【艦これ】吹雪「赤城さんの実家にお邪魔します!」 (35)

キャラ崩壊注意



赤城実家――



吹雪「うわぁ~! 立派なお屋敷ですね……!」

吹雪「赤城さんってもしかして、権力者の家系だったりしますか?」

赤城「権力者かどうか分かりませんが、古くからの庄屋の一族なんですよ」

赤城「どうぞ、お好きなところに座ってください」

吹雪「あ、失礼します」ス...

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1551017356

赤城「遠くて大変だったでしょう?」

吹雪「アハハ……実は、ちょっぴり」

赤城「この距離なので、私もなかなか帰省できないんですよ」

吹雪「戦時中でなければ、もっと良い交通網があったでしょうけれど……」

赤城「そのための私たちですよ」

赤城「早く戦争を終わらせて、平和な日常を取り戻しましょう?」

吹雪「はい! 頑張ります!」ビシッ

赤城「そうでないと、うちに遊びに来てくれる人が、加賀さん以外増えませんから」フフフ

吹雪「加賀さん……」

赤城「それではお茶をお出ししますね」スッ

吹雪「あ、そんな、気を遣わなくても……!」

赤城「吹雪さんはお客さんですから、遠慮なく」

吹雪「でも今日は、赤城さんの休暇に無理矢理ついてきた形ですし……!」

赤城「では、私が飲みたいので、吹雪さんの分もついでに淹れに行きますね」

吹雪「……ありがとうございます」ペコリ

赤城「ふふふ……ごゆっくり」スタスタ

吹雪「……」

吹雪「はえ~……」キョロキョロ

吹雪「田舎の庄屋の家はでかいって、本当だったんだ……」

吹雪「赤城さんの魅力の秘訣が知りたくて、こうしてお邪魔したけれど……」

吹雪「私にも真似できるようなこと、あるかなあ……?」

赤城?「……あら」ガラッ

赤城?「えっと……どなたでしたっけ?」

吹雪「またまた~♪ 吹雪ですよ!」

赤城?「ああ、吹雪さんですね」

赤城?「遠方まで遙々と、お疲れ様です」フカブカ

吹雪「いやいや、そんな頭を下げなくても……!?」アタフタ

赤城?「いえいえ、わざわざお越しいただいたお客様ですので、何かもてなしを……」フカブカ

吹雪「そ、そこまでしていただかなくても大丈夫ですので……!」フカブカ










赤城「……あら? 二人ともどうしたの?」ガラッ

吹雪「!?!?!?!?」








赤城?「いえ、私が、お客さんがいるとは知らずに……」

赤城「また? 先日連絡したでしょ?」

赤城「相変わらずゆるんでるんだから」プンスカ

赤城?「そういえば今日だったわね……」

吹雪「あ、あの赤城さん……その方は……?」

赤城「……あれ?」

赤城?「私も、お会いするのは初めてです」

赤城「……あらやだ! ゴメンなさい、紹介がまだだったわね!」

赤城?「自分だって締まってないじゃない」プンスカ










赤城「こちら、妹の大和煮よ」

大和煮「大和煮です」ペコリ

吹雪「大和煮さん」








大和煮「あなたのことは姉から聞いています」

大和煮「なんでも将来のエースだとか……」

吹雪「そ、そんな! 私なんてまだまだですから!」

大和煮「噂に違わぬ謙遜っぷり……」

大和煮「持ってますね」

赤城「持ってるでしょう?」

吹雪(何を持ってるんだろう……?)

赤城「大和煮のことは、写真でだけ見たことがあると思います」

吹雪「え、そうでしたっけ?」

赤城「ほら、先日の新聞広告に載っていた……」

吹雪「……ああ! あの大和煮の広告の……!?」

大和煮「はい、それは私です」

吹雪「あれって妹さんだったんですね!?」

赤城「どうも、私だと勘違いする子が多くて……」

吹雪「あんなに似てたら分かりませんよ!?」

赤城「でも、加賀さんはすぐに気付いたので……」

吹雪「加賀さんは特別なんです!」

赤城「特別な加賀さん」

赤城「ほら大和煮、もう出掛ける時間じゃないの?」

大和煮「あら、いけない」

大和煮「それでは吹雪さん、ごゆっくり」スタスタ

赤城「もう……」

吹雪「赤城さんと大和煮さんって、そっくりですよね」

赤城「本当ですか?」

吹雪「はい。並んでると、どっちがどっちか忘れそうでした」

赤城「私は間違えたこと無いですけどねえ……」ウーン

吹雪「そら本人ですもん」

赤城「……あらいけない」

赤城「今のでお茶請け用意するのを忘れてました」

吹雪「あ、そんな、お構い無く」

赤城「いえいえ、吹雪さんはお客様ですから」

赤城「では、ごゆっくり」スタスタ

吹雪「……」

吹雪「赤城さんと大和煮さん、まるで双子みたいにそっくりだったなあ」

吹雪「私は吹雪型の長女だけど、さすがにあんなに似てる子はいないよ」

吹雪「……あ、磯波ちゃんと勘違いされたことはあったっけ」

吹雪「でも、赤城さんたちほどそっくりってわけじゃないし……」

赤城?「お待たせしました」ガラッ

吹雪「あれ? 早いですね?」

赤城?「なにか甘いものを探したんですけど、見つからなくて……」

吹雪「それなら別に無くても……」

赤城?「それで、ようやく気付いたんです」









赤城?「吹雪さんという、あま~いお菓子があることを……♪」ススッ

吹雪「ふわあっ///!?」

吹雪「そ、それってつまり……!?」

赤城?「吹雪さんのこと……おひとつ、いただきたいわ……♪」ウフーン

吹雪「はわわっ!? い、いけませんっ!」

吹雪「私には司令官という、突然『夢の中でウェディングドレス着てる君を見た』とかドン引きする妄言を抜かすお方が……!」アワワ

赤城?「でも、先輩の実家に着ちゃったのは『そういう期待』があったからではなくて?」

吹雪「あ……あわわわ……///」ブシューッ...!










赤城「いましたっ!」ガラッ

吹雪「!?!?!?!?」








赤城「陰でコソコソしてると思ったら!」

赤城?「や、やあねえ、そんなに怒らなくても……」

赤城「いくらなんでも、これは怒るに決まってます!」!カスンプ

赤城?「ゴメンなさ~い」テヘペロ

赤城「そんな言葉で許すわけがありません!」

吹雪「あ、あの……これは一体……?」

赤城「……あ、ゴメンなさい、まだ紹介していませんでしたね」










赤城「こちら、姉の餃子よ」

餃子「餃子です」ペコリ

吹雪「餃子さん」








餃子「妹のお気に入りが家にいるって聞いたから、つい……」

赤城「だからってちょっかいを出すのはどうかと思いますよっ」ツーン

餃子「話に聞いていた通り、度胸があって良い子じゃない」

吹雪「そんな、私はまだ半人前でして……」

餃子「噂に違わぬ謙遜っぷり……」

餃子「持ってるわね」

赤城「持ってるでしょう?」

吹雪(私、何を持ってるの……?!)

赤城「まあ姉のことは、写真でだけ見たことありますよね」

吹雪「まさかお姉さんもですか?」

赤城「はい、先日の新聞広告に載っていた……」

吹雪「……ああ! まさか、あの大阪王将の広告の……!?」

餃子「はい、はい、私です」ノ

吹雪「あれってお姉さんだったんですね!?」

赤城「どうも、私だと勘違いする子が多くて……」

吹雪「あんなに似てたら分かりませんよ!?」

赤城「でも、加賀さんは一目で気付いたので……」

吹雪「加賀さんは瑞雲なんです!」

赤城「特別な加賀さん」

餃子「それじゃ、私は失礼するわ」スクッ

赤城「お米全部積んだの?」

餃子「ええ」

吹雪「お米?」

赤城「姉はたまにお米をもらいに、うちに来るんです」

吹雪「お米? 独り暮らしなんですか?」

赤城「これでも嫁いでまして」

吹雪「おめでとうございます」

餃子「ふふ、ありがとうね」

餃子「なのでもう赤城じゃないんですよ」

吹雪「あ、そうなんですか」

餃子「今は王将です」

吹雪「王将さん」

吹雪「王将の餃子さん」

餃子「それじゃ吹雪ちゃん、妹と今後もよろしくね」ペコリ

赤城「ちゃんと車運転してくださいよ?」

餃子「それくらい大丈夫よ」

吹雪「お車ですか」

餃子「少し遠いので」

吹雪「お住まいはどこなんですか?」

餃子「滋賀です」

吹雪「大阪じゃないんですね」

吹雪「京都でもないんですね」

ブロロロロ……



吹雪「赤城さんそっくりな人が軽を運転してる(事実)」

赤城「ゴメンなさい、騒がしい家で」

吹雪「皆さん、仲良しなんですね」

赤城「ご近所さんたちから『赤城さんとこの三姉妹』と呼ばれてました」

吹雪「呼ばれるでしょう」

赤城「……こうなってしまっては、私も秘密を明かさなければなりませんね」

吹雪「赤城さんの秘密?」

赤城「実は私の『赤城』は、名字なんです」

吹雪「……あ、はい、そうなりますね」

吹雪「それでは、赤城さんのお名前は……」










赤城「私は、赤城おにぎりと申します」ペコリ

吹雪「おにぎりさん」








赤城「私のことは、ご存知ですよね」

吹雪「はい! 私の先輩で一航戦! 鎮守府のエースです!」

赤城「あと、いつも加賀さんと一緒におにぎり握ってる人です」

吹雪「あれはご本人だったと」

赤城「私とおにぎりを握る加賀さんは、いつもよりもテンションが高くて可愛いんですよ」

吹雪「テンション高い加賀さん」

吹雪「つまり隣に写っていた加賀さんはテンション高かったと」

赤城「ウキウキでしたね」

吹雪「ハイテンション加賀さん」

赤城「それにしても、そんなに似ていましたか?」

吹雪「似てるなんてレベルじゃないですよ! クリソツです!」

吹雪「三姉妹っていうのも、多分三つ子的な意味入ってますよ」

赤城「そうですか……」









赤城「それが四姉妹になると言ったら……どうします?」

吹雪「えっ」ドキッ///

赤城「吹雪さん」スス...

吹雪「い、いけませんっ! 私には司令官が……!」

赤城「今は私だけですよ?」

吹雪「どっちにしろ、美人三姉妹に中の上程度の私が入っても不釣り合いなだけです」

赤城「謙遜しつつ自分の立ち位置を上げていく……やっぱりあなたは持っているわ」

吹雪「私何を持っちゃってるんですか!?」ガビーン

吹雪「ダメですよ私なんて……ダサいですし、田舎っぽいですし……」

吹雪「……あ、芋! ホラ、私なんて芋みたいなものですから!」

赤城「おにぎりのおかずにお芋……良いじゃないですか」ジュルリ

吹雪「あ、違、そうじゃなくて……!?」アタフタ

吹雪「そう、タクアン! タクアン! おかずにもなれないタクアンなんです!」

赤城「つまり、おにぎりと最高の相性ってことですね」ジュルリ

吹雪「あちゃー」

赤城「私に任せてください、タクアンの扱いは得意ですから」

赤城「さあ心行くまで……」シュル...

赤城「おにぎりを……めしあがれ♪」

吹雪「う、うぅ……」

吹雪「うおぉおぉぉん!!」ガバーッ!!

赤城「きゃー♪」









このあとめちゃくちゃ赤城の握ったおにぎりを食べた





吹雪「うーまーいーぞー!!」ビカーッ!!



おわり

以上です、ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom