久川凪「凪はイマドキモテカワ愛されJCアイドルを目指します」 (22)

アイドルマスターシンデレラガールズに登場する久川凪ちゃんが主役の二次創作です。
のんびりとしたコメディです。宜しければ見ていってやってください。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1560664761

颯「なー、これ見てこれ見て~!!」

凪「なんでしょう」

颯「なーがいっぱいいるよ!!」

凪「ほう。…これは、なりきりアカウントというやつですね」

颯「皆なーのマネしてるんだよね?面白い!」

凪「…………」

颯「あれ?どうかした?」

凪「はーちゃん。大変です」

颯「なにが?」

凪「どうやら世間は、とりあえずボケれば久川凪になれると思っているようです」

颯「え?うーん。ボケっていうか…なんだろう?…よく分からないけど、そういうイメージがあるんじゃない?」

凪「なるほど。日頃の行いというやつですか。やってしまった」

颯「何か困るの?」

凪「由々しき問題だな。…言ってみたかっただけです」

颯「あはは、そういう所がマネされるんじゃない?」

凪「困ったな。凪はなんとかしてイメージを払拭させんと抗います。戦いの時が来た」

颯「え~?別によくない?それよりこのアカウント面白いよ。なーが言いそうな事も…」

凪「きゅるん。凪は今からイマドキモテカワ愛されJCアイドルです。そのアカウントは時代に取り残されてしまいましたね。合掌」

颯「いやでも言ってること変わってないよ!?」

凪「マジありえんてぃ~。とりま放課後ス●バ行くわ~」

颯「いや変だし!!!!そんな子いないよたぶん!!!!」

凪「というわけで、イマドキの女の子の喋り方を学ぼうと思います」

仁奈「そこで仁奈の所に来るのはちげーです」

凪「今を生きる若い感性を取り入れます。完璧ですね。勝ったな」

仁奈「何と戦ってやがりますか」

凪「世間とですね」

仁奈「大変でごぜーますね…」

凪「凪に与えられた試練というやつです。これに勝てば何かが得られます。何だろうな?」

仁奈「いや仁奈に聞かれてもわからねーです」

凪「無念」

仁奈「喋り方はたぶんもっと普通の人に聞いた方が間違いねーです」

凪「なんと。自分の喋り方は普通でないという自覚が」

仁奈「あるですよ。なかなか直りやがらねーです」

凪「これは一緒に言葉づかいを改める流れ。了解しました」

仁奈「え?」

凪「というわけで来ました」

ナターリア「ワーオ!!」

仁奈「せめて日本の人を参考にした方がいいと思うですよ」

ナターリア「ナターリアもまだまだ勉強中なんだよナ~。なかなかムズカシイ!」

凪「ネイティブの我々が苦戦していますからね。許せませんね、日本語。倒しましょう。金田一は凪が狙います」

仁奈「金田一先生逃げるですよ」

ナターリア「ンー。そもそも、日本語は覚える文字が多すぎだゾ!ひらがな、カタカナ、カンジ!!」

凪「敵は3人。誰から狙うか」

仁奈「漢字以外が死んだら文章が破綻するですよ」

ナターリア「ハタン?」

凪「なかなかの日本語を使いますね」

仁奈「えへへ。ありすちゃんに教えてもらったです!」

ナターリア「ハタンってどういう意味ダ?」

凪「期間限定でしか働けない、なかなか世知辛い人たちのことです」

仁奈「それは派遣でごぜーます」

凪「やりますね。それもありすちゃん先生が」

仁奈「ありすちゃんは頑張って正社員を目指すみてーです」

凪「堅実。見習いたいところ」

ナターリア「色々あるんだナー。で、結局ハタンって何ダ?」

凪「いわゆる悪魔のことですね」

仁奈「それはサタンでごぜーます」

凪「ありすちゃん先生、幅が広いな」

仁奈「ちゃんと教えるですよ」

凪「そうですね。ハタンとは、美味しい食べ物のことです。少し辛い」

ナターリア「確かに美味しそうな響きだナ!」

仁奈「ちげーですよ!?」

かな子「食べ物の話?」

仁奈「ちげーです!!!!いつの間に来やがりましたか!!!!」

凪「というわけで違う人のところに来ました」

りあむ「その流れでボク…。これはどういう…。でも頼られている…?フヘ、フヘへ…」

仁奈「わざとやってるですか」

凪「なんのことでしょうか」

りあむ「任せて!オタクどもと違って、普通の人はそこまで揚げ足取ったりしないから!ボクでも問題ないはずだから!!!!」

仁奈「正直心配でごぜーますよ」

杏「うぃー。疲れたー」ガチャ

りあむ「さあさあボクに何でも聞いて!!何から行く!?正しい挨拶の仕方からかな!?」

凪「お疲れ様です。杏さん。よければ凪たちに正しいイマドキ女子の喋り方を教えてください」

仁奈「お疲れ様でごぜーます!仁奈も困ってるですよ。色々と」

杏「え~?どうしたの急に」

凪「凪は今世間と戦っています。助太刀がほしい」

仁奈「場所を移すですか」

杏「え?え?杏、休みたい…。わっ、ちょっと押さないでってば」

凪「確保。これより身柄を預かります」

仁奈「いやそれはちょっとひでーです」

 ワイワイ バタン

りあむ「」

杏「二人ともいい味出してるから、無理に変えなくていいと思うけど?」

凪「しかしこのままでは凪はただのボケ枠としか見られません。由々しき事態」

仁奈「それは甘んじて受けるしかねーと思うですよ」

杏「最近の仁奈ちゃんは割と語彙が増えてるよね」

仁奈「えっへん!ありすちゃんに教えてもらったです!」

杏「もうありすちゃんが先生でいいじゃん。杏はやすみまーす」

凪「それでは話が終わってしまいます」

杏「いや終わっていいでしょ」

凪「最強になれる裏技を使ってゲームをクリアした所で達成感が得られるでしょうか。つまりそういうこと」

杏「ゲーム脳が過ぎるよ」

仁奈「仁奈もありすちゃんに聞いた方がいい気がしてきたですよ」

杏「そーそー。杏なんて礼儀とは遠いところにいるよ?言葉づかいを教えるなんてムリムリ。じゃお疲れ…」

凪「いや、杏さん。凪たちでこのクエストを乗りきりましょう。縛りプレイ」

杏「そういうのは紗南が好きだから。紗南が付き合うから。お疲れ」ガチャ

仁奈「行っちまいやがりました」

凪「飴さえあれば。アイテムの補充を怠った凪のミス」

仁奈「もう予定が合うときにありすちゃんに相談するでいいと思うです」

凪「ありすちゃん先生は強すぎる。アイドルはギリギリでいつも生きていたいのでここを今飛び出していきます」

仁奈「その発言がギリギリでごぜーますよ」

凪「というわけで頼みます」

飛鳥「フ…。成る程。言葉遣いを変える事で己もまた変える、か。面白いね。人間のパーソナリティというものは確かに言葉の使い方で大きく変わると思う。そもそも、人間というものは生きていくにあたってその姿を変えていくものだからね。それは見た目だけの話ではない。中身、考え方というのも変わっていくものさ。それによって言葉遣いが変わる、という事もあるだろうね。だが、今回は言葉遣いから先に変えてみようという。それによってどんな科学反応が」

仁奈「縛りプレイが激しすぎるですよ」

凪「ここを乗りきってこその勝利です」

仁奈「頭が痛くなってきやがりました」

飛鳥「すまない。些か喋りすぎてしまったようだね」

凪「9歳の女の子ですからね。労りが大事です」

仁奈「ならこの縛りプレイをやめるですよ」

飛鳥「そもそも、キミは何故、道化だと認識されるのをそんなにも拒むんだい?」

凪「ふむ。なぜでしょうか。哲学か。深いな」

飛鳥「哲学。思索に耽るのも、存外悪いものではないよ。時に生産性がないと揶揄されるけどね。ボクは嫌いじゃないな」

仁奈「????」

凪「さすがのありすちゃん先生も範囲外の話のようですね」

飛鳥「彼女はとても聡明だ。すぐに意味が解るようになるんじゃないかな。……それで、解は視えてきたかい?」

凪「そうですね。なるほど、わからん」

飛鳥「それが解るようになれば、今後の道も拓けてくるんじゃないかな。応援するよ…」スタスタ

凪「ありがたい」

仁奈「いや、行っちまいやがりましたよ」

飛鳥「あっ」ツルッ

凪「転んでしまいましたね」

仁奈「よそ見してるから……」

凪「いろんな人の話を聞きましたね」

仁奈「仁奈はすげー疲れたです」

凪「汗を流すと気持ちがいいものです」

仁奈「そんな爽やかな汗じゃねーですよ」

凪「熊本の言葉にも少し詳しくなったし、居合わせた葵さんには味噌汁の作り方を教わりました。味噌汁でカンパイです」

仁奈「シャンパン感覚で味噌汁を出すのはちげーと思うです」

凪「シャンパンの知識もありすちゃん先生ですか」

仁奈「早苗おねーさんでごぜーます」

凪「日本の警察は大丈夫なんですかね」

仁奈「ダメかもしれねーです」

凪「辛いな。日本」

凪「凪。只今帰還しました」

颯「おかえり~!!どうだった?イマドキモテカワ…なんだっけ?それになれそう?」

凪「縛りプレイに失敗しました。道は険しいようです」

颯「しば…??よく分からないけど、まぁ難しいよね~。そんな気がしてたよ~」

凪「戦いはまだまだ続く。凪先生の次回作にご期待下さい」

颯「……ねぇ、なー」

凪「なんですか、はーちゃん」

颯「はーね。なーがどうしてそこまでするのか、わかっちゃったかも」

凪「なんと。衝撃の事実」

颯「なー、もしかして、おもしろい自分だけじゃなくて、女の子の自分も見てほしいんじゃない?」

凪「……ほう。なるほど。凪は女の子の自分を見てほしい。とはーちゃんが言うので、そのようです」

颯「もぉ~。はーがどうとかじゃないでしょ~。なーの話じゃん~」

凪「ふむ。なるほどな?女の子。そうなのか?謎は深まりますね」

颯「たぶんそうなのかもよ?だって、はーはなーのこと、詳しいし!」

凪「そう言われては弱いですね。よし、では女の子らしく、タピオカジュースでも貪るとしましょう」

颯「貪るって言い方!!そういうとこがマネされるんだよ~?」

凪「キャハッ☆」

颯「いやそれ違う人だし!!!!」


 そのころ


あきら「あー、そろそろ帰りマスよ」

りあむ「いいよ…。ボクの事なんか置いていってよ…。頼りにならないボクなんてほっといて先に帰っていいよ…」

あきら「そうデスか。じゃあそういう事で」

りあむ「うわああああん!!!!そこは否定してよお!!!!引き下がってよお!!!!独りにしないでよおおお!!!!うぇええぇ~!!!!」

あきら「本当に世話の焼ける人デスね……」



おわり

凪ちゃん、颯ちゃん、誕生日おめでとうございます。
1145141919810年ぶりにSS書きました。誰かに読んでいただければ嬉しいです。
地味に私の過去作がありますので、見ていただければ何でもします。

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現場からは以上です。

やっちまったぜ。

申し訳ありません!こちらのミスです…。
あちらに投稿したのも作者本人です。迷惑が及んではいけませんので、あちらのお名前は控えさせて頂きます。
以後同じ事のないよう覚えておきます!大変失礼致しました。

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