西住みほ 5歳「一緒に遊ぼう」 男 5歳「うん」 (26)

男「父さん、今度はどこに住むの?」

父「父さんの仕事で戦車道の家元の家に住み込みで働くんだ」

男「そっかー」

父「いつも父さんの都合で引っ越しが多くてごめんな。今度の所は長く雇ってくれるらしいから」

男「大丈夫だよ。俺戦車好きだし、それに父さんが居なかったら俺ひとりぼっちだもん」

父「母さんが死んでもう2年か....」

男「うん....寂しいけどもう大丈夫だよ」

父「そうか、お前は強い子だ。そろそろ着くはずだ」ナデナデ

男「えへへ」

西住邸

父「すいません 今日から住み込みで整備士をさせていただく者ですけど」

しほ「はい....あなたは....」

父「君はもしかしてしほ...」

みほ「あっ!男の子だ!」

まほ「......//」しほの後ろ

しほ「子供達は向こうで遊んでなさい」

みほ「はーい!ほら行こっ?」

男「う、うん」

みほ「お姉ちゃんも行こ!」

まほ「うん....」

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しほ「大学以来ね.....」

父「そうだな....」

しほ「いくら元恋人といってもここでは雇い主と整備士だということをわかってますね?」

父「わかってますよ。家元、そういうところも昔から変わりませんね」

しほ「余計なお世話です、いま倉庫とあなたの部屋に案内させますから」

父「どうもありがとうございます」

・・・・・・・・・

しほ「本当に変わりませんね....//」

・・・・・・・・・

みほ「私はみほって言うんだ!よろしくね」

男「僕は男っていいます 5歳です」

みほ「私も5歳だから一緒だね」

みほ「ほらっ!お姉ちゃんも自己紹介しなきゃダメだよ!」

まほ「え、うん....西住まほ 6歳です」

みほ「お姉ちゃんはちょっと照れ屋さんなんだ」

男「よろしくね」

まほ「うん、よろしくね」

みほ「じゃあおままごとしようよ!私お母さんで男君はお父さんね」

男「いいよー」

男「まほちゃんは?」

まほ「じゃあペットの犬の役をやろうかな」

男「犬が好きなの?」

まほ「フサフサで可愛いから好き」

男「僕も犬好きだよ フサフサいいよね」

みほ「私はボコが好きー!」

男「テレビで夕方やってる奴だよね たまに見てるよ」

みほ「私は毎日見てるよ!録画もしてるもん!」

みほ「今度一緒に見よ?」

男「うん!」

みほ「じゃあおままごとはじめよう!」

男「ただいま」

みほ「お帰りなさい、今日のご飯はイチゴのおむすびとマカロンですよ」

まほ「わん!わん!」

男「美味しそう!いただきます!」



父「どうだ?みほちゃんとまほちゃんと仲良くなれたか?」

男「うん!楽しく遊んだよ」

父「そうか!しばらく一緒に住むんだから仲良くしないとな」

父「ちなみにどっちがタイプだ?多分まほちゃんの方はしほに似て結構キツイタイプになるぞ」

男「タイプ? ポケモンならほのおタイプが好き! リザードンかっこいいもん!」

父「はは...こういう話はもう少し大きくなったらしような」

翌日

みほ「ここがこの辺で唯一の駄菓子屋だよ!」

男「すごい....お菓子がたくさん売ってる」

みほ「このボコチョコがいいよ!ボコのストラップが入ってるの!」

まほ「こっちの犬チョコもいいよ、いろんな種類の犬が出るんだ」

男「じゃあその二つ買うよ、美味しそうだし」

・・・・・・・・

男「えっとこのボコ、すごく光ってるけど」

みほ「それシークレットの黄金ボコだよ!いいなぁ」

男「じゃああげるよ 僕ボコあんまり詳しくないし」

みほ「ありがと!お礼に将来お嫁さんになってあげる!」

男「えへへ....」

男「犬チョコの方もなんだかすごく胴の長いダックスフンドが出たけど」

まほ「そ、それは幻のダックスフンド...ほ、欲しい」

男「じゃああげるよ」

まほ「あ、ありがと...お嫁さんになるかはもうちょっと考えさせて」

男「いいよー」

みほ「三人で結婚したらきっと楽しいよ!」

幼稚園

男「男です。好きな物はポケモンです。」

エリカ「......//」

みほ「同じクラスだ!わーい!」

休み時間

みほ「男君!一緒に遊ぼう!」

男「うん!」

エリカ「ちょっと転校生!私と遊びなさい」

男「君は?」

エリカ「私は逸見エリカよ!覚えておきなさい」

男「よろしくね エリカちゃん」

エリカ「ほらじゃあ二人でおままごとするわよ」

みほ「男君は私と二人でおままごとするの!」

男「三人でやったら...」

二人「ダメ!!」

帰り道

エリカ「男は私と帰るの!」

みほ「私だもん!同じ家に住んでるから!」

エリカ「なっ!?」

みほ「これだってプレゼントされたもん!」

エリカ「なによ!そんなボコなんて!」ストラップを外して川に投げる

みほ「あ....?わぁぁぁぁぁぁぁん!!」

男「ちょっと待ってて!」川に入る

男「結構深い...,あばばばばばば」

エリカ「男が.....流されちゃった....?わぁぁぁぁぁぁぁん!!」

みほ「?わぁぁぁぁぁぁぁん!!」

まほ「二人ともどうしたの!?待ってて今大人を呼んでくるから」

病室

男「んん.....ここは」

みほ「zzzzzz」手を握り

男「僕は確か川にボコを取りに行って取ったと思ったら思ったより深くて溺れて....」

父「目が覚めたか!よかった....本当によかった....」

男「父さん....苦しいよ」

父「無茶しやがって.....」

男「みほちゃんの泣いてる顔見てたら母さんを思い出してほっとけなかったんだ」

父「そうか....でも死ぬかもしれなかったんだもうこんなことは二度としないでくれ」

父「みほちゃんなんかお前を心配してずっと手を握ってたんだぞ」

みほ「うーん...朝?」

みほ「男君!!目が覚めたんだね!!」抱き

男「うん...ボコ ちゃんと取れたよ」

みほ「ありがと....今度はちゃんと大事にするから...もう絶対無くさないから」

男「うん、大事にしてあげて」

・・・・・・・・・・・・

しほ「男君が無事でよかったわね」

父「本当ですよ。この女の子を放っておけないところ誰に似たんでしょうね」

しほ「今は仕事じゃないから敬語じゃなくていいわよ」

父「本当に?そっちのが楽でいいわ」

しほ「まったく....それは間違いなくあなたに似たわね」

しほ「私と付き合う時もあなたが大学で一人の私を構い続けた結果だもの」

父「懐かしいなぁ」

しほ「そうね....」

常夫「・・・・・・・・」

幼稚園

エリカ「・・・・・・」

男「エリカちゃん!」

エリカ「な、なに?」

男「これあげる」

エリカ「これはボコストラップ?」

男「うん!欲しいかと思って あのこと僕はもう気にしてないよ 多分みほちゃんも謝ったら許してくれと思う」

男「だから今度みほちゃんと三人で遊ぼうよ!」

エリカ「うん....私謝る」

一ヶ月後

常夫「話の内容は大体わかっているだろう?」

父「まぁなんとなく.....」

常夫「妻の気持ちが君に向き始めているのは君もなんとなく感じているだろう」

父「はい......」

常夫「新しい職場の紹介もするし退職金も払うだから二度とウチに近づかないでくれないか?」

父「わかりました....すぐに出て行きます」

・・・・・・・・・

みほ「来週の夏祭り楽しみだね」

男「うん!」

みほ「わたあめもりんご飴も食べるんだ!」

男「あと焼きそばも!」

みほ「絶対一緒に行こうね!指切りで約束しよう!」

二人「嘘ついたら針千本のーます!指切った!」

・・・・・・・・・・

男「えっ....引っ越し?」

みほ「えっ......」

父「突然で悪いんな....色々事情があって」

男「わかったよ....」

みほ「そんなのダメだよ!一緒に夏祭り行く約束したもん!
指切りもしたんだもん!」

男「ごめんね....父さんの仕事だからしょうがないんだ」

みほ「もう知らないもん!男君なんかもうどっか行っちゃえ!!」

父「本当にごめんな...いつも父さんのせいで」

男「いいよ....しょうがないよ」

引っ越し当日

常夫「突然のことですまないね」

父「いえ」

まほ「男君....短い間だけど楽しかったよ」

男「うん...僕も楽しかった」

まほ「みほは.....」

男「しょうがないよ 約束破っちゃったもんきっと来てくれないよ」

みほ「男君!これあげる」

男「これリザードンのストラップ....いいの?」

みほ「うん ボコストラップのお礼...それでもっかい約束しよ
おっきくなったら二人で夏祭りに行くの」

男「うん....約束する!」

みほ「じゃあね.....」

男「バイバイ....」

・・・・・・・・・・・

父「次の職場も戦車道がある学校らしい....>>10ってところらしい」

男「うん.....」

ロシア

12年後 プラウダ

男「おーカチューシャは相変わらずちっこいなぁ」ナデナデ

カチューシャ「子供扱いしないで!私だって立派なレディだしそれにあんたより年上なのよ!先輩と呼びなさい」

男「俺は整備士扱いだから生徒じゃありませーん」

男「だから先輩とは呼びません!」

ニーナ「あの二人本当に仲がいいなぁ」

アリーナ「小学生からの幼馴染らしいだ」

カチューシャ「せめてちゃんと女の子扱いしなさいよ!」

男「それはもっとメリハリのある体になってから言うんだな!」

カチューシャ「ムキー!!」

男「お前とこうやって居られるのもあとちょっと出しな」

カチューシャ「え?なによ?どういうこと?」

男「大洗女子が戦車道を始めるらしくてさ 戦車整備連盟から行けって言われててな もう父さんはあっちの病院に行ってるし」

カチューシャ「いつよ!いつ居なくなるのよ!?えっおじさんもういないの!?」

男「明日」

カチューシャ「あんたはいつも急すぎるのよ!!」

男「まぁ幼馴染だし定期的に連絡するよ」

カチューシャ「あんたにとって私ってただの幼馴染なの?」

男「え?そうだけど」

カチューシャ「それ以下でもそれ以上でもないのね ...やっぱり初恋の女の子まだ引きずってるの?」

男「かもな....もう彼女と俺が話すことは二度とないだろうけどな...俺とアイツは一緒にいたらダメなんだ」

翌日

カチューシャ「本当に行っちゃうのね....」

男「ああ...お前と過ごした12年間は本当に楽しかったよ」

男「二人でいろんなことしたよな」

カチューシャ「そうね....小中学校はずっと同じクラスだったから本当に常に一緒にいたわね....家も隣だったし」

男「そうだな....」

カチューシャ「あんたはずっとそばにいてくれると思ってた...それでいつか私の気持ちに気付いてくれるって」

男「ごめんな...お前の気持ちには答えらんないよ」

カチューシャ「知ってるわよ....もう早く行きなさい」

カチューシャ「私はずっと待ってるから」

男「たまに戻ってくるよ....カチューシャに会いに」

大洗

男「ここか....父さんが病気になってから一人でプラウダで整備士してたけどまさか他の所に飛ばされるなんてな」

男「まぁ黒森峰じゃないから彼女に会うことは無いだろう」

・・・・・・・・・・・・・

男「はじめまして 新たなに整備士として配属された男です」

沙織「結構かっこいいかも!!」

みほ「男君......?」

男「あっ.....うん」

みほ「あの.....」

男「ごめん 色々確認することあるから行くわ」

沙織「みぽりん あの男君と知り合いなの?」

みほ「うん...カクカクシカジカで」

・・・・・・・・

沙織「なんかロマンチックだね!憧れちゃうよ」

麻子「幼馴染ってやつだな」

沙織「でもそれにしてはよそよそしかったよね」

優花里「西住殿が綺麗になってて緊張したんじゃないですか?」

華「そんな感じでもなかったですよ なんて言うか 遠ざけてる感じがありましたけど」

沙織「謎は深まるばかりだね」

沙織「そうだ!みぽりん以外の誰かが聞きに行けばいいんじゃない?本人には言いにくいこともあるかもしれないし」

優花里「ナイスアイデアですね!」

華「誰が行きましょうか」

沙織「>>17 選択肢」
1 沙織
2 優花里
3 麻子
4 華

2

優花里「まず尾行しましょう!」

優花里「ここは病院ですね....身体でも悪いのでしょうか」

優花里「病室に入って行きました」

優花里「聞き耳を立ててみましょう」

父「どうだった?」

男「うん 戦車数も少ないし一人でなんとかなると思うよ」

男「あとみほちゃんが居た.....」

父「そうか....辛くないか?」

男「うん....大丈夫だから父さんは気にしないで」

父「ごめんな....お前にはいつも迷惑をかけて」

男「いいよ 常夫さんと約束だしさ...俺の整備連盟への推薦状まで書いて貰ってるし」

父「でもおまえはみほちゃんのこと好きなんだろ?」

男「かもね...いつまでも初恋を引きずってるのかも」

優花里「あわわ....とんでもないことを聞いてしまいました」

男「えっと 戦車道の子だよね?今の聞いてた?」

優花里「は、はい」

・・・・・・・・・・・

男「カクカクシカジカでさ」

優花里「西住殿に聞いた通りですね」

男「みほは知らないと思うけど俺の父さんとみほの母さんが大学の時の元恋人でさ」

男「それで常夫さんに近づかないでくれって頼まれてさ」

優花里「愛し合う二人は結ばれない運命なんですね」

男「はは...かもな でも俺はあの日からずっとみほちゃん一筋なんだ」

男「このことはみほちゃんには秘密で頼むよ」

優花里「わかりました....」

一ヶ月後

男「それでさ」

優花里「ですね」

男「でもさ....やっぱ辛いよ」

優花里「西住殿ですか?」

男「うん....やっぱいまでもすげー好きなんだなって」

男「たまに泣きそうになりながら整備してるよ」

優花里「そうですか....あの....私じゃダメですか?」

男「え?」

優花里「あの西住殿の代わりにはならないですけど....気休めになればと」

男「優花里は優しいな....でも俺なんかの為にそこまでしてくれなくても」

優花里「いえこの一ヶ月で話したりして戦車の話もできるし優しいし....初恋かもしれません」

男「初恋はめんどくさいぞ....ずっと心の中に残り続けるんだ...だから俺は優花里とは付き合えないよ...みほちゃん以外見えないんだ」

優花里「そんなに好きなのにこのまま終わるなんておかしいです!私ちょっと西住殿のとこ行ってきます!」

男「ちょっと待て!!あいつ走るのはや!!」

・・・・・・・・・・・

みほ「男君......」

男「み、西住さん.....」

みほ「話全部聞いたよ」

男「うん.....そういうわけだから俺たちは一緒にいちゃいけないんだよ....」

みほ「大丈夫だよ.....私、破門されちゃったから」

男「えっ!?えぇぇぇぇぇぇぇ!!」

みほ「だからもうお母さんが不倫しようが お父さんが何を言おうが関係ないよ!」

みほ「だからね....お家のこととか抜きにして君の気持ちをききたいなって」抱き

男「大好きだよ....ずっと初めてあった時から」

みほ「私も....あのボコね 今も大事にとっておいてあるんだよ」

男「俺ももらったリザードン....バイクの鍵につけてるよ」

男「あと再開してしばらく冷たくしてごめん」.

みほ「やだ」

男「えっ?」

みほ「今までの分も優しくしてくれなきゃ許さない」

男「わかったよ めっちゃ優しくする すげー甘やかす」

みほ「えへへ」

沙織「どうする?めっちゃ出にくい空気だけど」

麻子「このままほっといたら多分おっぱじめるぞ」

華「帰りましょうか」

優花里「とりあえず写メはとっておきましょう」

三ヶ月後

男「えっとお呼びでしょうか」

理事長「君にアメリカへの留学の話が来ててね」

男「えっ?アメリカ?」

理事長「大洗が優勝して君の整備の腕も評価されてね」

理事長「この話が来たというわけですよ」

男「ちょっと考えてもいいですか?」

理事長「返事は3日以内でお願いしますね」

・・・・・・・・・・

医師「あなたのお父さんの治療にはアメリカの有名な病院に行かないと治らないです」

男「はい.....」

・・・・・・・・・・

男「・・・・・行くしかないよな」

翌日

みほ「やっと夏祭りに来れたね」

男「約束したもんな」

みほ「うん、ずっと待ってたんだよ?」

男「また待たせちゃってもいいかな.....」

みほ「えっ?」

男「なんでもないよ....」

花火会場

みほ「花火綺麗だね」

男「ああ あのさ」

みほ「うん 」

男「俺アメリカいこうと思うんだ」

みほ「アメリカ?」

男「うん....父さんの手術と留学」

男「いつ戻れるかわかんないんだけど待っててくれるか?」

みほ「嫌だよ....出発はいつなの?」

男「そっか.....無理強いはしない」

男「一週間後」

みほ「そっか.....またいなくなっちゃうんだね」

男「ごめん....」

みほ「でももう待てないから」

男「ごめん」

一週間後

父「今回もみほちゃんはこないんだな」

男「前回はギリギリで来てくれたけど愛想つかしちゃったんだよ多分」

父「そんな悲しい顔するなよ....」

みほ「お待たせしました!」

男「えっみほと何その荷物」

みほ「待ってるのは嫌だって言ったよね? 私もついて行きたい」

男「おぉ....学校は?」

みほ「やめて来たよ」

父「ここまで覚悟してきてるんだから嫁にもらってやるぐらいはしてあげないと」

みほ「お義父さん....」

男「わかった これから先はずっと一緒だ」

みほ「うん!」

みほルート 完

終わり

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