佐久間まゆ「凛ちゃんってプロデューサーさんが絡むとぽんこつですよね」凛「は?」 (19)

※ご注意です※
キャラ崩壊気味です。



---ある日、事務所にて


ガチャッ

まゆ「お疲れ様です。ただいま戻りまし……あら?」

凛「すぅ……すぅ……」

まゆ(凛ちゃんがソファで居眠りしてます)

まゆ(レッスン上がりで疲れちゃったんでしょうか。あれ? でも今日は凛ちゃんオフだったような……)チラッ

ホワイトボード「渋谷凛:本日オフ」

まゆ(やっぱり…。オフの日にわざわざ事務所に来て、ソファでうとうと居眠り…?)

凛「むにゃむにゃ」

まゆ「…………」

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凛「ぐーぐー」

まゆ(何もかけてないから、少し肌寒そうですね)

まゆ(ソファのすぐ隣に、青いタオルケットがこれみよがしに置いてありますね)

まゆ(まるで、『プロデューサー、女の子が寒がってるよ、これを掛けてあげなよ』って言ってるみたいですね)

凛「ぐーすかぴー」

まゆ「…………」スッ ポチポチポチポチ

まゆ(凛ちゃんの耳元にスマホを近づけて、まゆの秘蔵ボイスメモコレクションから……)



モバPボイス【…愛してるぞ】

凛「!!??」ビクビクッ

モバPボイス【まゆ…】

凛「は?」ガバッ

まゆ「うふ、凛ちゃんおはようございます♪」

凛「おはようまゆ。あれ? プロデューサーは?」

まゆ「プロデューサーさんはまだ外出中ですよぉ。もしかしてこれの事ですかぁ?」スッ

まゆスマホ【愛してるぞ、まゆ…】

凛「何、その音声」

まゆ「前にお芝居の練習に付き合ってもらった時のを録音してるんですよぉ」

凛「……謀ったね、まゆ」

まゆ「あら、ごめんなさい。まゆ秘蔵のプロデューサーさんボイスを聞いて待ってようと思って。起こしちゃいました?」

凛「起こしたもミリシタもないよ。せっかく寝たフリしてプロデューサーにタオルケットをかけてもらいつつ、あわよくば添い寝のウフフ作戦だったのに」

まゆ「あら、やっぱり寝たフリだったんですねぇ」

凛「……謀ったね、まゆ」

まゆ「今のは自爆ですよぉ」

凛「私の完璧な作戦を看破するとは、なかなかやるね」

まゆ「完璧も何も、今日は凛ちゃんオフですよね? プロデューサーさんも違和感に気付くと思いますよ」

凛「!!」ハッ

まゆ「え、素でやってたんですかぁ…?」

凛「うん」コクリ

まゆ「はぁ…。なんというか、凛ちゃんって普段はクールなのに、プロデューサーさんが絡むとぽんこつですねぇ」

凛「……まさかよりによって、ぽんこつアイドル筆頭のまゆに言われるとは思わなかったな」

まゆ「なっ、誰がぽんこつアイドル筆頭ですかぁ!」

凛「まゆだよ。自他ともに認めるぽんこつアイドルじゃん。『実はぽんこつだと思うアイドルランキング』一位の座をほしいままにしてるじゃん」

まゆ「そんなランキング聞いたことないですよぉ。よしんばそんなランキングが実在したとしても、一位の座は凛ちゃんに譲りますよぉ」

凛「いやいや、プロデューサーにお弁当を渡す時に自分の分のお箸まで渡しちゃって、そのまま収録行って自分はお昼を食べられなかったまゆには負けるよ」

まゆ「いやいや、プロデューサーさんの前でカッコつけようとして、どや顔で「OK Google?」って言ったら、Siriに申し訳無さそうに『それは私ではありません』って返事された凛ちゃんに比べたら」

凛「なっ! だれからそれ聞いたの!」

まゆ「加蓮ちゃんです。加蓮ちゃんは未央ちゃんから聞いたって言ってたので、もう手遅れですねぇ」

凛「あのアホプロデューサー!」

まゆ「なっ! プロデューサーさんの悪口はギルティですよぉ!」

凛「……これは、決着を付けなくちゃいけないみたいだね」

まゆ「臨むところですよぉ! いざ!」



凛・まゆ「決戦のバトルフィールドへ!」

凛「てい! てい!」ぺしっぺしっ

まゆ「えい! えい!」てしってしっ



乃々「あぅ…あぅ…」

乃々(机の下でポエムを書いていたら……急にお友達どうしがすんごくくだらない理由で喧嘩を始めたんですけど……)

乃々(もりくぼは…どうしたら……)



ガチャッ

モバP(以下P)「ただいま戻りましたー…って、あいつらまたじゃれてんのか」

乃々「お疲れ様です…プロデューサーさん…」

P「おうお疲れ。何、あいつらまた何か喧嘩してんの」

乃々「どっちがよりぽんこつかを決めるたたかいだそうです…」

P「争いは同じレベル同士でしか起こり得ない事にどうして気付けないのか」

乃々「もりくぼは……止めるべきなのでしょうか……」

P「いや大丈夫だろ。あれ、じゃれてるだけだし」



凛「てい! てい!」キャッキャ

まゆ「えい! えい!」ウフフ



乃々「たしかに…よく見たらじゃれてるようにしか見えないですね…」

P「そゆこと。ってか凛、オフなのに事務所来てるのか。暇だなあ」

乃々「お仕事も無いのに事務所に来るなんて…ワーカホリックすぎててんで理解できないんですけど…」

P「いやそれに関してはお前もだからな? お前も今日オフだろ。なんで俺の机の下にいるんだ」

乃々「ここ、自分の部屋より落ち着くので……」

輝子「フヒ……まゆさんと凛さん…仲良いな……」

P「よう輝子、トモダチの調子はどうだ」

輝子「よう親友…。イイ感じだ…このぶんだとシイタケくんは週末収穫できる…」

P「そりゃなによりだ。すだち買っとかないとな」

輝子「フヒ…バター焼きもいいぞ…」

乃々「えっ、食べるんですかそれ…」

P「そりゃそうさ」

輝子「ボノノさんもどうだい? 事務所きのこぱーりー」

乃々「そ、それじゃお言葉に甘えて…」

輝子「フヒ…皆で食べた方がオイシイからな。で、まゆさんも誘おうかと思ったんだけど…」



まゆ「グラッシー帝国三大幹部! 拘束のまゆの赤いリボンから逃れられますかぁ!」くるくるくる

凛「ふっ! なかなかやるねまゆ! でもまだまだ、青い風を捕えることはできないよ!」ひょいひょいひょい



乃々「今はそれどころじゃなさそうですけど…」

輝子「それにしても凛さん、普段は凛々しいのにまゆさんと喋ってる時だけ子供っぽくなる気がするな…」

乃々「まゆさんも…凛さんと話すときはいつもと違ってはっちゃけてる気が…」

P「同レベル同士波長が合うんだろうな」

輝子「フヒ…お誘いは今度にして、今日は引き下がるか…」

P「うーん、多分だけどそろそろお開きになるから大丈夫だよ」

輝子「フヒ…?」

乃々「はぁ…」

まゆ「ふっふっふ、なかなかやりますね凛ちゃん」

凛「まゆこそ。そろそろここでケリをつけるよ」スッ

まゆ「むっ、その構えは! 必殺技ですね!」

凛「出るよ! 必殺、蒼牙風風け……」



未央「たっだいま戻りましたー!!」



凛「ん!?!?」サッ

まゆ「あら」

未央「おやぁ?」

未央「…………」ススススス

凛「…おかえり、未央」

未央「ただいましぶりんくん。今何してたの?」

凛「何もしてないよ。強いて言うなら何もしてないをしてたかな」

未央「今のヤムチャみたいなポーズはなにかな?」

凛「ストレッチだよ。まゆに教えて貰ってたんだ」

未央「へえ、さっきのポーズは何に効くの?」

凛「……リンパかな」

未央「ふーん、凛だけに?」

凛「そ、そうだよ」

未央「なるほどね。ところでいくら蒼が好きだからって、狼牙風風拳を蒼牙風風拳にするのはどうかと思うよ」

凛「全部聞こえてたんじゃん!!」カー

未央「いやぁー敢えての初期ヤムチャとは、しぶりんくんもマニアなところがお好きですなぁ」

凛「ち、違う! は、謀ったねまゆ…!」

まゆ「完全に自爆ですよぉ」

凛「み、未央。このことは…」

未央「そうだねぇ。そういえば佐久間さんや、事務所の冷蔵庫にしぶりん秘蔵の限定チョコレートがあることをご存知かしら?」

まゆ「あら、そうなんですか本田さん。全く知りませんでした♪」

未央「一度食べてみたいですわねぇ。おほほほ」

まゆ「そうですわねぇ。おほほほ」

凛「ぐぬぬぬ! 分かったよ、二人にも分けてあげるから!」

未央「やりぃ!」

まゆ「やりました♪」

凛「はぁ。油断した……」

未央「私としては、普段見ないしぶりんの一面が見れて普通に面白かったけどね」

凛「まゆのせいだよ。普段はあんなことしないし」

まゆ「ふふふ。良い格好しいは大変ですねぇ。その点まゆはフルオープン! アンダーザデスクに隠し事はナシですよぉ!」

凛「気付いてたんだね、さっきから乃々がものすごい呆れた目でこっちを見てるの」

未央「隣にいるキノコちゃんもぼののと一緒の目をしてるね」

凛「自分で言うのも何だけど、この痴態を晒してなお結束が揺らがないってある意味強い絆で結ばれてるね」

未央「ニュージェネレーションズも見倣わないと。ってなわけでさっきの話をしまむーに」

凛「だめ」ビシッ

未央「あいたっ、もー、恥ずかしがり屋さん♪」

凛「もぐよ」

未央「怖っ。どこを??」

P「そろそろ終わったかい」

未央「あっ、プロデューサー。お疲れ様!」

P「おうお疲れ」

凛「おかえりプロデューサー。見てたなら止めてよ。大恥かいたじゃん」

P「楽しそうだったからつい。ごめんねしぶヤムチャ」

凛「もぐよ」

P「怖っ。どこを??」



まゆ「えっ!? プロデューサーさん!?」

P「おうまゆ。ただいま」

まゆ「見、見てましたかぁ…?」


P「見てない見てない。そうだ、全く関係ないけど今度新体操の仕事とかやってみないか? リボンをくるくるするやつ」

まゆ「ガッツリ見てるじゃないですかぁ! 戻って来てたなら言ってくださいよぉ!」

P「楽しそうだったからつい。ごめんね拘束のまゆ」

まゆ「もぎますよぉ」

P「怖っ。どこを?? ってか何でみんなもぎ取る一択なんだ」

凛(アイドル仲間には見られてもいいのにプロデューサーには見られたくないんだね)ヒソヒソ

未央(さくまゆ、プロデューサーには良いところ見せたがるからね)ヒソヒソ

凛(とっくにぽんこつっぷりは露呈してるのにね)ヒソヒソ

未央(しぶりんくん、君がそれを言うかい)ヒソヒソ

凛(思い当たるフシがないね)ヒソヒソ

凛「そうだプロデューサー、見てたなら丁度いい。まゆと私、どっちがぽんこつかジャッジしてよ」

まゆ「そ、そうです! プロデューサーさんのジャッジなら受け入れられますよぉ!」

P「えぇ~? 自分のアイドルに面と向かってぽんこつ宣言するのはなぁ」

まゆ「ふふ、優しいんですねぇプロデューサーさん、凛ちゃんに気遣うなんて」

凛「は? まゆが可哀想だから気を遣ってくれてるんだよ。察してあげなよ」

まゆ「む~~~~! ぽんこつ凛ちゃん! 略してP凛!」

凛「む~~~~! そっちこそ! ぽんこつまゆ! 略してPまゆ!」



まゆ「ん? Pまゆ……?」

凛「ん…? P凛……?」




まゆ「P×まゆ!?」

凛「P×凛!?」

まゆ「まゆ、なんだかぽんこつでも良いような気がしてきました」

凛「奇遇だね、私もぽんこつアイドルでも良いと思えてきたよ」

まゆ「いやいや、クールな凛ちゃんにP(onkotsu)の称号は相応しくないですよぉ。ここはまゆがPまゆの名を受け入れますよぉ」

凛「いやいや、キュート界きっての世話焼きアイドルのまゆがP(onkotsu)なんてとんでもない。ここは私がP凛のそしりを受け入れるよ」

まゆ「む~~~~!」

凛「む~~~~!」



まゆ「プロデューサーさん、P(onkotsu)にふさわしいのは私ですよねぇ…?」

凛「プロデューサー、私の方がもっともっとP(onkotsu)だよね?」

まゆ「プロデューサーさん!」

凛「プロデューサー!」






P「……森久保、ジャッジを」




乃々「二人ともぽんこつです」






おわり

以上になります。

ここまで読んで頂いてありがとうございます。
普段は大人びてる子が特定の友達と絡む時だけ年相応になったりするのが好きです。
佐久間まゆ&渋谷凛ぽんこつ可愛い概念を提唱するつもりが子供っぽさ爆発になってしまいまい反省です。



お目汚し失礼致しました。
後ほどHTML依頼を出してきます。

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