藤居朋「ほたるちゃんの先輩は」緒方智絵里「カフェにいる」 (37)



コメディです。
デレステのストーリーコミュ55話(白菊ほたる)のネタバレを含みます。

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~街~


白菊ほたる「あ、もしもし……はい……」

ほたる「はい……はい……」

ほたる「えっ、ソロで新曲……!? ほ、本当ですか……?」

ほたる「あ、ありがとうございます……!」

ほたる「はい……では後日……はい……」

ピッ

ほたる「やった……!」

ほたる(早く、朋さんと智絵里さんにも……)

???「そっ、そこの人、あぶないっ! ビルから植木鉢がっ……!」

ほたる「へっ?」

???「右に避けてっ!」

ほたる「は、はいっ」サッ

ガシャァァン!!!

緒方智絵里「命中っ……!」グッ

ほたる「”グッ”ではなく……」サスサス



~~~~~~~~~~

前作
白菊ほたる「植木鉢に」緒方智絵里「当たって」藤居朋「異世界転生?」


ほたる「避けるように指示してくださってもよかったのでは……」

智絵里「植木鉢も、地面に当たるよりは地上156センチで砕けた方が破片が飛び散らなくて安全かなって……。それに、お茶碗の手って言っても、ほたるちゃん左利きだし……」

ほたる「……私のプロフィール、覚えてくださってるんですね」

智絵里「べっ、べべべ別に覚えてなんてっ……ち、ちえりん頭突きっ!」ガンッ!!!

ほたる「智絵里さん……」


智絵里「はぅぅ……星が、星が飛んでます~……」フラフラ

ほたる「強度で挑むのは少し無謀かと……」

智絵里「で、でも、ほたるちゃん、こんなところで会うなんて奇遇だね?」

ほたる「はい、少し散歩と思ったのですが……」

智絵里「けど、どうして……あんな風にふらふら歩いてたの?」

ほたる「ええと、そこまでふらふら歩いてたとは思えないですが……」

智絵里「せ、セリフにこう書いてあるからしかたないでしょっ!」

ほたる「???」

智絵里「……こほんっ」

智絵里「けど、どうして……あんな風にふらふら歩いてたの?(笑)」

ほたる「そのニュアンスはもともと無かったかと……」


~カフェ~


智絵里「そうだったんだぁ……☆」

智絵里「あっ、間違えた……」

智絵里「そうだったんだぁ……♨」

智絵里「あ、あれ? これも違う……」

智絵里「そうだったんだぁ……♪」

智絵里「うんっ、これですっ」

ほたる「さっきから何を……」

智絵里「2つ目、温泉のマークなんですが、媒体によっては文字化けしちゃうかも……ごめんなさい……」

ほたる「自由ですね……」


智絵里「ほたるちゃん、新曲おめでとうございますっ」ニコニコ

ほたる「あ、ありがとうございます……」

智絵里「ほらほら、もっと笑顔で、ね?」

ほたる「は、はい……なんだか恥ずかしいですね……」

智絵里「そうかな……あれ?」

「白菊、ほたる。ここで会うなんて……」

ほたる「貴方は……。せ、先輩……っ!?」

智絵里「えっ? この店員さん、ほたるちゃんの、お知り合いなの……?」

ほたる「前に私の所属していた事務所の、アイドルの先輩です……。でも、どうして、こんなところで?」

店員「私? 私はね、あんたのせいで事務所が無くなって……アイドル、辞めたのよ!」

智絵里「……!」

店員「なのにあんたの方は、まだ続けてるみたいで……それどころか、新曲ですって!? ずいぶん幸せそうじゃない……!」

ほたる「……! ご、ごめんなさい……! でも私、私はっ……」

ガシャァァン!!!

ほたる「あっ……植木鉢が……す、すみません! 私、弁償しますから……」

店員「そもそもこの店に植木鉢なんて飾ってないんだけど!? これどっから降ってきたの!?」


ほたる「気を抜くと出てしまって……」

店員「そんな方言みたいなノリで植木鉢出すんじゃないわよ!」

ほたる「すみません……」

店員「いいから、帰って! あんたがいると、不幸が伝染るわ……!」

智絵里「そ、そんな……! ひどいですよっ……!」

ほたる「ち、智絵里さん……いいですから。行きましょう……」

智絵里「そ、そんな……!」

ほたる「ち、智絵里さん……いいですから」

智絵里「そ、そんな……!」

ほたる「ち、智絵里さん……いいですから」

智絵里「そ、そんな……!」

ほたる「ち、智絵里さん……いいですから」

智絵里「そ、そんな……!」

店員「引き下がれや!!!!!!」


店員「明らかに帰る流れだったでしょ今!!! いつまでいるのよ!!!」

智絵里「そ、そんな……!」

店員「あんたの記憶は1秒も保たないの!?」

ほたる「いいですから……」

店員「ほたるはほたるで椅子に座ったまま1ミリも動いてないじゃないの!!! ”行きましょう……”じゃないわよ!!!」

ほたる「ようやく、名前で呼んでくれましたね……」

智絵里「よかったね……!」

店員「話を聞け!!!!!」


ほたる「わかりました、ここは一旦、引きましょう……」

店員「私がワガママ言ってるみたいな対応やめてくれない?」

智絵里「あ、あの、お代、置いておきますので……」

店員「……いらないわよ。さっさと出てって!」

ほたる「あ、ここは私が出します……」

智絵里「ううん、わたしの方がおねえさんだからっ」

ほたる「ですが、追い出されるのは私のせいですし……」

智絵里「いいよいいよっ」

ほたる「ですが、さすがに……」

智絵里「じゃあ、次回は払ってもらおうかな?」

ほたる「前にも同じことを言ってたじゃないですか……」

智絵里「そうだっけ?」

ほたる「確かその前も……」

智絵里「あれ? 先週の?」

ほたる「いえ、あれは事務所帰りに……」

ワチャワチャ

店員「ママ友か!!!!!」


店員「お会計時に譲り合うママ友か!!!!!」

ほたる(一言で片づけたツッコミを即座に説明してリピートツッコミ……! この人……できる……!)

智絵里(お笑い事務所の先輩とかじゃないよね……?)

店員「そういうの多いのよ!!! 後ろ詰まってんだから後にしなさいよどっちが払うとか!!!」

ほたる「そこはちょっとわからないですが……」

智絵里「と、ともあれ払いますっ! ほたるちゃん、何頼んだっけ……? 牛丼大盛り味噌汁サラダセット?」

店員「んなメニューないわよ!」

智絵里「あっ、すみません、お財布にジンバブエドルしか入ってなくて……」

店員「帰れ!!!!!」


~翌日:カフェ~

カランコロン

店員「いらっしゃいま……げっ」

ほたる「こんにちは……」トコトコ

智絵里「こんにちはっ」トコトコ

店員「……いやいや、昨日の今日でよく来れるわね。どの面下げてって、まさにこの時のためにある言葉だと思うわ」

智絵里「席はあちらの窓側の席で大丈夫ですか?」

店員「それ私のセリフなんだけど」


店員「……ふぅ、まあいいわ、あの後店長にちょっと怒られたし。騒ぎは起こさないでね」

智絵里「あっ、注文いいですかっ?」

店員「(ずいぶん早いわね……決めてから来たのかしら)……どうぞ」

智絵里「カフェオレの半チャーハンセットを」

店員「ないわよ」


店員「譲ってこの店にチャーハン作る設備があったとてカフェオレとは組ませないわよ」

智絵里「じゃあこっちの餃子セットを」

店員「このカフェ、看板がバーミヤンと酷似してたりするの?」

智絵里「ほたるちゃんはどうする?」

店員「別にいいけどあんたの注文通ってないからね」

ほたる「天津飯を……」

店員「もうバーミヤン行ってくれない?」


智絵里「おすすめはありますかっ?」

店員「はぁ? ……まあ、店長はブレンド薦めてるけど、けっこう苦みが強い豆みたいだから、カフェオレでいいんじゃないの」

智絵里「じゃあそれでっ」

ほたる「……ふふっ」

智絵里「ほたるちゃん……?」

店員「何よ急に……気色悪いわね」

ほたる「いえ、思い出してしまって……」

智絵里「?」

ほたる「前に、自動販売機でカフェオレを買おうと思ったら、ブラックコーヒーが出てしまって。その時、先にカフェオレを買っていた先輩が交換してくれたんです……”急にブラックの気分になった”って」

店員「……っ! わ、忘れたわよそんなこと」

智絵里「へぇ~」ニヤニヤ

店員「その顔やめなさい」


店員「カフェオレ2つでいいのね?」

ほたる「はい」

智絵里「はいっ」

店員「まったく……調子狂うわよ……」トコトコ

智絵里「……優しい人……なんだね」

ほたる「……はい。あの時は……事務所の経営も危なくて、お仕事も、余裕もなくて……厳しい言葉をたくさんかけられた気もしますが、気にかけてくれていたんだと思います」

智絵里「……」

ほたる「きっと、先輩として、先輩なりに、事務所を立て直そうと頑張っていたんだと思います。声が小さいって、よく怒られちゃったな……」

智絵里「そうなんだ……」

ほたる「でも、かわいいところもあるんです。一度、鏡に向かって『きゅぴぴぴぴーん☆……いや、流石にないか』って言ってるのを見たことが」

店員「カフェオレ2つお待たせしました!!!!!!!」バンッ!!!!!


智絵里「あっ、ありがとうございますっ」

店員「気が抜けないわよ!!!」

ほたる「カフェオレってそんなに作って運ぶのが難しいんですか……?」

店員「性格が悪いのか自覚が無いだけなのか判断しかねるわね……」

智絵里「あっ、先輩さんっ」

店員「別にあんたの先輩ではないけど」

智絵里「わたし、ほたるちゃんの弱みが握りたいんですけど、何かありますか……?」

店員「せめて本人いない場所でしない?」


智絵里「何でもいいので……」

店員「ってかほたるが強いことくらい、一緒にいればわかるでしょ」

智絵里「昔からなんですか……?」

店員「私は今でもトラックに撥ね飛ばされたほたるが普通に歩いて戻ってきたのがトラウマよ」

ほたる「後半は轢かれても見向きもしていただけませんでしたね……」

店員「まあ、そこまで長く一緒にいたわけだから知らないけど、その体質でまだアイドル続けてるならメンタルも強いんじゃないの? レッスン室追い出しても廊下で練習して、廊下追い出しても外で練習して……」

智絵里「ほたるちゃん……」

店員「私にもその強さがあれば……」ボソッ

ほたる「へ?」

店員「……何でもないわ」

智絵里「”私にもその強さがあれば”だって」

店員「空気読めや」


店員「と、とにかく、私は仕事に戻るから」

智絵里「で、でも先輩っ!」

店員「あんたの先輩じゃないって言ってるでしょ! ってか緒方智絵里を”あんた”呼ばわりって普通に炎上しそうね……」

智絵里「へ? わ、わたしのこと、ご存じなんですか……?」

店員「あっ……ま、まあ、よく見るわよ。あんた売れっ子だし」

ほたる「あ、最後に……これ……私の、私たちのCDとか、雑誌とか、これ、特集記事を組んでいただいて……よかったら」

店員「……いらないわ」

ほたる「……そうですか」

店員「……持ってるし」ボソッ

ほたる「へ?」

智絵里「”持ってるし”だって」

店員「緒方ァ……」


~翌日:カフェ~

カランコロン

店員「いらっしゃいま……」

ほたる「こんにちは……」トコトコ

智絵里「こんにちはっ」トコトコ

店員「メンタルどうなってるの?」

智絵里「いつものでっ」

店員「通るか!!!」


店員「ってか何しに来てるの? また半チャーハンでも頼むつもり?」

智絵里「えっ、このカフェ、チャーハンあるんですかっ!?」

店員「あんたが言ったんでしょ!!!」

ほたる「いえ、先輩に、紹介したい方がいまして……」

店員「はぁ?」

カランコロン

藤居朋「このカフェで合ってるわよね……?」キョロキョロ

ほたる「あ、朋さん」フリフリ

朋「あっ、ほたるちゃんと智絵里ちゃん! ごめんごめん! お仕事長引いちゃって~」

智絵里「いえ、今来たところですからっ」

店員「まあ、そう来るわよね……」

朋「あれ、こちらの店員さんが……」

ほたる「はい……私の友達です」

店員「よく今までの流れで”友達”って紹介できるわね!?」


ほたる「間違えました……先輩です」

朋「あっ、そうなんだ! いきなり”紹介したい人がいる”なんて、娘が彼氏を連れて来るお父さんの気分よ~! 初めまして! あたしは」

店員「ああ、どうも……藤居朋さん……ですよね」

朋「え? あたしのこと知ってるの!?」

店員「……まあ」

朋「ありがとうございます! いやー、嬉しいわね……!」ギュッ

店員(……手)

ほたる「……」キッ

智絵里「……」キッ

店員「睨まれてるのおかしくない?」


ほたる「こちら、私がお笑い事務所に在籍してた時の先輩で……」

店員「いたことないわよ」

智絵里「チャーハン作るのが上手で……」

店員「振る舞ったことないわよ」

ほたる「気は優しくて力持ちで……」

店員「それドカベンの紹介文じゃない?」

智絵里「最初は柔道をやってたんですよねっ」

店員「それもドカベンでしょ???」

朋「お、お疲れ様です……!!!」

店員「なんでちょっと同情されてるの?」


店員「というか、藤居さんは毎日これなんでしょ? そっちの方が尊敬するわよ」

ほたる「あの……先輩……もしかして」

店員「……はぁ」

ほたる「……」

店員「ええ、アイドル辞めても、仲間がどうなってるのかくらいは気にしてたわ」

ほたる「そう……だったんですね」

智絵里「だから、わたしや朋さんのことも知っていたんですね」

店員「ま、でもほとんど辞めちゃったわ。本当に、残ってるのはほたるくらい。……続けるって、才能なのね」

ほたる「先輩……」

店員「一昨日は、キツく当たっちゃって悪かったわね……一昨日……いや一昨日て。急展開すぎると思うけど」

朋(混乱してる……)


店員「……頑張ってね。応援……素直にできるかはわからないけど、新曲も、まあ気に入ったら買わせてもらうわ」

ほたる「ありがとう……ございます……!」

朋「よかったわね、ほたるちゃん」

ほたる「……はいっ!」

店員(ま、私が見てなくても、もうお姉さん役もしっかりいるみたいだし)

ほたる「では、カフェオレを……」

智絵里「わたしも同じものでっ」

店員「はいはい……藤居さんはどうしますか?」

朋「じゃあ、あたしも同じやつ……ハッ!?」

ほたる「?」

朋「こ、この”特製レインボーパフェ”っていうのは……」

店員「ああ……店長がインスタ映えとかなんとか言って開発したやつですね……あまり出ないですけど……」

朋「……」ジー

ほたる「……朋さん」

朋「……ダメ?」

智絵里「この前もそう言って、虹色のパンケーキの食べ切れてなかったですよねっ……?」

朋「で、でも……」

ほたる「ダメです。ただでさえパフェなんてカロリーの塊を……」

朋「こ、こんなに運気が上がりそうなのに……!?」

智絵里「一点張りですね……」

朋「そんなぁ……」

店員(しっかり……しっかり……?)


朋「あたしもカフェオレで~」ブー

ほたる「もう……」

店員「かしこまりました……」

朋「あ、でも!」

店員「?」

朋「ほたるちゃんのことなら、心配しないでいいですよ! あたしが責任を持って幸せにしますから!」

店員「……そう……ですか」

朋「はい!」

ほたる(こっこここ告白では)

智絵里(調子に乗っちゃダメだよっ!!!)


店員「それなら、安心ですね」

朋「もちろん!」

ほたる「ふ、ふつつかものですが……」

朋「?」

智絵里「ほ、ほたるちゃん……!」

朋「でも、最近はほたるちゃんの不幸体質? も減ってきたみたいだし! あたしは最初からないと思ってるけど!」

店員「まあ、気の持ちよう……という側面もあるのかもしれませんね」

朋「そうそう! だから、安心して……」

カランコロン

強盗「おらぁぁぁぁぁ!!! 強盗だ!!!!! 金を出せ!!!!!」

朋「もー!!!!!!!」


店員(ご、強盗……!? ど、どうすれば……)

ほたる(落ち着いてください、先輩)

店員(え?)

朋(まったく……単独犯かしら?)

智絵里(そのようですね)

ほたる(武器は拳銃ですか……)

朋(内側に刃物を隠してる可能性は?)

ほたる(捨てきれませんね……)

智絵里(天井低いから、植木鉢は……)

ほたる(はい。確実ではないですね……)

店員(なぜそんな落ち着きを!?)

智絵里(よくあるので……)

店員(よくあるので!?)


智絵里(じゃあ、いつも通り、ほたるちゃんは気を引いてね?)

ほたる(はい。智絵里さんはその隙に……)

朋(き、気をつけてね)

店員(な、何を……)

ほたる「先輩。私、あれからいっぱいレッスンして、いっぱいお仕事もさせてもらって……大きな声も、出せるようになったんですよ」

店員「……え?」

ほたる「……すぅ」

ほたる「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!! 強盗!!!!!」

強盗「!?」

店員「!?」


強盗「なっ!? て、テメエ! 黙れ! この銃が見えねえのか!!!」チャキッ

ほたる「きゃっ!!! こ、こわいです!!!」

強盗「う、うるせえ!! 黙れ!!!」

ほたる「きゃああ!!!」

強盗「う、撃つぞ!!! いいのか!!!」

ほたる「ひぃぃぃぃ!!!!!」

強盗「だ、黙りやがれって言ってんだろうが!!!」

「――人を撃つ覚悟がないなら、そんな危ないモノ、持ってきちゃダメですよ?」

強盗「……ああ!?」クルッ

智絵里「ちえりん……スタンガン!!!」

強盗「あばばばばばばば!!!!!」バリバリバリバリ

店員「アイドルっぽさゼロ!!!」

朋「決まった!!!」ガッツポ

店員「”決まった!”ではなくて!!!」


~~~~~~~~~~~~~~~



警察「ご協力、ありがとうございました!」

店員「いえ……私は別に……」チラッ

ほたる(あまり目立つわけにもいかないので……!)アイコンタクト

店員「まあ……よかったです」

智絵里(スタンガンは、お店の備品ってことにしておきましょうっ)アイコンタクト

店員(アイコンタクトの情報量多いわね……)


店員「というわけで、この騒ぎでお客さんいなくなってしまったので、貸し切りで使ってていいわよ」

朋「わーい!」

ほたる「ラッキーですね……!」

店員「ラッキーではないけど」

朋「そ、そのままレインボーパフェがタダになったり……!」

智絵里「朋さん」

朋「じ、冗談! 冗談だから!」


店員「カフェオレ、入れなおしてきます」トコトコ

朋「お願いします!」

智絵里「わたしは少し、お手洗いに……」トコトコ

朋「あっ、あたしも行く!」トコトコ

ほたる「では、少し待っていますね」

智絵里「窓の外を歩く人の座右の銘を当てるゲームでもしててねっ」

朋「答えを知りようがなくない?」


智絵里「……ふぅ」

朋「あ、智絵里ちゃん出てきた」

智絵里「お待たせしましたっ」

朋「じゃ、戻ろっか」

智絵里「あっ」

朋「?」

智絵里「見てください。ほたるちゃんが外を見ながら黄昏てます……」

朋「あら、本当ね。って、あれ?」

ほたる「……」コクリ コクリ

朋「……お疲れなのかしら」クスッ

智絵里「みたいですね」クスッ

朋「戻って起こしてあげましょ……ん?」

智絵里「あっ、あの外の車、なんだかふらふらして……」

朋「……この店に、向かってきてない?」

智絵里「……来てますね」

朋「窓際の席には……」

智絵里「ちょうど……」

キキィィィィィィ

ガシャァァァァァァァン!!!!!!

朋・店員「ほたる(ちゃん)!!!!!」




※この後、保険は支払われたのでお店はちゃんと直りました。
 なんだか悪いので、みんなでよく使うようにしたら、「アイドルがよく来るカフェ」として話題になったようです。




おわり




ありがとうございました。


直近の過去作


【モバマス】死の前に一寸、偶像を

白菊ほたる「植木鉢に」緒方智絵里「当たって」藤居朋「異世界転生?」

橘ありす「友人代表フレデリカ?」


などもよろしくお願いします


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