦軍大尉の軍籍を用意してある」
シャア「少将になったと思ったら大尉に降格か」
ガルマ「あまり高い階級で潜入すると怪しまれるのでな。以前それで失敗した事がある」
シャア「ならば仕方ないな」
ガルマ「それと偽名はどうする?思い付かなければこちらで決めるが」
シャア「フッ、名前はもう決まっている」
ガルマ「それは?」
シャア「クワトロ・バジーナ大尉だ!」
ーアクシズ モウサ アズナブル家ー
シャア「突然だが出張になった」
ハマーン「えぇぇぇぇぇーーっ!!結婚したばっかりなのに!?」
シャア「仕方ないだろう。軍の任務だ」
ハマーン「他の人じゃ駄目だったんですか?」
シャア「何人も失敗してる任務で連中も警戒しているはずだ。もう失敗はできないだろう」
ハマーン「そんな危険な任務をシャアがやる必要性があるんですか?私たち新婚なんですよ!」
シャア「承知の上で受けたんだ。それに個人的にも気になっているのでな」
ハマーン「任務って何をするんですか?」
シャア「連邦軍内部に潜入する」
ハマーン「えぇっ!?」
シャア「ブルーコスモスの動向を探る。上手く行けばバックに誰が付いているのか掴めるかも知れん」
ハマーン「シャアと同じ転生した人がいるかもって事?」
シャア「そうだ。私の場合は言うなればサイコロを振るような選択をしてここまで来た訳だが、そうじゃない人間もいる」
シャア「なぜブルーコスモスを名乗ったかは不明だが、もし何もしなかったせいで核をコロニーに撃ち込まれたら私はきっと後悔するだろう。だから、行かせて欲しい」
ハマーン「…そこまで言われたら、行かないでって言えないですよ」
シャア「私だってハマーンと離れるのは辛い」
ハマーン「本当?」
シャア「本当だとも」
ハマーン「じゃあ任務の日までずっと私の傍にいてください」
シャア「分かった。二人きりの時間を過ごそう」
潜入任務当日
シャアはクワトロ・バジーナの偽名を使い連邦軍の拠点であるサイド7へ向かう
ーサイド7 宇宙港ー
クワトロ「サイド7か。あの時以来だな」
「クワトロ・バジーナ大尉でありますか?」
クワトロ「そうだ」
ジェリド「自分は大尉の案内役を任されたジェリド・メサ少尉であります!」
クワトロ「本日はよろしく頼む」
クワトロ(ジェリドおるんかい!)
ジェリド「さっそく司令部へ案内します」
クワトロ「ああ」
ーサイド7 連邦軍司令部ー
コーウェン「ようこそサイド7へ。私はサイド7の基地司令を任されているジョン・コーウェン中将だ。まあ、楽にしてくれたまえ」
クワトロ「失礼します」
クワトロ(基地司令がコーウェンとはな…)
コーウェン「大尉には前任者の後を継いでもらう事になるが大丈夫だろうか?」
クワトロ「前任者は確か新型モビルスーツのテスト部隊所属でしたか」
コーウェン「そうだ。突然辞めてしまってな。最近は辞職する者が多くて困っているのだ」
クワトロ「そうなのですか」
クワトロ(それはスパイが捕まったと言うことなのか?コーウェンは聞かされていないのか?それとも隠蔽している?)
コーウェン「どうしたのだね?」
クワトロ「いえ、少し考え事を」
コーウェン「そう難しい事ではない。大尉の経歴は素晴らしいものだ。大尉ほどの人間がいれば、もしかしたら連邦は勝てたかも知れんな」
クワトロ「ご冗談を。戦争は一人の人間の力でどうにかなるものではありません」
コーウェン「分かっておるよ。さて、暫くはこのコロニーに滞在するんだ。街並みを見学してはどうだね?」
クワトロ「そうさせていただきます」
コーウェン「ジェリド少尉。大尉を案内してあげたまえ」
ジェリド「はっ!」
ーサイド7 市街地ー
クワトロ「もっと殺伐としたものを想像していたが随分と平和そうだな」
ジェリド「この1バンチはマシな方です。2バンチなんてそりゃあ酷い所ですよ」
クワトロ「主に逮捕された反ジオンの活動家や軍の捕虜が生活しているコロニーだったか」
ジェリド「南極条約なんて知ったこっちゃないって扱いですよ。労働期間を終えてこっちに来てる人もいるんですがね」
「おぉ、ジェリド君か。隣にいるのは新しい軍人さんかね?」
ジェリド「バスクさん。今日はどうしたんだい?」
バスク「たまには散歩でもしようと思ってな」
クワトロ「バスクだと!?」
クワトロ(エアーズで投降したバスクがなんでこんな所でふらついてるんだよ!)
ジェリド「お知り合いで?」
クワトロ「直接知っている訳ではないが、バスク・オム大佐でしたか?」
バスク「私は元少佐だよ。今は退役して一市民だがね」
クワトロ「そうでしたか。それは失礼しました」
バスク「構わんさ。頑張っておくれ」
クワトロ「はい」
ジェリド「バスクさんまたな!」
クワトロ「彼はもっと過激な人物だったはずだが、その気迫がまるで感じられなかった」
ジェリド「捕虜収容所で相当やられたらしいですよ。徹底抗戦派は見せしめと言わんばかりの扱いだったそうです」
ジェリド「バスクさんも次第に精神がおかしくなって、最後には抵抗する気力すら無くなったと聞きました。こっちに来た時は廃人寸前だったんですけど今は散歩に出れるくらいには回復しています」
クワトロ「そうだったのか」
クワトロ(勝った方が負けた方を弾圧する。連邦もジオンも変わらないな。バスクは嫌なキャラだったけど、少しだけ同情してしまうな)
クワトロ「……」
クワトロ「ジェリド少尉はジオンを許せないと思っているか?」
ジェリド「自分ですか?自分は独立戦争当時はまだ子どもでしたし、戦場とは比較的離れた所で育ったので酷いもんだな程度でした。強制移民で地球からこのサイド7に来た時はジオン絶対に倒す!って思ってました」
クワトロ「今はそうではないと」
ジェリド「最初は不満でしたよ。でも、ここで生活している内に慣れてしまうんです。ジオンの管理下ってのは分かるんですけど普通に生きる分にはそこまで不自由はしませんしね」
クワトロ「ふむ」
ジェリド「軍に入ったのも親が軍人だったってだけで特に理想とかはないです。やっぱり平和が一番ってね!」
クワトロ「そうか。ありがとう」
クワトロ(このジェリドはだいぶ腑抜けになってるなぁ)
ジェリド「それじゃあ。次は大尉の任務先になるテスト場へ行きます」
ー兵器テスト場ー
ジェリド「ここです」
クワトロ「ここか…あれは!?」
クワトロ大尉が見た新型
1.トールギス
2.ガンダムX
3.ストライクガンダム
4.ガンダムAGEー1
↓1
ガンダムX「ガンダム売るよ!」
クワトロ「これは!」
クワトロ(どうしてガンダムXがここにあるんだ!)
ジェリド「それはガンダムXとかいう新型ですよ」
クワトロ「ガンダムX?」
ジェリド「背中になんとかキャノンってのを装備してて…えーっと」
「サテライトキャノンだよ少尉」
ジェリド「アストナージ技術大尉!」
クワトロ「は?」
クワトロ(アストナージかよ!しかも大尉ってえらい昇進してるな)
アストナージ「クワトロ大尉ですね。自分はアストナージ・メドッソ大尉です。ここの技術主任を任されています」
クワトロ「これは大尉が発案されたのですか?」
アストナージ「設計はブルーコスモスという組織からの提供ですよ」
クワトロ(やはりブルーコスモスか)
アストナージ「この機体にはサテライトシステムという物が搭載されてまして、このシステムの最大の特徴は背中のサテライトキャノンです」
ジェリド「そう!サテライトキャノンだ!」
アストナージ「サテライトキャノンは月面基地から送信されるマイクロウェーブを受信する事で強力なサテライトキャノンを発射する事が可能となります」
クワトロ「その威力とは?」
アストナージ「並みの艦隊なら一撃でしょう。それ以外もサテライトシステムのエネルギーを転用したビーム兵器は従来の物とは比べ物にならい程の威力があります」
クワトロ「……」
クワトロ(これはヤバい!!あっ、でも月の送信施設をぶっ壊せばいいんだよな)
クワトロ「これが実用化されれば戦いの歴史が一変しそうだ。しかし、それだけ強力な兵器です。月面の送信基地がジオンに攻撃される可能性があるのでは?」
アストナージ「送信基地の場所は我々も知らされていません。知るのは軍の上層部くらいでしょう」
クワトロ「漏洩防止ですか」
アストナージ「そうなりますね」
クワトロ(まあいい。どのみち送信する時に位置は割り出せるはずだ)
クワトロ「最後にこの機体はニュータイプの使用を前提にしていますか?」
アストナージ「ニュータイプ用のシステムの類いは搭載されてませんが何故それを?」
クワトロ「いえ、少し訪ねてみただけです」
クワトロ(フラッシュシステムは搭載されてないのか)
アストナージ「連邦のニュータイプ研究はさほど進歩してませんよ。噂では薬物などで身体能力を上げる研究をしてるなんて物を耳にしますが」
クワトロ「……」
クワトロ(それはそれでヤバいだろ!)
ジェリド「噂といえばこのガンダムを量産してジオンを倒すみたいな話も聞きますね」
アストナージ「コラッ!冗談でもそんな事を言うんじゃない!」
ジェリド「俺はそう聞いたってだけですよ!」
クワトロ「連邦がこれを使って反抗作戦をしようとしていると?」
アストナージ「そんなものは噂です。この機体でジオンに戦争を仕掛けようだなんて」
クワトロ「しかし、モビルスーツに持たせるにしては過剰とも言える火力だ」
アストナージ「あくまで防衛用です。抑止力と思って頂ければ結構かと」
クワトロ「そういう事ならばいいのですが」
アストナージ「大尉には明日からこのガンダムXのテストをしてもらいます」
ジェリド「頑張って下さい」
アストナージ「ジェリド少尉もだ」
ジェリド「俺もですか?俺はサイド内のパトロール部隊じゃあ」
アストナージ「クワトロ大尉の配属と同時に転属させておいた。大尉の模擬戦の相手としてシゴいてもらうんだな」
ジェリド「そんなぁ~」
数週間後
ーテスト場ー
クワトロ(あれから基地内でブルーコスモスの事を調べたが、ガンダムXの設計図を提供した事以外は何も掴めずにいた)
クワトロ「それにしても」
クワトロ「これで終わりだ!」
ジェリド「降参です大尉!」
クワトロ(このジェリドは弱すぎる!)
クワトロ「そんな腕では実戦に出た途端に死ぬぞ」
ジェリド「そうは言われても大尉のはガンダムXでこっちは陸戦型ガンダムなんですよ!」
クワトロ「ならば機体を交換して再戦しよう」
ジェリド「それなら勝ったようなもんですよ!」
クワトロ「その過信は命取りになるぞ」
ジェリド「は、はい」
クワトロ「では、再戦だ。どこからでも来い」
ジェリド「負けても知りませんよ!もらったぁ!!」
クワトロ「……」
ー模擬戦後 軍施設ー
ジェリド「はぁ」
クワトロ「少尉は基礎からだな」
ジェリド「はい」
連邦士官1「聞いたか?ブルーコスモスのお偉いさんがサイド7に来てるって」
連邦士官2「本当か?だったらあの噂が本当になるって事か!」
クワトロ「君、その話は本当か?」
連邦士官1「く、クワトロ大尉!?」
クワトロ「話は本当なのかと聞いている」
連邦士官2「は、はい!今なら司令部のコーウェン中将にお会いしてるかと」
クワトロ「そうか」
クワトロ(これはブルーコスモスの実態を知るチャンスかもしれん。だが、相手も転生者なら危険が伴う可能性が高い…どうする?)
やってみるさ!
1.危険を承知で司令部に行く
2.危険な目に会いたくないから行かない
↓1
クワトロ(嫌な予感がするけど確かめるチャンスは今しかないか!)
クワトロ「ジェリド少尉、私は急用ができた」
ジェリド「え?クワトロ大尉どこに行くんです!」
クワトロ「急用と言った!」
ー司令部ー
連邦士官「今は駄目ですクワトロ大尉!」
クワトロ「えぇい!離せ!」
クワトロ「」失礼します!」ガチャ
コーウェン「何事だね?」
クワトロ「……」
クワトロ(この中にブルーコスモスが)
コーウェン「なんの用だねクワトロ大尉」
クワトロ「ブルーコスモスの方が来られていると聞いたので」
ワイアット「君がクワトロ大尉かね?お初にお目に掛かる。私はグリーン・ワイアット、連邦軍大将にしてブルーコスモスの代表だ」
クワトロ「グリーン・ワイアット閣下がブルーコスモス代表なのですか?」
ワイアット「いかにもそうだ」
クワトロ「……」
クワトロ(ワイアットがブルーコスモスの代表だと?確かにこの男も軍内部ではタカ派だったが…)
ワイアット「君の事はコーウェン司令から聞いている。大変優秀とね」
クワトロ「お褒めに預かり光栄に存じます」
コーウェン「クワトロ大尉はブルーコスモスに興味があったのか?」
クワトロ「まあ、そうなります」
ワイアット「それは良い事だ。ならば君も…」
「閣下!そろそろお時間です」
ワイアット「ん?そんな時間か」
クワトロ「彼は…」
ワイアット「私の護衛をしているシロー・アマダ中尉だ」
シロー「シロー・アマダ中尉であります!」
クワトロ「クワトロ・バジーナ大尉だ」
クワトロ(独立戦争中には一度も見掛けなかったシローがワイアットの護衛?どういう経緯でそうなったんだ?という事はシローもブルーコスモスなのか?)
ワイアット「私は新兵器を拝見させてもらうとしよう。大尉、機会があれば今度はお茶でも飲みながら話そうじゃないか。では、失礼するよ」
クワトロ「はっ!」
クワトロ「……」
コーウェン「どうしたのだ大尉?君らしくないぞ」
クワトロ「自分でもそう思います」
クワトロ(さっきの胸騒ぎはなんだったんだ…)
数日後
ー食堂ー
クワトロ(ワイアットの護衛だったシローがテスト部隊に配属された。昨日の今日で話が早すぎる。やはりワイアットは俺を警戒しているのか?)
クワトロ「アマダ中尉は実戦経験はあるのか?」
シロー「大尉ほどではありませんが、それなりに経験はしています」
クワトロ「そうか」
ジェリド「中尉は独立戦争の時はどの部隊にいたんです?」
シロー「俺が本来着任するはずだった所がジオンにやられてね。そこからは戦場を転々さ」
ジェリド「それは大変でしたねぇ」
クワトロ「……」
クワトロ(俺のせいか!)
クワトロ「ワイアット閣下とはどういう経緯で?」
シロー「転々としてる内に最終的に行き着いたのが閣下の所ってだけですよ。閣下がブルーコスモスを立ち上げた時に俺達の部隊もそのまま組み込まれた型になったんです」
クワトロ「そうだったのか。活動理念はやはり打倒ジオンなのか?」
シロー「そうなるんですかね?俺はそういうイデオロギーみたいな事に関心がないんで」
クワトロ「なるほど」
ジェリド「俺もそういうのはよく分かりませんね」
クワトロ「さて、そろそろテストを再開するぞ」
シロー「はい」
ジェリド「え?まだ飯食い終わってないですよ!」
クワトロ「だったら早く食べろ待たんぞ」
ー宿舎 クワトロの部屋ー
クワトロ「シローの腕はかなりの物だったな。ジェリドは相変わらずへっぽこだったけど」
クワトロ「はぁ、ブルーコスモスの大将が出てきたのはいいけど、これからどうするよ。シローを寄越したって事は少なからず警戒をしているはず」
クワトロ「だったらその相手は誰だ?俺がこの基地で警戒するべき人物は?」
迷いは自分を殺すことになる。ここは戦場だぞ!
1.ジェリド
2.コーウェン
3.シロー
↓1
クワトロ「やはり基地司令のコーウェンが怪しいな。暫く監視をしてみるか」
クワトロはジョン・コーウェンに目星を付け監視を始めた。そして…
コーウェン「今日はさばの味噌煮定食がおすすめらしいぞ」
クワトロ「では私もいただきましょう」
クワトロ(おかしい!ここ何日も監視してるのに一向に変化が起きないぞ)
コーウェン「そういばテストの終わったガンダムXを実戦部隊に送るらしいな」
クワトロ「は?」
コーウェン「ん?聞いてないのか?」
クワトロ「聞いていませんが」
コーウェン「おかしいな。アマダ中尉からはそう聞いていたのだが」
クワトロ「搬入はいつですか!」
コーウェン「もう始まっているはずだが」
クワトロ「マズい!」ガタッ
コーウェン「大尉!さばの味噌煮はどうするのだ!」
クワトロ「司令に差し上げます!」
ー宇宙港ー
輸送機「いきまーす」
クワトロ「はぁ、はぁ…」
ジェリド「そんなに息を荒げてどうしたんですか?」
クワトロ「アマダ中尉とガンダムXはどうした!」
ジェリド「もう出港しましたよ」
クワトロ「クソッ!遅かったか!」
ジェリド「大尉?」
クワトロ「向かった先は分かるか?」
ジェリド「俺は見送っただけなんで」
クワトロ「えぇい!」
ジェリド「大尉?」
クワトロ「今ならまだ間に合うはずだ。どうする!」
まだだ、まだ終わらんよ!
1.手近な飛行艇に乗って追う
2.管制室へ向かう
↓1
クワトロ「空いている飛行艇はないのか?」
飛行艇「ここだよ」
クワトロ「これか!」
ジェリド「どこに行くんですか!」
クワトロ「急用だ!」
ジェリド「またですか!」
クワトロ「出るぞ!」
ースペースゲート付近ー
クワトロ「どれだ?」
輸送機の群れ「分かるかな?」
クワトロ「輸送機が多すぎる!これじゃあどれか分からん!!」
クワトロ「クソッ!冷静になってどの輸送機か調べてから探すべきだった!」
クワトロ「諦めて帰還するか」
その後、管制室で調べるが行き先までは分からなかった
ークワトロの部屋ー
クワトロ「ガンダムXが持ち出されたなら確実にジオンに向けて撃つはずだ。問題はその目標がどこかだが…ここを間違えれば開戦は避けられんぞ」
クワトロ「ブルーコスモスが目標としそうな場所は」
まだだ、まだ終わらんよ!
1.ズムシティ
2.アクシズ
3.ソロモン
↓1
クワトロ「連中が攻撃しようとする場所は…ソロモンか?」
クワトロ「ソロモンはジオン防衛の最前線だ。でも、そこが陥落すればアクシズやサイド3への橋頭堡として利用される」
クワトロ「宇宙での拠点が乏しい連邦にとっては押さえておきたい場所のはずだが…こうなれば賭けだがやるしない」
クワトロ大尉は休暇申請を出しそのままルナツーへ向かう
ールナツーー
シャア「以上が説明した内容となります」
デラーズ『ふむ。しかし、あくまで少将の憶測に過ぎないと言うことだな』
シャア「そうです」
ハマーン『このハゲ!シャアの言う事が信じられないんですか!』
デラーズ『なっ!ワシはハゲではない!スキンヘッドというのだ!』
ハマーン『ハゲは全員そう言うんですー!』
デラーズ『小娘が調子付きおってからに!』
シャア「今は身内で争っている場合では無いのでは?」
デラーズ『ぬぅ…』
ハマーン『ご、ごめんなさい』
シャア「もし私の予測が外れれば何処を狙われてもジオンは大打撃を被ります。しかし、予想通りなら先手を打てる可能性がある。閣下、どうかご決断を」
デラーズ『少将には5年前の借りがあるからな。承知した、今回も頼りにさせてもらおう』
シャア「ありがとうございます。それでは万が一の場合を考えてソロモンの非戦闘民は後方のアクシズへ退避さます。ハマーン、避難民の受け入れ準備を提督に伝えておいてくれ」
ハマーン『お任せあれ!』
シャア「次に敵はソロモン攻略の為にサイド1とサイド4…じゃないな。新サイド6のどちらかに艦隊を集結させると思われます」
デラーズ『ならばワシの艦隊はサイド1へ行こう』
シャア「了解です。アクシズの艦隊は新サイド6へ向かってくれ」
ハマーン『はい』
シャア「私もすぐにルナツーからソロモンへ向けて艦隊を出撃させます。上手く行けば挟撃できるでしょう」
ハマーン『ふふっ、シャアとの協同作業着~』
デラーズ『フッ、ワシかもしれんぞ』
ハマーン『意地悪なハゲは嫌いです!』
デラーズ『貴様ぁ!!』
シャア「はぁ…こんなので上手く行くのか心配になるぞ。取り敢えずルナツー艦隊の出撃準備を急がせろ!」
シャア「だけどその前に」
ールナツー司令室ー
シャア「という訳だ。頼めるか?」
シロッコ『いいだろう。ただし条件がある』
シャア「なんだ?」
シロッコ『そのガンダムXを捕獲して私に預けて欲しい。それが約束できるのならば協力しよう』
シャア「うーむ」
出資者は無理難題をおっしゃる
1.約束する
2.約束はできない
↓1
シャア「分かった。鹵獲してジュピトリスに届ける事を約束しよう」
シロッコ『了解だ、健闘を祈る。スミレ中尉、タイタニアの出撃準備を頼む』
シャア「…安請け合いしたけどさすがに大丈夫だよな。そろそろシロッコを信じてもいい気もするしな」
士官「少将、艦隊の出撃準備が整いました」
シャア「了解した。これよりラグランジュ5に向けて発進する」
ラグランジュ5宙域
ーエンドラ ブリッジー
通信士官「ハマーン様のサダラーンから入電。新サイド6に所属不明艦隊の集結を確認!」
シャア「最後の最後で賭けに勝ったか。全艦最大戦速。私はサイド6空域に入り次第ノイエ・ジールで艦隊を潰す」
副官「了解です!」
シャア「問題はガンダムXだが…どう出る?」
新サイド6宙域
ーブルーコスモス艦隊ー
連邦士官「閣下!」
ワイアット「騒々しいぞ何事だ!」
連邦士官「ジオンの艦隊から奇襲攻撃を受けています!!」
ワイアット「なんだと!?何故ここに我々がいると気付いた!」
シロー「閣下、冷静に」
ワイアット「アマダ中尉か!」
シロー「こちらにはガンダムXがあります」
ワイアット「そうだったな。あれのサテライトキャノンがあればどんな艦隊も一撃だ!アマダ中尉、出撃の準備だ」
シロー「はっ!」
ーブルーコスモス艦隊後方ー
シャア「沈め!」ボビュボビュ
ドレイク級「ギャー!!」チュドーン
ネルソン級「ギェー!!」チュドーン
メビウス「やられた!」チュドーン
シャア「ブルーコスモスめ、艦隊まで連合
と同じ物を作らせているとは!」
シャア「ならば旗艦は!」
やってみるさ!
1.アガメムノン級
2.バーミンガム級
↓1
シャア「ワイアットの船はバーミンガムだったはずだが…あれか!」
バーミンガム「こんにちは」
連邦士官「か、閣下!」
ワイアット「どうした!」
連邦士官「バーミンガム頭上に敵のモビルアーマーが!!」
ワイアット「なにっ!早く撃ち落とせ!!」
シャア「せめて墓に茶を手向けてやろう。沈め!!」ボシューン
ワイアット「ぐわあああああっ!!」
バーミンガム「ぎぃえええ!」チュドーン!!
シャア「やったか?」
ハマーン『シャア大変です!』
シャア「どうした?」
ハマーン『敵の母艦らしき船からガンダムが出てきました!』
シャア「なんだと!あーーっ!!」
シャア「バーミンガムにはモビルスーツ搭載能力が無かった事を忘れてた!」
ハマーン『えぇー!』
シャア「これはマズい事になりそうだ」
ハマーン『ガンダムはシャアのいる方向に向かってます!私もすぐに追うからそれまで持ちこたえて』
シャア「了解だ」
ガンダムX「月はでているか?」ドシューン
シャア「来たか。腹を括ってやるしかないな」
シロー「バーミンガムを沈めたのはお前か!」
シャア「サテライトキャノンを発射される前に無力化せんとな」
やってみるさ!
1.接近してビームサーベルで羽交い締め
2.遠距離からビーム連射
3.クローアームを食らえ
↓1
シャア「距離を取ればサテライトキャノンを撃たせるチャンスを作られるかもしれん。ここは接近して抑えるか!」ドシューン
シロー「この!」バキューン バキューン
シャア「いくらGXのライフルの威力が高かろうとIフィールドならば!」ガキーン
シャア「貰った!」バッ
シロー「しまった!?」ガシッ
シャア「これでは動けまい!大人しく投降しろ!」
シロー「捕まった!?くそおおっ!!」
シロー「…と、言うとでも思いましたか?」
シャア「なにっ?」
シロー「隠れ蓑に使っていたワイアットを消されるとは面倒な事をしてくれましたね。やはりあの時に始末しておくべきでしたよクワトロ大尉」
シャア「お前だったのか!」
シロー「おかげで裏から支配するという計画が台無しですよ。この責任、どうしてくれんですか?」
シャア「知った事か!貴様をここで討ち取らせてもらう!」
シロー「できますかね?」
シャア「やってみるさ!」
やってみるさ!
コンマ50以上でノイエのパワー勝ち
シロー「この程度!ぐっ、振りほどけない!?」
シャア「このノイエのパワーを甘くみるなよ!」
シロー「くそおおおっ!!」
ハマーン「シャア!」ドシューン
シャア「来たか。ハマーン、ガンダムのコクピットを潰せ」
ハマーン「分かりました」ブゥン
シロー「ま、待ってくれ!」
ハマーン「降伏するの?だったら…」
シャア「この男は転生者だ!このチャンスを逃すと何をするか分からん!」
ハマーン「ガンダムのパイロットが!?」
シロー「な、何をおかしな事を!この男の言う事はデタラメですよ!転生なんてある訳ないでしょう!そんな男の言う事を信じるんですか!!」
ハマーン「私は今までシャアを信じてここまで来たのよ。お前が転生者かどうかなんてどうでもいい!でも、お前のせいで私とシャアが新婚早々離れて暮らす事になったのは絶対に許さないっ!!」
シロー「ふざけるなああああっ!!」
ハマーン「はあぁぁぁぁぁ!!」
このキュベレイ!見くびっては困る!
コンマ70以上でGXのコクピット串刺し
↓1
ハマーン「はあぁぁぁぁぁ!!消えろおおおおおおおおおおっ!!」ズシャアアア!!
シロー「またこんな死に方は嫌だああああああっ!!」ジュ
シャア「終わったのか?」
ハマーン「コクピットを突き刺しましたから。化け物でも無い限りは」
シャア「確認しよう」スッ
コクピット「ミンチよりひでぇよ」
シャア「死んだか。結局、奴が何者で何の目的で動いていたかは不明か」
ハマーン「いいんですよ。もうシャアが面倒な事に巻き込まれずに済むのだったら」
シャア「そうだな。そうだといいな」
その後ブルーコスモスは指導者が戦死した事により急速にその力を失ったものの
一部のブルーコスモス残党はジオンへ捨て身の攻撃を仕掛けようと企てていた
しかし、投降した捕虜の証言から秘密基地の場所を特定
ジオン軍は秘密基地に対して攻撃を仕掛ける事となった
シャア・アズナブルは残党軍討伐に
1.参加する
2.参加しない
↓1
あっこれGXどっかに流れたりするか? と思ったけどまあないか
秘密基地にやばいもの(外の知識とか)があった時にシャア自ら存在を消したりしておきたい
>>328
シロッコ「協力するからGX頂戴」
シャア「おかのした」
だったはず
ーサダラーン ブリッジー
ハマーン「敵のトップが倒れたんだから大人しくしてればいいのに、どうして反抗しようとするんですかね!」
シャア「相手にも譲れない物があるんだ。とはいえ、みすみす見逃す訳にはいかんがな」
シロッコ「ここで喚こうと敵は止まってはくれんぞ。諦めたまえ」
ハマーン「他人事だと思って!そもそもどうして付いて来てるんですか!」
シロッコ「誰かがガンダムXのコクピットブロックを破壊してくれたからな」
ハマーン「あの時は仕方なかったんですよ!」
シャア「だから同行を許可したんだろう。秘密基地ならばGXの資料も保管されている可能性がある」
シロッコ「シャアは物分かりが早くて助かる」
シャア「私は借りを残したくないだけだ」
シャア(ほっといて後で何か言われたら面倒くさいからな!)
シロッコ「あれか」
秘密基地「ようこそ」
メビウス部隊「うおおおおおっ!!」
シロッコ「早速お出ましだぞ」
シャア「分かっている。総員出撃準備!シロッコも許可したからには働いてもらうぞ」
シロッコ「心得ている」
ー戦闘空域ー
シャア「デルタガンダムに乗るのは初めてか」
ハマーン「どうです?」
シャア「悪くは無い。しかしこの色はどうにかならなかったのか?」
シロッコ「シャアと言えば赤だろう」
シャア「頼んではいないが」
ハマーン「ほら!2人とも来ますよ!」
シャア「話もさせてくれんか。私は基地内部の敵を掃討する」
ハマーン「私も行きます」
シャア「ならシロッコは外の敵と艦隊の護衛を頼む」
シロッコ「資料の件は頼んだぞ」
シャア「分かっている。ハマーン、私に続け!」
ハマーン「了解!」
ー基地施設内ー
シャア「施設内は思ったより手薄だな」
ハマーン「シャア!この部屋を見て下さい」
シャア「シロー・アマダの部屋か。入ってみるか」
ーシローの自室ー
シャア「他の部屋と大差は無いな。収穫は無しか?これではシロッコに愚痴を言われるな…」
ハマーン「うーん…あっ、これってもしかして。えいっ!」ガコッ
隠し扉「こんにちは」
シャア「隠し扉か!でかしたハマーン!」
ハマーン「褒めて褒めて!」
シャア「よーしよしよし!」
ハマーン「えへ!えへへ!」
シャア「…こんな事をしている場合でない。中に入るぞ」
ハマーン「ぶぅー」
ー隠し部屋ー
シャア「これは!奴の記録か?」
ハマーン「なんて書いてあるんですか?」
シャア「今から読む…」
シャア「…奴はここに来る前はムルタ・アズラエルと言う人物だったらしい。プラントと三隻同盟を壊滅に追い込むも、三隻同盟の生き残りのムウ・ラ・フラガにドミニオンのブリッジを貫かれて、気付いた時にはこの世界のシロー・アマダになっていたらしい」
ハマーン「それは悪い事でいいんですよね?」
シャア「そうだな。物語の主人公達を皆殺しにした上でコロニー群を全て焼き払ったと思ってくれればいだろう。もっとも、コロニーを破壊した事についてはジオンも同罪だがな」
ハマーン「そう…ですね」
シャア「他にもあるな。これは…そういう事か」
ハマーン「今度はなんですか?」
シャア「なるほどな。どうやら奴は複数回の転生者だったようだ。アズラエル以前はガンダムXの開発関係者だったらしい。そうか、奴の宇宙移民者へのこだわりはここから始まっていたのか」
ハマーン「どういう事ですか?」
シャア「ガンダムXの世界は40基近いコロニー落としより地球は壊滅的被害を受けた。それが彼の宇宙に住む者に対する執念の元となったのかもしれん。アニメで見るのと直接経験するのでは感じ方が違ったか?」
ハマーン「そうなんですか」
シャア「もっとも、奴が死んだ今となっては全て推測に過ぎないが。そもそも何故こんな記録をここに残してある?」
ハマーン「あっ、これって」
シャア「モビルスーツの設計図か!どれどれ、GXのもあるな。他には何か…これはサイコフレームの研究をしていたのか?だったら…」
シャア「なんだっ!?」キュピーン
ハマーン「どうしました?」
シャア「ハマーンは何も感じなかったのか?」
ハマーン「いえ、なにも」
シャア「ハマーンは資料を持って先に戻っていろ」
ハマーン「でも!」
シャア「心配するなすぐ戻る」
ハマーン「…分かりました。絶対にですよ!」
シャア「ああ!妙な感覚がしたのは向こうか?」
ー大広間ー
シャア「この辺りだと思ったが、どこにいる?」
「探しているのは私だろうか」
シャア「誰だ!」
「君は初めましてかな?シャア・アズナブル」
シャア「…なっ、その仮面はラウ・ル・クルーゼ!貴様も転生者か!」
クルーゼ「そうだと言ったらどうする?」
シャア「決まっている!ここでお前を討たせてもらう!」
クルーゼ「私が死ねばこの基地は自爆するようにプログラムされているが、いいのかな?」
シャア「自分も死ぬ事になるぞ」
クルーゼ「構わんさ。君に撃つ勇気があればの話だが」
シャア「くっ…」
シャア(まだハマーンが離脱したかも分からん状況では無理か…)
シャア「何が目的だ?奴はもう死んだぞ」
クルーゼ「私の目的はただ一つ。シャア・アズナブル、君を殺す事だ」
シャア「…ならばどうして声を掛けた。後ろから撃てば簡単に殺せたはずだ。それ以前に私はお前に殺される理由は無い」
クルーゼ「簡単に死なれてはつまらないだろう?それに殺す理由ならあるさ。私には無くとも、もう一人の私にはな」
シャア「なに?」
クルーゼ「少し考えれば分かる話だ。同じ転生者ならばな」
シャア(どういう事だ?クルーゼ、声、シャアとの関係性…あっ!)
シャア「そういう事か!だったら尚更、今の俺を殺す意味は無いはずだ!」
クルーゼ「それは今ある結果だ。彼が君に陥れられた事実は変わらない」
シャア「前の人格と今の肉体の記憶が融合してこうなったのか?だったら何をするか分からん。やはりここで貴様を始末する!」
クルーゼ「そう焦るな。君の最期に応しい舞台を用意しようと思っているのだから。そうだな、逆襲のシャアというのはどうだろう?」
シャア「世迷い事を!その夢想と共にここで眠れ!」
ドガアアアアアアアン!!
シャア「なんだっ!?」
クルーゼ「始まったか。この施設は直に崩落する。さて、私は準備に取り掛かるので失礼させてもらう。君との対決を楽しみにしている」
シャア「待て!」
ドゴオオオオオオオン!!
シャア「ぐっ!」
シャア「奴の言っていた逆襲のシャア。何か手掛かりはないのか?」
シャア「…シローの部屋があったのならクルーゼの部屋もあるかも知れない。しかし、時間がない?どうする」
やってみるさ!
1.部屋を探す(コンマ50未満で失敗)
2.基地から脱出する
↓1
シャア「情報は欲しいけど巻き込まれて死ぬのは勘弁だから脱出するか」
ー秘密基地周辺ー
ハマーン「遅いですね」
シロッコ「戻ると言ったのだろう。ならば君が信じなくてどうする」
ハマーン「そうですけど…はっ!」キュピーン
シロッコ「来たか」
秘密基地「任務完了」チュドーンッ!!
デルタガンダムWR「」ズギュゥゥゥン!!
ハマーン「シャア!」
シロッコ「フッ」
シャア「まだ僕には帰れる所があるんだ。こんなに嬉しい事はない!」
ーサダラーン ブリッジー
シャア「と言う訳だ」
ハマーン「そうだったんですか」
シロッコ「まだ指揮官がいたとはな。道理で撤退が鮮やかだった訳だ」
シャア「奴が仕掛けて来る事は間違い無いが詳細までは掴めなかった」
ハマーン「すぐに行動を起こして来るでしょうか?」
シャア「奴は準備をすると言っていた。少なくとも数日中に動く事はないだろう」
シロッコ「どうする?このまま手をこまねいている君ではないだろう」
シャア「当然だ。時間が許す限りは情報を集める」
シャア(そうは言ったけど何の手掛かりも無いんだよな。どないしよ)
やってみるさ!
1.再び連邦に潜入する
2.暗礁宙域を調べる
3.一旦アクシズに戻る
↓1
本物のシャアってどうやって死んだっけ…
実は生きていたってやるにも難しい感じだったような気もする
>>351
シャア(本物)がムンゾ(サイド3)の士官学校入学する時に、
エドワウ(キャスバル)は自分達がキシリア機関に常にマークされてるのを知ってたので、
騙して入れ替わってシャアとして替え玉入学してシャア(本物)はキシリア機関に暗殺された
ちなみにシャア(本物)の両親もその後に口封じで殺害してるし、
今のシャアが偽者だって見抜いた高校時代の友人も謀殺してる
シャア「旧サイド5のルウムへ行く。あそこは今もコロニー開発が手付かずの暗礁宙域だ」
ハマーン「じゃあ一度アクシズで補給してから向かいましょう」
シャア「そうだな」
シロッコ「私は資料も手に入ったので下船させてもらうぞ。ジュピトリスに立ち寄ってくれ」
シャア「分かった。それとまた頼み事をしたいのだが」
シロッコ「なんだろう?」
シャア「私用の新型を開発して欲しい。恐らく次の相手はデルタガンダムだと勝ち目は薄い。GXの時は運が味方に付いてくれたが、次もそうなるとは限らん。万全の体制で挑みたい」
シロッコ「いいだろう。この資料があればどんな高性能機でも開発してみせよう」
シャア「そうか。では…」
シャアの艦隊はブルーコスモスの秘密基地を攻撃した後
途中、ジュピトリスを経由し補給をする為にアクシズへ戻った
マハラジャ・カーンに事態を報告済ませ、補給を完了させた艦隊はルウムへ向けて再び出発した
ー旧サイド5 ルウム宙域ー
ハマーン「ここが暗礁宙域ですか」
シャア「ハマーンはここに来るのは初めてか」
ハマーン「はい。シャアは独立戦争の時にここで連邦と戦ったんですよね」
シャア「ん?ああ、そうだたっな。さて、この空域に何かあるといいのだが」
オペレーター「これは?」
シャア「どうした?」
オペレーター「艦長前方に大型の物体の反応あり!」
シャア「なに?モニターを最大望遠で映せ」
オペレーター「はい!」
シャア「こ、これはっ!?」
ジェネシス「間もなく最後の扉が開くかも?」
シャア「ジェネシスだとっ…」
ハマーン「シャア?」
シャア「全艦全砲門開け!あれを…いや、もしPS装甲が展開されていたなら!クソッ!」
ハマーン「どうしたんですか!」
シャア「あれを内部から破壊する!」
ハマーン「えっ!?」
オペレーター「あれ?でもこれって」
ハマーン「どうしたの?」
オペレーター「何か気になりますね」
ハマーン「シャア待って!」
シャア「どうした!悠長にしている場合ではないぞ!」
ハマーン「オペレーターさんのお話を聞いてあげて」
シャア「なんだと言うのだ!」
オペレーター「これ、壊れてませんか?」
シャア「なに?」
オペレーター「この部分を見てください。内部から爆発したような痕跡がありますよ」
シャア「確かにそう見えなくもないな」
オペレーター「それに、これだけの物を建造中なら護衛の艦隊がいるはずですよね?周囲にそのような反応はありませんし」
シャア「むぅ…」
シャア(いや、でも第二デス・スターみたいに未確認で進行形!みたいなのかも知れないし、艦隊がミラコロみたいなの使って隠れてたらヤバいだろ!)
シャア「念の為に調査をする。艦隊はあのパラボラのような物の射線上に入らないよう退避しておくように」
オペレーター「了解です。各艦に通達します」
ハマーン「私も行きます」
シャアが「ハマーンはサダラーンで待機だ。万が一の時に指揮を執る者がいないと困る」
ハマーン「…分かりました」
シャア「そんな顔をするな。後方に信頼感出来る者がいるから安心して出れるんだ」
ハマーン「シャア!分かりました!艦隊は任せて下さい」
シャア「うむ」
ージェネシスー
シャア「周囲は恐ろしいほど静かだ。これは敵の艦隊も居なさそうだな。これが爆発後か。随分と中がえぐられてるなぁ」
シャア「奴の手掛かりとなりそうな物は無さそう…ん?」
廃棄されたコロンブス級「やあ」プカプカ
シャア「こんな所にコロンブスが?コントロール艦に使おうとしてたのか?」
シャア「調べて見るか」
ーコロンブス艦内ー
シャア「何か無いかな。ん?これは何かの資料か?どれどれ」
シャア「ふむふむ。ジェネシスは実験中の核動力炉が暴走して爆発したのか。はは、ざまあないぜ!」
シャア「えっと、ジェネシスが使えなくなった以上直接コロニーを狙うのは断念。連邦を裏から操作して連邦とジオンの戦争を再び引き起こさせる方針に変更するか」
シャア「これも阻止したんだよな。もう何も書いてないのか?これは…なになに?万が一どのプランも失敗した場合は、地球に小惑星を落として連邦とジオンを無理矢理全面戦争に持ちむ」
シャア「もしかしたらクルーゼはこれを実行に移そうとしているのか!?」
シャア「これはヤバいぞ!早く戻って知らせないと!!」
ハマーン『シャア聞こえますか!』
シャア「どうしたハマーン?」
ハマーン『艦影らしきものを確認したって。だから早く戻って来て下さい!』
シャア「こんな時にか!分かった。すぐに戻る」
ージェネシス空域ー
艦隊「よう」ゴゴゴゴッ
シャア「こんな近くまで艦隊が!」
シャアが目撃した艦隊
1.ブルーコスモス残党
2.シーマ艦隊
↓1
シャア「この反応は味方のシグナル?識別は…シーマ艦隊!?」
シャア「どうしてこんな場所にいるんだ。何にせよ話を聞かないとな」
シャア「こちらはジオン軍シャア・アズナブル少将だ。シーマ・ガラハウ中佐、こんな場所で何をしている?」
シーマ「これはシャア少将。奇遇な事もありますねぇ」
シャア「目的を聞かせてもらおうか。まさかこの残骸に用があるんじゃないだろうな?」
シーマ「もしそうだと言ったら?」
シャア「ブルーコスモスの内通者か。ならば」
戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
1.反逆者として処理する
2.説得してみる
↓1
シャア(シーマはジオンでの扱いに嫌気が差して連邦に寝返った。こちらでも同様なら駄目元で説得してみるか)
シャア「理由が何であれ我々と事を構えようとすれば反逆行為になる。それが分からない中佐ではないだろう」
シーマ「はっ!出世街道のアンタには分からないだろうね!このアタシ達がどんな扱いを受けて来たなんてさ!」
シャア「それは…」
シーマ「でもね。ブルーコスモスは違った。アタシ達に居場所を作ってくれたんだよ!シローとクルーゼはこんなアタシにも優しくしてくれた!それなのにアンタは!」
シャア「……」
シャア(これはマズイかも知れない。同じ転生者ならシーマがどんな扱いを受けて来たか知っていてもおかしくはない。と言う事は、シーマ様優遇の対応をしている可能性が高いな)
シャア「ここでブルーコスモスと手を切ると言うなら、私から君達の艦隊が今後は汚れ仕事を受ける事がないようキシリア閣下に掛け合おう」
シーマ「今更遅いんだよ!」
シャア「くっ……」
シャア(駄目か…どうする?)
出資者は無理難題をおっしゃる
1.説得する(コンマ80以上で成功)
2.やむを得ず交戦する
↓1
シャア「やむを得えん交戦する!ハマーン、部隊を出撃させろ。ただし可能な限り戦闘力だけを奪う戦いをしろ」
ハマーン『分かりました!総員出撃用意!』
シーマ「はっ!やっぱりそう来たかい!お前達、出るよ!」
シャア「来るか!」
ガーベラ改「よりどりみどり」ズギューン
シャア「ガーベラ・テトラ改か!予想はしていたが厄介だな」
シーマ「その赤い首を手土産にしてやるよ!」
シャア「出来れば殺さず戦力だけを奪いたいが、どうする」
戦いの中で人を救う方法もあるはずだ。それを探せ!
1.ジェネシス内部に誘い込む
2.ハマーンが来るまで逃げの一手
3.リリー・マルレーンを囮に使う
↓1
シャア「あの機動力で動き回られるのは厄介だな」
ジェネシス「やあ」
シャア「ジェネシス…あれをやってみるか?ハマーンにも協力してもらわないとな」
デルタガンダムWR「」ドシューン!!
シーマ「逃がしゃしないよ!」ドシューン!!
ージェネシス内部ー
シーマ「どこに行った?隠れてないで出てきな!」
シャア「うおおおおっ!!」ドシューン
シーマ「なにぃっ!?」カベドゴーン!!
シャア「これでは自慢の機動力も発揮できまい!」
シーマ「やってくれる!」
シャア「私も君は討ちたくない。投降してくれ頼む!」
シーマ「どうしてだ!アタシは敵だぞ!」
シャア「少なくとも私はそう思ってはいない」
シーマ「その甘さが命取りになるんだよ!」
シャア「なにを言って…これはっ!」
ゲイツ改達「ヒャッハー!!」
シーマ兵1「シーマ様は敵じゃない!」
シーマ兵2「それでも!守りたいシーマ様があるんだ!」
シーマ「はははっ!そのままくたばっちまいな!」
シャア「それはどうかな?」
シーマ「なに?」
ハマーン「ファンネル!!」ビュン
シーマ兵1「ヅラじゃない!」ドゴーン
シーマ兵2「やめてよね!」ドゴーン
シーマ「伏兵だとっ!?」
シャア「兵を隠してたのはそちらだけでは無いと言うことだ。ハマーン、ガーベラを頼む」
ハマーン「分かりました。ファンネル!」ビュン
シーマ「何をするつもりだ!」
シャア「機体をセイバーガンダム…ではない無力化するだけだ」
ハマーン「いけっ!」ビシューン!!
ガーベラ改「言わんこっちゃない!」ドゴーン!!
シーマ「生け捕りにして情報を聞き出そうってのか。でもアタシは喋りゃしないよ!」
シャア「それでもいい。だが拘束はさせてさもらう。そこのゲイツのパイロット達もだ」
ーリリー・マルレーンー
シーマ「お前達!」
コッセル「シーマ様すみません」
シーマ「…いいんだ。生きててくれればさ」
コッセル「シーマ様!」
ハマーン「それで、この大所帯はどうするんです?」
シャア「アクシズへ連れていく。下手に本国へ送還すればどんな処罰が下されるか分からんからな」
ハマーン「やはりそうなりますか。お父様に連絡をしておきます」
シャア「迷惑をかける」
ハマーン「夫を支えるのは妻の役目ですから」
シャア「…うむ」
シーマ「天下の赤い彗星も嫁の尻にひかれてるってのかい!傑作だね!」
シャア「ぐぬぬ…何も言えん」
ハマーン「お父様に連絡しました。グワダンが引き取りに来るそうです。それから私は尻にひいた覚えはありませんよ」
シーマ「チッ、聞いてたのかい」
シャア「丁度いい。ガルマと今後の事で話をしたいと思っていたからな」
ハマーン「私はシーマさんに同行します」
シャア「来ないのか?」
ハマーン「もしかして寂しいですか?」
シャア「まさか。子供でもあるまいし」
ハマーン「そこは嘘でも寂しいって言ってくださいよ!!」
シャア「分かった!だからそう怒るな!」
シーマ「こんな連中にアタシらはやられたってのかい」
シャア「見苦しい所を見せた」
シーマ「まったくだよ」
ハマーン「シーマさんもそんなに敵意を出したらいけませんよ」
シーマ「うるさい小娘だね」
ハマーン「もう!親切心から言ってるのに!でも、これからお話する機会はたっぷりとありますから、覚悟しといてくださいね!」
シーマ「……」
シャア「面倒な事にならないといいがな」
グワダンと合流した後、シーマ艦隊をハマーンに任せ
シャアは対策の相談をする為にガルマのいるア・バオア・クーへと向かう
ーア・バオア・クーー
ガルマ「これが見つけた機密文章か?」
シャア「そうだ。この資料から連中が隕石を地球に落とす事は間違いない。問題はいつどの場所に落とすかだ」
ガルマ「どの小惑星を標的にするかは分かっているのか?」
シャア「目星は付いている。この資源衛星の5thルナだ」
シャア(わざわざ逆襲のシャアって言うくらいだし間違いはないと思いたい)
ガルマ「フィフスか?確かこの小惑星は捕虜の労働用にサイド7に移送させる計画があったはずだが、詳しい時期までは覚えてないな」
シャア「狙うなら移送のタイミングか」
ガルマ「警戒を強化させるか?」
シャア「いや、下手に防衛を増やせば反って怪しまれる。それで別の小惑星を狙われる方が厄介だ」
ガルマ「だったら人員はそのままに泳がせるか」
シャア「そうするしかないな。話は戻すが、このフィフスをどこに落とすかだ。こればかりは見当が付かない」
シャア(本来ならラサの参謀本部なんだろうけど、今のチベットはジオンの管理下だならな…ん?今の連邦の本部ってどこにあるんだっけ)
シャア「ガルマ、今の連邦の首都はどこだったか分かるか?」
ガルマ「ダカールだがそれがどうした?」
シャア「決まりだな」
ガルマ「ダカールを狙うというのか?」
シャア「私は自分の直感を信じる。しかし、私の感が外れた場合の為に本国の防衛を強化するようにギレン閣下に進言しておいてくれ」
ガルマ「分かった」
シャア(それに奴はわざわざ舞台を用意すると言っていた。そう回りくどい事はしないはずだ)
シャア「さて、どう来る」
そうして数ヶ月が経過した宇宙世紀0087年3月
シャア「これが新しい機体か」
シロッコ「そうだ。不休で建造した私達に感謝して欲しいものだな」
シャア「すまない。これで奴を止めれる可能性が上がった」
シャアの新機体は?
1.Hi-νガンダム+HWS
2.フリーダムガンダム+ミーティア
3.ガンダムDX+Gファルコン
コンマ00のみダブルオークアンタフルセイバー
※ツインサテライトキャノンはEパック込みで3発のみ発射可能
↓1
シャア「ガンダムダブルエックス。これなら奴の野望を止められる。が、この赤い塗装はどうにかならなかったのか?」
シロッコ「シャアと言えば赤だろう?」
シャア「それはそうだが…」
シャア(これじゃあレオパルドデストロイじゃん)
シロッコ「それとDXの支も用意してある」
Gファルコン「いただき!そしてさらば!」
シャア「あれはGファルコン!」
シロッコ「やはり見ただけでどの兵器か分かるのか」
シャア「……」
シロッコ「まあいい。それとダブルエックスには注意点がある。ツインサテライトキャノンの事だが、諸事情でGファルコンのEパック込みで3発しか撃てん。使い所は見極めたまえ」
シャア「了解だ」
シャア(スパロボみたいだな)
シロッコ「それと資料にはこのガンダムもニュータイプ対応の機能が備わっていたらしいがシステム周りの実装は間に合わなかった」
シャア「DXのスペックならGXビット無しでも勝てるさ」
ハマーン「この大型の機体は何ですか?」
ナハトガル「ララァはママです」
シャア「ナハトガルかっ!しかも白い!」
シロッコ「それはハマーン君用だ。資料にあった物を参考に開発した。試験的にコクピット周辺にサイコフレームを搭載してあるが、不要ならば他の者に乗せよう」
ハマーン「乗ります!」
シャア「ん?これはジ・Oか?これも白いな」
白いジ・O「私の知らないモビルスーツですか?」
シロッコ「その機体は私専用のオーヴェロンと言うモビルスーツだ。ガンダムを解析していたら私もガンダムタイプを動かしたくなったのでな」
シャア「オーヴェロンまで作ったのかよ…」
ハマーン「ガンダムには見えませんけど」
シャア「外装はジ・Oに酷似しているが、その外装をパージするとガンダムタイプになるのさ」
ハマーン「そうなんですか!」
シロッコ「詳しいじゃないか」
シャア「偶然さ」
シロッコ「偶然で機構が分かるとは思えんな。先ほどのナハトガルもそうだが、それ以前もだ。なぜ君はそこまで詳しい?ここまで来たんだ隠し事は無しだぞ」
シャア「どないしよ」
ハマーン「いいんじゃないんですか?今のシロッコなら大丈夫ですよ。多分」
シャア「多分ってな。まあ、ハマーンが言うなら信じようか。今から話す事は他の者には内緒だぞ。もっとも、何人かには知られているがな」
シロッコ「いいだろう」
シャア「実はだな…」
シャアは事情を説明した
シロッコ「にわかには信じられん話だが…しかし、それならば全ての説明が付く」
シャア「そういう事だ」
シロッコ「……」
シャア「……」
シャア(やっぱり駄目か?)
シロッコ「何故それを早く言ってくれなかった!!」
シャア「は?」
シロッコ「君の知識があればもっと効率よく機体を開発できたのかも知れんのだぞ!!」
シャア「私にモビルスーツを開発する知恵や技術はないぞ」
シロッコ「知識があるのと無いのでは違う!例えばそこのDXだ!ニュータイプ対応機だと言っただろう」
シャア「フラッシュシステムの事か」
シロッコ「それを初めから知っていれば実装できていたのかも知れないのだぞ」
シャア「そうは言われてもなぁ」
ハマーン「シャアを困らせないで下さい!」
シロッコ「しかしだな」
シャア「分かった!次からはアドバイザーもして立ち会おう。ただし、その知識や技術を悪用をしないと誓えるならだ」
シロッコ「誓います!」
シャア「はえーよ!」
ハマーン「楽しそうですね」
シロッコ「当然だ!技術者としてこれほど昂るものはないだろう!」
シャア「はぁ、変に介入したせいでシロッコもおかしい奴になってるな」
ハマーン「私は敵になるより良いと思いますよ」
シャア「そうだな」
シロッコ「さて、聞きたいことはまだあるが開発したのはモビルスーツだけではないぞ。新造戦艦もある」
シャア「本当か?」
シロッコ「建造した戦艦はこれだ」
シロッコが建造した戦艦
1.ラー・カイラム(核ミサイル搭載)
2.アークエンジェル(陽電子砲搭載)
3.フリーデンⅡ(特に無し)
↓1
フリーデンⅡ「月はいつもそこにある」
シャア「これはフリーデンⅡか」
シロッコ「そうだ」
シャア「DXの最終的の母艦になっていた艦で火力も申し分無いか。ビーム対策もあるしな」
シロッコ「うむ」
シャア「では量産機の方はどうなっている?」
シロッコ「量産機は無い」
シャア「は?」
シロッコ「我々の専用機と戦艦一隻だ。余裕はなかった」
シャア「マジか」
シロッコ「基本はディアスとドミンゴの編成で挑む事になるが、一部のエース部隊にはリ・ガズィ・カスタムと量産型νガンダムを用意してある」
シャア「Zとνガンダム本体が無いのに再設計機と量産機だけがあるとは…」
シロッコ「私はシャアの戦闘データを元に最適な機体を資料の設計図から建造しただけだ。いくらガルマ閣下から予算度外視の申請が下りたとはいえ、高性能機を大量生産はできん」
シャア「それだけでも大した物と言うべきか」
ハマーン「でもこれだけの戦力なら勝てますよ!」
シャア「そうだな」
シャア(これで勝てなきゃ嘘だよな)
数日後
ー宇宙要塞ソロモンー
ガルマ「フィフスの移送が開始されたそうだ」
シャア「よし、全艦隊出撃準備中だ。ブルーコスモス残党を迎え撃ちここで殲滅する」
ソロモン士官「これは?閣下大変です!」
ガルマ「どうした?」
ソロモン士官「フィフス・ルナが突然加速したとの報告が!」
ガルマ「なんだと!?」
ソロモン士官「なに?護衛艦から攻撃を受けている?状況を報告…え?」
ガルマ「どうした!」
ソロモン士官「監視の艦隊からの通信が途絶えました!」
シャア「護衛艦からの攻撃…これは大きな間違いをしていたかもしれん」
ガルマ「移送中を狙うのではなく、既に潜り込んでいたと言うことか」
シャア「そうだ。しかも既にフィフスの火が点いた状態だ。急がなければ手遅れになる」
ガルマ「総員直ちに出撃準備だ!総力戦になるぞ!」
ー地球近海ー
オペレーター「フィフス・ルナ視認します!」
5thルナ「メビウスの輪から抜け出せなくて」ゴゴゴゴッ
オペレーター「フィフスから敵部隊が出てきます!」
GXビット達「月は出ているか?」
オペレーター「フィフス前方から高エネルギー反応!」
シャア「GXビットかっ!あれにサテライトキャノンを撃たれたら艦隊は壊滅的被害を受けるぞ!ツインサテライトキャノンで迎撃するか?」
銃爪はお前が引け
1.撃つ(残り3発)
コンマ70以上なら敵艦隊の3分の1を巻き込み撃破
2.撃たない
コンマ50未満で味方艦隊壊滅
コンマ99か01
GXとDXのダブルサテライトキャノンでフィフスの核パルスごとGXビットを破壊
↓1
シャア「DXを出す」
ガルマ「頼む」
シャア「Gファルコンダブルエックス!シャア行くぜっ!!」ドシューン!!
ハマーン「あなたに力を」
シャア「照準用レーザー到達!マイクロウェーブ!」
シャア「ツインサテライトキャノン!」
GXビット達「サテライトキャノン!」
ズギュウウウウウウウウウン!!
シャア「いっけえええええええっ!!」
GXビット達「や、やられたっ!」ジュ
ドゴオオオオオオオオオンッ!!
シャア「どうだ!」
5thルナ「無事だよ」
シャア「無傷だと!?Gビットのサテライトキャノンに威力を削がれすぎたのか?それとも…」
ハマーン「やりましたね!」
シャア「フィフスの核パルスをやれていない」
ハマーン「それでもサテライトキャノンを撃つ機体は破壊できました。これで長距離から撃たれる事はなくなるはすです」
シャア「だといいが」
ーフィフス・ルナ周辺ー
クルーゼ「わざわざ戦力を整える時間をくれてやったのだ。これくらいはやってもらわんとな。パトゥーリアを出せ。私もプロヴィデンスで出る」
ジャマイカン「このドミニオンはいかがなさいましょう?」
クルーゼ「後方で待機するのも打って出るのも好きにすればいい。戦果を挙げれば功績は君のものだ」
ジャマイカン「はっ!」
クルーゼ「さて、どう出るか見せてもらおう。もう一人のシャア・アズナブル!」
クルーゼ「ラウ・ル・クルーゼだ。プロヴィデンス、出るぞ!」
ージオン艦隊ー
シャア「このまま核パルスを抑えたい所だが」
ガルマ「な、なんだあれはっ!」
パトゥーリア「僕がニュータイプだ」
シャア「なっ…」
ハマーン「大きい!」
シロッコ「説明を頼むぞシャア」
シャア「あれは全長が600m以上あるパトゥーリアというニュータイプ専用モビルアーマーだ。今は閉じているが戦闘形態になると左右が開き、30基もの有線ビーム砲と4門の可粒子砲が露出する」
ハマーン「そんなのに勝てるんですか!?」
シャア「沈めなければ艦隊はただでは済まん」
シロッコ「いいだろう。このオーヴェロンの初陣を飾るに相応しい相手だ!」
ガルマ「なに?シャア、敵の艦隊がこちらに向けて進軍してきている。このままだと進軍の妨げになるぞ」
シャア「一気に勝負を付けようというのか?」
ハマーン「どうします?どんな指示でも私はシャアを信じます」
シャア「核パルス破壊にモビルアーマー、それに敵の艦隊。私はどれを優先するべきだ」
迷いは自分を殺す事になる。ここは戦場だぞ!
1.核パルスの破壊
2.パトゥーリアの迎撃
3.接近する艦隊を叩く
コンマ99と01のみツインサテライトキャノンで艦隊とパトゥーリアをまとめて消し飛ばす
↓1
シャア「私はこちらに接近する艦隊を叩く」
シロッコ「ならばパトゥーリアは私に任せてもらおう」
シャア「頼む」
ハマーン「だったら私は核パルスを破壊します」
シャア「分かった。だが危険を感じたらすぐに引き返すんだ」
ハマーン「心配してくれるんですか?」
シャア「妻の心配をするのは当然だろう」
ハマーン「シャア!私、頑張りますね!」
シャア「頑張るのはいいが、無茶だけはするなよ」
シロッコ「戦場でラブロマンスとはな」
シャア「お前は早くパトゥーリアを叩いてくれ」
シロッコ「つれないな。では、吉報を待っているいい」ドシューン!!
シャア「全く」
ハマーン「私も行きます。ニュータイプ部隊は私に続け!」ドシューン!!
ガルマ「敵艦隊を確認した。旗艦は…黒いペガサス級なのか?」
シャア「あれはドミニオンか。艦長が誰かは分からんがローエングリンは脅威だ」
ガルマ「モビルスーツ隊が出てきたぞ!相手は…ガンダムタイプか!」
悪の三兵器「ヒャッハー!」
シャア「3馬鹿の機体か!どうするツインサテライトキャノンで一気に蹴散らすか?」
やってみるさ!
1.ツインサテライトキャノンで殲滅(残り2発)
2.モビルスーツ隊を迎撃
3.艦隊を叩く
↓1
シャア「私はガンダムタイプを叩く。ガルマ達は艦隊を迎撃してくれ。一つ注意して貰いたいのは、あの黒い船の足のような部分の先端には強力な陽電子が搭載されている。撃たれる前に破壊するか対処をしてくれ」
ガルマ「了解だ!モビルスーツ隊はフリーデンに続け!」
カラミティ「殺されるより殺す方がマシってね!」
レイダー「はぁぁぁぁぁ!滅殺っ!!」
フォビドゥン「お前!お前えええええ!!」
シャア「ガンダムタイプは私が引き受ける。モビルスーツ隊は残りの敵の対処を頼んだ」
ジオン兵達「了解です!」
シャア「ここで手間取る訳にはいかんのでな。悪いが瞬殺させてもらう」ドシューン!!
カラミティ「落ちろ!」
シャア「遅い!はぁぁぁっ!」ズバァ!!
カラミティ「がああああっ!!」チュドーン!!
レイダー「嘘だろっ!?」
フォビドゥン「コイツ!」
レイダー「くらえっ!撃滅!!」ブンッ
シャア「そんなハンマーなど」バキューン
ミョルニル「パワーアップしてません!!」チュドーン
シャア「そこ!」バキューン
レイダー「がああっ!僕は僕はねえええ!!」チュドーン!!
シャア「残るはお前だけだ。投降するなら命までは取らん」
フォビドゥン「はっ!この機体、凄いんだぜ?」
シャア「知っているさ」ドシューン!! ブンッ
フォビドゥン「えっ?」ジュ
ゲイツ部隊「そんな、ガンダムがつわ!?うわあああっ!」チュドーン
シャア「大した相手では無かったな。ガルマはどうか?」
ガルマ「よし、一斉射撃だ!!」
ジャマイカン「馬鹿な!この私がっ!」
ドミニオン「うわあああああああっ!!」チュドーン!!
シャア「終わったか」
ガルマ「早かったじゃないか」
シャア「ガルマもな」
ガルマ「シャアの助言のおかげさ。こちらの進路はクリアになった。他の場所の援護を頼む」
シャア「そのつもりだ。さて、どちらの援護に行くか?」
やってみるさ!
1.ハマーンの援護
2.シロッコの援護
↓1
シャア「シロッコは一人でも何とかなるか。私はハマーンの援護に行く。核パルスも破壊しないといけないからな」
ガルマ「分かった。私達はフィフス内部に侵入してエンジンを停止できないかやってみよう」
シャア「了解だ」
ー5thルナ 核パルス付近ー
シャア「ハマーンは居ないのか?今なら核パルスを破壊…」キュピーン!!
シャア「この感覚はッ!!ハマーンもいるのか!?あの方向か!」ドシューン!!
ー5thルナ 表面ー
ハマーン「コイツ、強い!」
クルーゼ「その巨体でいつまでも持つかな?」ドンッ
ドラグーン達「」ビシュン ビシュン
ハマーン「くっ……!!」
マシュマー「ハマーン様!うおわっ!!」ドゴーン!!
ハマーン「マシュマー!?なにをやっているの!」
マシュマー「ハマーン様にもしもの事があれば旦那様が悲しまれます」
ハマーン「だからって!」
キャラ「ハマーン様は一度戻って下さい!」
グレミー「この機体は私たちが抑えます!」
ハマーン「みんな…」
クルーゼ「涙ぐましいものだな。その茶番に免じて仲良くあの世へ連れてい行ってやる!!」
ハマーン「シャア、ごめんなさい…」
クルーゼ「…なにっ!?この感覚は奴かっ!!」キュピーン!!
ハマーン「シャア!!」
シャア「うおおおおおっ!!殺人的な加速タックルをくらえええええっ!!」ドシューン!!
クルーゼ「なんだとっ?ぐおおおおおっ!!」チヒョウドーン!!
ハマーン「シャア!」
シャア「間に合ったか」
マシュマー「シャア様!」
シャア「マシュマーか。よくハマーンを守ってくれた」
マシュマー「いえ、自分は何もお役に立てませんでした」
シャア「外から見れば分かる。後は私に任せておけ」
マシュマー「勿体ないお言葉です」
シャア「動ける機体はどれだけ残っている?」
ハマーン「キャラさんのリ・ガズィ・カスタムとグレミー君の量産型νガンダムだけです。あとは…」
シャア「そうだったか。よく持ち堪えたな」
シャア(プロヴィデンス…元々強力な機体だったが、ニュータイプ部隊やナハトガルをも圧倒する性能。ベース機より強化してあるのか?)
シャア「考えても仕方ない。この男を倒さないと戦いは終わらないんだ。だったら取るべき道は一つだろ!」
私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ!
1.ツインサテライトキャノンを撃つ(残り2発)
2.接近してハイパービームソードで攻撃
3.ハマーン達と一斉射撃
↓1
シャア「近接戦に持ち込む!」ズシューン
シャア「もらったぁ!」ブンッ
クルーゼ「そう簡単にはやらせんよ!」バチバチッ!!
シャア「チィ!」
クルーゼ「やってくれたな、今のは中々に効いたぞ!」
シャア「そのまま気を失っていれば苦しまずに逝けたものを!」
クルーゼ「君を殺すまでは私も死ねんのだよ!」
シャア「何が貴様をそうさせる!そこまで憎悪に飲み込まれたか!」
クルーゼ「その憎悪が人間を突き動かすのだろう!!」
シャア「転生したなら違う生き方だってあったはずだ!復讐なんてものに身を捧げて、その力を無駄に消耗しているとなんで気が付かん!!」
クルーゼ「人の価値観を他人が推し量れる物ではない!貴様のように好き勝手に生きてきた人間には分からないだろうがな」
シャア「ぐっ……」
クルーゼ「言い返せんか?だろうな!この世界を変えたのは誰だ?貴様だろう!そんな貴様にこの私を止める権利があるのか?ある訳がないっ!!」
シャア「そんな事!」
クルーゼ「私は世界に変わって貴様を討つ!それが世界の意志なのだからなっ!同じ転生者の情けだ!せめて直撃で即死させてやろう!!」ドシューン!!
シャア「それでもっ!」
守りたい世界があるんだっ!!
コンマ50未満
プロヴィデンスに一撃を加えるが逃げられる
コンマ50以上
プロヴィデンス撃破
コンマ99か01
クルーゼ死亡 フィフス落下阻止成功
↓1
シャア「それでもっ!守りたい世界があるんだっ!!」スバァ
クルーゼ「ぐうぅぅっ!?」ドガーン!!
シャア「えぇい!腕をやっただけか!」
クルーゼ「まだ終わらんさ!」
ドラグーン「」ビシュン ビシュン ビシュン
シャア「ドラグーンか!なら!ビームコンフューズ!!」バキューン バキューン
ドラグーン「」ドガドガドガーン!!
クルーゼ「カミーユか貴様はっ!このままでは分が悪い!ならば…」
シャア「逃げる気つもりか!」バキューン バキューン
クルーゼ「当たりはせんよ!」ドンッ
カッ!
シャア「 うおっまぶしっ」
クルーゼ「仕切り直しと行こうか」ドシューン!!
シャア「待て!」
ハマーン「シャア!」
シャア「済まん、逃げられた」
ハマーン「大丈夫です!上から見ていましたから。あのガンダムはフィフス内部へ逃げ込んだみたいです」
シャア「フィフス内へ?もしガルマの上陸部隊と鉢合わせになったら厄介だな」
シャア「フィフス内部へ突入する」
ハマーン「私も同行します」
シャア「ハマーンもか?」
シャア(どうする?連れていくか?)
やってみるさ!
1.連れていく
2.連れていかない
↓1
シャア「分かった。サダラーンの部隊は一度戻って体制を立て直せ」
マシュマー「はっ!」
ー5thルナ坑道入り口ー
プロヴィデンス「また会ったね」
シャア「プロヴィデンスが放棄されている?クルーゼめ何をするつもりだ」
ハマーン「考えている時間はありません。私達も追いましょう」
シャア「そうだな」
ー5thルナ内部ー
シャア「別れ道か。私はこの先を探る」
ハマーン「じゃあ私はこの道を行きます。何かあったら連絡を」スイー
シャア「了解だ」
シャア「…私も行くか」スイー
ー広間ー
シャア「…どこにいる?」
クルーゼ「イナズマキィィィック!!」ゲシィ!!
シャア「へぶぅぅぅぅぅぅ!?」ビターン
クルーゼ「無様だな!」
シャア「貴様ぁ…なっ、その姿は!」
クルーゼ「どうだ?君とお揃いだ」
シャア「なんで……まさかっ!!」
クルーゼ「ご明察だ。シャア・アズナブル…いや、キャスバル・レム・ダイクンと入れ替わる。かつての君がそうしたようにな」
シャア「その為にフィフス内部に誘い込んだのか?」
クルーゼ「理由は他にもあるが…この際だ、決着をつけよう。ニュータイプでも体を使うことは普通の人と同じだなのだからな」
シャア「今度はアムロ気取りか」
クルーゼ「この世界は君のせいでアムロとは出会えなかったがな!!」ダッ
シャア「貴様が会ってもロクな事にはならん!」ドゴッ
クルーゼ「それは分からんだろう!」ドゴッ
シャア「分かるさ!歯食いしばれ!そんなクルーゼ修正してやる!」バキィ!!
クルーゼ「ぐはぁっ!?」ドサッ
クルーゼ仮面「知れば誰もが望むだろう」コロコロ
シャア「これで終わりだ!」ガチャ
クルーゼ「おのれぇ!!」
ガルマ「なんだ?そこにいるのはシャアか?」
シャア「ガルマ!」
クルーゼ「ガルマ!」
シャア「は?貴様!」
クルーゼ「……」
ガルマ「なっ、シャアが2人いるだとっ!?」
シャア「ガルマ!奴は偽者だ!」
クルーゼ「ガルマ!奴の戯れ言に惑わされるな!」
ガルマ「どっちが本物なんだ?」
シャア「私が本物だ!」
クルーゼ「偽者ほど本物と言うのだがな」
シャア「なにぃ!」
ガルマ「…では質問だ。ザビ家の兄弟を全て答えてくれ」
シャア「ギレン、ドズル、キシリア、ガルマだ」
クルーゼ「ギレン、サスロ、ドズル、キシリア、ガルマだ」
シャア「あっ…」
ガルマ「こっちが偽者だ!」
シャア「ま、待ってくれガルマ!ちょっと忘れてただけだろ!!」
ハマーン「待ってくださいガルマ様」
ガルマ「ハマーン君!君も来ていたのか」
シャア「ハマーン!」
クルーゼ「ハマーン!」
ハマーン「シャアが2人ですか。では、今から質問する事をいくつか答えて下さい」
シャア「分かった」
クルーゼ「分かった」
ハマーン「最初の質問です。私の誕生日は分かりますか?」
クルーゼ「もちろんだ。1月10日だろう」
シャア「い、1月10日だ!」
ハマーン「正解です。では、次の質問です。私の姉と妹の名前を言って下さい」
クルーゼ「姉がマレーネで妹がセラーナだろう?」
シャア「姉が…」
ハマーン「時間切れです」
シャア「……」
クルーゼ「ははははっ!私の勝ちだな!」
ハマーン「偽者は分かりました」ガチャ
シャア「待ってくれハマーン!」
ハマーン「待ちません」バンッ
シャア「ぐえぇ…!!」
シャア「……あれ?撃たれてない?」
クルーゼ「ぐはっ…な、何故だ!?」
ハマーン「簡単ですよ。シャアと偽者の瞳の色です。シャアは青。でも貴方はブラウンです」
ガルマ「瞳?あっ!本当だ!」
ハマーン「それとですね。そもそも声が全然違うじゃないですか!!」
クルーゼ「初めから気付いた上で質問をしていたと言うのか!」
ハマーン「そうですけど?」
クルーゼ「何故だ!」
ハマーン「私たちを散々酷い目に合わせといて理由が必要ですか?」
クルーゼ「……」
シャア(悪女だ)
ハマーン「そもそもシャアと何年一緒に過ごしたと思っているんです?間違える訳がないじゃないですか!」
ガルマ「……」
シャア「ガルマ」
ガルマ「し、仕方ないだろう。士官学校時代や独立戦争時の君は素顔を隠していたんだからな」
シャア「それは、そうだな」
シャア「いや、声は違うだろ!!」
ガルマ「すまん!」
ハマーン「まあ、誕生日も姉妹の名前も偽者に先に言われたのは少しだけ、ほんのすこーしだけ腹が立ちましたけど!」
シャア「も、申し訳ない」
ハマーン「それで、この偽者はどうします?私はこのままトドメを刺してもいいんですけど」ゴリッ
クルーゼ「ぐっ……」
シャア(どうする?ここでクルーゼにトドメを刺すか?)
やってみるさ
1.トドメを刺す
2.生け捕りにする
↓1
シャア「シローは死なせてしまったが生かせるなら無理に殺す必要はない」
ハマーン「シャアが言うのなら。命拾いしましたね」
クルーゼ「甘い男だ」
シャア「甘くて結構だ」
ガルマ「話の腰を折るようで悪いが、彼は何者なんだ?」
シャア「彼はラウ・ル・クルーゼと名乗っている。私と彼は似て非なる人物と言えばいいだろうか」
ガルマ「知り合いなのか?」
シャア「少しな。だが今の彼はブルーコスモスの首魁だ」
ガルマ「なんだって!?」
クルーゼ「……」
ガルマ「だったらフィフスの核パルスの進路を変える術を知っているのかっ!?」
シャア「なにがあった?」
ガルマ「核パルスの制御室まではたどり着いたんだが、進路が固定されていてコースを変更するにはパスワードを要求された」
ガルマ「解析しようにも高度なプロテクトが掛かっているらしく落下までに解読は不可能らしい。そこで手分けをして解除のヒントになりそうな物を探していたら今に至るという訳だ」
シャア「参ったな」
ハマーン「パスワードを吐きなさい!」
クルーゼ「言うと思っているのか?」
ハマーン「もっと痛い目に会わせないといけないみたいですね」
シャア「ハマーン止めろ」
ハマーン「でも!」
シャア「ハマーン」
ハマーン「…分かりました」
シャア「解除のパスワードを知っていれば教えて欲しい」
クルーゼ「どうして私が貴様などに」
シャア「頼む!こんな状況だが頼れるのはもう君しかいない。この通りだ」ペッコリン
ハマーン「シャア!?」
クルーゼ「……」
クルーゼ「シーマ・ガラハウはどうした?」
シャア「シーマがどうした?」
クルーゼ「シーマは生きているのか?それとも殺したか」
シャア「殺してはいない。今はアクシズで生活を送っている」
クルーゼ「証拠はあるのか?」
ハマーン「ありますよ。これは数日前の記録です。奉仕活動の一環としてプルちゃん達と遊んで貰いました。あの人は嫌そうでしたけどね」
クルーゼ「…そうか」
クルーゼ「核パルス制御のパスワードはMURASAKIBUTAだ」
シャア「ん?えむゆーあーるえーえすえーけーあい……あーーーっ!!」
シャア「なんてパスワードだよ!」
クルーゼ「面白いだろう?」
ガルマ「シャア?」
ハマーン「もしかしてウソのパスワードなんですか!?」
シャア「いや、大丈夫なはずだ。ガルマ頼む」
ガルマ「すぐに向かおう!」
クルーゼ「待て」
ガルマ「まだ何かあるのか?」
クルーゼ「私が降伏したと通達して全軍に停戦命令も出しておくがいい」
ガルマ「分かった!」ダッ
シャア「クルーゼ、ありがとう」
クルーゼ「気まぐれだ。これで気を許したと思わない事だ」
シャア「それでもだ」
ー数分後ー
ガルマ「パスワードを打ち込んだら無事に進路変更が可能となった。言われた通り停戦命令も出しておいた」
シャア「終わったか。後は限界阻止点までにフィフスが逸れてくれればいいんだが、いざとなったらツインサテライトキャノンで軌道を変えるか」
シャア「問題は連中が大人しく停戦命令に従うかだな」
ブルーコスモスは停戦に従ったか?
コンマ20未満で停戦を無視する者が発生
↓1
ー数分後ー
ガルマ「全軍が戦闘を停止したとの報告があった」
シャア「そうか。後はこのフィフスを安全な場所まで誘導しなくてはな。一度フリーデンに戻るぞ」
ーフリーデンⅡー
シロッコ「敵の首魁を捕えたようだな」
シャア「シロッコ!パトゥーリアは倒したのか」
シロッコ「あんな物はただ図体が大きいだけだ。取り付くまで少々苦労のはここだけの話だぞ」
シャア「そうか。良かった」
シロッコ「私を心配してくれるのか?」
シャア「私が友人を心配しない薄情者に見えたか?」
シロッコ「いや…その言葉が聞けただけでもこの作戦に参加した意味はあったかも知れない」
ハマーン「大袈裟ですねぇ」
シロッコ「君は夫婦だからそう言える」
ハマーン「はぁ?私もシャアに褒められたら嬉いんですけど!」
クルーゼ「グリプスの敵同士が仲良しごっことはな」
シロッコ「彼がそうなのか?」
シャア「そうだ」
クルーゼ「ここにいる者は私達の素性を把握済みか。お喋りな男だな君は」
シャア「それほどでもない」
クルーゼ「褒めてはいないが」
ガルマ「どういう事だ?」
クルーゼ「知らぬ者もいるのか」
ガルマ「何か隠しているのか?」
シャア「隠し事といえばそうだが。ガルマには言うタイミングが無かった」
ガルマ「シャア?」
シャア「ガルマには話してもいいか。実はだな…」
ガルマ「そうだったのか。2人は既に知っていたのか?」
シロッコ「はい」
ハマーン「隠していて済みません」
ガルマ「構わない。そんな話はおいそれと出来るものではないからな。普通なら信じられない事だが、皆が知っているのなら事実だろう」
シャア「できるだけ内密に頼む。親しい者以外にはあまり知られたくはないのでな」
ガルマ「分かった。しかし君はもう私の知るシャアではなかったんだな」
シャア「済まないガルマ。君の有人だったシャアはもう居ないかもしれない」
ガルマ「何を言っている?シャアなら今も
大切な友人だ。以前に比べて少し抜けた所がある男だがな」
シャア「ガルマ」
クルーゼ「なに?ふむ、そうか」
シャア「どうした?」
クルーゼ「もう一人の私が今の君なら許せるかもしれないと」
シャア「本当なのか?」
クルーゼ「分からない。だが今まで感じていた負の感情は減っている気がする」
シャア「今なら聞かせてもらえるだろうか?君の、君達の事を」
クルーゼ「少し時間をくれないか。気持ちを整理したい」
シャア「分かった」
ー数週間後 アクシズー
シャア「フィフスの一件は作業中の事故で処理できたし、ブルーコスモス残党も大人しく全員投降してくれて助かった」
ハマーン「そうですね。久しぶりにのんびりしてる気がします」
シャア「これから羽を伸ばしたい所だがまだ仕事が残っているからな」
ハマーン「クルーゼさんの事を聞くんですね」
シャア「そうだ。ここに来て随分と落ち着いて来たし、シーマ達もいるから妙な真似をすることはないだろう」
ハマーン「シーマさん最近はよく眠れているそうです」
シャア「シーマ艦隊の転属届けも済ませてある。このまま心身共に改善していくといいがな。行ってくる」
ハマーン「はい。いってらっしゃいあなた」
ークルーゼの借家 玄関ー
コンコン
シーマ「今出るよ…ってアンタかい」
シャア「クルーゼはいるだろうか?」
シーマ「いるよ。アンタ!シャア少将が来てるよ!」
クルーゼ「これはシャア少将。わざわざこんな所までどうしたのかね」
シャア「そろそろ話を聞かせて貰おうと思ってな」
クルーゼ「いいだろう。シーマ、少し2人きりで話がしたい」
シーマ「分かったよ。じゃあアタシはアンタの嫁さんでも借りて行くよ」
シャア「そうしてくれ。ハマーンも喜ぶ」
クルーゼ「中へ入ってくれ。コーヒーくらいは出そう」
ークルーゼの借家 居間ー
クルーゼ「それで話とは私達の事でいいのだな」
シャア「そうだ。シローが亡き今、話を聞けるのは君しかいないからな」
クルーゼ「分かった。先ずは何から聞きたい?」
シャア「シローの部屋から出てきたモビルスーツの設計図や資料だ。世界がまるで違う物をどうやって書き記せた?」
クルーゼ「奴は転生特典とか言っていたな。創作物でよくあるだろう?それで兵器の設計図や研究資料を持ち込んだらしい。他にもそれに関する機材が幾つかあったな」
シャア「文化侵略にもほどがあるぞ」
シャア(そういえば俺にはなかったぞ?何故だ!!)
シャア「…君も転生特典とやらは貰ったのか?」
クルーゼ「そうだ。私の場合は次に転生する者の記憶を共有する事だ」
シャア「それは何故だ?」
クルーゼ「私もこれが一度目の転生ではなくてな。以前は転生前の記憶が上書きされて、依代となった者の記憶が空白になったおかけで酷い目にあったのだよ」
シャア「私もそうだな。シャアが何者かはアニメを始めとした媒体を通して知っているが、このシャア・アズナブルの肉体としての記憶は全く無い」
クルーゼ「そういう事もあって次は依代となった人間の記憶も共有できるようにと頼んだのだ」
シャア「しかし転生先がシャア・アズナブルだったとはよくよく運がないな。あの爆発からどうやって生き延びた?」
クルーゼ「私がシャアとして転生した時は既にジオン行きの船に搭乗した後だった。そこで私はなんとか逃げようと脱出艇を探して乗務員の静止も振り切って発進させた所で爆発だ」
シャア「……」
クルーゼ「そこからの記憶はなく気付いたらサイド6にいた。我ながらよく生き延びたと思うよ」
シャア「そうだな」
クルーゼ「そこで暫く記憶喪失状態が続くのだが、ある日慌ててサイド6から出港しようとしている人物が目についた」
シャア「一応聞くが時期はいつ頃だ?」
クルーゼ「ジオン公国が連邦の本拠地ジャブローを攻めていた時期だ」
シャア「やっぱり俺か!」
クルーゼ「そうだ。君を見た瞬間に身体中に電撃が走るような感覚に襲われた。すると今まで失われていたはずの記憶が溢れるように思い出されていった」
クルーゼ「そこが運の尽きだ。私とシャアは記憶をリンクしている。シャアである記憶が君に陥れられた事実を受け入れられずに錯乱状態になった。あの時は酷い物だったよ。そうしている内に一つの結論に至る」
シャア「私を殺す事か」
クルーゼ「そうだ。溢れ出る憎悪や殺意を君に向ける事で平常心は保たれた。しかし、個人の力ではどうにもならない。だから私は力を付ける為に連邦軍に入隊する。さすがに本名では怪しまれるのでデュオ・マックスウェルという偽名を使ってな」
シャア「ふむ」
クルーゼ「そこで偶然出会ったのがシロー・アマダだ。当時の彼は士官学校の教官を務めていた。彼は私を見るなり驚いた顔をしていたよ。何故シャア・アズナブルが連邦軍士官学校にとね」
クルーゼ「私とシローは自分達が転生した物同士だという認識を得た。そしてシローが密かに結成していたブルーコスモスに参加したのを契機にラウ・ル・クルーゼと名乗るようにした」
クルーゼ「自分の声が同じで復讐者ならばクルーゼだろうという理由だったが。クルーゼの真似をするようになったのもその時期からだな。シローの盟主王気取りや君がシャアの物真似をしているのと同じさ」
シャア「それは言うんじゃない!!」
クルーゼ「ブルーコスモスに参加するとこの世界には少なくとも、もう一人転生している者がいると当時のシローから聞かされた」
シャア「私か」
クルーゼ「シローは独立戦争時から君を怪しんでいたそうだ。連日のジオンの快進撃に必ずシャアが一枚噛んでいた事に」
シャア「鋭い奴だ」
クルーゼ「そうでもないだろう?この世界は正史と比べておかしな所ばかりだ。そのおかしな現象の中心人物を調べれば誰だって怪しむ」
クルーゼ「決定的となったのは君がクワトロ・バジーナとして連邦に潜入した時だったらしいがな。血相を変えて指令室に入って来た時に確信したらしい」
シャア「この世界にあるはずの無いブルーコスモスだ。その所業を知っていれば慌てるに決まっている」
クルーゼ「それまでの策が何れも失敗に終わっていたシローは内心では焦ったのだろう。ガンダムXを用いて直接ジオンを叩くと言い出した。後は君達が知ってる結末だ」
シャア「そうだったのか。だったら暗礁宙域にあったジェネシスもか」
クルーゼ「ジェネシスは独立戦争終結後から建造が始まったのだが、実験の事故で使い物にならなくたった。君達が暗礁宙域に向かうと知って証拠隠滅にシーマの艦隊を向かわせたのだが、これの結果も知っての通りだ」
シャア「シーマとはどうやって知り合った?」
クルーゼ「彼女とは私が士官学校からブルーコスモスに引き抜かれた後に参加してきた。シローがコンタクトを取っていたらしい。彼女はジオンとのパイプ役に打ってつけだからな」
シャア「本当にそれだけか?」
クルーゼ「私情は…あっただろうな。悲劇的な最期を迎えたシーマ様をこの世界では救ってあげたいと。それがシローと私の僅かな良心だったのかもしれない」
シャア「そこは同感だ」
シャア「次で最後の質問にしたい。独立戦争後にアクシズでガザCが回収されたのだが、アレも君達の仕業なのか?」
クルーゼ「ガザC?いや、私は知らないな。シローもそんな事は何も言っていなかったが、彼が死んだ今となっては真相は分からんな」
シャア「そうか。さすがに転生したらガザCだった件は無いよな?」
クルーゼ「そう思いたいな」
シャア「ははははっ…はぁ」
シャア「…さて、転生話はこれくらいにして君達のこれからの処遇について話そう」
クルーゼ「覚悟は決まっている」
シャア「そうか。なら君達には木星船団に参加してもらう」
クルーゼ「なに?」
シャア「次の船団に参加しないと言っている者がいてな。その穴埋めという訳ではないが、君とシーマ達には木星開拓の手伝いをして欲しい」
クルーゼ「処刑ではないのか?」
シャア「する理由がないな」
クルーゼ「だったら木星船団に参加させる理由はなんだ?」
シャア「安全の為に地球圏から君達を遠ざけたい。私としてはまた厄介事に巻き込まれるのは困るのでな。一度距離を置いて忘れた頃に戻ってもらうというのが私の考えだ」
クルーゼ「そういう事ならば引き受けよう」
シャア「シーマ中佐には後日説明するが君からも一応言っておいてくれ」
クルーゼ「分かった」
シャア「出港の日程が分かり次第また連絡先する。コーヒー、美味かったぞ」
クルーゼ「インスタントだぞ」
シャア「君が淹れてくれたからかもな。それにこんな言葉を思い出した」
シャア「大概の問題は、 コーヒー一杯飲んでいる間に心の中で解決するものだ。あとはそれを実行出来るかどうかだ」
クルーゼ「ドクターテクスの台詞か」
シャア「今の私達には必要な言葉かもしれない」
クルーゼ「…そうだな」
その後クルーゼとシーマ達の木星船団を見送ったシャア達は束の間の平穏を享受する
そして…
この先にシャアが待ち受ける展開
1.特に何も起きる事もなく老後を迎えた
2.ガルマとギレンが対立して内乱寸前になる(U.C.0096年まで時代が進む)
3.コスモ・バビロニア建国戦争まで時代が進む(U.C.0123年まで時代が進む)
↓1
その後は大きな戦争も無くシャアは転生生活を満喫し、子や孫にも恵まれた。そして…
ーズム・シティ病院ー
シャア「……」
テレビ音声「それではワープ航行理論を提唱したパプテマス・シロッコ博士のお孫さんである。マルコ・シロッコさんにワープの公開実験をして貰います」
テレビ音声「あたしゃ別にこういうのに興味は無いんだよ。でもお爺ちゃんの夢だったからね」
テレビ音声「実験に使われるのは博士が長年保管していたガザCです。この古いモビルスーツが時空を飛ぶんですね」
シャア「あれは……」
テレビ音声「それじゃあ行くよ!」
ガザC「いきまーす!!」ドシューン
テレビ音声「実験ではこのサイド3から月面上空にワープする事になっていますが、どうでしょう」
シャア「……」
テレビ音声「出てきませんね」
テレビ音声「こりゃ失敗だね。解散だよ!」
テレビ音声「ええええええ!!」
シャア「まさか、あのガザCは…」
ー宇宙世紀0081年頃 アクシズ近海ー
ガザC「ワープに失敗しちゃった」ドシュ
スミレ「あれは、なんでしょう?」
ー現代ー
シャア「そうか、あのガザCはこの時の実験で失敗した物だったのか。鶏が先か、卵が先かという話か」
シャア「…眠くなってきたな。なんだかんだで楽しい人生だった」
シャア「今度生まれ変わったら…」
息子「父さん、お見舞いに来たよ。父さん?母さん父さんが
!」
ハマーン「あなた!!」
宇宙世紀0153年6月23日
転生したシャア・アズナブルは永眠する
奇しくもこの日は史実でザンスカール戦争が終戦した日と同じであった
おわり
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