御坂「エイジ・オブ・アポカリプス」(改訂版) (86)

ー学園都市ー

女子生徒「あっ!ひったくりー!」

ひったくり「へへへ、地元の中学で一番足の速かった俺に追いつけるやつなんざいねえぜ!」

THWIP!

ひったくり「わっ!?なんだ!?足に何かーー」

THWIP! THWIP!

スパイダーマン「白昼等々とひったくりなんていい度胸だね。たしかに俊足だけど、僕に捕まらないにはジェットパックが必要だよ」

ひったくり「やったあ!スパイダーマンに捕まえられたぞ!これで俺も犯罪者としてカンロクがでるぜ!」

スパイディ「ひったくりじゃあ程度が知れてると思うけど…」

女子生徒「ありがとうスパイダーマン!あの、記念に一緒に写真いいですか!?ツイッターやインスタでバズるゥ~↑」

ひったくり「お、俺も一緒に撮って撮って!」

女子生徒「いいよ~!ねっねっ、スパイダーマン、早く早くゥ~」

スパイディ「…平和だなあ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1556877133

このスレッドは

御坂「エイジ・オブ・アポカリプス」
御坂「エイジ・オブ・アポカリプス」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480169608/)

の書き直しとなります。ご了承ください

このスレッドは


御坂「親愛なる隣人」
御坂「親愛なる隣人」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371809685/)

御坂「とある科学の蜘蛛超人(スパイダーマン)」
御坂「とある科学の蜘蛛超人(スパイダーマン)」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373017094/)

御坂「大いなる力には、大いなる責任がともなう」
御坂「大いなる力には、大いなる責任がともなう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1374222483/)

の続編となります


>>1

スパイダーマン:ご存じ、放射能を浴びたクモに噛まれてパワーを得た、あなたの親愛なる隣人
 本名ピーター・パーカー。手首から出るクモの糸は、コミック等では科学技術で作成した機械
 このSSシリーズでは、学園都市のある世界とは異なる世界(MARVELコミックの世界)からやってきた。居心地の良さを気に入り、かつ学園都市の平和を守るために活動してたりしなかったりする

佐天「あー、スパイダーマンさんがまた犯罪者捕まえてるー」

初春「ごくろーさまですー」

スパイディ「やあ君たち。これから学校?」

佐天「はい。スパイダーマンさんは?」

スパイディ「僕はこれから警備員にひったくりを引き渡してパトロール再開だよ。ていうか佐天はまだしも初春は風紀委員としてもうちょっとリアクションしなよ」

初春「スパイダーマンさんに任せとくのが一番安心ですから」

スパイディ「むう、そう言われると悪い気はしないけど」

初春「楽だし」

佐天「初春、本音漏れてるよ」

初春「Uh-oh」

スパイディ「君達ジョークもたしなむようになってきたな・・・誰の影響だ」

黒子「おねえさばッ――」ガッ

御坂「ったく、朝っぱらから飛びかかってくるんじゃないわよ」

黒子「おほぉ・・・朝一のお姉様蹴り・・・これで今日も一日乗り切れますのほほ・・・」ビクンビクン

御坂「いよいよもってヤバイわねアンタ。今に始まったことじゃないけど」

黒子「そういえばお姉様」ケロリ

御坂「切り替えよ」

黒子「今日からお姉様のクラスに転入生が来るというのはご存じですの?」

御坂「転入生?常磐台に?」

黒子「ウワサでは突然決まったそうで、詳細は不明ですがワケありかもしれませんわね」

御坂「ミステリアスな転校生か・・・何か面白いことになりそうね」ナンチャッテ

黒子「またそんな漫画みたいなことを。大体お姉様は――」

 フワッ

御坂「!・・・あれ、あの子・・・」

黒子「?・・・常磐台の制服・・・・・・って!あれは!」

御坂「あ、アンタ!」

 ・・・

小萌「今日からこの組に転入することになった子達です。みんな仲良くしてあげてくださいね」

スコット「僕はスコット・サマーズ。メガネを取り上げたりしないでくれ。イタズラでもね」

ボビー「ボビー・ドレイク!よろしく!」

ハンク「ハンク・マッコイだ。少し手足が大きいが気にしないでくれ。ただの個性だ」

ウォーレン「ウォーレン・ワージントンⅢ世。今は独り身だから、女子の皆は遠慮なく声をかけてくれ」

 ザワザワ・・・ ザワザワ・・・

土御門「こりゃまたハデな面子が来たにゃー」

青髪ピアス「なあなあ、あの赤毛ガールも気になるけど金髪の男の背中の羽はなんやろ。すごいな!かっこええ!」

小萌「それじゃあ校内の案内役は上条くんにお任せするのです」

上条「・・・不幸だ」

 ―――

御坂「ジーン!?」

ジーン「あら、ミコト、クロコ、ご機嫌よう」

黒子「な、なぜジーンさんが常磐台の制服を?・・・ま、まさか例の転入生って・・・」

ジーン「心を読まなくてもわかるわ。そのまさかよ」

御坂「ジーンが常磐台に!?」

>>6

スコット:ミュータントチーム、X-MENのリーダー。コードネームはサイクロップス
 両目から赤い破壊光線『オプティックブラスト』を放つ能力を持つ。また、たぐいまれなるリーダーシップをもち、X-MENだけでなくミュータントという種族そのものを率いて先頭に立つことも
 近年のコミックでは非常に扱いの悪い待遇(2012年のアベンジャーズvsX-MENでボス役にされて以降特に・・・)だったが、最近盛り返しそうな雰囲気らしい

ボビー:X-MENのムードメーカー。コードネームはアイスマン
 氷を生み出す能力を持つ。初期はそれなりだったが、後々にとてつもなく強大な能力と描写されるようになり、ミュータント内でも上位に入るほど高い潜在能力の持ち主
 スパイダーマンやヒューマントーチと並んでMARVELを代表する悪ガキキャラ。だった

ハンク:X-MENの頭脳担当。コードネームはビースト
 大きく発達した手足と高度な知能が能力。大きな手足で跳んだりはねたり、高い身体能力も武器。後に能力が促進し、全身を青い体毛で覆われるようになった。このSSでは初期のままの姿
 世界でもトニー・スタークやリード・リチャーズ、ハンク・ピム等と並び、有数な頭脳の持ち主

ウォーレン:X-MENのムードメーカー。コードネームはエンジェル
 背中に大きな翼を持つミュータント。人間達からミュータントとバレないように翼をコートで隠したりしている。実家は大金持ち
 後々に悪落ちさせられたり、記憶喪失になったり、波瀾万丈な人生を送っている

ジーン:X-MENの紅一点。コードネームはマーベルガール
 念力とテレパシー能力を持つ。秘めた力は非常に強大で、地球最強のミュータントの一人にカウントされることも
 スコットとは互いに想い合う関係だが、色々と山あり谷あり


このSSシリーズでは
『御坂「恵まれし子らの学園」』
御坂「恵まれし子らの学園」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375272110/)

にて、X-MENと御坂達は友人となった
上記スレッドにて、とある側アメコミ側の一部キャラクターの口調や性格などを間違えてしまっております。ご注意ください。ごめんなさい

 THWIP!

スパイディ「はあ、ほんと学園都市って犯罪の温床だよね。ウチの地元といい勝負だ」

 THWIP!

スパイディ「それにしても、この街に来てけっこうたつな。何度も何度もヴィランに狙われてきたもんだ。またおっかないのに目をつけられなきゃいいけど」

 THWIP!

 《――えますか――》

スパイディ「?・・・」THWIP

 《――聞こえ――ますか――》

スパイディ「!?・・・」ピタッ

 《聞こえますか――》

スパイディ「頭の中で声が・・・!」

 《今――あなたの脳内に――直接――語りかけています――》

スパイディ「こいつ・・・直接脳に!」


 THWIP

スパイディ「――って、何をフザけたことやってんのさ教授」

エグゼビア「やあ、ピーター。少し、若い子達のまねごとをしてみたんだ。面白かったかい?」

スパイディ「いい歳したおじさんがすることかね」

>>8

エグゼビア:X-MENの指導者。コードネームはプロフェッサーX
 本名チャールズ・エグゼビア。地上最強のテレパス能力を持つ。足が不自由で車椅子に乗っている
 ミュータントと人類の平和的共存を目標に日夜努力している。時に間違えたり、怒りに包まれて世界を滅ぼす魔神を生み出したり、決して完璧な人物ではない

スパイディ「それで?どういういきさつで学園都市に?」

エグゼビア「郊外学習さ。この街は我々ミュータントにとって・・・とりわけX-MENにとっては理想郷だ。大いに学ぶ面がある」

スパイディ「けっこう闇も深いんだけどね」

エグゼビア「生徒達を連れてつれてきてもらったんだ。Mr.ファンタスティックの協力でね」

スパイディ「それで、みんなは?」

エグゼビア「それぞれ学校に転入させた。ジーンだけ御坂くんと白井くんの学校へ」

スパイディ「あんたの能力なら書類もデータもいじり放題だもんね。それで、教授は一人で街を散策?」

エグゼビア「エリックも来ているよ。彼は人一倍この街に惚れ込んでね、一人で行ってしまったよ」

スパイディ「僕をテレパシーで呼んだのは、街を案内させるためか」

エグゼビア「車椅子の外国人が一人でフラフラしていると、50m毎に警備員や風紀委員が声をかけてくるのでね」

スパイディ「わかったよ。じゃあ僕があなたの車椅子を押すよ」

エグゼビア「助かるよ。ありがとう」

 ・・・

警備員「あの、大丈夫ですか?お手を貸しましょうか?」

エグゼビア「いや、大丈夫ですよ」

スパイディ「これで12回だ・・・そりゃそうだよね。コスチューム姿の僕が押してるんだから」

>>10

Mr.ファンタスティック:ヒーローチーム、ファンタスティックフォーのリーダーにして宇宙有数の天才。本名リード・リチャーズ
 宇宙線を浴びたことで伸縮自在のゴムの身体を得た。異次元移動やタイムトラベルなどにも詳しい

エリック:後々に登場

 ・・・放課後

 ――風紀委員支部

佐天「えー!ジーンさんが常盤台に!?」

初春「スコットさん達も高校に転入したなんて!」

スコット「校外学習でこの街を学んでいるんだ」

ウォーレン「この街は・・・いや、あの学校はいいとこだぜ。俺の羽を見てビビるどころかカッコイイなんて言ってくれたんだ」

佐天「そりゃそうですよ。ウォーレンさんのおっきな翼って超クールですもん」

黒子「それよりこの人数はさすがにぎゅうぎゅうですわ・・・」

御坂「っていうかジーンはどうして常盤台に転入したのよ。スコット達と一緒でもよかったんじゃないの?」

ハンク「レベル5を二人も擁する常盤台も見学しておくべきだと教授の考えさ」

ジーン「いやー、女子中学生に囲まれてちょっと若返った気がするわ」

佐天「あはは、ババアみたいなこと言ってる」

ジーン「よいしょ」ガキィ

佐天「はだだだだだ!アームロック極めないで!いたいいたいたいごめんなさいごめんなさい!」

ボビー「それよりさ、今日の僕達の宿題はなんだと思う!?」

佐天「漢字ドリル?」

ボビー「能力テストさ!僕達はまだレベル判定がされてないってことになってるから、まずは施設でどれくらいの能力かを調べるんだ」

ウォーレン「この後、木原先生って人の所へ行って検査する。君達も来るだろ?」

佐天「えっ、なんで」

ウォーレン「俺達はコーヒーショップがどっちにあるのかも知らないんだぜ」

黒子「素直に案内してくれと言えばいいものを」

ハンク「そうふてくされてくれるな。パトロールもかねてさ、いいだろ?」

御坂「仕方ないわね。行くわよみんな」ワクワク

初春「なんか妙にワクワクしてますね」

御坂「そりゃそうよ。X-MEMの皆を学園都市でエスコートできるのよ。前と立場が逆転したんだから、目一杯エンジョイさせるんだから」

スコット「言っておくけど能力検査に行くだけだよ?」


エグゼビア「素晴らしい街だ。ミュータントと人間がここまで完璧に共存できているなんて」

スパイディ「正確にはミュータントじゃないけど」

エグゼビア「この街を作った人間と対談したいね」

スパイディ「華やかに見えるけど裏では闇がうごめいているし、何より犯罪のつかみ取り会場だよ」

エグゼビア「知的生命体が集団で生活する以上、避けられない問題だ」

スパイディ「教授、この街を甘く見ないほうがいい。僕達の世界のスーパーヴィランが何度も攻めてきてるんだ」

エグゼビア「それほどこの街は魅力的だと言うことだね。私だってミュータントテロリストならこの街の支配に乗り出すさ」

スパイディ「やめてよそういう奴がマブダチのくせに」

エグゼビア「美しい街だ・・・濁った黒も混じってはいるが、私が夢見る理想郷そのものだ」

スパイディ「僕にとっても居心地いいよ」

エグゼビア「・・・なあピーター、君は学園都市に来てどれくらいたつ?」

スパイディ「さあ、もう随分長いことになるね」

エグゼビア「・・・いつまでもここにいるべきではない。そう考えたことはないかい?」

スパイディ「・・・」

>>14

ミュータント:生まれながらにして特殊な能力を秘めた者。人類の進化種とも言われる(ホモ・スペリオール)

ミュータント人間が~:MARVELコミックの世界ではミュータントは迫害の対象とされている。そのため、ミュータントであるというだけで普通の人間から暴力を振るわれたりもする

エグゼビア「Mr.ファンタスティックが言っていた。君や私達がこちらの世界に存在することは、この世界をゆがめていると」

スパイディ「・・・」

エグゼビア「端的に言えば、運命が変わるんだ。例えば、起こるべきだった事件が起きなかったり、起こるべきでなかった事件が起きたり」

スパイディ「運命・・・」

エグゼビア「悪人が善人になったり、悲劇が回避されたり」

スパイディ(・・・一方通行や麦野達・・・)

エグゼビア「逆も然りだ。本来ならあり得ない悲劇に見舞われたりもする」

スパイディ「身に覚えがあるよ。何度もね・・・」

エグゼビア「それが良いことなのか悪いことなのか、誰にもわからない。だが、自然とは言えないだろうね」

スパイディ「・・・」

エグゼビア「君は本来、この世界には存在しない者だ。自然の流れに運命を任せることが、最善だと私は思うがね」

スパイディ「・・・例えば、隕石が降ってくるとする」

エグゼビア「突飛だね」

スパイディ「隕石を止める力が自分にあるとして、止めるか、何もしないか。どちらが最善だと思う?」

エグゼビア「難問だね」

スパイディ「僕には・・・この街の悲鳴を無視することはできない。教授の言いたいこともわかるけど」

エグゼビア「君は良い人間だ。私には咎める権利などないよ」

スパイディ「やった、教授のお墨付きだ。これからはクレームは全部恵まれし子らの学園長室宛てにしてもらうね」

エグゼビア「ははは、半日で部屋が埋もれてしまうな」

>>16

一方通行や麦野達~:このSSシリーズでは、一方通行や麦野達と御坂達は何度か共闘しており、原作とは関係が変わっています。ご了承ください


初春「――で、あっちがセブンスミストです。買い物に来てあそこになかったら無いですね」

ボビー「一つ聞いていいかい初春。今紹介してくれた場所はぜーんぶ僕達が使ってもいいの?」

初春「もちろんです」

ボビー「石投げられりしない?」

佐天「あはは、まっさかそんなことあるわけないじゃないですか」

ハンク「佐天、冗談に聞こえるかもしれないが、私達にとっては冗談じゃないんだよ」

佐天「あっ・・・そうだった。ごめん・・・」

ハンク「悪気が無いのはもちろんわかっているよ。ここは夢のような街だ」

御坂「そんな理想郷とはほど遠い部分もあるのよ」


 <た、助けてくれー!

御坂「ほら。どこからか助けを呼ぶ声」


暴漢「おらっ!」ボグ

男子生徒「ぐぁ・・・か、勘弁してくれ・・・」

暴漢「今度声を上げたら内蔵を取るぞ。現金だけじゃねえ、カードもケータイも全部出せ」

黒子「お待ちなさい!風紀委員ですの!」バッ

スコット「両手をあげろ!その男性から離れろ!」

暴漢「チッ!」チャッ

ジーン「銃よ!伏せ――」

 MGGTTT!

暴漢「!?な、なんだぁ!?銃が宙に浮いてバラバラに――」


マグニートー「愚か者めが」

>>18

マグニートー:X-MENの代表的な悪役の一人である磁界王。最初期からX-MENと何度も戦っているが、後には味方となり、最近は完全に仲間となっている(例外もある)
 本名エリック・マグナス・レーンシャー。第二次大戦時にホロコーストを経験しており、人間を非常に嫌悪している。逆に基本的に敵対していなければ全てのミュータントが救済の対象である
 磁力を操る能力を持ち、その規模は地球全土を揺るがすほどの時も。また、被っているヘルメットはテレパシー攻撃などを防ぐ効果がある
 このSSシリーズではX-MENや御坂達と対立したこともあったが、後に共闘し、特に御坂とは似た能力使い同士特有の仲

理想郷~:一時期X-MEN含むミュータント達は人工島に移住し、ミュータントだけの独立した国として『ユートピア』を築いたことがある。率いるのはサイクロップスことスコット
 また、それ以前に未来のスコットの息子、ケーブルも人工島『プロビデンス』を築き、理想の楽園を作ろうとしたこともある

冗談じゃない~:MARVEL世界でのミュータントは一般人から非常に嫌われており、子供であろうとリンチされる始末
 X-MENが身を挺して人々を守っても、その助けた人々から銃口を向けられることも

御坂「マグナス!」

マグニートー「この街を汚す病原菌め。掃除が必要のようだな」

暴漢「うわわわ!」BBZZZTTT!

マグニートー「GRAVITY SQUEEZE(グラビティスクィーズ)」BBBZZZTTT!

ハンク「電磁膜で周りを覆って封じ込めているぞ!」

御坂「やめなさい。そこまでやる必要ないわ」

マグニートー「・・・」BBZZZTTT!

御坂「マグニートー!」

マグニートー「フン・・・」

 パッ・・・ ドサッ

マグニートー「いけ。二度と悪事に手を染めるな」

 暴漢「ひっ、ヒィ~!」タタタ

御坂「あなたも来てたのね。でもあれはやりすぎ」

マグニートー「この理想郷を汚すゴミに目を瞑れと?私達にとってここは夢の国なんだ」

御坂「だからってほかにやり方はあるでしょ。私の目の黒いうちはさせないわ」

マグニートー「誰も痛めつけずに理想を守るか。いつまで夢見る少女でいられるかな」

御坂「スパイディと一緒にいる内に感化されちゃったのよ」

マグニートー「・・・いつかお前にも、選ぶ時が来る。その時までは・・・夢を追いかけているといい」ザッ・・・


ボビー「ヒューッ!あのミュータントテロリストの磁界王をおとなしくさせちゃった!すごいや御坂!」

ジーン「なによあのガンコおやじ。御坂、あなたは間違ってないわ」

御坂「ええ、そうよね。私まちがってないわよね」

ジーン「そうそう。もっとガツンと言ってもよかったくらい」

ウォーレン「この二人が手を組んだらスーパーヴィランだって逃げ出すよね」

>>20

グラビティスクィーズ:格闘ゲーム『MARVEL VS CAPCOM 3』のマグニートーの最大の技。相手を磁力フィールドで覆い、握り潰す技
 相手がダウン中だろうと、空中にいようと、画面端にいようと関係なく相手の位置をサーチして捕まえる超高性能技

ミュータントテロリスト:マグニートーは悪のミュータントを率いて『ブラザーフッド・オブ・イビル・ミュータンツ』というチームを結成し、悪事を繰り返していた
 もう最近はめっきり良いおじいちゃんキャラなのだが、いまだに過去の悪名のせいで怪しまれたりすることも

 ――・・・・・・

木原「待たせたね。検査結果が出たよ」ヌギッ

ウォーレン「わお!」ブッ

黒子「ちょちょちょ木原先生!いきなり脱衣するクセまだ治りませんの!?」

佐天「ウォーレンさんも下着程度で鼻血だすなんてピュアだね」

ボビー「コードネームはエンジェルだからね」

木原「君達5人の能力検査の結果が出た。正直驚いているよ。ジーン・グレイ、君はレベル5の可能性がある」

佐天「レベル5!?」

初春「すごい!8人目のレベル5なんですか!?」

木原「可能性がある、と言っただろう。もっと相応の設備で詳細な検査をしなければ断定はできない。ここの設備ではレベル4以上としか言えない」

ジーン「えっと・・・よくわからないけどわかったわ」

木原「それから、スコット・サマーズ。君もレベル4だ。現状はね。強力な破壊光線はこの世界に無いエネルギーのようだ」

御坂「第2位のソレに似てるってとこかしら」

木原「かもしれない」

ボビー「先生!僕は僕は!?」

木原「ボビー・ドレイク、君もレベル4だ。原子の動きを止めて全身から氷を生み出す。今後はより強化発展する可能性もある」

ボビー「ちぇっ、ジーンほどじゃあないのか」

木原「それからハンク・マッコイ。君はレベル3だ。手足の肥大化よりも知能の向上も能力の一部のようだ」

ハンク「どうも。今後の進化に期待だね」

ウォーレン「最後はこのウォーレン・ワージントンⅢ世ってわけだ。ドクターキハラ、俺のレベルは?」

木原「2だ」

ウォーレン「えっ」

>>22

レベル5の可能性がある~:ジーンの能力は底知れぬほどで、映画最新作『X-MEN:ダークフェニックス』でも遺憾なく発揮されるだろう

強力な破壊光線は~:スコットの両目は異空間とつながっており、そこからあふれ出るエネルギーがオプティックブラストと呼ばれる破壊光線となる
 その威力は初期こそ並のものだったが、後々に強力に成長していき、山を穿つほどにもなる

原子の動きを止めて~:ボビーの能力も連載と同時に成長していき、恐るべき潜在能力を発揮している。自身の意識を共有した氷の分身を複数作り出したりもできるようになる

知能の向上も~;ハンクの天才的頭脳はミュータント能力によって拡大されているという解釈もある

木原「鳥のような翼のほかに能力は見受けられず、現状ではなんとも言えない。翼と人体の神経系の研究は価値があるかもしれないが」

ウォーレン「・・・俺だけ・・・レベル2・・・」

佐天「気にすることないよウォーレンさん。私なんてレベル0だよレベル0」アハハ

初春「そうですよ。それにこれからまた進化するかもしれないですし」

ウォーレン「・・・」

スコット「ウォーレン、大丈夫か?」

ウォーレン「・・・すまん、一人にしてくれ」ザッ・・・

初春「あっ・・・ウォーレンさん」

ボビー「・・・かなりへこんでるみたいだね」

御坂「もう、負けず嫌いなんだから」ハァ

黒子「お姉様がいっちゃん負けず嫌いですの」

スコット「我々にどうこうできることはない。待つしかないな」

初春「ウォーレンさん・・・」

>>24

進化するかも~:ウォーレンは後に回復能力等を身につけることもあるが、その能力を失ったりもする


 バッサバッサ

 バサッ・・・

ウォーレン「はあ・・・やっぱり傷つくよなぁ・・・」

ウォーレン「そりゃスコットやジーンほどのパワーはないけど・・・それでもなあ・・・」

ウォーレン「・・・しまった!佐天や初春に悪い気をさせちゃったかもしれない。ちゃんと謝らないと――」


 《力が欲しいか?》

ウォーレン「!?・・・」

 《うぬは力が欲しいか?》

ウォーレン「な、なんだ!?」

 《我の拳は神の息吹》

ウォーレン「か、身体が・・・妙だ・・・何か・・・」グググ・・・

 《墜ちたる種子を開花させ、秘めたる力を紡ぎ出す》

ウォーレン「や、やめろ・・・やめてくれ・・・!」グググ・・・


 《美しき、滅びの母の力を!》

ウォーレン「ぎにゅわあああああああ!」

スパイディ「考えたことはない?もっと住みやすいトコに引っ越ししようって」

エグゼビア「この街に住めばいいと?それができればどれだけ楽か知れないが、それはできないよ。君もわかっているはずだ。我々は異世界の住人だからね」

スパイディ「さっき言ってた、歴史がゆがむってアレだよね」

エグゼビア「長居すればするほど、この世界本来の姿が崩れてゆく。だから君も永住する気は無い、だろう?」

スパイディ「まあそれもあるけど、故郷は捨てられないよ。家族もいるし」

エグゼビア「そういうことだ。とにかく、私達は――」

 ~ッ!~ッ!~ッ!

スパイディ「!スパイダーセンスが――」


 ――ファミレス

初春「ウォーレンさん、戻ってきませんね」パフェパク

ボビー「放っておいてほしいんだよ」アイスパク

スコット「能力レベルの数値でスネるようではまだまだ子供だな」

佐天「スコットさんは高レベルだからそんなことが言えるんですよ。私達の気持ちはレベル3以上の人にはわかんないんです」

スコット「・・・ごめん」

佐天「いや私はいいんスよ」ニコ

ジーン「それにしても、学園都市のおいしいランチを食べられると思ってたらまさかファミリーレストランなんてね」

黒子「お姉様のセンスはつまるところそういうことですの」

御坂「な、なによいいじゃない!ゆったりおしゃべりできるし!」

ハンク「周囲の客が私の大きな手足に気づき始めてる。面倒になる前に出たほうがいいだろう」

黒子「ですわね。ちょっとあなた達ぃ!何をジロジロ見ていらっしゃいますの!見世物じゃねーんですわぞ!」

 ッ! ドヨヨッ・・・

ボビー「ちょ!黒子!」

ハンク「ありがとう黒子。もういいよ」

黒子「私の連れに質問がある方は風紀委員支部までどうぞ。礼儀を教えてさしあげますわ」フンス

御坂「出ましょ。ハンクより黒子の方が目を引いてるわ」フフ

スパイディ「考えたことはない?もっと住みやすいトコに引っ越ししようって」

エグゼビア「この街に住めばいいと?それができればどれだけ楽か知れないが、それはできないよ。君もわかっているはずだ。我々は異世界の住人だからね」

スパイディ「さっき言ってた、歴史がゆがむってアレだよね」

エグゼビア「長居すればするほど、この世界本来の姿が崩れてゆく。だから君も永住する気は無い、だろう?」

スパイディ「まあそれもあるけど、故郷は捨てられないよ。家族もいるし」

エグゼビア「そういうことだ。とにかく、私達は――」

 ~ッ!~ッ!~ッ!

スパイディ「!スパイダーセンスが――」


 ――ファミレス

初春「ウォーレンさん、戻ってきませんね」パフェパク

ボビー「放っておいてほしいんだよ」アイスパク

スコット「能力レベルの数値でスネるようではまだまだ子供だな」

佐天「スコットさんは高レベルだからそんなことが言えるんですよ。私達の気持ちはレベル3以上の人にはわかんないんです」

スコット「・・・ごめん」

佐天「いや私はいいんスよ」ニコ

ジーン「それにしても、学園都市のおいしいランチを食べられると思ってたらまさかファミリーレストランなんてね」

黒子「お姉様のセンスはつまるところそういうことですの」

御坂「な、なによいいじゃない!ゆったりおしゃべりできるし!」

ハンク「周囲の客が私の大きな手足に気づき始めてる。面倒になる前に出たほうがいいだろう」

黒子「ですわね。ちょっとあなた達ぃ!何をジロジロ見ていらっしゃいますの!見世物じゃねーんですわぞ!」

 ッ! ドヨヨッ・・・

ボビー「ちょ!黒子!」

ハンク「ありがとう黒子。もういいよ」

黒子「私の連れに質問がある方は風紀委員支部までどうぞ。礼儀を教えてさしあげますわ」フンス

御坂「出ましょ。ハンクより黒子の方が目を引いてるわ」フフ

スパイディ「考えたことはない?もっと住みやすいトコに引っ越ししようって」

エグゼビア「この街に住めばいいと?それができればどれだけ楽か知れないが、それはできないよ。君もわかっているはずだ。我々は異世界の住人だからね」

スパイディ「さっき言ってた、歴史がゆがむってアレだよね」

エグゼビア「長居すればするほど、この世界本来の姿が崩れてゆく。だから君も永住する気は無い、だろう?」

スパイディ「まあそれもあるけど、故郷は捨てられないよ。家族もいるし」

エグゼビア「そういうことだ。とにかく、私達は――」

 ~ッ!~ッ!~ッ!

スパイディ「!スパイダーセンスが――」


 ――ファミレス

初春「ウォーレンさん、戻ってきませんね」パフェパク

ボビー「放っておいてほしいんだよ」アイスパク

スコット「能力レベルの数値でスネるようではまだまだ子供だな」

佐天「スコットさんは高レベルだからそんなことが言えるんですよ。私達の気持ちはレベル3以上の人にはわかんないんです」

スコット「・・・ごめん」

佐天「いや私はいいんスよ」ニコ

ジーン「それにしても、学園都市のおいしいランチを食べられると思ってたらまさかファミリーレストランなんてね」

黒子「お姉様のセンスはつまるところそういうことですの」

御坂「な、なによいいじゃない!ゆったりおしゃべりできるし!」

ハンク「周囲の客が私の大きな手足に気づき始めてる。面倒になる前に出たほうがいいだろう」

黒子「ですわね。ちょっとあなた達ぃ!何をジロジロ見ていらっしゃいますの!見世物じゃねーんですわぞ!」

 ッ! ドヨヨッ・・・

ボビー「ちょ!黒子!」

ハンク「ありがとう黒子。もういいよ」

黒子「私の連れに質問がある方は風紀委員支部までどうぞ。礼儀を教えてさしあげますわ」フンス

御坂「出ましょ。ハンクより黒子の方が目を引いてるわ」フフ

>>28 >>29 連投ミス

スパイディ「みんな!ここにいたか!」バッ

御坂「一番目を引く奴が来たわ」

佐天「どしたんですか?ケツに火ーでもついたみたいに慌てて」

初春「このファミレスはコスプレ禁止ですよ」

スパイディ「ふざけてる場合じゃない!教授がさらわれた!」

スコット「なんだって!?」

ジーン「ドッキリカメラね」

スパイディ「ドッキリじゃないってば!とんでもない大物が現れて連れ去ったんだ。僕一人じゃ手に負えないレベルのね」

御坂「大物?」


 ――とある建物の屋上

エグゼビア「・・・目的は何だ」

 「この街を理想郷にすることだ」

エグゼビア「ここはすでに完璧だ」

 「本気でそう思っているわけではあるまい。犯罪がはびこり、くだらない闇が吹き出ているこの街を・・・そして、弱き者がはびこる街を」

エグゼビア「・・・」

 「世界は・・・強い者のみが生きるべきだ。未来のために・・・それが真の理想郷というものだ」

エグゼビア「つまり・・・弱者は不要だと?」

 「弱肉強食、適者生存、それが世の理。ホモサピエンスの時代が終わり、ホモスペリオールの時代が訪れ・・・さらにお前や私のような強い者の時代が来る」

エグゼビア「そんなことを決める権利が誰にある!」


アポカリプス「この私、アポカリプスだ」

>>31

アポカリプス:古代から生き続ける、X-MENの宿敵の一人。適者生存を標語に、世界を脅かす最強のミュータントの一人
 本名エン・サバー・ヌール。分子構造を組み替える能力を持ち、自身の身体を武器に変えたり、巨大化したりできる。さらにはテレパシーや凄まじい腕力など、あらゆる面で高スペック
 90年代には彼が世界を支配した平行世界を舞台にした『エイジ・オブ・アポカリプス』が大ヒットし、格闘ゲームのボスにも抜擢されたりと、MARVELの代表的悪役の一人とも言える

 タタタタタ

スコット「それで、そのアポカリプスという奴は何故教授をさらったんだピーター」タタタ

スパイディ「そんなこと知るもんか。とにかく早く助けないと」THWIP

御坂「ねえ、罠だってわかってるわよね。どうしてわざわざ場所を指定してきたのよ」タタタ

ボビー「身代金の要求も無いのに指定した所に来いなんて怪しいよね」FWHOOSH

スパイディ「だからって行かないワケにはいかない。もうっ!それより君達走るしか移動手段ないの!?」THWIP

黒子「初春佐天!あなた達はなんでついてきてますの!?」シュン

佐天「そりゃ恩師のピンチって聞いて黙ってられませんよ」タタタ

初春「はぁ・・・へぇ・・・ひぃ・・・」ヘタヘタ

スパイディ「・・・初春、おんぶするよ。ほら」チャクチ スッ

黒子「私が先行しますわ。皆さんもお気をつけて」シュン


 シュン

黒子「風紀委員ですの!エグゼビア教授、ご無事ですの!?」

エグゼビア「来るな黒子!罠だ!」

黒子「そんなことはわかって――」

 ッッッ

>>33

そのアポカリプスという奴~:このSSに登場しているX-MENは初期の頃という設定なので、まだアポカリプスと遭遇していない

前も言ったような気がするが、このタイトルだと、分岐宇宙での善悪逆転ネタを期待してしまう……

一方さんが正義で美琴が悪、みたいな。

 THWIP

スパイディ「見えた。あそこの屋上だ」

御坂「初春さんと佐天さんは下で隠れてて。危ないから」

佐天「渋々ながら了解です」

初春「スパイダーマンさん、ありがとうございました」

スパイディ「いいってことよ。よし、御坂、スコット、ジーン、ボビー、ハンク、行くよ!」

 ザッ

御坂「あんたがアポカリプスね」

アポカリプス「来たか。原子の子らよ」

スコット「教授!」

ハンク「・・・何らかの機械装置に拘束されているが、無事のようだな」

 エグゼビア「すまない皆・・・」

アポカリプス「お前達を呼び出したのはほかでもない、大事な話があるのだ」

御坂「人をさらった理由がお話をしたいってワケね。・・・何なの」

アポカリプス「私の目的は単純だ。この街をより素晴らしいものにしたい。ただそれだけなのだ。私の世界とは違う、この優れた世界を」

スコット「僕達と同じ世界から来たのか?」

アポカリプス「その通り。X-MEN、お前達の未来から・・・スパイダーマンと同じ世界から来たのだ」

御坂「・・・またこのパターンか」

スパイディ「ほんますまん」

御坂「そんなことより、黒子はどこよ。先にここに来たはずよ」

アポカリプス「白井黒子は我が忠実なつ騎士となってもらったよ」

御坂「!?・・・騎士ですって・・・」

アポカリプス「黙示録の四騎士(フォー・ホースメン)だ」


黒子(ファマイン)「HAAaaa・・・」

>>36

黙示録の四騎士:アポカリプスが従える四人のミュータント。メンバーは固定されておらず、よくX-MENの誰かが洗脳されて加えられていることが多い
 洗脳された者は能力を強化されていたり、肉体を改造されていることが多い

>>35
それはそれで見てみたいので誰か書いてほしいですね

御坂「黒・・・子?・・・」

アポカリプス「もう白井黒子ではない。【疫病】の名を冠するホースメンだ」

ハンク「洗脳したのか!よくも!」

アポカリプス「我が方に降るというのなら、痛い目には遭わない」

ハンク「黒子は友人だ。彼女にこんなことをしてただではすまさんぞ・・・!」

アポカリプス「お前達の友人は一人だけではない」

 バッサァ・・・

ウォーレン(デス)「やあ、皆」

御坂「ウォーレン!?」

ジーン「まさか、彼にも洗脳を!?」

アポカリプス「フォー・ホースメンのデス。鋼鉄の翼を持つ、我が最高傑作だ」

スコット「よくもそんなことを!」

ジーン「ウォーレン!正気に戻って!」

ウォーレン「私はウォーレンではない。その名は捨てた。我は貴様達に【死】を運ぶ黒い翼だ!」

ジーン「えっ・・・」

ウォーレン「我が光り輝く翼から逃れることはできぬぞ。貴様達の紅の血で我が翼を染めるのが楽しみだ!」

ボビー「ウォ、ウォーレン、見た目だけでなく言動まで改造されたのか・・・痛々しく!」

アポカリプス「いや、それはそういう素性があっただけだ」

>>39

我が最高傑作~:エンジェルことウォーレンはフォー・ホースメンに加えられた際、背中の翼を鋼鉄の翼に改造された

アポカリプス「原子の子らよ、貴様達の力を見せてみよ。フォー・ホースメンと・・・このアポカリプスを止めてみせよ!」

黒子「HAAAaaaa!」

ウォーレン「心の臓を差し出すのだ!」バッ!

スコット「危ない!」

 SHUNK!

ボビー「げっ!すげー切れ味!」

スパイディ「X-MENはウォーレンを、僕と御坂は黒子を止める!」

スコット「わかった!ウォーレン!正気に戻れ!」

 ウォーレン「我が翼をくらえ!」SHUNK!

スコット「うわっ!失敗した!どうしようピーター!?」

スパイディ「諦めが早いよ!傷つけないで洗脳を解除する方法をなんとか考えるんだ!」

御坂「黒子!目を覚ましなさいよ!」

黒子「おね”ぇざま”あああぁぁぁ!」バッ

御坂「うらぁ!」ドゲス!

スパイディ「御坂!蹴るな!」

御坂「ごめん、飛びかかってきたからつい」

黒子「ぼねぇさまあぁぁぁ・・・」ユラリ

御坂「げっ、全然ヘッチャラ」

スパイディ「身体能力も強化されてるみたいだ。おそらく能力も・・・」

黒子「おねっ!」シュン

御坂「!?・・・消えた。どこに――」

 シュン

 シュン!

御坂「!?!?!?」


     /ドド ド ド  ド ドド/
    /  ド  ド  ドド ド/
   /ド ド ド ド ド ドド/
  /  ドド  ド ド   /
 /ドド ド ドド ド  ド/


スパイディ「ビ、ビルを僕達の頭上に空間移動させた!ビルが降ってくる!」

御坂「黒子の能力でこんなのできるわけが・・・どんだけ強化されてるのよ!」

ジーン「みんな上を!ビルが落ちてくるわ!」

ハンク「ありえない!こんな光景!」

スコット「ボビー!能力全開で柱を複数作るんだ!ジーンはサイコキネシスで落下速度を抑えろ!僕も全力ブラストで――」

スパイディ(ダメだ!間に合わない!)

スコット「っ・・・間に合わない・・・!」

スパイディ「みんな逃げろ!」

御坂「!」


 /  ッッッ  /


ボビ-「・・・?」チラ

ジーン「・・・な、なに・・・?」

御坂「どうなってんのよ・・・これ・・・」

ボビー「・・・ビルが空中で止まってる・・・」

ハンク「ありえない・・・こんな光景・・・科学的にありえない・・・」

 「当然だ。なぜならこれは――」

スパイディ「!」


Dr.ストレンジ「魔法さ」

>>43

Dr.ストレンジ:世界最高の魔法使いにして、至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)の称号を持つスーパーヒーロー
 本名スティーブン・ストレンジ。天才外科医だったが事故により腕を負傷、救いを求めて魔法使いの弟子となる。あらゆる魔法に精通し、たいがいのことは何でもできる便利な人
 多くのヒーローから頼られており、話によってマチマチではあるがあまりにも便利すぎ強すぎるため、アニメ『ディスクウォーズ・アベンジャーズ』では後半まで出番がなかった

スパイディ「ドクター!」

スコット「ストレンジ!」

御坂「不思議博士!?」

ストレンジ「今、私の魔法で空中にビルをとどめている。中の人たちも無事だ」

ハンク「宙から降るビルの中でひっくり返ってる人たちまで全員の安全を確保してるだって?ありえん・・・科学的に間違ってる」

ボビー「魔術的には正しい」

ストレンジ「チンカラホイ!」

 パッ ッッッ・・・

ジーン「ビルが消えた・・・」

ストレンジ「ビルを元の位置に戻した。中の人たちもケガひとつない」

黒子「ほねぇさばぁ!」シュン

ストレンジ「テケレッツノパー!」バッ

黒子「お”ね”っ・・・」ギッ

ストレンジ「あの子の動きを百と二十の時が経つ間封じた。またビルを放られては困るからね。今のうちに打開策を」

スパイディ「もうあいつ一人でいいんじゃないかな」

ウォーレン「ほう・・・魔の法則を司る男か。我が漆黒の翼は操れはしないぞ」

ボビー「ウォーレン、口を閉じとけ」FOOOSH

ウォーレン「っく!我が翼を凍らせることなどできぬ!」バリィ

ボビー「げっ!つえぇ!」

御坂「ストレンジ!ウォーレンと黒子の洗脳も解いちゃってよ!お得意の魔法でさ」

ストレンジ「魔法は万能というわけでもないんだよ」

御坂「チッ!脚本の都合で左右されるのね」

アポカリプス「ドクターストレンジ。面倒な相手が来たな。・・・残るホースメンも参戦させねば」

スパイディ「!みんな伏せろ!」~!~!

 ドズオッ!

御坂「!」

 ォォォ・・・

ジーン「す、すごい威力のブラスト・・・!」

御坂「今のはまさか・・・」

 ザッ

麦野(ウォー)「よぉ」

スパイディ「麦野!?」

アポカリプス「【戦争】の名を持つホースメンだ。この街で最も強力なミュータントの一人」

御坂「アンタ、アポカリプスの手下になったの」

麦野「そームカつく言い方すんなよ。あたしゃ今や第一位すら超越するほど能力が強化されてんだからよぉ」

ウォーレン「その通り。我らが主人アポカリプスの手によりてホースメンの力は凄まじく進化しているのだ」

麦野「そういうこった。そして!」ドワ!

ストレンジ「む!スゲーナスゴイデス!」パッ! BBBEEEEEE!

スコット「ドクターを狙って黒子の束縛魔法を妨害したか!」

黒子「おべっ」シュンッ

 ザッ

麦野「てめぇら雑魚を散らすのにあたしら三人で十分足りるってんだよ。アポカリプスはおろか、最後のホースメンがいなくったってなあ」

御坂「ドクターストレンジ、アポカリプスの洗脳を解くにはどうすればいいの」

ストレンジ「月並みだが、強烈なショックを与えればあるいは・・・」

御坂「・・・強烈なショック・・・か」

御坂「・・・アレしかない・・・か」

黒子「ぼべべばばぁぁぁ!」バッ

 シュン シュン    シュン   シュン   シュン
  シュン   シュン  シュン  シュン  シュン  
    シュン   シュン   シュン シュン   シュン
シュン  シュン  シュン    シュン     シュン
  シュン    シュン   シュン   シュン  シュン


スパイディ「連続百烈空間移動で来たぞ!」

御坂「黒子の洗脳を解く方法は一つ!」バッ

スパイディ「御坂!?」

御坂「だあーっ!」


 ハグッ


黒子「ふぉねっ!?」


 パァァァァァァァァァァーーーーーッ・・・


黒子「おねえさまああぁぁぁ!」ハグゥー

御坂「やっぱりね」

スコット「まさか・・・美琴がハグをしただけで黒子の洗脳が解除されたのか!?」

ハンク「強力な洗脳をアレだけで解くなんておかしい。科学的に間違ってる」

ボビー「変態的には正しい」

御坂「これで敵は一人減ったわね」

黒子「お姉様ぁぁぁ!」スリスリ

御坂「スコット、ジーン、ハンク、ボビー、スパイディ、このままウォーレン達も相手にするわよ」

黒子「お”ね”ぇ”様ぁぁぁ!」スリスリ

御坂「二人には黒子みたいな方法は通じないだろうけど、戦いながら何か方法を考えましょう」

黒子「ぼね”ぇ様あぁぁぁ!」スリスリ

御坂「じゃかぁしい!」ゲンコツ!

黒子「お”ぉんっ!」バタン

御坂「はあ・・・はあ・・・ったく、いつまでも抱きついてんじゃないわよ」

スパイディ「ほんとに洗脳溶けてる?」

アポカリプス「友を我が支配から救い出すとは・・・やはりレベル5、面白い」

 スパイディ「面白いのは黒子のほうだと思う」

アポカリプス「強き子供らよ、さらなる試練を乗り越えられるか試してみよう」スッ

スコット「教授に何をする気だ!」

アポカリプス「エグゼビアの頭と胴に取り付けた装置は、能力を暴走させるものだ。学園都市全体の、レベル3以下の者の脳を破壊するサイキックウェーブを放つようセットした」

御坂「!?」

アポカリプス「エグゼビアの命をエネルギーに転換し、この街の弱者を一掃する」

ジーン「そんな・・・」

アポカリプス「猶予は15分。それまでにこの難局を乗り越えてみせよ。ホースメンを倒してみせよ。このアポカリプスを倒してみせよ!」

ボビー「このド変態野郎!」FOOOOSSHHH!

ウォーレン「させるか」SSHHHHH!

ハンク「鋼鉄の翼でアポカリプスの盾に・・・」

ウォーレン「切り裂け!」SHAAAAK!

ボビー「あぶない!羽を飛ばしてきた!みんなよけて!」

スパイディ「僕のウェブでも止められない!」THWIP THWIP

ジーン「ARGH!」SHUNK

スコット「ジーン!」

ウォーレン「っ・・・」タジッ

スコット「ウォーレン!よくもジーンを!」BEEE!

麦野「っせぇってんだよォ!」ドワ!

 KA-DOOOOM!

ハンク「なんて威力だ。スコット、彼女のブラストが君のオプティックブラストをかき消したぞ」

スコット「くっ・・・火力では部が悪いか・・・」

麦野「火力だけじゃあねぇよ」

 フォンッ フォンッ フォンッ

御坂「!?原子崩しの光球が・・・8つも!?」

麦野「いつもの二倍だ覚悟しな!」

 ドドドドドドドドワ!

ストレンジ「テクマクマヤコンテクマクマヤコン!」パパパッ

 VVVEEEEEEEEEEEEE!

御坂「魔法陣で防御を・・・!」

ストレンジ「NNMMM・・・なんという威力だ・・・」クラッ

スコット「ピーター、君の危険察知能力で僕をサポートしてくれ!」

スパイディ「ようし、僕におぶされ!」ドッコイショウイチ!

麦野「んだコラァ1」ドドドワ!

スパイディ「ブラストの合間をくぐり抜けて・・・」サササッ

スコット「僕が撃つ!」ZAAAAK!

麦野「AARRRGGGHHHHH!」KAAAK!

ボビー「スコット、いくらなんでも生身の女性にオプティックブラストなんて・・・」

スコット「心配いらない。ちゃんと火力を調節してある。といっても、彼女が肉体的にも強化されているなら意味がないが」

麦野「ってぇなぁ・・・コラァ」ユラ

スパイディ「ギョッ!タフガイだ」

ウォーレン「我らを倒すことなどできぬぅ!」バッサァ!

 SHUNK! SHUNK! SHUNK!

ボビー「ARGH!氷の壁でガードしても貫通してくる・・・!」

ウォーレン「っ・・・」タジッ

ジーン「!・・・ウォーレンがたじろいだわ。そういえばさっきも攻撃した直後にたじろいでいた・・・もしかしてウォーレン本来の意識が罪悪感を感じてるんじゃないかしら」

ハンク「もしそれが本当なら、ウォーレン!目を覚ましてくれ!君は本当はこんなことをする男じゃない!」

ウォーレン「黙れ!私は死の翼デス!アポカリプスの忠実なる騎士だ!」

御坂「ウォーレン、あなたは私達の友達でしょ。どうしてアポカリプスなんかに従う必要があるの」

ウォーレン「・・・私は・・・かつての私は脆弱なミュータントだった。レベル2しかない己の弱さを嘆いていた時、アポカリプスが力を与えてくれた!貴様達に劣等感を抱くこともなくなったのだ!」

御坂「・・・ウォーレン」

ジーン「そんなこと・・・劣等感なんて抱く必要なんか・・・」

ウォーレン「お前達にはわかるまい!私の気持ちが・・・!お前達に・・・みんなに対してこんな鬱屈した思いを持つ自分がイヤでイヤで仕方がなかった!」

ハンク「・・・」

スコット「・・・ウォーレン。僕を殴れ」

ウォーレン「なに・・・!?」

スコット「思いっきり殴れ。僕がいつも厳しいトレーニングを課していたのを嫌っていただろう。その思いを込めて、僕を殴れ!」

ボビー「スコット!?」

ウォーレン「・・・いいだろう。これでどうだ!」BOK!

スコット「ARGH!・・・っ・・・そ、そうだ・・・もっと来い。もっと殴れ!ホラどうした!」

 御坂「ちょ、ちょっと・・・なにを」

スコット「前に君がジーンをデートに誘った時、僕が無理矢理邪魔したのをまだ根にもってるんだろう!その分も殴れ!」

ウォーレン「こいつ!」BOK!

スコット「NNMMM・・・ッ!」ガクッ


ハンク「・・・そうか、わかったぞスコット・・・ウォーレン!私も殴れ!思いっきり怒りをぶつけろ!」

ウォーレン「何だと・・・」

ボビー「!・・・ああ、僕もだ。遠慮せずやれ!」

ジーン「皆・・・」

ウォーレン「貴様等・・・!」

ボビー「君の自慢の腕時計を勝手に巻いて出かけて、無くしちゃったことゆるしてないんだろ!」

 ウォーレン「そんなこと忘れた!」BOK!

ハンク「君が大切に保管してた小説をトイレに持ち込んで読んでたこと気にしてるのか!」

 ウォーレン「どうでもいい!」BOK!

スコット「君のヘアブラシで教授が背中かきむしってたこと気づいてたのか!」

 ウォーレン「そんなことしてたの!?」BOK!

御坂「・・・あいつらサイッテー」

ウォーレン「ハア・・・ハア・・・」

ボビー「COFッ・・・そ、そうだウォーレン・・・」

ハンク「全部受け止めてやる・・・!」

ボビー「お、お前の心の中のモヤモヤ・・・全部僕達にぶつけてこい!」

ウォーレン「ッ・・・!」


ウォーレン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 B O K !

 ドサッ・・・

スコット「NNMMM・・・ウォーレン?・・・ウォーレン!」

ウォーレン「・・・スコット・・・ハンク・・・ボビー・・・皆・・・」

スパイディ「やった!いつものウォーレンに戻ってる!」

ジーン「ウォーレン、平気?」

ウォーレン「みんな・・・お、俺・・・」

スコット「・・・ウォーレン、何かあったらいつでも言ってくれ」

ジーン「そうよ、私達は友達だもの。それに仲間だし・・・家族なんだから」

ウォーレン「っ・・・ごめん・・・ごめんよ皆・・・!」

スパイディ「イイハナシダナー」ジーン

御坂「そうかなぁ・・・」

麦野「オラァ!」ドワ!

スパイディ「ひゃあ!あぶない!」サッ

麦野「トモダチごっこは飽き飽きなんだよ。クセーったらありゃしねぇ。あたしはそんな古い手でやられたりしないよ」

御坂「そうよね。あんたの仲間を連れてきても、真っ二つに引き裂きそうだし」

スパイディ「まっさかー、そんなヒドイことするわけないよ」

麦野「ブッ散れ!」ドワワワッ!

御坂「っ!電撃で軌道を反らし――」バヂヂィ!

御坂「くぁっ!・・・なんて火力なのよ・・・」ビリビリ

麦野「そろそろスタミナも切れてきたろ。消し飛ぶのも時間の問題ねェ~」ニヤ

御坂「・・・あんた、何が不満でアポカリプスの手下なんかになったのよ。そんなに第4位の肩書きが不満?」

麦野「っしゃぉらぁ!」ドズワ!

スパイディ「AAAIIEEE!御坂!挑発するなって!」

御坂「マジごめん」

スパイディ「麦野!君は僕達と一緒に学園都市を何度か救った仲だろう!」

麦野「何をボいてんだコラ。あたしは泣く子も黙る暗部の『アイテム』のリーダーなんだよ。てめーらと共闘したのは、自分のためさ」

御坂「・・・」

麦野「学園都市をスーパーヴィランに破壊されるのが気にくわねーから戦っただけ。期待させて悪かったね」

スパイディ「ウソだ。君は良い人間に変わったはずだ」

御坂「そうよ。過去には色々犯罪に手を染めてただろうけど、スパイディが来てからのアンタは・・・街を守るために戦うヒーローだった。アンタは変わったのよ。なのになぜ・・・」

麦野「・・・っ・・・わ、私は・・・私は・・・」

麦野「昔の私に戻りたかったんだ!残忍で冷酷な殺し屋の私に戻って何も気にせず気に入らない奴をブチのめす私に戻りたかったのよ!」ドワォ!

御坂「!」

麦野「気に入らなかった・・・知らないうちにアンタらの影響を受けて、お・・・穏やかになっていく自分が・・・わ、私ともあろう者が人助けなんて・・・」

麦野「わ、悪くない気分だった・・・アイテムのメンバーも普通の友達みたいにスキになってきてしまっていた・・」

麦野「だ、だからアポカリプスの誘いに乗って、元の悪人に戻る必要があったのよ・・・」

御坂「・・・」

麦野「・・・おかげで・・・今はいい気分だよ・・・」ニィ・・・


キャプテンアメリカ「ほんとにそうか?」

>>56

キャプテンアメリカ:自由と平和のために戦う、星条旗を纏った伝説のアベンジャー。MARVEL世界では最も尊敬されるヒーローの一人
 本名スティーブ・ロジャース。第二次大戦中、超人血清の実験によって超人的肉体を手に入れた。氷漬けとなって現代に復活してからも、世界のために日夜戦っている
 このSSシリーズでも何度か登場し、麦野とも共闘した。特に麦野はキャプテンアメリカを慕っていた・・・ということで認識してください

麦野「!?」バッ

御坂「キャプテン!?キャプテンアメリカ!?どうしてここに!?」

ストレンジ「私が呼んだのさ」

スパイディ「いつの間に・・・」

麦野「っ・・・キャプテン・・・アメリカ・・・」ギリッ

キャップ「麦野くん、落ち着け。深呼吸をして・・・君はいい子のはずだ」

麦野「っ・・・何しに来たんだよォ!」ドワ!

キャップ「!」BBBEEEEEEE!

御坂「キャプテン!」

スパイディ「大丈夫。盾でガードしてる」

キャップ「麦野くん、君の過去には詳しくない。だが、全ての人間にやり直すチャンスがある。君はそのチャンスを掴み、人々を守る良い人間になったと私は思っている」

麦野「るせェってんだ!」ドワ!

 BBEEEEEEE!

麦野「私は何人もブチ殺してきた極悪人なんだよ!説教なんぞしてんじゃねェ!テメーに何がわかるんだコラァ!」ドワォ!

 BBEEEEEEE!

麦野「とっととテメーの世界に帰りやがれ!余所に土足で上がりこむな!ロートル!偽善者!古ジジイ!お節介焼き!ウスラトンカチー!」ドドドワワ!

 BBBEEEEEEEE!

キャップ「・・・」

麦野「ハアッ1・・・ハアッ!・・・ハアッ!・・・」

麦野「・・・・・・キャップ・・・」



麦野「・・・たすけて・・・」


キャップ「当たり前だ」

麦野「ううおおおおおおおおお!」ドドドド!

キャップ「っ!」ダッ!

御坂「ダメよキャップ!真正面から突っ込んじゃ――」

 バッ! バッ! バッ!

御坂「原子崩しの連射をかいくぐりながら・・・!」

麦野「おおおおおおおおおおおああああああああ!」ドドドド!

 ズッ!

キャップ「ARGH!・・・待っていろ・・・麦野くん!」ダッ!

御坂「脇腹を貫かれたのにひるまない・・・」

麦野「ああああああああああああああああああああああああああああ!」ドドドドワ!

キャップ「助けに来たぞ」

 CHAK!

麦野「ッ!・・・・・・――」ドサッ

スパイディ「・・・やった・・・の?麦野の額に何をくっつけたの?」

キャップ「トニー達が作ってくれた、洗脳解除装置だ。一度しか使えないのが難点だが・・・ぐっ」ガクッ

御坂「大丈夫?原子崩しが貫通したってのに無茶するから・・・」

kャップ「NNMMM・・・このくらい、この子の・・・麦野くんの受けた痛みに比べればなんてことないさ」

ストレンジ「私が魔法で応急処置をしよう。ラミパスラミパス・・・」ルルルルル・・・

御坂「あんたほんとなんでもできるのねズルイわ」

アポカリプス「たいした奴らだ。仲間を全員救ってみせるとは」

ボビー「当然だ。僕達はX-MENと・・・」

スパイディ「親愛なる隣人だからね」

スコット「さあ、教授を放せ。もうお前の手下はいないぞ」

アポカリプス「何を言っている。まだ一人残っているぞ。最後のホースメン、【疫病】の名を持つ騎士・・・」

 スー・・・ ザッ

マグニートー(ペスティレンス)「私がな」

御坂「磁界王!?」

ジーン「マグニートー!あなたまでアポカリプスに操られて――」

マグニートー「残念だが違う。私は自らの意思でアポカリプスと組んだ。この街を真のミュータントの楽園とするため・・・貴様等のような腑抜けを一掃してな」

スパイディ「Uh-oh・・・久しぶりの悪者ムーブだ」

スコット「悪党はやはり悪党か・・・!」

ハンク「急がなければ教授に装着された装置が起動するまで時間がないぞ」

御坂「・・・いいわマグナス、私が相手になってやる!」ビリリッ

マグニートー「チャールズを救いたくば知恵を絞れ、拳を握れ、戦え」

アポカリプス「さあ、原子の子らよ、アポカリプスを乗り越えてみせよ!」

>>59

トニー:アイアンマンの中の人こと、トニー・スタークのこと。天才発明家であり、鋼鉄のアベンジャー
 キャプテンアメリカとは親友同士だが、時折ケンカすることも

マグニートー「我が磁力に勝てるかな?超電磁砲」ZZZEEEEEE!

御坂「くっ!」ビリビリビリ!

マグニートー「生ぬるいぞ。もっと能力を全開にしろ」ZZZZEEEE!

御坂「っさいわね!これならどう!?」バリバリバリ!

マグニートー「まだまだ、こんなものじゃないだろう。お前の中にはもっと秘められた力があるはずだ。さあ、見せてみろ」ZZZZZEEEEEEEE!

御坂「くうぅ!・・・こ、こいつ・・・やっぱりスゴイパワー・・・!」バリバリバリ!

スパイディ「御坂の超電磁とマグニートーの超電磁がぶつかりあって僕の出るスキがない。ドクター、御坂の援護をしてあげて!」

ストレンジ「すまん、キャプテンの治癒魔法に専念しているため手がだせん」ルルルル・・・

キャップ「大変遺憾」ルルルル・・・

スパイディ「まったく都合のいいこって!」

御坂「いいわよスパイディ!こんな老いぼれ、私一人でやっつけれるわ!」バリバリバリ!

マグニートー「言ってくれるな。ならば、これならどうだ・・・!」ZZZZZZZZZEEEEEEEEE!

御坂「っ!?・・・ぐっ!・・・ま、まだ上がるの!?・・・」バリバリバリ

マグニートー「その程度で私を倒そうと?・・・甘い!貴様の考えは甘すぎるのだ超電磁砲!この愚か者めが!」ZZZZZEEEEE!

御坂「ぐぐっ・・・くっ・・・!」バリバリバリ

マグニートー「こんな愚者がヒーロー気取りとはな!そんなことでこの街が守れるのか!理想ばかり夢見るな!時には非情にならねば、現実は守れぬのだ!」ZZZZZEEEEE!

>>62

この愚か者めが~:下克上を狙う部下に対して叱咤する際のセリフ。まったくこのスタースクリームめが!

スコット「アイスマン!アポカリプスの足を狙え!」

ボビー「合点承知!」FOOOSSHH!

スコット「マーベルガール!サイコキネシスで奴の腕を押さえろ!」

ジーン「了解よ!」MMMOOO!

スコット「そしてくらえ!目から赤い光線!」ZPRAT!

 BEEEEEEE!

アポカリプス「貧弱貧弱・・・成熟したお前達ならいざ知らず、未熟なティーンエイジャーのお前達ではまるで相手にならんぞ」BEEEEE!

スコット「ああ、そうだろうさ・・・僕達の目的はお前を倒すことじゃない。教授を救うことだ。ビースト!今のうちに教授に取り付けられた装置を解除してくれ!」

ハンク「あいわかってるさ」バッ

アポカリプス「ほう」

ハンク「教授、じっとしていてください。アポカリプスの装置を外します」カチャカチャ

エグゼビア「慎重にやってくれハンク。ヘタをすればこの街のレベル3以下の全員が消し飛ぶんだ」

ハンク「わかっていますよ」カチャカチャ

ボビー「いそげよハンク!僕達もいつまでも抑えてられそうにない・・・!」FFOOOSSHH!

御坂「こんの・・・!」ババビビビ!

マグニートー「ふはははは、それが限界か超電磁砲」ZZAAAKK!

スパイディ「こんばんわ、助太刀サービスの者です。ご注文のパンチをお持ちしました」WHAM!

マグニートー「っ・・・邪魔だてするな」ZOOOMM!

スパイディ「AAIIIEEEEEEE!」ZZZZZ!

御坂「スパイディ!っ・・・ううおおおお!」ヴァリヴァリヴァリ!

マグニートー「む!・・・まだパワーが増すか。友人を傷つけられた故か?・・・やはり甘いな」ZZAAAKKK!

御坂「っさいわね!アンタ一体なんなのよ!何が言いたいのよ!」ヴァリヴァリヴァリ!

マグニートー「わからぬか超電磁砲。お前が私に勝つにはその甘さを捨てねばならんのだ」ZZAAAKKK!

御坂「!」ヴァリヴァリヴァリ!

マグニートー「今も尚、お前は無意識に能力を抑えている。この私を殺すまいとな。だからお前は阿呆なのだ!」ZZAAAKKK!

御坂「誰がアホよ!私もスパイディも、たとえ相手が悪人でも絶対に殺さないのよ!それの何がいけないのよ!」ヴァリヴァリヴァリ!

マグニートー「その悪人が、こんなことをしたらばどうする?」バッ

 ZZZAAAAAAKKKKK!

スパイディ「AAAAARRRRRGGGGGHHHHHH!」ZZZZZZ!

御坂「スパイディ!?・・・な、何を――」ヴァリヴァリヴァリ!

マグニートー「どうした。このままでは彼の身体は磁力によって引き裂かれるぞ。本気で私を止めねばな」ZZAAAKKK!

御坂「っ!・・・」ヴァリヴァリヴァリ!


マグニートー「選んで折れろ、夢見る聖者よ」

御坂「――うおああああああああああ!」ドワッ!

マグニートー「そうだ!貴様の持てる全ての力を私にぶつけろ!」ZZZAAAKKK!

 >Z Z Z A A A A A K K K K K ! ! !<

 ストレンジ「なんという凄まじい磁気嵐のぶつかり合いだ・・・」

 キャップ「これが彼女の本気か・・・!」

 スパイディ「はあ・・・はあ・・・御坂・・・」

御坂「っ!・・・ぐ・・・ぐぐ・・・」ヴァリヴァリヴァリ!

マグニートー「ふははは、ふははははは!そこまでか!貴様の力など、そこまでのものに過ぎんのか!それでもスーパーヒーローか!」ZZZAAAKKK!

御坂「うう!・・・くっ・・・!」ヴァリヴァリヴァリ!

マグニートー「足を踏ん張り、腰を入れんか!そんなことでは悪党の私一人倒せんぞ!この小娘が!」ZZZAAAKKK!

御坂「ぐっ・・・ぐああ・・・!」ヴァリヴァリヴァリ! ガクッ

マグニートー「何をしている!自ら膝をつくなど、勝負を捨てた者のすることだぞ!」ZZZAAAKKK!

御坂「ッ・・・」ヴァリヴァリヴァリ! グッ・・・

マグニートー「立て!立ってみせよ!」ZZZAAAKKK!

御坂「・・・う、うるさい・・・今日こそは私はアンタを超えてみせる!はぁっ!」ドヴァ!

マグニートー「ぬおおお!?」ZZZAAAKKK!

キャップ「行けー!」

 ストレンジ「御坂君ー!」

   スパイディ「トドメを・・・うてぇー!」

御坂「ええ!能力全開!グラビティ・・・スクィーーーーーーーーーズ!!!」

 >Z Z Z Z Z O O O O O O O O O M M M M M !!!<

マグニートー「ぐおおおおおおおおおおおおお!」ZZZZZZZ!

御坂「これで・・・終わりだあああ!――」ZZZZZZ!


 マグニートー「――よろしい」

御坂「――!?」


マグニートー「今こそ・・・お前は本物のスーパーヒーロー・・・」ニコッ・・・


御坂「!・・・・・・マ・・・」

御坂「マグニートーーーーーー!!!」


 CHOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOMMMMMMMMMMM!!!

 ――・・・・・・

キャップ「・・・マグニートーはどうなったんだ・・・?」

ストレンジ「消えたよ。跡形もなくね」

スパイディ「御坂・・・」

御坂「・・・マグナスは・・・アポカリプスに賛同したんじゃない。最後に見せたあの顔は・・・そんなんじゃなかったわ」

ストレンジ「おそらくだが、マグニートーはあえて悪役をかって出たのではないかな」

キャップ「ああ、たしかに。彼の言っていたことは、まるで御坂君を導くかのようにも聞こえた」

御坂「・・・マグナス・・・」


 KRAKK!

ボビー「ゲッ!僕の氷をまるでガラスみたいに割りやがった!」

アポカリプス「我が力を見せてやろう」グニョグニョ

ボビー「!?・・・腕が形を変えて――」

 BEEEEEM! BOOOOOM!

ジーン「AHHッ!?・・・銃口になって光線を撃ってきたわ!」

アポカリプス「我が能力は原子を組み替え、無限の力を引き出す」グニョグニョ

 ――BIIIIIG・・・

スコット「な・・・巨大化した・・・」

アポカリプス「アポカリプスの進撃を止めてみせよ!」ZOOOM!

ボビー「わー!巨大化なんてずるい!」

ジーン「こんな相手・・・私達には荷が重すぎる・・・!」

スコット「ハンク!教授の救出はまだなのか!」

 ハンク「っ・・・急いでいるが・・・」カチャカチャ

ボビー「早くしてよ!僕達の方が先にやられちゃうよ!」FOOOSHH!

アポカリプス「よそ見をしている暇があるのか」BEEEE!

ジーン「ボビー!危ない!」

 SHAAAAMM!

ウォーレン「はあ・・・はあ・・・」

ボビー「!・・・ウォーレン!僕の盾に!?」

スコット「アポカリプスに改造された鋼鉄の翼が功を奏したか」

アポカリプス「我がホースメン・・・主人に抗うか」

ウォーレン「もうお前のいいなりなんかじゃないぞ・・・お前に与えられたこの翼で、お前を切り裂いてやる!」


ハンク「くっ・・・ダメだ。どうやっても解除できない・・・」カチャカチャ

エグゼビア「ハンク、今は出来ないことよりも出来ることを考えるべきだ」

ハンク「・・・あと数分で装置が教授の命を吸い上げ、街中のレベル3以下の人間の脳が破壊されてしまう。今出来ることといえば、作用効果を反転させることぐらい・・・」

エグゼビア「つまり、レベル3以下の者ではなく、レベル4以上の者が対象になると?」

ハンク「ええ、街中のレベル4以上の人間の脳が破壊される設定になら変更できますが――」

エグゼビア「やるんだ、ハンク」

ハンク「!?・・・教授・・・」

エグゼビア「この街の人口内訳を考えてみたまえ。レベル3以下とレベル4以上の人口・・・犠牲を最小限に抑えるために、作用を反転させるんだ」

ハンク「っ・・・た、確かにそうですが・・・でも」

エグゼビア「ハンク、現実を見ろ。賢い君ならわかるはずだ」

ハンク「・・・教授」

>>69

やるんだ~:エグゼビアは時たま、冷酷にも見える非情な決断を下すこともある
 他者の記憶を無断で封印したり、落ち着かせるためとはいえ脳に無理矢理手を加えて押さえ込もうとしたりすることも

 カチャカチャ

ハンク「出来ました、教授」

エグゼビア「よくやったハンク。では・・・ドクター、私の頭の中を魔法で覗いてみてくれ。作戦がある」

ストレンジ「――・・・!・・・それを私にやれというのかね?」

エグゼビア「他に手はないだろう」

ストレンジ「・・・わかった。やろう。マハリクマハリタ・・・ヤンバラヤンヤンヤン!」クワ!

 フワッ ビューン! WHOMP!

アポカリプス「!・・・」

ボビー「教授がアポカリプスめがけてぶつかってきた!?」

エグゼビア「お前が私に取り付けたこの装置は、高レベル者にだけ効果があるようにハンクが調整してくれた。つまりアポカリプス、お前自身にも効くはずだ」

スコット「!・・・まさか教授・・・」

アポカリプス「道連れにするつもりか。そのために街中の高レベル者達をも巻き込むとは、褒められたやり方ではないな」

 FOOOOMM・・・

エグゼビア「ドクターストレンジが私とお前を包み込む魔法のフィールドを展開してくれた。おかげで学園都市を巻き込むことはない。私とお前だけだ!」

アポカリプス「!」

ウォーレン「教授!ダメだ!」

エグゼビア「スコット!ジーン!ボビー!ハンク!ウォーレン!私が引いたレールも最後だ!」

 5人「「『教授!!!』」」

エグゼビア「あとは君達自身の手で切り開け。人類とミュータントの未来を・・・!」


 エグゼビア「To me・・・My X-MEN」


 >>>ッ!!!<<<

御坂「!?・・・何の光!?」

スパイディ「みんな――」





スパイディ「――・・・!」

御坂「教授とアポカリプスが・・・倒れてる」


スコット「・・・そんな・・・」ガクッ

御坂「スコット!みんな!何があったの!?」タタタ

ボビー「・・・教授が・・教授が・・・」

ハンク「自らを犠牲にしてアポカリプスをやっつけたんだ。自身の生命エネルギーの全てをアポカリプスにぶつけて・・・」

スパイディ「そんな・・・」

キャップ「・・・」

ウォーレン「俺のせいだ!・・・俺がアポカリプスに操られたのが発端だったんだ!・・・くそっ・・・くそ!」

ジーン「ウォーレン・・・」


アポカリプス「今のは効いたぞ・・・」

スコット「!?」

ボビー「まだ立ち上がるの!?」

アポカリプス「まさか我が技術を逆手にとってこのアポカリプスにぶつけるとはな・・・さすがに驚いたぞ」ググ・・・

ハンク「教授の命がけの行動も・・・無駄だったか」

ジーン「そんな・・・」

ウォーレン「~~っ・・・アポカリプスゥゥゥ!」バッ!

御坂「ウォーレン待って!」

アポカリプス「!」

ウォーレン「弱ってる今なら倒せる!うおおおおおおおおお!」SHAAAAA!


 初春「ダメです!ウォーレンさん!」

ウォーレン「!」ピタッ!

佐天「ふう・・・ギリギリ間に合った・・・もーウォーレンさんなにやっちゃってるんですかー」

スパイディ「初春に佐天!離れてろっていったのにどうして」

佐天「なんかすごい光がパーってなったから様子を見に来たんですよ」

ウォーレン「君達二人は見ていなかっただろうから教えるが、こいつのせいで教授は命を落としたんだ!今なら俺の鋼鉄の翼で首を取れる・・・止めないでくれ!」

初春「そんなのダメですよ。教授がそんなことゆるすはずがないじゃないですか」

アポカリプス「・・・」

ウォーレン「何を言ってるんだ飾利!こいつは学園都市中の低レベルの人間を殺そうとしたんだ!レベル3以下の人間をまとめてだ!君だって殺されるところだったんだぞ!」

初春「でも大丈夫でした」

ジーン「ハンクのおかげでね」

ウォーレン「っ・・・まさか・・・こいつを見逃せっていうのか?飾利・・・こんな奴をか!」

佐天「ちょちょ、ウォーレンさん落ち着いて」

ウォーレン「落ち着いてられるか!涙子だってもう少しで殺されてたんだ!こんな奴はいない方が世のためなんだ!」

初春「学園で教授にそう教わったんですか」

ウォーレン「っ・・・」

初春「ウォーレンさん、教授を失って悔しい気持ちはわかりますが、教授の教えに反するようなことをする方が、教授が悲しむと思いますよ」

ウォーレン「・・・そんな綺麗事で済ませろと言うのか。だったらコイツをどう始末すればいいんだ!野放しにすれば危険すぎる!」

佐天「んー・・・恵まれし子らの学園に入学してもらったらいいんじゃないですか?」

ウォーレン「ハ!?」

ボビー「ちょ!ちょっと待った!なにをいってんの!?」

ハンク「弱肉強食がモットーの邪悪なミュータントを私達の学友にしろと言うのか」

佐天「えーっと、アポカリプスさん?どうして弱い人たちを殺そうとしたんですか?」

アポカリプス「・・・所詮この世は弱肉強食、弱い者を排除し強い者だけが生きる世界こそが真の理想郷なのだ。我らミュータントの力は世界を正しく作り替えるために授けられたものなのだ」

佐天「はい減点」ブッブー

アポカリプス「なに!?」

佐天「能力はそんなことに使うものじゃありません。私達も以前、恵まれし子らの学園で教授から能力の使い方を習いました。アポカリプスさんも能力の正しい使い方を習いましょう」

ボビー「る、涙子・・・自分の言ってることわかってる?」

佐天「この人はいわゆる不良生徒なんですよ。ちゃんと学校で教育を受けたらきっと更正するんじゃないかなあ」

ウォーレン「っ・・・そんな無茶な話を・・・」

初春「教授だったらどんなミュータントも受け入れてると思いますよ」

ウォーレン「!・・・・・・それは・・・たしかに・・・」

ジーン「・・・だけど――」


スコット「分かった。アポカリプス、君を恵まれし子らの学園に招く」

ウォーレン「スコット!?」

ボビー「本気かよ!こんな凶悪なミュータントを・・・」

スコット「夢は・・・夢は死なない。教授の意志は・・・僕達X-MENが受け継ぐんだ。教授ならきっとこうするはず・・・」

ジーン「スコット・・・」

ウォーレン「・・・~~~っ!わかったよ!それが・・・教授のためになるなら・・・」

アポカリプス「・・・HAHA・・・HAHAHAHAHA!・・・このアポカリプスを学徒にすると?面白い」

ボビー「本人も乗り気になっちゃったよ」

アポカリプス「貴様達は機転でこのアポカリプスを追い詰めた。評価に値する。なれば、その提案を呑むのも一興だ」

ハンク「言っておくが、油断している我々を後ろから襲ったり、悪事を働くのは禁止だ」

アポカリプス「無論。我は卑怯な道は進まぬ」

スパイディ「・・・とんでもないとこに着地しちゃったな。まさかアポカリプスを仲間に引き込むなんて」

御坂「・・・教授の教えは無駄じゃなかったわね」

スパイディ「ああ、彼が命を賭して子供達を守った結果だ」

御坂「チャールズ・エグゼビア・・・あなたの意志は・・・しっかりと受け継がれてるわ。安心して・・・休んでちょうだい」グスン


エグゼビア「まだ生きてるよ~」ムクリ

御坂「どわあぁ!?」ビクッ

>>77

こんな凶悪なミュータントを~:近年、アポカリプスのクローン体である子供、エヴァンが登場しており、X-MENらによって正しい心を持って育つよう教育されている
 アポカリプスと違い、心優しくおとなしい少年だが、ヒーローやヴィランの善悪が反転した事件『AXIS』では悪に染まり、大人のアポカリプスの姿へと変貌した

夢は死なない~:X-MENの(少なくともかつての)大事な標語・・・と勝手に思っている
 未来から来たミュータントであるビショップはこの言葉を胸に抱き続け、絶望の未来を変える希望を失わなかった。結果、世界を滅ぼす魔神がもたらす絶望の未来を変えることに成功した

ボビー「きょ、教授!?どうして・・・」

エグゼビア「実は、ハンクが私に取り付けられた装置を解除しようとした時、ハンクの脳にリンクして視界を共有していたのだが、本当は装置を解除できていたのだ」

エグゼビア「だが解除した後にハンクの脳に『解除は不可能だった』と錯覚させた。軽い記憶の改ざんだね。そしてドクターストレンジと共謀し、捨て身の攻撃を演じたんだ」

エグゼビア「装置に生命エネルギーを吸われたわけでなく、単に私の全力全開のサイキック波をアポカリプスにぶつけただけだったんだ」

ハンク「ど、どうしてそんなまどろっこしいことを・・・」

エグゼビア「いわば試験だよ。君達が、私がいなくなった後にどうするかを試したかった。立ち止まり、今まで歩いてきた道をないがしろにするか、前を向いて歩き続けるか・・・」

ウォーレン「つまり・・・しんだフリして皆の反応を見たかったと・・・」

エグゼビア「いかにもタコにも」

御坂「いくらなんでも性格悪すぎ・・・」

マグニートー「まったくだ。チャールズ、お前は昔から妙に卑劣なところがあるぞ」

御坂「そうよそうよ、言ってやってよマグナ――んぬあぁああ!?マグニートー!?」ビクッ

スパイディ「な、なんで・・・アンタは御坂との決闘で粉々になったんじゃ・・・」

マグニートー「残念だったな。トリックだよ」

スパイディ「え!?どゆこと!?」

ストレンジ「私がミラーディメンションでかくまっていたのさ。彼は最初から、御坂くんを鍛えるために芝居をしていたのさ」

マグニートー「はっははは、それにしてもうれしかったぞ超電磁砲。お前のいろんな思いがひしひしと伝わったものだ」

御坂「チェストォ!」スパァン!

マグニートー「ははは、メットかぶってるから側頭部にキックしても痛くないぞ」

御坂「ふん!」ドボ

マグニートー「OFF!腹はやめろ腹は・・・」

>>79

軽い記憶の改ざん~:過去にもエグゼビアは他者の記憶を(無断で)書き換えていたこともある

ミラーディメンション:現実世界と切り離された次元の世界で、こちらからもあちらからも干渉できなくなる

エグゼビア「とにかく、これにて一件落着というわけだ。いやぁ、平和になってよかったよかった」

ウォーレン「よかったじゃないですよ教授!」

ボビー「あんなハデな芝居で僕らをだまして・・・」

ハンク「教育者としてあるまじき行為だ」

ジーン「もうなにも信用できません」

エグゼビア「な、なにもそこまでキレなくったっていいじゃあないか・・・そうだろうスコット、君からも何か言ってやってくれ」

スコット「・・・チャールズ」

エグゼビア「えっ、呼び捨て」

スコット「あなたには失望させられた。もう・・・学園から出てってくれ」

エグゼビア「」

スコット「冗談ですよ。さ、帰りましょう。僕達の学園に・・・」ニッ

エグゼビア「・・・あ、ああ・・・(冗談に聞こえなかった・・・)」

スコット「じゃあ、僕達は帰るよ。手を貸してくれてありがとう、美琴、飾利、涙子。黒子が目を覚ましたら、巻き込んですまなかったと伝えておいてくれ」

御坂「ええ、そっちもありがとう。アポカリプス、悪さしたらまたやっつけてやるからね」

アポカリプス「どうかな」

初春「学園でのお勉強がんばってくださいね」

佐天「ケンカしちゃダメですよ~」

アポカリプス「努力しよう」

スパイディ「天下のアポカリプスになんちゅうフレンドリーな・・・」

>>81

あなたには失望させられた~:かつてスコットの弟を含む新しいX-MENメンバーが全滅した事実を秘匿し、スコットに対してそのメンバーの記憶を改ざんして隠していたことがある
 過去の隠蔽が明るみになった際、スコットはエグゼビアを学園から追放した

 ―――・・・・・・

麦野「――・・・うぅん・・・!・・・ここは」

キャップ「学園都市の病院だよ。気がついたかい」

麦野「!?・・・キャップ・・・」

キャップ「無理に身体を起こすことはない。今回は災難だったね。アポカリプスとの戦いは終わったから安心してくれ」

麦野「・・・そうかい。あの野郎・・・人をコキ使いやがって!」メラメラ

キャップ「君の心の隙につけいり、マイナス感情を増幅させられたんだ。仕方がない。本当の君はあんな乱暴者じゃないと、私は理解しているよ」

麦野「っ!・・・そ、そうかい・・・別に・・・アンタにそんなこと言われても・・・うれしくなんかないけどね」テレ

キャップ「さあ、私は自分の世界に帰るとするよ。君はゆっくり休んでくれ」

麦野「えっ、えっ、もう行っちゃうのかよ?」

キャップ「いつまでもこうしてはいられないからね。それとも、もっと一緒に居て欲しかったのかな?」

麦野「バッ!べつにそんなんじゃ・・・」

キャップ「冗談だよ。またお見舞いにくるからね。それじゃ」

麦野「・・・」

キャップ「・・・麦野くん、悪い心に負けず自分を取り戻した君を誇りに思うよ。また困ったことがあったら・・・いつでも助けにくるからね」

麦野「!」


麦野「ええ」

御坂「・・・はい、あ~ん」

黒子「あぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~ん」グッパァ

佐天「うっへえ、バケモンみてーな顔」

黒子「んん~おいしいですわぁ。お姉様が食べさせてくれるリンゴは宇宙一ですわぞ~」シャクシャク

初春「白井さんも元気になってよかったです」

佐天「大事をとってしばらく病院生活になるのに、やけに元気ですね」

黒子「そりゃあそうですわよ。こうやってお姉様がン毎日お見舞いにきてくださって手厚い看病をしてくださるのですから、アポカリプスさまさまですわ」ホッヒヒ

御坂「ちょっと、誰が毎日来るなんて言ったのよ。んな面倒なことするわけないでしょ」

黒子「ンなんと!?お姉様はこのケガ人の私を見捨ててしまわれるのですね・・・悲しい・・・悲しみの乙女・・・」ヨヨヨ

初春「スねちゃった」

佐天「御坂さんが冷酷だから」

御坂「なっ、そんなこと言ったって・・・~~~っ、ああもうわかったわよ。暇な時ならお見舞いに来てあげるから」

黒子「うひょひょひょ♪ほらほら、お姉様、もっかい。あ~~~~~ん」グッパァ

御坂「んもー!アポカリプスの奴~!覚えてなさ~い!」


 ~おわり~

 ~おまけ~


エグゼビア「――というわけだ。諸君、わかったかな?」

 ベルルルルル

エグゼビア「終業のベルがなった。今日の授業はここまでにしよう」

ボビー「よっしゃあ!ウォーレン!アポカリプス!一緒にゲームやって遊ぼうぜ!」

アポカリプス「いいだろう」

ウォーレン「おい、待てよアポカリプス。お前今日は掃除当番だろ。遊ぶ前にちゃんとやれよ」

アポカリプス「ああ、そうだったな」

ボビー「えー、早く遊ぼうよ~」

ウォーレン「・・・~~~っ・・・仕方ない。俺も手伝ってやるよ」

アポカリプス「いいのか?」

ウォーレン「勘違いするなよ!早く遊びたいからだからな!かんちがいするなよ!」

アポカリプス「礼を言う」

ジーン「アポカリプス、そういうときはもっと簡単な言葉でいいのよ。ありがとう、ってね」

アポカリプス「・・・ありがとう」

ウォーレン「っ!・・・・・・お、おう・・・」

ハンク「それじゃあ私も手伝うとするか。人数が多いほど早く済むだろう」

スコット「待てみんな、僕にいい考えがある。今日の掃除は教授に押しつけるってのはどうだろう」

エグゼビア「えっ」

マグニートー「はっははは、あれからすっかり肩身が狭いなチャールズ」

スコット「あなたもやるんですよ、マグニートー」

マグニートー「えっ」


 ~おわり~

これにて完結です
明日6月21日より、映画X-MENシリーズの最終章『X-MEN:ダークフェニックス』が公開されるのでみんなみてね
それではここまで読んでくれた方、ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom