【ミリマス】島原エレナ「同い年なのに!」 (19)
17日なのでシアター17歳組のSS
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真壁瑞希「おはようございます」
高山紗代子「あ、瑞希ちゃんおはよう!」
瑞希「おはようございます高山さん。それは……漫画、ですか?」
紗代子「うん。この前、昔流行った漫画の話で美也ちゃんと盛り上がったの。それで懐かしくなって、劇場に持ってくるって約束したんだ。瑞希ちゃんはこの漫画読んだことある?」
瑞希「はい。何を隠そう、小学1年生の頃の愛読書でした」
紗代子「やっぱりそうだよね! 私の周りもみんな読んでたな〜」
瑞希「私も読んでいいでしょうか」
紗代子「もちろん!」
瑞希「ありがとうございます。……懐かしいですね。私は主人公の妹が好きでした」
紗代子「わかる、可愛いよね!」
瑞希「それにしても、表紙を見るのも久しぶりです。家にあったものはもう捨ててしまったかもしれません」
紗代子「私の家は弟がいるから残したんだと思うな。私も弟も何回も読んだから、もうすっかりボロボロだけど……」
宮尾美也「おはようございます〜。紗代子さん、私も持ってきましたよ〜」
紗代子「ありがとう美也ちゃん。わ、全然ボロボロじゃないね」
美也「しばらく本棚に仕舞ったままでしたからね〜。キレイなのはいいんですが、ずっと読まれずにいるのも可哀想です〜」
瑞希「それなら、このまま劇場に置いておくというのはどうでしょう」
美也「おお、名案ですな〜。Pさんに相談してみましょう〜」
島原エレナ「おはようございまーす!」
横山奈緒「おはよう──って、なんやなんや。みんなそろって懐かしいもん読んでんな」
美也「おはようございます〜。今読書会をしていたんですよ〜」
紗代子「この漫画、大阪でも流行ってた?」
奈緒「流行ってたで。みんなでごっこ遊びとかしとったわ。懐かしいな〜、私も読んでええ?」
美也「どうぞどうぞ〜」
美也「瑞希さんはどのお話が好きですか〜?」
瑞希「私は、みんなで遊園地に行く回が好きです」
紗代子「あ、クールなお兄さんが実は高所恐怖症だったってわかる話だよね? 秘密を知られて落ち込むお兄さんに主人公が言ったセリフ、すごくジーンとくるよね」
美也「『はずかしくないよ。わらわないよ。にがてなものがあるなんてあたりまえだもん』ですね〜」
奈緒「うーん、今読んでもおもろいなあ。やっぱり流行るだけのことはあるわ」
紗代子「こういう話ができるの、なんだかすっごく嬉しいね!」
美也「やっぱり私たちは同い年なんですね〜」
奈緒「同じ思い出があるってええなあ。私らはまだまだピチピチやけど、オカンが昔話で盛り上がるのもわかるわ」
瑞希「今日はとことん語り尽くしましょう。……わくわく」
エレナ「…………」
エレナ「みんなズルいヨ!」
紗代子「わっ。エレナちゃん、どうしたの?」
エレナ「ワタシも混ぜてヨ! みんなと同い年トークしたいヨ!」
瑞希「すみません、置いてけぼりにしてしまいましたね。島原さんはどのお話が好きですか?」
エレナ「……読んでないヨ〜。ワタシが日本に来たときには流行ってなかったモン……」
紗代子「エレナちゃん、6歳までブラジルにいたんだっけ?」
美也「この漫画のブームは一瞬でしたから、ちょうど流行りが落ち着いたあとに日本に来たということですね〜」
奈緒「せやったら同い年トークできひんやん」
瑞希「いえ、何も共通の思い出は漫画だけではありません。他の話題を探しましょう」
美也「エレナさんは小学1年生の途中から日本に来たわけですから……」
紗代子「小学校、小学校……。あ、九九とかどうかな?」
エレナ「九九! ちゃんと覚えてるヨー! でも、4の段が難しかったヨ……」
紗代子「わかるなあ。4の段と7の段はつまづくよね〜」
全員「…………」
紗代子「ね〜、九九が、ね〜……」
奈緒「そんな話題で盛り上がれるわけないやろ!」
瑞希「ですが学校というのは素晴らしい着眼点です」
美也「算数ではだめですから……国語はどうですか〜?」
奈緒「お、国語ならええんちゃう? 『くじらぐも』とか結構好きやったなあ」
エレナ「くじらぐも……?」
奈緒「あれ、知らん? 教科書がちゃうかったんかな……」
紗代子「私は『ちいちゃんのかげおくり』が印象に残ってるなあ」
エレナ「ウ〜ン……」
美也「少し悲しいお話ですが、私は『ごんぎつね』が好きですな〜」
瑞希「私のイチオシは『スーホの白い馬』です」
エレナ「……エヘヘ、実は国語の授業、あんまり聞いてなくて……」
奈緒「ズコーッ!」
瑞希「図工ではなく国語ですが」
紗代子「じゃあエレナちゃん、小さい頃の一番の思い出はなに?」
エレナ「やっぱり、カーニバルだネ! みんなが踊って、キラキラ輝いてて、とっても楽しいんだヨ!」
奈緒「でも私らはカーニバルのこと話せへんしなあ」
エレナ「ガーン! うう……ワタシも思い出話に花を咲かせたいヨ……同い年なのに……」
瑞希「島原さん……」
白石紬「おはようございます。……あ、あの、みなさんどうかされたのですか? 何やら雰囲気が重いような……」
美也「実は、かくかくしかじかなんです〜」
紬「なるほど、島原さんが……」
瑞希「どうにか島原さんを元気付けたいのですが、全員共通の思い出が中々見付からず……」
紬「島原さんの気持ち、少しわかるような気がします。国内ではありますが、私も違う土地から来ましたから。時折、私はみなさんと違う場所で、違う時間を過ごしてきたのだと強く感じます」
奈緒「確かに、東京と大阪も全然ちゃうしなあ」
紗代子「茨城だって関東だけど、東京とは全然違うもんね」
紬「……ですが、私たちは今、同じ場所にいて、同じアイドルです。これから、同じ時間を過ごせるはずです」
紗代子「た、確かに……! 昔は違ったかもしれないけど、今は一緒だもんね!」
美也「思い出はこれからたくさん作っていきましょう〜。10年後や20年後にはきっと楽しく振り返れますよ〜」
奈緒「そうと決まれば早速思い出作りや! みんな、遊びに行くで!」
瑞希「はい、行きましょう。……さあ、エレナさんも」
エレナ「みんな……」
エレナ「ウン! エヘヘ……ワタシ、みんなが同い年でよかったヨ!」
おしまい
たまには茶化さずに
そういえば、この前追加されたオファーで紗代子が美也のことを「美也さん」と呼んでることがわかりました。
見なかったことにします。
美也「さん」は意外だな
乙です
>>2
高山紗代子(17) Vo/Pr
http://i.imgur.com/xdpMBAa.png
http://i.imgur.com/3Cjkcox.jpg
真壁瑞希(17) Da/Fa
http://i.imgur.com/xrJoLBm.png
http://i.imgur.com/T5y34Mg.png
>>4
宮尾美也(17) Vi/An
http://i.imgur.com/imAZH5y.png
http://i.imgur.com/jF3bceI.jpg
>>5
島原エレナ(17) Da/An
http://i.imgur.com/OoQmYTf.png
http://i.imgur.com/HNlmTzo.jpg
横山奈緒(17) Da/Fa
http://i.imgur.com/TuECdRI.png
http://i.imgur.com/HaHGdPr.png
>>13
白石紬(17) Fa
http://i.imgur.com/G09quRI.png
http://i.imgur.com/hTynsLF.png
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