矢口美羽は炎上したい (19)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

短め、書き溜めありです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1573977933

美羽「…あっ、夢見さん!」

りあむ「…………えっ!?ぼ、ぼくに何か用!?」

美羽「はい!ちょっと教えて欲しいことがあるんです!」

りあむ「えっ……ぼくなんか教えられることなんて無いと思うケド」

美羽「いいえ!夢見さんが適任だって皆さんが言っていますから!」

りあむ「…みんなって?」ワクワク

美羽「ネットの皆さんです!」

りあむ「……途端にイヤな気配がしてきたよ!」

美羽「大丈夫ですって!りあむさんはその道の専門家だと言うじゃないですか!」

りあむ「ぼくが専門家とか言われるとか絶対アレじゃんか!もうやだ!帰っておくれ!よ!」

美羽「私に上手な炎上の仕方を教えてください!」

りあむ「やっぱりだああああああ!めっちゃやむ!!!!!」



……

………

りあむ「……で、なんでイキナリそんなこと聞いてくるの?」

美羽「いや~、最近『信長名鑑』って本が出たんですけどね」

りあむ「ナニソレ」

美羽「信長という信長を集めた信長尽くしの本です!」

りあむ「いやいや、意味が分からないよ!?」

美羽「これまでの創作物に出てきた色んな信長を集めたらしいです」

りあむ「あ~…なるほど?」

美羽「その中で、以前私が演じた信長も触れられているんですよ」

りあむ「へ~、そうなんだ、すごいね!」

美羽「はい!それで、信長で注目の集まっている今、何か小粋な信長トークとかが出来れば一気に人気になることも夢じゃないかなと思いまして!」

りあむ「そういう貪欲なトコはぼく好きだな、そういうちょっとしたチャンスを死ぬ気で掴みに行くのって尊いよね」

美羽「それで、信長さんのネタって何かと考えたんですよ」

りあむ「うんうん」

美羽「そうなると私も演じた本能寺の変、ありますよね?」

りあむ「信長が炎上して死んだトコだね」

美羽「はい、やはり信長と言えば炎がイメージされます」

りあむ「…………ソウダネ」

美羽「ですので、『歌って踊れる本能寺』と名高い燃えることに定評のある夢見さんn」

りあむ「ちょっと待って!?なんだよその渾名!?」

美羽「ネットの皆さんに教わりました!」

りあむ「あ”あ”あ”あ”!!!!!なんだよそれ!全然尊くないじゃんか!」

美羽「でも面白いですよ?」

りあむ「知らないよ!」

美羽「とにかくですね」

りあむ「何事もなく本題に戻ろうとしてもそうはいかないよ!?」

美羽「私に上手な燃え方を教えてください!」

りあむ「やだよ!というか別に狙って燃えたことなんて無いし!」

美羽「自然体であれだけのことを……!?」

りあむ「あ、それだけ聞くとちょっとカッコイイな?」

美羽「いやまったk……はい、格好いいですね!」

りあむ「全く取り繕えてないからな!?」

美羽「それなら夢見さん、こういうのはどうでしょうか」

りあむ「……なんだよう」

美羽「夢見さんはアイドルがお好きだとか」

りあむ「好きっていうか……尊くて元気をくれる対象?」

美羽「近いうちにサンノス全員で集まる食事会がありますので、良ければそこにりあむさんも…」

りあむ「えっ…………むり」

美羽「」

りあむ「あ!いやいやそういう事じゃなくてね!?そんな所に放り込まれたらコミュ障なぼくは絶対ゲロ吐くよ!?」

美羽「ゲロ」

りあむ「それになんも話せないしキモオタみたいにずっと顔見てうっとりしてるだけだって!

    その場を盛り下げるだけだよ!ぼくみたいなクズは一人で餃子喰ってるのがお似合いなんだって!」

美羽「……夢見さん、いえ、りあむさん」

りあむ「……なんだよぅ」

美羽「りあむさんの持ちネタは自虐なんですね」

りあむ「ネタじゃない!よ!」

美羽「またまた~、さすがパッション、正統派は爆エブがやっているから変化球で攻めるんですね!」

りあむ「ダメだ!この子全てをお笑いネタと解釈するタイプだ!」

美羽「それでりあむさん、炎上ネタのやり方を…」

りあむ「だからネタじゃないってば!!!」

美羽「そういうのいいんで」

りあむ「あ~もう!それならもう適当なSNSに思ったことをそのまま投下すればいいじゃんか!」

美羽「そのまま?」

りあむ「思ったことをそのまま書き込むと燃やしたい奴が勝手に燃やしてくれるよ!」

美羽「そういうものなんですか?」

りあむ「例えばぼくが『餃子おいしい』とか書くと

    『うるせえ』

    『#ニンニクくせえぞ夢見』

    『お前に食われる餃子に謝れ』

    『おじさんの股間の餃子も食べて欲しいな』

    とかガンガン言われ……あっ、もうやんできた」

美羽「へ、へぇ~……」

美羽「でも、私がSNSに書いてもそんなの来ませんよ?」

りあむ「え」

美羽「さっき食べたお昼の投稿でも……

   『おいしそう!』

   『美羽ちゃん可愛い!』

   『前のライブ良かったよ!』

   『今度一緒にご飯食べよ~☆』 とか」

りあむ「め……」

美羽「……りあむさん?」

りあむ「めっっっっっっちゃやむ!!!!!」

おわりです、お付き合いありがとうございました。

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