奏「そんな事より大変よプロデューサー……！」

P「そんな事って……話を逸らしたのはき」

奏「アイドル全員が、ここ最近毎日……」

P「無視かい」

奏「留美さんに求婚される夢を見てるのよ！」

P「！？」

P「う、嘘だろ……！？ それは現在構想中のホラー映画のシナリオか何かの間違いじゃないのか……！？」ｶﾞｸｶﾞｸ

奏「事実よ……。それに今構想中の映画は心温まる親子モノよ……。名付けてファインディングサメ」

P「ハハハ！ それはおめでたいな！」

奏「おめでたくないわよ！ 毎晩毎晩留美さんに求婚される苦しみがあなたにはわからないの！？」

瑞樹「わかるわ……」

P「留美さんから求婚、か……俺には心に決めた人がいるからな……フッ」

奏「チッ…… (この[ﾋﾟｰ]が)」

P「でも、夢の中とはいえ奏ならキスバトルで留美さんを黙らせられるじゃないか。別に俺に頼らなくても……｣

奏「…………のよ」

P「え？」

奏「負けたのよ！！！ 大人に勝てるわけないじゃない！！！」

P「マジでやったのか！？！？！？」

奏「そうよ……。そしてその日以来、夢の内容が留美さんに唇を蹂躙されるものに変わったわ……！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

P「フハハ！ そいつはいいな！」

奏「よくない。……それでね？ 誰かが留美さんと結婚してくれればこの悪夢は終わる……と考えたの」ﾁﾗｯ

P「……え？ いや、あの……僕には心に決めた人が」

奏「あらそう。使えないパッションヘッドね」

P「は？ 頭速水奏が言うじゃねーか」

奏「は？」

P「は？」

奏「覇ァ！！！」

P「グハッ！」ﾒｷｮ

奏「アイドル波よ、覚えておきなさい」

P「こ、小娘ェ……！」

奏「あなたが留美さんと結婚してくれないとなると……残る手段は一つね」

P「なんだ、まだあるんじゃないか。それでいこうそれで」

奏「ええ、これだけはやりたくなかったけど……留美さんを消すしかないわね」

P「フハハ！ 消す！ 消すって！ 何言ってんだよ奏さん！」

奏「行くわよ」ｸﾞｲｯ

P「ぐえっ」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

──────────


留美「」

美嘉「」


奏「いたわ……何故か美嘉も一緒ね」

P「なぁ奏さんや、本当に留美さんを消すのか？ そういうの良くないと思うよ僕は」

奏「うるさい……早くあの人を消してしまわないと、私は今日にでも落とされてしまうのよ……」

P「マジか。そんな凄いのか留美さんのキス」

奏「ええ……あのテクニックは志乃様と仁奈様に匹敵するわ」ｺﾞｸﾘ

P「誰に落とされてんだよ」

P「それにしても、どうやって留美さんを消すつもりなんだ？」

奏「私の超必殺アイドル波【覚】を真正面からブチ当て」


美嘉「留美さん！ アタシと結婚して！」

留美「！？」


奏「！？」

P「！？」

留美「ちょ、ちょっと待っ」


P「美嘉ァ！」


留美「！？」

美嘉「プロデューサー！？ 何しに来たの！？ 私と留美さんに混ざりに来たの！？」

奏「どういう思考回路よ」

P「俺は一言言いに来ただけだ……美嘉、止まるんじゃねぇぞ！！！」


美嘉「うん！！！」


留美「！？」

留美「止めてくれないの！？」

美嘉「留美さん……アタシと結婚してくれるよね？」

留美「ど、どうして……？」

美嘉「だって留美さんが結婚しようって……//」

留美 (何を言ってるのかしらこの子……)

美嘉「……//」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

P「留美さん、知らなかったんですか？ 留美さんを除くアイドル全員が、ここ最近毎日留美さんに求婚される夢を見てるんですよ」

留美「は！？」

奏「私はキスされる夢を見てるわ」

留美「！？！？！？」

美嘉「あ、アタシは……ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ……される夢を見て……//」

留美「！？！？！？」


留美「あなた達、私をなんだと思っているの！？」

P「往生際が悪いですよ留美さん！ 責任取って美嘉と結婚してあげてくださいよ！」

留美「い、嫌よ！ 私にロリコンになれって言うの！？」

奏「おめでとう美嘉。ロリコン同士で相性抜群ね」

美嘉「いやアタシ別にロリコンじゃないんだけど」

奏「ただのロリコンかと思ってたけど上は26歳までイケるなんて見直したわ」

美嘉「下は9歳上は31歳の人に言われたくないんだけど」

奏「は……？ なんの事かしら？」

美嘉「またまたとぼけちゃってー★」

奏「覇ァ！」

美嘉「っ……！？ 覇ァ！」

奏「覇ァ！ 覇ァ！ 覇ァ！！！」

美嘉「覇覇覇の覇ァ！！！」


ｽﾞｶﾞｰﾝ!! ﾊﾞｷｭｰﾝ!! ﾄﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｰﾝ!!


P「あ、あれ？ 何で二人ともケンカしてるんだ？」

留美「ね、ねぇ……もう今日は帰っていいかしら？ なんだか調子が悪いみたいなの」

P「ま、待ってくださいよ！ 美嘉との婚姻届にサインしてないじゃないですか！」

留美「も、もうやだぁ～～～！！！」

ガシャーン！！！


早苗「ロリコン警察よ！！！ 覇ァ！！！」


美嘉「げ！？ 早苗さん！？」

奏「フッ……年貢の納め時ね美嘉。私をストライクゾーンの広いロリコン扱いした罰が当たったのよ」

P (事実じゃん)

早苗「城ヶ崎美嘉、速水奏、和久井留美！ ロリコンの容疑で逮捕するわ！」

美嘉「チッ……！」

奏「！？」

留美「！？」

早苗「ネタはあがってんのよ奏ちゃん。あんた仁奈ちゃんに手を出したでしょ」

奏「」

美嘉「あっはっはっ！！！」

留美「ご、誤解だわ！ 私はロリコンじゃないでしょ！？」

早苗「留美ちゃんは夢の中とはいえ未成年に手を出しまくってんのよ？ 大人に憧れてる千枝ちゃんなんてそれはもう凄い夢を見たらしいわ」

留美「……」ﾊﾞﾀｯ

美嘉「留美さん！？ 」

奏「……ま、待って早苗さん！ 司法取引といきましょう！」

早苗「ほう？」

奏「大物の情報を渡す代わりに私を見逃してちょうだい」

早苗「…………ま、情報によるわね」

奏「志乃様よ！！」

美嘉 (う、売った……！ あっさりと……！)

奏「志乃様……あの人は私に手を出したロリコンよ……！」

早苗「…………」

奏「ど、どう……？」

早苗「……んー、志乃様にはあたしも手を出せないのよねー」ﾃﾍﾍﾟﾛ

奏「！？」

奏「お、汚職警官っ……！ この人、志乃様と繋がってる……！」

早苗「ま、そういう事で。タイホしちゃうぞ♪」

奏「美嘉、一時休戦よ。こんな人を野放しにしてはいけないわ」

美嘉「」ｺｸｯ

早苗「抵抗する気？ 力の差は歴然よ！」

美嘉「そんなの、やってみなきゃ分かんないでしょ！？」

留美「」ﾌﾗｯ


奏「覇ァ！ 覇ァ！ 覇ァ！！！」

美嘉「覇覇覇の覇ァ！！！」

早苗「KAMEHAME 覇ァ！！！」


ｽﾞｶﾞｰ!! ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙ!! ﾄﾞｶﾞｰﾝ!!


留美「みんな……みんな私をいじめるのね……」

留美「フッ……フフッ……フハハハハ！！！ ……覇ァ！！！」


ﾄﾞｺﾞｰﾝ!!


奏「……！？ 留美さん……！？」

留美「みんな～～♪ 私もま・ぜ・て♪」ﾊｲﾗｲﾄｵﾌ

早苗「留美ちゃん！？ まずいわストレスでおかしくなってる！！」

美嘉「プロデューサーに休みを確保してもらわないと！」

留美「はぁ～……覇ァ！！！！！」


ドガァァァァァァァン！！！


奏「……！？ なんて威力なの……！？」

早苗「こーれは留美ちゃんを大人しくさせるのが先みたいね」

美嘉「アタシ達も協力する」

奏「そうね、あれは危険だわ」

早苗「あら、ご協力ありがと。……行くわよ、奏ちゃん、美嘉ちゃん！」

奏・美嘉「応！！！」

留美「私を置いてどこ"に"い"く"の"よ"ぉぉぉぉぉ！！！ ……覇ァ！！！！！」ﾄﾞｺﾞｰﾝ


ﾊｧ!! ﾊｧ!! ﾊﾊﾊﾉﾊｧ!!! ｶﾒﾊﾒﾊｧ!!!

ｽﾞｶﾞｰﾝ!! ｽﾞｷｭｰﾝ!! ﾄﾞｶﾞﾄﾞｶﾞﾄﾞｶﾞﾄﾞｶﾞ!!!

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!!!





P「……」


P「完ッッッッッッッッッ！！！！！ 覇ァァァァァァァァァァ！！！！！ 」



【完】