【安価コンマ要素あり】Master of arms--武具の支配者-- (349)

暗闇の中、あなたは走る。どこまでも、足が動く限り。
どれほどの時が経っても、その歩みは止まらない。

どこまで進んだだろうか。あなたは後ろに振り返り、目を凝らした。

ランタンの灯りが米粒に見えるほど遠く、その光は見失いそうになるほど淡い。
が、それでもまだ見えることには変わらない。

もっと離れなければ。再度決心したあなたは、また走り始めた。
フードで顔を隠し、身を屈めるあなたは、他人の目には何かから逃げているように映る。

それでもいい、と気を向けることもなく、更に足を速める。
草原を駆け抜ける一つの影。その正体が人間だと言われたら、誰もが首を傾げるほど速く、疾い。
手練れの一匹狼が獲物を追い立てている姿、と言われた方が納得出来るくらいに。

宵闇に浮かぶ双眸は、サファイアのように輝き、深淵のように淀んでいた。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1639920879

夜が明け、町は喧騒を取り戻す。荷馬車の音と雑踏は、町という合唱団が演奏するコンサートのようだ。
ベーカリーから漂う香ばしい香りや、家庭で用意された朝食の匂いが、外に少しずつ満ちていく。
それに腹を空かせた野良猫たちがにゃん、と愛くるしい表情でご飯をねだる。

そんな平和な時間が、いつものように始まった。
去年までは、戦争の真っ只中でどこもかしこも陰鬱だったというのに。

草原を太陽が照らすのと同時に夢から醒めたあなたは、洗面所で顔を洗っていた。
肌を刺す冷気が顔を引き締め、微睡む意識を覚醒させる。
鏡を見ながら髪を整え、濡れた顔をタオルで拭う。さっぱりとした表情の自分が映っていた。

数日前のことを夢に見るとは、実は心が弱っているんじゃなかろうか。
そんなことを考えていると、自分を呼ぶ声が聞こえたので思考を中止する。

軽く返事をしたあなたは、台所から漂う食事の匂いに腹を摩り、食卓へ向かった。

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このスレッドは、なんかいい感じに神器の女性たちと冒険者生活をエンジョイするスレッドです。
主人公の簡素な設定や募集時のテンプレ、一例を置きます。

『あなた』

この世界に生きる主人公。過去には魔王軍相手に大立ち回りをしたが、平和になって束縛が嫌になったので家を抜け出した。
善悪で言うなら間違いなく善側だが、悲惨な戦争を経験しているだけあって生命に対する価値観は壊れている。具体的には、敵対しているなら老若男女交友関係問わず、一切の罪悪感無しに抹殺出来るくらいに。
現在は身分を偽り、新米冒険者として活動予定。


【人名】人としての名前。世を忍ぶ仮の名。
【真銘】神器としての名前。彼女らのあるべき姿、その証。
【固有能力】その神器にのみ与えられた唯一無二の権能。彼女らを神器たらしめる要因。
【魔法】神器を通じて『あなた』が行使出来る魔法。神器の記憶に関わるものしか扱えないため、必然的に固有能力に近い性質の魔法を扱えるようになる。
【伝承】神器の辿った数奇な運命、その調べ。神器である以上、そこには必ず物語が眠っている。
【詳細】彼女らの容姿、性格。神器は皆意思を持つ。彼女らの自身に対する認識が、人としての姿を形作る。

凡例

【人名】ラナ・デイラ
【真銘】終末呼ぶ緋刃『ラグナロク』
【固有能力】運命断つ渾沌(デイブレイカー)
物体の切断をトリガーとし、膨大な魔力の奔流と異世界に通じる穴を発生させる。
魔力の奔流は肉体を変質させ、やがては死に至らせる猛毒であり、穴からは渾沌に染まった龍の軍勢が押し寄せる。
文字通りの終末を生み出す悍ましき権能。
【魔法】各種耐性を強化する補助魔法。
【伝承】世界に終末を齎す彼女は、人々から忌み嫌われていた。しかし、そんな彼女を必要とする人がいた。
彼女はその声に応え、力を捧げる。力を受け取った勇ましき男は、自身を蝕む終末に抗い、国を脅かす巨悪を倒した。
大衆に拒絶されていた緋刃(彼女)はその日、大衆に祝福された聖剣となる。
しかし、英雄の死を以って、彼女はまた拒絶を受ける。
終末を越えた英雄は、人の姿をした化け物と成り果てた。その力に怯えた人々は、英雄を裏切り、弑逆する。
英雄が消えたその日より、彼女は世界と自身を、その力を、ただ只管に呪った。
【詳細】嘗て己とその保有者が辿った経歴により、やさぐれまくった白髪の少女。
何に対しても悲観的だが、自身を振るっても、一切肉体や精神に異常を来さない、何なら暗殺すら平気で回避する『あなた』に堕ちた。
今では現世をエンジョイし元気溌剌な元の性格を取り戻したが、相変わらず目は死んでいる。

現時点で保有する神器を三人分くらい募集します。選ばれなかった方も、後ほど出す予定です。

【人名】ルーナ・エルクシア
【真銘】星に接続せし鍵杖『スターロード』
【固有能力】星光の奔流(スターライトストリーム)
あらゆる生命が宿り、根付く星の意思へと接続する。
優しき星の光があらゆるものを癒やし、活力を与え、正しき道へと導く。
【魔法】治癒、生命力や活力、魔力を増幅する癒やしや生命の魔法。
【伝承】古代の大国の姫。
 ルーナが親愛する姉姫の支えとなり、研鑽で身につけた治癒・補助魔法や知啓で人と国を救った英雄。
 彼女には平民でありながら国の為に戦い、人々から同じく英雄と呼ばれた思い人がいたが、その思い人は姉と結ばれる。
 姉と思い人の結婚後、実は思い人はルーナに心を寄せていたが、ルーナには婚約者がいるという嘘を吹き込まれ、身を引かされたことを知った。
 ルーナは、国と民のためにその事実を胸に秘め、生涯民の為に尽くしたという。
 長い歴史を持つルーナの祖国だが、数ある王族、英雄の仲で一番愛され、敬われている。
【詳細】青髪ポニーテールの美少女。
 穏やかで明るく思いやりのある性格。真面目だが、冗談好きで知恵が良く回る一面も。
 料理や掃除が好きで、良く鼻歌交じりに楽しそうにこなしている。
 知的好奇心が旺盛で、新しい知識を得ることが好き。
 祖国の伝承で美化されまくっている(と自分では思っている)ことに、すごいむずがゆい思いをしている。

【人名】アマネ・シズハ
【真銘】闇払う天翔の刃『アマカケル』
【固有能力】一ノ太刀(ジ・エンド)
斬ろうと思った「もの」を、距離や硬さなど関係なく斬る。
これは物体だけでなく、炎や水、魔法、あまつさえ呪いや死霊と言った概念でさえ斬ることが可能。
ただし、使用者が認識できないもの、信頼や愛情など強い想いは斬る事ができない
【魔法】風属性、破邪系統の魔法
【伝承】東の国で、とある剣豪の男と勝負した際に折られた龍の牙から造られたとされる刀
その龍は剣豪を認め、人の姿となって共に旅をしたとされる
折られた牙は、人の姿となった龍の力と強い親和性を持ち、龍や共に旅する剣豪の助けとなった
剣豪と元龍の世界を救う冒険譚は発祥の国のみならず、世界中で親しまれている
【詳細】かつての持ち主の龍の人(神)格そのままの、金色おさげ髪の少女
のんびり、ほんわか、マイペースだけど実はいろいろ考えてるし、気配りができる人
とても身のこなしが良く、歌や踊りは殆どの者を見惚れさせるほど上手
かつての旅の経験から、世界中の料理を好き嫌いなくなんでもおいしく食べるし、世界のいろんなところを見るのが好き


【人名】アイア・クレオリンダ
【真銘】殉教の聖刃『アスカロン』
【固有能力】竜殺し(ドラゴンスレイヤー)
竜殺しを成し遂げた者のみが使える、聖なる加護。
竜は悪魔と同一視されるため、それを退けた力は、あらゆる邪悪に対して、効果を発揮すると考えられている。
【魔法】邪な心を持つ者だけを、見抜ける魔法。時には、その者がもたらす未来を予知することもできる。
【伝承】その昔、とある王国に、人々を苦しめる巨大な悪竜がいた。
人々は、毎日2匹ずつの羊を生け贄として捧げたが、やがて、人間を差し出すことを迫られる。
そして、そのくじに当たったのが、王女であったが、偶然通りかかった男が竜を退治したことにより、問題は解決する。
しかし、その後、この若者を恐れた王が謀殺を図ったため、王女は、男を守るために命を散らすこととなった。
この時、王女の流した血が、男の持っていた竜殺しの聖剣に滴り落ち、その無垢なる魂と融合することで神器が誕生したと伝えられている。
【詳細】長い金髪と碧い眼が映える、巨乳の美少女。
プレートアーマー(ただし、関節など重要な部分だけを覆った軽装風)で身を包んでおり、背中には、身の丈に匹敵するほどのファルシオンを背負っている。
性格は生真面目で優しく、困っている人がいればすぐに手を差し伸べる一方、騎士らしく規律や道徳を重んじるが故に、融通が効かない一面も併せ持つ。
また、男顔負けの剣術と腕力を持っている反面、女子力が壊滅的で、その手の仕事は他人任せにしがちな欠点がある。

杖、刀、聖剣かな
期待です

>>7を見返してみて、他の方の案と比較して違和感あるなと思ったら、かつての持ち主=神器の女性で考えてました……
できれば>>7の【伝承を】以下のように修正できますでしょうか

【伝承】古代の大国に、優しい姫がいた。
 姫は親愛する姉姫の支えとなり、研鑽で身につけた治癒・補助魔法や知啓で人と国を救う英雄として民や家臣から慕われていく。
 彼女には平民でありながら国の為に戦い、人々から同じく英雄と呼ばれた思い人がいたが、その思い人は姉と結ばれる。
 姉と思い人の結婚後、実は思い人は妹姫に心を寄せていたが、妹姫には婚約者がいるという嘘を吹き込まれ、身を引かされたことを知った。
 その姫は、国と民のためにその事実を胸に秘め、生涯民の為に尽くしたという。
 長い歴史を持つ姫の祖国だが、数ある王族、英雄の仲で一番愛され、敬われている。
 民を救い続けた姫の手には、常に一本の杖があった。
 最初はなんの変哲もない、一本の杖であったが、姫が癒やしの魔法を振るい続けることで、聖なる魔力を帯びていく。
 やがて民から慕われる姫の象徴の一つとなり、姫が生きる時代から年月を経て、国を超え、星に生きる人達の癒やしと繁栄の象徴として昇華された星杖となった。

【人名】ジナ=ギア
【真銘】忘却の風『クトゥネシリカ』
【固有能力】風雨を統べる。最大で台風規模
【魔法】風魔法
【伝承】創世より少し後の時代、大神は四本の神剣を鍛えたと伝説にある
    この剣は、その過程で生まれた失敗作、四剣には数えられなかった打ち損ね
    悪戯好きな神に盗まれ、天界の騒動の果てに地上に投げ捨てられ、それを見つけた辺境の異民族によって崇拝の対象とされた
    信仰を得た剣は、やがて人の形を取り、女神と呼ばれるようになった
    女神は、風による破壊と、雨の恵みを司った
    長い時が過ぎた後、異民族の国は大国の侵略を受ける
    女神は信者と共に、侵略者達に抗った
    神と民の関係はけして悪いものではなかった
    だが、神は自分の本質が武器である事を忘れていた。使い手のない武器は本来の力を発揮できず――ゆえに敗北した
    異民族は滅び、女神たる剣は封印される
    異民族も、侵略者も、最後まで彼女を、武器として振るう事はなかった
    神々に忘れられ、己自身をも忘却した神器は、やがて神としての信仰も忘れ去られた

【詳細】不機嫌そうな顔の貧相な少女。眼には隈があり、紫色の髪はボサボサしている
 口数は多くないが、たまに口を開くと他者への皮肉や罵倒が多い、偉そう
 剣である以前に神として振る舞う事を好むが、過去の後悔から武器として振るわれる事に抵抗はない、ただし「使わせてやる」というスタンス
 打ち捨てられた神器としてのコンプレックスがなくもないが、それ以上に神として崇められた自分を誇りに思っており、他の神器より自分の方が格上だと考えている

>>7 >>8 >>9で決定?
それともまだ案募集中?

まぁ決定だとしても後で別に募集はありそうな気はするが

今書き溜めをチマチマやってるので、始めるのは水曜日の夜予定です。
それまでは募集期間です。先に多めに募集しておけば、後々楽になると思うので色々と出していただけるとありがたみを感じます。

【人名】ヒミカ
【真銘】銀河を裂き穿つ天弓『ラーデイン』
【固有能力】『創世乃歌』
弓から放たれた矢の風を駆ける音が世界の理を作ったとされる逸話から歌を聞いた対象の”何か”を変える効果を持つ。変化が大きければ大きい程奏者の負担も大きい
【魔法】音域魔法
【伝承】世に生を受ける前から神々に選ばれたある勇者がその使命を全うさせる為に神々から送られた神器。
その使命とは地が魔に支配され天がその力を奪われてしまった世界を正すというもの。勇者は使命に基づく長く苦しい冒険と闘いの日々を駆け抜けた。そして遂に魔を討つ事に成功した勇者。
世界を正す為、弓の本来の力を発揮させたが起こったのは天変地異だった。神々曰く、魔に染まった大地は全てを祓う事は出来ない。故に今一度全てをやり直す必要がある。
勇者は絶望した。自分が世界を破壊したのか、己が神々の思惑によって魔王になってしまったのだ、と。天弓は神々の基へ帰り世界は1度破壊され、再び創造された
【詳細】穏やかで物腰が柔らかく、落ち着いている。歌う事が好きで暇があると歌いだしてしまうがそれを聞かれるのは恥ずかしがってしまう。(固有能力が発動しないようにしっかり気をつかってはいる)

【人名】ジーナ
【真銘】王鎧袖『バヴルス』
【固有能力】持ち主に火と熱に対する耐性を与える
【魔法】防御力アップ
【伝承】
 大昔、海沿いの国にとても逞しい男がいた。男は神の血を引いており、疲れ知らずの傷知らず。家ほどもある大岩をたやすく持ち上げる怪力を持っていた
 男はやがて戦士となり、幾匹もの魔物を倒し、幾つもの偉業を打ち立てた英雄となった
 その最後の冒険は、溶岩に満ちた地下空間、灼熱洞窟への探索行。そこに潜む炎の魔神を倒し、宝を持ち帰り王位についた
 男はたくさんの武器と素晴らしい鎧を持っていたが、多くの武器は冒険の中で失われ、戦いを繰り返した鎧は傷つき、最後まで残っていたのは、右の肩当てだけだった
 英雄の最後の装具たるこの肩当ては、王家の宝として祀られ、神器に昇華した

【詳細】
 筋骨隆々とした褐色肌の恵体の女性、剣闘士を連想する露出度の多い恰好で、まばらに防具を纏っている
 見た目に反してかなりオドオドしており引っ込み事案。最後に運よく残っただけの自分が王家の宝になった事を引け目に感じており、他の神器にはつい下手に出てしまう
 英雄はたくさんの神器を持っていたため、何人かの神器とは面識がある

【人名】ネイト
【真銘】魔怪の呪鏡『ニトクリス』
【固有能力】怪物達の女王(ショゴスズ・ファラオ)
この世ならざる怪物を、青銅の枠にはめこまれた鏡から大量に召喚し、使役する。怪物は、それぞれ大小様々な姿形を持っているが、総じてグロテスクな外見で、標的となる獲物を骨の髄まで貪り喰らう性質がある。
【魔法】幻覚(グロテスクホラー)系魔法
【伝承】かつて、とある熱砂の王国に、高貴な美女がいた。
彼女には、王位に就いた兄弟がいたが、どちらも政敵によって暗殺されてしまう。
復讐に狂った彼女は、この世ならざる異界の神に信仰を捧げた末、呪いの鏡を手に入れた。
そして、兄弟の仇を披露宴に招待し、その席で、呪鏡から這い出た怪物に喰らわせて始末した。
彼女は、復讐を終えると、兄弟の跡を追うかのように、猛火に身を投じている。
しかし、鏡は、いつの間にか消えてしまい、伝承だけが残されたという。
【詳細】古代エジプトのファラオに似た出で立ちの、エキゾチックな褐色巨乳美女。
世話焼きで包容力のあるお姉さんタイプで、無意識なスキンシップ(意味深)が多い。
しかし、大切な人を傷つけたり敵対する者に関しては性格が一変し、狂的なまでに苛烈で執拗な攻撃を行う。

【人名】メモリア・フィアット
【真銘】未来紡ぐ叙事詩『リユニオン』
【固有能力】掴み取る運命(ディスティニー)
無限に存在する未来から、使用者が望む一つを手繰り寄せる
ただし絶対に起こり得ないことを起こすことは不可能
また、自分以外の人物が関わる場合、その人物が思いもしないこと、知り得ない情報による行動の結果を手繰り寄せることも不可
この固有能力の使用には多大なる魔翌力が必要
【魔法】加速魔法。あとこの本を枕にして寝ると望む夢が見れるらしい
【伝承】
 古代の大国において、平民でありながら故郷のため、ひいては国のために決死の想いで戦い、活躍し英雄と呼ばれるようになった男がいた
男の国には、優しく聡明で、強い癒しの魔翌力を民のために振るい続けるお姫様がおり、やがて互いに惹かれ合うようになる
だが、絶大な支持を得ている姫が、英雄とはいえ平民と結ばれることを危惧するものや、姫と同様に青年に想いを寄せる姫の姉の家臣達により、男は嘘を吹き込まれ、二人は結ばれることはなかった
時が経ち、真実を知った男は嘆き悲しむが、姫が愛し慈しんだ国に、姫と同じくその生涯を捧げた
だが男は晩年、後進に自分の責務を引き継いだ後、とある一つの魔法の研究に取り組んでいた
それは無限にある未来の可能性から、望む一つの未来を選び取る、夢物語と言われても当然の魔法であった
男は、愛し焦がれる姫と来世で、同じ時同じ場所で生まれ、巡り合う運命を掴み取ることに生涯の最後を捧げた
男の願いは叶ったのか、それを知るものは男以外にはいない
【詳細】赤髪で魔術師の服装で杖を持った少女
自信家で自負心が強いが、相応の努力はしており、また他人への思いやりはしっかりあり根はとても聡明で優しい子
ボケに律儀に反応するツッコミ気質

【人名】エリー・メア
【真銘】宵闇の短剣『エクリプス』
【固有能力】漆黒の帳(ブラックカーテン)
黒い刃から湧き上がる暗く深い闇が周辺の広大な範囲を覆い、限定的な「夜」を生み出す
それは日光や炎の光も飲み込み、何者も闇を暴くことを許さない
【魔法】闇の中でものを見通せる魔法、自身の素早さや隠密性を高める魔法
【伝承】彼女は神々が戦争をする際に作られた短剣……の予備
結局戦時中も戦後も使われることはなかった彼女は武器庫での長い時を自分の存在意義に疑問を持ちながら過ごした
あるとき神々の武器庫に忍び込む不届き物に盗まれ人間の手に渡った彼女はやがて凄腕の暗殺者の仕事道具となり初めて戦いを知る
そのとき芽生えたのは、神器として生まれたのに暗殺などに使われる悔しさでも、自身によって人が死ぬことへの悲しみでもなく
武器として使われる喜び、戦いの高翌揚感、そして死力を尽くした末に相手を斃す充足感……彼女は存在意義を知った
【詳細】動きやすい黒装束に身を包んだ、短いくせっ毛の銀髪の小柄な少女
普段はおとなしくて口数が少なめで、甘えたり可愛いものに興味を示したりなど見た目相応に少女らしくふるまう妹系
一方で戦闘狂であり戦っているときはハイになっている
スピードと器用さを活かして戦う
夜が好きで、夜だと昼よりも少しテンションが上がる

募集は只今を以って一度締切です。
今回当選したのは

星に接続せし鍵杖『スターロード』
闇払う天翔の刃『アマカケル』
銀河を裂き穿つ天弓『ラーデイン』
宵闇の短剣『エクリプス』

の四名様です。他の方も後々出てくるのでお待ちください。
投稿はもう少し待ってね。

きたい

乙です。期待

期待

おまだセ

「おはようございます、マスター」

あなたを呼ぶ声に反応し、手を上げる。マスターと呼んだ彼女は、それに応え微笑した。
少女の佇むキッチンでコトコトと煮込まれているのは、野菜のスープ。
栄養バランスに気を遣った、ルーナの真心が込められたスープだ。

透き通った琥珀色のスープには野菜や鳥の旨味が凝縮されており、以前炊き出しがあった際にはこれを巡って戦争が起きたりした。
その結果、争奪戦に参加した一般人は皆あなたに完膚なきまでにボッコボコにされ、一人残らず治療され、完治した。

トラウマという心の傷は残りっぱなしだが、スープ欲しさに他人を蹴落とそうとした奴にはいい薬になるだろう、とあなたは責任を丸投げしているし、特に誰かが咎めているわけでもない。
敢えて言うなら、その炊き出しが終わった時のルーナの目が濁っていたくらいだ。

「スープはもうすぐ出来ますからね。それまではゆっくりしてください」

エプロンを着用したルーナは、鼻歌交じりにスープをかき混ぜる。まだ幼さの残る少女が楽しそうに料理をする様は、まるで新妻だ。
見る人が見たら、血反吐を吐きながら卒倒するほどの破壊力があるに違いない。

ルーナの促しもあり、あなたは書類を片手に席に座る。
これは、冒険者として活動する際に必要な申請書だ。この書類をギルドに提出し、認定を受けることで初めて冒険者を名乗り、正式に活動を行うことが出来る。

『わたしはますたー様に賛成さね。旅も堂々出来るたぁ素晴らしいじゃないかぁ』

と、神器の一振りも大絶賛していた。これは冒険者をやらない手はない。
その大絶賛した神器は、町を練り歩き食い倒れに勤しんでいるので今は家にいない。あと20分もすれば、満腹になって帰ってくるはずだ。

「完成しました。お熱いので火傷に気を付けてくださいねっ」

マグカップに注がれたスープが、食卓に置かれる。香ばしい香りが鼻を擽り、食欲を増進させる。
いただきます、とあなたは両手を合わせ、熱々のスープに口を付ける。野菜から滲み出た甘さと、鳥肉の旨味が調和し、寝起きの舌に襲いかかる。
食事の手が止まらないあなたは、ものの数分で数人分の朝食を完食した。

「おはよ、パパ」

食事を終え、適当に書類の項目を埋めていたあなたの腕に、小さな女の子が抱き付く。
おはよう、と返事をし、作業を中断する。右腕に抱き付かれては、動かしようもないのだ。

あなたをパパと呼んだ女の子は寝ぼけ眼で書類を見る。そして程なくして、目を背けた。
どうやら、難しい言葉が多くて理解出来なかったようだ。特に教える必要もないので、あなたは無言で腕を離すのを待つ。

待つこと5分。お腹を空かせたエリーは、食卓に並べられた食事を求め、席に座った。
子供向けに作られた甘い甘いフレンチトーストや搾りたて牛乳、ウサギ型に剥いたリンゴが皿やコップに用意されている。
それを見たエリーは、嬉しそうな表情で食事を始める。
食事が好評なことにルーナも満足気だ。

エリーが朝食を食べている間に、あなたは書類の記入を終える。名前や出身は辞典から引っ張って書いたので、どこにでもいる一般人Aに見えるだろう。
束縛なんてされず、自由に冒険したいのだ。お国のために生涯を捧げるなんて冗談じゃない。
あの日にそう強く決心し、家出をキメた。その代償として、実家の屋敷は半壊したが別にどうでもいい。
どうせすぐに再建されるし、死人は一人も出ていない。お偉方は頭を抱えて血眼になって自分を探したがるだろうが、そんなことをしたら王宮が更地になりかねないと理解してるはずだから、たぶん安全だ。

ペンを片づけたあなたは、少しずつ夢に近付けていることを感じ、笑った。

「やぁやぁ。おはようさん」

ぽわぽわとした声が玄関から聞こえてきたので、書類を鞄に仕舞いながら応対する。ルーナよりやや背の低い、金髪の少女がお腹を摩りながら靴を脱いでいた。

「いやぁ。やはり場所が違うとご飯の味も全然違うねぇ。ますたー様の家のご飯も良かったけど、ここのご飯もえくせれんとだよ」

「アマネ、おはよー…」

食事に舌鼓を打っていたエリーだが、眠気の方が勝っていたようでうとうととしている。
それを見たアマネは、優しい声で問いかけた。

「おはようエリー。眠たいなら一度顔を洗うといいよ」

「そうする…」

アマネの提案に、エリーはこっくりと頷いて答える。
が、とても眠たいようで立ち上がることも出来ず船を漕いでいた。

「おやおや。困ったものだね…」

肩を竦めたアマネは、ルーナの方を見る。ルーナは首肯を返答とし、エリーを抱き上げた。

「ご飯は逃げませんから。一度さっぱりして、美味しく食べましょう」

「んー…」

姉妹のような微笑ましい光景を目にし、アマネは微笑する。
あなたはそれを尻目に、最後の一人が部屋を出るのを待っていた。

「ごめんなさい、遅れました」

カチューシャで髪を留めた、腰ほどまで伸びた黒髪が美しい女性が部屋から出て、開口一番そう言った。
別に速く起きろ、と催促なんてしていないので、気にしなくていいとあなたは首を横に振る。

そも、彼女たちはあなたの目的、夢を優先した自分勝手な行動に、文句一つ言わずに同行してくれているのだ。
感謝することこそあれど、悪態を吐くことはあり得ない。

それに、ヒミカが部屋を出たのは午前8時ジャスト。いつもと同じ時間に起きているだけだし、何なら他の人(ルーナ以外の全員)が偶然早起きしただけだ。

「…ふふ。気遣いありがとうございます、マスター」

そんなことを考えるあなたの心情を察したのか。ヒミカは謝辞を述べ微笑んだ。

何気ない会話をする彼女らは皆、伝承、御伽噺として語り継がれ、親しまれている伝説の生き証人。
あなたと出逢い、人に成れた、人の手に余る偉大なる存在。

彼女らは、伝承に出てくる神器そのものである。

あなたと神器の出逢いは、新たな物語を紡ぎ出す。それが悲劇か、喜劇かは誰にも分からない。

全員の準備が終わったことを確認し、ドアを施錠する。管理人に鍵を返却したら、目指すのは冒険者ギルドの受付だ。

冒険者生活を送るにあたって、一番ネックなのは彼女たち神器の存在だ。
全員が全員、常識を投げ捨てたような意味の解らないトンデモ能力を持っているため、下手に使うと速攻でお尋ね者になるわ誰ともパーティを組めないわ、と悲惨なことになりかねない。

故にあなたは、ソロ活動する時以外は極力神器に頼らないように決めている。
使われなければ存在意義を果たせない彼女らは少し苦い表情をしたが、世界を敵に回すよりはマシだ、というあなたの説得と本人らの気質もあって、それは容認された。

現にあなたは、装備品はどこにでもいる一般的な冒険者と同じものを揃えている。しかも全部安物で。
念のために言っておくと、あなたは自身の体質、あるいは能力によって戦闘力が異常にある。彼の能力の異常さと言ったら、世界中の冒険者や戦士がそれを知ったらブーイングと獲物が確実に飛んでくるであろうことが示している。
全世界の闘う人全員に喧嘩を売って中指を立てているような、理不尽極まりないぶっ壊れ体質を持っているあなたが、侵略行為を行わないのが不思議なくらいだと、昔の仲間にもよく言われた。

以上の理由から、多少装備が貧弱でも、町の五つや六つを容易に陥落させられるほどの戦闘力を持つので、特に問題はないのだ。
なんなら、素手でも町三つくらいなら陥せる。

談笑しながら進む神器御一行は、大通りに聳え立つ建物の前で足を止めた。目的地であるギルドに到着したのだ。

手続きを済ませるため、あなたは神器たちに待機を指示し、ギルドへと入った。

ギルドに設置されたカウンターで、複数人の受付嬢が沢山の冒険者に応対する。あなたは冒険者登録専門の窓口に並び、呼ばれる時を待っていた。

「次の方、どうぞ~!」

元気な声に弾かれたように、あなたは席を立つ。まるで子供に戻ったようだ、と自身のはしゃぎっぷりに内心苦笑する。

「手続きをさせていただきます、メリッサと申します。よろしくお願いしますね」

とても明るい、にこやかな表情で話をする受付嬢は、あなたから受け取った書類を片手に作業を始める。
時折写真と名前、あなたの顔を見比べて訝し気な表情をしていたが、あなたは無言で微動だにせず、ただ作業が終わるのを待っていた。
程なくして、ベルの音がカウンターの後ろで鳴った。

「…これでよし。冒険者登録は完了したので、あちらの部屋で教習を受けてください」

促されるままに部屋に向かうあなた。その後ろ姿を、受付嬢メリッサはじっと見つめていた。

「…というわけで、教習を始めまーす」

教鞭を取るのは、もうこの仕事飽きたわー怠いわー、という態度を隠しもしない中堅冒険者。実際、彼はここ数ヶ月、一日7回の教習をずっとさせられているのでかなり参っていた。

席に座って資料を読み込んでいたあなたは、他の新人に視線を移す。表情や態度は違うが皆、冒険者稼業を楽観視しているような雰囲気が見てとれた。
さもあらん、とあなたは目を細める。戦争が終わり、建物の修復や魔物の撃退、犯罪集団への対処等々とタスクが無数に積み上がった各国は、問題解決のために労働力を求めた。
それに応えたのがギルド協会であり、その結果、危険な依頼が減少したために冒険者全体の死亡率が低下した。
故に彼らのような、俺でも冒険者になれば一攫千金狙えるじゃろ、という楽観的な考えを持った新人もとい命知らずが後を絶たないのが現状だ。

実際、冒険者全体の死亡率は低下しているのだが、新人時代の冒険者の死亡率は以前と比べると跳ね上がっている。
低難易度だから、と碌な準備もせず依頼を受け、そのまま帰らぬ人となるケースがあまりにも多いのだ。
ギルド協会も現状を憂いているが、対処しても中々改善しないのが現実だった。

眼前の教導担当も諦めているのだろう。死んでも知らねー俺のせいじゃねー、と内心愚痴っているのが目に見えるし、目は死んでいる。

冒険者を取り巻く悲惨な現状に少し責任を感じつつ、あなたは恙無く教習を終えた。

この程度の書き溜めしか出来てないだらしない>>1ですまない…。寝ます。


他の神器はクエストや依頼をこなしている間とか、旅の道中で出会ったりする感じかな?

日本人はカス民族。世界で尊敬される日本人は大嘘。

日本人は正体がバレないのを良い事にネット上で好き放題書く卑怯な民族。
日本人の職場はパワハラやセクハラ大好き。 学校はイジメが大好き。
日本人は同じ日本人には厳しく白人には甘い情け無い民族。
日本人は中国人や朝鮮人に対する差別を正当化する。差別を正義だと思ってる。
日本人は絶対的な正義で弱者や個人を叩く。日本人は集団イジメも正当化する。 (暴力団や半グレは強者で怖いのでスルー)
日本人は人を応援するニュースより徹底的に個人を叩くニュースのが伸びる いじめっ子民族。

日本のテレビは差別を煽る。視聴者もそれですぐ差別を始める単純馬鹿民族。
日本の芸能人は人の悪口で笑いを取る。視聴者もそれでゲラゲラ笑う民族性。
日本のユーチューバーは差別を煽る。個人を馬鹿にする。そしてそれが人気の出る民族性。
日本人は「私はこんなに苦労したんだからお前も苦労しろ!」と自分の苦労を押し付ける民族。

日本人ネット右翼は韓国中国と戦争したがるが戦場に行くのは自衛隊の方々なので気楽に言えるだけの卑怯者。
日本人馬鹿右翼の中年老人は徴兵制度を望むが戦場に行くのは若者で自分らは何もしないで済むので気楽に言えるだけの卑怯者。
日本人の多くは精神科医でも無いただの素人なのに知ったかぶり知識で精神障害の人を甘えだと批判する(根性論) 日本人の多くは自称専門家の知ったかぶり馬鹿。
日本人は犯罪者の死刑拷問大好き。でもネットに書くだけで実行は他人任せ前提。 拷問を実行する人の事を何も考えていない。 日本人は己の手は汚さない。
というかグロ画像ひとつ見ただけで震える癖に拷問だの妄想するのは滑稽でしか無い。
日本人は鯨やイルカを殺戮して何が悪いと開き直るが猫や犬には虐待する事すら許さない動物差別主義的民族。

日本人は「外国も同じだ」と言い訳するが文化依存症候群の日本人限定の対人恐怖症が有るので日本人だけカスな民族性なのは明らか。
世界中で日本語表記のHikikomori(引きこもり)Karoshi(過労死)Taijin kyofushoは日本人による陰湿な日本社会ならでは。
世界で日本人だけ異様に海外の反応が大好き。日本人より上と見る外国人(特に白人)の顔色を伺い媚びへつらう気持ち悪い民族。
世界幸福度ランキング先進国の中で日本だけダントツ最下位。他の欧米諸国は上位。
もう一度言う「外国も一緒」は通用しない。日本人だけがカス。カス民族なのは日本人だけ。

陰湿な同級生、陰湿な身内、陰湿な同僚、陰湿な政治家、陰湿なネットユーザー、扇動するテレビ出演者、他者を見下すのが生き甲斐の国民達。

冷静に考えてみてほしい。こんなカス揃いの国に愛国心を持つ価値などあるだろうか。 今まで会った日本人達は皆、心の優しい人達だっただろうか。 学校や職場の日本人は陰湿な人が多かったんじゃないだろうか。
日本の芸能人や政治家も皆、性格が良いと思えるだろうか。人間の本性であるネットの日本人達の書き込みを見て素晴らしい民族だと思えるだろうか。こんな陰湿な国が落ちぶれようと滅びようと何の問題があるのだろうか?

乙です

実家半壊って、よっぽど腹に据えかねるようなことあったんだろうなあ……

本日投稿予定であります。

了解

待機

コンマ判定をするところまで投げます。

しょぼい。あなたの感想はそれしかなかった。

ギルドに寄せられた依頼は、ペットの散歩、どぶさらい、臨時ウェイター等といった雑務が殆ど。
数少ない冒険者らしい依頼も、大量発生したティターントードの討伐のような簡単な仕事が全てだ。

これがファラリスやファフニール等の災厄獣(ディザスターズ)の討伐であれば、あなたのやる気も段違いだったのだが。
やはり、内地は平和であるが故に程度の低い依頼しか無いようだ。
本来ならそれは喜ぶべきことなのだが、あなたにとっては不満点でしかない。

理想と現実の差に打ちのめされ、項垂れているあなたの元に、見知った影が現れる。
それは、新米冒険者のあなたには訪れることのない朗報だった。

「教習お疲れ様でした。その顔だと、思っていたよりも酷い仕事しかなくてガッカリしていたようですね」

声を掛けてきたのは、先程手続きを担当してくれた受付嬢だった。あなたは頷き、もっとやりがいのある依頼が欲しい、と抗議する。

「ふふっ。確かに、あまりやりたくないようなものばかりですが、その仕事をしてくれる人がいるから平和が保たれているんですよ」

「重要度は高い仕事ですから、是非ともこなしていただきたいのです」

勿論、それはあなたも理解している。重要性を承知のうえで抗議しているのだ。
あなたは雑用をしに来たのではなく、冒険者になるために来たのだから。

あなたの強い抗議を受け、メリッサは苦笑しつつも一枚の紙を出した。

「新人さんに任せるようなものではないのですが、そこまで言うのなら仕方ありません」

「これはあなたのお眼鏡に適うと思いますよ」

あなたは待ってました、とばかりにニヤリと笑う。
そのまま紙を手に取り視線を移すと、メリッサに渡されたのはただの地図だった。

目を細めたあなたは、地図のある地点を指差しながら問う。
それにメリッサは首肯を以って応えた。

「はい。あなたの言う通りそこは廃坑です。二世紀前に打ち棄てられた、エルオム坑道という名前の」

「廃棄されたそこに、魔物が棲みついたことは有名です。新人さんも、よくそこで腕慣らしや魔法の練習をしてますからね」

ここまで言うと、メリッサは表情を険しくさせ、声を落とした。
ここからが話の本題、あなたに依頼する内容であり、深刻な問題があるのだと、そう語っている。
あなたも表情を変え、続きを促した。

「…数ヶ月前です。突然、行方不明者が続出し始めたのは。それまではただの一人も、そんな人はいませんでした」

「王都の熟練冒険者も数名、異変が起きてから派遣されました。ですが…」

受付嬢の視線が落ちる。その先は、言わずとも知れた。
全員死んだのだろう。でなければ、今話題にすらなっていない。

「…一人残らず死亡する惨劇の後、その坑道は封鎖されました。これ以上悲劇を生まないために」

なるほど。確かにそれは、新米冒険者に話してはならないことだ。あなたは内心で納得する。
そして、それを話す意味も理解していた。

「ですが、あなたなら。そこまで自信があるのなら、解決出来るはずです」

あなたは自信満々に頷く。あなたが求めていたものが本当に来たのなら、高揚せずにはいられない。
こんな楽しいことを邪魔されたくない。あなたにだけ伝えてくれたのは、非常にありがたかった。

そして、そんな新人らしからぬあなたを見て、メリッサは苦笑する。
あまりに予想通りの反応をしたので、面食らったのだ。

数分前の暗い表情とは打って変わって満面の笑みを浮かべたあなたは、意気揚々とギルドを出る。

「…私の記憶が正しければ、あなたは。貴方様は…」

期待と羨望、感謝を込めた眼差しに、気付くことなく。

「…ねーますたー様。自分が新米ってこと忘れてやいないかい?」

エルオム坑道に進む道中、そんな問いを投げかけたアマネに、あなたは首を振って返す。
彼女はおそらく、自分の正体に勘付いている。ならば隠す必要は無いと。

「いや、ますたー様が良くてもだねぇ」

「アマネさんが危惧しているのは、そのメリッサさんが他の人に正体を明かさないか、ですよ」

「一応、素性は隠しているわけですし…。マスターが嘗ての勇者だと知られたら、冒険どころではありませんよ」

それに、とヒミカは一言付け加える。

「王様たちはまだしも、王都に住まう貴族の方々が、何をしでかすか分かりません…」

ヒミカの言っていることは尤もだが、あなたはそれさえも否定で話を終わらせる。
彼女が言いふらすのなら、その前にヒミカかアマネを使うまでだ。

『創世乃歌(ゲネシス・オーデー)』と『一ノ太刀(ジ・エンド)』。ヒミカとアマネ。銀河を裂き穿つ天弓『ラーデイン』と闇払う天翔の刃『アマカケル』。
彼女らの能力はそれぞれ異なるが、記憶への干渉は理論上可能だ。

ラーデインを用いて、あなたに対する認識を変える。
アマカケルを用いて、勇者の認識のみを断ち切る。
ただ、それだけの違いだ。どちらも『あなたが勇者だという真実』を失うことに変わらない。
だが、今回メリッサを対象に神器を使う時は訪れないことを、強い口調で、確信を持って言い切った。

「言い切った。ものっ凄い自信満々で言い切ったねぇ。何か根拠でもあるのかな?」

「マスターのことだから、たぶん何か考えがありますよ。ええ。…ありますよね?」

ない、とあなたはにこやかに答える。
根拠も理由も無いが、たった一つ確信しているものがあった。

彼女は、人の隠し事を言いふらすような人ではないという、話をして得た認識を。

エルオム坑道が目前に迫ったが、神器御一行は何重にも設置された柵に足止めを食らっていた。

「厳重に鍵が掛かってますね。メリッサさんが渡し忘れたのかな?」

ルーナの疑問にエリーは違う、と答える。

「たぶん、パパを試してる」

あなたはその言葉に頷き、背中の直剣を抜いた。
そして、光のように鋭い一閃を放つ。凄まじい金属音を立て、金属製の柵はこじ開けられたように開いていた。

「…だよねぇ。ますたー様なら絶対そうするよね。そしてその結果がこれだよぉ…」

頭を抱えるアマネの視線には、ぐにゃぐにゃに曲がった直剣が映る。もう剣としての役割は果たせないガラクタに、たったの一振りで変貌していた。

「マスター…。だから武器だけは、少し良いものにしましょうって言ったじゃないですか」

「マスターのことだから絶対やらかすと思ってました」

胃痛に苦しんでいるようなヒミカとは対照的に、くすくすと笑っているルーナが印象的だった。

柵をぶち破り、入口を塞いでいた岩盤を蹴り壊して中へと入る。乾いた熱い空気が、頬を撫でた。

「昔はコルート鉱石が良く採れてた場所だから、普通は寒いはずなんだが…。空気は寧ろ生温い…どころか、砂漠の風のようだね」

「風だけじゃなくです。気温そのものがかなり高いですよ…これ…」

何もせず立っているだけで、肌がしっとりと濡れ始める。外の気温とは15度前後差がありそうだ。
これでこそだ、と表情を喜悦に歪めるあなたに、周りの神器は少しだけ引いた。

「あつい」

「よく楽しそうな顔が出来ますね、マスター…。私は正直辛いです」

「こんなに暑い場所もあるんですね。勉強になります」

「べりーべりーほっと…。観光ならまた一興と笑えるんだけどねぇ」

熱さで溶けそうな神器たちを一瞥し、提案する。
それなら、出番が来るまでアーマリーに戻しておこうか、と。
満場一致で賛成されたので、あなたは神器を異空間へ転送した。

あなたたちがアーマリーと呼ぶ異空間には、小さな円卓がぽつんと存在している。
それ以外は全くの無。何の塗装もされていない無地の床がほんの少しと、これまた無地の空間が広がっているだけだ。
神器は円卓の椅子に座り、眼前に広がった映像に目を移した。

そこに映るのは、あなたを真上から俯瞰した映像。とは言っても、洞窟の中なので殆ど周りは見渡せない。映像内のあなたは、ウキウキとしていた。浮かれているのが丸分かりである。

「パパ…楽しそう」

「楽しそうというか、楽しいんでしょうね。あんなに熱いのに…」

「冒険が出来てるから、なのかな。子供っぽく見えて可愛いかもしれません」

微笑するルーナをよそに、アマネは心中で彼女の言葉を否定していた。
子供っぽいのではなく、本当に子供なのだと。確かに年齢は成人しているが、彼は子供の頃から戦いに関わりすぎた。
故に、成長が止まっている。戦いに精神が順応する代償として、心は大人になれなかった。

だからこそ、彼には大人になってほしかった。戦いに関わらず、色々なことを知って、失った過去を取り戻してほしかった。

神器として振るわれることを望みながらも、一人の人としてあなたが成長するのを望んでいる、矛盾した願望。
それを、アマネは心に抱えている。勿論それは、誰も知らないし気付けない。
一人の英雄が戦う様を見続け、神器であったが故に彼の心を守れなかったアマカケルは、誰にもその胸中を吐露しないつもりでいるから。
輝かしい英雄譚を、それに喜ぶ子供たちの目を、汚したくはないから。

エクリプスを両手に構え、魔物を斬殺しながらあなたは走る。その目には、確かに歓喜の感情が存在する。

走って。敵を見つけて。殺して。走って。敵を見つけて。殺して。
何度も何度も繰り返し、ただ先に進む。屍の築く道だけが、あなたの進んだ後に残っていた。

魔物の討伐数が200を越えようとしたところで、あなたは異変に気付く。
まだ最深部には程遠いのに、道がない。しかし、熱気は入口とは比べものにならないほどに強烈なものになっている。
熱傷をスターロードで治癒しながら、あなたは考える。

道すがらに冒険者の白骨死体が散乱していたことから、彼らもここより先には行けていないだろう。
僅かに生き残った者が更に奥で絶命している可能性もあるが、その奥に続く道が分からない現時点は、その可能性を除外しておく。

周囲を観察し続けるあなたはふと、あることに気付く。岩肌の色が、明らかに変わっている。
目の前の線路が続いている先に、突然壁が出来ている。その壁周辺だけが不自然に黒いのだ。
ならば、とあなたはアマカケルを構える。月光のような白銀の刃が、暗闇の中で光を湛えている。

目を閉じ、集中する。肌の熱さすら忘れ、滴る汗の感覚すらも無くなる。

完全な無を感じ、時が止まったと錯覚するほどの静寂の中。不意にあなたは目を開き、虚空を断ち切った。

鞘に刀を収める音だけが発生して数秒後。目の前の壁は突如として崩れ落ち、その先の姿を見せる。

あなたの放った一閃は、壁が道を塞ぐその事象を断ち切り、殺した。後は、自ずと道を開いてくれる。

そうして開かれた通路には、マグマの滝が流れる絶景が広がっていた。

下1のコンマが61以上で、エルオム坑道に神器が存在します。

えいや

神器が存在するのが決まったので終わり。
一応こっちでこのダンジョンで獲得出来る神器は既に決めてますが、神器たちに自由を!天命に任せよ!って人は何か一言おねげえします。
要望があれば、コンマ判定でどの神器が出てくるかも決定します。そうでなければこっちで全部決めちゃいます。

ではサラダバー。

乙、>>1が決めたのでいいんじゃない?

おつ

乙です
>>1さんが決めたのでいいと思います


>>1にお任せで

明日か明後日くらいに投稿します。
今後の展開を考えてパンピー冒険者を二人くらい募集です。
良ければテンプレ使ってね。


【名前】名前。
【性別】男か女かその他か無いか。
【種族】人間獣人魔族エルフと色々いる。
【魔法】どのような魔法を使うのか。
【詳細】どのような人物か。

【名前】ッパ
【性別】不明
【種族】獣人
【魔法】四次元ポケット
【詳細】よくお菓子を勧めて来る

【名前】ルーシィ
【性別】男
【種族】人間
【魔法】初歩的な魔法のみ
【詳細】能天気で気楽家、勢いに身を委ねて生きている

【名前】エルウッド
【性別】男
【種族】人間
【魔法】身体強化
【詳細】大柄な壮年の剣士
快活ながらも、落ち着きもあるベテラン冒険者
強いことは強いが、あくまで一般的な冒険者の域を出ない
一方でしっかりした仕事振りで、後進の面倒見が良く、ギルドからは信頼されている
女性と交際したことがなく、お嫁さん欲しい

【名前】ビギナー
【性別】男
【種族】人間
【魔法】冒険者を目指す上では必須とされる初歩的な魔法(ただし、習熟度は低い)
【詳細】優男でそそっかしい青年。腕っぷしは弱い上に、魔法にも優れていないため、同期からは見下されている。ただし、その分、向上心は高く、いつかは伝説の勇者(主人公)のようになって人々を救いたいと考えている。

【名前】シルファ
【性別】女
【種族】エルフ
【魔法】精霊魔術
【詳細】冒険者になって数年ほどのエルフの美少女
穏やかで優しく柔らかい物腰
弓と精霊の力を借りた癒やしの魔術を扱う、頼れる後方要員
めったなことでは怒らないが、怒らせると柔らかい物腰はそのままに、無駄に洗練された格闘術や関節技を使う

【名前】ドルク
【性別】男
【種族】人間
【魔法】火炎魔法
【詳細】冒険が好きな好青年(最近冒険者になったばかり)。明るく熱血漢な性格。火炎の魔法が得意。剣を使っており剣術も扱っている。剣に炎を纏わせて戦うこともできる。

【名前】シャウト
【性別】男
【種族】魔族
【魔法】自分の影を操る魔法(影を使って攻撃や防御等できるが影が出来ない暗い場所では発動できないので、その時は灯りで影を作る必要がある)
【詳細】頭にヤギの角がついており、耳が尖っている青年。茶髪で目が隠れている。冒険者になって2年くらいになる。性格はどんなことでもネガティブになるが仲間想いで仲間のことを大切に思っている。槍使いで槍術に手掛けている。槍と影を同時に扱う戦闘スタイルをとる。

【名前】ガウリス
【性別】男
【種族】鬼人
【魔法】岩石系魔法(岩を弾丸のように飛ばしたり、隕石ように降らせる等岩を操れる)
【詳細】黒髪短髪で額に一本角がある筋肉質の男でベテラン冒険者。無口でほとんど話さないがギルドの人達からは頼れる兄貴肌の人。格闘家でもあり、拳を使って戦うためグローブをはめている。鬼人族なので結構な怪力がある。

あけましておめでとうございます。
これからもちまちま進めていきますので気長によろしくお願いします。
キリのいいとこまで進めます。

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あなたは高揚していた。どうしようもないほどに心が躍っていた。溶岩遊泳を試みても良いくらいにノリノリだ。

そんなことをしたら骨の髄まで燃え尽きて消し炭になるのは目に見えているので、流石に実践はしない。
なお、安全が担保されているのなら躊躇せず飛び込むつもりではいる。

そんな浮かれまくりなことはさておき、あなたは現状の把握に勤しむ。
今までに仕留めた魔物は前座も良いところだ。これからが本番であり、本命のいる本拠地とも言える。
その証拠に、先程までの魔物は炎を纏っていたのに対して、今目視出来る魔物は溶岩を噴出している。

基本的に、溶岩を操る魔物は炎を操る魔物の上位種として認識されている。普通の魔物は、溶岩よりも高温の炎を発生させられないためだ。
最上位種になれば、聖炎や黒炎といった規格外の炎を操るようになるが、そんな魔物は滅多にお目にかかれない。というか、出没したら人里が滅ぶ。

ともかく、より過酷な道が続いていることだけは確かだ。
ここまで高温の魔物だと、半端な水魔法や氷魔法も弱点ではなくこちらの脅威となりかねない。
そんなものを使える神器も味方もいないので関係ないが。

『いくらマスターでも、この暑さは流石に命に関わります。一度退いて対策を練るべきだと思います』

火傷を負いながら絶景を眺め、探索を続けているあなたにヒミカが苦言を呈す。
彼女の提案は正しい。最適解と断言出来る。だが、あなたはテンションが上がっているので従わない。

『えぇ…!?』

アーマリーにいるため姿は見えないが、声色から頭を抱えているのが目に見えている。
うごごご、と唸っているのも聞こえる。

テンションが上がっているので、このまま突き進みたいのも本音だが、あなたが撤退しない重大な理由が一つある。

というのも、あなたはこの洞窟に入るために柵をぶった斬って閉鎖していた岩盤をぶっ壊した。盛大に。
さらにさらに、たった今最深部に繋がる岩盤すらも破壊した。これは非常に大問題だ。

あなたがここで撤退すると、中の魔物が外に出かねない。今までは道が塞がれていたからエルダの町に危険は及ばなかったが、開かれた今となっては話は別だ。
この探索を以って問題を解決する。それが、たった一つの希望なのだ。
でないと町は炎に包まれ大炎上祭りになるし、啖呵を切ったあなたは死ぬほどダサい。

暑さで頭がやられたのか、と心配していたヒミカは、かなり真っ当な理由が提示されたのでもの凄くびっくりした。

熱気で全身と体内を灼きながらも、あなたは躊躇なく先を進む。
望んでいた冒険者らしいことが出来ているのが、原動力となっているためだ。
溶岩の滝、溶岩の川。そしてそれを泳ぐラヴァサハギンに感動しながら、あなたはアマカケルを携え片手間に魔物を鏖殺していた。

エクリプスではなくアマカケルを使っているのは、偏にリーチ不足と火力不足だったからだ。
エクリプスを貶す意図は断じてない。これは、彼女ら神器の性質の違いと言っても良い。
アマカケルは一本の刀であり、その固有能力は攻撃に特化した謂わば『防御不能即死攻撃発射装置(敵絶対殺すウーマン)』だ。
対するエクリプスは二本の短剣であり、その固有能力は暗殺に特化した謂わば『認識不能攻撃発射装置(一方的な虐殺するウーマン)』だ。

そもそもが短剣であるが故にリーチが短く、人を殺めるために極限まで効率化されたが故に魔物とタイマンする際は相対的に火力が低い。
人間相手に殺害目的で使うなら、彼女が一番強いと断言出来る。そんな日が来ることはあまりないと思うが。

あなたは、利用取り止めとなって不貞腐れるエリーを慰める。
使えるタイミングが来たら最優先で使うし、君は対人神器最強の存在だ。自分を誇りに思え。
そんなことを伝えると、途端に上機嫌になった。クッソちょろくて困る。

身体中がジュージュー焼ける凡人なら発狂しかねない地獄の中、あなたは声無き会話をしながらずっと進んでいた。

最深部に着く頃には、血気盛んだった魔物たちが後退りして逃げていたのは気のせいだろう。

手を出した味方が即死して、この灼熱地獄の中でも平気で行動する化け物に関わりたくない。
なんて思っているわけがない。

最深部に到達したあなたは、気配を察知して神器を構えていた。
装備しているのはスターロード。現在進行形でダメージを受けている身体の治療と、万一被撃した際に迅速に体勢を立て直すためだ。

溶岩の海にポツンと浮かぶ小さな孤島。その上に立ち、あなたは意識を集中させる。

来る。危機感が鳴らす警鐘に応え、あなたは鍵杖を横薙ぎに振る。
鈍い音が響き、あなたの全身が震える。力比べは互角といったところか。
孤島から弾き出されたあなたは、壁を蹴って孤島に舞い戻る。
吹き飛ばされた魔物は、また海に潜って姿を消した。
あまりの速さに一瞬しか見えなかったが、あの特徴的なシルエットは。
それは紛れもなく、奴だった。

『アラバコア…!気をつけるんだよますたー様!奴の突進は山をも震わせて噴火を起こすんだ!!!』

溶岩鮪アラバコア。災厄獣には該当しないが、それと同格の力を持った魚だ。
その肉は神々も喉から物理的に手が出て欲しがったくらいに美味い。

嘗ての戦争で出会った強敵(とも)と互角、いやそれ以上の強者と巡り会えたあなたは、表情が歪む。
それに対し、アラバコアはぴちぴちと跳ねることで反応を示す。

食わせはせん、食わせはせんぞ。そんな強い意志を感じさせる突進が、あなたを襲った。

これでおしまいです。牛歩ですみません。

おつおつあけおめ

あけおめ乙です

敵絶対[ピーーー]ウーマン
一方的な虐[ピーーー]るウーマン
絶対癒やすウーマン
絶対状態異常与えるウーマン 

隙がない布陣だなあ……
強いて足り無さそうなものを言うなら広範囲火力かな

おつ
鮪とはシュールな

今日の夜に神器との邂逅までやります。

乙です 期待

重くて疾い。それが、あなたがアラバコアに抱いた感想だ。
数mの巨体が高速で突っ込んでくるのだから、一撃が重いのは当然だ。
だが、些か重すぎる。明らかに体格とパワーが見合っていない。

そんな分析をするあなたを他所に、溶岩を纏って煉獄の弾丸と化したアラバコアは地の利を活かすべく溶岩中からの突撃を繰り返す。
今はまだ対応出来ているが、一瞬でも油断すれば致命傷は避けられないそれをただ防ぐだけでは勝機が無い。

『危ないっ!』

ルーナの反応よりも先に、あなたはスターロードで強烈な一撃を往なす。
そして、半身が焼け爛れた。
アラバコアは溶岩塗れで襲ってくるのだ。近接で対応すればどうなるかは火を見るより明らかだ。
というより、溶岩を浴びて炭化しないあなたがおかしい。人間を辞めてるんじゃないか、と神器全員が思った。

「ーーー!!!」

勝機と見たアラバコアは、突進ではなくその巨大な尾ビレで溶岩をぶち撒けた。
一滴一滴が致命的な赫い雫を、あなたは神器をアマカケルに変更し暴風で溶岩雨を拒絶、そのまま風と共に空を舞った。
天井付近まで逃げ延びたあなたは、小手調べに風の刃を撃ち出す。

「ーーー」

アラバコアは逃げることなく、堂々とそれを受け止める。
鋭い音が数度響き渡るが、アラバコアはピンピンしていた。この様子では、かすり傷にすらなっていないだろう。

『何重もの岩石の鱗が本体を守っています。生半可な攻撃は通さないのでご注意を…!』

ヒミカの警告にあなたは眉を顰める。
なるほど、通りで一撃が重いわけだ。と攻撃力の高さも得心がいった。

天然の重装鎧に身を包むのなら、その分威力が上がっているのも頷ける。
おそらく、様々な金属の微粒子が内部に混在し強度を底上げしているのだろう。
剥がれた欠片を精錬するだけで逸品が出来上がりそうだ。

そんなくだらない考えを巡らせながら、刀を構えた。

『パパ、逃げて』

命あっての物種だと、彼女なりに説得をする。しかし、あなたは退かないし退けなかった。

ここで取り逃がせばどうなるか。どれほどの被害が出るか。それが予想出来ないほど、おめでたい頭はしていない。

だから、ここで殺す。刺し違えてでもこの手で仕留める。

強い意志を秘めた双眸がエルオム坑道に巣食う脅威を見据える。
白銀の刃が、風を解き放った。

アラバコアは自身の勘の良さに感謝し、恨んでいた。
四日前から、尋常じゃない力を持った存在が近付いていたのは知っていた。

故に、その時から人類に気取られないように少しずつ棲家を広げていた。
折角手に入れた安住の地を奪われないように。全力を出せるように。

しかし、完成することなくそれがやって来た。神器なる、忌まわしき物を携えて。

ならば、殺す他ない。敵前逃亡など自身の強者としての矜持が許さないし、奴に勝てなければどうせいつか殺される。

そして、絶対に逃がさない。自身を殺し得る存在をみすみす逃すわけがない。
必ず、ここで殺す。自身の安寧のために。

風圧でマグマが吹き飛び、壁にへばり付く。どろりとした液体が、滴り落ちていく。
直撃を狙ったが、野生の勘で避けられたようだ。

降下しつつ、あなたはアマカケルからスターロードに変更して迅速に治療する。
神器の同時使用が出来ない以上、回復しながらの戦闘は不可能と言ってもいい。
手早く回復し、攻撃出来る時間を増やすしかない。

『『ごめんなさい』』

ヒミカとルーナが頭を下げるが、仕方ないことだとあなたは突っ撥ねる。
神器にとって、他の神器と併用されるのは、一糸纏わぬ姿でくんずほぐれつイチャイチャラブラブしているのと同義なのだ。
そういう特殊性癖でも無ければ、到底受け入れられないだろう。
立場を自身に置き換え、同性の戦友と同じことをしている光景を想像し吐いたのは記憶に新しい。
あなたにとってそれくらいに嫌なことなので、やらないからと文句を言うつもりなど一切ない。

治療が終わったと同時に、アラバコアがその巨大な尾ビレであなたを打ち払った。
辛うじてガードは間に合ったが、勢いを殺すことは叶わず、岩盤に吹き飛ばされる。

粘ついた溶岩が背中に纏わり付き、焼いていく。スターロードを握ったままなので死にはしないが、大火傷と回復が交互に繰り返されるのはたまったものじゃない。

苦痛に顔を歪めていると、ダメ押しの突撃があなたを襲う。
その痛烈な一撃は、片目を潰す結果に終わった。

『パパっ!?』

砕けた岩盤と共に宙を舞ったあなたは、姿を露わにした空洞に吸い込まれる。

それと同時に、意識を失った。

目が覚めると、どこかの街中にいた。
広場の柵から身を乗り出すと青い海が見え、そこかしこに純白の家が建ち並んでいる。
綺麗な街並みだと感心するが、人の気配は感じられない。

このようなことは何回もあったな、と感慨深いものを感じつつ、足を進める。
今見えている街並みは、書籍で目にしたアクルカ共和国のそれと似ている。が、掲げた旗に記されている国章は現代のそれとは違った。

昔に読了した御伽噺で見たような気がする。あれは確か、輝かしい功績を残した英雄の冒険譚だったか。

そんなことを考えながら向かったのは、知らない言葉が刻まれた看板が立ち並ぶ大通り。

露店が沢山存在しているが、店主と思しき人影は無い。それどころか、通行人すらいない。

生命の存在しない寂しい大通りを歩いていると、空間が突如捻れ闇に覆われた。

闇が晴れると、今度は宮殿の中、玉座の間に移動していた。

鎮座する玉座に視線を移すと、そこには大柄の女性がいた。外見から想定される年齢は大凡20代後半、あなたより一回り歳上だ。

「ど、どちら様ですか…?」

おずおずと声を掛けてきた女性に、簡単な自己紹介をする。
新米の冒険者であり、神器を収集している者だ、と。

その言葉を受けた女性は、露骨に悲しそうな顔をした。

「なら、ここから出た方がいいです。私は神器に相応しくないので…」

何故か、とあなたが問うと、むぐ、と言葉を詰まらせて女性は俯く。
彼女が自分をどう思っていようと、神器である事実は不変だ。

神器たらしめる逸話が、証明が必ず残っている。
たとえそれがどれほど悲惨な物語だったとしても、その物語が存在していれば、神器となるのだ。

「でも、私は。ただ、残っただけ、なんです」

それは違う。そうあなたは強く言い切った。
運も実力のうち。とはよく言われる言葉だが、それは戦う人間にのみ当てはまることだ。
神器は自分一人では何も出来ない。武具であるが故に。
だが逆に、武具であるが故に使い手に極大の恩寵を齎すのだ。彼女を使っていた英雄だって、彼女がいなければ道半ばに屍になっていたはずだ。

「違いますっ!あのお方は、強い人だから…」

「私は…弱いから…。他の神器さんは、皆強かったから…」

でも、だって。と必死に否定を繰り返す女性に、あなたはなおも食い下がる。
どのような武具も、使い手が未熟ならただのガラクタだと、自身が一番知っているから。

半ば口論になりかけたところで、あなたが大きく咳払いをする。
それに女性はギョッと驚き、玉座の影に隠れた。

「…えぇ!?!!」

怯える女性を無視して、あなたは現状を説明する。
自分は今、絶対絶命な状況にいること。周囲は溶岩に囲まれ、重い一撃を繰り出す強敵と戦っていること。
攻撃力は足りているが、防御力が致命的なまでに足りていないこと。

それさえあれば、勝てること。

「っ!?」

女性は、あなたの言葉に目を見開いた。

あなたは手を差し伸べ、もう一度言葉を紡ぐ。

生き延び、人々を救うために力を貸してほしい。
君は使えない神器じゃない。英雄様に相応しい神器だと証明してみせる。

そう、はっきりと言葉にした。

いつからか、孤独(ひとり)でいるのに慣れていた。
あのお方はもういない。命ある存在は、やがてこの世を去るから。
それは神の子孫であっても同じ。時が経てば身体は衰えて、病にも罹る。

あの人は最期に、何と言っただろう。

『お前は我の生きた証。お前は我の誇り。だから、我と共に消えてはならぬ』

『我が英雄に、王になれたのはお前たち神器があったからだ。この身一つでは、悪を打ち倒すことなど到底叶わぬ夢であった』

『故に。真に讃えられるべきは激闘を生き延びたお前だ。死にゆく老いぼれでは、ない』

そんなことを、言ってたっけ。

彼は何故、戦っていたのだろう。

富のため?名誉のため?
違う。苦しむ人を助けるためだ。

なら、私は何のために在り続けるの?

そんなこと、決まっている。

たとえ非力な神器でも、私を望む人がいるのなら。
その人のために、全てを捧げる。

私なんかの力で良ければ、いくらでも差し上げます。
だから、必要ならば私をお呼びください。私の名は。

王鎧袖『バヴルス』。

目を覚ますと、そこには石の棺があった。空洞にポツンと眠るそれは、不思議と安らぎを感じさせる。

焼け爛れた身体を無理矢理動かし、それに触れる。アラバコアと自身の位置関係からして、気絶してから数秒も経過していないようだ。

トドメを刺さんと構えるアラバコアを他所に、石棺を開ける。
そこには、人の頭一つ分と同じ大きさの肩当てがあった。

治療をある程度済ませたのと同時に、アラバコアが溶岩の荒波と共に押し寄せる。
狭い空洞の中では、上に逃げようとも避けられない。
文字通り、絶死の攻撃。

それが迫りながらも、あなたは笑った。

そして、声高らかに叫び、その名を呼んだ。汝の名は。

王鎧袖『バヴルス』

閃光が周囲を照らし、視界を奪う。そして、轟音が鳴り響く。

アラバコアの一撃で、一人の人間は燃え尽き、すり潰された。

はず、だった。

「ーーー!?」

魚なので顔色は伺えないが、アラバコアが驚愕しているのが目に見える。

それもそのはず。その一撃で散るはずだった人間が、片手で突撃を受け止めていたのだ。
驚かないわけがない。つい先程まで満身創痍だった人間が、良くて互角のパワーだった人間が、防ぐなど有り得ないことだ。

獰猛な顔つきをしたあなたは、両手でアラバコアの顎(あぎと)を掴み、蹴り飛ばした。
外殻に罅は入らないが、その衝撃で巨体が浮く。
そのまま溶岩を泳ぎ、空洞から脱出。小島まで移動する。

『私の加護があれば、溶岩も打撃もヘッチャラです…!頑張ってください…!』

あなたは頷いて応え、拳を鳴らす。
そして、第二ラウンドの開始を告げるあなたの咆哮が、エルオム坑道に鳴り響いた。

今日はここまで。次でアラバコア戦は終わりだと思います。

募集した冒険者はもう少し後に出す予定なのでお待ちください。

おつ!

おつ

明日の夜に更新予定です。
遅れて申し訳ありません。

報告乙

多少間が空いても定期的に報告と投下をしてくれるから安心できる

流石に一週間空くのはもうきついか……

ここ最近止まるスレが多いなぁ

投稿出来ず一週間以上音信不通で申し訳ありませんでした。
以後このようなことが無いように気をつけます。

生命を悉く焼き尽くす灼熱の中、人と鮪が鎬を削る。その争いの余波で、岩盤には亀裂が入っていた。

『パパ、頑張って』

『ますたー様ならやれるよぉ~。わたしの舌を唸らせること間違いなしの激ウママグロ、期待してるからねぇ!』

『状況が状況とはいえ、力添え出来ないのは心苦しいのですが…。マスターならきっと、ううん、絶対に勝てます!』

『何があっても私が癒します。だから負けないで。死なないでっ!!!』

虚空からの声援を受け、激闘の中で青年は笑う。
いつだって、背中を後押しされるのは心地よいものだ。それが親しい者から送られたものならば、尚更。

蒼い瞳は輝きを増し、視線は氷点下になる。冷徹な眼差しの先には、逃れ得ぬ死に取り憑かれた哀れな犠牲者が映っていた。

ぞくり、と首を刎ねられたような錯覚を感じたアラバコアは、攻撃を止めた。
眼前の冒険者は防具を身につけているだけだ。自身を殺し得る武器を携えてはいない。

彼が様々な武器をしているのは、この対峙を経て知っている。
瞬間的に治癒を行える杖。風を放つ刀。確認出来たのはこの二つだけだ。
敢えて挙げるならば、つい先程入手した肩当ても入るだろうか。あれを身につけているとこちらの攻撃は意味を成さないのは厄介だが、あちらも有効打は無いので焦る必要は無い。はずなのだが。

防御を貫くことなど出来ないはずなのに、殺意は外殻越しに強く感じられる。
既に死が確定しているような、首元に牙が食い込んでいるような、絶望的な光景を幻視した。

そんなことはあり得ないと思考するも、破滅の未来が目の前に在り続けた。こうなると、話は別だった。
これ以上、奴と戦うのは危険だ。そう結論付けたアラバコアは、少し前まで持っていた強者としての矜持すら投げ捨て、保身に走った。

幾ら肉体が強靭になろうと、人間であるなら自身よりは速く泳げない。と、努めて冷静な判断をしながら。
背を向け、ただひたすらに海の底を目指し、遁走した。

敵意を感じなくなったあなたの行動は早かった。
即座にラーデインを装備し、跳躍。魔力の矢を溶岩の海に目掛けて撃ち出した。

水音と共に光の矢は海中に消える。静寂が空間を支配する。無音が続くこと数秒の後。

「ーーー!???!!!!」

溶岩の海が、爆ぜた。

効果は抜群だ、とあなたはしてやったりと言いたげな表情をする。
口角が上がり喜びをこれでもかと表現しているその顔は、悪人にしか見えないが。

ラーデインから引き出した音域魔法は、至って普通の音爆弾(ノイジーボム)だ。神器経由なので出力は段違いだがそれでも、アラバコアのような大物を仕留めるには無理がある程度の火力しか無い。

音は波であり、衝撃波でもある。爆音で窓ガラスが揺れることも、割れることも珍しいことではない。
凡人なら鼓膜が破裂して脳に著しい損傷を与える威力の音が、溶岩という液体の中で幾つも発生したのだ。
強烈な衝撃波がダイレクトに、その巨体を揺らす。死にはしないとはいえ、相当に堪えることは想像に難くない。

幾重にも重なる爆発に、アラバコアは海中から引き摺り出される。
苦痛から逃れようと飛び出したアラバコアは、さながら一本釣りされたマグロのようだった。

『あ、これは勝ちだね』

空中の巨大マグロを目にしたアマネが、確信を持って呟いた。
それもそのはず。今浮かんでいるアラバコアは、衝撃波によって外殻が剥がれ、その本体を剥き出しにしていたのだ。
防御を無視して絶死の斬撃を放つアマカケルの権能がある時点で、アラバコアは狙われる隙を作ったら敗北確定なのに、空中という身動きが取れない状態で自身を護る鎧を失っているのだ。
これでアラバコアが勝ったら逆におかしい。この状況ではどんな保険に入っても助からない。御陀仏確定だ。

それでも、と最期の抵抗として体表の溶岩を振り撒くアラバコアに、あなたは無慈悲に刀を向ける。

そして、音を置き去りにする一閃が、命を断ち切った。

これで終わった。そう告げる長い溜め息が、空洞に響く。
スターロードの権能で傷を治しながら、あなたは周囲を見渡した。

激戦の爪痕がそこかしこに残されており、今にも崩れそうだ。というより、現在進行形で崩れている。
拳大の石が頭に落ち、砕けた。ほんのちょっと痛い。

ここに長居したら、流石のあなたでも生き埋めになってあの世行きになるのは確定的に明らかだ。
これ以上留まる必要は無い。とあなたは足を進める。

『あぁ…至高の大トロがぁ~…』

エルオム坑道から脱出までの間、項垂れるアマネの落胆の声がずっと聞こえていた。

『え、えと…。ドンマイですぅ…』

そして、新入りのバヴルスがそれを宥める過酷なお仕事に就いていた。

坑道を抜けると同時に、入り口が崩落した。これでは、二度と中に入れないだろう。
だが、問題は無いはずだ。新米冒険者の訓練場が一つ潰れただけで、深奥に潜んでいた大いなる脅威は排除された。

無用な犠牲者が増え、エルダの町が炎に包まれお祭り騒ぎとなる悲劇は避けられたのだ。めでたしめでたしである。これほど素晴らしい喜劇は他に無い。

「めでたしめでたし!じゃあないよぉ~…。確かに死人が増える事態は避けられたからそれはいいことなんだけどさぁ。わたしは数多の美食家(グルメ)が一生を捧げてでも追い求める『神泣かせの大トロ』って言われるアラバコアを一口でもいいから味わいたかったよ…。あ、神泣かせ云々は今適当にでっち上げたんだけどねぇ」

「でも絶対美味しいと思うんだよねー…。わたしたち神器と同じような感じでその味が言い伝えられてるんだから、不味かったら詐欺だよ詐欺。何百年も人を騙すとか、思い付いた人は悪魔にも劣る畜生だよ」

ここまで熱弁するアマネを見るのは久しぶりだ、と手の届かないところに行ってしまったアマネをあなたは遠い目で見る。

そして、あんな場所で生きてる魚が美味いわけがない、というあまりにも無慈悲なマジレスをかました。

「それを言ったらおしまいだよぉ!!!!!夢くらい見させておくれ!!!!!!!」

と、容赦の無い一撃に悲痛な叫びを上げる美食家アマネだった。

時間が無いのでここまでです。
お待たせして申し訳ありませんでした。

おつおかえりー

よかった

乙です
アマネ楽しいキャラしてるなあ

少しだけ投稿します。

帰路の途中で治療を終えたあなたは、閉じていた片目を開ける。視界は良好、視力も正常。完治したと断言出来る。

「普通なら再起不能レベルの負傷だったんですけどね。マスターの耐久力には驚かされますし、私の権能が役に立って嬉しいですっ」

ルーナの言葉に首肯で返答し、視線をバヴルスに移す。彼女は宇宙の真理に気付いてしまった猫のような、呆然とした表情をしていた。

「どうしました?」

ヒミカの問いに、あうあうと言葉にならない声を漏らしバヴルスは困惑していた。何かあったのだろうか。

「あります。もの凄くあります。…その、どうして神器の私が、人の形をしているのか。本当に意味が分かりません…。あの人と一緒にいた時も、防具として存在していただけですから…」

「心象風景(クオリア)の私にそっくり…というか、私そのものなんです。その、服まで完全に再現されてて…あうぅ…」

そう言って顔を赤らめるバヴルスは、凄く露出度の高い服装をしていた。エッチなのはいけないと思います。
自分からそういう服を着ているのに恥ずかしいのはおかしい気がする。

「わ、私だってこの服が好きなわけじゃ…」

首を横に振り否定するバヴルスのたわわがぶるんぶるんと揺れる。重ねて言うがエッチなのはいけないと思います。

「うぅ~…!」

恥ずかしさからか、バヴルスの目尻に涙が浮かび始めた。これは不味い、とあなたは彼女慰め、話を進めることにした。

「その、なんだ。これはますたー様の持つ魔法のようなものでね。詳しくはよく分からないけど、ますたー様を保有者と認めたら、わたしたちもこうなったんだよねぇ」

「無機物に命を与える魔法…ですか?」

「ううん、違うね。わたしたち神器を生まれ変わらせる魔法…と解釈した方が正しいかな。無機物に命を与えるのなら、彼が買った武器とかも人になってなきゃおかしいからね」

「魔法なのか体質なのか、そこまでは分からないけど。それでも、魔法に相当する異質なものであることは確かだね。だから、ますたー様は『再誕(リンカーネーション)』って呼んでる」

あなたは頷き使い物にならなくなった剣を見せる。命を与える魔法であるなら、これにも命は宿るはずだ。
だが、何も起こらない。うんともすんとも言わないそれを、あなたは片付けた。

「…あなたって、何かとんでもない血筋の生まれだったりしません?例えば、神族の末裔だったり英雄の子孫だったり」

得体の知れない何かを見るような目をしたバヴルスの問いに、あなたは大した血は流れてない、と否定する。
ただ、貴族の家に産まれた恵まれた人間だと、皮肉を込めて答える。
あなたは恵まれていた。衣食住には困らず、自由を謳歌していたから。
あなたは恵まれていた。本来なら長い時間と努力を費やして見つけ出す伴侶を、労せず得ていたから。

その全てが、自分を縛り付ける枷にして、自分を閉じ込める鳥籠だと、気付いてしまったが。

あなたは不運だった。共に戦った戦友、付き従う神器以外から、或いは彼らからすらも、人として扱われていなかったから。

彼を真に理解する人は、誰一人として存在しない。
化け物のことなど、誰も知りたくないから。

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意気揚々とエルダの町帰還したあなたは、店仕舞いの最中だったギルドに入る。
目を点にしたメリッサと、入った瞬間に視線が交錯する。

「おかえりなさい。あの、エルオム坑道はどうでしたか…?」

問題は解決した、とあなたは答える。それに付け加え、犠牲者のドッグタグを回収出来なかったこと、エルオム坑道が盛大に崩落したので、二度と立ち入ることが出来なくなったことを謝罪した。

「あ、いえ。それは大丈夫です。犠牲者はこちらでも把握してますし、あんな事態になった以上、金輪際立ち入りは許可されないと思ってましたから」

メリッサの返答に、安堵の表情を浮かべる。怒られないで済むならよかった。

「…やっぱり、お強いですね。あの時から変わらず」

それだけが取り柄だと返し、あなたは踵を返した。
そして、去り際に一言だけ呟く。

「………!いえ、それでは申し訳ありません!私に出来ることなら、何でもいたします!」

報酬は要らない、という呟きに対する爆弾発言に、あなたは面食らった。
そもそもとして、あなたは今回の依頼でマトモな報酬が出るとは露ほども期待していなかったのだ。
ギルド経由の依頼ではなく、今回はメリッサが個人的な依頼をしただけに過ぎない。
本人から直接そう言われたわけではないが、報酬について何も言われなかったことや腫れ物に扱うように掲示板に掲載されず放置されていたことが言外に示していた。

だから、報酬は必要無い。労働の対価は当然必要なものだが、あなたは既に受け取っている。
血湧き肉躍る溶岩洞窟の探索、久方ぶりの強敵との対峙、死力を尽くして得た勝利、その最中で巡り逢った神器。
どれもこれも破格の収穫だ。報酬としてはあまりにも多いのでまだ働かなくていいのか寧ろ疑問なくらいだ。

故に、メリッサの返答はあなたとしても非常に困る。人並みに物欲等はある方だが、こういった自分に有利な状況に託けて欲望を満たそうとするほど、あなたは外道に堕ちてはいないのだ。

だが、何かしらを受け取らねばメリッサが引き下がらないのは明白だ。
あなたは逡巡し、譲歩案を出すことにした。

「そ、それだけで良いのですか!?」

構わない、とあなたは頷く。疲れた身体を休めるには、美味い飯が一番だと相場が決まっている。

あなたの胃袋を満たし、満足させる一食。それが、あなたの要求だった。

ギルドを閉め、制服から私服に着替えたメリッサは、何やら赤面しながら先導する。
対するあなたは至って自然体。だらけにだらけきっている。激闘の後で疲れているのだから、さもありなんと言う他無いが。

「じ、実は女性の家に入るのは慣れてたりしますか…?」

そんなわけがない。ただ単に、メリッサが意識するほどの関係性ではないだけだ。
ギルドに所属する受付嬢にして、愉しい依頼を斡旋してくれた恩人。ただそれだけだ。
そんな人をどう意識しろというのか。ご教授いただきたいくらいである。

「そこまで言われると、何も言えませんね…」

はうう、と項垂れる受付嬢メリッサの表情はかなり落胆していた。
彼女の態度からして、何かしらで面識があるのは間違いないが、彼女と出会った記憶が無い。
ここまで美人ならそうそう忘れないと思うのだが。

思い出せずにいたあなたは、程なくしてメリッサの自宅に到着した。

「狭い場所で恐縮ですが、ゆっくりしてくださいね」

ドアを開けるとそこには、二人用のサイズの机と二脚の椅子が置かれた部屋が目に入った。
なるほど、確かにこれは狭い。一人暮らしならこれで充分なのだろうが。

「まあ、そうですね。数年前はもっと大きな家に住んでいたのですが…」

そう告げたメリッサの表情は暗かった。嘗てはエルダの町も戦火に包まれていた。
戦火に巻き込まれ、喪ったのだろう。家も、家族も、全て。そういう話はよくあることだ。

懐かしい記憶だ、とあなたは物思いに耽る。戦列に加わったのが八年前で、この町で魔王軍を迎撃したのが六年前だったか。
あの時は物資も少ないし神器なんて大それた物は持ってなかったから、苦労したものだ。
何人仲間を喪ったことか。何人仲間を除名したことか。きっと、彼らからは恨まれているだろう。
別にそれでもいい。恨まれることには慣れているし、あの時の選択に後悔は無い。

各々が過去に思いを馳せ、暫し無言になる。
気まずそうにメリッサが咳払いをしたので、思考を中断させる。

「せっかくのもてなしなのですから、こんな暗い雰囲気は終わりにしましょう」

メリッサの発言と同時に、ワインボトルが置かれる。何の変哲もない、至って普通の白ワインだ。
酒は苦手だ、と苦笑するが、ジュースのように爽やかだから大丈夫だと返されたので、お言葉に甘えることにした。

ここまでです。

まだパンピー冒険者を出してないのに申し訳ないですが、少し募集をば。
今回募集したいのは戦友枠と妹枠、婚約者枠です。テンプレは前回のをご利用下さい。
条件的なのは下に記述してますので、ご参考にどうぞ。
ティンと来たキャラクターをこちらで採用します。
質問等あれば、時間が作れた時になるべくお答えしたいと思います。


【戦友枠】

男女問わないが、年齢は二十歳以上限定。
途中離脱した人でも良し、最後まで共闘した人でも良し。
基本皆バカ強いが、あなたには一歩劣る。
魔族と妹は戦友枠に選べません。


【妹枠】

ガチ妹でも義妹でも良しだが、魔族はNG。
種族は魔族でさえなければ何でもOKですが、21歳以下限定です。
どうしようもないほどに弱いですが、執務に関しては完璧に出来ます。
なので現時点ではあなたの家の当主です。


【婚約者枠】

種族は問わない。魔族もOK。
年齢も問いませんが、エリューナ王国(あなたの祖国)の関係者であることは固定でお願いします。貴族も民間人も王族も大丈夫。

乙でした

テンプレは>>57でおk?

テンプレに魔法枠あるけど、この世界の人々は魔法はデフォルトで使うもんだと考えていいの?

>>118、おkです。

>>119、皆魔法を使えます。火を起こす、水を作る、程度の魔法なら余程才能が無い限り誰でも扱えます。ちなみにあなたは使えません。

戦友枠で「魔族と妹は戦友枠に選べません」と書いてあるが戦友枠も魔族NGと考えていいの?

>>121、おっしゃる通りです。魔族は婚約者枠にしか入れられません。

【戦友枠】

【名前】エルヴィス・レイヴンクロフト
【性別】男
【種族】人間
【魔法】相手の全能力を下げる強大なデバフ
【詳細】
常に不敵な笑みを崩さない金髪碧眼の美青年、華々しい貴公子然とした男。27歳。戦後も精力的に活動しており、民衆にとって最も有名な英雄
細剣使いだが、それ以上に知略面でパーティに貢献した参謀役。魔王軍との戦いでは知略をもって敵を翻弄し、権力者達の下らぬ嫉妬や陰謀をすべて見抜いて返り討ちにした
戦後は落ち目の公爵家に婿入りし全権を掌握。更なる地位と名声を得るべくその智謀を巡らせている根っからの野心家
善悪で言うなら間違いなく悪党だが、彼の目的は悪徳ではなく地位と名誉であるため、民衆に対しては美しき英雄、良き為政者として振る舞い、すべての陰謀は水面下で進行させる
栄誉を貪欲に望み権力闘争を楽しむという点で"あなた"とは正反対の人間だが、敵に対する冷酷さは一致しており、ウマは合うらしい

おまけのアラバコアの情報です。


アラバコア

別名【溶岩鮪】。災厄獣には該当しないが、数々の神話でも存在と所業、美味さを語り継がれる悪名高い魚。
成体は全長6mにも及ぶ巨体となり、溶岩の熱から自身を護る岩石の殻を身に纏う。
この殻は溶岩中の成分が固着したものであり、様々な希少金属もその中に含まれているので強度は上々。
好物は溶岩内に生息する魔物。

神話ではベタ褒めされているその肉だが、実際には金属成分等で汚染されているので食えたものじゃないし、食ったら高確率で中毒を起こして天に召す。
神様好みの味なのであって、人間の舌にはとことん合わないのだ。
これは、人間と神の肉体の在り方そのものが違うことを表している。

また、その外殻に希少金属が含まれているのは事実だが、精錬する手間を考えたら普通に原石や鉱床を採掘して精錬する方が効率的で良質な武具を作れるので、まさに煮ても焼いても食えない益の無いクソ魚なのが現実だ。

まんまモンハンのヴォルガノスで草

【戦友枠】

【名前】ライト・ギルファ
【性別】男
【種族】人間
【魔法】雷を操る魔法
【詳細】いつも明るくポジティブに考える青年。銀髪でツンツンヘヤーの21歳。平民で田舎育ち。戦斧使いでパーティーの中でも必ず前線にたっている。パーティー内ではムードメーカー的な存在でパーティーの人達の支えになっている。コミュ力が高くパーティー以外にも他の人達と話したり、友達になっている。いつか最強の戦士になることを夢にみる。主人公とはライバルでもあり親友でもある。

婚約者かつ戦友枠はOKですか?
主人公の力になりたくて同行した感じみたいな

>>127、大丈夫です。

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>>128 回答ありがとうございます
【戦友枠】兼【婚約者枠】

【名前】フィズ・クラウディア
【性別】女
【種族】人間
【魔法】彼女の蒼い目で見た魔法を解析し無効化する。彼女が生まれ持った異端の魔法
【詳細】薄い蒼色のセミロングの髪の、ぽかぽかなお日様のような雰囲気を持つ、あなたと同じ歳の女性。感情豊かで明るく、かつ優しく好奇心の強い性格
生まれ持った魔法を理由に、平民の両親ではフィズを護れないと判断され、エリューナ王国の軍の重鎮たる貴族家に引き取られる
フィズは自身が持つ魔法故に周りから一線を引いた目、畏れた目で見られふさぎ込んだ性格になっていた
ある日、あなたと会ったフィズはあなたの『再誕(リンカーネーション)』を『視』てしまう
今まで見たどんな魔法、自身の魔法よりも規格外の魔法だったが、しかしその術者は自分と同じように傷ついてる普通の男の子にフィズには見えた
同じ年頃の子と言うこともあり、フィズはあなたに積極的に交流し始め、それをきっかけに、クラウディア家の人や、使用人達とも親しくなり、生来の明るい性格を取り戻していく
同じ歳、同じ境遇の気になる男の子。あなたと交流を深めていくにつれ、フィズの感情は共感・興味から親愛、そして思慕に変わっていく
成長したフィズはあなたとの婚約が決まり、大喜び
花嫁修業だと様々なことに努力し、また規格外の力を持つあなたと一緒にいるために、他の魔法や護身術、杖術を磨き、様々な知識も学んでいった
あなたが魔王軍を討つ旅に出ると聞くと、周囲の反対を押し切り同行。魔法対策役兼、パーティーの重要な裏方として、旅の最初から最後まで共にいた
戦いが終わり、フィズはとうとうあなたと結ばれると喜び、あなたの失踪を知る
なぜ? あなたは本当は私を嫌っていたの? 私を疎ましく思っていたの? ……あなたのことを分かってあげられなかったの?
クラウディア家当主は、愛娘(フィズ)を置いかれたことに激怒し、惚れた男なら追い求めてでも添い遂げろとフィズに発破をかける
義父の発破に立ち直ったフィズは、あなたを追い求め、今一度旅立ったのであった

【戦友枠】

【名前】イステリ・オーウェン
【性別】男
【種族】人間
【魔法】思考加速。己の思考速度を数倍にし、一瞬で様々な考えを巡らせる
【詳細】
探検家のおっさん。無精髭の目立つズボラな男だが神話知識と探索能力は一級品。そして逃げ足が凄まじい
基本的にはソロなのだが、"あなた"の行く先々の遺跡や秘境で遭遇し、成り行きで加入と離脱を繰り返した
最終決戦には同行していないが、神器の入手において"あなた"達に多大な貢献をしている
鞭とナイフがメインウェポンだが戦闘力は(他の面子と比べて)低い。しかし無駄な戦闘を避ける事が得意で、遺跡の罠を利用して敵を一網打尽にするなど、創意工夫に余念がない

戦友

【名前】ツァルク・ティッツィ
【性別】男
【種族】エルフ
【魔法】補助・回復系、光属性、聖属性
【詳細】長い金髪で長身の神官で、人間で言えば30歳程度に相当する
寡黙だが繊細で思いやりがあり、仲間を気遣う頼りがいのある男
「あなた」の苦悩をある程度察しているが完全に理解できているわけでもないため
なんと声をかけたらいいか分からず見ていることしか出来ないのを人知れずもどかしく思っている
戦いが終わってからも「あなた」のことを気にかけて定期的に手紙を送っていた



【名前】アリス・フォン・テアラント
【性別】女
【種族】人間
【魔法】中級程度の魔法なら大抵そつなくこなせる
【詳細】ロングの黒髪にカチューシャをつけた、年齢以上に大人びているクールでしっかり者の18歳
異常な身体能力を持ち考え方が貴族らしくない兄を見て「あっ、これ当主を継ぐのは私だな」と察して幼いころから当主になることを見据えて生きてきた
すでに当主としての高い意識を備えており、当主としてはめちゃくちゃなことをしてくれた「あなた」を許さないというスタンスだが妹としては「あなた」を気にかけている
人間離れした「あなた」を決して恐れてはいないが当主という立場があるせいであまり「あなた」に肩入れしすぎることもできず板ばさみになっている

【婚約者枠】

【名前】ラウル・エアリス
【性別】女
【種族】人間
【魔法】植物系魔法(その場で花や草木等を生やすことができ、それを操ることができる。生やした草木は相手を捕縛、攻撃、防御ができ、さらにいるだけで回復できる花をを咲かせる事も可能)
【詳細】ショートで黄緑髪の女性。おしとやかな性格でいつも笑顔でいる。花が好きでよく花を育ている(植物に関する知識も豊富)。エリューナ王国出身の貴族で母親が植物学者、父親が商業関係のトップ。"あなた"と同じ歳で幼馴染み、よく一緒に旅をすることがある。姿はみたことないが"あなた"のとこに神器がいることは知っている。戦闘時は杖を武器に戦いそこで植物系魔法で闘っていく。子供の頃に結婚の約束をした事があり、本人は覚えている。今でも"あなた"の事が好きで結婚の約束を果たそうと考えている。

【戦友枠】

【名前】ギルバート
【性別】男
【種族】人間
【魔法】重力魔法
【詳細】
通称"黒騎士"。全身鎧を纏った寡黙な騎士。魔王軍に故郷を焼かれ、家族も恋人も失った。魔王を倒せば復讐を終えられると思っていたが、憎悪の炎が消える事はなかった
今は魔王軍の残党狩り部隊を率いているが、職務の範疇を越えて暴走しているとの噂もある
「戦争は終わった」と割り切れる程彼の憎しみは軽いものではなかった。すべての魔族を[ピーーー]か、彼自身が死なない限り、その復讐は続くだろう

【妹枠】

【名前】ミラ・ルーファス
【性別】女
【種族】人間
【魔法】自身のIQ(頭脳)高める魔法。それにより高い情報分析や作戦などが可能になる
【詳細】黒髪ポニーテールの19歳の女性。無表情で感情を出さないがしっかり者ではっきりと言うことがある。生まれてから孤児で"あなた"の両親に引き取られる。その為、義妹で"あなた"とは本当の兄妹ではない。それでも"あなた"とは普通の兄妹として接している。"あなた"の行動に関して少し心配している。"あなた"に憧れて旅に興味はあるがどちらか言うと戦闘向きではないため執務に専念している(魔法も活かして執務を行っているので周りから本当の当主と思っている人も多い)。

【戦友枠】

【名前】ドノン
【性別】男
【種族】マイコニド
【魔法】生命力(マナ)を操る魔法。特に植物を生み出し操る魔法が得意
【詳細】大魔術師。ずんぐりとした体躯の二足歩行する巨大なキノコ。腐った沼のような色のローブを着ている
浮世離れした性格で、寡黙で鈍重でマイペース、何を考えているかわからない
マイコニドは魔族寄りの中立種族で、文明を持たず、意思疎通も難しいためほとんど魔物同然に扱われてきた。これは偏見ではなく、実際森に迷い込んだ者が襲われた事例は多い
この個体は文明に興味を持ち森を出た異端者で、幸運な出会いに恵まれ魔法を学び、大魔術師として大成した
彼は「文明」への恩返しとして人類に助力し、魔王討伐の英雄の一人にさえなった
しかし、人々はこの英雄になった野蛮人の扱いに困っており、腫れ物のように放置されている。嫉妬する魔術師も多いが、彼はまったく気にしていない
更なる知識を求めて気ままな旅を続けているようだ

【戦友枠】

【名前】ブレッド・ラウディア
【性別】男
【種族】獣人
【魔法】氷雪系魔法 威力も高く炎とかも簡単に消せる。
【詳細】白髪でオオカミの耳がついている25歳の筋肉質の男性。性格はクールだが天然な所がある。昔故郷の村が魔物に襲われて家族を失った事がある。"あなた"と共に魔王軍と戦い英雄になった。今はソロで魔物の討伐をしている。"あなた"が困った時、一緒に協力してくれる。協力した後はよく一緒に飲みに行くくらい"あなた"とブレッドは今でも友達になっている。格闘家で武器は鉤爪を使い戦っている。

七英雄的な総称ありそう

戦友枠は複数いても問題なさそう、妹枠は実妹と義妹でなんとか、けど婚約者だけはどうしたって一枠よね

>>139、あっても良さそうですね。【極天の七災】としましょうか。あなたは【天命の煌災】です。
意味は『死の天命を齎す厄災』となります。

>>140、本編で語る時が来たら詳しく話を入れたいのですが、お偉方の保身が絡んだ政略結婚なので婚約者は普通に何人もいます。
まぁぶっちゃけ(本人の感情はどうであれ)碌でもない理由で婚約させられてる人が多いです。全員が全員そうではないですが。

ちなみに魔王様はピンピンしてます。
魔王とあなた御一行の最終決戦→お互いに殺しきれないと悟る→とにかく戦争を終わらせて犠牲者を減らしたい思惑が一致する→終戦・和平協定を結んで終戦。平和な世の中に、が一連の流れです。
魔王は単体の戦闘力ならあなたより強いです。

再開予定は水曜を予定してますが、正直間に合うか微妙です。11連勤楽しい。
再開するまで募集はしてるのと、質問等あれば空き時間に少しずつ返答していきます。
お待たせして申し訳ありません。

お仕事お疲れ様です。

【戦友枠(2名)】

【名前】グスタフ・アインシュタッド
【性別】男
【種族】人間
【魔法】防御魔法特化
【詳細】
大柄で長身、黒の短髪。26歳。
とある国の元1兵士。
真面目で実直、だが堅苦しくというわけでもなく、接しやすく気配りができる好青年。
彼が扱えるのは防御魔法(水を出すとか火を起こす程度はできなくもないが)のみだが、その防御魔法と剣と盾で、敵の攻撃からパーティーを護る砦としてあり続けた。
幼少期に国のお姫様に恋をして、血が滲むような努力の末に「あなた」のパーティーに加わる。
そこで戦功を挙げて、本当にお姫様と結婚できる地位と名声を手に入れた実はやべー奴。
「あなた」のことを昔も今も気にかけており、自分では「あなた」の孤独を癒やすことはできないことをどこか悟っておりつつも、なるべく力になろうと思っている。

【名前】メルヴィ・アインシュタッド
【性別】女
【種族】人間
【魔法】幅広く使えるが、特に弓矢を強化し、高い連射性と火力と飛距離を兼ね備えた射撃が得意
【詳細】
金色ロングストレート、スタイルの整ったかわいい印象の美人。23歳。
とある国のお姫様(三女)。
優しく朗らか、親しみやすい性格で、柔らかくも凛とした佇まい。
研鑽により裏打ちされた広い知識と知見、高い魔法の手腕とその人柄。および魔王軍との戦いにおける功績により、国民から強い支持を受けている。
幼少期にとある平民の男の子に恋をして、血が滲むような努力の末に「あなた」のパーティーに加わる。
そこで、その意中の相手を陰日向に支え、知略を駆使し戦功を挙げさせて地位と名声を得させ、自分と結婚できる地位を手に入れさせた実はすごくやべー奴。
「あなた」のことを昔も今も気にかけており(以下グスタフと同文)。

婚約者枠

【名前】アリシア・レイシェント
【性別】女
【種族】人間
【魔法】回復系魔法 
【詳細】エリュ-ナ王国の第3王女。金髪ロング碧眼の20歳の女性。誰にでも優しい性格。博愛主義者で誰にでも平等に考えている。国の者達からは女神と称されている。他の姉と比べると他の魔法と力は非力ではあるが回復魔法にとっては国一番と言われている。子供の頃、お忍びで城の外に一人で遊びに行った際、盗賊に襲われそうになるが子供の頃の"あなた"に助けてもらった事がある。それ以来"あなた"に一目惚れしている。いつか"あなた"と共に旅をしたいと考えている。

【妹枠】

【名前】イーリス・エファーリス
【性別】女
【種族】人間
【魔法】一度でも見聞きしたことを完全に記憶する
【詳細】
ブラウンロングの髪の19歳の少女。
実年齢よりやや幼く見えるが、しっかりもので年齢離れした実務能力と器の広さ、周りを惹き付けるカリスマを兼ね備えている。
戦闘能力こそ皆無だが、別に病弱でもなく、運動神経はそこそこ良く足は速い。ただし武器の扱いは致命的にダメで、魔翌力はバカ高いくせに、完全記憶という魔法にリソースを割いているためか、攻撃魔法もまるで使えない。
幼い頃は兄である「あなた」に懐きつつも、運動能力を始め余りにも差があることに劣等感を抱いていたが、「あなた」に勉強がよくできることや、優しい気配りができることを褒められ、劣等感は徐々に薄れ自分の長所を磨いていこうと頑張るようになる。
「あなた」が魔王軍との戦いに挑むようになると、初期こそまだ幼い故なにもできなかったが、中期以降は急成長した政務力や渉外力を遺憾なく発揮し始め、「あなた」達の支援に尽力する。
その中で、神器の少女達や「あなた」の戦友達とも友好関係を築いていった。
終戦後は当主になるであろう「あなた」の補佐になる気でいたが、「あなた」の失踪を知るとショックを受けつつも当主の座に付き、混乱を即座に掌握。
領内の安定と近隣領の関係維持を短期で見事に果たし、元より認められつつあった家臣や領民から完全に当主として信頼されるようになった。
「あなた」には帰ってきたら文句を言ってやろうと思う一方で、「あなた」の境遇を思いしばらくは行方を抑えるだけで、好きにさせてあげ、自領を「あなた」が安心して帰れる場所としてあれるように準備している。
公式には自分の影響力で「あなた」の行方を追うのは不要として抑えているが、「あなた」の戦友や婚約者が個人的に素性を追う場合には密かに情報提供や支援をしている(イーリスのお眼鏡に叶う者に限る)
普段は全く表に出さないが、実はかなりの乙女思考な一面を持っている。

【妹枠】

【名前】シャロン・シーファー
【性別】女
【種族】人間
【魔法】生き物の言葉が分かりそれを使役する。(場合よっては魔物も可能)
【詳細】銀髪ショートの16歳の女性。"あなた"とは実の兄妹。おとなしい性格だが"あなた"に対して少しブラコン気味。"あなた"の事になると多弁になったり、"あなた"の事が心配で生き物を使って様子を確認したりしている。身体能力は高くないが頭が良く学力では一番になっている。自分より"あなた"のほうが当主に向いていると思っている。"あなた"の魔法の事も知っており、神器達の事も知っている。神器達に対してうらやましいと思う時があるも仲の良い友人と思っている。

11連勤が終わって漸く一日お休みをいただけるので、明日やります。
昨日に再開出来なくて申し訳ありません。

お疲れ様

【婚約者枠】 

【名前】リーヤ・ウォレット
【性別】女
【種族】人間
【魔法】未来予知(24時間の間に何が起こるか予知する事ができる。予知する時間は本人の自由に視れる)
【詳細】紫髪ロングの21歳女性。あまり自分の事を語ることがなくミステリアスな雰囲気がある。世話好きでお姉さんっぽい性格。エリュ-ナ王国出身でエリュ-ナ王国の教会でシスターをしている。お見合いの際に"あなた"と知り合いになった。特に本人は結婚に興味がないため"あなた"とは良き友人くらいでいいと思っている。最近占いにはまっており、結構当たるので彼女の占いは国中で人気になっている。魔法だけではなく格闘術も手掛けている。実はウォレット家の先祖は"あなた"が持ってる神器の一つ「スターロード」の伝承に登場する姉姫の側近をつとめていたことがある。そのため「スターロード」の伝承の本当の話しも知っている。

ものすごく短いですが進めます。
ちょっと暗いお話になります。

メリッサお手製のボロネーゼを味わいながら、ワインを嗜む。アルコールが身体中を駆け巡り、程よく酔いが回ってきた。
流石に、メリッサの家で酩酊状態になるほど羽目は外さない。
そんなことをするとしたら、戦友と宅飲みをする時くらいだ。その時は思う存分羽目を外すしはっちゃける。

一度戦友の家を盛大にぶち壊したような気がするが、たぶん気のせいだろう。戦友の笑顔が引き攣っていた気もするがこれもたぶん気のせいだ。身に覚えのない請求書が届いた時があったが、きっと無関係だろう。

料理を平らげたあなたは、賑やかだった飲み会を思い出す。また機会があれば是非やりたいが、そんな日はきっと来ない。

戦いが終わり、戦友は皆各々の進む道を選び、先へと行った。勿論、あなたもそうした。
その結果がエリューナ王国からの逃走だ。とは言っても、まだ国内に残留しているが。
それでも、国に帰属するつもりは一切ない。自分を産み育てた親に感謝はしているが、自分の命、未来を全て国に捧げられるほど、あなたは奉仕の精神に溢れていないから。

自分のやりたいと思ったことを。自分の正しいと思ったことを。他人の事情など関係なく押し通す、自己中心的で自分本位な愚か者があなたなのだ。
そんな自分が勇者と、救世の英雄と褒め称えられるなんて胸糞悪かった。
『天命の煌災』と、影では忌み名で呼んでおきながら、自身に害が及ばないように機嫌を取ろうとしていた貴族連中にはほとほと呆れていたし、呆れを通り越して感動すら覚えていた。
よくもまあ、そこまで毛嫌いしている相手に愛想を振り撒けるな、と。
嫌いなら、忌まわしいのなら、正直に言えばいいのに。別にそれで、癇癪を起こして人民を皆殺しになんてしない。

あなたが殺すのは、自身を殺さんとする存在全て、ただそれだけだ。危害を加えない人を殺す意志など、持っていない。

理性で抑え込んでいた箍が弛んだのか、暗い思考を続けていたあなたは、僅かな間瞑目した。

目を閉じているあなたの顔を、メリッサは静かに眺める。
そして、ぽつりと言葉を漏らした。

「貴方様がいなければ、私はあの日死んでいました」

ギルドで出会った時に伝えたかった言葉。山ほどある感謝と恋慕の感情。
メリッサは、酒の力を借りてそれを伝える。たとえそれが間違った方法だとしても、酒に頼らなければ伝えられなかった。
自分のような町娘が、英雄に想いを伝えるなんて思い上がりにも程があるから。

「…卑怯、ですよね。お酒に頼って、お酒の所為だって誤魔化せる状況で、こんなことを言うのは。でも、ここまでしないと言えません。恥ずかしいし、聞いてくれる貴方様に申し訳ないですから」

スカートの裾をぎゅっと握り、意を決した表情でメリッサはあなたを見つめる。
その目には、不退転の覚悟が宿っていた。

「あなたが好きです。この世で一番、愛しています。あなたにとって私は、どこにでもいる有象無象の人間でしょう。でも、それでも構いません。私にとって、あなたは命の恩人であり、生きる希望でもあります」

「あの時私を救ってくれて、ありがとうございました。どれだけ言葉を重ねても伝えきれないくらいに大きな感謝の気持ちですが、ほんの少しでも伝わっていたら嬉しいです…」

眠っている相手に伝わっていないことは百も承知。だが、これでいい。意識のある時に、面と向かってこんなことは言えない。
考えるだけで恥ずかしさで燃え尽きてしまいそうなくらいだ。実際に行動に移したらどうなるか、想像もつかない。

一度零れた感情は、止めどなく溢れ出す。それはもう止められないし、止めるつもりはない。
吐き出すだけ出し切って、はっきりさせたかった。それが、数年もの間募り続けた恋心というものだから。

「あの日からもう、私の目にはあなたしか映っていないんです。声を掛けてくる殿方は皆、あなたの影に埋もれて消えました。だからどうか、少しだけでもいいから…私を見てください…。私のことを、好きだって言ってください…!」

「勇者様…!お願いします…っ!」

数秒前とは矛盾した言葉。だがそれが、偽りなき本心の言葉。
有象無象でいい、なんて嘘だ。もっと私を見てほしい。好きだって言ってほしい。

私を、あなたの特別にしてほしい。

英雄に恋した乙女は、その英雄の特別になりたかった。
特別ではない自分も、誰かの特別になれるはずだ、と希望を抱いていたから。
私を救ってくれたのなら、今度は私が救う番だと。

ただ直向きに勇者という英雄を想う恋心は、歪に歪んでいた。

ただ目を瞑っていたら、急に告白が始まった。
いつ起きている、と声を上げるかタイミングを図りかねていたあなただが、不意にその瞬間が訪れた。

「勇者様…!お願いします…っ!」

その言葉が聞こえた瞬間、あなたは目を開けていた。

それが嫌いなんだ、と告げあなたは冷めた目でメリッサを見た。
ぽかん、と突然口を開いたあなたに呆気に取られたメリッサは硬直した。

「え…?」

あなたの発言を咀嚼し、理解し。そして絶望した。
どうして嫌われたのか。何が悪かったのか。その全てが理解出来なかったら。

「私のどこがダメでしたか!!?悪いところがあったなら言ってくださいっ!!!」

メリッサは目を白黒させ、涙ながらに詰問する。あなたは大きな溜め息を吐き、冷静に答えた。

そもそも自分に英雄なんて呼び名は相応しくない、と。

無数の死と絶望、怨嗟の積み重ねの果てに得たその称号は、本来敬称にはなり得ないものだ。
過去の彼らもそうだとは言わないが少なくとも、あなたの手にした『英雄』はそうだった。

敵対する魔族を殺め、未来を摘み取り、血河を築き、屍山を造った。
幾千、幾万と散った命があることを、英雄の名が示しているのだ。
その事実を知らず、幻想に酔いしれるメリッサの恋慕は、あなたからすると見るに堪えないものだ。

存在しない輝かしい自分(嘘)に踊らされ、勝手に絶望されるのは御免被る。
だから、突き放す。現実を知るのは辛いだろうが、踊り続けたその先で絶望という崖に落ちるよりかは軽傷で済むはずだから。

「え…?…え…っ?」

冷淡な対応に理解の及ばないメリッサは、狼狽の声を漏らすだけだった。
その失言は酒の所為だろうから、自分は気にしない。そう告げたあなたは、逃げるように家を去った。

ここまでです。短くてすみません。

乙です

究極的には戦友からも妹からも、神具の少女達とすら一線引いてる感じなのかな。根が深い

またちょっとだけ進めるんじゃ。

undefined

深夜、人気が無くなり閑散とした道路を歩いていると、不意に後ろから声を掛けられた。

「あれでよかったのですか?もっと他に言い方があったと思いますが…」

そこまで気を回せるほど器用じゃない、とあなたは答える。あなたに出来るのは、現実を突きつけて突き放すことだけだ。

除名した仲間たちもそうだ。必要ないから除名した。いても足手まといで邪魔だから除名した。
その言葉に嘘、偽りは存在しない。只々事実を告げ追放した。
実力不足な人を、負傷者を守りながら戦えば、寧ろ余計な被害を生む。だから、除名した人は本当に邪魔だった。
彼らが自身の言動に何を想い、行動しようと勝手だ。だが、あなたは自分の選択は正しかったと、そう断言する。
何故なら、その選択の果てに、今無辜の人々が謳歌する平和が存在しているのだから。

「…本当に不器用なお方ですね。新参者の私が言える立場ではないですが、よく誤解されるでしょう?辛くはありませんか?」

誤解、恨み、嫉妬には慣れっこなので、特に問題は無い。
それよりも、『救世の英雄』という虚像に惑わされている人を見る方が辛い。
所詮自分はただの人間で、人に畏れられる化け物だ。そんな自分が素晴らしい存在だと謳われるのは虫酸が走る。

「自分を卑下しないでください。たとえ幾千もの命を奪っていても、あなたはそれより多くの命を救っています。彼女だって、その一人です」

だからなんだというのだ。どれだけの人を救おうと命を奪うのは、人を殺めるのは等しく悪だ。戦争だからと許されるわけがない。
殺すことをよくやった、と褒められて、素直に喜べるような人種ではないのだ。

「………っ」

あなたの淡々とした返答にヒミカは唇を噛み、押し黙った。
嘗てのラーデインの所有者と目の前の男性を重ねているのか、その瞳には僅かに後悔の念が混じっている。

あなたはこれからも、他者を殺めながら生きていく。それしか生き方を知らないから。
奪った命と十字架を背負い、生き続けるのが罰だ。死んで楽になるのは死者の魂と自分が許さない。
だから、あなたは死を拒む。それだけが贖罪の方法だと、あなたの心が信じているから。

所有者を慮り声を掛けようとする神器だが、それに応えることなく、青年は背を向けた。

ぐっすりと眠って迎えた翌日、あなたは新調した槍を背負い、ギルドへと入る。今回は神器の面々も一緒なので、衆目を集めているが本人は気にしていない。

「はうぅ…」

その中でただ一人、ぶっちぎりの露出度とダイナマイトボディを誇るバヴルス改めジーナだけが、他の神器に隠れて縮こまっていたが。

「あのね、わたしやエリーみたいなちんちくりんにおまえさんのような大きな人が隠れられるわけがないんだよ。すまないけど、どうしても目立ちたくないなら外套でも羽織ると良いんじゃないかな?」

「ですよねー…!」

「私のケープで良ければ使っていいですよ」

「ありがとうございますルーナさん…。でも、それだと逆効果な気がしますぅ…」

「逆効果だねぇ。下半身は丸出しだから余計に目立つ気しかしない」

「うん。ジーナはどうしたって目立つから諦めた方がいい」

子供特有の悪意なきど正論が突き刺さったジーナは、しょぼんと沈黙した。

そんな談笑をする神器をよそに、あなたは掲示板を物色する。
日が変わって新しい依頼が持ち込まれたのか、ラインナップは昨日と変わっていた。

これでいいか、と適当に選んだのは、エルダの町の清掃活動の依頼書だった。

「お、おはよう…ございます…」

何やらげっそりした表情の受付嬢メリッサに、普段と同じ態度であなたは挨拶をする。
そのまま依頼書を提出し、仔細を聴くことにした。

「あ、あなたがその依頼を選ぶとは思いませんでした…。…というか、あの時のことは気にしてないですよね…?」

申し訳なさそうに質問するメリッサに、全然これっぽっちも気にしてない、と返答をする。
あなたからすると全くもってノーダメージだから大丈夫なのだ。他人もそうとは言い切れないのが、悲しいところだが。

「そ、そうですか。ならよかったです」

こほん、と咳払いをし、気を取り直したメリッサは依頼の説明を始めた。
あなたが先日に難色を示したばかりの雑用を受領したのには非常にシンプルな理由がある。
様々な依頼を達成し実績を積むことで、より沢山の依頼を受けられるようにするのだ。

冒険者は階級制ではないが、依頼を受領する際には実績と実力が考慮される。
昨日のエルオム坑道の調査など例外中の例外だ。

地道に実績を積み重ねることが、冒険者としての人生を楽しむための近道だと、戦友の冒険者が言っていた。当の本人はその地道な作業が大嫌いだったらしいが。

そんな打算的な考えで行動するあなたは、意外にも文句の一つも言わずきっちりと依頼を終わらせた。

今までやったことのない作業に新鮮さを覚え、これはこれで悪くないと満足したあなたは、数日間雑用依頼を受け続けた。

いつしか顔見知りも増え、飲みに誘われることもしばしばあったりと充実した冒険者が始まってご満悦のあなたは、帰宅した後に依頼や酒場での歓談を神器と語らうのが日課になっていた。

神器も神器で、各々が自由に行動している。食べ歩きに出掛けたり、自室で本を読んだり、近所の子供と遊んだり。折角人の身体を手に入れたのだから、と思う存分人生を謳歌していた。

そんなある日、あなたはメリッサから手紙を受け取った。

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件名:どこに居ても逢いに行くわ。

あなたと離れ離れになって、二週間が過ぎたわ。
たった数日姿が見えない日が続いただけなのに、この心は張り裂けそうになるほど辛くて、苦しかった。
でも、漸く見つけることが出来たの。あなたの妹さんのお陰で、ね♪
あなたが私のことをどう思っているのかは知らないわ。だから今、はっきりさせたいの。
どこに行っても、私はあなたを追い続ける。パパに発破を掛けられたし何より、私はあなたのことが大好きだから。あの時から、ずっと。

あなたのフィアンセより。

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妹より差し向けられた刺客に、あなたはガッデムと叫び手紙を細切れにした。

ここまで。
重ね重ねですみませんが、魔王様枠を募集します。
これで募集は当分しない予定です。
条件は以下に記載した通りです。


【魔王様枠】

人の王と相反する存在なので女性固定。魔王なので魔族固定。
タイマン最強で、人類最強クラスのあなたも「こりゃ勝てん」と匙を投げる。戦友と共闘したらどっこいどっこいだが、それでもお互いに殺しきれないヤバさ。
平和を想う善人であるが故に、終戦を望んだ。

おつ

【名前】アドミニストレータ
【性別】女
【種族】亜神
【魔法】創造(物質や命は当然、地上では数少ない「神器」を生み出せる存在。神器を抜きにしてもほぼ無限の兵糧を生み出せる)
【詳細】
常闇色のローブを纏った長い黒髪の女性。人間の形をしているが、誰もが一目見るだけで人ではないと理解する、圧倒的な存在感の持ち主
邪神の血を継ぐ魔族として生まれ、己に流れる魔族の血を極限まで薄め、神の血を徹底的に強める事で神の領域に踏み入った。地上に存在する唯一の神とすら称される
徹底的な合理主義者で、魔族を管理する装置の如き存在。魔族達を「子ら」と呼び愛しているが、愛に溺れる愚者ではない、1億の魔族を守るためならば100万の魔族を躊躇いなく犠牲にするだろう
人類に対する全面戦争も多種多様な魔族を「共通の敵」で取り纏めるために行ったもので、和平すら既定路線。戦争を口実に統一軍を作り、それをそのまま魔族の統治機構に変え、軍を利用して魔族に「社会」をもたらした天才
平和を尊んではいるが理想主義者ではないため、ある程度の犯罪や定期的な戦争は必要なものと理解している。その精神性は神の域に達しており、誰も理解する事はできない
"あなた"とはまた別種の化物で、お互いが「誰にも理解されない化物同士」だと認識している。そして別種の化物であるゆえに、お互いを理解する事もないだろう

乙です

手紙は(>>130)で、居場所教えた妹は(>>144)かな?

あなたのために努力し、どこまでもあなたを追い掛ける幼馴染婚約者と、領地を掌握してあなたの帰りを待つ内政・外交能力激高妹の強タッグ感

【名前】イードゥナスーチ
【性別】女
【種族】巨人
【魔法】なし
【詳細】
冷たい瞳の黒髪美女。シックな黒のドレスを着ている。身長は50m。無表情で感情も薄く、スカートを覗かれたりする事への羞恥心はない、というか対峙する相手にとっちゃそれどころじゃない
神々と覇を競い合った神代の巨人に先祖返りした巨人族の突然変異。巨人族は異界に起源を持つ種族で、この世界と相性が悪い
その為この世界を由来とする魔法がろくに通じず、肉体の再生速度も異常に速い。防御魔法も圧倒的質量で圧し潰す
まさかの物理攻撃オンリーの地上最強の超生物で、どうしようもなく強い。世界最大の都市も100万の軍隊も一人で潰せる。タイマン最強?そりゃそうだ。必殺技はボディプレス
最強ゆえに魔王に就任し、周囲の意見を汲んで開戦した。平和を尊ぶ善人なのだが根本的にノリが軽く、平和がいいけど開戦した以上は仕方ない人間滅ぼして平和にするかというノリで戦いを続けていた
思ったより戦争が長引き戦死者増加、しかし今更やめようにも切っ掛けがなく悩んでいたところに"あなた"一行が来ていい感じに引き分けたので終戦の口実にした
平和を尊ぶというものの、そもそも他人への興味が薄いようで、魔族はともかく人間を滅ぼす事に抵抗はない。平和を望んでいたのはあくまで戦死者を憂いての事
なお10つの国を滅ぼした生きる災厄で、誇張抜きで千万人は殺したらしい。しかし彼女に復讐しようという者はいない。あまりにも次元の違う存在であるため、復讐しようとすら思えないのだ

乙です!

【名前】サタニアス
【性別】女
【種族】魔族
【魔法】消失系魔法(魔法や神器の力を無効化したり、消すことも可能。さらに人や魔物、物等を簡単に消滅させる事ができる)
【詳細】赤眼赤髪ロングで黒ドレスを着た女性。頭には羊のような角があり、耳がとんがっている。性格はいつもは魔物達に優しいが戦闘だと冷静沈着で冷徹な所がある。魔法や力も魔族一番で魔族全員が認めており、誰しも彼女を魔王として認めている。統率力が高く過去に1億人の魔物を従えていたことある。無害化の魔物がやれてしまうの見て心を痛めている。その為、平和を求める為、国と戦争しておりその統率力と魔法によっていくつの国が滅び消滅した。しかし"あなた"達との戦いの際、終わらない戦闘で疲労している時にお互い犠牲者を減らしたくないと想いが一致し、和平協定を結んだ。終戦後は魔王城で静かに暮らしている。"あなた"は彼女が本当は優しい人だと気づいている。

【名前】フレア・カスタード
【性別】女
【種族】魔族
【魔法】超高温・大規模の火と爆発
【詳細】長身(170cm弱)、赤髪の美女。
周りに振り回される苦労人気質の魔王。
だが本来は奔放で快活、美味しいもの食べて、仲間達と騒ぎながら、いろんなことを楽しくやって生きたい性質。
エリューナ王国から遠く離れた、ろくに人がいない山岳地帯に遥か昔から、魔族の仲間と一緒に暮らしていた。
ある日、人間と魔族の争いが始まる。
「あなた」達の活躍で苦境に立たされた魔族は、遠く離れた地にいるフレアに救援を求める。殺し合いなど心底関わりたくなかったが、同族を見捨てられず参戦。
圧倒的な強さにより、フレアは(望んでないのに)魔族の王、「魔王」と人間、魔族の両方から畏怖されるようになった。
そんなことをしているうちに、(ストレスでさっさと終わらせたかった)フレアは、「あなた」達を倒すことで戦争の早期決着を図る。
爆裂魔法一発で終わらせるつもりだったが、「あなた」の仲間に魔法を無効化する魔法の使い手がいたため、やむなく直接対峙。
「スターロード」もあって戦いは泥仕合に終わり、「あなた」とフレアは休戦を結ぶ。
あまりの凄まじい戦いに、表立って「あなた」やフレアの突然の休戦に文句を言うものはほぼおらず、魔族側の少ない例外はフレアが黙らせた。
さっさと魔王を辞めて故郷に帰ろうとしたが、残存魔族に全力で慰留される。休戦こそしたが、勇者とその仲間達は健在だったからだ。
断りきれず、フレアは魔王を続けたが、勝手な魔族達に振り回され、気が休まらない日々を過ごす。
ストレスが溜まるのか、故郷から旧友を呼び寄せたり、また「あなた」を無理矢理呼び出してはルーナやフィズの料理が食べたい、アマネの踊りが見たい、ヒミカの歌を聴きたい、エリーや「あなた」の妹と遊びたいなど、ワガママも言うようになる。
そんなある日、「あなた」の失踪を知りあ然とする。
フレアは「今なら勇者の仲間達を各個撃破できますぞ!」とか宣う部下達をぶちのめしながら、パワーバランスを崩しやがった「あなた」に文句を叫んだという。

SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/

魔王討伐まで一緒に行ったのに、結婚直前で逃げられて手紙まで破かれた婚約者ちゃんかわいそう

正直な話し実際手紙を書いた人が>>130とは限らないと思うけどな。

【名前】ベロニカ・ルシフェル
【性別】女
【種族】魔族
【魔法】時間系魔法(時を止めたり、時を速めるもしくは遅くする事ができる。少し間だけ時を巻き戻す事もできる。過去を一部だけ介入し自身の過去を改変させる事もできる。)
【詳細】白髪でショート、右目が青と左目が緑のオッドアイの女性。黒色のドレスを着ている。背中には漆黒の翼がついている。博愛主義者で平等に接している。魔族も人お互い助け合うべきと考えて平和を望んでいた。どんなに人々に語りかけても相手にしてもらえず最終的に戦争になってしまう。本人は戦争はしたくなく悩んでいた。"あなた"一行と対決する時も時間系魔法で時を止めたり、自身がやられそうになるもその過去をかえて有利にしたり等彼女の魔法に"あなた"は「これは勝てない」と思ってしまうくらい最強クラスの実力者でもある(魔法以外にも格闘術も手掛けていて結構強い)。しかし実際は致命傷をあたえていない事に"あなた"は気付きそこからお互い話し合い"あなた"も彼女が善人な人だと知り和平協定を結び終戦した。終戦後は旅をしており色々とまわっている。また"あなた"と出会いたいと思っている。今度は"あなた"と会う時は戦闘ではなく普通に話しをしてみたいと考えている。

でもまあ、異常性を理解した上で「それがどうした私はあなたのことが大好きなの」って追いかけてくるくらいの子じゃないと、このあなたは落とせなさそう

SS速報避難所
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今日の夜に進めます。重要な安価を出す予定です。

了解

お仕事かな? 乙です

おはようございます。安価の部分まで投げます。

深夜のリビングに神器と冒険者が一人ずつ。遊び疲れた幼き少女は、男性の膝の上で眠っていた。

エリーを抱き抱え寝室に寝かせる。隣ではアマネとジーナがお休みしていた。
音を立てないように静かに部屋を出たあなたは、自分もそろそろ寝るか、とリビングで冷たい水をコップ一杯だけ飲む。

それと同時に、ご丁寧なノックが三回行われた。
はて、こんな夜更けに来客の予定などあっただろうか。あなたは首を傾げ、しっかりと施錠をし、床に就く。
今日も充実した一日だった。願わくば、明日も同じような日にならんことを。
そう思いながら、目を閉じた。

「お嫁さんが来たのにその対応はちょっと酷いと思うわ」

がちゃり、と音を立て、何者かが家に侵入した。盗人許すまじ、とあなたは渋面を作り、侵入者と相対する。
犯人は見知った顔で、正直見たくない顔だった。

げっそりとした表情のあなたを見て、犯人も頬を膨らませた。

「そんな顔されると流石の私も傷ついちゃうわよ。女の子は繊細なんだから」

自宅に忍び込んだ犯人は、あなたの婚約者である『フィズ・クラウディア』だった。

この場所がバレたからにはしょうがない。口封じをして王都に強制送還するか。と物騒な対処を真面目に検討し始めたあなたを他所に、フィズはあなたの部屋を物色する。

箪笥の中からベッドの下まで、隅から隅まで調べていく。健全な大人の男性であるあなたは、何もやましいものを隠していない。

「あら、男の子はこういう場所にエッチな本とかを隠してるものだってパパが言ってたのだけれど」

悪いことは言わないからその父親は早急にぶん殴るべきだ。あなたの口からそんな言葉が出そうになったが、既のところで思いとどまる。

王都に連れ戻すために妹が差し向けた刺客なのか、とあなたは警戒心を顕にするが、フィズはきょとんとした表情を浮かべる。

「え?どうして私があなたを王都に連れ戻さなきゃいけないの?私はただ、大好きな旦那様と一緒に居たいだけなのに」

婚約者の返答に、あなたは警戒心を更に強めた。恋愛感情など皆無の政略結婚で結ばれる予定だったというのに、そんな理由があるはずがない。

「確かに、結婚を決めたのは王様たち。私たちの希望でそうなったわけじゃない。でも、私はあなたと結婚したかったのよ。心の底から、そう願ってた」

『龍帝の碧眼(アイズ・オブ・バハムート)』が、あなたを映す。あなたの眼とよく似た、しかし確かに違う色の、透き通るように綺麗な瞳は、その眼差しを愛した人に向けている。

全ての魔法を解析する、フィズの持つ『魔法殺し(アンチマジック)』の根幹となる眼。その瞳には、強い意志が込められている。
好き。大好き。とにかく好き。あなたが自分のことをどう思っていようが関係ない。私があなたを大好きなことに変わりはないの。そんな声が聞こえてきそうだ。
というか、実際に彼女がそう言った。

あなたへの愛を熱弁する婚約者に警戒するのが馬鹿馬鹿しくなったあなたは、溜め息と共にフィズの手を取る。
そして、少し外で話そう、と家から連れ出した。

人々の憩いの場である噴水広場も、深夜では人気が全く無い。ボルテージが高まりに高まったカップルが数人イチャイチャしている程度だ。

「ラブラブカップルだなんて、そんな…。あなたがそんなことを言ってくれるとは思わなかったわ…!」

頬をポッと赤らめて世迷言を宣う婚約者をジト目で睨む。少しだけでも乗ってくれたっていいのに、とフィズはほんのちょっぴり不機嫌になった。
が、一瞬で元に戻った。『虚無の麗災』の名を冠するほどに戦場を経験したフィズの流石のバイタリティと言えよう。

「…うーん。良い雰囲気の場所だけれど、他の人がいたらムードが台無しね。あなたにまた逢えたから、再会を祝したキスとかしたいのに」

視線をあなたに移したフィズは、その指先を街灯で艶かしく照らされている唇に近づける。
健全な一般男性なら見るだけで劣情を唆られる蠱惑的な姿だが、悲しいかな。
あなたの心は何一つ動いていない。彼女自身、そうなることを望んでいるわけではないので当然なのだろうが。

一番人の少ないエリアに移動し、ベンチに腰掛ける。何を言うでもなく、フィズはあなたの隣に座り、愛しの殿方に身体を預けた。
左肩に重みと温かさを感じながら、夜空を見上げる。幾千もの星が煌めき、鮮やかな空模様を描いていた。

こうやって夜空を見上げたのは何年振りだろうか、という考えが出たことで戦いに染まりきっていた自分を自覚し、あなたは視線を落とした。

そんなあなたを知ってか知らでか、フィズは腕をあなたの首に回し、抱き寄せた。

突然の奇行に眉を顰めたあなたは、何のつもりなのか問う。

「なんだか悲しそうだったから。そういう時は伴侶が慰めるものでしょう?」

耳元での囁きに、他人が勝手に決めたものに良くもまあ夢中になれるものだ、と冷めた返答をする。
所詮これは、親や王族が勝手に決めた政略結婚だ。
自身の保身のため。国民の安全のために、単騎で国の一つや二つを滅ぼしかねない力を持った獣に首輪と枷を付け、繋ぎ止める儀式にすぎない。
あなたは彼女らとの結婚をそう捉えていたし、実際それは間違っていなかった。
一人で満足しないなら二人。それでも満たされないのならもっと多くの美人を。そんな下卑た考えがあなたには見えていた。
彼らの判断が悪い、とは思っていない。国民の命は何よりも大切なものだし、こんな危険物が目の前にあるのに放置など以ての外だ。
だが、理解出来ることと同意出来るかは別問題だ。あなたは他人のために、自身が飼い殺されるのを良しとするほど、人間性は良くなかった。

だのに、彼女は。どうしてそこまで好意的に受け入れられるのか。自分はその現実が嫌で嫌で、王都から逃げ出したというのに。

「だって、元々あなたのことが好きだったし。そこであなたと婚約が結ばれたってなったら、喜ぶに決まってるじゃない」

こんな自分のどこに、好きになる要素があるのだろうか。間違っても好きにならない、なってはならない人種だと自覚しているあなたとしては、抗議を送りたい気分だ。

フィズは不満一色の視線に、微笑で答えた。

「あなたは確かに、人の道を誤ったのかもしれないわ。でも、それがどうしたっていうの?私はあなたと居たから自分を取り戻せたの。あなたが居たから、今の私が存在するの」

「あなたが救世の英雄だろうが稀代の殺人鬼だろうが関係ないわ。私は何があってもあなたを愛し続けるし、あなたが何になろうと寄り添うだけ。愚かな女と思うのならそれでも構わない。あなたが私をどう思おうと、私があなたを愛する事実は、心は変わらないから」

抱き締める力が強くなり、あなたとフィズの身体が密着する。傍目にはそこらのイチャイチャカップルと思われるだろう。
だが、そのイチャイチャカップルは二人して化け物だ。

「…でもこの際、はっきりさせたいの。あなたにとって、私は何?愛しの婚約者?それとも、ただの戦友?」

「…それとも。目障りな小娘?」

フィズの問いに、あなたは瞑目する。
自分にとって、彼女は何か。その答えを探す。

彼女は幼馴染とも言える存在だ。幼少期、それこそ七歳の頃から今に至るまで絶えず交流がある。
あなた自身、彼女のことはそこら辺の人と比べれば信じられないほどに彼女を好意的に見ている。共に死線を越えた戦友だという色眼鏡で見ている事実はあるが。
だが、恋愛の対象としては見ていない。そもそも、あなたはそういう人と逢ったことがない。畏怖と好奇の視線を浴び続けた精神は、いつしか自身の感情の機微に疎くなり、麻痺していた。
それでもなお、闘争による高揚が残っているのは何という皮肉か。殺戮による高揚は微塵もないのが、せめてもの救いだ。

さて、どう答えよう。どう答えれば、彼女を納得させられる。
あなたは大真面目に、戦闘以外で初めて頭を使った。

ここまで。安価内容は『どう答えるか』です。
内容が内容なので、暫くの間シンキングタイムとします。
質問等ありましたら受け付けますし、皆さんで話し合っていただいて結構です。
今日の夜くらいに安価を出す予定です。

乙です

>>187でだいたい「あなた」の心情は語られているかな
「状況的に恋とかそういう感覚はマヒしていて、良く分からない。ただしフィズのことは好ましく思っているし一緒にいたい」みたいな感じか

愛しの婚約者…恋愛とか分からないと言ってるので、上辺だけの言葉になる。たぶんこの子にはバレる
ただの戦友…好ましいとは述べてるので、これも違う
目障りな小娘…論外

「そもそも恋愛感情が良く分からないし、他人にそういう感情を抱いたことはない。
ただ、フィズの想いは嬉しい。
恋愛感情か分からないが、自分もフィズを好ましく思っているし、一緒にいたいと思う。」

こんな回答かな? ちょっと長いかもだけど


ひねくれているがとりあえずこんな感じで

ここで答えが出せるほど単純なものではない。お前はそこそこ目障りで鬱陶しいが嫌いじゃない、大切な戦友ではある
だが愛しの婚約者はあり得ないな。お前に好感はあるが、お前に恋愛感情と断言できる想いを持っているなら、もう少し事は簡単に進んださ
……まぁ、俺を理解しようとしているのは分かったよ。その努力……いや好意は、まぁ、好きにしてくれ。鬱陶しくない程度にな
俺も、応えられるようには努力する。それくらいには、お前の事は嫌いじゃない

それにしても
あなた:自分を理解せずに好意を寄せられるのも迷惑だが、自分を理解してなお好意を寄せるのも理解できない
フィズ:あなたが英雄だろうが殺人鬼だろうが、あなたが私のことをどう思っていようが関係ない好き

どっちもめちゃくちゃ重いなおい
でも激重なあなたのフィアンセちゃんに心開かれていくあなたを見たい

質問あるけど"あなた"の婚約者って何人かいて今後登場したりするの?それともフィズだけなの?

そういやあなたがフィズが形式的な婚約者だけでなく、本当に好意抱いてるなんて初めて知った的な反応だったけど、今まではフィズはこんなグイグイ押してこなかったのかな?
それとも、前からこんな感じで押してきたけど、「律儀に婚約者として周りにそう見えるよう振る舞ってるんだな」って捉え方だったのかな

>>193、現時点で確定している婚約者は

アリシア・レイシェント
リーヤ・ウォレット

です。もう一人はフィズと来歴で被っている点がちょくちょくあるのでどうするか悩んでます。


>>194、婚約決定してからは今よりもやや遠慮気味でしたが割りかしグイグイ行ってました。終戦後は言うまでもなく、です。
あなたは少年期は色々なところに連れ出すフィズに戸惑っていて、終戦後は『こんな化け物の婚約者として振る舞うフィズに同情するよ』って感じです。

回答ありがとうございます
こんだけ分かりやすく好意寄せられて、演技だと思ってたのか、このあなた……

>>190 >>191を参考に

自分には恋愛感情が良く分からないし、他人にそういう感情を抱いたことはない。
そもそも、自分を理解してくれた上で、怖れずにいてくれる、ましてや好きでいてくれる人がいてくれるとすら思っていなかった。
だから悪いけど、今までのフィズも婚約者として仕方なく振る舞っていたと思っていたぐらいだ。
だからこそ、フィズの想いはとても嬉しい。
恋愛感情かは分からないが、自分もフィズを好ましく思っているし、一緒にいたいと思う。
自分も、これからフィズのことを真剣に考えるし、その想いに応えられるように努力する。そうしたいと思うくらいには、大切に思っている。

こんな感じでどうだろうか(長いけど)

恋愛ゲーム的な好感度を稼ぐ最適解は思い浮かぶけど、この"あなた"には"あなた"らしい不器用な答えをしてほしい
とりあえず嘘というかその場しのぎみたいな答えは無い。他を参考に……

「お前に恋愛感情は持っていない。お前の事は嫌いじゃないが、俺を好くのは理解できない、けど理解する努力はしたいと思う。だから、これからたまに来てくれるなら歓迎する」

>>196、戦争中に貴族の陰謀に巻き込まれたりしてますからね。戦友とはいえ、どうしても偏見が出てしまうものです。

22時に安価を出します。それまでがシンキングタイムです。

では安価スタートです。
22:10から数えて4番目のレスを採用します。

>>197

鬱陶しいが、目障りというほどじゃない……嫌いじゃないよ、むしろ好きだ、信頼もしている。だが恋愛感情ではないと思う
俺を理解しようとしてくれることは嬉しい。俺も、お前に応えられる努力はするよ

>>196 一部修正

自分には恋愛感情が良く分からないし、他人にそういう感情を抱いたことはない。
そもそも、自分を理解してくれた上で、怖れずにいてくれる、ましてや好きでいてくれる人がいてくれるなんて思っていなかった。
悪いけど、今までのフィズも婚約者として仕方なく振る舞っていたと思っていたぐらいだ。
だからこそ、フィズの想いはとても嬉しい。
恋愛感情かは分からないが、自分もフィズを好ましく思っているし、一緒にいたいと思う。
これからフィズのことを真剣に考えるし、その想いに応えられるように努力する。そうしたいと思うくらいには、大切に思っている。

>>196

>>197

>>196のレスで決定しました。では、お疲れ様でした。

乙です

ぶっちゃけこの返答がどうなのか、すごく気になる

おつー

乙です

自分を理解した上で肯定してくれる人がいることを知ったあなたが、少しずつでも心を開いてくれるといいな

>>134を書いた者です

>>195で言っていたもう一人ってラウルのことでしょうか?(違っていたらすみません)
もしそうなら来歴のところを変更もしくは無しなど自由に変えても大丈夫です

わざわざ読者側がなんか言うまでもなくそりゃある程度は変えるでしょ

お待たせ。

思考の海から抜け出し、目を開ける。視界の端には手入れされたフィズの髪がチラリと映っている。
抱き締めているフィズと違って、あなたはただ座っているだけだ。両の腕は下に垂らしているし、フィズに抱き締められているので動かせない。

離れてくれ。あなたがそう頼むと、フィズは残り惜しそうな仕草を見せた後に力を抜き、あなたを解放した。

必死に思索し、導き出した答え。それで満足してもらえるかは分からないが、無言を貫いても何も変わらないのだから、それを伝えるだけでもするべきだ。
そう結論づけたあなたは、重い口を開いた。

自分には恋愛感情が良く分からないし、他人にそういう感情を抱いたことはない。

「…うん。知ってる。あなたはそういう人だもの」

怒るでもなく、悲しむでもなく。フィズは視線を逸らすことなく、あなたの言葉を受け止める。

そもそも、自分を理解してくれた上で、怖れずにいてくれる、ましてや好きでいてくれる人がいてくれるとすら思っていなかった。
だから悪いけど、今までのフィズも婚約者として仕方なく振る舞っていたと思っていたぐらいだ。

「あれを演技…か…」

自分の言葉が何か琴線に触れたのか、黒い感情がフィズの背中から見え隠れする。
気にすることなく、あなたは話を進めた。

?だからこそ、フィズの想いはとても嬉しい。
恋愛感情かは分からないが、自分もフィズを好ましく思っているし、一緒にいたいと思う。?
ピクリ、とフィズの眉が動く。

自分も、これからフィズのことを真剣に考えるし、その想いに応えられるように努力する。そうしたいと思うくらいには、大切に思っている。

フィズの表情が、固まった。

待つこと数分。痺れを切らしたあなたが硬直したフィズの前で手をプラプラ動かすと、我に帰ったフィズが反応を示す。

「ご、ごめんなさい。まさかそんな返答をされるとは思わなかったから」

そう答えるフィズの表情はよろしくない。どうやらこの答えはお気に召さなかったようだ。

「違うの。…いや、そう、なのかもね。嬉しさ四割、戸惑い四割。それが今の感情の割合ってところかしら」

では、残りの二割は何なのか。あなたの問いにフィズは逡巡の後に答えた。

「…後悔。もう少し段階を踏んでから言語化させた方がよかったなって。あなた自身、まだどう思っているのか解ってなさそうだし…」

あなたは少し気まずそうに視線を落とす。あなたの反応に慌てたフィズは、あたふたと弁解をする。

「う、嘘だと思ってるわけじゃないの!でないと、嬉しさなんて感じないし!ただ、言葉にするのが難しいのに無理矢理言わせるのは卑怯というか、なんと…いうか…」

尻すぼみになった声は、最後の辺りでは何も聞こえなかった。はうう、とフィズは項垂れ。

「なんだか、空回ってるわね。私たち…」

そんな言葉を漏らした。あなたは大きく頷き、肯定の意を示す。
二人の溜め息が、宵闇に溶けた。

重たい沈黙が場を支配して少しの時間が経った。熱が収まったカップルは既に退散したようで、噴水広場にはもう誰一人居ない。

「…これで解散にしましょう。寝る直前に起こしてごめんなさいね」

別にいい、とあなたは返し、背を向ける。フィアンセと別れるのだからもっといい感じの別れ方は無いの、なんて声が聞こえたが、とりあえず無視した。

「いけずー!…あ、私は暫くシャングリラホテルに泊まるから!部屋はVIPルームね!」

行く気はありません。

「そう言わないでよ。あなたの名前を出したら通してくれるようにガードさんにも言ってるから、気軽に遊びに来て。冒険する時に声を掛けてくれてもいいわよー」

神器がいるので大丈夫です。

「…むー。フレアさんみたいな極限魔法を使う敵と当たったらどうするのよー」

魔王様より弱いなら殺せるから平気平気。
そう答えたあなたは脱兎の如く逃げ出した。

「…むー!!!あなたの意地悪!にぶちん!でもそんなところも大好きー!!!」

一瞬で気配が消失した婚約者に、届かぬ叫びを上げた。

珍事を終えた日の朝。支度を終えたあなたはギルドに足を運んでいた。

「視線を浴びたくないのでお願いします…」

というジーナの懇願を受け、神器は全てアーマリーに保管してある。
食べ物の持ち込みは自由なのでアマネが大量に買い溜めし、皆で食っちゃ寝に興じている。

仲良しなのは良いことだ。価値観を共有出来る友人がいることほど恵まれたことはない、とあなたは神器が今を楽しんでいるのを感慨深く感じ、掲示板を眺めた。

が、ダメ。依頼は全て他の冒険者に受領されていた。
どうやらあなたが雑用も含めて片っ端から片付けていたせいで金欠に陥った他の冒険者が、日銭を稼ぐために形振り構わず依頼を受けているようだ。

これにはギルド職員もニッコリ。受付嬢メリッサも草葉の陰で泣いて喜んでいるだろう。

しかし、困った。これでは今日の仕事が無い。

報酬はちょっぴりでいいから、誰かパーティに一時的に入れてくれないだろうか。

あなたはそんな願望を抱きながら、冒険者に声を掛けることにした。

安価です。↓2を採用します。


A:パーティ名『付き合ってません。本当です』
墓場の死徒殲滅依頼に同行する。

B:パーティ名『人生何とかなるブラザーズ』
エルダの平原での薬草採取に同行する。

C:やっぱ何もしない。自由行動を記入。

乙です

安価はAで

A

ここまで。ちなみにパーティのメンツはエルウッドとシルファです。

少し前に暫く募集しないと言ったな、あれは嘘だごめんなさい。
こういう世界で一番重要とも言える神様についてなにも募集してませんでした。
条件は下記にあります。ついでに魔王軍の四天王枠も募集します。


【神様枠】

国毎に国教が決まっているわけではなく、個人によって信仰は異なる。
彼らが扱うのは魔法ではなく概念、摂理そのものなので、【魔法】の枠は【権能】になる。
神が表立って信徒を救うのは御法度であり、あくまで神託という形で助言をする程度に留めている。聖戦(ジハード)とかしたら神が泣く。
彼らはあなたという異端な存在を認知しているが、どういう認識なのかは投稿レスのコンマで判定される。
0、1:恋慕
2、3:関心
4、5:中立
6、7:苦手
8、9:敵意
ゾロ目:ゾッコン

また、彼らは人の世で過ごすための肉体【化身】を保有しており、そちらは人間と同レベルまで格を落とされている。
化身が神であると知られることは禁止されており、もしバレたらご飯が一週間抜きにされる。
そのため、普段は化身としてのんびり現世で暮らしており、人々の生活を観察している。

神様枠は魔法を権能に書き換えてください。
化身はいつもの感じで大丈夫です。

名前の例

忘却の風神・クトゥネシリカ
雷神・ブラックサンダー

など。


【四天王枠】

【三冥雄】と呼ばれる強いお方。一人一人があなたの戦友と同レベルに強いが、それ止まりなのであなたにボコられて逃げ延びた。
全員存命で魔王城で執務をしている。
三冥雄なのに何故か三人以上いる。

乙です

神様も四天王もテンプレは>>57かな(神様は【魔法】→【権能】)

四天王枠(三冥雄)に条件はありますか?(魔族オンリーとか)
魔王枠は決まってますか?(四天王のキャラ付に影響するかもしれないので)

7歳から懇意にしてた、自分と同じような境遇で魔王討伐に無理矢理同行する女の子の好意を演技と思い込むって、改めて考えると相当追い詰められたんだね「あなた」
今は好意持たれてても、果てにこの子にまで怖がられたって想像して、そう思う故の自己防衛もあるのかもだけど
けど今回の件で誤解もなくなったし雪解けも近そう
返答の最後の方は(自覚してないけど)好きって言ってるようなものだし

>>227、魔王軍に与してるのでもちろん魔族限定です。

そも、魔族は吸血鬼とか鬼とかのそれっぽいのも含まれてる大雑把なカテゴリです。

乙です
神様枠の作成で質問あるけど、コンマで恋慕やゾッコンって書いてあるけど性別は女性限定なの?

>>225、神様だから性別なんて些細なものには拘らんのです。
だから特に女性限定とかの縛りはないっす。

ちょっとややこしいので既存のじゃなくて改めてテンプレ欲しい

神様はこっち

【名前】名前。
【性別】男か女かその他か無いか。
【権能】どのような権能を持っているか。
【詳細】どのような人物か。


それ以外はこっち
四天王枠は魔族系限定です。

【名前】名前。
【性別】男か女かその他か無いか。
【種族】人間獣人魔族エルフと色々いる。
【魔法】どのような魔法を使うのか。
【詳細】どのような人物か。

また、現在採用しているキャラがどの神を信仰しているかは募集した中からこちらで割り当てます。
あなたと神器は神を信仰してません。

ありがとうございます

>>222>化身はいつもの感じで大丈夫です。

とあるけど化身は神様とは別で設定を書くってこと?
それとも神様の【詳細】の中に化身の設定を書けばいいの?

【名前】ゼリウス
【性別】男
【権能】天候操作
【詳細】(現在の)神々の王。雷雲と力と正義を司る。かつては若い世代の神々のリーダーであった
しかし狡猾な神に唆されて、古き神々に戦争を挑んでしまう。多くの神が死んだ後に過ちに気付き、狡猾な神を追放した
結局戦争は若い神々の勝利に終わったため、その後神々の王となる
傲慢、尊大、明朗快活だが怒りっぽい、良くも悪くも人間臭い
化身は威厳ある老人、あるいは朗らかな美青年。いずれも美しい肉体美を誇る

ああ、名前はもう少しアレじゃないとだめか。>>231はこうで

【名前】"荒ぶる天神"ゼリウス
【性別】男
【権能】天候操作
【詳細】(現在の)神々の王。雷雲と力と正義を司る。かつては若い世代の神々のリーダーであった
しかし狡猾な神に唆されて、古き神々に戦争を挑んでしまう。多くの神が死んだ後に過ちに気付き、狡猾な神を追放した
結局戦争は若い神々の勝利に終わったため、その後神々の王となる
傲慢、尊大、明朗快活だが怒りっぽい、良くも悪くも人間臭い
化身は威厳ある老人、あるいは朗らかな美青年。いずれも美しい肉体美を誇る

一回例をくれ!

【四天王枠】

【名前】エーティ・ウィズダム
【性別】女
【種族】魔族
【魔法】火・水・風・光属性の多種多様な魔法を使いこなす
【詳細】見かけは銀髪の長い髪の18歳くらいの少女。人間とほぼ変わらない外見。
魔女然としたトンガリ帽子に黒いローブと黒いマントに身を包み、先端に赤い宝石をつけた杖を持つ。
表向きは毒舌かつ他人に無関心に見えるが、その実はかなりお人好しかつ寂しがり屋。
だいたいいつも眠そうにしているが、知識の獲得と魔法の研鑽に対する貪欲さは尋常のものではない。
魔王とは大戦以前から親交があり、魔王の力になるために参戦を決める。
魔王からは明らかに戦争に向いていないエーティの性格から止められるが、譲らなかった。
当初は魔族の仲間のための戦争と思っていたが、大戦の悲惨さから戦いの意味を自問自答するようになっていく。
魔王ならばこの戦争と戦後の世界を上手く治めていけると信じ、戦い続ける中で宿命のライバルに出会う。
己の大半を占めると信じる魔法を分析し、無効化する勇者の仲間の一人、フィズであった。
エーティは魔法を無条件で無効化するとかふざけんなと、思いっきりムキになり幾度もフィズに魔法で挑む。
強力な魔族であるエーティは、魔法以外の攻撃手段もこなせるが、魔法が効かないから他の手段を使うのは敗北宣言に等しいと、
フィズに対しては決して魔法以外の攻撃手段は取らなかった(「あなた」相手には普通に魔法以外も使った)
そのうち、自分が全力で真っ直ぐぶつかれる相手であるフィズに対して、ある種の友好的な感情を持つようになり、「人間も魔族も変わらない」と思うようになっていく。
以前から魔王の意思をくみ取り、なるべく人間を殺傷しない手段を使っていたが、
フィズ達に友好感情を持って以降は、更に被害をなるべく抑えて終戦するために己の魔法と知識を駆使して立ち回るようになる。
それにより、魔王は「エーティは戦争に関わるべきではない」という前言を撤回し、エーティがいてくれることに感謝を述べた。
終戦後は魔王の側で復興に立ち回るようになる。
フィズにはすっかり懐いてしまい、いつの間にか姉さんと呼ぶようになっている。餌付けされたという説もあるが、憶測の域を出ない。
「あなた」にも終戦に導いたこともあり、それなりに尊敬と友好感情は内心持っているが、最終決戦でフィズに立ち向かう前にあっさりぶっ飛ばされたことと、
「あなた」のフィズに対するそっけない態度から、表向きはかなり毒舌で接している。

急いで作ってきました。これが少しでも参考になれば幸いです。


【名前】宵闇の女神・トバリノヒメ
【性別】女性
【権能】闇、および死者の霊魂の支配。
【詳細】
局地的にカルト的な人気を博している地母神。
どういうわけか信徒は皆加虐嗜好を持っており、そんな信徒と相反するような性格を持つ。
つまりドM。
しかし権能だけは本物で、彼女が本気を出したら死徒の軍勢で世界が覆われるらしい。????

【名前】ヨミ
【性別】女性
【種族】魔族?
【魔法】死者の使役。所謂死霊術(ネクロマンス)。?
【詳細】
トバリノヒメの化身にして、高位の死霊術師(ネクロマンサー)。
信徒の欲望と自身の欲望がどうしようもないほどにマッチしているので、暇な時は信徒の家を訪ねて酷い目に遭わされている。
お肌は二十四時間三百六十五日ツヤツヤで、本人は至って大満足なので問題ありません。
普段は死者と生者の橋渡しをして、言いそびれた遺言を直接伝えさせたりしている。
よく趣味と仕事が絶望的なまでに噛み合っていないと言われる。

四天王枠

【名前】グランツ・バルベッド
【性別】男
【種族】魔族(鬼族)
【魔法】大地系魔法 地面を操る事ができ、さらに地面を叩く事で地震を発生させたり、海辺ですると津波、山だと火山を発生させるなど自然災害を引き起こす事も可能。
【詳細】赤髪褐色肌で筋肉質の男。身長は2メートルある大男。額に2本の角がある。性格はどんな時でも全力でやる熱血漢でもあり、兄貴肌なところがある。戦争時にはメイスと剣の二刀流で戦っていた。他の三冥雄の中でも特攻隊長を務めており多くの兵士や"あなた"の戦友をなぎ払った事がある。しかし"あなた"との戦闘でボロボロにやられ悔しい想いをした。終戦後は"あなた"にリベンジする為、魔法や武術を磨いている(もちろん魔王城での執務もこなしている)。最近、趣味で魔王城の近くに畑を耕しており野菜を育てて販売している(普通の人でも食べられるもので王国の間で人気になっている)。

【名前】享楽の誘い・パリメテヒア
【性別】男
【権能】言葉を聞かせ、知識・思想・主張を理解させる(言いくるめるともいう)
【詳細】
人に貨幣と賭博と酒の概念を教えたとされる神。すなわち俗的な事柄を司っており、主に文明神として扱われる
しかし、人に悪の概念を植え付けた堕落と欲望を司る邪神ともされ、地域によって信仰に差異がある
陽気な知恵者だが無責任で自由主義。悪を許すが悪を助ける事はない。化身は仮面をつけた行商人、あるいは無精髭の遊び人。多くの神に嫌われており、同じだけ多くの神に好かれている
蛇はパリメテヒアの使いであるとされ、蛇を巻き付けた姿が神像としてよく描かれる

【神様枠】

【名前】至誠の魔神・シリウス
【性別】男性
【権能】心身の強化。精神系魔術(誘惑や幻術)を打ち破る。
【詳細】
元はとても弱く臆病で、身を隠して生きていた悪魔。
ある日、退魔士の人間の一団に遭遇し必死に逃げるが追い詰められ、死を覚悟する。
しかし、一団の一人であった少女に無力かつ無害だからと庇われ、見逃される。
最初は人間に無力と言われたことに反発を覚え、(怖いので遠くから観察しながら)見返してやろうとしていたが、真っ直ぐで優しい少女に惹かれ、少しでも彼女に近づきたいと研鑽を積むようになる。
徐々に、しかし確実に力をつけるシリウス。
だが、暴虐の限りを尽くし強大な力を持つ大魔族が、配下を率いシリウスが思慕する少女の国を荒らし始める。
悪魔でありながらシリウスは、大魔族に反逆し人間の味方をする。
当然人間達からも不審の目を向けられるが、シリウスは戦った。臆病で脆弱な悪魔である自分を信じてくれる少女のために。
やがで大魔族の前にたどり着くが、まるで敵わず圧倒される。
更に、大魔族の洗脳魔術で少女をシリウスの手で[ピーーー]ように操られるが、手にかける直前で魔術を打ち破る。
シリウスは脆弱な自分に許された数少ない魔法、身体強化を極限までかけ続ける。
反動でこの身が滅びようと、悪魔でなくなろうと。
そして悪魔として死に、魔神に至ったシリウスは、大魔族を討ち滅ぼす。
しかし、神に至った代償。それは人との過度の関わりが許されないこと。即ち彼が愛した少女との決別を意味した。
静かに去ろうとするシリウスに、だが少女は告げる。「一人ボロボロになるまで戦って、勝手に去っていくなんて許さない。今度は私が貴方を追いかける」と。

【名前】フォウ
【性別】男
【種族】魔族(悪魔)
【魔法】心身の強化、健康増進
【詳細】
シリウスの化身、薬師を営む。
ぶっきらぼうで口は悪いが、面倒見の良く腕の良い薬師とご近所で評判。
奥さんにも似たような風を外向きには装っているつもりだが、べた惚れであることは周知の事実。

ああ、化身ってそういうことか
>>237の化身
【名前】ポーメット
【性別】男
【種族】人間
【魔法】隠密
【詳細】
仮面をつけた胡散臭い行商人。ダンジョンだろうが魔界の奥底だろうがどこにでも現れる。英雄を導く者
彼の世話になった者達からは割と「ただものではない」と流石にバレている

ああ、フレアって魔王か。>>171が採用されたのか。いちいちフィズと絡めたキャラ投稿してる人は同一人物か?

正直嫌な予感はしていたが、こんなん既存キャラと絡めたもん勝ち、フィズ投げた人の独壇場じゃねーか。>>1とフィズ投げた人2人でやってろよ……

【神様枠】

【名前】太陽の女神 アポロティア
【性別】女
【権能】炎、太陽を操れるもしくは支配する(擬似的だが太陽を生み出す事もできる)
【詳細】
太陽を司る女神。彼女がいなくなると太陽が二度と姿を見せないと言われている為、多くの信者が存在し別の町では彼女を称える祭りも存在する。男勝りで豪快な性格をしており神の間でもある意味有名な神様。神との交友関係も広く色んな神と友達になっている。戦争があった時は自分はただ見守ることしかできなかった事に対して悔やんだ過去がある。彼女が本気を出すとすべてを焼き付くしてしまうくらいの力を持っている。

【名前】テラス
【性別】女
【種族】人間
【魔法】灼熱系魔法
【詳細】
アポロティアの化身。冒険者として数々の依頼をこなしておりギルド内でも有名な人物になっている。武器は大剣を使っており戦っている。性格もそのままで男勝りで豪快だが化身としてのルールはしっかり守っている。自分を称える祭りは「なんか気恥ずかしい」という事でなるべく避けている。

【名前】歌と音楽の女神・ティセリア
【性別】女性
【権能】音を遥か彼方まで届け、言語を超えて歌を理解させる
【詳細】
音楽や歌を司る女神。温和な性格で歌が好き
歌や音楽は文化にも関わり、信徒には自国や自分の民族を誇りに思い、他国、他民族の文化も尊重するものが多い
良くも悪くも多くの人々に影響を与える権能のため、色々と気を使うらしい

【名前】ノア
【性別】女
【種族】人間
【魔法】拡声魔法。歌でちょっとした心の癒し程度は可能
【詳細】
ティセリアの化身。一人旅をしつつ、旅先でいろいろな歌を歌っている
様々な地域の歌を歌うが、自分の歌が間接的に大きな影響を与えないように気を使っている

【四天王枠】

【名前】ジキル・ハイドネス
【性別】男
【種族】魔族
【魔法】鋼鉄系魔法 鉄製の物を生み出したり、操ることができる。(生み出した鉄製の物は魔法を無効化されても消えることはない)
【詳細】白衣を着て耳と鼻が尖っている小柄の老人。いつも不気味に笑っている、頭に丸ノコギリの刃が突き刺さり、両こめかみにボルトがささつている。魔王城では参謀兼発明家をしている。見た目の割にはかなり素早く動けており多くの敵を倒している。戦闘時では自身が発明したロボットを操縦したり、魔法で使って体に纏わせて巨人になる事もある。さらに自身が発明した鎌型の武器も使っている。頭脳が高く"あなた"や"あなた"の戦友の魔法などの情報を把握し事前に対策をとっていた。その為、"あなた"の戦友達は全員瀕死になりそうになりそうが"あなた"だけは情報以上だったので"あなた"と1対1のタイマンで敗れてしまった。最初の魔王誕生の時からずっとおり、魔王城の中では最高翌齢になる。その為、魔王や他の魔物を孫のように思っている。聞き上手でもあり周りの魔物達から優しいおじいちゃんと思っている。戦争後は執務をしその間に発明品を作ったりして余生を楽しんでいる。魔王城の周りには彼が作ったロボットが多くおり、働いている。


【名前】維持と秩序の神フラート
【性別】男
【権能】自然災害、疫病、人為的な破壊などによる異常をおさめたり元通りに修復したりできる
【詳細】
神々の中でもトップクラスに真面目で厳格な神
他の神からは堅物扱いされている
一部の自由奔放な神々によってたびたび秩序が乱されることに頭を痛めている
あまり介入しすぎるのも良くないと考えているのでそう簡単に権能を行使はしないが
先の大戦ではこれは介入しないとマズイというラインのギリギリ手前でなんとか終結したのでひとまずほっとしている
世界の秩序を大きく乱しかねない存在として世界各地にある神器および勇者と魔王の動向を常に見張っており、「あなた」の元に神器が集まっているのを特に注視している

【名前】カタリク
【性別】男
【種族】人間
【魔法】防御、治癒、千里眼(離れた場所を見る。病人の体内を見るのにも使う)
【詳細】
フラートの化身で医師
世界の秩序を見守るため定住せずに旅をし、そのかたわら各地の病人や怪我人を治療している
ストイックな彼だが下界に来てからはグルメに目覚めてしまった
欲におぼれてはいけないと思いつつも結局誘惑に勝てずにおいしいものを食べてしまう
正体がばれるミスをしないように神経質なほど気を遣う彼を他の神は「堅物だからだ」というが本当は一週間ご飯抜きが心底怖いのだ

【名前】"冥府神"オルアテプト
【性別】男
【権能】死者の行く場所を決定する。すべての死者はオルアテプトに逆らえない
【詳細】
古代文明を築いた帝王。元々神の血を引く英雄だったが、世界の理を研究し自ら神になった凄い人
極めて優れた魔術師で、生と死の秘密を解き明かし、魂だけで宇宙を旅し、宇宙の真理を理解するまでに至る
今は冥府で死者の魂を計測する業務についているが、片手間で様々な研究を行っているようだ
仕事には忠実で物静かで理知的だが、ルールの裏を突く事を全くためらわない危険な神。知的好奇心の塊
ネメス(頭巾)を被ったファラオ風の外見をしている



【名前】アノム
【性別】男
【種族】人間
【魔法】大したものは使えないが日常的な魔法全般は修めている
【詳細】
オルアテプトの化身。褐色の無口な美青年。オルアテプトの末裔たる砂漠の王朝の王子。優れた発明家であり、魔術に頼らぬ様々な技術を編み出している
自分の開発したものでなくとも科学というものに強い関心をもっており、様々な研究を後援している
これで魔術の天才だったらオルアテプトの再来といわれていただろうが科学に全振りしているので化身とはまったく気付かれていない
化身のルールは破っていない、彼は一人の人間として研究を続けているだけである

ところでこの世界の神様と人との恋愛とか結婚って、どんな扱いなんでしょうか?
普通にOKなら>>238がうっかり魔神さんになりかねない件

四天王

【名前】デルゴゴ・ガザド
【性別】男
【種族】魔族
【魔法】拡張知覚(自分を中心とした広い範囲の視覚的聴覚的情報をいっぺんに把握する)、あと主要な攻撃補助回復魔法は一通りできる
【詳細】人型に近い姿で6本の腕と3つの頭を持つ
物理も魔法もこなし頭も切れるがどれも一流と言えるほどではない器用貧乏
そのため何でもそつなくこなせる便利屋的存在として他の魔族からあれこれ押し付けられがちなのでぶつくさ文句を言っている
でもなんだかんだで真面目で人がいいため言われたとおりにやってしまう、多少ぶっきらぼうだがいい人
腕と頭が多いおかげでマルチタスクが可能なこともあっておそらく現在魔王城で執務をしている中で一番の働き者

神様枠

【名前】海王神 ネプチュール
【性別】男
【権能】海を操り、生み出す事ができる。大津波を起こしたり、モーゼみたいに海を真っ二つにできる。
【詳細】すべての海を司る神。海のようにおおらかな性格である。海についてや海にいるすべての生物の事を人々に広めたり、一番最初に水の魔法を作り出した為、それに関わる信者は海の近くの出身や水魔法だけもしくはそれ中心に使う信者などが多い。金髪で三ツ又の槍を持っている姿がよく描かれていることが多い。権能はあまりにも危険な為、本人も気を付けている。

【名前】ウェーブ
【性別】男
【種族】エルフ
【魔法】水流系魔法 (水を操る魔法)
【詳細】ネプチュールの化身。船に乗って自由に航海を楽しんでいる海の男。金髪でイケメン顔、エルフのように耳が尖っている。海賊風の服を着ているが実際の海賊ではなくただの趣味。他にも船員がいて彼らからは頼れる船長と慕っている。自身の正体がばれないように気を付けている。いつか世界一周を達成する事を目指している。

>>247、神様だとバレさえしなければほぼ全ての行動が許されます。
ただし、化身の自分を信仰の対象とさせる、などといった擬似的な神になろうとする行為は本気で止められます。

神様から嫌われてる確率高めで草。

回答ありがとうございます

>>238は悪魔(魔神)であるが故に、人間の少女の前から立ち去ろうとして呼び止められたことにしてくださるとありがたいです

まあ"あなた"はよく知らない者から恋慕とか向けられても迷惑ってキャラだから……

あなたのことを深く理解していること
そのうえでぐいぐい押してくる子であること(あなたが恋愛に興味0なので相手から押さないといけない)
冒険者をする上で足かせにならないこと
あなたから塩対応されてもめげない

この主人公、攻略難度高すぎて草

四天王枠

【名前】ヴァンプ・ソリシア
【性別】男
【種族】魔族
【魔法】摸写魔法 相手の魔法をコピーできる。相手が魔法を出した後に相手を見るとコピーできる(ただし神器の力はコピーできない)。相手が見える範囲なら遠くてもコピーできる。最大7つまでストックが可能でそれ以上だとコピー出来ない。その時はストックしたものを1つ以上消さないといけない。
【詳細】
黒髪に青のメッシュが入っているイケメンの男性。タキシードを着ており、背中にコウモリの羽がある耳と歯が尖っている。性格はナルシストで自分の事を美しいと思っている。自分の事を「魔物界の英雄」と自称している。戦争時はレイピアを使って戦っており、多くの兵士達を倒した実力を持っている。さらに戦友達の魔法を全部コピーする事もでき、戦友達は手も足も出ない状態になり魔物側が有利になろうとしていた事もあった。しかし"あなた"だけは神器を使っていた為、コピー出来ず、そして"あなた"と対決する際、前もってコピーした無効化の魔法で"あなた"の魔法を無効化する事に成功した。もちろん"あなた"は他の戦友達の魔法が使える事や無効化された事に戸惑いましたが普通に戦いました。結果は"あなた"は勝ちヴァンプは敗れてしまった。戦争後は執務に専念しており、近いうちに自分探しの旅に出ようと考えている。戦争後も戦友達の魔法はコピーしたおり「何かと便利だから」と残している。"あなた"とは同じ英雄としてライバル視しており、いつか再戦したいと思っている。

四天王枠

【名前】ガルナシオ
【性別】男
【種族】吸血鬼
【魔法】転移魔法。大軍の転移、自身の逃亡などに役立てた
【詳細】
荒々しい笑みを浮かべた赤髪の美形の男。眼帯と黒いマントが特徴
戦争のために戦争を望む戦争狂。忌々しい外道だが戦争のスペシャリストであり、大軍の統率や計画立案に留まらず、情報工作や離間工作などの暗躍にも余念がない
「戦争はいつか終わるもの」とも理解しており、終戦もあっさりと受け入れた。しかしそれは長命種ゆえの視点で、遠い未来、あるいは近い未来にまた戦争が起きる事を理解しているため
本人も強大な戦闘力を持つが、大軍同士での戦争を好いており、強い個人による蹂躙、強者同士の決闘による決着を嫌う。裏を返せば個人主義の多い魔王軍で数や計略の重要性を知っていたという事でもあり、戦時中は"あなた"達を苦しめた
"あなた"の事を化物と蔑み「永遠に理解者など得られない」と嘲笑した事もある。"あなた"にとっては最も憎い敵の一人だが、下手に理解者を気取らず真っ向から敵意と悪意をぶつけてきた存在は稀なため、皮肉にもある種のシンパシーを抱いている
魔王とは不仲だが戦時中の働きは確かなもので処罰ができずにいる。膨れ上がった軍を管理できているのは彼の能力あってこそであり、軍の縮小化にも協力している

神様枠

【名前】"這い上がる闇"
【性別】男
【権能】精神への干渉。他者を惑わし、信頼させ、時に仲違いをさせる
【詳細】
その名は抹消されている、古き夜の神、欲望の肯定者、悪しき魔術と知恵と美の神とされる
まだ人と神の距離が近かった時代に生まれた、月の女神に仕える司祭。司祭の身で女神を口説きその伴侶となる
しかし定命の身では女神と死に別れてしまうと嘆き、月の女神の手によって神格を与えられ、夜を統べる神となった
美しく弁舌巧みな夜の神はたちまち神々の人気者となったが、彼は天界を統べる野心を秘めていた。彼は神々の仲を引き裂き、戦争を引き起こした
やがて彼の悪意は露見し、月に封印されてしまう。地上に残る吸血鬼等の夜の種族は、夜の神が密かに用意していた己の軍勢の末裔であるという

【名前】ケルトニオ
【性別】男
【種族】吸血鬼
【魔法】己の存在。および己の支配する領域を他者の目から隠す
【詳細】
"這い上がる闇"の秘匿していた化身。人間として生まれたが後天的に吸血鬼になり、地下深くの居城で静かに時を待っている
彼の野心は未だ健在だが化身のルールは準拠しており、魔法・神器・肉体改造など、様々な手段で己を強化し続けているらしい

【神様枠】

【名前】豊穣の女神・サーシャ
【性別】女性
【権能】生命力の増強、回復、植物に実りをもたらす。星詠みによる天候予測
【詳細】
ブラウンのロングヘアー、白を基調とした服を来て、白い翼を持つ女神。
穏やかで包容力のある人格者(神)。
親しい相手の前では時折人懐っこく、無邪気にはしゃぐことも。
大地に豊穣をもたらし、傷つける人を癒やす権能を持つ。
そのため、農家や食料品を扱う人達、医療に携わる人達から特に進行される。
戦争による食糧難に頭を悩ませつつ、世界への直接の干渉はご法度なため頭を悩ませていた。
平時では新しい料理、特に甘いものの開発に余念がない。

【名前】ミリア
【性別】女
【種族】人間
【魔法】基本的な地属性、治癒魔法
【詳細】教会のシスターとして、地域に貢献しながら勉強も教えたりしている。
優しく働き者な性格jで、ご近所、特に子供達。子供達に人気過ぎてしょっちゅうじゃれつかれてはあわあわ言ってる姿が見受けられる。
甘いものに目が無く、時折「このような誘惑に負けません! 修行にもっと励まなくては! ……タルト」などと言っている姿が目撃されている。

>>256
優しく働き者な性格jで、ご近所、特に子供達。子供達に人気過ぎて~

優しく働き者な性格で、ご近所、特に子供達に人気。子供達からは人気過ぎて~

です。すみません

四天王枠

【名前】ミズキ・ミュレット
【性別】女
【種族】魔族
【魔法】すばやさ上昇、投擲の威力精度上昇
【詳細】
人間に近い見た目の小娘。性格は単純で調子に乗りやすくてアホ
スピードこそ全てと考えていて速さでは誰にも負けないと思っている。パワーはあまりない
圧倒的なすばやさで縦横無尽に駆け回りながらナイフを大量に投げつつ隙を見て急所を切りつける戦法を得意としているが
ナイフを全てかわして彼女以上の速さで接近してきたあなたのデコピン1発で沈んだ
自分よりも速いあなたに憧れており勝手に師匠認定している
お菓子が好き、頭を使うような執務は苦手(アホなので)

神様枠

【名前】純愛の女神・アスカルト
【性別】女
【権能】すべての力を弱体化。争いごとを鎮められる。
【詳細】
愛を司る女神。美しい美貌を持っておりまるで聖女のような外見をしている。博愛主義者で争い事が嫌い。戦争があった時は自ら止めに入ろうとしたが他の神達に止められた。多くの民達に愛とは何かを教えてきた為、たくさんの信者が存在するがどちらかいうと女性信者が多い。愛の女神なだけに他の人の恋愛や恋ばながすごく好き。アスカルトの石像が存在しそこでは恋愛成就や縁結びとして有名で多く人達が訪れている。

【名前】ラブリス
【性別】女
【種族】人間
【魔法】魅惑系魔法  (男女とはず惚れされることができる。場合には魔物とかにもできる)
【詳細】
アスカルトの化身。ピンク髪で身長160cmの女性。エリューナ王国で城のメイドをしている(恋愛小説の影響でメイドを始めた)。仕事はしっかりこなしている。誰が好きだったり、あの二人実は付き合っていたりなど恋に関する情報を多く知っている。恋ばなが好きで他のメイドとよく話している。正体がばれないように気を付けており、理由はもちろん一週間ご飯抜きが嫌いなので守っている。

【神様枠】

【名前】鍛冶の女神・シルヴィ
【性別】女性
【権能】物質の生成・修復・消滅
【詳細】鍛冶、ひいては道具、技術を象徴する神
一人称はオレで喋り方も振舞いも男っぽい
理知的で落ち着きがあるが堅苦しさは感じさせないフランクな性格
今までに多くの神器を作ってきた

【名前】シュミット
【性別】女性
【種族】人間
【魔法】炎魔法、水魔法(仕事で使う)
【詳細】シルヴィの化身で、赤い髪でいつも作業着を着て眼帯をしている
道具の修理屋を営んでいる
全ての道具を愛していてどれも一つ一つ心をこめて修理するが特に包丁や剣の修理が好き
その質の高さから店はとても評判がいい
タバコが好き
もし人の姿になった神器を見たらそれが神器だと見抜けるだろう

今更だけど募集期間とか設けなくていいの?際限なくくるけど

別に全員採用するわけでもないだろうし、良いんじゃないだろうか

>>231 >>232 "荒ぶる天神"ゼリウス 男 敵意
>>237 享楽の誘い・パリメテヒア 男 ゾッコン
>>238 至誠の魔神・シリウス 男 関心
>>242 太陽の女神 アポロティア 女 中立
>>243 歌と音楽の女神・ティセリア 女 関心
>>245 維持と秩序の神フラート 男 中立
>>246 "冥府神"オルアテプト 男 中立
>>249 海王神 ネプチュール 男 敵意
>>255 "這い上がる闇" 男 関心
>>256 豊穣の女神・サーシャ 女 恋慕
>>259 純愛の女神・アスカルト 女 苦手
>>260 鍛冶の女神・シルヴィ 女 関心

ゾッコン 1、 恋慕 1、 関心 4、 中立 3、 苦手 1、 敵意 2
「ゾッコン 1(男)」は笑う
享楽の誘いさんはいったいこの「あなた」のどこに惚れたんだ……

あなたには神器の少女達と、好感度が振り切れてるフィアンセな幼馴染がきいるから(震え声)

(あなたが好き。大好き。とにかく好き。魔王討伐にもついてくし、あなたのために花嫁修業もするし、結婚直前にあなたに逃げられてもついてくし、恨み言の一つも言わない好き)

単純に字面にするとヤンデレ感半端ないけど、>>1さんの描写だと普通に器が広くて寛容で楽しい子になってるのすごい

少しばかりですが更新でございます。

目についたパーティに片っ端から声を掛けるも、撃沈し続けたあなた。
不貞腐れに不貞腐れて、真昼間からビールを呷り机に突っ伏していた。
彼らもお金が欲しくてたまらないのだから、仕方ない部分もあると納得はしていた。だが、それとこれとは話が別だ。
単純に仕事が無いのがしんどかった。仕事が無いイコールニートであり、それでは屋敷に住んでいた際のダメダメな自分と同じになってしまう。
数多の戦場を生き延びたのだから、と妹侍従その他諸々に配慮されていたが、施しを受けるだけというのも居心地が悪いというものだ。

いっそ近場のダンジョンの魔物を死滅させてやろうか、と槍の試用も兼ねての虐殺パーティーの開催を視野に入れたところで、救いの手が差し伸べられる。

「お前さん、さっき他の人に声を掛けてた奴だな。その様子だと、全員にお断りされたらしいが、狙う相手を間違ってるよ」

「貴方が声を掛けた相手はまだ冒険者になって数週間の新人です。見ず知らずの人を迎え入れられるような胆力はまだ無いですよ」

アプローチしてきた相手に視線を移す。美女と野獣。そんな感想を真っ先に抱いた。

「野獣ってなんだよ!?俺そんなに毛むくじゃらじゃねぇから!ちゃんと髭毎日剃ってるから!」

「あらあら、お口が達者ですね」

「満更でもないのやめろシルファ!お前さんにとっちゃ褒め言葉だが俺にとっちゃ言葉のナイフだ!暴力だ!」

話が進まないから落ち着いてほしい。あなたの言葉を聞いた野獣は露骨に呆れた。

「お前さんのせいだろ」

その言葉に美女は全面的に同意しながらも、褒められるのは悪い気はしないと喜色満面で漏らした。

「ほー。元傭兵…ね。まだ若いのに苦労したんだな」

立ち話も何だからと遅めのランチタイムに興じたあなたたち。話題の中心は、一時的に依頼に同伴することになったあなたに代わっていた。

あなたはこんなこともあろうかと、外行きの来歴をある程度作ってある。
『仕事に恵まれずダラダラと自堕落な生活を送っていたが、腕っ節だけはあったのでそれを活かせる傭兵に就職。魔王軍との戦争が終わったので冒険者に転職した』という雑なストーリーだ。
傭兵から冒険者に転職する話はよくあるが、何故傭兵になったのか、については全く作り込んでいない。適当オブ適当と言う他ない。
だが一応、元傭兵という偽りの肩書きが彼の強さの理由になる。
あくまで冒険者として新米、冒険の経験が無いのであって、荒事に関してはベテランなのだから。

「冒険者と傭兵は勝手が違うから、大変なところもあるだろう。だがまぁ、気に病むんじゃねぇぞ。俺たちに出来ることなら手伝うし、生きてりゃ何とかなるもんだ」

エルウッドと名乗った野獣に同意する。生きていれば何かを成せること。死んでしまえばそこで終わること。それは、あなたが一番知っている。
死別した戦友は皆、願いをあなたに託した。無益な戦争の終結を。平和な未来の到来を。
人の期待に応えられるほど、あなたは人が出来てはいない。
だが、可能な限り努力はした。その結果が『天命の煌災』という異名と、破綻した価値観、人格だ。

「…何年も戦ってきたんだから、言うまでもないか。悪い」

無言のあなたを見たエルウッドは、暗い表情でそう零した。あなたは気にするな、と答える。

どういうわけか、シルファに頭を撫でられた。辛い時は誰かに頼っていいと言われたが、誰に頼ればいいのか心の底から分からなかったあなたは、首を傾げる。
それを見た二人の表情は、浮かなかった。

書き溜めの一部がお亡くなりになったので少々お待ちください。

気を取り直して依頼内容の説明を受けることにしたあなたは、エルウッドの話に耳を傾ける。

「ここ数日、急に魔物の活動が活発になってな。それでなんやかんやあって、墓場に死徒(ノスフェラトゥ)が出没し始めた」

活動が活発になった原因は皆目見当も付かないが、なんやかんやの内容は察しがつく。
大方、稼ぎ時と見た新人冒険者が大勢天に召したのだろう。
ちょっと経験を積んだ新人が一番死にやすいのは、統計が示している。
あなたが戦列に加わった時も、最初の数ヶ月が一番仲間を失っていたものだ。

「依頼内容はズバリ、墓場に屯する死徒共の殲滅だ。スケルトンや屍喰鬼(グール)、屍生人(ゾンビ)が目撃されてる」

「屍喰鬼は違いますが、他の二種はどちらも死徒です。面倒な相手なのでご注意を」

「俺が前衛を引き受けて敵を集める。その隙にシルファの狙撃や精霊魔法、お前さんの攻撃で数を減らす…っていう至って普通の戦法でいく」

「私の精霊魔法は癒しの力ですが、精霊は元来神聖な存在です。故に、死しても尚行動する死徒には効果覿面、というわけです」

なるほど。四肢を砕き脳髄を潰す面倒な作業はしなくていいなら、楽な仕事だ。
あなたはあの面倒くさい作業をしなくていいことに安堵する。

「そんな処理をしてたのかよ…。もっとこう、他にやり方があっただろうに」

よりにもよって、そういった手合いの相手が大得意な戦友が負傷していた間に遭遇したのだから仕方ない。

「…で、お前さんは前衛と後衛どっちなんだ?槍持ちだから前衛だろうが」

なんでも出来る。あなたはそう淡々と答えた。実際、なんでも出来るのだ。
あなたはどのような武器であろうと完璧に扱える。まるで人が変わったように、その戦い方すらも手にした武器によって変える。

刀を持てば、立ちはだかる全てを断ち切る無双の剣豪に。
杖を持てば、圧倒的出力の魔法で万物を消滅させる無法の賢者に。
何も持たずとも、その両の拳で全てを粉砕する破壊神に。
その能力があるが故に、あなたは神器を扱える。あなたの強さの根幹を成す力だ。

「なんだよその能力!?反則じゃねぇか!!!理不尽にも程がある!!!!!」

剣士の悲痛な叫びを、あなたは呵呵大笑しながら肯定した。

その理不尽な能力があったからこそ、今自分は生きている。だが、強大な力には多大なる代償が付き物だ。
それを理解してから、文句を言ってもらいたいものだ。

「すいませんでしたぁ!!!」

自分の言葉に何か思うところがあったのか、エルウッドは残像が見える速度で頭を下げた。

人々が寝静まる深夜。生命の存在しない墓場で蠢く影が一つ。二つ。三つ。それ以上。

「…腐臭がプンプンするぜ。離れてるのにめっちゃ臭い。そりゃ誰も受けないわな」

そこまで脅威度は高くないのに、エルウッドら『付き合ってません。本当です』パーティ以外は見向きもしなかった理由が解る。
鼻が曲がりそうな強烈な臭いに、アーマリーにいて無関係のはずの神器もげっそりしている。

『………』

神器全員の目が濁っているし仮にも女性がしてはいけない顔をしている。エリーに至っては、完全に意識が吹き飛んでいた。

こんなこともあろうかと、あなたはこっそり用意していたフルーティな香りのする鼻栓をぶっ刺しているが、鼻を突く悪臭は消えていない。
正直言ってとてもしんどい。早く帰ってお風呂に入って寝たい。

「…何か聞こえますね。呻き声…?」

あーだのうーだの半死体のものと変わらない声が聞こえてくる。不審に思いながら、耳を澄ませた。

『カノジョ…ホシイ…』

『シヌマエニイッカイダケデモイイオモイヲシタカッタデゴザル』

『デッケェオッパイヲクダサイ』

『マホウツカイニナルマエニシヌトカアンマリッス』

「「………」」

未練タラタラのあまりに悲しい、悲痛な叫び。あなたは思わず涙し、エルウッドは絶望のどん底に落ちた。シルファは凍りついた笑みを浮かべており、思考が読めない。

「塵一つ残しません。片っ端から浄化しましょう」

「おう。こんなのにはなりたくねぇし見たくねぇ…。…なりたくねぇな、ほんとに」

憐れみと刺々しい殺意が場を支配する。殺意を感知した死者たちは、無念を晴らそうと行動を開始した。

ここまで。

パーティー名はツッコミ待ちなのか

乙です

おつ



あなた 現状恋愛とか考えられない(ほぼフィズ次第か)
エルウッド 交際経験なし

男二人も他人事じゃないのがまた哀愁が漂う

少しだけ進めます。

悲しみを背負った亡者の群れを三人衆が蹴散らす。的確な攻撃が、彷徨える魂を空へと、あるべき場所へと還す。

「っふ!」

エルウッドは手練れの剣士だ。左手に装着した小盾で器用に攻撃を往なし、鋭い太刀筋を以って大量の死徒を無力化していく。
見ていて惚れ惚れするくらいに綺麗な太刀筋だ。きっと、この域に達するまでに数々の修羅場を潜り抜けてきたのだろう。
その迷いのない一閃を見れば、同じ剣を扱う者には解る。これでもう少し若ければモテモテだっただろうに。

「モテてなかったから今こうなんだよなぁ!!!」

怒りを込めた一刀が、スケルトンを両断する。バキバキ、と骨を砕く音が心地良い。

温もりを求める屍生人を、無数の矢が無慈悲に穿つ。一瞬でも動きを止めたが最後、精霊の加護によって魂が葬送される。

「………」

無言で矢を放つシルファの姿は美しい。傍らに佇み支援をする精霊の存在も相まって、天女のようにすら思える。

「○☆%¥$!!!!!」

さて、こちらも真面目に対応しよう。あなたは槍を片手に、迫り来る屍喰鬼を処分することにした。
屍喰鬼は文字通り、死体を食す魔物だ。死徒ではない。つまり、生きている。
そして、彼らの殆どは人に準ずる体型をしている。急所が人体に似通っているのだ。

「♪?°→#!?」

ならば、殺すのは容易い。今まで何千回と殺してきたのだ。今更殺し方を忘れるわけがない。
音を置き去りにする斬撃と刺突が屍喰鬼の群れを襲う。瞬きの間に命が刈り取られ、亡骸だけが造られていった。
極限まで効率化された殺戮は、もはやあなたからすれば簡単な作業、ルーティーンに過ぎない。
一撃で急所を突き、絶命させる。それが無理なら手足を断ち、急所を狙う。
心は何一つ動かないし痛まない。命を奪うことに慣れきったあなたは、殺める相手が家族や婚約者、戦友であろうとも全く同じことが出来る。

故に。あなたは自身を化け物と評していた。殺すことに一切躊躇もしなければ高揚もしないのであれば、それはもう人ではないから。

一方的な虐殺が始まってきっかり一時間。死屍累々の惨状の中に、体液に塗れた冒険者たちが立っている。
一人は涼しい顔をしているが、他の二人はグロッキーに陥っている。
あなたは昼間に購入していたポプリ入りの麻袋を手渡す。
二人は無言でそれを受け取り、顔を突っ込んだ。凄まじい鼻息が隣から聞こえてくる。相当に堪える臭いだからさもありなんだ。

鼻栓やポプリを購入するよう薦めたのはアマネだ。そのアドバイスに従って正解だった。
そうあなたは感謝の念を飛ばすが、精神的に死にかけているアマネには聞こえていないようだ。

「…帰って風呂浴びて寝る。もうこの手の依頼は絶っっっっっっ対に受けねぇからな」

「同感です。それと、ごめんなさい。半径5メートルに近づかないでくれますか?とても臭うので…」

「はい」

達成感を微塵も感じられない地獄の依頼は、冒険者の心に深い爪痕を残し終了した。

色々な意味で疲れた身体と心を癒すために設けた数日の休暇。
あなたはのんびりと羽を休め、次の依頼に備えようとしていた。

何をして時間を潰すか。ルーナお手製の朝食を平らげつつ思考する。

神器と遊びに出掛けてもいいだろう。彼女らからも誘いは受けているし、自分の判断に委ねるとも言われた。
顔見知りと会うのもいいだろう。折角築けた交友関係だ。この機会により強固にするのも悪くない。
墓参りに行くのもいいだろう。先日墓場で大乱闘をしたのだ。それを墓参りの理由にも出来るし、最近は顔を見せてなかったから文句の一つや二つ言いたいはずだ。

食器を洗いながら、あなたは本日の予定を立てることにした。

安価です。↓2を採用します。
本日はこれで終わりです。
質問雑談などは特に制限してないですが、論争にならないように平和にお願いします。

A:神器と遊ぶ。(神器一名を選択)
B:顔見知りと遊ぶ。(今までに出てきた神器以外のキャラを選択。話に出てこなかった人は対象外)
C:墓参りに向かう。(自分が指定したキャラとのコミュになります)
D:その他。(上記に該当しない行動をする。あまりにヨクバリスな行動は却下されます)

B フィズ

真剣に考えるって言ったし

b フィズ

↓2にフィズと何をするかを。

街探索&食事

他の仲間が今どうしているか気になるのでそれも含めて
雑談と食事

乙です

この子、あなたを王都に連れ戻す気はないってことはあなたと一緒に冒険者やるのかな。さもなくばあなたのいる町で働き口見つけるか
一緒に冒険できたりするんだろうか

心情的に連れていきたいのもあるし、目の前で神器の子達を活躍させても差し支えないのも大きいから、パーティー組めるといいな

提督「嫌われスイッチ?」明石「はいっ」
提督「嫌われスイッチだと?」夕張「そうです!」
提督「嫌われスイッチだと?」夕張「そうです!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428849410/)
魔剣転生というスレの作者ですが、断筆する事に致しました。
魔剣転生というスレの作者ですが、断筆する事に致しました。 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1602503948/)

外野の反応に負けてエタった先人たち
彼らの冥福を祈りつつ我々は二の舞を演じない様に注意しよう

今日の夜に気力が残ってれば進めます。

報告ありがとう

報告乙です

フィズとのやり取り楽しみ

お待たせ。

「で、私を呼んだわけね。一緒に食事が出来る!ってぬか喜びした自分が馬鹿みたいだわ。あなたはそういうデリカシーの無いことを平気で言える人だって知ってたから、そこまでショッキングじゃないけど。けどなー、もう少し愛想良くしてくれたら、私も嬉しいんだけどなー。これでも私未来のお嫁さんなんだけどなー!」

ぶつくさ文句を垂れるフィズをスルーしながら、あなたはメニューを開く。
特に風変わりな料理は記載されていない。何の変哲もない貴族に人気なエリューナ料理の専門店だから当たり前だろう。
これで『ルージュスコーピオンの姿揚げ』なんかのゲテモノ料理があったら驚きである。

「私はエルダカプチーノとエリューナサンドイッチ、あとは朝採り野菜のサラダでお願いします。カプチーノには追いクリームたっぷりで!」

聴いてるだけで胃もたれがしそうなメニューだ。ただでさえバチクソ甘いカプチーノに更にクリームをぶち込むとは。
女性の味覚はよく分からないものである。

そんな思考をしながら、あなたは無難にも程がある料理を適当に頼んだ。
ビーフシチューにハンバーグ、ビーフステーキと肉だらけだが、男の食事なんてこんなものだろう。

それを見たフィズは、かなり露骨にドン引きした。

料理を平らげ、デザートを賞味する二人だったが、あなたの発言により中断されることになる。

「分かってるわよ。皆が今何をしてるのか、でしょ?知ってる範囲でしか教えられないから、満足出来なくてもごめんなさいね」

構わない。そう答えたあなたは、少しだけ姿勢を整えた。

「まずは…うん。あなたもどうせ知ってると思うけど、エルヴィスは今エンジョイしまくってるわ。執務とか謀略とか。ほんっっっと楽しそうに他人を蹴落としてるわね」

「あなたが逃亡しててんやわんやになった王都で、突如爵位持ちの貴族が不正を摘発されて取り潰しになったり、酷い時には当主が処刑されたりしたの。あ、言うまでもないけどレイヴンクロフト家やあなたの家、クラウディア家は無傷よ。私たちは不正なんてしてないはずだし」

「で、取り潰しになった貴族が担当していた公務だとか領地だとかをエルヴィスが受け持って、レイヴンクロフト家はウッハウハ。どんどん勢力を増してるから、議会での発言力も大きくなってるわ」

楽しそうで何よりだ、とあなたは笑う。自身に害が無いのなら、あなたの反応はこんなものである。

「私はヒヤヒヤしてるけど。もし革命とかが起きたら、大変なことになるわよ」

その時は野となれ山となれだ。あなたには愛国心など欠片も無いので、どんな惨劇が起きようとも無視するつもりだ。

「妹さんや他の婚約者が巻き込まれても?」

ノーコメントだ。

「意外と気にしてるじゃない」

その時が来たら解る。今はまだ答えを出せない。とあなたはコーヒーを飲み、答えた。

「他の人は…ギルバートさんは魔王軍残党狩り部隊(イヴリースハンター)の隊長を務めてるって聞いてるわ。詳しくは分からないけど」

復讐心を糧にして戦に身を投じていた彼らしい。別に彼が修羅の道を往くことを悲しんだりはしないし、依頼の邪魔をするならその時は容赦無く叩き潰すが。

「メルちゃんたちは国に帰ってラブラブ新婚生活を送ってるし、新婚旅行で世界を旅する予定って言ってたなぁ。いいなぁ~~~~!!!!」

そんなことを言いながらフィズは視線をチラチラとこちらに向ける。あなたは欠伸を返答として、口を噤む。

「あっ、そういえば、皆から手紙を何枚か受け取ってるのよ。全部あなた宛てよ」

アピールを流されたフィズだったが、特に落ち込むわけでもなく鞄から封蝋のされた手紙を取り出す。
いずれも定期的に実家に届いていたものだ。

あなたは微笑し、手紙を握り潰す。彼らの気遣いはありがたいものだが、こんな化け物に意識を向けすぎないでほしいものだ。

「………はぁ」

フィズは手紙を破棄したあなたを見て、悲しげに息を吐いた。

「神器の娘たちとこれから旅をするのよね?羨ましいわ~」

デザートのショートケーキを突きながら、フィズが言葉を漏らす。
あなたは肯定の意を込めて首を振る。

だが、彼女らを戦闘には関わらせない。人として生きている彼女らに、戦いの場は相応しくないのだ。戦力的な意味で。
神器である彼女たちは今、肉体という器を手に入れ人になった。
しかし、形が変わろうとも彼女は神器だ。偉大な力を持った武器なのだ。
その本質が不変である以上、彼女らは人間として見た時にへっぽことしか言いようがないほどに弱っちい。
自身を使わせることには慣れていても、自身を使うことは全く無かった。使い手を経由して出力していた権能であるが故に、彼女単体ではその強大な力は使えないし、そもそもの戦闘経験も戦いに耐え得る肉体も持っていない。

そして、あなたが神器を携えている時のみ使える魔法は、彼女ら神器が人間の姿をしている時に使える魔法なのだ。
つまり、彼女たちは戦力として計上出来ないのだ。新米冒険者であればギリワンチャン、というくらいに。
どんなに頑張っても、神器だけではエルウッド一人すら倒せないだろう。ボコボコにされてガチ泣きする神器たちの姿が目に浮かぶ。

「まぁ確かに、あの娘たちが無双している姿は想像出来ないわね。間違っても戦闘に関わらせちゃダメなタイプ」

それに、先程も言ったが人の姿をしている時も神器であることには変わらないのだ。
つまり。その弱っちい肉体が死んだ時、神器としての彼女も死ぬ。
故に、戦闘に関わらせてはいけない。神器としてなら存分に活用させてもらうが、それ以外は断固拒否する。

「ってことは、彼女たちが誘拐されたらヤバそうね」

ガチヤバである。

そういえば、と珍しく、あなたから話を切り出す。
その行動に興味を示したフィズは、身を乗り出した。

「結局のところ私が何をしたいのか。ねぇ」

あなたの問いに、フィズはクスクスと笑う。なるほど。どうやら自分の質問は馬鹿にされるようなことだったようだ。

「いや、私のことを訊いてくれて嬉しいだけなんだけど」

そんなツッコミを入れ、フィズが咳払いをする。

「私はあなたの側にいたい。あなたのためになることをしたいの。…でも、私があなたの側にいても、窮屈に思われるのは解ってる」

「あなたはただ、自由に冒険者として生きたいのでしょう?なら、私がいてもその目的は果たせない」

「今までのことを考えてみたの。そういえば、戦争の間は一度たりともゆっくり休めなかったな…って。数日の休暇がある時もあったけど、心までは休まらなかった」

今となっては懐かしい、とあなたは笑う。その目は一切笑ってないが、表情だけでも取り繕う。
そうね、とフィズは返し、天井のシャンデリアを見つめた。

「それでね。私は決めたの。何があってもあなたが安心して休める場所。それを造って護りたいなって。もちろん、あなたが望むのであれば一緒に戦うけど」

有無を言わさず着いていくとでも言い出すと思っていたあなたは呆気に取られる。
対するフィズは大真面目だ。いつの間にかシャンデリアから戻されていた視線が、あなたを射抜く。
その目は煌々と輝いていた。

あなたが世間話に話題を逸らし、暫しの休息を味わう。既に空は赤く染まり、月が顔を出し始めていた。

「やっぱり、お話するのは楽しいわねぇ。それが好きな人とだったら尚更」

座りっぱなしで凝り固まった身体を伸ばすフィズは、楽しそうに呟いた。
背中を伸ばす動きに合わせて、決して豊かではない双丘もふわり、と揺れた。

「…で、これからはどうするの?私はお開きでもいいし、夜の大人の時間を楽しんでも全然ウェルカムなんだけど」

「戦時中とは違って、お互い大人になったしね」

横を歩いているフィズは、顔をこちらに向けそう問い詰めた。

あなたは特に何も考えていない。思いついたことを実行する、割と行き当たりばったりな人間だ。
故に、どうするべきか考える。

安価です。↓2を採用します。

A:フィズとの交流を継続する。(行動権を更に消化。どういう行動をするかを記載しなければ無効となります)
B:解散。フィズとの交流を終了する。

残り行動権は3回です。

A なにかしたいことがないかフィズに聞き、それに付き合う

A フィズと夜の町を散策
>何があってもあなたが安心して休める場所。それを造って護りたいなって
このことにお礼を言い、自分のことだから協力できることならするし、フィズに定期的に帰って顔を見せると約束
お礼と言ってはなんだけど、良いのがあればアクセサリーを購入してプレゼント

本日はここまで。

おつでした

乙です

フィズが良い女過ぎる

現時点で判明した極天の七災
1.あなた
2.フィズ・クラウディア>>130
3.エルヴィス・レイヴンクロフト>>123
4.ギルバート>>135
5.メルヴィ・アインシュタッド>>142
6.グスタフ・アインシュタッド>>142
7.不明

最後の一人は今後登場するのかな?

有能妹(>>133 or >>136 or >>144 or >>145)とフィズが協力してあなたの帰る場所作ってくれるなら、あなたも報われるな
それだけ頑張った結果ってことだろうけど、家族と嫁に関しては果報者だな、あなた

魔王がフレア(>>171)なら、フレア健在の間は魔族もめったなことしそうになさそうだし

SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/

>>305、皆が皆七災にカウントされてるわけではございませぬ。
あなたたち以外にも魔王軍と戦闘していた化け物はおりますゆえ。

ちなみに、カウントされてるのはエルヴィス(死想の冥災)とギルバート(潰滅の黒災)の二人です。

アンケートってわけではないですが、こいつらのこういう絡みやお話が見たい!ってのがありましたら書いていただけると助かります。
その通りに書くわけではないですが、幾らか参考にさせていただきます。

一応今の予定としては、休暇終了後にある神器を確定入手出来るイベントを設けております。

生きてたら土曜に続きをやります。

乙です

個人的な希望ですが
神器の子達と、まだ見ぬ妹さんとフィズが和気あいあいと話してるところを見てみたいです
“あなた”抜きで“あなた”について話すとか、”あなた“を交えて掛け合いしてるのも興味あります

この手の乞食まだいるんだな

あなたのフィアンセさん、以前からあなた大好きオーラ振りまきまくってだんだよね

初期神器勢や妹、戦友達から「さっさとくっつけ」とか「末永く爆発しろ」って感じで見られてたんだろうか

個人的に神器の子達が楽しく街の散歩したりする話とエルウッドとシルファが「人生何とかなるブラザーズ」と一緒にクエストに挑む話しが見てみたいです。

あなたと別行動してるときに他の神器がどう過ごしてたかがちょっと知りたい
可能ならそこで別キャラと少し絡んだりニアミスしたりしてほしい
あとは、町で祭りがあってなんかいい感じにわいわい過ごすとか

作中で「あなた」の心の闇についてちょくちょく触れるけど、「あなた」の心の傷を察してなんとかしてあげたいって様子が見えるのが、今のところフィズ(とアマネも少し)だけだから、神器の少女達が、「あなた」や「あなた」に寄り添おうとしているフィズについてどう思ってるかとか知りたいかな

上に付随して、神器の少女やフィズ達が「あなた」を巻き込んで、(心の闇を吹きとばせと)はしゃぐのも見てみたいですけど

クレクレ厨ばっかやな、ホンマ
ここまで来ると、安価スレにありがちな安価は絶対!みたいな読者様レベルやわ

極天の七災
1.あなた 『天命の煌災』
2.フィズ・クラウディア>>130 『虚無の麗災』
3.エルヴィス・レイヴンクロフト>>123 『死想の冥災』
4.ギルバート>>135 『潰滅の黒災』
5.不明
6.不明
7.不明

つまりこういうことね
やたらおどろおどろしい名称だし、魔王軍から付けられた、魔王軍から見た特にやっかいな七人ってことかな
(人間側なら自分達の英雄を災害扱いしないだろうし)

これ"あなた"も参戦した人間軍対魔王軍の戦争の話しはやるのかなできたらその話しも見てみたいです。

他にはフィズ以外の婚約者が見てみたいので"あなた"とフィズ以外の婚約者が出会って話したり、街をまわったりしているところが見てみたいですね。

進めます。

このまま解散しても、どうせ帰宅して寝るだけだ。それよりかは、交流に時間を使う方が有意義だろう。
そう判断したあなたは、夜のエルダの町を散策することを提案した。

「ん。分かったわ。でも、乗ってくれるとは思わなかったわね」

そう答えるフィズは微笑しており、心なしかテンションが上がって見える。
とりあえず、あなたはエスコートしていただけますか?という言葉と共に差し出された手を握る。小さな悲鳴が聞こえた。

「こ、こうやって実際に手を繋ぐと変な気分になるわね」

それはフィズだけだ、と素っ気なく答える。あなたは緊張も何もしていない。

「あーはいそうですかー」

頬を膨らませるフィズは、ペタペタとあなたの手を触る。こそばゆい感触にあなたの表情は僅かに歪む。

「大きくて温かい手…男の人ってこういう手をしてるのね…」

感心するようにフィズはそう口にしたが、あなたとしては異を唱えたくなった。
確かに男性の手はゴツゴツしているものだが、例外というものがある。
嘗てあなたと共闘していたエルヴィスやツァルクの手は細い。手だけでどっちか判断しろと言われたら本気で悩むくらいに。

「ばか………」

デリカシーの欠片もない無粋なニブチンに、乙女は頭を抱えた。

夜を迎え雰囲気が変わったブティックを複数巡り終え露店市場へ移動する二人は、小休憩を挟むべくベンチに腰掛けた。
冷たいココアを味わいながら、喧騒を奏でている人混みを眺める。
近くに恋人御用達のホテルが複数あるからなのか、カップルがかなりの人数見受けられた。
いつぞやの噴水広場を思い出す光景だ。

「…あそこに連れ込むのだけは勘弁よ。もししたら私本気で泣くから。ギャン泣きするから。白い目で見られたとしても絶対に辞めないから」

そんなつもりは毛頭ない。そも、あなたはフィズを性的な目で見たことなど一度たりとも無いのだ。
物欲その他諸々は人並みに持ち得ている。が、あなたの心は冒険者生活によって満たされているのだから、欲求不満にはなり得ない。

「そこまでどうでもいい宣言されると、女性としての魅力が無いって言われてるのも同然だから割と辛いわね」

乙女心は面倒くさいものだ。

「面倒くさいに決まってるでしょ。勝手に他人と比べて、他人との違いに心を痛めて、殻に閉じこもってた私よ?これで面倒くさくなかったら逆にヤバいわよ」

確かに。あなたは納得の意を込め、大きく頷いた。
この面倒くさい女が嘗ての自分を取り戻し前向きになるとは、人生とは分からないものである。

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「わー…。綺麗な水晶細工ねぇ…」

食い入るように商品を見つめるフィズ。陳列されているのは、水晶を熟練の技で加工したアクセサリーや小物だ。

透き通るような緋色の水晶が神々しくも儚い不死鳥(フェニックス)を模した姿をしていたり、水色の水晶が氷原にのみ生息する氷の蝶をモチーフにした髪飾りになっていたり、とその技術の高さが伺える。
技術料や材料費も込みなので値段が張っているがそれでも、お得と言い切れる良心的な価格だ。
なお、それはあなたやフィズといったお金持ちからすればの話で、一般人からしたらかなり貯蓄をして買わないと破産待ったなし、なんとか購入したとしても背伸びしていると思われても仕方がない贅沢品なのだが。

こんなものを露店で売るとは恐れ入る。強盗に襲われても文句は言えない。
あちらからすれば、見えるところに獲物を置いてるおめーらがわりーんだよ!!!と言いたくなること請け合いだ。

「ねね、これとかあなたに似合うと思うんだけど」

そう言ってフィズが指差したのは、永生の黒龍(ウロボロス)をモチーフにした指輪だった。
夜を想起させる黒に染まった水晶が、自身の尾を喰む龍を象っている。
ウロボロスは災厄獣の一匹にして、錬金術の象徴にもなっている伝説の存在だ。
それは、万物の流転を表し、永劫そのものを示す。今ある物資を別の物質に転換し、循環させる錬金術の象徴になるに相応しい存在だ。

だが、彼が実在する証拠は実はまだ見つかってなかったりする。伝承にはポンポンと当たり前のように出てくるし、どういう能力を持つかも言い伝えられているが、彼の被害に遭ったという事実、目撃情報はゼロなのだ。
何故、ウロボロスが災厄獣にカウントされているのかは永遠の謎である。

そんなことを考えながら、あなたはフィズのおすすめを却下した。指輪などを身につけても、邪魔になるだけだ。どうせ戦ったら壊れるし。

「男の子にピッタリだと思ったんだけどなぁ…」

購入されないことを知った店主は、こんなにカッコいいのに…と、落胆を隠すことなく呟いた。
心なしか、闇を背負っているようにも見える。
製作者だとしたら申し訳ないが、是非とも実用に足る耐久性を持たせてほしいものだ。
耐久性の問題さえクリアされれば、普通に買ってもいい。
デザインそのものは好きなので、心の中で更なる改良を望むあなただった。

ウロボロスリングから目を逸らし商品を物色していると、可愛らしい猫のヘアピンが目に入った。
どうやら、モチーフはこれの製作者が飼っている猫のようで、スリムな顔にクリクリなお目目が付いてとってもキュートである。
何故か歯が剥き出しだが。大口を開けている必要は無いだろうに。

「ああ、可愛い顔をしてるがその猫はとんでもなくやんちゃでな。知り合いの飼ってる猫なんだが、毎日飼い主を噛みまくってるんだ。たまに訪問するだけの俺もターゲットらしくてな。ほれ」

店主が服を捲ると、生傷だらけの腕が姿を現した。治癒が済んで傷痕になっているものも多い。なんとも痛ましい光景だ。

「なんとか矯正しようと試みたらしいが全部ダメ。寧ろ噛み癖は悪化して地獄を見ているらしい。寝る時だけは超可愛いらしいけどな」

「まあ、猫だし…。自由気ままに生きてるのが良いところでも悪いところでもあるわよね」

商品に隠れた悲しき裏事情に涙し、あなたは再度物色を始める。
どれもこれも魅力的だがやはり、一番は猫のヘアピンだ。

これが良い、とあなたはヘアピンを購入することにした。実家から逃げ出したとはいえ、冒険者生活でちゃんと稼いでいるので買えるくらいの貯蓄はあるのだ。

「まいどあり。恋人にプレゼントたぁお熱いねぇ」

そんな冷やかしを流しつつ、帰路に着くことにした。
その間、フィズは怪訝な表情をしていた。

「で、それを誰にあげるの?私…なわけないわよね?」

訝しむような問いかけに、あなたは毅然と答える。無論、フィズに贈るものだと。

帰るべき場所を護り続ける。そう想ってくれているフィズに、少しでも感謝を伝えたいのだと。そう答えた。
そして、自分に関係あることだから、出来ることであれば協力すると、定期的に帰還して顔見せするとも伝える。
これはある意味契約金、前払い金のようなものだ。約束を守るための覚悟を分かりやすい形にしたものだ。

「…へぇ。どういう風の吹き回しなの?」

対するフィズの反応は、冷淡なものだった。何か失礼でもあっただろうか。

「…あのね。ほんのちょっと前まで割と塩対応されてたのよ。それが急に、ここまで優しくされたらいくら好きな人相手でも怪しむわよ」

「誤解が無いように言っておくけど、贈り物はものすごく嬉しいわ。…ただ、やった!嬉しい!って素直に受け取れないだけ」

そこまで言うと、フィズは唇を噛みながら俯いた。あなたの目には自己嫌悪しているように映っている。

「…ごめんなさい。折角のプレゼントなのに」

フィズは俯いたまま、ラッピングされたヘアピンをあなたに返却する。
迷っていたのか、返却するまでの間に数度逡巡していた。

「…こんな醜態を晒した私でも良ければ、プレゼントは受け取るから。だから、改めて私に声を掛けて。その時は、私も相応のお返しをするから」

「でも、忘れないで。もし、万が一、そのプレゼントが軽い気持ちで渡すつもりのものだったら。とりあえず渡しておけば喜んでくれるだろう。好きでいてくれるだろう。って打算の元の贈り物だったら」

「その時は私は泣くわ。…涙が枯れても、それでも。ただひたすらに泣き続ける。悲しみを流しきるまで、ずっと」

後悔を帯びた声色でフィズは告げ、背を向け走った。涙を流しているように見えたのは、気のせいだったのだろうか。

翌日。深い眠りから目が覚めたあなたは、ボサボサの髪を整えていた。
寝ぼけた意識をはっきりさせるため、冷水で顔を洗う。

「お、おはようございますぅ…」

後ろから声を掛けてきたのは、新入り神器のジーナだった。
同じく寝起きでボサついた髪からは女子力を感じないが、服は可愛い柄のパジャマなので女子力減衰は差し引きゼロといったところか。

「ふわぁ…。やっぱり、寝る感覚って慣れないですね…」

人になってまだ日が浅いジーナは、人間生活に四苦八苦しているようだ。
なに、どうせすぐ慣れる。とあなたは励ました。
実際、他の神器たちもすぐ順応した。それまでは惨憺たる光景ばかりだったが。
食器の使い方が分からずご飯を溢しまくるエリー。風呂の入り方が分からない、一人が怖いと泣きじゃくっていたエリー。
とまあ、そのほぼ100%はエリーが見せた醜態なわけだが。子供だから仕方ないが。

「わ、私もそうならないように気をつけます」

良い心がけだとあなたは笑い、朝の牛乳を飲み干した。

ここまで。
ちなみに、登場予定の神器ですが、安置されているダンジョンの参考BGMは『天空の塔(ポケモン不思議のダンジョン)』です。
エルデンリングその他で遅くなりました。申し訳ありません。

屋敷居住時代の侍従を募集して終わります。

【侍従枠】

男女の指定なし。新人ベテランも問いません。
ただ、魔族は新人のみ限定です。それ以外の種族は新人でもベテランでも可。
あなたが逃走した今は、妹たちの補佐やあなたの捜索にあたっています。
戦える人もいますが、あなたの戦友ほど強くはありません。上限でも、エルウッドさんと互角かそれ以下程度の実力です。

乙です

ここまでの反応、あなたは戦争のストレスやら国からのしがらみやら抱える前からフィズに大概過ぎる塩反応で、贈り物もしたことなかったんか
でなければ、多少なりともあなたが精神的に回復してきたのかなみたいな反応しそうだし
フィズもフィズで、つまり、あなたが実際に帰ってくることをほぼ期待していない、あなたの帰る場所を用意しようといたわけで……
おい重いぞこの子(大概あなたのせい)

しかもこのあなた、約束なりなんなりである程度縛り付けとかないと、「死に逃げることは許されない」と思っているから自死はないだろうけど、
どっかでアラバコア戦みたいな自暴自棄的な戦いして死んでそうなのが、またなんとも言えない

【従者枠】

【名前】カトレア・モレット
【性別】女
【種族】人間
【魔法】探知系魔法
【詳細】ベテランの従者。水色髪で長髪の女性で右目が髪で隠れている。美人でグラマラスな容姿。"あなた"が幼い頃から屋敷で従者を勤めており容姿も変わらずそのまま。冷静沈着な性格でどんな時でも冷静に対応している。年上、年下関係なく敬語で話している。武器は大きめのハンマーで今でもを使っている。元冒険者で幼い"あなた"に色んな冒険の事等を話していた。(どちらかというと"あなた"の方から興味を持っており聞いてきたりしていた)もちろん神器の事も知っている。今は魔法を使って"あなた"の捜索にあたっている。

あー、なるほど
元々「あなた」は普通の感性持ってたけど、恋とか愛とか知る前に戦争とかで歪んじゃったとばっかり思ってたけど
戦争前から「あなた」が他人への情とかほぼなかった(それが戦争で更に酷くなった)とすると腹に落ちる

フィズは、「あなた」にかつて持ってた人間らしさを取り戻して欲しいわけじゃなく、「あなた」に愛されることも、「あなた」が(自分以外も含む)誰かを愛することも諦めながらも、見返りを求めない愛情を振りまいてたってことなのか
ちょくちょく、もうちょっと大事にしてくれてもいいのにー! とか言ってるのは、あくまで一緒にいるための外向きの理由付けってことなのかな
「あなた」に取ってはこの前のフィズの気持ちに答える努力の、第一歩的な行動だったかもしれないが、十数年ずっと続けて、とっくの昔に諦めてたのに今更期待もたせるなってことなら、そりゃ泣く

(書いといてなんだが、大外れかもしれん)

>>330
すいません一部訂正します
【従者枠】→【侍従枠】

何度もすいません。>>330の訂正します
「ベテランの従者」→「ベテランの侍従」

侍従枠

【名前】ロウ・デイビス
【性別】男
【種族】人間
【魔法】分身魔法 何人もの分身をつくり出すことができ、本人と分身がお互い離れていても情報共有が可能。
【詳細】茶髪ボサボサ髪でひげがはえている40歳の男性。「めんどくさい」が口癖だが仕事はしっかりこなしている。ナイフを使った戦闘が得意。屋敷には長く侍従を勤めている。聞き上手で妹達や"あなた"の相談相手になってくれた。人柄もいいので妹達から信頼されている。分身を使って妹達の補佐と捜索にあたっている。

【名前】ステラ・マルーク
【性別】女
【種族】人間
【魔法】熱魔法(自在に暖めたり熱を奪って冷やしたりできる)
【詳細】青髪ショートヘアで褐色肌。年齢はあなたとその妹の間くらい
クールで気が利くなかなかの有能であり、当主となった妹の右腕的存在の一人
主に家事と当主の補佐を担当。常に丁寧語で礼儀正しくてきぱき仕事する
元々は孤児であなたの家に拾われてあなたと妹とともに育ってきた
そのためあなたと妹とはお互い幼馴染のような気安さがあり
あなたや妹に対して冗談を言ったりやや辛口なツッコミをいれたりもする
ただしプロ意識が高く侍従としてわきまえているので、やりすぎて主を不快にさせることは絶対にしない
身辺警護もするため多少腕に覚えがあり下級冒険者程度なら割と勝てる
熱魔法を繊細にコントロールして最適な温度でお茶を淹れるのが特技

侍従枠

【名前】デルタ・ベヤリス
【性別】男
【種族】獣人(タヌキの獣人)
【魔法】変身魔法 (男女とはず見た相手に変身する事ができる。変身すると容姿や声が変身した相手と同じになるが魔法は真似する事はできない。魔物にも変身ができる。)
【詳細】
オレンジ髪短髪でタヌキの耳がついている。身長は160cmでタヌキの尻尾がある。18歳だが侍従になったばかりの新人、それでも有能な妹たちの為に補佐など色々尽くしている。心配性で臆病な性格なので妹たちによくいじられる。あなたに対しても心配している。普段は臆病な性格だが武器を持つと落ち着いた性格に変わる(武器は剣2本使い二刀流)。変身魔法もその人に変身すると相手になりきる為、性格もその人と同じ性格になる。戦闘では戦友達ほどではないが冒険者達の中では結構強い。こんな自分を拾ってくれた屋敷の人達に恩を返す為、日々頑張っている。

ども、次回予告に参りました。

次回は『がんばるおっさんがんばれ新人』と『目醒めし煌災』の二本立てになります。

投稿はまだ少し掛かりそうです。完成したら一つ投下、もう一つも完成次第投下する予定です。
募集は完成したあたりで締める予定です。では。

ほうこくおつー

なんか筆が乗ったので前編、後編って感じでいくつかのパートに分けて出します。出来上がった部分を投下します。

幕間『がんばるおっさんがんばれ新人』


朝食を済ませたあなたは、ギルドの依頼を確認することにした。休暇はまだ明けていないが、ある程度の予定を立てるなら今の状況に目を通しておいた方が良いと判断したためだ。

掲示板をチェックしたあなたは、興味本位で酒場に立ち寄った。

冒険者の歓談と酔っ払いの笑い声が心地良い。冒険者とはかくあるべきだ。
あなたは満足気に頷き、何故か尻を触ろうとした変態不届き者泥酔変質者を蹴っ飛ばした。
あなたは断じて同性愛者ではない。可愛い顔立ちもしていないし、その手の男性に受ける渋い顔立ちもしていない。
激戦を生き延び過ぎたからなのかやや冷めた目付きをしていること以外は普通だと自身を評しているし、戦友からも同意を得ている。
その時の彼らの目が泳いでいたことは何にも関係ないだろう。

綺麗な放物線を描いて飛んでいく2m弱の巨漢は、頭からワイン樽にホールインワンする芸術点満点間違いなしのビューティフルな一芸を披露した。
これにはあなたも拍手喝采。オーディエンスもブラボー!エクセレント!と沸き立つ最高のエンターテイメントだ。
当然ウェイトレスから商品をダメにしたことに対してお叱りを受けたので、あなたは弁償代を支払った。悪いことをしたら代償を支払うのは、子供でも解る理屈だ。

身体を張って娯楽を提供してくれたド変態に謝辞を述べ、あなたはギルドを退出した。

メリッサから聴取した情報をメモに記入しつつ、店の商品を眺める。
万一の時は神器を使えば良いが、その万一が来るのは非常によろしくない事態だ。
故に、神器を使わなくてもいいようにあなたの使用に耐えうる頑強な装備を探していた。

そんなあなたの悩みを聴いた受付嬢メリッサが『オススメのお店がありますよ!』と太鼓判を押したのがこの『シュミット工房』だ。
取り扱っているのは武器、防具、装飾品などなど。鍋や包丁などの調理器具からペット用のケージまで、本当に何でも扱っている。

「おうらっしゃい。物品購入見学弟子志望なんでも大歓迎だ。だが冷やかしだけは勘弁な」

新聞を読みながらそう答えたのは工房の支配人であるシュミット嬢。炉で燃ゆる炎のような赤色の髪が鮮やかで、少し着飾れば花のような美しさになること確実な美人だと、あなたの審美眼が告げる。
まあ、その美しさは煤で黒く汚れた肌や女性らしさ皆無のタンクトップ、片目を覆う眼帯のせいで台無しなわけだが。

今は休憩中なのだろう。工房の火は小さく燻っており、シュミットは販売所のカウンターに座っている。
椅子の上で足を組み、タバコを吸うその姿からは貫禄すら感じられる。
タンクトップ剥き出しなのも、熱で火照った身体を冷まさせるためだろう。

「ん?オレをそんなジロジロ観ないでくれないか?観るなら売り物にしてくれ」

不快感を感じさせたなら申し訳ない、とあなたは謝罪し、商品に視線を移した。

目に映る商品はどれもこれも素晴らしい出来栄えをしていた。あなたは無意識のうちに、感嘆の声を漏らしていた。

「そりゃそうだろう。オレが心と全力を込めて鍛えた逸品だ。それがそこらの安物と一緒に見えるような素人に、オレはこいつらを使って欲しくないね」

「まあ、安物が悪いわけじゃないがな。あれだって、普段使いするならちょうどいい物だ。普段使いするなら、な」

そう言うシュミットの視線は、あなたに向けられている。じっとりとしていることから、抗議されていることは理解出来た。

最悪神器を抜けばいいから普段使いの武器なんて安物でええじゃろ。そんな浅ましい考えがあったことは認めるし謝る。
が、それは過去の話だ。今あなたは、自身の本気に耐えられる装備を求めていた。神器以外で。神器が手に入るのなら、それはそれとしてありがたく頂戴する。

そういう意味では、シュミットが作り上げた物はあなたの無駄に高い要求水準を見事に満たしていた。
神器顔負けの耐久性と斬れ味を持つそれは、使い手によっては後世に神器と言い伝えられてもおかしくない。
意思は内包していないので、言い伝えられたとしても神器未満の紛い物になるだけではあるが。

「だがまあ、お前にゃまだ手が届かんだろう。もっと稼いでから来な」

逸品を買うにはまだまだ寂しい懐を見透かされたあなたは店主の洞察力に脱帽し、また品揃えを観に来ることを伝え退店した。

「平和を望んでいるくせに闘争を求めている。なのに、殺すのには微塵も興味が無し、と。面白い眼をしてる奴だ」

「お前にどんな神器が相応しいか見定めてやる、天命の煌災」

くつくつと笑う女神の声は、勇者には聞こえなかった。

現実に打ち拉がれたあなたはマーケットを進む。その最中に、見知った顔と出会った。

「おう、数日ぶりだな」

「あれからどうですか?体調を崩したりしてないですか?」

一緒に墓場で一仕事をした美女と野獣コンビこと『付き合ってません。本当です』パーティことエルウッドとシルファだった。
防具と買い物の内容を見るに、これから依頼を受けに行くのだろう。

「ん、まあ、な。ちょっと新人のお守りをすることになったんだ」

「カレアードとエルダのちょうど真ん中辺りにある農村で、賊の被害が出ているんです。その対処をする依頼があるんですけど」

「どういうわけか、ベテランが対応する前にひよっ子たちに流れちまったみたいでな。再三受付嬢たちも警告したが、何とかなるって押し切ったそうだ」

「若くて血気盛んなのは良いのですが、無謀なことはしないでいただきたいので。せめて、私たちがフォローに回ろう…ってわけです」

カレアード。別名魔王領で、そちらの方が通りの良い名前だ。嘗てはあなたもカレアード内で暴れ回ったものだ。
ここから数百kmは下らない距離にある村を助けに行くとは、なんとも奉仕の精神に溢れている。素晴らしいものだと内心感心していた。
災難なことだとあなたは二人を労う。エルウッドは苦笑し、言葉を漏らした。

「ま、誰も死なないように俺が頑張るよ」

健闘を祈る、とあなたは手を振り、二人を見送った。

待ち合わせ時間が迫る中、二人は列車の発着場で待機していた。

「あと10分で電車が出ちまうぞ。流石にそこまでは面倒は見切れないからな」

「約束の時間を守るのは人として当たり前のことですからね。私も異存ありません」

軽食のホットドッグを頬張るエルウッドは、弓の手入れをするシルファをぼんやりと眺めている。

「これで俺より歳上だってんだから怖いよな、エルフって」

「あら、私は人間換算すればまだ成人もしていない小娘ですよ。それを怖いだなんて酷い」

「いや怖いよ。俺なんか、もう一年経つ度に身体の節々に違和感が出てきてるってのに…。お前さんは俺より歳上なのに、どんどん調子が良くなるんだろ?」

「エルフですから。まだ100年くらいしないと、エルウッドさんのような状態にはならないかと」

「その頃には俺死んでるなー、はは。…はぁ」

人種の違いか価値観の違い。分かってはいるが、彼女とは何もかもが違う。生きていた世界も、見てきた世界も。感じてきた世界も、何もかもが。

人間と他種族が交流を始めて長い年月が経ったが、個人間の認識が擦り合うまでは、まだまだ時間が掛かりそうだ。

そんな壮大な考えを、最後の一切れと共に飲み込んだ。

「さーせーーーん!!!お待たせしやしたーー!!!」

耳を劈く叫び声と共に姿を現したのは、元傭兵の冒険者と同年代かやや若いくらいの青年たちだった。

公共の場ではお静かに、とエルウッドはジェスチャーをすると、三人は慌てて頭を下げた。悪気があったわけではないようだ。

「ほら、急いで列車に乗るぞ。自己紹介とかは中でも出来るし、もう出発の時間だ。よその人に迷惑掛けちゃダメだからな」

「うす!」

先導するエルウッドに、雛鳥のようについて行く新米冒険者たち。可愛らしいものを見るような目で、シルファは微笑んだ。

『カレアード行き特急列車、間もなく発車します。お乗りの方はお急ぎください』

透き通るような美声が数度鳴った後、鉄の方舟はガタン、と音を立てて動き始めた。

「うおぉぉぉぉぉ!!!!」

それを青年らは、窓から顔を出して眺めていた。初めて見る光景に目を奪われていた。

彼らは知らない。勢いに任せて引き受けた依頼に潜む悪意を。
彼らは知らない。深淵に触れた人の真(まこと)の恐ろしさを。
エルウッドは知らない。ある冒険者が適当にでっち上げた経歴に隠された惨劇の数々を。

まだ、知らない。

その一終わり。続きは出来たら投下します。

早いね、乙


不穏な気配だな

SS避難所
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このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 22:21:27   ID: S:SltOAH

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2 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 23:37:18   ID: S:nSJ13E

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