【モバマス】悠貴「シンデレラだって」ネネ「一飲みですよ」 (17)

モバP(以下P)「それじゃあ、法子の誕生日を祝って」

『かんぱーい!』

カチンコ

法子「みんなーっ!ありがとーっ!!」





志保「じゃあ、ドーナツをガンガン作らないとね」

ジュージュー

かな子「美味しいから大丈夫だよ」パクパク

里美「美味しいから大丈夫ですぅ」パクパク

みちる「これはペストリー生地で作っているからパンです」パクパク

愛梨「エプロンつけてるし、火の前は熱いから脱ぎますね」ヌギヌギ





志保「……待てやお前ら」

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椎名法子の誕生日SS



に見せかけた別の何かです

こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします

志保「で、法子ちゃんのPさんはドーナツを揚げるのを手伝ってくれるのね」

法子P「あぁ……いつか、あいつとドーナツ屋を開きたいと思っているからな」

「…………あいつの笑顔をずっと見続けたいし」

志保「ふふっ……こんなに思われて法子ちゃんも果報者ね」

法子P「よせやい」





悠貴「……」

ネネ「じゃあ、ドリンクできたから……悠貴ちゃん?」

悠貴「……あ、はい。届けてきますね」

ネネ「……」

――パーティ終了後

悠貴「ふぅ……やっと終わりましたぁ」

ピトッ

「ひやっ!!」

ネネ「ふふっ、お疲れ様。ちょっと残った材料で作ったからどうぞ」

悠貴「あ、ありがとうございます」

チュー





「んーっ!酸っぱい!!」

悠貴「ね、ネネさん。こ、これっ、結構酸っぱいですよ」

ネネ「ふふっ、ごめんね。……これは『シンデレラ』って名前のカクテルなの」

悠貴「カクテル…………えぇっ!ダメですよっ!お、お酒だなんて……」

ネネ「大丈夫だよ。これは柑橘系のフレッシュジュースばかり使ったノンアルコールのドリンクだからね」

悠貴「へぇ……カクテルにもいろんなのがあるんですね」

ネネ「うん、アルコールだけでなくてノンアルコールや、あと食べ物にもカクテル扱いのモノもあるんだよ」

悠貴「そうなんですか」

悠貴「でも何で……」

ネネ「うん。何か元気がないように見えたから……」

「亜季さんが、教えてくれたんだ……」



………………
…………
……

亜季『ベトナム戦争に、ベトコンの皆さんはアメリカを飲むと言って、作戦前にコカコーラを瓶から直接飲んでいたそうです!』





ネネ「って」

悠貴「へぇ……」

ネネ「だから、シンデレラでも飲み込めるようなビッグなアイドルになれるように……って」



「そんな願掛け。……みたいなものなの」

悠貴「そうなんですか……」

悠貴「……実は、法子ちゃんが羨ましくて」

ネネ「え?……もしかして、法子ちゃんの担当のプロデューサーさんと付き合ってるのが羨ましいから……とか?」

悠貴「い、いいえ!そうではなく!」



「……少シアリマスケド」

ネネ「じゃあ……」





悠貴「もう、大切な人とアイドルの……さらに先のことまで考えているんだなぁ…って」

ネネ「……」

悠貴「私なんて、今が楽しいだけで…………アイドルも陸上も。でもこのままでいいのかなぁ。って思ってしまって」

「アイドルもそうです。私なんてシンデレラなんか――所詮はカクテルでも大人の皆さんがバーとかで飲むようなグラスでなく、こんなコップで飲むのが」

ネネ「それは違うよ、悠貴ちゃん」

悠貴「え……」

ネネ「シンデレラの器と容器としての器だなんて関係ない。……そんなの自分が全力で取り組めているかどうかだよ」

「もし、全力で行ってるなら容器なんか関係ない。……そうだとしても、例えばカクテルグラスの方は少ししか入らないから、沢山入るコップの方が有利なことだっていっぱいあるよ」

「シンデレラだってそう。……楓さんが仮にカクテルグラスなら、菜々さんはプラスチックのコップかもしれない。でも、みんなに愛されて二人ともシンデレラになって頑張ってるんだよ」

悠貴「ネネさん……」

ネネ「あ、菜々さんの体力的に紙コップかな…………って考えちゃったのは内緒ね」

悠貴「あ……」



「あはは……」



「あはははははっ!」

「何ですか、それっ。思わず納得しちゃいましたよっ!!」

ネネ「でも、悩むぐらいに真剣に考えているってのはいいことだよ」ナデナデ

悠貴「わわわっ(///)」

ネネ「実は私も……そのプロデューサーさんと……ごにょごにょ」





悠貴「え……えぇっ(///)」

ネネ「な、内緒だからねっ(///)」

悠貴「は、はいっ!」

バタン

由愛「あれ?ネネさんと悠貴ちゃん?」

ネネ「あ、いけないっ!もう片付けないと」

悠貴「もうこんな時間なんですね」

由愛「あ……その……お願いがあって」

ネネ「はい?」

悠貴「何でしょうか?」



由愛「あの……ちょっと酸っぱいものが欲しくなって」

悠貴「それなら、ちょうどよかったですっ!」

ネネ「残っていたのだけど……」カチャカチャ

由愛「わぁ……」

コクッコクッ

由愛「ん……もう少し、酸っぱくてもいいかな?」

悠貴「へぇ、由愛ちゃんって酸っぱいモノが好きなんですか?」

由愛「ううん」








由愛「最近、酸っぱいのが欲しくて」

悠貴「そうなんですか、大変ですねっ」





ネネ「ん?」

おしまい

とりま

HAPPY BIRTHDAY SIINA NORIKO



では、皆様にいちごスパゲティドーナツを

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