ユリアン「ロマサガ・リユニバース?」 (10)


ソシャゲ、ロマサガリユニバースをロマサガキャラがプレイするお話です。キャラ崩壊などは許してつかぁさい。

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~シノンの村~


ユリアン「ロマサガ・リユニバース? って言ったのか、トーマス」


トーマス「ああ。最近流行りのソシャゲでな。トレードもサボってついやりこんでしまったよ」


ユリアン「そもそもソシャゲってなんだよ。この世界ファンタジーだぞ、色々おかしいだろ」


トーマス「俺たちがロマサガ3の世界をクリアして3年後のこと……」


トーマス「ノーラさんが色々開発したり、教授がなんやかんやして、そのほら、IT時代に突入したじゃないか」


ユリアン「うーんこのメタ発言」


ユリアン「まあいいや、トーマスはそいつに今ハマってる訳だ」


トーマス「ああ。俺だけじゃないけどな」


ユリアン「そうなの?」


トーマス「ミカエル候、バイメイニャン、妖精やハリードさんまでハマってる」


ユリアン「面子がイカつすぎる」


トーマス「エレンもやってるぞ」


ユリアン「俺もやるわ」


トーマス「はは、コーイツゥ!」



トーマス「というかお前、モニカ様のプリンセスガードはいいのか?」


ユリアン「俺に王宮暮らしはきっついわ……。モニカ様もなんか最近、スマホのゲームにお熱だし」


トーマス「そうかぁ」


トーマス「まぁ俺がロマサガ・リユニバースをモニカ様に紹介したからな」


ユリアン「犯人お前かい」


ユリアン「つかロアーヌを毒すなよ……兄と妹ともどもハマってんじゃねえか」


トーマス「ちなみにカタリナさんは既に廃人だぞ」


ユリアン「なにやってんだよやり逃げダイナミックされた人さん……」


トーマス「なにはともあれ、とりまインストールしてみな。俺たちもキャラクターで出てくるから面白いぞ」


ユリアン「おっけー。基本無料?」


トーマス「基本はな。ガチャはまぁ……このご時世では酷くない方だよ」


ユリアン「いつもどおりのソシャゲってことね。よし、インストール完了した」


パララララー ラーララー パパパパパーラーララー


ユリアン「おお、始まったぞ! やっぱテンションあがるよな、ロマサガの曲は!」


トーマス「今更だが、俺もお前も大概メタいよな」



ユリアン「ほうほう」ポチポチ


ユリアン「へー、スーファミ時代のロマサガ形式でバトルが進む感じか」


トーマス「ああ。けどサガフロの連携システムや、奥義を覚醒するシステムなんかが追加されてる」


トーマス「それとなんだ、奥義のひらめきは、最初だけじゃないくて、RANK99までピコンピコンする感じだ」


ユリアン「RANK99までピコンピコンてなんだよ」


トーマス「あとはなんだろうな」


トーマス「とにかく女性キャラのイラストがエロい」


ユリアン「ほう」


トーマス「俺のオススメは最新(2019年4月3日現在)の限定ガチャにいる、ウンディーネ先生だ」


ユリアン「ウンディーネ先生!!?」


トーマス「女性教師でメガネをかけてエロい格好をしている」


ユリアン「女性教師でメガネをかけてエロい格好をしている!!?」


トーマス「さらにはボルカノが若返り、ショタ化している」


ユリアン「あのクソ野郎!! 絶対薄い本狙ってやがる!! ていうかその二人犬猿の仲だったろ!! なにコンビ感出してんだよ!!」


トーマス「タチアナもなかなか可愛いぞ」


ユリアン「パーティに無理やり入ってきて尚且つそんな強くない子はNG」


トーマス「もう終わってしまったが、バレンタイン限定のエレンも出てた」


ユリアン「マジか」


トーマス「超かわいいぞ。もう今はとれないけどwwwww」


ユリアン「ぐぬぬ……!」



ユリアン「あ、ならサラも出てたりするのかな?」


トーマス「……」ドヨーン


ユリアン「出てないのか……ドンマイトーマス……」


トーマス「いいんだ……。俺は何人か出てるし」


ユリアン「何人ってなんだよ。お前がたくさんいるの?」


トーマス「ああ、俺は現在AスタイルとSSスタイルが実装されている」


ユリアン「……スタイルとかなんかよく分かんねーが……SSの方が強いのか?」


トーマス「実質的に言えばそうだが、ひとえにそう言えないのがリユニの良いところだ」


トーマス「キャラクターは全員スタイルが違っても能力はほぼ統一されるし、他のスタイルから奥義を継承できたりするんだ」


トーマス「つまり、AもSSも所持してて損はないってこと」


ユリアン「ふーん。まぁよく分かんねえが進めてみるわ」


ユリアン「あ、つか、俺は何人実装されてんの?」


トーマス「ユリアンは4人だな」


ユリアン「4人!!!??」


トーマス「SS、S、A、Aがある」


ユリアン「おお、SSもあるのか、安心したぜ……」


トーマス「けどマジで弱い」


ユリアン「弱いの!!!???」


トーマス「バレンタインとか『本当にお前だけだから』とか気取ってる」


ユリアン「あいったぁああああああ!!!!」



ユリアン「ったく……俺がなにしたってんだよ……完全にネタキャラじゃんかよ……」


トーマス「そらロマサガ3のOPでエレンに言い寄った後、すぐにモニカ様に切り替えたらそうなるわ」


ユリアン「切り替えた訳じゃねえし! つか酒場にいきなり衰弱した女の子が入ってきたら、誰だって心配すんだろが!」


トーマス「まぁまぁ。とりあえず進めてみろよ。チュートリアルが終わったらガチャ回せるぞ」


ユリアン「お、おう」


ユリアン「……へー、ガチャ画面では教授が演出してくれるのか」


トーマス「空・前・絶後のぉ~♪」


ユリアン「いや教授のテーマを歌わんでいい。ていうかそれちょっと違う」


ユリアン「さて……」ガチーン


ユリアン「ヘクターってSSが出たぞ、この人強い?」


トーマス「最初のガチャでは排出がヘクターさんだから。まぁ可もなく不可もなくって感じ。SSの中では弱い」


ユリアン「まぁ、それも最近のソシャゲだとありがちか。序盤の戦力って感じかね」


トーマス「問題は次のガチャだな。頑張れ、そのガチャによってリユニが始まるか終わるかが決まる」


ユリアン「なにそれ怖い」



ユリアン「んじゃ、回してみるか」


トーマス「おう」


《ちょっと待ったァァアアアーーーーッ!!》


ユリアン「えっ」


ドタドタドタドタ バタン!!


モニカ「ユリアン様、ガチャは私に回させてくださいませ!!」


ユリアン「モ、モニカ様!!? どうしてここに!!?」


エレン「いや、ガチャは私に回させてもらうわよユリアン」


トーマス「エレンも来たんかい」


モニカ「……あらあら、そこにおわすは『SSでも』大して強くないと噂されるエレンさんじゃないですか」


エレン「はっ! クリスマス限定『だけ』のSSが強いモニカ様に何を言われてもねぇ」


モニカ「は?」


エレン「は?」


ユリアン「なんか怖いんだけど2人とも」


トーマス「ユリアンを奪い合った犬猿の仲だしなぁ」


エレン「いや私奪ってないし、そもそもユリアンと恋人とか無理だし」


モニカ「ですってユリアン様♡ ほうら観念してロアーヌで私と一緒にガチャを回しましょう☆」


ユリアン「そこロアーヌ関係ないでしょ……」


トーマス「わかってやれユリアン。モニカ様はお前をお持ち帰りしたいのだ」


ユリアン「どこの肉食系女子だよ」


エレン「か、勘違いしないでよね。私は『恋人』が無理なだけだからっ!」


トーマス「つまり夫婦なら良いんだとよ」


ユリアン「ここまで綺麗なツンデレのテンプレ久々に見たわ」


モニカ「そもそもエレンさんはユリアンさんを序盤で振ってるんですから、彼の恋愛情事に口を挟む権利はないのでは?」


エレン「振ってないし。恋人とかそういうのが無理ってだけだし。てかモニカ様こそなに? 一国の王女なんですからツヴァイク公と結婚すりゃいいじゃないですか」


トーマス「……なんにしろ二人が争ってる内に、とりあえずガチャ回してみたら?」


ユリアン「おう、そうする」


ユリアン「ポチっとな」ポチー


ビリビリビリビリ ピコーン ドッカーン!


トーマス「お、なかなか良い演出だな」


ユリアン「マジ? これSS来るかな」


トーマス「多分確定だ。期待していいぞ」


【SSエレン(あんたは黙ってて)】


【SSカタリナ(ここはわたくしが!)】


ユリアン「おお、SSが二人も出たぞ! カタリナさんもいるじゃん!」


モニカ「はい、アンインストールで」パッ


ユリアン「えっ!?」


エレン「ちょ、ちょっと! なにやってんのよアンタ!」


モニカ「私以外のSSをユリアン様に使わせませんわ」


エレン「どこまで独裁者なのよ! ていうかアンタのSS出ても弱いくせに!?」


モニカ「ク、クリスマスは強いですもの!」


エレン「もうそれ終わってるから! 手に入んねーから!」


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