暗殺者「ターゲットは安価」 (78)

暗殺者「報酬を払うなら、誰であろうとも殺してみせる」

暗殺者「次の依頼は【安価下】か」

版権キャラは原作に申し訳無いので再安価下1

暗殺者「な、何ィッ………!?俺の、妹だと………!?」

暗殺者「くっ、こんな依頼など………!しかし、依頼は依頼。報酬が約束されれば、必ず為さねばならない………!」

暗殺者「そうだ、依頼だ。誰であろうとも………殺してみせる。………それが俺の、暗殺者としての使命だ」

暗殺者「血の繋がった家族を、この手にかけることになってもだ」

暗殺者「………さて、そうとなれば。先ずは準備だ」

暗殺者「無手でやるのは無謀だ………道具がいる。用意した道具を駆使して、目標を暗殺する」

暗殺者「今回用意した物は【安価下1】【安価下2】【安価下3】の3つだ」

暗殺者「先ずは………どんな奴でも尻は弱い。男でも、女でも。特製媚薬の浣腸だ」

暗殺者「そして………草木も人も、何でも刈れる。俺が自ら研いだ切れ味バツグンのナタだ」

暗殺者「最後に………誰でも縛って自由を奪う。勿論それ以外にも使える万能な、緊縛用ロープだ」

暗殺者「今回は、この三つの道具を駆使して、俺の妹を暗殺する………!」

暗殺者「しかし、俺の妹だ。暗殺者の妹がマトモな奴な訳が無い。お陰で潜伏先を割り出すのは苦労した………」

暗殺者「だが、捉えた。奴は【安価下】に潜んでいる」

暗殺者(………この気配は!?)

暗殺者「ふっ!」蹴り

「おっと」スタッ

暗殺者(俺の蹴りを容易く回避………間違いない!俺の背後を取ったコイツこそが………)

暗殺者妹「久しぶり、お兄ちゃん」

暗殺者「い、妹!まさか、お前の方から来るとは………!」

暗殺者妹「私を殺すつもりなんでしょ?だから、先に会いに来ちゃった」

暗殺者「お前なら………俺の背後を取った時に、少しは俺に手傷を負わせられた筈だ」

暗殺者妹「そんな事しないよ。フェアじゃ無いでしょ?」

暗殺者「暗殺にフェアも何もあるか!」

暗殺者妹「知ってるよ。ただ………あんまり卑怯すぎるのも、考え物だって思ったから」

暗殺者「なんだと………」

暗殺者妹「お兄ちゃんに初めて見せる………この【安価下】で、逆にお兄ちゃんを殺してみせるよ」

暗殺者妹「このお尻で、逆にお兄ちゃんを殺してみせるよ」

暗殺者「尻だと!?」

暗殺者妹「行くよ!」タッ

暗殺者「愚直な飛び込みなど………このナタで!」ブゥン

暗殺者妹「そうすると思った!」

暗殺者(ナタを避けて、大きく前転!?この身のこなし………妹も相当な実力者か!?)

暗殺者妹(今、ここ!頭を下に、体をくの字に曲げて!後は勢いのままに、手で押して飛ぶ!)

暗殺者妹「先ずは一発!」ダッ

尻「暗殺者頭」バキッ

暗殺者「ガ!ハァッ…!?」グラッ

暗殺者(尻から飛び込んで、顎に一撃を………!?なんて強烈な技だ!?)

暗殺者妹「そのまま上を取って、尻から落ちる!ヒップドロップで頭を潰す!」

暗殺者「ま、だぁ!させんぞ!」ヒュッ

ロープ「」ギュッ

暗殺者(事前に引っかけたロープを引っ張り、高速で離脱する!)

地面「」バキッ

暗殺者「地面を割るほどのヒップドロップか………なんて威力だ。マトモに受けていては、頭を砕かれるかも知れないな………!」冷や汗

暗殺者妹「やっぱり避けるか………流石お兄ちゃん」

暗殺者(先ずはロープを回収しつつ、体勢を立て直す!)スルスル

暗殺者妹「今度こそ!」ダッ

暗殺者「そうはいかない!」ヒュン

暗殺者妹(何を投げた?………これは!?)

浣腸「」ヒューン

暗殺者「尻を武器にするならば、それは絶対に受けられないだろう………!」

暗殺者妹(尻目掛けて投げられたこれを、私は避けるしかない!絶対に、受けてはならない!)ダッ

暗殺者「次はそう簡単に近づけんと思え」

暗殺者妹(投げナイフのようにお兄ちゃんの手に挟まれた大量の浣腸………これはヤバいね)

暗殺者(先ずは警戒させて、悶着へ持ち込む………ここから一手先を行く為に、この【選択肢下】で盤面を動かす!)


1 強力な媚薬入り浣腸

2 ナタ

3 緊縛用ロープ

暗殺者(この浣腸が、勝負の鍵だ………これこそ、この場を大きく動かしうるパワーアイテム!)

暗殺者「さて………俺もやらせてもらうぞ!」ヒュン

暗殺者妹「その浣腸投げも、見切ってしまえば!」ダッ

暗殺者「避けた後の隙!そこだ!」ヒュッ

ロープ先端「浣腸」ヒュン

暗殺者妹(ロープの先に浣腸を付けて、ロープを操り直接私の尻を………!?)

暗殺者妹「それも、受ける訳には行かない!」ズザッ

暗殺者「尻を地面に滑らせながらスライディングか!」

暗殺者妹(これで、地面とくっついた尻に浣腸は挿せない!)

暗殺者(やはり………尻を操る技術は相当な物だ!尻で地面を滑る動きも思いのままか!)

暗殺者「だが………それで尻の防御は、完璧だと思っていたか?」スルッ

ロープ「浣腸」ズラッ

暗殺者妹「一本のロープに、ズラッと沢山取り付けられた浣腸………!?」

暗殺者「コイツをお前に向けて、地面ギリギリに振る!」

暗殺者(スライディングをしていては、お前はいつかロープ浣腸とぶつかって、尻が駄目になる!)

暗殺者「さあ!どう出る!」

暗殺者妹「その答えは、こう!」ダッ

暗殺者妹(尻の動きだけで、地面を蹴って空中に出る!)

暗殺者「やはり、そう来ると思っていた」ブゥン

ロープ「」スパッ

暗殺者妹(いつの間にか張られたロープをナタで切った!?)

暗殺者「ロープマジックを、ご覧頂こう!」

暗殺者(切ったロープの先には………両方から引っ張られるロープ、それを弓なりになるように固定するロープ、そして弓なりのロープにセットされた浣腸がある)

暗殺者(先程切ったのは、弓なりに固定するロープ!つまり………)

弓なりロープ「」ギュッ

浣腸「」ヒュン

暗殺者「弓なりのロープが戻る衝撃で、浣腸が撃ち出される!」

暗殺者「そして、その先には空中のお前がいるその場所だ!これをどう避ける!」

暗殺者妹「まだ………まだ甘いよ!」グルン

暗殺者「空中で、尻だけで高速回転を!?」

暗殺者妹「空中なら逃げ場は無い。でも、避けなくても良いのなら?」

浣腸「」カキン

暗殺者(尻で高速回転した妹に、浣腸が弾かれた………!)

暗殺者妹「後はこのまま、お兄ちゃんの頭に突っ込む………終わりだよ、お兄ちゃん」

暗殺者「………それはどうかな?」

暗殺者妹「何、何を………あれは………?」

浣腸「」カキンカキン

暗殺者妹(弾かれた浣腸が、壁にぶつかって反射している!?その先には………)

暗殺者尻「」

暗殺者妹「お兄ちゃんの尻!?」

暗殺者「そうだ………!」

暗殺者尻「浣腸」ズボッ

暗殺者「ガッ…グアァッ………!?」

暗殺者妹(………自爆?でもお兄ちゃんがそんな事をするの?本当に?)

暗殺者妹(何か、何かがマズい気がする………!)

暗殺者「………疑問に思うか?だが、これでいい………!」

暗殺者「グウッ……………グウゥゥアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ゛!!!」ブリュゥッ

暗殺者うんこ「」ドバドバドバッ

暗殺者妹「脱糞!?いや、これは!?」

暗殺者「脱糞の勢いで、ジェット噴射の如くお前に急接近する!」ゴウッ

暗殺者妹「マズい、対応を………!?」

暗殺者「遅い!捕まえた!そしてェ!」

暗殺者手「浣腸」

暗殺者「トッテオキを食らえッ!」バッ

妹尻「浣腸」ズボッ

暗殺者妹「ア゛ア゛ッ゛!?………ングゥッ………」

暗殺者「まだ終わらん!」ヒュッ

ロープ「」グルグルグル

暗殺者妹「わ、私の体が………緊縛された………!?」

暗殺者「浣腸を挿しこみ、ロープで縛り上げた………もう、終わりだ」

暗殺者妹「………まだ………まだァ!」ダッ

暗殺者(縛られて尚、尻を向けて飛び込むか………確かにその威力ならば、俺の頭を捉えれば殺れるだろう………)

暗殺者「だが………それは効かん」スッ

暗殺者手「ナタ」

妹尻「ナタ」カタッ
 
暗殺者妹(今、何か、堅い物に、ぶつかって───)

ナタ「浣腸」ズボッ

暗殺者「………自分から尻をナタにぶつけ、浣腸を更に押し込む………お前は、そうなった」

暗殺者妹「あ………っ………」

暗殺者「さらばだ、妹」

暗殺者妹「お兄ちゃ───」

暗殺者妹「」ドサッ

暗殺者(………強力な媚薬だ。尻に受けた妹は、脳が反応に耐えきれず、破壊された筈だ)

暗殺者(つまり………)

暗殺者「ターゲットは死亡した………依頼、達成………だ」

暗殺者(そうだ………暗殺者が依頼を完了した。それで問題無い、何もおかしくは無いだろう?)

暗殺者(なら、なぜ───)

