【艦これ】提督「ようこそ、第七鎮守府へ」 (272)

コンコン

三日月「司令官、午後の仕事をお持ちしましたよ」

提督「おう、ごくろーさん」カタカタ

三日月「…何をなさってるのですか?」

提督「…いやお前今執務時間だぜ?そんな時に俺がパソコンしてるってことはお前、仕事だろ?」ティーンティティン

三日月「今の音は?」

提督「お、研究終わった。やーっと中戦車の生産が…って、あ」

三日月「司令官?執務中のhoiは禁止の約束では?」

提督「ま、まあそりゃ執務中だったらそりゃ問題だけど?見ろよこの資料の束」

三日月「………。ここ、間違えてますよ」

提督「え?まじ?」

三日月「はい。あとこことここも。あぁ、ほらここも。……ってここはやってすらないじゃないですか!もう!1週間はパソコン没収です!」

提督「えー!そんなぁ…」

三日月「そんな声出してもダメです。1回お灸を据えます」

提督「ちぇー。……三日月」

三日月「はい」

提督「今日何曜日?」

三日月「水曜日です」

提督「前回はいつだったか」

三日月「先週の火曜日です」

提督「…じゃあ今日あたりに来てもおかしくないか。…今日夜当番誰だっけ」

三日月「鈴谷さんと川内さんですね」

提督「んあー。その二人なら大丈夫か。まあ三日月も警戒しといてくれ。金剛と榛名に会ったら、一応言っといて」

三日月「了解しました。……まぁ取り敢えず、今日の分の仕事はしっかりしてくださいね」

提督「ういーっす…」


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~夜~

鈴谷「ふぁ~。ねっむ…」

川内「なんでさー。テンション上がらない?夜だよ?夜戦だよ?」

鈴谷「鈴谷は川内みたいに夜戦バカじゃないのー」

川内「誰が馬鹿だー!」

鈴谷「ねぇ、それより聞いた?三日月からさ」

川内「え?あー今日がそろそろかもって?」

鈴谷「そーそー。まーじめんどいし」

川内「ねー。そもそも私たち艦娘だよね?」

鈴谷「今更どーしたの?」

川内「いや、なんでこんな物持ってんだろうなってね」アサルトライフル

鈴谷「それこそ今更だし。そもそも私たちここ古参でしょ?」

川内「まあね。でもなんか今ふと気になっちゃって」

鈴谷「…まあ、提督のためっしょ。鈴谷はそう思ってるよ」

川内「…そうだね。私も。まあいいや。今日の司令塔誰だっけ?」

鈴谷「えーっと、龍驤だったかな」

川内「そ。んーそれにしても暇だね」

鈴谷「そう?いいんじゃない?夜の海ってのも」

川内「え…。鈴谷ってそういう感性持ってたんだ…」

鈴谷「ちょっ!どういう意味だし!」

川内「いやだってさぁ…」

鈴谷「あ!川内、あれ…」

川内「んー?…あ、ほんとだ。来ちゃったかー…」

鈴谷「ま、やるしかないっしょ。川内は龍驤に連絡しといて。私が見とく」

川内「了解ー。龍驤?龍驤?」

龍驤『なんやどうした?問題か?』

川内「うん。侵入者だよ」

龍驤『あー三日月の言う通りやな。それで?どれくらいなんや?』

川内「鈴谷」

鈴谷「んーっと、四隻だね」

川内「四隻だってさ」

龍驤『そか。なら金剛と榛名をそっちにやるわ』

川内「了解っと」

龍驤『じゃあウチは司令官に伝えてくるから。後は頼んだで』ブチッ

川内「任せて。鈴谷いける?」

鈴谷「川内こそ。ちゃんと弾入ってる?」

川内「もちろん。即効睡眠薬入りの弾、ちゃんと入ってるよ」

鈴谷「よーし、じゃあやりますか」

カンカンカンカン

川内「お」

鈴谷「提督起きたね」

川内「一週間ぶりだねー。戦闘態勢の鐘」

鈴谷「ま、私たちが先鋒な訳だし、今のうちに行くよ」

川内「ラジャー!夜戦だあああ!」

鈴谷「じゃあ鈴谷は後ろで援護するから、頼むよー」

川内「ひゃっほー!」

鈴谷「聞いてないし…。ま、いっか」パパパパパパ

侵入者A「うお!撃ってきたぞ!」

侵入者B「うわあ!」

侵入者A「な!大丈夫か?」

侵入者B「あ、ああ…。だけど、急に、ねむ、く…」バタ

侵入者C「チッ!あいつらが撃つのは中に睡眠薬が入っている弾だ。殺傷性は無いが着弾するとすぐに効いてしまう」

侵入者A「な、なるほど。おい!どこから撃たれた!」

侵入者D「ひ、一人は南から、しかしもう一人がわかりません!」

侵入者C「とりあえず、場所が分かってる方を…!ウッ…!」zzz

侵入者A「隊長!ちくしょう、どこ、か、ら…」zzz

侵入者D「先輩!?く、くそ、どこだ!第七の艦娘め!」

川内「ここだよ」パン

侵入者D「んな!う、うぅ…」zzz

川内「一隻目クリア」

龍驤『了解や。じゃあ三隻目の方にいる榛名を援護したってや。ちょいと数が多い』

川内「りょーかーい」

金剛『二隻目クリアデース!』

龍驤『了解や。じゃあ金剛は─』

榛名「ありがとうございます、川内さん。助かりました」

川内「いいっていいってー。それで龍驤、こいつらどうすんの?」

龍驤『あー今司令官が向かってるわ』

川内「ほいほい、りょーかい」

金剛「それにしても最近数が少ないデスネー」

鈴谷「そうだねー。もう飽きたんじゃない?」

榛名「油断は禁物ですよ、鈴谷さん」

鈴谷「榛名は相手が深海棲艦でも人間でも同じだねー。お、提督だ」

提督「よう。今夜はどうだった?」

鈴谷「なんかいつもより弱かったし」

提督「あっそう。おい、起きろ」バシバシ

侵入者C「…ん、んん。なっ!?」

提督「起きたか?」

侵入者C「くっ…。俺は何も喋らんぞ!」

川内「はいはい。失礼っと。お、少尉さんだね」

侵入者C「この…!大将殿に楯突く不届き者め!絶対その性根をへし折ってやるからな!」

提督「はいはいっと…。それよりお前、口の利き方に気を付けろよ」

川内「そーだそーだ。提督は少将なんだぞー!」

侵入者C「貴様らァ…!」

提督「まあいい。どうせ今回もあの大将殿の差し金なんだろ。お前らは帰っていいぞ。…あ、身体中縛られてるだったな。こら失敬」

侵入者C「絶対に殺す…!」

提督「はいはいっと。取り敢えずお前ら、こいつら船に乗せて」

鈴谷「ほいほいっと」

提督「ほれ、明石特製『勝手に輸送マン』だ」カチャ

金剛「じゃあ出発ネ!」

提督「無事に帰れるといいな」

鈴谷「ドナドナド~ナドーナ」

侵入者C「覚えてろぉぉおぉおぉおおお!」ブーーーン

鈴谷「…一応ライフルあるけどどうする?」

提督「ああ。魚さんが起きてしまうからな。やっとけ」

鈴谷「り」パァン

侵入者C「んぐ…zzz」

三日月「司令官」

提督「おう。こっちは終わったぞ」

三日月「はい。別方面からの侵入もありませんでした」

提督「そうか。じゃあ寝よ寝よ。皆おつかれー」

金剛「good night!」

榛名「はい。おやすみなさい」

川内「鈴谷、夜戦は!?」

鈴谷「まーもうオールでもいっかー。はいはい、やるよー」

川内「よっしゃあ!」

三日月「程々にして下さいね」

最近艦これのss減っちゃいましたね
そんな流れに逆らっていく艦これスレです
良ければ見てね

22時くらいに投下します

遅れました
今から投下しますー


【潜入作戦】


神通「提督、失礼します」ガチャ

提督「はいよ」

神通「第二艦隊帰投しましたので、報告に」

提督「頼んだ」

神通「はい。今回は東方海域へと偵察を目的に出撃しました。結果、小規模の敵水雷戦隊と戦闘し、勝利」

提督「被害は?」

神通「ほぼ無傷です」

提督「そうか。ご苦労さん。上がっていいぞ」

神通「はい。失礼します」ガチャ

提督「…はぁ~」

三日月「どうしたんですか?」

提督「いや、相変わらず敵少ないと思ってな」

三日月「それはずっと前からじゃないですか」

提督「辺境だよな~。ここ」

三日月「平和なのはいい事ですよ」

提督「でもお前、本州の奴らの方が仕事多いってどういうことだよ」

三日月「それも昔からですよ。ほら、まだ執務が溜まってますよ」

提督「相も変わらずつまらん書類ばかりだ…。お前も出撃したいだろ?」

三日月「出撃がないのはいいことじゃないですか」

提督「それは違うな。ここらの海域の任務も第一のやつらが請け負ってるからだ。お前も知ってるだろ?」

三日月「…」

提督「ったく。大将殿が誰を寵愛しようが勝手だが、こっちの任務を第一に回すのはどーも納得いかん。そのせいでこの鎮守府は成果があげられないんだ…」

三日月「…では、行くんですか?」

提督「ああ。ただ第一に行くのは久々だし、あそこには内通者がいない」

三日月「誰か呼びますか?」

提督「それも考えたが…。今回はお前1人で大丈夫だろ」

三日月「わかりました。じゃあ川内さんに夜の間を任せましょう」

提督「ああ。…取り敢えず、書類やるか…」

~夜 第一鎮守府~

提督「…ふう。遠路はるばるウン時間。どうだ三日月?」

三日月『第一鎮守府、潜入成功しました』

提督「相変わらずザルな警備だな…。まあそれも元帥様のお陰なんだが」

三日月『それでは、執務室に向かいます』

提督「おう。今日は前回ここに潜入した時に型を取った鍵があるが…流石に次は変えてるだろうなぁ」

三日月『現在ロビーにいます。2階に向かいます』

提督「ん。…この時間は夜の見廻りをしてる艦娘がいてもおかしくない。慎重にな」

三日月『はい。…執務室到着。鍵をあけます』

提督「人影は?」

三日月『なしです。金庫を発見しました。開けますね』

提督「ああ。こっちでも廊下を監視してる」

三日月『……』カチャカチャ

提督「ん。まずいぞ三日月。見廻りだ」

三日月『…誰、ですか?』カチャカチャ

提督「秘書艦様だな。出撃が無くて暇と見える」

三日月『いくら大和型の皆さんと言っても資源は第一鎮守府へと優先的に回ってますから、なに不自由無く出撃出来てますよ』カチャカチャ

提督「ふん。…知ってるさ。そろそろ執務室に行くぞ」

三日月『どうしますか?』カチャカチャ

提督「落としておいた方がいいんじゃないか?顔は見られるなよ」

三日月『わかりました』


大和「…」ガチャ

三日月「………」

大和「…執務室よし、と」

三日月「……」パァン

バタ

大和「…zzz」

三日月「ターゲットクリアです」

提督『よくやった。それでは金庫を…』

三日月「…開きました」

提督『よしよし』

三日月「ありましたね。南西諸島付近を通る敵輸送船団の襲撃…通商破壊ですね。元々は第七鎮守府担当の任務と記されてあります」

提督『どうせ第七鎮守府に横線書いてご丁寧に判子押して第一鎮守府って書いてあるんだろ?全く南西諸島なんてうちの方が近いのによ…』

三日月「ではこれを持ってそちらへ」

提督『ああ。元帥殿の判子は俺が持ってるからな。帰りの船の上で押すか。こっちで監視カメラの記録は消しておく』

三日月「……元帥さんには頭が上がりませんね」

提督『………さてな。ほら、さっさと撤収だ撤収』

三日月「了解しました」


~翌日 第七鎮守府~

三日月「整列!」

ザザッ

提督「よし、朝早くからご苦労。これより朝礼を始める。まず今日の任務だが…久しぶりにまともな任務だ!」

蒼龍「おー」

瑞鳳「それ本当にうちの任務なのー?」

提督「無論だ。ここをよく見ろ」

瑞鳳「んー…?いや第一鎮守府って書いてない?」

蒼龍「でもその上に第七鎮守府って書いてあるね」

龍驤「…相変わらず上はぐっちゃぐちゃやな」

那珂「どういうこと?」

龍驤「元々この任務はうちに任せられる予定やったけど、上の誰かが反対したんやろ」

蒼龍「そうそう。それでまた誰かがやっぱりこれは第七鎮守府の任務だーって言ったのよ。このパターン多いよねぇ」

那珂「大変だねー」

龍驤(まあ昨日司令官と三日月の姿が無かったし…そういうことやろな)

提督「はいはい静かに。編成発表するぞ」


神通『提督、こちら神通です』

提督「ああ。聞こえてるぞ」

神通『敵通商部隊を捕捉しました。これより攻撃を開始します』

提督「了解だ」

ジリリリリ

提督「ん」ガチャ

第一鎮守府提督(以下第一)『貴様、私が何故こうしてわざわざ貴様と話しているかわかっているだろうな』

提督「知らん。俺は今作戦中で忙しいんだ。後にしてくれないか?」

第一『聞くが、その任務の内容は?』

提督「南西諸島付近の敵通商部隊への襲撃だが」

第一『…その任務に関する書類は第一鎮守府内の金庫に入ってあったはずなんだが』

提督「するとなんだ。俺がお前の任務を横取りしたとでも言いたいのか?」

第一『そうだな。それに夜間の見廻りをしていた大和が金庫のある執務室で寝ていた』

提督「そちらの秘書艦様はお疲れのようだ。ちゃんと休みを与えているか?」

第一『……その書類には大将殿の判が押されているはずなのだが』

提督「俺の手にある書類には元帥のハンコが押されてるぞ?」

第一『ちっ…。貴様がいくら元帥殿から目をかけられているといっても限度というものがあるぞ』

提督「そうか。忠告感謝する」

第一『次はないぞ』

提督「そう言えばお前の鎮守府では任務に関する資料が度々紛失しているそうだな。気をつけろよ」

第一『……』ガチャン!

提督「うっせ…」

三日月「第一鎮守府の提督さんですか?」

提督「ああ。全く、毎回毎回ご丁寧に電話してきやがる。ご苦労なことだ」

三日月「仕方ありませんよ。任務に関する資料が消えてるんですから」

提督「ふん。だったらもっと鎮守府内の警備を良くしろってんだ」

三日月「………」

提督「何か言いたそうだな」

三日月「いえ、なんでもありません。それより仕事が溜まってますよ」

提督「は~めんどくさ…」


【潜入作戦 完】

今日の投下おしまい
続きはまた明日で
次回は所属してる艦娘をババっと紹介

投下するぜいぇあ



【ある日の昼下がり】


~ 第七鎮守府食堂前 昼~

龍驤「はー食った食った」

蒼龍「そうだねえ…。ね、龍驤ちょっと散歩しようよ」

龍驤「散歩?どこに」

蒼龍「んー鎮守府内でいいよ。取り敢えず体を楽にしたい」

龍驤「食いすぎや」スタスタ

蒼龍「いやー今日のお昼ご飯美味しかったじゃない。担当誰だっけ?」スタスタ

龍驤「…川内やったような」

蒼龍「あーあの子意外と料理上手いよね」

龍驤「ほーやな」

蒼龍「お、中庭で睦月型達の子が遊んでるよ」

龍驤「飯食ったばっかやん、元気やなぁ。何してるん?」

蒼龍「野球してるねー」

龍驤「ほぉー」

蒼龍「あれ?一人いなくない?」

龍驤「三日月やろ」

蒼龍「あー秘書艦だったね」

龍驤「秘書艦筆頭忘れるとか、飯食い過ぎで頭もおかしなってるやん」

蒼龍「ちょっと忘れてただけですー」

龍驤「ほんまか?」

蒼龍「ほんとよ、ほんと。にしても、姉妹っていいねぇ」

龍驤「そうか?色々面倒くさそうやけどな」

蒼龍「あ、私たちさ、結構歳近いし…」

龍驤「嫌やで、うち。こんなデカい妹」

蒼龍「えー?身長はほら、姉さん軽空母だし」

龍驤「もう始まってんのかいな。それにうちが言ってるのは…ええわ、悲しくなる」

蒼龍「?」



鈴谷「おっすー。何してんの?」

熊野「ごきげんよう」

龍驤「ん、散歩や散歩」

鈴谷「さんぼぉ?」

蒼龍「そうそう。昼ご飯食べすぎちゃってね」

熊野「川内さんは料理がお上手ですからね」

鈴谷「そー?鈴谷のカレーの方が美味しいよ?」

熊野「はいはい。では、お二方、ごきげんよう」

蒼龍「うん。この後なにかあるの?」

鈴谷「神風型の子たちと演習ー」

龍驤「キミらと?睦月型やなくて?」

鈴谷「そー。神風は望月に予定があるって断られたって」

龍驤「ほぉん。あそこで遊んでるけどな」

鈴谷「え?…遊んでるじゃん!予定って野球のことー?」

蒼龍「まあまあ、姉妹で集まるのもいいんじゃない?」

鈴谷「はぁ…」

熊野「まあ、引き受けた以上、断る訳にはいきませんわ。いきますわよ、鈴谷」

鈴谷「はいはーい。じゃねー」

熊野「ごきげんよう」

蒼龍「頑張ってねー」

龍驤「ほななー」

蒼龍「…もうちょっと歩いていい?」

龍驤「…食いすぎや」

蒼龍「あはは」



蒼龍「ありゃ、いつの間にか娯楽室だね」

龍驤「ん、もうそんな歩いたんか」

蒼龍「誰かいるのかなーっと」

グラーフ「む、蒼龍に龍驤か。こんにちはだな」

龍驤「おっすー」

蒼龍「うん、こんにちは。グラーフは何してるの?」

グラーフ「先程ここに呼ばれたのだ」

蒼龍「ふーん。誰に?」

グラーフ「サラトガだ」

蒼龍「へ、へぇー…」

蒼龍(え、え、どういうこと?仲良いの?)

龍驤(さてなぁ…?決闘かもしれへんな)

蒼龍「え、えっと…サラトガちゃんと何するの?」

グラーフ「ん?ああ、度々ここに集まっているんだ」

龍驤「集まる?集まってなにしてんねん」

グラーフ「特に決まっている訳ではない。茶を飲んだり話をしたり…こんなところだ」

龍驤「二人きりでか?」

グラーフ「いや、あと3人程いるな」

龍驤「ほぉーん…。何はともあれけったいなメンツやな」

ガングート「ん?遅かったではないか、貴様。待ちくたびれたぞ」

グラーフ「ああ。すまない、この二人に会ってな。少し話を」

蒼龍「え、えー…」

龍驤「……けったいな、メンツやな…」

ガングート「おお、貴様らも一緒に来るか?今日は提督の勧めのゲームをやろうと思っているのだ」

蒼龍「い、いやー遠慮しとこうかな…」

ガングート「む、そうか?アクィラもリシュリューも喜ぶと思ったのだが」

グラーフ「まあ私たちは毎日この時間にここにいる。気が向いたら顔を出すといい」

蒼龍「う、うん。またねー…」



蒼龍「…意外と、仲良さそうだったね」

龍驤「しっかしサラトガとアクィラは平気そうやが、ガングートとか暴れたりせえへんのか…?」

龍驤「ま、うちの司令官がなんかしたんやろ」

蒼龍「大丈夫かなぁ…?」

龍驤「さあな」



蒼龍「ふーこうやって見る海もいいねぇ」

龍驤「海なんか毎日見とるやろ?」

蒼龍「それとは違うのよ。まあ龍驤にはわかんないかー」

龍驤「あ?喧嘩売っとんのかいな」

蒼龍「お、遠征帰りかな」

龍驤「聞けや」

神通「あ…蒼龍さん、龍驤さん、お疲れ様です…」

蒼龍「そっちこそねー。遠征?」

春雨「は、はい…。本土からこの島に物資を運ぶ輸送船の護衛、です」

村雨「それにしてもここから本土遠すぎよね~。肩凝っちゃった」

夕立「わかるっぽい~」

龍驤「あぁん?」

蒼龍「はいはい。じゃあゆっくり休んでね~」ヒラヒラ

神通「はい…お気遣い、ありがとうございます…」

蒼龍「それにしても改二になっても遠征なんて神通ちゃんは大変だねー」

龍驤「しゃーないやろ。うちに巡洋艦は六隻、そしてその内三隻は航空巡洋艦そしてたまに軽空母そして魚雷ガン積み。改二やろうがなんやろうが軽巡洋艦は遠征に引っ張りだこや」

蒼龍「その内一人は夜戦専門、もう一人は地方巡業なんて嫌だっていうアイドルだもんねー。神通ちゃんも大変だ」

龍驤「…それにしても、結構歩いたやろ」

蒼龍「そうだね。体は軽くなったかな。どう?このあと演習とか」

龍驤「いーやーやー。めんどくさい」

提督「お、丁度いいな」

蒼龍「わ、提督。それに三日月ちゃんも」

三日月「はい、こんにちは」

龍驤「…それで?丁度ええってのは?」

提督「いやなに、神風たちが空母護衛の演習をしたいと言ってたんでな。あいつらがここに来てそこそこ経つが、まだ睦月型との実力の差は大きい」

蒼龍「おーいいじゃない、付き合ってあげましょうよ、龍驤」

龍驤「あーっと、ウチ用事思い出したわ」

提督「そんなこと言うなよ龍驤。……頼むぜ」

龍驤「……わーったわーった。やりゃあええんやろ。その代わり今日付き合えよ」

提督「はいはいっと。じゃあ演習場に行ってくれ」

龍驤「あいあいっと。行くで蒼龍」

蒼龍「りょうかーい。またね三日月ちゃん」

三日月「はい。演習頑張って下さいね」

龍驤「はー一仕事するとするかー」

蒼龍「夜ご飯楽しみねー」

龍驤「食ったばかりやろうが…」


【ある日の昼下がり 完】

今日の投下おしまいです~
感想とかネタくれると嬉しいです~
ではまた明日

乙!

>>25
ありがとう。励みになります


今日は終わりと言ったな、あれは嘘だ

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【艦娘コミュ 木曾】


提督「なんだぁこの書類の山は」ドーーン

提督「なんでうちは出撃自体が少ないのにこんなに書類がたくさんあるんだ?上層部は無能か?」

提督「俺がいくらエリートだからと言って…流石にこの量は無理ぽ」

提督「……………」

提督「逃げよう」シュタ



三日月「司令官、追加の書類が…」

三日月「あれ?司令官?」

三日月「…机に書き置きが…」

「逃げます。書類よろしく」

三日月「………」

三日月「しれいかーーーん!!」




提督「くっ、あんな書類の山やってられるか」

提督「まあこの島無駄に広いし一日ぐらい何とかなるだろ」

提督「さてさて…」

文月「………」

水無月「………」

提督「まずい、睦月型の連中がサングラスを着けている…」

提督「あれは俺の事を追っているサインだ。テレビの影響を受けた睦月が言っていた…」

提督「三日月め…早速手を打って来たな…?」

提督「一人ならどうにかなるが二人組で行動してやがる…」

提督「取り敢えず目立たない所へ…」

提督「ふう…。ここならしばらくは…」コウショウウラ

木曾「…何してんだ?」

提督「ぬっほおおおお!?」

提督「…なんだ、影薄末っ子略して薄子じゃねえかビビらせんな」

木曾「お前なぁ…」

提督「…にしても、ほんとに何してんだお前こんな所で。俺お前に開発頼んだか?」

木曾「いや?ぶらぶらしてただけだ。最近暇でなー」

提督「大量の魚雷積んで遠征にでも行くか?」

木曾「暇の方がマシだ。それで?お前こそ何してんだよ」

提督「お前の刀の師匠から逃げてんだよ」

木曾「……サボりか」




提督「うっせーな。書類の量見てみろ、驚きのあまり魚雷を自爆させて死ぬぞ」

木曾「そんな奇天烈な沈み方はゴメンだが…。まあいい、なら俺がお前の話し相手になってやるよ」ストン

提督「…止めないのか?」

木曾「ああ。お前が日々俺たちのために頑張ってるのは知ってるからな。俺だけでもお前を甘やかしてやる」

提督「薄子…」

木曾「叩っ斬るぞ」

提督「お前は優しいな木曾」

木曾「ふん、俺とお前の仲じゃないか」

提督「ああ…。だったら、あれを止めてくれるな?」

三日月「…見つけましたよ…」

木曾「それだけは無理だ!」ダッ

提督「おいぃぃいいい!薄子ぉぉおおお!!」

三日月「しれいかぁん?」

提督「ウヒョヒョwww」



この後無茶苦茶書類した


【艦娘コミュ 木曾 完】



【艦娘コミュ 神風】


提督「ふぁーあー…」

神風「司令官、お疲れ?」

提督「ん、まだ大丈夫だ。多分」

神風「多分って…。お茶飲む?」

提督「おう、頼むわ」

神風「わかったわ。待ってなさい」

提督「……」カリカリ

神風「……」カチャカチャ

提督「……」ティーンティティン

神風「……」コトコト

提督「……」ディーウンディーウン

神風「サボってんじゃないわよ」ポカ

提督「いで」



神風「はい、お茶」

提督「おう、さんきゅ」

提督「……」ジー

神風「な、なに?」

提督「お前…」

神風「う、うん」

提督「メガネしてたっけ?」

神風「…今更?」

提督「いやさっきから気になってた」

神風「だったら早く言いなさいよ…」

提督「ちょっと外してみて」

神風「…なによ」カチャ

提督「かぁーいい」

神風「な、なんなのよ…」カチャ

提督「メガネもかぁーいい」

神風「も、もう!執務してよね!」スタスタ

提督「はーい」

神風「もう!」ストン

提督「神風ー」

神風「…なによ」

提督「可愛いぞ!」

神風「はぁ…。仕事して」

提督「はーい」

神風「もう……」

神風「………」

神風「……」チラ

提督「可愛いぞ!」

神風「う、うるさい!」


【艦娘コミュ 神風 完】


~次回予告~

【vs第一鎮守府】

ジョンストン「貴方、第一鎮守府から演習の誘いよ」


武蔵「…私はな、この演習に反対だったんだ」


第一「吠えづらをかかせてやる」


提督「戦斧だ」



今度こそ終わりです
よければ感想やネタをお願いします
それではおやすみなさい

投下していきまーす


【vs第一鎮守府】



提督「………」カリカリ

三日月「………」カリカリ

提督「………」ピタッ

三日月「……?司令官、どうかされましたか?」

提督「…嫌な予感がする」

三日月「はい?」

提督「嫌な予感がするんだ…。当たるぞぉ、俺の嫌な予感は」

三日月「不吉なこと言わないで下さい…」

コンコン

三日月「どうぞ」

ジョンストン「失礼するわ。貴方、第一鎮守府からmailよ」

提督「あまり聞きたくはないが、聞こう」

ジョンストン「演習の誘いね」ピラッ

三日月「演習ですか?月一の定例演習はまだ先だと思うのですが」

提督「…いや、今回はいつもの場所じゃなく、ウチだ。第一の連中がウチに来る」

三日月「それは珍しいですね…」

提督「ああ。あー嫌な予感は当たるもんだ…。あいつの顔を拝まなきゃいけないだなんてな」

ジョンストン「あたしの出番は?」

提督「ん?あ~…。昼に機動部隊同士の演習、夜に水雷戦隊での夜戦演習か。じゃあジョンストンは夜の方だな」

ジョンストン「え?あたしどっちかと言うと機動部隊の護衛だと思うのだけど…」

提督「まあ、演習だからな。たまには夜の練習もしとけ」

ジョンストン「I see…」


ジョンストン「じゃあね」バタン


提督「おう。さてさて…今回は大将殿はいないんだよな?」

三日月「はい。第一鎮守府の個人的なお誘いですからね」

提督「だったら本気で行こう。あいつらの鼻は定期的に折っておかないとな」

三日月「ちなみに日時は三日後です」

提督「了解だ。今日の昼にでも編成発表といこうか」


~三日後~

提督「よく来たな」

第一「心にも無いことを…」

提督「いやいや、わざわざこんな僻地に来たんだ。労ってるんだぜ?尤も、無駄足になるだろうがな」

第一「貴様…今日という今日は許さんからな…。首を洗っておけ!」

提督「おーおー威勢が良いなぁ」

三日月「大和さん、こんにちは。遠路はるばるお疲れ様です」

大和「ええ…。『久しぶりね』」

三日月「そうですね。最後に会ったのは1ヶ月前の定例会議でしょうか」

大和「私の記憶が正しいならね…?」

三日月「………」

武蔵「おい、大和…」

大和「ええ…。では、部屋に案内してもらっても?」

三日月「はい。ご案内しますね」


提督「よー久しぶりだな、一航戦」

加賀「ええ」

赤城「久しぶりですね」

提督「今日の飯は豪勢だぜ~。今日のためにたくさん魚を釣ったからな」

加賀「ほう…」

赤城「それはそれは…」

提督「まあさっき大和が負けたらお前らの夕飯は無いって言ってたからな、気張れよ」

赤城「そ、そんな」

加賀「あの…第七さん?」

提督「俺は清く正しい軍人だからな、八百長には乗らんぞ」

加賀「どの口が言ってるんですか…」ハア

赤城「いや加賀さんも人の事…」


アカギーカガー


提督「呼ばれてんぜ」

加賀「ええ。それでは私達はこれで」

赤城「今日はお手柔らかに頼みますね」

提督「ふふふ…」


~演習直前 海上にて~

武蔵「はあ…」

秋月「ど、どうしました?武蔵さん」

武蔵「…私はな、この演習に反対だったんだ」

秋月「え、えー!?」

武蔵「そんなに驚く事か?」

摩耶「そらそうだろ。どんなに強力な深海棲艦だろうと先陣を切る大戦艦だぜ?」

武蔵「ああ…。確かにこの武蔵は相手が強力であればある程燃えるタチだが…。第七はなぁ」

秋月「…?何かあるんですか?」

摩耶「ああ?秋月は第七との演習初めてだっけか?」

秋月「はい」

武蔵「ああ。提督が教育に悪いと言ってな、第七とはまだやり合ったことはない」

摩耶「はーなるほど。その秋月を編成に入れるってことはよっぽど今日は勝つ気らしいな」

秋月「それで、第七の皆さんは何がその…」

武蔵「教育に悪いか、か?」

秋月「はい」

武蔵「…まあ、戦い方だ。いいか、秋月、決して第七の連中の動きを真似るんじゃないぞ」

秋月「え、えぇ…」

摩耶「ん、でも今日は三日月も出るんだろ?」

武蔵「そうだったか?あいつが演習に出るのは久々だな」

秋月「三日月さん、ですか…」

武蔵「ああ。秋月、お前は防空駆逐艦だろ?」

秋月「はい!防空の点では誰にも負ける気はありません!」

摩耶「だったら演習終わりに三日月の動きを見とけよ。あいつのはな…ガチだ」

秋月「は、はぁ…」

秋月(摩耶さんにここまで言わしめるとは…。警戒しないと!)


加賀「はぁ…」

赤城「はぁ…」

大和「あの、二人とも?」

加賀「貴女の…貴女のせいよ…」

大和「!?」

赤城「ああ…恨めしい…」

大和「な、何がですか!?」

加賀「とぼけないで」

赤城「実質私たちの夜ご飯を奪ったのは貴女では…?」

大和「何の話ですか…」


カクカクシカジカ


大和「…そんなこと、大和は言っていませんが」

赤城「そ、そうなの?」

大和「はい。…そもそも、私が第七の提督と一対一で話す事がありますでしょうか」

加賀「言われてみればそうね」

赤城「ふう、危うく騙されるところでした」

大和(ほとんど騙されていましたが…)

大和「しかし演習が始まる前にこちらのやる気を削ぐってくるとは…」



提督「はーい。演習は前言った通りだが、一応スタメンを発表する」

提督「旗艦 三日月」

三日月「はい」

提督「金剛」

金剛「任せてくだサーイ!」

提督「神通」

神通「は、はい…」

提督「木曾」

木曾「お前に最高の勝利を与えてやる」

提督「蒼龍」

蒼龍「うわー加賀さんと赤城さんが相手かー」

提督「エセ関西弁まな板」

龍驤「いやいきなり!?今のスタメン発表は前フリか!?」

提督「この編成で行くぞー。夜戦は改めて後で発表する」

龍驤「触れろや!」

提督「頑張れよ、龍驤…。お前には期待してるんだ…」

龍驤「司令官…」キュン

卯月「茶番っぴょん」

三日月「はいはい。作戦会議しますよー。スタメンの方はこちらへー」


~モニタールーム~

第一「いやいや、今日の演習、ウチの勝利できまりじゃないか」

第一「貴様がどういう艦隊で来るかは知らんが、こっちは大和と武蔵だ」

第一「お前の鎮守府にはまともな戦艦がいないからな」

第一「どう足掻こうがこの二人を止めることは叶わん」

第一「それに空母もだ」

第一「こちらは天下無敵の一航戦」

第一「きさまら…」

川内「zzz…」

第一「………」

川内「zzz…」

第一「あいつ…舐めやがって!」



三日月「では、今回の演習のルールを改めて」

三日月「今回の演習は機動部隊同士の演習となっており、互いの初期位置は明らかにしない状況で始まります」

三日月「何か質問は?」

金剛「無いデース」

木曾「ああ、問題ない」

三日月「わかりました。それでは先程話したように動きましょう」


那珂『それじゃ~あ、演習初め!だよ!』




大和「それでは、二人とも偵察を」

赤城「ええ」バシュ

加賀「……」バシュ

武蔵「さてさて…」

摩耶「あ、そういや秋月に言い忘れたことがあったな」

秋月「何ですか?」

摩耶「いいか、相手の数は六じゃない」

秋月「え?でも、演習前の話じゃ六隻対六隻だって…」

摩耶「ああ。六隻なのは間違いない」

秋月「…どういうことですか?」

摩耶「お前、なんで同時に行動出来る艦娘の数が12隻までか、知ってるか?」

秋月「それ以上だと羅針盤が狂うから…ですよね」

摩耶「よく知ってんな」

秋月「司令に教わりましたから!」

摩耶「…だがそれは艦娘だけの話だ」

秋月「え?」

武蔵「例え、艦娘の後ろに人間が何人いても羅針盤が狂うことはない、ってことだ」

秋月「それって──」

加賀「加賀隊彩雲が敵艦隊を捕捉!」


大和「編成は!?」

加賀「蒼龍と龍驤を中心とした輪形陣。先頭が三日月、左右が金剛、木曾、殿が神通です」

摩耶「…ん!相手の偵察機だ!」

大和「撃ち落とせますか?」

摩耶「朝飯前だぜ!くらいな!」

武蔵「よし、良くやった」

大和「摩耶さんと秋月さんは引き続き警戒を」

秋月「了解です!」

大和「赤城さんと加賀さんは攻撃隊を!」

赤城「ええ、第一次攻撃隊発艦!」バシュ

加賀「……」バシュ

秋月「あ!10時の方向、偵察機です!落とします!」

摩耶「おしおし、ナイスだ」

加賀「…相手も艦載機を発艦させたようね」

大和「そうですか…。秋月さん、頼りにしてますよ」

秋月「はい、お任せ下さい!」

加賀「…ん?」

大和「どうしました?」

加賀「金剛と木曾が離れていきます」

大和「こちらへ向かっているんですか?」

加賀「そう…いえ、少し前までいた場所でしょうか。恐らく先程落とした偵察機の情報を基に動いているのでは?」

大和「なるほど…。それなら少し様子を見ましょう。相手の攻撃機の第一波を迎えた後に私か武蔵が相手をします」

武蔵「戦艦と重雷装巡洋艦か、いいじゃないか」

赤城「先頭にいる戦闘機から入電、我敵戦闘機ヲ見ユ、だそうです」

加賀「ここでいかに相手の攻撃機を落とせるかが…!?」

秋月「どうしたんですか!?」



赤城「くっ、やられました…」

加賀「相手の艦載機、全て戦闘機です」

大和「なんですって!?」

赤城「いえ、ですが…よし、赤城隊所属の攻撃隊が一部戦闘地帯がら抜けました!」

加賀「こちらも同じく」

秋月「おお!それなら相手は今護衛が二隻、空母を一隻は落とせるんじゃ?」

摩耶「どうだかなぁ…」

秋月「え?」


────────────



蒼龍「あーごめん。ちょっと抜けられちゃった」

龍驤「うちもや。あと少しでこっち来るなこりゃ」

三日月「わかりました。神通さん、頑張りましょう」

神通「ええ」

三日月「その前に…」ドォン

龍驤「うん?もう偵察機落とすんか?」

三日月「はい。それと蒼龍さんと龍驤さんは先程話したルートで攻撃隊を」

蒼龍「りょーかい」

三日月「金剛さん?」

金剛『ハーイヅッキー、聞こえてマスヨー?』

三日月「そろそろ針路を変更して一直線に相手に向かって下さい。龍驤さん」

龍驤「あいよ、座標送るで」

金剛『了解しましター!それにしても偵察機はまだバレてないんデスカー?』

三日月「はい。おそらく相手はもう偵察機はないと油断しているのかもしれません」

神通「!相手攻撃隊、来ます!」

三日月「了解です!ではお二人とも、よろしくお願いします」

金剛『任せるネー!』

木曾『ああ、そっちもな』


三日月「…よし」ドォン

蒼龍「…普通艦載機は主砲使って落とすもんじゃないと思うんだよね」

龍驤「せやな」

三日月「………」パパパ

蒼龍「機銃も基本は弾幕作るために使うんだけどねぇ」

龍驤「せやな」

三日月「…?お二人とも機銃ありますよね?使わないんですか?」

蒼龍「いやぁ私たちいるかなってね」

龍驤「ほんまな。三日月はどうやってそんなスピードで艦載機落としてんねん」

三日月「えーっと、主砲で一機落として、主砲の装填が終わる間に機銃で四機落とします」

三日月「こうすると一分間で30機は落とせます!」

蒼龍「無茶苦茶だよお」

龍驤「空母泣かせやな…」

神通「……」パパパパパ

龍驤「いやまあ神通も普通の軽巡と比べりゃ落としてるんやけどな…」

蒼龍「あはは…頼もしい限り」


加賀「はぁ…全滅したわ」

赤城「こちらも」

秋月「え、えぇ!?」

赤城「まあ抜け出せたのは二人合わせて20機でしたから被害はそこまで、ですけど…」

加賀「しかし、今ので制空権は完全に取られたわ。あちらの艦隊を捕捉していた偵察機も落とされましたし…」

赤城「…帰投途中の戦闘機から入電!金剛と木曾がこちらへ一直線に…!」

大和「なんですって!?だってさっきは」

秋月「あ!六時の方向!偵察機!」

摩耶「ちぃ!真後ろにいやがったのか!」

赤城「金剛さんたちの距離が近いです!おそらくあと五分あれば…」

大和「致し方ありません、私と武蔵で相手します!摩耶、秋月、頼みましたよ!」

摩耶「おう!」

秋月「は、はい!」

大和「行きますよ!武蔵!」

武蔵「おう、腕が鳴るな!」


金剛「hmm…ヅッキーの話だとそろそろ来るはずなんデスがネー」

木曾「…噂をすれば、だな」

金剛「む?oh!来ましたネー!」

武蔵「これ以上近づけさせる訳にはいかないんでね」

大和「……」

木曾「よし、じゃあ金剛、作戦通りだ」

金剛「yes!新しく改装された私の力、見せてあげるネー!」


───────────────────


秋月「大和さんたち…大丈夫でしょうか…」

摩耶「それより秋月、電探見ろ」

秋月「…敵の艦載機!?」

摩耶「ああ、でも相手は中型空母と軽空母だ。そこまでの数は無いな」

加賀「直掩機は出すけれど、先の戦闘のおかげであまり数には期待は出来ないわ」

秋月「いえ!秋月が守ります!」

摩耶「来るぞ!」

秋月「はあああああ!」パパパパパ

摩耶「おらおらぁ!」パパパパパ



秋月「はぁはぁ…」

摩耶「どうだ?」

加賀「大丈夫、かすり傷よ」

赤城「私は小破ですが…発着艦は出来ます」

秋月「良かった…。! 水上電探に反応!」

摩耶「ちっ!タイミング狙いやがったか?」

秋月「いえ、しかし金剛さんと木曾さんは…」

摩耶「反応をよく見てみろ」

秋月「…?小さいのが一つとその後ろにもう一つさらに小さいのが」

摩耶「見えて来たぞぉ…。秋月、お前白兵戦出来るか?」

秋月「え、ええ!?ちゃ、着任直後に少し教わった程度ですが」

摩耶「じゃあ少しは時間が稼げるか…?取り敢えず、赤城と加賀は後ろへ!」

加賀「ええ」

摩耶「気やがったな」

三日月「………」

秋月「……木刀?」

摩耶「あいつは基本日本刀を持ってるぞ」

秋月「え、ええ!?何でですか?」

摩耶「それで沈めるんだよ、ヤツらをな」

秋月「ど、どういう…」

摩耶「今日は演習だから木刀だけどな。ほれ、もう一人来るぞ」

ブーーーーーン

秋月「…?ボート、ですか?」

摩耶「よく見ろ」

秋月「…!せ、先頭に野砲が…!?」

摩耶「そして左右に魚雷だ。…はぁ、魚雷艇みたいなもんだな」

秋月「訳がわかりません…。一体誰が乗ってるんですか…」

提督「ヒャハハハハハハハハハ!楽しでるかぁ!?」

秋月「」



摩耶「わかるわかる。あたしも最初はそんなんだった」

提督「おら!ティガーさえ貫通させる対戦車砲だ!くらいなぁ!」ドォン

摩耶「避けろ!」

秋月「わ、わわ」

提督「ちっ」

秋月「どういうことなんですかぁ…?」

摩耶「取り敢えず、あたしたちの敵はあの二人だ。いくぜ!」ドォン

三日月「……」キィン

秋月「なっ!摩耶さんの主砲を盾で受け流すなんて!」

摩耶「相変わらず頭が…うおっ!?」

提督「おいおい摩耶ちゃーん。こっちも見てくれよォ」ドォン

摩耶「ちっ!秋月、三日月は任せたぞ!」

秋月「え、ぇぇぇ」

三日月「………!」

秋月「わ、わわわわ!?」

秋月(つ、突っ込んできたぁ!?)

三日月「はぁ!」

秋月「え、へぶっ!」

秋月(あ、足払い!?)



秋月「あ、加賀さん!」

加賀「くっ」

三日月「………」スパッ

秋月「袖からナイフを…?」

赤城「きゃっ!?」

秋月「い、一体何を!」

三日月「空母の2人の弦を切っただけです」

秋月「む、無茶苦茶…」

三日月「それよりも、足元、大丈夫ですか?」

秋月「え?」チラ

秋月(魚雷!?)

ドォーン

那珂『秋月ちゃん、轟沈判定だよ!』

秋月「い、いつの間に…」

三日月「空母の二人はしぱらくは発艦出来ないでしょう」

加賀「あなた…前回は甲板をボコボコに殴ったくせに…」

秋月「え、ええ…」

三日月「………摩耶さん」チョイチョイ

摩耶「ああ!?て、」ドォン

那珂『摩耶ちゃん、轟沈判定!駆逐艦の主砲と言っても顔面ゼロ距離じゃねー』

提督「おい、摩耶は俺のだろ」

三日月「早く金剛さんたちの援護に行きますよ」

提督「聞けよ」

ブーーーーーン

秋月「…」

加賀「はぁ…。大丈夫?」

秋月「え、ええ」

摩耶「ちくしょー!またやられたー!」

赤城「相変わらず突飛な戦術を執りますね…」

秋月(…?三日月さんの後ろ…何か背負ってるのかしら)



武蔵「ええい!ちょこまかと!」

木曾「ほら、魚雷だ!」

武蔵「くっ!」ドォン

大和「武蔵、被害は?」

武蔵「小破と言ったところだ。見た所木曾もそうだろう」

大和「ええ、私もです。しかし…」

金剛「Fireー!」

武蔵「ちっ、あいつが無傷なのが気に入らん」

大和「こうなったら二人同時に突っ込む?」

武蔵「ああ、それは痛快でいいな」

大和「なら─くっ!」

木曾「おいおい余所見してんな、よ!」ドォン

大和「そんな主砲でどうにかなるとでも…?」

武蔵「しかし大和よ、先程赤城から連絡があって時間が経つ。そろそろ…」

大和「…ええ。電探に反応があったわ」

武蔵「挟まれたか」

提督「おらぁ!」ドォン

武蔵「うお!?ちっ、なんだアレは」

大和「…なんで海の上で対戦車砲を撃ってるんですかあの人は」

提督「おい大和!」

大和「………」



武蔵「呼ばれてるぞ」

大和「ええ…。何ですか?」

提督「今回の演習中にもし誰かの艤装が損傷した場合、その修理はこっちでやることになってたよな?」

大和「はい。艦娘の場合もそうですが」

提督「おーけー。ならこっちがお前たちの艤装をやっても俺たちが直せばいいだけだよな?」

大和「は?何を」

提督「よし、いくぞ三日月」

三日月「はぁ…。あまり乗り気ではないのですが、すみません」スッ

武蔵「おいおい…。なんだそれは」

提督「戦斧だ」

武蔵「はぁー…。バカなのか?」

提督「ちなみに俺も持ってる」

三日月「……!」

大和「とにかく!近付けさせなければ!」ガチャ

金剛「忘れてもらっちゃ困るネー」ドォン

大和「くっ」

三日月「──はぁ!」ブンッ

メキメキッ

大和「う、嘘!」

武蔵「はぁ!?」

大和「第三主砲、戦闘不能です…」

武蔵「くっ!」ドォン

三日月「……」ヒラリ

武蔵「ええい!すばしっこいヤツだ!」

提督「おらおらぁ!」

ゴォン

武蔵「んなぁ!?第二主砲をやられた…だと!?」

提督「おらおらやれぃ三日月!」

三日月「ええ」

武蔵「おいおい…。正気か?」

提督「当たり前だろ!」

三日月「…行きます」




ドォーンドォーン



那珂『演習しゅりょー!みんな、おつかれー!』




大和「……」

武蔵「いやはや、完敗だな。結局最後は蒼龍たちにやられてしまった」

大和「…はぁ。提督になんと言えば…」




提督「Vやねん!」

三日月「皆さん、お疲れさまでした」

蒼龍「うん。いやーやっぱり三日月がいると安定感が違うなー」

龍驤「ほんまほんま。助かったで」

赤城「お疲れさまです」

加賀「…」コクリ

蒼龍「あ、お疲れさまです」

龍驤「おう、お疲れさん」

加賀「完敗でした」

蒼龍「いやいや、そんなことないですよ!こっちは戦闘機ガン積みしたのに、結構逃げられちゃったし…」

龍驤「いやほんま。流石は一航戦やね」

赤城「そう言ってもらえると嬉しいわ」

加賀「…三日月さんに全部落とされてしまいましたけれど」

蒼龍「あはは…。あの子は例外と言うか…」



第一「おい貴様」

提督「あんだよ」

第一「何故貴様がこの演習に参加したんだ?」

提督「お前馬鹿か。お前が俺に演習を申し込んだんだろ」

第一「ち・が・う!一から説明しないと─」

提督「冗句に決まってるだろ馬鹿め」

第一「…口に気を付けろよ?」

提督「…はぁ。俺は最近でもあいつに乗って深海棲艦と戦ってる。先月は戦艦を三隻沈めたぞ。すげえだろ」

第一「ちっ、もういい!夜戦演習の準備をしとけ!次こそ吠えづらをかかす!」

提督「はいはい…」

書きだめが尽きた
ちょっと待ってね

寝落ちしてしまった
続きは夜に…

面白いなを見つけた

>>58
ありがとうございます


今日の投下始めます
けど今日は書きだめが少ないんじゃ…
すまんなぁ…


~第七鎮守府 宴会場 夜~

那珂「それじゃ~!みんなー!演習お疲れ様でした!かんぱ~い!」


カンパーーイ

ワイワイガヤガヤ


提督「いやぁすまんな」

第一「うるさい。お前、しばらく黙ってろ…」

提督「敗北を知りたい」

第一「はぁ…。そもそも何だよあの戦い方は。六隻全員に探照灯持たせやがって…」

提督「ゴクゴク…。うちの艦娘には相手との距離、相手の砲の方角、砲の音、これらの要素でどこに弾が落ちるかわかるように訓練してる」

第一「…馬鹿みたいなことをしてるな」

提督「まあな。まだ神風型の連中はこの技術を完全に掴めたとは言えん」

第一「当たり前だ。そんなもの何年訓練すれば身につくんだ…」

提督「だか、納得は言ったろ?」

第一「ああ。開戦と同時にこちらの艦娘の全てを探照灯で照らし、逐一着弾予測座標を全員と共有、お前達が無傷な訳だ」

提督「やけに素直だな?」

第一「…今俺の周りにはお前しかいない。別にいいだろ」

提督「いやはや優しい奴だ。戦争には向いてないな」

第一「うるせえ…。ゴクゴク」



提督「…そういや今日の夜戦のメンツは夕雲型ばっかりだったな」

第一「島風や雪風に頼りっぱなしのようではいかんからな」

提督「しかしまた増えたのか?夕雲型は」

第一「そうだな。お前が最後に見た時よりは増えてるな」

提督「……長波は?いないようだが」

第一「……」

提督「なんだよ」

第一「………いや、なんか気持ち悪いと思ってな」

提督「そういう意味じゃねえよ。あいつはこういう時一番騒ぐだろ」

第一「…三ヶ月前、第五鎮守府の頭が代わっただろ」

提督「ああ、あの中将か」

第一「第五鎮守府には旧式の艦娘がほとんどだ」

提督「知ってるさ。俺ら程では無いだろうが」

第一「…前任者はその戦力を上手く使っていたんだが、〇〇中将は提督としての経験がない」

提督「まったく、戦時中だというのに定年退職とはいい身分だ」

第一「…だから、いくつかの鎮守府に一、二隻ずつ練度の高い艦娘を少しの間貸して欲しいと要請されたんだ」

提督「いや、断れよ」

第一「………」


提督「はー…派閥ってのは大変だな。で?お前は長波以外にだれか遣ったのか?」

第一「長波だけだ」

提督「ふぅん。…練度の高い艦娘を使って艦娘のノウハウでも知ろうとしたのかね?」

第一「お世辞にも第五鎮守府の艦娘は練度が高いとは言えんからな」

提督「なるほどね。練度が高い艦娘なら経験値の低い〇〇中将がなんかやらかしてもリカバリーはきくと」

第一「そんなところだろうよ。ゴクゴク」

提督「そういや、長波は名指しだったのか?」

第一「ああ」

提督「ほぉーん」

提督(あのジジィ…中々の好事家と聞いているが)

第一「…だが、気になることもある」

提督「…?」

第一「第五鎮守府な…戦果を上げすぎているんだ」

提督「いいことじゃないか」

第一「しかし不自然すぎる…。新米の提督に練度の低い艦娘だぞ…」

提督「…活躍してくれてる分にはいいんじゃないのか」

第一「………」

シレイカンサマー

提督「呼ばれてんぞ」

第一「ああ…ととっ」フラッ

提督「大丈夫かよ…」


──────────────────

──────────────

───────



秋月「三日月さん」

三日月「秋月さん、こんばんは。楽しめてますか?」

秋月「あ、はい。こんなに美味しいご馳走、ありがとうございます」

三日月「あはは。この魚たちは私の姉妹たちが釣ったものなんですよ」

秋月「そうなんですか!後で感謝を伝えなくては…」

三日月「そうしてあげてください。秋月さん、今日の演習で怪我してませんか?」

秋月「大丈夫ですよ?」

三日月「そうですか。…すみません、いきなり足払いとかやっちゃって」

秋月「いや、演習でしたから仕方ないですよ。ちょっとビックリしちゃいましたけど…」

三日月「あはは…。うちの司令官が変な戦い方を教えるものですから」

秋月「え?じゃああの戦い方は三日月さんだけじゃないんですか?」

三日月「はい。時によっては空母の皆さんも白兵戦をしたりします」

秋月「え、えぇー…」

三日月「ふふ、うちの司令官、ちょっと変わってるんですよ」

秋月「……」

三日月「どうかされました?」

秋月「いえ、第七の提督さんが気になってしまって」

三日月「………」

秋月「普通、提督という立場の人がボートに乗って私たち艦娘と一緒に深海棲艦と戦わないと思うんです」

秋月「それに武蔵さんも摩耶さんもあの人の昔のことは知らないって言ってましたし…大和さんは目の敵にしている事を隠そうともしません…」

秋月「…あっ、ごめんなさい。なんだか提督さんの悪口を言っているみたいで」



三日月「いえ、気にしなくていいですよ。…大和さんが司令官のことを嫌っているのは私のせいでもありますし…」

秋月「えっ?」

三日月「まあ、この話はいいです。それで、秋月さんは司令官のことが気になるんですか?」

秋月「うーん…。まあ、軽い好奇心、ですけど」

三日月「でしたら…」

秋月「?」

────────────────

松風「やぁ~。キミ、呑んでるかい?」

提督「ああ。呑んでる呑んでる」

春風「申し訳ありません、司令官様。松風さん、結構呑んでるみたいで」

提督「いや、そんないつもと変わらんだろ」

松風「そういやキミ、以前昔の事を話してくれると約束しただろう?」

提督「ああ?そんなもんしたか?」

松風「したさ。どうだい?今なら酒も回ってる。丁度いいんじゃないか?酒の肴に」

春風「松風さん、いい加減に─」

秋月「でしたら、私も混ぜてくださいませんか?」

春風「あら秋月さん。御機嫌よう」

秋月「はい!」

提督「なんだお前もか?」

秋月「はい。第七の提督さんに少し興味を持ちまして」

松風「いやいやこんな所にもライバルがいるとは神風の姉貴もうかうかしてられないな」

秋月「?」

提督「は~。別に面白い話じゃないぞ?」

松風「そういう時は大体面白いのさ。さあ話せ話せ~」ケラケラ

提督「酔ってんなぁ…」


~帝都 鉄筋コンクリートビルの一室~


中佐「…辞令だ」

中尉「はあ、またですか。先日アメリカから帰ってきたばかりなのですがね」ペラ

中佐「………」

中尉「これは…私は飛崎と同じ運命を辿るのですかね?」

中佐「それはお前次第であろう」

中尉「しかし…何故私が提督に?」

中佐「…上は全ての国と同盟を結ぶそうだ」

中尉「ほお…」

中佐「謎の敵が増え、互いに牽制し合っている場合ではないとようやく気がついたらしい」

中佐「最も、現在も連絡を取り合うことのできる国は少ないらしいがな」

中尉「…それで?」

中佐「うちに回る予算が減った。構成員を減らせとの事だ」

中尉「……戦争が始まる危機は減ったから、スパイは用済みだと」

中佐「………」



中尉「馬鹿な。全く上の頭には何も入っていないのか?諜報の意味を理解していない…」

中佐「…決まったことだ」

中尉「まあ…理解はしました。しかし何故海軍へ?中国の最前線ならまだわかるのですが」

中佐「第七鎮守府、知っているか?」

中尉「無論ですとも」

中尉「大規模作戦の最前基地にするため島にあれこれ手を加え、設備が整えられたそれはもう立派な鎮守府だと」

中尉「まあ、完成間近で作戦を終えてしまったらしいですが」

中佐「…陸軍は海軍の重要性に気付いたらしい」

中尉「…」

中佐「それで陸軍から海軍へ出向させ、陸軍所属の貴様を橋渡しにしたいそうだ」

中尉「…」



中佐「……というのは建前だ」

中尉「でしょうな」


中佐「お前が第七鎮守府で提督をする理由は二つある」

中尉「なんでしょうか。…まあ見当はつきますが」

中佐「一つ。第七鎮守府は大規模作戦の終了と同時に平和になり、また辺境にもなった。そんな所で提督をしたい者がいない」

中尉「もう一つは、私がそんな辺境で死んでも問題ない、ということでしょうか」

中佐「………」

中尉「いやはや、陸軍というものは頭がいい…」

中佐「…まあ貴様が海軍に所属していたことがあるというのも、一つだろうな」

中尉「…………」

中佐「しかし、だ」

中尉「は?」

中佐「陸海軍が一丸となって戦わなければいけないと真剣に考えている者は実際にいるらしい」

中尉「ほお」

中佐「だから海軍にも貴様を心から歓迎する者もいるだろう」



中尉「………」

中佐「…納得したか?」

中尉「…はあ。まあ、頑張ってみましょう」

中佐「死ぬなよ?」

中尉「もちろん」

中佐「貴様は女に弱いからな」

中尉「でも、囚われることは無かったでしょ?」

中佐「……達者でな。貴様は今から海軍大佐となる───」


松風「zzz」

秋月「つまり、提督さんは元スパイってことですか…?」

春風「………」

提督「……卯月~」

卯月「どうしたぴょん?」ヒョコ

提督「卯月スイッチ~」

秋月「…?」

提督「卯月スイッチ『う』!」

卯月「うっそぴょ~ん!」

秋月「……は?」

提督「信じるか信じないかは…」

卯月「貴方次第っぴょん!」

秋月「え、えーっと」

春風「はぁ…」

提督「俺は酒持ってくる。なんか欲しいもんあるか?」

秋月「え、あ、い、いえ、お気遣いなく…」

提督「そうか?遠慮すんなよ?」スタスタ

卯月「司令官また都市伝説ごっこしてたぴょん?」スタスタ

提督「そんなもんだ」


秋月「えーと…」

春風「ごめんなさい。司令官様、大分酔ってるみたい」

秋月「今の話って…」

春風「さあ、どうでしょうね。司令官様、調子に乗ると話を盛る癖がありますので…」

秋月「えー…?」

春風「松風さん、部屋に戻りますよ」

松風「ふふ…僕はまだいけるぞぉ…zzz」

今日はおしまいです
感想くれると嬉しいです
ではまた明日~

乙!

艦これss減ったというより似た様な人気キャラや組み合わせばかりで
飽きられただと思う。一杯艦娘居るのに反してまたこのメンバーか、みたいな

おつなのーね

>>72
ありがとう!

>>73
艦娘自体はともかく組み合わせはある程度仕方ないと思いますねぇ
自分は好きな娘を書きたいので組み合わせとかは考えてないですけど

>>74
ありがとうなのーね


昨日は更新できなくてすまんな
今から投下していくけど途中で書きだめが無くなるんでペース落ちる
すまん…


【三日月講座 『鎮守府』『派閥』編】

三日月「皆さんこんにちは、今日は『鎮守府』と『派閥』についてのお話をします」

三日月「まずは鎮守府です」

三日月「現在、我が日本海軍は七つの鎮守府を保有しています」

三日月「それぞれの鎮守府は第一~第七と呼ばれています」

三日月「数字が若い鎮守府程、優先的に艦娘や資源が回される、と規定はされています」

三日月「しかし、現在第六鎮守府は建物自体はありますが、機能はしていません」



三日月「次に派閥です」

三日月「現在、海軍内には二つの派閥が存在します」

三日月「『艦娘兵器派』と『艦娘人間派』です」

三日月「前者は艦娘をあくまでも兵器と捉えるグループで、後者は艦娘を人間、兵士と捉えているグループです」

三日月「また、それぞれの鎮守府の提督の多くはこの二つのどちらかの派閥に属しています」

三日月「第一鎮守府の提督は『艦娘兵器派』」

三日月「私が所属する第七鎮守府の提督は『艦娘人間派』に属しています」

三日月「最も、司令官は『艦娘人間派』を率いている元帥とある協力関係を結んでおり、その見返りとして『艦娘人間派』に属しているだけです」

三日月「なお、艦娘が現れてからは今まで変わらず、『艦娘兵器派』の方が一定の力を持っているようです」

三日月「今日の講義を終わりにします。お疲れさまでした」


【潜入作戦 2】


~翌日 第七鎮守府 港 ~

提督「じゃ、また定例会議でな」

第一「ふん、しばらくは貴様の顔も見たくはないわ」

提督「はいはい。気を付けろよ」

第一「………」ムスッ

ブーーーーーン

提督「行ったな」

金剛「そうですネー」

提督「…まあ、あいつとは近いうちにまた会うんだがな」

金剛「…?どういう意味デス?」

提督「なに、すぐ分かる。今回はお前にも協力してもらうつもりだからな」

金剛「Ohー!それはいいですネー!最近ご無沙汰だったんデスヨー?」

提督「それだけ平和になったってことだ」

金剛「hmm…。ジレンマですネ」

三日月「司令官」

提督「…元帥からか?」

三日月「はい」

提督「よし。三日月は川内を、金剛は鈴谷を呼んできてくれ。場所は第三会議室だ」

三日月「了解です」

金剛「ok!」


~第三会議室~

提督「………」

プルルルルルルルルル ガチャ

『もしもし?こっちの番号でかけてくるのは珍しいわね』

提督「…ちょっと調べて欲しいと言うか、聞きたいことがあるんだ」

『それは、命令?』

提督「はぁ?」

『それは命令かどうかって聞いてるんだけど』

提督「…ああ、命令だ」

『アハ。やっぱり私、貴方に命令されるの好きだわ』

提督「変な属性つけるなよ…」

『でもこうしたのは貴方よ?』

提督「そんなことした覚えはない」

『昔からでしょ、諦めなさい』

提督「…はいはい」

『それで?私は何を調べればいいのかしら』

提督「ああ。お前の鎮守府から第五鎮守府に誰か派遣されたか?」

『ええ。最近されたわね。それが?』

提督「誰が行ったんだ?」

『大潮と荒潮ね』

提督「その二人が第五からの名指しだったのか、お前のとこの提督の推薦か、知ってるか?」

『いいえ?』

提督「それを調べて欲しい」

『ふーん…。まあいいけど、司令官に直接聞くのはだめ?』

提督「ああ。念の為、それはやめといてくれ」

『はいはい、じゃあ分かったらこっちから連絡するわ』

提督「おう、頼む」

『ええ、任せなさい』

ガチャ


提督「さて、会議を始める」

鈴谷「今回はなにー?」

提督「三日月」

三日月「はい、こちらが元帥様からのお手紙です」ピラ

鈴谷「ん~…」

金剛「ムム…」

川内「………」

鈴谷「つまり?第五鎮守府が不自然に戦果を上げているから調査しろって?」

提督「ああ」

金剛「バット、なんでそんなことヲ?戦果があるのはいい事じゃないですカ?」

提督「…今現在、艦娘の酷使は禁止されている。艦娘は疲労が溜まることが実証され、また疲労が溜まった艦娘は被弾されやすく、撃沈される可能性が高いからだ」

川内「新しく作ればいいーとか言う人はいないの?」

提督「艦娘を作るのには高いコストがかかる。それに艦娘を育てるのにはそれ以上の月日もな」

提督「深海棲艦が湧き続けている今、捨て艦戦法というものは愚策だ」

提督「ただし」

鈴谷「んー?」

提督「沈まない程度には艦娘を酷使する。これは艦娘兵器派の連中からすれば暗黙の了解だ」

金剛「それに反対する艦娘ハ?」

提督「さあな。今のところいない所を見ると懲罰送りにでもされてるんじゃないか」

三日月「なるほど、元帥様が憲兵なのではなく私たちに依頼した理由がわかりましたね」


鈴谷「え、ごめん、わかんないんだけど」

提督「…憲兵の多くは艦娘兵器派の息がかかっている。こいつらに第五鎮守府を調べさせても、何の問題もありませんでした、と答えるのがオチだ」

金剛「なるほどデスネー」

提督「今海軍内の艦娘人間派は少し弱い立場にいる。この事を世間的に大々的に報じて艦娘兵器派の勢力を弱めたいんだろう」

川内「そのためには第五の艦娘が酷いことされてるーっていう証拠も掴まないとねー」

提督「そうだな」

鈴谷「それでー?今回はこのメンツなの?なーんか変わり映えしなくない?」

提督「今回は少し慎重に行った方がいいと思ってな」

鈴谷「ふーん?」

提督「まあ一日あればなんとかなる。準備しとけよ」

鈴谷「りょーかーい」

提督「俺が不在の間は三日月に鎮守府のことを任せる」

三日月「わかりました」


川内「んじゃ、後でね~」バタン

提督「おう」

プルルルルルルルルル

提督「お」

ガチャ

『調べてきてあげたわよ』

提督「早いじゃねか」

『ええ、ええ。あなたの教育の賜物ね』

提督「で?」

『うちの司令官の推薦みたいね。第五鎮守府から練度の高い艦娘を少しの間貸してほしいって要請だったみたい』

提督「そうか……」

『またなにか厄介事?』

提督「まあな」

『………大丈夫なの?』

提督「なんだ、心配してくれんのか?」

『そりゃ、ね』

提督「………」

『な、なによ』

提督「別に?意外とか思ってないし」

『あんたねぇ…!』

提督「悪かったよ。またな、今回はありがとう」

『ええ。…今度、顔見せないさいよ』

提督「わかったわかった。じゃな」

ガチャ

提督「さて、エロ親父なのは確定だな」


~翌日 第五鎮守府付近の街~

提督「よし、取り敢えず情報収集だな」

提督「俺と鈴谷、金剛と川内で別れるか」

金剛「ブー!私もテートクと一緒がいいデース!」

鈴谷「えー。そんなこと言っても鈴谷だって譲らないよー!」

川内「どっちでもいいけど…ふぁぁ…ねむ…」

提督「はいはい文句言わない。行動開始」

金剛「ムー…」


鈴谷「でー?何すんの?」

提督「聞き込みだよ。基本だろ?」

鈴谷「ふーん?でも鎮守府内の事なんて一般の人は知らないんじゃない?」

提督「第五の艦娘は昔からこの街に遊びに来てたらしいからな。何かは知ってるんじゃないか?」

鈴谷「把握把握~」

提督「ほんとかよ…」

提督「ん、あの八百屋のおっちゃんに話聞くか」

鈴谷「あいさーい」


提督「すいません」

店主「おう、いらっしゃい!…うん?」

提督「どうかされました?」

店主「いや、見ない顔だと思ってな」

提督「ああ、私たちは少し旅というか…まあ、そんなところです」

店主「旅、ね…。まあこんなご時世だ。そういうのも悪くないのかもね…」

提督「………」

店主「…悪いね、湿っぽい話をしてしまって」

提督「いえいえ。…そう言えばこの街は鎮守府から近いと伺ったのですが」

店主「そうだな。歩いて30分位か?偶に艦娘の子もうちを訪ねてくれるよ」

提督「ほお」

店主「艦娘に興味があるのか?」

提督「ええ、正直」

店主「はっはっはっ。艦娘の子は皆可愛いからなぁ。目移りしないように気を付けつけなよ」

鈴谷「ははは」

提督「大丈夫ですよ。俺は一途なんで」

鈴谷「ちょ、ちょ…」


店主「はは、お熱いねえ」

鈴谷「うう…。まーじ恥ずかしい…」

提督「艦娘の方はどれくらいの頻度で?」

店主「そうだな…。多い時は一週間に四回くらいは見るな」

提督「よく遊びに来ているんですね」

店主「そうだなぁ。…んん?」

提督「どうしました?」

店主「いや、そう言えば先週くらいから艦娘の子見てないなぁ」

提督「そうなんですか?」

店主「ああ。…そう言えば最後に会った時も様子がおかしかったような気がする」

提督「それは、どのように?」

店主「たまに鎮守府で出す飯の材料をうちから買ってくれたりするんだが…」

店主「その時、軽く世間話を一言二言はするんだよ」

店主「ただその時は買うもんだけ買ってすぐ帰っちゃったんだよな」

店主「なんか心ここに在らずって感じだったし…」

提督「………」

店主「…あ、すまないな。関係ない人にこんな話…」

提督「いえ、しかしそのような様子だと、少し気がかりですね」

店主「ああ…」

提督「ちなみになんですが、その艦娘の名前はなんと?」

店主「古鷹ちゃんだ。礼儀正しいいい子だよ」

提督「それは…会ってみたいですね」


提督(その後も二、三軒回ってみたがどこも同じような内容だった)

提督(最近艦娘の姿を見てないだとか、少し様子がおかしかっただとか)

提督(これは…かなりきな臭いな)

鈴谷「提督ーそろそろ集合時間だよ」

提督「ああ。…そういえば」

鈴谷「なにー?」

提督「お前の照れた演技、上手かったな」

鈴谷「…は?」

提督「いやーさすが俺が教えただけあるわ」ケラケラ

鈴谷「はー…」

提督「なんだよいきなり溜め息ついて。褒めてやってんだぞ」

鈴谷「…提督、夜道気を付けなよー?」

提督「ふん、俺を誰だと思っている」

鈴谷「もー…もー!」

提督「牛か」チョップ

鈴谷「…はぁ~。ほんっとに、それでも元スパイ?」

提督「…今のどこにそんなディスられる要素あったんだ」

鈴谷「知らない!」

うう、すまない、眠い寝る
感想くれると嬉しいです
それではまた明日

このメンツで一番マシな格好は鈴谷だとおもうんですけど(名推理)
まあ皆きっといい感じの服着てるよ(適当)


更新していきます


~夜~

提督「じゃ、情報交換をしようか」

金剛「第五鎮守府の艦娘は以前からこの街を利用していまシタ」

川内「でも最近は姿を見ない」

鈴谷「大体一緒だねー」

提督「ここから推測出来ることは、第五鎮守府の艦娘は何らかの事情で街に来ることが出来ないってことだ」

鈴谷「めちゃくちゃ疲れてて、こっちに来れないってこと?」

金剛「なるほどデース」

提督「…いや、恐らく違う理由だ」

川内「んー?」

提督「最後に会った艦娘の様子がおかしいって話を聞いただろ?」

金剛「確かに聞きましたガ」

鈴谷「疲れてたんじゃないのー?」


提督「まあ、確かに疲れてるだけっていう可能性はあるが」

提督「第五には古鷹がいるだろ?」

鈴谷「そうなのー?」

提督「…前の会議で渡した資料に書いておいたはずなんだかな」

鈴谷「うげ…。う、うん。古鷹いるねー」

提督「はあ。まあいい。お前らも古鷹の性格を知ってるだろ?」

金剛「とっても礼儀正しくて、優しいデース!」

提督「八百屋の店主はこう言った。買うもんだけ買って、すぐ帰ったと」

川内「…まあ、疲れてたらそれくらいするんじゃない?」

提督「誰しもお前みたいにズボラじゃないんだよ」

川内「なにをー!」

提督「まあ、だから頭の片隅にでもいいから入れといて欲しい情報がある」

鈴谷「なにー?」

提督「第五鎮守府の艦娘が洗脳されてる可能性だ」

金剛「ワ、ワッツ?」

川内「洗脳ぅ?」

提督「ああ。…まあそんなにすぐバレるような事を中将がやるとは思わんが、警戒はしとけ」

鈴谷「まあ…了解」

金剛「オーケー…」

川内「りょーかーい」


提督「川内、第五鎮守府の見取り図」

川内「ほいほいっと」パサ

鈴谷「いつのまに」

川内「昨夜本部にひとっ走り」

鈴谷「よくやるわー…」

川内「あとこれが憲兵の警邏ルートとそのシフト表」

提督「ふむふむ…」

金剛「ハーイ、紅茶が入りましたヨ」

鈴谷「お、さんきゅ」

川内「ミルクたっぷりね」

鈴谷「やーい子供舌ー」

川内「うっさいなぁ…。美味しく飲めた方がいいでしょ」

鈴谷「ぐっ…」

川内「なによ」

鈴谷「セイロンティー…」

金剛「ハイハイ。ミルク置いときますヨ」

川内「あーい」

提督「………」

金剛「テートク?紅茶いりますカー?」

提督「………」

金剛「…口開けてくだサーイ」

提督「んあ……」

金剛「ン…」

提督「………」ゴクゴク

川内「…どういうプレイよ」

鈴谷「川内がツッコミ役って珍しいよねー」

川内「現状そうせざるを得ないのよ…」


提督「よし。決めたぞ」

川内「ん」

提督「第五鎮守府では、門限を破る艦娘を見張るため塀の周りを憲兵が警邏している」

提督「今夜はその憲兵が二人らしい。その排除は金剛に任せる」

金剛「了解デース!」

提督「監視カメラの記録は一応壊すがなるべく死角でな」

金剛「オフコース!」

提督「川内は鎮守府奥にある憲兵詰所を抑えろ。恐らくここに監視カメラの機材もあるから壊しとけ」

川内「りょーかーい」

提督「鈴谷は俺と一緒に鎮守府本館だ」

鈴谷「腕がなるねーい」

提督「よし。じゃあ武装完了次第、向かうぞ」


~第五鎮守府 正門前 深夜~

提督「…二人とも、いるか?」

川内「そりゃいるよ」

鈴谷「問題なーし」

提督「よし。金剛?」

金剛『ハイ』

提督「射撃ポイントに入ったか?」

金剛『入りましタ』

提督「今夜第五鎮守府の周りを警邏している憲兵の数を覚えているか?」

金剛『二人デース』

提督「姿は?」

金剛『捉えていマース』

提督「では──」

提督「撃て」

金剛『──』タン

金剛『──』タン

金剛『やりましたヨー。ぐっすり眠っていマース』

提督「よし。それでは金剛はそこで待機。誰かが正門に近付いてきたら報告」

金剛「わかりましター」

提督「よし。では、川内、行け」

川内「あいあいっと」シュタ


提督「時に鈴谷よ」

鈴谷「んー?」

提督「この塀を飛び越えられるか」

鈴谷「愚問だねー。誰に鍛えられたと思っているのさ」

提督「…そうだな」

鈴谷「…?どったの?行かないの?」

提督「…先に行かないか?」

鈴谷「…提督?言っとくけど、鈴谷、今スカートじゃないよ」

提督「………」

鈴谷「……?」

提督「俺はな」

鈴谷「う、うん」

提督「尻フェチなんだ」

鈴谷「知るか」バシッ


川内(塀の中に入って、憲兵詰所まで来たよ)

川内(中にいるのは…二人だね)

川内(取り敢えず孤立させたいんだけどー…)

川内(お、良いもの発見)

川内(……)ガチャ

憲兵A「なんだ?停電か?」

憲兵B「そのようですね」

憲兵A「ちょっと見てこい」

憲兵B「はっ」

ガチャ

憲兵B「全くまだ夜は冷えるってのに…」スタスタ

憲兵B「ん?これブレーカーが落ちて──」

川内「ごめんねー」

憲兵B「ん!?」

憲兵B(口塞がれっ!?)

川内「よっ」ギュ

憲兵B(首、しまっ…!)

バタッ

川内「まーまー殺してはないからさ」

川内(あと一人は…。睡眠弾でいいか)カチャ

川内(…てか今の憲兵もこれでよかったじゃん)

川内(ま、いっか)ガチャ

パァン


提督「よし、本館の近くに着いたな」モノカゲ

鈴谷「そういや鍵は?」モノカゲ

提督「そんなもん本部からくすねたに決まってんだろ」

鈴谷「本部ェ…」

川内『あー提督?提督?』

提督「おう、聞こえてるぞ」

川内『監視カメラ、無力化したよ』

提督「よくやった。鎮守府敷地内を巡回してる憲兵が詰所に帰ってくるかもしれん。上手くやっとけ」

川内『了解』

提督「よし、中に入るぞ」

鈴谷「ういーっす」


~第五鎮守府本館 1階~

提督「…執務室は二階だったか」

鈴谷「誰もいないねー」

提督「夜の哨戒任務に出た艦娘はつい先程出撃したからな」

鈴谷「よく覚えてるねぇ」

提督「…お前は腕はあるんだが…頭がな」

鈴谷「なにをー?」

提督「あれだよな。熊野もあの風貌で割と脳筋だし、そういうとこは姉妹なのね」

鈴谷「あー…」

提督「話は変わるが、第五中将は最近、憲兵を新しく三人本部から取り寄せたらしい」

鈴谷「ふーん」

提督「なんでも、全員柔道の有段者らしいぞ」

鈴谷「怖いねー」

提督「…お前さては眠いな?」

鈴谷「ぎく」

提督「はぁ…。取り敢えず二階に行くぞ」


~第五鎮守府本館 二階~

提督「…!」

鈴谷「…どったの?」

提督「しっ!…話し声だ」

鈴谷「相変わらず耳いいね。場所は?」

提督「執務室の手前の部屋だ。…確かあそこは提督の私室だったはずだ」

鈴谷「うわ…。ドアの前にごっつい人いるよ…」

提督「…どちらにせよ、執務室に行くにはあいつを排除せにゃならん」

鈴谷「じゃあ、撃とう」パァン

提督「ばっ…!」



憲兵C「…!?…zzZ」バタッ



提督「お前ぇー!あんな巨漢が倒れたら結構音が響くだろー!」

鈴谷「あ…て、テヘペロ?」

提督「ゆる…さん!」



憲兵D「なんだ!どうした!」

憲兵E「これは…?」




提督「ごっついの二人来たよぉ」

鈴谷「うわー…」

提督「ちっ、こうなりゃスピード勝負だ。お前はここにいろ」ダッ

鈴谷「ちょ」


憲兵D「おい、しっかりしろ!」

憲兵E「気を失っているのか?」

提督「───!」

憲兵D「…!?な、何者!」

提督「っ」ドォン

憲兵D「がはっ…」ドサ

憲兵E「くっ…。この!」ブン

提督「…」スッ

憲兵E「んなっ」

提督「はっ!」ブン

憲兵E「ぐがっ…」ドサ

第五「な、なんじゃ!お前は誰だ!」

提督(部屋の中は…割と広いな)

提督(ベッドに手錠で繋がれた裸の艦娘、それに跨る中将)

提督(ん…あっちに座ってるのは扶桑と山城か?)

第五「くっ!何者なんじゃ!」

提督「鈴谷、俺がドアを閉めたあと、お前は執務室へ向かえ。そこで何か証拠になりそうなもんを見つけろ」ボソボソ

鈴谷『わかったけど…大丈夫?』

提督「ああ」

提督「さて、お楽しみ中に申し訳ないが」

第五「くっ!扶桑!山城!この者を捕らえろ!」

扶桑「……」ヌッ…

山城「……」ユラ…

提督(…目の焦点が合っていないし、どこか足取りも怪しい。悪い予感は当たるもんだな)


第五「くっ」プルルガチャ

第五「おい!今すぐ私室に来い!侵入者じゃ!」

『ん、悪いけど誰も動けないよ』

第五「なにをふざけたことを…!貴様、憲兵ではないな!」

『当たりー』

第五「憲兵をどうした!」

『全員寝てるよー』

第五「くぅー…!」



提督「さて」

第五「なっ!」

扶桑「」

山城「」

第五「ちっ、使えないヤツらだ。流石欠陥姉妹だな」

提督「……」スタスタ

第五「待て!」

提督「…」ピタッ

第五「それ以上近づいたらこいつを刺す」キラン

「う……ぁ………」

提督(殴られた跡がたっぷりだな。余程このジジイに可愛がられたらしい)

提督「それが?」

第五「は?」

提督「別に俺は正義の執行者でもないし、善良な市民でもない。そんな小娘一人、どうなろうと知ったものか」

第五「なにぃ…!?」

「………ぁ…」

提督「行くぞぉー」スタスタ

第五「使えんな!」ブン

「……ぅ……」ドサ

第五「…っ!」ガララ

提督「そんなご老体で二階から飛び降りようとしてんじゃねー…っよ!」ガシッ

第五「なっ!」

ブン

第五「かはっ!」ドサッ

第五「」


提督「ふー」

「……………」

提督「取り敢えず、手錠外すか。拳銃使うけど艦娘だから平気だろ」

バンッ カラン

「………ぁ」

提督「これ羽織れ」ヌギヌギ ファサ

「……ぅ……も…ぃ…って」

提督「あん?」

「…どうでも…いい………って、…言った……くせ、に……」

提督「ふん。そんなことか」

提督「いいか?人質ってのは利用できるから使うんだ」

「………?」

提督「例えば俺があの時こいつの言うことを聞いたら、こいつはお前を連れて逃げただろう」

提督「だが、俺がお前がどうなろが知らんと言ったことでお前の人質としての価値は無くなったんだ」

提督「そんな人質を殺すメリットがあるか?こいつは失敗したがそんな暇あれば逃げるなりなんなりするだろ」

提督「わかっか?」

「………」ポケー

提督「まあいい」

「……こいつは、」

提督「うん?」

「……こいつはもう…うごかな、いのか?」

提督「……」

提督「ああ。もう大丈夫だ。辛かったな」

「………うう、ぅ…ぁぁぁん…」

提督「よしよし…」

提督(うう…。柄じゃねえー…)


「…スー…スー」

提督「ふう、恐らくもう敵はいないかな?」

川内『そうだねー。この鎮守府の憲兵は全員寝てるよ』

金剛『正門付近も問題ナッシングデース』

提督「じゃあ後は鈴谷次第だな」

川内『しっかし…聞いた?』

提督「あ?」

川内『「もう大丈夫だ。辛かったな」だって~』

鈴谷『似合わないね~』ケラケラ

提督「うるせー。自覚はある」

金剛『その子は大丈夫なんですカー?』

提督「…まあ外傷はひどいな。艦娘の身体にここまでの傷を作るんだ。惨い仕打ちを受けたんだろうな」

川内『ねーねーそこに中将いるんでしょ?』

提督「ああ」

川内『こう…首をね?キュッと』

提督「川内さん。第七鎮守府信条第一条をどうぞ」

川内『…死ぬな。殺すな』

提督「よく出来ました」

川内『んもー!でも腹立つじゃん!』

提督「我慢したまえ…」

鈴谷『お、提督』

提督「なんかあったか?」

鈴谷『なんか怪しー薬見つけた。…自白剤って書いてあるよ』

提督「ご丁寧にありがたいことだな。じゃあ俺は鈴谷のとこに向かう。川内と金剛は警戒しといてくれ」

川内『はーい』

金剛『オーケー!』


ガチャ

鈴谷「おっすー」

提督「おう」

鈴谷「その子預かっとこうか?」

提督「いや…いい」

鈴谷「役得だもんねー」

提督「鈴谷?」

鈴谷「はーい。ごめんなさーい」

提督「これが…自白剤と、こっちは?」

鈴谷「んー?なんかボタン押したら赤い光が出る謎の装置」

提督「…鈴谷、お前催眠って信じるか?」

鈴谷「催眠?うーん…やらせ?」

提督「…催眠ってのはな、効くと思ってるやつに効くんだよ」

鈴谷「ふーん…?」

提督「第五中将はこの自白剤とその謎の装置を使って艦娘を洗脳…催眠状態にしてたんだろう」

鈴谷「自白剤とこれで?」

提督「ああ。自白剤ってのは意識を朦朧とさせる麻酔みたいなもんだ」

鈴谷「そうだね」

提督「それは覚えてるのな」

鈴谷「昔誰かさんにたくさん打たれたからね…」

提督「そいつには感謝しとけよ?…それで自白剤だが」

提督「おそらく意識が朦朧としている状態で催眠にかけたんだろうよ」

提督「『この赤い光を浴びるとあなたは私の言うことに逆らえなくなる─』みたいな感じで?」

鈴谷「感じで?と言われてもね。そんなんで催眠かかるの?」

提督「言ったろ?催眠ってのはかかるって思い込んでる奴がかかるって。あの中将殿はそういう術は長けてたかもな」

鈴谷「まあ難しい話はいいや。結局何を持ち帰るの?」

提督「まあ取り敢えずその薬を持って帰れよ。…ん」

鈴谷「なになにー?」

提督「この引き出し…。鍵がかかってるな」

鈴谷「おお!面白そうじゃん!」

提督「まあこういう引き出しには大体罠があるもんだ。慎重に開けるぞ──」

何となく探偵アクション彷彿しちゃう鎮守府やね。広大な箱庭世界で
敵を調査追跡したり。

俺もベットに繋いで泣きじゃくる艦娘を無理やり犯したいもんだよ

>>105
ごめん!なんのゲーム言ってるかわからない!
でも>>1はHITMANを参考にしてるよ!ガバガバだね!

>>106
提督「…」(無言の腹パン)


ごめんねぇ今日投下できないねぇ
明日やるから許してお兄さん

更新するZ☆E


〇月〇日
本日付で、第五鎮守府の提督となった。この鎮守府に昔から所属する扶桑とかいう戦艦からこの鎮守府の艦娘についての話を聞いた。どいつもこいつも兵器としての自覚がなく、まるで女学校のようであった。それに、艦娘としての練度が低い連中ばかりのようだ。
面白くない。このままでは私は弱小鎮守府の提督として評価されてしまうだろう。まずはこの腑抜けた雰囲気を取り除くことから始めるべきか。


〇月△日
ここは最悪の職場だ。せっかく私が兵器としての心構えと言うやつを教えてやっているのに反抗する奴ばかりである。最悪、憲兵を使えば言う事を聞くが私の言う事は聞かないことに違いない。
気に食わない。結局、第五鎮守府の艦娘は大将の言いなりと言って差し支えないだろう。この憲兵どもは大将の飼い犬なのだから。
この第五鎮守府を帝国一の鎮守府とし、この私が元帥になるには、まず憲兵を懐柔することから始めるべきなのであろう。


〇月□日
やはり憲兵どもも人間であった。地位と金さえチラつかせれば、簡単に私に従順になった。中将としての立場も役に立つものである。
あとは艦娘であるが、ここ最近更に反抗的になってきている。最早最後の手段しかあるまい。


〇月?日
愉快である。あんなに反抗的であった艦娘は、今、私に逆らわず、従順に命令を遂行している。これならば、どんな状況下であろうと、命令違反などすることもないであろう。これまで行ってきた悪行は馬車ぐるまのように働くことで清算させてやろう。
さて、とうとう明日、第一鎮守府からアレが来る。一目見た時からアレには素質があると思っていた。どのようにしてあの勝気な表情を歪ませるか、考えるだけで心が躍る。


提督「……はい」パタン

鈴谷「はいじゃないが」ポカ

提督「いて」

鈴谷「これ証拠になるやつじゃないの?」

提督「ああ。日記を見る限り、こいつがここに来たのが一週間前だ」

鈴谷「うげ。この日記最後の方に調教日記とか書いてあるんだけど」

提督「一週間分な。…はあ、もう充分だろ。撤収するぞ」

鈴谷「はーい。その子は?」

提督「一応連れて帰る」

鈴谷「わーおだいたーん」

提督「お前は置いて行くぞ」スタスタ

鈴谷「冗談だって!」スタスタ


~二日後 本部 会議室~

第一「失礼します」ガチャ

大将「おお、第一君!元気そうだな」

第一「はい」

大将「まあかけろ」

第一「失礼します」ストン

第一「それで、本日は緊急の会議だと伺っているのですが」

大将「それは俺も知らなくてな」

第一「え、そうなのですか?」

大将「ああ。今回は元帥の招集だ」

第一「ほお……」チラ

元帥「………」

大将「まあ大した用ではないであろうよ。気楽にしとけ」

第一「はい」


第四鎮守府提督(以下第四)「久方ぶりだな、第一」

第一「はい。第四中将の活躍は─」

第四「いい、いい。第一のお前に言われるとむず痒くて仕方がない」

第一「いえ、そんな…」

第四「謙遜するな。最少年での第一鎮守府提督だ。胸を張れ」

第一「はっ」

第四「…それで、会議はいつになったら始まるのやら。第二も第三ももういるというのに」

第一「…第七でしょう」

第四「はん。あの小僧がここに来る必要など─」

提督「いやー遅れましたすんません」ガチャ

大将「遅いぞ」

提督「申し訳ない。第七鎮守府から帝都までは遠くて遠くて」

大将「で、あれば少し早く出発し、こちらに一泊すればよかったであろう」

提督「いやーそれがですね。誰の仕業かは知りませんが第七鎮守府に来る書類は大体皆さんより遅く来るように妨害されているんですよね。困ったものです」

大将「ちっ…」



元帥「…それでは、会議を始める」

第二「第五提督がいないようですが」

元帥「今回はその第五提督のことについてだからな」

大将「はっはっはっ。それではまるで第五提督が何か問題を起こしたようではありませんか」

元帥「流石の慧眼だな」

大将「はっ…?今なんと」

元帥「第五提督には艦娘暴行罪、艦娘酷使罪の容疑がかけられている」

ザワ

第一「なんですと!?」

元帥「…先日、第五鎮守府の査察を行った」

大将「憲兵がですか?」

元帥「違う」

大将「では誰が」

元帥「…その時に先程のことが発覚した」

第二「…証拠は?」

元帥「おい」

職員「……」パサ

第三「この資料の写真は…?」

元帥「自白剤と赤く光る装置だ。第五提督はこれらを使い艦娘を洗脳していたらしい」

大将「そんなもので洗脳?馬鹿馬鹿しい」

提督「そうですね。それだけでは証拠にはなり得ないでしょう」

大将「…」ジロ

元帥「これは第五提督のものと思われる日記だ」

第二「ほう」

元帥「この中には実際に第五提督が艦娘に洗脳を施した旨が記録されている」

大将「筆跡は?」

元帥「第五提督のもので間違いないそうだ」

大将「それは本当に第五提督が自分の意思で書いた物なんですか!?誰かに書かされたとか…!」


元帥「一体誰に」

大将「それは…」チラ

提督「………」

元帥「兎も角、第五提督の第五鎮守府の提督としての任を解き、軍法会議を開く。異論は?」

大将「…第五鎮守府の艦娘はなんと?」

元帥「意識が戻った者から話を聞いたが、ここ最近の記憶がなく、体がとても重いとのことだ。この証言は有効に使われるだろう」

大将「それは本当のことなんですか。嘘を言っている可能性は」

元帥「彼女らに嘘をつくメリットがあるとは感じられない」

大将「くぅ…!」

第四(なぁ、なんで大将さんはあんなに第五提督を庇うんだ?)

第一(恐らく、第五提督を第五鎮守府の提督として推薦したのは大将なのでは)

第四(なるほどなぁ)

大将「…わかりました。艦娘酷使罪については納得しましょう。しかし、艦娘暴行罪の証拠は?」

元帥「実際に暴行の跡が見られる艦娘が保護された」

大将「深海棲艦の攻撃ではなく」

元帥「そうだ」

大将「…それは実際に見ないと納得出来ませんなぁ」ニヤ

第四「ええ、全く」

大将「おお!第四提督もそう思うか!」

第四「はい。ここで無罪が認められれば軍法会議も手早く終わることでしょう」

元帥「…はぁ。その艦娘の身柄は第七提督が引き取っている」

第一「なに?」

第一(ちっ。やはり第五鎮守府に査察…いや、潜入したのは…)

提督(うーわ、見られてーら。さすがにバレるよなぁそりゃ)

大将「何故第七が?」

元帥「彼が適任だと思ったまで」

大将「…ふん」

提督「…三日月」

三日月「はい。連れて参ります」

ガチャ

元帥「………」

大将「………」

第一「………」

ガチャ

三日月「連れて参りました」


長波「し…失礼、します…」

第一「長波…!?」

長波「…ヒッ」

第一「おい!どういうことだ!説明しろ!」ガタッ

提督「暴行を受けた艦娘が長波だと言うことだ」

第一「なんだと…!?…いや待て、そもそも、だったら俺の所に持ってこないか!そいつは俺のだ!」

長波「……ぅ…」

三日月「…大丈夫ですよ」ボソ

長波「…ぁ、あぁ……」

提督「うるさい、お前が責任を持って第五鎮守府に何らかの行動を起こせばこんなことにはらなかったんだ」

第一「なんだと!」

大将「まあ、落ち着け、第一提督。君の気持ちはよくわかる。が、ここは、な?」

第一「く…」ストン

大将「で?どこに傷跡があると言うんだ?見たところ無傷のようだが」

提督「まあ、こういう場合は服の下が相場でしょうな」

大将「だったら、早く見せないか」

長波「………ぅぅ」

大将「おい。早くしろ」

提督「……申し訳ありませんが、彼女はまだ、心に深い傷を負っている。元帥の報告書にはしっかりと暴行を受けたと記されているんです。それで納得してくれ──」

大将「納得できるか!第五提督に虚偽の罪を被せる気か!」

提督「いえ、そのような」

大将「うるさい!早く見せろ!」

第三(こいつ頭おかしいんじゃないのかしら)

大将「そもそも、艦娘に心の傷だぁ?兵器には勿体ない傷だな。ええ?」

長波「………」

提督「…はぁ」

大将「どうした」

提督「すまないな。長波。少しだけ耐えてくれるか?」

長波「…大丈夫、だ。ちょっと、怖い…けど…」

提督「ごめんなぁ…。俺がもっと偉かったらこんな目に会うことはないのに…」

長波「…提督が、悪い訳じゃない…」

第一「…は?」

提督「そうか、でも、俺はつらいよ、長波…。お前は艦娘である前に一人の女の子なのに…」ポロポロ

長波「…ありがとう。その気持ちだけで…じゅうぶ──」

大将「おい!いつまでそんな三文芝居を続ける気か!馬鹿馬鹿しい!何が一人の女の子か!艦娘風情が!身の程を弁えろ!」

長波「……ぅ」

提督「…三日月」

三日月「はい。録音しています」


大将「なに?」

提督「いやぁ最近知り合いの記者に頼まれていましてね。軍の関係者は艦娘の事をどう思っているのか興味があるようでして」

第三「あら。そんな音声が出回ってしまったら、非難轟々ね」

提督「仕方がないさ。これが大将殿の本音なのだから─」

大将「おい…何を言っている…?」

提督「しかし、世間は艦娘がこのような扱いを受けていると知ったらどうなるだろうか」

第三「艦娘たちは鎮守府の周りの街からしたら英雄的存在よ。海軍の印象は地に落ちるでしょうね」

元帥「それは困る。そのようになった場合、発言者には責任をもって軍を辞めて貰わなければ」

大将「…貴様ぁ!俺を脅しているのか!?」

提督「いえ、別に」

第三「…大将さん。そろそろ自分の立場を─」

大将「うるさい!そもそも!これは軍事会議なのだぞ!それを録音するなど、それこそ軍法会議物だ!」

提督「大将は元帥が配った資料すら見ていないと見える」

大将「なにぃ…?」

提督「最後のページ、一番下」

大将「『尚、この会議は第七鎮守府秘書艦が録音するものとする。』だぁ!?なんだ、この、…この、ふざけた項目は!」

提督「…元帥。そろそろ会議を終わりにしましょう」

元帥「そうだな。では、第五提督を艦娘暴行罪並びに艦娘酷使罪の容疑で軍法会議にかける。異論のある者は?」

元帥「…そうか。それでは会議を終わりにする。第五鎮守府の後釜は私が決めておこう」

大将「…!?そ、それなら私が!」

元帥「大将が推薦した者が今から軍法会議にかけられるのだぞ?お前には暫く人事に口を挟ませる気はない」

大将「ぐぅ…!」

元帥「それでは、失礼する」ガチャ


大将「………」ガチャ

提督「今にも死にそうな顔してたな」

第三「あんな醜態みせたらねぇ」

三日月「司令官、私たちも」

提督「ん、そうだな」

第一「待て」

提督「んだよ」

第一「長波を返してもらおう」

提督「ああ?どうする、長波」

長波「………」フルフル

提督「だ、そうだ」

大和「長波、貴方提督の言う事が─」

霧島(第三鎮守府秘書艦)「待ちなさい。嫌がってますよ」

大和「艦娘は兵器です。そのような意思は関係ありません」

霧島「はぁ…」

第一「おい、長波」

長波「………」ビクビク

大和「ながな─」スッ

三日月「………」ガシッ

大和「………」

三日月「………」

大和「三日月さん、この手はなんですか?」

三日月「………」


提督「はぁ…。長波はこんなにも怯えているんだ。この状態じゃろくに戦えもしないだろう」

第一「関係あるか。そんなこと」

提督「あるに決まってるだろ。頭を冷やせ」

第一「………」

提督「………」

第一「それは、俺のだ」

提督「はあ、埒が明かんな。…長波」

長波「………?」

提督「お前が決めろ。第一に戻るか、第七に来るか」

第一「そんな勝手なことが─」

提督「長波が一時的に第七鎮守府に身を寄せることについては元帥の許可をもらっている」ピラ

第一「…なに?」

長波「……」ギュ

提督「ん。第七に来るか?」

長波「……」コク

第一「待て待て!認められるか!」

提督「長波はお前を選ばなかったんだ。あんな所に長波を送ったお前をな」

第一「…な!」

提督「まあ確かにお前にとっちゃ理不尽なことかもしれんがな。第五提督…ああいや、第五中将の事を少し調べりゃ予想はつくだろ?要はお前の怠慢だ」

第一「………」ジロ

提督「長波は駆逐艦にすれば大人びてるが、精神はまだまだ子供だ」

第一「………」

提督「そもそもお前の鎮守府は駆逐艦が一人減ったくらいで、作戦に支障は出ないだろ?ん?」

第一「…確かにな、駆逐艦一隻減ったところで戦果は変わらん」

提督「そうか。じゃあ長波は俺が預かる」

第一「ふん」ジロ

長波「…!」ビク

第一「……行くぞ、大和」

大和「………」

三日月「………」

大和「………」ブン

第一「…」スタスタ

大和「………」ガチャ


提督「はあ」

三日月「お疲れ様です、司令官」

提督「ああ、ほんとに。第三もさんきゅーな」

第三「大したことはしてないわよ。それじゃ、私達は先に。行くわよ、霧島」

霧島「はい。失礼します、第七提督、三日月さん。金剛お姉様と榛名によろしくお伝えください」

提督「…ああ」ヒラヒラ

長波「…なんか、すまねえな。迷惑かけちまうようで…」

提督「あ?いいのいいの。気にすんな」

三日月「はい。悪いのは第五中将ですから」

提督「違いない」

長波「………」ポカーン

提督「どうした?」

長波「いや、仲いいんだな…いいんですね」

提督「別に敬語じゃなくていいぞ。…あ、第一だとそうだったのか?」

長波「ああ、…はい。あ、いや…」

提督「ははは。まあ慣れろ慣れろ。さて、俺らも帰るぞー」

三日月「そうですね」

提督「あ、長波ー」

長波「…え?あたし?」

提督「お前以外に長波がいるか」

三日月「ふふ。楽にしていいんですよ」

長波「あ、ああ」

提督「なんか食べたいものないか?」

長波「食べたいもの…?」

提督「おう。なんかお菓子とか」

長波「……おかし?」

提督「お菓子」

長波「………?」

提督「あれ、もしかしてお菓子、わからない?」

長波「お、おう」

提督「おいまじかよ、とんだブラック鎮守府だな、第一」

長波「?」

提督「三日月!喫茶店に行くぞ!」

三日月「はい!棚ぼたです!」

長波「???」

今日はここまでです。
読んでくれてありがとう

しかしこのスレはどこに向かっているんだ…
俺はほのぼのを書きたかっただけなのに…

なお第五提督は無能だった模様

投下していくやで


~船上~

長波「なんか、すまないな」

提督「ん?何が?」

長波「いや、さっきの…あーなんだっけか、き、きっ…」

三日月「喫茶店ですか?」

長波「あぁ。なんか美味いもん食べさせてもらったし」

提督「まあただのショートケーキだけどな」

三日月「ケーキも初めてだったんですか?」

長波「そうだな。初めて見たし食った」

提督「ほーん…」

長波「………」

三日月「………」

提督「……しかし、よかったのか?」

長波「何がだ?」

提督「第七鎮守府に来ることだよ。第一鎮守府には姉妹がいるんだろ?」

長波「ああ。……怖い、んだ」

提督「…?何がだ」

長波「提督だ…。あ、貴方じゃないぞ?」

提督「第一のことか?」

長波「ああ。……いや、どうだろうな。提督という存在がなんか…こう」

三日月「トラウマになってしまったのですか」

長波「多分…。…ぅぇ」

提督「ああ、悪い記憶思い出させちまったな。悪い」ポンポン

長波「うぷ…。い、いや、提督のせいじゃない」

三日月「そう言えば司令官は大丈夫なんですね」

長波「提督は、あたしを助けてくれた恩人だからな。本当に感謝してる」

提督「いい、いい。成り行きだしな」

長波「成り行き…?そう言えば提督はなんで第五鎮守府に来てたんだ?軍装でもなかったし…」

提督「…ん、まあそれはお前が落ち着いたら話すとしよう。そろそろ鎮守府に着く」

長波「わかった。…なんか、楽しみだな」

提督「そうか?」

長波「ああ。提督と三日月の話を聞いてる限り、そう思うぞ」

提督「ふーん?まあ普通だと思うけどな」

提督(気丈に振る舞ってはいるが、まだ少し体が震えてるな…。海に出すには時間がかかりそうだ)


~第七鎮守府 夕方~

提督「ただいま~」

長月「おかえり。予想より短かったな」

提督「なんだ~?俺がいない方が嬉しいのか~?」ワシャワシャ

長月「そうは言っていないだろう…!ええい!頭を撫でるな!」

菊月「風呂が湧いているぞ。入るか?」

提督「おう。菊月も一緒に入ろうぜ」

菊月「バカを言うな…。ん、そいつは…?」

長波「え、えーっと」チラ

提督「ああ。こいつは長波だ。後で詳しく話すがしばらくはうちに所属になる。仲良くしてやってくれ」

長波「あー長波だ。よろしく…?」

菊月「菊月だ、共に往こう…」

長波「……?」

提督「大丈夫、歓迎してるよ。こいつは回りくどいセリフを言う癖があるからな」

長波「そ、そうなのか」

提督「ちなみにこっちが長月な」

長月「よろしく頼む」

長波「お、おう」

長波(この3人を見る限り…睦月型って真面目な奴の集まりなのか…?)

提督「二人とも、全員食堂に集まるように放送してくれ。長波の事を話さなければいけないからな」

長月「あいわかった」

菊月「承知した」



~食堂~


ザワザワ

提督「はーい皆さんせいちょーう。大事な話がありまーす」

皐月「大事な話!?」

睦月「司令官がとうとうリアルの結婚するのかにゃ!?」

如月「そんな!私を捨てるというの!?」

弥生「おいたわしや…」

ガングート「ほう。その女狐をここに呼び出せ。銃殺刑だ」

金剛「ノー!そんなんじゃぬるいネ!主砲の錆にしてくれマース!」

夕立「ええー!提督さんいなくなっちゃうぽい?」

春雨「そ、そんなぁ!」

龍驤「はよツッコミつれてこい」

龍鳳「あはは…」

長波(…楽しそうだな、こいつら)

提督「はいはい。やめやめ」パンパン

シーーーーン

提督「えー一時的ではあるが、ここ第七鎮守府の仲間に新たな艦娘が加わることになった」

提督「長波、こっちに」チョイチョイ

長波「あ、ああ…」スタスタ

長波「ゆ、夕雲型駆逐艦三番艦、長波だ。よろしくお願いしま…す?」

パチパチパチ

文月「よろしく~」

瑞鳳「よろしくね~」

那珂「はいはい!長波ちゃんに質問!」

長波「お、おう。なんだ?」

那珂「なんで長波ちゃんはここに来たの?」

長波「え……」

川内「こら、バカ那珂」

那珂「バカ那珂!?」

川内「あんたは昔から無神経なのよ」

那珂「那珂ちゃんまたなにかやっちゃった?」

提督「…長波、無理しなくていいぞ。ここの連中は優しい奴らだ。隠し事の一つや二つ、笑って許してくれるさ」

長波「………いや、大丈夫だ。これから仲間としてやっていくんだしな。打ち明けて方が気を遣わなくていいだろ?」

長波(…仲間、か。こんな気持ち初めてだな。第一は姉妹でさえも任務中だけの付き合いみたいな感じだったし…)

長波(ここに来てまた少ししか経ってないけど…こいつらからはまるで家族のような雰囲気すら感じる)

提督「そうか。お前が言うなら俺は止めんさ」

長波「サンキューな」

提督「別に礼を言われることじゃないんだがな」

長波「…実は───」



長波「─って訳であたしはここに来たんだが…」

榛名「ああ…なんということでしょう…」グス

熊野「大変だったのですね…」グス

神通「憲兵の方が助けに来てくださるまで…辛かったでしょう…」グス

長波「いや…あの中将は憲兵も買収してたな。なんなら憲兵は手伝ってた」

卯月「ぴょん?それじゃ誰に助けてもらったぴょん?」

長波「え?提督だけど…」

神風「なっ!司令官、また勝手に危ないことしたわね!」

提督「い、いや、川内たちも手伝ってくれたし…」

神通「…姉さん?」

川内「うひゃー!違うんだよ!提督がどうしてもって言うから!」

提督「てめっ!てめえノリノリだったじゃねえか!」

長波(提督が第五鎮守府に忍び込んだこと知らなかったのか…)

鳳翔「はぁ…。そういう事をする時は、まず皆と相談すると決めたはずでは?」

提督「いや、まあ、はい。返す言葉も無いというか…」

長波「あ、皆!そんなに提督を責めないでやってくれ
!」

神通「…はあ、仕方ありませんね。今回は長波さんに免じて許します」

提督「お、おお。ありがとう長波」

長波「いや…。で、でもあの時の提督はかっこよかったぞ!」

提督「ん、そうか?」

長波「ああ!あんなにデカい男二人を一瞬で倒しちまって…あれも、その、私を助けるために、やってくれたのだろう…?」ボソボソ

提督「うん?最後なんつった?」

望月(難聴系提督…実在していたのか…!)

長波「な、なんでもない!」

鈴谷「ほっほ~ん。長波~いい趣味してんね~」カタクミ

長波「ちがっ!」

鈴谷「よいよい…。後で提督の趣味好みフェチスリーサイズ、全てを教えてあげよう」ボソボソ

長波「だから、そんなんじゃ─」

熊野「はいはい。変態的な言動はやめてくださいまし。ほら、長波さんから離れなさい」

鈴谷「うわっ!引っ張らないでって!あー長波ー!後でねー!」ズルズル

長波「あ、ああ…」

鳳翔「提督。長波さんの部屋はどうするのですか?」

提督「ん、まあその話はおいおいするとして。長波」

長波「ん?」

提督「まあ…そうだな。よし─」





提督「第七鎮守府へ、ようこそ」



ここで>>1華麗なミス
スレタイ回収しようと思ったのにぃ!
逆にしてしまった!

ちょっと仕切り直させて!



長波「─って訳であたしはここに来たんだが…」

榛名「ああ…なんということでしょう…」グス

熊野「大変だったのですね…」グス

神通「憲兵の方が助けに来てくださるまで…辛かったでしょう…」グス

長波「いや…あの中将は憲兵も買収してたな。なんなら憲兵は手伝ってた」

卯月「ぴょん?それじゃ誰に助けてもらったぴょん?」

長波「え?提督だけど…」

神風「なっ!司令官、また勝手に危ないことしたわね!」

提督「い、いや、川内たちも手伝ってくれたし…」

神通「…姉さん?」

川内「うひゃー!違うんだよ!提督がどうしてもって言うから!」

提督「てめっ!てめえノリノリだったじゃねえか!」

長波(提督が第五鎮守府に忍び込んだこと知らなかったのか…)

鳳翔「はぁ…。そういう事をする時は、まず皆と相談すると決めたはずでは?」

提督「いや、まあ、はい。返す言葉も無いというか…」

長波「あ、皆!そんなに提督を責めないでやってくれ
!」

神通「…はあ、仕方ありませんね。今回は長波さんに免じて許します」

提督「お、おお。ありがとう長波」

長波「いや…。で、でもあの時の提督はかっこよかったぞ!」

提督「ん、そうか?」

長波「ああ!あんなにデカい男二人を一瞬で倒しちまって…あれも、その、私を助けるために、やってくれたのだろう…?」ボソボソ

提督「うん?最後なんつった?」

望月(難聴系提督…実在していたのか…!)

長波「な、なんでもない!」

鈴谷「ほっほ~ん。長波~いい趣味してんね~」カタクミ

長波「ちがっ!」

鈴谷「よいよい…。後で提督の趣味好みフェチスリーサイズ、全てを教えてあげよう」ボソボソ

長波「だから、そんなんじゃ─」

熊野「はいはい。変態的な言動はやめてくださいまし。ほら、長波さんから離れなさい」

鈴谷「うわっ!引っ張らないでって!あー長波ー!後でねー!」ズルズル

長波「あ、ああ…」

鳳翔「提督。長波さんの部屋はどうするのですか?」

提督「ん、まあその話はおいおいするとして。長波」

長波「ん?」

提督「まあ…そうだな。よし─」





提督「ようこそ、第七鎮守府へ」



よし、セーフ

この長ったらしい100レスになる前置きが、このスレのプロローグだっのだよ…!

今日はほのぼのネタを1個投下したら寝ます


【ある日の夜】

~第七鎮守府 娯楽室 夜~


提督「すまんな、遅れた」

ガングート「本当にな。後三分遅れたら銃殺刑にするところだった」

リシュリュー「無理しなくていいのに」

グラーフ「何でもいい。早く始めるぞ」

サラトガ「Let’s play!」

アクィラ「よしよし♪起動しましたよ!」

ウォースパイト「…これ、どうやって使うのかしら?」

三日月「えっとですね。このボタンを押して起動してください」

ウォースパイト「なるほど…。ごめんなさいね。いつもゲームが始まるまではAdmiralがやってくれるの」

三日月「変に甘やかしますからね…」

ガングート「おい。誰か飲み物を」

グラーフ「コーヒーでいいか?」

ガングート「ウォッカだ」

リシュリュー「ワインよ」

ウォースパイト「紅茶を」

サラトガ「コーラ♪」

アクィラ「カプチーノ♪」

提督「7〇p」

三日月「手伝いますよ」

グラーフ「…めんどくさい。全員ビールでいいか」

三日月「えぇ…」


サラトガ「序盤は暇ですね…」

グラーフ「なにを言っている。この時間が楽しいんだろう」カチャカチャ

三日月「まあ序盤のアメリカはすることないですからね」

提督「正直このゲームの醍醐味って内政だろ」

ガングート「何を言っている。これは戦争をするゲームだぞ」

リシュリュー「ねえ。ドクトリン研究フランスだけ長くない?ねえ?」

ウォースパイト「…zzZ」

アクィラ「ありゃ。姫様落ちちゃいましたね」

グラーフ「イギリスは忙しい国だと思うのだが…」

提督「まあそいつプレイ時間300超えてるから」

三日月「…もっと出撃させて上げてくだいよ」

提督「正直すまんと思ってる」カチャカチャ

ガングート「それにしても貴様、やけにキーボードを触るな」

提督「…え?そんなことなくない?」

アクィラ「怪しいなぁ~」

サラトガ「提督?秘密外交はダメ、ですよ?」

リシュリュー「リシュリューだったらいいわよ?」

ウォースパイト「禁輸禁輸」

提督「このタイミングで起きるなよ」


\大日本帝国が中華民国に宣戦布告/
\大日本帝国がry/

提督「いざ、全土併合」

グラーフ「おかえり。ファルケンハウゼン」

ガングート「おーおー」

アクィラ「よしよし♪ユーゴスラビアは貰うわね」

リシュリュー「我が国ながら研究長いわね…」

サラトガ「………」

ウォースパイト「Saratoga?」

サラトガ「は、はい?」

ウォースパイト「やけに静かね?」

サラトガ「そんなこと…ないんじゃないかしら?」

ウォースパイト「ふぅん…?私と貴方は?」

サラトガ「い、イチレンタクショウ?」

ウォースパイト「ならいいけれど」

ガングート「そう言えばミカヅキはどの国担当なんだ?」

三日月「満洲国です」

アクィラ「ええ…」


\アメリカ自由帝国がアメリカ合衆国に宣戦布告/

ガングート「…ん?」

グラーフ「……ん?」

リシュリュー「…ん?」

アクィラ「あら…?」

ウォースパイト「…!?wait!wait!Saratoga!?」

サラトガ「…だって、誘われたものですから」

\アメリカ自由帝国は大東亜共栄圏に加盟した/

ガングート「大東亜共栄圏(迫真)」

グラーフ「訳がわからない」

リシュリュー「もうこの時点で大東亜共栄圏成立ね」

アクィラ「私はアルバニアをもらうわねー」

三日月「マイペースですね」

サラトガ「よし、全土併合っと」

提督「サラトガー。中国戦線来てー」

サラトガ「はーい。今行きまーす」

ウォースパイト「これまずくないかしら?」

グラーフ「おい、チェンバレン。チェコよこせ」

アクィラ「よこせー♪」

リシュリュー「…ウォースパイト」

ウォースパイト「リシュリュー、貴女だけは…」

リシュリュー「背に腹は変えられないのよ」

\フランス・コミューンがコミンテルンに加盟/

ウォースパイト「Oh my God…」


グラーフ「おい、そろそろアシカ作戦するぞ」

アクィラ「見て見てグラーフ!アクィラが出来たわ!」

グラーフ「そうか。よかったな」

ウォースパイト「……もう、これしか」

提督「…!?ブッフォwwww」

サラトガ「提督!?どうされました!?」

三日月「サラトガさん。イギリスの勢力図を」

サラトガ「……。oh…red…」

グラーフ「ふむ…。三方面作戦か」

アクィラ「いや、まずくないかしら」

三日月「大丈夫ですよ。アクィラさん。大東亜共栄圏と枢軸陣営はズッ友ですから」ボソボソ

アクィラ「本当?よしよし♪それなら安心ね」ボソボソ

提督(こいつわかりづらく酔ってるな)

ガングート「いつのまにかコミンテルンが大所帯になっているな」



グラーフ「行くぞ。ガングート」

ガングート「ああ。来い!」

\独ソ戦だよ!/

ウォースパイト「いくわよ!リシュリュー!」

リシュリュー「何だかんだノリノリね…」

アクィラ「ひーん!弱小国にはつらいよー!」

グラーフ「貴様がリビアの開発とかしてるからだろ!」

アクィラ「あ、リビアに防衛隊配置するの忘れてたわ」

グラーフ「ばっ!スエズを確保するためには必要な土地だぞ!」

リシュリュー「…?いえ、防衛師団いるけど」

ウォースパイト「本当ですわね。でもこれ、イタリアの国旗じゃないわよね?」

グラーフ「…?どこだこの国は」

三日月「私です」

アクィラ「!?」

グラーフ「!?」

ウォースパイト「!?」

リシュリュー「!?」

提督「草」


三日月「ウラジオストク落ちました」

ガングート「あ」

ウォースパイト「ちょっと?何をやっているのかしら」

ガングート「そう言えば今回は中立条約を結んでいなかったな…」

提督「乗り込めー」

サラトガ「わー」

ガングート「おい!なんで満州にアメリカ戦車師団がいるんだ!」

提督「戦車作るのきついし」

グラーフ「Admiralよ、なんだその造船所の数は」

提督「軍需工場とか作らずに全部これに工場あてた」

リシュリュー「もう守る必要のある海はないのよ!?」

提督「超大和型の浪漫を知らんのか!」

三日月「これ4ですからね。いつまで2の感覚なんです?」


ウォースパイト「オランダに上陸よ!」

グラーフ「くっ!上陸地点を見誤ったか!」

アクィラ「?でも防衛師団あるじゃない」

リシュリュー「あら、本当ね」

グラーフ「…?私のではないぞ」

ガングート「これはどこの国だ…?」

三日月「私です」

グラーフ「貴様どこにでもいるな!」

ウォースパイト「あー…。中国大陸の沿岸部以外はミカヅキに渡したのね?」

提督「ここ人口ガッポガッポだからね」

サラトガ「提督、レンドリースです」

提督「サンキューサッラ」

ガングート「やめてくれないか(切実)」


ウォースパイト「相変わらずアメリカの工業力は桁外れね。ソ連、イギリス、フランスを同時に相手とるなんて」

リシュリュー「…ああ!またアメリカ艦隊だわ!」

サラトガ「ふふふ…」

提督「ファシストアメリカはやばい」

三日月「あ、ソ連の輸送船沈めました」

ガングート「何故満州が潜水艦を作ってるんだ!」

アクィラ「スエズ落ちました~♪」

リシュリュー「ちょっと、ウォースパイト」

ウォースパイト「アフリカ戦線に手が回せないのよ…」

提督「シリア到着」

ガングート「何!?」

ウォースパイト「ちょっと、リシュリュー?」

リシュリュー「いやいや誰が日本陸軍がシリアに来ることを予想出来るのよ!」

提督「Foo↑」

ガングート「ちょ、待て!戦線が広すぎる!」

アクィラ「ソ連がそんなこと言うなんて相当よね」


グラーフ「パリは貰ったァ!」

提督「パリは燃えているか?」

三日月「戦略爆撃機で燃えてますね」

リシュリュー「この私が…降伏…?」

ガングート「何故満州が戦略爆撃機を持っているんだ!」

サラトガ「レンドリースを」

ウォースパイト「次からはアメリカ抜きでやりましょう」

サラトガ「!?」

提督「ほーれ、おじさんエディンバラに上陸しちゃうぞ~」

ウォースパイト「あ」

グラーフ「これは勝負あったな」


ガングート「負けた…か…」

リシュリュー「私もファシストになれば良かったわ…」

ウォースパイト「……想像するだけで嫌ね…」

三日月「いや、今回のプレイも大概だったと思うんですけど…」

提督「サラトガ~。いいプレイしてくれたな」ナデナデ

サラトガ「はい!お役に立てたのなら嬉しいです!」

ガングート「…もうあいつほぼ売国奴だろ」

ウォースパイト「私が来た頃にはもうAdmiralにべったりだったわね…」

リシュリュー「はぁ…いいわね…」

三日月「明日は休みですが、もうそろそろ寝ましょう」

グラーフ「そうだな。もう日が昇ってきた…」

アクィラ「あらほんと…」

提督「今から寝れるか!付いてこい!WOWsの時間だ!」

ウォースパイト「無理です。寝ます」

サラトガ「はーい♪」

アクィラ「よしよし♪イタリア艦なら任せてね」

グラーフ「実装されてないぞ」

アクィラ「」ガーン

ガングート「ソ連で海軍のゲームをするのはつまらん」

リシュリュー「軍艦が何か言ってるわよ…」

提督「ああああああああぁぁぁ魚雷があああ!」

サラトガ「提督ー!」

三日月「…おやすみなさい」



今日はこれまで
みんなもHoi4、買おう!

感想やネタをくれるとありがたいです。
では、おやすみなさい

今日の投下は多分23時くらい

多分今日の投下で主要キャラは出揃うんだけどネタが大体尽きたのよね
ネタ募集とかやってもいいかね?

ネタ募集てなんでもいいん?

>>150
あんまり過激なものじゃなければ

みんなありがとうやで…
明日には投下できるように頑張る
今日は短めのやつ投下します


【蛇足】


~提督私室 夜~


ガチャ

提督「お、風呂上がったか」

長波「…ん」ホカホカ

提督「………」

長波「………」ホカホカ

提督(えーっ!気まず!)

提督(落ち着け…。まずなんでこうなったのかを思い出すんだ…!)


~ちょっと前~


鈴谷「それで~?長波は部屋どうするの?」

長波「…部屋?」

提督「ああ。駆逐艦は何人かで一部屋なんだが…。第一でもそうだったろ?」

長波「いや?全員個室だったぞ?」

提督「…くっ、やはりかかっている金の差は大きいか…!」ガク

ガングート「そもそも何故私はこいつと相部屋なんだ?」

グラーフ「私に言うな」

長波「…つっても、うちは他人の部屋に行き来すること禁じられてたし、部屋には布団くらいしかないし。個室なんて面白いもんでもないぞ」

皐月「えー!テレビとかもなかったの!?」

長波「…てれび?」

木曾「この反応を見るに…テレビ自体知らねぇのか?」

卯月「第一鎮守府まじやべーっぴょん」

如月「まあ、あそこの提督は私たちのことを本当に兵器としか思ってないってよく聞くし…」

望月「うえー。そんな鎮守府抜け出しちまうよ…」

五月雨「でも、鎮守府内の秩序は凄いってよく聞きますよ?」

村雨「普通の生活から軍人として扱ってるからでしょうねぇ~。それが良いかはともかく、ね」

春雨「て、提督、起きてくださーい」

提督「うう…。第一め、次会ったら許さん…」ムクリ

夕立「理不尽っぽい…」

提督「ふう…。さて、長波、どうする?お前の好きなとこでいいぞ?」

長波「で、でも私夕雲型だし、親交ないしな…」

卯月「そんなの気にしなくていいっぴょん!こっちくるぴょん!」

如月「うふふ~おいで~。長波ちゃん、髪綺麗だかいじりがいがあるわ~」

皐月「こっちおいでよ!ボク達の部屋にはね、ゲームがあるよ!」

松風「ああ、でもこちらには来ない方がいい。朝早くに、やかましい人に起こされてしまう」

朝風「なんですって!?」

鈴谷「あ!じゃあ鈴谷たちの部屋は~?」

熊野「貴女はいつから駆逐艦になったんですの?」ヤレヤレ

提督「はは、選り取りみどりだな。どうする?長波?」

長波「………」ギュ

提督「…お?」


提督(まさか俺を選ぶなんて思わなんだ)

提督(しかし大丈夫か?憲兵とか来ないよな!?…いや、冷静に考えたらこの鎮守府担当の憲兵はもう買収してたわ。流石俺)

長波「………」ボー

提督(にしてもこういう時って何話せばいいんだ?…あ、そういやテレビ見たことないつってたな。えー今はヒトロクサンマル……)

提督「あ」

長波「ん?ど、どうしたんだ?」

提督「試合始まってるわ」ピッ

長波「試合?」

ワーーーー

長波「おお?なんか映像流れてんぞ」

提督「これがテレビだ」

長波「へー…」

提督「まあ映像を流す機械って認識でいいな」

長波「このテレビの中の奴らは何してんだ?」

提督「野球だ」

長波「やきゅう?」

提督「知らないか?お前が生まれる前からあるスポーツなんだけどな」

長波「ふーん?」

提督「ざっくり言えばボールを打って点を多く取った方が勝ちなゲームだ」

長波「…よくわかんね」

提督「なら隣に座れ。野球の何たるかを教えてやる」

長波「お、おう…」


提督「春の大山!!!打つんだ!!!!」

長波(簡単なルールは教えてもらったが)

長波(正直提督の盛り上がりっぷりには引いた)

長波(リアクションを見る限りこの虎のチームが好きなのか?)

提督「ふう…俺は信じとったぞ…」

長波(だが…これはチャンス!)

長波「な、なあ提督?」

提督「ん?なんだ?」

長波「この野球っての面白そうだな!」

提督「おお!そう思うか!」

長波「お、おう」

提督「そうかそうか。じゃあ今度グローブ買おう!」

長波「え?」

提督「そんでもって試合しようか!大丈夫だ!ここにいる艦娘は大体野球好きだからな!三日に1回くらいは試合してるぞ!」

長波「へ、へー…」

提督「いやーどう野球にハマらせようかと思ったけど、長波は野球好きの素質があったか~」

長波「…ん?でも野球すんのにはこのグラウンドってのが必要なんだろ?この島にそんなもん無かったと思うんだが…」

提督「ああ。地下にある」

長波「…え?」

提督「地下に作った。スタジアム」

長波「えぇ…」

申し訳ないが今日はこれでおしまいなんじゃ
改めて、ネタをくれた人には感謝を
まだ募集してるからどしどしレスしてくれよな

今日は無理です
ごめんね

更新初めますい

ダウンヒルのどこが平和なんですかね…


【vs第一鎮守府 part2】

~第七鎮守府 港~


第一「…来たぞ」

提督「ああ。前の演習のリベンジに来るとは思っていたが、まさかこんなに早く来るとはな」

第一「前口上はいい。早く準備しろ」

提督「…いや、今日は演習の前に少し来て欲しい場所がある」

第一「なんだ、珍しく神妙な顔をして」

提督「こっちだ」スタスタ

第一「やけに強引だな…。まあいい、お前達も着いてこい」スタスタ

大和「はい」スタスタ


~第七鎮守府 西地区中央広場~


提督「ここだ」

第一「…来たのはいいがあの仮設キッチンのようなものはなんだ?それに…何故あいつがいるんだ」

第三「………」

提督「では皆さん!あちらを注目!」ビシ

第一「無視するな」

大和「…くす玉?」

春雨「」バッ

夕立「」バッ

提督「第一回!チキチキ!鎮守府対抗カレー大会ィー!」

第一「…は?」

提督「さあ!第一よ!出場艦娘は二人一組だ!迅速に選べ!」

第一「はぁ…。バカバカしい。こんな馬鹿げた催しなんざ知らん。早く演習の準備を…」

提督「だから貴様の鎮守府はいつまでも二流なのだ」

第一「…何?」

提督「いいか?戦争の基本は兵站だ」

第一「そんなもの今更貴様に言われるまでも─」

提督「まあ待て。そしてその兵站の軸となるものは食糧。つまり、戦争において最も重要なのは飯だ!」

提督「畢竟!飯が一番美味い鎮守府が最強って事だ!」

第一「………………」

武蔵「いや、それは無理が─」

第一「一理あるな」

武蔵「…なに!?」

卯月(ちょろすぎぴょん)

提督「そうだろうそうだろう!ははは!本番は30分後だ!それまでに作戦会議でもしていろ!」

第一「ふん。貴様に吠え面をかかせてやる」

武蔵「な、なあ提督よ。お前本当に第七の奴の言い分を信じているのか?」

第一「確かに気には食わんが、あいつの言っていることは筋が通っているだろ」

大和「そうよ武蔵。提督の言う事に間違いは無いわ」

武蔵「…はあ」

摩耶「諦めな…。こいつらは定期的にアホになるんだ…」


~30分後~

青葉「どうも!第三鎮守府所属の青葉です!今回のカレー大会の実況を担当するよ!」

青葉「ちなみに今回の大会にあたって第七さんは各鎮守府に招待状を送ったらしいけど第三以外には断られてるよ!」

提督「あのおっさんどもノリ悪いな」

卯月「こんな大会断るのが当たり前っぴょん」

青葉「それでは早速選手紹介と行きましょう!まずは第一鎮守府!」

青葉「大和ホテル、武蔵御殿の名は伊達じゃない!大和型コンビだぁー!」

大和「この大和、提督に勝利を!」

武蔵「大丈夫かこれは…」

青葉「さてお次は第七鎮守府!まずは─」

青葉「第七鎮守府唯一の潜水艦にして、今日が11連勤目!イムヤさん!」

イムヤ「だ、大丈夫よ。最近影が薄いとか言われても、気にしないんだから…。気に…しない…」

青葉「これは後で第七さんによるメンタルサポートが必要ですね…。そしてそんなイムヤさんの相方は、元潜水母艦、龍鳳さん!」

龍鳳「イムヤさん、頑張りましょう!」

イムヤ「私…提督に嫌われたのかな…」

龍鳳「い、イムヤさん!?」

青葉「最後は我らが第三鎮守府!出場者は─」

青葉「比叡、磯風ペアだぁー!」

これは綺麗な寝落ちだァ…すんません
続き投下します


第一「!?」

提督「はあ!?」

第三「……………」

第一「き、貴様!自分が何をやっているのかわかっているのか!?」

提督「そうだそうだ!こんなもん敗退行為じゃねえか!」

第三「うるさいわね!大和と武蔵っていうチートを具現化したような艦娘がいる以上、こちらの勝ちは無いわよ!」

第三「だからせめて…せめて、爪痕を残してみせるわ!」

第一「そんなことやるくらいなら参加するな!」

提督「てかなんだよ爪痕残すって、お前若手芸人かよ」

第三「ふん!」

第一「今回の大会の審査員は私たちであろう!?…最悪だ。あんな劇物を食わなければいけないのか…?」

第三「審査員…?………あっ」

提督「お前自分も食うこと忘れてたろ」

第三「い、いえそんなことはないわ…。ただ少し…ええ、人選を間違えたわね、訂正するわ」

第一「そうだな。それがいい」

提督「馬鹿め!選手の途中交代は認められないと規則で決まっている!」

第一「何故貴様はわざわざあいつらの料理を食わないという選択肢を自分で消したんだ!」

ギャーギャー


比叡「うーん。ここからだと司令たちの言っていることがよくわかりませんが…。まあ励ましてくれているのでしょう。頑張りましょうね、磯風」

磯風「ああ。戦場に居るような気持ちで臨もう」

比叡「おお!それはいいですね。比叡も気合い!入れて!行きます!」

磯風「ああ、その意気だ 」


~観客席~

春風「比叡さんと磯風さんは料理がお上手ではないのですか?」

榛名「え、ええ…。磯風さんの料理は実際に見たことがないので分かりかねますが…比叡姉様の料理は臭いの時点で大丈夫じゃないです」

金剛「…アー、ワタシ今日鎮守府近海の哨戒の任務があった気がシマース!」

三日月「そのような任務は金剛さんに出ていませんし、戦艦の方は鎮守府近海の哨戒なんてしませんよ」ガシッ

金剛「うう!ヅッキー後生デース!」

ジョンストン「コンゴーがそこまで怯えるなんて…」

蒼龍「まあ、霧島さんが何とかしてくれるんじゃない?」

龍驤「もう匙投げてるかもわからんな」


大和「比叡さんは御召艦の経験がある方です…。胸を借りるつもりで挑みましょう!」

武蔵「…?」

武蔵(こいつ比叡の料理スキル知らないのか?)



イムヤ「相手が大和だろうが武蔵だろうが、イムヤは提督に喜んでもらうカレーを作るわ!」メラメラ

龍鳳「た、立ち直り早いんですね…」


青葉「それではー…料理、スタート!」


~料理中~

第三「そう言えば、なんでこんなことやろうと思ったのかしら?」

提督「ん、資源に余裕を持たせたくてな。ほら、そろそろ大規模作戦が発令されるだろ?」

第一「なるほどな…。って、待て!お前にはその作戦のことは伝えられていないはずだ!」

提督「あ、口が滑った」

第一「この野郎…!どうせ今回も最終段階の作戦にだけ現れるつもりだろう!」

第三「貴方のハイエナっぷりには最早慣れてしまったわ」

提督「うるせーなー。資源の融通きかない代わりだろ?」

第一「資源の代わりが艦娘一人というのは納得がいかん!」

提督「いーじゃん、うち旧式ばっかだし」

第一「三年前ならそれで納得したかもしれんがな…」

提督「まーまー。どうせお前ら、深海棲艦も含めて最後の方グダグダになってるだろ?それを助けてるだけだよ」

第一「面の皮が厚すぎるんだ…」

第三「喧嘩は程々にね。あら、料理終わったみたいよ」


青葉「審査員のみなさーん!審査席へどーぞ!」


第三「はぁ…。行きたくないわね」ガタッ

第一「ほぼ貴様のせいだかな」ガタッ

提督「今日が俺の命日か…」


青葉「それでは、実食ターイム!まずは第一鎮守府ペア!」

大和「それでは…どうぞ!」

ジャン

第三「おお…」

提督「本格的ィ」

第一「無論だ。我が鎮守府の主力の実力思い知るがいい」

大和「ふふ…少し照れてしまいますね」

第三「それでは…ああ、やっぱり美味しいわね」

提督「そうだな。高級料亭みたいだぁ」

武蔵「そうだろうそうだろう」

第一「…ふむ。大和よ、この食材の切り方だが─」

大和「成程…それでは─」

アーダコーダ

第三「なんだかプチ反省会みたいなのが始まってるわよ」

提督「真面目か。しかし美味いなこれ…うちにも欲しいわ」

大和「お断りです」

提督「知ってるよォ。お前じゃなくて武蔵。どう?」

武蔵「フ、すまんな。私の心は第一にある」

提督「ありゃ。しょーがない。お前のとこのイタリア駆逐艦で許したる」

第三「リベッチオならあげないわよ。…そもそも貴方褐色なら誰でもいいわけ?」



青葉「それではお次は第七鎮守府ペア!」

イムヤ「イムヤ、頑張ったわよ!」

龍鳳「ど、どうぞ、召し上がってください!」

ジャン

提督「おう、いただきます」パク

第三「ふんふん…」

第一「………」

第三「…あの、あれよね」

第一「そうだな。料理が普通よりは上手い主婦のカレーだな」

第三「ええ。美味しいんだけど、それ以上でもないって言うか」

龍鳳「う、うう…」

提督「こういうのでいいんだよこういうので。変な趣向凝らすよりかはな」

龍鳳「ほ、本当ですか!?」

提督「ああ。イムヤも、美味しかったぞ」ナデナデ

イムヤ「! ええ、イムヤもっと頑張るわ!」


青葉「健気ですね…。それでは最後、ウッなんだが変な匂いがしますが第三鎮守府ペアです!」

比叡「気合い!入れて!作りました!」

磯風「自信作だ」

ジャン

提督「う、うおおおお!…?あれ、見た目普通だな」

第一「…ああ。変な匂いはするが、見た目はよくあるカレーだ」

提督「これは…?」

第一「もしかすると…?」

((普通のカレー?))

提督「………」コク

第一「………」コク



パクリ





提督「いやまっず!!!」

第一「」

第三「ふふふ霧島の協力で見た目だけは普通になるように特訓させぶふぉ」バタ

第一「見た目より味を改善させ……ヌッ(絶命)」バタ

提督「正直このオチは読めてた!」バタ


結局第一が勝った


【おまけ】

大和「そ、そんなまさか。あの比叡さんの料理が美味しくない訳が…」

武蔵「お、おい、大和。やめろ」

大和「…」パク

武蔵「あ」

大和「( ? ? ? )」

武蔵「遅かったか…」

短くてすまないが今日はおしまいなんじゃ
明日は肝試しと短編を予定しているんじゃ
それではお休みなんじゃ

ごめんなさい、今日投下無理です
これも全部イベントってやつが悪いんだ

でも随時ネタは受付中だゾ

こんばんは、投下していきます
そう言えばこのスレまだ深海棲艦出てませんね


【ドキドキ肝試し】


~第七鎮守府 第二会議室~

提督「ドキドキ!肝試し大会ィ~!」

卯月「いえーい!」パチパチ

村雨「わー♪」パチパチ

五月雨「え、えっと…」

提督「今日の夜。第一に肝試しをさせます」

五月雨「…何でですか?」

提督「なんかむしゃくしゃする。具体的には三タテされたから」

五月雨「阪神打線のツケを払わせられる第一さん…」

卯月「三タテしたんだから許してやれぴょん」

提督「とにかく、今日はカレー大会をしたな?」

村雨「そうですね~。大和さんのカレー美味しかったなぁ」

卯月「ぴょんぴょん。一応比叡たちのカレーは保存したぴょん」

五月雨「なんのために!?」

提督「で、もう夜が遅いということで今日第一はうちに一泊するんだが」

卯月「五月雨、執務室がある建物から客室がある建物までの道を思い出すぴょん」

五月雨「道ですか?うーん……途中に植木が左右に植えてある石畳の道がありますね」

提督「そうだ。そしてそこは夜になると陰気に満ちる道となるんだ…」

卯月「みちだけに」

提督「余計なことを言わんでよろしい」

村雨「じゃあその道でしかけるの?」

提督「そうだ。…ふふふ、楽しみだなぁ。あいつは昔から怖いのは嫌いなんだ」

五月雨「提督が良くない顔してます…」

提督「取り敢えず、夜になったら話があると執務室にあいつを呼び、そこで少し話してからあいつを解放する。その後お前らに連絡するからその道で落ち合おう」

卯月「了解っぴょん!」

村雨「はいはーい♪」

五月雨「いいのかなぁ…」



~夜 執務室前~

バタン

第一「ったく、いきなり呼びだしたと思ったらなーにが『陽炎型駆逐艦一番エロい娘選手権』だ」

第一「あいつの挙動にはほとほと呆れるばかりよ…」スタスタ

第一「……黒潮ねぇ…」

大和「提督、お疲れ様です」

第一「お、おお。なんだ、待ってたのか?」ビクッ

大和「はい。大和は秘書艦ですから」

第一「こんな夜更けまで待つ必要はないんだがな…。まあいい、感謝する」

大和「勿体ないお言葉です」

第一「…戻るか」

大和「はい」




提督「…こちらホワイト、各員応答せよ」

卯月『ピンクぴょん!』

五月雨『ブルー、います』

村雨『オーカー…います…』

提督「どうしたオーカー。元気がないゾ」

村雨『当たり前でしょ!黄土色よ!?』

五月雨『お、オーカー姉さん。大声出すと』

村雨『オーカー姉さんってなに!?』

卯月『このコードネームは厳粛な会議の下決められたぴょん。異議は許さないぴょん』

村雨『惨すぎるわ…。私もピンクとか可愛い色がよかった』

卯月『残念ながらピンクはうーちゃんの物っぴょん。諦めるぴょん、オーカー』

提督「そうだぞ。俺は黄土色好きだぞ」

村雨『フォローのつもり!?』

卯月『ホワイトから連絡ってことはターゲットはもう移動したぴょん?』

提督「ああ、ターゲットは今部屋から出た。…む」

五月雨『どうしたんですか?てい…ホワイトさん』

提督「どうやら秘書艦も一緒らしい。くっ、リア充しやがって」

村雨『何言ってんだか。早くこっち来てくださいよ。あと三分以内に来たら今夜リア充させてあげる』

提督「今行く」バリーン


~小道~

大和「………」

第一「………」

大和「……………」

第一「……………暗いな」

大和「そうですね」

第一「………」

大和「…?」

第一「…………大丈夫か?」

大和「はい。大和は大丈夫ですけど…?」

第一「………そうか。なら、いい」

大和「はい。…変な提督ですね」

第一「…………ああ」

大和「………?」



提督「ふふふ。あいつびびってやんの」

卯月「やり甲斐があるぴょんねぇ…」

五月雨「悪い顔してます…」

村雨「提督、大和さんはどうするの?」

提督「んー…大和ってなんか強そうじゃない?お化け」

五月雨「戦艦の方ですからね。お化けがなんぼのもんじゃい、って感じじゃないですか?」

提督「もう一回やって。そのなんぼのもんじゃいってやつ」

五月雨「え?え?」

提督「…………」ジー

五月雨「お、お化けがなんぼのもんじゃい!」

提督「……」

五月雨「………え、えーと」

提督「五月雨かわいい!」ガバ

五月雨「わわわわわ」

卯月「茶番はそこまでにするぴょん」

村雨「いいな~村雨もがばってされたいな~」

提督「よし。それでは五月雨と村雨に命ずる」

五月雨「は、はい!」

村雨「はいは~い」

提督「大和を、やれ」

五月雨「え、ぇぇぇええええ」

村雨「提督~?誤解されるようなこと言っちゃ、め!」

提督「はい」

村雨「大丈夫よ五月雨。大和さんを第一さんにバレないように拉致するだけよ」

五月雨「それもどうなんですか…?」

提督「つべこべ言わずさっさとやってこい。あと五秒経ってやんなかったら俺は明日からお前のパンツを被って生活する」

五月雨「なんですかその脅し!?」


第一「…………」

大和「……………」

第一「……あの、やま─」

サッ

第一「!?」

大和「どうしました?提督?」

第一「い、今あそこに何かが…」ユビサシ

大和「んー………!?」ガバ

大和(口、封じられ!?)

第一「………お、おい大和」クルッ

第一「………大和?」

第一「おい、どこ行った大和」

第一「……………俺を、驚かそうってか?」

第一「………………」

第一「………これ以上続けると懲罰だぞ」

第一「………………………」

第一「……や、大和?」

第一「……………………………」

第一「…………まじ?」


提督「うははは傑作だ」●REC

卯月(何が起きたか説明すると、まず五月雨が第一にしか見えない所で動き注意を引き、その隙に村雨が大和を拉致したぴょん)

卯月(あの戦艦を一人でやっちまう村雨、恐ろしい奴だっぴょん)

卯月(…………………)

提督「ふぅ。さてさて、一人になったことだしこれから仕掛けていくぞ、卯月」クルッ

シーーーーン

提督「……卯月?」

提督「おい、俺を驚かそうってか?」

提督「…………………」

提督「……これ以上続けたらお前のパンツ食べるぞ」

提督「……………………」

提督「…………卯月さん?」

提督「……………………………」

提督「…………………………マジか」


村雨「うふふ。提督怖がってるわね」

五月雨「いいんですか…?こんなことしちゃって」

卯月「へーきぴょん」ヌッ

五月雨「うわ、いきなり出てこないで下さいよ」

卯月「パンツ一枚くらいくれてやるっぴょん」

五月雨「パンツ本当に被って食べるんだ…」

村雨「さーて。提督どうするのかしら」



提督「どうするどうするひえーこわいよーよるこわいよーくらいのきらいなんだよーくっそあいつら明日めちゃめちゃにしてやるうー」

提督「…………………」

提督「喋り続けないと気が持たんな」

ガサッ

提督「うっほほほーい!」

提督「…なんだ、生首か…」

提督「…………………」

提督「ちょ」ダッ

提督「うわーん!作り物だってわかるけど怖いもんはこわーい!」

ドンッ

第一「うおおおおおお」

提督「ぬわあああああいああ」

第一「な、なんだ貴様か…」

提督「はあはあはあはあはあ…」

第一「な、何故ここに。………ごほん。まあこの際貴様でも構わん。貴様、大和を知らないか?」

提督「し、知らん」

第一「…そうか」

第一「……………ハッ」

第一「別に、これはあれだぞ!?」

提督「?」

第一「寂しいとか、そういう訳ではないぞ!?」

提督「…………やめとけよ、男のツンデレとか」

第一「うるさい!誤解するな!」

提督「……………」

第一「…………………」

ガサッ

提督「イクゥウウウウウウ」

第一「うおおおおおお!」

提督「…………」

第一「………………」

提督「…なあ」

第一「…なんだ」

提督「一回、俺の部屋行こ。ここから近いから」

第一「何故お、私が貴様の部屋に…」

提督「いやー最近美味そうな酒を買ってな」

第一「そ、そうか…」

第一「よし、行こう。あくまでも、酒を頂きにな」

提督「ああ。…………手、繋がない?」

第一「流石にそこまでせんわ!」


卯月「ふふふ。びびってるぴょん」

村雨「それじゃあ仕掛けましょうか」

五月雨(何か嫌な予感するなぁ…)



卯月「ぴょーーん!」オバケコスプレ

提督「うぉぉぉぉぉぉぉぉ」

第一「うわあああああああ」


村雨「キャー!♪」コスプレ

提督「許してぇぇえええええ」

第一「もおおおおおおおおお!」


五月雨「う、うおー!」

提督「かわいい」

第一「…………」

五月雨「あ、あれ!?」



提督「はあ、はあ…」

第一「…おい、どうなってるんだこの鎮守府は」

提督「もうやだぁ…」

第一「使えんな…」

ヒュウウウウウウ

提督「………モウイキソウ」

第一「情けない…」

提督「…………………」

第一「…………………」








卯月「ばあ」







第一「うわああああああああああああ」ダッ

提督「のおおおおおおおおおおおおお」ダッ

第一「もう嫌だあああああ」

提督「助けて三日月ーーーー!」


~艦娘寮 娯楽室~

神風「はい。緑の2」

皐月「緑の4」

文月「えっとぉ、ごめんね、ドロフォー」

熊野「あらあら、望月さん、少し不味いのではなくて?」

望月「ふっふっふっ。ドロフォー重ねだ」

熊野「残念でしたわね!ドロフォー重ねは公式が認めていなくてよ!」

皐月「え?そうなの?」

神風「最近ネットで話題になってたわよ」

文月「そうなんだ~」

望月「うるせーなー。ローカルルールだよローカルルール」

熊野「横暴な…」

三日月「…!」ガタッ

望月「どしたん?三日月」

三日月「司令官が呼んでる気がします」

皐月「えー…?」

文月「愛のぱわーだね~」

三日月「行ってきます」シュパッ

神風「え、ここ五階…」

望月「気にしたら負けだ」

熊野「三日月さんに常識は通じなくてよ」




卯月「ふっふっふ~。次はどうしようかな~ぴょん」

ダダダダダダ

卯月「…ぴょん?」

三日月「」ダダダダダダ

卯月「」

卯月「………な、なんで三日月が…ぴょん」


提督「もう一歩も動けん」

第一「おいふざけるな。早くお前の部屋にだな」

ダダダダダダ

第一「!?お、おい、何か来てるぞ」

提督「…いや、この足音は……」

三日月「司令官!」

提督「三日月!」

三日月「…貴方が、司令官に?」チャキ

第一「おいおいおい違うぞ!違うからその物騒な物を下げろ!」

三日月「司令官?」

提督「ああ。本当だ、こいつも被害者だ」

三日月「そもそも司令官は元スパイですよね?そんな人がお化けに怯えていていいんですか?」

提督「そういう時は事前に準備が必要なんだよォ…」

三日月「まあいいです。それで、犯人は?」

提督「…………卯月、村雨、五月雨」

三日月「…………ほう」



卯月「うおおおおおい!司令官裏切ったぴょん!?」

卯月「どうするぴょん、村雨、五月雨」クルッ

コツゼン

卯月「…………………逃げ足速いぴょん」



結局全員捕まった

今日の投下おしまい
明日も何か投下できるよう頑張ります
それてはおやすみなさい

黒潮いいよね…

書き溜めないけどやってくよ
今更だけどカレー大会は時系列関係ないよ


~第七鎮守府 提督私室 朝~


チュンチュン


長波「」パチ

長波「ふわぁ~あ~…」

長波「朝か……」ノビー

長波「………」

長波「って!今何時だ!?」バッ

長波「マルナナマルマル…!?遅刻じゃ─」

提督「グゴー」

長波「………あ」

長波(忘れてた。あたしは今第七鎮守府にいるんだよな…)

提督「フォー」

長波(昨日は好きなだけ寝ろって言われたけど…)

長波(この時間まで寝てていいもんなのかね?)

提督「ヌオー」

長波「はあ…」

長波(暢気な朝だな…。第一だとマルゴーマルマルには起こされてたもんなぁ…)

提督「スピュー」

長波「…………」

長波「………………」スッ

長波「…………………」

長波「…………………!?」バッ

長波(うおおおお!今何しようとしたあたし!)

長波(そんなことしたら夕雲型の名が…!)

長波「…」チラ

提督「スユー」

長波「…………はぁ」

長波「おい、起きろー。朝だぞー」

提督「ふわぁ~あ」

長波「おはようさん」

提督「おう、おはよ。よく眠れたか?」

長波「ああ。…しかしいいのか?」

提督「何がだよ?」

長波「提督がこんな時間まで寝ててさ」

提督「いいんじゃないのか」

長波「いや、第一の提督はマルヨンマルマルには起きてたぞ」

提督「あいつが真面目過ぎるだけだ。…ふぅ、長波」

長波「なんだ?」

提督「お前は食堂行って朝飯食ってこい」

長波「提督は?」

提督「俺は執務室行かなきゃならん」

長波「…何でだ?」

提督「寝坊した事を謝らなきゃいけない」

長波「やっぱり駄目なんじゃねーか」


~第七鎮守府 北地区~

長波「えーっと?食堂はここら辺らしいが…」

長波「しっかしでかいなー、この島」

長波「ん、あれか」




ガラガラ

長波「お、合ってるみたいだな」

望月「んあ、長波じゃん」

弥生「…」ペコリ

長波「ん、お前達は…望月と弥生だったか?」

望月「そうだよ。長波は今から飯?」

長波「ああ」

弥生「…………」ジッ

長波「な、なんだ?怒ってんのか?」

弥生「怒ってなんか…ないよ…」

望月「キレてんの?」

弥生「キレてないっすよ…」

長波「そういや、ここはどんな感じで注文すんだ?」

望月「注文?ああ、ここは第一とかと違ってメニューは一つだよ」

長波「え、それ飽きないか?」

弥生「当番の人によって…メニューは違う……」

長波「ってことはここの食堂当番制なのか?」

望月「おう。お前も料理の練習しときなよ~」

長波「料理ねぇ」

弥生「得意な料理とか…ある…?」

長波「まあ、炒飯とかか?」

望月「へえ~それは楽しみにしとくよ」

長波「そんな大層なもんでもないけど…。今日の当番は?」

弥生「金剛さんと…榛名さん……」

長波「ふぅん。金剛ってことはブリティッシュな料理だったりするのか?」

望月「いや、焼き魚定食だった」

長波「そ、そうか…」

長波「おーい、飯貰いに来たぞー」

榛名「は~い。て、あら、長波さん」

長波「おう」

榛名「おはようございます。提督は?」

長波「寝坊したから秘書艦に謝りに行くって言ってたぞ」

榛名「あはは…。あ、すいません。今ご飯持って参りますね」パタパタ

長波「おう」

金剛「oh長波デース!おはようございマース!」

長波「おはよう。朝から元気だな」

金剛「ンッフフー」

長波「そう言えば今日の朝飯は焼き魚定食なんだっけ?」

金剛「そうデス!自信作ヨー」

長波「金剛のことだからイギリスの飯とか作るのかと思ったぞ」

金剛「アハハ、今日は榛名に任せましター!次にご期待くだサーイ!」

長波「ああ。期待しとくよ」

榛名「お待たせしました。どうぞ、ごゆっくり」

長波「さんきゅー」


長波「さてと…」キョロキョロ

長波(時間が時間だけに人がまばらだな…っと)



長波「ここ、いいか?」

松風「うん?ああ、構わないよ。姉貴は?」

神風「勿論構わないわよ」

長波「ありがとな」ストン

松風「それにしてもえらく重役出勤じゃないか?」

長波「まあ、な」パクパク

松風「そんなに司令官の隣は寝心地がよかったかい?」

神風「ちょ、ちょっと松風!」

松風「あはは、からかっただけだよ」

長波「ん、まあ提督の隣はなんか安心するな」

神風「えっ」

長波「寝心地がよかったってのも間違いじゃないな」

神風「え」

松風「あっはっは。姉貴~少し焦った方がいいんじゃないか?」

神風「う、うるさい!」

長波「?」

ごめんなさい
少し席外します

ちょっと席を外すとはなんだったのか

白露と黒潮の人気は改二実装も一役買ってるんじゃないですかね

最近更新できなくて申し訳ない
明日更新します

行方不明だった新人王がサヨナラグラスラ打つ夢見た気がする

投下始めます

>>207の続き

長波「でも、お前らも随分と遅いんじゃないか?」

松風「ん?まあね、もう一時間はここにいるかな?」

長波「一時間?そんなにいたら怒られるだろ」

神風「怒られるって…誰によ」

長波「そりゃ、提督だろ」

神風「司令官はこんなんじゃ怒らないわよ…」

長波「そうなのか?第一だと飯は五分以内に食わなきゃ説教されたぞ」

松風「うへえ。飯すらゆっくり食べさせてくれないのか」

神風「噂に聞いた通りね…」

長波「噂?」

神風「ええ。噂よ、第一に関するね」

長波「ふうん。例えばどんな噂だ?」

松風「そうだな…。作戦に反対した艦娘が長い間折檻させられる、とか」

長波「んー、第一の提督は無茶な作戦は立てないから反対するやつはいなかったな」

神風「へえ。何か意外ね」

長波「そうか?士官学校は首席で卒業したらしいから当然っちゃ当然だろ」

松風「エリートだねぇ」

長波「それで、他にはなんかあんのか?」

神風「そうね、伝説の365連勤とか」

長波「それはほぼ噂通りだな」

神風「ええ!?これは嘘であって欲しかったわ…」

松風「大変だね、第一は」

長波「まあ流石に休みはあったが、ほぼ毎日海に出てたよ。偶に、海上で『なんであたしここにいるんだっけ?』ってなることはあったね」

松風「それまともに作戦出来ないだろう」

長波「そうだな、疲れが溜まると流石に…」

神風「作戦自体はいいらしいのにね…」

松風「やっぱり凄いな、第一は。色んな意味で」

長波「でも、第七の噂も聞いた事あるぞ」


神風「うちの噂?どんな?」

長波「第七鎮守府設立後一年間は駆逐艦六隻で運営されてたって話」

松風「ああ、それなら僕も聞いた事あるな」

神風「そうなの?私は初耳だわ」

長波「でもなぁ、いくらここが辺境だからって駆逐艦六隻じゃ鎮守府として成り立たなくないか?」

松風「そうだね。だから僕も正直眉唾物だと思ってるよ」

神風「その頃の提督ってもういないのかしら」

長波「さあなあ。五年くらい前なんだろ?第七鎮守府が出来たのって」

松風「いや、いるよ」

神風「どこに?軍令部にでも異動したの?」

松風「…普通に僕達の司令官だけど」

長波「あ、そういう…」

神風「うちの司令官ってずっとここにいるんだ…」

長波「それなら、直接聞いた事はないのか?提督に」

松風「いや、何か怖いじゃないか」

神風「怖い?何が?」

松風「それを知った者は生きて返さない…みたいな」

神風「はぁ。司令官がそんなことする訳ないでしょ」

松風「まあ今のは冗談だけど、駆逐艦六隻ってよっぽどだろう?あまり踏み入って欲しくいんじゃないかとら思ってね」

長波「言いたいことはわかるけどな」

神風「うーん、その六隻って誰かしらね~」

松風「さあね。ここの鎮守府の初期艦って誰だっけ?」


神風「五月雨でしょ。前、本人に聞いたわ」

長波「五月雨か」

神風「なんか意外よね」

松風「そうかい?」

神風「うん。だって司令官と五月雨が二人で話してるのあまり見たことないわ」

松風「そんな事ないさ。鳳翔さんの居酒屋で、二人っきりで駄弁っているのを時たま見るよ」

神風「え~…想像出来ないわね」

長波「鳳翔さんの居酒屋?」

松風「ああ、この食度の隣に少し小さ目の建物があったろう?」

長波「あったな」

松風「夜になるとあそこで鳳翔さんが居酒屋をやっているのさ」

神風「私はあんまり行かないけどね、夜になるとすぐ寝ちゃうし」

長波「それは駆逐艦としてどうなんだよ」

松風「まあ鳳翔さんの作る料理は絶品だからね。暇があったら行ってみるといいさ」

長波「そうするよ。…何の話だったっけ?」

神風「最初の六隻って話でしょ」

長波「あーそうだそうだ。うーん、三日月はどうなんだ?秘書艦だろ?」

松風「正しくは秘書艦筆頭だけど…まあそうだね。二人の様子を見ると関係は長そうだ」

神風「そうね。じゃああと四隻か…」

松風「うーん…わからないね。長波は?」

長波「昨日来たあたしが知る訳ないだろ…」

松風「それもそうだ」


神風「見当もつかないわね」

松風「やっぱり今度司令官に聞いてみるか、気になるしね」

神風「そうね。んー…結構長い間ここにいるわね。そろそろ移動する?」

松風「そうだね。どうだい?長波も」

長波「なんも言われてないし、良いとは思うが…どこ行くんだ?」

松風「娯楽室かな?」

神風「うん。誰かしらいるでしょうし」

長波「娯楽室」

松風「…その様子だと、第一に娯楽室は無かったようだね」

長波「そうだな、興味が湧いたぞ。よし、行こうか」

神風「ええ。案内するわね」


ピンポンパンポーン


松風「おや?」

神風「何かしら」


『駆逐艦長波、執務室に来るように。繰り返す、駆逐艦長波、執務室に来るように』


神風「あら、呼び出されちゃった」

松風「ははは、どんまいどんまい。娯楽室はまた今度……ん?」

神風「あれ?長波は?」

松風「さっきまでここにいたのに…」

榛名「長波さんならもう行っちゃいましたよ」

神風「ええ!?」

松風「速いな…」

榛名「ふふ、提督、長波さんにも気に入られたようですね」

松風「いやぁやるね。司令官」

神風「くっ、こうなったら私も…!」

松風「はいはい。止めとこうね。追い出されるのが関の山さ」

~第七鎮守府本館~

長波「執務室……ここか。…よし」

コンコン

『誰ですの?』

長波「長波だ」

『どうぞ』

長波「失礼する」ガチャ

提督「飯は食ったか?」

長波「ああ。美味しかったよ」

提督「そうか、それならよかった。……俺も朝飯食べたいなー。チラッ」

熊野「はぁ…。さっさと手を動かして下さる?遅刻した分がまだまだ残ってますわよ」

提督「ウィッス」

長波「あー…あんまり提督をいじめないでやってくれよ?」

提督「長波ぃ…!」

熊野「はぁ…これじゃあ私が悪者みたいではありませんの」


長波「それで、私はなんで呼ばれたんだ?」

提督「ああ、これから先は熊野が担当する」

長波「担当?何を?」

熊野「この鎮守府についての説明ですわ。新しい人が入ってくる度に説明していますの」

長波「説明…?」

熊野「この鎮守府は他と比べると少々変わっておりまして…」

長波「それは何となく感じるけど」

熊野「ええ、そうでしょう。ですので、貴女がこれからの生活で混乱しないよう私がしっかり教授しますわ


長波「お、おう…?」

熊野「まずは、この鎮守府最大の特徴、定期的に暗殺部隊がやって来ることについて」

長波「ああ……!?はぁ!?暗殺!?」

熊野「ええ、暗殺」

長波「こ、ここに?」

熊野「ええ、ここに」

長波「誰を?」

熊野「この方ですわ」

提督「命狙われてまーーす」

長波「…すまん、理解できない」

熊野「そうでしょうね。ですので順序を追って説明致しますわ」

長波「頼む…」

熊野「まず、暗殺部隊を送っている方の正体ですが」

長波「い、いきなり核心だな」

熊野「大将様ですわ」

長波「…えええええええ!?大将!?大将ってあの!?」

熊野「ええ、現在の海軍には大将の方が一人しかいませんから、貴女が思っている通りの方ですわね」

長波「大将が…提督を暗殺…?」

熊野「ええ。提督を嫌っている方が陸海問わず軍内に多数おりまして、大将様もその中の一人なのですわ」

提督「嫌ってるとかいうなよ、悲しくなっちゃうだろ」

熊野「私は好いております」

提督「おいまじかよやる気出てきたわ」カリカリカリカリカリ

熊野「提督にこう接することで掌の上で踊らせることができますわ。覚えておいた方がよくってよ」

長波「そ、それはどうなんだ…?」

熊野「話を戻しますと、提督は昔、陸軍内の諜報機関に属しておりまして」

長波「スパイってことか?」

熊野「ええ。その頃の提督は陸軍少尉…しかしスパイという立場上、その階級では伝えられない、知ってはいけない情報もたくさん持っておりました」

長波「………」

熊野「そして提督が世界各地を飛び回っている頃、世界中の国は深海棲艦という共通の敵の打倒のために一致団結、提督の所属している諜報機関はほとんど用済み」

長波「…………」

熊野「そこで上層部は諜報機関に充てる予算を減らすことを決意、提督は諜報機関を首になりましたわ」

長波「スパイが首ってことは…」

熊野「そうですわね。提督は軍の中枢部の機密事項事項を扱っていました。その中には非合法のものもあったでしょう。そんな『知りすぎた』男を野放しにする訳には参りません」

熊野「そこで上層部が彼に出した辞令が、この鎮守府の長になること、ですわ」

長波「…いや、それ結構無理ないか?陸軍少尉が提督やるって…」

熊野「詳しい話は割愛いたしますが、この鎮守府を受け持ちたい方が全くいらっしゃらなかったそうです。だからその役目をこの方に押し付けた…」

長波「………それは」

熊野「と、いうのは建前らしいですけど」

長波「へ?」

熊野「この鎮守府、本土から遠いでしょう?」

長波「え?あ、ああ。帝都の距離は全鎮守府の中で一番だな、ダントツで」

熊野「だからここで提督を暗殺することは容易い、という考えらしいですわ」

長波「な、なんだそれ…?」

熊野「本土で鎮守府の長が死ねば大ニュースでしょう?それが深海棲艦の攻撃であろうと民間の手であろうと軍の仕業だろうと」

長波「まあ、そうだな」

熊野「ですがここなら、大方深海棲艦の攻撃を受けたとされるか、もしくはそもそも死んだことをもみ消すか、まあそういうことですわね」

長波「な、なるほどな。でも、提督生きてるじゃん」

熊野「返り討ちにしていますからね」

長波「暗殺部隊を?」

熊野「ええ」

長波「強いんだな…」

熊野「それなんですの」

長波「え?」

熊野「最近この鎮守府に力が着きすぎていることを大将様が不安視なさってまして」

長波「ああ」

熊野「暗殺部隊が来るペースが増えていますのよね。具体的には週一」

長波「週一って…」

熊野「前回なんか40人程おいでなさって…」

長波「よ、40!?それ暗殺って言えるのか…?」

熊野「最近はただの海賊のような有様ですわね」

長波「提督って大変なんだな…」

中途半端だけど今日はおしまいなんだ
また明日~

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すまない、今日の更新は1レスだけなんだ本当にすまない

てかあと1レスやったら昨日のうちに投下すれば良かったんじゃないですかね

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うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

1レスと言ったなあれは嘘だ

長波「でもその40人を提督一人で撃退したのか?」

熊野「いえ、前回は鈴谷を中心とした四人の艦娘が撃退いたしましたわ」

長波「え、艦娘が?」

熊野「ええ。提督は昔から自分の身を守るのに艦娘を盾に…」

提督「おい、人聞きの悪いことを言うな。お前らが何か出来ることをしたいって言うからだな」

熊野「そういうことにしておきます」

提督「そういうことなんですけど…」

熊野「まあ兎も角、艦娘が暗殺部隊を撃退しているのですわ」

長波「そ、それならあたしも!」

熊野「はい?」

長波「あたしも、提督を守りたい!救ってもらった身だし……提督が殺される理由もあたしは理不尽だと思うし…ダメか?」

熊野「駄目ですわ」

長波「な、なんでだよ!」

熊野「危険ですから」

長波「相手は人間だろ!?こっちに危害を与えることなんて─!」

熊野「これ、なんだかわかります?」カチャ

長波「…?拳銃だろ?」

熊野「ええ。暗殺部隊の方々はこの拳銃や自動小銃を用いますわ」

長波「いやいや、あたし達が普段何口径を相手してると思ってんだ。そんなもん当たったってかすり傷だぞ」

熊野「問題はこの銃弾です」チャリ

長波「銃弾?」

熊野「これ、中に睡眠薬が入っておりまして。この睡眠薬、艦娘にも有効なんですの」

長波「そんなものが…」

熊野「あら、聞いた事は無いのですか?憲兵はこれを常備しているのですが」

長波「そうなのか?知らなかったな…」

熊野「対艦娘用に本部が作った、とされています」

長波(……なんか含みのある言い方だな)

長波「でもさ、撃たれても寝るだけだろ?危険って訳じゃ…」

熊野「眠らせられたところを拘束、そのまま大将の下に届けられれば最悪解体、ですわね」

長波「い、いくらなんでも」

熊野「あの大将は提督を陥れるためならどんな事でもしてきましたわ。と言うか、過去に解体寸前まで行った人がいまして…」

長波「……ゴク」

熊野「まあ、ですから訓練を受けた私達はともかく、貴女が暗殺部隊を相手取るのは危険ですの。おわかり?」

長波「………ああ」

熊野「…そもそも、貴女、気丈に振舞っていますが、まだ傷が残っているのでしょう?」

長波「…………」

熊野「ふう、あまり私を見くびらないことですわ。…さて、私の仕事は終わりました。提督」

提督「おう。取り敢えずこれは伝えなきゃいけないことだったんでな。しばらくの間はお前を海に出したりはしない。まあ、ゆっくりしとけ」

長波「…………うん」


バタン

長波「…………」

長波「はあ。確かに今のままじゃ逆に迷惑かけるか」

長波(あの時の事を考えるとまだ身体が震えるし)

長波「早くこれを何とかしないと…」

今日はおしまいです

世界観とかで質問とかあったら三日月が答えてくれるんでご遠慮なく

おやすみなさいー

今日はイベントに集中するんで投下は無しです。すいません。

まだE-2すら終わってない>>1を笑ってやってもええんやで

三日月「艦娘だから、という理由で特別力が強い訳ではありません」

三日月「例えば私と同じ体格の人間の女の子ではほとんど力の差はないでしょう」

三日月「とは言っても私たちは軍人ですから、女の子に負ける事はないでしょうが」

三日月「また、艦娘も体を鍛えることができます」

三日月「我々艦娘は、人間ではありません。艦娘という存在です」

三日月「人間と違う点としては、まず耐久力が挙げられるでしょう」

三日月「人間なら死に至る可能性のある拳銃や自動小銃などの弾を受けても、艦娘にはかすり傷です」

三日月「しかし、刃物や殴打による傷は人間と同様に受けます」

三日月「銃弾は防ぐ艦娘に何故刃物などが有効なのかは分かっておりません」

三日月「また、このことは深海棲艦にも同じ事が言えます」

三日月「しかし、深海棲艦に刃物で対抗しようとする艦娘は殆どいません」

三日月「言わずもがな、近づく前に撃たれるからです」

三日月「艦娘の人間と異なる点はまだありますが、それはまた追追」


【艦娘コミュ 長月・菊月】

提督「ふぃーたまには大浴場もありだな」シャカシャカ

提督「ちゃんと入口には提督入浴中の掛札もしたし、お決まりの展開にはならんだろ…」シャカシャカ

提督「……とは言ったものの」

提督(気配すんだよなぁ…)


『おい、本当に行くのか!?』

『ここまで来て何を怖気付いているのだ…』

『い、いやしかし…』



提督(声からするに長月と菊月だな。俺がいることをわかってて入ろうとしていると見える)

提督(……!良いこと思いついたゾ)

ガラガラ

菊月「失礼する」バスタオル

長月「くぅ、腹を括るしかないのか…?」バスタオル

菊月「その私が無理矢理貴様を連れて来ているような言い方はよしてくれ…」

長月「そうは言うがな…」

菊月「司令官と共に風呂に入りたいと言ったのは貴様─」

長月「わー!わー!言うな!」

菊月「……生娘か、貴様」

長月「ぐっ…!」

菊月「まあいい…。それよりも、湯気が濃いな…よく見えん」

長月「…そもそも、司令官いるのか?音も気配もしないぞ」

菊月「確かにそれを記す掛札はあったが…」キョロキョロ

長月「なんだ、いないのか………」

菊月「……貴様は司令官がいるのといないのとどちらがいいのだ」ハァ

長月「う、うるさい!」

長月「しかし、本当にどこだ?」

菊月「ああ。こうなると心配になってくるな」

長月「何にだ?」

菊月「返事がないという事は、浴槽で寝てしまっている、とか…」

長月「なっ!!それはまずいぞ!」

菊月「ああ、それより長月よ」

長月「それよりとはなんだ!今は司令官を─」

菊月「下を見ろ」

長月「下?」

長月「…?」チラ

提督「股の下からこんにちは!提督だよ!(裏声)」

長月「」

菊月「お茶目な司令官だ…」

長月「ききききき貴様!?何故そこに!?」

提督「相変わらず生えてねーのな、お前。菊月なんか下も白かったぞ」

長月「!!!!????」

菊月「司令官、長月の脳がキャパオーバーを起こしているぞ」

長月「全く…悪戯にも程がある…」

提督「あの驚きようは傑作だったな」

菊月「同意だ」

長月「」ジロ

提督「反省してまーす」

菊月「右に同じだ」

長月「はぁ…。まあいい、司令官、そこに座れ」

提督「おん?なんで?」

長月「わ、私たちが、体をあ、洗ってやる」カァ

提督(かわ)

菊月「何故そこまで照れる…」ヤレヤレ

長月「う、うるさい!早く座れ!」

提督「あいあいっと」ストン

菊月「では私が背中をやる。長月、貴様は前を洗え」

長月「ああ。………は?前?」

菊月「どうだ、司令官」シャカシャカ

提督「ああ、いい塩梅だ…。気持ちいいぞ」

菊月「そうか。それなら何よりだ」

長月「おい…」

提督「菊月の旦那になる奴はさぞ幸せだろうな」

菊月「ふっ…。その席には既に司令官が座っているではないか」

提督「こんなおっさんのどこがいいんだか…」

長月「おい!」

菊月「なんだ、大声を挙げて」

提督「そうだぞ。早く前洗ってくれよ」

長月「ま、前ってなんだ!」

菊月「…前だ」

提督「腹とか」

長月「…そ、そんなの、恥ずかしいじゃないか!」

提督「なにが?」

長月「そ、それはその……!」チラ

菊月「股間を見て顔を赤らめるな、変態」

長月「誰が変態か!」

提督「いや、バスタオル巻いてるからね?そんな犯罪みたいなことしてないからね?」

菊月「貴様は誰に言っているんだ?」

長月「兎も角!前は無理だ!」

提督「えー…」

菊月「…む、まずい」

提督「なんだどうした」

菊月「激しい尿意だ」

長月「お前は真顔で何を言っているんだ!」

提督「まあ、そこでやればよくね?」

長月「この艦娘にこの司令官あり!」

菊月「そうか、じゃあ見ていてくれ。私のほうにょ─」

長月「言わせないぞ!?どの口が変態と言った!?」

提督「まあ落ち着け長月。調査によると、日本の約半数の男は風呂で小便をだな」

長月「うるさいうるさい!大人しくトイレに行け!」

菊月「そこまで言うなら仕方がない…」

提督「まあ長月がここまで言うんだ。しゃーない、行ってこい」

長月「なんで私がおかしいみたいな…」

菊月「長月よ」

長月「なんだ…。私はもう何も突っ込まないぞ…」

菊月「私がいない間、司令官の背中をちゃんと流しといてくれ」

長月「ああ…。分かったから早く行ってこい…」

菊月「頼んだぞ」スタスタ

長月「疲れた…」

提督「どうした、悩みなら聞くぞ」

長月「元凶はお前らだ!」

提督「あ゛あ゛ー」

長月「加減はどうだ?」ゴシゴシ

提督「きもちいいぞー」

長月「そうか。それはなによりだ」ゴシゴシ

提督「ふぃー………」

長月「司令官の背中……大きいな」ゴシゴシ

提督「提督だからな」

長月「理由になっているのか…?」ゴシゴシ

提督「なってるなってる」

長月「………司令官は、いつも、この大きな身体で、私たちをまも」

菊月「組み敷いているのだな」

長月「!?」

提督「お前何も言わずに帰ってくるなよ。びっくりしただろうが」

菊月「そう言う割りにはあまり驚いていないようだが…」

長月「お、お前…」

菊月「どうした。どうせ司令官の背中を見て初夜の事でも思い出していたのだろう?あの抵抗しようにもできなかったあの夜のことを─」

長月「~~っ!許さん!そこに直れ!あっ、ちょ、こら逃げるな!」

菊月「戦略的撤退だ」

長月「待てー!」

提督「おーい…俺の背中はー…?」


最近更新できなくて本当にすまない…
何故か忙しいのだ

E-2終わったから涼月掘ろうとしたら五連続大破撤退しました
ル級死ね(直球)


あとネタ提供ありがとうございます
よければ艦娘+シチュエーションみたいな感じでもいいのよ
ちなみに第七鎮守府のメンツはこんな感じです


空母 蒼龍 龍驤 瑞鳳 鳳翔 龍鳳 アクィラ グラーフ サラトガ
戦艦 金剛 榛名 ガングート ウォースパイト リシュリュー
重巡 鈴谷 熊野
軽巡 川内型 木曽
駆逐 睦月型 神風型 ジョンストン 長波 村雨 夕立 春雨 五月雨
潜水艦 イムヤ

ぼく「やっべー最後に更新したのいつだろ二週間前かな?」チラッ

ぼく「」


一ヶ月以上更新出来ていなくて本当にすまない…
リクエストしてくれた人ありがとう
なるべく早く書けるようにしまふ


取り敢えず今日は春イベ編を
…すっごい今更感だね。春イベとか何日前だよ

~ハワイ作戦 前線司令部~


第一「大和!被害報告!」

大和『申し訳ありません…。中大破多数、継戦能力は失われたと報告します…』

第一「そうか…。仕方がない。撤退しろ」

大和『はい…』

大将「何故だ?何故進軍しない?艦娘は余程のない限り沈まないのであろう?」

第一「……しかし、艦娘を一人失うことはここで撤退し、また進軍することよりも資源や労力を費やします。ここは長い目で見るべきかと」

大将「……まあ、君の言うことだ。君が言うのならそれでいいのだろう」

第一「ありがとうございます」

大将「しかし、ここ最近の撤退数は激増している。何か策は無いものか」

第一「他の鎮守府は?」

大将「第三、第四鎮守府は前段作戦を遂行し、資源がほとんど残っていない。あったとしてもここまで来るのに相当な時間がかかるがな」

大将「第二鎮守府はAL列島で作戦展開中だ」

第一「……………」

大将「第五鎮守府は艦娘の心的療養が必要だといい今回の作戦には参加していない。……兵器ごときが療養だぁ…?あの中将、絶対に…!」

第一「と、すると私のみでこのハワイを攻略しなければならないと」

大将「…ああ。そういうことだ。頑張ってくれたまえ」

第一「…ええ」

~夜~


第一「ちっ、あと一撃、あと一撃与えることが出来ればハワイは落ちると言うのに…」

第一「……しかし、この状況になっても大将は第七を呼ばないか…」

第一「直近三回の大規模作戦の最終段階はあいつが全てかっさらっていった。だからまあ、第七のことを嫌う大将があいつにこれ以上戦果を挙げさせたくないこも理解できるが…」

第一「はあ…しかしきついな。深海棲艦のヤツめ…。いつの間にハワイであんな力を…」

第一「…………………」

第一「まあいい。兎に角、明日こそ、この作戦を終わらせる…!」

~翌日~


大将「今回は中々いい調子ではないか?そろそろ折り返しに到達するが損害は軽微ではないか」

第一「…………ええ」

第一(おかしい。明らかに深海棲艦の数が少ない。罠か…?いや、そろそろ敵が潜む座標だ。切り替えなくては)

第一「こちら司令部。大和、敵影は?」

大和『…無いんです』

第一「なに?」

大和『昨日まで、この座標に来ると必ずと言っていいほど深海棲艦と遭遇したのですが』

第一「………まさか」

~第一鎮守府付水雷戦隊 海上~

北上「うわ、久し振りに見た」

風雲「…?何がです?」

北上「あーあんまし見ない方がいいかもね」

風雲「……?っ!?」

北上「だから言ったじゃん」

風雲(首から上がないル級、胸に抉られたような後があるヲ級、明らかに内部から爆発しているイ級…)

風雲「なに、これ……」

夕雲「風雲さんはこれを見るの初めてよね…。まあ私も見るのに慣れた訳じゃないけれど」

巻雲「あー前まで大規模作戦の時って風雲じゃなくて長波でしたもんね~」

矢矧「はぁ…。これは第七のせいよ」

風雲「第七、鎮守府ですか?」ウエッ

矢矧「そう。作戦の終盤になるとふらっと来て、こういう事をするのよ…。深海棲艦を倒してくれるのは正直ありがたいけど、これは、ねぇ?」

北上「あ~気持ち悪い~…」

風雲「第七鎮守府の艦娘はこんなことを…」

矢矧「あーっと…」

風雲「?」

矢矧「これ、大体第七鎮守府の提督さんのせいなのよ」

風雲「え!?」

矢矧「あの人、自分でボートに乗って、深海棲艦と戦うの」

北上「本人は水雷艇って言い張ってるけどね」

矢矧「1回生で見たけど…あれは人間じゃないわね」

北上「まあ、一部の艦娘もそんな感じの戦闘スタイルらしいけどね~」

矢矧「はぁ…」

大和『提督、どうやら第七鎮守府がこの海域に来ているようです』

大将「なんだと!?」

第一「やはりか……」

大将「ちっ!あいつには毎回毎回、大規模作戦のことが漏れないようにしているんだぞ!何故こうも…!」

第一「…………………」

大将「こうなったら、第一君、君が絶対に第七のヤツらよりも戦果を挙げろ!最近イタリアから派遣された巡洋艦を使っても構わん!」

第一「いえ、あの艦娘はまだ練度が低いのでここでは使えないでしょう」

第一(と、いうかあの巡洋艦……。まあいい)

第一「それはともかくとして、お任せ下さい。我々が第七よりも先に深海棲艦の姫を討ち滅ぼしてみせます」



大和「はぁ…」

武蔵「まあ、あいつらが来ることは薄々予想していた事だ。切り替えるんだな」

大和「……各員!敵旗艦艦隊のもとへ吶喊します!続きなさい!」

提督「ねえ何あのくじらみたいなやつかわいい」

ジョンストン「かわいい…?pretty…?」

提督「でも…お前の方が、ぷりてぃだゾ…?」

三日月「司令官は早くそこで泡吹いてる長波さんを起こしてください」

木曾「来るなって言ったのになぁ」

榛名「でも、長波さんも第一鎮守府の主力だったわけですから、深海棲艦の死体なんて見飽きたはずでは?」

鈴谷「いや、あんな猟奇的な殺し方したら…ねぇ?」

熊野「いの一番にヲ級の心臓を抉りとった方が言うセリフではありませんね」

鈴谷「はあ~!?熊野だってイ級の口の中に主砲突っ込んで撃ってたでしょ!?」

提督「今すぐその会話をやめろ。まるでうちの鎮守府がバーサーカーの集まりに見える」

長波「ん、んん…」

提督「お、起きたか長波」

長波「ここは…?確かあたしは三日月がル級の首を日本刀で撥ねた所を…。いや、そんなことがあるはず…」

三日月(返り血)「あ、起きましたか?」

長波「」

提督「いいからその青色とも緑色とも言えない血を拭くんだよォ!」

長波「軍人として…こう言うのは恥ずかしいことだが…来なければ良かった…」

木曾「すごく落ち込んでんな…」

提督「だってお前がどうしてもこの水雷艇に乗りたいっていうから」

長波「いやだって提督は人間だぞ!?こんなボートに乗って深海棲艦の群れに突っ込むとか心配するだろ!?」

夕立「いざって時にはあたしが盾になるって言ってたのに情けないっぽい~」

長波「」グサッ

村雨「貴女は遠慮を知りましょうね~」グリグリ

夕立「ぽ、ぽ~い…」

提督「…まあ、こんな戦い方だがな。理由があるっちゃある」

長波「理由?」

金剛「そんなのあったんデスカ?」

榛名「知りませんでしたね…」

提督「知ってるよね?お前ら特に理由もなく変な殺し方する狂戦士じゃないよね?ねぇ…答えろォ!」


提督「ほら、うちって中々予算おりないからさ、弾節約しないといけないんだよね」

長波(切り替え早いな…)

三日月「だからってこの戦法はどうかと思いますけどね」

提督「まあ発案者が脳筋だからな。仕方ない」

熊野「え、この戦法って提督の発案じゃありませんの?」

提督「違うゾ。……まあともかく、これが第七鎮守府だ。慣れろ慣れろ」

長波「自信がないぞ…」

サラトガ「…提督、第一鎮守府の方々が向かっているそうです」

金剛「私の電探でもキャッチしたワ」

提督「おっけー。じゃあちゃちゃっとあのデカブツ倒しちゃお」

金剛「fire!」ドォン

提督「やったか!?」

木曾「おい馬鹿やめろ」


グアアアアアア ボカーン


提督「やったやん」

木曾「やったな…」

金剛「MVPデース!」

提督「よし、第二次ハワイ作戦、完!」

ドォーン

長波「うお!?提督危ない!」

提督「旋回ぃー!」

長波「わわ!?」

ドシャーン

長波(さっきまでいた所に水柱が!?)

夕立「随分なご挨拶っぽい?」

村雨「………」ジャキ

木曾「おい、そう殺気立つなよ」

ジョンストン「また?この人たちもしつこいわね」

サラトガ「制空権は問題ないです」

長波「え?え?」

提督「よう、久し振りだな、第一鎮守府」

大和「ふー…ふー…」

武蔵「お、おい落ち着け。大和」

利根「あやつは第七のことになると毎回ああなるのぉ」

筑摩「そうですね…」

榛名「それで?いきなりこちらに砲撃してきた意図を伺ってもよろしいでしょうか?」

北上「うわー…一触即発ってやつ?」

矢矧「ああもう!煽らないで!」

三日月「…………」

アイオワ「wow…。あの駆逐艦から凄いpressureを感じるワ…」

大鳳「何で毎回こうなるのかしら…。いえ、原因は分かっているけれど……」

巻雲「あ!長波だ!」

夕雲「あら本当…」

長波「お、おう。久し振りだな」

風雲「何だか急な異動だったし、理由も教えてくれないから不安だったけど…大丈夫そうね」

長波「ああ。よくしてもらってるよ」

夕雲「本当に?長波さんのことが心配で心配で…。あら?長波さん、艤装は…?」

長波「え、あ、あー…」

長波(うわー。あたしの異動の理由も知らないってことは第五鎮守府のアレも知らないってことだよな~。どうしよ…)


~数日前 第七鎮守府 港~


長波(海上)「う、おおぉぉ…」プルプル

提督「…辛うじて立ててはいるが」

熊野「戦闘は無理そうですわね」

鈴谷「にしても、艤装つけて立つことすら出来ないって…何かトラウマでもあった?」

長波「え、いや…」

提督「お前アホ?本人にそんな事聞くヤツいる?」バン

鈴谷「いったぁ~…」

熊野「…?その鈴谷を叩いた本、何ですの?」

鈴谷「あー!見たことある!第五鎮守府で見つけたあの中将の調教日記じゃん!」

長波「!?」

熊野「と、するとその中に…」

提督「ま、そうだな。こいつのトラウマの正体も書かれてる訳だ」

長波「ちょ!待て!その本は─」

提督「申し訳ないが、中身はすでに読んだ」

長波「」

鈴谷「いや、可哀想っしょ…。その中には長波のあられもない事が…」

熊野「貴女も失礼でしてよ」

提督「まあ、俺はこの鎮守府の長だ。お前を管理する身としては読まなければいけなかった」

長波「」

提督「……はあ、でもな。長波?」

長波「な、何だよ……。どうせあたしは傷物だよ…」

鈴谷(あれ?地雷?)

熊野(間違いなくですわね。むしろ密集しているまでありますわ)

提督「ここに書いてあることが真実だとしても、俺がお前を嫌ったり邪険にすることは絶対にない。安心しろ」

長波「…本当か?」

提督「当たり前だろ」

鈴谷(流石艦娘側から求められたら応じる提督は違うね)

熊野(貴女それを今大声で言ってみなさい。海に叩き落として差し上げます)

長波「提督ぅー!」

睦月「結局、長波ちゃんのトラウマってなんなのにゃ?」

三日月「元中将が、長波さんが歯向かわないように単艦で強力な深海棲艦が多い海域に向かわせたことですね」

如月「なるほどね…」

三日月「幸いなことは、司令官が早急に行動を起こしたことで、長波さんに対する陵辱行為は少なかったことですね。それでも心の傷が癒えるのには時間を要するでしょうけど…」

睦月「はぁ…まだいるんだね~そんな司令官が…」

如月「そうねぇ…。あの大将がいる限り続くんじゃないかしら」

三日月「司令官はあの大将がいきなり死んだ場合、海軍はしばらくの間混乱し、深海棲艦の進出を許してしまう、と仰っていましたね」

睦月「無能な癖に影響力高いのはやめてほしいにゃし」

如月「口悪いわね…」


~現在~


長波(…こんなこと言ったら余計に心配かけちまうしな…。うーん)

大和「そもそも!何故大規模作戦になると貴方達は姿をみせるのですか?」

提督「そりゃ大規模作戦やってんだから、助けに来るだろ」

大和「…貴方たちには作戦に関する資料が渡されていないはずですが」

提督「いやー…ほら?近海を哨戒してたらなんか深海棲艦の群れが見えてさー」

大和「ハワイが近海とでも言いたいのですか…!?」

提督「何マジになってんだよ。落ち着け」

大和「こっの…!」

武蔵「おい!大和!」

長波(皆の意識逸れてラッキーと思ったけど…。やっぱ大和型戦艦の威圧感はすげえな…おーこわ)

矢矧「え?提督?…はい、はい。わかりました」

北上「ん?どーしたの」

矢矧「提督から。あっちの提督に通信機渡せって」

北上「うひゃー。第2ラウンドだ」

矢矧「第七さん」

提督「おう、矢矧。元気してた?」

矢矧「……あまり大和たちを煽らないで?こっちの胃がもたないわ」

提督「だって俺は悪くないもーん」

矢矧「貴方子ども…?まあいいわ。はい、私たちの提督が話あるって」ヒョイ

提督「えー…こええなぁ…」パシ

提督「…もしもし?」

第一『貴様……』

提督「おこなの?」

第一『うるさい!この作戦はな!大将と私が共同で立案、実行したものだ!』

提督「だから何よ」

第一『貴様のせいで大将の面目が潰れたのだ!貴様が深海棲艦の本隊を撃破したと聞いて、大将は倒れてしまった』

提督「ウケる。そんだけで倒れるくらいなら引退しろよ。…あ、次会ったら俺が薦めとくか」

第一『貴様ふざけているのか…?』

提督「ああ?ふざけてる訳ないだろ。沢山の部下を持ってるくせにそんなんで倒れるのは責任感がない証拠だ。馬鹿め」

第一『…………まあいい。この話は一旦止めだ。それより聞きたいのは何故お前がこの作戦の事を知っているか、だ』

提督「風の噂」

第一『………………………』ギリギリ

提督(うひょーキレてるキレてる)

第一『……はあ。まあいい。今回は不問にしてやる』

提督「今回も、だけどな」

第一『貴様次会ったら覚えておけよ』

提督「あー今度本部行くから」

第一『…は?』

提督「いやほら、最近イタリアから巡洋艦来たでしょ?ちょっと用事があってさー」

第一『………あの巡洋艦は第二鎮守府に配備されることになっているのだが』

提督「まあまあ。新しい艦娘がどこに配属されるかは元帥の意向で艦娘にも多少の選択権は与えることになってるでしょ?」

第一『……………………』ブツ

提督「あり、切れた。まあいいか。矢矧ー」

矢矧「なにかしら」

提督「ほい、通信機」

矢矧「話は終わったの?」

提督「なんか切られた」

矢矧「はあ…。取り敢えずあの雰囲気どうにかしてくれない?」

大和「…………」

三日月「………………」

提督「なにボコボコにすればいいの」

矢矧「やめて!」

今日はおしまいなんだ
次は新しい艦娘を登場させるゾ
最後に一レスだけ投下します
おやすみなさい~


~第七鎮守府 艦娘寮廊下~


長波「………」


『提督主催!艦娘ブートキャンプ!

最近出撃が少なくて、排水量が心配…そんなあなた!

提督と一緒に引き締まった体を手に入れよう!


追記:中止が決まりました』

長波「………」

皐月「ムシャムシャムシャガツガツ」

文月「…?どうかした?長波ちゃん」

長波「この張り紙なんだ?」



文月「あ~少し前に鈴谷さんが痩せたい~って司令官に相談したみたい」

皐月「ガツガツガツガツムシャペロリ」

長波「ふうん。で、なんで中止になったんだ?」

文月「それはね~」


提督『俺程よく肉ついてる女の子が好みなんだよね』


文月「って司令官が言ったら参加志望の子がいなくなっちゃったんだって~」

長波「…あいつは肉がついてる方が好み」

長波「………」サワサワ

長波「い、いける…か?」

文月「長波ちゃんはぐらまらすだよねぇ~」

長波「グラマラス…」

皐月「ガツガツムシャムシャムシャペロリンコ」

長波「…で、何でこいつはさっきから何かしら食ってるんだよ」

皐月「ムシャムシャムシャペロリンコ。………」

長波「……?」

皐月「肉を付けてるんだよ!!!!!」

長波「うるさっ!」

文月「私たちは痩せてるからね~」

長波「…まあ、駆逐艦だしな」




龍驤「龍驤は大丈夫です!!!!」

瑞鳳「瑞鳳も大丈夫です!!!!」

木曾「手遅れかもな」

龍鳳「あはは…」

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