【イナズマイレブンGO】天馬「記憶を失った世界で...」【安価】 (345)

「「「「ジ・アース∞」」」」

天馬「なんとか、なるさああああっ!!」

「「「「うおおおおおおっ!!」」」」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1558309851

ピピピピ...ピピピピ...

天馬「・・・んんっ、」カチッ

まただ...またこの夢で目が覚めた。
知らない場所で、知らない人達とサッカーをやってる、そんな夢...

天馬「・・・結局11人全員打ってたシュート、あれは得点したのだろうか?というかそもそも何でサッカー?しかもいきなり終盤っぽいし」

AM7:00

天馬「・・・・いい時間だし、布団出るか」ゴソゴソ

俺の名前は松風天馬、とある高校に通う高校1年生だ。
実家は沖縄にあるんだけど、今は寮に入って生活している。
趣味はサッカー。見るのもやるのも大好きなんだ!
・・・・ドリブル以外あんまり上手くないんだけどね///

天馬が通う高校の名前、安価下
天馬が暮らしているのは何県?安価下2

~稲妻高校~

ガラララ...

天馬「おはよー」

「天馬、おはよう!」

教室の扉を開け、挨拶をすると親友がすぐに挨拶をくれた

天馬の親友、安価下
(※アースイレブンの誰かでお願いします)

神童「天馬、今日は早いな」

天馬「拓人こそ、いつも本当に早いね」

彼の名前は神童拓人。神童財閥の御曹司で、俺のクラスメイトだ。
勉強、スポーツともに秀でた文武両道、しかも顔もいい!
これだけ揃った美男子だが、彼は常に怠けず、自分を磨くことを怠らない。
そして何より自分以上に他人に優しく出来る、所謂完璧超人だ!!
そんな拓人の趣味はピアノを弾くことなんだって。

神童「俺は今日日直だからな。朝から花壇に水をやったり黒板を綺麗にしたりと、やることがいっぱいあるから早めに来たんだ」ニコリ

天馬「うわ、この笑顔が眩しい!」

神童「天馬?」

天馬「いや、なんでもない...」

神童「そうか」

天馬「>>9

ねえねえ、部活何にするか決めた?
俺は勿論サッカー部!

天馬「ねえねえ、部活何にするか決めた?俺は勿論サッカー部!」

神童「天馬はいつもサッカー部の練習を見に行ってたもんな」

天馬「うん!あ、もしかして拓人、家で習い事とかやってたり?」

神童「いや、俺は・・・」

キーンコーン!

拓人が何か言おうとした瞬間のことだった

『1年B組松風天馬君、神童拓人君、至急理事長室へ来てください』

天馬「・・・理事長、室?」

何故こんな朝早くから放送で呼び出しを受けたのだろう?
というか俺達何かしたっけ?
そもそもなんで理事長室?
色々と思うところはあるが、とりあえず呼び出された以上は無視できない。

神童「・・・行くしかないか」

天馬「だね」

~理事長室~

ガチャリ

天馬「失礼します」

理事長「これで全員揃ったな」

九坂「・・・なんすか朝から理事長来るように呼び出して」

座名九郎「一体どのようなご用件で?」

真名部「・・・彼らを含んで生徒はこれで13人目、こんなまとめて理事長室に呼ぶなんて一体何事ですか?」メガネクイッ

好葉「た、退学、とか...?」ビクビク

理事長「いや、退学ではないから安心したまえ」

理事長室に来てみると、既に俺以外に何人もの生徒が集まっていた。

理事長「君達をまとめて呼び出した理由についてだが・・・」

天馬「・・・」ゴクッ











理事長「このメンバーで静岡県内で開かれるサッカー大会に出て貰うためだ」

「「「「は?」」」」

真名部「・・・話が見えません。どうして僕達がサッカーの大会に参加する必要があるんですか?」

好葉「ウチ、サッカーやったこと、ないのに......」

鉄角「俺はボクシング部だし、大事な大会の前に既に試合の予定を組まれてるんだ。他のスポーツなんてやってられるかよ」

さくら「私も、サッカーやったことないですよ。新体操しかやって来ませんでした」

瞬木「個人競技の陸上でずっとやってきたのにいきなり転向はちょっと...」

理事長「だが既に大会にはこのメンバーで参加すると参加書に書いて提出してある」

「「「「はあっ!?」」」」

井吹「下らない。帰っていいか?」

理事長「駄目。なぜ君達にサッカーをやって貰うかと言うとだね...」

皆帆「・・・と、言うと?」

理事長「実は私がちょっと騙されて稲妻高校に借金を抱えてしまったんだ。このままでは廃校は免れないが、たまたま目にした雑誌にはこう書いてあった」

【第二回超次元サッカー超次元交流大会!】
優勝賞金・・・2億円+大手観光企業スポンサーが付きます

理事長「この大会で優勝すれば借金はギリギリで帳消しになるばかりか、学校にスポンサーが付いてくれる!一発逆転のチャンスなんだよ!」

皆帆「・・・事情はわかりましたが、どうして僕達に頼んだんですか?サッカーの大会なら、僕達よりもサッカー部に任せた方がいいのでは?」

理事長「サッカー部の顧問には馬鹿馬鹿しいと断られたのだ」

九坂「そりゃそっすよ。なんで理事長の借金問題に俺らが巻き込まれなきゃいけないんスかねぇ」

理事長「うるさい。とにかく大会は必ず優勝してくれたまえ。負ければこの学校は買収され、廃校という可能性もあるのだからな」

さくら「酷い話に巻き込まれたわね...」

鉄角「大人の汚い理由でスポーツすることになるとはな・・・・ハァ」

~昼休み、屋上~

天馬「とんでもないことになったね」

神童「ああ。まさか、学校の未来を担ってサッカー大会に出場することになるとは・・・」

天馬「俺は元々サッカーやりたかったし、大人の事情はともかくこの大会自体には前向きなんだけど、拓人は?」

神童「>>14

俺もサッカーは好きだしお前と一緒にやるのも悪くないと思うが
どう考えても優勝は無理だろ
俺達はほぼ素人で他のみんなはサッカーのルールを知ってるかも怪しいくらいだ

神童「俺もサッカーは好きだしお前と一緒にやるのも悪くないと思うが、どう考えても優勝は無理だろ。俺達はほぼ素人で他のみんなはサッカーのルールを知ってるかも怪しいくらいだ」

天馬「うん。まあ、優勝は現実味ないよね...」

神童「だがまあ、やるからには出来る限り勝ちに行こう」

天馬「うん!」

こうして俺達の新たな挑戦が今、始まろうとしていた

~放課後、理事長室~

天馬「あの、俺達の練習についてなんですが・・・」

神童「グラウンドはいつ貸して貰えるんですか?流石に他の部の都合もありますから毎日とはいいませんが、何曜日にグラウンドが使えるかぐらいは・・・」

理事長「超次元大会用のサッカーチームは正式な部じゃないんだし、グラウンドを貸せるわけがなかろう」

真名部「そんな無茶な!僕達は何処で練習すれば?ただでさえ初心者の集まりなのにまともな練習場所も無しに時間をいたずらに消費したら、優勝の確率が0.0001%から0になってしまいます!」

理事長「・・・まともな練習場所を確保したら、優勝出来る確率はあるといいたいのか?」

真名部「奇跡が起これば、ですが確率上は有り得ないことではありません!」

((((いや有り得ないだろ...))))

天馬「本当に!?」キラキラ

神童「お前は信じるのか!?」

真名部「僕の計算に狂いはありません」メガネクイッ

理事長「まあそういうことなら、明日から1週間、河川敷を借りるとしよう。学校の金をギリギリで絞り出してそこまでしか持たないからな」

天馬「ありがとうございます!」

理事長「あ、因みにボール、スパイク、レガース、ユニフォームその他諸々は自費でな」

「「「「ええええええっ!!?」」」」

瞬木「勝手に参加させといて道具全部自腹!?家ただでさえ生活キツキツなのにそれは・・・」

神童「・・・道具代は神童財閥が出そう」

瞬木「マジで!?ありがとう~...」ホッ

天馬「・・・グラウンドは明日からだけど、道具間に合うの?」

神童「スパイクやシューズ、ソックス等は市販の物で良ければ間に合うはずだ。試合用のユニフォーム製作は時間が掛かるだろうから、しばらくはジャージや、動きやすい格好で来てくれ」

天馬「ありがとう!本当拓人が居てくれて良かった~」

瞬木「>>17

色々してもらって何か悪いな

瞬木「色々してもらって何か悪いな」

神童「これぐらいはお安い御用さ」

天馬「それじゃあ今日は軽く自己紹介して解散しよっか。俺は松風天馬、趣味はサッカーです!」

「「「「よろしく!」」」」

井吹・・・・・バスケ部
瞬木・・・・・陸上部
好葉・・・・・帰宅部
皆帆・・・・・帰宅部
真名部・・・・帰宅部
鉄角・・・・・ボクシング部
九坂・・・・・帰宅部
さくら・・・・新体操部
天馬・・・・・サッカー部(予定)
神童・・・・・(暫定)帰宅部
剣城・・・・・帰宅部
瞬木・・・・・陸上部
座名九郎・・・歌舞伎役者
信助・・・・・サッカー部(予定)

~寮、自室~

ガチャリ

天馬「うー、ただいま~」

井吹「お邪魔します...」

さくら「へー、男子寮ってこんな感じなんだ~」

井吹と野咲さんは親元を離れて寮暮らしをしながら部に専念している。
これからサッカー部に専念しようとしてた俺と同じだ。

さくら「男の子の部屋って、もっと散らかってるイメージあったんたけどな~」

井吹「今年入ってきたばっかの新入生の部屋が散らかってるなんてそうそうあるかよ」

さくら「それもそっか!」

井吹「>>21

さて…キーパーのイメトレでもやるか

井吹「さて…キーパーのイメトレでもやるか」

天馬「ポジションまだ決めてないけど、井吹キーパー希望なの?」

井吹「当たり前だろ。だって俺は...」

さくら「俺は、何・・・?」

井吹「・・・俺は背が高いからな。向いてるだろ、キーパー」

天馬「確かに、井吹背が高いよね。うん、キーパーよろしく!」

井吹「任せろキャプテン」

天馬「・・・・キャプテン?」

井吹「・・・あっ!?いや、今のはその、キャプテン、も決めた方がいいんじゃないかって言いたくて」アセアセ

天馬「それは最もだけど、俺達今三人しか居ないのに勝手に決めていいの?」

さくら「いいんじゃない?井吹もキーパー?っていうのやりたいって言ってるんだし。そもそも私達素人だからキャプテンなんて君か神童君の実質二択だもん」

井吹「ま、まあ野咲が言ったように、そういうこった」

天馬「>>23

んー…明日神童君と相談するよ

天馬「んー…明日拓人と相談するよ」

井吹「・・・まあそれが無難か」

さくら「じゃあ今のところは暫定キャプテンってことで、よろしくねキャプテン♪」

天馬「まだキャプテンって決まった訳じゃないけど、よろしくね野咲さん」

さくら「さくらって呼んでくれていいよ!」

天馬「そう?じゃあ改めて...よろしくね、さくら!」

さくら「うん!よろしく!」

井吹「んじゃ、俺はイメトレすっから、キャプテンは野咲に色々と教えてやれよ」

天馬「任せて」

~翌日、河川敷~

神童「道具は全て用意しておいた。勿論、予備の準備もぬかりはない」

瞬木「本当にありがとうね。ここまで支援してくれて」

神童「気にしなくていい。俺達はこれから、仲間なんだからな」

真名部「河川敷にサッカーグラウンドがあるのは救いですね。これなら問題なく練習が出来ます」メガネクイッ

皆帆「いや、ここに来てまだ二つ程問題が残ってるよ」

井吹「・・・指導者だな」

皆帆「それと美少女マネージャーもね」

九坂「それと、市川が中々練習に来られないことだな」

座名九郎「ご迷惑をお掛けします」ペコリ

九坂「何言ってんだよ。あんたはプロの歌舞伎役者なんだ。ただでさえ学業との両立で大変なのにこんな茶番にまで付き合わされてるんだからな。気に病む必要はねえ!」

好葉「プロ...子供や大人を問わないで、夢を与える仕事をしている。それだけで凄いのに、ウチ達なんかのためにも時間を作ろうとしてくれている。立派、ううん。尊敬、します......」

座名九郎「九坂さん、森村さん、ありがとうございます」

信助「座名九郎は仕事もあるからスタメン入りはまずないとしても、全体的にベンチが心もとないよね...」

鉄角「このまま控えが1か2か解らないまま大人が0ってなると、相手の士気を上げちまう惨状になるのは間違いねーな」

さくら「準備不足もいいとこよ...大会終わったら理事長に文句言ってあげるんだから!」

天馬「・・・・うーん、どうしたものかな?」

ピロリン!

天馬「あ、LI○E、理事長からだ」

理事長『河川敷に監督送っといたよ』

天馬「・・・・理事長が、一応監督は用意してくれたって」

さくら「誰が来るんだろうね?」

誰が監督で来る?安価下
(※黒岩流星、または影山零治以外なら誰でも可)

九坂「誰であれ指導者が来てくれるのはありがてーけど、まさか素人の俺達が本気で優勝出来るなんて思って来てくれる訳ないッスからね」

鉄角「まあでも引き受けてくれたからには、余程ふざけた奴じゃない限りは言うこと聞いてやらないと失礼だよな」

円堂「君達が、稲妻高校のサッカー部か?」

信助「あ、いえ。僕達はサッカー部では.........」

鉄角「どうした信助?」

円堂「よう!」

天馬「ま、まさか......」

神童「で、伝説のゴールキーパー・・・・」

信助「円堂守、さん!?」

「「「「ええええええっ!!?」」」」

円堂「自己紹介するまでもなく名前を呼ばれちゃったな……まあいいや。俺、円堂守。稲妻高校の理事長に頼まれて、今日から君達の監督を務めることになったんだ!よろしく!」

信助「よ、よろしくお願いします!」

円堂「早速だが練習を、始める前にお前達に聞きたい」

天馬「なんですか?」

円堂「サッカー、好きか?」

天馬「はい!見るのもやるのもどっちも大好きです!!」

信助「僕も!僕も!僕、円堂さんに憧れてバンダナを付けてるんです!」

円堂「お、そりゃ嬉しいな!」ニコッ

信助(わああああっ!!あ、憧れの円堂さんと、か、会話してる!!)

神童「まさか俺達のような素人軍団の監督を、現役プロの貴方が引き受けて下さるとは思ってもいませんでした。御指導と御教授、よろしくお願いします!」ペコリ

円堂「ああ、よろしくな!(礼儀がいいな。ここまで人間出来上がってるってことは育ちも結構いいんだろうな)」ニコッ

円堂「ところで他の皆はどうだ?サッカー、好きか?」

井吹「・・・ああ」

皆帆「まあ、好きか嫌いかと言われたら、好きな方ですね」

真名部「嫌いだったら、まずプレーしようなんて思いませんし」メガネクイッ

瞬木「俺も皆と同じ気持ちです。でも、貴方ほどの凄い方の指導があれば、俺達もっとサッカーを好きになれるかもしれません!」

円堂「ははっ!嬉しいこと言ってくれるな!」

~約10分後~

円堂「まだまだ積もる話はいっぱいあるけど、時間は限られてるんだ。そろそろ練習の方に入ろう」

「「「「はい!」」」」

円堂「今日の特訓は基礎練習と走り込みを中心に行う!初めは地味で疲れるだけかもしれないが・・・」

皆帆「超次元サッカーには必殺技があるとも聞いた」

鉄角「けどそんなもん、初心者の俺らがいきなり会得できるか?」

真名部「可能性は低いですが、一応不可能ではないかと。ですが、大会までの期間や僕達の経験値を考えると必殺技に頼ろうとするのは得策ではないでしょう。むしろずっと走り回れるだけの基礎体力を固めた方が得策は確率は96%ほど」

九坂「付け焼き刃で覚えた必殺技じゃ、簡単に破られる可能性あるからな。基礎が出来てなきゃはじまんねえよ」

さくら「何も浮かばない間は必殺技は後回しにして、出来ることから始めないとね!」

好葉「そう!」

円堂「そっか。わかってくれてるなら俺は余計なことを口走らないでおこう。ではまず柔軟から!」

「「「「おおおお!」」」」

天馬「・・・」タッタッタッ

「「「「・・・・」」」」ザッザッザッ

せっかくグラウンドがあるんだからボール蹴る方がいいって皆言うと思ったんだけど、意外とすんなり走り込みをやってくれてる
これが円堂さんの力・・・

井吹「・・・・皆案外何処かで覚えてるのかもしれないな」ボソ

神童「井吹?」

井吹「いや、なんでもない。それよりお前、キャプテンとかに興味はあるか?」

神童「突然どうしたんだ?」

井吹「昨日キャプ...天馬と話したんだ。俺達は素人だから経験者のお前か神童がキャプテンをやってくれって」

神童「・・・・」

井吹「俺としてはキャプテンはお前より彼の方がいいと思う。ただでさえ用具揃えたりで世話になってるのに負担ばかり掛けるのもどうかと思ってな」

神童「>>31

確かに天馬の方がいいかもしれないな
僕がやってもいいが、少し事情があって忙しいし…

神童「確かに天馬の方がいいかもしれないな。俺がやってもいいが、少し事情があって忙しいし…」

井吹「何れ財閥を継ぐことになるもんな。家のこともあるか」

神童「・・・」コクッ

井吹「・・・・なら、決まりだな」

















天馬「えっと、キャプテンなんてやっことないし、実力もまだまだですが、それでも一緒に戦ってくれますか?」

瞬木「勿論!キャプテンのこと、頼らせて貰うよ」

皆帆「僕も賛成だ」

真名部「現状、キャプテンは君が適任でしょうね」

鉄角「よろしくなキャプテン!」

良かった。皆俺がキャプテンをやることに特に不満な様子はない・・・
キャプテンを任されたんだ。まずは誰よりも練習しないと!

剣城「・・・・」

~翌日、河川敷~

基礎体力を付ける練習は勿論だけど、サッカーはチームスポーツ、連携も大事にしないと!
大会は5月のゴールデンウィーク終わりから...もう本当後1ヶ月もない!
それに対してやるべきことはまだまだたくさん、多すぎる。いくら監督が円堂さんでも、これらの課題を一ヶ月で全部消化出来る訳がない。

天馬「・・・・だけどやるしかない。なんとか、なんとかするんだ!」

円堂「今日は連携プレーを中心に行う!」

「「「「はいっ!」」」」

鉄角「>>34

連携プレーといえば確か必殺タクティクスってのがあるって聞いたことあるぜ

鉄角「連携プレーといえば確か必殺タクティクスってのがあるって聞いたことあるぜ」

神童「必殺タクティクス・・・あれが使えれば試合展開は楽になりそうだな」

鉄角「お、何か知ってるみたいな反応だな」

神童「ああ。一応頭の中ではイメージ出来ているタクティクスがあるのだが、どうにも形にならなくてな」

円堂「すげえな神童!それで、どんなタクティクスなんだ?」

神童「はい!こちらが攻撃側になった時、味方の能力を最大限にまで生かせるように進行方向やボールを蹴る場所を指揮するタクティクスなのですが・・・」

円堂「>>36

おぉ~
神童がやってるところを想像すると何かオーケストラの指揮者に見えるぜ!

円堂「おぉ~。神童がやってるところを想像すると何かオーケストラの指揮者に見えるぜ!」

神童「ありがとうございます。ですがまだイメージしか出来上がってなくて・・・」

円堂「だったら形にしてみようぜ!出来ないことを出来るようにするのが、練習なんだ!」

九坂「やってみようぜ、神童!」

さくら「何度でも付き合うよ!」

天馬「それじゃあ皆、今から拓人のタクティクス完成に向けて特訓だ!」

「「「「おおおおっ!」」」」

神童「皆・・・・」

~1週間後、教室~

天馬「河川敷、今日から貸し切りじゃないね」

神童「ああ。これから練習出来る日程が限られるようになった」

天馬「月曜は小学生サッカークラブの活動、木曜は中学サッカー部が貸し切り」

神童「さらに今週の土日は試合があるそうだ」

天馬「グラウンドはとても使えないね・・・」

神童「筋力トレーニング中心になるが、この機会に休みも多目に設けておこう。河川敷で1週間丸々練習していたからな。疲労はかなり溜まっている筈・・・」

天馬「そうだね。怪我したら元も子もないもんね。わかった。今週は今日と土日休もう」

神童「皆にそう伝えておく」

ガラララ

信助「天馬!今日から河川敷貸し切りじゃなくなったけど今日は練習どうするの?」

天馬「ああ。今日は休みにしようと思う」

信助「そっか。まあ、ずっと練習ばかりだったもんね。たまには休まなきゃってことか」

天馬「そう!」

という訳で、今日はオフになりました。俺はこの後何して過ごそうかな?

天馬はどうする?安価下

~グラウンド~

天馬「・・・」ジー

サッカー部員A「お?珍しく見学者が来ているぞ」

サッカー部員B「あ、あれ松風じゃん」

サッカー部員C「誰?」

サッカー部員B「超次元大会に出場する素人軍団のキャプテンっすよ」

サッカー部員D「ああ!何か理事長の借金問題に巻き込まれたって噂の素人軍団か」

部長「>>42

何か可哀想だよな
素人なのにとんでもないもの背負わせれてさ

部長「何か可哀想だよな。素人なのにとんでもないもの背負わされてさ」

サッカー部員E「しかも今大会ゴールデンウィーク終わりから開催なんだと」

サッカー部員F「どっひゃー!1ヶ月切ってるじゃん!」

サッカー部員G「しかも超次元大会は超次元交流を謳うだけあって参加チームにプロアマ問わないってさ!優勝とか絶対無理だろ!」

サッカー部員G「同情するぜ、素人軍団・・・南無三」

天馬「・・・・帰ろう」トボトボ

~天馬の部屋~

超次元大会にはプロの球団も参加する、か・・・
どんなチームでも11人揃えば参加できるメリットが、まさか最大のデメリットになって乗し掛かるとは・・・
優勝、遠い縁の無い話に感じる。けど、俺は・・・










『この試合、必ず勝利する!宇宙最強の星、ファラム・オービアスの名に懸けて!』

『『『『おおおおっ!』』』』

なんだ、いつもと・・・同じ場所、だけど・・・・いつもと違う光景だ
それにしても宇宙最強、か。宇宙なんて、現実味のない夢だなぁ・・・・
でも、夢の中で見た試合は胸を熱くして・・・顔は見えなかったけど、多分皆楽しそうな表情をしてたと思う。
だって、サッカーが喜んでるから・・・・

天馬「ッ!!」

『天馬あああああっ!!』

あれは、俺?俺は今、一体何て叫んだんだ?誰かの、名前?
目の前に居るのに、何故か顔が見えない、あいつの・・・・名前?
俺の名を叫ぶ君は一体、誰なの?
俺が必死に叫んでいる君は一体、誰なの?



























天馬「~~ッ!!」

ピピピピ...ピピピピ...

天馬「・・・んんっ、」カチッ

いつもと違う...誰かの声で目が覚めた。

AM9:00

天馬「・・・>>47

何だろう、初めて聞いたのはずなのに知ってるような声だった

天馬「・・・何だろう、初めて聞いたのはずなのに知ってるような声だった」

コンコン

天馬「あ、はい・・・どうぞ」

ガチャリ

寮長「松風君、もうとっくに授業始まってるよ?」

天馬「・・・・・えっ?」











天馬「ううううわあああああっ!!!」ガビーン!

~超次元大会当日~

角間王将『今回はここ静岡から、第二回超次元サッカー超次元交流大会を開催します!』

わあああああっ!!
いえええええ!!

井吹「一応それなりに盛り上がってるみたいだな」

皆帆「東京、いや、関東全体に比べても交通アクセスはかなり悪いのによくここまで集まったね・・・」

真名部「プロの球団もいくつか参加する試合がタダで見られる訳ですからね、ほとんどは球団ファンの地元民でしょうけど」

九坂「プロの試合見放題でも満杯にはならないんだな」

座名九郎「わざわざ静岡まで我々学生の試合に足を運びに来るつもりはないでしょうからね。満席になるにはあくまでも球団ファンが球団の試合を応援するときだけ、と考えた方がよろしいかと」

九坂「なるほど」

天馬「そういえば円堂さん達はこの大会に参加したことが?」

円堂「>>50

おう!あるぞ!
流石に全員現役プロのチームを組むのはちょっとどうかと思ったからプロは一人か二人で後は昔の仲間とか子供とかのチームを組んでみんなで挑んだな

円堂「おう!あるぞ!流石に全員現役プロのチームを組むのはちょっとどうかと思ったからプロは一人か二人で後は昔の仲間とか子供とかのチームを組んでみんなで挑んだな」

天馬「へえ、楽しそう!」

円堂「まあ流石に前の編成じゃプロ球団には敵わなかったけど、大事なのは勝ち負けじゃなかったからな。青春時代を過ごした仲間や応援してくれた子供達と交流する、そういうのも大いに受け入れてくれるこういう大会は、もっと増えてほしいと思ってるな」

天馬「円堂さん!」

円堂「応援してくれるファンの方々と一緒にサッカーを楽しんだり、お金持ちになりたくて本気で優勝を目指したり、色んな思惑も混じり混じって、そこから色んな世界を理解して交流を深める。プロの試合ばかりで大事なことを忘れそうになったら、必ずこの大会に参加しようって前大会の後から決めたんだよ」

信助「も、もしかして円堂さんが僕達の応援を引き受けてくれたのって・・・」

円堂「ああ!まさに、ファンとの交流だな!」

信助「>>52

(強いだけじゃなくてファンのことも大切に思ってくれる、これがプロなんだぁ~!か、かっこいい!)

信助(強いだけじゃなくてファンのことも大切に思ってくれる、これがプロなんだぁ~!か、かっこいい!)

やっぱり伝説と言われてるだけあって、考え方が立派だ!
いや、俺なんかが立派なんて言っても、むしろ円堂さんに失礼な気がしてきた!
あ、崇めたりしなきゃいけないかなやっぱり?
え、えっと・・・・

『間もなく抽選を行います!選手皆さん今しばらくお待ちください』

円堂「何処と対戦するか、組み合わせは当日シャッフルなんだ」

ジャララララ

『出ました!抽選結果!』

天馬「俺達の相手は!?」

相手は何処のチーム?安価下

稲妻高校対秋空チャレンジャーズ

秋「天馬、久しぶり!」

天馬「秋ねえ!」

秋「こないだの沖縄旅行以来ね!元気にしてた?」

天馬「そりゃ勿論!なんたって今日のために凄い人に鍛えて貰ったからね!」

秋「凄い人?」

天馬「ああ。秋ねえにも紹介するね。こちらは円堂さん!」

秋「あら円堂君、お久しぶりね」

円堂「久しぶりだな秋!」

天馬「えっ!?二人とも知り合い?」

秋「中学の頃の同級生よ」

円堂「旦那は元気か?」

秋「うん!アメリカに担任赴任だから中々帰ってこないけど・・・・(苦笑)」

円堂「まああいつだもんな」

秋「>>59

円堂君の方はうまくやっている?冬花さんも看護師の仕事で忙しいんでしょう?

秋「円堂君の方はうまくやっている?冬花さんも看護師の仕事で忙しいんでしょう?」

円堂「そうなんだよなぁ。ちょっと前は特に手の掛かる子を相手にして大変だとか。でも結構楽しそうというか、充実してる顔だったな」

秋「そっか」

円堂「それにな、ふゆっぺはどんなに忙しくても毎日俺の弁当を作ってくれるんだよ!」

秋「凄いラブラブね!10代の頃の関係が今の円堂君と冬花さんでも容易に想像できちゃうわね」

天馬「んんっ!互いのパートナーを惚気合うのもいいけど、そろそろ自重してね」

円堂「すまんすまん・・・(苦笑)」

秋「例え相手が天馬や円堂君でも、今日は負けないよ」

円堂「こっちも、負けるつもりはさらさらないぜ!」

~会場の外~

円堂『試合は午後だから今からしばらくは自由行動だ!』

ということで、俺は会場の周りを外周していた。
走って体を温めて、試合に備えよう・・・

「あの、松風君!」

天馬「あ、はい?」

・・・・と思ったところで、女生徒に名前を呼ばれたので一旦停止することにした。
制服を見る限りは同じ学校の生徒か。

「河川敷で毎日暗くなるで練習してるところ、ずっと見てました!学校の命運を背負って、大変な筈なのに、笑顔を絶やさず毎日楽しそうにしている貴方を見て、その・・・・///」モジモジ

天馬「>>62

えっと、君は?

天馬「えっと、君は?」

これは所謂告白というやつだろう。いくら俺がサッカーばかりで女子に縁がなかったとしてもだ、雰囲気で察することが出来ないほど馬鹿ではない。
だけど返事をしようにも名前がわからないことにはどうにも出来ない・・・

「わ、私・・・・///」

女の子の名前、安価下
(※シナリオの都合上、葵ちゃんは選べません)

カトラ「カトラ...カトラ・ペイジです」

カトラさんか。見たとこ外国から来た留学生だね。
顔も凄い綺麗だし...何て言うか、お姫様?

カトラ「・・・・あの、松風君?」

天馬「あ、カトラさんだね。よろしく!」

カトラ「カトラでいいです...///」

天馬「そう?じゃあ俺のことも天馬って呼んでよ!」ニコッ

カトラ「////」コクッ

天馬「・・・それでさ、俺に何を言おうとしたのかな?」

彼女の名前を確認した後、話を本題に戻す

カトラ「私、天馬のことが、好きになったんです!付き合って下さい!」

やっぱり告白か。俺、告白とか今まで一度もされたことがないんだよね。
しかも人生最初の告白がまさかこんな美少女からとは思っても居なかったし......

天馬「え、えっとね…///」

自分でも顔が熱くなっているのがわかる。
ちゃんと返事しないといけないのに、上手く口が回らない・・・

天馬「・・・い、今はその、大会に集中したいから、その・・・・////」

カトラ「お、お友達からでも構いません!」ペコリ

天馬「!?」

ま、まままままマジでどうしよ!?え、この娘本気だよ!結構本気!
大会を出汁に保留しようとしたけど、逃げる前に先回りされちゃった!

カトラ「天馬・・・・///」ウルッ

うっ!?そ、そんな目で見られたら断れる訳ないじゃないか

天馬「・・・わかった。友達からはじめようか」

カトラ「やったあああああっ!」ギュ!

天馬「うわ、ちょ、カトラ!?」

パチパチパチパチパチパチ!!

天馬「!?」

しまった、ここ会場の外じゃん!人一杯いるじゃん!今の告白全部見られてた!

カトラ「////」

カトラは顔を真っ赤にしながら俺の胸に顔を埋めてきた。
皆に見られながら告白したのが今になって恥ずかしくなってきたのかな?

カトラ(天馬を見掛けたから勢いで告白しちゃったけど、よく考えたらここ会場の外でした......///)

通行人A「ヒュー!ヒュー!熱いねえ!」

客A「お幸せに!」

通行人B「若いねえ!」

客B「彼女のためにいいとこまで勝ち残ってやれよ!」

このあとたくさんの人にめちゃくちゃ冷やかされた・・・///

~選手用控え室~

あー、さっきは色々と酷い目に遭った・・・
・・・・まあ、悪い気はしなかったけど

「おいお前」

天馬「あ、はい」

誰かに呼ばれた気がしたのでとりあえず振り返ってみた

「お前、さっきカトラに告白されてたよな」

天馬「う、うん・・・///」

見たところユニフォームを来ているから恐らく選手なのだろう。
というかここに居る時点で大会の参加者か

「ふざけんなよ!」

天馬「えっ!?」ビクッ

な、なんで!?見ず知らずの人に突然怒鳴られた・・・

「俺は小さい頃からずっとカトラが好きだったんだ!小中の9年間ずっと同じクラスだったんだよ!幼馴染なんだよ!高校がたまたま同じのぽっと出の分際でカトラをたぶらかしてんじゃねえよ!」

天馬「た、たぶらかすなんてそんな・・・第一俺は今日、カトラに会ったばっかで」

「嘘だ!どんな方法でカトラをたぶらかした!?」

駄目だ・・・・何を言っても聞いてくれない!
ど、どうすれば・・・








剣城「松風」

「「!」」

剣城「監督が呼んでいる。すぐに来い」

「チームメイトか?悪いがこいつは今俺と大事な話をしてるんだ!部外者はすっこんでろ!」

剣城「・・・妨害工作として大会運営に訴えるぞ?」

「・・・・・チッ!」

剣城「行くぞ」ガシッ!

天馬「あっ...!?」

細見だし肌が色白いからあんまりそういうイメージなかったけど、剣城って結構力強い。
よく見ると筋肉も引き締まってる・・・

剣城「・・・・何だ?」

天馬「いや、なんでもない!」

~観客席~

天馬「・・・・あの、さっきはありがとう」

もしあの時剣城が来てくれなかったら、俺は何を言われてたんだろ?
・・・・・考えたくもない。怖かった。

剣城「・・・・」

天馬「つ、剣城のおかげで、怖いのが少しマシになった、かな?」

剣城「・・・・」

な、何も話してくれない!お礼言ってるのにうんともすんとも言ってくれない!
そういえば剣城って普段俺達と会話、してないよね?

天馬「>>71

えっと・・・な、何かスポーツとかやってた?

天馬「えっと・・・な、何かスポーツとかやってた?」

剣城「・・・」

こ、これも答えてくれない!
せめて初心者なのか経験者なのかはっきりして欲しい!
実は剣城って座名九郎以上に練習に参加してくれなかったから実力がわからないんだよね・・・

天馬「・・・剣城、練習に全然来てくれなかったでしょ?だから実力がわからなくて、せめて経験者か否か答えてくれればありがたいな」

剣城「・・・・」

それでも無視なの!?俺のこと助けてくれたときはいい奴なのかなって思ったけど、流石にこうも無視ばかりだと腹が立ってしまう

天馬「いい加減にしてよ剣城!何で何も答えてくれないの!?」

剣城「・・・」スタスタ

天馬「」

剣城は何も言わないまま俺の前から去っていった・・・
嘘だろ・・・・何あの態度・・・

~控え室~

円堂「試合に備えてこれからミーティングを行う!」

「「「「はい!」」」」

【稲妻高校フォーメーション】

FW・・・・・剣城、瞬木

MF・・・・・・・天馬

MF・・・九坂・・・・・・さくら

MF・・・・・・・神童

DF・・・好葉、皆帆、真名部、鉄角

GK・・・・・・・井吹

ベンチ・・・信助

円堂「今日は座名九郎不在のためチームは12人で戦うことになる」

信助「いつでも出られるようには準備しておきます!」

円堂「頼むぞ!」

真名部「>>75

僕の計算と予測でこのチームを勝利に導きましょうメガネクイ

真名部「僕の計算と予測でこのチームを勝利に導きましょう」メガネクイッ

皆帆「当然、僕の観察眼もデータに入れてくれるよね?」

真名部「・・・・まあ、その方が効率は良さそうですしね。いいでしょう」

九坂「早く動くからってボールを避けたりは駄目っすよ」

鉄角「やんねーよそんなこと!・・・・・多分」

さくら「よーし!私が一番目立っちゃうんだからね!」

好葉「頑張り、ます...!」

よし、皆いい感じに士気が上がってる!これなら勝てる!

円堂「>>78

草サッカーチームとはいえ経験で言えば向こうの方が圧倒的に上だ
恐らく一対一では分が悪いだろう
だからこっちは走り回って常に数的優位を作るんだ
幸いスポーツ経験者が多いから体力に自信があるものも多いはずだ

円堂「草サッカーチームとはいえ経験で言えば向こうの方が圧倒的に上だ。恐らく一対一では分が悪いだろう」

さくら「こっちはほぼ全員始めて1ヶ月だもんね」

円堂「だからこっちは走り回って常に数的優位を作るんだ。幸いスポーツ経験者が多いから体力に自信があるものも多いはずだ」

鉄角「任せとけ!」

瞬木「必要とあらばディフェンスにも参加しますよ」

円堂「・・・よし、行こうか!」

「「「「おおおお!」」」」

【秋空チャレンジャーズ】

FW・・・・・・ヨネ、ヒミコ

MF・・・月見、赤井、ジョニー、有働

DF・・・九里山、木暮、辺九津、楓野

GK・・・・・・・・豊田

信助「こ、小暮夕弥ぁ!?元イナズマジャパンのあの小暮さん!?」

鉄角「イナズマジャパンって、そりゃ経験が違うわな・・・」

瞬木「いきなり強いとこ来たね......(苦笑)」

さくら「>>81

ディフェンスが一番厄介ってことかな

さくら「ディフェンスが一番厄介ってことかな」

天馬「イナズマジャパン経験者だもんね。点をとるのは難しいかな」

井吹「守備陣は責任が重く掛かるって訳か。いいねぇ!」

コンコンコン

円堂「あ、はい。どうぞ」

ガチャリ...

宅配のお兄さん「ユニフォームをお届けしました」

神童「ありがとう」

ユニフォームのカラー安価下
デザイン安価下2

~グラウンド~

角間王将『さあ間もなく稲妻高校対秋空チャレンジャーズの試合が始まろうとしています!』

天馬「・・・皆!気合入れて行こう!」

「「「「おおおおっ!」」」」

木暮「久しぶりの試合だ、皆!楽しんで行こうぜ!」

「「「「よっしゃー!」」」」

神童「>>87

まずは相手の出方とこちらの仕上がり具合を確かめたい
序盤は守りに重点を置こう

神童「まずは相手の出方とこちらの仕上がり具合を確かめたい。序盤は守りに重点を置こう」

天馬「了解!」

審判「ピー!」

ヨネさん「・・・任せたで」チョン

角間王将『秋空チャレンジャーズボールで試合開始です!』

ヒミコ「キエエエエ!見える、見えるぞおおおお!」

天馬「えええっ!?」

九坂「マジで!?」

さくら「いやああああっ!!」

角間王将『秋空チャレンジャーズのFWヒミコ、御札を振り回しながら稲妻高校の選手を抜いていくぞ!』

ヒミコ「行くぞよおおお悪霊退散!悪霊退散!」

神童「ふっ!」

ポーン!

ヒミコ「ありゃ?」

角間王将『神童、難なくボールをカット!』

神童(練習自体は何度かやった。後は試合で完成させるしかない!)

【神のタクト】

シュウウウウン!

神童「野咲!」

さくら「えっ!?私...?」

神童「走れ!」

さくら「は、はい!」ダダダッ!

神童「九坂!」

九坂「う、うっす!」ダダダッ!

神童「はあっ!」ポーン!

木暮(何をやってくれるのかな?ま、最初は見させて貰うぜ!)

角間王将『おっと、神童の指示で野咲と九坂が動き出した。一体何をするつもりだ?』

神童「野咲!」

さくら「はいっ!」ポスッ

角間王将『ボールは神童から野咲へ渡った!』

さくら「九坂!」

バシュウウウン!

角間王将『ボールを受け取った野咲、すぐさま九坂へパスを出した!』

木暮「いきなり逆サイド展開かよ!やるじゃんあの司令塔!」

さくら(何だろう。サッカーなんてやったの初めてなのに・・・・今までは自分が一番になるためなら他人なんて蹴落としてきた筈なのに、何でかな?このメンバーなら、皆で一番になるのもいいかな?って、思ってる自分が居る・・・・そんな気がする)

九坂「よっと!ドンピシャ!」ポスッ

角間王将『ボールは九坂に渡ったぞ!』

神童「天馬へパスだ!」

九坂「おう!」ポーン

天馬「っ!」ポスッ

角間王将『松風にボールが渡った!』

九坂(何だ?運動なんてほとんどやったことないのに・・・体がすんなりと動く・・・・何か、何かわかんねえけど、俺はこいつらとのサッカーを知っている気がする・・・)

天馬「うおおおおおっ!!」

角間王将『松風勢いよく敵陣へ切り込んでいく!』

木暮「いい動きだけど、詰めが甘いぜ!」サッ!

角間王将『木暮がマークに入った!』

木暮「旋風陣!」

グルン!グルン!グルン!グルン!グルン!

流石は木暮さん!隙のないディフェンスだ!でも、俺だって!俺だって!
皆に負けないくらいたくさん練習してきたんだああああっ!!
こんな風、潜り抜けろ!

天馬「うおおおおおお!!」

ヒュン!

木暮「なっ!?」

天馬「そよかぜステップ!」

角間王将『ぬ、抜いたああああああ!!何と松風!木暮の必殺技、旋風陣を攻略したああああああああ!!』

体が覚えてる!俺は、サッカーを知っている!

天馬「らあああああっ!!」

ギュウウウウウン!!

「「「「!?」」」」

天馬「マッハウィンド!」











審判「ピッ、ピッ、ピー!」

角間王将『ここで試合終了のホイッスル!1-0で、稲妻高校の勝利!』

天馬「や、やったあああああああ!!」

秋「負けちゃった。けど、天馬のサッカーが見られて凄く楽しかった」ニコリ

天馬「俺もだよ秋ねえ!すっごい楽しかった!また一緒にサッカーやろ!」

秋「うん!天馬達とならいつでも!」

円堂「>>91

(・・・妙だ、みんなもちろん才能はある、だがそれ以上にみんな初めてのプレーじゃなかった)
(・・・まあ今は初勝利を喜ぶか!)

円堂(・・・妙だ、みんなもちろん才能はある、だがそれ以上にみんな初めてのプレーじゃなかった)

さくら「わーい!やった!やった!」

真名部「僕達にとっては、当然の結果ですね」メガネクイッ

鉄角「俺達思ったよりやれてんじゃん!」

円堂(・・・まあ今は初勝利を喜ぶか!)

天馬「・・・・それにしても」

さっきのあの感覚はなんだったんだろう?
皆の動きが手に取るようにわかったような、自分が何をすべきか、そういうのが考えるまでもなく体が反応してたような、不思議な感覚・・・
もしかして俺達、実は覚えてないだけで過去に一緒にサッカーをしたことがあったのかも?

さくら「監督!勝ったから何かご褒美下さい!」

円堂「いいぞ。それじゃあ食いに行くか?奢るぜ」

井吹「いいねえ!」

九坂「監督太っ腹!」

瞬木「あの、弟たちを呼んでもいいですか?」

円堂「勿論さ!」

瞬木「ありがとうございます!」

祝勝会か!皆で楽しく盛り上がりながらご飯を食べるなんていつぶりだろ?ワクワクしてきちゃった!

剣城「・・・・」

天馬「剣城も祝勝会に...剣城「断る」

そ、即答って・・・

剣城「助け合いと馴れ合いは同じじゃない。俺は馴れ合いに興味はない」

そういうと剣城は先にグラウンドを去っていった・・・

~駐車場~

キキキ!

剣城「・・・・」

居た!剣城だ!ってええええええっ!!?
ばばばばバイク!?

天馬「だ、駄目だよ剣城!まだ1年生でしょ!免許もなしにバイクなんて・・・」

剣城「・・・免許ならある」

あ、免許あったんだ。それなら良かった・・・
というか剣城って4月生まれなんだね

カチ!

剣城「・・・・」

ブロロロロロロ!

天馬「・・・・・帰っちゃった」( ゚д゚)ポカーン

~剣城の部屋~

シャワーも浴びた。歯も磨いた。今日はもう休むか

















剣城「俺を親友だとでも思っていたのか?親友に裏切られただけで、サッカーへの想いは消えてなくなるのか!?」

またこの夢か・・・
俺が親友だと言っている、親友と言っている筈なのに、顔がわからない...思い、出せない......

『この出会いは、この戦いは、この瞬間だけなんです!想いと想いをぶつけ合って、最高の試合にするんです!』

夢に出てくる俺の、親友・・・お前は、一体誰なんだ?

『剣城いいいいい!!』

俺の名を叫んでいるお前は、一体・・・?

~翌朝、剣城の部屋~

またこの夢で目が覚めた。親友だと言っていた筈なのに、何故か何も思い出せない・・・
いや、夢の中の物語に本気になってどうする。所詮、夢は夢でしかない・・・

プルルルル

剣城「・・・・」

スマホの画面を見て時刻を確認する・・・
AM7:00

剣城「・・・・朝から何の用だ、松風?」

天馬『もしもし剣城!明後日の試合に備えて一緒に偵察を』

全試合当日抽選で相手がわからないのに偵察だと?馬鹿馬鹿しい・・・

剣城「勝手にやるか他を誘え」ポチッ

・・・・今の電話でわかったことは1つ。
夢の中の親友は、少なくとも松風ではないということだけだ。

~天馬の部屋~

あちゃー、振られちゃったか・・・
まあ剣城が俺と一緒に偵察なんてやってくれる訳ないよね・・・
ってかなんで俺剣城を誘おうなんて思ったんだろう?

天馬「・・・」

他に電話を掛けてみる?安価下

~試合会場~

信助「ごめーん!待った?」

天馬「ううん、俺も今来たところ」

信助「そっか。良かった・・・・」

天馬「それじゃあ客席に行こうか」

信助「今日ずっと試合観てるの?」

天馬「俺はそのつもりだけど、信助はどうする?」

信助「>>99

う~ん……飽きたら帰る感じかな

信助「う~ん……飽きたら帰る感じかな」

天馬「そっか」

信助「とりあえず会場行こうか!」

~客席~

信助「うわ、昨日と比べても明らかにお客さん多い・・・」

天馬「昨日の抽選で選ばれなかったプロ球団が今日選ばれる可能性があるからね」

信助「あ、そっか」

天馬「当日抽選のデメリットってせっかく交通費払っても目当てのチームの試合が見られない可能性があるってとこだよね」

信助「そうだね。僕達はあくまでも偵察が目当てだから気にしないけど」

天馬「そもそもウチの学校からそう遠くない場所にあるから交通費気にしなくてもいいんだけど」

信助「あ、抽選始まったよ!」

~翌日、天馬の部屋~

今日も偵察に行こうかな?

ピロリン!

おっと?偵察に行こうとしたら誰かがLI○Eを送ってくれた。
誰からLI○Eを受け取ったのかな?

誰からのLI○E?安価下

カトラ『天馬、あの、よければ今日一緒にお出掛けでも?』

こ、これって・・・デートのお誘いだよね・・・////
人生初デート、何か意識したらちょっと緊張してきた...///

天馬『いいよ!何処行く?』

な、なんとか文字は普通に打てた。
お、おかしい文章ではないよね?

~寮の外~

カトラ「天馬、おはようございます」

天馬「おはようカトラ!」

俺は男子寮、カトラは女子寮から出てすぐに合流した。
カトラは親元を離れて寮で暮らしているそうだ。

カトラ「最初は日本語が通じなかったらどうしようとか色々不安でしたが、言葉は理解して貰えてるみたいでホッとしてます」

天馬「そうなんだ。カトラって今何年?」

カトラ「今年入学してきました!中学卒業まではアメリカの方で暮らしていて」

凄っ!た、たった1ヶ月程でここまで日本語上手に話せるなんて!
相当努力してきたんだろうな・・・・格好いい!

カトラ「>>106

そ、そんな格好いいだなんて……///

カトラ「そ、そんな格好いいだなんて……///」

天馬「いやいや!本当に格好いいよ!俺、サッカー以外何も出来ないから尊敬しちゃう!」

カトラ「わ、私からすれば、天馬のように1つのことに貪欲に挑戦する姿の方が、格好いいです...///」

天馬「そ、そう?ありがとう・・・///」

ま、まさか女の子に格好いいって言われる日が来るとは思っても見なかった。
何か、凄い照れる・・・・////

カトラ「1回戦、勝ちましたね」

天馬「あ、うん!勝った勝った!皆のお陰でね!」

皆が必死で繋いでくれたおかげで先制できたし、先制点以後は点取れなかった展開の中でも無失点に守りぬいてくれた・・・これを皆で掴んだ勝利と言わずに何と言う!
それぐらい、昨日の試合は皆で一丸になって掴んだ勝利だったんだ。

カトラ(思い出に浸っている天馬も、格好いい・・・・///)

天馬「・・・っと、サッカーの話はここまでにしよ。あんまり長話すると時間が過ぎちゃう」

カトラ「私は、天馬と一緒に居られるだけで幸せですよ...///」

うっ!こ、この子本当にサラッと大胆なこと言ってくるんだから・・・
心臓に悪いよ本当に・・・・////

天馬「~~っ!そ、それはありがたいけど、せっかく出掛けるんだから色んなところ回ろうよ!ほら、行くよ!」ぎゅっ!

カトラ(手を繋いでくれた...///)













「松風、天馬ぁぁぁ!!」ギリッ!

~2回戦当日~

天馬「残ってるのは16チーム・・・」

神童「プロ球団は当然1回戦を突破している。2回戦でプロと当たる確率は2/15」

真名部「単純なプロ球団だとその計算で合ってますが、あくまでも球団としてではなくプライベートで参加しているプロも居る可能性はある訳ですからね」

円堂「ソースは俺だな」

真名部「少なく見積もっても、プロと対決する確率は60%と見るべきかと」メガネクイッ

九坂「15チームの内9チームがプロって大袈裟な・・・」

皆帆「いや、あくまでもプロのOBや戦力外からの逆転を狙う選手も参加しているだろうからね。元プロを入れたら大袈裟な話でもないよ」

さくら「女性のプロも参加してたり」

鉄角「挙げればキリがねーな・・・」

円堂「>>110

まあ、プロと言ってもピンキリが多いからな。
みんな実力者ばかりとは限らない

円堂「まあ、プロと言ってもピンキリが多いからな。みんな実力者ばかりとは限らない」

九坂「そうだとしても俺らより明らかに格上って事実は変わんねーっすよ」

天馬「だけど戦ったみたいよね!プロの舞台に立った人のプレーを早く見てみたい!」

座名九郎「そういうと思いましたよ」

神童「出来たら市川が参加できる今日の内に稲妻高校の名前が抽選されて欲しいですね」

稲妻高校は抽選されるか?安価下
コンマ偶数で抽選される
コンマ奇数で抽選されない

『間もなく抽選を行います!選手皆さん今しばらくお待ちください』

ジャララララ

『出ました!抽選結果!』

さくら「あった!稲妻高校!」

天馬「俺達の相手は!?」

相手は何処のチーム?安価下

名前が必要なら黒の騎士団でいいんじゃないか?
丁度、剣城がいない枠が開いているし

>>115
ナイスアイディア!採用させて貰います

カトラを好きな男の名前は安価下で

稲妻高校対黒の騎士団

水川「運がいいぜ。お前らが力尽きる前に俺の手でとどめをさせる展開になってきたからな」

井吹「言ってろ。負けるのはそっちだ」

水川「・・・・松風天馬、お前にカトラは渡さない!カトラを賭けて決着を着けようぜ」

天馬「カトラが誰を好きになるか決めるのは俺達じゃない!だけど、カトラの恋人は俺だ!少なくともお前にだけは負けない!」

「「・・・・・」」ゴゴゴゴゴ

さくら「修羅場なの!?ねえ修羅場なの!?」ワクワク

鉄角「何でお前が興奮してるんだよ?」

さくら「>>121

漫画ぽくっていいじゃん♪
私自身が輪の中心は嫌だけど

さくら「漫画ぽくっていいじゃん♪私自身が輪の中心は嫌だけど」

鉄角「人の不幸は蜜の味ってか?本当に腹黒いな」

さくら「腹黒いとか言うな!鉄角ったら女の子へのデリカシーがないんだから!」

鉄角「そりゃ悪うござんした」

~控え室~

円堂「試合に備えてこれからミーティングを行う!」

「「「「はい!」」」」

【稲妻高校フォーメーション】

FW・・・・・剣城、瞬木

MF・・・・・・・天馬

MF・・・九坂・・・・・・さくら

MF・・・・・・・神童

DF・・・好葉、皆帆、真名部、鉄角

GK・・・・・・・井吹

ベンチ・・・座名九郎、信助

神童「前回と同じ布陣ですね」

円堂「ああ。ただ前回と違うのは座名九郎がチームに居ることだ!」

座名九郎「出番があるかはわかりませんが、いつお呼びが掛かっても試合に出られるように準備は怠らないようにします」

信助「一緒に調整しようね!」

座名九郎「はい」

井吹「>>124

とりあえず落ち着くんだぞ

脈絡が無さすぎるように感じたので再安価↓↓

井吹「ゴールは俺が守ってやるからみんなはガンガン攻撃してくれ」

天馬「頼りにしてるよ井吹!」

井吹「おう!」

円堂「そしてこれが黒の騎士団のフォーメーションだ」

【黒の騎士団】

FW・・・・貴崎、水川、稲葉

MF・・・・三定、伊勢屋、天野

DF・・・森川、牛島、大門、柳

GK・・・・・・・鉄雄田

天馬「あいつ、水川はセンターフォワードか」

信助「>>128

ドリブル突破に注意しろ

信助「ドリブル突破に注意してね天馬」

天馬「うん。ありがとう」

円堂「よし、グラウンドへ行こうか」

「「「「おおおおっ!」」」」

~グラウンド~

角間王将『超次元大会2回戦第一試合、稲妻高校対黒の騎士団の一戦、間もなくキックオフです!』

審判「ピー!」

剣城「・・・・」チョン

瞬木「キャプテン!」

天馬「ああ!」

角間王将『稲妻高校のキックオフで試合開始!そしてまずは稲妻高校のキャプテン松風がドリブルで切り込んでいく!!』

水川「お前だけは通さねえ!!」

角間王将『水川、松風にプレッシャーを掛けに行く!』

やはり初っ端から水川が挑んできた!
ここはそよかぜステップで突破するのみ!

水川「そよかぜごときでは鋼はびくともしない!」

鋼だと!?水川のやつ、一体何を!?

水川「アイアンウォール!」ゴゴゴゴゴ

ドオオオオオオン!!

天馬「うわああああっ!!」

目の前に突然現れた鋼の壁にたまらず吹き飛ばされてしまった...

水川「貴様に本物の風をお見舞いしてやる!」

ヒュウウウウン!!

天馬「!?」

水川「これが本物の風だ!風神の舞!!」

天馬「ぐわあああああっ!!」

必殺技でブロックされて怯んだばかりのところを水川は畳み掛けるように今度はドリブル技を俺に使ってきた...
風神の舞・・・それは俺のそよかぜなんて比にならない程強力な風、否!風なんて生易しい。それはまさに暴風だった・・・

角間王将『水川、10年前のFFIの技を連続で放った!アイアンウォールと風神の舞の連続攻撃に松風たまらずダウンだ!!!』

天馬「ぐはっ......」ドサッ

水川「相手にならんな。弱いお前など、カトラに相応しくない。弱者は弱者らしく、そこに這いつくばっていろ」

天馬「......」

体が、動いてくれない…クソ!

井吹「来るぞ、守りを固めろ!」

皆帆「了解!」ザッ!

真名部「言われるまでもありません!」ザッ!

水川(あのインテリコンビは確か意外と活躍してたよな。なら・・・)ポーン

稲葉「ふっ!」ポスッ

好葉「ふぇっ!?来た・・・」ビクッ!

角間王将『水川から稲葉へのパスが繋がった!黒の騎士団、これはサイドから崩す戦法か?』

稲葉「お前ごときに止められるか!」

好葉「ふ、ふええええっ!?え、えーい!」ズザー











審判「ピッ!」

角間王将『森村好ディフェンス!稲葉の進行を止めた!』

好葉「・・・・ふぇ?ウチ、何を?」

稲葉(なんだこいつ!?ビクビクしているチビの癖に、なんて鋭いスライディングなんだ!)

審判「ピッ!」

角間王将『さあ、黒の騎士団のスローイングで試合再開です!』

稲葉「っ!」ポスッ

好葉「ッ!」タッタッ...

稲葉「またお前か!さっきのようなマグレが二度も続くかよ!」

角間王将『森村、再び稲葉のマークに付く!』

稲葉(へっ、こんなやつ!ちょっとフェイントを入れれば簡単に!)

好葉「・・・・っ!」サッ!

稲葉(なっ!?引っ掛からない!なら、これは!?)

好葉「・・・・!」サッ!

稲葉「何だと!?」

角間王将『森村必死のディフェンスに稲葉が攻めあぐねているぞ!』

好葉(動きが、見える!体が、動いてくれる!)

稲葉「なら力押しだ!」

好葉「・・・・」

ヒュウウウウン!!

角間王将『稲葉、ようやく森村を抜き・・・』

稲葉「へっ!俺がちょっと本気出せばお前なんて・・・・ごはっ!」ズテーン!

好葉「・・・」

角間王将『何と森村、くもの糸を張っていた!抜かれたのではなく罠を張っていた!』

好葉「九坂君!」ポーン

九坂「お、おう!」ポスッ

角間王将『ボールを奪った森村、すぐさま九坂へパスを出した!』

九坂(なんだこのパス、優しい・・・それに、あったかい・・・・さっきから、森村を見てるだけも胸が熱くなって・・・・)

天野「何突っ立ってんだ!がら空きd」

九坂「あ"っ!」ギロリ

天野「ヒッ、」ドサッ

九坂「森村のことで頭一杯で情報を処理するのが大変だってときに、雑音入れんじゃねえぞおんどりゃあああ!!」

角間王将『何と九坂!メンチだけで相手選手を怯ませた!』

九坂(はっ!やべぇ、こんな怖いとこ森村に見せたら・・・・)

好葉「く、九坂君!瞬木君がフリー......だよ!」

九坂「はっ!瞬木!」

角間王将『メンチで天野を抜いた九坂、瞬木にボールを渡す!』

瞬木「ッ!」ダダダダダ!

森川「行かせんぞ!」

瞬木(何だろうな?他人なんて信用できない、そう思ってる筈なんだけどな・・・・・)

森川「うおおおおお!!」

瞬木(こいつらなら、本当の俺も受け入れてくれる・・・・何となく、そんな気がするんだよな。だから!!)ズズズズズ

森川「!?」

瞬木「・・・・止められるもんなら、」






瞬木「止めてみやがれ!うらあ!!」

ヒュウウウウン!!

森川「速い!」

角間王将『瞬木トップスピードで森川を抜いた!』

牛島「だがまだ!」

大門「俺達が残ってr」

ヒュウウウウン!!

「「!?」」

瞬木「遅すぎるぜ」

角間王将『瞬木一気にゴール前だ!』

瞬木「よっ!ほっ!はあっ!!」

天馬「あれは!」

神童「瞬木の必殺技か!?」

瞬木「パルクール、アタック!」

ギュウウウウウウウウンンン!!

鉄雄田「ぐおおおおおっ!!」

ズバーン!

審判「ピー!」

角間王将『ゴオオオオオル!先制点は稲妻高校だああああっ!』

瞬木「はっ!見たかよキャプテン!この俺様の本気をよ!」

天馬「>>135

す…すごい!(でも…何か深い闇が見えたような…)

天馬「す…すごい!」

でも…何か深い闇が見えたような…

さくら「やるじゃん瞬木!」

九坂「あれだけのディフェンスをよく潜り抜けたな!」

瞬木「当然だろ?俺を誰だと思ってる?」

さくら「・・・・あれ?なんか雰囲気変わった?」

瞬木「お前ら!俺に付いてこられるように精々頑張れよ。置いていかれたくなかったら、な?」ニヤリ

さくら「お、おう・・・・?」

瞬木「・・・・・なーんて、ね♪」

神童「・・・まあ、ついていってやろう」

鉄角「そうだな。あれが本当の瞬木だってんなら、俺らは受け入れてやんねーとな」

皆帆「本当、このチームは見てて飽きないね」

審判「ピー!」

角間王将『一点を追う展開となった黒の騎士団、どう攻めてくるのか!?』

水川「たかが一点だ。すぐに取り返す!」

天馬「うおおおお!!」

水川「味方が一点取ったからってお前が強くなれる訳じゃねーんだよ!風神の舞!!」

天馬「ぐわああああっ!!」

角間王将『水川、再び風神の舞で松風を抜いた!だがすぐに神童がフォローに入る!』

水川「弱い、弱すぎる!」

天馬「確かに今の俺じゃあお前には勝てない!でも【皆なら】!」

水川「しまった、熱くなりすぎた!」

キラキラ...

神童「アインザッツ」

角間王将『神童ボールを奪った!』

天馬「一人で敵わない相手も、皆の力を合わせれば、時には大きな力をも覆す!それがサッカーなんだ!」

水川「~~ッ!負け惜しみだ!」









角間王将『試合は後半を迎えて1-0、稲妻高校は前の試合と同じく固い守りで1点を死守しております!』

井吹「皆帆!真名部!右と左に分かれろ!」

「「了解!」」

稲葉「チッ!これでもくらえ!」

井吹「ッ!」ガシッ!

角間王将『稲葉、シュートを打つもまたもやキーパーの正面!』

稲葉「ディフェンスに的確な指示を出してコースを塞いで来やがる...」ギリッ!

真名部「>>138

分析完了です。あなた達の動きは全て見切りましたよ

真名部「分析完了です。あなた達の動きは全て見切りましたよ」

稲葉「くうううっ!」

皆帆「悪いけど、もう君達が点を取ることはないよ」

貴崎「ッ!」










貴崎「ッ!」

ギュウウウン!

井吹「はあっ!」

角間王将『井吹、パンチングでボールを外へと出した!』









審判「ピッ!」

角間王将『黒の騎士団、コーナーキックで得点のチャンスを迎えました。果たしてこのチャンスを掴みとれるか?』

貴崎「っ!!」ヒュウウウウン...!

井吹「たああああっ!!」

ギュウウウウウウウウンンン!!

「「「「!?」」」」

井吹「こんな程度の高さで俺を出し抜くのは無理だぜ!」

角間王将『井吹、コーナーからのパスを空中で止めた!飛んだ高さはおよそ20メートルくらいでしょうか?超次元サッカーならこれぐらいのジャンプはよくあることです!』

水川「何故だ・・・何故、俺達は負けている・・・・」

天馬「皆上がれ!」

瞬木「ここで追加点を取ればとどめ確定だ!」

角間王将『残り時間5分となったところで稲妻高校全員攻撃に転じた!』

水川「認めない・・・・俺は認めない!俺が松風天馬に劣るなど、あってはならない!カトラに相応しい男は、俺一人だけなんだあああああああああっ!!」

天馬「なっ!?」

角間王将『おっと水川、物凄い速さで自陣ゴール前に戻ってきた!』

瞬木「キャプテン!」

天馬「頼んだ!」

瞬木「決めてやるよ!パルクールアタック!」

ギュウウウウウウウウンンン!!

角間王将『強烈なシュートが黒の騎士団ゴールに向かっていく!』

水川「俺は、俺は強い!!!うおおおおおおおお!!」

水川「流星ブレード!」

キィン!

瞬木「なっ!?」

角間王将『おっとここで!水川が瞬木のシュートをカウンターで弾き返した!』

天馬「ぐわあああっ!!」

神童「天馬!?ぐわっ!」

「「「「うわああああっ!!」」」」

井吹「はああああっ!!」

パシイイイイン!!

井吹「ぐ、ぐううううっ!」ギュルン!ギュルン!ギュルン!ギュルン!ギュルン!

しゅううううう~...







審判「ピッ、ピッ、ピーッ!」

角間王将『ここで試合終了のホイッスル!1-0で稲妻高校準々決勝進出決定!』

天馬「やったあああああああああ!!!」

井吹「>>141

いてえ…

井吹「いてえ…」

神童「井吹、大丈夫か!?」

井吹「ちょっと痺れただけだ。これぐらいすぐに治る」

神童「・・・そうか」

井吹(だがこのままじゃ、致命的な失点を招きかねないか・・・)ヒリヒリ

井吹(俺は他のみんなと違って記憶はあるが、体はサッカーを覚えていない。何度も空いた時間に必殺技に挑戦したが、一度も成功しなかった。次の相手はガンガン必殺シュートを使ってくるだろう)チラッ

信助「?」

井吹(・・・今回も、お前が最後の砦になりそうだ)

九坂「森村・・・」

好葉「え、えっと...今日も、勝てて、よかったね」

九坂「森村、聞いてほしいことがある」

好葉「ふぇ?」

九坂「すぅー・・・・」











九坂「好きだああああああああっ!!!」

好葉「ふぇっ...?」

天馬「・・・・・えっ?」

「「「「えええええええっ!!?」」」」

九坂「お前は温かいし、顔もかわいい!俺の彼女にしてやる・・・・いや、してやるは物を頼む態度じゃないな。俺の彼女になってくれえええええっ!!」

好葉「あの、えっ、えっと・・・・////」

角間王将『何と!稲妻高校の九坂隆二選手!チームメイトの森村好葉さんに試合終了と同時に熱い告白!私、角間王将は今までの実況人生でも選手同士の告白など見たことがありません!』

九坂「森村・・・・」

好葉「・・・>>146

いきなりはちょっと・・・・ごめんなさい

好葉「・・・いきなりはちょっと・・・・ごめんなさい」

九坂「そっか。ま、そっすよね・・・」ショボーン

好葉「で、でも!」

「「「「!」」」」

好葉「九坂君の気持ちは、すごく嬉しかった。だから、その...前向きには検討、しようと......思い、ます////」

九坂「っ!よっしゃあああああああああ!!!」

鉄角「やるじゃねえか九坂!男だぜ!」

皆帆「修羅場展開と平行して純愛物語が展開されるとは・・・ほんのちょっとだけ予想外だったけど、だからこそ人は面白い」

さくら「あ、そうだ。修羅場で思い出したけど・・・・」

水川「・・・・」ゴゴゴゴゴ

((((そうだ、まだこっちの問題が残ってた!))))

水川「>>149

くっ、くくっ、ははははっ!
まさかこんなところで告白とはな!
バカだよ、お前ら凄いバカだよw
こんなバカ達にそりゃ勝てるわけねえよな
あ~あ、俺もお前達みたいなバカになれればカトラに告白できたのかもな

水川「くっ、くくっ、ははははっ!まさかこんなところで告白とはな!バカだよ、お前ら凄いバカだよwこんなバカ達にそりゃ勝てるわけねえよな」

「「「「へっ?」」」」

水川「あ~あ、俺もお前達みたいなバカになれればカトラに告白できたのかもな」

水川「・・・・カトラを、頼んだぞ」

















水川「天馬」

天馬「・・・・うん」

こうして俺達の、一つの愛を巡る戦いは決着を迎えた。
この戦いで俺は決心した。水川の分まで、カトラを守ることを。
そして・・・・・・・

~会場の外~

円堂「あのさ剣城、今日も祝勝会やるんだがお前も」

剣城「馬鹿馬鹿しい」

キキキキキッ!ブルン!

円堂「>>152

は、ははっ、取りつく島もない(苦笑)

円堂「は、ははっ、取りつく島もない(苦笑)」

ブロロロロロ!

円堂「・・・さて、どうしたもんかな?」

~翌朝、男子寮~

天馬「・・・・ふわぁ~」

今日もいつも通りに夢を見た。
誰かとサッカーを通じて、全力でぶつかり合う夢...
忘れてしまった......誰かとのぶつかり合い...

天馬「俺は一体、誰と戦っていたんだ?」

ピロリン!

最夢でみたことを思い出そうと物思いに耽ようとしたところ、誰かからLI○Eが来た。

誰からのLI○E?安価下

誰からのLI○E?安価下

さくら『キャプテン起きてる?』

送り主は・・・さくら?こんな時間に珍しいな。

天馬『今起きたところ』

さくら『部屋で一緒にゲームでもしない?』

ゲームか。トランプや人生ゲームとか皆でやれたら面白そうだなぁ

天馬『いいよ!ゲームやろ!』

さくら『わーい!じゃあ早速カトラちゃん呼んであげなきゃね!キャプテンのチームメイトって言ったら多分すぐ来てくれるよ!』

えっ!?カトラ連れてくるの!?ヤバイヤバイ!部屋ちゃんと掃除しないと!
机に散らばってる教科書を棚に戻して、ゴミも掃除してそれから・・・ああ!やること多いッ!

ピンポーン!

うわあああああっ!!もう来た!?いやあああああっ!!!
まだ俺の部屋汚いままだよおおおお!!

~10分後~

さくら「・・・・・えいっ!ってああ!またババ引いた!」

カトラ「次は私ですね」

結局まともに掃除できなかったけど、カトラもさくらも綺麗な部屋だと一応いってくれた。
まあ、元々物がいっぱい置いてたりはしないから比較的面積は広い方だと思うけど・・・・
それでも細かい埃とかにカトラが気付いちゃうかも?って気になっちゃうんだよね・・・

カトラ「次は天馬の番ですよ?」

天馬「あっ!?そ、そうだね」

おっとっと。今はカトラとのババ抜きに集中しなきゃ!
埃とかは気付かれた時になんとかすればいいんだ!

カトラ「>>159

それにしても・・・今の天馬は両手に花ですね♪

カトラ「それにしても・・・今の天馬は両手に花ですね♪」

言われてみたらそうだ。
カトラは勿論、さくらも結構可愛い方だ。
・・・・腹黒いことに目を瞑れば

さくら「ちょっとキャプテン、何か失礼なこと考えてない?」ジトー

天馬「ま、まさか!そ、そそそんな訳ないじゃないか!」

流石さくら!良くないことに関しての感だけは鋭い!
腹黒いからそういうのには敏感なのかな?

さくら「・・・ほらキャプテン、早く引いてよ」

天馬「んじゃこれ」スッ

えーとスペードのA、ってこれ・・・
揃ってるので手札を捨てて・・・

さくら「もう残り一枚なの!?早っ!」

カトラ「これはもう私が引いた時点で天馬は上がり確定ですね」

~それからしばらくして~

PM12:12

美少女に囲まれてゲームを楽しんでいたら、時間はあっと言う間に午後になっていた。
今日のお昼ご飯は何が出るのかな?

さくら「>>162

ねえねえ~、キャプテンは美少女に挟まれてイヤらしい気持ちになったりしないの~?ニヤニヤ
そういうことに興味無さそうに見えて実はどっかにえっちな本隠してたりして~!

さくら「ねえねえ~、キャプテンは美少女に挟まれてイヤらしい気持ちになったりしないの~?」ニヤニヤ

天馬「ぶっ!」

な、ななななな何言ってんだこのお姉さん!?
そ、そそそそんな!い、いやらしい気持ちなんてそんな、俺にそんな気持ちあるわけ……///

さくら「そういうことに興味無さそうに見えて実はどっかにえっちな本隠してたりして~!」

や、やめろおおおおおお!!
か、カトラ!助けて……

カトラ「こ、これは浮気調査であって、け、決して私がえっちな気分になったから天馬の好みを参考にしようとか、全然考えてませんから!////」ゴソゴソ

何かさくらまで探し始めた!!やめてえええええ!
いや、別にえっちな本とかはないけど部屋荒らすのやめてええええええ!!
掃除の手間が増えちゃうからっ!!

ガチャッ...

井吹「キャプテーン、飯行こうぜ、ってなんだ?」

天馬「救世主来たあああああああああっ!!」

井吹「はあ?」

~食堂~

井吹「人の部屋の物色はよくないと思うぜ・・・・あむっ!」

カトラ「は、反省してます・・・////」

さくら「ちょっとぐらいはいいじゃんケチー」ブーブー

カトラは反省してくれてるみたいだけどさくらは思いっきり開き直っていた。
いやでもこれがさくらクオリティだよね。しおらしいさくらとかあんま想像したくないと言うか・・・

井吹「・・・・」モグモグ...ゴク!

天馬「>>166

あっ、そうだ!
前の試合での怪我は大丈夫?

天馬「あっ、そうだ!前の試合での怪我は大丈夫?」

カトラ「怪我?井吹さん、怪我したんですか?」

さくら「井吹ったら昨日の試合でカウンターシュートを素手で止めに行くなんて無茶したからね・・・」

井吹「仕方ねーだろ。俺は必殺技持ってないんだからよ」

さくら「だからって普通あんな無茶する?」

井吹「あんなの無茶に入んねーよ。それに、俺は普通じゃねーからな。今日だって練習でシュート大量に決めてきてやったぜ」

さくら「昨日あれだけ動いた翌日にバスケ部の練習にまで参加したの?はー、よくやるわねぇ」

井吹「>>168

鍛え方が違うだよ

井吹「鍛え方が違うんだよ」

井吹(記憶に残ってる修羅場の数も、な・・・)

天馬「井吹?」

さくら「あー、なんかこいつたまに遠い目をして物思いに耽ることあるのよね」

井吹(キャプテン・・・・)

~天馬の部屋~

井吹『そんじゃ俺午後の練習にも参加するから』

と言って井吹は一足先に食堂を後にした。
カトラやさくらが食べ終えた後に俺達は部屋に戻ってきた。

カトラ「>>173

あ、あの……天馬。もしご迷惑じゃなかったら今度、お弁当を作ってきていいですか?

カトラ「あ、あの……天馬。もしご迷惑じゃなかったら今度、お弁当を作ってきていいですか?」

天馬「えっ!本当!?」

うわあ、嬉しいな!彼女にお弁当つくって貰えるなんて、最高だよ!

さくら「お二人さんラブラブね~♪」

天馬「そ、そう、かな?」テレッ///

ら、ラブラブとか言われると照れる・・・////

~準々決勝前日~

今日は誰か誘って河川敷で練習しようか。早速連絡を・・・

ピロリン!

井吹『いいねぇ、バスケの練習は午前で切り上げることにする』

井吹がすぐに返事をくれた。午後から練習に参加してくれるんだね、了解!
他の皆はどうかな?

ピロリン!ピロリン!ピロリン!

瞬木『弟たちの面倒を見るからパス』

座名九郎『稽古があるので、今回は見送らせて頂きます』

神童『家の用事があるんだ、すまない』

瞬木、座名九郎、拓人にはキャンセルされたが、他は皆オッケーをくれた。

天馬『明日に備えて河川敷で練習しない?』既読12

・・・・・剣城だけ既読すら付いてない。
因みにグループには円堂さんも参加しているので全部で14人居るんだ!

~河川敷~

円堂「井吹が来るまでの間は俺がキーパーをやってやろう!」

天馬「円堂さんがキーパー・・・・」

信助「天馬!僕達今からすごいの見られるかもね!」

天馬「うん!」

九坂「>>178

そういや円堂さんは今回出ないんっすか?
流石にキーパーが井吹一人じゃ何かあったとき色々と困るんじゃ

九坂「そういや円堂さんは今回出ないんっすか?流石にキーパーが井吹一人じゃ何かあったとき色々と困るんじゃ」

井吹「大丈夫だ。俺になんかあったとしても、こいつが居る」ポンッ

信助「・・・・えっ、僕!?」

井吹「出来る限りは怪我しないように細心の注意は払うが、万が一が起きたら頼むぞ」

信助「・・・・・わかった!」

井吹「フッ...」

~~

円堂「よし、来い!」

九坂「じゃあ行くっすよ!えい!」

信助「>>181

うーん、僕も円堂さんみたいなキーパーになるには・・・やっぱり円堂さんみたいに突然前線に上がってみるとか!

信助「うーん、僕も円堂さんみたいなキーパーになるには・・・やっぱり円堂さんみたいに突然前線に上がってみるとか!」

井吹「さあな?お前がどうなりたいかはお前が決めろ」

信助「井吹?」

井吹「・・・・監督、次は俺達が」

円堂「おう、わかった」

~準々決勝当日~

天馬「いよいよ、ベスト4をかけた戦いが始まるんだ!」

さくら「最初はどうなることかと思ったけど、私達案外いいところまで勝ち上がれたよね?」

好葉「うん」コクッ

鉄角「いっそこのまま優勝目指すか?」

真名部「今の僕達なら優勝の確率は17.14%あります」

九坂「0.0001%から物凄い数字が上がったな」

『間もなく抽選を行います!選手皆さん今しばらくお待ちください』

ジャララララ

『出ました!抽選結果!』

さくら「あった!稲妻高校!」

天馬「俺達の相手は!?」

相手は何処のチーム?安価下

稲妻高校対帝国学園

天馬「帝国学園・・・確か雷門中のライバル校で、ホーリーロードで何度も全国へ足を踏み入れてる中学・・・」

鉄角「マジで!?中学生とはいえ相手は全国区か」

井吹(こりゃ厳しい試合になりそうだな・・・)

鬼道「円堂」

円堂「!」

鬼道「久しぶりだな」

円堂「鬼道!何でお前がここに?」

鬼道「それは俺が帝国学園の総帥だからだ」

円堂「そっか。鬼道も、指導者の道を歩み始めたんだな」

鬼道「ああ。まさか、こんなに早くお前と監督同士として戦うことになるとは思ってもみなかったがな」

円堂「・・・負けないぜ、あいつらは」

鬼道「俺も教え子達を信じている」

佐久間「総帥、行きましょう」

鬼道「ああ」

佐久間「・・・・」ペコリ

~観客席~

俺達の試合は午後からの第二試合ということで、午前中はいつものように自由時間を過ごしていた。

カトラ「天馬!」

天馬「カトラ!応援に来てくれたの?」

カトラ「はい!」

うわぁ、寮からわざわざ会場まで足を運んでくれたんだ。俺達を応援するために。嬉しいな!

カトラ「>>187

天馬はこれからどうするのですか?
も、もしよかったらい、一緒に・・・////

カトラ「天馬はこれからどうするのですか?も、もしよかったらい、一緒に・・・////」

天馬「何か買っていこうか。例えばお土産とか・・・///」スッ

とりあえず手を差し出してみたけど、流石に顔は見れない。
今凄い顔赤いからカトラからなんとなく目を逸らす・・・

カトラ「・・・ありがとう♡」ギュッ!

天馬「!」

カトラの手、すべすべでやわらかい・・・////
って何考えてんだ俺!?変態か!

天馬「と、とりあえずグッズコーナーとか回って行こうよ」

カトラ「はい♡」

天馬「////」

カトラ「///」

か、会話がない!
別に気不味いとかではない!むしろカトラとなら無言でも心地はいいくらいだ!
でもせっかくのデートなんだから男である俺がリードしてやらないと・・・////
そういえば今時の女の子って何が好きなんだ?

天馬「・・・>>190

そうだ!カトラって日本に来てから友達とかもう出来た?

天馬「・・・そうだ!カトラって日本に来てから友達とかもう出来た?」

カトラ「はい!さくらさんには色々よくして貰ってますし、クラスの人達も優しくて」

うんうん!やっぱりカトラは可愛いし行動力もあるから友達は居て当然だよね。何も心配なかった・・・

カトラ「後ポトムとも久しぶりに会ったんですよ!」

やっべ、たった今心配事が出来ました・・・

カトラ「・・・天馬?」

天馬「いやいやいや!なんでもない!なんでもない!」アセアセ

カトラ「?」

~会場の外~

さくら(あーあ、せっかく好葉と買い物でもしようかと思ったけど、九坂に先越されちゃった。空き時間どう過ごそ?)

「・・・・」スタスタ

さくら(お、あれは・・・)

誰を見掛けた?安価下

茜「・・・」パシャ!

さくら(えぇ...あ、あれって盗撮よね......警察に言った方がいいのかな?)

茜「シン様今日も素敵♪」

さくら(シン、様?えっと、シャッターの向き的には・・・)

座名九郎「ーー」

神童「ーー」

さくら(市川と雑談してる神童君・・・なるほど、神童君のファンってとこかな?)

茜「はぁ...////」ウットリ

さくら(いや、恋する乙女?でもどっちにしろストーカーは不味いわよね)スッ

茜「>>196

・・・例え世界やみんなが変わっても、シン様の凛々しさは変わらない…
でも、あの日々を無かったことになんてしたくないボソッ

茜「・・・例え世界やみんなが変わっても、シン様の凛々しさは変わらない…でも、あの日々を無かったことになんてしたくない」ボソッ

さくら(世界が、変わる?何言って......!?)ズキッ!

茜「・・・・続きは観客席で撮ろ」トボトボ

さくら「あ、あっ・・・あああっ・・・!」

おい・・・、おいっ!

さくら「ハッ!」

「大丈夫か?」

さくら「>>200

んっ・・・ここはどこ?私は誰?っていうのがこういうとき定番の台詞よね♪

さくら「んっ・・・ここはどこ?私は誰?っていうのがこういうとき定番の台詞よね♪」

井吹「・・・・そんだけ馬鹿なこと言えるんなら大丈夫だな」

さくら「・・・・ねぇ井吹」

井吹「何だ?」

さくら「・・・・もしだよ。もし、私に前世の記憶が蘇ったとか言ったら、笑っちゃう?」

井吹「>>202

!?!?
ま、まさか覚えているのか!
アースイレブンのこと!GSGのこと!

井吹「!?!?ま、まさか覚えているのか!アースイレブンのこと!GSGのこと!」

さくら「・・・いつから?」

井吹「・・・・・理事長室に呼び出された後だ」

さくら「だよね。最初は下らないって吐き捨ててたのに、キャプテンを除いたら一番練習してた。今思うと、あの心変わりは不自然だもん」

井吹「・・・」

さくら「実はね、今さっき前の世界の記憶を持ってた人が居たの」

井吹「!」

さくら「・・・・会いに、行こうよ」

~観客席~

茜「・・・・そっか。貴方達も記憶を」

井吹「ああ」

茜「私は、あの頃に戻りたい。皆が居た雷門に・・・」

井吹「それは出来ない相談だ」

茜「わかってる。世界は変わってしまったから」

さくら「そうじゃないの!」

茜「?」

さくら「GSG、最後の戦いで・・・私達は」

井吹「ーーーー」

























茜「えっ?」

~控え室~

円堂「試合に備えてこれからミーティングを行う!」

「「「「はい!」」」」

【稲妻高校フォーメーション】

FW・・・・・剣城、瞬木

MF・・・・・・・天馬

MF・・・九坂・・・・・・さくら

MF・・・・・・・神童

DF・・・好葉、皆帆、真名部、鉄角

GK・・・・・・・井吹

ベンチ・・・座名九郎、信助

円堂「布陣はいつも通りだ」

井吹「信助、この戦いは今までとは間違いなく違う戦いになる。いつでも出られる準備をしていてくれ」

信助「・・・うん!」

座名九郎「>>207

私もいつでも出られる準備は出来ています

座名九郎「私もいつでも出られる準備は出来ています」

円堂「・・・」コクッ

天馬「よし皆!グラウンドへ行こう!」

「「「「おおおおっ!」」」」

~グラウンド~

【帝国学園フォーメーション】

FW・・・・逸見、御門

MF・・・洞沢、佐々鬼、五木

MF・・・・・・飛鳥寺

DF・・成田、大滝、蒲田、龍崎

GK・・・・・・雅野

天馬「2-4-4、俺達と同じか」

神童「陣形は違うが、ポジションの人数比率は同じと見てもいい」

天馬「しかも監督とコーチはFFI優勝経験者・・・」

神童「>>210

分が悪い、どころの話じゃないな

神童「分が悪い、どころの話じゃないな」

天馬「・・・けどやるしかない!」

神童「勿論、わかっている」

角間王将『さあ超次元大会準々決勝、稲妻高校対帝国学園の試合は、間もなくキックオフです!』

審判「ピー!」

剣城「・・・」チョンッ

瞬木「キャプテン!」

天馬「っ、」ポスッ

角間王将『稲妻高校、松風のドリブルで上がっていく!』

天馬「さくら!」ポーン!

さくら「任せて!」

洞沢「行かせるか!」

さくら「・・・ふふっ♪」

洞沢「!?」

さくら「ビューティフルフープ!」

角間王将『何と野咲!新必殺技で抜いた!』

神童「いつの間にあんな技を!?」

天馬「凄いよさくら!」

さくら「てへ☆」(^_-)

さくら「瞬木!」

瞬木「おう!」

角間王将『ボールは野咲から瞬木へと繋がった!』

瞬木「お前らに俺の足が止められるか!」ギュウウウウン!

鬼道(瞬木隼人・・・陸上部だけあってその俊足は素晴らしい。だがその俊足も、陸が無ければ機能するかな?)ニヤリ

円堂(鬼道のやつ、何か仕掛けてくる!)

鬼道「成田、大滝!」

「「はあああっ!!」」

ザバーン!

瞬木「なっ!?これは・・・」

「「サルガッソー!」」

瞬木「うわあああああっ!!」

鬼道(瞬木隼人、お前に陸は走らせない!)

角間王将『帝国学園の固いディフェンスが瞬木の足を封じた!』

鬼道「オフェンスに転じろ!」

御門「はいっ!」

大滝「飛鳥寺!」

角間王将『帝国学園細かくパスを繋いで上がっていく!』

飛鳥寺「逸見!」

逸見「らああああっ!」

鉄角「通さねえ!」

角間王将『鉄角プレッシャーを掛けに行く!』

逸見「馬鹿め!何年も毎日サッカー漬けの日々を送った俺達が、お前らのような素人にボールを奪われる訳がないだろう!」

鉄角「そうかな?案外やってみねーと、わかんねーかもよ?」

逸見「ほざけ!マッドジャグラー!」

角間王将『おっと逸見、マッドジャグラー発動を宣言したぞ!マッドジャグラーはボールを相手のお腹に浮かせてボール越しに連続で蹴りを入れる、あまり品のない技だ!』

逸見「喰らいやがr」

ヒュン!

逸見「は?」

鉄角「シュッ!シュッ!シュッ!フットワークドロウ!」

逸見「なぁっ!?」

角間王将『逸見ボールを奪われた!』

鉄角「ボクシングのフットワークも、案外捨てたもんじゃないだろ?」ニヤリ

角間王将『鉄角は高校ボクシングの日本チャンピオン、常に高速で飛んでくるパンチを何千、否何万・・・もしくは億かもしれませんね。たくさんの高速パンチを見てきた鉄角からすれば、今更マッドジャグラーなど当たらないのも当然と言えば当然かもしれません!』

~~~~

五木「行かせな・・・」

九坂「あ"っ!」ギロリ

五木「ヒッ、」ドサッ

角間王将『九坂!必殺のオラオラメンチで敵をゆったりと抜き去った!』

~~~~

逸見「ボクサーが駄目ならインテリメガネを沈めて・・・」

真名部「・・・・」サササササ!

真名部「見えました!」キラーン!

逸見「何っ!?またボールを取られた!」

真名部「これが僕のディフェンス方程式。中学生の単調な攻めなど、僕の頭脳には通用しませんよ」

角間王将『野咲、鉄角に続いて真名部も新必殺技を繰り出した!』

井吹「ナイスディフェンス真名部!」

皆帆「流石は僕のワトソン君だ」

真名部「誰がワトソンですかっ!!」ポーン!

「「サルガッソー!」」

瞬木「チッ、こいつさえ攻略出来れば!」

角間王将『両チーム固い守りのまま前半はどんどん終わりに近付いてて来ているぞ!』

御門「時間がない!俺にボールを寄越せ!」

龍崎「御門さん!」

角間王将『おっとここで帝国学園ロングパスだ!』

好葉「ウチが・・・」

御門「どけえ!」

好葉「きゃっ!」ドサッ

角間王将『御門が森村を突き飛ばして強引にボールを拾った!』

審判「・・・・」

角間王将『だがホイッスルは鳴らない!超次元サッカーならよくあることだ!』

御門「ピィー!」

皇帝ペンギン×7「くえー!」

御門「皇帝ペンギン、7!」

ギュウウウウン!

角間王将『御門の強烈なロングシュートだ!井吹これを止められるか!?』

井吹「チィっ!」パシーン!

御門「無駄だ。この俺の必殺技が素手で止められる訳ないだろう!」

井吹「ぐ、ぐううううっ!」ギュルン!ギュルン!ギュルン!

しゅううううう~...

井吹「・・・・止めてやったけど?」ニヤリ

御門「なっ!?」

審判「ピッ、ピー!」

角間王将『ここで前半終了のホイッスル!試合は0-0のまま後半戦に突入します!』

~稲妻高校のベンチ~

九坂「好葉!だ、大丈夫か?」

好葉「これぐらいは、平気。それよりも、九坂君が心配してくれたことの方が……うれしい///」

九坂「そ、そりゃね!好きな人を心配するのは当然っすよ!それに、仲間でもあるんだから助け合いたいし」

好葉「……ありがとう!」ニッコリ

さくら「>>217

ふふっ、今回はあの時みたいな結果にならなそう♪
あの時の雪辱晴らしちゃうんだから!

さくら「ふふっ、今回はあの時みたいな結果にならなそう♪」

井吹「そうだな」

さくら「あの時の雪辱晴らしちゃうんだから!」

井吹「・・・ああ。黒星のまんまじゃ終われねぇよな!」

瞬木(あの渦巻きをどう攻略する?悔しいが帝国の守備は磐石だ。俺の足を完全に封じてやがる)

天馬「・・・拓人、何か攻略法はない?」

神童「済まない、今は守ることで手一杯なんだ。攻撃の方法は思い付かない・・・」

円堂(流石は鬼道だ。知略や戦術は完全に向こうが上。佐久間も、鬼道が総帥に就くまでは帝国の全国優勝に何度か貢献している有能な指導者みたいだし・・・)

守備も体力が無限に続くわけではないし、拓人や監督も戦術が浮かばない
このままじゃジリ貧だ。俺がなんとかしなきゃ・・・

円堂「・・・後半の作戦を伝える」

「「「「!」」」」

円堂さんが動いた!一体どんな指示を・・・

円堂「程のことがなーんも浮かんでないんだよなぁ、あは、あはははは・・・・(苦笑)」

( ゚д゚)ポカーン

「「「「だあっ!」」」」ガクッ!

円堂「いや、本当悪い悪い。どう考えても鬼道には戦術面で勝てる気がまるでしなくてさ・・・」

天馬「監督~...」

円堂「いやまあ、俺は鬼道には勝てないかもしれないけど、今戦ってるのはお前達だ。お前達なら、帝国学園に必ず勝てる!俺は信じてる!」

天馬「監督!」

円堂「うん!」ニカッ!

天馬「>>220

そうだよね!なんとかなるさ!………ってあれ?

天馬「そうだよね!なんとかなるさ!………ってあれ?」

円堂「ほら、さっさと行け!行け!」アセアセ

天馬「あ、はい!」

円堂「・・・・・・>>222

(何とかなるさ・・・何でだろう、俺は天馬のこの言葉を何度も聞いている気がする…)
(俺達はまだ会ったばかりなのに・・・本当に会ったばかりなのか?)

円堂(何とかなるさ・・・何でだろう、俺は天馬のこの言葉を何度も聞いている気がする…俺達はまだ会ったばかりなのに・・・本当に会ったばかりなのか?)

天馬「・・・・」スタスタ

円堂(もしかしたら俺が忘れただけで、実は過去にも会ったことがあるとか?)

御門「成田!大滝!」

瞬木「またサルガッソー!そうは行くかよ!」

角間王将『瞬木、ディフェンスが来る前に強引にシュートを打った!』

雅野「ッ!」パシッ!

角間王将『だがこれはキーパー雅野の正面!』

雅野「ディフェンスを出し抜くことに気を取られてシュート自体に重みはなかったな」

瞬木(チッ、サルガッソーが頭にちらついて集中しきれねぇ!)







御門「うおおおお!!」

皆帆「悪いけど、君の動きは全て見切ったよ」サッ!

御門(なっ!?こいつ、俺と全く同じ動きを!)

皆帆「そうさ。僕は今完全に君の動きをトレースしているのさ」

御門「!?」

皆帆「トレースプレス!」

角間王将『皆帆も新必殺技を繰り出した!両チーム後半に入っても守りが崩れない!』

皆帆(とはいえ、そろそろ体力が・・・)

九坂「ハァ、ハァ、」

好葉「ゼェ、ゼェ...」

皆帆「・・・はあっ!はあっ!」

さくら「・・・・」トボトボ

皆だんだん動きが鈍くなってる。集中力も体力もそろそろ限界か・・・

龍崎「ハァ、ハァ・・・・」

成田「くっ!」

大滝「ふぅ、ふぅ、」

だけどそれは帝国学園も同じ!こうなったら俺が切り込む!

天馬「拓人!一気に攻めよう!」

神童「!」

【神のタクト】

角間王将『おっと神童、ここで神のタクトを発動させた!稲妻高校勝負に出ました!』

神童「九坂!剣城!」ポーン!

九坂「おらっ!」ポーン!

剣城「ッ!」

角間王将『ボールは一気に前線の剣城へと渡った!』

龍崎「行かせるか!」

剣城「ッ、松風!」

龍崎「しまった!」

天馬「っ!」ポスッ

角間王将『剣城ナイスパス!一瞬フリーになった松風にボールを繋いだぞ!』

ドンピシャ!最高のタイミングだ!これなら決められる!
拓人が、剣城が・・・・皆がくれたチャンス!逃さない!

天馬「うおおおおおおおおっ!!!!」

天馬「うおおおおお!!マッハ・・・」

御門「させるかああああっ!!」ズザー!

天馬「・・・・・えっ?」ドサッ

一瞬何が起きたのかわからなかった。
ただ、気付いたら後ろから激痛が・・・・

天馬「~~ッ!!」ズキン!

角間王将『フォワードから戻ってきた御門、後ろから強引にスライディングを掛けました!』

さくら「キャプテン!?」

審判「・・・・」

角間王将『しかし審判の笛は鳴りません!』

九坂「おい審判!いい加減にしろよ!今のどう見てもファウルだろ!」

審判「・・・・・」

九坂「チッ、・・・くそが!」ダッダッダ!

角間王将『九坂!すぐさま御門を追うが疲れからか距離が縮まりません!』

九坂(くそ!こんなところで・・・)

ヒュウウウウン!

好葉「!?」

皆帆「あっ!?」

角間王将『自陣から一気に掛け上がった御門、皆帆と森村をかわしてキーパーと一対一に!!』

御門「これで終わりだ!皇帝ペンギン7!」

ギュウウウウン!

井吹(くそ!ここで決められたら、何もかも終わる!終わらせて、たまるかああああっ!!)











剣城「・・・」

ギュルルルルルルン!

「「「「!?」」」」

角間王将『と、止めたああああああああ!!なんと剣城が片足で止めました!帝国学園のFWがゴール前まで戻ったように、稲妻高校のFWもゴールまで戻っていた!』

剣城「・・・さっきのスライディング、やりすぎじゃないのか?」

御門「審判は止めなかった。ならルール上は問題ない!」

剣城「ッ!本気で言ってるのか!?」

好葉「>>227

流石にさっきのは酷いと思います

好葉「流石にさっきのは酷いと思います」

御門「黙れ!お前達に何がわかる!帝国学園は名門中の名門!帝国に敗北はあってはならないんだ!」

皆帆「さっきのスライディング、倒れ方によっては頭を強く打って大事になる可能性もあったんだよ?」

御門「何も起こってないんだ!ならば問題はない!」

剣城「・・・・お前に本物のサッカーを教えてやる。よく見ていろ三流」チョン...

ギュウウウウン!

角間王将『剣城ドリブルで攻め上がっていく!』

佐々鬼「なんだと!?」

五木「速い!」

飛鳥寺「何故こいつはこの終盤でここまで動けるんだ!?」

真名部「剣城君は後半の途中までほとんど動いてませんでしたからね。体力もまだ90%以上は残ってますよ」

角間王将『剣城一気に最終ラインまで上がってきた!』

龍崎「ここで止める!」

「「サルガッソー!」」

角間王将『だが帝国のディフェンスもまだ生きている!サルガッソーが発動されたぞ!』

剣城「・・・・・」スッ

ゲシッ!

「「「「!」」」」

剣城「デスソード」

ギュウウウウウウンンッ!!

「「!?」」ヒュウウウウン!

角間王将『剣城の必殺シュートがサルガッソーを潜り抜けた!』

雅野「パワースパイク!うおおおおおおお!!!!」

ジジジ...パキパキパキ......!!

雅野「!?」

パリーン!!

審判「ピッ、ピッ、ピー!」

角間王将『ここで試合終了のホイッスル!稲妻高校、3戦連続で1-0の勝利です!』

準々決勝は1-0で俺達が勝利した。
決勝点は、剣城だ・・・

剣城「・・・・・」

天馬「えっと、さっきはありがとう」

剣城「・・・足の具合は?」

天馬「え?うん。特になんともないよ」

さくら「>>230

急にどうしたの剣城君?(もしかして記憶が)

さくら「急にどうしたの剣城君?(もしかして記憶が)」

剣城「・・・・ちょっとそういう気分になっただけだ」

円堂「凄いじゃないか剣城!いいシュートだったぜ!」

剣城「どうも」スタスタ

一言二言話してくれたけど、それでもすぐに帰っていくのは変わらなかった。

鬼道「>>232

完敗だよ円堂
良い試合だった

鬼道「完敗だよ円堂。良い試合だった」

円堂「いや、頑張ったのは選手だよ。前半は策で負けてたし、後半に至っては選手に丸投げで作戦もあったもんじゃなかったしな」

鬼道「だがそれほどまでに信頼できる選手を育てたのだろう?凄いよお前は・・・」

円堂「いやー、あはは」

鬼道「それと、松風君だったかな?」

天馬「あ、はい!」

鬼道「先程はウチの選手がすまなかった」ペコリ

御門「・・・正直、やり過ぎた」

天馬「顔あげて下さい!もう気にしてませんから!」

鬼道「だが・・・」

天馬「だったらこうしましょう!次からはもう危険なプレーは極力やらないってことで!」

鬼道「・・・・・・ありがとう」

天馬「いえいえ!」ニッコリ

円堂「・・・また戦える日が来るといいな」

鬼道「ああ」

~準決勝の日、控え室~

【稲妻高校フォーメーション】

FW・・・・座名九郎、瞬木

MF・・・・・・・天馬

MF・・・九坂・・・・・・さくら

MF・・・・・・・神童

DF・・・好葉、皆帆、真名部、鉄角

GK・・・・・・・井吹

ベンチ・・・信助

円堂「そうですか・・・・わかりました」ピッ!

天馬「監督、剣城は!?」

円堂「もう既に家を出てるそうだ」

天馬「そんな・・・それじゃあなんで会場に居ないんだよ」

瞬木「勝てる気がしなくなったから逃げたんじゃねーの?」

井吹「あいつに限ってそんな腑抜けたことするかよ!」

瞬木「現実を見ろよ。剣城は会場にすら来ていないんだぞ」

信助「ただの寝坊とか?」

皆帆「いや、それなら家を出る前に連絡を入れれば済む話だ。本人に連絡すら着かない理由にはならない筈だよ」

鉄角「>>235

まさか事故に遭ったとかじゃねえだろうな

鉄角「まさか事故に遭ったとかじゃねえだろうな」

さくら「縁起でもないこと言わないでよ!」

皆帆「だけど可能性は十分有りそうだよ。ここまで音沙汰がないんならそれも覚悟した方がいい」

好葉「そ、そんな・・・・」

円堂「・・・今は、剣城の無事を信じよう」

神童「監督・・・・・わかりました」

円堂「それじゃミーティングを始める。今日の対戦相手だが・・・」

相手は何処のチーム?安価下

稲妻高校対復活のゼウス

【新生ゼウスイレブン】

FW・・・・・・・・・デメテル

MF・・・アルテミス、アフロディ、アテナ

MF・・・・・・・・ヘルメス、ヘラ

DF・・・アポロン、アレス、ディオ、ヘパイス

GK・・・・・・・・・ポセイドン

円堂「世宇子ってチーム名は学校の許可が必要になるみたいだからゼウスイレブンってチームで登録しているが、相手は10年前俺達が戦った世宇子中そのものだ!フォーメーションだけ!」

天馬「>>239

皆さん、現役なんですか?

天馬「皆さん、現役なんですか?」

円堂「いや、確かプロは誰も居なかった筈。アフロディすら今何してるのかわかんなかったし」

天馬「わからないって・・・」

円堂「いや本当に何も知らなかったんだよ。まあそんなこといいじゃねーか」

天馬「・・・そう、ですね!」

円堂「>>241

じゃあ俺はあいさつしてくるよ
おーいアフロディ~!久しぶりだな!

円堂「じゃあ俺はあいさつしてくるよ。おーいアフロディ~!久しぶりだな!」

アフロディ「久しぶりだね円堂君。今日はよろしく頼むよ」

円堂「おう!」

アフロディ「まさか僕が選手として、君が監督として戦う日が来るとはね」

円堂「・・・そうだな」

アフロディ「今日こそ、勝ってみせるよ」

~何処かの倉庫~

不良A「大人しくしてたら、痛い目には遇わせないことを約束してやるぜ」

剣城「・・・・・」

~遡ること数時間前、路上~

ブロロロロロロ!

剣城「・・・・」

あの試合、どうして俺はあそこまで熱くなってしまったんだ?
どうして、松風が傷つけられた時、あんなにも怒りを感じてしまったんだ・・・

ブルルルルルルオオオオウン!
パフパフパフパフ!!

剣城「・・・・」

不良A「おいにーちゃん、俺らと一緒に来て貰うぜ」

ブルルルルン!
ブボボボボボボ!!

不良B「へっへっへ!」

不良C「げへへへへ!」

前後で一気に10台くらいのバイクに囲まれたな・・・・一体何なんだ?
とりあえず、囲まれてる以上は下手にスピード出して逃げようとするのは却って危ないだろうな。大人しく着いていくか。

~そして現在、何処かの倉庫~

剣城「・・・俺に何か恨みでもあるのか?」

不良A「別にお前にゃ恨みはないぜ。ただ、玉蹴りにうつつをぬかしてる九坂の知り合いだから連れてきた。それだけのことよ」

剣城「・・・・人質か」

不良A「まあそういうこった。玉蹴りで消耗したところでお前を出汁に九坂を呼び出して今までの仕返しをする。まあやつに仕返しするまでは大人しくしててくれや。何度も言うが、大人しくさえしていれば痛い目は見せねえからよ」

剣城「>>246

・・・ああ、面倒だし大人しくしててやるよ
・・・って少し前なら言ってたんだけどなニヤリッ

剣城「・・・ああ、面倒だし大人しくしててやるよ」

不良A「物分かりがいいのは長生きするぜ」

剣城「・・・っらあ!」バキッ!

不良A「ごふっ!」

「「「「!」」」」

剣城「・・・って少し前言ってたんだけどな」ニヤリッ

不良B「この餓鬼!」

剣城「っ!」バキッ!

不良B「ごふっ!」ヨロッ...

剣城「はあっ!」ゲシッ!

不良C「がはああっ!」メリッ...

不良D「なめんなクソガキ!」ガンッ!

剣城「~~ッ!」ドサッ

頭に鈍い音と同時に鋭い痛みが・・・

不良D「んのやろ!」

不良A「よせ、それ以上はやめろ!殺人になっちまう...」

不良D「・・・・へい」

剣城「ッ、ぐっ......あっ、あ・・・・・・!!」ズキズキ

天馬『剣城いいいいい!!』キュイイイイイン!

剣城『天馬あああああっ!!』キュイイイイイン!

・・・・・お前だったのか。俺が親友と呼んでいたのは。
















オズロック『はあっ!』

天馬『ぐはっ!』ヒュウウウウン!






ゴンッ!

剣城『天馬...』

そうだ。確かあいつは、あの時オズロックの激しいチャージに吹き飛ばされて...

~過去の世界、ファラム・オービアス~

オズロック「フハハハハ!これでお前達の希望は潰えた!」

瞬木「オズロック!」ギリッ!

鉄角「てめぇ!!」

九坂「おんどりゃあああああ!!オズロック!」

天馬「」

葵「ねえ天馬!目を開けて!お願いだから!」ポロポロ...

カトラ「天馬・・・・」ドサッ

ポトムリ「!?いけない、このままではせっかく溜めたライフエナジーが!」

オズロック「そうだ!絶望しろ!幾多の星々から希望を奪った報いを受けろ!」

剣城「・・・まだ希望はある」

オズロック「・・・・何?」

神童「剣城...」

剣城「・・・・・・・」

天馬「」

剣城「天馬、お前はサッカーを復讐の道具にするのを許さないと言ったな。なら俺は、サッカーで復讐なんてしない」

神童「!」

剣城「どの星も犠牲にしたくない。その想いで、お前が必死で集めた希望の欠片、それが今希望になって宇宙を救おうとしている」

「「「「!」」」」

剣城「・・・天馬が最期に残した希望を、お前のために無くしたりはしない」

オズロック「おのれ、どこまでも抗おうと言うのか!」

剣城「・・・」スタスタ

天馬「」

剣城「・・・・・ッ!」ギュッ!

・・・お前の遺した希望を、無駄にはしない。

剣城「決着を着けよう。オズロック」

オズロック「全て粉砕してくれるッ!!」

~~~~

そうか。だから、俺は・・・帝国のスライディングが許せなかったのか。
また何も出来ずに天馬を失うのかもしれない。その想いが、記憶には無くても魂が覚えていたんだ。

剣城「・・・・てん、ま」

くそ!会場まで行かなくては・・・

剣城「ちく、しょ...」






~グラウンド~

天馬「・・・」ボー

剣城、無事だよね?何事も無いよね?
・・・・また、会えるよね?

井吹「>>252

シャキッとしろキャプテン!!
あんたが剣城を信じなくてどうする!

井吹「シャキッとしろキャプテン!!あんたが剣城を信じなくてどうする!」

天馬「あ、ああ!ごめん・・・・」

そうだ!俺はキャプテンなんだ!皆を引っ張って行かなきゃ!

天馬「・・・皆!」

皆・・・何だ?こんな時に何を言えばいいんだ?
そもそも何か言ったところで・・・・・意味あるのか?

天馬「ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ッ!!」

九坂「>>254

すっかり気が抜けた?

九坂「お、おい!キャプテン大丈夫か?!」

天馬「剣城・・・剣城っ!」バクバクバクバク

九坂(ちっくしょぉ!こんなとき俺はどうしたら良いんだよ!いつもいつもキャプテンに助けてもらってばっかじゃねえか!!)

ピロリン!

九坂(チッ、なんでユニフォームのポケットにスマホを入れてんだよ!俺馬鹿か・・・・・!)

九坂「・・・すんません!俺急用が!」ダダダダダ!

円堂「九坂!?」

神童「おい、もうすぐ試合が!」

アフロディ「・・・・慌ただしい様子みたいだけど、何かあったのかい?」

円堂「実は・・・・」











アフロディ「そう。そんなことが・・・」

円堂「剣城からの連絡さえ来れば・・・・」

アフロディ「>>257

円堂君、試合の前に久しぶりに僕と勝負しないかい?
何とか僕達で時間を引き延ばすんだ

アフロディ「円堂君、試合の前に久しぶりに僕と勝負しないかい?何とか僕達で時間を引き延ばすんだ」

円堂「アフロディ・・・」

アフロディ「君達は剣城君を探しておいで」

天馬「・・・・ありがとうございます!」









瞬木「それで、何か宛てあんのかよ?」

好葉「九坂君、なんだか様子がおかしかった...」

神童「さっき突然言い出した急用のことだな」

皆帆「僕も九坂君が何かに勘づいた可能性があると思っているんだよね。彼、かなりの不良みたいだし、不良同士の因縁に何らかの形で巻き込まれた可能性も十分に考えられる!」

鉄角「何らかの、ってなんだよ?」

皆帆「そこまではわからないよ」

天馬「とにかく今は九坂を探そう!」

~何処かの倉庫~

ガララララ!

九坂「剣城っ!」

不良A「おっと動くなよ九坂!」

剣城「・・・・・ゴホッ!ゴホッ!」

不良B「」ノビーン

不良C「」チーン

他「「「」」」

九坂「>>260

何故剣城に手を出した!!
こいつは何にも関係ねえだろうが!

九坂「何故剣城に手を出した!!こいつは何にも関係ねえだろうが!」

不良A「・・・・」

ボコッ!

剣城「カハッ!」

九坂「剣城!?」

不良A「余計なことを言うなよ?お前は黙って殴られればいいんだからな」

不良D「へっへっへ!」スッ

九坂「~~ッ!」

不良A「・・・・おらあ!」バキッ!

~~~~

九坂「」

不良A「ハァ、ハァ、全然倒れやがらなかった。最後まで剣城、剣城って往生際が悪くて呆れたぜ」

不良D「けどまあ、しばらく九坂は起きねーだろ」

不良A「だな。おらぁ!」ゲシッ!

九坂「」

不良A「ひゃっひゃっひゃ!あー、すっきりした!ずらかるぞ」

不良D「おう!」

ブロロロロロロ!

九坂「・・・・喧嘩のことがバレたら、即行で試合は没収だろうな」

剣城「・・・・・」

ガララララ!

天馬「九坂!」

九坂「キャプテン・・・・やっぱ着いてきたんすか?」

好葉「>>263

っっ!?
二人とも傷だらけ!
な、何があったの!?

好葉「っっ!?二人とも傷だらけ!な、何があったの!?」

剣城「宇宙人に攻められた」

好葉「ひええええっ!」ビクビク

天馬「冗談言って場合かよ!病院行こう!ちゃんと見て貰わないと!」

剣城「・・・棄権することになってもか?」

天馬「>>265

そ、それは・・・
で、でもこんな状態の二人を放っておけないよ!
せめて応急手当とか出来れば、あーくそ!こんなときマネージャーがいてくれれば!!

天馬「そ、それは・・・で、でもこんな状態の二人を放っておけないよ!」

九坂「いやキャプテン・・・俺と剣城抜きでも11人ギリギリ居るでしょ?」

天馬「!」

剣城「・・・病院には行ってやるから、さっさと会場に戻れ」

天馬「・・・・わかった」

~会場~

円堂「・・・・」

天馬「円堂さん、試合は!?」

神童「もしや、不戦敗に?」

円堂「>>268

安心しろ!
鬼道達にも頼んで俺が色んな奴と勝負するってイベントで何とか時間を稼いだ

円堂「安心しろ!鬼道達にも頼んで俺が色んな奴と勝負するってイベントで何とか時間を稼いだ」

天馬「そうですか!よかった・・・」

さくら「それで、剣城君は見つかったの?」

神童「今病院に行っている」

瞬木「・・・へぇ、逃げたとかじゃなかったんだ」

井吹「>>270

ったく、相変わらず口が悪いなお前は
そりゃこんな奴のアズルみたらポワイ達も苦しみだすわ

井吹「ったく、相変わらず口が悪いなお前は。そりゃこんな奴のアズルみたらポワイ達も苦しみだすわ」

瞬木「・・・いきなり何言ってやがるお前」

円堂「とりあえず、陣形を組み直すぞ!」

【稲妻高校フォーメーション】

FW・・・・座名九郎、瞬木

MF・・・・・・・天馬

MF・・・信助・・・・・・さくら

MF・・・・・・・神童

DF・・・好葉、皆帆、真名部、鉄角

GK・・・・・・・井吹

円堂「信助、九坂のポジションに入ってくれ」

信助「わかりました!」

さくら「>>272

あれ?信助ってMFできたっけ?

さくら「あれ?信助ってMFできたっけ?」

信助「やったことはないけど、やれと言われたらやるだけだよ!」

好葉「出来るだけ、フォローする...!」

信助「うん!ありがとう!」

角間王将『アフロディと円堂守による即興イベントとありましたが、試合が間もなく行われようとしています!』

角間王将『さあ準決勝、稲妻高校対新生ゼウスイレブンの試合は、ゼウスイレブンからのボールでキックオフ!』

審判「ピー!」

アフロディ「・・・」チョンッ

デメテル「ダッシュストーム!」

瞬木「いきなり・・・のわああっ!」

座名九郎「ぐあああっ!」

角間王将『キックオフ早々にデメテルが必殺技で斬り込んでいく!』

天馬「行かせないですよ!」

デメテル「アフロディ!」ポーン

アフロディ「ふふっ!」ヒュウウウウン!

天馬「しまった!」

角間王将『デメテル、ヒールパスでアフロディに繋いだ。そしてアフロディは難なく松風を抜き去る!』

神童「天馬!?くっ、ディフェンス!」

皆帆「了解っ!」

真名部「止めてみせますッ!!」

角間王将『稲妻高校、三人掛かりでアフロディにプレッシャーを掛ける!』

アフロディ「ヘブンズ・・・・タイム」パチン!

神童「」ピタッ

皆帆「」ピタッ

真名部「」ピタッ

アフロディ「・・・・・・」スタスタスタ

アフロディ「・・・・・ふっ」パチン!

「「「!?」」」

ブワアアアアアッ!!

「「「ぐわあああああっ!!」」」

角間王将『抜いたあああああああ!!ヘブンズタイムの前には人数など関係ないと言わんばかりに華麗に抜き去った!』

アフロディ「先制点は貰うよ」フワッ!

バサァァァァ!!

角間王将『おおっとこのシュート体勢は!?』

アフロディ「ゴッドノウズ」ジジジ...

天馬「ご、ゴッドノウズ!?」

あれがアフロさんの、ゴッドノウズ...
13年前、ホーリーロードが当時フットボールフロンティアと呼ばれていた頃に、円堂さん達を苦しめたという伝説のシュート・・・

アフロディ「はああああっ!!!」

ギュウウウウウウウウウウンンンンッ!!!!

天馬「井吹!?」

井吹「チッ、ワイルドダン・・・ぐわああああ!!」

ズバーン!

審判「ピー!」

角間王将『ゴール!先制したのはゼウスだああああああああ!!』

アフロディ「・・・」フワッ...スタッ!

神童「>>276

これが伝説の選手の力

神童「これが伝説の選手の力・・・」

皆帆「いつもと違って、こちらが先制されちゃったね」

真名部「ですがもう準決勝ですから、こうなる可能性は予測済みです」メガネクイッ








審判「ピー!」

座名九郎「・・・」チョンッ

瞬木「キャプテン!」ポーン

角間王将『さあ1点を奪われた稲妻高校。果たしてここからどう攻めていく?』

~~~~

ディオ「メガクエイク!」

天馬「ぐわあああっ!」

ディオ「アフロディ!」ポーン

アフロディ「ッ!!」ポスッ

キラキラ...

神童「アインザッ──アフロディ「ヘブンズタイム」パチン!

ブワアアアアアッ!!

神童「ぐわあああっ!」

アフロディ「デメテル!」

角間王将『ゼウスイレブン速攻でカウンターを仕掛けるぞ!ボールはアフロディからデメテルへと渡った!』

デメテル「リフレクトバスター!」

ギュウウウウン!

角間王将『強烈なシュートが稲妻高校のゴールへ向かっていく!ゼウス、追加点なるか!?』

井吹「ワイルドダンク!」

ヒュウウウウン!ボコォォォ...

角間王将『止めたああああああ!井吹、追加点は阻止しました!』

井吹(ふぅ・・・ギリギリで感覚が戻ってきたか・・・・)

~~~~

アレス「メガクエイク!」

瞬木「のああああああああっ!!」

角間王将『稲妻高校攻め続けるが誰一人としてディフェンスを攻略出来ないでいる!』

信助「そんな・・・」

鉄角「マジかよ・・・・」

真名部「僕達が勝てる可能性は、10.04%にまで低下....」

皆気持ちが沈み始めてる。今までは点を取られていなかったからディフェンスが突破できなくても何とか根気よく粘れていた。
けど今は先制点が重く乗し掛かって・・・・皆の集中を切らさないようにしなきゃ!

天馬「まだ試合は前半すら終わってない!必ず同点に追い付くから気持ちを切らさず頑張ろう!」

座名九郎「はい!」

さくら「おー!」

神童「・・・そうだな。諦めるのは早すぎるか」

真名部「・・・・可能性が残っているなら、そこに賭けなくてはいけないですよね」メガネクイッ

鉄角「まだまだこれから!」









ヘラ「ディバインアロー!」

ギュウウウウン!

井吹「ワイルドダンク!」

ヒュウウウウン!ボコォォォ...

角間王将『強烈なシュートでしたが稲妻高校の守護神井吹、これも止めました!』

審判「ピッ、ピー!」

天馬「!」

神童「くっ...」

角間王将『ここで前半終了のホイッスル!0-1、ゼウスイレブンのリードで試合は折り返します』

天馬「凄いよ井吹!ナイスセーブ!」

井吹「あ、ああ・・・」

・・・・井吹?

井吹(・・・このままじゃ、致命的な失点を招きかねない)

~ベンチ~

井吹「ーーー」

天馬「ーーー!」

信助「天馬達、何を話してるんだろ?」

さくら「さぁ?それより私達は点を取る方法を考えないと」

瞬木「問題は只一つ、どうやってあの固い守りを破るかだ。このまんまじゃマジでジリ貧だぞ」

信助「そうでもないんじゃない?守備はこっちも負けてないよ!だって守護神(井吹)が磐石だもん!後は僕達が頑張れば・・・」

座名九郎「果たして本当にそうでしょうか?」

信助「え?」

さくら「どういうこと?」

座名九郎「確かに井吹さんの守りは固いです。そう簡単には失点を許さないでしょう。この場にいるたった一人を除いては」

信助「・・・・アフロさん!」

座名九郎「皆さんが剣城さん達を探している間、私はゼウスの選手全員の公式記録を調べていました。そしたらアフロディさんには、ゴッドノウズの上を行くシュートが存在することがわかりました」

「「「「!?」」」」

さくら「・・・それじゃあ次アフロディさんに必殺シュートを打たれたら」

座名九郎「我々の勝利はまず無いかと・・・」

井吹「・・・・」スタスタ

さくら「井吹!?」

井吹「交代だ。信助、キーパーのユニフォームを着ろ」

信助「・・・・えええっ!?」

井吹「悔しいが、【今の】俺じゃアフロディさんは止められない。稲妻高校のゴール、お前に託す」

さくら「>>281

(確かに信助の潜在能力は高いけど…記憶が戻っていないのに大丈夫なの?)

さくら(確かに信助の潜在能力は高いけど…記憶が戻っていないのに大丈夫なの?)

井吹(だがもうこれしかないんだ。ワイルドダンクじゃ、ゴッドノウズには敵わないからな)

円堂「信助・・・・」

信助「わかりました。僕、やります!」

【稲妻高校フォーメーション】

FW・・・・座名九郎、瞬木

MF・・・・・・・天馬

MF・・・井吹・・・・・・さくら

MF・・・・・・・神童

DF・・・好葉、皆帆、真名部、鉄角

GK・・・・・・・信助

~~~~

審判「ピー!」

座名九郎「・・・」チョンッ

瞬木「・・・」ポーン

角間王将『さあ後半開始となりました。稲妻高校は井吹と西園のポジションを変えてきました。さあこれがどのように機能するのか?』

信助「・・・・やるぞ」











天馬「マッハウィンド!」

ポセイドン「ツナミウォール!」

バシャッ!

ポセイドン「この程度か」

天馬「くっ・・・!」

角間王将『ポセイドン、松風のマッハウィンドをツナミウォールで簡単に沈めました!!』

ポセイドン「・・・」ポイッ

アレス「ヘラ!」ポーン

ヘラ「アフロディ!」ポーン

皆帆「読んでたよ!」

真名部「通しません!」ポスッ

アフロディ「・・・やるね」

角間王将『皆帆、真名部の頭脳コンビがアフロディへのパスを防いだ!』

好葉「くものいと!」

デメテル「!?」ネバッ!

鉄角「フットワークドロウ!」

アルテミス「あっ!?」

井吹「はあああっ!」ズザー

ヘラ「何っ!」

角間王将『稲妻高校必死の守り!ゼウスにこれ以上シュートを打たせまいと全員が食らい付いています!』

井吹「神童!」ポーン

神童「ああ!」ポスッ

角間王将『ボールは神童に繋がった!』

神童(ここで神のタクトを発動しても、恐らくボールを奪われてしまう。ならば、神のタクトを越える、あのタクティクスをやるしかない!)

ボオオオオオッ!!

角間王将『おっと!?神童、突然炎を纏い始めたぞ!何をするつもりだ!?』

【神のタクトFI】

神童「野咲!」バシュウウウン!

さくら「はいっ!」ポスッ

神童「天馬!」ヒュウウウウン!

さくら「ッ!」バシュウウウン!

天馬「はいっ!」

角間王将『何と稲妻高校、終盤でさらに動きが鋭くなった!』

座名九郎「はあああっ!」

天馬「座名九郎!」バシュウウウン!

座名九郎「ッ!!」

角間王将『ボールは今大会初出場の市川に渡ったぞ!』

ディオ「メガクエイク!!」

座名九郎「ぐぅっ、くっ...」グラッ

ディオ「吹き飛べ!」

座名九郎「~~ッ、うおおおおおお!!」

ディオ「何いッ!?」

角間王将『何と市川!空中に放り出されても尚ボールをキープしている!』

座名九郎「~~ッ!」スタッ

角間王将『市川持ちこたえたああああああ!!!』

ディオ「馬鹿な!?」

座名九郎「・・・私ごとき名も無き小市民がおこがましいことですが、ここは決めさせて貰います!」

ポセイドン「来い!」

座名九郎「イヨォォォ~~~~!あっ、歌舞伎・・・ブレイク~~~~!!」

角間王将『市川の必殺シュートがゼウスゴールを襲う!』

ポセイドン「ツナミウォール!」

バシャッ!ギュウウウウン!

ポセイドン「!?」

ギュウウウウン!

角間王将『ツナミウォールの壁を潜り抜けた!!』

ポセイドン「ギカントウォール!」

ズバーン!

ポセイドン「がはっ!!」

審判「ピー!」

角間王将『ゴオオオオオオルッ!!市川の同点ゴールで試合は振り出しへ!』

座名九郎「やった!やりました!」

天馬「>>286

よし!座名九郎ナイス!

天馬「よし!座名九郎ナイス!」

アフロディ「・・・最後まで諦めないか。円堂君、君達の雷門魂は、雷門以外の選手たちにも浸透しているみたいだね」

審判「ピー!」

アフロディ「だがそれでも、勝つのは僕達だ!」チョンッ

デメテル「ダッシュストーム!」

座名九郎「ぐわあああっ!」

瞬木「のわあっ!」

アフロディ「ヘブンズタイム」パチン!











アフロディ「・・・」パチン!

「「「「!?」」」」

角間王将『アフロディ、一瞬でゴール前まで上がってきた!』

信助(来る!井吹でも止められなかったシュート、僕に止められるか!?)

井吹「・・・・信助!お前が最後の砦だ!止めろ!」

信助(僕が・・・そうだ!僕が止めなきゃ、ここで止めなきゃ終わっちゃう!)ザッ!

アフロディ「いい目だ。仲間の勝利を信じ、自分は全身全霊でゴールを守ろうというその目・・・・その目に敬意を評し、僕の持てる力の全てをぶつけよう!」

角間王将『アフロディ、シュート体勢に入りました!!!』

アフロディ「ゴォッド!ブレイクッ...」

ギュウウウウウウウウウウンンンンッ!!!!

角間王将『アフロディ!韓国代表時代の最強奥義でとどめを刺しに来たああああああああっ!!』

信助「はぁっ!」ボウッ!

ギュウウウウン!!

「「「「!」」」」

信助「銀河ロケットおおおおお!!!!」

信助「~~~~~~ッ!!、えい!」

キラーン☆

審判「ピッ!」

角間王将『・・・・・ハッ!と、止めたああああああああああ!!西園止めました!』

信助「やったあああああああああ!!」ピョン!ピョン!

アフロディ「フッ...」

天馬「凄いよ信助!信助は稲妻高校のもう一人の守護神だ!」

信助「えへへ・・・////」

神童「よし、ここから反撃に・・・」

審判「ピッ、ピッ、ピー!」

「「「「!」」」」

角間王将『ここで試合終了のホイッスル!1-1の引き分けです!』

円堂「引き分け!?引き分けだと、どうなるんだ?」

審判「大会規定により、3日後に再び再戦となります!」

天馬「三日・・・」

鉄角「三日後って、決勝は四日後なのにか?」

真名部「ですが流石に今日明日再戦となりますと、疲労が95.7%残った状態で戦うことになりますよ・・・」

皆帆「日程的はきついけど、それが嫌なら勝てば良かった話だからね。こうなってしまったらある程度厳しいハンデが付くのは仕方ないよ」

鉄角「・・・まあ、それもそうか」

アフロディ「>>289

問題ない、このドリンクを飲めばどんな疲労もたちまち回復
円堂君試しに飲んでみてよ
・・・ちなみにそれは神のアクアだよ
なんて、冗談さ♪

アフロディ「問題ない、このドリンクを飲めばどんな疲労もたちまち回復」

瞬木「うさんくせ」

アフロディ「まあそう言わずに、まずは円堂君試しに飲んでみてよ」

円堂「そうか?じゃあ遠慮なく!いただきまーす!」

アフロディ「・・・ちなみにそれは神のアクアだよ」

円堂「んぐっ!けほっ!けほっ!」

アフロディ「なんて、冗談さ♪」

円堂「驚かすなよな!それで、これなんのドリンクなんだ?」

アフロディ「ただの栄養ドリンクだよ」

円堂「・・・・うん。どう見ても黄色い液体なのにな・・・神のアクアって言葉に一瞬ビビってしまったぜ」

アフロディ「因みに僕達は全員飲料メーカーで働いているんだよ。それは我が社のドリンク」

円堂「なるほどな」ゴクゴク

~剣城の部屋~

剣城「・・・・」

少し検査をした後、家に戻ってきた。
やることも特にないから、寝るしかないな。

~過去、ファラム・オービアス~

ポトムリ「皆よく聞いてくれ。これ以上この試合を長引かせると、せっかく溜めたライフエナジーが暴走して大変なことになってしまう」

神童「・・・後半終了まで、残り5分だな」

九坂「試合は6-6の同点・・・」

剣城「やることは1つだ。5分で勝ち越す。いいな?」

「「「「おう!」」」」

【ギャラクシーイレブンフォーメーション】

FW・・座名九郎、剣城、瞬木

MF・・・・九坂、神童、さくら

DF・・・好葉、皆帆、真名部、鉄角

GK・・・・・・・井吹

控え・・・信助

審判「ピー!」

ダクスガン『さぁ、イクサルフリートのスローイングから試合再開!』

デスピナ「ッ!」ポイッ

オズロック「・・・何もかも壊してやる!絶対的支配者の前に!ひれ伏すがいい!!」キュイイイイイン!!

イクサール「~~ッ!!」ギュウウウウン!

ドギュウウウウウウウンンンンッ!!

ダクスガン『試合再開とほぼ同時にオズロックのソウルストライクが発動されてしまった!』

鉄角「うおおおお!!」

真名部「止めてみせる!」

皆帆「終わらせない!」

好葉「う...ウチだって!」

キュイイイイイン!!

バッファロー「ブモー!」

ラーテル「~~ッ!!」

フクロウ「ホー!」

フォックス「コォォォン!」

ギュウウウウン!

「「「「うわああっ!」」」」

井吹「はああああっ!!」キュイイイイイン!!

マンモス「パオオオオオン!」ドスン!

ギュウウウウン!ギュウウウウン!

角間王将『ギャラクシーイレブン、5体のソウルで必死にゴールを守っている!』

マンモス「~~ッ!」

ギュウウウウン!

井吹「ぐわああああっ!!」

ダクスガン『オーマイガー!井吹のソウルストライクもやぶられてしまった!』

「「まだだ!!」」

鉄角「剣城っ!?」

井吹「神童!?」

ドオオオオオン!!

ヒュルルルルルル......

審判「ピッ!」

ダクスガン『アンビリーバボー!剣城と神童がゴールまで戻ってボールを外へと弾き出した!』

剣城「ぅ・・・・、あ・・・」ヨロッ

神童「・・・・・・」ガクガク...

オズロック「・・・ふぅん、どうにか止められたみたいだが、その様子だと立っているのがやっとの状態だな。次の一撃で、今度こそとどめを刺してやろう」

ダクスガン『さあ、試合はイクサルフリートのコーナーキックから再開されます!』

審判「ピッ!」

タルヴォス「ッ!」バシュウウウン!

剣城「~~ッ、うおおおおおお!!」

剣城「うおおおおおお!!」

ダクスガン『ホワォ!剣城、イクサルフリート陣営に向かって走り出した!』

デスピナ「ッ、」ポスッ

キラキラ...

神童「アイン、ザッツ!」

ダクスガン『ソウルストライクをまともに受けた体にも関わらず神童、命懸けの守備でボールを奪った!』

神童「剣城っ!」

バシュウウウン!

ダクスガン『ボールを奪った神童、すぐさま剣城へセンタリングだ!』

剣城「~~ッ!!バイシクル、ソード......」クルン!

ザシュ!

剣城「ッ、ハァ・・・・で、でええええええりゃああ!!!」

ギュウウウウン!

フォボス「はああああっ!」キュイイイイイン!!

フォボス「・・・・・っ!?」

オズロック「何っ!!?」

ダクスガン『何とフォボス、ソウルストライクが不発に終わってしまった!どうやらもう既にフォボスにはソウルを発動できる体力は残っていないようだ!』

フォボス「くっ、なめるな!ソウルがなくてもこんなシュート!」ガシッ!

ズバーン!

フォボス「~~ッ!!があああああああああああああ!!!!」

ダクスガン『ゴール!ギャラクシーイレブン遂に勝ち越しだあああああああ!!!』

オズロック「~ッ、貴様ああああ!」キュイイイイイン!!

「「「「!?」」」」

イクサール「~~ッ!!」ギュウウウウン!

ダクスガン『何とオズロックにはまだソウルを発動できるだけの力が残っていた!』

オズロック『ただでは終わらん!貴様ら諸とも道連れだあああああ!!!』

ドギュウウウウウウウンンンンッ!!







試合監視衛生『不正行為有り。不正行為有り。レーザー出力最大・・・・・』ジジジジ...

ポーン・・・・・

剣城「・・・・」ドサッ!

ポーン・・・・・

神童「剣城!?」

ダクスガン『何とオズロック!キックオフのホイッスルを待たずしてソウルストライクを剣城にぶつけたああああ!!!』

オズロック「・・・・これで試合監視衛生が動く。ただでは死なん、我が同胞も、ギャラクシーイレブンとやらも、まとめて道連れだあああああ!!」
















ビイイイイイイイイイイイイ!!!
ドオオオオオオオオオンンッ!!!!

~剣城の部屋~

目が覚めたと同時に、全ての記憶が蘇った。
そうか・・・・俺達はあの時、レーザーによって消滅したのか・・・
結局、宇宙は救えたのだろうか?それとも・・・・

剣城「・・・>>297

・・・フェイ達のいる未来が存在してるんなら宇宙も救われてるはずだよな
いや、歴史が変わってしまった可能性も

剣城「・・・フェイ達のいる未来が存在してるんなら宇宙も救われてるはずだよな」

もしくは歴史が変わってしまった可能性も・・・
何れにせよ、この世界には関係のないことだ。
だが恐らく200年後の未来の世界が確かに存在したあの世界なら、きっと・・・・
天馬の遺した希望は無駄にはならなかった筈だ。俺はそう信じたい・・・

剣城「・・・・少し、走るか」

~天馬の部屋~

明後日は再びゼウスとの試合になる。剣城も九坂も大したことはないと言ってたけど、試合に出る人数としてカウントしてもいいのだろうか?
かなりボロボロだったし、この大会自体は見送らせた方がいいんじゃ・・・?

天馬「うーん・・・」

ピロリン!

天馬「!」

悩んでいると、一通のメッセージが届いた。
誰からのメッセージだろ?

誰からのLI○E?安価下

円堂さんからのLI○E?
こんな時間に一体なんだろう?

円堂『次の試合についてだが・・・』

あ、ちょうどよかった。実は俺も試合について気になることあったんだよね。
監督は剣城と九坂をどう考えてるんだろう?

円堂『>>302

あの二人は出さないと言ってもどうせ出るって聞かないだろう
だから妥協案として後半から出すことにする
まあ俺だって同じ立場なら出るって言って聞かないだろうから強く言えないんだけどな笑
決勝でのことを考えて出来ればメンバーを補充したいところだな

円堂『あの二人は出さないと言ってもどうせ出るって聞かないだろう。だから妥協案として後半から出すことにする』

九坂はともかく、あの剣城が怪我を押しても出たがるかな?

円堂『まあ俺だって同じ立場なら出るって言って聞かないだろうから強く言えないんだけどな笑』

まあ円堂さんなら絶対に出るだろう。それは間違いないな。

ピロリン!

なんて考えているとまた通知が来た。

剣城『学校に来ている。少し走らないか?』

~河川敷~

剣城「・・・・ほら、俺の奢りだ」

バイクを止めた後、剣城がわざわざ自販機でジュースを買ってくれた。
まさか剣城から外へ誘われるとは思ってもいなかった。
バイクって、あんなに風が気持ち良かったんだな...

天馬「あのさ、その・・・今日は誘ってくれてありがとう」

剣城「・・・」

天馬「あのさ、明日の試合・・・」

剣城「出るわけないだろ」

天馬「だよね・・・・」

剣城「・・・・」

天馬「・・・俺、ちょっと練習したいからさ」

剣城にバイクの中へ入れて貰ったサッカーボールを取り出して貰う。
そして剣城が俺にボールを渡・・・

きゃああああ!!

「「!」」

そうとしたところで女性の悲鳴が聞こえた。

女性「は、離してください!」ギュー!

男「うるせー!そのバッグをよこせ!」グイ!グイ!

あ、あれってもしかしてひったくり!?こんな日が登ってる中で白昼堂々と!?
た、助けなきゃ!

剣城「っ、でぇりゃ!」

ギュウウウウン!

男「ぐはっ!!」

上手い!剣城は持ってたボールを蹴って引ったくりにぶつけていた。
男が怯んでいる隙に俺は女性の側まで駆け寄る。

天馬「大丈夫ですか!?」スッ!

女性「え、ええ・・・」

尻餅を付いていた女性に手を差し伸べて、起き上がらせる。

天馬「今のうちに逃げて!早く!」

女性「~ッ!」タッタッタッ!

男「このガキ・・・・なめた真似を!」ジャキッ!

天馬「ヒッ...!?」ビクッ!

男の手には刃物が・・・・・

剣城「なっ!?」タッタッタッ!

男「うううううらあああああああああ!!!!」

剣城「っ、天馬ああああああッ!!」

グサリッ!!!





















剣城「ッ、かはっ!!」

男「ふんっ!」

ズボッ!!

剣城「......っ、」ヨロッ…

男「クソ!ガキを殺し損ねたが、長居は無用だ!」タッタッタッ!

剣城「............」バタリ!!

天馬「剣城・・・・おい、剣城っ!!」

剣城「...」ドクドク

天馬「しっかりしろよ!おい、目を開けてくれ!」

剣城「......っ、無事か。なら、いい」

男性「救急車!大至急!」

天馬「すぐに救急車が来る!そしたら病院に行って、そしたら助かるから!堪えてくれ剣城!!」

剣城「......前の戦いで、お前が、先に...」

天馬「喋るな剣城!言いたいことは後で聞いてやるから!」

剣城「今度は......い、き....」





















剣城「」

天馬「剣城?おい、死ぬなよ!剣城っ!!」

~病院~

ウィーン

医者「・・・・・」

天馬「先生!剣城は!?」

医者「・・・・・・残念ながら」

天馬「そん、な・・・・・」ドサッ

冬花「・・・>>308

ごめんなさい…(何度もこんなことは経験してる、それでもやっぱり・・・もし神様がいるのならお願いします、奇跡を起こしてください、こんな良い子達に辛い思いを味わわせないでください)

冬花「・・・ごめんなさい…(何度もこんなことは経験してる、それでもやっぱり・・・もし神様がいるのならお願いします、奇跡を起こしてください、こんな良い子達に辛い思いを味わわせないでください)」

天馬「剣城、剣城・・・・っ!うわあああああああああああ!!!!」orz

医者「・・・・本当に、すまない」

剣城の死はメンバー全員にあっという間に知れ渡ることになった。
誰も・・・・側に居ながら何も出来なかった俺を責めることなく、剣城を失った悲しみだけが空間を支配していた・・・

好葉「・・・・」グスン

さくら「何で、何で剣城君が・・・・」ポロポロ

井吹「~~ッ、」ツー

鉄角「く、くっそおおおお!!」ポロポロ

皆帆「何が警察になりたいだ。チームメイトも守れない、こんな僕が・・・・くぅっ!」ギリッ!

円堂「>>311

(選手を守るのが監督の役目なのに!ちくしょう!ちくしょう!!)

円堂(選手を守るのが監督の役目なのに!ちくしょう!ちくしょう!!)

天馬「・・・前の戦いって、なんのことだよ」

剣城「」

天馬「ねぇ、目を開けてよ。最後に何を言いたかったのか教えてくれよ!」

剣城「」

天馬「何とか言え!バカ野郎おおおおおお!!」

天馬「うわああああああああ!!!!」

瞬木「おい、キャプテンやめろ!病院だぞ!」ガシッ!

九坂「キャプテンッ!!」ガシッ!

天馬「剣城!剣城!剣城いいいっ!・・・・・・っ!」

天馬『剣城いいいいい!!』キュイイイイイン!

剣城『天馬あああああっ!!』キュイイイイイン!

天馬「っ!!」

瞬木「・・・・キャプテン?」

剣城『......前の戦いで、お前が、先に...』

ああ。そうだよ。先に死んだよ!俺はお前より先に死んじゃったよ!

剣城『今度は......い、き....』

でもそれが俺を庇って死んでいい理由になってたまるかよ!
その捨て台詞ヒーローにでもなったつもりかよ!残される俺の気持ち考えろバカ野郎おおおおおおおお!!!!

天馬「・・・・」ドサッ

~翌日~

天馬「・・・・ここは?」

円堂「気が付いたか天馬!」

天馬「・・・・円堂、さん?」















あの後俺は倒れたらしく、しばらくの間病室のベッドで寝ていたそうだ。

天馬「・・・・ご迷惑をお掛けしました」

円堂「迷惑なんて思ってないさ!」

天馬「・・・それであの、試合は?」

円堂「棄権したよ。正直試合どころじゃなかったからな」

天馬「>>315

・・・俺剣城が死んでようやく思い出したんです
剣城との、みんなとの日々を…

天馬「・・・俺剣城が死んでようやく思い出したんです。剣城との、みんなとの日々を…」

円堂「どういうことだ?」

信じて貰えないかもしれない。けど、ここで言わなきゃ何も始まらない。そんな気がする・・・・
だから、円堂さんには話すことにしたんだ。

円堂「GSG、ライフエナジー、宇宙を救う・・・何か壮大な話だな」

天馬「だけど本当のことなんです。俺達は宇宙を・・・・」

ガラララ

井吹「キャプテンの言ってることは本当だぜ」

「「井吹!?」」

井吹「・・・先に行っておくがな、お前が死んだあの世界はハッキリ言って最悪のエンディングを迎えたからな」

最悪の、エンディング・・・・?

井吹「あんたが死んだ後、俺らもオズロックの心中に巻き込まれてな」

天馬「・・・・・そうか」

井吹「だから、俺さえ犠牲になれば丸く収まるなんて考えるんじゃねーぞ」

天馬「・・・・ごめん」

井吹「>>317

・・・結局あの世界で地球はどうなっちまったんだろうな…

井吹「・・・結局あの世界で地球はどうなっちまったんだろうな…」

天馬「それだけどさ、多分あの世界の地球は無事だと思う。だって俺、宇宙を救う前に200年後の未来から来た人間と戦ってたし」

井吹「・・・・それはつまり、200年後にも地球は存在してるってことか」

天馬「うん、たぶん・・・」

円堂(話が壮大すぎるな・・・)

天馬「・・・・・だけどもう確認しようがないんだ。前の世界がどうこうは、もうやめよう」

井吹「・・・キャプテン、また来るよ」

天馬「今日はありがとうね。わざわざ様子見に来てくれて」

井吹「何言ってんだよ。仲間なんだから当然だろ」

天馬「井吹・・・」

井吹「あ、それと大勢で押し掛けたら迷惑になるだろうからって一気には来なかったけど、多分あいつらも来ると思うぜ」

天馬「・・・了解」

円堂「安静にしてろよ、天馬」

井吹「お大事に」

ガラララ・・・ピシャリ

天馬「お大事に、か・・・・」

・・・やっぱ俺、じっとしてられる性分じゃないや。

葵『てーんま!』

天馬「・・・・・確かめなきゃ。葵のこと」

記憶が無くてもいい。ただ俺は知りたい。
俺のせいでいっぱい悲しんだあの子が、この世界で幸せに生きてるかどうか!

~~~~

ガラララ!

カトラ「天馬!」

さくら「キャプテン、お見舞いに・・・!?」

カトラ「~~ッ!」











冬花「嘘!?天馬君、脱走したの!?」

さくら「多分・・・10分待っても帰ってこなかったし・・・」

カトラ「天馬・・・・」ポロポロ

冬花「>>322

男の子って勝手よね
こっちがどんなに心配してるか気にもしないで無茶ばっかりして

冬花「男の子って勝手よね。こっちがどんなに心配してるか気にもしないで無茶ばっかりして」

カトラ「天馬......」ポロポロ

冬花「守君に探して貰わなきゃ。大丈夫、多分まだそう遠くには行ってないと思うから、すぐに見つかる筈・・・・」

円堂『ふゆっぺ?』

冬花「もしもし守君!大変なの。実は・・・」

~とある高校~

天馬「・・・・ここか」

どうやら男女共学みたいだ。もし女子高とかだったらここまで足を運んだのが無駄になるところだった。

「あの・・・」

天馬「あ、はい・・・・!?」

葵「それ入院着、ですよね。えっと・・・そんな格好で外出歩いて、大丈夫なんですか?」

・・・・いきなりビンゴだ。

天馬「・・・・大丈夫だよ多分」

葵「た、多分って・・・」

天馬「それに、どうしても会いたい人に、ちょっと会ったらすぐ帰る予定だったからさ」

葵「そうなんですか・・・・」

天馬「・・・・ま、それも叶ったからさ、今から帰ろうとしてたこと」

葵「病院にですよね?送って行きますよ」

天馬「ありがとう!」ニッコリ

葵「・・・>>325

(!!!!?!この笑顔!前にもどこかで何度も見たような!)

葵(!!!!?!この笑顔!前にもどこかで何度も見たような!)

天馬「・・・どうしたの?」

葵「いえ、なんでも!」

天馬「・・・・あのさ、1つ質問いい?」

葵「う、うん。なんですか?」

天馬「葵はさ、今・・・・幸せ?」

~病院~

帰ってから無断で外出したことについて色んな人にこっぴどく怒られた。
冬花さんやお医者さんの人、チームメイト、カトラ・・・
本当、一時の無茶で色んな人を心配させたので申し訳ないなとは思った。

天馬「・・・・」

けど、それでも無茶した甲斐はあったと思う。


















ヒュウウウ~~

そよかぜが気持ちいい。
もし次があるなら、次こそ皆が揃って、戦いのない日常の中で・・・

天馬「・・・また、サッカーやろうぜ」







~起こり得たハッピーエンドの世界~

「「「「ジ・アース∞」」」」

天馬「なんとか、なるさああああっ!!」

「「「「うおおおおおおっ!!」」」」

あの世界で奇跡的に俺が起き上がってさ、誰も欠けることなく皆と一緒に宇宙を救う。
そんな未来があってもいい!

















剣城「天馬、準決勝に向けて特訓するぞ」

天馬「おう!」

この世界で剣城が一命を取り留めた後、今後こそ皆と喜び涙しながら頂点を取るのもいいかもしれない。
今の俺にはどっちの幸せも掴めない。それでもいい。もし叶うなら・・・

天馬「いつか夢見たハッピーエンドを、パラレルでいいから叶えて欲しいな」

天馬「記憶を失った世界で...」






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