モバP「夏休みの宿題?この時代にまだ存在したのか…」 (18)

凛「そりゃあ存在するよ。当然でしょ」

モバP(以降P表記ハァ~!?)「いやぁ、てっきりもう俺らの時代で死滅した文化かと」

凛「是非死滅して欲しかったけど残念ながらまだこうして脈絡と続いてるんだ」

P「事務所で勉強みたいなことしてるから何かと思えば」

凛「勉強くらいするよ。私を何だと思ってるの?」

P「クンスカ犬」

凛「体積減るくらい嗅いであげようか」

P「ヒィッ」

凛「丁度よかった。プロデューサーって前に学生時代成績良かったって脳内妄想語ってたよね」

P「イマジネーションじゃねえよ事実だよ」

凛「ちょっとこの辺がよく分からないんだけどさ、どう?あ、駄目元で聞いてるだけだし無理に意地張らなくてもいいからね?」

P「それ貸せマッハで全部解いてやるわ」

凛(計画通り)ニタリ

P「ん、出来たぞ」

凛「チキンラーメンより早い」

P「クカカカ、この程度の問題あふれる知性で返り討ちにしてやったわ」

凛「ありがと。助かったよ」

P「どういたしました」スタスタスタ

凛「ふふ、課題1つ片付いたね」

凛 「…」

凛「……」

凛「あれ、私今密着ドキドキ個人授業のチャンスをドブに捨てた?」



P「そっか、もうとっくに夏休みだもんな。社会人になると夏休みなんて概念無くなるから忘れてたわ」

P「よし、他のみんなの様子も見てみるか。基本的にウチはみんな良い子ばっかりだから特に心配は無いと思うけど」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1566070412

奏「んー…」

P「お、どうした奏。そうしてるとまるで夏休みの宿題をしてる高校生みたいだな」

奏「夏休みの宿題をしてる高校生よ?」

P「ああ、そう言えばそうだった…っけ?」

奏「Pさんは私を何だと思っているのかしら」

P「ヘタレキス魔」

奏「一度えげつないのしてあげた方がいい?」

P「ハッハッ、それでどうした?何か困ってるみたいだったけど」

奏「結構難しいの課題に出されちゃって。ほらこれ、Pさん分かるかしら」

P「どれどれ?……確かにちょっと難易度高いなこれ」

奏「でしょう?その分課題の量は多くないんだけれど」

P「折角事務所に来てるんだし誰かに教えて貰えばいいじゃないか。ほら、奏には呼べば答える腐れ縁ただれた仲間がいるんだし」

奏「PさんはLIPPSを何だと思っているの」

奏「ちなみに美嘉は莉嘉の宿題を手伝ってるから手が離せないって断られたわ」

P「既に救援要請出してた訳か。あれ、他の面子は?」

奏「狐とファッションちゃらんぽらんと一ノ瀬志希が頼れると思う?」

P「…どれ、おいちゃん暇だから手伝ってあげよう」

奏「ふふ、Pさんのそういうところ嫌いじゃないわよ?」

P「はいはい。んで、どこら辺まで進めたんだ?」

奏「ここからよ」

P「え、1ページ目?」

奏「ええ」

P「一問目?」

奏「…夏休みだしね?普段より時間が取れるじゃない?…そうなると自然と毎晩毎晩…ね?」

P「お前宿題終わるまで上映会禁止」

仁奈「あ、プロデューサー!」トテトテ

P「おう仁奈。どうしたノートなんか持って」

仁奈「学校の宿題でごぜーますよ!」

P「おぉ、偉いぞちゃんと自主的にやってるなんて。冷蔵庫にチッヒのケーキ入ってるから後で食べていいぞ」

仁奈「わーい♪」

P「で、何の宿題してたんだ?お絵描き?」

仁奈「観察日記でごぜーます!」

P「へぇ、アサガオか何かか?」

仁奈「ふふふー♪仁奈は一味ちげーでやがりますよ!ほら」

P「あ、見ていいん?どれどれ」ペラッ



『8月3日 ちとせおねーさんがお仕事中はずっとソファーに座ってじーっとしてるでごぜーます!寝てやがりますか?つんつんしてみたらキャラメルくれたですよ!』

『8月4日 珍しくプロデューサーをプロデューサーって呼んでやがりました!なんで呼び方いつもと違うのか聞いてみたらキャラメルくれたですよ!時子さまは関係ねー?何の話でごぜーますか?』

『8月5日 アスパラ炊き込みご飯うめーですよ?好き嫌いしてると大きくなれねーでごぜーます!あ、またキャラメルくれたですよ!』



P「白雪千夜観察日記でごぜーますよ!?」

仁奈「ごぜーますよ!」フンスッ

P「これを提出された学校の先生はどんな顔すればいいんだろ」

仁奈「ダメでごぜーますか?」

P「面白いから問題ないよ。どんどんやりなさい」

仁奈「おーっ!」

千夜「お前待てお前」ガシッ

P「ハハハ何も聞こえない振り返りたくないアデュー♪」シュバッ

千夜「逃がさんぞお前ェ!」ドダダダダダ

仁奈「8月6日、千夜おねーさんとプロデューサーは今日も仲良しでごぜーます……と。あ、今日はキャラメル貰ってねーですよ!?」

P「ふう、ようやく諦めたか妖怪オマエオマエめ」

柚「どーん!」

P「そげぶ!」ゴフッ

柚「かいしんのいちげき!Pサンに365のダメージ!」

P「ゲフッ…お前、突然、なにしくさる」

柚「え?Pさんの後ろ姿が見えたから」

P「茜と同じ理屈を…!」

柚「で、で?Pサン何してるの?あっ待って当てて見せるから。うーん…、ズバリ!パッツンキュートなアイドルに焼肉を奢りたいと思っ」

P「みんな夏休みの宿題ちゃんとやってるかどうか見て回ってるんだよ」

柚「ユズ、ヨウジ、オモイダシタ」クルッ

P「その反応を見て逃がすと思うかね」ガシッ

柚「だ、大丈夫だって柚ちゃんバッチリ計画立ててるから!ほら、だってまだ夏休み残ってるし!」

P「あ、コイツ始業式前日に地獄を見るタイプだ」

柚「それにアタシにはほら、呼べば答える腐れ縁ただれた仲間がいるんだし」

P「大事なユニットメンバーをエキセントリック少年みたいに言うなよ」

P「…で、具体的にあとどれぐらい残ってるん?」

柚「…」

柚「てへぺろ☆」

P「…あ、もしもし忍か?うん、柚が泣きついてきても断固たる態度で突き放してくれ。うん、甘やかすと碌な事にならん。穂乃香とあずきにも伝えといてくれ」ピッ

柚「ノォーッ!!いざと言う時の頼みの綱がー!?」

P「宿題なんざ1日数ページやればすぐ終わるだろ…」

柚「教科書通りの正論なんて心に響かないんだよPサン!」クワッ

P「はいはい、じゃあもし今週中に宿題全部終わらせたら焼肉連れてってやるよ」

柚「言ったなー?絶対終わらせてやるー!……あ、もしもし穂乃香チャン?ぴにゃこら太をぐさぁーされたくなければアタシの宿題を手伝ってくださいお願いします」

P「手段は選べェ!」

P「ん、近くにCV:大空直美さんぽい気配がする」

智絵里「あっ…こ、こんにちはプロデューサーさん」トテトテ

P「おはよ。暑い日が続くけどちゃんと水分取ってるか?ミネラルは?塩分は?ほら五家宝あげよう」

智絵里「わふふっ、あ、ありがとうございまふ…」モグモグ

P「うん、智絵里は大丈夫そうだな」

智絵里「もふ?」モキュモキュ

P「いや、夏休みも残り半分くらいだろ?みんな学校の宿題とかどうしてるのかなーってフラフラしながら見て回ってるんだけどさ」

智絵里「わ、私…7月中に終わらせました」

P「おお、偉いぞ。やっぱり智絵里は良い子だなぁ」ナデナデ

智絵里「えへ…えへへ…」

P「良ぉお~しッ!よしよしよしよしよしよしよしよしよしよし後で角砂糖あげるからな」

智絵里「わっあわあわわ…頭ぐるぐるしちゃいます…」ポポンッ

P(なんて言いつつ頭からクローバー生えとる)

智絵里「かな子ちゃんや杏ちゃんにきらりちゃんと一緒に、頑張りました…ぶい」

P「キス魔やパッツンも見習ってほしいもんでごぜーますよ」

智絵里「えへ…また褒められちゃった…」ポンッ

P(頭のクローバーが増えとる)

P「一緒に宿題してたって事はかな子やあんきらも大丈夫そうだな」

智絵里「あ、でもさっき響子ちゃんが宿題の事で何か困ってたみたいです…」スリスリ

P「響子が?何か珍しいなぁ、後で見かけたら声かけてみるよ」

智絵里「はい、よろしくお願いします」スリスリ

P「…あの、智絵里さん?さっきから何でオッサンの腕に顎擦り付けてるん?」

智絵里「えっ?…あっ、その…ご、ごめんなさい…つい無意識に…」

P「無意識にマーキングするのはどうかと思うけど可愛いからどうでもいいや」ナデナデ

智絵里「えへへ…」ポポポポンッ

P「ふぅ、チエリウム摂取して癒されたわ…頭撫でまくったからめっちゃクローバー取れたけど。帰ったらおひたしにしよう」テクテク

P「響子が何か課題で悩んでるって言ってたな。ちょっと探してみるか」

あやめ「響子殿なら先ほど中庭におられましたよ?」シュタッ

P「お、マジかありがとう」

あやめ「いえいえ、ではっ。ニニンッ!」シュバッ

P「あいや待たれい」ガシッ

あやめ「きゃふん!?」

P「丁度いいや、お前も宿題チェックだ。ほれ白状しろニンジャ自白しろ」

あやめ「お、お待ちくださいP殿!わたくし今日は制服姿なのでっ、スカートが、スカートがっ!」ジタバタ

P「おぉ、ごめんごめん」

あやめ「にんとも…」プラーン

P「で、あやめは夏休みの宿題どんな調子だ?」

あやめ「…」

P「…」

あやめ「これにてさらば!ニニンッ!」シュバッ

P「待たんかい」ガシッ

あやめ「ふにゃん!?」

P「さてはお前!さてはお前!」

あやめ「で、ですからスカートがっ、スカートが…!」

P「お前ね、もし最終日にドタバタするような事があったら今度のセクシー動物コスプレショー強制参加な」

あやめ「なっ!?こ、後生ですからそれだけは!何卒それだけは!!」

P「クカカカ、せいぜいファンからアニ〇ル浜口と呼ばれてしまうがいい」

あやめ「それだけはぁ!?」

P(しかし最近の15歳ってみんなこんなにエグいの穿いてるん…?)

あやめ「あ、あのP殿?心無しか良からぬところに視線を感じるのですが…P殿?P殿ってば」

響子「…うん、いい感じ」キュッキュッ

P「お、いたいた。おーい芥子ゲフン響子ー」

響子「えっ?あ、プロデューサー」

P「絵を描いてたのか。邪魔しちゃったかな」

響子「そんな事ありませんよ。ほら、丁度描き上げたところですから」

P「おお、上手いじゃないか。凄い凄い」

響子「そ、そうですか?えへへ…思い切って夏休みの自由課題絵にしてみたんです」

P「歪んだ傲慢さと支配欲が良く描けてると思うぞ?特にほら、この背中から生えた七つの大罪を現している…」

響子「プロデューサーはこれが一体どう見えているんですか!?」

P「えっ、統制神ヤルダバオトだろ?」

響子「そこでお昼寝してる猫ちゃんです!」

猫「えっ」

P「じゃあ、この氷結地獄第四界円は…」

響子「夕美さんの作った花壇の絵です!」

P「なら、この狂暴化したナルガクルガは…」

響子「美玲ちゃんですっ!」

P「この魔進チェイサーは…」

響子「アッキーです!」

P「…う、うん。どれも良く描けてるとオモウヨ?」

響子「詰めの甘い慰めは逆効果です…」グスン

P「えっと…ほ、ほらこれなんか凄く迫力あるじゃないか。たぬき鍋を作ってるシヴァ神!」

響子「美穂ちゃんと卯月ちゃんですよぅ!!」

P「……なんか、ごめん」

響子「いえ…私の方こそ何だかすみません…」スンスン

P「むっ?岡山出身の陶芸アイドルの気配が…」

肇「あ、おはようございますPさん」

P「おはよう。ん?肇も事務所で夏休みの宿題か?」

肇「ああ、これですか?はい、さっきまで休憩室で」

P「まぁ肇なら何の心配も無いだろうけど、もし何かわからない事とかあれば力になるからな」

肇「ありがとうございます。でも自分の分はもう全部片付けてしまいましたから」

P「おお、流石。ご褒美に五家宝あげよう」スッ

肇「お気持ちだけありがたく頂いておきますね。Pさんは何をなさっていたんですか?」

P「夏休みも半分過ぎたし、みんなの宿題事情をチェックして回ってるんよ」

肇「ふふ、なんだかみんなのお父さんみたいですね」

P「ハッハッ父親がどういうものなのかは全然分からないけど」

肇「またそういうリアクションに困る事を言う…」

P「んじゃ他の娘の様子見に行くから。またな肇」

肇「えっ?」

P「えっ?」

肇「も、もう行ってしまうんですか?」

P「え、いや、だって肇は宿題もう片付いたんだろ?」

肇「…あっ」

P「じゃあ、また後でな」

肇「あ、あのっ!ちょっと待っていただけますか?」ガシッ

P「グェッ」

肇「…こほん」

肇「あ、おはようございますPさん」

P「ちょっと待って何でリテイクし始めたん?」

晴「…なぁ、ちょっと休憩しねえ?」

P「始めたばっかだろうが。1ページも進んでないぞ」

晴「ちぇっ」

晴「……」

晴「なぁ、気分転換にサッカーしねえ?」

P「せめて1問くらい解けぃ」

晴「だってよー…そもそも学校の勉強って大人になってから役に立つのかよー?」

P「ま、ぶっちゃけ役に立つかどうかは人それぞれだな」

晴「だったら勉強しなくてもよくね?」

P「知識は財産だぞ?持っていて損をする事は無いからな」

晴「難しい話はわかんねえよ」

P「晴は中学も高校もサッカー続ける気なんだろ?勉強しなかったからサッカーの強い学校に行けなかったなんて事になったらどうするよ」

晴「ぐっ…嫌な事言うなよぉ…」

P「はいはい、んじゃあ今日中にこのページまで終わらせたら晩飯好きなとこ連れてってやるよ」

晴「マジで!?ってこんなに沢山あんのかよ!?」

P「晴の場合これくらいのペースじゃないと夏休み中に終わらせられないだろ」

晴「チクショウ絶対終わらせてメチャクチャ高いところ連れていかせてやるからなっ!」

P「ハッハッ、構わんよ。叙〇苑だろうと安〇亭だろうと奢ってやるよ」

晴「むぎぎぎぎ…!」

P(ま、頑張ってくれさえすればちゃんと連れてってやるけど)




ありす「…どうして私はプロデューサーさんの個人授業を受けられないんでしょう?」ギリィッ

梨沙「アンタは終わらせてあるからでしょ…ってハイライト戻しなさいよ怖いから」

麗奈「…」カリカリカリカリ

麗奈「ねぇ、ここって」

P「ん?ああ、これはまず一つ前の計算を…」

麗奈「ん」カリカリカリカリ

麗奈「ねぇ、これの考え方って」

P「ん?ああ、ここでアクセル全開インド人を右に…」

麗奈「ん」カリカリカリ

P「…」

P「…なぁ」

麗奈「なによ」

P「お前めっちゃ真面目だな」

麗奈「は、ハァッ!?アンタ突然何を訳わからない事を!このレイナサマがまじエフゴホッゲホ!?」

P「驚きながら怒って誤魔化して咽るとか器用なやっちゃな」

麗奈「あ、アンタがイキナリ変な事言うからでしょ!!」

P「いやぁ、だって全然イタズラしないし、黙々と宿題してるし」

麗奈「あ、アタシだってそれぐらいはするわよ!」

P「俺はてっきり麗奈の事だから宿題なんて完全放棄してむしろ他人がせっせと仕上げた宿題をバズーカで吹き飛ばしたりするもんだと」

麗奈「え、何それただのクズじゃない」

P「こら唐突に夢見の悪口はやめろ」

麗奈「アタシが言うのもアレかもだけどアンタの方がずっとヤバい気がするわ」

P「ハッハッ、関心引きたいから悪ぶってるファッションイタズラッ娘が」

麗奈「ちょっ、人を一ノ瀬志希みたいに言うんじゃないわよ!」ガオーッ

麗奈「あ、それで今度はこの問題なんだけど…」

P「本当に真面目で良い子だねお前」

幸子「フンフンフフンフンフフーン♪過去と未来をしろしめすボクのカワイサ~♪」

P「お、幸子も宿題か?偉い偉い」

幸子「フフーン、ボクは見た目も中身も完璧超人パーフェクト・カワイイですからねぇ」

P「そっか。なら手伝ったりしなくても大丈夫そうだな」スタスタ

幸子「ちょっとちょっとちょっとちょっと」ガシッ

幸子「えーっと…ほ、ほら!前にも言いましたがボクは常に「ボクカワイすぎ問題」という難問を抱えているので頭が一杯で!」

P「パーフェクト・カワイイはどうしたさ」

幸子「今ならボクに勉強を教えるという超絶レアな体験が出来ますよ!さぁさぁプロデューサーさん仕方ないので隣にどうぞ。あ、何か飲み物持ってきますか?」

P「素直に手伝ってくださいって言えばいいのに。手伝うけどもさ」

幸子「さぁ!ボクの隣に座って宿題を手伝わせて貰える名誉を噛み締めながら宜しくお願いします助かります!」ドヤフーン

P「尊大と謙虚のベストマッチ」

P「じゃ、早速始めるか。うわ、結構量あるなこの問題集」

幸子「ボクボクカワカワ」カキカキ

P「サチサチカワウソ」オシエオシエ

幸子「前から思っていましたけどプロデューサーさんって意外に教え上手ですよね。学生の時は成績良かったんですか?」

P「んー?学年主席程度だよ」

幸子「うーんボケなのか真実なのか全然分かりません」

P「事務所屈指のツッコミに向かって何を言うのかね」

幸子「あははははは!ちょ、ボクは今宿題に励んでるんですから笑わせないでくださいよ!」

P「キサマ終わったらその横ハネぺったんこにしてやる」

幸子「やめてくださいボクのカワイサの象徴アイデンティティティ!」

P「ティが多い」

P「んじゃ画数減らして輿水辛子にしてやろう」

幸子「ボクを山梨の名産品みたいにしないでください!」

P「ざっと事務所中見て回ったけどみんな大丈夫そうだな」

P「…うん?どうかしたのか森久保」ヒョコッ

乃々「ひぃぃ…お、お構いなく~…もりくぼの事は机の下のスローロリスとでも思ってください…」

P「ハハッ何言ってるかわからないから本人の意思無視して引きずり出すわ」ズリッ

乃々「あぅあぅ…酷いですあんまりですもりくぼをサンクチュアリから無理矢理追い出すなんて…」

P「いつもよりデスクの下から30cmはみ出してる時は構ってほしい時なんだろ?」

乃々「そういう事は分かっていても本人に向かって絶対言っちゃいけないと思うんですけど…何ですか羞恥プレイですか」

P「年頃の娘さんがプレイとか言わない。問題集持ってるって事は森久保も宿題手伝ってほしいのか?」

乃々「お、お手数でなければ…お願いします」

P「もちろん構わんよ。あれ?でも森久保ってこの前美鈴や小梅たちと勉強会して残りほんの少しとか言って無かったか?」

乃々「……じ、自由研究で手一杯だったので…」

P「自由研究はヘルヘイムの実の観察日記つけてたやん。かな子に食べられちゃったけど」

乃々「えっと、えっと…」

乃々「し、四の五の言わずに手伝ってほしいんですけど」

P「何て雑なストレート」

P「んじゃ休憩室でやろうか。綾鷹くらいはご馳走してやろう」

乃々「お構いなく…伊右衛門でお願いします」

P「あ、そうだ」

乃々「はい?」

P「もしかして、ずっとあそこで待ってたのか?」

乃々「察しても本人に向かって言っちゃいけないと思うんですけど…」

P「手伝ってほしくてワザと宿題残してたりとか?」

乃々「絶対ワザと言ってるんですけどこのドS社畜とんだ辱めなんですけど!」

乃々「…まぁ、そういうのも吝かではないですけど…」ゾクッ

P「担当アイドルの将来がとても心配です」シクシク

芳乃「そーなたっ、そろそろ帰りましょうー」ヒョコンッ

P「お、もうそんな時間か。んじゃ帰るか」

芳乃「はいー」

P「あ、そう言えば芳乃って夏休みの宿題って大丈夫なのか?」

芳乃「ほー?」

P「いや首を傾げられても。芳乃も描写はないけどこっちにきて一応学校行ってるんだし宿題くらい当然」

芳乃「ほー?」

P「宿題くらい当然」

芳乃「ほほー?」

P「思い返せば芳乃が宿題やってるところを見たこと無いんだけど…」

芳乃「はてー?すみませんーわたくし突発性の都合の悪い言葉が聞こえなくなる病にー」

P「あっ、さてはお前」

芳乃「そいやっ!」ピロンッ

P「ふなっ!」ビクンッ

P「……あれ、夏休みの宿題って文化はもうこの時代滅んだんだっけ?」

芳乃「でしてー」

P「うーん…何かこのやり取り何度か繰り返してる気がするんだけど」

芳乃「暑い日が続いておりますしー、そなたもお疲れなのでしょうー」

P「ま、いいか。よーし帰るぞ芳乃。今夜は夏野菜たっぷりのカレーだぞ!」

芳乃「ほーっ」






卯月「終わりです!」

アッキー「その問いにはこの公式を当てはめるのが人間のルールだろう」

卯月「宿題は終わりません!」カキカキカキカキ

いやぁ激烈暑い日が続きますがくれぐれも熱中症にはお気を付けください。紳士です。
取り合えず夏休みが終わる前に夏休みネタが1本作れて満足です。中身は相も変わらずのゆるふわ系ですが。ゆるふわ系ですが。
次回はやや遅れましたが某8代目シンデレラガールのお祝いネタかミツボシの話か未央SSかのどれかになると思いますがあまり気にしないでください。この時期の熊谷は地獄です。


オツカーレ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom