【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その3【安価】 (953)

まだ不具合はあるのでしょうか、立ちますか

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大丈夫なのでしょうか

前スレ
【艦これ】龍驤「足りなかったもの」その2【安価】 - SSまとめ速報
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主な登場人物の簡易まとめ

駆逐艦
・暁
・雷
・電
・響
・清霜
・霞
・黒潮
・不知火
・陽炎
・卯月 (弥生)
・朝霜
・叢雲
・皐月
・潮
・朝雲
・山雲
・初雪
・村雨
× S朝潮 自殺

軽巡
・阿武隈
・夕張
・神通
・川内
・龍田
・天龍
・多摩
・北上
・大井
・球磨
・由良

重巡
・加古
・羽黒
・那智
・愛宕

潜水艦
・伊401
・伊168
・伊8
・伊58
・呂500
・伊19 鎮守府外
・伊26 鎮守府外
・伊13
・伊14

戦艦
・金剛
・ガングート
・榛名
・アイオワ

空母
・雲龍
・天城
・葛城
・加賀
・瑞鶴
・翔鶴
・隼鷹
・飛鷹
・千歳
・ガンビアベイ
・龍驤

その他
・提督
・秋津洲
・明石
・駆逐棲姫
・レ級
・潜水棲姫
・漣(重巡棲姫) 漣の精神のみ消滅
× 潜水新棲姫 死亡

スレがおかしい?自分の端末が変?

少し様子見します

ーー


天城「龍驤さんが戻ってきて雰囲気はなんとかマシになってきたな」


天城「ここは良くも悪くも提督と龍驤さんにかかってんだよ。あの二人がちゃんとしてねぇと周りもそうなる」


天城「姉貴はその度になんとかしようとしてたけど無理だ。姉貴じゃ無理なんだよ」


天城「葛城は問題外だし、やっぱ潜水艦達を頼るしかねぇんだろうな」


天城「せめて漣が生きてたらな…」


天城「精神が死んだんじゃもう無理だな。何勝手に死んでんだか」


天城「でも気持ちが分からねぇかって言われたら微妙だな。もし天城もあいつが…」


天城「やめだやめ。縁起でもねぇことは考えるもんじゃねぇ」


天城「さてこの後は演習に……」


天城「…っと、深雪から手紙が来てたんだよな。速達で届いたから何かあったのかもしれねぇし確認だけしとくか」

バターン!


葛城「何!?」


雲龍「誰かが騒いでいるの?」


天城「……!!」ダダダッ


葛城「天城姉ぇ!」


雲龍「そんなに慌ててどうしたのよ」


天城「提督に言っといてくれ!ちょっと出てくる!」


葛城「待ってよ天城姉ぇ!外出許可書も書いてないのに…!」


雲龍「行かせてあげましょう」


葛城「いいの?」


雲龍「天城……もしかしたら泣いてかもしれないわ」


葛城「え……」


雲龍「提督には私から言っておく。天城は行かせてあげましょう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー病院


天城「提督!!」ガチャ


天提督「あ……天城…」


天城「う……あぁぁぁー!!」


天提督「ダメだよ…病院では静かにしないと……」


天城「なんで……なんで黙ってたんだよ!!」


天提督「天城に…心配かけたく……なかったし…」


天城「ふざけんなよぉ……!!」

天提督「癌が再発して…リンパに転移があって……」


天城「……」


天提督「膵臓癌って…再発も…死亡率も……高いんだってね…」


天城「…余命は」


天提督「持って…一か月だって……」


天城「……そうかよ」


天提督「もう手術もできないし……後は…ゆっくり…」


天城「おい、なんで天城に黙ってた」


天提督「安価」


下1~3高コンマ 天提督の台詞や行動などを

天提督「心配させて…僕が死ぬまでの間…辛い思いはして欲しくは……なかったんだ…」


天城「だから深雪達にも黙ってろって言ってたんだな」


天提督「うん……」


天城「ふざけんなよお前……!」


天提督「艦娘が倒れたり…色々あって……僕の事より…自分こ事を優先して欲しかった…」


天城「お前より大切なものはねぇんだよ!!どうしてそれがわからねぇんだ!!」


天提督「ごめんね……」

天提督「後任も決まって……あの鎮守府は大丈夫…僕が死んでも…」


天城「やめてくれよ……!」グイッ


天提督「う……」


天城「死ぬとか……言うなよぉ…!」ポロポロ


天提督「ごめん…やっぱり泣かせちゃうよね……」


天城「これからお前の世話は天城がやる。文句は言わせねぇぞ!!」


天提督「うん……そうだね…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

提督『長期休暇願いか』


天城「無理か…」


提督『少し厳しいな。大本営の方から許可を取り消される可能性がある』


天城「この間のアレか…」


提督『薬を配ったとはいえ艦娘がまた止まる可能性はある。長期的に戦列を離れて欲しくないんだろう』


天城「なら退役…」


提督『それよりももっといい方法がある。そっちの鎮守府に戻ったらどうだ?』


天城「……」

提督『レンタル移籍だと書類のあれこれで何度も往復することになる。少しでも天提督の側に居るにはこれが一番だろう』


天城「提督……」


天城「天城はよぉ…提督の方針や龍驤さんの浮気の話を聞いて…酷いことも言った…」


提督『そんな事は気にしない。天城も俺達の仲間じゃないか』


天城「……ありがとうございます。この恩は一生忘れません」


提督『悔いの残らない時間を過ごしてくれ』


天城「あぁ…1ミリの悔いも残さねぇよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー病室


深雪「司令官、余計なことしちゃってごめん」


天提督「ううん…僕は間違える事が多かった…連絡しなかったことも間違えてたんだよ…」


天提督「だから深雪が…天城に連絡してくれて…良かった……」


深雪「このタイミングしか無かったんだよ。余命一か月ってことは明日死んでもおかしくないんだぜ?」


天提督「そうだよね…やっぱり僕は……間違ってばっかり…」


深雪「そっか…これで良かったんだよな…」

天城「…来てたのか深雪」ガチャ


深雪「姉貴、そっちの提督はなんて?」


天城「明日からこっちの鎮守府所属になる」


深雪「マジで!?」


天提督「そんな…向こうは空母も少ないのに…」


天城「天城が後悔しないようにだとよ。そういう提督なんだよ」


深雪「すげぇ……」


天提督「天城……」


天城「覚悟しろよ?天城が面倒見る以上一か月じゃ死なせぇからな」


天提督「はは…流石は天城だね……」


深雪「深雪さまも手伝うぜ!鎮守府のことは任せてくれよな!」


天城「ありがとな…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

後提督「提督殿!今日は挨拶に参りました!」


天城「元気なのはいいけどよ、ここは病院だぜ」


後提督「はっ…!」


天提督「天城さんもここに来た時は…」


天城「なんだって?」


天提督「あ、いえ…なんでもありません……」


天城「あれは黙ってたお前も悪いんだからな」

後提督「自分が指揮を執るのは来月からになります。それまでは提督殿が書類上の提督のままです」


天提督「来月かぁ…それまで持つかな」


天城「天城が持たせてやるんだよ」


天提督「そうだよね…天城さんの前じゃ…簡単には死ねない…」


後提督「その…提督殿の症状は……」


天提督「余命一か月って言われて…二週間だね…」


天城「膵臓癌が再発したんだ。死亡率は知ってるか?」


後提督「癌の中でも一番高いんですよね…」


天城「そういうことだ」

天提督「天城さんがここに…来てくれてからも…二週間経つけど…毎日幸せだよ…」


天城「そうだな、お前の側にいれるだけでこんなに幸せになれるとは思わなかったぞ」


天提督「はは…照れるな…」


後提督「…提督殿に迷惑をかけないよう自分は誠心誠意頑張らせていただきます!」


天城「期待してるぜ新人さんよ」


天提督「気を…張りすぎないでね…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

天城「提督…今日で一か月になるな」


天提督「うん…自分でもびっくりだよ…」


天城「天城が側に居てやってるからだぞ?」


天提督「本当に…そうだろうね…」


天城「なぁ…」


天提督「天城さん…屋上まで連れて行って…くれませんか…?」


天城「…体調は問題ねぇんだな」


天提督「うん…大丈夫だよ…」

ーー屋上


天城「着いたぜ」キイッ


天提督「あぁ…ここからなら…海が見える…」


天城「そうだな。病室からだと低くて無理だ」


天提督「うん…やっぱり海は素敵だ…」


天城「提督がこの仕事を選んだものその理由だったな」


天提督「そうだね…僕は小さい時から海が好きで…親の反対も押し切って…提督の仕事をできるまでになった…」


天城「綺麗な海を守りたい…か」


天提督「天城さん…そこ……海を背にして立ってみて…」


天城「あん?」


天提督「いいから…ね…?」


天城「しょうがねぇな…」

天提督「いい…凄く良い…」


天城「気持ち悪ぃな、何がだよ」


天提督「やっぱり君には…海が似合う…」


天城「……」


天提督「天城さん…約束して…僕が死んでも…海で戦い続けて欲しい…」


天提督「約束…してくれる…?」


天城「安価」


下1~3高コンマ 天城の台詞や行動などを

天城「…約束する」ダキッ


天提督「嬉しいな…」


天城「お前が好きな綺麗な海を守り続ける。だから提督も諦めたりしないって約束してくれ」


天提督「勿論だよ…諦めたりなんかしない…」


天城「約束…な」


天提督「うん、約束…」

天提督「ねぇ天城さん…僕と一緒になって…幸せだった?」


天城「それを聞くか?」


天提督「…ごめん。でも言葉にしてもらわないと…不安で…」


天城「幸せに決まってんだろ」


天提督「…ありがとう。僕も…幸せだったよ…」


天城「過去形で言うな。これからまだまだ幸せにしてやるからな」


天提督「それは…楽しみだ…」


天城「お前はこんな所で死ぬ奴じゃねぇ。死なせてたまるかよ!」


天提督「ははは…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


天提督「ご飯は…大丈夫です…」


天城「なんだよ食欲がねぇのか?」


天提督「はい…少し…」


天城「無理はしなくていい。点滴替えてもらうように言ってくるから待ってろ」


天提督「ありがとうございます…」

「天提督さんは持ってあと数日ですね」


天城「…………そうかよ」


「素晴らしいと思いますよ。余命一か月から更に一か月近く生きてこられたんですから」


天城「……」


「今日から病室に泊まっていって下さい。許可を出しますから」


天城「…あぁ」


「どうか最後まで一緒に居てあげて下さい」

ーー病室


天提督「長かった…ですね…何かありました…?」


天城「……」


天提督「そうですか…もう…時間が…無いんですね…」


天城「……」コクリ


天提督「残念です…もっと天城さんと一緒に居たかった…」


天城「天城もだよ……」


天提督「ごめんなさい……」


天城「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

天城「提督、聞こえるか?提督…」


天提督「……」


天城「提督……」


天提督「少し…昔を思い出して…ました…天城さんが…僕の鎮守府に…来た…時のことを…」


天城「…印象最悪だっただろ?」


天提督「正直…うわぁ…って…思いました…」


天城「だろうな…」


天提督「でも…嫌いには…なりませんでしたよ…」

天提督「それから…天城さんに襲われて…仕方なく付き合うようになって…」


天城「まだ覚えてやがったか…」


天提督「当たり前ですよ…!僕の初めてが…逆レ…なんて…忘れられません…!」


天城「悪かったって言ってんだろ!」


天提督「でも…それくらい…好きで…いてくれてるんだって…僕も…好きになって…いったんです…」


天城「…そうか」


天提督「天城さんと…一緒に過ごせた日々は…楽しかった…」

天提督「でも…天城さんは…腕を…怪我して…結果…右腕を…失った…」


天城「あの時離れたのは間違いだってずっと思ってたけどよ、そうじゃなかったかもな。あれが無かったら提督とは結婚まで行かなかっただろ」


天提督「そうだね…僕の性格だと…ずっと迷って…結婚の話が出る前に…フラれてたかな…」


天城「この指輪も結局天城が買わせたようなもんだからな」キラッ


天提督「うん…そうだね…」キラッ

天提督「天城さん…僕が逝く時は笑っていてくれませんか…最期は貴女の笑顔で送られたい…」


天城「……こうか?」ニヘラッ


天提督「…ぷふっ」


天城「てめぇ!人が笑ってやったのに!」


天提督「やっぱり…天城さんは…そういう顔が一番かもしれませんね…」


天城「ふんっ!!」


天提督「……」


天城「…提督?おい提督……」


天提督「……」


天城「あ…あぁ………」

天提督「海……海が…見える…」


天城「海…?」


天提督「天城さんの…後ろに………青い…海…が…」


天城「…そうだ、ここは海の上だ。そしてお前は提督だ」


天提督「天城さん……この海を……僕の…」


天城「……」


天提督「…やっぱり海は綺麗だ………それより…綺麗なのは…天……」


天提督「…………」


天提督「……」


天提督「」


天城「…………」


天城「逝っちまったか……」

天城「なんだよ…最後くらい名前…ちゃんと言ってくれよ……」


天城「お前は…そういう所が…ダメなんだよ……」


天城「……ひぐ………っ…」


天城「提督……でいどぐ……!!」


天城「うぁ……あぁぁ……!」


天城「うう……ぐ…っ……」


天城「泣いてねぇ!泣いてねぇからな!」


天城「お前が…安心して……」


天城「…うぁぁぁぁぁ……!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


天城「提督…安心して眠ってくれ。約束通りお前が守りたかった海は天城が守る」


天城「……心配しなくてもいいぞ、お前の後は追わない」


天城「まぁ最初はそのつもりだったがな…」ゴソッ


天城「……」


霞『この二つ薬を同時に飲めば眠るように死ねるわ。使うなとも言わないし、どうしようと貴女の勝手よ』


天城「悪いな霞、わざわざ作ってもらったのに無駄になっちまった」ベギッ


天城「これはもう…いらねぇ」サラサラ

天城「…龍驤さん達には申し訳ねぇけど、ここに残る理由ができた。ここでしかできねぇことがある」


天城「この海に提督は居る。体は死んでも心はここにあるはずだ」


天城「なぁ…お前が病室で見たのはこの海だったんだろ?だからいつまでも見守ってくれよな」


深雪「姉貴~~!式抜け出して何してんのさ!」


天城「今行く!ちょっと待ってろ!」


深雪「早くしてくれよ~~!」


天城「…じゃあな提督、また後でな」


ザザァ……


天城「……」


天城「海って…こんなに綺麗だったんだな…」


ーー

新スレでもよろしくお願いします


コメントなどあればお願いします

ーー深夜


龍田「……」


天龍「すぅ……」


龍田「…………!」ガバッ


龍田「あいつが…出てくる……」


龍田「ごめんなさい天龍ちゃん…きっと迷惑かけちゃうわね…」


天龍「むにゃ…」


龍田「それでも…やらなくちゃいけないの…」


龍田「あいつを殺さないと…頭がおかしくなりそうなのよ…」

龍田「私を襲って…傷物にしたあいつ…生きてるだけで許せない…」


龍田「あいつは捕まって…法の裁きは受けたわ…でも…それじゃ納得できないのよ…」


龍田「明日…塀の外に出てくる…」


龍田「絶対に…殺す……」


龍田「両手を切り落として…体を切り刻んでやる…!!」


天龍「んぅ……」


龍田「唯一の心残りは天龍ちゃん…」


龍田「でも…これはやらなきゃいけないの」


龍田「天龍ちゃん…私の事は早く忘れてね…」ガチャ


天龍「ぐぅ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

提督「こんな時間に…なんだ……」


憲兵「巡回中に鎮守府から出て行く龍田を見かけた。外出許可は出したのか」


龍驤「んん……」モゾッ


憲兵「龍田の様子もおかしかった。何か心当たりはないか」


提督「許可は……出して…いない……」


憲兵「そうか、なら脱走ということだな」


提督「…………なに…」

ーー執務室


夕張「私のドローンでも龍田さんが出ていく所を捉えていました」


提督「…本当に脱走か」


憲兵「龍田は理由も無く逃げるとは思えない。何か無いか?」


夕張「天龍さん関係で何かあったとか?」


提督「いや…心当たりがない」


憲兵「この脱走が準備していたものか突発的なものかも分からない以上予測を立てるのも難しい」

霞「私は心当たりがあるわよ」


憲兵「何だ?」


霞「最近の龍田さんは驚くほど安定してた。治ったとは思えないから不思議だったのよ」


霞「でも龍田さんみたいな症状の人が突然良くなるのには理由があるって最近本で見たのよ」


提督「どんな理由なんだ?」


霞「復讐よ」


夕張「う……」


提督「…龍田を止めに行こう」


憲兵「龍田はどの刑務所に元提督がいるのか分かっているのか?」


霞「普通なら分からないわよ。でも龍田さんなら…」


提督「手遅れになる前に龍田を止めるんだ!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

まるゆ「ちょうど家に帰る所だったのでそのままこちらに寄らせてもらいました。ガンビアベイさんから話は聞いてます」


ガンビアベイ「まるゆさんと連絡が取れて良かったです!」


提督「龍田の目的は自分を襲った元提督への復讐だ。それが終わった後の龍田の行動はある程度予測はつく」


まるゆ「ここの朝潮さんでしたよね。獄中で自殺したのは」


ガンビアベイ「このままだと同じ悲劇を繰り返します…」


提督「どうしてもそれは避けたいんだ…!」

提督「こちらでも手の空いている艦娘全員で探している」


ガンビアベイ「でもまだ見つかってはいません…」


まるゆ「元提督が外に出てくる日にちをズラせないか刑務所にかけあってみます」


提督「お願いします…」


まるゆ「それと街の監視カメラも確認します。移動している所を捕まえられれば良いんですが…」


ガンビアベイ「私も動けないなりにお手伝いします!」


提督「俺も情報収集に専念しよう…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


天龍「考えろ…龍田ならどうするんだ!?」


天龍「刑務所から出てきた瞬間か!?それとも家族か誰かの家に着いた瞬間…」


天龍「クソ……!一つに絞れねぇ!」


天龍「そもそもこっちは元提督がどこの刑務所にいるか分からねぇんだ!」


天龍「…待てよ、龍田もそれは同じじゃないのか?」


天龍「いや…あいつは勘が鋭いってレベルが超えてる。だから出所日も分かったんだ」


天龍「なら龍田は答えにたどり着いてるはず。ならそこから逆算して……」

まるゆ「ここに居たんですね天龍さん」


天龍「龍田は見つかったのか!?」


まるゆ「まだです。ですが捕まえるチャンスは巡ってくると思いますよ。刑務所に頼んで出所を半日ズラしてもらったんです」


天龍「よし!これで間に合うぞ!!」


まるゆ「天龍さんの姿を見ればきっと龍田さんも思い直してくれます。一緒に刑務所に向かいましょう」


天龍「龍田…お前の手は汚させねぇからな!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー某所


龍田「なんでアイツが出てこないの!?なんで天龍ちゃんがあそこに居るの!!」


天龍「……」


龍田「探してる…私を探してるのね……」


龍田「天龍ちゃんには見られたくない…けど…私はアイツを殺さないといけないの…」


龍田「どうしよう……このままじゃ天龍ちゃんごと殺すしかない…」

龍田「……ここまで来て悩むなんて…バカらしいわ…」


龍田「アイツが出てくるまで待って…天龍ちゃんが見てない隙に…拐えばいいのよ…」


龍田「その後…ゆっくり殺せばいい…」


龍田「天龍ちゃんにだけ見られなかったらいいのよ…他の人なら見られてもいい…」


龍田「アイツを殺せれば…もう…思い残すことはないわ…」


龍田「一先ず…様子見ね…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

天龍「提督、俺がここに居る限り龍田は行動に移せない。今のうちに捕まえてくれ」


提督『了解した。この情報は全員で共有する』


天龍「あいつが出てくるのは半日しか伸ばせねぇんだろ?」


提督『まるゆ警部補も頑張ってくれたようだがな…それ以上は無理だ』


天龍「わかった、それまでに決着つける」


提督『無茶はするんじゃないぞ』


天龍「多少はするけど死ぬようなヘマはしねぇよ」


提督『…頼んだぞ』ガチャ

天龍「さて…と。もうすぐ鎮守府の奴らがここに来る。もう逃げ場はないぜ」


龍田「……」


天龍「龍田…聞いてんだろ?お前の考える事は大体分かる」


天龍「あいつを殺した後に龍田が死のうとしてるのもわかるぜ」


天龍「龍田、どうしても殺してぇなら俺も殺せ」


龍田「……」


天龍「俺は龍田に殺されるなら本望だ。嘘じゃねぇ」


天龍「あいつを殺した後俺を殺して、その後龍田も死ねばいい。そしたら向こうでも一緒だろ?」


天龍「…チャンスは少ねぇぜ。やるならパパっとやってくれよ」


龍田「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

龍田「天龍ちゃん……」スッ


天龍「先に俺からやるか?いいぜ」


龍田「……いくわよ」スチャッ


天龍「……」


龍田「……!」


龍田「無理よ……」カランッ


龍田「私にできるわけない……」


天龍「…そうか」

龍田「天龍ちゃんは…生きて………」


天龍「お前が死ぬなら俺も死ぬ」


龍田「そんな……ダメよ…」


天龍「じゃあこんな事もうやめろ」


龍田「天龍ちゃんは…許せるの……私に…あんな事をした男を…」


龍田「あの男が生きてるだけで…私……狂いそうになるのよ…」


龍田「アイツは…私が殺すの……」


天龍「安価」


下1~3高コンマ 天龍の台詞や行動などを

天龍「結局…俺達との日々じゃお前の一番にはなれなかったってことだよな…」


龍田「天龍ちゃん……」


天龍「ははっ、惨めだよなぁ…あんな奴に負けるなんて……」


龍田「違う…違うのよ……」


天龍「何が違うんだよ」


龍田「あ…あの………」


天龍「……俺は止めねぇぞ。龍田の好きにしろ」

天龍「殺したいなら殺せ。でも二度とこっちには戻ってこれねぇぞ」


龍田「う…う……うぅ……」ガタガタ


天龍「早く決めろ!あと少しであいつが出てくる!提督達もここに来る!」


龍田「わ…わた…私………」


天龍「…龍田、俺はお前の味方だ」


天龍「お前がどんな選択をしても俺は受け入れる」


天龍「……答えを聞かせてくれ」


龍田「安価」


下1~3高コンマ 龍田の台詞や行動などを

龍田「私…………天龍ちゃんと、天龍ちゃん達と一緒に居たい……アイツのせいでまた……大切な物を失いたくない…!」


天龍「……龍田」ダキッ


龍田「天龍ちゃぁ…ん………!」ギュッ


天龍「よしよし……」


龍田「うぁぁぁぁぁぁ……!」


提督「間に合ったか!天……」


天龍「シー…」


提督「……分かった」


龍田「あぁぁぁぁぁ……ぁぁ~~~!」

ーー


まるゆ「龍田さんは無事回収、事件は起こらなくて良かったです!」


ガンビアベイ「そうですね…」


まるゆ「龍田さんを傷付けた元提督も出所しました。どこに行ったかは分かりませんが、もう関係ありませんよね」


ガンビアベイ「もうこれ以上龍田さんの事件で裁くことはできません…」


まるゆ「私達も事件が起こらない限りは何もすることはできません」


ガンビアベイ「……龍田さんは本当に救われたんでしょうか」


まるゆ「それはこれからですよ」

まるゆ「龍田さんはギリギリまで悩んで復讐では無く天龍さんとこの鎮守府を選びました。今はそれでいいじゃないですか」


まるゆ「龍田さんはカウンセリングもこれからは積極的に受けていくと言っていました。これから良くなる一方ですよ!」


ガンビアベイ「傷付けられた龍田さんはこんなに悩んだのに…加害者である元提督はもう関係の無い話…」


ガンビアベイ「どの国でもそうなんです…法は加害者の味方なんです……」


まるゆ「弁護士の貴女がそんな事を言ってはいけません」


ガンビアベイ「……ごめんなさい」


まるゆ「気持ちは分かります。でもそれがルールなんです。まるゆ達ではどうしようも無いんですよ」


ガンビアベイ「……はい」


まるゆ「今は喜びましょう。龍田さんが間違いを犯さずに帰ってきてくれたんですから!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


まるゆ「あれから調子はどうですか?」


龍田「そうねぇ~謹慎生活も意外と良いものよ~」


まるゆ「前と比べて顔色も良くなってますね」


龍田「皆んながね~ずっと話しかけてくれるの~」


まるゆ「そうでしたか、良かったですね」


龍田「ほんと…ここを皆んなを信じて良かったわ~」

まるゆ「調子が良いということなので…あの事に関することを少し話しても良いですか?」


龍田「…少しだけよ」


まるゆ「では簡潔に言います。元提督が刺される事件が起きたんです」


龍田「…そう」


まるゆ「どうやら何人も恨みを買っていたようですね。元提督は生きてますが、これから平穏な生活は送れないでしょうね」


龍田「犯人は…?」


まるゆ「それが『偶然』監視カメラの映像が乱れていて…犯人の特定には至っていないんです」


龍田「貴女……」


まるゆ「…まるゆも男性に襲われた事があるんです。それに相手は複数人でした」


龍田「え……?」

まるゆ「まるゆのした事は警察として最低だと思います。犯人を捕まえるのがまるゆの仕事なんです」


まるゆ「でも……それができなかった…」


まるゆ「……これを復讐だと思ってくれませんか?」


まるゆ「きっと犯人は自首してくれます。それまでの間元提督は苦しみ続けます」


まるゆ「龍田さんもどうか…幸せになって下さい」


龍田「安価」


下1~3高コンマ 龍田の台詞や行動などを

龍田「ありがとう……でも私だけじゃなくて…貴女も幸せになってね…」


まるゆ「……まるゆもまだまだですね…励ましに来たのに…逆に励まされるなんて……」


龍田「うふふ…たまには休息も必要なのよ~」


まるゆ「…もう少しだけゆっくりさせて下さい」


龍田「少しと言わずに~好きなだけ休んでいけば良いのよ~」


ーー

キリがいいのでここまでです。最低でも龍田は死ぬかと思ってました


コメントなどあればお願いします

ーー

阿武隈「あたしに手紙……差出人は…昔の提督」


阿武隈「あの人は提督をクビになって用務員として働いてるはず…」


阿武隈「今更何の用なんだろぅ……」


阿武隈「あたしに謝りたい…?でもあの人はそんな事言わないだろうし……」


阿武隈「どうしよう……どうすればいいんだろぅ…」

阿武隈「提督に相談……ううん…したところで…」


阿武隈「…行こう。あたしが一人で行かないと意味ないんだ」


阿武隈「あたしはあの提督のところで良い思いはしたことが無い。でも育ててくれたのはあの人なんです」


阿武隈「…一応霞ちゃんのお薬を持っていこうかな。色々言われたら落ち込むし……」


阿武隈「う~~!ほんとなら行きたくないけど、行くしかないんですぅ!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

暁「どうしたの阿武隈さん?」


阿武隈「うん…ちょっとね…」


レ級「顔色が良くないぞ」


阿武隈「そうかな…」


暁「これからどこかに行くの?」


レ級「体調が良くないなら大人しくしてた方が良いぞ」


阿武隈「そういう訳にはいかないの…あたしが行かないと意味が無いの…」


暁「そんな青い顔してるのに?」


レ級「どこに行こうとしてたんだよ?」

阿武隈「前の提督が…あたしに会いたいって…」


暁「その人って阿武隈さんをいじめてた人よね?」


レ級「そんな奴から呼び出されたのか」


阿武隈「違います…あたしが弱かったのが悪くて…」


暁「なら私達もついていくわ。一人でなんか行かせられないったら!」


レ級「文句があるなら行かせないぞ?」


阿武隈「う……」


暁「じゃあ二人が会うのを遠くから見てるのは?」


阿武隈「それなら……」


レ級「じゃあ決まりだな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

全部同じなので再安価
下1~3高コンマ お願いします

ーーーー


阿武提督「うちの鎮守府ではノルマ制を採用してるの」


阿武隈「出撃がノルマ制?」


阿武提督「最低限のノルマさえこなせば後は自由よ。もっと戦果を稼いでもいいし、一日中休んでたっていい」


阿武隈「あたしにできるかなぁ…」


阿武提督「これはこの鎮守府独自のシステムよ。でも私は画期的な仕組みだと思ってる」


阿武提督「ノルマを達成すれば文句も言わないし口うるさくなったりしない。どう、素敵でしょ?」


阿武隈「分かりました!精一杯頑張りますぅ!」

ーー

阿武隈「はぁ…はぁ……ダメだ…全く戦果が…ノルマに届かない…」


阿武隈「あたし以外の皆が強すぎて…全く活躍できない…」


阿武隈「このままじゃあたし……」


阿武隈「う……ううぅぅぅぅぅぅ…」


阿武隈「ううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」


阿武提督「どうしたのよ阿武隈…阿武隈!?」


阿武隈「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!」

ーー

阿武隈(あたしはノルマを達成することも、期待に応えることもできませんでした)


阿武隈(あたしが心の健康を壊したのが原因で提督は提督じゃなくなって…)


阿武隈(でも龍驤さん達はあたしのせいじゃないって言ってました。勝手にノルマ制なんかしてたからだって)


阿武隈(でもあたしはそうは思ってません。あたしがポンコツだったから提督が……)


阿武隈(やっぱり怒ってるのかなぁ…前に会った時は怒ってなかったけど、鎮守府の中だったし…)


阿武隈(恨まれてても仕方ないよね…ちゃんと謝ろう……)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー喫茶店


阿武提督「…久しぶりね」


阿武隈「は、はい……」


阿武提督「……」


阿武隈「……」


阿武提督「何か…飲む…?」


阿武隈「あ、はい…じゃあ……」

レ級「なんだあのぎこちなさは。本当に阿武隈の元提督なのか?」


暁「そうなんじゃないの?見るからに気まずそうだけど」


レ級「呼び出した方がさっさと用を言えよ!」ゴソゴソ


暁「だめよレ級!大人しくしてて!」


レ級「ぬぉぉ……!」

阿武提督「……ごめんなさい」


阿武隈「え…?」


阿武提督「新人だった貴女にあんなノルマを課せるのんてどうかしてた。プレッシャーで潰れることなんて考えもしなかったのよ」


阿武隈「違います!提督は悪くありません!」


阿武提督「いいえ私が悪いの……でもこの事実に気付いたのは最近。それまではなんで私が退官させられるのか理由も分かってなかった」


阿武隈「やっぱり…やめさせられてたんですね…」

阿武提督「それでも私なりに色々考えたの。あの時は練度も何も考えずにただノルマを設定していた。それは間違いだけどノルマ制自体は間違ってないと思うの」


阿武提督「阿武隈…私ね、また提督みたいなことをやれるチャンスがあるの」


阿武隈「また提督になれるんですか!?」


阿武提督「大本営のじゃないけどね。阿武隈は幼女塾って聞いたこと無い?」


阿武隈「知ってますぅ…可哀想な目にあいそうな女の子を助けてあげてる団体なんですよね」


阿武提督「最近活躍してる卓球選手やテニスプレイヤーもそこ出身の選手が多いのよ」

阿武提督「艦娘も女の子でしょ?海防艦や一部の駆逐艦は幼女と言っても過言では無い。その団体は艦娘も数多く保護しているの」


阿武提督「それで……私に幼女塾の提督をやらないかって話が来たのよ」


阿武隈「す…凄いじゃないですかぁ!また提督になれるならやった方が良いですよぉ!」


阿武提督「貴女をあんな目にあわせた私なのに…そんな事を言ってくれるなんて」


阿武隈「何度も言いますけど提督は悪くありません。あれは全部あたしが悪かったんです」

阿武提督「ありがとう……」


阿武隈「話ってそれだったんですね!」


阿武提督「…違うの、本題はまた別にあるの。私は阿武隈をスカウトしに来たのよ」


阿武隈「へ…」


阿武提督「阿武隈を私の秘書艦として迎え入れたい。向こうは許可を出してくれるって言ってくれたわ」


阿武隈「ちょ、え…?なんであたし……?」


阿武提督「いきなりで混乱すると思う。けど真面目に考えてみて欲しい」


阿武提督「待遇やその他はここにまとめてきてあるわ。どうかじっくり考えてから答えを聞かせて」スッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

文月「そうだよぉ、あたしは幼女塾にお世話になってるよぉ~」


阿武隈「あの…怪しい団体じゃないんですよね?」


文月「幹部とか先生は~ロリコンしかいないけどぉ、手は出してこないから安全だよぉ」


阿武隈「そうなんですね…」


文月「イエスロリータ、ノータッチ~」


阿武隈「なら心配する必要は無いんだ…」

文月「幼女塾は色々支部があって~そこに数人ずつ艦娘がいるんだ~」


文月「今回は~そんな艦娘を集めて~民間の鎮守府みたいにしようとしてるんだね~」


阿武隈「それって凄いことじゃ…」


文月「そうだよぉ~そこの秘書艦に誘われてるなんて~とっても凄いことだよぉ」


阿武隈「……」


文月「はっきり言って羨ましいもん~あたしはまだ幼女塾に所属してるけど~そんな話来なかったもん~」


文月「でも~阿武隈さんが秘書艦なら~一緒に戦いないなぁ」


阿武隈「うん…」

文月「悪い話じゃないけど~今の鎮守府からは抜けないとねぇ」


阿武隈「そうですよね…」


文月「あたしは~胸を張って幼女塾は良いところだって言えるよ~あのクズから~あたしを救ってくれたんだもん」


阿武隈「……」


文月「阿武隈さんは~後悔しない選択をしてねぇ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

暁とレ級は話が聞こえる位置で聞いていました。事情は知っています


再安価 下1~3高コンマ お願いします

ーー阿武隈の部屋


阿武隈「どうしよう…このままあたしが抜けると困るよね…川内さんも天城さんも居なくなって…ただでさえ人数が少なくなったのに…」


阿武隈「やりたいかやりたくないかで言ったら…やってみたいけど……」


阿武隈「提督に相談しても答えはわかってるしなぁ…」


阿武隈「う~~~どうしよう…」


阿武隈「…よし!今日はもう寝ます!明日また考えれば良いんです!」


阿武隈「日記もパパっと書いて寝ちゃいますぅ!」ガタッ


阿武隈「あ…勢いよく立っちゃったから前の日記が落ちてきちゃいました…」パサッ

阿武隈「前の日記……ここに来たときからずっとつけてるんですよねぇ」


阿武隈「そうした方が良いってお医者さんに言われたからですけどぉ…」


阿武隈「うわぁ……前のあたし…病んでるなぁ……」ペラッ


阿武隈「自分で言うのもあれだけど…よくここまでマシになったなぁ…」ペラッ


阿武隈「そうそう…こんな事もあったんですよねぇ…」

阿武隈「そうだ、前に提督の会ったのはいつだったっけ?その時に何か書いてなかったかな?」ペラッ


阿武隈「……そうだ。あたしは待ってるって言ったんだ」


阿武隈「提督は艦娘も恨んでた。でも今の提督からはそんな思いは伝わってこなかった」


阿武隈「提督も悩んで答えを出したんだ……」


阿武隈「……あたしもそれに応えないと」


阿武隈「うん……わかった!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

阿武隈「今日は皆さんに報告があります」


阿武隈「数日前に前の提督と会って……こっちに来ないかって言われたんです」


阿武隈「そこは鎮守府じゃなくて、民間の鎮守府みたいなところなんですけど…」


阿武隈「あたしはその話を受けるつもりです」


阿武隈「提督は艦娘に厳しいことをしすぎて提督では無くなりました。でも心の中ではずっと迷っていたんです」


阿武隈「あたしもここで答えを探していました。それで、あたしなりに答えを出したつもりです!」

阿武隈「川内さんも天城さんも抜けた中で自分もなんて無責任かもしれません…」


阿武隈「でも!あたしは後悔したくないんです!ここの皆んなは大好きですけど、提督もそれくらい大切なんです!」


阿武隈「前の提督には恩もなにも返せてません!今のあたしなら役に立てるんです!」


阿武隈「勝手に決めちゃってごめんなさい……」


阿武隈「…以上です。こんなあたしの話を聞いてくれてありがとうございました!」



下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

北上「なに言ってんのさ、勝手に決めちゃっていいんだよ~」


阿武隈「北上さん…」


龍驤「阿武隈が抜けるのは正直辛いけど、ウチらは引き止めたりはせぇへんで」


提督「阿武隈がその道を選ぶなら否定はしない」


阿武隈「提督…ありがとうございます!」


夕張「向こうでも頑張って下さいね!」


阿武隈「はい!一生懸命頑張ります!」

ーー

阿武隈「皆優しいなぁ…普通ならこうはならないのに……」


阿武隈「裏切るわけじゃないけど、戦力の少ない鎮守府から移るなんて…」


阿武隈「…でも決めたからには一生懸命頑張ろう!」


阿武隈「早速提督に連絡しないと!直接会って伝えた方がいいよね!」


阿武隈「提督…喜んでくれるかなぁ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー喫茶店


阿武提督「本当……?本当に受けてくれるの?」


阿武隈「はい!」


阿武提督「あんなことがあったのに……」


阿武隈「あたしは提督を信じますぅ!」


阿武提督「ありがとう……貴女の期待を裏切らないように全力で頑張るわ」


阿武隈「あたしも全力で支えます!」


阿武提督「そう……阿武隈は来てくれるのね…」

阿武提督「阿武隈、誘っておいてあれだけど本当にいいのね?これから所属は大本営じゃなくなるのよ」


阿武隈「あたしも沢山悩みました。でも提督と一緒なら大丈夫です!」


阿武提督「嬉しいわ……」


阿武隈「装備も制服も全然違うものになるんですよね」


阿武提督「そうよ、艤装以外は全て違うものになる」


阿武隈「大変そうですね…」


阿武提督「間違えてばかりの私だから…一緒に歩いていきましょう」


阿武隈「はい!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

阿武提督「じゃあ早速貴女に相談したいことがあるの。これが塾生のリストよ」パサッ


阿武隈「うわぁ…本当に小さい女の子だらけ…」


阿武提督「海防艦に睦月型…一部軽空母もそうね」


阿武隈「この子達に合ったノルマを考えるんですね」


阿武提督「そうよ。無理させるのではなくてロス無く練度を上げる方法を考えるの」


阿武隈「……今の私には難しいですぅ」


阿武提督「そう…」


阿武隈「でもあたし勉強します!艦娘のことももっと勉強します!」


阿武提督「頼もしいわね、流石は私の秘書艦よ」

ーー


阿武隈「うううぅ…!なんですかこの制服ぅ!」超ミニスカ


阿武提督「私も…なにこれ……」ミニスカ


阿武隈「このスカート丈がおかしいです!スパッツが無いとパンツ丸見えです!」


阿武提督「私もいい歳なのに…」


文月「幼女塾はこんなのばっかりだよぉ」超ミニスカ


阿武隈「……あたしここでやっていけるかなぁ」


文月「パンツくらい見せてあげようよぉ、装備も最高級のものだし~」


阿武隈「確かに…こんな強い魚雷に主砲が沢山…」


阿武提督「爆雷なんて…一部のエリート鎮守府にしか配布されてないものじゃない……」

阿武隈「提督、装備は完璧です。あとは私達のノルマ管理ですよぉ!」


阿武提督「そうね、腕の見せ所ね」


阿武隈「それであの…私もノルマとか色々考えてきたんです」スッ


阿武提督「これを阿武隈が…?」


阿武隈「ど…どうですか?」


阿武提督「…うん、各艦娘の特徴を捉えつつ体調や精神面に配慮した素晴らしいものだと思うわ」


阿武隈「良かったぁ…!」


文月「阿武隈さんはあの鎮守府に居たから~艦娘を気遣ってあげられるんですねぇ」


阿武提督「…阿武隈、私は今度は失敗しない。私怨を仕事に挟んだりしないわ」


阿武隈「…はい!頑張っていきましょう!」


文月「あ、言い忘れてたけど~塾長とか偉い人が視察に来た時は~ずっとデュフデュフ言ってるけど~基本的に無視して大丈夫だよぉ~」


阿武提督「…本当に頑張りましょうね」


阿武隈「はい……」



ーー

少し駆け足だったかもしれません


コメントなどあればお願いします

ーー


千歳「今日もまた酷くやられちゃったわね」


弥生「全部…弥生が悪いんです…」


千歳「弥生は繰り返し叢雲に暴力を振るっていた。怪我をしても血が出ても御構い無しだったものね」


弥生「そうすることしか…知らなかったんです…」


千歳「叢雲はそんな貴女を卯月だと思って依存していた。冷静になれば貴女は卯月のフリをした弥生だって気づくチャンスもあったはずよ」


千歳「でも叢雲は冷静になるどころか逆に悪化していったわ。それだけ激しい暴力を叢雲に加えていたのね」

千歳「今まではそれで良かったかもしれない。でも貴女の正体がバレてからそうはいかなくなったわね」


千歳「叢雲は卯月も弥生も愛してもらうとは言ってた。でも心の底ではそうは思えなかったかもしれないわね」


千歳「よくも今まで騙していたなって考えもあったはず。それが叢雲からの暴力の元になってるのよ」


弥生「わかってます……弥生が…全部悪いんです……」


千歳「叢雲の精神状態は最悪よ。もう何があってもおかしくないの」


弥生「……」


千歳「叢雲はちゃんとした施設に入れた方が良いかもしれないわね…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー隔離室


