まる子「前田さんガチギレするの巻」 (28)

キーンコーンカーンコーン

前田「ちょっとさくらさん。昨日頼んだリボンちゃんと作ってくれたの?」
まる子「ん?あ~前田さんの要望通りにお母さんに頼んで作っておいたよ。はい」
前田「どれどれ?…ちょっとなによこの色。全然かわいくないじゃない」
まる子「…はぁ?」
前田「青が暗すぎるし水玉模様のところ何?白なの?灰色なの?」
まる子「そんなの聞いてないし水玉なんて全部そんなもんだよ」
前田「こんなのつけたら他の皆に笑われちゃうじゃない!」ポィー

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たまえ「あー!!!」
まる子「うちのお母さんが作ってくれたリボンに何するのさ!!」
前田「作り直してきて!色が明るくて水玉も可愛く表現されてるリボンじゃなきゃつける気がしないわ!」
まる子「やだ!!!!一生懸命作ってくれたものをゴミ箱に捨てる奴に渡すものなんて無いよ!!!」
前田「な…な…なんですってええええええええええええええええええ!!!」

ガシッ!!!(まる子に殴りかかる前田の右手を掴む音)

関口「おい!何、さくらを殴ろうとしてんだよブゥス!!!」

前田「なっなによあんた達!!どうしてさくらさんを庇うわけ!?」
はまじ「どう考えても前田ぁ!!お前が悪いだろうが!!」
ブー太郎「さくらに謝れブー!!」
前田「うるさいうるさい!!こんなダサいリボンを作ったさくらさんが悪いのよぉ!!!」
関口「だっさいだあ~?何を貰おうが感謝するのが人として当たり前だろうがぁ!!」

ガスッ!!!(前田を殴る)

前田「うっ!!」
まる子「ちょっちょっと関口!それはやりすぎだよ!!」

関口「はん!お前もこんな奴甘やかすから調子に乗るんじゃねえのか!?何でもかんでも自分だけ楽な方に行きやがって、もう我慢の限界なんだよこっちは!!」
はまじ「さくらに謝れ前田!!」
みぎわ「そうよ!いくらなんでもひどいじゃない前田さん!!」
山田「あはははははは!本物のクズだじょ~」
ブー太郎「山田の言う通りだブー!!」
前田「う……う………!!」
関口「おっ泣くか?泣けよ。もうそんなんでお前を同情するやつなんかいねえよ」
ブー太郎「そもそも同情なんかしたことないブー」
前田「うわあああああああああああ!!!」

ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダ(前田走る)

まる子「前田さん!!」
はまじ「ほっとけ、あんなやつ」

たまえ「あ~あ、せっかくおばさんが作ってくれたリボンがこんなに汚れちゃったよ」
まる子「お母さん…手を怪我してでも作ってくれたのに…」
みぎわ「だったらあたしがもらっていいかしら?」

リボンツケル

まる子「あっ洗わなきゃ汚いよみぎわさん」
みぎわ「前田さんよりマシよ」

ナレーション「4時間目、体育、校庭にて」
たまえ「3時間目にも前田さん出席しなかったし、やっぱり今回は少しきつくしちゃったかな?」
まる子「罪悪感なんて感じなくていいよ。ああでも言わなきゃ前田さんはちっとも変わりやしないんだから」
丸尾「ズバリ!彼女はまだ反省してるでしょう!」
永沢「ふん。彼女が反省なんてしてるわけないじゃないか」
藤木「なっ永沢くん…」

永沢「藤木くんより卑劣な女だよ丸尾くん。いや、藤木くんに対しても失礼だね。そんな女があんな悲惨な扱いを受けたら復讐するんじゃないかな?」
まる子「復讐だなんてそんな…そこまで腐ってはないんじゃないの前田さん」
ブー太郎「そうだブー。泣いてばかりのアイツが復讐なんてそんな度胸ないブー」
関口「土管の中で泣いてんじゃねえのかー?」
永沢「そうだったらいいね」
はまじ「復讐って言ったって、どんなことすんだよ?」
関口「タンクローリーで襲ってくるんじゃねえの~?」
ブー太郎「もしそうだったら爆笑だブー」

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ

ドガラシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

はまじ「ん?何だ今の音」
藤木「あれタンクローリーじゃない?」
関口「おい!!こっちに襲ってくるぞ!!!!」

ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

ドガラシャアアアアアアアアアアアア!!!!!

まる子「あっ!ブー太郎が轢かれた!!!」

たまえ「たっタイヤで…ブー太郎が…ミンチに……!」

グリュッキキィードドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

丸尾「キエエエエエエエエエエエエ!!こっちにくるでしょう!!!」
たまえ「うわあああああああああああああ!!!」
まる子「だっ誰がこんなことを…あれ!?運転席にいるのって………前田さん!?」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

前田「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」(号泣した顔で)

キキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイイイイゴオオオオオオオオオオ

前田「[ピーーー]えエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」(泣きながら)

関口「嘘だろ!?まじでタンクローリーで襲ってきてるのか!?」
はまじ「逃げろおおおおおおおおおおおお!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

前田「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」(号泣した顔で)

キキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイイイイゴオオオオオオオオオオ

前田「死ねえエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」(泣きながら)

関口「嘘だろ!?まじでタンクローリーで襲ってきてるのか!?」
はまじ「逃げろおおおおおおおおおおおお!!!」

ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

前田「逃がすかああああああああああああああああああああああああああ!!!」キキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ

丸尾「ズッズバリ!こういうときは体育館に避難するほうが良いでしょう!!」

ウワー!タスケテー!シニタクナイ!オカアサアアン!!

ガァァー(体育館の扉を開ける音)

さきこ「あら?何事かしら?」

ウワアアアアアアアアアアアアアアア

よしこ「3年生が体育館で何の用…」

ドガラシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!(タンクローリーが扉と壁をぶち破って入ってくる音)

さきこ「うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
よしこ「いやああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
前田「きぃぃぃぃぃえええええええええああああああああああああああ!!!!」

グチャゴキャゴキゴキバキグシャグチグチ(6年生がタイヤに巻き込まれる音)

はまじ「あっおい!タンクローリーが転倒しそうだぞ!」
関口「まずい!!二階に登れ!!」

ゴンッ(タンクローリー転倒)
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!(大爆発)

まる子「うわわわわわわわあああ!!!地震だあ!!」
たまえ「ひいいいいいいいいい揺れるううううううう!!」
永沢「あっ!」

永沢が柵の外に放り出される。

みぎわ「まずい!一階は火の海よ!!」
永沢「うわあああああああああ火だあああああああ!!!!」

ガシッ(永沢の腕を掴む音)

藤木「永沢君大丈夫!?」
永沢「ふっ藤木くん…」

ボォォア!!!

藤木「うわああああ!!火がこっちに来るぅ!!!」

パッ(腕を離す音)

永沢「藤木てめええええええええええええええええええええええええ!!!」
藤木「あっしまった!!」
関口「気にするな藤木!仕方ねえ早くこっちにこい!!」
さきこ「ねえまる子!!一体何が起きてるの!?どうしてタンクローリーが襲ってきたわけ!?」
まる子「今はそんなこと話してる場合じゃないよ!!早くしないとあたし達焼死体になっちまうよ!!ねえ二階に非常口なんてあったっけ!?」
さきこ「そんなの知らないわよ!体育館の二階なんてめったに行かないし!!」
よしこ「あのステージ側の道に非常口があるわ。みんな急いで!!」

ヒィィィィィィィ!ママアアアア!ウワアアアアン

はまじ「押すな押すな!!落っこちたらどうすんだよ!!」
花輪「あっ!!しまった!!」

花輪が柵の外に放り出される。

みぎわ「花輪くうううううううううううううううううん!!」バッ!!!

みぎわが柵の外に飛び降りる。

ガシッ(花輪の腕を掴む音)

さきこ「大丈夫!?君!」
花輪「あっありがとうセニョリータ…」
まる子「ねえ!みぎわさんの姿がないよ!?」

ガガガガガガガガガガ(二階通路が崩れる音)

たまえ「きゃああああ!!」
さきこ「床が崩れていく!!」
まる子「たまちゃん!!」

まる子、たまえに手を差し伸べてたまえはまる子の腕をつかもうとした瞬間、後ろから何者かに掴まれて一階に引きずり降ろされそうになる。

まる子「たまちゃん!!!」
たまえ「まるちゃああん!!!」
前田「燃えろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

火だるまで黒く焦げている前田がたまえの右足を掴んで引きずり降ろそうとしていた。

藤木「なっなにしてるんだよお、さくら!早くしないと体育館が爆発しちゃうよお!」
永沢「藤木ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

火だるまになった永沢が柵の外から藤木の腕を掴み一階に引きずり下ろした。

藤木「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!」
まる子「前田さん!!たまちゃんから手を離せ!!」
前田「うるさいうるさいうるさあああああああああい!!お前ら全員焼け死ねばいいんだあああああああああ!!!どいつもこいつも私のことバカにしやがってええええええええええええええええ!!!うわああああああああああああああああああああああ!!!」
まる子「うあああ!!やめて前田さああん!!」
さきこ「まる子ちょっとそこどいて!!」

グシャッ!!!(竿竹で前田の額にぶっ刺す音)

前田「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
たまえ「ま…前田さん。ようやく落ちていった…」
まる子「お…お姉ちゃん。前田さん殺しちゃったけど…罪悪感とか無いの?」
さきこ「あれはもう人じゃないわよ。」
ナレーション「6年生に人外に規定された前田は中々の畜生である」

ナレーション「一時間後」
たまえ「今日は散々だったねまるちゃん…」
まる子「ようやく消防車が来て体育館は鎮火したけど…ブー太郎と皆は…」
はまじ「生きてるだけで良かったろさくら…」
関口「くそ!!前田のやろう…絶対に許さねえ!!」
はまじ「安心しろよ。あいつもう死んだし」
関口「安心なんかできるかよ!!アイツのせいで…ブー太郎が死んだんだぞ!!遺体が出てきてら石投げてやる!!」
まる子「……」

山田「あれ~?みんな黒いじょ~?あはははははははははは」
はまじ「山田!?おっおまえ…一体どこに行ってたんだよ!!」
山田「あははははははははは!きれいなちょうちょがオレの前に通ってきたから追いかけてたんだじょ~!いつのまにか学校の裏にいて気づいたのついさっきだじょ~あはははははははははは!!」
まる子「いいよねえ山田は…あたしゃ山田についていけばよかったと思うよトホホ…」
山田「どういう意味だじょ~?」
関口「前田のやつが俺たちを殺そうとタンクローリーで襲ってきたんだよ。みろよ体育館。すげえことになってるだろ?」
山田「あははははははははははは!!永沢君の家みたいだじょ~」
たまえ「こら山田!!言って良いことと悪いことがあるよ!?」
はまじ「やめろよ山田だぞ?それにしても山田、お前本当に良かったな。」
関口「ああ、つくづく運がいいやつだぜ」
山田「あれ~?オレ褒められたじょ~よくわかんないけどあはははははははははははは」
ナレーション「のんきなものである」

ナレーション「翌日」
すみれ「まる子、数珠持った?」
まる子「うん…」
さきこ「………」
すみれ「じゃあ、行きましょ」
ひろし「けっ前田って奴ぁ、死んでも迷惑かけるクソ野郎だなあ」
すみれ「おとうさん!!」
まる子「まさか永沢と藤木も死んじゃってたなんて…」

スタスタスタスタスタッ

たまえ「あっまるちゃん…」
まる子「たまちゃん…」
たまえ「まさか永沢と藤木がね…」
まる子「うん……」
たまえ「みぎわさんだけ無傷なのにどうして二人は……」
まる子「あの人…燃えててもやけどしてなかったよ凄いよね…」
たまえ「………」

たまえ「実はね…私、怖い夢をみたの」
まる子「夢…?」
たまえ「教室にいるんだけど外が真っ暗で窓も扉も開かなくて…そこに前田さんが鉤爪で私を切り裂こうとするの。」
まる子「まあ昨日、あんなことがあったからね…」
たまえ「地面が柔らかくなって身動きが取れなくなったときに彼女が私のお腹を切り裂いて…何度も何度も…」
まる子「もういいよたまちゃん…」
たまえ「目が覚めたときは安心したけど…なぜかお腹が血まみれになってて…」


たまえがお腹をまる子に見せる。たまえのお腹には多数の傷でこう書かれていた。
『  夢  で  待  っ  て  ろ  』

                                   終わり

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