垣根「そういや今日バレンタインだったな」林檎「バレンタイン?」 (35)



・とあマタSS。

・このSSは>>1の現行SSの1つ、

林檎「あそぶ!」垣根「しょぉがねぇな」

に収録されている話の1つを加筆修正しただけのもの


・何でも許せる人向け




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1613524665











────これはあの日、ちゃんと掴みきった垣根の世界線の話。

?








??

~スクールアジト~ ????



林檎「垣根、占いしよう」つ雑誌

垣根「あ?占いだあ?」

林檎「獄彩が読み終わったからってくれた。雑誌に載ってるヤツ」フンス

垣根「ハッ、お前占いなんて信じてんの?」

林檎「未来がわかるのすごい」キラキラキラ

   ファ-ビジョン       ツリ-・ダイアグラム
垣根「”予知能力”の能力者とか”樹形図の設計者”みてえなある程度の未来予測が出来るものならこの街にもあるけどな」ヘッ

林檎「そういうのじゃない」プクー

垣根「悪い悪い。自分が『すげえ』とか『いいモノ』と思ってるモンにケチつけられんのはムカツクよな」



林檎「垣根の血液型は?」

垣根「AB」

林檎「AB、えーびー…」ペラペラ

垣根「血液型占いねえ…」





?※垣根の血液型は不明ですが>>1の「なんかアイツABっぽくね?」という独断と偏見で勝手に決めました




林檎「わかった」

??垣根「で?どうだったよ」

林檎「『あなたの今月の運勢は最高です。あなたを助けてくれる人が現れて小さな面倒事は全部片付いてしまうでしょう!』」

垣根「へえーそいつは良いな。今月の全国のAB型は全員誰かが代わりに世話焼いてくれんのかー(棒)」

林檎「『ラッキーアイテムは一粒チョコレート1袋』」

垣根「…もしかしてそれ、『駄賃にチョコレートやって働かせろ』って事か?」

林檎「さあ?」

垣根「…」

垣根「そういや丁度冷蔵庫に1口チョコレートが1袋あったよな?」

林檎「ある。誉望が『コンビニのバレンタインくじで当たったんスけど俺要らないんで垣根さんにあげるっス』って置いてったやつ」コクン

垣根「ふーん…」









垣根「そういや今日バレンタインだったな」


林檎「バレンタイン?」







垣根「あー、好きな奴とか仲良い奴とかにチョコを贈るんだよ」

林檎「ちょこ…!」キラキラ

垣根「昔は女が好きな男に贈るって慣習だったが、今じゃ男が女に~とか、男同士でも女同士でも友チョコとかやるらしいな」

林檎「垣根は貰った?」

垣根「昔はな。だが今はやらねえし貰わねえよ。そんな色々七面倒臭い事してられるか」

林檎「めんどう?」

垣根「お返しだの返事だの…やらなきゃやらないでうるせえし」



林檎「…」

林檎「…」ショボン

垣根「あ?どうした?」

林檎「私がチョコ貰えるとしたら垣根しかいないから」

林檎「垣根が誰にもあげないなら私も貰えない」ショボン

垣根「…」

垣根「よし、林檎。冷蔵庫からそのチョコ1袋持ってこい」

垣根「持ってきたらお前にもそのチョコやるよ」

林檎「!」



林檎「わかった」シュバッ

垣根「お、占い当たったな。『冷蔵庫まで移動する』って面倒事がチョコレート一粒で解決しやがった」ケラケラ




林檎「はい」つ

垣根「サンキュな」ガサゴソ

林檎「…」ワクワク

垣根「おらよ、ハッピーバレンタイ…」ピタ

林檎「?」

垣根「…あー、”俺が贈るバレンタインチョコ”がこんな安っぽいのは本来絶対有り得ねえが」




垣根「こういうの渡すのは第一位くらいだが…とりあえず、とりあえずの!バレンタインチョコだ」

林檎「?わかった」





垣根「俺が渡すんならちゃんと贔屓のショコラティエのチョコ渡す」

林檎「しょこ…?」

垣根「簡単に言うとチョコのスイーツ作る専門家の事だ」

林檎「…」キラキラ

垣根「…今度食わしてやる。今はコレで我慢しとけ」ワシワシ

林檎「ん」

垣根「おら、あーん…」つ

林檎「あーむっ」

林檎「~♪」モムモム

林檎「…」パァァアァ

垣根「すんげー幸せそうな顔してんな。元々チョコ食うと脳内で幸福度が上がる物質が分泌されるらしいが」





林檎「知らないけど、コレは垣根がくれた。それに甘い。とっても!」~ ♪

垣根「そうかよ」ガサソ

垣根「あむ。…チョコ塊なんて久々に食ったな」モゴモゴ

林檎「…」ジー

垣根「…なんだよもう一個欲しいのか?」

林檎「ほしい」ジー

垣根「しょうがねぇなあ。ほらよ!口でキャッチしろ林檎!」ポーイ

林檎「えっ?あっ、」ポト

垣根「ドンくせえな」ケラケラ

林檎「わとと。…ぱく。」ヒョイパク

垣根「落ちたの食うなよな。いやしんぼかお前」ガサゴソ

林檎「勿体ない。」モゴモゴ

垣根「やめとけっての。この部屋も清掃が入っちゃいるが床は汚ねえだろ」ヒョイパク





垣根「トイレ行った足でその床踏んでんだぞ?」

林檎「!!!!」




垣根「な?だからやめとけ」

林檎「わかった…でももう食べちゃった」

垣根「早々死にはしないから安心しろよ」モゴモゴ

垣根「よし、もっかいやるか。ほれ林檎ー」ポーイ

林檎「え、あ、あー!あうっ、」コツンッポロッ

垣根「また失敗か?不器用だなお前」ハハ

林檎「たべられない」ションボリ

垣根「わーったわーった。ほらこっち来い。も一個やるから」ガサゴソ

林檎「!」




林檎「っ!」ポスム

垣根「ばっ、おまっ!急に俺の腹に飛び込んでくんな!零すだろ!」

林檎「ごめん」




垣根「ったく…おら食え。」つ

林檎「あーん」

垣根「…ホント美味そうに食うな、お前」つ

林檎「?」モキュモキュ

垣根「もう一個食うか?」

林檎「くう」アーン

垣根「…雛鳥みてえだな」

林檎「ぱたぱた。」パタパタ

垣根「意外とノリいいなお前」

林檎「ぴーぴー」パタパタ

垣根「知ってるか?燕は雛鳥に餌を与える時、飲み込みやすいように喉の奥まで餌を突っ込んで嚥下させるんだぜ」

林檎「できれば口の中までで止めて欲しい」バッテン

垣根「しょうがねぇな」ハハ





獄彩「あら?仲良いわねあなた達」

垣根「雛鳥に餌やってるだけだ」

獄彩「雛鳥?」

林檎「ぴーぴー」パタパタ

獄彩「なるほど?」

獄彩「私もあなたの雛鳥にご飯あげてもいいかしら?」ストン

垣根「ばーか別に俺の雛鳥じゃねえよ」つ袋


??獄彩「ありがと。はい、アーン」

林檎「もぐぅ」♪






獄彩「知ってる?燕は雛鳥に餌を与える時、飲み込みやすいように喉の奥まで餌を突っ込んで嚥下させるのよ?」

林檎「さっき聞いた」

獄彩「あら」クスクス




獄彩「ところで例の件にはまだ取り掛からなくていいの?」

垣根「あ?あー…」

垣根(なんかやる気起きねえなあ…)

垣根(今までこんな事無かったんだが)

垣根「…あー、今日やるやつだったのはお前に頼むわ」ゴロ

獄彩「今から?」

垣根「今から」コクン

獄彩「…」エー

垣根「チョコやるからよ」

獄彩「私そんな子供じゃないわよ」

垣根「いらねえの?」

獄彩「いるけど」

垣根「要るのかよ」



垣根「ほれ」つ

獄彩「ありがとう」ヒョイパク

垣根「アーンはされねえのか」

??獄彩「恋人でも無い人にそんな事してもらう気は無いわよ」モグモグ

??垣根「可愛くねえやつ」 ヘッ

獄彩「あら、このクールさが最高っておじさん達にはウケがいいのだけど」

垣根「よくわかんねえなそいつらの趣味は」ハンッ

林檎「垣根はあーんされる女の子の方が好き?」

垣根「可愛げ無え女よりはな」

獄彩「ふうん?…私にアーン、したかった?」クスッ

垣根「っせーな早く行け」シッシッ

獄彩「ハイハイ」スタスタ








獄彩(否定はしないのね…)クスクス

垣根「何笑ってやがんだコラ」




林檎「…」

林檎「!」

林檎「垣根」クイクイ

垣根「あ?なんだよ」

林檎「占い!当たった!」キラキラ

垣根「あ?あー…」

垣根「そういやお前は占いどうだったんだ?」

林檎「私、自分の血液型知らない」フルフル

垣根「…ふーん」

林檎「…」シュン

垣根「…別に、この街じゃ自分の血液型知らねえのは普通だろ」

林檎「ちがう」フルフル

垣根「?」




林檎「垣根と血液型占いしあいっこがしたかった」

林檎「けど、できないから」ショボン

垣根「…ったく」ポス

垣根「じゃあとりあえず俺と同じって事にしとけよ」ナデナデ

林檎「?」



垣根「誰も知らない観測できねえなら何でも同じだろ」

林檎「おなじ…」

垣根「シュレーディンガーの血液型だな」

林檎「確認するまでわからないねこと同じ?」

垣根「厳密にはこの比喩は違うんだがな。まあそういう事にしとけば幸せって事だ」












垣根「良かったな。お前も今月チョコレート1つで運勢最高だってよ」つチョコ

林檎「はぷ…モグモグ」

















・・・・・。


~しばらく後。~




誉望「チーっス遅れまし、」ガチャ





誉望「…何で杠はハムスターになってるんスか?」

林檎「?」頬パンパン

垣根「お前の持ってきた袋チョコを口いっぱいに頬張ってっからだよ」

林檎「ふぶぉ、ほひがほぅ(誉望ありがとう)」モゴモゴモゴモゴ

誉望「口の中無くしてから喋れよ…」




獄彩「鳥類から齧歯類にジョブチェンジね」クスクス



猟虎「…」

猟虎「!」キュピーン!


ほんわほんわ。


──────
─────────
───────────



猟虎(頬パンパン)『もごもご!』

獄彩『あらあら貴女も?』クスクス


HONOBONO…!


猟虎(頬パンパン)『ファふぁふぁ、っはぷ、ひょうへふか?』

獄彩『やらないわ』クスクス


NAKAYOSI…!



猟虎(頬パンパン)『ごくん!』

獄彩『貴女可愛いわね、いいわ能力で遠ざけてたけど今日から私と貴女はズッ友よ…!』キランッ

猟虎『獄彩しゃんんんんん!!!』



ボッチ脱却…!!!!



────────
─────
───



ほんわほんわ。


猟虎「…」

猟虎「ウヘ」ニタッ




猟虎「!」ダッ!

猟虎「ぱくっ!ぱくぱく!」ヒョイヒョイ

猟虎(頬パンパン)「…」ニヤ

猟虎(頬パンパン)「ふぉくはいは~ん!///」タタッ




林檎「ぷいぷい。」

垣根「ああ、今流行りのアレか」

垣根「俺ハムスターと言えばハム太〇だわ」

誉望「ああ…」




垣根誉望「「ハムタロサァン↑」」


猟虎「ブッフォww!!」ブバーッ!!


誉望「うわぁぁぁ汚ねぇ!!」




猟虎「…」

誉望「おまっ、うわっ…服にチョコ、…オイ、謝るくらいしろよな」

猟虎「う、うう!」

猟虎「うわぁぁぁん!誉望さんがわたくしと獄彩さんの仲良しハッピーライフ計画を潰したぁああ!」ビェー

誉望「え?いや、あー、…スマン?」



獄彩(潰れてよかったわね)





猟虎「というか貴女だけズルいんですよー!」ビシッ

林檎「?」キョトン
              チョコ
猟虎「もう貴女でいいです!お友達になっちゃえー!」ガバッ

林檎「!?」バッ





林檎「い、嫌…」フルフル

猟虎「!?」ガーン!!







垣根「…ったく」ガシガシ



垣根「オイ弓箭」

猟虎「?」







垣根「テメェもあの吐瀉物みてえになりたいか?」バサァ。


猟虎「」










ラッコ「ヒィィイイ!!スミマセンスミマセン!」

カキネ「ツギハネェ」


林檎「…」ホッ




林檎「…案外、占い当たってるかもしれない」


林檎「…」チラ











『あなたの今月の運勢は最高です。あなたを助けてくれる人が現れて小さな面倒事は全部片付いてしまうでしょう!』













───────

────────────

────────────────



林檎『どうなったの?』


垣根『お前を取り巻く面倒が終わったんだ』



──────────────────

──────────────

───────

────











林檎「…垣根は私にとってのチョコレートだったのかもしれない」


垣根「?」





おしまい。バレンタインだと言うのに…っていうかまとめサイト等に禁書SSが全くあがってこないのに業を煮やしたから仕方なしにやった。

皆!!!とあマタSSとかもっと書こうぜ!!!!


HTML依頼出してきます


あ、変なとこに?が入ってんのは文字化けです。無いと思って読んでください。

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