咲耶「やはり、歯磨き粉はいちご味だな」 (17)
ピーッ
あ、父さんかい?私だよ。咲耶
うん、ありがとう。父さんからは言葉だけで充分だよ
ん?あぁ、みんなからもお祝いしてもらったよ
いつものメンバーだけでなく事務所の他のユニットのメンバーからもね
もちろん、プロデューサーからも
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シャニマス白瀬咲耶誕生日SSです
短いです
こちら独自の内容がありますのでよろしくお願いします
―昼過ぎ
―喫茶店
「あ──────っ、と……うぅ、腰が痛たたた」
「ふぅ、やっとお昼を越えましたか」
「最近、だんだん腰が痛くなって……」
「あんまり無理はしないでくださいね。若くないんですから」
「な、ナナは17歳ですから!」
「はいはい」
カランカラーン
『いらっしゃいませーっ』
咲耶「やぁ、お持ち帰りだけどいいかな?」
「あ、咲耶ちゃん」
「いらっしゃいませーっ」
「あ、そうだ。誕生日おめでとうございます!」
咲耶「おや、知っていたのかな?」
「アイドルの白瀬咲耶といえば、今や世間を騒がすビッグネームですからね」
咲耶「ありがとう…今日もいつものを貰えるかい?」
「はい、ありがとうございます」
「あと、夏の新作の試作品を入れておきますね」
咲耶「おや、困ったな。楽しみが増えてしまったではないか」
「嬉しいことは沢山あった方がいいと思いますよ。ましてや誕生日なんですから」
「そうですよ。さ、事務所へ行くなら早い方が」
咲耶「そうだね。また来るから、その時は美しいお姉さんを是非テイクアウトで」
「はいはい」
「ありがとうございました!」
カランカラーン
「……咲耶ちゃん、とっても嬉しそうでしたね」
「本当に。ナナも思わず腰の痛いのを忘れて頑張れちゃいますよ」
「あー、はいはい」
―事務所
咲耶「おはようございます」
はづき「あ、おはようございます」
咲耶「やぁ、はづきさん。今日も綺麗だね。よかったら今夜は……」
はづき「そうそう、今日誕生日でしたね」
咲耶「……つれないね」
はづき「ふふっ、簡単に釣られませんよ」
はづき「で、事務所の他のユニットのみんなからプレゼントを預かってますよ」
咲耶「へぇ、みんなからか」
はづき「まずはイルミネのみんなは手帳ですね」
咲耶「これは結構な……かなりいいものって見てわかるよ」
はづき「アルストロメリアからはタイピン。ストレイライトからはチョーカー」
咲耶「どれも素晴らしい物だね。選んだ人の感性がえりすぐれているのがわかるよ」
はづき「放クラからは釘バット、ノクチルからはアマゾソの商品券、シーズからは……現金です」
咲耶「…………ありがたく受け取っておいた方がよさそうだね」
はづき「……最後の。うちの妹の発案だそうです」
咲耶「なるほど。現実的な選択肢を選んだわけか」
咲耶「なら、今度妹さんと二人っきりで夜の街をさ迷うとしよう」
はづき「あまりたぶらかさないで下さいね」
咲耶「さて、と……うちのメンバーは揃っているよね?」
はづき「あ、はい。隣で……あ」
咲耶「ん?」チラッ
摩美々「……」
咲耶「……」
摩美々「……」
サッ
咲耶「……あまり待たせてはいけないようだね」
はづき「はい、頑張ってください」
ガチャ
咲耶「やぁ、みんな…」
結華「せーの!」
『ハッピーバースデー!咲耶(さくやん)(咲耶ちゃん)!』
パンパパーン
咲耶「ははっ、ありがとう!」
摩美々「とりあえず、咲耶はここに座るー」ヒョイヒョイ
咲耶「つまり、何かイタズラが仕掛けてあるわけ……と」
摩美々「うわー、ふーひょーひがいー」
結華「まみみん、日頃の行いってやつだよ」
霧子「あ、あの……大丈夫……だから……」
咲耶「そうかい、霧子が言うなら安全だね」
摩美々「ぶー」
恋鐘「とりあえず、咲耶。はっぴーばーすでーたい!」
咲耶「ありがとう、恋鐘」
結華「じゃあ、まずはケーキのろうそくに火をつけるね」
摩美々「花火にもつけるよー」
パチパチパチ
霧子「わぁ……綺麗……」
恋鐘「うんうん。さ、咲耶はこれを一息で消すばい」
咲耶「待ってくれ。さすがに17本は……」
結華「ふっふっふっ」
摩美々「今ならちゃーんす」
霧子「え、えっと……い、今ならみんなで……一緒に消して……」
咲耶「なるほど、そういう趣旨か」
咲耶「じゃあ、みんな。よろしくお願いするよ」
恋鐘「それじゃあ」
『ふーっ!』×5
結華「それじゃあ、ろうそくも消したしプレゼントの」
ガチャ
シャニP(以下P)「やぁ、楽しくやってるかな?」
結華「あ、ちょっとPたん。今からプレゼント進呈のイベントなのに!」
P「そうか、すまんすまん」
結華「じゃあ、三峰からはパンプスだよ」
咲耶「これは……なかなか、素敵だね」
結華「へっへっへっ、さくやんから褒められると照れるね」
摩美々「うわー、おっさんくさい笑い方……」
結華「おっさんくさいってひどいな!」
摩美々「おっさんはほっといて……はい」
咲耶「このショッパーは……前に話した化粧品のかい?」
摩美々「偶然……偶然だからね…………」
咲耶「ふふっ、ありがとう」
結華「まみみんのデレ、いただきっ!」パシャパシャ
恋鐘「珍しか表情ばい!」パシャパシャ
摩美々「やーめーてー!」
霧子「わ、私からは……このケーキを……」
咲耶「そういえば、いつになく豪華なケーキだね」
霧子「前に……病院で一緒になった人の奥さんがパティシェで……」
咲耶「そうか。人の縁とは素晴らしいものを持っている霧子が羨ましいよ」
霧子「えへへ……っ」
恋鐘「トリはうちばい!」
咲耶「やぁ、恋鐘。察するに、ここに並んでいる素晴らしい料理すべてかい?」
恋鐘「ふふーん、さすが咲耶はわかってるたい!」
咲耶「いつもみんなに色々やってくれて……改めて感謝するよ」
咲耶「それから、素晴らしい仲間を持つことが出来たこともすべてだね」
咲耶「ありがとう、みんな」
結華「さくやん……」ジーン
摩美々「……(///)」
霧子「えへへ……」
恋鐘「なんか……照れるばい」
結華「そういえば、Pたんからは何かないの?」
P「俺か?あまり個人的なのは贔屓があるみたいで嫌かと思ったが……」
摩美々「そう言いながらその手の袋はー?」ニヤニヤ
咲耶「ふふっ、無理をさせてしまったかな?」
P「ま、あまり金をかけてないって意味でも期待しないでくれよ」ゴソゴソ
咲耶「これは……」
P「誕生日おめでとう、咲耶」
咲耶「……」
咲耶「ふふっ、こんな時にだなんて粋な演出だね……」
咲耶「ありがとう」
咲耶(そして……)
咲耶(大好きだ……一人の男性として)
~~~~~~~~~~~~
あー、うん。というわけだから
うん、ありがとう。父さんも元気で
プツッ
父親との電話を終えて、一人黄昏れてみる
「そういえば……」
霧子のケーキも、恋鐘の料理も……あまり味がしなかったな
多分、あの人が隣にいたから……だろうか
「いつから……かな……」
あの人が近くで……目に届くところにいると、食べているものの味が余りしなくなったのは
「これは……もう、病気だな」
責任を取ってもらうよ……P
いつか、必ず……
それまでは、みんなのプロデューサーとして頑張ってもらわないとな
楽しみだよ
―いつか
―私の帰る場所が
―あなたの隣になるように願って……
GOOD NIGHT PRODUCER
以上になります
さくやんの口調が変かもしれませんが、作者の勉強不足ということでお願いします
ではありがとうございました
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