暗殺者「………俺の目から、涙が止まらんのだ………」ポロポロ

暗殺者「これで………これで、良かったんだ………!」

暗殺者「………依頼だから、仕方無かったんだ………そうだ、そうだろう………!」

暗殺者「クソッ………!」ポロポロ

暗殺者「よし、気を取り直して………」

暗殺者「依頼を達成した事が知られて、また新たな依頼が来ている」

暗殺者「今回の依頼は【安価下】だ」

暗殺者「海を泳いでる鯖の暗殺か………」

暗殺者「それが依頼ならば、俺は成し遂げてみせよう」

暗殺者「依頼者の事も、目標の事も、俺は何も問わん。それが金で振るわれる刃としての在り方だ」

暗殺者「ターゲットは海だ、居場所の特定は不要だな」

暗殺者「さて、準備をしよう」

暗殺者「今回用意した道具は【安価下1】【安価下2】【安価下3】だ」

暗殺者「先ずは………太古からの日本人のお供、国産結構高めの物を買ってきた味噌だ」

暗殺者「そして………こちらも日本人のお供、薄口ボトル入りの醤油だ」

暗殺者「最後に………あまりにもメジャー、特別な事情を除いて、これを食べた事の無い日本人は居ないだろう大根だ」

暗殺者「今回は、この三つの道具を駆使して、海の鯖を暗殺する………!」

暗殺者「では早速、海に出発だ。軽くドライブでもしながら行こうか」

暗殺者「夜の海は中々良い物だ、風情がある」

暗殺者「さて………いくら俺でも、無策に海へ飛び込むのは厳しいだろう。他の魚からの目撃対策も兼ねて、上手く鯖を陸地に引きずり込めればいいが………」

「貴様、待て!」

暗殺者「何者だ!」

「海の生き物を不当に狩る物は許さん!この俺が征伐してやる!」

暗殺者「だから何者だ!」

フィッシャー「太古の海の英雄、フィッシャーだ!」

暗殺者「鯖………サーヴァント!?(Fate)」

フィッシャー「この俺の【安価下】を受けるがいい!」

フィッシャー「海釣りマナー講習を受けるがいい!」

暗殺者「マナー講習だと………!」

フィッシャー「先ず………ここが釣り禁止区域かどうかを確認したか?」

暗殺者「そもそも釣りをしに来た訳じゃ無い………」

フィッシャー「残念!ここは釣り禁止区域だ!」ダァン

禁止看板「」ダァン

暗殺者「今目の前で看板を置いた!後付けなど、どの口でマナーを語る!」

フィッシャー「釣り禁止区域で釣りをしようなど………万死に値するなァ!」

暗殺者「釣りをしに来た訳じゃ無いと言っているだろうが!」

フィッシャー「マナー違反には死を………!」

暗殺者「………こ、これはっ!?」

釣具「」ゴゴゴゴ

暗殺者「奴の周囲に浮かぶ釣具………!?」

フィッシャー「覚悟はいいか?」

暗殺者「そうか、これは………!」

フィッシャー「さあ、マナー講習だ!」

暗殺者「マナー講習(物理)か!?」

釣具「」ヒュンヒュンヒュン

暗殺者(釣具が一斉にこちらへ射出された!ここは………!)

     ドロドロボディチェンジ
暗殺者「『肉体転換味噌』!」

暗殺者「釣具」グサグサグサ

暗殺者→味噌「」ドロッ

フィッシャー「奴の体が味噌に!?奴は何処に………」

暗殺者「………ここだ!」ダッ

フィッシャー「小癪な真似を!」

暗殺者「何とでも言え!大根突き!」シュッ

フィッシャー「温いわ!」ガキン

暗殺者「釣り竿で防いだか………!」

フィッシャー「この網の投擲から逃げられるか?」バッ

暗殺者「広範囲の網!ならばここは!」

醤油「」ダバッ

     ショウユスライド
暗殺者「『醤油滑り』!」

暗殺者(醤油を地面にばら撒き、ばら撒いた醤油の上を滑る事で高速移動!)

フィッシャー「ぬう!?素早い!?」

暗殺者「最早暗殺者として、目撃者は消さねばならん………お前を排除する!」

フィッシャー「抜かせ!俺が貴様を三枚おろしにしてくれるわ!」

暗殺者「ならば………コイツには【選択肢下】で決める!」


1 味噌

2 醤油

3 大根

暗殺者「この醤油が、お前に引導を渡すだろう!」

フィッシャー「減らず口を言う!」

暗殺者「先ずは手始めに………この大根を投げつける!」

フィッシャー「ならば俺も、力を見せてやろう!」

フィッシャー「釣り場でゴミを捨てるなァ!」ピシャッ

大根「」ボトボト

暗殺者「あの一喝で………大根が全て撃ち落とされた、だと!?」

フィッシャー「我、釣り場を支配する者なり!それこそがフィッシャーたる所以よ!」

暗殺者(ああ、やはりだ………暗殺というモノはいつもそう…………全く、一筋縄では行かない!)

暗殺者「だからこそ、だ!暗殺者としての誇りにかけて!俺はやり遂げて見せよう!」

フィッシャー「次はこちらだ!」

モリ「」パシッ

フィッシャー「海を貫く、俺のモリ捌き!お見せしよう!」

暗殺者「望むところだ。俺の大根二刀流を、完璧に食らわせてやる」

フィッシャー「狙い澄ました一撃を!オラァ!」ドシュッ

暗殺者「ならば俺は、その上を行く!」

暗殺者(両サイドの腰に付けた醤油を一斉噴射!)ブシャッ

暗殺者「舞い上がれ、天高く!」

フィッシャー(モリよりも、上に!?)

暗殺者(空中の頂点に達したら、今度は醤油噴射で下方向へ急降下する!体を捻らせ、大根で敵を削る!)ドシュッ

    イェーガーダイコンブレイド
暗殺者「『進撃の大根』!」シュバッ

フィッシャー「ぐっ!?これはぁっ!?」

大根×2「」グルグル

フィッシャー(二つの大根から繰り出される、位置エネルギーを伴った削り取るかのような一撃!)

暗殺者(先ずは、手応え有りだな)

フィッシャー「なんのこれしきぃ!」バッ

暗殺者「投擲網か、全く芸の無い!『醤油滑り』!」ズザッ

フィッシャー「芸が無いのはどちらだ?ならばお前の滑り先を読んで、モリで串刺しにしてくれる!」

暗殺者「そうはいかないな」

味噌「」バーン

暗殺者(滑り先に味噌で作ったカーブを設置する!これにより滑りながら、高速の方向転換を行う!)ズザザッ

フィッシャー(急にこちらへ戻ってくるだと!?不味い、モリ投げの構えからは反応が遅れる!)

暗殺者(隙だらけだ!更に飛び込む直前に、味噌でジャンプ台を形成!勢いのままに奴へキックをお見舞いする!)ビュン

     ショウユスライドキック
暗殺者「『醤油滑り蹴り』!」ズアッ

フィッシャー「ゴハアッ!?」バキッ

暗殺者(このまま連撃だ!)

フィッシャー「図に乗るな!まだ終わらん!」

暗殺者「懐へ潜り込めば、モリの攻撃は脅威度が低い。今更遅い!」

フィッシャー「舐めるな!」

看板「」ブゥン

暗殺者「ガッ!?何、それは!?」バキッ

暗殺者(看板だと!?そうか、マナー講習か!?最初に釣り禁止区域の看板を目の前で設置していた!警戒が足りなかったか!)

フィッシャー「このまま!吹き飛ばす!」ブゥン

暗殺者「受け身だ!味噌ウォール!」

味噌「」グチャッ

フィッシャー「味噌で上手く受け身を取ったか。だが、距離を取る事には成功した!そしてェ!」パチン

釣具「」ゴゴゴ

フィッシャー「数多の釣具で穴だらけにしてやる!」

フィッシャー「先程とは違う!文字通り全方位へ向けて一斉掃射だ!味噌で逃れる事は出来ん!」

暗殺者「本当にそう思うか?」

フィッシャー「抜かせ!戯れ言を!」

暗殺者「それを戯れ言と思うのなら、お前の耳は腐り過ぎたな!」

フィッシャー「射出ゥ!」

釣具「」ババババ

暗殺者「ハァッ!」バッ

醤油「」ドバババ

フィッシャー(地面から醤油が噴き出し、奴の周囲を囲う!?さながらあれは、竜巻のよう!?)

     サイクロン
暗殺者「『嵐撃』!」

暗殺者(周囲を囲う醤油の竜巻で、奴の釣具を防ぐ!それどころか………)

釣具「」バババ

フィッシャー「ぐっ、何ィ………!?竜巻に巻き込まれた釣具が、あろうことか俺に牙を剥くだと!?」

暗殺者「まだ終わりじゃない。巻き込む物は、これだけじゃない!」

フィッシャー「ぬ………!?あれは!?」

大根「」グルグル

暗殺者(そう!最初に撃ち落とされた大根!無数の大根すらも、奴の体を引き裂く!これぞ!)

      コンサイクロン
暗殺者「『根菜大嵐撃』!」

フィッシャー「ぬぅぅ………グォォォッ!」

暗殺者(あれは最初に見せた一喝の構え!再び撃ち落とす気か………そうはさせんぞ!)バッ

フィッシャー(何!?奴め、飛び上がり自分から竜巻に巻き込まれた!?)

暗殺者「そう、こうして自分も竜巻に巻き込まれれば………」ガシッ

フィッシャー「いつの間に、俺の体を掴んだ!?」

暗殺者「いずれ他の物と同じく、お前に辿り着く!終わりだ」

暗殺者(醤油を奴の口に流し込む!大量の醤油を摂取すれば、塩分が奴の体を破壊する!)

     オーバーソルトスプラッシュ
暗殺者「『塩分過剰濁流撃』!」

フィッシャー「ガ、ガボッ………ガボカボ………」

暗殺者「醤油を1Lも摂取すれば、塩分は致死量に達する。そして塩分が、体の臓器を破壊する!」

暗殺者「人体で最も弱い臓器は、脳らしい。お前の脳を破壊する!」

フィッシャー「ぐっ………なぜ、だ………俺は、こうもお前に、勝てん………?」

暗殺者「それは当たり前の事だ」

暗殺者「お前は依頼のターゲットではない。余計な物に、そう邪魔をされる訳にはいかん」

暗殺者「所詮、お前は目標外の無関係者に過ぎん。それだけだ」

フィッシャー「ば、か………な………」

フィッシャー「」ドサッ

暗殺者「………さて、まだ終わりじゃない。俺の目的は海を泳ぐ鯖の暗殺」

暗殺者「素早く取りかかるとしよう」

鯖「」スイスイ

暗殺者「あれがターゲットか………先ずは、周りの魚の視界を塞ぐ!」

暗殺者「この味噌を投げ入れれば!」

味噌「」ポチャン

暗殺者「味噌が溶け、味噌汁となって視界は塞がれる!」

暗殺者「後は、鯖を始末するだけだ。この大根を、醤油を炸裂させて撃ち出す!」

大根「」ギュゥン

暗殺者「鯖を、穿ち貫け………!」

大根「鯖」バスッ

暗殺者「ターゲットの死亡を確認………依頼、完了だ………!」

暗殺者「さて………先程の鯖と味噌、醤油、大根で、鯖の味噌煮を頂いている所で」

暗殺者「また新たな依頼が来ている。味噌煮を頂きながら、確認しよう」

暗殺者「今回の依頼は【安価下】だ」

暗殺者「お前の影………お前の影!?」

暗殺者「お前の影ってなんだ!?俺か、俺の影という事か!?」

暗殺者「俺のこの光の反対に移る影を殺せというのか!?あるいは………俺の影となる、もう一人の俺がいると言うのか………?」

暗殺者「まさか今回は………まずターゲットが誰なのかを洗い出す必要があるとは………これは厳しい依頼となるな」

暗殺者「しかし、報酬が支払われるのならば、俺はやってみせよう………失敗も不可能も許されないのだ」

暗殺者「俺の影の正体は今だ不明だが………ターゲットの居場所が分かれば、殺せばいい。それだけだ」

暗殺者「奴は………【安価下】にいる」

暗殺者「俺の真下にいる………俺の真下!?」

暗殺者「真下って事は、俺のいる部屋の下という事か!?」

暗殺者「影とはいえ、まさかこんな近しい場所にいようとは………!?」

暗殺者「こうなれば、最早悠長な事は出来ん!」

暗殺者「直ぐに暗殺の準備に取りかかる必要がある!」

暗殺者「というわけで、今回緊急で用意した物は【安価下1】【安価下2】【安価下3】の3つだ」

ソーナンス

>>56
版権キャラは再安価下

暗殺者「先ずは………低消費電力で長寿命、特製改造により光度も自由自在のLEDライトだ」

暗殺者「そして………どんな物でも映す、どこか神秘すら感じられる鏡だ」

暗殺者「最後に………暗殺者たるもの、命捨てども情報は渡さん。最後の花火たる自爆装置だ」

暗殺者「今回は、この三つの道具を駆使して、俺の影を暗殺する………!」

暗殺者「さて、俺の真下にいるからな。直ぐに向かうとしよう」

暗殺者「先ず部屋を出て、階段を降りる。そしたらソイツの部屋がある」スタスタ

ドア「」コンコン

暗殺者「すまない。この部屋の主は居るだろうか?」

暗殺者(すると扉が開き、中から【安価下】が出てきた)

尾前野「はい」

暗殺者「尾前野さん」

暗殺者(はっ!?そうか!そういうことか!)

尾前野「何でしょう?」

暗殺者「『お前の影』ではなく………尾前野影!」

暗殺者「つまり………俺の影ではなく!尾前野の影こそがターゲットだった!」

尾前野「ふふふ………それも違うな」

暗殺者「なんだと」

尾前野「俺達は双子!俺の名前は『尾前野光』!」

尾前野「そして………もう一人が、『尾前野影』だ!」

暗殺者「光…影…!?影という単語ではなく………『影』こそが名前!?そういう事だったのか………!」

光「だが、影をみすみすやらせはせん。この【安価下】使いの光と呼ばれた俺が、お前を返り討ちにしてやる!」

光「白熱電球使いの光!お前を返り討ちにしてやる!」

暗殺者「白熱電球か………我がLEDライトの旧世代が、勝てると思うか?」

光「その慢心が己の足を掬う………」

暗殺者「そんな事は知っている。慢心などする気は無い………これは挑発だ」

光「ならば………コイツだ!」スッ

暗殺者「こちらも引けん!」スッ

白熱電球「」ピカッ

LEDライト「」ピカッ

光「グアッ!?ライトで目潰しか!?」

暗殺者「ぐっ!?まさか同じ考えとはな………!?お陰でお互い目潰しを受ける事になるとは」

暗殺者(しかし………俺のLEDライトとは違い、お前の白熱電球は指向性が無い。目に当てても視界を奪うには不充分だ!)

暗殺者「だからこうして、お前とは違い俺が隙を突く!」ダッ

光(不味い!?何が来る!?辛うじて見える、手に持たれたあれは………)

暗殺者手「自爆スイッチ」

暗殺者「これは自爆をする為ではない………自爆スイッチを手に持つ事で、指一つズレれば自爆してしまう一歩先の死!」

暗殺者「その事実が!俺の本能を呼び起こす!死を前に、圧倒的な集中力でお前を仕留める!」ゴオッ

光「自ら命を死の崖縁へ押し込むのか………貴様、そこまで!」

暗殺者「依頼は必ずこなす!それが俺だ!」蹴り

光(目潰しで崩された俺には、蹴りを防ぐ術が無い!?吹っ飛ばされる!?)

暗殺者「そして、お前の吹っ飛ぶ先には………」

鏡「」キラーン

暗殺者「鏡にその勢いで突っ込め、鏡は割れるだろう、つまり………」

光「ぐおおっ!?」ドォン

鏡「」バリーン

暗殺者「鏡が割れ、その破片がお前に突き刺さる!」

光「ガハッ………」

暗殺者「無事では済むまい………」

光「………まだだ!」

白熱電球「」ポイッ

暗殺者「白熱電球を、投げた!?」

暗殺者(いや違う………これは!?)

光「そう………白熱電球は、アンタのLEDライトとは違う………電線さえ繋がっていれば、光り続ける!手持ちライトのように、スイッチを押す必要は無い!」

光「白熱電球に指向性は無いが、お前の目の前まで近づければ関係無い!目潰しさせて貰う!」

暗殺者「そうはいかん!」スッ

鏡「」

暗殺者「反射ァ!」ピカッ

光「鏡で反射させて防いだか!?」

暗殺者「鏡が光を反射するのは当たり前だ………」

暗殺者(コイツはターゲットではない!コイツに手こずる訳にはいかん!この【選択肢下】で一気に決めさせて貰う!)


1 LEDライト

2 鏡

3 自爆装置

暗殺者(この自爆装置ならば、奴を迅速に仕留められる!)

暗殺者「ふぅっ!」ダッ

暗殺者(自爆装置によるアドレナリンを用いて、一瞬で相手へ距離を詰める!)

暗殺者「一発殴らせて貰う!」ズアッ

光「甘い」バッ

暗殺者「後ろのカーテンを………!?」

巨大白熱電球「」ピカッ

暗殺者(馬鹿な!?カーテンの裏に、巨大な白熱電球が!?)

光「白熱電球はお前のLEDライトとは違い、熱を発する。ここまで巨大な白熱電球ならば………どれだけの熱が発生すると思う?」

光「答えは、身を以て思い知っただろうがなァ!」

暗殺者「まだだァ!身を焼き焦がす灼熱なんぞには負けん!」ジュッ

暗殺者(こうなってはもう時間が無い!この身が灰と化す前に、奴を仕留め白熱電球を停止させる!)

暗殺者(でなければ、俺がここで朽ち果てるのみ!)

暗殺者「うおおおお!」バキッ

鏡「」パリーン

光(鏡を自分で殴って割った!?)

暗殺者手「鏡の破片」

暗殺者「うおおおおおおおおお!!!」シュッシュッ

光「割って飛び散った破片を手で掴み、次々と投げつける!?」

光(奴の解放された生存本能………これ程の物か!?)グサグサッ

暗殺者「このまま畳み掛ける!」バッ

鏡「」ブゥン

光「俺の真上に鏡を!?」

暗殺者「そして鏡目掛け、LEDライトを撃ち出す!」ブゥン

鏡「LEDライト」バキィン

光(降り注ぐ鏡の破片と、それを照らすLEDライト!)

破片「」ピカピカッ

光「全方位から反射する光が!?俺の視界を奪う!?」

暗殺者「その状態ではマトモに動けんだろう………!だが!俺は違う!」ダッ

暗殺者「白熱電球と自爆装置!二つの死神の刃が、俺から平静を奪う!」バキッ

暗殺者「本当に追い詰められた人間こそ光すらものともせず、死に物狂いで体が動く!」バキッ

光(降り注ぐ破片を回避しながら、俺にただひたすらの連撃を!?)

暗殺者「動けぬ貴様を翻弄し、俺のステージが幕を開ける!これぞ!」ドカッ

     ブラッディミラーロンド
暗殺者「『死の舞踏会』!」

暗殺者(そして最後に!自爆装置に指をかけた全集中力の一撃!)

暗殺者「終いだ!」蹴り

光「グハッ………!?」ドガッ

白熱電球「」パリン

暗殺者「白熱電球の中へ奴を蹴り込む………白熱電球の破片と熱、奴は終わりだ」

光「」ドサッ

暗殺者「ターゲットではないものの………お前は強敵だった。だが俺はここで立ち止まる訳にはいかん………」

暗殺者「次はお前の番だ………尾前野影!」

影「分かっている………次は僕の番だ」

暗殺者「姿を現したか………!」

影「だが、それは次に戦う相手が僕というだけだ」

影「勝つのは僕で、負けるのは君だよ。暗殺者!」

暗殺者「依頼は遂行する………!お前を始末するだけだ!」

影「光の仇を取ってやる………!」

暗殺者「ここが正念場だ………!」

影「この【安価下】使いの影と言われた僕の力、見くびるなよ」

影「ベンタブラック使いの影を見くびるなよ」

暗殺者「ベンタブラック………光を跳ね返すのではなく、内部で吸収するという性質を以て、圧倒的な黒さを持つ物質!」

影「そうだ………正に影の名を持つ僕に相応しい武器であると言えよう」

影「これを以て、お前を葬り去る!」

暗殺者「狩るのは俺だ!」

LEDライト「」ピカッ

暗殺者(まずは牽制だ!)

影「はっ!」ザッ

ベンタブラック「」ズアッ

暗殺者「やはり………ベンタブラックを盾にされれば、光の攻撃は通じんか………!」

暗殺者「ならば、この鏡を!」

鏡「」ポイッ

暗殺者「お前に蹴り飛ばす!」蹴り

影(か、鏡が!?割れながらこちらへ飛んでくる!?)

暗殺者(大量の破片を散らしながら、迫る鏡………どうする?)

影「ブラックバリア!」

ベンタブラック「」カキカキン

暗殺者「ベンタブラックを盾に防いだか………」

影「ベンタブラックの素材はカーボン、鏡片を防ぐなど訳も無い!」

暗殺者(これは………不味いな。生半可な攻撃ではベンタブラックに阻まれてしまう)

暗殺者(これを打ち破るには、【選択肢下】の力を引き出す他に無い………!)


1 LEDライト

2 鏡

3 自爆装置

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