鬼太郎「夜廻の怪」 (92)

~深夜、とある山奥~

まな「・・・あれ?」

まな「私ベッドに入って眠ったはずなのに・・・」

まな「何で山奥にいるの?」

まな「夢かな?」ギュウウ

まな「いたっ!」

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まな「・・・夢じゃない」

まな「これも妖怪の仕業なのかな?」

まな「そうだ!ねこ姉さんに電話・・・」ゴソゴソ

まな「あれ?」



まな「スマホが・・・ない」

まな「これってかなりヤバイんじゃ・・・」

まな「それにしても・・・」



シーン・・・



まな「ううっ・・・」ガタガタ

まな「夜ってこんなに怖かったっけ・・・」

まな「あんだけ妖怪に会ったら大丈夫かと思ってたけど・・・」

まな「・・・なんて、怖がってる場合じゃない」

まな「まずは山を下りないと」

まな「それで、妖怪ポスト見つけて、鬼太郎に連絡取れれば・・・」

まな「よーし、やってやる!」

まな「とは言ったものの・・・」

まな「どこをどう行けばいいのか・・・」

まな「うう、いきなり手詰まりだよ・・・」

ガサガサ

まな「!」ビク

まな「だ、誰か来る・・・」

まな「まさか妖怪じゃ・・・」


ガサッ


まな「ひっ!」ビク





赤いリボンの少女「ひ、ひと・・・?」

まな「お、女の子・・・?」

赤いリボンの少女「あなたは・・・?」

まな「い、犬山まなだよ、あなたは?」


赤いリボンの少女「・・・ユイ」

まな「ユイちゃんね、よろしく」

まな「それで、ユイちゃんはここで何してるの?」

ユイ「ともだちとはぐれちゃって・・・さがしてるの」

まな(こんな夜遅くまで・・・?)

まな「その子の家には行ってみたの?」

ユイ「ううん、たぶんむこうもわたしをさがしてるとおもうから・・・」

まな「そうなんだ・・・」

まな「その子ってどんな子?」

ユイ「え?」

まな「お姉ちゃんも一緒に探してあげるよ!」

ユイ「ホントに?ありがとう・・・」

まな(そのくらいなら、どうにかなる・・・よね)

まな「じゃあ行こうか」タタタ・・・

ユイ「待って!」ガシ

まな「え・・・?」






蜘蛛のような怪物「・・・・・」オオオオオオオオオ



まな「ひっ・・・」ビク



【道ふさぎ】ドーン!

まな「何これ・・・大きな顔によくわからない物がゴチャゴチャくっついてる・・・」

まな「これも・・・妖怪なの?」

ユイ「おねえちゃん、こっち」グイ

まな「う、うん・・・」

ユイ「あれはそのばからうごかないからだいじょうぶ」

まな「そ、そうなんだ・・・」

ユイ「あれはまだおとなしいほう」


ユイ「よるのこわさは・・・ここからだよ」

街路下の影「オオオ・・・」フラフラ

ユイ「かくれて!」

まな「えっ、うわっ!」ガサッ


街路下の影「オオオ・・・」キョロキョロ


まな「これで大丈夫なの?話し合えば通してくれるんじゃ・・・」ヒソヒソ

ユイ「だめ、よるはおばけたちのせかいだから、みつかったらおそわれるだけ」

まな「そうなんだ・・・」

~山の麓~

ユイ「やっとついた・・・」

まな「道路・・・町もある、後は妖怪ポスト見つけて鬼太郎に・・・」

ユイ「きたろー?」

まな「うん、こういうお化け絡みの事件では頼りになる子だよ」

ユイ「へぇ・・・」

まな「さて・・・」


ズズ・・・


黒い怪物「・・・・・」

【よまわりさん】ドーン!

まな「え?」

ガバッ

ユイ「・・・・・」

ユイ「きたろー・・・か」

ユイ「そのひとがきたら・・・」


ズズ・・・


ユイ「ハルとモ、あエなクなっちゃウのかナ・・・」

~??~

まな「う~ん・・・」パチ

まな「あれ?ここどこ?」

まな「真っ暗で狭い部屋・・・ってか」

まな「ユイちゃんがいない・・・」

まな「とりあえずここから出ないと・・・」ゴソゴソ

まな「あ、ここ動きそう・・・」ググ・・

バァン!

まな「やった、出られた!」

まな「ここは・・・」


~廃工場~

まな「また変な所に飛ばされた・・・それに」


子供のお化け「アハハ・・・」


まな「ここにもお化けが・・・」

まな「隠れながら進めばいいんだよね」

まな「早くユイちゃん探さないと・・・」

子供のお化け「キャハハ!」キョロキョロ


まな「ふぅ・・・」コソコソ

まな「何か隠れるのにも慣れてきちゃったな」

まな「さて、出口は・・・」チラ




よまわりさん「・・・・・」

まな「あ・・・・」

まな「私を攫ったお化け・・・」

よまわりさん「・・・・・」

まな「あの、私ここ出たいんだけど、出口は・・・」

よまわりさん「!」



グルン!



よまわりさん(ピンク)「ガアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」

まな「ひっ!」ドクン

まな「変身した!?」

よまわりさん「ガアアアアアアアアアアアアアアッ!」ダッ

まな「うわっ!」バッ



ドンガラガッシャーン!



よまわりさん「ウウウ・・・」

まな「攻撃してきた・・・逃げないと!」ダッ

よまわりさん「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」ドドドド・・・

まな「はぁはぁ・・・」タタタ・・・


ドクン・・・ドクン・・・


まな(疲れた・・・私こんなスタミナなかったっけ?)

よまわりさん「ガアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

まな「ヤバイ・・・追いつかれる・・・!!」

コツン

よまわりさん「!」ピク

まな「え、石?」





少女「こっちこっち!」

まな「え・・・」

まな(また別の女の子が・・・)

少女「はやく!」

まな「う、うん!」


タタタ・・・


よまわりさん「ウウウ・・・」

少女「でたらとびらしめるから、てつだって!」

まな「わかった!」


少女「せーの・・・」

まな「うおりゃあああああ!!!」

ゴゴゴ・・・

よまわりさん「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」ダッ

ドンガラガッシャーン!

よまわりさん「グオオ・・・」ガンガン

少女「これでしばらくはおってこない・・・はず」

まな「あ、ありがとう・・・えっと・・・」


少女「・・・ことも」

まな「こともちゃんね、私は犬山まな」

ことも「それで、まなおねーさんはなんでここにいたの?」

まな「それはこっちが聞きたいんだけど・・・実はかくかくしかじかで・・・」




ことも「ふーん・・・いつのまにかやまのなかにいて、ユイっておんなのことあって、よまわりさんにさらわれてはぐれちゃったんだ」

まな「よまわりさん?」

ことも「さっきのあれ、こどもをさらうおばけなんだ」

まな「そうなんだ・・・」

ことも「でもそんなにわるいおばけじゃない・・・きがする」

まな「私殺されかけたんだけど!?」

ことも「おばけだから、わたしたちにはわからないこともあるんだよ」

まな「そんなもん?」

ことも「そんなもんだよ」

ことも「それにしても、まなさんはとおくのまちにすんでるんだよね?」

まな「うん」

ことも「なんでよまわりさんはそんなことを・・・」

まな「私がここの来たのもよまわりさんのせい?」

ことも「たぶんね、なにかこころあたりない?」

まな「うーん・・・私も結構妖怪の事件に巻き込まれるから・・・かな?」

ことも「そうなんだ・・・」

まな「あ!鬼太郎に知らせないと!」

ことも「きたろー?」

まな「ねえ!この辺に気でできた古ぼけたポストない?」

ことも「神社にあったかも・・・」

まな「ホント?案内してくれるかな?」

ことも「うん、いいよ」

~神社への道~

ことも「へー、そのきたろーってひとがようかいを・・・」

まな「そうなんだよ~」

ことも「わたしも、そのひとにおねがいしてたら・・・」ナデ

まな(そういえば、この子左目に眼帯が・・・)

まな「・・・・・」ジー

ことも「ああ、これ?」

まな「あ、ゴメン、まじまじとみちゃって・・・」

ことも「きにしないで、これは・・・」




ことも「おばけからおねえちゃんをたすけたときにつぶされちゃったから」

まな「おねえ・・・ちゃん」

ことも「うん、あれはにねんくらいまえかな」

ことも「うちでかってたいぬがいなくなって、おねえちゃんがよるのまちへさがしにいって・・・」

ことも「いつまでまってもかえってこないから、さがしにいったの」

ことも「でも・・・」




ことも「よるのまちは、おばけのせかいだった」

ことも「でも、そんなおばけたちをかいくぐって、やっとおねえちゃんのところへたどりついた」

まな(女の子1人で・・・この子鬼太郎よりすごいんじゃ・・・)

ことも「でも、そのかえりみち、きゅうにめがいたくなって・・・」





ことも「ぱーん!ってつぶれちゃった、ほら」ペラ

まな「うっ・・・」

まな「なんでそんなことに・・・」

ことも「たぶん、おねえちゃんをさらったおばけのさいごのわるあがき」

ことも「おかげでおねえちゃんはぶじだったけど」

ことも「でも、よるのまちのおばけはきえたわけじゃない」

ことも「だからわたしは、いまもよるのまちをさまよってるんだ」

ことも「おばけからにげるためにね」

まな「そうなんだ・・・」

~神社~

ことも「ついたよ」

まな「神社・・・ってか廃墟じゃん」

ことも「となりのしょうてんがいといっしょにとりこわされちゃったからね」

まな「ポストは無事なの?」

ことも「うん、ほらすみのほうに」スッ

まな「妖怪ポスト・・・やっと見つけた」

まな「紙とペンない?」

ことも「あるよ、はい」スッ

まな「ありがとう、それじゃ・・・」カキカキ


『ねこ姉さんと鬼太郎へ』

『私は、よまわりさん?という妖怪にどこかの町に連れ去られてしまいました』

『迎えにきてください』

まな「これでよしと、後はポストに入れて・・・」

ことも「そんなんでいいんだ」

まな「まぁ大丈夫だよ、鬼太郎だし」

ことも「ふーん・・・」

まな「さて・・・」スッ

ことも「どこか行くの?」

まな「ユイちゃんを探しに行かないと、心配だし」

ことも「ばしょわかるの?」」

まな「山の近くとしか・・・」

ことも「このまちのやまには入れないから・・・となりまちかな?」

まな「となりまち?」

ことも「はしわたったむこうだから、あんないしてあげる」

~隣町への橋~

ことも「このさきだよ」

まな「ありがと、それじゃ・・・」

ことも「まって」

まな「?」

ことも「おばけあいてにまるごしじゃあれだから・・・これあげる」スッ



かいちゅうでんとうをてにいれました

ことも「さすがにあかりがないときけんだからね」

まな「ありがとう、じゃあね!」

タタタ・・・

ことも「おばけにもいろいろいるからきをつけてねー!」

ことも「・・・・・さて」クルッ



群霊「オオオ・・・」ズズズ



ことも「きょうも、にげなくちゃ・・・」

~隣町~

白い霊「オオオアアアアアアア・・・」フラフラ

まな「ハァハァ・・・」タタタ・・・

タイヤ輪入道「ボオオオオオオオッ」ゴロゴロ

まな「うわっ!」ヒョイ


まな「ふぅ・・・ここも危ない町だなぁ・・・」

まな「早くユイちゃん探さないと・・・」タタタ・・・


??「ハァ・・・ハァ・・・」タタタ・・・


ゴチン!


まな「きゃっ!」

青いリボンの少女「いたっ!」

青いリボンの少女「ご、ごめんなさい・・・」

まな「いえいえこちらこそ・・・」


青いリボンの少女「ともだちをさがしてるうちにおばけにおそわれて・・・」

まな(友達・・・お化け・・・まさか)

まな「その友達ってユイちゃん?赤いリボンの」

青いリボンの少女「!」

青いリボンの少女「ユイと・・・あったの?」

まな「あ、うん、山の中で・・・」

まな「あなたがユイちゃんの友達?」

青いリボンの少女「うん・・・ハル、わたしはハルだよ」

まな「ハルちゃんか・・・私は犬山まな、ってこれ何回目だろ・・・」

ハル「?」

まな「ああゴメン、それでなんだっけ?」

ハル「うん、いまわたしね・・・」




ビュン!




ハサミを持った怪物「キシャアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」ジョキン


【コトワリ様】ドーン!

ハル「おばけにおそわれてるの・・・」

まな「あわわ・・・」

まな(ヤバイ・・・あれは完全にヤバイやつ!)

ハル「おねーさん・・・にげなきゃ・・・」

まな「う、うん!」ダッ



ヒュン!



コトワリ様「ケケケ・・・」

まな「あ、回りこまれ・・・」


ザシュッ!

ハル「ううう・・・あれ?」

まな「ハルちゃん大丈夫・・・って?」

まな「あ・・・」





コトワリ様「グウウ・・・」ググ・・・

ねこ娘「何とか間に合ったわね」

まな「ねこ姉さん!」

ねこ娘「まな、大丈夫そうね」

まな「はい!」


ハル「え・・・だ、だれ?」

ねこ娘「この子は?」

まな「ハルちゃんです」

ねこ娘「そう、まぁいいわ、まずは・・・」


コトワリ様「ウウウ・・・」ジャキン

ねこ娘「コイツね」シャキン


コトワリ様「キシャアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

ねこ娘「フニャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」


ガキィン!

ねこ娘「ぐぐぐ・・・」ギリギリ

コトワリ様「ケケケ・・・」ググ・・・

ねこ娘「コイツ、意外と力が・・・」

まな「ねこ姉さん!」






??「リモコン下駄!!!」

ガツン!

コトワリ様「ガッ・・・」

ねこ娘「あ・・・」

ハル「げ、げた・・・」

まな「まさか・・・」




カラン・・・コロン・・・



鬼太郎「まさか、こんな所でも会うとはね」

まな「鬼太郎!」

鬼太郎「父さん、あれは・・・」

目玉おやじ「ふむ、コトワリ様じゃな」

まな「コトワリ様?」


コトワリ様「ウウウ・・・」ヒュン

ねこ娘「あっ・・・」

ハル「きえちゃった・・・」

鬼太郎「逃げたか・・・」

ねこ娘「とりあえずは落ち着いたかしら」

まな「2人とも、来てくれてありがとう」

ねこ娘「いいのよ別に」

目玉おやじ「それで、何があったんじゃ?」

まな「実は・・・」

~説明後~

目玉おやじ「ふむふむ、よまわりさんがのう・・・」

鬼太郎「どういうことなんでしょうか・・・」

目玉おやじ「何らかの理由で都会にまで範囲を広げたか・・・」

まな「あの、よまわりさんって何なんですか?」

目玉おやじ「道祖神・・・道端にいる神様じゃよ」

まな「道端に神様が・・・」

目玉おやじ「本来は子供達を守る神様なんじゃが・・・」

まな「こともちゃんもそんなに悪い奴じゃないって言ってました」

ハル「こともちゃん?」

まな「よまわりさんに工場に連れていかれた私を助けてくれたんだ」

まな「この辺の妖怪に詳しくて、毎晩歩き回ってるって」

ねこ娘「物好きな子ね」

鬼太郎「・・・・・」


ハル「じゃあ、さっきのは・・・」

目玉おやじ「あれはコトワリ様じゃな」

まな「コトワリ様?」

目玉おやじ「あれも神様のはずじゃが、あのような怪物になってしまうとは・・・」

ハル「かみさま・・・」

鬼太郎「調べる必要がありそうですね」

目玉おやじ「うむ」

ねこ娘「そういうわけだから、あんた達はここで・・・」




ハル「ユイ・・・ユイをさがさなきゃ・・・」

まな「あ、待って!」

ねこ娘「・・・・・」

鬼太郎「ハァ、仕方ないな・・・」

~地下水路~

ハル「ここからなら・・・やまおくのダムにでられるはず」

まな「うっ、臭いキツ・・・」

ハル「でもここならおばけも・・・」


ドチャッ


泥のお化け「・・・・・」

ねこ娘「いるみたいね」

鬼太郎「いちいち戦うのも面倒だ、避けて進もう」

~ダム頂上~

まな「やっと外だ~!!!」

ねこ娘「ホントに山の中にはいったわね」

鬼太郎「ダム・・・といっても今は使われてないのか・・・」

ハル「みずのひあがってるところをすすめばさきにいけるよ」

目玉おやじ「む、あれは・・・」

鬼太郎「父さん?」

目玉おやじ「あれは、コトワリ様を祀っている神社じゃな」

まな「何でダムの底に・・・?」

目玉おやじ「恐らくダム開発の際に沈めてしまったんじゃろう」

目玉おやじ「そして、コトワリ様も神格が下がり、魔物と化した・・・」

鬼太郎「・・・・・」

ハル「あ!ユイ!」

まな「え?」




ユイ「・・・・・」




ねこ娘「あの子・・・」


ピコン


目玉おやじ「鬼太郎・・・」

鬼太郎(あの子から強い妖気が・・・)

ハル「ユイ!」

ユイ「ハル!」

ハル「やっと、やっとあえた・・・」

ユイ「ありがとう、ずっとさがしてくれてたんだね」

ハル「うん」

ユイ「ねぇ、ハル・・・」

ハル「ん?」





ユイ「ワたシたち、ずっトともダちだよネ・・・」ズズ・・・

ハル「は、ハル・・・?」

鬼太郎「まずい!離れるんだ!」


ユイ「ずっト、トモダチ・・・」



ユイ「ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと」


ハル「えっ・・・」



ユイ?「ずっとオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・」


【ユイのお化け】ドーン!

ハル「ユイ!?」

まな「ユイちゃんが妖怪に!」

鬼太郎「くっ!」ダッ


ユイ「ジャまヲ、するナああああああああああああああああああッ!!!!!」ブン


ドカアアアアアアアアアアン!!!!

まな「きゃっ・・・」

鬼太郎「足場を崩し・・・」

ねこ娘「鬼太郎!」

ハル「ユイ・・・」



ユイ「・・・・・」



ゴゴゴゴゴ…

ハル「みんな、どっかいっちゃった・・・」

ユイ「ヤっとふタりきリだね、ハル」

ハル「ユイ・・・」

ユイ「ずっト、いっシょだよ」



ユイ「ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと」

~地下水路~

鬼太郎「大丈夫ですか?父さん」

目玉おやじ「うむ、しかしかなり下まで落とされたのう・・・」

鬼太郎「ええ、それに・・・」





巨大骸骨「・・・・・・」


鬼太郎「厄介なのもいるようですね」

~ダム近くの森~

ねこ娘「いてて・・・随分遠くに飛ばされたわね」

ねこ娘「まなや鬼太郎は無事かしら」


ザアアアアアアアアアアア


ねこ娘「え、雨?雲はないのに・・・ここだけ?」





雨女「サムイ・・・サムイヨオオオオオオオオ・・・」

ねこ娘「あいつが原因ね」

~ダム底の神社~

まな「いてて・・・」

まな「あれ?ここって神社?」


ジャキン


まな「え・・・」



コトワリ様「ケケケ・・・」

まな「あ、これはヤバイかも・・・」

コトワリ様「ガアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」バッ

まな「きゃっ!」サッ

バチン!  コロコロ・・・



ピカー!


コトワリ様「グウウ・・・」

まな「あれ?地面が光った・・・」

まな「もしかして、これ結界的なやつ?」

まな「地面のゴミをどければいいのかな?」

まな「よーし、やってやつ!」





コトワリ様「グオオオオオオオオ・・・」

まな「こいつから逃げながら?」

コトワリ様「シャアアアアアアアアッ!!!」ジョキン!

まな「ひっ!」ヒョイ


まな「このっ!」ポイ

ペカー


まな「よし、これで全部・・・」

コトワリ様「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」ガキンガキン

まな「あ、なんか混乱してる、今のうちに・・・」



タタタ・・・



まな「ハァハァ・・・ここまで来れば大丈夫かな?」

まな「早くみんなと合流しないと・・・」

ことも「おーい!」タタタ・・・

まな「こともちゃん!?どうやって来たの?」

ことも「おじぞうさんワープで・・・」

まな「お地蔵さん?」

ことも「あ、そこはきにしないで」

まな「それで、一体何しに来たの?」

ことも「おねえさんにつたえたいことがあって・・・」

まな「私に?」

ことも「うん、このやまのおばけのこと」

まな「コトワリ様のこと?それならさっき・・・」

ことも「ううん、あれじゃない、もっとこわいやつ」

~地下水路~

鬼太郎「指鉄砲!!!」バキュン!

骸骨「グアアアア・・・」ガラガラ


チューチュー


鬼太郎「ふぅ・・・お化けネズミが化けてんですね」

目玉おやじ「急ぐんじゃ鬼太郎、嫌な予感がする・・・」

鬼太郎「父さん?」

~森の中~

ねこ娘「まったく、傘が欲しいならそう言いなさいよね!」

雨女「アリガトウ・・・」

ねこ娘「大分時間を食ったわ・・・」

ねこ娘「皆、無事だといいけど」

~山頂付近~

ユイ「ハル・・・」シュウウウウウウウウウ・・・・・

ハル「ユイ・・・」



ハル「やっぱり、ユイはもう・・・」

ハル「・・・・・」ポロポロ


そして、ハルは再び歩き出した。


ハル「・・・・・」タタタ・・・

ただひたすら歩き続けた

ハル「・・・・・」タタタ・・・

そして、目の前にある台に乗った

ハル「・・・・・」スタッ

そして、目の前にあるロープに手をかけて・・・」

ハル「・・・・・」グィッ

思いっきりジャンプ・・・

まな「させるかあああああああああ!!!!!」ブン

ブチッ!

ハル「あ・・・石!?」

ハル「わたしはいったい・・・」

まな「ふぅ、おじさんからレーザービーム習っといてよかった」

ハル「おねーさん!」

まな「早くこっち来て!」

ハル「う、うん・・・」タタタ・・・

引き返してください

ハル「や、やだ・・・」

ひきかえしてください

ハル「いやだ!」


ひききききききききききききききききききききききききききききききききききききききききききききききききききききききききききき

まな「この声聞いちゃだめだよ!」

黙ってください

まな「うわっ、こっちにも・・・」

だまってください

まな「あーきこえないきこえなーい!」


だままままままままま・・・・・・・・・・・・・・・・

ハル「た、たすかった・・・」

まな「よかった、間に合って」

ハル「いったいあれは・・・」

まな「あれは、「山の神」らしいよ」

ハル「やまのかみ・・・?」

まな「うん、この山に住んでる妖怪で・・・」

まな「元々は縁結びの神様だったらしいんだけど、いつの間にか闇堕ちしちゃって」

まな「今では人間と無理矢理縁を結んで憑り殺すんだって」

ハル「じゃあさっきのは・・・」

まな「山の神の声だよ」

まな「って、こともちゃんが言ってた」

ハル「こともちゃん?」

まな「ハルちゃんくらいの子で、隣町でよまわりさんから私も助けてくれたんだ」

ハル(あ、わたしもたすけられてるかも・・・)

まな「隣町にも似たような妖怪がいてね、それから色々夜の町についてくわしくなったみたい」

ハル「そのこはきてないの?」

まな「うん、私はこれ以上何もうしないたくないからって」

ハル「ふーん・・・」






~山の麓~

ことも「あとは、あなたたちしだいだよ・・・」

タタタ・・・

まな「さて、早く鬼太郎達と合流・・・」

ゴゴゴ・・・

ハル「あ、あれ・・・」





巨大な怪物「グオオオオオオオオオオオオ・・・・・・」


【山の神】ドーン!

ハル「あ、あれが・・・やまのかみ」

まな「めちゃくちゃキモイんですけど!」


山の神「グオオ・・・」


ハル「とにかく逃げなきゃ・・・」タッ

山の神「ハシッテニゲロ!」

まな「あ、待って!」ガシ

ハル「えっ?」

ズババババババババババババババ!!!!!

ハル「じ、じめんからとげが・・・」

まな「言葉の通りにしたら殺されちゃうよ!」

山の神「イトヲキラナイデ」シュルル

ハル「あかいいと・・・」

まな「あれを切れば・・・」

ハル「だったらこれで・・・」シャキン

まな「それは、コトワリ様のハサミ?」

ハル「いつのまにかポケットに入ってたの、これで・・・」

ズバン!

山の神「グアアアアあああ・・・・・」

まな「あ、効いてる!」

ハル「このまま・・・」

山の神「イッポンダケのイトヲキレ」

まな「全部の糸を切れって事ね」

シュルルルルル・・・


ハル「い、いとがこんなにたくさん・・・」

まな「これはさすがに・・・」

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