【ゆるゆり】京子「別のマンガっぽくなる装置ー、その2!」 (80)


こちら前回です。読んでなくても大丈夫です

京子「別のマンガっぽくなる装置ー」
【ゆるゆり】京子「別のマンガっぽくなる装置ー」 - SSまとめ速報
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(ごらく部)


京子「この前西垣ちゃんから借りたアレ、面白かったからまた借りてきた」

結衣「ま、また借りたのかそれ!?」

ちなつ「こ、懲りませんね京子センパイは」

あかり「前のやつ、最後に爆発したよね!?」



京子「大丈夫大丈夫。今回は秘策があるんだー」

結衣「秘策って何だよ?」

ちなつ「すごく不安なんですけど」

あかり「ほ、本当に、大丈夫なの・・・?」



京子「へーきへーき。それじゃあ早速、別のマンガっぽくなーれ!スイッチ、オン!」ポチ

結衣「おい待て京子、またお前勝手に・・・!」

ちなつ「何の世界にするか教えてくださいよ?」

あかり「みんなで決めようよぉ」



京子「・・・」

結衣「ん?何か 変わったとこあるか・・・?」

ちなつ「な 何かみんなえらく顔が濃くなりましたね?」

あかり「結衣ちゃん、ヒゲが生えてるよぉ」



京子「・・・わしが」

結衣「ん?」


京子「わしが、ごらく部部長歳納京子であーーーーるっ!!」

ドーーーーーン!

結衣「な 何じゃあーーーーっ!?」



京子「そうじゃあ、このマンガの世界は男塾じゃあ!」

京子「どうじゃ、驚いたか!ガッハッハ!」

結衣「また随分男臭いマンガを選んだもんじゃのう・・・・・・」

ちなつ「京子センパイ、ヤツは一体何を考えている・・・・・・?」

あかり「京子ちゃんの趣味には 正直ついていけんのう・・・・・・」



京子「それでは、早速・・・・・・」

京子「ごらく部名物、血谷蚤放死(ちやのみばなし)と洒落込むかのう!」

結衣「何じゃ、それは?何か嫌な予感がするわい」

ちなつ「ぬぅッ、血谷蚤放死だと・・・・・・!」

あかり「知っているのかちなつちゃん?」


ちなつ「血谷蚤放死(ちやのみばなし)とは――――」


特異な拳法が存在した事で知られる古代中国吉林省には、

中国拳法の修行の一環として血谷(ちや)蚤という蚤を利用した恐るべき鍛錬法が存在した。

この血谷蚤に刺されたものは1度目は高熱を発し、2度目は昏睡、

そして3度刺されたものはその命を失ったという。


血谷蚤は人が恐怖などで緊張した時にかく汗に反応し襲ってくるが、

修行者はその血谷蚤が放たれた部屋の中で汗一つかかず熱いお茶を飲み干さなくてはならない。

そしてこの修行を極めたものはあらゆる恐怖を克服し、

猛獣にも素手で対処できる冷静な胆力が身に付いたという。



ちなみに現在でも茶飲み話に花を咲かせるという言い方があるが、

それはこの鍛錬で命を落とした者の墓前には花を供え、皆で生前の

思い出話をして供養するという習慣から来ているというのは言うまでもない。

(民暗書房 「実録!知られざる中国拳法の秘密」より)


結衣「どんな鍛錬方法じゃ」

あかり「昔の中国の人も大変じゃのう」



ちなつ「こ、今度ばかりはごらく部員も無事では済まんかも知れん・・・・・・」

結衣「京子のヤツは一体何を考えとるんじゃ?」

あかり「あかり達に死ねと言うとるようなもんじゃのう」

京子「ガッハッハ!さーて、さっそく茶の用意じゃ!煮えたぎるほど熱いのをのう!」





京子「さーて、準備が整ったようじゃのう。みな覚悟はいいか?」

結衣「お、おう・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」

あかり「だ、誰から行くんじゃ?」



結衣「ええい!ワシから行ったるわい!」

あかり「ゆ、結衣ちゃん、気をつけるんだぞ?」

ちなつ「フッ・・・・・・結衣センパイほどの人なら安心して見ていられる」



結衣「・・・」ゴクリ


結衣「でぇーーーーいっ!」グビグビー

ちなつ「結衣センパイ・・・!」

あかり「ゆ、結衣ちゃん!」

京子「おお、さっすが結衣!いい飲みっぷりじゃあ!」



結衣「ぶはーっ、はぁっ、はぁっ・・・」

結衣「み、見たか・・・・・・どんなもんじゃあーーー!」

京子「さっすが結衣じゃのう!それでこそごらく部員筆頭じゃあ、ガッハッハ!」

ちなつ「フッ、さすがは結衣センパイといった所か・・・・・・」

あかり「お茶ひとつ飲むのにえらい騒ぎじゃのう」



京子「それじゃあ、結衣を見習ってワシらも景気よく行くとするかのう!」

ちなつ「フッ、こんな下らぬ事に命をかけてこそごらく部員・・・・・・」

あかり「ごらく部員も楽じゃないのう」



京子「さて、二人とも覚悟はいいか?」

ちなつ「ええ。元より捨てるはずのこの命・・・・・・ここで失うならそれまでの定め」

あかり「あかりは、こんなので死ぬのは真っ平なんじゃが」



京子「・・・では!」


京子「うっおおおおーーーーーっ!」グビグビ

ちなつ「いざ!」グビグビ

あかり「あつい!熱すぎるお茶じゃのう!」グビグビ

結衣「ハタから見てるとバカみたいじゃのう・・・」



京子「ップハーーー、はぁ、はぁ・・・ガッハッハッハ!このスリルがたまらんのう!」

ちなつ「フッ、お茶を飲むのにも命がけ・・・・・・全く、私はとんでもない部に入ってしまったものだな」

あかり「京子ちゃん、ノリノリじゃなー・・・」

結衣「何が楽しいのか理解に苦しむのう」



京子「さてと。血谷蚤放死(ちやのみばなし)も無事済んだ事じゃし・・・・・・」

結衣「こ、今度は何じゃ?」

ちなつ「京子センパイ、一体ヤツは何を企んでいる・・・・・・」

あかり「い、嫌な予感がするのう」



京子「次はみんなお待ちかね、闘乱不(とらんぷ)の開催じゃあ!うー、血がたぎるのう!」

結衣「な、何じゃ・・・?」

ちなつ「ぬうッ・・・!闘乱不・・・・・・!」

あかり「し、知っているのかちなつちゃん?」



ちなつ「闘乱不(とらんぷ)とは―――」


血なまぐさい決闘の絶えなかった、近世ヨーロッパにおいて編み出された決闘方法。

この決闘に望むものは、お互いフチが刃のように鋭く研ぎ澄まされたカードを渡され

それでババヌキや大富豪を・・・・・・


結衣「こら京子!ちょっと待たんか!」

あかり「そうじゃよ京子ちゃん!」

京子「ん?どうしたんじゃ?」



結衣「お茶飲んだりトランプするに、いちいち大仰過ぎるんじゃ!」

あかり「これじゃ、疲れてしょうがないわい!」

京子「何じゃ、二人とも根性がないのう」

ちなつ「京子センパイ。二人の意見も最も・・・・・・」



京子「じゃあ仕方ないのう。次に行くか・・・・・・」

京子「それじゃ、せっかくだから次はクイズ形式にするかのう」

結衣「クイズ形式・・・じゃと?」

ちなつ「京子センパイ。それは一体どういう・・・・・・」



京子「そうじゃ。今からワシが別のマンガっぽくするから」

京子「何にしたのかみんなが当てられたら勝ちじゃあ!」

結衣「京子の趣味じゃ当てるのはキツイかも知れんのう」

あかり「せめてみんながわかるヤツにして欲しいのう」



京子「じゃ、早速行くとするかのう!スイッチオーン」ポチ

結衣「おい、それと京子、あんま変なヤツに・・・」

結衣「・・・ん?もう変わった?」

ちなつ「え、ええ、みたいですね・・・みんなあんな男臭かったのが元に戻って」

あかり「い、一体何になったんだろ。わからなくて怖い・・・」



結衣「・・・まぁ、取り合えず。京子、私たちが当てたらどうなるんだ?」

京子「そうだなー。私がみんなにジュースおごっちゃおー」

あかり「えー?京子ちゃん本当に?」

ちなつ「よっし、京子センパイ、二言はありませんよね?」



京子「けど、逆に当てられなかったらみんなが私にラムレーズンおごりねー」

結衣「おいこら京子。ジュースとラムレーズンじゃ値段が違うじゃないか」

ちなつ「ちょっと不公平ですよ京子センパイ」

あかり「もー、京子ちゃんずるいんだからー」



京子「さーてわっかるかなー。ちょーっと難しいかもねー、ニッシシシ・・・」

結衣「さては京子、お前最初からわかるわけないと思って・・・!」

ちなつ「ひどいですね。負けたらラムレーズンおごらなくちゃダメなんですか?」

あかり「京子ちゃん、ヒントは?」



京子「ヒント?おっしえなーい」

結衣「あーっ、こいつ最初からラムレーズンせしめるつもりで!」

ちなつ「くぅー、悔しいー!」

あかり「うーん、みんな喋り方も普通だし、特にこれといった変化もないし・・・」

あかり「・・・もしかして。元に戻しただけとか?」

京子「・・・」



京子「・・・」

結衣「・・・おい。どうなんだよ京子」

ちなつ「まさか、開始早々あかりちゃんに当てられちゃったんじゃないでしょうね」



京子「なーんちゃって。ブッブー、あかりはっずれー」

結衣「く、くっそー、腹立つー・・・」

ちなつ「完っ全に、ナメてますね」

あかり「えーん、外れちゃったよぉー」



京子「さぁさぁ、制限時間15分ねーわっかるかなー」

結衣「くっそー・・・。こんな何もないんじゃ、ヒントなしじゃキツ過ぎるだろ」

ちなつ「うーん、何だろう・・・?」

あかり「あかり達の知ってるマンガだよね?」

京子「そうそう・・・クッ、ククク・・・」




京子(計  画  通  り)




京子(そう、このマンガの世界はデスノート・・・)

京子(口調や設定に妙なクセがなく、何のマンガか推察するのは困難・・・)

京子(これはもらった。もらったぞ、ラムレーズン・・・ククク・・・)

結衣「いやー、マジでわからん・・・」

あかり「難しすぎるよぉー」



京子(だ、だめだ、こらえろ、まだ笑うな・・・し、しかし笑いが・・・)ニッシシ・・・

ちなつ「・・・それにしても」


ちなつ「また、『少年ジャンプ』の世界ですか」

結衣「・・・え?」

あかり「そ、そうなのちなつちゃん?」

京子「・・・」



京子「・・・ちなつちゃん」

京子「どうして、そんな事がわかるの?」

ちなつ「ええ、だって、前回から、ジョジョ、カイジ、ドラゴンボールと来て」

ちなつ「今回も、男塾がありましたね」

ちなつ「そうなると4つのうち、3つがジャンプ作品・・・」



ちなつ「今までの確率で言えば、75パーセントがジャンプ作品ですから」

ちなつ「今回もその可能性が、かなり高いかなぁって」

結衣「おおー・・・。うん、確かにそうだよな」

あかり「ちなつちゃん、すごーい」

京子「・・・フッ」



京子「ちなつちゃん。確率はあくまで確率でしょー?」

京子「第一、カイジはヤンマガ作品じゃないか。じゃあたまたま今まで偏ってただけで・・・」

ちなつ「・・・それに、京子センパイ。さっき「どうしてんな事がわかるの」って言いましたね?」

ちなつ「その言い方は、まるで」

ちなつ「ジャンプ作品の世界だって事を、ズバリ言い当てられたかのようですね」

京子「・・・」



ちなつ「ふふ・・・。ほんのカマかけですよ、カマかけ」

ちなつ「けど、京子センパイの様子を見るとどうやらジャンプ作品の可能性は高いみたいですね」

結衣「ちなつちゃん、本当に・・・?」

あかり「すごいよちなつちゃん!」

京子「・・・」



京子(・・・まぁいい。ジャンプの作品の可能性が高いとわかった所で、それが何だ?)

京子(作品をずばり当てられなければ、正解した事には・・・)

ちなつ「・・・それで、ジャンプの作品の中で」


ちなつ「こんな風に、会話とかにクセのない作品となったらけっこう限られると思うんです」

結衣「へえー・・・?」

あかり「そ、そうなの・・・?」

京子「・・・」



ちなつ「例えば、これがワンピースだと・・・」

ちなつ「何かするたびに、やたらドン!とか出まくりそうですし」

ちなつ「こち亀なんかだとみんな顔が濃くなって一人称がわし、とかになりそうですね」

結衣「うん、それもそうだな」

あかり「じゃあ、その2つは違うってこと?」

ちなつ「うん、そうだと思うよ?」

京子「・・・」



ちなつ「それと、今まで出てきたのはジャンプの有名な作品ばかりですね」

ちなつ「そう考えると、今回もジャンプの有名な作品だとして」

ちなつ「こんな風に、会話にクセのないのを絞るとすると・・・」


ちなつ「ハンターハンター」

京子「・・・」


ちなつ「スラムダンク」

京子「・・・」


ちなつ「デスノート」

京子「・・・」ピクッ



ちなつ「・・・あかりちゃん」

あかり「ん?」

ちなつ「台所から、コップに水を汲んで持ってきて。念能力を測る水見式っていうのをやって見るから」

あかり「水見式?」



ちなつ「うん、それをやって特に何も起こらなければハンターハンターの世界じゃないってわかるから」

あかり「うん、わかった」

ちなつ「それと結衣センパイ、少しジャンプしてみて、いつもと変わらなければスラムダンクの世界じゃないと・・・」

結衣「よっ・・・。うーん、特にジャンプ力が高くなった感じはしないな」

京子「や、やめろっ!」



ちなつ「水見式をやっても、特に何も起こりませんね・・・」

ちなつ「じゃあ、答えは」


ちなつ「デスノート・・・ですね?」

結衣「本当に・・・?」

あかり「そ、それで合ってるの、ちなつちゃん・・・?」

京子「・・・」



京子「・・・フッ」


京子「外れ・・・だよ」

ちなつ「・・・え?」



ちなつ「そんな・・・?」

京子「くっくっく・・・。残念だったね。見事な推理だったけど・・・」

京子「全く、的外れだよちなつちゃん・・・あーっはっは!」

ちなつ「・・・」



京子(・・・そう、これは真っ赤なウソ)

京子(けれどちなつちゃんには、それを証明する手立てはない・・・)

京子(ウソをついてはいけない、なんて取り決めはない!)



ちなつ「・・・結衣センパイ」

結衣「ん?」

ちなつ「京子センパイを取り押さえてください」

結衣「よっし」ガシッ

京子「なっ!?」



ちなつ「あかりちゃん、京子センパイの持ってる装置のどこにダイヤルが合ってるか見て」

あかり「うん、わかった」

京子「うおおーーーっ、やめろーーーっ!」

結衣「こら、暴れるな!」


あかり「えーっと・・・デスノートってところに矢印があるよ」

ちなつ「やっぱりじゃないですか」

京子「ぐああーーっ!」



京子「・・・リューク」

結衣「ん?」

京子「リューク!リュークーーっ!助けてくれーっ!」

結衣「悪あがきをするなよ」



ちなつ「やろうと思えば、いつでもこう出来ました・・・」

ちなつ「最初から、京子センパイに勝ち目はなかったんですよ」

京子「く、くく・・・」



京子「止めろーーっ、ふざけるなーーっ!」

京子「ジュースおごりたくなーーーいっ!」

結衣「お前が言い出したんだろ」

京子「くっそぉーーーっ!・・・ガクッ・・・」

あかり「無様、京子ちゃん・・・」



京子「・・・」

結衣「・・・」

ちなつ「・・・」

あかり「・・・」


結衣「・・・気は済んだか?」

京子「うん」



結衣「じゃ、元に戻すぞ?」ポチ

京子「くっそぉー!絶対わかんないと思ったのにー・・・」

あかり「ちなつちゃん、すごいよー!」

ちなつ「ううん、たぶんその機械の影響よ」

結衣「京子がズルしようとするからバチが当たったんだ」



京子「・・・それじゃあ気を取り直して!次行ってみよー!」

結衣「おい京子、お前また勝手に・・・」

ちなつ「ジュースおごるの誤魔化す気ですね」

あかり「もー、京子ちゃんずるいー」



あかり「あ、ちょっと待って」

結衣「ん?」

ちなつ「どうしたのあかりちゃん?」


あかり「それ、そろそろ爆発するんじゃ・・・」

結衣「そ、そうだった、忘れるとこだった」

ちなつ「きょ、京子センパイ、そろそろやめておいた方が・・・」

京子「なーに、大丈夫大丈夫」



京子「今回は、秘策があるって言ったろー?」

京子「前回と同じ失敗はくり返さない!」

結衣「秘策って何だよ秘策って」



京子「まーまー、とりあえず変えてっと」ポチ

結衣「ほ、本当に大丈夫なんだろな」

ちなつ「何のマンガの世界にしたんですか?」

あかり「京子ちゃん、秘策って?」



京子「こうやって変えた世界を、ずっと元に戻さなきゃいいのさー」

京子「そうすれば、爆発しないだろー?西垣先生の発明品が爆発するのは私達の世界なんだからさ」

結衣「お、おおー・・・?」

ちなつ「う、うーん、そう言われて見れば・・・」

あかり「そ、それでいいの・・・?」



京子「というわけで!爆発は回避され、私達はこれからこの別のマンガっぽい世界で楽しく過ごすのだー!」

結衣「・・・まぁ、とりあえず爆発に巻き込まれないのはいいか」

ちなつ「ところで京子センパイ、何の世界にしたんですか?」

あかり「そうそう、これは何のマンガっぽい世界なの?」

京子「んー?」



京子「美味しんぼだー」

結衣「美味しんぼ・・・?」

ちなつ「な、何でそれなんですか?」

あかり「えっと、お料理のマンガだったっけ・・・?」



京子「そう!美味しいもの、好きなだけ食べれるぞー?見たこともない高級食材とか」

結衣「お・・・おおー、マトモな選択だな。京子にしては・・・」

ちなつ「京子センパイの趣味で、とんでもないマンガの世界になると思ってましたけど」

あかり「じゃあ、お料理すると何でも美味しくなるって事・・・?」



京子「・・・」

結衣「きっと、普通に炊いたご範がそれっぽくなるんだよ」

ちなつ「凄いコシヒカリを、こだわりのお水で炊いたとかそういう感じですか?きゃー」

あかり「食べすぎて、太っちゃわないように注意しないとね」



京子「・・・」

結衣「あ、けど海原雄山っぽい人が出て難クセつけてくるんだよ」

ちなつ「あー、折角作ったご飯を、何だこの出来損ないはー!とか言ってひっくり返したりとかですか」

あかり「そ、それは困るね・・・」



京子「あのさ」

結衣「ん?どうした京子」

京子「ダイヤルがちょっとずれて、隣のやつになってた・・・」

ちなつ「え?隣の?じゃ、この世界は美味しんぼっぽい世界じゃないんですか?」

あかり「一体、何のマンガの世界になったの?」



京子「えっと・・・進撃の巨人?」

結衣「しっ、しんっ!?」

ちなつ「え、ええーっ!?あ、あのおっかない巨人がいっぱい出てくるマンガですか!?」

あかり「い、一体どうなっちゃうの!?」



京子「い、いやー、これから、スリル溢れる巨人との戦いの日々が始まる?」

京子「ほ、ほら、みんなあれできるよ、立体起動、ビューンって・・・」

結衣「そんなのいいから!?元に戻せよ!?」

京子「け、けど、元に戻したら爆発しちゃうし・・・」

ちなつ「そんな事言ってる場合じゃありませんよ!?」

あかり「な、何か外から大っきな足音が聞こえて来るよぉ!」


ズシーン…ズシーン…



京子「わかったわかった、今元に戻す・・・」ポチ

結衣「ふぅー、寿命の縮む思いだった・・・」

ちなつ「結衣センパイの言う通りですよ。よりにもよって進撃の巨人なんて」

あかり「そのままだったら、一体どうなっちゃったんだろうね・・・?」


ガラッ

綾乃「歳納京子ーっ!」

京子「う、うおおっ!?」

結衣「ひぃっ!?」

ちなつ「ギャッ・・・きゃあー、結衣センパーイ」

あかり「す、杉浦先輩・・・。ふぅー、びっくりしたー」

あかり「そしてちなつちゃん、今一瞬本気で驚いてすぐ冷静になったね・・・」



綾乃「ん?どうしたのよあなた達」

京子「い、いや何も、はー、びっくりした・・・」

結衣「・・・きっと、元に戻してなかったら杉浦さんが巨人みたくなって来襲してたんだよ」

ちなつ「ええ、きっとそうですね・・・」

あかり「あ、危ない所だったね・・・」



綾乃「それより!歳納京子、あなたまたプリント出し忘れて・・・」

京子「あ、あープリントね。はいはい、今出しますよっと」

綾乃「次忘れたら、今度こそ承知しないんだからね!覚えてなさいよ歳納京子ー!」

ガラ

京子「お疲れ綾乃ー」

結衣「・・・しかし、考えようによっては恐ろしい装置だよな」

ちなつ「そうですね。別のマンガっぽくした時にもし故障したら、ずっと元に戻せなく・・・」

あかり「怖いマンガの世界になって、元に戻せなくなったら大変だね・・・」



京子「そういうわけで。やっぱ、いつものごらく部が一番落ち着くねぇー」

結衣「その通りだよ。このまったりした空気こそ私達の肌に合ってる・・・」

ちなつ「もう、危ないマンガの世界は懲り懲りですから」

あかり「本当にねー。・・・けど、この世界にも危ない事が一つあるんだよね」



京子「そうだね・・・」

結衣「ま、そういうもんと思って諦めるしかないか・・・」

ちなつ「こればっかりは、どうしようもありませんね・・・」

あかり「だいたい、京子ちゃんが西垣先生の発」


別のマンガっぽくなる装置「・・・」シューシュー




ドッゴーーーー…ン…



終わり

以上でした
読んでくれた方ありがとうございました

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