提督「でも艦娘専用なんだろ？ 俺には使えないじゃん」

ガリバルディ「安心しなって、アタシが代わりにやったげるからさ！」

提督「お、助かるよ」

ガリバルディ「先に言っとくけど、これは本名を隠して取り引きするためのアプリだからな？」

ガリバルディ「アタシが販売したとか、そういうことを言いふらすなよ？」

提督「あーそうか、気を付ける」

ガリバルディ「まずは商品を撮影するぞ」

ガリバルディ「提督、ちょっと服を持って、広げて見せてくれるか？」

提督「顔は写さないでくれよ？」

ガリバルディ「わかってるって」

ガリバルディ「1足す1は？」

提督「2～」

パシャッ（思いっきり提督の顔も撮影しながら）

ガリバルディ「この写真を登録する、と」

提督「どんな感じ？ 見せて見せて」

ガリバルディ「コラ！ 女の子のプライバシーを覗くなって！」

ガリバルディ「次に商品情報を書き込んでいくぞ」



『長年着込んでました』ｶﾀｶﾀ
『サイズは2L』ｶﾀｶﾀ
『いくつか取れない染みあり』ｶﾀｶﾀ



ガリバルディ「……と、こんなところかな」

提督「え、そんなこと書いて売れるのか？」

ガリバルディ「ちゃんと書いておかないとトラブルのもとになるだろ？」

提督「そりゃそうだけど……」

ガリバルディ「最後に値段を決めて……と」

ガリバルディ（提督のシャツの相場は5万くらいだけど、だいぶ年月経ってるし、強気でいってみよう）

ガリバルディ「700円で様子を見るか」



『70000円』ｶﾀｶﾀ...ｯﾀｰﾝ!



ガリバルディ「値切り交渉不可のチェックボックスはオンのままにして……」ﾎﾟﾁｯ

ガリバルディ「よし、これで取引開始！」

提督「おお！ 本当に簡単だな！」

ガリバルディ「後は購入してくれる人が現れたら、そこで決済終了だ！」

提督「しかし、商品の発送はどうするんだ？」

ガリバルディ「ふふん、そこが艦娘専用な理由さ！」

妖精「商品受け取りに参りましたー」ﾃｸﾃｸ

提督「あれ、妖精さんだ」

ガリバルディ「ガルバリでは、商品と料金はすべて妖精さんが取り扱っているんだぜ！」

提督「妖精さんがしてくれるなら間違いないな！」

ガリバルディ「そう！ トラブルを当人に解消させるなんてことは一切ないんだ！」」

提督「なるほど、これなら安心して利用できるぞ！」

妖精「では取引が成立しましたら、いつもの口座に振り込んでおきますねー」ﾃｸﾃｸ

ガリバルディ「おう、頼んだぞー！」ノ

提督「いやー、本当に便利なアプリだな」

提督「どう処分するか考えるのに2時間用意してたんだが、あっという間に暇になってしまった」

ガリバルディ「いやその長考はおかしい」

提督「どうしたもんかなー、今日は出撃の予定はないし、遠征はまだまだ帰ってこないし……」

ガリバルディ「たまにはゆっくりしなよ、最近ずっと忙しかったしさ」

ガリバルディ「あ、そうだ！ クッキーがあるんだった！」

ガリバルディ「この間姉貴と出掛けたときに見つけたんだけど……」ｶﾞｻｺﾞｿ

提督「いや、俺はこっちのマシュマロが食べたいな」ｶﾞｼｯ

ガリバルディ「ひゃうっ！？」ﾋﾞｸｯ!

提督「ん～♪ おっきいのが2つもあって、これは食べ甲斐があるぞ～♪」

ガリバルディ「んっ♥ や、そりゃ……最近忙しかった、けどさぁ……///」

提督「俺はこれを食べる」ｷﾘｯ

ガリバルディ「」ｷｭﾝｯ♥

ガリバルディ「し……しょうがねー提督だなー本当に！」ｶｧｧ///

ガリバルディ「……3回まで、だからな……♥」

提督「やったー！」

商品を購入した艦娘は？
↓3

第七部屋――



曙「あーあ……暇ねー」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

潮「まさか一緒に演習するはずだった陸奥さんが爆発するなんて……」

漣「まーまー。今日は久しぶりにゆっくりしよ？」

朧「ちょっと走りこもうかなあ……？」

曙（ガルバリに何か面白いものでもないかしら）

曙（……？）

曙「う゛え゛ぇ゛！？！？！？！？」

潮「！？」ﾋﾞｸｯ

漣「え、なに、なに？ ぼのたん何かあった！？」

曙「なんでもない！！ なんでもないから！！」

朧「そ、そう……？」

曙（クソ提督の私物が……ガルバリに出品されてる……！？）

曙（しかも……なによこれ！ 長年使い込んだビンテージ物じゃないの！！）

曙（値段は70000円……高いけど、この年季の入り方なら当然ね……！）

曙（出品者は……『Garibaldi』さん！）

曙（いつも高品質のクソ提督の私物を出品することで有名な方じゃないの！）

曙（トドメに、本人が写真に写ってる……！）

曙（間違いないわ……これは本物よ……！）ｺﾞｸﾘ

曙（でも……！）ｷﾞﾘｯ...

曙（ダメっ……やっぱり値段が張るわ！ こんなの買えない！）

曙（掘り出し物を見逃したくはないけど、アタシにはアタシの生活がかかってる……！）

曙（残念だけど、ここはスルーするしか――！）ﾎﾟﾁｯ









『購入しました！』









曙（手が無いと思ったら大間違いよ！！）ｷﾘｯ

曙（ガルバリは妖精さん会計！ だからこそ使える手がある！）

曙（それはズバリ！ アタシも出品すること！）

曙（不足分を出品して賄えば、それで支払いの問題は解決する！）

曙（えーっと、持ち合わせは……）ｶﾞｻｺﾞｿ

財布「30000円だよ！」

曙（ぐっ……微妙な金額だわ……！）

曙（残り40000円くらいの値段を出品しなくちゃいけないとなると……）ｷｮﾛｷｮﾛ

曙（……あ！ アレならいけるわ！）ﾃｨﾝ!

出品する商品は？
↓3

曙（アタシの愛用バイブ！）

曙（これを使うと、モヤモヤが吹き飛んでスッキリするのよね）

曙（使い勝手が良いから手離すのは辛いけど……）

曙（アタシには服があるから、もう大丈夫よね？）

曙（早速写真を撮って……）

曙（……アタシも写った方が、高値になるわよね……？）

パシャッ

曙（……大丈夫、目は隠してる……これならバレないハズ……！）

曙（えっと、値段は『40000円』で……）ｶﾀｶﾀ

曙（出品！）...ｯﾀｰﾝ!

曙「ちょ、ちょっと外に出てくるから」ｽﾀｽﾀ

潮「あ、うん、行ってらっしゃい」

漣「……ぼのたん、何か様子がおかしくなかった？」

朧「え、そうかな……？」



廊下――



妖精「お届け物だよー」つ□

曙「こちらの様子を考慮して、柔軟に受け渡し場所を変えてくれる……これが妖精宅配の良い所！」

曙「あの……ちょっとお金が足りないから……その、これを……」つ□

妖精「あー出品だよねー、分かった受け取るよー」

妖精「不足分は売り上げから差っ引いとくから、それじゃー」ノ

曙「お願いね！」

曙「さて……な、中身は……！」ｶﾞｻｺﾞｿ









服「どうも」









曙「――！！」ｺﾞｸﾘ

曙「こ……今夜が楽しみね……！！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ///

商品を購入した艦娘は？
↓3



※曙を除く

翔鶴型部屋――



翔鶴「はぁ……」

瑞鶴「翔鶴姉、大丈夫？ 最近疲れてるんじゃない？」

翔鶴「あ、ううん、私は平気よ？」

瑞鶴「本当に疲れていたら、ちゃんと教えてね？ 昔から翔鶴姉は黙ってる事多いから……」

翔鶴「ええ、ちゃんと言うわ」

瑞鶴「そう？ それなら良いんだけど……」

翔鶴（言えない……色々モヤモヤしてるなんて言えない……！）

翔鶴（ましてや、こんなに可愛い妹には言えない……！！）

翔鶴（なにか、私のこのモンモンを解消してくれるものは……）ｽﾏﾎｽﾏﾎ...

翔鶴（……ん？）

翔鶴「ええっ！？！？！？！？」

瑞鶴「！？」

瑞鶴「え、何！？ どうしたの急に！？」

翔鶴「あ、ううん、私は兵器よ？」

瑞鶴「そう？ それなら良いんだけど……」

翔鶴（こんな可愛い子が、こんなアレなバイブを出品！？）

翔鶴（しかも長年愛用？ モヤモヤが解消？ 世も末だわ！！）

翔鶴（出品者は……『Akebono』……さん？ 聞いたことないわね）

翔鶴（でも、目元を隠してるとはいえ、これは間違いなく美少女……この情報だけでタマラン……！）ｺﾞｸﾘ

翔鶴（値段は……40000円？！）

翔鶴（足元を見るのが下手ね、まだまだ子供の証拠よ）

翔鶴（……）

翔鶴（つまり、この子が出品者である可能性が増した、ということ……！）

翔鶴（こんなに捗る出品物……滅多にお目にかかれないわ……！）ﾎﾟﾁｯ









『購入しました』









翔鶴（この購入速度――これが五航戦の、34.5ノットの速さよ！）

翔鶴（あなたには40ノットに見えるかも知れないけれど……ね）ｷﾘｯ

翔鶴（……そういえば、最近ガルバリを使ってなかったわ）

翔鶴（ついでだし、何か出品しましょう）

翔鶴（えーっと……不用品なんてあったかしら……？）ｶﾞｻｺﾞｿ

瑞鶴「翔鶴姉ー、どうしたのー？」

翔鶴「ええ、ちょっと断捨離でもしようかなーって……」ｶﾞｻｺﾞｿ

瑞鶴「ふーん……」

瑞鶴「あ、そうだ。アレ要らないって言ってなかった？」

出品する商品は？
↓3

翔鶴「そうそう！ この靴下、穴が開いちゃったのよね……」

瑞鶴「……ねえ、なんでこの穴は修復剤で直らないの？」

翔鶴「経年劣化だもの、当然でしょう？」

瑞鶴「そっかー……」

翔鶴「よく覚えていたわね、ありがとう」

瑞鶴「どういたしまして」

瑞鶴「その代わり、売れたらちょっと奢ってね」

翔鶴「ええ、期待して良いわよ」

瑞鶴「やった～♪」

翔鶴「ウフフ」

翔鶴（まずは商品の写真を撮って……）パシャッ

翔鶴（商品情報は……こんなところね）



『穴が開いてます』ｶﾀｶﾀ
『長年使っていました』ｶﾀｶﾀ



翔鶴（それにしても……私の使い古し靴下なんて、いくらになるのかしら？）

翔鶴（提督の私物の相場は知ってるけれど、参考にならないだろうし……）ｳｰﾝ

翔鶴（……まあいいわ、売れたらラッキーくらいで）

翔鶴（値段は――）ｶﾀｶﾀ

値段はいくら？
↓3（100～100000円）

翔鶴（よく分からないけれど『女の子が稼ぐお金は1回1鈴谷が基準』という話は聞いたことがあるわ）

翔鶴（……あ、1鈴谷というのは30000円という意味なんですけれど……）

翔鶴（その理論でいけば、私の靴下も30000円で売れるはず……）

翔鶴（……）

翔鶴（えっ本当に……？）

翔鶴（……ものは試しね、やってみましょう）

翔鶴（値段は『30000円』で……）ｶﾀｶﾀ

翔鶴（出品……よし）...ｯﾀｰﾝ!

翔鶴「瑞鶴、1分だけ耳を塞いで目を閉じてくれる？」

瑞鶴「え、良いけど……」ｷｭﾑｯ

妖精「お届けにまいりましたー」ｽﾀｽﾀ

翔鶴「現場の状況を把握してから届けてに来てくれる……さすがは妖精宅配！」

妖精「出品物を受け取るよー」

翔鶴「はい、こちらです」つ□

妖精「確かに受け取りましたー」ｽﾀｽﾀ

翔鶴「さて、中身は……」ｶﾊﾟ









バイブ「スッキリさせてあげまっせぇ……」ﾆﾁｬｧ









翔鶴「――！！」

翔鶴「……今夜が楽しみだわ……！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ///

瑞鶴「……よんじゅうごー……よんじゅうろーく……」

商品を購入した艦娘は？
↓3



※曙、翔鶴を除く

間宮――



赤城「おいひいです♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

加賀「……今日はたくさん食べますね」

赤城「はい、今日は大安ですから」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

加賀「1ミリも共感できませんでしたがそれなら仕方ありません」

赤城「この新商品の梅干鰻丼は最高です！ 人殺し長屋クラスです！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

加賀「そうですか……」

加賀（今日は長引きそうですね）

加賀（この時間にガルバリでも見て、時間を潰しましょう）

加賀（はあ……今日もガルバリに目ぼしいものはありませんね……）

加賀（……ん？）

加賀「これは……！」ｶﾞﾀｯ

赤城「？ どうかしましたか？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

加賀「あ……いえ、なんでもありません……///」ｽｯ

赤城「そうですか」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

加賀（なんてことのない、ただの古着にしか見えない靴下……）

加賀（でも、五航戦マニアの私には分かる……これは翔鶴の靴下……！）

加賀（この右小指の付け根の特徴的な伸びは、間違いなく彼女が穿いたことでついた跡……！）

加賀（……出品者は誰？）

加賀（『IncinerationSister』……初耳だわ）

加賀（しかし出品物は紛れもなく、五航戦の挑発に乗らない方の私物……！）

加賀（値段は……30000円）

加賀（翔鶴の私物なら、それだけの価格がつくのは当然のこと……）

加賀（この子……できる……！）

加賀（買うか、買わないか、どちらにするか）

加賀（……そんなもの、決まっているわ）

加賀（五航戦マニアなら、手に入れるまでが決戦mode）ﾎﾟﾁｯ









『購入しました』









加賀（鎧袖一触よ）ｷﾘｯ

加賀（……アプリとはいえ、私だけ得してばかりというのは、みんなに悪いわね）

加賀（私も何か出品しましょう）

加賀「ちょっと用事を思い出したわ」ｽﾀｽﾀ

赤城「はい、お気を付けて」ﾓｸﾞﾓｸﾞ



一航戦の部屋――



加賀（でも、翔鶴の靴下に匹敵するものなんて、何かあったかしら……？）ｶﾞｻｺﾞｿ

加賀（……あるとすれば、これね）

出品する商品は？
↓1

加賀（胸に巻いていたさらし……これしかないわ）

加賀（あの一航戦がつけていたとなれば、一航戦マニアは黙っていないはず）

加賀（……そんな子いるのかしら？）

加賀（でも五航戦マニアがいるくらいだもの、一航戦マニアがいてもおかしくないわ）

加賀（写真を撮って……）ﾊﾟｼｬｯ

加賀（商品説明を……）ｶﾀｶﾀ



『一航戦の脱ぎたてのさらしよ』



加賀（……簡潔すぎかしら？）

加賀（あとは値段をつけて――）

値段はいくら？
↓1（100～100000円）

加賀（あまり自分を安売りしたくないけれど……）

加賀（誰にも買われないことの方が辛いもの）

加賀（これなら大丈夫でしょう）ｶﾀｶﾀ

加賀（値段は『300円』で……）ｶﾀｶﾀ...ｯﾀｰﾝ!

加賀（出品完了）

加賀（……あ、これでは赤城さんのものに見えるわ……）

加賀（……）

加賀（まあ、良しとします）

妖精「お届けものでーす」ｽﾀｽﾀ

加賀（間髪いれずに配達……さすがは妖精宅配ね）

妖精「はいどうぞ」つ□

妖精「ナマモノだから、取り扱いには注意してねー」

加賀（親切な心意気！ 後で高評価をつけておきましょう）

加賀「あと、これを……」つ□

妖精「はい承りましたー」ｽﾀｽﾀ

加賀（さて、得物は……）ｶﾞｻｺﾞｿ









靴下「とりあえず燃やしておけば解決よね？」









加賀「……」ｽﾝｽﾝ

加賀「！！」

加賀「さすがに気分が高揚します」ﾎｩ...///

商品を購入した艦娘は？
↓3



※曙、翔鶴、加賀を除く

吹雪型部屋――



吹雪「ふんふーん♪」

深雪（今日は吹雪の機嫌が良いなあ）ｺﾞﾛｺﾞﾛ

吹雪（さーて、今日もお宝を発掘しちゃいますよー）

吹雪（今日は戦艦クラスのお宝探しを――）

『一航戦の脱ぎたてさらし』

吹雪（！？！？！？！？）ﾎﾟﾁｯ

『購入しました』

深雪（！？）ﾋﾞｸｯ

深雪（え、なに？ なんか急にビクッてなったんだけど……？）

吹雪（一航戦のさらし！？ しかも脱ぎたて！？）

吹雪（それが300円！？）

吹雪（思わず買っちゃったけど……これ、本物かな？）

吹雪（出品者は『kaga』……くっ、誰か分からない……！）

吹雪（よく考えたら、一航戦も2人いる……どっち……！？）

吹雪（2人とも人気だけど、赤城さんは頼めばその場で脱いで渡してくれるタイプ……完全にハズレ……！）

吹雪（説明文は加賀さんを臭わせているけれど、これは判断材料にならない……！）

妖精（失礼します……）ｽﾀｽﾀ

吹雪（気を遣って妖精さんが内緒でやって来てくれた！ さすがは妖精宅配！）

妖精（本物かどうか、確かめてみるがいい）つ□

吹雪（ありがとうございます！）

吹雪（……）ｸﾝｶｸﾝｶ









吹雪「エンッ！！！！！！！！」









深雪（！？！？！？！？）ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ!!

吹雪（この特徴的な汗ばみ！ シトラスな香り！ 蒸れた匂い！ 手のひらに伝わる体温！）

吹雪（これは間違いなく加賀さんの脱ぎたてさらし！）

吹雪（なんということでしょう！ あのガードの固い加賀さんの私物が、私の手に渡ったではありませんか！）

吹雪（場合によっては転売も考えていましたが、とんでもない！ これは国宝級ですよ！）

吹雪（ああ……私の家宝にします……！）ﾂｰ...

深雪（吹雪が笑顔で泣いてる……怖っ！）

妖精（ところで、今日はどうしますか？）

吹雪（……あっ、ごめんね？ 思わずトリップしちゃって……）

吹雪（今日はこれを出品しようかなって）

妖精（分かりました。では手続きをお願いします）

吹雪（はーい！）ｶﾀｶﾀ

出品する商品は？
↓1（本日12時10分より有効）

吹雪（夕立ちゃんからもらったリボンです）

妖精（売っちゃって良いんですか？ お友達なんでしょう？）

吹雪（うーんでもこれダブってるし……）

妖精（なぜダブっちゃうんですか）

吹雪（夕立ちゃん、リボンをしょっちゅう人にあげる癖があって……）

妖精（あーじゃあ高値は期待できませんね）



『夕立ちゃんが何度か使ったリボンです』ｶﾀｶﾀ



吹雪（値段は――）

値段はいくら？
↓1（100～100000円）

吹雪（『200円』でいいかな）

妖精（まあそんなところでしょうね）

吹雪（これで出品……っと！）...ｯﾀｰﾝ!

妖精（では商品を預かります）

吹雪（いつもありがとうございます）つ□

妖精（これだけ使ってもらえたら、こちらも働き甲斐があるってもんですよ）ｽﾀｽﾀ

深雪「……なあ吹雪、大丈夫か？」ﾋｮｯｺﾘ

深雪「笑ったり怖い顔したり、見ていて変だったけど……」

吹雪「あ、うん、大丈夫！」

吹雪「お芋の家宝を手にいれただけだから」ﾆｯｺﾘ

深雪「あ、明石ーッ！ 早く診てくれーッ！ 吹雪がおかしくなったーッ！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ!

商品を購入した艦娘は？
↓3



※曙、翔鶴、加賀、吹雪を除く

長良型の部屋・2号室――



由良「はぁ……」

由良（これからデート、のはずなのに……）

由良（今日の占いのラッキーアイテムが『年下の子のリボン』だなんて……）

由良（今回こそは絶対決めたいのに……）

由良（うう……誰か持っていないかしら……？）

由良（ガルバリに何か出品されてたり……なーんて……）

由良（……）

由良「！！！！！！！！」ｶﾞﾊﾞｯ!

由良（夕立ちゃんのリボン！！ これだわ！！）

由良（……それにしても、夕立ちゃんの贈り物を売るなんて悪い子は、誰かしら？）ﾌﾟﾝｽｶ

由良（出品者は……なーんだ『Blizzard』さんじゃない）

由良（この人は毎日出品するくらいだもの、よっぽど余ってるのね）

由良（もちろん買います）ﾎﾟﾁｯ

『購入しました』

由良（それにしても、このタイミングで、こんあにピッタリな商品に巡り会えるなんて……）

由良（これはきっと、あの人の心を射止める運命の日……！）

由良（なーんて♥！ なーんちゃってー♥！）ｼﾞﾀﾊﾞﾀ///

由良（せっかくだから、何か出品しましょう）

由良（確かここに、今度売ろうと思ってたあれが……）ｶﾞｻｺﾞｿ

由良（……あ、あった）

由良（私はもう要らないけれど、きっと誰かが必要としているわよね？ ね？）

出品する商品は？
↓1

由良（提督さんから貰ったワイシャツ……懐かしいな）

由良（あの頃はお互い夢中で、あんなにも愛し合って……）

由良（……別れた今はもう、あまり目も合わさなくなっちゃったな……）

由良「……」

由良（ううん、ダメよ由良！ あれはもう終わったことなの！）ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ!

由良（提督さんには提督さんの将来があるし、由良には告白したい人がいるし……！）

由良（思い出は思い出、それに引きずられてはダメ）

由良（今は前を向いて、ね！）









『値段：30000円』

由良（素敵な思い出をお金に変えることも大事だから）ｶﾀｶﾀ

由良（相場通りでいっか……匂い残ってないけど）

由良（ちゃんと売れたらいいなー）ｶﾀｶﾀ

由良（出品……よし）...ｯﾀｰﾝ!

妖精「まいどー」ﾃｸﾃｸ

妖精「こちらお届け物やでー」つ□

由良「いつもありがとう」

由良「これ、お願いしますね」つ□

妖精「おー提督の服かー、これごっつ人気やねん、助かるわー」

妖精「ほな、売れたらいつものとこに振り込むさかいー」ﾃｸﾃｸ

由良「お疲れ様です」ノ

由良「さて、と」ｶﾞｻｺﾞｿ









リボン「リボンっぽい！」









由良「……これで恋愛運上昇間違いなし」ｷｭｯ

由良「由良のいいとこ、見せちゃいますね！」

由良の狙ってる艦娘って誰？
↓3（本日19時10分より有効）

由良→ゴトランド

ありがとうございます。
今後の進展に影響させます。

商品を購入した艦娘は？
↓3（本日19時30分より有効）



※曙、翔鶴、加賀、吹雪、由良を除く

初春型部屋――



初春「あー……初霜、少しよいかのう？」

初霜「なんですか？」

初春「いや、お主がケッコンをオコトワリしたと聞いて……」

初霜「当り前です。今は戦時中なんですよ？」

初霜「提督への想いは封印します」

初春「そうではなくて、その……ケッコンカッコカリ自体をオコトワリしたと聞いて……な？」

初春「さすがにケッコンカッコカリ自体はしてもらわぬと、その……わらわも立場というものが……」

初霜「いけません！ 少しの緩みが気の緩み、やがては国の崩壊へとつながります！」

初春「慢心にも程があるのう！？」

初春「……まあ、お主の気持ちは汲み取るとしよう」

初春「しかし……今、何をしようとしておるのじゃ？」

初霜「ガルバリで提督のシャツを買おうとしています」

初春「いやいやいやいや」

初春「先ほど『想いは封印』すると言っておったような気が……？」

初霜「それはそれ、これはこれです」ﾎﾟﾁｯ

『購入しました』

初霜「うふふふ……///」

初春「……」

初春「ああ……初霜の蒐集物で部屋が徐々に埋まっていく……」

初春「これほどの資金、どうやって調達しておるのやら……」

若葉「初霜はまったく無駄遣いしないからな」

初春「しかし、これではいつか雪崩が起こってしまうぞ」

初春「たくさんとは言わぬ、少しずつで良いから、手離してもらえぬか……？」ｼｭﾝ...

初霜「……」

初霜「そうですね……お部屋が狭くて大変になってきましたし……」

初霜「私も、ガルバリの購入だけでなく、出品にも力を入れようと思います」

初春「あなうれしや！」ﾊﾟｧｧ!

若葉「それで、何を出品するんだ？」

初春「少しずつとは言ったものの、なるべく大きなものから頼みたいのじゃが……」

初霜「うーん……ちょっと待ってくださいね……」ｶﾞｻｺﾞｿ

初春「まさか初霜に蒐集癖があったとは……人は見かけによらぬものよのう……」

初霜「あ、これはどうですか？」

出品する商品は？
↓2

初春「それは……なんの記憶媒体じゃ？」

初霜「これは、阿武隈さんの色んなボイスが入ったディスク集です」

初春「なぜそんなものを……？」

初霜「阿武隈さんが暁さんを寝かしつけてる時の子守歌や、霞ちゃんを褒めてる時の実家のお婆ちゃんのような声など、たっぷり入っています！」

初春「なぜそんなものを……！？」

若葉「若葉の分もあるのか？」

初霜「はい！ 中破した若葉の言葉を聞いて頭が痛くなった時のうめき声が入っていますよ！」

初春「すまぬ……すまぬ……」ｻﾒｻﾞﾒ

初霜「えっと、写真用に全部並べて……」ﾄﾞｻﾄﾞｻ

初春「多っ」

初霜「先週で72枚になりました！」

若葉「このディスクの全てに阿武隈の声が録音されているのか……」

初春「怖っ」

初春「わらわの妹が怖いっ」

初霜「商品説明は……」ｶﾀｶﾀ



『阿武隈さんの日常ボイス集です』

『収録内容は、とてもここに記載しきれません』



若葉「ここまでくると、一種の音響兵器だな」

初霜「えっと、値段は――」

値段はいくら？
↓3（100～100000円）

初霜「『5980円』にしましょう」ｶﾀｶﾀ

初春「安っ！？」

若葉「ディスク1枚が100円未満か」

若葉「阿武隈は、意外と安い女だな」

初春「すまぬ……すまぬ……」

初春「しかし、わらわが『荷物を減らせ』と言った以上、初霜の行為を責められないのじゃ……」ｻﾒｻﾞﾒ

若葉「長女は大変だ……」

初霜「出品します」...ｯﾀｰﾝ!

初霜「できました！」

初霜「売れたら姉さんたちのお食事、奢りますね！」ﾆｯｺﾘ

妖精「はいはーい、お届け物でーす」ﾃｸﾃｸ

妖精「いつもご利用ありがとうねー」つ□

初霜「ありがとうございます」

初霜「えっと、出品したいのがあるんですが……」

妖精「ああ、梱包前なのね」

妖精「おーい！ みんなー！」

妖精ズ「「はーい」」ｿﾞﾛｿﾞﾛ

初霜「わあ！ 妖精さんがいっぱい！」

妖精「別料金は発生しないから、安心してねー」

初霜「なんて親切！ これが妖精宅配なのね！」

妖精「こちらで梱包しておくので、安心してねー」ﾃｸﾃｸ

妖精ズ「「おー！」」ｿﾞﾛｿﾞﾛ

初霜「ありがとうございます！」

初霜「では商品を確認しましょう」ｶﾞｻｺﾞｿ









シャツ「綺麗に洗ってるよ！」









初霜「綺麗ですね、これは寝巻きにします」

初春（……たまに初霜がシャツ1枚で寝ておるが……まさか……）

商品を購入した艦娘は？
↓3（本日12時10分より有効）



※曙、翔鶴、加賀、吹雪、由良、初霜を除く

睦月型部屋2――



卯月「ぴょんぴょんぴょーん♪」

弥生（卯月がご機嫌でスマホを見てる……）

卯月（イタズラに使えるもの、無いかなー？）

弥生（こういう時はたいてい、イタズラを思い付いて調子に乗るサイン……）

弥生（弥生が止めなくちゃ……）ﾒﾗﾒﾗ
卯月「ぴょん？」

卯月（『阿武隈日常ボイス集vol1～72』）

卯月（こ、ここ、これだぴょん！！！！！！！！）ﾋﾟｼｬｰﾝ!

卯月（これを使えば、いつでもどこでも阿武隈さんが喋ってくるというイタズラが出来るぴょん！！）

卯月（値段は……5980円！？ 72枚組で！？）

卯月（やっす！！ 阿武隈ボイスやっす！！）

卯月（リアルイベントで絶対売り切れるやつぴょん！！）

卯月（おっと、出品者は……『mofumofu』？ 全然知らない人だぴょん……）

卯月（ちょーっと不安だけど……大量の阿武隈サンプルを手にいれるメリットを逃すわけにはいかない……！！）ｷﾘｯ

『購入しました』

卯月（安定の買いだぴょん！）

卯月（さーて、今日もイタズラ商品を出品しちゃうぴょーん）

卯月（先週は那珂ちゃんさんのライブチケットを『第六駆逐隊トークライブ』という名前で出品して、大儲けできたもんねー！）

卯月（……ちゃんと写真を掲載したのに勘違いした方が悪いんだぴょん……うーちゃん悪くないぴょん……）

卯月「弥生ー」

弥生「……なに？」

卯月「この中から1つ選んで欲しいぴょん！」ｽﾞﾗｰ

弥生「またガルバリに出品するの……？」

弥生「んー……これで」

出品する商品は？
↓3

弥生「どうしてこんなものを……」

卯月「……神通さんの魚雷を模造刀に変えた罰で、アルバイトさせられたぴょん……」

弥生「なんて恐れ知らずな……！」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

卯月「しかも、お花摘みに行くところを、よその司令官に撮られたぴょん……」

弥生「卯月がやらかしてる……！」ｱﾜﾜ...!

卯月「えーっと商品説明は……」ｶﾀｶﾀ



『ボクカワウソの着ぐるみぴょん！』

『美少女が入ってたぴょん！』



弥生「うん、そうだね、嘘じゃないね……」ﾆｯｺﾘ

卯月「うーちゃん本気だもん！」ﾌﾟﾝｽｶ

弥生「それで、いくらにするつもりなの……？」

値段はいくら？
↓1（100～100000円）

卯月「美少女うーちゃんが炎天下で8時間着て働いたボクカワウソの着ぐるみ、お値段なんと19800円！」

卯月「イッキュッパでごてーきょーぴょん♪」

弥生「えっ安い……」

卯月「やたら場所取るからさっさと売り払いたいぴょん……」

弥生「確かに……」

卯月「それではー、どこぞの物好きが買うことを期待してー……」

卯月「しゅっぴーん♪」

妖精「おう、今日も元気一杯か！」ｽﾀｽﾀ

妖精「ほらよ！ ぜいたく阿武隈セット！ もってけドロボー！」つ□

卯月「うーちゃん、ちゃんとお金払ったぴょん！」ﾌﾟﾝｽｶ

弥生「あの、この着ぐるみは……？」

妖精「なーに、こんくらい1人でどうにかなるってもんよ！」

妖精「……フン゛ッ！」ｽﾞｼ...!

弥生「すごい……持ち上げた……！」

妖精「後は全部任せな！ がっはっは！」ｽﾀｽﾀ

卯月「妖精さん、ありがとー！」ノ

卯月「さてさて、中身は……」ｶﾞｻｺﾞｿ









阿武隈ボイス「ﾘｭｳｼﾞｮｳｯﾃｶｹﾅｲﾝﾃﾞｽｹﾄﾞ...」









卯月「うっひっひ……これだけあれば、あんなことやこんなことも……」ﾆﾔﾆﾔ

弥生（また卯月が怒られちゃう……弥生が頑張らないと……！）