財前時子「柚豚」 喜多見柚「おいしそう」 (17)

ガチャ

柚「おはようございまーす!」

P「お、柚おはよう。今日も元気だな」

柚「わー。Pサンおはよーっ。柚は今日も元気だよー。Pサンも元気っ」

P「ん…まあぼちぼちな」ハハ…

P「と、すまん、ちょうど取引先の打合せに出るところなんだ。入れ違いになっちゃうけど」

柚「あっ、そっか。気をつけてね。雨も降ってるし、フードがおすすめカモっ」

P「ありがとう。じゃあ、またあとで」

柚「はーい。…うーん、Pサン最近忙しそうだナー…」

柚「あっ」

柚「時子サン。おはよー」

時子「…」パラ

柚「無視だっ」

時子「…」

柚(台本読んでる…忙しそう)

柚(…Pサン、疲れてたみたいだけど大丈夫カナ?窓から出るとこ見てよう)ペタ

時子「…」パラ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1572791756

ザー…

柚「……」

時子「……」

時子「……」パタン

時子「……。柚」

柚「?」

柚「あれっ。時子サンが柚のこと呼んでくれるなんて、めずら」

時子「鬱陶しいからそこを離れなさい」

柚「あれっ。柚なにかした」

時子「説明しないと分からない?」

柚「はいっ」

時子「…………」

柚「うー…ときこさ…様、厳しいカモ…柚しょんぼり」

柚「はーい。柚、移動しまーす」

時子「……」

柚「……」

時子「……」

時子「……。柚」

柚「はいっ」

時子「…」

柚「無言でムチっ」

時子「耳元で。煩い」

柚「あ、ごめんなさい。柚声が大きくて。てへ」

時子「ええそうね。それとどうして耳元で声が聞こえるような」

時子「背中合わせの場所にわざわざ座るのかしら?」

柚「こちらなら時子サマの視界を汚さないかと!」

時子「それはよくできた考えね柚豚。ところでどうして接触は鼻につかないと思ったのかしら?」

柚「柚豚!?」

柚「ちょっとおいしそうだね!」

時子「そうね」

柚「自然にムチっ」

柚「背中合わせだから鼻にはついてないと思うナ、なーんて」

時子「え?」

柚「わあ鞭を構えたまま止まっちゃったーゆ、ゆずそんな悲しげな時子サマ初めてだナー、怖いからその顔やめてください…」

時子「あらそう」

柚「ムチっ、打つのをやめるのをやめてじゃないカモっ」

時子「……はぁ」

時子「柚。いい豚だからよく聞きなさい」

柚「ねえ時子サマ」

時子「おい」

柚「最近、Pサン忙しそうだよね」

時子「……」

時子「……」

時子「そうね」

柚「アタシはPサンが心配なんだけど、時子サンはどう思う?」

時子「…………」

時子「…」

時子「…あの豚は」

時子「よく働く豚よ」

柚「うん。そうだね」

時子「ああして働くのが、あれの役目だから、当然でしょう」

柚「うん。そうなんだけどね」

時子「……」

柚「うーん…そうだよね」

時子「……」

時子「……」

時子「……」ハァ

時子「柚」

柚「ン?」

柚「わっ、ムチっ…あれ、痛くない」

時子「…」

時子「百年早いわ。貴方が。あの豚を心配するなんて。私をこうしたあの豚を」

柚「……こうしたって、アイドルにしたってこと?」

時子「そうよ」

柚「ン」

柚「そっか。そうかも」

時子「そうよ」

時子「だから、心配なさんな」

柚「…うん。アリガト」

時子「礼を言われることではないわ」

柚「ムチっなんでかなー」

時子「ふん」

時子「柚、貴方、分かっていて聞いたでしょう」

柚「へ?うーん、まあ、そうだね。そうカナ?」

時子「そうよ」

時子「で、分かっていて聞いて、」

時子「ついでに私のことを心配していたのでしょう?豚の分際で」

柚「……あ、いや…と、時子サマ?その、二刀流になったのは、いったい…」

時子「それも分かってて聞いてるんでしょう?」ニッコリ

柚「ワー…いい笑顔だなー…」

柚「…………」ギャフン

時子「これで懲りたでしょう。じゃあもう大人しくなさい」

柚「……」ハーイ

時子「……」

時子「……」

柚「……」シーン

時子「……」

時子「柚」

柚「はいっ」

時子「…………」

時子「努力なさい。それが、貴方ができる、私達の豚を善く生かす、何よりの近道よ」

柚「…。」

柚「うんっ。アリガトっ時子サマ」

時子「……。礼を言われることでは、ないわ」

柚「えへへ」

時子「……」

時子「…ふん」

時子「じゃあ。私は忙しいから」

柚「ねえ、時子サン」

時子「おい」

柚「アイドルって、楽しいね」ニヘラ

時子「…………」

時子「……」

時子「さあ」

時子「そうかしら」

柚「そうだよ」

時子「……」

時子「ええ。そうかもね」

おわりん
ときゆずはいいぞ

いっこ抜けてた…
>>2のあと

時子「視界の端で蠢いているのが鬱陶しいの」

柚「う、うごめいてたカナ?」

時子「ええ窓の外を見てそわそわとね」

時子「だから、消えて」

柚「あれっ要求がカダイになったよ!」

時子「それから様」

柚「時子サマー」

時子「様」

柚「ときこさ…」ゴニョゴニョ

時子「誤魔化すな」

柚「あいたっ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom