オリジナルです
ニート(29)「姉ちゃ~ん 母ちゃんまだ帰ってこないの?腹減ったんだけど?」
姉「ねぇ落ち着いて聞いてね?…今、警察から電話があったんだけどお母さんが殺害されたらしいの…」
ニート「んなわけねぇだろうwwwwwwwwwwwwww 54歳のレジ打ちパートしてるおふくろがなんで殺されるんだよ?しかもうちはシングルマザーで金もねぇし」
姉「お母さんを殺害したのは丸三角組のチンピラらしいの…帰り道に口論になって刺されたらしいわ」
ニート「嘘だろ?そんな冗談…」
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警察署
刑事「遅かったね…残念だけどお母さんはもう…」
ニート「なぁ嘘だよな…?母ちゃん刺したってやつはどこだ!俺が!」
刑事「落ち着いて聞いてくれ…ここじゃ、場所が悪い…」
姉「どういうことですか?」
喫茶店
刑事「これはあくまで俺の勧に過ぎないし妄想だと思って聞いてくれよ?」
姉「はい…」
ニート「なんだよ?早く言えよ!」
刑事「出頭してきたあのチンピラは使い捨てに過ぎない…それにニートくん、非常に言い辛いんだが」
ニート「さっさと言えよ?」
刑事「お母さんは12年前の一件を追求していた。そう…君が現役天才高校生プロボクサーとして注目されていた矢先に起きたあの事件に…」
姉「事件!?そんなのおかしくないですか!?あれは事故だったはずじゃ!?」
ニート「はぁ?」
刑事「君は輝かしい青春を送ると同時にデビュー三戦目で相手選手を殺めてしまった。あれは表向きは事故だったが実は最初から仕組まれていて」
ニート「ついていけねぇよ!」
姉「同感です。」
刑事「確かに君は一度は彼を気絶させた…だが俺はそれすら仕組まれていたものだと考えている。」
ニート「何を根拠にそんなことを抜かしてやがるんだ!?」
刑事「あくまで俺の勧と言ったはずだ。悪いことは言わない、君たちは遠く離れて…お姉さんには家族もいますし」
ニート「じゃあ母ちゃんは俺のせいで死んだってことかよ!?」
刑事「言い方は悪いが、そんなに単純じゃない。12年前のあれはヤクザと警察。そして巨大な権力が持つ人間も関与していると思う。」
ニート「海外ドラマの見過ぎだ…俺はもうどうでもいいわ…やっぱり チンピラに殺されたって納得して平凡なニートに戻るだけだ!」
姉「あんた、本当にそれでいいの?私は真実を知りたい…」
ニート「別に知る必要ねぇだろう?姉ちゃんはイケメンな旦那と子供がいて 一人じゃねぇんだからさ?そっちで幸せになれば」
刑事「君の言う通りかもしれない。俺も余計なことを話しすぎた。とにかく、何かわかったらまた追って連絡する」
同時刻 某所
???「計画通りあの母親は死んだそうだな…次は子供たちを[ピーーー]とするか…」
???B「いいや…姉はともかく、弟の方には利用価値がありそうですよ?我々が彼らを追い詰めるカードとしてね。」
???C「どうでもいいが、12年前の一件が公になるのは私たち警察としては困りますので…」
ボス「あなた方は大きな勘違いをしている。絶対的権力者はこの私ですよ?勝手に議論されては困ります。」
???「失礼しました…ボス」
ボス「まぁいいでしょう…ヤクザと警察 そして私が繋がっていると世間に知られては大変なので…ね」
刑事部下「先輩、あなたはまだあの事件を追っているんですか?」
刑事「何のことだ?」
刑事部下「しらを切って無駄です。あなたが12年前の…」
刑事「さぁな?もう今日は上がっていいぞ?お疲れ」
刑事部下「なぜ?そこまで執着するんですか?」
刑事「俺は刑事としてではなく…ひとりの…おっと何でもない」
ニート「ちっ、カップ麺もいい加減に飽きてきたぜ…」
ピンポーン
ニート「こんな時間に誰だよ?ったく…おっもしかして頼んだあれが届いたか?」
ニート「は~い」
宅配員「お届け物です!」銃を向ける
ニート「んなことだろうと思ってたぜ!」
宅配員「俺を倒したところで無駄だ…下には仲間が控えている。」
ニート「なら全員、痛めつけててめぇらの主を吐かせてやる。」
ニート「元プロボクサーに勝てると思ったのか?さぁてめぇらの雇い主は誰だ!?」
宅配員「し、しらない…俺らは金で雇われただけだ。」
ニート「ば~か 言ってるじゃねぇか!じゃあ質問を変えてやるよ?誰から金をもらった?」
宅配員「丸三角組の…」頭ズドーン
ニート「ちっ!口封じが手回しが早ぇな!」
丸三角組本部
組長「あのお母さまの息子さんですか?この度はうちの組員が本当に…」
ニート「んなぁことはとうでもいい!12年前の事件にてめぇらが関わってるのか?だから母ちゃんを…」
組長「12年前と言いますと?」
ニート「しらを切るんじゃねぇぞ!俺が起こした事故だよ?」
モブ組員「てめぇ誰に向かって口きいてやがるんだ!あぁ!?」
ニート「チンピラは黙ってろ!」
モブ「てめぇ!」
組長「ここに1億円があります あくまでも見舞金です。受け取っていただけますか?」
ニート「なるほど?口止め料ってことか?」
組長「その額で不服でしたらもう1億円を…」
ニート「否定しないんだな?」
組長「おい!若頭!」
若頭「失礼します。丸三角組の若頭です。」
ニート「ん?あんたどこかで見たことあんな?」
若頭「私をご存じでしたか?恐縮です。」
組長「まぁ~そうでしょうな。若頭は表向きには25歳のやり手実業家ですからね~」
若頭「おいモブ…」
モブ「はい…」
若頭「悪いな…」頭ズドーン
組長「あなたをここで始末するという方法もありましたが 敢えて我々の特権を使って見せしめにさせていただきます。」
若頭「丸三角テクノロジーの代表です。たった今、うちの関連企業で殺人事件が!」
ニート「そんな無茶苦茶な方法が通じると思うか?」
組長「おそらく、5分ほどで警察が到着します。あなたには強盗殺人犯として一生を塀の中で過ごしてもらいます。」
若頭「ご安心を…お姉さんの方とは契約を結びましたので」
ニート「契約?何言ってるんだ?」
若頭「お姉さんはすべてを忘れることを条件にご家族とお姉さん自身の安全を手にしました。」
警官「動くな!」
若頭「この男です!」
刑事「そううまくいくと思いましたか?組長さん…話はすべて、ニートくんの懐から聞いていました。」
組長「なるほど~盗聴器ですか…考えましたねぇ ではそれをどうすると?」
刑事「さすがに警察の上層部に公表してももみ消されるのでネットに晒したほうが確実かなぁ…と」
組長「あなたは勘違いをしている。私は街の一勢力の組長に過ぎない…所詮は下っ端です。」
若頭「だから…あなたはもう用済みです」
組長「どういうつもりだ!?貴様!?」
若頭「勘違いしないでください。自分を下っ端と認める向上心のない年寄りはこの先、必要がないだけですよ」頭ズドーン
組長「」
刑事「こいつ!くるってやがる!」
若頭「あなたたちは実に面白い…ですね。」
若頭「あとご安心ください。この建物で起きたことはあやふやになります。何故なら五分後にこの建物は粉々ですから…ね」
若頭「まぁあなたたちは当初、殺人犯として一生、監獄入りさせる予定でしたがクライアントからの指示に変更がありましたので…」銃ズドーン
刑事「…窓から飛び降りろ!お前だけなら何とかなる!」
ニート「で、でもよ!」
刑事「母さんを守れなくてすまない…こんな父親でもお前たちを愛していた…」
ニート「は!?何言ってるんだ!?」
刑事「いけっ!」窓に放り投げる
5分後
ニート「どうなってんだよ!刑事さんが俺の親父!?でもそれを確かめようにも…もう建物ごと真っ赤に燃えてやがる…」
部下「ニートさんですね?刑事の部下です…すべては聞いています。とりあえず乗ってください。」
ニート「ざけんな!あの若頭を殴り[ピーーー]までは戻れねぇ!」
部下「冷静になってください。戻った所で若頭はいない…それにお父さんもきっと、助からない。」
ニート「あぁ!?」
部下「とりあえず、今は乗ってください!この街を僕と一緒に出るんです!」
12時間後
ニート「ここはどこだ?」
部下「希望の町になるか…絶望になるかはあなた次第です。」
ニート「はっ?」
部下「あなたのご両親が追っていたのは旧新世界連盟という闇組織です。」
ニート「なんだそれ?」
部下「一説によると、日本のバランスを保つのが役割という組織です。しかしそれは表向きに過ぎず、もっと大きな野望の元に動いています。」
ニート「大きな野望?」
部下「この日本という国を完全な監視国家として確立させ、序列階級を作るのが目的です。」
第一話 完
人生で初めて書くSSなので下手クソだとは思いますが、また明日の夜に続きを投稿させていただきます。
それではおやすみなさい。
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