「組み立て」
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穂乃果「そんでさ~布団の上でお菓子を食べてたらお母さんに怒られちゃってさ~。あっ、ジュースがない…」
希「持って来ようか?」
穂乃果「自分で取りに行くよ。こんなに怒るか~ってくらいね。高校生にもなって半べそかいちゃったからね。まあ、私が宿題をやってなかったのが悪いんだけど。それに加えて布団の上でお菓子を食べたから…テーブルで食べてれば怒られなかったのかなぁ。宿題はやってないけど。しかも数学だからね」
絵里「いや、長い上に全然話が入って来ないんだけど!」
穂乃果「え?そんなに難しい話はしてないよ?」
絵里「でしょうね!穂乃果の話し方の問題だから」
希「穂乃果ちゃんが漫画のキャラクターだったら吹き出しだらけになってるよ」
穂乃果「私が飛ばす奴だ!」
絵里「それを今穂乃果がやってるんだけど…。もう少しロジカルに話を組み立てられない?」
穂乃果「え?何?」
絵里「私もそんなに難しい話はしてないけど…」
穂乃果「急に横文字を使うから…」
希「日本語で論理的なって事やね」
穂乃果「じゃあそう言えばいいのに。そんな所でクウォーターキャラを推さなくていいよ」
絵里「ロジカルって英語なんだけど…」
穂乃果「ふ~ん」
絵里「ふ~んって…」
穂乃果「だってイマイチ言ってる事が…」
絵里「だから…例えばAをしたらBが起きてCになった。みたいに分かりやすく簡潔にまとめればいいのよ」
穂乃果「出来てなかった?」
絵里「なかった」
穂乃果「じゃあさっきの話をロジカルに話すとどうなるの?」
希「勉強しないで寝て食べて過ごしてたら怒られた」
穂乃果「えっ…バカみたいじゃん」
絵里「バカなのよ…」
「万国共通」
凛「にゃ~英語難しいにゃ~」
真姫「はいはい。口よりも手を動かさない」
凛「何さ。真姫ちゃんはそれを英語で言える?」
真姫「Move your mouth rather than your hand.」
凛「え?」
花陽「流石真姫ちゃん…」
真姫「直訳だけどね」
凛「真姫ちゃんって本当に日本人?」
真姫「当たり前でしょ!」
凛「は~言葉が世界共通だったらな~こんな思いしなくていいのに」
花陽「そ、そうだね」
凛「世界中の人がお互いの事を思いやって少しずつ同じ言葉を覚えたらいいのに」
真姫「それが英語なんだけど」
花陽「そっか。英語は世界共通語だもんね」
凛「それを日本語にして欲しいにゃ!」
真姫「凛が自分の事しか考えてないのは分かったわ」
凛「でも二人だって日本語なら苦労しないでしょ?」
花陽「まあ…そうだけど」
真姫「日本語の発音って世界的には難しい部類なのよ」
凛「そうなの?」
真姫「そうよ。文法も他国の人から見たら難しいって」
凛「絵里ちゃんは…」
真姫「絵里は稀よ」
花陽「あの…絵里ちゃんを外国人扱いしないで」
凛「は~真姫ちゃんには日本語の良さ…と言うか美しさが伝わらないのかにゃ~」
真姫「日本語の美しさは十分伝わってるし日本語の事で凛にとやかく言われたくない」
凛「どう言う事にゃ~」
真姫「それよ」
「下」
穂乃果「テレビのバラエティ番組を見てるとさ~」
真姫「そんさ時間があるなら勉強すれば?」
穂乃果「あのさ…身もふたもない事言わないでくれる?テスト期間中でもないのに勉強しなきゃいけない理由がある?」
真姫「学生だからでしょ」
穂乃果「…正論で責めてくる人って嫌だやね?」
にこ「確かに。今のは真姫が悪いわね」
真姫「は、はあ?なんだよ」
穂乃果「真姫ちゃんこれが世の中の仕組みだよ。正しい事が必ずしも良いとは限らないんだよ。正論は人を傷つけるからね」
にこ「特に穂乃果みたいに間違いだらけの人間はね」
穂乃果「にこちゃんどっちの味方なの?」
にこ「どっちの味方でもないわよ」
真姫「にこちゃんも大概だけどね」
にこ「何ですって!!」
真姫「先に喧嘩を売ってきたのはそっちでしょ」
にこ「……で?バラエティ番組の話の続きは?」
穂乃果「あ~バラエティ番組を見てて思ったのが結局下ネタが一番ウケるんだな~と思ってさ」
真姫「………聞かなきゃよかった」
穂乃果「いや、でも本当なんだよ。下ネタって必ずウケてるもん。ピーとかピーとかさ!」
真姫「な、何でそんな単語を口にするのよ。仮にも女子高生でしょ!」カァァァァ
穂乃果「仮じゃないよ」
にこ「って言うか真姫は過剰反応し過ぎじゃない?」
真姫「だって…にこちゃんは平気なの?」
にこ「うちは虎太郎がいるからね。もっとエグいのはキツイけど」
穂乃果「エグいってどんなの?」
にこ「……知らない」
穂乃果「なるほど」
真姫「何がなるほどなのよ。だいたいそんなんで笑うのは穂乃果だけだから」
穂乃果「そんなって?」
真姫「え?だから…下…ネタで」
穂乃果「どんな?」
真姫「そ、それは…ち…って言わないわよ!!!」
穂乃果「ふ~ん。でもさ絵里ちゃんだって凄い笑うからね。下ネタで」
真姫「絵里が?」
穂乃果「うん。前に綾瀬姉妹でうちに泊まりに来た時バカ殿見て凄い笑ってたもん。絵里ちゃんと亜里沙ちゃん。こんなに笑うかってくらい笑ってて雪穂と若干引いてたもん」
にこ「あの二人にはバカ殿は新鮮に映ったのね」
真姫「何よそれ」
穂乃果「え?真姫ちゃんもバカ殿知らないの?」
真姫「知らないわよ」
穂乃果「若者のテレビ離れもここまで深刻だとは…」
真姫「何なのよ…」
穂乃果「まあ絵里ちゃんでも下ネタで笑うんだから女子高生だって下ネタで笑うんだよ」
真姫「じゃあ海未でも?」
穂乃果「海未ちゃんは……海未ちゃんは中学生の時にクラスの男子が海未ちゃんの近くでピーとかピーを連呼してたんだけど」
真姫「男子中学生ってバカなのね」
にこ「そんなもんでしょ」
穂乃果「その男子を見る海未ちゃんの目が…ほんと…ゴミを見る様な目だった。すんごい冷たい目で」
にこ「うわぁ…男子もトラウマでしょ」
穂乃果「いや…それから何故かわざと海未ちゃんに軽蔑される様な事を言いに来る様になって…」
真姫「何その嫌がらせ…」
にこ「いや…それ何かに目覚めてない?」
「親衛隊」
女子中学生「サイン下さい」
ことり「え?私ですか?」
女子高生「はい。私もいつかことりちゃんみたいに可愛い衣装を作れる様になりたいです」
ことり「えっと…じゃあ…頑張ってね」
女子中学生「ありがとうございます」
ことり「バイバーイ…」
穂乃果「私達も居るのに見向きもしなかったね」
絵里「ことりだけにしか興味ないのね」
ことり「ご、ごめんね」
穂乃果「いやぁ…全然。そう言えば中学の時もこんな事あったよね」
ことり「そ、そうだっけ?」
穂乃果「そうだよ。だって親衛隊あったじゃん。ことりちゃんの」
絵里「え!?親衛隊?」
穂乃果「そう。南ことり親衛隊。学校の男子がコソコソとやってたよ」
ことり「あはは…」
穂乃果「一緒に帰ってるとさことりちゃんに告白しに来るんだよ」
絵里「へ~凄いじゃない。だって、まだスクールアイドルにもカリスマメイドにもなる前だもんね?」
穂乃果「うん」
絵里「全部断ったの?」
ことり「断ったって言うか…」
穂乃果「親衛隊は抜け駆け禁止だから告白した男子は粛正されてたよ。仲間に…」
絵里「うわぁ…」
穂乃果「中二の時の劇の演目で桃太郎やった時なんてさことりちゃんの役なんだと思う?」
絵里「そもそも中学生で桃太郎って…何の役だったの?桃太郎?」
穂乃果「お姫様だよ。ことりちゃん人気で本来ない役柄が出来たんだよ。もう男子は桃太郎の取り合い」
絵里「なんか…想像以上ね」
穂乃果「結局のところことりちゃんの鶴の一声で私が桃太郎を演じたんだけどね」
ことり「カッコよかったよ!穂乃果ちゃんの桃太郎!」
穂乃果「えへへ~」
絵里「なんか…エピソードが芸能人のソレね」
穂乃果「うん。まあ、こんな美少女がクラスに入ればね」
絵里「でも、それなら穂乃果や海未だって」
穂乃果「いやいや、気を使ってくれるのは嬉しいけどね。私はそんな事にはならないよ。なんなら男子と喧嘩してたくらいだよ」
絵里「穂乃果らしいと言えばらしいわね」
ことり「え?でも穂乃果ちゃんの事を好きって言う男の子居たよ?噂になってたもん」
穂乃果「え?そうなの?」
ことり「うん。好きだからちょっかい出してたんだと思うよ」
穂乃果「それ、出来れば当時教えて欲しかったよ」
絵里「結局、穂乃果だってモテない事はないんじゃない。で、海未は?」
穂乃果「海未ちゃんも親衛隊あったよ」
絵里「あなた達の中学親衛隊いくあるのよ?まあ、海未がモテない訳ないものね」
穂乃果「そうなんだよ。海未ちゃんも凄いモテてたからね。女の子、特に歳下の」
絵里「え?女の子に?共学なのに?」
穂乃果「そう。ちなみに今でも存続してるからね」
絵里「未だに!?」
穂乃果「いや、身内に隊員いるじゃん」
絵里「えっ!?亜里沙ってそうなの!?」
「売り言葉に買い言葉」
穂乃果「うわぁぁぁぁんぁぁあん」
凛「穂乃果ちゃん…大丈夫?」
海未「何があったんですか?」
凛「それがね」
穂乃果「海未ちゃぁぁぁぁん。逆立ちしながら鼻でスパゲッティを食べる機を出したよぉぉ」
海未「…どう言う事ですか?」
凛「あのね…穂乃果ちゃんとにこちゃんが言い合いになっちゃって。穂乃果ちゃんがネッシーは居るって言うからにこちゃんが証拠を見せろって。もし居なかったら逆立ちしながら鼻でスパゲッティを食べて町内一周だーって」
海未「とても高校生のエピソードとは思えない。穂乃果もにこも…」
穂乃果「売り言葉に買い言葉だっんだよぉぉぉ。助けてよぉぉ海未えもぉぉぉん」
海未「誰が海未えもんですか!」
穂乃果「どうにかして…ネッシーを見つけられないかな?」
海未「まずネス湖に行かないとダメじゃないですか?」
穂乃果「どこにあるの?」
海未「スコットランドの北部ですね」
穂乃果「遠い…そんなの絶対無理だよぉぉ。どうすればいいの」
凛「本当に遠いの?穂乃果ちゃん分かるの?」
穂乃果「だって外国でしょ?絶対に遠いよ」
海未「発想の逆転をしましょう」
穂乃果「逆転?」
海未「にこは居ないと言い張るのでしょう?にこに証明して貰いましょう。ネッシーが居ないと言う証明を!お互いに証明出来ないのなら引き分けと言う事で一件落着です」
穂乃果「成る程!海未ちゃん天才だ!」
海未「まあ、相手がにこだから出来る事なんですけどね」
凛「にこちゃんだから?」
海未「仮に真姫とかならば証明して来そうじゃないですか」
凛「確かに。真姫ちゃんならあり得るかもしれないにゃ」
「幼馴染」
ザーッ ゴロゴロ ピシャーン
海未「雨、止みそうにありませんね」
雪穂「そうだね。天気予報じゃ言ってなかったのに」
亜里沙「でも、海未さんとファミレスに入れたのは天気予報が外れたからだよ!」
雪穂「亜里沙は前向きだね。見習いたいよ」
亜里沙「何でも楽しく考えた方がいいよ」
海未「所で二人は何をしていたのですか?」
雪穂「買い物だよ。海未ちゃんは?」
海未「私は本屋さんの帰りです」
雪穂「神保町?」
海未「はい」
雪穂「そっか。海未ちゃん昔から本が好きだよね」
海未「面白いですよ。雪穂も読んでみては?」
雪穂「へ~海未ちゃんがそこまで言うなら読んでみようかな」
亜里沙「……」
雪穂「どうしたの?」
亜里沙「雪穂と海未さんが会話してるのってなんだか新鮮」
海未「え?そうですか?」
雪穂「そんな事ないと思うけど。だって幼馴染だよ?私と海未ちゃん」
亜里沙「そっか…」
雪穂「そうだよ。まあ、最近はあまり機会がなかったけど」
海未「そうですね。でも小学生の頃など夏休みなんか毎日一緒に居ましたよね」
雪穂「そうだね。うちも海未ちゃん家も親が忙しくて旅行とか連れて行って貰えなかったから」
亜里沙「そうなんだ」
雪穂「うん。だからかな?海未ちゃんは私にとって二人目のお姉ちゃんみたいな感じかな?」
海未「そうですね。私にとっても雪穂は妹みたいなものですね」
亜里沙「え~そうなんだ。いいな~。私も海未さんをお姉ちゃんって言いたいなぁ」
海未「え?あっ、そうですか?」
雪穂「多分だけど…私と亜里沙ではお姉ちゃんのニュアンスが若干違うと思う」
「かける派」
穂乃果「ビーフシチューか…美味しそうだな」
凛「凛ラーメンにしよ」
穂乃果「いつもだね」
凛「うん」
希「ウチもビーフシチューにしようかなぁ。美味しそうやんね」
穂乃果「だよね!」
希「うん。所で二人はシチューはご飯にかける?」
穂乃果「ビーフシチューはかけないよ」
希「うん。ホワイトシチューは?」
穂乃果「かける!」
凛「凛もかけるよ!」
希「なんだ。みんなかけるんや。これじゃかけるかけない論争にならんね」
穂乃果「だってかけた方が美味しくない?」
凛「かけない人って居るの?」
希「そりゃあいるやろ!花陽ちゃんなんてそうなんやない?ご飯を汚すの嫌うやろ?」
凛「シチューなら大丈夫じゃかいかな?白いもん」
穂乃果「確かに。海未ちゃんは多分かけないと思うよ。ことりちゃんもかけないなぁ」
希「真姫ちゃんもかけそうにないなぁ」
穂乃果「にこちゃんはかけるね。絶対にかける。絵里ちゃんは謎」
凛「謎なの?」
穂乃果「いまいち計りかねる所ない?絵里ちゃんって」
希「あっちの文化も混じってるからなぁ」
穂乃果「じゃあボルシチでもかけるのかね」
凛「え~絶対にそのまま食べた方が良いと思うにゃ」
穂乃果「絵里ちゃんから見たらホワイトシチューもそうなんだよ」
凛「文化の違いかぁ」
穂乃果「文化の違いだぁ」
希「いや、えりちがボルシチをご飯にかけると決まった訳ではないからね」
「漢字」
凛「ふむ」
花陽「ど、どうしたの?」
凛「凛って英語は出来ないイメージあるけど国語は出来ないイメージないでしょ?」
真姫「そんな事ないわよ。英語以外も勉強全般不得意だと認識してるけど」
凛「えっ!?そうなの?そんな風に思ってたの?」
真姫「うん。穂乃果とにこちゃんにもそんなイメージ持ってるし」
凛「そうなんだ。じゃあ逆に誰の事を頭良いと思ってるの?」
真姫「頭良いって言うか勉強出来るのかな~って思うのは絵里と希と海未とことり」
凛「かよちんは?」
真姫「普通」
花陽「あ、あはは…なんか複雑…」
凛「そっか」
真姫「で、何よ?今日の国語の小テストの結果が最悪だったの?」
凛「よく分かったね。実はそうなんだ」
真姫「実はって…何点だったの?」
凛「3点…」
真姫「は?」
凛「だから3点。抜き打ちでやるのって卑怯だよね」
真姫「全然卑怯じゃないわよ。3点って何よ。どうやって取るの?いくら小テストだからって…」
花陽「何が出来なかったの?」
凛「えっとね…」
真姫「3点なんだから全部でしょ」
凛「だってさ~…日本の諺って間違える様に出来てない?」
真姫「出来てないわよ」
凛「だってさ、情けは人の為ならずって意味!人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになるよ~って意味だって…てっきり情けをかけはのは人の為にならないよ~って言ってると思ってたよ」
花陽「確かに。間違いやすいよね」
凛「あと河童の川流れもだよ!」
真姫「一流でも失敗するって意味でしょ?そのままじゃない」
凛「分かりにくいよ!河童が溺れてるでいいじゃん」
真姫「語呂が凄く悪いんだけど」
凛「気のおけない間って…仲が良いなら気は置いた方がよくない?」
花陽「それは確かに私も間違えて使ってたよ」
凛「可愛い子には旅をさせよって…可愛いだったら甘やかすべきにゃ!」
真姫「そうすると凛みたいに勉強出来なくなるのよ」
凛「む~」
真姫「って言うか…割と覚えてるじゃない。諺の意味」
凛「バツを貰った事に納得いかなかったからね。逆に覚えちゃったにゃ」
花陽「け、結果オーライなのかな?」
真姫「そう言う勉強の仕方ももしかしたら良いのかも」
「あんことコーヒーと」
凛「凛は~メロンジュースとコーラを混ぜて~」
海未「コラ!ドリンクバーで遊ばない!」
凛「遊んでないよぉ。ちゃんと飲むもん」
希「ふふっ。海未ちゃんはお母さんみたいやなぁ」
凛「こんな怖いお母さん…」
海未「何か?」
凛「いえ…」
希「さあ。ドリンク入れたら席に戻ろ?」
凛「うん」
凛「海未ちゃんは飲み物何にしたの?」
海未「コーヒーですよ」
凛「コーヒー?珍しいね」
海未「そうですか?」
凛「だっていつもはドリンクバーでもお茶とか…」
店員「お待たせしました。白玉ぜんざいのお客様」
凛「白玉ぜんざい?誰が頼んだの?」
希「ウチじゃないよ」
海未「はい。私です」
凛「海未ちゃんが頼んだの?」
海未「はい!そうですよ」
凛「海未ちゃんがデザートを頼むなんて珍しいよね」
海未「そんな事ありませんよ。あんこは大好きですから」
希「プロフィールにも好きな食べ物は穂乃果ちゃん家のおまんじゅうって書くくらいやもんね」
凛「そう言えばそうだにゃ」
海未「好きなんですよね。しかもコーヒーと一緒に飲むと凄く合うんです」
希「あ~確かにコーヒーと和菓子の相性は抜群かもしれんなぁ」
海未「はい。たまには何も考えずあんことコーヒーを飲んでいると大袈裟でなく幸せだなぁって…なんか、そんな気持ちになれるんですよね」
凛「へ~海未ちゃんでもそんな事あるんだね」
海未「もちろん」
希「ふふっ、じゃあウチも白玉ぜんざい頼もうかな」
凛「凛はラーメン!」
「欠かせないもの」
店員「Aセットのスープです」
穂乃果「あっ!はーい!」
花陽「コンスープ?」
穂乃果「そう!ここのコンスープはねぇ」
ことり「ここのコンスープは?」
穂乃果「ここのコンスープはクルトンが入ってるんだよ!」
花陽「そうなんだ!」
穂乃果「やっぱりクルトンが入ってると入ってないじゃコンスープのランクが変わってくるからね」
花陽「うんうん。分かるよ。クルトンは欠かせないよねぇ」
穂乃果「だよね、だよね~。ルーの無いカレーライスみたいな」
ことり「それはただのご飯だよ。穂乃果ちゃん」
花陽「私はそれでも満足だよ!」
穂乃果「ミルクの無いコーヒー!」
ことり「それは人それぞれじゃないかな…」
花陽「私はお砂糖もいれたいな」
穂乃果「お花見に穂むらのお団子!」
ことり「花より団子なんだね…やっぱり…」
花陽「お花見ながらだとさらに美味しく感じるよね!」
穂乃果「雨の日に傘!」
ことり「雨の日に傘がなかったら悲惨だよ?クルトンってそこまでかな?」
花陽「雨が上がると傘を忘れて帰っちゃったりするよね」
穂乃果「あとは…ことりちゃんに枕!」
ことり「それはね本当になきゃ困るの。眠れなくなっちゃうもん」
「失敗」
穂乃果「うぅ…ううう…うわぁ~ん」
花陽「穂乃果ちゃん。元気だして」
穂乃果「うわぁ~ん。もうお終いだよぉ」
絵里「こんなに気にするなんて…。やっぱり穂乃果も女の子なのね…」
穂乃果「もう明日から学校に行きたくないよぉぉぉ」
絵里「大丈夫よ。気にし過ぎだって。可愛いわよ?」
穂乃果「絵里ちゃんはひとごとだからそんな事言えるんのだよ!見てよこの前髪!!!前髪ぱっつん…」
絵里「本当に可愛いと思うけど。ねえ?」
花陽「え?…も、もちろんだよ」
絵里「花陽…間をあけない…」
花陽「ご、ごめん」
穂乃果「やっぱり変だって思ってるんじゃん!!正直に言ってよ!私の為にも!!これでも一応スクールアイドル!!」
絵里「それは…えっと…一か月もすれば元に戻るわよ。幸いライブもないわけだし」
穂乃果「こんなちびまる子ちゃんみたいな髪型で一か月も過ごせと?」
花陽「わ、私は好きだよ!ちびまる子ちゃんもサザエさんも!お、面白いよね…」
絵里「花陽…フォローの仕方がおかしい…」
穂乃果「うわぁぁぁぁん」
絵里「も~泣かないの。小さい子が見てるわよ?」
穂乃果「だって…だってぇ…くぅ…止めてくれれば良かったのにぃ…うわぁぁぁぁ」
絵里「そんな事言ったって…はあ…」
穂乃果「くぅ…ゲホ…ゴホッ…ぐふっ…ふぅ…」
絵里「も~水飲む?」
穂乃果「いらない。髪を戻して欲しい…」
絵里「あのねぇ…」
穂乃果「え?」
絵里「可哀想だと思って人が優しくしてれば…髪なんかよりこっちの方がキレそうよ!!」
穂乃果「え?え?」
花陽「え?絵里ちゃん?」
絵里「だいたいね。考えれば分かる事でしょ!!!素人が自分で切ったらそうなるって。後の事もロクに考えないでやったんでしょ?」
穂乃果「だから後悔してるんじゃん!」
絵里「いつもそうだから言ってるんでしょ!!!いい機会よ。これを機に後先考えない自分の行動を少し省みなさい!分かった?」
穂乃果「……」
絵里「分かったの?どうなの?」
穂乃果「はい…」
絵里「よろしい」
花陽「久し振りに見たな…怖い絵里ちゃん…」
「スカート」
真姫「遅いわね~凛」
花陽「ちょっと用事があるって言ってたわよ」
真姫「ふ~ん」
凛「かよちん、真姫ちゃん。お待たせ」
花陽「来た!あっ!そのスカート」
凛「午前中お父さんとお買い物に行って買ってもらったんだ~。真姫ちゃんみたいにパパ買ってぇって言ったら買ってもらえたよ」
真姫「私はそんな事言わない。けど、そのスカート可愛いわ。凛によく似合ってる」
凛「ありがとう真姫ちゃん。もしかして口説いてる?」
真姫「誰がよ!一言多いのよ。素直に褒められなさい」
凛「は~い」
花陽「でも凛ちゃん。本当に…スカートを…スカートをよく履くようになったよね。花陽は…花陽は嬉しいよぉぉぉ」
真姫「本人より嬉しそうね」
凛「ふふっ。これもかよちんと真姫ちゃんのお陰だよ。二人ともありがとう」
真姫「何言ってるのよ。私達は何もしてないわ。凛が自分で一歩踏み出したんじゃない」
花陽「そうだよ凛ちゃん」
凛「真姫ちゃん、かよちん」
真姫「ふふっ」
花陽「あは」ニコニコ
凛「よ~し。これから凛は乙女ロード真っしぐらにゃ~」
真姫「あらら。張り切っちゃって」
凛「けど、その前にラーメンを食べておかなきゃ!」
花陽「別に…乙女でもラーメンは食べていいんだよ?」
「柑橘系」
千歌「わ~。このミカンシャーベットって美味しそうじゃない?」
梨子「どれ?」
千歌「これ!」
梨子「本当だ」
千歌「私これ食べよ~っと」
梨子「好きね。千歌ちゃんはミカンが」
千歌「だって美味しいじゃ~ん。ミカン!ずっと食べてられるよ」
梨子「ふふっ。だからかな?」
千歌「何が?」
梨子「千歌ちゃんの匂いって柑橘系の香りがするの」
千歌「え?本当に?」
梨子「冗談よ」
千歌「なんだ~ビックリしたぁ。本当かと思ったよ」
善子「……」
梨子「ど、どうしたの?」
善子「いや…なんか…ちょっと引く…」
梨子「何が?」
善子「千歌の体臭は柑橘系の香りだって発言…」
梨子「あの…そんな言い方してないし。冗談で言ったんだよ?」
善子「だとしてもその発想は…」
梨子「そんな変な事言ったかな?」
千歌「ん~。よく分かんない」
梨子「ほら?」
善子「自覚がないのがマジでやばい」
梨子「な、何よそれ」
善子「だって…じゃあ、急にリリーはイチゴの様に甘いがするねぇ…って言われたらどう?」
梨子「それ言い方に悪意があるでしょ」
善子「実際そんな感じだったわよ」
梨子「絶対にそんな言い方はしていないわよ」
善子「してたわよ」
梨子「してないです!変な言い掛かりはやめてよね」
千歌「も~二人共ケンカしないのぉ」ギューー
梨子「ち、千歌ちゃん痛い…痛い…」
善子「な、何するのよ。あっ、でもいい匂い」
梨子「でしょ?」
善子「は?」
「衣装」
曜「ん~」
果南「まだ悩んでるの?」
曜「なかなかいいアイデアが浮かばなくて」
鞠莉「そっかぁ。方向性は決まってるの?」
曜「皆んなに聞いて回ってるんだけど意見がバラバラで」
果南「そっかぁ」
鞠莉「いっその事ゴージャスなドレスにしちゃうとか?宝石を散りばめたりして」
曜「やっぱりスクールアイドルの衣装だから。根底に高校生の部活って言うのがあるからね」
鞠莉「そう?」
果南「曜の言う通り。これだから金持ちは」
鞠莉「じゃあ、果南は何かあるの?」
果南「私?」
鞠莉「人に言うんだから何かあるでしょ?スクールアイドルらしい衣装のアイデア」
果南「も、もちろん。えっと…」
鞠莉「えっと?何?早く言ってよ」
果南「体操服とか!学生らしいじゃん」
鞠莉「お~果南にしてはナイスアイデア!いっその事ブルマにしちゃう?」
果南「あ~いいねぇ。一定の層にウケそう!」
鞠莉「でしょ~」
曜「もう。二人共真剣に考えてよ。ブルマなんて履けるわけないでしょ」
果南「あはは。ごめん」
鞠莉「sorry」
曜「ブルマなんてとっくの昔に廃止されてるんだから。どうやって手に入れるつもりなの?」
果南「あっ、そこなんだ…」
「オカルト系」
善子「ふっ。不穏な空気。我が全身全霊の魔翌力を持って成敗してくれる」
花丸「不穏な空気を作ってるのは善子ちゃんずら。お店の空気清浄機じゃ追いつかないずら」
ルビィ「最近の家電製品は性能が凄くいいのにね」
善子「うっさいわよ!バカっ!」
花丸「バカとはまた随分な事を言ってくれるずら。そんな善子ちゃんには~悪霊退散ずら~。南無三!」
善子「ぐわぁ~…って私は悪霊じゃないわよ!堕天使!」
ルビィ「花丸ちゃん。十字架と聖水持ってくる?」
花丸「お願いルビィちゃん。あとニンニクも持ってきて欲しいずら」
善子「なっ、ニンニクはや、やめ…ってそれはドラキュラよ!全然違うから」
花丸「ルビィちゃん。早くお札を貼るずら!」
ルビィ「どうしよう。冷えピタならあるけど…お札は…」
花丸「取り敢えず貼ろう!」
善子「いや…えっと…キョンシー?」
花丸「…」コクコク
善子「誰がキョンシーよ!列組んでピョンピョン跳ねないから!」
花丸「ポマードポマードポマード」
善子「誰が口裂け女よ!」
ルビィ「よ、よく分かったね」
花丸「まさか通じるとは思わなかったずら」
善子「堕天使だから!ヨハネは堕天使だから」
花丸「エクスペクトパトローナム」
善子「えっとぉ~…ディメンターでもないから!」
ルビィ「魔封波~」
善子「や、やめろぉぉぉ。って最早幽霊でもないじゃない!」
花丸「おい鬼太郎!」
善子「もう答え言ってる!」
ルビィ「ご飯一杯食べる?」
善子「えっと…えっと…何?」
ルビィ「オバQだよ」
善子「あ~そっか。Q太郎はご飯を凄い食べるから!って分かるかぁ!」
花丸「それだけ言えれば十分ずら」
「あの日のその後」
千歌「ふんふん。なるほど」
果南「分かった?」
千歌「全然。ねぇ~ダイヤちゃん」
ダイヤ「……」
千歌「ダイヤちゃん聞いてる?」
ダイヤ「私ですか?」
千歌「うん。ダイヤちゃんに聞いてるんだけど…」
ダイヤ「へ?何ですって?」
千歌「だから~ダイヤちゃんに教えて貰いたいな~って思って」
ダイヤ「誰に何を教えて欲しいのですか?」
千歌「ダイヤちゃんに勉強をだよ」
ダイヤ「…何です?」
千歌「だから…ダイヤちゃん勉強得意でしょ?教えて欲しいな~って。えへへ」
ダイヤ「ん~…」
千歌「もしかしてダイヤちゃん怒ってる?」
果南「まさか」
千歌「でも…ダイヤちゃーん?」
ダイヤ「もう一度」
千歌「え?」
ダイヤ「もう一度言い直して下さい」
千歌「あっ、お願いの仕方が悪かったかな。ダイヤ様~お願いします」
ダイヤ「違う。そうじゃありませんわ」
千歌「ええっ!?ダイヤさん怖い…」
ダイヤ「あれ…?さん…」
千歌「いいや。後で鞠莉ちゃんが来たら教えて貰おう。トイレ行ってくるね~」
ダイヤ「……私はどこで間違えたんでしょう」
果南「最初からじゃない?」
ダイヤ「……良いですね、果南さんは」
果南「何にも良くないよ。私なんて選択肢の中に入ってなかったんだよ?勉強出来ない様に見えるのかな」
ダイヤ「お互い難儀ですね」
「プラン」
千歌「ね~。明日のお休みどこに行く~?」
曜「ん~どうしようか?」
梨子「私行ってみたい所があるんだけど」
曜「どこ?」
梨子「沼津の深海魚水族館ってちょっと気になるの」
千歌「え~沼津に行くの?」
梨子「嫌?」
千歌「せっかくのお休みだしもっと外に出ようよ」
曜「うん。そうだね」
梨子「外って…じゃあ伊豆の方とか?」
千歌「静岡から出ようよ」
梨子「静岡から出るって…休みは1日しかないのよ?」
千歌「そうだけどさぁ。富士の方とか箱根の方とかなら行けるんじゃないかな?」
梨子「富士…箱根…行って何するの?」
曜「温泉入ったり遊園地に行ったり?」
梨子「次の日1日練習だけど疲れ残らない?」
千歌「ん~大丈夫!」
梨子「根拠はっ!?」
千歌「なんとなくかなぁ」
梨子「要するに無いのね」
千歌「行こうよ。富士急ハイランド!」
梨子「じゃあ…行く?」
千歌「やったぁ!曜ちゃんも良いよね?」
曜「しまった…」
千歌「どうしたの?」
曜「バスの時間忘れてた…」
千歌「え?じゃあお泊まりからの遊園地だ!」
「感想」
花丸「果南ちゃん、果南ちゃん」
果南「ん~どうした、マル?」
花丸「こないだマルが貸した本の感想を聞きたいなぁと思って」
果南「あ~面白かったよ」
鞠莉「へ~果南が本をねぇ」
果南「私が本を読むのってそんなに変?まあ、確かにマルと出会わなかったら読んでなかったかもだけど」
鞠莉「別に変じゃないけど。果南ってどうしても脳筋のイメージがあるから」
果南「よくそんな表情で酷い事言えるよね。別に脳まで筋肉で出来てるわけではないから」
花丸「そんな人が居たら会ってみたいずら。そんな事より本の感想を教えてよ」
果南「さっき言わなかったっけ?面白かったよ」
花丸「そうじゃなくって。どんな所が良かったかとか」
果南「あ~海のシーンは良かったね」
鞠莉「ほんと好きだね」
花丸「海のシーンなんてなかったはずだけど」
果南「え?嘘だよ。海のシーンあったでしょ?」
花丸「ないよぉ」
果南「おっかしいなぁ。確かに海のシーンが記憶に残ってるんだけどなぁ」
鞠莉「何か勘違いしてるんじゃないの?」
果南「ん~…あっ!そうだ!あの本読みながら寝ちゃってさ。その時見た夢が海の夢だったんだ!夢とごっちゃになってたんだね」
鞠莉「夢でも海って。ほんと好きだね」
花丸「って言うか夢と小説の内容が混ざっちゃう人なんて初めて聞いたずら」
「普通」
善子「ふっ。このスイーツからは漆黒の闇の波動を感じる」
梨子「それチョコレートだから。漆黒でもないし。そもそも漆黒の闇って何よ。漆黒の闇って」
花丸「黒くない闇を見てみたいずら」
梨子「そもそも闇って見えるものなの…?」
善子「闇は感じるもの!」
梨子「はいはい。全く変な事ばっかりいって」
善子「リリーは我が眷属だから闇を感じる事は出来…」
梨子「私はそんなんじゃありません。普通の人間です。普通の!ね?」
花丸「え?」
梨子「へ?」
花丸「いや…」
善子「普通じゃないって」
梨子「そんな事花丸ちゃんは一言も言ってないわよ。ね?」
花丸「うん…」
善子「でも、私から見てもリリーは変よ?」
梨子「どこが変なのよ!!!」
善子「どこがと言われると分からないけど。ぼんやりと変」
梨子「そんな事初めて言われたんだけど」
善子「皆んなリリーに気を遣ってるのね」
梨子「そんな事ないから。大丈夫だから」
善子「でも普通の人はあんな本…」
梨子「ちょっと!!何を言う気なのかな?」
花丸「き、急に大きな声を…」
善子「やっと本性をあらわしたわね。リトルデーモンリリーよ」
梨子「だから…リトルデーモンではないと何度も言っているであろう!」
善子「口調変わってるわよ、リリー」
梨子「なっ!?」
花丸「気が付いた時にはもう遅いものずら」
梨子「何が!?」
完
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