【モバマス】甘い笑顔に艶しい下着姿は危険な子供 (8)

「わぁ、プロデューサーの部屋って、結構広いんですね」

――夜遅くなり、どうやって家に帰すことを考えていたらアイドルの方から俺の部屋を見せてほしいとおねだりがあった

―最初は断ったが、押し切られてしまった。まぁ、あわよくばという考えもなかったわけではない

「結構、綺麗ですね。響子ちゃんとかまゆちゃんとかがお掃除に来てるんですか?」

「え?担当が違う?……そっか。ならチャンスかな」ボソッ

―何か聞こえたような気もしたが、まぁスルーして大丈夫だろ

「じゃあ見せて貰った御礼に、今日は私が料理しますね。こう見えて結構できるんですよ」

―……心配だ。何とは言わないがどことなく心配だ



―辛うじて食事を済ませ、さぁどうやって帰ってもらおうと考えているとそれは起こった

―いや、始まった

「じゃあ、脱ぎますね」

―そう言うとセーターからではあるが、本当に脱ぎ始めた

―ぷちぷちとブラウスのボタンが外され……そしてスカートが落ち下着姿になったところで

「好きです……プロデューサーが…………好き」

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―そう言われた途端、今までのことを……まるで走馬燈のように思い出した

『アイドルのことも、可愛くなる秘訣も、これから教えて下さい!』

『わたし、普通の女の子です!アイドルも高望みですっ』

『プロデューサーがいなければ、わたし、ツボミどころか芽だったかも? だから見つけてもらえて、本当に嬉しいんです!』

『わたしが落ちこぼれても、プロデューサーが拾ってくれますよね☆』

『ひとりじゃ一番になれないから、プロデューサーが大事にしてくれるんですよね? すごい子じゃなくて、よかった~☆』

『わたし、あまり要領がよくないので……ここまで来るのに、すごく時間がかかっちゃいました。
でもゆっくり進んできた分、すっごく自信もあるんです!
教えてもらったことは毎日読み返して、忘れないように覚えて……今日のLIVEは、その成果なんです!
なので、その……今日までのわたしを褒めてほしいですっ!
もしプロデューサーに褒めてもらえたら、明日からのわたしは、今日よりももっとキラキラできるって、思うんです!
……褒めてもらえますか?』

―そうか……俺は……

―その夜、加奈と……今井加奈と今まで会ってから溜め込んでいた劣情を、すべて彼女の中に出した

加奈「えへへ~ずっとこうしていたいです。プロデューサーと一緒なら……」

―そう言って抱き付いたまま寝た彼女とは裏腹に、俺は焦りと後悔と……さらなる欲望が頭を支配していた

―ただ、気がついたこともあった



加奈「……はァはァ……プロデューサーのが……中に……入って……るよ」

―行為の最中、動く度に髪の毛がひっかかっていたような気がしたので、ツインテールを解いていたのだが

加奈「あ…………髪……」

加奈「んッ――あッ……ハァっ……」

―解いた後に見せる顔は妹キャラで16歳のそれでなく、まさに艶しい……男を魅了する顔だったこと

ドクッドクッ

―今でもあの顔を思い出す度に心臓があぶる



―そして……

スッ

モミモミ

加奈「ぅぅ……んっ――――」

モバP(以下P)「この胸……たぶんみく……いや、奏ぐらいはあるよな」

―脱がしてみてわかった、実際の大きさであった





P「少し、やり方を変えてみるか……」

―思えばすぐに仕事モードに入ったのが間違っていたのかもしれない

―だが、それを責めるのは……自己保身もあるが酷に思えるが

―その後、いろいろあって、セクシー妹な路線を進ませた

―天使のような笑顔が、たちまち悪魔よりも挑発的と好評であった





―だが、俺との逢瀬はそこで止まった

―所詮、純情派しか育てられないチキン野郎には、彼女は重過ぎた

―それっきり、加奈とは直接会ってない





―あれから三年、事務所は彼女に男を抱かせた

―いわゆるAVに出演という話だった

―いくら俺の手から離れたとは言っても、酷いものだと思った

―……酷いのはきっかけを作った俺かもしれないが

―だから



「……という訳なんですよ、プロデューサーさん」

「ちょっと、聞いてますか?」

―ある日、担当アイドルと事務所を歩いていたら



カツカツ

加奈「」

―アイツは来た



P「加奈……」

「え?誰ですか?」

加奈「……」



加奈「……ずっと」





「好きだったんだよ……」

ズキン

―ははは

―俺は何をしていたんだろう……

―ただ……一人の子の、本当の気持ちに向き合わなかったというのに





―でも、もう遅い





―俺が担当アイドルに再び手を出したのは、それから三日後だった



―輪舞は回る

BAD END

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