【ミリオン】すばるん (19)

永吉昴SSです

短めです。

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昴「あっちゃー凄い雨だな」

P「先方から連絡あったよ…今日の撮影は中止だってさ」

昴「まあ、この雨じゃ仕方ないよなー」

P「どうする?もう仕事もないし帰るなら今なら送っていくぞ」

昴「んーいいや、宿題もあるしここでやっとくよ」

P「えっ昴が宿題を!?」

昴「な、なんだよそれー!オレだってちゃんとやるときはやるってー!」

P「はっはっは、すまんすまん。それじゃあ俺は書類仕事するから何かあったらこっちに連絡くれよー」

昴「…うーん」

環「すばるー!おはよー」

昴「うわっ!環びしょ濡れじゃんか!傘どうしたんだよ」

環「学校に忘れちゃった…劇場まで走ってたら間に合うかなって思ってたけど、降ってきちゃった」

昴「あっちゃー…ほら、タオル持ってるからからそこでジッとしてろよ」

環「うん…」


昴「それにしても、環の髪ってスッゲーきれいだよな」

環「そう?お母さんが毎日おていれ?してくれてるんだ」

昴「へー、いい母さんだな」

環「でも、お手入れの時に動いたら『じっとしてなさい』って怒られるんだー。だからつまんない」

昴「あはは、オレも母さんや父さんに女の子らしく静かにしろって怒られるよ~」

環「本当?環と一緒だね!」

昴「ああ」

環「…」

昴「…」

環「…(そわそわ」

昴「環、じっとしてて」

環「うぅーすばる、長いぞ」

昴「しょーがないじゃん!環の髪スッゲー多いんだから!ハイ終わり」

環「くふふ!ありがとすばる」

昴「よーし、それじゃあやる事やったし…遊ぼうぜ!」

環「わーい!あそぶあそぶ!でも外は雨だぞ?」

昴「劇場でできそうな遊びといえば…かくれんぼだ!」

環「おお!たまき、隠れるのすっごく得意だぞ!」

昴「よーし!それじゃあオレが鬼になるから、30秒以内に環は隠れろよ!」

百合子「…はあ、今日発売の新刊、すっごく良いなあ」

百合子「この作者さん、人気だから売り切れないか心配だったけど、上下巻揃えられて本当に嬉しい!」

百合子「よし、今日は雨で仕事流れちゃったし、雨宿りついでに下巻もこの調子で…」

環「あ!ゆりこ」

百合子「あ、環ちゃん、おはよ…ってええー!?なんで机の下に潜り込むの、きょ、きょう私スカート」

環「しー…」

百合子「…あーかくれんぼか、わかったこのエスパー百合子全てお見通し!そしてそのまま私は環ちゃんを見事隠し通してこの使命を」

昴「なー百合子。環見なかった?」

百合子「あ、昴さん。環ちゃんは見てませんけど…どうしたんですか?」

昴「うーん、いやなんでもない」

百合子「…(ドキドキ」

環「…(ドキドキ」

昴「…うーん、どこに行ったかな」

百合子「…ふぅ、行ったみたいだよ環ちゃん」

環「くふふ、ゆりこありがとう!」

百合子「どういたしまして…」

昴「やっぱりそこにいたか!環!」

環「うぇえ!?」

昴「へへっオレが部屋を出てすぐに喋ったのはまずかったな!観念しろ!」

環「くふふ!タッチされなきゃセーフだぞ!」

昴「あっ!この!下潜るのずるいぞ!」

百合子「ちょ!ちょっとふたりともここで暴れちゃ危な…」

昴「環!たーっち…」


ばしゃ

百合子「えっ…」

環「あっ…」

昴「げっ…」

新刊(下巻)「ずぶ濡れ」

昴「えっと…百合子、ごめん」

百合子「そんな…まだ…読んでないのに」

昴「えっと!ご、ごめん!弁償するから!あと何でも言うこと聞くし!」

昴「だから!な!機嫌なおしてよ!なんでもするから!あ、おはぎ!おはぎつくってくるからさ!」




百合子「…ん?今なんでもって」

昴「え?い、言ったけど」

百合子「昴さん、そこの椅子に座ってください」

昴「え、百合子?そのロープどこから持ってきたんだよ、怖いよ」

百合子「すばるん、座るんです」

昴「あ、はい」

環「ゆりこがすごい悪い顔してるぞ…」

昴「…うー全然動けねえんだけど」

百合子「縛ってるんですもん、当然です」

環「この、女の子がひとじち?にとられてるところが見たかったの?」

百合子「うん!そこに颯爽と駆けつける謎の能力を受け継いだヒーローの先輩と、不良に攫われたヒロインの掛け合いがすっごくインスピレーション湧いてきて!」

環「へー」

昴「…なあ百合子」

百合子「それでね!そのヒロインは実は悪の組織の手先で主人公を試すためにわざと捕まって、そこから主人公の実力を見極めてたんだよ!そして謎の能力の解析のために近くから観察をして本部に連絡をする手はずが」

環「…」

昴「百合子ー」

百合子「本部はそれを受け取ったら、もうヒロインは用済みだって言って見殺しにしちゃうんだけど…」

昴「百合子!トイレ!トイレ行きたい!これほどいて!気づいてくれよー!」

環「うー!これすっごくきつくてほどけないぞ!」

昴「環!ハサミだ!ハサミ持ってきて!」

百合子「それでヒーローはーー」

美咲「それじゃあ乾いたら持ってくるから、ちょっと待っててね」

昴「…(むっすー」

百合子「あ、あの昴さん、ごめんなさい…」

昴「いいよーだ。百合子が妄想したら止まらないもんな」

百合子「ほ、ほんとうに…ごめんなさい」

昴「…」

百合子「…むすっとしてる昴さん、かわいいですよ」

昴「うぇっ!?い、いきなり何言い出すんだ」

百合子「むすっと昴さん、むすばるん」

昴「反省してる?」

百合子「してます、だからその筆箱掲げるのやめてくださいごめんなさい」

昴「…すっげー恥ずかしかったんだぞ。プロデューサーも帰ってきてたし」

百合子「うぐっ、す、すぐに部屋から出て行ってもらいましたから!ね?」

昴「…おわび」

百合子「え?」

昴「おわび、しなきゃいけないよな?」

百合子「は、はい!私なんでもします!おわびします!」

昴「…え?なんでも」

百合子「きゃっ!も、もう少しゆるく投げてください!」

昴「へへっ雨が上がって良かった!今度の土曜日、大会なんだよな!優勝する為に、絶対勝たないといけないんだよ」

百合子「わ、わかりました!でもあんまり速いの私とれない…うわぁ」

昴「お!ナイスキャッチ!百合子上手くなってんじゃん!」

百合子「もう…こっちも必死なんですからね!」

環「…ねえ、こぶん。ゆりこってすばるの事好きだよね?」

こぶん「にゃー」

環「だって、本を読んでる時のゆりこより、すばるといっしょの時のゆりこはすーっごく楽しそうだぞ!」

環「たまきもね!ゆりこやすばると一緒に遊んでるときがすーっごく楽しいぞ!」

環「すばるー!ゆりこー!たまきもまーぜて…」


ぱりーん

百合子「あっ」

昴「げっ」

環「あっ」

昴「…やっべー」

百合子「そ、そこに誰もいないよね?ケガしてる人いないよね?」

ロコ「…キープです。今アートをクリエイトしてました」

百合子「ろ、ロコちゃん…」

ロコ「シアターでキャッチボールはダメだって、コトハやリツコからキツくトークされてるはずですが…」

昴「ご、ごめんなさい…」

ロコ「…ロコはもういいです、そこに居る二人にソーリーと言ってください」

琴葉「…昴ちゃん?キャッチボールはダメだって、何度も言ってたはずだけど」

律子「これはちょーっとお灸をすえる必要があるわね」

百合子「ひっ」

昴「に、逃げるぞ百合子」

百合子「ええ!?」

律子「こらー!待ちなさーい!」

琴葉「今日という今日は許しません!」

ロコ「…タマキ、レッスン行きましょう」

環「うん!ダンスレッスン、たまき得意だから楽しみだぞー!くふふ!」

窓ガラスの弁償代はプロデューサーの給料から引かれました。

おわるん

終わりです。昨日仕事帰りに昴二枚目SSRの妄想してたらインスピレーション湧いてきました。
二枚目はカッコいい感じの昴がきてほしいです。

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