【ラブライブ】「スクールアイドル怪談集・虹ヶ咲編」(58)

どうも、夏という事で投稿します。オリジナル設定ご容赦を。では参ります

「幽霊物件」 朝香 果林

これは、私が虹ヶ咲に入るときの話なんだけど

君も知っての通り、今はエマたちと寮生活をしているけれど、【最初は違ったの】

話したと思うけど、私は地方からこの東京へ上京してきたの

それでね。その・・・1人暮らしに憧れててママ・・・両親に無理を言って物件を探していたの

するとね。【見つかったの】【見つけてしまったのよ】【あの部屋を】

当時の私は世間知らずでその格安の物件に飛びついたわ

信じられる?都内で家賃○万円よ?誰だってそこに目をやると思うわ

早速そこへ引っ越して、部屋の片づけをしていた時ふと見つけたの。確かお風呂だったかしら

浴槽の端っこの方に【祓】って赤い文字で書いてある紙を

私は気味が悪くなってすぐその紙を剥いで捨てたわ。今思うとそれがまずかったの

その夜、お風呂から上がってくつろいでそろそろ寝ましょうって時に

ギギギ・・・

【閉めたはずの洗面所の扉が開いたの】

私はその音で目を覚まし【ソコ】をじっと見たわ

するとそこから【女の人が立っていたの】

私は慌てて布団をかぶって震えていたわ

恐る恐る顔を上げると【女の人は私を覗き込むように立っていた】

私は、悲鳴を上げ、逃げるようにその部屋から出たわ

後で聞いた話だけど、昔その部屋で失恋を理由に女性が自殺したらしいの

本当に怖かったわ。そして勉強になった。【いい話には必ず裏があるという事を】

あ、そうそう。そういう【イワクツキ】の物件は仲介業者が説明する義務があるのよ知ってた?

え?知ってる?・・・そう(しょんぼり)

え?その物件は今どうなっているのかって?・・・【今もそこにあるわ】

【今もね】

「訪問者」 桜坂 しずく

これは、私が京都の実家で体験した話です

私の家は、京都でも割と古い歴史のある家らしく所々ガタが来ているって言えばいいのか

玄関のドアなどをを開けると大きな音がするんです。なので、その音で誰か来たのか分かるんですよ

【あの日もそうでした】

夜、両親が出かけてて私はオフィーリアと一緒にお留守番をしていました

ガラガラ

いつものように大きな音、私は両親が帰って来たと思い玄関までオフィーリアと一緒に行きました

しかし、そこには両親ではなく【おばあさんが立っていました】

私は、おばあさんに「どちら様ですか?」と尋ねるとおばあさんは

【訪ねてきました】そう言いました

え?私がそういうとタガが外れたように【訪ねてきました】【訪ねてきました】と繰り返し言ってきました

私が何を言っても【訪ねてきました】しか言いませんでした

私が恐怖を覚えたその時、一緒に居たオフィーリアが尋常ではなく吠えはじめました

先輩もご存じと思いますがオフィーリアはとても人懐っこくて吠えるなんてことは今まで無かったです

そうして私は確信しました。このおばあさんは【そういうものだと】

私はオフィーリアを部屋まで連れて行き鍵をかけベットで震えながら過ごしました

その間もずっと【訪ねてきました】という声は止むことはありませんでした

翌朝、おばあさんはいなくなってました。両親にその話をすると血相を変えてその人の特徴を聞いてきました

私は、覚えている限りの身なりを両親に話すと2人は何か悟ったような表情をしました

聞いてみると、昨晩両親が出かけたのは【親戚のお通夜】そして亡くなったのはそのおばあさんでした

私の親戚にあたる人で病気がちで入退院を繰り返していたそうで、生前は私にとても会いたがっていたそうです

全てを知った私は何だか居たたまれない気持ちになりました

あの日以降、おばあさんが訪ねてくることはありませんでした

私の話は以上です。え?今ですか?

・・・ここだけの話、今でも玄関のドアが開く音がするとビクッてなります

みんなには内緒ですよ♪(やらしい声)

「ハンマー」 天王寺 璃奈

あれは、同好会に入る前の話

知っての通り私の両親は仕事が忙しくて滅多に家に帰ってこないの

【あの日もそうだった】

どうせ今日も1人だろうと思って暇つぶしにレンタルDVDを借りたの

アニメ、海外ドラマ・・・そうして選んでいると何でか分かんないけど

ワゴンセール。所謂【処分品】の所に目がいった

昔ながらの名品がたくさん並んでて全部100円だった

そんな中【アレ】を見つけた・・・もう希少になっている【VHS】ビデオテープだね

タイトルは【ハンマー】それ以外何も書かれていない

もしかしたら隠れた名作かもしれない。その時の私はなぜかそう思いそれを買った

ワクワクしながら家に帰って早速VHSを再生した

ちなみに、私のプレイヤーはDVDだけじゃなくVHSも再生できる ドヤァ

しばらく真っ黒な画面が続いて、その後に息づかい?みたいなものが聞こえて来た

どうやら何処か走ってるみたいだった

ただひたすら走っている映像が流れる。露骨にハズレの気配がした

私はがっかりしてビデオを取り出そうとしたとき【ある違和感】がしたの

【この道・・・知ってる】【私の・・・家の近く?】

息づかい荒く道角を曲がり【とあるマンションに着いた】

私は【とても嫌な感じがした】

自動ドアが開き、ハァハァと荒い息づかいをしながら階段を上り

【そして、とても見覚えのある番号の部屋の前で止まった】

【私の・・・家?】

そう思った時・・・ドンドンドンドン!!!!!

私の家のドアがまるで【ハンマー】で叩かれているような音で鳴った

私は、その爆音で驚いてその拍子にビデオの電源ボタンを押して消してしまった

すると、ピタっと爆音が止んだ

ビクビクしながら部屋を出て玄関までいって確認に行ったの

え?それは・・・勿論怖かったけど、確認しないとってなって

でも、玄関はシーンと静かで何事もなかったの

思い切って玄関のドアを開けて外に出たの

でも、【何もなかった】【外には誰もいなかった】

部屋に戻って確認する。確かにある「ハンマー」と書かれたVHS

うん。流石にもう一度見る気にはなれなかったよ

その日は、そのまま寝ちゃったの

翌日、そのVHSはゴミに捨てた。

うん。その後も何事もなく過ごせているから大丈夫だよ

でも1つだけ【疑問があるの】

うん。【私の住んでるマンションはに入るにはセキュリティ・コードが必要なの】

【あの人は、どうやって私の部屋まで来たんだろう?】

掘り出し物の中には【曰くつきの物もあるんだなって】その時思ったの

あなたも気をつけてね。:璃奈ちゃんボード「ダメ!絶対!」

「アサン様」 中須 かすみ

これは、かす・・・私が小学生の時に体験した話です

当時、私たちの間で【ある占いが流行っていました】

その名も【アサン様】

詳しい方法は端折りますが、その方法で自分が気になる相手が、自分のことをどう思っているのか知る事ができるそうです

・・・はい。似たような話をかすみんも聞いたことがあります

でも、アサン様はそんな危険なものでは無くて気軽にできるということで大流行でした

いいえ。かすみんはやったことないです。【何だか嫌な感じがしたので】

そしてそれは、【当たってしまうんです】

そうですね・・・その子のことは、仮にAちゃんという事にしますね

そのAちゃんが朝学校に来た時行ったんです

【失敗した】って

アサン様をするうえで必ず守らなければいけない決まりがあって

その1つに【アサン様を呼び出す際に使用した道具は全て処分しなければらない】っていうのがあるんです

でも、Aちゃんはそれを行わず、道具を使いまわしていたそうです

その日からAちゃんの様子がオカシクなっていきました

授業中も休み時間もずっとソワソワしてて、放課後になっても家に帰らず学校をウロウロしたり

家に帰らないの?友達がそう言うとAちゃんは、【奇妙なことを言ってました】

【家に帰るとアサン様が私の部屋を覗きに来るの】って

【アサン様ヒョロヒョロで歯がボロボロで怖い】って

かすみんたちの間では、アサン様は天使の様な可愛らしい姿って聞いてたんですが

Aちゃんは、違う!って強く否定しました

Aちゃんは、泣きながら訴えてきました・・・その時

Aちゃんは、気がふれたかのように叫びだして暴れ始めました

かすみんたちは、怖くなってその場から立ち去りました

え?いやいや、ちゃんと先生を呼んでですよ!?そんな酷いことしませんよ!?

・・・コホン、その日を境にAちゃんは、学校に来なくなりました

かすみんたちは、気持ち悪くなってアサン様は自然とみんなやら無くなりました

その後、Aちゃんの行方を知る人は誰もいません

以上です。どうでした?かすみんの話♪

・・・そうですね。いくら好きな人の気持ちを知りたいからって、やりすぎは良くないですよね

やっぱり気持ちは本人に直接伝えないと!!ですよね先輩♡

「スイスでの話」 エマ ヴェルデ

階段?え?違う?怪談?

あ~怖い話だね♪う~ん。私が体験した話じゃあないんだけど1つあるね

スイスをはじめヨーロッパの建物って古くて歴史のあるものが沢山あるんだ

私の家は小さい田舎町だったけど、それでも200年くらいの歴史があるかな

フフフ♪すごいでしょ?

それでね。そんな古い建物だから【奇妙なことが起こるんだって】

うん。夜中に【黒い影に襲われた】とか【深夜、部屋の前に男の人が立ってた】ていうのもあるね

そうした建物を写真で撮ると、必ず【オーブ】が写るの

日本でも見るみたいだね。【ヒトダマ】っていうんでしょ丸くて薄い

でもその人の写真に写ってたオーブは【真っ赤】だったんだって

その色が意味するのは【敵意や攻撃】その人は寒気がしてそこから引っ越したんだって

私の話は以上です。あ!そうだ記念に写真撮らない?

大丈夫だよ♪これも思い出にね?ありがとう♪

カシャ!

フフフ♪あなたとの思い出がまた1つ増えたね♡

♪~♪♪~・・・あれ?

うん・・・【コレ】・・・私たちの後ろ・・・【真っ赤なオーブ】

「山彦をしてはいけない理由」 近江 彼方

怖い話?フフフ、では彼方ちゃんが知ってるとっておきの話を聞かせてあげるよ~

彼方ちゃんはね。たま~にだけど山に登るんだ

うん。大丈夫だよ~山っていっても梺が近いところだし、散歩みたいな感じで気軽に行けるとこだよ~

山はいいよ~静かで穏やかでそよ風に揺られているとね。気持ちよく、すやぴできるんだ~

でも、【気をつけなきゃいけないこともあるんだよ】

山彦(やまびこ)って知ってる?うん。山の頂上付近でするあの「やっほー」ってやる奴

うん。それはね登山をする上ではあまり好まれない行為なんだよ

それはね。山での事故が原因なんだよ

山はね、実はとっても危険な場所でもあるんだよ。うんニュースとかでもよくあるよね

でも、ああいう事故はほとんど処理されることは無いんだ

【山は神様が住まう場所】日本は昔から山をそんな風に信じてたんだ

だからだと思うんだけど、山でなくなった人たちの霊魂は【成仏できず、山を彷徨うんだって】

ちゃんと供養してもらえていないからだね。

それでね。そんな孤独の中に何年もいると次第に憎しみに代わってしまうらしいんだ

【そんな中山彦をしてしまうとどうなるのか?】【憎しみに狂っている霊魂たちはどう思うのか?】

【あっち(霊魂)側に引き込もうとするらしいんだ】

だから無暗に山彦はしない方が懸命だよ

どうだった?彼方ちゃんの話?

大丈夫?ムフフ、彼方ちゃんの話術は中々のものですな~

・・・おいで、一緒にお昼寝しよう

よしよし・・・大丈夫だよ~安心して、すやぴしましょうね~

ZZZZ

「りゅうちゃん」 宮下 愛

ちーす!聞いたよ。なんでも怖い話を集めてるんだって?愛さんにもとっておきがあるよ

まぁ、お婆ちゃんから聞いた話なんだけどね♪

お婆ちゃんがまだ子供の頃の話。うちの近くに昔神社があったんだって

その頃から結構古かったらしいから今はもう無いんだよね

その神社の裏側にね小さい、本当に小さいけど【池があったんだって】

その池は、とても綺麗で底まで透き通ってたんだって

そこに行くと決まって【ある男の子】に会うんだって

その男の子の名前は【りゅういち】

お婆ちゃんは、【りゅうちゃん】って呼んでたらしいんだ

りゅうちゃんと遊ぶのが楽しくて、裏山で一緒に虫を取ったり、果物を取って食べたりしてたんだって

え?フフフ♪愛さんのお婆ちゃんだよ。それぐらいアクティブじゃないと

そんなある日のこと、お婆ちゃんがいつものように池に行くとりゅうちゃんが【ある食べ物】を貰ったんだ

【黄色い果物】味は結構酸っぱいって言ってたかな。それを2人で食べたんだって

その日はそれで家に帰ったんだけど、その時お婆ちゃんは【真実】を知っちゃうんだ

お婆ちゃんのお母さん。ひいおばあちゃんは、りゅうちゃんのことを仲のいい【友達】として聞いてたんだけど

お婆ちゃんがいつもりゅうちゃんと遊んでいるところがその神社の裏にある【池】だって知ると

血相を変えて、ひいおじいちゃんの所に連れて行かれたんだって

「池に行ったのか!!!」

今までに聞いたことのない怒号でお婆ちゃんビックリしちゃって頷くことしかできなかったって

「他には!!??」

そう聞かれると、【果物を一緒に】そう言い終わる前に手を引かれ

ひいひいお婆ちゃんの所に連れて行かれてこう言われたの

【水神様】に魅入られたって

そう、りゅうちゃんの正体は【水神様】水回りの神様は龍の形を模したものが多いの

お婆ちゃんは直ぐに【ある神社】に連れて行かれた

うん。【神田明神】だよ

神主さんがお祓いを行ってくれて事なきを得たんだって

その夜

お婆ちゃんは、ひいおじいちゃんたちと一緒に寝てたんだけど

しばらくしたらりゅうちゃんが来たんだって

お婆ちゃんは、りゅうちゃんに「私を連れて行くの?」って聞いたの

そしたらりゅちゃんは、首を横に振ったって

「君は大切な友達。大丈夫だよ。あの食べ物は大切な友達に送る特別なものだから」って

それで安心してそのまま寝ちゃったって

次の日、池に行ったらしいんだけど、りゅうちゃんには会えなかったんだって

次の日も、その次の日も会いに行ったけど会えなかった

そして、いつしか池には行かなくなったんだって

・・・そうだね。きっとりゅうちゃんは、ただ遊びたかっただけなのかもね

あの日食べた果物の味は今でも覚えてるって言ってたよ

そのおかげかお婆ちゃんは、病気知らずだよ!りゅうちゃんには感謝だね!

「手すりの落書き」 優木 せつ菜

これは私が小学生の時の話・・・え?トーンが低い?こうした方が雰囲気が出ると思いまして!!

では続けますね。私が通っていた小学校では【ある事が問題になっていたんです】

それが、教室の机や校舎の壁そしてトイレにまで落書きが書かれていたことです

最初はそれこそ可愛いものでしたが、次第にエスカレートし過激な落書きが書かれ始めました

そこで学校側は「美化委員」を各クラスから選出し学校の隅々まで調べ落書きを消そうとしたんです

勿論、私も立候補しました。やっぱり綺麗な方が気持ちいいですから!!

各教室や体育館・トイレまで隅々調べ1つ1つ落書きを消していっていた時

一緒に美化委員になった、そうですね・・・SちゃんとBちゃんにしましょうか・・彼女たちが【ある場所】で落書きを見つけました

そこは、【屋上に続く階段の手すり】の所でした

屋上は常に閉鎖されているため生徒はおろか教職員も滅多に近づかないところです

なので少し不思議に思いました

先生を呼びみんなで確認したところ、こう書かれていました

【もういくからね。みんなさようなら・・・まさみ】

何とも言えない雰囲気の中、先生が後はやっておくから今日は解散

そう言われその日は家に帰りました

翌日、学校に行くとSちゃんが学校を休んでいました

Bちゃんと一緒に先生に聞くと風邪だそうです

そして昨日の落書きの件も聞くと「卒業生が書いたものだから先生が消しといたから」と言われました

確認に行ったところ確かにやすりで消した跡がありました

その翌日もSちゃんは、学校を休みました

その翌日、全校集会が開かれました。そこで【Sちゃんがマンションから飛び降りて死んだ】ことが知らされました

私とBちゃんは顔を見合わせました。はい、とても信じられませんでした

次の日、Bちゃんも学校を休みました

私は心配になりBちゃんの家に電話しました

Bちゃんは物凄く具合が悪そうに電話に出ました

「Bちゃん大丈夫?」そう聞くとBちゃんは、私に言いました

【まさみがくる・・・屋上に行っちゃあダメ】そういって電話を切りました

それ以降Bちゃんが電話に出ることはありませんでした

しばらくしてBちゃんは遠くに引っ越したことを先生から聞きました

私は不審に思い日々を過ごしていました。でもあの時Bちゃんが言っていたことが頭から離れませんでした

【屋上に行ってはいけない】

私は、どうしても気になってしまって行ってしまったんです

そして【見てしまったんです】【あれを】

先生がやすりで消していた上から新しく何かが書かれていました・・・そこには

【お友達ができたよ・・・まさみ】と書かれていました

その瞬間、非常ベルがリリリリリリリ!!!!!と鳴りはじめ私は、絶叫しながらその場を去りました

あとで聞いた話なんですが、【まさみ】とは昔、学校でいじめの苦に自殺した女子生徒だそうです

それ以降、学校の屋上は閉鎖されたそうです

はい。その件以降屋上には近づかず、卒業後もその学校には行ってません

「魂の重さ」 上原 歩夢

怖い話?フフフ、懐かしいね。ねぇ、覚えてる?幼稚園の頃怖い番組を見ちゃって

夜中、おトイレに行けなくなってお漏らししちゃったんだよね

え?覚えてない?そうなんだ~♪(ニコニコ)

フフフ、ごめんごめん。怖い話だったよね

人間てね。死んじゃうと【21g】くらい軽くなるんだって

それが【魂の重さ】なの

うん、そうそう○○先生。小学校の時の懐かしいでしょ

フフフ、授業中にいきなり怖い話をしだす面白い先生だったよね

話を戻すね。21gが魂の重さ・・・これは、その魂のお話

魂って【そこにある】モノなのかな?そう私に話しかけてきた女の子がいたの

そう、Oちゃん。Oちゃんはねそれを証明するために【ある実験をしたんだって】

それは、【人形に魂は宿るのか】だって

Oちゃんがそんな突拍子もないこと言うものだから戸惑っちゃって

うん。あの時あなたが来てくれたから助かったよ。カッコよかった

フフフ、本当だよ

でも、その次の日もまたその次の日もOちゃんは私に話しかけてきたの

【お婆ちゃんの部屋の日本人形の髪の長さと重さを測ったよ】とか【毎日話しかけてるよ】とか

正直、怖かったな

そんなある日、Oちゃんが【ある物を】渡してきたの。それは【黒色の髪の毛】

流石にもういい加減にしてって怒っちゃって・・・うん、あなたもきてくれたよね

その日からOちゃん学校に来なくなったよね。うん、それから何事もなくなって

でも、これには続きがあるの・・・うん

あのね。Oちゃんが学校を休んだ日、Oちゃんの家に行ったの

うん。もし私が怒って学校に行きづらくなったのなら気にしなくていいよって言おうと思って

Oちゃんの家に着いてチャイムを押したらお母さん?が出て来て私に【こう言ったの】

【Oはもうここにはいない】って【変な人形を持って出て行った】って

人形・・確かお婆ちゃんの部屋にあった・・・私がそう言うとお母さんは怪訝な顔をして

【ウチにはお婆ちゃんはいないよ】そういってドアを閉めたの

私はキョトンとしたまま、その場で呆然としてたけどしばらくしてから家に帰ったの

うん。その日はあなたが泊まりに来てくれてたくさんお喋りしたね

あれで大分楽になったんだよ

私の話はこれでお終いだよ。・・・大丈夫?声裏返ってるよ?キャンディ食べる?

うん。不思議っていうか不気味な出来事だよね

Oちゃんの言ってた【お婆ちゃん】って誰なの?じゃあ【日本人形って?】【あの髪は?】

考えても考えても解らないよね

「さえがみさん」 三船 栞子

怪談・・・ですか?いえテレビはあまり見ないので

え?そうなのですか!?ふむふむ、スクールアイドルとしてそういった話の1つ2つ無いといけない(メモメモ)

勉強になります(ちょろい)

えっと・・・1つだけあります。はい1つだけ・・ただ、怪談と言っていいものなのか

三船家は歴史のある旧家なのであり風習や伝承など様々な言い伝えがあります

その1つが【さえがみさん】です

これはとある集落で実際に起きた話です

その集落は、周囲を山々に囲まれており、三船家と懇意のある旧家が納めていました

そこには、とある風習がありました。

それは、【ある月の満月の日何人も周囲の山々に入るのを禁ずる】というものです

古来より日本では【山は神々が住まい、海には魔物が住む】と言われていまして

え?知ってる?近江先輩から?・・・そう・・・ですか・・・(がっかり)

えっと話を続けますね。その満月の日は山に神様が下りてくる。そう言った理由で禁じていました

その神様の名前が【さえがみさん】だそうです

その禁を破った物は酷い仕打ちを受けたのちにお寺に1週間修行と称したお仕置きが待っています

なのでそれを抑止力として平穏を保っていました

ですがそんな最中【事件がおきました】

その人たちのことをSとYとしましょう。その2人は、集落の出では無かったのです

はい。なので集落の風習・伝統は2人には古臭いものに感じたのでしょう

ある日、2人は川に遊びに行ってくるといったきり、中々帰ってきませんでした

集落の人々は心配になり総出で2人を探しました・・・その日は【満月でした】

そうして、山への入り口付近で2人の自転車が発見されたのです

集落中の大人たち、所謂青年団が集会場に集まりこれからのことを話し合ったのです

はい。大人全員です・・・異常としか言いようがありません

そんなとき

うわああああああああ!!!!!!

Sが絶叫しながら山の入り口付近まで走ってくるのを目撃しました

集落の家元がSのもとに駆け寄り【塩とお酒】を振りかけました

続くように大人たちはSと家元に塩とお酒をあるだけ振りかけました

その後、目が虚ろになり痙攣しているSを青年団長に渡し青年団長はSを車に乗せとなり待ちまで行きました

それを見届けた集落の人たちは一息つき解散しました

・・・はい。Yのことですよね。私も気になりそれを聞きました

しかし、その話をしていた家元は苦虫を踏み潰したような怪訝な顔をしました

Yは、「さえがみさん」を祀っている祠で保護されたそうです

Yは、正気を失っていたそうです

その後、2人のことは禁忌(タブー)とされどうなったか分かりません

私の話は以上です。いかがっだったでしょうか?良かった?本当ですか!?

ありがとうございます♪

え?・・・そうですね。各地域には決して外には口外できない物が存在するのだと知りました

そして、神様とは?・・・と改めて考えさせられる話だと思います

侑「ふぅーこれ全員分だね。明日、出版社の人に渡そう」

侑「それにしてもみんなライブのMCや握手会なんかで慣れてるだけあって話し方が上手だったな」

侑「それにしてもいくら夏だっていっても怪談なんてベタだよね」

侑「今日はもう寝よう・・・怖い話してると【そういうモノが来やすい】っていうし」

ピロリン

侑「ん?歩夢ちゃんからだ」ポチポチ

侑「フフフ、心配症だな。大丈夫だよっと」ポチポチ

侑「んしょっと」ボフン

侑「おやすみなさい・・・・・・ZZZZZZ」


ピコン!ウィーン






以上です。今回、色々な怪談話を参考にしました。かなり脚色してマイルドにしているのでオリジナルを見る際は注意が必要です!では!

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