叢雲「わざわざ呼び出して何よ」


千歳「少しだけヒアリングをしたいなって思って」


叢雲「そこに居るのは?」


神通「気にしないで下さい…」


叢雲「はぁ…もう少しマシな言い訳でもしなさいよ。私が暴れた時のストッパー役なんでしょ」


神通「……」


千歳「ちょっと露骨過ぎたかしら…」

叢雲「…で、私に聞きたいことってなによ」


千歳「ある程度は分かってると思うけど、弥生と卯月の事についてよ」


千歳「最近弥生に対しての暴力が酷くなってきてるわよね。それって弥生の事が許せないから?」


千歳「このまま暴力が続くなら貴女の入院も考えてるの」


叢雲「……」


千歳「貴女は弥生と一緒に居るのがよくないかもしれないわ。だから叢雲の本音が聞きたいの」


叢雲「安価」


下1~3高コンマ 叢雲の台詞や行動などを

叢雲「入院だなんて…そんなの卯月様にも会えなくなるじゃない…嫌よ…」


神通「叢雲さん…」


叢雲「……弥生にも卯月にも会えなくなるから嫌」


千歳「でもね、叢雲の状態はかなり悪いの。今も卯月様って呼んでたでしょ?」


叢雲「……」


神通「このままだと…」


叢雲「…わかったわよ。もう弥生を殴ったりなんかしないわ」

千歳「本当に大丈夫?」


叢雲「平気よ……」


神通「どうしますか…?」


千歳「とりあえずは様子見ね。また弥生を殴ったりしたら…わかってるわね?」


叢雲「わかってるわよ…」


千歳「じゃあヒアリングはこれで終わりよ。お疲れ様」

叢雲「なによ千歳も神通も……自分のことは自分がわかってるのよ」


叢雲「本当に…イライラするわね……」


叢雲「…弥生の所に行きましょう。今日は弥生の日だから途中で代わる事はないわ」


叢雲「弥生……弥生………卯月様…」


叢雲「早く行って……卯月様を…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー弥生(卯月)の部屋


叢雲「弥生!千歳の呼び出しが終わったからまた相手して!」


弥生「叢雲…それなんだけどね…」


叢雲「なによ」


弥生「私はもう…叢雲を殴ったりしないよ…こんな愛情表現は…やっぱりおかしい…」


叢雲「は…?」


弥生「だから叢雲も…一緒に頑張ってみない…?一人だと辛いけど…私と二人でなら…」


叢雲「ちょ……待ちなさいよ…」

弥生「叢雲のこと…好きなのは変わらないよ…でも…こんなのダメ…」


弥生「殴ったりしなくても…ちゃんと気持ち…伝えるから…」


弥生「だから…叢雲も……」


弥生「ね……?今からでも…ちゃんとした…関係になろ…」


弥生「いいよね…叢雲……?」


叢雲「安価」


下1~3高コンマ 叢雲の台詞や行動などを

叢雲「今までのは愛じゃなかったの?ただ殴りたかっただけ?」


弥生「違うよ、そうじゃない…」


叢雲 「ふざけるなぁっ!!」バキッ


弥生「うぁ……!」


叢雲「私はアンタに子どもの産めない体にまでされたのよ!!それを…!」バキッドガッ


弥生「ごめ……ん…うっ…!」

叢雲「私は卯月様に殴られたいから生きてきたの!それが全部無し!?」バキッ


弥生「い…た………」


叢雲「私の気持ちを何だと思ってるのよ!!」ドガッ


弥生「ぁ……」


叢雲「ふざけるんじゃないわよぉぉぉ!!」バキッドガッバキッバキッ


弥生「…………ぉ…」

叢雲「貴女が私をこうしたのよ!自分のやってたことをやられてる気持ちはどう!?」バキッ


弥生「……」


叢雲「なんとか言いなさいよ!!」バキッ


弥生「……」


叢雲「ふざけるんじゃないわよ!黙ってれば良いと思ってるの!?」


叢雲「…いいわ、卯月様がそのつもりなら私だって考えがあるわ」グッ


叢雲「二度とそんな事が言えないように喉を潰してあげる」グググッ


弥生「……」


叢雲「貴女が悪いのよ。変な事を言い出すから」グググググッ


弥生「……」


叢雲「ついでに骨でも折っておこうかしら。そうすれば良いかもしれないわね」ググググググッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

弥生「……!」ドガッ


叢雲「ぅぐ……!!」


弥生「げ…ほ………」


叢雲「みぞおちに……よくも!!」バキッ


弥生「うぁ…あ……」ドサッ


叢雲「もういい……二度と反撃できないような体にしてあげる!!」ガバッ


弥生「う……!」

叢雲「マウントを取ったわ。今から貴女を好き放題殴るから」


弥生「叢雲……」


弥生「このままだと……誰かが居なくなるよ…それでも…いい……の…」


叢雲「お前が言うな!!」バキッ


弥生「がっ……!!」


叢雲「お前が、お前が、お前が、お前がぁぁぁぁ!!」バキッバキッ


弥生「ぅ……」ビクンビクン


叢雲「許さない!絶対に許さない!!」ドガッ


弥生「む……ら…く………」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

神通「そこまでですよ…」ガシッ


叢雲「あぁ!?」


神通「それ以上は…いけません…」


叢雲「知らないわよ!全部コイツが悪いのよ!」


神通「はい…だから弥生さんは…貴女に好き勝手に…殴られてたんです…」


叢雲「冗談はやめて!コイツは私のみぞおち殴ったばっかりよ!」


神通「そうしないと…死んでしまうからですよ…」

弥生「叢雲……」


叢雲「離しなさいよ!私は卯月様を……!」


神通「仕方ありませんね…」キュッ


叢雲「……ぉ」ガクン


弥生「神通…さん……」


神通「大丈夫です…気絶させただけですよ…」


弥生「そう…ですか……」


神通「叢雲さんは…このまま病院に運びます…」


弥生「…はい」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー病院


神通「叢雲さん…」


叢雲「なによ。こんな拘束されたんじゃ自由も何も無いんだけど」ギシッ


神通「そのお話は…提督さん達としましたよね…」


叢雲「ふんっ」


神通「叢雲さん…貴女は二人の人を殺そうとしたんですよ…」


神通「弥生さんの体には…卯月さんの精神も宿っているんですよ…?」


叢雲「そんなの知ってるわよ」


神通「知っててあんな事を…」

叢雲「じゃあ逆に神通に質問するわ。最初に暴力を振るったのは誰?」


神通「それは…」


叢雲「血が出るまで殴って、子どもの産めない体にしたのは誰?」


神通「……」


叢雲「全部卯月様のせいよ。アイツが私の人生を狂わせた」


神通「でも…」


叢雲「私の質問に答えてから喋って」


神通「……また…様子を見に来ますね…」ガチャ


叢雲「そうよね、逃げるしかないわよね。だって全ての始まりは卯月様なんだもの」


叢雲「私はこんな扱いをされてるのにアイツは……」


叢雲「…今に見てなさいよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

弥生「どうすれば良かったんだろう……」


弥生「私は…叢雲を喜ばせてあげたかっただけなのに……」


弥生「なんで…殴ったりしちゃったんだろう…」


弥生「暴力なんて…最低なのに……」


弥生「…………」


弥生「どうすれば良かったんだろう…」

弥生「叢雲を傷付けたのは私…先に殴ったのも私……」


弥生「……そっか…私が全部悪いんだ…」


弥生「……死のう」


弥生「私が死んでも……卯月がこの体を…動かしてくれる…」


弥生「私はもう二度と…表に出てこない……」


弥生「心の壊し方は…分かる……あとはそれをするだけ…」


弥生「……卯月にメモ…残しておこう……」

ーー翌日


卯月「ぅ…げぇ……全身…イタぁ…」


卯月「まーた叢雲がやらかしたっぴょんね…弥生は卯月の体でもあるっぴょん…」


卯月「さて…うーちゃんが眠ってる間に何があったぴょん?」


卯月「ん…?いつもの日記とは別にメモっぴょん?」


卯月「…………」


卯月「これはマズイっぴょん…とりあえず司令官に報告と相談っぴょん!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

色々多くてややこしいので再安価
下1~3高コンマ お願いします

ーー病院


卯月「叢雲……」


叢雲「…卯月ね。どうしたのよ」


卯月「何があったのかは日記を読んだっぴょん」


叢雲「そう……」


卯月「何で弥生の話をしっかり聞かなかったぴょん?弥生は愛を伝える別の方法を考えていたっぴょん」


叢雲「もう……遅いのよ………私達は…傷付けあい過ぎたのよ…」

叢雲「卯月や…司令官には迷惑かけたわね…でも……もう大丈夫よ…」


卯月「何がっぴょん…?」


叢雲「私も…弥生の所に行くわ…」


卯月「そんなのダメっぴょん!叢雲は……ちょっと待つっぴょん…なんで…弥生のこと…」


叢雲「考えてる事は…同じなのよね……」


叢雲「私達のやってることは……皆んなの生きてる世界では…理解してもらえないのよ……」

叢雲「傷付く体の無い世界……そこしか生きる方法は無いの…」


卯月「そんな勝手なことは許さないっぴょん!叢雲は卯月のものでもあるっぴょん!」


叢雲「ええ…だから体は…卯月の好きにして……」


卯月「叢雲!!そんなのやめてぴょん!」


叢雲「もう……いいのよ…」


叢雲「弥生……私もそっちに行くわね……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

弥生「…………」ムクッ


弥生「生きてる……なんで…」


漣「お前は漣とは違うからな」


弥生「……」


漣「私は漣に寄生しつつ共存していた。漣の精神は消えたというより私の寄生が完了したという表現が近いだろう」


漣「そう簡単に心は壊せない。壊せてたまるか」


弥生「いい……もう…」


漣「ふざけるのも大概にしろ」


弥生「……」

漣「死んだらそこで終わりなんだ。何故それが分からない?」


弥生「……」


漣「艦娘の考えることはまるで分からない…どうして漣もお前も死を選ぼうとしたんだ」


漣「死は逃げだ。生きることが戦いなんだ」


弥生「なら私は…負けていい……」


漣「だからふざけるなと言っているんだ」


弥生「……」

漣「生きろ。それがお前のやることだ」


弥生「……」


漣「答えを探す、謝る。そんな事は後にしろ。お前は生きる責任がある」


漣「叢雲にも同じことを言いにいくつもりだ。アイツも同じような事を考えているだろう」


弥生「叢雲……」


漣「生きろ……私は漣にそう言えなかった。言う暇も無かった」


漣「もうあんな思いはしたくないんだ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー病院

叢雲「私達に見せたいものって何よ」


弥生「……」


龍驤「それはウチらにも分からん。ただ卯月が二人に見せてくれって言われたもんを渡されたんや」


提督「病院からは特別に許可をもらっている」


叢雲「そう…なら早くしてよ……」


龍驤「弥生もええな?」


弥生「はい……」


提督「じゃあ再生するぞ」

ーー

卯月「あーテステス。あれ?撮れてるっぴょん?」


ゴソゴソ


卯月「撮れてた…じゃあ始めるっぴょんよ」


卯月「今日は二人に言いたいことがあったぴょん。うーちゃんが直接言えたらそれに越したことはないけど、それができないからこうやって動画で伝えるっぴょん」


卯月「…弥生、叢雲。人も艦娘も間違える生き物だよ。行き違っただけで本当は愛してるのになんで離れようとするの?」


卯月「もしかして間違ったらやり直しなんてできないと思ってる?そんなの龍驤さんに失礼だよ。龍驤さんはあそこから這い上がってきたんだよ?」


卯月「龍驤さんも司令官も間違えるんだから、二人も間違えて当選なんだよ。まずはそれを分かってね?」


卯月「でも……それでも……生きたくないって言うなら………」


卯月「う……嫌だ…二人には生きて欲しいよ……」

卯月「ぐす……違う…こんなのじゃ…私の気持ち……伝わらない…」


卯月「すぅぅ…はぁ………」


卯月「…それでも二人が生きたくないっていうのなら……うーちゃんが二人は死んだら未来永劫離れるって呪ってやるっぴょん!」


卯月「あの世に行っても幸せになんかなれないっぴょん!今よりもっと苦しむだけっぴょん!」


卯月「そんなの嫌っぴょんよね!?それが嫌なら二人とも死ぬのは諦めて先の事を三人で考えるっぴょん!」


卯月「う……うううぅぅ……!!」


卯月「…お願い、お願いします…私を一人にしないで…一緒に居て……」


卯月「私は一度死んでる…あんな思いは二人にして欲しくないの……」


卯月「一緒に幸せになろ……?三人ならできるよ…」


卯月「ぐすっ……叢雲…弥生……大好き………」

龍驤「……これを見て二人は何を思う?」


提督「まだ死にたいと思うか?」


龍驤「それでもそう思うんやったらもう止めへん」


提督「俺達もこのまま帰る」


龍驤「…感想はどうや?」


叢雲、弥生「安価」


下1~3高コンマ 二人の台詞や行動などを

弥生「死にたくない…叢雲も死なせたくないよ…!」


叢雲「ごめんなさい卯月…貴女の事…もっと考えるべきだった…」


龍驤「もう死ぬなんて言うたりせぇへんな?」


弥生「はい……ひぐ…っ……!」


叢雲「卯月…弥生……」


提督「…分かってくれてよかったよ」

提督「う……すまん…」ガチャ


弥生「司令官…泣いて……?」


龍驤「…朝潮のことやろ。一歩間違ったら二人は朝潮と同じことになっとんたんやで?」


叢雲「そうね…司令官を泣かせたくないもの……生きないと…」


弥生「うん……!」


龍驤「そうや…メッセージを貰ったんなら返事はいるわな?」


叢雲「龍驤さん…ケイタイか何か持ってる?」


龍驤「持ってるよ。ウチに任せとき」


下1~3高コンマ 卯月へのメッセージ内容などを

ーー

卯月「弥生と叢雲の返事が来たっぴょん!叢雲は相変わらず入院中だけど…きっといい返事に違いないっぴょん!」


卯月「じゃあ早速再生してみるっぴょん!」カチッ


弥生『…………』


卯月「え…なんでそんな暗い顔してるっぴょん……?」


弥生『…………』


卯月「なんで何も言わないっぴょん?ま…さか………叢雲を…?」


卯月「そんな!卯月の言う事を分かってくれなかったの!?私の気持ちは全部伝えたのに!!」


弥生『……もういいかな』


叢雲『いいと思うわよ』


卯月「んぇ……?」


弥生『卯月、びっくりした?』


叢雲『今のは軽い仕返しみたいなものよ』

弥生『卯月の言ってること…凄く心に突き刺さった…ごめん…』


叢雲『私も素直に謝るわ。もっと冷静になって話し合うべきだったのよ』


弥生『どうしたら良いのか…今も分からない…もしかしたら…答えが出ないかもしれない…』


叢雲『それでも良いのよ。答えなんかいつも出るとは限らないもの』


弥生『だから…卯月も手伝って…』


叢雲『三人なら少しはマシな答えは出るでしょ』


弥生『卯月…これからもよろしくお願いします…』


叢雲『お願いするわよ卯月。私達の為にも』

卯月「はぁぁぁぁ…くっそびびったっぴょん…」


卯月「あの顔…絶対叢雲やった後だと思ったっぴょん……」


卯月「弥生も中々やるっぴょんね…唯一うーちゃんがイタズラできない相手だけあるっぴょん」


卯月「いや…そうとも限らないっぴょん。起きた時に体にイタズラしておけば…」


卯月「…これはいけるっぴょん。うーちゃんの寝付きは悪くなるけど、起きた弥生には大ダメージっぴょん!」


卯月「……弥生、楽しいことなんていくらでも作れるっぴょん。その時の感情で死を選ぶのはもうやめてほしいっぴょん」


卯月「この事は日記に書いて…うーちゃんはイタズラの仕込みに出発っぴょん!」


ーー

遅くまでありがとうございました


コメントなどあればお願いします

ーー

白鶴「さぁ始まりました白鶴、まる。この時間は私白鶴が担当させていただきます」


白鶴「本日は特別番組を放送の為、放送時間を変更してお送りしております」


白鶴「今日も収録放送となっております。もし特別番組に不都合があった場合、この放送はいつも通りの時間に放送されます。詳しくは放送局のスケジュールをご確認下さい」


白鶴「それではまずは提供をご紹介させて頂きます」


ライ(マイクオフ、提供読み上げスタート)カチッ


この放送は超エキサイティンな企業、ツクダオリジナルの提供でお送りします

白鶴「すっかり桜も散り、もう夏の足音が聞こえてきますね。季節の変わり目は体調を崩しやすいです、皆さんも風邪には気をつけて下さい」


白鶴「さて、まずはお便りを紹介していきます。放送時間がいつもと違いますので、もしかしたら読まれたことに気付かない、なんてことがあるかもしれませんね」


白鶴「そうなったら運が良いのか悪いのかわかりませんね…」


白鶴「いえ…きっとこの番組のリスナーさんなら時間が変わっても聞いてくれますよね?それとも一回だけだから気付かないままになってしまうのでしょうか…」


ライ(白鶴さん自信を持って!)


白鶴「…そうね。それじゃあお便りを紹介します」


下1~3高コンマ お便りの内容などを

白鶴「ラジオネームわたしまーつーわいつまでも、さんからのお便りです」


白鶴「私は姉妹の中で私だけその、い……ライちゃん、これ読んで大丈夫なの?」


ライ(ダメならピー音入れるからそのまま読んで)


白鶴「そう……じゃあ続きから。陰毛がモッサリしているんです……姉妹達は全然気にした様子もなく、一緒にお風呂に入る保護者の様な方からも気にする事はないと言われているんですが、どうしても気になってしまってうんです」


白鶴「白鶴さんやライさんはどうですか?姉妹間で気になったりしませんか?……なるほど」


白鶴「私は…特殊なのよね。ピーーがその…目が…」


ライ(白鶴さん!個人名!!)


白鶴「あ……と…」


ライ(もう!私の話をしていいからうまく誤魔化して!)


白鶴「さ…先にライさんが教えてくれるみたいですよ」


ライ(もう、白鶴さんったら……)

白鶴「ええっと…ライさんは姉妹の中で唯一生えてるんですか?」


ライ(そうなのよ…)


白鶴「でも他の姉妹艦が生えてないから隠れて剃ってる……」


ライ(部屋で剃ってるわよ)


白鶴「なるほど、部屋で剃ってる……カミソリが見つかってもムダ毛用だと言えば良いんですね」


ライ(恥ずかしいって気持ちはよく分かるわ。でもね、こういうのって本人の気にしすぎなのよ)


白鶴「恥ずかしいのはライさんもだそうです。慣れればどうってことありませんよ」

ライ(そうね…私もコソコソするのはもうやめよ。今度からそう剃らないわ!)


白鶴「わたしまつわさん、ライさんはこれからは剃らないそうです。なので一緒に頑張りましょうと言ってますよ」


ライ(姉妹艦なら分かってくれるもの!)


白鶴「そうですね、姉妹艦なら変にいじられることなんてありません。これを機にわたしまつわさんも恥ずかしがるのは今日までにしましょう」


ライ(最初のコーナーはここまで!次はあのコーナーよ!)


白鶴「はい、それでは次のコーナーに参ります。続いては白鶴に聞いてみよう!のコーナーです」


ライ(今日もたくさん質問が届いてるわよ~!)


下1~3高コンマ 白鶴さんへの質問内容などを

ライ(前から同じような内容が多かったから、それをまとめて質問するわ!)


白鶴「このコーナーが始まってから似た内容の質問が多かったので、まとめて紹介します」


白鶴「白鶴さんに好きな人はいますか?」


白鶴「…もちろんです」


ライ(きゃ~~!)


白鶴「私は…リスナーの皆さんを愛してますから」


ライ(あ、なんだ……)


白鶴「露骨にがっかりしないで下さい。リスナーさんに支えられているからこそこの番組は成り立っているんです」


ライ(それは確かにそうね)


白鶴「それに私には色恋はまだ早いです。今は毎日の出撃とこの番組の事で精一杯です」


ライ(そうよねぇ…最近出撃が忙しいのよね…)

白鶴「それに…姉妹艦がお熱いのも原因かもしれないわね」


ライ(あぁ…)


白鶴「私の姉妹艦にはお付き合いしている人がいるんです。ただのお付き合いではなく、将来を誓い合うような親密な関係です」


白鶴「正直…あの二人を見てるだけでお腹いっぱいなのよね」


ライ(ラブラブだものね…)


白鶴「質問への答えは以上です。皆さんからの質問はいつでも受け付けております」


ライ(詳しくはホームページを参照よ!)


白鶴「はい、番組ホームページの白鶴さんへの質問コーナーから、お便りお待ちしております」


下1~3高コンマ 次のコーナー内容などを

ーー

白鶴「次は新コーナー、白鶴懺悔室です」


白鶴「このコーナーでは皆さんからの懺悔を募集し、その判定を私白鶴がいたします」


ライ(懺悔室…あれ……?何か既視感が…)


白鶴「マルなら許されて、バツなら……悔い改めて下さい」


白鶴「それでは記念すべき最初の懺悔を紹介します」


ライ(いくわよ!)


下1~3高コンマ 懺悔の内容などを

白鶴「ラジオネーム太郎坊さんからの懺悔です」


白鶴「意中の相手にキッパリと振られて諦めたフリをしています。本当は未練だらけで自室ではあの人を思い耽っています」


白鶴「ちゃんと諦めると言ったのに…私は許されないことをしてしまっているのでしょうか?」


白鶴「これは……難しいわね」


白鶴「諦めたと思って友達の関係として付き合う。その間に親交を深めてチャンスを待つのは立派な作戦よ」


白鶴「でもそれは…良いことじゃないわよね…」

ライ(白鶴さん、懺悔の判定よ)


白鶴「う~~ん……分かった、私が判定すれば良いのね」


ライ(白鶴さんに聞いてるんだもの)


白鶴「じゃあいくわよ!白鶴~~~~」


ライ(ドラムロールスタート!)デケデケデケデケ


白鶴「……マル!」


ライ(おぉ~~!)パパーン


白鶴「太郎坊さん、私は応援してるわ。きっと貴女の想いは報われるはずよ」

白鶴「さて次は今日のプレゼントコーナーですけど…」


ライ(今日は私が提供するわ!)


白鶴「ライさんが用意するんですか?私何も聞いてませんけど…」


ライ(私がプレゼントするのは…これよ!)


白鶴「ええ!?ライさんが愛用していたカミソリ!?」


ライ(さっきの話に出てきた下の毛を剃る用のカミソリをプレゼントよ!)


白鶴「ライさんの下の毛を剃っていたカミソリ…これは貴重ですね」


ライ(私にはもう必要ないもの!)

白鶴「あ、でも…プレゼントでもカミソリを送りつけるってどうなのかしら?」


ライ(…良くないかもしれないわね)


白鶴「やっぱり私もプレゼントを提供します。ですので今日のプレゼントは二つセットでお送りします」


ライ(放送時間が違うけど、聞いてくれた人への感謝ね!)


白鶴「それでは白鶴からのプレゼントを紹介します」


下1~3高コンマ 白鶴のプレゼントなどを

白鶴「私からは甘酒をプレゼントさせて頂きます」


ライ(アルコールはダメって言われたから甘酒なのよね)


白鶴「これは美味しいお酒を作っているところの甘酒なんです。きっと皆さんも気に入ってもらえると思います」


ライ(今日のプレゼントは甘酒とカミソリね)


白鶴「ライさんの使用済みカミソリと白鶴オススメの甘酒。是非ご応募下さい」


ライ(宛先はいつも通りよ!)

ーー

白鶴「今日の放送はここまでです。どうもありがとうございました」


白鶴「次回以降の放送も多少時間が前後する場合があります。番組情報はホームページ等でご確認下さい」


白鶴「それでは皆さん今日も良い一日をお過ごし下さい。白鶴、まる。」


白鶴「DJは私、白鶴が担当させて頂きました」


ライ(マイクオフ、提供スタート)


この番組は超エキサイティンな会社、ツクダオリジナルがお送りしました

翔鶴「雷ちゃん、本当にそれをプレゼントするの?」


雷「こんなの平気よ!まぁ……響達にバレないように処分できるっていうのが大きいかしらね」


翔鶴「そういう理由があったのね」


雷「流石に翔鶴さんみたいに使用済みの下着はプレゼントできないけど…これなら大丈夫よ!」


翔鶴「カミソリも大概だと思うわよ?」


雷「私がいいからいいのよ!どれくらいお便りが来るか楽しみね!」


翔鶴「引くほど来たらどうしましょう…」


ーー

遅くまでありがとうございました


コメントなどあればお願いします

ーー


龍驤「司令官、阿武隈も行ってしもうたね」


提督「阿武隈は自分で答えを見つけたんだ。俺達の事情で彼女を縛るわけにはいかない」


龍驤「司令官のそういうとこ好きやで。でも阿武隈までおらんようになったのはちょっち痛いな」


提督「川内は仕方ないにしても、阿武隈と共に水雷戦隊の要だったからな」


龍驤「出撃で活躍しとったのは川内やけど、阿武隈は遠征も頑張ってくれとったしな」


提督「二人とも短期間の間に居なくなってしまったのはな…」

提督「天城が帰ったのも中々の痛手だった。だが彼女こそ気持ちを慮るべきだった」


龍驤「天提督の為に……彼の愛した海を守るために…」


提督「ここに居ることが答えでは無い艦娘も居るだろう。それはこれからも増えていくと思っている」


龍驤「でも実際皆んな居らへんようになったら困らへん?」


提督「大丈夫だ。そこをなんとかするのが俺の仕事なんだ」


龍驤「無茶だけはやめてな?ウチには司令官が…」


提督「龍驤…そういうのは止めるんじゃなかったのか?」


龍驤「う……」


提督「お互いに依存し過ぎないようにすれば、心が壊れにくくなるんだろう?」


龍驤「せやけど……ウチにはやっぱり…」


提督「俺も龍驤の事は好きだ。それがお互いに分かっていれば十分さ」


龍驤「…うん」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

最上「今日時雨はどこに居るんだっけ?最近は村雨が移った鎮守府によく遊びに行ってるって聞いたけど…」


最上「どうしようかな、僕も行ってみようかな」


最上「時雨…喜んでくれたらいいんだけど……」


夕立「おい」


最上「夕立……!」


夕立「クズ重巡。何をするつもりだった?」


最上「ゆ…夕立には関係ないじゃないか……」


夕立「時雨を殺しておいて良く言えるな」


最上「違う!殺したのは僕じゃない!」


夕立「お前が時雨を連れ出すから時雨は殺された」

最上「あの事故は組織が悪いんだ!」


夕立「お前脳みそ腐ったっぽい?クズ重巡が連れ出さなかったら時雨は事故に遭ってないっぽい」


最上「う……」


夕立「お前は時雨の所に行かせない」


最上「……」


夕立「文句があるならここで殺してやるっぽい」


最上「文句だなんて…」


夕立「脅しじゃないっぽい。夕立は民間人も殺してるっぽい」


最上「正気かい!?」


夕立「…お前だけは許せないっぽい」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

白露「夕立、それ以上はいけないよ」ガシッ


春雨「夕立姉さん…」ガシッ


夕立「くそっ!離せ!!」


時雨「最上、夕立がごめんね」


最上「時雨……」


白露「こら!暴れないで!」


夕立「ぬぁぁぁぁーー!」

時雨「最上とは話さないといけないと思ってたから…今日はいい機会だからちゃんと話そう」


最上「時雨が話したいっていうなら僕は…」


夕立「春雨!!どさくさに紛れて胸を触るなっぽい!」


春雨「えへ、えへへへへ……柔らか…」むにゅ


白露「一旦仕切り直しだね。ちゃんと冷静に話し合おう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

全て一緒は再安価です

下1~3高コンマ お願いします

ーー足りないもの鎮守府


朝霜「仕切り直しでここに連れてくんなよ」


白露「だってここには村雨もいるし」


村雨「居るのは居るけど…」


龍驤「頼むから暴れるのだけはやめてな?」


春雨「それを止める為にここに来たんです。これだけ特務艦に囲まれれば夕立姉さんも暴れることはありません」


夕立「チッ……」

時雨「最上にはどこから話そうかな…」


最上「その事なんだけど…実は幹部さんから少し聞いてるんだ」


白露「時雨の脳が誰に盗まれたかも知ってるの?」


最上「うん…」


春雨「そうだったんですか…」


朝霜「なら話しは終わりだろ?最上は特に悪くねぇだろ」


夕立「ふざけるな!クズ重巡が時雨を連れ出したからあんな事になった!」


村雨「それは違うわ。民間人を巻き込んだ組織が悪いのよ」


夕立「違う!絶対に最上が悪い!」


朝霜「こりゃ一生話しが終わんねぇな」


白露「なんとかできたらいいんだけど…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

朝霜「お前はあくまで最上が悪いって言うんだな」


夕立「当然っぽい!」


朝霜「最上の何が悪い?」


夕立「時雨を鎮守府の外に出した!大人しくしてれば良かった!」


時雨「ごめん夕立…先に誘ったのは僕なんだ」


夕立「ぐ……!」


朝霜「最上の何が悪い?」


夕立「…すぐに帰らなかった!用事が済んだら鎮守府に帰ればよかった!」


時雨「それも僕が悪いかな。途中で寝ちゃいそうになって…」


夕立「あぁぁぁぁ!!」

朝霜「最上の何が悪い?」


夕立「部外者は口を挟むな!」


朝霜「おいおい困ったらそれか?そんなんだから民間人も殺すんだろ」


夕立「黙れ!早霜がそこにいる!」


朝霜「ひぎっ!!」ビクンッ


夕立「早霜早霜早霜!!」


朝霜「は、ひ…!ぃぎ……!」ガタガタ


龍驤「大丈夫や朝霜。ここには早霜はおらんよ」ギュッ


村雨「最低よ夕立…」


夕立「うるさい!全部最上が悪いっぽい!」

最上「夕立…ごめん」


夕立「あぁ!?」


最上「夕立は僕と時雨の関係を黙ってたのにも怒ってるんだよね。本当にごめん」


時雨「それは僕からも謝るよ。でも当時は言える状況じゃなかった」


最上「秘密にしてたのもごめん。時雨を事故に巻き込んでしまってごめん」


最上「僕が悪かった事は全て謝る。だから…夕立には許して欲しい。勝手な言い分かもしれないけど…」


夕立「安価」


下1~3高コンマ 夕立の台詞や行動などを

夕立「許せる訳があるか!」ヒュッ


白露「させないよ」ガシッ


春雨「うふふ…」ガシッ


村雨「落ち着きなさい。最上を殴っても何も解決しないわ」


時雨「最上、僕の後ろに隠れて」


最上「……」


時雨「早く、三人でも抑えるのはギリギリみたいなんだ」


最上「僕を殴って気がすむなら…いくらでも殴ってくれていいよ」


夕立「なめるな!!」

夕立「夕立の気持ちも知らないで好き勝手に言いやがって!お前だけは…!」ガタガタ


白露「う…力……強っ…!」


春雨「朝霜さんは…」


村雨「…無理そうね」


朝霜「はひ…ひ……ひ…っ!」


龍驤「すまんウチも無理や。朝霜から離れられへん」


時雨「…じゃあ僕も夕立を抑えるよ」スッ


最上「ごめん…全部僕が悪いんだ……」

時雨「違うよ、悪いのは組織なんだって言ってるじゃないか」


最上「……」


夕立「違う!クズ重巡が全部…………」


夕立「早霜……?」


朝霜「ぎぃぃ…!」


龍驤「おい夕立!朝霜を苦しめるのもいい加減にせぇ!今関係ないやろ!」


村雨「龍驤さん!前!」


龍驤「あ…………?」


早霜「うふふふふふふ……」

白露「どうやってここまで入ってきたの?」


春雨「まさか憲兵さんを…」


早霜「違うわ…私には新しいお仲間ができたのよ」


時雨「前よりも厄介になってる感じだね」


最上「何が起こって…?」


夕立「…何しに来たっぽい」


早霜「あら…貴女が私の名前を呼んだんでしょう?何度もね…」

早霜「今日は泣き虫姉さんは置いといて…色々試してみたいことがあったのよ」


春雨「私達が目的ですね…」


早霜「こんなに特務艦がいっぱい…うふふふ…」


白露「皆んな気を付けて、簡単にはいかないよ」


夕立「わかった…最上の代わりにコイツを殺してやるっぽい!」ガバッ


村雨「夕立!一人で先行しないで!」


時雨「数の理はある。冷静に対処しよう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

リスポーンのラグがちょっと難しいです

再安価 下1~3高コンマ お願いします

大和(早霜さん、その鎮守府に手を出すのは時機ではないと言った筈ですが)


早霜(あら、朝霜には好き勝手にして良いんでしょ?)


大和(はい、それはお約束しました)


早霜(今ここに居るのは朝霜のお仲間。この鎮守府に危害を加えるつもりは無いわよ)


大和(屁理屈にしか聞こえませんが…今日の所は見逃してあげます)


早霜(うふふふ…感謝するわ)

夕立「なに独り言を言ってる!」ブンッ


早霜「そんなの当たらないわね~」


白露「春雨、村雨!そっち囲んで!」


春雨「はい…」


村雨「こっちは任せ…うぐ!?」ドスッ


早霜「いいわねこれ、結構使えるわ」


時雨「何か重りみたいなのが浮いてる?」


夕立「…違う。透明な糸か何かで操ってるんだ」


早霜「これはただの糸じゃないわ。頑丈で…とっても切れるのよ?」スーーッ


白露「長さが変……」


春雨「まさか…既に誰かに巻き付けてあるとか…」


早霜「うふふふふ…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

早霜「春雨ちゃん……お、お、あ、た、り」クイッ


夕立「あ"……」ブシュッ


白露「夕立!!」


早霜「あら…四肢と胴体を切り離したつもりだったのに。使い慣れるまでまだ足りないわね」


村雨「よくも…!」


時雨「戦うのはあと!夕立の手当てを先に!」


春雨「腕と脚は大丈夫……でも…お腹が……」


夕立「げぼ……げ…ぇ……」


最上「内臓が……」

早霜「うーん皮膚と骨が切れただけで終わっちゃったのね。ということは手首の返しが足りなかった…」


夕立「お…まえ……!」


時雨「動いちゃダメだ!内臓がはみ出してるんだよ!」


春雨「血も止まらない…!」


早霜「さて…次は姉さんね」


朝霜「い……!!」


龍驤「大丈夫や、ウチが守る」


早霜「あら…なら先に貴女からやっちゃうわよ?」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

「伏せろっ!!」


龍驤「……!」ガバッ


ガシャーン!


早霜「どこから声がっ…………」グチャ


早霜「…………」ドサッ


時雨「早霜の上半身が吹き飛んだ…」


早霜「……」スゥゥゥ


白露「消えた…」


春雨「リスポーン地点に戻りましたね…」

漣「大丈夫か!」


龍驤「助かったで重巡棲姫…」


村雨「今のって何?曲がってこっちに飛んできたみたいだけど…」


時雨「深海棲艦の魚雷だよね」


漣「そうだ、若干だがホーミング性能がある。窓の外から血が噴き出すのが見えたから慌てて撃ったが…部屋を壊してすまない」


龍驤「そんなん気にせんでええ。さっきのがなかったら助かってなかったかもしれん…」


朝霜「ぶ……ぁ…」ブクブク


白露「朝霜は泡を吹いて気絶してる…」

龍驤「朝霜は後でもええ。それより夕立が先や」


夕立「あ"ぁぁああ"ぁ…!!」ドロ…


春雨「血が…止まりません……」


村雨「傷口を塞がないと!」


時雨「夕立、しっかりして!」


夕立「こ…んな……死…ねるか…!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

最上「血が足りないなら僕のを使って!いくらでも使っていいから!」


夕立「言ったな…」


最上「え!?」


夕立「ぐぁ」ぐちゃ


最上「う……!!」


時雨「最上!」


白露「最上の手首に噛み付いて血を吸ってる…」


春雨「手首はまずいです…このままだと二人とも…」


村雨「このまま地下まで運ぶしかないわ!」

夕立「ぁぐ…」ジュルジュル


龍驤「ほんまに血を吸っとんか…」


村雨「龍驤さん!朝霜も連れて行くわ!」


龍驤「う…わかった。頼むで」


最上「これで…少しでも……」フラッ


時雨「最上!」


春雨「顔が真っ青…どれだけ吸ってるの?」


白露「早く!二人とも助からなくなるから!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー地下、隔離室


先生「……」


時雨「夕立は無事なの!?」


春雨「手術するって言ってたのに…こんなに早く出てくるってことは…」


白露「縁起でもないこと言っちゃダメ!」


先生「大丈夫ですよ、夕立さんは手術の必要はありません」


村雨「あれだけ大きな怪我だったのに?」


先生「その怪我が…塞がっていたんです」


龍驤「腹切られて内臓出とったのに?」


先生「信じられませんが……そういうことなんです」

時雨「じゃあ最上は!?」


先生「最上さんは以前大量に血を抜かれたことがあったようですね。そのお陰か血液が作られる速度が普通より早いんです」


先生「最上さんの手首の傷は塞ぎました。二人とも大事には至っていません」


春雨「良かった……」


先生「それと朝霜さんも処置はしておきました。龍驤さんはできれば側に居てあげて下さい」


龍驤「よっしゃ、ほなウチは朝霜のとこにおる。後は任せたで村雨」


村雨「了解よ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

夕立「クソ……!また早霜にやられた!!」


夕立「特務艦でも無い…あんな奴に!!」


最上「夕立…騒ぐと…傷口に響くよ…」


夕立「うるさ…!いいいいぃっ……!!」グググッ


最上「ほら…今は大人しくしてないと…」


夕立「お前に…指図されたくない……」


最上「ごめん…でも今早霜に挑んでも…負けるだけだよ…」


夕立「あぁ!?……ったぁ…!!」

最上「とにかく…怪我を治すのが…先だよ…」


夕立「ぐっ…う……!」


最上「今は…寝てようよ…」


夕立「クソ…クソクソクソ……!!」


最上「薄っすら涙が……そんなに悔しかったんだね…」

ーー某所


早霜「最後…どんな攻撃が当たったのかしら?全く見えなかったわ」


早霜「しゃがめと言われて龍驤がしゃがんだ…つまりあの鎮守府に居た誰かね」


早霜「まだ私の知らないものがある…うふふふふ…」


早霜「朝霜以外に楽し…」ズバッ


大和「……」ギラッ


早霜「……」


早霜「……何よ、突然首を落とすなんてびっくりするじゃない」


大和「大和との約束を破るからです」


早霜「あら破ってないわ。あの鎮守府には手出ししてないわよ?」

早霜「夕立はあの鎮守府所属ではないのは知ってるでしょう?」


大和「龍驤をどうするつもりでしたか?」


早霜「ああ…あれはこういうことがしたかったのよ」シュッ


大和「……」


カラーン


早霜「…ね?」


大和「大和を避けて後ろに重りを飛ばしたんですか」


早霜「これなら目の前に居ない相手でも攻撃できるわ」


大和「…成功するとは限りません」


早霜「そうね…事実夕立を仕留め損なったもの」

早霜「あんなミスはもう無いように練習しないと。また傀儡を貸してくれない?」


大和「いくらでもあります。好きに使って下さい」


早霜「うふふ…そうするわねぇ」


大和「…傀儡の生産も安定して行えるようになりました。これで戦争は終わることは当分ありません」


大和「戦争を終わらせない為の第三勢力…老幹部さんは素晴らしいことを思いつきました」


大和「ここにいる大半の人間はお金目的でしょう。ですが役に立ってくれるなら関係ありません」


大和「早霜さんから入手したデータを使って傀儡の強化。それに新たな能力を開発…やることはまだまだあります」


大和「一度始まった戦争は簡単には終わらせるわけにはいかないんですよ」


ーー

今日はここまでです


コメントなどあればお願いします

乙です
朝霜と夕立の仲悪すぎる掛け合い変な魅力ある
ブギー早霜さんは世界の敵を相手してて下さいお願いします

ーー

白露「白露達にお話ってなに?」


春雨「誰か当てがってくれるんですか?」


時雨「春雨はそればっかりだよね…」


龍驤「白露らがここに来てくれたのはガングートの護衛としてや。あの時はほんまに助かったで」


白露「任務は忠実に遂行しないとね!」


春雨「夕立姉さんは半分嫌々でしたけどね」


時雨「それがどうかしたの?」


龍驤「うん…助けてもらった側が言うことや無いんやけど……うぅん…」

龍驤「…ガングートの出産が終わっても村雨はここに残ってくれた。それもウチらはかなり助かってる」


白露「村雨は私達の中でいっちばん頭が良いもんね!」


龍驤「ほんでな…正式に残ってくれたのは村雨だけやんか……」


時雨「……なるほど、言いたいことは分かったかな」


龍驤「村雨がここに着任してから、キミら…しょっちゅう遊びに来るやん…」


春雨「はい…ここには可愛い子がいっぱいいますから…」ジュルッ


龍驤「あのな…ちょっち……来るの控えて欲しいねん…」

龍驤「色々あってウチらの鎮守府は戦力が減った。これからまた減るかもしれんねん」


龍驤「人数が減った影響で皆んなの出番が増えた。休みも減ってしもうたねん」


龍驤「そんな中でな……キミらの相手してる余裕無いねん…」


龍驤「白露は特務艦やから出撃はしてもらえるけど、春雨と時雨は無理や。夕立はその気は無い」


龍驤「特にな…春雨は悪影響しか無いねん……」


龍驤「春雨を見かけたら逃げる…せっかくの休みがそれで潰れてしまった子もおる」


龍驤「特務艦にこんな事言える立場ちゃうけど……」スッ


時雨「ちょ、ちょっと……」


龍驤「お願いします……ウチらをおちょくるだけやったら…もう…来やんといて下さい……」


龍驤「ウチは司令官とここの艦娘の事が大好きなんです……皆んなを守りたいんです…」


龍驤「どうか…よろしくお願いします……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

春雨「なら戦力になれるばオッケーですよね?」


龍驤「それは……」


春雨「こう見えて練度は高いんですよ?ねぇ白露姉さん」


白露「春雨は元特務艦だしね。実力は十分だよ」


時雨「そうなると僕は無理かな…」


春雨「ここにはレ級も重巡棲姫もいるじゃないですか。龍驤さんは差別するんですか?」


龍驤「あ……ぅ………」


春雨「貴女が……差別を…?」

白露「春雨、それまでだよ」


春雨「はぁい…」


白露「ごめんね龍驤さん。そこまで追い詰めたなんて思ってなかったの」


龍驤「違うねん…助けてもらっといて文句言う…ウチが悪いんよ……」


時雨「確かに僕達も甘え過ぎたね。ずっとバラバラでやっと再開できて嬉しかったんだ」


龍驤「ごめんなさいごめんなさい……」ぐすっ


白露「泣かないで龍驤さん。その気持ちは私達も分かるよ」

淫ピ自重

時雨「でも僕達が居なくなると戦力は低いままだよね?やっぱりここに移る方向になるのかな?」


白露「うーん……春雨がなぁ」


春雨(そういえばカタワの人とはやったこと無いんですよね…)ジュルッ


時雨「…泣いてる龍驤さんを見て興奮してるんだもん」


白露「それは白露達がなんとかするしかないかもね。とにかく乗りかかった船だし、この鎮守府を助けてあげよう」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

龍驤
皐月も昔ははっちゃけてたよな…どうやって春雨を落ち着かせるかききにいこか…

ーー

提督「白露と春雨の戦果は凄いな」


村雨「春雨も真面目にやればこれくらいはやってくれるわよ」


提督「特務艦だったのは伊達では無いか…」


村雨「白露は言わずもがなでしょ?夕立に匹敵するくらい強いんだもの」


提督「そうだな……」

村雨「夕立もここに所属してって言ったんだけど、朝霜が居るから難しいかもしれないわね」


提督「いや、白露と春雨でこれだけ活躍してくれるなら無理には必要ない」


村雨「確かに、空母一隻に軽巡二隻くらいの穴なら、白露達で十分補えるわね」


提督「だが問題は春雨だ。今は大人しいようだが…」


村雨「そこは私達も十分気をつけてるわ」


提督「本当に頼むぞ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

白露型会議(春雨抜き)提督入
提督「そもそも春雨が、その、好色なのは原因があるのか?」

ーー


村雨「春雨は今出撃中よ。会議をするなら今しかないわ」


夕立「なんで夕立も…」


時雨「治療してもらったんだし少しくらい協力してよ」


夕立「時雨が言うなら…ぽい」


白露「春雨以外の全員が揃ったし始めようか」


提督「その前に聞いていいか?そもそも春雨が、その……好色なのは原因があるのか?」


夕立「特にないっぽい。春雨はずっと頭の中がピンクっぽい」

時雨「ほんとにずっとだよね。思春期の男子中学生くらい興奮してるしさ」


白露「そもそも特務艦を目指したのも合法的に艦娘を襲う為なんだもん」


村雨「そりゃあ私達も廃れた仲だったわよ?でも春雨程じゃないわ」


夕立「我慢しろって言われたらできるし、空気も読むっぽい」


提督「春雨は我慢もできないのか…」


白露「絶対無理。私達が保証するよ」

提督「春雨はどうすれば良い?」


時雨「……去勢?」


村雨「冗談抜きでそれしか無いかもしれないわね」


白露「ここの鎮守府には手を出しちゃダメって言っても聞くわけないし」


夕立「やっぱり春雨はここに置くのは無理っぽい」


村雨「そうなるのかしら…」


白露「でも白露達が見てないとその内一般人まで襲っちゃうよ」


提督「それだけはダメだ。危険から守る艦娘が危害を加えてはならない」

夕立「じゃあ対策があるっぽい?」


白露「……」


時雨「どうしよう、去勢くらいしか良い方法がないよ」


村雨「女の子に去勢って……しかも姉妹艦に…」


提督「…俺としては皆んなに被害が出てからでは遅いと考えている」


夕立「へぇ、少しはマシな考えができるようになったっぽい」

村雨「…あらもうこんな時間。春雨が帰ってきちゃうわね」


時雨「なら一旦ここまでだね。次までに各自案を考えておこう」


夕立「……村雨、もう出撃は終わってるはずっぽい。さっき帰投したような物音がしてたっぽい」


村雨「え?」


時雨「でも春雨の姿は無いよ?」


夕立「今までの春雨を考えろっぽい。一度興味を持ったらどんな手段を使ってでもモノにするのが春雨っぽい」


村雨「興味を持ったもの…」


時雨「そういえば泣いてる龍驤さんを見て舌舐めずりしてたような…」


提督「……龍驤!!」ガタッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

BLで気絶するような春雨じゃありません。この春雨なら男同士で仲良くしてても間に入ります


再安価下1~3高コンマ お願いします

ーー

朝霜「またアイツであたいは気絶…あんなんじゃ駄目だよな…」


龍驤「大丈夫や、立ち直りは早くなってるで」


朝霜「それじゃダメなんだよ……こんなんじゃあたいはパパもママも守れねぇ…」


龍驤「なに言うてんねん、朝霜を守るのはウチらや。子どもに守られとってどないすんねん」


朝霜「ママ……」ギュッ


龍驤「よしよし、朝霜はええ子やで」

提督「龍驤!!」バターン!


龍驤「そんなに慌ててどないしたんよ?」


提督「良かった、無事か……」


朝霜「パパ…?」


提督「春雨が出撃から帰ってるはずなんだが姿が見えなくてな…」


龍驤「それで心配してウチの所来てくれたんやね。やっぱりキミは優しいわ」


朝霜「うん…パパの子どもで…幸せ……」


提督「朝霜……」


龍驤「こっちは平気やで。春雨は他の所におるから探してき」


提督「…わかった」

ーー

駆逐棲姫「やっぱりお前とは他人の気がしないな」


春雨「本当ですね」


駆逐棲姫「見ればみるほど私だ」


春雨「顔のパーツも私です…」


駆逐棲姫「不思議だな」


春雨「不思議ですねぇ…」


駆逐棲姫、春雨「「うーーん……」」

駆逐棲姫「お前が私に興奮しないのは自分の姿だからか?」


春雨「どうなんでしょう?オカズが無いときは自分の写真で自家発電してますけど」


駆逐棲姫「お前……」


春雨「でも何故か貴女では興奮できない…不思議ですね」


駆逐棲姫「そうだお姉ちゃんから聞いたぞ、お前はここの艦娘を襲おうとしてるらしいな」


春雨「襲うだなんてとんでもありません。仲良くなりたいだけです」


駆逐棲姫「その方法が問題なんだ。頭の中は性行為しか無いのか?」


春雨「九割くらいはその事でいっぱいですね」


駆逐棲姫「正気かコイツ」

駆逐棲姫「ここには色々な事情を持ってる艦娘がいる。自重しろ」


春雨「無理です」


駆逐棲姫「即答するな!」


春雨「だってあんなに気持ちいいこと我慢なんてできません」


駆逐棲姫「お前な…」


春雨「頃合いを見計らってここの艦娘は…うふふふ…」


駆逐棲姫「提督、コイツはどうにかしないといけないぞ…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

エ○ゲとかである貞操帯型の常設淫具で発散させるようなの作ってもらう

駆逐棲姫「じゃあそうなったきっかけは何なんだ? 生まれたときから知ってましたって事はないだろう」


春雨「きっかけ……」


駆逐棲姫「そうだ。何かあったはずだ」


春雨「あぁ……そうです。私は一度沈みかけたんです」


春雨「まだ私が弱かった頃、撤退命令が出たのに通信機器の調子が悪くて誤ってそのまま進軍してしまったんです」


春雨「私もその時の仲間も損傷が酷かったんです。でも命令も無しに帰るわけにはいかなかった」


駆逐棲姫「む……?」

春雨「そして私は進軍中に被弾。轟沈してしまいました」


駆逐棲姫「なんだと?」


春雨「ですが応急修理要員を積んでいたので轟沈することは無く、そこで通信が入って帰投したんです」


駆逐棲姫「沈みかけたというのはそういうことか」


春雨「はい……それから私はおかしくなったんです。寝ても覚めてもエッチのことばっかり…」


春雨「そうだ、なんで忘れてたんだろう……今貴女に話すまでこの事を忘れてました」


駆逐棲姫「……」

やっぱり轟沈は精神に悪い(弥生卯月見つつ)

駆逐棲姫「…私の話を少ししよう。私は元々この姿ではなかった」


駆逐棲姫「そこら中にいるイ級なんかと同じだった。だがある日突然この姿になったんだ」


駆逐棲姫「そうだ、その日…海面から何かが沈んできて……」


春雨「……それが私?」


駆逐棲姫「…分からない。その前後の記憶が無い」


春雨「もしそうだとするなら…私達は姉妹でしょうか?」


駆逐棲姫「どうなんだろうな…」


春雨「貴女と私が似てるのは、それが原因だったかもしれませんね」


駆逐棲姫「そうだな……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

そしておそらく春雨は未だに死にかけ続けているのかもしれないと考えるクキ
それを提督達に話してみる

>>531

ーー

提督「春雨は未だに死にかけている…」


駆逐棲姫「私の仮説はそこまで間違えてないと思う。人間も疲れてくると性欲が高まるんだろう?」


駆逐棲姫「本人の意思に反して体が反応したりとか。提督が龍驤の下着を嗅いで右手を動かしているのもそれが原因だろう?」


提督「……その事は龍驤には言うなよ」


駆逐棲姫「もう言った」


提督「…………そうか」


駆逐棲姫「下着を使ったのは龍驤の体を気遣ったからだ。だが提督の下半身が既に興奮していたのは疲れぎ原因だ」


提督「そうだ…とは言い切れないな」

駆逐棲姫「春雨は精密検査はしてないのか?」


提督「どうだ…特務艦だった頃はしてないだろうが…」


駆逐棲姫「なら霞や千歳に頼んでいますやってみろ。私が言った通りかもしれない」


提督「…わかった。春雨にはすぐに検査をさせよう」


駆逐棲姫「それが原因なら春雨の頭がピンクなのも説明がつく」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

霞「血液検査の結果は異常無しね」


千歳「次は脳波や体の内側について調べましょう」


春雨「……」ジュルッ


霞「なにに興奮したの!?」


春雨「機械姦……」ゾクゾク


霞「無いから!普通の簡易装置で測るだけよ!」


千歳「これで異常無しは流石にねぇ…」

千歳「前に艤装を展開した時に大破判定が出てた時があったのよね?」


春雨「はい…一瞬だけですが大破になって、すぐに正常に戻ったんです」


霞「じゃあ体のどこかが悪い可能性はあるわね」


千歳「とにかく今は調べるしか無いわね」


春雨「あぁ…そんな……」ゾクゾク


霞「大人しくしてなさいって!もう!」

ーー

春雨「どうでしたか?私の頭の中を覗いてみて…」


霞「ねぇ…」


千歳「これって…」


春雨「あぁそんな……ジロジロ見られると…」ビクビク


霞「…春雨、アンタやっぱりおかしいわ」


春雨「え?」


千歳「脳波がおかしいんです」


春雨「え、え?」


霞「こんな数値みたことないわよ…」

千歳「春雨ちゃんはアドレナリンって知ってる?」


春雨「ええ…運動した時とかに出る物質ですよね?」


霞「正確には脳内に分泌されるホルモンよ。貴女の頭の中でそれが常に出続けてるの」


春雨「常に…」


千歳「他にもドーパミンやセロトニンも…大量に分泌されてるわ」


霞「貴女が常に興奮してるのはこの影響ね。間違いないわ」


春雨「私……」


千歳「過去に轟沈から応急修理要員で戻った影響かもしれないわね。そこからホルモンを調整する器官がおかしくなった」


霞「原因がわかればこっちのものよ。早速貴女には薬を飲んでもらうわ」


春雨「え、ええ……?」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

今の状態が当たり前になってて改善するという事に怖さを覚えてしまう春雨を姉の包容力で宥める白露

ーー

白露「提督!春雨の治療って順調なんだってね!」


提督「そうらしいな…」


時雨「まさか本当に頭がおかしかっただなんてね」


白露「血液検査や健康診断じゃ脳波は計らないから、異常に気付かなかったなんて…」


提督「原因がわかれば霞なら治せる。今は大分マシになったようだな」


時雨「年中発情からエッチ大好き程度にまで下がったかな」


白露「女の子がエッチ大好きっていうのもどうかと思うけど、今までより全然マシだから」

提督「霞によるとまだ症状は改善するらしい。ホルモンの値は正常近くまで下げれるそうだ」


時雨「凄い……」


白露「提督、やっぱり貴方は本物なんだね」


提督「どういうことだ?」


白露「はっきり言ってさ、白露達は春雨のこと諦めてたんだよ。もうアレは治らないって」


時雨「気持ちいいことは嫌いじゃないから、春雨とはそれなりに付き合おうって思ってたんだ」


白露「この際だから言うけど、最初から春雨はここで引き取ってもらうつもりだったんだ」


時雨「もう僕達じゃ手に負えなかったんだよ」


提督「……そうか」

白露「白露は特務艦だから提督は逆らえない。まぁ龍驤さんに泣かれた時は流石にちょっと…って思ったけど」


提督「…村雨が残ってくれたのは春雨を残す為か」


時雨「そうだよ」


白露「村雨は大本営でバリバリの頭脳派なんだよ?こんな所に置いとけるわけないじゃん」


提督「……」


時雨「ちょっと姉さん」


白露「この人はもう建前は良いの。貴女も分かってるでしょ?」

白露「…ありがとう。私達が匙を投げた春雨をまさか治すだなんて想像も付かなかった」


白露「そしては貴方達を騙していたことを謝らせて。本当にごめんなさい」


時雨「…ごめんなさい。僕からも謝るよ」


提督「……」


白露「提督が怒るのは分かるよ。龍驤さんを泣かせちゃったのがまずかったよね」


提督「…龍驤は真剣に悩んでいたんだ。この鎮守府と…仲間の為に……」


白露「本当にごめん。だからこれからは白露達は貴方の為に頑張る」


時雨「僕もできることがあるなら全力で手伝うよ」


提督「……あぁ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

春雨「私…私……」


龍驤「大丈夫やで」


春雨「頭がおかしかった…正常じゃなかった…ずっと……あの時から…」


龍驤「昔の事はええ。今これからの事を考えよな」


春雨「こうやって冷静になることが無かったから…なれなかった……」


春雨「私が今までやってきた事って……犯罪…」


春雨「私…私…!!」


龍驤「大丈夫やから、な?」

白露「春雨…」ガチャ


春雨「白露姉さん…」


白露「今までごめんね…」ギュッ


春雨「そんな…なんで姉さんが謝るんですか…」


白露「貴女は知らないだろうけど…私は謝らなきゃいけないの」


春雨「私……」


白露「…龍驤さん、提督にはもう話したけど貴女にも謝らないといけないの」


龍驤「ええよ……大体分かるから。でも今は春雨を慰めたって」


春雨「姉さん……!」


ーー

こうなりました


コメントなどあればお願いします

ーー

提督「春雨は落ち着いてくれたようだな」


龍驤「流石は元特務艦なだけあるわ。メンタル面も鍛えられとる」


提督「朝霜のようにトラウマを持つ特務艦もいるが、基本的に精神面も強いということだな」


龍驤「実力だけやなくて精神力も大事か。まぁ特務艦やった頃の春雨は頭の中はどピンクやったけどな…」


提督「頭に怪我でもしない限り脳波を測る機会はそうそう無い。今まで気付かなかったのも無理はないだろう」


龍驤「せやから白露らも放置するしか無かった。しかしちゃんと調べたろうとは思わんかったんかな」

提督「白露は特務艦だ。立場もあったんだろう」


龍驤「妹艦がしょうもない理由で特務艦の権利を剥奪。それに触れて欲しくないから黙っとく…」


提督「春雨も被害者なんだ。俺達でよく面倒を見てやろう」


龍驤「落ち込んでなくても構ってあげたりとか、話を聞いたるだけで大分違うからね」


提督「そういうことだな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

漣「漣への想いを書き留めたノートを使い切ってしまった…」


漣「漣についてならいくらでも言葉が出てくる。無限に書けるかもしれない」


漣「だがどれだけ書いても漣には伝わる事は無い……」


漣「これが虚しさ……なんという虚無感だろうか…」


漣「漣……会いたい…もう一度話しをして……お前に謝りたい…」


漣「お前の精神は富士が連れて行ってしまった。もう戻ってこないかもしれない」


漣「精神の休息が数年で済む保証は無い。この体が朽ちるまで帰ってこない可能性もあるんだ」

漣「富士に会いたいと伝えても漣はまだ休んでいる途中だと言われればおしまいだ」


漣「他に方法は……」


漣「日進………朝潮の霊を降ろした日進ならできるんじゃないか?」


漣「降霊術は恐ろしく体力を使うらしい。だが漣はまだ死んではいないはずだ」


漣「連絡先は分かる……相談だけでもしてみるか」


漣「頼む……少しだけでいいんだ…」ピピピッ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

日進『魂が彼岸に無い限り降ろすのは無理じゃ」


漣「やはりそうか…」


日進『できたとしてもこちらの言葉を届けるくらいじゃの』


漣「それならできるのか?」


日進『じゃが届く保証も無いのぅ。それを確認する方法か無いんじゃけぇ』


漣「そう……か…」


日進『力になれんで申し訳ないけぇ』


漣「いや…無理を言った私が悪いんだ……」

日進『じゃが何か力になれるかもしれん。ちょうど朝潮の月命日でそっちに行く予定だったけぇ、その時に話せばええ』


漣「そうだったか…」


日進『わざわざ月命日を供養してやってくれとは、そっちの提督は余程朝潮の事が気に入っとったみたいじゃの』


漣「提督の場合は後悔だろう。朝潮を死なせてしまったのは自分のせいだと思っている」


日進『ほぅか……ほな続きはそっちに行った時にまた話すけぇ』


漣「了解した」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーーー

S朝潮『司令官…どうして私を拒絶したんですか……』


S朝潮『あの女…龍驤さんは司令官を裏切っていたんです……』


S朝潮『だったら私を受け入れてくれても良かったじゃないですか……』


S朝潮『貴方に抱かれていれば…私は自分で死を選ぶことはしなかった…』


S朝潮『司令官のせいで私は……』


S朝潮『貴方を好きにな……』

ーー

提督「う……夢…いや…朝潮が俺に語りかけてきたのか…」


提督「すまない……俺は龍驤が裏切っていたのは知っていたんだ…」


提督「朝潮を抱いて……俺に依存させることもできた…だが……できなかった…」


提督「俺は朝潮の全てを背負える自信が無かったんだ……」


提督「あの時は龍驤と漣と…朝霜のことで精一杯だった……」


提督「…俺のせいなんだ。朝潮は俺のせいで死を選んだ……」


提督「すまない…本当にすまない………」


提督「また明日……ちゃんと謝るからな…」

ーー翌日

日進「今日は朝潮の何回目かの月命日じゃ。供養はいつも通りでええけ?」


提督「その前に少しいいか…?」


日進「何かするんかぇ?」


提督「朝潮に謝りたいんだ…」


日進「…提督、ちゃんと寝とるんか?体調が悪そうじゃ」


提督「俺の事はいい……朝潮にちゃんと…」


日進「……好きにし。わしが見とく」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

提督「朝潮……俺が全部悪かったんだ………」


提督「絶望から救えなかった……希望を抱かせてやれなかった…」


提督「どうやって償えばいいか分からない……」


提督「朝潮…朝潮…………!」


朝霜「いい加減にしろ!!」


提督「朝霜……」


朝霜「司令は悪くねぇんだよ!!それなのになんで謝り続けてたんだ!」


提督「違う、俺のせいなんだ…俺が朝潮を背負う勇気が無かったから…」


朝霜「そんなの関係ねぇ!あそこで死ぬ奴は他のどっかで死んでた!!」


提督「違う、違うんだ…………」

提督「朝潮は救いの手を伸ばしていた…その手を俺は受け取れなかった……」


朝霜「いつまで死んだ奴の事でウジウジしてんだ!司令には龍驤さんがいるだろ!」


提督「龍驤……」


朝霜「お前はここの提督だ!艦娘なんて死んで当然なんだよ!」


朝霜「死んだ奴の事で後悔してる暇があるなら明日を見ろ!未来を見ろ!」


朝霜「司令はあたいのパパになってくれんだろ!?」


朝霜「なぁ…悲しむのはいいんだよ……でもよ、朝潮が死んだのとパパは何も関係ねぇんだ…」


朝霜「司令……頼むよ…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

日進「…すまんで秘書艦さん」スッ


提督「……っ」バッシーン


日進「お前は朝潮がなにを言ってたのか忘れたんかっ!!」


日進「朝潮は幸せやった言うてた!お前が朝潮を勝手に不幸にしとるんじゃ!!」


提督「俺が……」


日進「お前は朝潮はやない!朝潮の気持ちなんか分かってたまるか!!」


日進「死人に口なしじゃ言うて後悔を押し付けるな!!」


提督「そんなつもりは……」


日進「やっとることはそういうことなんじゃ!!」

日進「秘書艦さん、朝潮の骨はあんたが持っとき」


龍驤「ウチが?」


日進「そうじゃ、このままじゃこの男は骨にしがみついて一生後悔しちょる。ちゃんとするまであんたが預かっとくんや」


龍驤「わかった……そうするで」


提督「朝潮……俺が…」


日進「優しさもここまでいくとただのエゴじゃ。朝潮も喜ばん」


朝霜「司令……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

日進「全く、あの提督は……!」


漣「かなりイラついているな」


日進「わしの親しい人で提督と同じようなのがおったんじゃけ。そいつを見てるようで腹が立ってきたんじゃ!」


漣「だからあんなに凄い剣幕だったんだな」


日進「朝潮が可哀想なのもあった。ほんまにあの提督は……!」


漣「お前が怒るのは分かるがこれからは私の相談だ」


日進「わかっちょる、そこは切り替えていく」

日進「あれから考えたけど漣には声は届かん。彼岸にも此岸にもおらん状況やと考えられる」


漣「そうなのか……」


日進「わしが言えるのはいつ帰ってきてもええように準備しときってことだけじゃの」


漣「……わかった。わざわざすまなかった」


日進「力になれんですまんが…そもそも富士に頼むのはどうなんじゃ?」


漣「休息が必要だと言って漣を連れて行ったんだ…」


日進「何も会わせろって言わんでもええ。伝言を伝えられへんかやってみたらどうじゃ?」


漣「伝言…漣にメッセージを……」


日進「あんたの相談やったらいつでも受けたる。気軽に連絡してきぃな」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーーーー

富士『漣に伝言…いいわ、伝えてあげる』


漣『そうか、助かるぞ』


富士『でもすぐに私から伝えるとは約束できないわよ?』


漣『それでも構わない』


富士『そう…じゃあ貴女からのメッセージを受け取るわ』


漣『私は……う……』


富士(伝えたい事に対しての言葉が出てこないのね)

漣『…すまなかった、ごめんなさい。お前は悪くなかったんだ』


漣『それと寂しい、会いたい………』


漣『漣……ぃ……』ポロポロ


富士『…深海棲艦が泣く所なんて滅多に見れないわ』


漣『当然だ……私達の世界で悲しむなど…いい的になるだけ……』


富士『そうね、貴女達は明日生き延びれるかも分からない世界で生きてきた。悲しむ余裕なんて無い』


漣『ぐ……ぐぅぅぅ……!!』

漣『…………待っていると…』グスッ


漣『私はいつまでも…待っていると伝えてくれ……』


富士『もちろんよ』


漣『頼む……私の漣に…』


漣『う…あ……あぁぁ……』


富士『貴女の心が、不安定になってしまった。ここまでみたいね』


漣『あ…ぁぁぁぁぁ………』


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

富士『漣……今の貴女はとても帰ることはできない。心が渇ききってしまっているの』


『……』


富士『ただの艦娘に私がこれだけ構うのは特別なのよ?』


『……』


富士『…今のあの子の言葉は貴女にも届いたみたいね』


『……』ツーー


富士『あの深海棲艦の言葉は渇いた貴女の心への雫になった。心を潤すにはまだ程遠いけど、渇ききった心には染みたはずよ』


『う…………』

ーー

漣「……」ガバッ


漣「枕が濡れている…現実でも泣いていたのか」


漣「……こんな事じゃダメだ。漣が帰ってきた時に笑われる」


漣「私はこの体を守る義務がある。落ち込んでなんていられないんだ」


漣「悲しむ…この感情は深海に居たころは無かった。私も幸せになったということだ」


漣「さぁ…執務室に行こう。確か昨日は提督が朝潮の事について取り乱していたな」


漣「こういう時に漣なら提督の様子を見に行くだろう。なら私もそうしてみるべきだ」


下1~3高コンマ 執務室や提督の様子などを

ーー執務室


提督「……」


漣「なんだ提督、まだ落ち込んでいたのか」


提督「…放っておいてくれ」


漣「龍驤も村雨も居ないということは秘書艦を断った、一人で仕事をしたいということだ。だがそういう訳にはいかない」


提督「……」


漣「こういう時漣なら全力で煽るだろう。メシウマ…か?」


提督「…使い所の違うネットスラング」


漣「そうだそうだ。漣ならそれで場を和ませようとする」


提督「……重巡棲姫もなんだな。ここには居ない存在が…」


漣「何を言っている。漣は私の心の中に居るんだ」

漣「提督はお前が心の中で作り出した朝潮に苦しんでいるだけだ。朝潮は幸せだったと死んでいった。それで良いじゃないか」


提督「……頭では分かっている。だが心の中では納得できていない」


漣「本当にお前は面倒くさいな」


提督「……」


漣「そうだここには誰も居ない。漣の体でも抱くか?それとも生やしてショタプレイでもしてやろうか、ん?」


提督「安価」


下1~3高コンマ 提督の台詞や行動などを

提督「それは遠慮しておく…だが今の、漣っぽかったな……」


漣「そうだろう?漣がいつ帰ってきても違和感無いようにしておかないとな」


提督「…そういうことか」


漣「提督もそうだぞ。もし朝潮が昨日からの様子を見ていたらどうする?」


提督「……そうか」


漣「肉体や精神が無くなったからと言ってそれは別れでは無いんだ」


提督「漣の言う通りかもしれないな…」


漣「そうだぞご…ご主人様……」


提督「…無理なしなくていいぞ」


漣「キタコレ……」


ーー

遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いします

ーー料亭竜宮

伊26「お姉ちゃん、鎮守府は今大変みたいだって」


伊19「阿武隈さんとかが抜けたってイクもゴーヤから聞いたの」


伊26「代わりに特務艦が着任したんだけど、あんまり雰囲気は良くないんだって」


伊19「特務艦なんて自分のことしか考えてないの。きっと提督を利用するだけなの」


伊26「提督は優しいから利用されるのに気付いても何も言えないもんね…」


伊19「優しさだけじゃダメなの。時には厳しさ必要なの」

伊26「やっぱり戻った方がいいのかな…」


伊19「まだ無理なの。髪の毛もストレスで白いままなの」


伊26「でも…このままじゃ一生このままだよ…」


伊19「イクはニムのお姉ちゃんとして守る義務があるの。絶対帰さないの!」


伊26「お姉ちゃん……」


伊19「ニムはイクが守るの。絶対に守るの!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

伊58「そういう押し付けがましい判断は軋轢のもとでちよ」


伊19「ゴーヤ…!」


伊26「今日はお仕事はいいの…?」


伊58「今日は緊急の定休日でち」


伊26「それって私達の為に……」


伊58「ニムにイクも支度しろでち。さっさと出発するでちよ」


伊19「どこに連れていくつもりなの?」


伊58「鎮守府に決まってるでち。心配しなくても女将さんからは許可をもらったでち」


伊26「お姉ちゃん……」


伊19「……」

ーー

伊26「ねぇゴーヤちゃん…」


伊58「そこの歩く18禁みたいに黙って着いてこいでち」


伊19「……ちゃんと服着てるの」


伊58「バレーボール胸に二つ付けてる奴が何言ってるんでち」


伊19「そんなにおっきく無いの……」


伊26「…ふふ」


伊19「ニム?」


伊26「こういう会話…懐かしいなって」


伊58「そうでちね。そもそも会うの自体が久しぶりでち」


伊26「ニムのせいでごめんね…」


伊58「謝らなくてもいいでちよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ザァァァァァァァァァ…


伊19「さっきまで晴れてたのに!なんで急に雨が降るの!」


伊26「天気予報だと雨なんか言ってなかったのに…」


伊58「ゴーヤもびしゃびしゃでち…」


伊19「着替えてなんか持ってきてないの、これじゃあどこにも行けないの」


伊58「着替えはないでちけど、別のものならあるでちよ」


伊26「着替えじゃない?」


伊58「見たらすぐに分かるでちよ」

伊19「なんでスク水なんか持ってるの!」


伊58「機能美に溢れる提督指定の水着はいつでも持ってるでち」スッ


伊26「三人分持ってるだなんて…」


伊58「どうするでち?このままびしょびしょのまま歩くでち?それともトイレかどこかでこれに着替えるでちか?」


伊19「う……」


伊26「仕方ないよお姉ちゃん…」


伊58「さっさと着替えて鎮守府に向かうでちよ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

H幹部「ちょっとアンタ達!なにやってんの!」


伊58「誰でちかあのオカマ」


伊26「お店の常連さんじゃないよね」


伊19「ややこしそうなのは無視するに限るのね」


H幹部「土砂降りの中スク水で歩く集団の方がおかしいわよ!」


伊58「うるさいでちね……」

朧「すいません、もしかして龍驤さんの鎮守府の所の伊58さんですか?」


伊58「誰でち」


朧「朧です。漣ちゃんにお世話になってた…」


伊58「漣はもう居ないでちよ」


朧「知ってます、重巡棲姫さんが漣ちゃんの体を動かしてるんですよね」


伊58「……本当に知り合いでちか」


朧「はい。今は漣ちゃんの中に居る重巡棲姫さんに話しを聞きに行こうとしてたんです」


H幹部「これでこっちが怪しくないって分かったでしょ、とにかく乗って!」

ーー車内


伊26「ありがとうございます…」


伊19「タオルまで貸してくれてありがとうなのね」


朧「提督の車が丁度五人乗りで良かったですね」


H幹部「男遊びできるように小さい車はやめといて良かったわ」


伊58「コイツ本物でち……」


伊19「乗せてもらってるのに失礼なのね」

H幹部「それで貴女達は何しに行こうとしてたの?まさかあの提督、龍驤ちゃん以外と…」


伊58「ノータリンにこの二人を会わせに行く途中だったんでち。そしたらこの雨にやられたんでち」


朧「だからってスク水で…」


伊58「これしか着替えが無かったんでち」


H幹部「だとしてもよ。そこの白髪の彼女なんて胸がはみ出してるわ」


伊19「ニムはイクより大っきくなってるのね」


伊26「うう……」


朧「そんな格好で歩くなんて危ないですよ。運良く私達が通りかからなかったらどうなってたか分かりません」


伊58「そういう時は海に逃げたらいいんでちよ」


H幹部「そう簡単には無理よ。いざという時に体が動かないかもしれないわよ?」


伊26「そうだね…乗せてくれて本当にありがとうございます」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

伊58「しかしオネエの提督なんて秘書艦も大変でちね」


朧「そんな事ありません」


伊19「ほんとなの?色々と苦労が多そうなの…」


朧「大丈夫ですよ、提督は大事な恋人ですから」


伊26「ごぶぁ!」


H幹部「ちょっと!あたしの車汚さないで!」


伊58「オネエと付き合う……?じゃあ朧って生えて……」


伊19「……」スススッ


漣「車の中じゃ逃げ場はありませんよ」

伊19「コイツやばいの!イク達を犯すつもりなの!」


伊58「やっぱり…」


朧「冗談です…ってやっぱりって何ですか?生えてるように見えるんですか?」


伊26「ひ……」


伊19「ニムが……!ゴーヤ!逃げるのね!!」


伊58「は!?」


伊19「ニムはイクが守るの!!」ガチャッ


伊26「あ…」

H幹部「走ってる車から飛び降りらなんて、あの子達なに考えてるの!?」


朧「提督!早く車を止めて下さい!」


伊58「いくらニムの為とはいえ…あれはやり過ぎでち…」


H幹部「あそこまでいくと過保護を超えてるわ!」


朧「早く助けないと!私のせいで……!」


伊58「朧は悪くないでちよ。これを機にイクはニムから離れないといけないでちね」


H幹部「冷静に語ってないで貴女は少しくらい焦りなさい!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

伊19「ここまで来たら大丈夫なの…」


伊26「お…姉ちゃ……」


伊19「ニム、どうかしたの?」


伊26「ちょっと、足……挫いちゃったみたいで…」


伊19「そんな…!また守れなかった……ニムが傷付いて…」


伊26「骨は大丈夫だから、少し休めば楽になるよ。だからちょっと休憩しよ?」


伊19「ごめんなの…イクはお姉ちゃん失格なの……」

伊26「さっきから何ぶつぶつ言ってるのお姉ちゃん?」


伊19「…今度こそニムを守ってみせるの」


伊26「え?」


伊19「ここからなら走っても着くの。ニム、後はイクに任せるの!」スッ


伊26「私を背負っていくの!?ニム軽くないよ!?」


伊19「これくらい平気なの!鎮守府までちょっと我慢しててなの!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


伊19「ニム…寒くないの……?」


伊26「上着をかけてもらったから大丈夫だけどお姉ちゃんが…」


伊19「平気なの……」


伊26「…ねぇ、やっぱり降りるよ」


伊19「その足で……歩かせるわけにはいかないの…」


伊26「お姉ちゃん……」


伊19「ひ……ひぃ………」

伊19(雨が…………体力を削られるの…)


伊19(せめて晴れてたらこんな事にならなかったのに…)


伊19「う……」グラッ


伊26「お姉ちゃんどうしたの!?」


伊19「へ…平気なの……足…滑りかけただけ…」


伊26「やっぱり私降りるよ!だから止まって!」


伊19「ニムは…イクが守る……」フラフラ


伊26「お姉ちゃん…!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

伊58「いい加減にしろでち、この乳女」


伊19「……そこまで…おっぱい無いの……」


伊58「ノータリンの車は龍驤さん用に改造されてるから全員乗れんでち。イクは先に隼鷹さんのバイクに乗って帰れでち」


隼鷹「居た!こっちこっち~!」


伊19「……」


伊58「しがみ付く体力は残ってるでちね?」


伊26「お姉ちゃんは先に帰って。ニムは大丈夫だから!」


伊19「……わかったの」

ーー足りないもの鎮守府


提督「確かに俺のせいで伊26を傷付けしまった。全ては俺のせいだ」


龍驤(ウチのせいでもあるんやけど…司令官は全部自分が悪いって言うんよな…)


提督「伊26の事を心配して過保護になるのは分かる。だが今日のはやり過ぎだな?」


伊19「その通りなの…イクが庇ったからっていっても走ってる車から飛び降りるなんて正気じゃないの」


提督「そういうことだ」


伊19「冷静になればあんな事はしなかったの。でもニムが危険な目に遭いそうになってるって考えたらじっとしてられなかったの」


提督「伊26を思う気持ちは素晴らしいと思う。だが時と場合によっては伊19が伊26を傷付けることになるんだぞ?」


伊19「よーく…わかったの」

提督「バーテンダーから話しは聞いた。伊58はここに二人を連れてくるつもりだったらしいな」


提督「少し休んだら執務室まで来てくれ、そこで話そう」


伊19「待って、ニムは…」


龍驤「心配せんでもええよ、足の治療は終わっとる」


伊19「よかったの……」


提督「そうだな…雨が止むまではゆっくりしてるといい。急ぐ必要は無いんだ」


伊19「ん……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ザァァァァァァァァァ…


伊19「雨の音が聞こえる…………」


伊19「まだ、止みそうに無いの……」


伊19「雨を見ると…あの時のニムを思い出すの……」


伊19「イムヤが血を吐いてまで出撃しようとしたのを止めて……提督もやっとマシになったと思ったら、ニムが倒れたの」


伊19「その時…外は土砂降りだったの」


伊19「錯乱したあと動かなくなって……本気で…死んじゃったと思ったの…」

伊19「ニムの綺麗な栗色の髪が真っ白になって…もう出撃は無理なんじゃないかって言われて……目の前が真っ白になったの」


伊19「あの時は明日の事で必死でニムの様子がおかしい事に気付けなかった。こんなんじゃお姉ちゃん失格なの」


伊19「もうあんな思いはしたくない…だからニムには必要以上に構ってしまう」


伊19「過保護なのはわかってるの。でも……ニムは死にかけたの」


伊19「…本当は提督と龍驤さんの事はまだ許せてないの。でもイクは二人を責める資格は無いの」


伊19「もしかして…ニムは鎮守府に戻ってきたいの……?」


伊19「でもイクが二人をまだ許せてないから…ニムが気を使って……?」


伊19「もしそうならお姉ちゃん失格どころじゃないの…ただの我儘なの…」


ザァァァァァァァァァ…


伊19「雨……やまないの…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

伊8「具合はどう?」ガチャ


伊19「はっちゃん…ゴーヤ…」


伊58「見るからに良さそうじゃないでち」


伊19「うん…今悩んでたとこなの…」


伊8「その悩みは私達では力になれませんか?」


伊19「うん…これはイクとニムの話なの……イクが気持ちをわかってないから…」ぶつぶつ


伊8「大分キてますね。千歳さんに相談しますか?」ヒソヒソ


伊58「千歳に相談すればイクは良くなるでち。でもそれじゃ解決しないんでちよ」

伊58「ニム、入ってくるでち」


伊26「お姉ちゃん……」キイッ


伊19「ニム…」


伊58「後は二人で好きなだけ話せでち」


伊8「そういうことですか。分かりました」


伊58「ニム、ゴーヤ。二人の話は誰も聞いてないでち。だから本音の中の本音で話せでち」


伊19「ニムと…本音で……」


伊8「一時間くらいしたら、また様子を見にきますね」ガチャ


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

伊26「私がおかしくなってから…お姉ちゃんはずっとニムの事守ってくれたよね。正直嬉しかった、いつもありがとう」


伊19「やめて…イクは妹一人守れないダメな姉なの……」


伊26「そんな事言うなら私はダメ妹だね?」


伊19「ニム……」


伊26「今度は私にもお姉ちゃんを守らせて?ニムはもう大丈夫!……のはず」


伊19「やっぱり…心配なの……」


伊26「今大変なのはお姉ちゃんの方なんだよ?この後千歳さんがカウンセリングするって」


伊26「そうなったらお姉ちゃん大変だよね~?」


伊19「うぅ……」

伊26「料亭のお仕事はできてもその状態じゃあな~」


伊19「ねぇニム、千歳さんにはうまく言い訳…」


伊26「しないよ」


伊19「そんな…」


伊26「女将さんにはニムが言っておくからお姉ちゃんは好きなだけここで休んでてね!」


伊19「イクだけが先に戻ってくることになるなんて…」


伊26「そうそうそう!荷物は持ってきてあげるからね!」


伊19「でも…ニムが嬉しそうならそれでいいの」


ーー

遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いします

ーー


呂500「ちゃんと寝てますかって」


伊19「寝てるの……」


呂500「ならよかったですって!」


伊168「龍驤さんに次いで鬱二号なんだから、大人しくしてなさいよ」


伊19「龍驤さんよりは軽いの!」


呂500「それでも鬱は鬱ですって」


伊19「うぅ…!」

伊168「確かに龍驤さんよりは軽いみたいね。料亭の仕事には支障無かったんでしょ?」


呂500「でもニムの事になったら鬱ってましたって」


伊19「うるさいのぉ…!」


伊168「はいはい、もう出て行くからイクは寝てなさい」


呂500「イムヤもリハビリ頑張りましょうって!」


伊168「そうね…イクの鬱と私のリハビリどっちが早く治るか競争する?」


伊19「…勝つ自信が無いからやめとくの」


呂500「いつになく弱気ですって」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー


村雨「私は様子を見にきただけよ。そんなに睨まないで」


伊19「……」


村雨「貴女達のことは聞いてるわ。龍驤さんが怪我をして提督がああなった時に潜水艦の皆んなが頑張ったのよね」


伊19「……」


村雨「ニムちゃんなんかその時の過出撃が原因で…」


伊19「ニムの事を軽々しく言うななの」


村雨「そんなつもりは無かったわ。何か気に障ったのならごめんなさい」

伊19「村雨の事は聞いてるの。春雨を押し付けるためだけに着任したの」


村雨「……」


伊19「そんな奴は信用できないの。早くここから出て行って欲しいの」


村雨「…言い訳はしないわ。でもここの提督に春雨は治してもらった。本当に感謝してるのよ」


伊19「当たり前なの。イク達が命をかけて守ろうとした人なの、ただの人間じゃないの」


村雨「……」


伊19「悪いけど村雨とは話す気は無いの。ここに居ても時間の無駄なの」


村雨「…そう。じゃあ失礼させてもらうわね」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

村雨「この鎮守府に来た理由もあるけど、まだまだ私達は余所者なのね」


村雨「どうすれば受け入れてもらえるのかしら?秘書艦で頑張るだけじゃ足りないのよね」


村雨「特務艦の権力を使えば全員私には逆らうことはできない。でもそんな事をすれば逆効果よね」


村雨「それは最終手段だけど、使うしかないのかしら…」


村雨「特務艦なのにこんな事で悩むなんて……何年振りかしら」


村雨「普通なら特務艦には敬語で話すのよ?ここの艦娘は何を考えてるのかしら…」

村雨「そうか、朝霜のせいね。彼女は提督と龍驤さんの子どもだなんて訳の分からないこと言ってるから特務艦はそういうものだって思っちゃったのよ」


村雨「一度ビシッと注意してあげた方が良いかもしれないわね。特務艦はそういう緩いものじゃない」


村雨「一部の限られた艦娘だけが特務艦になれるの。ここに居る子達では一生無理」


村雨「そうね、まずはその辺を分からせてあげるのが優先ね。朝霜が特殊で私は違う」


村雨「そうすれば私の事も受け入れてくれるはず…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

村雨「夕立もそう思うでしょ?」
夕立「(目そらし)」

朧「聞いてましたよ村雨殿」


村雨「貴女は…ええっと…」


朧「H幹部の秘書艦です」


村雨「そうそう、幹部組の会合で会ったことがあったわよね」


朧「それ以外で朧の事を覚えてないんですか?」


村雨「ええ…でもそんなに怒らなくてもいいんじゃないかしら?」


朧「怒ってはいません。本当に朧の事を覚えてなかったんですね?」


村雨「だからそうだって…」


朧「朧の見た目、特徴ありますよね」


村雨「あ……」

朧「私は他の朧とは違います。大事な人に髪を結って貰うために髪を伸ばしてるんです」


朧「それに本を読みすぎて目が悪いです。この眼鏡は外せません。こんな特徴のある朧を覚えてなかったんですね?」


村雨「……」


朧「貴女は人を役職でしか見ていないんです。私の提督がどんな派閥でどんな活動をしてるかは覚えてますね?」


村雨「そう…ね」


朧「特務艦としては正しいかもしれません。でも貴女はここでは受け入れられません」


朧「ここがどんな鎮守府だか本当に分かってますか?」


村雨「だからまず特務艦がどんなのかを分かってもらおうとしたのよ…」


朧「なるほど、自分で理解しようとはしてないんですね」

朝霜「村雨、お前の負けだ」


村雨「朝霜…そもそも貴女が特務艦の価値を落としたのが原因よ」


朝霜「特務艦の価値ってなんだ?」


村雨「え?」


朝霜「艦娘の前で踏ん反り返るのが偉いのか?提督に頭を下げさせるのが偉いのか?」


村雨「なによそれ、屁理屈じゃない。貴女も特務艦でしょ」


朝霜「ならあたいはここの全員に特務艦がどれだけ偉いか説教したのか?あぁ?」


村雨「なら朝霜は特務艦じゃなくてもいいのね。大本営にはそう報告するわよ」


朝霜「はぁ…やっぱりお前分かってねぇよ」


朧「いかにも現場を知らない制服組な台詞です」


村雨「何よ…」

朝霜「権利をもらったからってお前が偉くなったんじゃねぇ。お前はただの駆逐艦だ」


朧「特務艦はそんな事をする為に存在してるんじゃないんです」


朝霜「あたいはここの全員と司令を守る為に力も権力も使ってる。お前は何の為に特務艦になった?」


村雨「私は…」


朧「三回」


村雨「え?」


朧「貴女が伊19さんの寝てる部屋からこの食堂までにあることを三回できました」


朝霜「なんだと思う?」


村雨「……」


朝霜「分からねぇんじゃ一生無理だな」


朧「朧も無理だと思います」

朝霜「お情けだ、答えを教えてやる。ここの艦娘がそれぞれ違うとこで困ってたんだよ」


朧「その中には龍驤さんも居ましたよ。遠目でしたけど義足を忘れて地面を這ってたのが見えました」


朝霜「お前は無視したんじゃねぇ、目に入らなかったんだ」


朧「そこが問題なんです」


朝霜「お前は自分のことしか考えてねぇ」


朧「その困っていた艦娘さんは別の人が助けてあげました。でも村雨さんの方が早く助けてあげられてましたよ」


朝霜「しょうがねぇよな、目に入ってねぇもんな!」


村雨「私は……」

朝霜「おい、周りを見てみな」


「「…………」」


村雨「な、なに……よ…」


朧「白い目で見られて当然です」


朝霜「ここは足りないもんを補い合いながら生活してんだ。だからあたいもここでは素で生活できる」


朧「村雨殿はここに着任する資格が無いかもしれませんね」


村雨「貴女…!」


朝霜「あたいも否定しねぇぜ。そもそもお前が来た目的も差別丸出しなんだよ」


朧「姉妹艦の処理だなんて、普通じゃありません」


朝霜「……もうお前いらねぇよ。春雨は面倒見てやるから消えろ」


村雨「安価」


下1~3高コンマ 村雨の台詞やその他起こったことなどを

あなた達に何が分かるって言うの!
考えても考えても助けられない、答えにたどり着けない、どうしようもできない
そんな目にあってないから分かったような口をきけるのよ!

村雨「消えろとまで言われて黙って帰る訳無いじゃない。いいわ、私の本気を見せてあげる」


朧「なにをするつもりなんですか?」


村雨「一人一人をよく観察して何が必要かをリストアップしていけば良いのよ。頭脳派の私ならすぐ覚えらるわ」


朝霜「はぁ…お前本当にバカだな」


村雨「朝霜に言われても全く悔しくないわ。貴女と私の差は知ってるでしょう?」


朝霜「そういうことを言ってたら一生無理だな」

朧「村雨殿は本当にそれで全てカバーできると思ってるんですか?」


村雨「できるわ。義足が無いならおぶってあげればいいし、車椅子が壊れたなら代わりに…」


朧「精神的なものはどうしますか?」


村雨「それも何を言っちゃいけないとか何を考えさせちゃいけないのかをまとめれば良いのよ」


朧「なるほど」


村雨「わかってくれたわよね?これくらいなんでも無いのよ」


朧「やはり村雨殿はバカですね」


村雨「……」

朧「例えば村雨殿は目の前で苦しんでいる暁を見て、まずリストを見るんですね」


村雨「そうは…」


朧「過呼吸になってる電を発見してもまずその紙クズを頼る」


村雨「貴女……」


朧「私達の言ってることが理解できないならここに居る資格は無いと思います」


朝霜「戦力も秘書艦もどうとでもなるんだよ。自分はここに必要だと勝手に思ってんじゃねぇ」


村雨「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

村雨が言い返そうとするが「はいストップ」と白露が止めに入る

ーースナック謎の村雨嬢


隼鷹「今日はあたしの奢りだ、好きなだけ飲みな!」


村雨「はぁぁぁ……」


明石「あの…私バーテンダーとかやったことありません…」


隼鷹「雰囲気で良いんだって!適当に酒入れればさぁ~!」


明石「えぇ…」


隼鷹「それにここはスナックだから明石はママさん!バーテンダーじゃないって!」


明石「ママになる事はまだしてません…!!」


隼鷹「は?何の話?」


明石「あ!い、いえ……」


隼鷹「ま、なんでもいいけどさ。とにかく適当に入れて!」

隼鷹「朝霜も朧もずけずけ言い過ぎだしさ、あんま気にすんなよ~」


村雨「……」


隼鷹「それにあたしらは村雨が特務艦だから相談してたわけじゃねぇぞ。特務艦ってやろうと思えばここなんてすぐ思い通りにできるだろ?そうしないってことはあんたもここ好きだからだ」


村雨「……そうよ。ここに居たいと思ったのは本当よ」


明石「じゃあなんで…あんな事……」


村雨「そうすることしか知らないの。私には安息できる場所なんて無かった。ずっと前を見ることしかしてこなかった」


隼鷹「それはあたしらもだぜ。前も向いてないなんてとんでもない!」


村雨「いや、あの…そうじゃなくて……」

明石「言いたいこと…分かります…出世とか、そういうことですよね…」


村雨「…そうね。そういう表現が近いわ」


隼鷹「どっちでも一緒だよ~要は自分でその道を選んだんだろ?」


村雨「…えぇ」


隼鷹「あたし達は村雨にとって一歩も満たないペースで歩いてる。でもちゃんと前に進んでるんだぜ~」


明石「たまに…戻るときもあります…」


隼鷹「その時はその時さぁ~!ここなら困ってなくても救いの手が伸びてくるからなぁー!」


村雨「……素敵ね」


隼鷹「当たり前だろ?提督がそういう鎮守府にしたんだよ!」


明石「提督には…感謝しかありません…」


村雨「感謝…そんな言葉どれくらい口にしてないのかしら?忘れる所だったわ……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

村雨「今まで私は自分の事を考えて生きてきた……当たり前のことよね」


村雨「他人のことだけ考えてるならそれはただのお人好し。それじゃあ生き残れない」


村雨「でも他人のことだけを見る必要もないし、ずっと自分を中心に考える必要も無い」


村雨「言うのは簡単だけど……難しいわ」


村雨「私は今まで自分以外の事は目に入らなかった。道に落ちてる小石なんか普通注目しない」


村雨「自分の歩く道に邪魔なら小石は蹴飛ばしたりすれば良い。それだけだったのよ」

村雨「この鎮守府では違う。私の常識が通用しない」


村雨「小石も石。どんなに小さい石でもそれを一つ一つ丁寧に拾い上げる」


村雨「それがガラスより脆く、摘めば崩れてしまいそうな石でも決して傷付かないように拾う」


村雨「私がやってきたことの真逆……それ以上ね…」


村雨「こうなるまでに提督も傷付いた。心が壊れるくらいに疲弊した」


村雨「それでも彼は小石を拾うことを諦めなかった…」

ポタ…ポタ…


村雨「泣いてるの…私が……」


村雨「同情の涙?感動したから?」


村雨「……分からない。でも心が震えているのは分かる」


村雨「ここの艦娘達がやってることは、私にもできるのかしら?」


村雨「できないわね………」


村雨「できるように…なりたいな……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

村雨「涙……きれいなだけならいいのに…今の私には…悲しすぎるのよ……」


村雨「もっと早く…この鎮守府の事を知りたかった。もっと早くここに来たかった」


村雨「もう……無理ね…私には小石を拾うことはできない…」


村雨「ならせめて邪魔にならないように…この道からは外れましょう」


村雨「ここはまだ舗装もされてない荒い大地…でもきっと将来…綺麗な道になってるでしょうね…」


村雨「……提督に報告に行きましょう」

ーー執務室


提督「ここから出ていく…」


龍驤「村雨は特務艦や、こっちに拒否権は無い。でもそんな急に…」


村雨「ごめんなさい…この鎮守府は私には綺麗過ぎるの……」


村雨「私はこの鎮守府で居られる程綺麗じゃない…汚れ切ってしまったの」


提督「そんな事はない」


村雨「いいの、自分で分かってるから」


龍驤「そうか……」


村雨「春雨の事、お願いするわ…って貴女達なら言わなくても分かってくれるわよね」


村雨「貴方達の活躍…陰ながら応援してるわ。どうか挫けないで頑張って」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

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春雨「村雨姉さんが私に対して悪いって思っているなら…行かないで」と泣き崩れる

時雨「そうやって決めつけて型にはめるからだめなんだよ」


村雨「…二人とも来てたのね」


白露「朝霜に話を聞いてね。こんなことだと思ったよ」


村雨「朝霜が…」


白露「提督ごめんね、言い方は悪いけどここには綺麗じゃない艦娘だって居たよ」


時雨「殺人に窃盗に浮気…いや、男遊びかな?」


龍驤「……」


白露「でもここじゃそんなの関係ないんだよ。村雨だってここに居る資格はあるんだよ!」


村雨「無いわよ……」

村雨「ここの皆んなは綺麗過ぎるの…私は混ざれない……」


時雨「村雨はどう思ってるの?村雨はどうしたいの?」


村雨「……」


白露「確かに簡単には混ざれないかもしれない。けどそれは村雨の意思じゃない」


時雨「村雨がどうしたいのか、それを聞きたいな」


白露「ねぇ村雨、貴女はどうしたいの?」


村雨「安価」


下1~3高コンマ 村雨の台詞などを

村雨「離れたくない…春雨ともここの皆んなとも離れたくない!」


村雨「仲間じゃなくてもいいから……ここに居たいよぉ…!!」


時雨「決まりだね」


白露「提督、愚妹をどうか宜しくお願いします」


提督「…あぁ」


龍驤「村雨はウチらの事を分かってくれたみたいやね」


時雨「村雨はずっと正義を信じてきた。でもそれだけじゃいけないんだって気付いてくれて嬉しいよ」


白露「私はそれを知ってて捨てた。でも村雨は知らなかった。それが救いだったかな」


龍驤「一緒に頑張ろな、村雨」


村雨「はい…………!」


ーー

愛ってなんなんだ、正義ってなんなんだ


コメントなどあればお願いします

ーー

清霜「今日は飛鷹さんとデートの約束してた日だけど、やっぱりやめといた方が良いよね…」


清霜「天城さん達が帰った影響で艦隊は忙しいし、予備戦力はできるだけ居た方が良いもんね」


清霜「白露さん達がここに来てくれたのは良いけどまだ連携を取れるまでは仲良くなれてない。そうなると元々居たメンバーで頑張るしかないんだ」


清霜「楽しみにしてただろう飛鷹さんには悪いけど…うん、やっぱり次にしようって言いに行こう」


清霜「白露さん達と仲良くなって、前みたいに余裕が出てきてからでも遅くないからね!」


清霜「そうと決まれば早速飛鷹さんのとこに……」

飛鷹「清霜」


清霜「飛鷹さん!ちょうどそっちに行こうとして…あれ?なんで制服のままなの?」


飛鷹「良かった、まだ着替えて無かったわね。そのままの服装で来て」


清霜「え、ええ?清霜は今日のデート…断る…」


飛鷹「清霜、行くわよ」


清霜「あ……はい…」


清霜(なんだろう…いつもみたいに挙動不審じゃなくて、こんなにしっかりしてるなんて。何かあるのかな……?)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー墓地


清霜「このお墓が…」


飛鷹「私と仲の良かった子どものお墓よ。ここで眠っているの」


清霜「そっか…」


飛鷹「今日はこの子の命日なのよ」


清霜「あ…だから制服で」


飛鷹「退院したら私の出撃した姿も見に来るって行ってたのよ。それは無理だから合同演習の時に見に来てねって……」


飛鷹「この子との約束……何も守れなかった。一緒に星も見れなかったし、この姿も見せられなかった」


清霜「で…でも清霜と飛鷹さんで流れ星を見た時にあの子の声を聞いたんだよね?」

飛鷹「ええ……ありがとうって言ってくれた。でも生きてる時には一緒に見れなかった」


清霜「……」


飛鷹「ありがとう清霜、私のわがままに付き合ってくれて」


清霜「ううん、そんな事無いよ…」


飛鷹「…清霜はもう帰っていいわ」


清霜「え?」


飛鷹「私はこれからやることがあるの」


清霜「何をするつもりなの?」


飛鷹「言えない……言いたくないというべきかしら」


清霜「ダメだよそんなこと!」

飛鷹「安心して、悪いことじゃないわ。ただ…清霜を巻き込みたくないの」


清霜「じゃあなんでここまで着いてこさせたのさ!本当は清霜に着いてきて欲しいんでしょ!」


飛鷹「……」


清霜「本当に巻き込みたくないなら鎮守府から清霜を出さなかった!ここまで連れ来る必要は無かったでしょ!」


飛鷹「……」


清霜「ここまで来たら何がなんでも着いていくから!絶対帰らない!」


飛鷹「安価」


下1~3高コンマ 飛鷹の台詞や行動などを

飛鷹「この子の親も今日はここに来るだろうから……」


清霜「その子って清霜に似てるんだよね」


飛鷹「喋り方や雰囲気は違うけど、見た目はそっくりよ」


清霜「いいよ、その親御さんに清霜も会う!」


飛鷹「ただ会うんじゃないんだけど…そうよね、ここまで呼んだんだもの。もう少し私の側に居て」

ーー

清霜「これからどこに行くの?」


飛鷹「あの子が亡くなった病院よ」


清霜「何をしに行くの?」


飛鷹「……」


清霜「飛鷹さん?」


飛鷹「あの病院を訴えるの」


清霜「え…!!」


飛鷹「あの子が亡くなったのは病院のせいなのよ」


清霜「ちょっと待って!あの子は深海棲艦の襲撃で病院の電源がやられて、手術中に亡くなったんでしょ!?」


飛鷹「私もそう聞いてた。だからどうしようもないって諦めてたのよ」

飛鷹「病院には非常用電源も無かった。だからあの子はどうやっても助からなかった」


飛鷹「でもそうじゃなかった。あの時には仮設だけど非常用の電源が一基あったの」


飛鷹「その電源があれば一人くらい手術を続けることが可能だったの」


清霜「…でも無理だったんでしょ?仮設だったから手術をできるくらいの電力も供給できなかった。だからあの子は助からなかったんだよ」


飛鷹「清霜、あの時手術をしてたのはあの子だけじゃないのよ」


清霜「……!!」

飛鷹「襲撃があった時にあの子以外に手術をしたっていう記録には残って無かった。いえ…消したんでしょうね」


清霜「じゃああの子は…助かる可能性もあった?」


飛鷹「…そうよ。あの子は病院の都合で殺されたのよ」


清霜「……」


飛鷹「もう一人は誰でどんな手術をしていたかまでは分からない。でも記録を消したということは明るみで出たらまずいということ」


清霜「証拠はあるの…?」


飛鷹「ガンビアベイに動いてもらったわ」


清霜「……」


飛鷹「あの子は何故死ななければならなかったのか。命を助けるはずの病院が命を天秤にかけたのよ」


飛鷹「私はそれが許せない……!!あの子はまだ生きたがってた!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

清霜「非常用電源がないって言い張るってそれは義務違反じゃないの?」


飛鷹「非常用電源はちゃんとあったのよ。でもそこが深海棲艦の襲撃で壊されたの」


清霜「あ、そっか…」


飛鷹「だから最初は諦めてたの。あの子はどうやっても助かることは無かったって」


飛鷹「でもガンビアベイの調べでメインとは別に仮設電源があることがわかった。襲撃があった時にも動く状態だったのも分かったのよ!!」


清霜「じゃあやっぱり…」


飛鷹「あの子は殺された!!」

飛鷹「いずれにせよ病院には説明責任がある。なぜ他の手術の記録を無くしたのか、なぜあの子ではない方を助けたのか!」


清霜「それは…」


飛鷹「絶対に許せない……」ぶつぶつ


清霜(飛鷹さんの目…よくない目をしてる。感情が偏ってるんだ)


清霜(でも清霜にはどうしようもできない…もしかしたらニュースになるような事かもしれないよね)


清霜(お願い飛鷹さん…変なことは考えないで)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー病院

担当者「手術記録はないですよ。この病院は開設してからまだ一年も経ってないんですから」


飛鷹「ふざけてるんじゃないわよぉ!!」


担当者「何もふざけてませんが?」


飛鷹「あんたねぇ…!」


清霜「飛鷹さん、これ以上騒ぐと病院の迷惑になっちゃうよ」


飛鷹「でも!」


清霜「もし警察でも呼ばれたらこっちが不利だよ」ボソッ


飛鷹「ぐ……!!」


担当者「深海棲艦からの攻撃で被害を受けて、立て直す中で経営者が代わったんです。その時に病院の名前も変わったんですよ」


担当者「ですので攻撃を受ける以前の事は何も分かりません。先生方もほぼ全員あの頃からは代わってます」


飛鷹「……」

ーー

清霜「病院の名前も経営者も先生も代わってるならもう無理だよ…」


飛鷹「……」


清霜「飛鷹さん、どうしようもないことに固執するよりこれからの事を考えよ?」


飛鷹「……」


清霜「ね……飛鷹さん。今日なら清霜のこと好きにしていいよ」


飛鷹「……」


清霜「あの子のこと、忘れさせてあげる。だから飛鷹さん、前を向いていこ…?」


飛鷹「安価」


下1~3高コンマ 飛鷹の台詞や行動などを

ーーホテル


清霜「飛鷹さん……ここなら誰も見てないよ」


飛鷹「……」


清霜「この部屋には清霜と飛鷹さんの二人っきり。誰にも邪魔されない」


飛鷹「……」


清霜「いいよ…飛鷹さん」


飛鷹「清霜…………」


清霜「こっちにおいで、飛鷹さん」

飛鷹「ううぅうぅぅぅぅ……!!」


清霜「清霜の胸ならいくらでも貸してあげる」


飛鷹「わあぁぁぁぁ……!」


清霜「大丈夫だよ飛鷹さん…」ギュッ


飛鷹「ひぃ………うっ……」


清霜「飛鷹さんは何も悪くないの。自分を責めないで。あの子が亡くなったのは飛鷹さんのせいじゃない」


清霜「…本当にあの子を病院が見殺しにしたんならきっとバチが当たる。因果応報はあるんだよ」


清霜「飛鷹さん…前を向いて行こう。そうするのが一番あの子が喜んでくれると思うな」


清霜「辛いなら一緒に頑張ってあげるからね……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

清霜「今日はもうあのままずっと泣きっぱなしかと思ってたよ」


飛鷹「ううん…あの子にお線香……あげたい…」


清霜「そっか。じゃあ行こう」


飛鷹「ええ……」


清霜(良かった、なんとか変な方向に歪むことは避けられたかな)

清霜「……この家なんだよね?」


飛鷹「ええ…」


清霜「誰か来てるのかな?話し声が聞こえるね」


飛鷹「あの子の命日だから…お友達とか…来てるのよ…」


清霜「そっか、そうだよね」


清霜(変な車も止まってる気がするけど、これは家の人のだよね)

清霜「すいませんお邪魔します…」


「……!!」


清霜「誰か怒ってるの?結構大きい声がするけど」


飛鷹「……!!」ダダダッ


清霜「飛鷹さん!?人の家なのにそんな走っちゃダメだよ!」


清霜「もう……!怒られても知らないよ!」タタタッ

政治家「すまなかった…!」


「今更なんだ!うちの娘はあんたの娘の身代わりにされたんだ!」


飛鷹「どういうことですか」


「飛鷹さん…」


政治家「深海棲艦の攻撃で病院が半壊した時、私の娘の手術を優先してもらったんだ」


飛鷹「お前が……!!」ガタッ


清霜「やめて飛鷹さん!相手は人間だよ!」


飛鷹「離して清霜!アイツは私が……!」

政治家「…あの病院は私の口添えで建てたんだ。少しくらい優先してもらうならいいだろうと思った」


政治家「もう一人の女の子も助かる、そう聞いていた。だから私の娘の手術を優先してもらった」


政治家「それが、まさか……」


飛鷹「まさかも何も無い!お前が余計な事を言わなければあの子は死ぬことは無かった!」


政治家「…言い訳させてもらうなら私も親なんだ。我が子を優先したくなる気持ちはある」


飛鷹「言い訳するな!!今更謝りに来てもあの子は生き返らない!」


政治家「…その通りだ」


飛鷹「ふざけるな……お前は許さない!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

政治家「…私の娘も死んだんだ」


清霜「そんな…」


政治家「臓器移植は成功したと思ったんだが……本当に取り返しのつかない判断をしてしまった」


飛鷹「今更遅いのよぉぉぉ!!返して!あの子を返してよぉ!!」


政治家「……すまない」


「政治家というのは楽な仕事ですね。頭を下げたり記憶が無いと言ってるだけでお金がもらえるんですから」


政治家「……」

飛鷹「こうなったら…殺……」


清霜「飛鷹さん!それ以上は考えちゃダメ!!」


清霜「この人にはもう因果が返ってる!命に優劣を付けたバチはもう当たってるの!」


清霜「人間は神様じゃない!本当は命を選ぶ権利なんて無いんだ!」


政治家「……その通りだと思う…」


清霜「本当に悪いと思ってるなら貴方は罪を償って。病院の当時の偉い人もちゃんと告発して」


政治家「…わかった」

清霜「それから飛鷹さん、艦娘も神様じゃないよ」


清霜「罰を下すのは清霜達じゃない、それは間違ってる」


飛鷹「……!」


清霜「この人を殺すのは簡単だよ。でもそれじゃあの子は喜ばない」


清霜「飛鷹さん…分かってくれた?」


飛鷹「安価」


下1~3高コンマ 飛鷹の台詞や行動などを

飛鷹「やっぱり清霜に来てもらって良かった…そうじゃないと私…取り返しのつかないことをしてたかもしれない……」


飛鷹「…貴方はこの後すぐに警察に行きなさい。分かってるわね」


政治家「…はい」


飛鷹「……少し外に出てくるわ」


清霜「飛鷹さん!」


飛鷹「大丈夫よ…変な気は起こさないから、一人にして……そうだ、清霜もあの子に線香あげて。きっと喜ぶから…」ガチャ


清霜「……」

ーー海岸

飛鷹「あの子の事はもう吹っ切れたと思ってたけど…全然だったわね…」


飛鷹「きっと清霜に執着していたのもそれが原因……悪いことしちゃってたわね」


飛鷹「…命って何なのかしら」


飛鷹「あの子はあそこで死ななければならなかったの?」


飛鷹「それが運命……」


飛鷹「あの政治家が干渉しなければ運命は違う道を辿っていた」


飛鷹「……」


飛鷹「私はどうすれば良いの」

ザザァ……


飛鷹「そうよね、海に問いかけても何も返ってこない」


飛鷹「…どうすれば乗り越えられるのかしら」


飛鷹「これから先もっと辛いことが待っているの?その度にこんな思いをしなきゃいけないの?」


飛鷹「……無理よ」


ザァァァ…ザァァァ…


飛鷹「海……」


飛鷹「……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

飛鷹「……クラゲが打ち上げられてる」


ザザァ…ン…


飛鷹「結局は皆んなあのクラゲと同じなのね……人知れず死んで…誰にも弔われる事も無い…」


飛鷹「一日どれくらい死んでるの?その中で私達が救えてる命はどれだけ?」


飛鷹「なんて……虚しいのかしら……」


飛鷹「殺すなんて一瞬なのよ。引き金を引けば終わる。でも守るにはどれだけの時間と労力がかかるの?」


飛鷹「結局……壊す方が楽なのね…」

飛鷹「…なに?」


ザ……ァ……ァ…


飛鷹「海が……呼んでる…?」


ザザ………ザァ…


飛鷹「暗く…深い……海…」


飛鷹「そこが私の……」


飛鷹「行くべき……場所……………」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

飛鷹「そう……そこに私が求めるものがあるの…」バシャッ


飛鷹「暗く…深い……海の底…」ザパッ


飛鷹「深い……海の…」ザパッザパッ


飛鷹「深海………」


清霜「飛鷹さん!!!!」


飛鷹「……」

清霜「そんなの駄目だよ!飛鷹さんがいるべき場所はそこじゃないんだ!」バシャバシャッ


飛鷹「……」


清霜「戻ってきて飛鷹さん!!こうなったら力尽くで…!」グググッ


飛鷹「……」


清霜「う……!ビクともしない…!」


飛鷹「深い…深々の……」


清霜「戻ってきてよ!飛鷹さん!!」


下1~3高コンマ 清霜の行動やその他起こったことなどを

清霜「こうなったら……!」ガバッ


飛鷹「……!」


清霜「この意気地なし!また逃げるの!」


飛鷹「い……い…ま………」


清霜「飛鷹さんにキスしたの!」


飛鷹「キ…ス………」


清霜「飛鷹さんにだからしたんだよ!他の誰かならキスはしなかった!」


飛鷹「きよ…し……も…」


清霜「これ以上言わせる気!?早く戻ってきて!!」

清霜「飛鷹さんのヘタレ!ホテルでは私も覚悟してたのに!」


飛鷹「きよ…し…も……」


清霜「駆逐艦の一人くらいメロメロにしてみせてよ!できないの!?」


飛鷹「私…………」スゥ…


清霜(目の色が戻った……?もう大丈夫なの…?)


飛鷹「……また迷惑かけたのね」


清霜「そんなのいつもの事だよ!清霜は何回も何回もホテルに誘われるし、着替えは覗かれるし!」


飛鷹「着替えは違う…!あれは……」


清霜「ん!!」スッ


飛鷹「え?」


清霜「手ぇ繋いで!帰るよ!」


飛鷹「……ありがとう」


清霜「…二度とこんな事しないで。破ったら別れるから」


飛鷹「え……えぇ!?」


清霜「なに?」


飛鷹「いや、その……別れるなら…付き合わないと…」


清霜「キスまでしたんだよ!?なんで分からないの!?」


飛鷹「あ…その……!」


清霜「もう…細かい話は帰ってからね!!」


ーー

遅くまでありがとうございます


コメントなどあればお願いします

ーー


龍驤「どこの局でもこのニュースやっとるな」


ガンビアベイ「病院が二人の患者を天秤にかけたんです。しかもその天秤はお金によって傾いた」


龍驤「報道を見とる限りは院長と執刀医とかがグルやったんやな」


ガンビアベイ「政治家さんから院長さんへ自分の子どもを優先して欲しいとお金が流れた。そして非常電源をその子の為だけに使うよう指示を出して…」


龍驤「ほんまにコイツらは…命をなんやと思ってるんや」


ガンビアベイ「患者の命より…お金なんですね…」

龍驤「飛鷹と仲良かった子は手術が終わったら完治する可能性が高かった。でも政治家の子はそうやなかったのもタチ悪いな」


ガンビアベイ「移植手術が成功しても数十年とは生きられない…それを病院側は知っていて隠していた」


龍驤「膨大な治療費を引き続き払わせる為…」


ガンビアベイ「この事件の完全解決は難しいです。院長と政治家さんの電話は録音されていませんし、証拠が何もありません」


龍驤「当時の医者共も消息不明に行方不明。どこで何をやっとるかわからん」


ガンビアベイ「どうやっても救われません…」


龍驤「…後は警察や検察の仕事や。ウチらは自分らにできることをしよ」


ガンビアベイ「そうですね…」


龍驤「とりあえず飛鷹の様子を見に行ったろ。完全に治ったかはわからん」


下1~3高コンマ 飛鷹の様子などを

清霜とお話してて一見明るいが、どこか影がある。

ガンビアベイ「あの…見に行くも何もそこに居ますよ?」


龍驤「うそやん!?」


清霜「本当だよ~」


飛鷹「龍驤さんだけ気付いてなかったのね」


龍驤「ウチもまだまだやな…」


清霜「何がまだまだなのか分からないけど、飛鷹さんなら大丈夫だよ」


飛鷹「清霜には迷惑かけちゃったわね…」

清霜「もし清霜が居なかったら飛鷹さんは沈んで…深海棲艦になってたかもね」


ガンビアベイ「入水自殺なんてやめて下さいね」


飛鷹「あの時…死ぬつもりは無かったの。ただ海が呼んでるような気がして……」


龍驤「どっちにしろあかんやつや。引き戻してくれた清霜には感謝しぃや」


飛鷹「もちろんよ、ありがとう清霜」


清霜「二度目は無いからね?次は自分でなんとかしてよね!」

龍驤「で…飛鷹らはどうするん?」


飛鷹「どうしようも無いわ。私達にできることは何もない」


清霜「お金を受け取った人が全員裁きを受けるように期待するしかないよ」


ガンビアベイ「それは難しいですね…」


龍驤「…そうやんな」


清霜「飛鷹さんは余計なことはもう考えちゃダメだからね」


飛鷹「大丈夫よ、心が不安定になったらあの子にお線香をあげるつもり」


龍驤「写真…もらってきたんやね」


飛鷹「これがあれば私は大丈夫。安心して」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

龍驤「ほな飛鷹のことは清霜に任せるとして…ウチはあっちを片付けてくるわ」


リュウジョウ「間宮さん日替わり大盛りで!」


間宮「はい、少し待っていて下さいね」


リュウジョウ「それから弁当も作ってもらえれへん?」


間宮「お弁当ですか?」


リュウジョウ「せや!タッパー持ってきたからここにいっぱい入れてや!」


間宮「やれと言われればやりますけど…」

龍驤「リュウジョウ~好き勝手にやってくれとるなぁ?」


リュウジョウ「う…秘書艦……」


龍驤「ウチらのとこは食糧にそこまで余裕無いって言うてあったわな~?」


リュウジョウ「だって……腹減るやん…」


龍驤「飯を食べるなとは言うてない。でもな、大盛り食べた上に持ち帰りはやり過ぎ違うか?」


リュウジョウ「違うねん、これには訳があるんよ」


龍驤「ほ~ん…言うてみぃよ」

リュウジョウ「ウチの能力は人よりお腹が空きやすいんよ。燃費が悪いって言うた方がええかな?」


龍驤「ほ~ん…」


リュウジョウ「ほんでな、今は大事な任務中やねん。ウチの能力をフルで使っとるんや」


龍驤「その任務ってなんなんよ?」


リュウジョウ「それは言われへん」


龍驤「ほぉ…」


リュウジョウ「違うねん、キミらを巻き込みたくないんよ。あの組織に潜入しとるなんてバレたらどうなるか…」


龍驤「組織に潜入…?」


リュウジョウ「なんで知ってんのよ!?」


間宮「いや……貴女が言ったのよ…?」

リュウジョウ「そうやねん…実は傀儡を使って戦争を続けようとしとる組織のアジトを突き止めてん。ほんでウチはそこに潜入して情報を集めてんねん」


龍驤「そんな事をしとったんか…」


リュウジョウ「でもな、その組織は大き過ぎて…いくら潜入しても何の成果もないねん」


龍驤「そんなに大きいん?」


リュウジョウ「せや…話で聞くと東京ドーム100こ以上の広さらしいわ」


龍驤「そこまで巨大な拠点を持っとったんか…」

間宮「そこまで大きい建物なのに秘密にできてるの?」


リュウジョウ「それがな、連中の拠点は地下にあんねん。ある地点から下に広がっていって…イメージ的にはアリの巣みたいな感じやね」


リュウジョウ「そこへの物資は海から運ばれてとるのも分かった。拠点の一部が水中にあるんや」


龍驤「そうやったんか…」


リュウジョウ「あそこでは傀儡以外にも色々やっとる。今は傀儡の研究してる場所を突き止めるのに必死やねん」


龍驤「…そういう事情があるんやったらええ。好きなだけ弁当も持っていき」


リュウジョウ「ほんまに?」


龍驤「その代わり無茶せんといてや。アンタが頼みなんやで」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

飛鷹と清霜がいい感じになったのはまだ誰にも言ってません


下1~3高コンマ お願いします

「「……」」


龍驤「出撃組が帰ってきたみたいやね」


間宮「それに遠征組も帰ってくる…忙しくなるわ」


龍驤「リュウジョウ、すまんけどちょっち待ってくれる?」


リュウジョウ「もちろん待っとくで。流石にここの邪魔はできんからな~」


間宮「一息付いたらまた来て下さい」

ーー

リュウジョウ「いちいち帰るのも神威の負担になるし、この鎮守府で時間でも潰しとこか」


リュウジョウ「せや…潜入の練習でここの連中に変身したろか」


リュウジョウ「短時間やったら腹も減らんし、ええ練習にもなるやろ」


リュウジョウ「潜入は誰かになり切って、普通に生活できるかが勝負なんや」


リュウジョウ「バレへんように…変な行動をしやんように……」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

愛宕「那智…ここに居たの?」


ナチ「…そうだが?」


愛宕「あの話、考えてくれた?」


ナチ「あぁ、あれか…」


ナチ(那智は愛宕と何かを約束しとったんか?変身してるウチにはその内容はわからん。でもこれくらいの危機は乗り越えな潜入はできへん」


愛宕「聞いてるの?」


ナチ「…もちろんだ、聞いているぞ」

愛宕「貴女の為に色々服を買ったから是非着て欲しいの。もちろん着るだけで良いのよ!」


ナチ(那智を着せ替え人形にして遊んどったんか?でもこの内容やと断っても大丈夫そうやな)


ナチ「…すまない。これから用事があるんだ。その話は引き続き考えておく」


愛宕「そう……」


ナチ「じゃあな愛宕、また後でな」スタスタ


愛宕「何か雰囲気がいつもと違う気がしたけど…気のせいかしら?」

リュウジョウ「…よし、バレて無いな。まぁいつもの潜入に比べたら簡単やわな」


リュウジョウ「ほなちょっとレベル上げて特徴がある奴にでも変身してみるか?」


リュウジョウ「ウチの変身は身体の欠損具合まで変装できるし……ここは龍驤でいってみるか」


リュウジョウ「歩き方のクセは何回か見とるからなんとかなる。後はウチの演技次第や」


リュウジョウ「ここの龍驤に変身して提督に会いに行く。果たして気付くかどうか…」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

速攻でバレるリュウジョウ

リュウジョウ「なんでわかったんや?!」
提督「当たり前だ。雰囲気、一挙手一投足、なにより匂いが違う。」

ーー執務室

ペタ…ギッ…ペタ…ギッ…


リュウジョウ「司令官、ちょっちええかな?」ガチャ


提督「なんだ龍……そっちのリュウジョウか。体の欠損も再現できるんだな」


リュウジョウ「なんで一瞬でわかったんよ!?」


提督「当たり前だ。龍驤とは雰囲気、一挙手一投足、なにより匂いが違う」


リュウジョウ「匂い……」


提督「龍驤の匂いは何度も何度も嗅いできた。背中に乗せた時、介護している時、抱いている時。間違える訳無いだろう」


リュウジョウ「流石やね……」シュゥゥ…


提督「相手が悪かったな」

リュウジョウ「その言い方やと香水付けて誤魔化してもあかんみたいやね」


提督「そうすると余計に怪しいぞ」


リュウジョウ「成る程…勉強になるわ」


提督「遊びで変身していた訳じゃないようだな」


リュウジョウ「そうや、今あるとこに潜入してるんやけど、正体がバレたら命は無い。その練習にと思ってここの龍驤に変身してみたんよ」


提督「俺に限らずかなり親しい仲の片割れに変身してしまうとバレる可能性はある」


リュウジョウ「そうやんな…潜入って難しいわ」


提督「何をしているかは聞かないが、危険すぎることはやめた方がいいぞ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー食堂


間宮「はい、お弁当です。気をつけて下さいね」


リュウジョウ「ありがとうな!」


愛宕「あれ…那智?」


那智「なんだ愛宕が」


愛宕「さっき廊下で会ったわよね…?」


那智「何を言っているんだ?私はさっき出撃から帰ってきた所だ」


愛宕「えぇ?」


那智「疲れてるんじゃないか?」


愛宕「そうなのかしら……」


リュウジョウ(すまん愛宕…今度うまいもん買うて来たるわな)

ーー某所

リュウジョウ「さて、今日も潜入頑張るで!目標は傀儡の製造場に到達や!」


リュウジョウ「ここの研究員?みたいな奴には変身できるけどそれは傀儡とは関係ない奴やった。まずは場所を把握せなあかん…」


リュウジョウ「東京ドーム100個やで?地図が欲しいくらいやわ」


リュウジョウ「自分でマッピングして一つ一つ潰していく…気の遠くなる作業やわ」


リュウジョウ「でも確実に近付いとるんや。もう少しの辛抱やね」


リュウジョウ「よっしゃ…ほな行こか!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ーー

リュウジョウ(この部署は来たこと無いな。ちょっと様子見や)


「……」

「……」


リュウジョウ(…あの海域について調べとんかいな。A島…いや、鉄の海域なんか調べてもええことないで)


リュウジョウ(そもそもあそこにある繭はウチの腹から出てきた子も入っとる。その時にほんまやとウチも繭の中に入っとったんや)


リュウジョウ(でもあの子らは不純物はいらんって言うてウチを繭から出したらしい。ウチはあの子らに腹を食い破るられとったから意識は無かった)


リュウジョウ(そもそもウチは処女や。なんであの子らを孕んだんか今だにわからへん)

リュウジョウ(あそこでは艦娘は不純物。つまり深海棲艦しかおらん)


リュウジョウ(それもそうやろ。あの繭では深海棲艦が日々生み出されとる)


リュウジョウ(そんな危険な所を調べてもええことないで?ま…ウチは止められへんけどな)


リュウジョウ(でも少し近付いたな。今まではよぉわからん武器とか変な研究してる所しか行かれへんかった)


リュウジョウ(この調子でいけば傀儡の所まで辿り着けそうやな…)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ゾクッ


リュウジョウ(…!!なんやこの嫌な雰囲気は!?)


リュウジョウ(こっちに近付いてくる…?ウチの変身がバレたんか!?)


リュウジョウ(ここはどっかに隠れるしか無い…自然に、急ぎ過ぎることが無いように……)ススッ


「うふふふふふふ……」


リュウジョウ(あかん、まだ追われとる…!早く!隠れられる所に!!)

ーートイレ


リュウジョウ(とりあえず今はここに隠れるしか無い…)


「うふ…ふふふふふ……」


リュウジョウ(なんでや!?なんでウチがここに来たのが分かっとんねん!)


早霜「うふふふ、大きなネズミさん出てきてくださいね…」


リュウジョウ(早霜……!?)


早霜「もしかして隠れんぼ…?見つけたら命をくれるんですね」


リュウジョウ(あかん…!!ウチの能力ではどうやっても早霜に勝てれへん!)

早霜「うふふ…まずはここ」ガシャーン


リュウジョウ(ひ!)


早霜「外れ……うふふふ…楽しいわね…」


リュウジョウ(個室を壊しとんか!?ウチ以外に誰かおったらどないすんねん!)


早霜「次は……ここ」ガシャーン


リュウジョウ(あかん……!ここやと神威の回収も無理や!)


早霜「また外れ……次は…どれにしようかしら…」


リュウジョウ(う……!)


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

早霜「うふふふ…ここに決、め、た」


「待…!」


早霜「もう遅いわよ」ガシャーン


ぐちゃっ


リュウジョウ(今の……音…)


早霜「もしもし…?ネズミ退治は終わったわよ。ちゃんと殺しておいたわ」


リュウジョウ(やっぱり殺しとったんかいな…)


早霜「えぇ、死体はそっちに持っていくわ。彼女は政府の諜報員だからきっと色々持ってるわよぉ」


リュウジョウ(政府の諜報員…?)


早霜「大丈夫よぉ…頭しか潰してないわ。体は無事」


リュウジョウ(…狂っとるな)

リュウジョウ「行ったか…ほんまに死ぬかと思ったわ。でもここまでマッピングできたから、次はここに逃げ込めば神威に回収してもらえるな」


リュウジョウ「でも気になるのはさっき殺されたのが政府の諜報員っていうことや」


リュウジョウ「組織は政府からバックアップを受けとるんと違うんか?国も戦争を続けたいから組織に力を貸しとる」


リュウジョウ「いや…組織には力を貸してない。組織の中の傀儡を作っとる部署を援助しとるんや」


リュウジョウ「この組織はデカ過ぎる、他にも色々やっとるんや。それを政府が調べとった?」


リュウジョウ「…確信が無い。とりあえず今日はここまでや。早く回収してもらえる場所まで戻ろ」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

早霜「逃げられると思った?」


リュウジョウ「な!?」


早霜「ネズミがもう一匹いたなんて、うふふ…」


リュウジョウ「ぐ…う…!」


早霜「誰に変身するの?どんな悪あがきを見せてくれるの?」ジリジリ


リュウジョウ「やめ…ろ…!近付いてくんな…!」


早霜「うふふふ…」

早霜「追い詰めたわよ…」


リュウジョウ(早霜とタイマンなんか無理や!どうせ殺されるんやったらせめて…このマップだけは…!)


早霜「貴女はどんな声で泣いてくれるのかしら?大鳳みたいに泣き叫ぶ?」


リュウジョウ「お前…!」


早霜「大鳳はね…まずは喉を潰してあげたの。そしたら下品に血をゲボゲボ吐いて…美しくなかったわぁ」


早霜「貴女を殺せばまた能力を得られる…うふふふ…あはははははははははは!!!」


下1~3高コンマ この後の展開やその他起こったことなどを

ビーーーー


早霜「何の音…?」


リュウジョウ「今や!!」ダッ


早霜「あら…逃げる所なんて無いのよ?」


リュウジョウ「能力を出し惜しみしとる場合や無い!変身!!」パシュン


早霜「またトイレに逃げ込むの?もしかしてそっちの趣味があるのかしら」

ジャーーー


早霜「…消えた?この場所を神威は知っていたの?」


ジャーーーーー


早霜「……この水道、さっきは出てなかったわよね」


ジャーーーーーーー


早霜「…まさかそんなに小さなものにも変身できるの?洗面台から水道管を伝って逃げるなんて」


早霜「あははははは!!最高じゃない!次の目標は決まったわ!!」

実験体OOOと実験体XXXが収容違反を起こしました。直ちに鎮圧に向かってください、繰り返します……


早霜「リュウジョウには逃げられちゃったし、こっちで火照りを冷まそうかしら」


早霜「実験体ってことは傀儡…ただじゃ死ないわよね」


早霜「腕も足も頭も潰して…うふふふふ…」


早霜「ここは退屈しなくていいわぁ…朝霜姉さんには及ばないけど、中々楽しめるもの」

ーー


リュウジョウ「寒……!」ガタガタ


アケボノ「裸で帰ってくるって事は相当まずかったのね」


リュウジョウ「そうや…!小さい淡水魚に変身して水道から逃げるしかなかった…っくしょん!!」


モチヅキ「早霜相手に生き残った方が凄いって」


チヨダ「でもマップは全部パァね」


リュウジョウ「無茶言うなアホ……!」

菊月「だが早霜のターゲットになってしまったな」


リュウジョウ「次会う時は…ウチは殺されるやろな…」


神威「潜入は難しくなりましたね…」


アケボノ「せめてどこで傀儡の研究をやってるかを知りたかったわね」


リュウジョウ「ごめんな…」


菊月「諦めるにはまだ早い。きっと何か方法があるはずだ」


アケボノ「簡単にはいかないでしょうけどね」


ーー

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