◇


天龍「ご飯の友といえば、やっぱこれだろ」

提督「辛子明太子か」

大淀「いきなり大本命きましたね」

龍田「塩タラコもあるわよ～」

提督「タラコも旨いよな」

大淀「生でも焼いても美味しいです」

天龍「普通に食べても最強だけどよぉ」

天龍「プロはここにバターを乗せるんだぜぇ」

提督「明太子にバター？」

大淀「余計な事はしない方が……」

天龍「いいから食ってみろって」

提督「ふむ……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

大淀「ど、どうですか？」

提督「……ヤバいな、コレ」

天龍「だろー？」ﾆｶｰｯ

◇


提督「球磨は塩鮭か」

球磨「秋鮭のいいところクマー」

大淀「これも大定番ですね」

球磨「皮がパリッパリになるまで焼いて」

球磨「ほぐした身と塩昆布をご飯に乗せるクマ」

球磨「最後に炒った白ゴマをパラリと振るクマ」

大淀「王道ですね」

提督「確実に旨いやつだな」

球磨「お茶漬けにしても最高クマー」


◇


提督「ん？多摩のも鮭か」

多摩「サーモンのルイベにゃ」

多摩「親子丼にするにゃ」

提督「親子丼？」

多摩「サーモンとイクラの醤油漬けを乗せて、三つ葉を添えるにゃ」

提督「何かすごいのが出て来たな」

大淀「メチャクチャ贅沢ですね」

提督「こんなの王様の食い物だぞ」

多摩「二杯目は出汁茶漬けにするにゃ」

大淀「いきなり優勝が決まったような気がするんですけど」

提督「早えよ！島風かよ！」

◇


北上「大井っち、アレ作ってよ」

大井「あっ、ハイ！北上さん。アレですね」

提督「ん？何だ何だ」

北上「鯛味噌と大根の葉っぱを炒めたやつ」

提督「何これ、旨そう」

北上「これすごいよ～」

北上「うーん、美味しい」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

提督「俺にもくれ」

大井「は？これは北上さんのです。寝言は布団でどうぞ」

北上「いいじゃん、大井っちー」

大井「はぁ……仕方ありませんね。少しだけですよ」

提督「おお、これは旨い」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

提督「素朴だけどすごくご飯に合うな。初めて食べたぞ」

大井「田舎では珍しくありません」

大井「どこの家にもある常備菜ですよ」

提督「いやいや、大したもんだぞ」

提督「こういうのをササッと作れるのが、本当の料理上手だ」

北上「だってさ、大井っち」

大井「べっ、別に提督の為に作った訳じゃありませんけど！ ///」


◇


北上「提督～、大井っちオススメだよ」ﾋｿﾋｿ

北上「すごくいいお嫁さんになるよ」

提督「む」

北上「可愛いし、優しいし」

提督「可愛いけど可愛げはないぞ。すぐ殴るし」

北上「おっぱいも大きいしさ～」

提督「おっぱいだけじゃなく態度もデカいぞ。あと尻もデカい」

北上「やれやれ、素直じゃないねぇ～」

◇


川内「卵かけご飯にしようかな」

提督「めんつゆで作ると旨いぞ」

川内「そうなの？」

那珂「最近は卵白だけ別に混ぜるのがトレンドだよ」

川内「へー」

神通「醤油を先にご飯にかけるのがいいと聞きますね」

川内「うーん、色々あるんだね」

提督「まあ、好みだけどな」

川内「よし、全部やってみよう」

神通「全部？」

那珂「そんなに食べられないよ」

川内「大丈夫だって、新米だし。美味しいよ」

◇


提督「どうだ？」

川内「うーん、めんつゆが一番合う……かな」

提督「だろ、だろ？やっぱ川内は味が分かるな」

提督「ちなみになめたけ＆青じそもいい感じだぞ」

川内「あ、それも美味しそう」

那珂「トッピングなら生姜味噌もオススメだよ」

川内「あー、いいかも」

神通「シラスやおかかも捨てがたいですね」

川内「いや～、どれも美味しいね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

提督「川内って細いのに意外と食べるよな」

川内「夜戦明けだからねぇ、お腹空いてるんだよ」

提督「よしよし、なら他のレシピも教えてやる」

川内「じゃんじゃん食べるよー」


◇


川内「……zzz」ｽﾔｽﾔ

提督「寝たよ、おい」

神通「お腹がいっぱいになったみたいですね」

提督「子供みたいなヤツだな」

◇


提督「長良たちは何食べてんだ」

長良「梅干しと味付け海苔とか」

名取「ふりかけに温泉卵とか」

五十鈴「納豆や佃煮も美味しいわよ」

提督「普通だな」

大淀「普通ですね」

提督「実家のような安心感だ」

大淀「たまには違うものを選んでみては」

長良「違うもの……」

名取「え、えっと、じゃあ、この南高梅を」

提督「普通じゃん」

名取「これすごいんですよ！梅なのにはちみつが入ってるんです」

名取「はちみつですよ？はちみつ！すごくないですか」

提督「あ、ああ」

長良「私はこれ！韓国海苔！」

長良「海苔なのに外国産なんだよ！すごいよね」

提督「すごいな」

大淀「インターナショナルですね」

五十鈴「私なんかこれよ！におわ納豆」

五十鈴「納豆なのに臭くないのよ！画期的じゃないかしら」

提督「革命だな」

大淀「文明開化ですね」



提督「こいつら本当にブレないな」

大淀「流石は長良型ですね」

◇


提督「阿賀野はおにぎり食べてるのか」

大淀「すごいペースですけど、大丈夫でしょうか」

提督「能代と矢矧が張り切って握ってるな」

大淀「しかもアレ、悪魔のおにぎりですよ」

提督「悪魔？」

大淀「天かすや麺つゆが混ぜてある代物です」

提督「ほう」

大淀「悪魔的に美味しい上に、カロリーも鬼です」

提督「おい能代、止めなくていいのか」

能代「……止められる訳が」

提督「えっ」

能代「あんな笑顔見て、止められる訳ないじゃない！」

阿賀野「能代のおにぎりとっても美味しい！」ﾊﾟｱｧｧｯ

阿賀野「阿賀野ね、矢矧のおにぎりもだ～い好き！」ﾆｺｰｯ!

提督「お、おう……」

大淀「大丈夫なんですか」

提督「大丈夫じゃないが、仕方ない」

阿賀野「おかわり、おかわり～☆」ｷﾗﾘｰﾝ!

大淀「……」

提督「仕方ないんだ」

◇


足柄「ご飯にはカツよカツ。揚げたてよー！」ﾜｵｰﾝ!

足柄「トンカツでもカツ丼でも出来るわよ」

妙高「いや、カツはちょっと」

那智「カツはご飯の友と違うだろ」

足柄「えっ」

羽黒「ご、ごめんなさい！もっとシンプルな方が……」

足柄「そ、そう……」ｼｭﾝ


朝潮「……」

足柄「……」ｼｮﾝﾎﾞﾘ


朝潮「足柄さん！とんかつ食べたいです！」

足柄「えっ」

大潮「揚げ揚げでいきましょー」

荒潮「荒潮はカツ丼がいいかしら～」

霞「し、仕方ないわね。食べてあげるから早く揚げなさいったら！」

足柄「みんな……」ｳﾙｳﾙ

足柄「待っててね！じゃんじゃん揚げちゃうから」ﾜｵｰﾝ!ﾜｵｫｰﾝ!



提督「ええ子たちや……」

大淀「心の優しい子が揃ってますね」

◇


比叡「カレーを作ってきました！」ﾄﾞﾝ!

比叡「たくさんあります！みなさんどうぞ」ﾄﾞﾄﾞﾝ!

朝潮「……」ｼｰﾝ

大潮「……」

比叡「あ、あれ？」

荒潮「……」ｼｰﾝ

霞「……」

比叡「あ、あの……みなさん」ｵﾛｵﾛ




提督「大変な状況になっているな」

大淀「食堂が静まり返ってますよ」

提督「比叡のカレーはマジで死ぬからな。仕方ない」

長門「おい」

提督「ん？」

長門「行け」

提督「は？」

長門「行くんだ」

武蔵「比叡を泣かせるな」

提督「鬼かお前ら」

長門「お前しかいないだろ」

金剛「提督、お願いしマス」ｳﾙｳﾙ

提督「くっ……」


◇


比叡「誰も食べてくれないのかな……」

比叡「一所懸命作ったのにな……」ｸﾞｽｯ

提督「あー、何かいい匂いがするなー」

比叡「えっ」

提督「おおっ、カレーじゃないか。俺大好物なんだよな」

比叡「し、司令！」

提督「俺も食べていいかな」

比叡「司令！はいっ！たくさんあります！」ﾆｺｰｯ!