【安価】家出少女との邂逅 (24)

初SSです。下2までに主人公の名前、下3から5までに巡り会う女の子の名前とかを。どれも一番コンマが大きなものを採用します。


名前
容姿
性格
理由 なぜ家出したのか。記載自由
その他 他に書きたいことがあったら。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1558271446

今日は終わりかな?乙です

普通ネカフェもファミレスも18歳未満は深夜に入店できないけど本筋じゃないしどうでもいいや

>>10、この世界ではそうなっているってことで…。


無言でココアを飲む少女。

ベンチの肘掛けに腰を下ろし、街灯を眺める青年。

無言が続く中、青年はふと口を開いた。

「…ここは俺のお気に入りでな。毎日、夜中にココアを飲むんだ」

「その度に思うんだ。『明日もこう出来るように頑張ろう』って」

「…色々あったし、今は無職だけど。それでも、目標があるから頑張れるよ」

「まぁ、頑張ることなんて無いんだけど」

「…何が言いたいんですか…?」

唐突な自分語りに不信感を抱いた少女は、そんな疑問を投げ掛ける。

「自棄になるなってことだ。何というか、そんな雰囲気がしてたからさ」

「これからどうするか。何も考えてないんだろ?」

青年は街灯の方を向いたまま、そう答えた。

少女は考え込み、黙りこくってしまった。

「…はっきり言って、お前さんはこのままじゃ警官に捕まって強制送還だ」

どこに行こうと、ここに留まろうと。

彼女はもう、警官に見つかったら終わってしまう。

そのことを解っていたから。

「そっちが良ければ、部屋を貸し出すよ。嫌ならそれでも構わない」

少女は、目の前に架けられた危ない橋を渡る。

今より悪くはならないだろうと、そう思っていたから。

少女を連れて向かったのは、年季が入った一軒家。

ここが青年の自宅だ。

「…っと。名前、言ってなかったな」

「俺は一誠(いっせい)。佐藤一誠だ」

鍵を開け、玄関ドアを開く。

入るように無言で促す。

おそるおそると言った感じで、少女は中に入った。

「…で、お前さんの名前は?」

少女が入ったことを確認し、戸締りをした一誠は名前を問う。

「…二条真央、です」

「分かった。二階のは全部空き部屋だから、好きな場所を使ってくれ」

「寝具以外何も無いけど、そこはまあ大目に見てほしい…っ?」

「………?私の顔に、何か…?」

明るい場所に来て初めて気付いた。

少女の、真央の右眼の近くに、火傷の痕があることに。

「…いや、何でもない」

それに触れていいとは思えず、一誠は咄嗟にそう答える。

そして、逃げるように自室に戻った。


下2に何をするのか。

真央を迎え入れて、初めて訪れた朝。

一誠はキッチンで朝食の準備をしていた。

トースターで食パンを焼き、IHでミルクを温める。

ネギを刻み、豆腐を賽の目切りにし、油抜きを済ませた油揚げを短冊状に切っていく。

水に浸けていた玉葱を取り出し、豆腐と一緒に煮立った鍋に入れ、もう一度煮込む。

煮込み終わったら、戻していたわかめと油揚げを入れてひと煮する。

最後に、味噌を溶いてネギを散らす。

これで味噌汁が完成した。

次に、焼き終わった食パンに蜂蜜を塗り、皿に乗せる。

温まったミルクはマグカップに入れ、粉末ココアを溶かし、朝食の用意は終わった。

食事をテーブルの上に置き、テレビを点ける。

タイミングを見計らったように、真央が入って来た。

「…おはよう…ございます…」

「おはよう。食事は好きな物を好きなだけ食ってくれ」

一誠はそれだけ言うと、テレビのチャンネルを弄る。

目ぼしい番組は無く、どこも天気予報やニュースを垂れ流すだけ。

つまらなそうにテレビを眺める一誠をよそに、真央は味噌汁を啜った。

「美味しい…」

「そりゃどうも。…まぁ、レシピ通りに作れば不味いわけないんだがね」

「それでも、美味しい…です…」

「…家族以外に、手料理を振舞ったのは初めてだよ。手の込んだ物は作れないが…」

調理に時間を掛けたくないので、普段はタイムセール対象の惣菜を買って、足りない分を自作している。

そのため、手軽な物しか作ることが出来ない。

それでも、美味しいと言ってもらえたのは嬉しかった。


下2に何をするのか。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom