【ラブライブ】イナズマイレブン!世界への挑戦!【クロスオーバー】 (459)

~FFスタジアム~

ガコーン!

ルビィ「は、はずしちゃった……」

ピッピッピー

角間王将『FF全国大会決勝戦に駒を進めたのは王帝月ノ宮中学だあああ!』

ルビィ「皆、ごめんなさい……ルビィのせいで、試合負けちゃった」

善子「・・・・何言ってるのよ!ルビィはむしろよくやったわ!貴女が後半の土壇場で同点ゴールを決めてくれなかったら、PK戦までもつれ込むことはなかったわ!」

ルビィ「で、でも……善子ちゃんや皆が、必死で延長戦を0点で抑えてくれたのに……最後にルビィが……」

善子「~~ッ!あー、もう!くよくよしないの!」

ギュー!!!

ルビィ「ピギッ!?よ、よしこちゃ……ぐるじ…かんせつ、わざ、決まって…………」タップタップ

ペチペチ

善子「また来年ここに来ればいいでしょ!私達のFFはまだ始まったばかりよ!」

ルビィ「!」

スッ……

善子「・・・くよくよしたって何も始まらない!落ち込む暇があったら来年こそ優勝するために、練習した方が有意義じゃないかしら?」

ルビィ「善子ちゃん……うん!」

【沼津VS王帝月ノ宮】
前半0-1
後半1-0
延前0-0
延後0-0
PK戦0-1

善子「さ、さっさと帰るわよ……いつまでもこんなとこ、仕方、な……」

善子「・・・・」

ルビィ「善子ちゃん?」

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果南「やっほ、ルビィちゃん」

ルビィ「か、果南さん!?」

善子「ルビィ、知り合い?」

ルビィ「う、うん。お姉ちゃんの幼馴染み……」

果南「随分と不甲斐ない試合だったね」

善子「・・・いきなり何?初対面の相手にそういう偉そうな態度はどうなの?」

果南「へー、あの程度の癖に口だけは一丁前なんだ」

善子「何ですって!?」

果南「いいよ、貴女ごときの選手だけど、この私が特別に鍛えてあげることにしたよ」

ルビィ「あ、あの!け、けんかは良くないよ!」アセアセ

果南「勿論、ルビィちゃんも鍛え直すよ。二人まとめて掛かってきなよ」チョイ…チョイ…

善子「ムカつく!その挑発的な態度、今に崩してあげるわ!行くわよルビィ!」

ルビィ「え、ええええっ!?」

果南「・・・ここだと、次の雷門の試合があるから戦えないね。駐車場近くのサッカーバトル用のコートに移動しようか」スタスタ

~駐車場~

善子「嘘……私達二人で掛かっても、ボールが取れない……」

ルビィ「ハァー……ハァー……」ドサッ

善子「る、ルビィ!?」

果南「わかった?王帝月ノ宮ごときに負けた貴女達じゃ、私に勝つなんて到底不可能なんだよ」

善子「くっ……」

果南「・・・ま、グリッドオメガを攻略したことだけは褒めてあげるよ。最も、私ならあんな弱い風で体が宙に浮くなんてことは有り得ないけどね」スタスタ

ルビィ「・・・・」

ルビィと善子は、果南に惨敗してしまった

それから月日は流れた……

そして舞台は再びFFスタジアムへ……

~FFスタジアム~

角間王将『いよいよこの時がやってきました!FFIの日本代表選考会!ここFFスタジアムでは今日、イナズマジャパンに選ばれる選手が発表されることになっております!イナズマジャパンのメンバーがいつ決まるのかと、観客も選手も全員、今か今かと待ち望んでいます!勿論、私もその一人です!』

超金雲「うぉーっほっほ!」

角間王将『日本代表の監督は、今年度雷門を優勝に導いた超金雲氏を迎えております!』

超金雲「ではこれよりー、日本代表の選手を発表しまーす!」

円堂守・1
坂野上昇・2
吹雪士郎・3
津島善子・4
鬼道有人・5
風丸一郎太・6
アフロディ・7
稲森明日人・8
黒澤ルビィ・9
豪炎寺修也・10
灰崎凌兵・11
剛陣鉄之助・12
一星充・13
野坂悠馬・14
岩戸高志・15
西蔭政也・20

角間王将『今年度優勝の雷門からは稲森、灰崎、剛陣、岩戸の4人・準優勝の王帝月ノ宮からは野坂と西陰の二人、ベスト4入りの両チームからもそれぞれ二人ずつ……その他FFで活躍した選手を中心に構成されたバランスの良いチームとなっております!』

ルビィ「ルビィが、日本代表に……?」

善子「何驚いてるのよ。貴女の成績なら代表入りくらい妥当でしょうが」

ルビィ「そ、そう、かな……?えへへっ……////」

超金雲『FFIはこの16人で戦います。日本人の皆さん、応援よろしくお願いしますよー、うぉーっほっほ!!』

わああああああああっ!!!

善子「す、凄い歓声ね……」

ルビィ「う、うん……」

超金雲「ではここで、オープニングセレモニーゲーム!」

全員「!?」

超金雲「ルールは簡単です。10対10で練習試合を行うだけ。皆さんは勝ち負けを気にせず思いっきり、楽しくサッカーをやってくれればいいのです!うぉーっほっほ!」

善子「いきなり試合って……メンバー発表されてからいきなり何考えてるのよ?」

ルビィ「さ、さあ?でも試合か……遂にルビィも豪炎寺さんと!」

GK・・・・・・・・・・・砂木沼

DF・・・・・・・・・倉掛、蟹目

MF・・・・・・・・・武藤、本場

MF・・・・・・・・・玲名、緑川

FW・・・・・南雲、タツヤ、涼野



FW・・・・・・・・ルビィ、灰崎

MF・・・・・鬼道、明日人、アフロディ

DF・・・風丸、善子、吹雪、ゴーレム

GK・・・・・・・・・・・・・円堂

角間王将『超金雲監督企画のオープニングセレモニーその記念すべき選手達が今発表されました!』

風丸「永世学園との練習試合か」

鬼道「相手にとって不足はないな」

超金雲「では皆さん、各自準備運動を行って下さいね」

善子「ルビィー、ストレッチしましょー」

ルビィ「あ、善子ちゃん。えっとね……その、ルビィ、せっかくの機会だからそのー……、ほかの人とストレッチやってみようかと…」

善子「そう?まあ、折角の機会だからね……」

ルビィ「そ、そういう訳だから……」

善子「頑張って。私は一人だけで勝手に調整してるわ」

ルビィ「う、うん・・・」

ルビィ(さて、と……)

















円堂「それで俺とストレッチ?」

ルビィ「あ、はい……」

円堂「いいぜ!一緒にストレッチやろうか!」

ルビィは、円堂とストレッチをした

それからほどなくして、試合は始まった

審判「」ピー

角間王将『さあ、イナズマジャパンの記念すべき最初の試合が開始されました!先攻は永世学園です!』

タツヤ「行くよ南雲」チョン

晴矢「おうよ」

灰崎「うおらぁ!」ズザー

晴矢「っと、遅いぜ」ヒラ……

角間王将『灰崎!開始早々に激しいスライディングを仕掛けるもかわされてしまった!』

晴矢「俺のドリブルに付いてこれるか!?」

ギューン!

明日人「は、はやい!」

鬼道「何と力強いドリブルだ!」

角間王将『南雲!イナズマジャパンの選手達をどんどん抜き去っていくぞ!』

晴矢「紅蓮の炎に焼かれて消えろ!」

ボオオオ!

晴矢「アトミックフレア!」ヒュウウウン

ボオオオオオオーー!!!!

角間王将『南雲の強烈な必殺シュートが炸裂だ!イナズマジャパン、永世学園に先制を許してしまうのか!?』

シュウウウン……

善子「スピニングカット!」

カキーン!

南雲「なっ!?俺の紅蓮の炎が……」

コロコロコロ……

善子「どうよ?」ドヤァ

角間王将『津島!南雲の必殺シュートをスピニングカットで完全に防ぎました!イナズマジャパンのピンチを救いました!』

風丸「中々やるじゃないか」

吹雪「ナイスブロックだったよ」

円堂「やるじゃないかお前!」

善子「当然よ。鬼道!」バシュ

角間王将『ボールを止めた津島、鬼道にボールを渡した!』

鬼道「灰崎!」バシュ

ヒュウウウン!

角間王将『鬼道!ボールを高く蹴りあげた!』

灰崎「~~ッ!」ピー

ボコッ!ボコッ!ボコッ!

灰崎「オーバーヘッドペンギン!!」

ギュウウウン!!

角間王将『灰崎!必殺シュートを放った!』

砂木沼「・・・・」スッ

ギュワーン!

砂木沼「ワームホール」

ギュン!ドスン!!

ボール「」シュウウウ……

灰崎「チッ!」

角間王将『あっと残念!このシュートは砂木沼に止められてしまった!!』

砂木沼「まだだ、もっとこの俺を楽しませろ!ふははははっ!!!」

緑川「砂木沼さん、今日はいつもと違って最初からノってるね」

玲名「ああ。なんせ、イナズマジャパンとの試合だからな」

それからイナズマジャパンと永世学園はどちらも一歩も引かない試合展開で、残り時間を3分切ったところまで0-0で進んでいった

涼野「ノーザン、イン……パクト!」

ギュウウウン!

シュウウウン……

善子「スピニングカット!」

カキーン!

角間王将『津島、またしても永世学園の必殺技を防ぎました!』

善子「決めなさい!ルビィ!」バシュ

ヒュウウウン!

ルビィ「任せて!」
グルン!グルン!グルン!

ルビィ「ファイア、トルネード!」

ボオオオ!

砂木沼「ワームホール!!」

ギュワーン!

砂木沼「フッ……」

ギュワーン!ボオオオ!

砂木沼「何っ!?」

ズバーン!

審判「」ピー

角間王将『ゴール!イナズマジャパン先制!』

審判「」ピッピッピー

角間王将『ここで試合終了のホイッスル!イナズマジャパン、上々の滑り出しです!』

円堂「すげえシュートだったぞ!」

豪炎寺「やるじゃないか」

西陰「この俺からシュートを決めたんだ。あれくらいやって貰わないとな」

ルビィ「え、えへへっ。ありがとうございます」

超金雲「皆さん!ご苦労様でーす!とても良いプレーの連発でした!この調子で強化合宿とFFIを乗りきって下さいね!」

「「「「はい!」」」」

~静岡県~

ルビィ「わー、ここが合宿場……大きい……」

善子「こんなすごいところで合宿か……たった1年前はサッカーがこんなにも社会的に流行るとは思わなかったわ……」

ルビィ「そうだね~~」

善子「とりあえず、部屋に行きましょう。荷物を置きたいわ」

ルビィ「あ、うん!」


















「宿舎は2階にあります!」
200号室・ルビィ・善子
201号室・円堂・坂野上
202号室・鬼道・豪炎寺
203号室・風丸・吹雪
204号室・明日人・灰崎
205号室・ゴーレム・一星
206号室・野坂・西陰
207号室・剛陣・アフロディ
210号室・超金雲・李子文
211号室・つくし・杏奈

ルビィ「やった!善子ちゃんと同じ部屋!」

善子「まあ妥当よね」

ルビィ達は2階に向かった

~200号室~

ルビィ「今日からこの部屋で……イナズマジャパンの一員として過ごすんだ……き、緊張してきた………」ドキドキ

善子「アジア予選まで1週間も先なのに、ルビィったらもう緊張してるの?」

ルビィ「だ、だって……」

善子「・・・ま、これから世界の強豪と戦うんだもんね。緊張するな、ってのは無理か……」

ルビィ「・・・・世界には、果南ちゃんみたいな強い人がゴロゴロ居るのかな?」

善子「まあ、そうなんでしょうね・・・・・」

ルビィ「・・・怖いね」

善子「ええ。怖いわ」

ルビィ「だけど、ルビィ今すっごくわくわくしてる!」

善子「……奇遇ね。私もよ」

ルビィ「・・・・よーし!こういう時は!」

善子「こういう時は?」

~203号室~

風丸「え?去年のバルセロナオーブとの試合の感想を聞きたいだった?」

ルビィ「……」コクッ

風丸「それは構わないが、何故俺なんだ?俺よりも円堂や鬼道に聞いた方がいいと思うが……」

ルビィ「それは、その……」

善子「ルビィって実は男の子が少し苦手なのよ。でも世界と戦った旧雷門イレブンの話は聞きたいって言ってね。そこで私がこの部屋に来ることを提案したのよ。あんたって容姿も髪型も女の子に見えるし吹雪も中性的な顔だから203号室はまだマシでしょって」

ルビィ「ちょ、善子ちゃん!?」

風丸「あ、あはは・・・(苦笑)」

ルビィ「ご、ごめんなさい!善子ちゃんが失礼なことを……」

風丸「いや、気にしてないよ。よく言われるし……それよりもバルセロナオーブの話だったな」

ルビィ(風丸さんが優しい人で良かった……)ホッ

ルビィと善子、そして吹雪は風丸から世界の話を聞いた

~食堂~

円堂「うおおおおお!!お、美味しそうな料理がズラリと並んでやがる!」

坂野上「こ、こんなにも料理がたくさん……!」キラキラ

超金雲「うぉーっほっほ!ここの食事は全てバイキング方式だそうです!皆さん、体には十分な注意を払いつつ食事を楽しんで下さいね!」

ルビィ「バイキングだよ善子ちゃん!たくさん食べなきゃ勿体無いよ!」ヒョイ!ヒョイ!ヒョイ!

善子「そ、そんなにたくさん食べて大丈夫なの?」

ルビィ「大丈夫!大丈夫!!こんなの全然入るよ!」

善子「・・・・そう」ヒョイ……

ルビィ「あっちの席で食べようか!」

ルビィ「ごっはん!ごっはん!ごっはーん!」タッタッタッ

善子「ちょ、ルビィ!走ったら……!?」

風丸「それでな」

吹雪「へー、そんなことg善子「危ない!」

ルビィ「へ?」

ドン!

ルビィ「きゃああああっ!!」

風丸「うわあああっ!!」

ゴロゴロゴロ~!ガシャーン!!!

「「「「!?」」」」

ベチャッ

つくし「ちょ!?だ、大丈……ぶっ!!」

超金雲「ほほう、これはこれは……」ニヤニヤ

李子文「中々にムフフですよ!ムフフ!ムフフ!ラッキースケベというやつですね!」

風丸「~~っ!!!」プシュー////

ルビィ「!!???!?!?」プシュー////

善子「あっ、あわわわわっ……/////」

~200号室~

ルビィ「は、恥ずかしかった……」

善子「・・・」

ルビィ「・・・・」

((き、気不味い!!))

善子「そ、そうだ!シャワー浴びたらどう!?ね!?」

ルビィ「そ、そうだね!シャワー浴びることにするよ!」

ルビィ達は、部屋のシャワーを浴びることにした

善子(・・・ってか、部屋にシャワーがあるのなら普通のホテルみたいにルームサービスとか頼めるのかしら?)

善子「ってそんなことどうでもいいわね。とりあえず今は・・・・」

~シャワールーム~

ジャーーーーーーー

ルビィ「~♪」

ガチャ!

善子「ルビィ、私よ」

ルビィ「・・・善子ちゃん?どうしたの?」

善子「私も、一緒にシャワー浴びていい?」

ルビィ「うん!いいよ!」

キュッ!キュッ!

ガララ……

善子「お、お邪魔します……」

ルビィ「早っ、もう脱いだの?」

善子「・・・まあ」

ルビィ「・・・少し狭いね。ルビィは頭も体も一通り洗ったし、先に出ようか?」

善子「いい。一緒に入るって言ったのは私だから、狭いのは別に気にしない……」

ルビィ「そっか」

善子「・・・ルビィは、もう生えてるのね」

ルビィ「何処を見てるのバカ……////」

善子「ハァ・・・・(羨ましい。善子はまだ生えてないのに)」

ルビィ「・・・・頭洗うよ」

善子「お願い」

キュッ!

ジャーーーーーーー

善子「気持ち~~♪」

ルビィ「・・・」

キュッ!

ルビィ(シャンプーを・・・)

ゴシゴシゴシゴシ

善子「~~♪」

ルビィ「・・・」

キュッ!

ジャーーーーーー

善子「あ~♪」

ルビィ達は一緒にシャワーを浴びました

~脱衣所~

善子「ふぅ、気持ち良かったわ。洗ってくれてありがとうねルビィ」

ルビィ「どういたしまして。じ~~~~っ」

善子「・・・な、なによ?」

ルビィ「善子ちゃんは生えてないんだね(笑)」

善子「~~ッ!?ば、ばか!」カァァァ///

ルビィ「先に見てきたのは善子ちゃんでしょ?これでイーブンだよー」ジー

善子「い、イーブンじゃないわよ!私そんなじっと見てなかったでしょ!」

ルビィ「えー?そうだったかな?」ニヤニヤ

善子「~~っ、んもう!!」スルスル

ルビィ「まあでもパイパン似合ってるよ!特におねしょ対策におむつする子にはね」ニヤニヤ

善子「・・・いじわる」

そんなこんなで合宿1日目が過ぎました

因みに善子は中学生になった今でもおねしょが治ってないんだとか

~翌朝~

ルビィ「ん、ふぁー・・・」

善子「zzz」

ルビィ「んー?よしこちゃ……?」

ルビィ「・・・あ、そっか。昨日から強化合宿が始まってたんだったね」

AM5:23

ルビィ「・・・二度寝するのも勿体無いし、まず風丸さんに昨日のことを謝りに行こ」

~203号室前~

コンコン

ルビィ「・・・こんな朝早くに起きてる訳ないよね?」

風丸達は(恐らく)まだ寝ていた

ルビィ「・・・ジョギングにでも行こ」

~宿舎の外~

ルビィ「・・・」タッタッタッ

果南『王帝月ノ宮ごときに負けた貴女達じゃ、私に勝つなんて到底不可能なんだよ』

ルビィ(あの日のことは、今でも覚えてる。果南さんは、とても強かった。だからこそわからない。どうしてあれだけ強い人が、イナズマジャパンに選ばれなかったのだろうか?)

ちゃあああああああああああっ!!!

ルビィ「!?」ビクッ

ルビィ「な、なに今の……」

ルビィは、叫び声の方へと向かった




















円堂「ちゃあああああああ!!!」

ズルズルズルズル

ルビィ(え、ええ……タイヤ?今時あんな古タイヤ使って特訓する人が居るんだ……)

ルビィは軽く引いていた

円堂「らああああああっ!!!」

イナイレ随一のサッカーバカ、円堂は朝からとてもうるさかった

~グラウンド~

超金雲「皆さーん!イナズマジャパンの記念すべき最初の練習を発表しますよー」

クラリオ「イナズマジャパンの諸君。おはようございます」

鬼道「なっ!?」

風丸「何故彼がここに……!?」

円堂「クラリオ!来てくれたのか!」

超金雲「今日はスペイン代表、無敵のジャイアントのキャプテンであるクラリオ選手に来て貰いました!」

クラリオ「今日1日だけの特別参加という形になるが、よろしく頼む」

超金雲「では早速ミニゲームを開始します!」

鬼道「ミニゲーム、ですか?」

明日人「・・・確かに、野坂が居ない今なら丁度16人で8対8のミニゲームが出来るかも」

クラリオ「8対8ではない。私一人と、イナズマジャパンの選手全員の1対15だ」

「「「「!?」」」」

明日人「じゅ、十五対一!?」

灰崎「・・・随分と見下してくれてんじゃねーか」

善子「無謀な選択をしてしまったこと、たっぷりと後悔させてあげるわ!」

クラリオ「皆さん準備が出来ましたらピッチに入って下さーい」

明日人「じゅ、十五対一!?」

灰崎「・・・随分と見下してくれてんじゃねーか」

善子「無謀な選択をしてしまったこと、たっぷりと後悔させてあげるわ!」

超金雲「皆さん準備が出来ましたらピッチに入って下さーい」

つくし「皆さん準備はいいですか?」

クラリオ「いつでも大丈夫だ」

「「「「来い!」」」」

つくし「」ピー

ルビィ「たあっ!」ズザー

豪炎寺「速い!」

鬼道「いいスライディングだ!これなら!?」

クラリオ「・・・」

ドーン!

ルビィ「きゃっ!?」ドサッ

豪炎寺「なんだと!?」

善子「ルビィ!?」

クラリオ「・・・」タン!

「「「「!?」」」」

灰崎「真正面かよ、なめんな!」

クラリオ「・・・」タン!タン!

ドーン!

灰崎「ぐあっ!?」

明日人「うおおおおおお!!」

鬼道「はあああっ!」

アフロディ「ッ!」

クラリオ「・・・」

ドーン!

「「「うわああああっ!!」」」

風丸「あの3人のプレスを簡単に弾くなんて!?」

善子「な、なんて強靭な体してるのよ……」

ゴーレム「と、通さないでゴス!」

クラリオ「・・・」ポーン

ギューン!!

ゴーレム「ご、ゴス……!?」

明日人「こ、今度はボールを浮かせてかわした!?」

灰崎「あ、あの野郎……あんな巨体でスピードもテクニックも兼ね備えてるのか……」

クラリオ「・・・」ゲシッ!

ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!キーン!!!

クラリオ「ダイヤモンド……レイ!」

ギュウウウン!

西陰「ぐわあああっ!!」

円堂「今度こそ止める!」

シュウウウン!

風神「」ゴゴゴゴゴ

雷神「」ゴゴゴゴゴ

円堂「風神!雷神!」

風神「」ガシッ!!

雷神「」ガシッ!!

ギュルルルルルル!!!

円堂「くっ、うおおおおおお………~~ッ!?」

ズバーン!

円堂「ぐわっ!!」ドサッ

つくし「」ピー

円堂「ぐっ……」ジュゥゥゥゥ~~

善子(と、止められなかった……)

ルビィ(歯が立たなかった……)

イナズマジャパンはクラリオに完敗してしまった……

~宿舎の外~

クラリオ「有意義な時間だった。今のイナズマジャパンの力を知ることが出来て良かったよ」

円堂「もう帰るのか?」

クラリオ「ああ。我々にも、やるべきことが見つかったからな」

円堂「そうか・・・」

クラリオ「・・・帰る前に1つだけ」

円堂「なんだ?」

クラリオ「君達はまだ気付いていないかもしれないが、一人だけ既に世界レベルに到達した選手が居る」

円堂「!」

クラリオ「さらばだ」

クラリオは、意味深な発言を残して宿舎を去った

~その日の夜~

善子「今日は散々だったわね……15人でたった1人にも敵わないなんて思わなかったわ」

ルビィ「う、うん……」

善子「ハァ……あれが世界レベルか。なんだか気が遠くなるわね……」

「ねえそこの君達」

ルビィ「ひゃっ!?」ビクッ

「あれ?驚かせちゃった?ごめんごめん」ポーン……ポーン……

ルビィ(サッカー、ボール?なんでこんなところでボール蹴ってるんだろ?)

善子「・・・貴方は?」

「人に名前を尋ねる時はまず自分から名乗るのが礼儀じゃないかな?よっと」ポスッ

善子「あっ!?ご、ごめんなs無敵ヶ原「僕の名前は無敵ヶ原富士丸だよ」

善子「名乗るんかい!」

無敵ヶ原「さっきのプレー、見てたよ」

ルビィ「えっ!?さっきのって、あの?か、観戦されてたの……」

無敵ヶ原「正直さ、がっかりだよね。今の日本がこんなにも弱いなんてさ。君達のような弱者には日本代表を名乗って欲しくないんだよね」

善子「・・・なんですって?」

無敵ヶ原「だからさ、君達のようなヘボは二度と立ち上がれないようにここで再起不能にしてやるよ!!」

ギューン!!

「「!?」」













善子「随分と乱暴な挨拶をしてくれるじゃないの!」ジリッ……

無敵ヶ原「くううっ……」

ルビィ「えいっ!」

ポーン!

無敵ヶ原「なっ!?」

善子「こっちの勝ちね。自分から仕掛けてきた割りには、大したことなかったわね」

善子(正直私一人ならヤバかったけどね。というかこいつこの小さい体の割りにはパワー強かったわね。まあ、果南やクラリオとやった後だとそうでもないけどさ……)

無敵ヶ原「・・・今のは一勝あげただけさ。ハンデにはちょうどいいだろ?」

善子「上等!」

「「「うおおおおおお!!!」」」

~1週間後~

角間王将『いよいよこの日がやって参りました!ここ、FFスタジアムは超満員!それもそうでしょうなんせ今日は!夢の世界大会がこのスタジアムで開催されるのですから!!!FFIアジア予選、日本の最初の相手は韓国だあああああっ!!!』

わあああああああっ!!!

善子「世界大会となると、応援の規模が違うわね」

ルビィ「そ、そうだね……」

GK・・・・・・・・・・・・・・・シン

DF・・・・・ファン、キム、ソン、パク

MF・・・・・・・・・・イ・・・・・・・・ソク

MF・・・・・ヨン・・・・・・イ・・・・・・・・パク

FW・・・・・・・・・・・・・・ペク



FW・・・・・ルビィ、豪炎寺、灰崎

MF・・・・・明日人、鬼道、アフロディ

DF・・・・・風丸、善子、吹雪、坂野上

GK・・・・・・・・・・・・・円堂

超金雲「今日の試合はこのフォーメーションで行きます。いいですね?」

「「「「はい!」」」」

ルビィ「あ、あの!」

豪炎寺「よろしく頼む」

ルビィ「!」パァァァ

ルビィ「は、はいっ!」

~グラウンド~

審判「」ピー

角間王将『FFIアジア予選最初のキックオフはイナズマジャパンからです!』

ルビィ「・・・」チョンッ

豪炎寺「・・・」ポーン

鬼道「よっし!」ポスッ

角間王将『鬼道がボールを持って上がっていく!』

ペク「通すかよ!」

ドーン!

鬼道「何ッ!?ぐわあっ!!」

角間王将『ペクが鬼道からボールを奪う!やや強引に見えましたが審判は無反応!』

ペク「このペク様を止められるかな?必殺!」

ヒュウウウン!

ペク「レッドブレイク!」

ボオオオ!

角間王将『先にシュートを打ったのはレッドバイソン!エースのペク・シウ選手の強烈な必殺シュートが炸裂しました!』

風丸「任せろ!」

円堂「風丸?」

ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!

「「「「「・・・」」」」」

角間王将『おおっとここで風丸が5人に分身しました!!!』

風丸「スピニングフェンス!」

ビュオオオオオオオオ!!!

風丸「・・・」ポスッ

角間王将『止めた!風丸、新必殺技でイナズマジャパンのピンチを救いました!』

円堂「いいぞ風丸!」

風丸「・・・」b

風丸「明日人!」バシュ

明日人「はいっ!」ポスッ

角間王将『ボールは風丸から稲森に渡った!』

イ「どおら!」

ドーン!

明日人「うわあっ!!」

角間王将『ああっと稲森ボールを奪われた!またしてもレッドバイソンの強烈なタックルで吹き飛ばされてしまう!』

審判「・・・・」














ペク「おらよ!」

ドーン!

鬼道「うわっ!」

パク「喰らえ!」

アフロディ「ぐわっ!」

ドーン!

角間王将『韓国!ラフなプレーが非常に多いです!イナズマジャパン、突破口を見つけられずに防戦一方!』

ペク「どけろクソガキ!」

坂野上「うわあああっ!!」

ドーン!

善子「行かせない!」ズザー

ペク「なっ!?」

ポーン……

審判「」ピッ!

善子「ふぅ…………な、なんとか間に合った……」

「「「「ハァ……ハァ……」」」」

ルビィ(皆韓国の選手のラフプレーのせいで、体力を消耗してる……どうにか、どうにかしないと……あのラフプレーはどうやったら攻略が…………ハッ!)

無敵ヶ原『ここで再起不能にしてやるよ!!』

ルビィ(もしかして無敵ヶ原君は!)ダッ!!

風丸「鬼道!」バシュ

鬼道「ッ!」ポスッ

ルビィ「鬼道さん!」

鬼道「!?」

ルビィ「ルビィにボールを渡して下さい!!」

鬼道「わかった。黒澤!」バシュ

ルビィ「フッ!」ポスッ

ヨン「誰が来ても同じだ!」

イ「潰してやる!」

ルビィ「っ、っと!」サッ!ササッ!

「「何ッ!?」」

角間王将『黒澤、二人同時のチャージを難なくかわした!』

イ「馬鹿な!」

キム「ふざけやがって!」

ファン「これならどうだ!!!」

ルビィ「(今だ!)豪炎寺さん!」ポーン

豪炎寺「おう!」

角間王将『黒澤、ディフェンスを引き付けてから豪炎寺にボールを渡した!』

ソク「な、なんと……」

ペク「止めろ!シン!」

豪炎寺(いよいよこの時が来た!)

豪炎寺「はあっ!!」

ギュウウウウン!!!

ジャパン側「「「「!?」」」」

韓国側「「「「!?」」」」

豪炎寺「ふっ!せいっ!」ゲシッ!ゲシッ!

ギューン!!

豪炎寺「ラストリゾート!!!!」

ボコボコボコ……ドーン!

ボコボコボコ……ドーン!

シン「ファイアウォール!」

ボオオオ!

シン「うおおおおおお!おっ……!?」

パリーン!

ズバーン!

審判「」ピー

角間王将『ゴール!先制したのはイナズマジャパンです!豪炎寺の新たな必殺技が、FFI最初のゴールを呼び込みました!』

明日人「す、すごい……」

灰崎「凄いなんて生易しいものじゃない。あれは最早芸術だ。そんな陳腐な言葉じゃ足りない。あの技は、少なく見積もっても10倍以上の威力はある」

明日人「そ、そんなに……」

鬼道「完成させていたんだな」

円堂「やっぱ豪炎寺はすげえ!」

イ「日本に、あんな奴が居たとは……」

ペク「・・・危険だな。すぐに奴を排除する」

ヨン「了解」

ペク「オリオンの使徒の恐ろしさ、思い知らせてやる」ニヤリ

角間王将『さあ、前半残り時間は後1分を切りました!』

鬼道「豪炎寺!」バシュ

豪炎寺「ふっ!」ヒュウウウウン!

ファン「ふっ!」ヒュウウウウン!

角間王将『豪炎寺とファンが同時に飛び上がった!空中戦を制するのは果たしてどちらか!?』

ペク「・・・」スチャッ

ペク(あばよ……)ニヤリ

豪炎寺「ぐっ……!?(な、なんだ!?急に、視界が……)」

グキッ!

豪炎寺「~~ッ!!?」ドサッ

ルビィ「・・・・えっ?」

豪炎寺「ぐぅぅぁっ……」

円堂「豪炎寺いいいいい!!?」

審判「」ピッピー!

角間王将『ここで前半終了のホイッスル!試合は1-0で、イナズマジャパンリードのまま折り返します!』

一旦ここまでにします
続きは後で書きます

つくし「・・・」ピタッ

豪炎寺「ぐっ……!」ズキズキ

つくし「駄目です!この怪我だったらこの試合どころか、しばらく安静にしてないと!」

明日人「そんな……」

鬼道「何があった?」

豪炎寺「・・・一瞬光のようなものが目に入って、何も見えないと思っていたら……」

鬼道「そうか」

超金雲「うーむ、ゴーレム君」

ゴーレム「ご、ゴス?」

超金雲「試合に出る準備をお願いします」

ゴーレム「は、はいでゴス!」

そして迎えた後半戦……

GK・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シン

DF・・・・・・・・ファン、キム、ソン、パク

MF・・・・・・・・・・・・・・イ・・・・・・・・ソク

MF・・・・・・・・・ヨン・・・・・・イ・・・・・・・・パク

FW・・・・・・・・・・・・・・・・・・ペク



FW・・・・・・・・・・・・・・ルビィ、灰崎

MF・・・・・・・・・・・明日人、鬼道、アフロディ

DF・・・ゴーレム、風丸、善子、吹雪、坂野上

GK・・・・・・・・・・・・・・・・・・・円堂

灰崎「俺が決める!」

鬼道「無茶だ灰崎!一度下げろ!」

ソン「遅い!」

バシューン!

灰崎「なっ!?」

角間王将『灰崎果敢に攻めるもここはレッドバイソンの守りに防がれました』

イ「そーらよ!」バシュ

鬼道「ぐわあっ!」ドサッ

明日人「鬼道さん!」

ヨン「もう一丁くらっとけ!」バシュ

明日人「ぐわあっ!」

ソク「・・・行くぞ!」

ペク「見せてやるぜ。韓国の本当の恐ろしさをな」

「「「特攻!バッファロートレイン!!!」」」

ブモーーー!!!

坂野上「はっ!?うわああああああっ!!」

円堂「坂野上っ!?」

ペク「余所見してる場合か?喰らえ!」

ペク「バイソンホーン!!」

ブモーーー!!!

円堂「しまっ……!?」

ズバーン!

審判「」ピー

角間王将『ゴール!イナズマジャパン、豪炎寺の離脱が響いたかミスを連発!同点を許します!』

豪炎寺が居なくなった今、チームを救えるのは自分しか居ない。そんな思いを全員が抱き、そしてそれは空回りに終わってしまう

そして遂に……

ペク「そーらよ!」バシュ

円堂「!?」

ズバーン!

角間王将『ゴール!イナズマジャパン、逆転を許してしまいました!』

韓国相手に逆転を許してしまった……

イナズマジャパン1-2レッドバイソン

ルビィ(ど、どうしよう……タイムリミットが迫ってる……ど、どうしたらいいの?)アセアセ

ソク「貰った!」

ルビィ「きゃっ!?」

角間王将『黒澤ボールを奪われた!』

ルビィ「そ、そんな……」

灰崎「何やってるんだこのノロマ!」

「「「特攻!バッファロートレイン!!!」」」

ブモーーー!!!

「「「「うわああああっ!!」」」」

角間王将『イナズマジャパンの選手達が吹き飛ばされた!』

ソク「ペク!とどめは任せた!」チョンッ

ペク「おうよ!」

善子「行かせないわ!」ズザー

ペク「なっ!?」

角間王将『おおっとここで津島がボールを奪った!!』

善子「稲森!」ポーン

善子「~~ッ、シャイニングバードを使って!」

明日人「えっ?」

善子「いいから早く!」

明日人「わ、わかった!」

ルビィ「ハッ!(そうか!善子ちゃん!)」

善子「頼んだわよ!ルビィ!」

明日人「ッ!!」ポーン……ポーン!!

ヒュウウウウン!

明日人「シャイニングバード!!!」

ピイイイイ!!!

ルビィ「えいっ!」

グルン!グルン!グルン!

明日人「オーバーライド!?」

鬼道「そういえば黒澤は、最初の試合でファイアトルネードを打っていた……まさか!?」

善子「そのまさかよ!見せてやりなさいルビィ!!」

ルビィ「爆熱ストーム!」

ボオオオオオオ!!!

角間王将『黒澤のオーバーライドが炸裂した!』

シン「ファイアウォール!」

ボオオオ!

シン「うおおおおおお!おっ……!?」

パリーン!

ズバーン!

審判「」ピー

角間王将『ゴール!黒澤の爆熱ストームでイナズマジャパン同点に追い付いた!』

ルビィ「やった!同点!」

善子「流石よルビィ!よくやってくれたわ!!!」

ルビィ「ううん。今のは善子ちゃんの指示と稲森先輩のシャイニングバードあってこそのもので、えっとつまり、その……と、とにかく!この得点は、皆で取った得点だよ」

善子「~~ッ!嬉しいこと言ってくれるじゃないの!このこの!」ギュー!

ルビィ「いたたたたっ!よ、よしこちゃん……わざをかけないでぇぇぇ……」

ペク「馬鹿な……あれだけ押していた俺達と、まだ互角に戦えるだと?」

イナズマジャパン2-2レッドバイソン

審判「」ピー

ペク(俺達は、オリオンにすべてを捧げたんだ!俺達は、俺は……こんな奴等とは違う!)

ペク「うおおおおおおお!!」

ルビィ「ッ!」

ドーン!

ペク「・・・何ッ!?」

ルビィ「うっ、くぅぅ……」ジリッ……

角間王将『ペク・シウの強烈なタックルも黒澤何とか持ちこたえる!』

ペク「ぐっ!ぬううう……」ジリッ……

ルビィ「ううううっ、たあっ!!」

ポーン

ペク「なっ!?」

角間王将『競り合いを制したのは黒澤です!一瞬の隙を付いてボールを奪った!!』

ルビィ「灰崎君!」バシュ

灰崎「うおおおおおお!!」

ペンギン「」ヒュウウウウン!

灰崎「パーフェクトペンギン!」

ギュウウウウン!!!

シン「!」

ズバーン!

審判「」ピー

角間王将『ゴール!イナズマジャパン再び勝ち越し!』

審判「」ピッピッピー

角間王将『ここで試合終了のホイッスル!3-2でイナズマジャパンの勝利です!』

ジャパン側「「「「やったーーー!!!」」」」

~イナズマジャパンベンチ~

つくし「やったね杏奈ちゃん!まずは一勝だよ!」

杏奈「はい!」

豪炎寺「・・・(黒澤ルビィ、か。凄いな。今日の試合の全ての得点に絡んでいた。俺のラストリゾートも、彼女がチャンスを作ってくれたからこそ披露できたんだ)」

西陰「豪炎寺さん?どうかしましたか?」

豪炎寺「・・・いや」

西陰「?」

超金雲(遂に彼らが動きましたか……)

~翌日~

豪炎寺「検査の結果だが……」

円堂「・・・戻って、来れるんだよな?」

豪炎寺「選手として、イナズマジャパンに復帰するのはまず無理そうだ」

円堂「そ、そんな・・・・何とか、ならないのか?俺はお前やここに居る皆と一緒に世界に行くことを楽しみにしてたんだぞ!」

豪炎寺「ああ。俺も日本代表として世界の頂点を取りたい。だから、俺は俺に出来ることをするために残ろうと思う」

円堂「そうか!」パァァァ

超金雲「残ることは承認します。ですが、日本代表の選手からは除名させて頂きますよ」

豪炎寺「はい。覚悟の上です」

豪炎寺「それともう1つ・・・・黒澤」

ルビィ「は、はいっ!!!」

豪炎寺「・・・」スッ

ルビィ「ユニ、フォーム……?これを、ルビィに?」

豪炎寺「ああ」

ルビィ「えーと・・・・背番号10」

豪炎寺「今日からお前が、イナズマジャパンのエースだ」

「「「「えっ?」」」」

ルビィ「・・・・ええええええっ!?」(;゜Д゜)

【キャラ紹介その1】
名前:黒澤ルビィ
性別:女の子
学年:1
出身校:沼津中学
ポジション:FW
設定:静岡県内では最強のストライカー
2年前のFFでの豪炎寺の活躍を見てから、自分もサッカーをやりたいと思い、特訓を重ね、実力で代表入りを勝ち取った
目標は当然豪炎寺
男の子が若干苦手で、いつもは善子やマネージャーとばかり話をしているが、サッカーへの思いは皆にも負けないくらい強いのでミーティングや連携の時は積極的にチームメイトと意思疏通を行う
親しくなった相手には若干生意気になる
地元は内浦という場所にあるが、自分自身を磨くために中学はわざわざ沼津の学校(しかも寮生活)を選んだ
善子とはクラスメイトで、とても仲良しである

【キャラ紹介その2】
名前:津島善子
性別:女の子
学年:1
出身校:沼津中学
ポジション:DF
設定:小さい頃からサッカーが好きで、ずっと特訓を続けてきた結果、今回のFFIに日本代表のメンバーとして選ばれる
サッカー好き故、練習にはストイックで、世間には実力者として認められている
実はまだおねしょが治っていない

円堂守・1
坂野上昇・2
吹雪士郎・3
津島善子・4
鬼道有人・5
風丸一郎太・6
アフロディ・7
稲森明日人・8
黒澤ルビィ・10
灰崎凌兵・11
剛陣鉄之助・12
一星充・13
野坂悠馬・14
岩戸高志・15
西蔭政也・20

ルビィ「ルビィが、10番?」

善子「何よ?たかが背番号変わるだけじゃない。そもそもあんた沼中の時も10番背負ってたんだから今更気負うこともないでしょ?」

ルビィ「そ、そんなこと言われても……中学の10番と代表の10番じゃ勝手が違うよぉぉ……ましてや豪炎寺さんから引き継ぐ10番なんて、ルビィには重たすぎるよ」

善子「・・・わかんないわね。そんな神経質に考える程のことかしら?」

ルビィ「うううっ……ふ、不安になってきた……」

善子「まあ、背番号に気をとられてパフォーマンスが落ちるなんてことだけはないようにしてね?」

ルビィ「・・・・はい」

善子(思ったよりも重症ねこれは……)

~屋外グラウンド~

豪炎寺「来たか」

ルビィ「あの、豪炎寺さん?こんな時間にルビィだけを呼び出してこれから何をするつもりなんですか?」

豪炎寺「お前にはある技を覚えて貰いたい」

ルビィ「ある技、ですか……?それは一体……」

豪炎寺「ラストリゾートだ」

ルビィ「ラストリゾートって、昨日打ったあの技!?」

豪炎寺「ああ」

ルビィ「ええええっ!?な、なんでルビィなんですか!?ほ、ほかにも適任者は居るのでは・・・?」

豪炎寺「俺はお前なら出来ると思っている」

ルビィ「で、でも・・・」

豪炎寺「勿論無理にとは言わない。だが、世界と戦うにはラストリゾートは必要だと思うんだ」

ルビィ「ううっ・・・る、ルビィは・・・・・」

~善子side~

善子「ったく、ルビィのやつ何処に行っちゃったのよ」

一星「あの、円堂さん!」

円堂「おう一星!なんだ?」

一星「俺、円堂さんと一緒に練習したいです!」

円堂「構わないぜ!」

一星「やったー!俺、ロシアに居たんですけど日本のことはよく調べてたし、ずっと円堂さんに憧れても居ました!憧れの人とこんな風にサッカー出来る機会があるなんて感激です!」

円堂「そ、そうか。いやー、照れるなぁ///」

善子(練習、ねぇ。ま、暇だから私も混ざろっと……)

円堂「おっ!津島!これから一星と一緒に練習するんだけど、お前もどうだ?」

善子「こっちはオッケーよ」

一星(フッ!二人まとめて片付けてやるよ)

鬼道「待て」

善子「うわっ!?び、びっくりした……」ビクッ

鬼道「・・・・俺も練習に参加しよう」

円堂「そうか!じゃあ皆でサッカーだ!」

鬼道「・・・」ギロリ

一星(チッ……)

善子(あれ?なんかギスギスしてるけど大丈夫なの?)

一星「円堂さん!PK勝負をしましょう!」

円堂「おう!どうせなら皆打ってこい!」

善子「えっ?私ディフェンスなんだけど……まあいいか」

一星「それじゃ俺から、行きますよ!」

円堂「来い!」

一星「ッ!」バシュ

ボール「」ジャキッ

善子「なっ!?」

鬼道「避けろ円堂!」

円堂「!?」サッ!

ズバッ!

善子「い、いま……一星が蹴ったボールから……針が出てきたんだけど……」

一星「酷い。誰がこんなイタズラを……」

鬼道「イタズラだと!?貴様ァ!!」

ガシッ!

一星「くっ!?くるし……なにするんですかいきなり…………」

鬼道「これがイタズラだと!?ふざけるな!」

円堂「おいよせ鬼道!暴力は駄目だ!」

鬼道「・・・・」

ガバッ!

一星「かはっ!けほっ!けほっ!」ドサッ

円堂「・・・鬼道、もういいだろう?幸い俺も無事で、誰も怪我してないんだし、な?今日のところは俺に免じて一星を許してやってくれよ」

鬼道「・・・・・」スタスタ

善子(え?な、なにこれ……)

善子は目の前の状況が理解できなかった

今日はここまで

~FFスタジアム~

角間王将『FFIアジア予選、本日の試合は日本代表イナズマジャパン対オーストラリア代表シャイニングサタンズの一戦をここ、FFスタジアムから、実況担当は角間王将でお送りします!』

ルビィ(本当に10番を着て試合に出ることになった……こうなったらもう覚悟を決めよう!)

善子(ルビィは……まあなんだかんだ大丈夫そうね。問題は……)

DF・・・・・デモゴルゴン、ベルフェゴール

DF・・・・アガリア・・・・・・・・・・・・・・・アムドゥ

MF・・・・・・・・・・・・・ベリアル

MF・・・・・・ベルゼ、サタン、アスモ

FW・・・・・・・・・・・・アス、サル



FW・・・・・・・・・・・ルビィ、灰崎

MF・・・・・・・・・・・・・・・明日人

MF・・・・・・アフロディ・・・・・・・・・・・一星

MF・・・・・・・・・・・・・・・・鬼道

DF・・・・・・・吹雪、風丸、善子、坂野上

GK・・・・・・・・・・・・・・・・円堂

一星「・・・」

鬼道「・・・」

善子(今問題なのはこの二人なのよね……こないだまで色々あったけど、今日の試合にまでそういう雰囲気持ち込まないでよ……)

~グラウンド~

審判「」ピー

角間王将『さあ試合開始です!』

ルビィ「・・・」チョンッ

灰崎「・・・」ポーン

明日人「よっと」ポスッ

鬼道「稲森!攻めろ!」

明日人「はい!」

角間王将『今大会からMFに転向した稲森、ドリブルで敵陣に上がっていく!』

サタン「・・・」スッ

明日人「行くぞ!」

ベリアル「っと!」

角間王将『あっと稲森ボールを奪われた!』

明日人「えええっ!?う、うそ……いつの間に……」

ベリアル「サタン!」バシュ

サタン「さあ、ショーの始まりだ……」スッ

善子「行かせない!!」

サタン「・・・・」

角間王将『ああっと津島抜かれてしまった!』

善子「えっ!?」

サタン「・・・」タン!タン!

善子(嘘!?な、なんで……今目の前にいた9番が、一瞬で私の後ろに!?)

円堂「来い!ゴールは絶対に割らせない!」

サタン「タイムトランス」

カチッ……カチッ……バシューン!!

円堂「はあっ!」

シュウウウン!

風神「」ゴゴゴゴゴ

雷神「」ゴゴゴゴゴ

円堂「風神!雷神!」

風神「」ガバッ!!

雷神「」ガバッ!!

カチッ……カチッ……

サタン「時よ……動け」

円堂「!?」

ズバーン!

角間王将『ゴール!先制したのはシャイニングサタンズです!』

イナズマジャパン0-1シャイニングサタンズ

円堂「ど、どういうことだ?真正面に飛んできたボールを掴もうとした筈が……気付いたらゴールに入れられてた……全然タイミングが合わなかった……」

明日人「俺もです!普通にドリブルしてた筈なのに気付いたら敵にボールを奪われて……」

善子「私も……」

鬼道「・・・この試合、何かがおかしい」

円堂「何かって?」

鬼道「それはまだわからない。だが必ず、仕掛けを見抜いてみせる」

灰崎「チッ……どいつもこいつもだらしねえ。俺が先陣切って点取ってやるよ」

審判「」ピー

ルビィ「・・・」チョンッ

灰崎「うおおおおお!!!」

ギューン!!

アス「!?」

サル「!?」

角間王将『イナズマジャパンのFWの灰崎、シャイニングサタンズの選手を軽々と抜き去っていく!』

ギューン!!

サタン「・・・」

灰崎「へっ!全然大したことねえな!」

サタン「・・・」スッ

敵選手達「「「「・・・」」」」スッ

サタン「必殺タクティクス……」

〈インビジブル〉

シュコー

灰崎「なっ!?なんだ……急に霧が……」

角間王将『おっとどうした灰崎?突然ドリブルを止めて突っ立ったまま動かなくなった!』

サタン「貰った」ポーン

角間王将『ああっと灰崎ボールを奪われた!!』

シュウウウウン……

灰崎「やっと霧が晴れやがったか・・・・!?ぼ、ボールは何処だ!?」

角間王将『おっとどうした灰崎!?突然周りを慌てて見渡し始めた!その姿はまるで今になってようやくボールを奪われたことに気付いたかのようだ!』

サタン「・・・」スッ

〈インビジブル〉

シュコー

ジャパン側「「「「!?」」」」

サタン「タイムトランス……」

カチッ……カチッ……バシューン!!

ズバーン!

審判「」ピー

円堂「えっ!?」

角間王将『ゴール!シャイニングサタンズ早くも追加点!どうしたイナズマジャパン!今日は選手全員に緩慢な動きが目立ちます!何処か集中してれていないようです!』

イナズマジャパン0-2シャイニングサタンズ

灰崎「おい!何がどうなってやがる!」

明日人「わからない……気付いたら相手にやりたい放題されてる感じだ……」

善子「・・・・」

ルビィ「善子ちゃん?」

善子「あー、いや……(オーストラリアの選手達のあの手の動き……何処かで見たことあるような、ないような・・・・)」

ルビィ「・・・何か、言いたいことでもある?」

善子「・・・どうやったら、あいつらの動きを見切れるのかな?って」

ルビィ「うん……」

一星「フッ……(どうやら日本はここまでのようだな)」ニヤリ

審判「」ピー

ルビィ「・・・」チョンッ

灰崎(クソ!どう切り込んでもあの霧が邪魔をして来やがる……だったら、これで!!)

バシューン!!

ルビィ「は、灰崎君!?」

灰崎「うおおおおおお!!」

ペンギン「」ヒュウウウウン!

灰崎「パーフェクトペンギン!」

ギュウウウウン!!!

角間王将『灰崎!キックオフと同時にパーフェクトペンギンを放った!これは意表を突いたか!?』

パズズ「太陽のギロチン!」

ガコン!ジャラララララッ!!

バシーン!

灰崎「なっ!?」

パズズ「貴様らの浅知恵などお見通しだ」

角間王将『灰崎のシュートはパズズの必殺技に防がれてしまった!』

鬼道(これも駄目なのか……)ギリッ

その後もオーストラリアの戦術に苦戦し、前半を半分以上消化してしまった……

サタン「必殺タクティクス……」

〈インビジブル〉

シュコー

灰崎「またこれかよ畜生!」

角間王将『灰崎またしても突然立ち止まった!シャイニングサタンズのキャプテンサタン!その隙にボールを奪います!』

善子(何か……何か……)

サタン「・・・・」スッ

善子「ハッ!」

善子(そうよ、あの手の動き!あれは・・・)

〈インビジブル〉

シュコー

サタン「タイムトランス……」

善子「ヒプノシスよ!」

「「「!?」」」」

カチッ……カチッ……バシューン!!

ズバーン!

審判「」ピー

イナズマジャパン0-3シャイニングサタンズ!

円堂「すまん、止められなかった……」

風丸「・・・それよりも、ヒプシノスとはなんだ?」

善子「詳しく説明すると難しいけど、簡単に説明するなら催眠術の一種だと思ってくれていいわ」

鬼道「催眠術?」

善子「そう。彼らは特殊な手の動きで私達に催眠術を掛けて、偽りの情報を視覚させてたのよ。まあ、所謂幻術ってやつね」

明日人「な、なるほど……?」

ルビィ「そっか!善子ちゃんおかむぐっ!!!」

善子「お、おかあさんと一緒に見たテレビにたまたまそういうのがあってね!あは、あははははっ!!」

ルビィ(よ、善子ちゃん!?なんでルビィの口を塞ぐの!?)ムグー

善子(オカルトグッズを集めたり色々挑戦してたりが趣味だなんて何か子供っぽいからあんまり話したくないのよ!)ギロリ

ルビィ(お、おーけーおーけー!だ、だからそろそろ離して息苦しくなってきた……)

善子「・・・」パッ

ルビィ「ぷはぁー……」

灰崎「・・・で?それに気付けたところで肝心の攻略法が無いと意味ねえぞ」

善子「ゔっ!?そ、それは・・・」アセアセ

アフロディ「心配は要らないよ」

明日人「あ、アフロディさん?」

アフロディ「君のおかげで、彼らの戦術を攻略する糸口が見つかったよ」

善子「・・・・・へっ?」

審判「」ピー

角間王将『ここまで一方的にやられているイナズマジャパン、ここから巻き返すことは出来るのでしょうか?』

ルビィ「・・・」チョンッ

灰崎「・・・」ポーン

鬼道「・・・」ポスッ

アフロディ「・・・」コクッ

鬼道(アフロディ……お前の力、見せて貰うぞ!)バシュ

アフロディ「っと」ポスッ

サタン「必殺タクティクス……」

〈インビジブル〉

シュコー

アフロディ「来たか。だけどその戦術……もう僕には通用しないよ」スッ

サタン「?」

アフロディ「暗示には暗示だ・・・」

アフロディ「ヘブンズタイム」

パチン!

敵選手達「「「「」」」」ピタッ

アフロディ「・・・」スタスタ

パチン!

ビュオオオオオ!!!

ベリアル「な、なにがうわああああっ!!」

アスモ「うおおおお!!」

サル「ぎゃあああああっ!!!」

角間王将『出たああああああああ!!アフロディの必殺!ヘブンズタイム!!!まるで時が止まっていたかのように一瞬で敵を抜き去る華麗なるドリブル技!この技は世界相手にもその力を存分に見せつけています!』

アフロディ「ヘブンズタイム」

パチン!

ベルフェゴール「」ピタッ

アムドゥ「」ピタッ

アフロディ「・・・」スタスタ

パチン!

ビュオオオオオ!!!

「「うわあああああっ!!!」」

角間王将『アフロディ一気にゴール前だ!』

パズズ「ば、馬鹿な……何故突然我らの戦術に対応し始めた?」

アフロディ「人は常に進化する生き物だ。例え試合中でも、それは例外ではない!」

ピカーン!
バリバリバリ!!!
ビリリリリーーンンン!!!

アフロディ「ゴッドノウズ・・・イン、パクトッ!!」

ドオオオオオンンン!!!

パズズ「太陽のギロチン!」

ガコン!ジャラララララッ!!

パズズ「うおおおおおお!!!おおっ!?」

ズバーン!

審判「」ピー

角間王将『ゴール!イナズマジャパン、反撃の狼煙を上げる得点だあああああ!!』

アフロディ「フッ……」フワッ……

明日人「やった!まずは1点!」

円堂「いいぞ!アフロディ!!」

ルビィ「なっ、ナイスシュートです……!」

アフロディ「ありがとう皆」

イナズマジャパン1-3シャイニングサタンズ

審判「」ピー

アス「・・・」チョンッ

サル「・・・」バシュ

サタン「」カカカカカッ

サタン「攻撃、攻撃……ヒプシノスそのものまでは見破れまい」

〈インビジブル〉

シュコー

鬼道「くっ……」

アフロディ「守りになると、ヘブンズタイムが使えないのは難点だね……」

ギューン!!

サタン「決める!」

風丸「ッ!!」ザッ

角間王将『おっと風丸!ゴール前まで戻ってきた!』

サタン「タイムトランス」

カチッ……カチッ……バシューン!!

風丸「はああああっ!!」

ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!

「「「「「スピニングフェンス!」」」」」

ビュオオオオオオオオ!!!

カチッ……カチッ……ヒューン!

角間王将『風丸シュートブロックを行うも不発に……おおっと!』

善子「ッ!!」ヒュウウウウン!

角間王将『風丸に続いて津島もゴール前まで駆け付けていた!!』

風丸「例え俺がタイミングを外しても、後ろには頼れる仲間がいる!」

善子「1人が駄目なら2人……2人が駄目なら3人……そうやって人数増やして皆で守れば、どんなシュートだって止められるもんなのよ!!」

シュウウウン……

善子「デーモン、カット!」ゴゴゴゴゴ

悪魔のようなオーラ「ギュオオオオオ…」

カキーン!

善子「捉えた!」

ポーン……ポーン……

角間王将『津島の新たな必殺技が炸裂しました!イナズマジャパン!風丸と津島の連続シュートブロックでピンチを脱しました!!』

善子「反撃よ!鬼道!!」バシューン!

角間王将『勢いに乗ったイナズマジャパン!猛攻が止まりません!』

アフロディ「ヘブンズ……タイム!」

パチン!

ビュオオオオオ!!!

「「うわあああっ!」」

ベルフェゴール「奴にシュートを打たせるな!」

アフロディ「お望みとあらば・・・鬼道君!」バシューン

鬼道「はっ!」ヒュウウウウン!

ピー

ボコッ!ボコッ!ボコッ!

鬼道「オーバーヘッドペンギン!!」

ギュウウウン!!

灰崎「オーバーヘッドペンギン!?」

明日人「でも、いつものやつと色が違う……」

パズズ「太陽のギロチン!」

ガコン!ジャラララララッ!!

パズズ「!?」

ズバーン!

審判「」ピー

角間王将『ゴール!イナズマジャパン、遂に1点差に迫ります!』

灰崎「お前、いつの間に俺の技を……」

鬼道「フッ…弟子の技を師匠が使えてもおかしくはない筈だ」

灰崎「誰が弟子だよ!」

イナズマジャパン2-3シャイニングサタンズ

角間王将『さあ、前半残り時間も後2分程!』

鬼道「必殺タクティクス!」

〈柔と剛〉

アフロディ「・・・」バシュ

明日人「よっ!」バシュ

吹雪「任せたよ」バシュ

灰崎「うおらあっ!!」バシューン!

ルビィ「ッ!!」ポスッ

角間王将『ボールは黒澤に渡った!イナズマジャパン同点に追い付けるか!?』

グルン!グルン!グルン!

ルビィ「ファイア、トルネード!」

ボオオオ!

パズズ「しまっ……」グラッ

明日人「完全に逆を突いた!」

坂野上「これで同点です!!」

ヒュウウウウン!

ドーン!!!

一星「がはっ!!」

「「「「!?」」」」

角間王将『ああっとなんということでしょう!!黒澤の放ったファイアトルネードのシュートコースに何故か一星が走り込んでいた!イナズマジャパン、まさかの痛恨のミスで同点ならず!!』

審判「」ピッピー

角間王将『ここで前半終了のホイッスル!2-3でイナズマジャパンは1点ビハインドのまま後半戦を迎えます!』

ルビィ「い、一星君、大丈夫……?」

一星「だ、大丈夫だよ。僕の方こそごめんね。ミスしちゃって・・・」ニヤリ

鬼道「!」

鬼道(あいつまさか……!)

ルビィ「点はまた取ればいいから……それより、体は大丈夫?」

一星「・・・心配してくれてありがとう。平気だよ。後半も頑張るからね」ニッコリ

ルビィ「良かった……」

一星(勝たせてやるかよ。イナズマジャパン、お前達はここで終わりなんだよ!)

~イナズマジャパンベンチ~

鬼道「一星」

善子「!」

一星「あ、はい。なんですか?」

善子(うわあ、もしかして今のプレーに何か言うつもりなんじゃ?)

鬼道「・・・体の方は大丈夫か?念のために今日の試合は大事を取って休んだらどうだ?」

一星「鬼道さん、わざわざ僕の心配をしてくれるんですか?ありがとうございます。でも・・・」

超金雲「一星君は代えませんよ」

鬼道「!」

善子「か、代えないって、いくらなんでもそれは・・・今すぐに下げろとは言わないけど、ルビィのファイアトルネードをモロに受けた体に鞭打って試合に出続けさせるなんてそれはちょっと無謀じゃないの?」

超金雲「んー、まあ、そう考えるのは当然だとは思いますね。ですが、一星君は何があっても代えません。というか、代えられないんですよ」

善子「代えられないいいいっ!?」

鬼道「・・・どういうことですか?」

超金雲「他国で2年以上プレー経験がある選手は国家友好親善大使に選ばれてから、その国の代表として参加することになっているんです。しかも親善大使に選ばれた選手は国と国の信頼関係を維持するために一定時間の試合出場が義務付けられているのです」

超金雲「そして遂先日の韓国戦では一星君を試合に出さなかったことでロシアは勿論、大会運営からも警告が来ましてね……ましてや怪我をしたか、その可能性ありということで下げたりしたら私のクビが危ういんですよ」

鬼道「ば、馬鹿な……」

一星「本当に馬鹿げたルールですよね。でも、決まりは決まりだから役に立とうと僕なりに一生懸命頑張ったんですが足を引っ張っちゃって……ごめんなさい」ペコリ

円堂「気にすんなよ一星!お前が悪い訳じゃない!」

一星「円堂さん……!」

円堂「あ、でも無茶はしないようにな」

一星「・・・はい!」

今日はここまで

~グラウンド~

審判「」ピー

角間王将『後半戦はシャイニングサタンズのボールでキックオフとなります!』

サタン「」カカカカカッ

サタン「マロニーマロニー!とどめをさすでおじゃ!おじゃ!おじゃ!!!」

灰崎「何だこいつ急に!?きめえ!」

サタン「」スチャッ

ルビィ「あっ……!?」ヨロッ

サタン「ッ!!」タン!タン!

角間王将『サタン、黒澤を難なく抜き去りました!』

サタン「」スチャッ

ピカーン!

明日人「うわっ……目が……」

鬼道(韓国戦と同じだ……!い、一体何が?)

風丸「また催眠術か!」

善子「・・・違う。ヒプシノスじゃない!」

サタン「タイムトランス……」

カチッ……カチッ……バシューン!!

風丸「スピニン…」

サル「」スチャッ

風丸「ぐっ・・・!?」

善子「デーモン……」ヒュウウウウン!

アス「」スチャッ

ピカーン!

善子「がっ……!!」

角間王将『あっと津島!空中でバランスを崩してしまった!』

吹雪「危ない!」タッタッタッ

ガシッ!!

円堂「ぐわあああっ!!」ボコッ!!

ズバーン!

角間王将『吹雪、空中でバランスを崩した津島をしっかりと受け止めています!しかしその隙にシャイニングサタンズはまたしても追加点を取ってきます!』

吹雪「怪我はないかい?」

善子「ありがとう……助かったわ…」

善子「・・・後半開始早々に追加点を許しちゃったわね」

風丸「すまない鬼道」

鬼道「・・・・韓国戦での豪炎寺の言葉を覚えているか?」

アフロディ「一瞬光のようなものが目に入って、何も見えなくなったというやつかい?」

善子「そう!まるで何処かから急に光が入ったみたいで……」

坂野上「あ、あの……!」

鬼道「どうした?」

坂野上「僕、見たんです!相手の選手がスパイクに何か仕込んでいて、それを取り出しているのを見たんです!」

風丸「なんだって!?」

鬼道「・・・・スパイクに仕込んでいるのは恐らく鏡か何かだろう。鏡を使って俺達に直射日光を浴びせて視界を遮ったと考えれば辻褄が合う」

善子「スパイクに物仕込むって、随分卑怯な手を使ってくるのね。ってかなんで審判はスパイクをチェックしていないのよ」

鬼道「あまり考えたくはなかったが、もしかしたら審判は既にオーストラリアによって不正に買収されているのではないか?」

灰崎「ちょっと待て、もしその推測が当たってたら周り中敵だらけってことになるじゃねえか!」

風丸(本当にこれは世界大会なのか?何か、何かがおかしい)

円堂「考えても仕方がない。とにかくまずは1点ずつ返して行くんだ!いいな?」

「「「「おう!」」」」

イナズマジャパン2-4シャイニングサタンズ

審判「」ピッ

灰崎「・・・」チョンッ

サル「」スチャッ

ルビィ「きゃっ!?」

コロコロコロ……

サル「貰った」

角間王将『あっとどういうことでしょうか!?黒澤、何故か灰崎の蹴ったボールをスルーしてしまった!しかも何故か目を抑えたまま苦しんでいる!』

ルビィ(い、痛い……ボールは何処?)

サル「キャプテン!」バシュ

サタン「・・・」ポスッ

サル「・・・」タッタッタッ

アス「・・・」タッタッタッ

鬼道「全員で9番以外をマークするんだ!」

敵選手達「「「「なんだと!?」」」」

明日人「ッ!!」ヒュウウウウン!

アフロディ「ッ!!」ヒュウウウウン!

角間王将『おおっと、イナズマジャパンは何故かボールを持ったサタンをフリーにして他の選手をマークし始めたぞ!』

アス(邪魔をするな……)スチャッ

明日人「ああっ!し、しんぱーーん!!!」

審判「な、なんだ……?」

アス(ま、不味い!)スッ……

鬼道(よし!これなら迂闊に鏡を出せまい!)

サタン「タイムトランス……」

カチッ……カチッ……バシューン!!

善子「その技はもう見破ってるわ!光が入らなければ怖くは……」

ピカーン!

善子「!?」ヨロッ……

ヒュウウウウン!

円堂「はあっ!」

シュウウウン!

風神「」ゴゴゴゴゴ

雷神「」ゴゴゴゴゴ

円堂「風神!雷神!」

風神「」ガバッ!!

雷神「」ガバッ!!

カチッ……カチッ……

サタン「時よ……動け」

円堂「!?」

ズバーン!

イナズマジャパン2-5シャイニングサタンズ

善子「ちょっとどういうことよ……な、なんで光が」

風丸「敵は全員マークして居た筈じゃ?」

鬼道「・・・いいや、一人だけ野放しにしていた奴が居た」

善子「・・・・ハッ!一星充!」

鬼道「そう見ても間違いないだろう。さっきのファイアトルネードもわざと防いだんだ」

善子「一体何でそんなことを?」

鬼道「さあな?」

風丸「・・・・それで、この後どうする?」

鬼道「一星が敵であること、国家友好親善大使という肩書きの都合で外せないこと……それらを合わせた上での判断だが……」

善子「・・・・」ゴクリ

























鬼道「一星は徹底的に無視することにした」

風丸「一星を無視するって……簡単に言うがそんなこと出来るのか?」

鬼道「やるしかない。後半既に10分経過して3点差だ。わざわざ一星に構っていたらそれこそチームは負けてしまう」

鬼道「それに、俺達はサッカーをしに来たんだ。一星が何故日本代表に居るかなど関係ない。俺達はこの試合に勝つ。次の試合も当然勝利だ。勝ち続けて日本をFFIの頂点に導く」

風丸「・・・・攻めは任せた。守りは、俺達に任せろ」

善子「とは言うものの、やっぱ5点取られた守備じゃ不安かしら?」

鬼道「いいやそんなことはない。存分に頼らせて貰うさ」

審判「」ピー

角間王将『再び3点差を付けられたイナズマジャパン、ここからどう反撃して行くのでしょうか?おや?』

ルビィ「・・・」

灰崎「・・・」

角間王将『おっとこれはなんでしょう?センターサークルに入った灰崎と黒澤は何故か目を瞑っています』

ルビィ「・・・」

鬼道『恐らく敵は鏡を使って妨害してくる筈だ。まずは目を瞑って、ボールを後ろに下げろ』

ルビィ(って言われたからやってみるけど……)チョンッ

灰崎「おらっ!」バシュ

明日人「よっと」ポスッ

ルビィ(もう、目は開けていいよね!)パチッ

鬼道「今だ!オーバーライド!」

敵選手達「「「「!?」」」」

明日人「ッ!!」ポーン……ポーン!!

ヒュウウウウン!

明日人「シャイニングバード!!!」

ピイイイイ!!!

ルビィ「えいっ!」

グルン!グルン!グルン!

ルビィ「爆熱ストーム!」

ボオオオオオオ!!!

角間王将『稲森、センターサークル目掛けてシャイニングバードを放った!そして黒澤はそれをオーバーライド!!!果たしてこれは決まるのか!?』

パズズ「太陽のギロチン!」

ガコン!ジャラララララッ!!

パズズ「うおおおおおお!!!おおっ!?」

ズバーン!

審判「」ピー

角間王将『ゴール!イナズマジャパン、再び2点差です!!』

一星「なっ!?何っ…………」

イナズマジャパン3-5シャイニングサタンズ

審判「」ピッ

一星(チッ!まずは黒澤を潰すか……)タッタッタッ

アス「・・・」チョンッ

鬼道「今だ!必殺タクティクス!」

敵選手達「「「「!?」」」」

鬼道「・・・・言ってみただけだ」

灰崎「おら隙だらけだぜ!」

ポーン

サル「なっ!?」

角間王将『おや?今度はオーストラリア代表の選手達がセンターサークルでミスをした!両チーム今日の試合はミスが目立ちます!』

灰崎「アフロディ!」バシュ

アフロディ「悪魔が神に協力してくれるなんてね・・・・いいよ、その協定受け入れた」

パチン!

アフロディ「・・・」スタスタ

パチン!

ビュオオオオオ!!!

「「うわあああっ!!」」

アフロディ「ふっ……!」バサァァァァ

ピカーン!
バリバリバリ!!!
ビリリリリーーンンン!!!

アフロディ「ゴッドノウズインパクト!!」

ドオオオオオンンン!!!

パズズ「!?」

ズバーン!

審判「」ピー

一星「なっ!?」

鬼道「・・・」スタスタ

一星(やはり鬼道か……!奴は警戒しなくては!)

イナズマジャパン4-5シャイニングサタンズ

審判「」ピッ

アス「・・・」チョンッ

鬼道「必殺タクティクス!」

サル「どうせまたハッタリだろ!騙されn……

フワッ・・・・

〈エンジェルローブ〉

鬼道「フッ……」タン!タン!

サル「なっ!?ボールを取られた!」

一星「今度はハッタリじゃなかったのか!?」

ベリアル「潰す!」スチャッ

ピカーン!

鬼道「残念だが俺はゴーグルを付けている!」

ベリアル「ハッ!」ガーン

デモゴルゴン「なめんじゃねえ!」スチャッ

ベルフェゴール「二人なら……どうだっ!!」スチャッ

ピカーン!

鬼道「いい道しるべだ!」

ギューン!!

灰崎「マジかあいつ!」

明日人「す、凄い……」

ルビィ「こ、これが・・・ピッチの絶対指導者・・・・・」

角間王将『鬼道有人ここにあり!華麗なドリブルで一気にゴール前だ!』

鬼道「はっ!」ヒュウウウウン!

ピー

ボコッ!ボコッ!ボコッ!

鬼道「オーバーヘッドペンギン!!」

ギュウウウン!!

パズズ「うおおおおっ!!」ヒュウウウウン!

ズバーン!

角間王将『ゴール!イナズマジャパン!遂に!遂に追い付いたああああああああああああ!!!!』

わあああああああっ!!!
鬼道!鬼道!鬼道!鬼道!
勝ち越し頼むぞおおおおおおおっ!!!!

角間王将『お聞きくださいスタジアムのこの大声援!!割れんばかりの大声援!!流石は鬼道有人!』

明日人「流石です鬼道さん!」

ルビィ「な、ナイスシュートです!」

風丸「お前ならこれぐらいやってくれるって信じてたよ」

灰崎「・・・ま、悪くないんじゃねえの?」

鬼道「フッ……ありがとう皆」

一星「~~ッ!!いやー、素晴らしいシュートでしたね!お見事!ピッチの絶対指導者ここに有りt鬼道「・・・」スタスタ

一星「なっ!?」

ルビィ「えっ?き、鬼道・・・・さん?」

イナズマジャパン5-5シャイニングサタンズ

一星(無視、しやがった……この俺を、無視しやがった…………)

明日人「ッ!!」ポーン……ポーン!!

ヒュウウウウン!

明日人「シャイニングバード!!!」

ピイイイイ!!!

一星(俺のことなど、眼中になかったとでも言いたいのかッ!!!)ギリッ!

ルビィ「爆熱ストーム!」

ボオオオオオオ!!!

パズズ「!?」

ズバーン!

審判「」ピー

角間王将『ゴール!イナズマジャパン!ようやく勝ち越しました!』

審判「」ピッピッピー

角間王将『そしてここで試合終了のホイッスル!6-5でイナズマジャパンの大逆転勝利です!』

一星(許さない!鬼道有人!お前は、今すぐにこの俺が排除してやる!)スタスタスタ

~ロッカールーム~

明日人「今日は鬼道さん大活躍でしたね!」

円堂「今日のMVPは、間違いなくお前だ!」

坂野上「これから鬼道さんと一緒にもっともっとプレーが出来るなんて、本当に感激です!」

鬼道「ありがとう皆」

円堂「この調子でチームを勝利に……」

バタン!!!

審判「鬼道有人!」

「「「「!?」」」」

審判「お前にドーピング疑惑が掛かっている!バッグの中身を見せて貰おうか!」

鬼道「なっ!?」

円堂「えっ!?ちょ、ちょっと待って下さい!鬼道はドーピングなんか・・・」

審判「うるさいどけ!」

ドン!

円堂「うわっ!?」ドサッ

審判「・・・」ゴソゴソ

鬼道「円堂っ……」

審判「これはなんだ!!」

シャカ!シャカ!

「「「「!?」」」」

鬼道「な、なんだそれは!?そ、そんなもの俺は入れた覚えは……」

審判「問答無用だ!こっちに来い!」ガシッ!

鬼道「ま、待て!違うんだ!これは陰謀だ!俺は、俺は嵌められたんだ!話を聞いてくrバタン!!!

シーン……

「「「「・・・」」」」

ガチャリ!

一星「・・・あのー、何かあったんですかぁ?」

円堂「い、一星……実は……」

風丸「鬼道がドーピング疑惑を掛けられて連れていかれたんだ」

「「「「!?」」」」

一星「えーっ!?ドーピング?うわぁ……俺、鬼道さんのこと尊敬してたのになー。ドーピングしてたーだなんて、がっかりだよ……はぁ~~ぁっ……」

風丸「・・・単刀直入に聞くぞ。鬼道に変なものを入れたのはお前か?」

円堂「おい風丸、お前なんてことを!」

一星「・・・・やだなー風丸さん。僕がそんなことする訳ないじゃないですかー」

風丸「・・・・・そうか。疑って悪かったな」

一星「いえいえー」

風丸「それじゃあ、このスパイクも覚えがないんだな?」スッ……

一星「!?」

風丸「・・・」スチャッ

坂野上「ああっ!そ、それは・・・オーストラリアの選手達が使ってた鏡」

「「「「!?」」」」

一星「だ、誰かのイタズラじゃないですか?そ、それとも敵の罠か……」アセアセ

風丸「お前が捨てているのは動画で撮っておいた」

一星「!」

風丸「お前は何者なんだ?いい加減、正体を現したらどうだ?」

一星「お、俺は・・・」




























超金雲「オリオンの使徒、ですよね?」

「「「「!?」」」」

今日はここまで

~食堂~

ルビィ(昨日監督から、このFFIがオリオン財団という悪い組織が開催した大会であること、そして一星君がそのオリオン財団から送り込まれたオリオンの使徒と呼ばれる敵のスパイであることが語られた。正直ルビィは、世界大会という最高の舞台を、サッカーを、利益のためだけに悪用しようとする大人達が許せないし、一星君がそんな酷い人達に加担しているなんて信じたくなかった)

灰崎「……チッ」

一星「会ってすぐに舌打ちなんて、随分なご挨拶だねぇ」ニヤリ

ルビィ(・・・鬼道さんがドーピングの疑いを掛けられ、イナズマジャパンを離脱。その際に一星君が鬼道さんのカバンに何かしていたらしいけど、本当に一星君がやったのかな?)

ゴーレム「ゴス…」

アフロディ「・・・」

ルビィ(他の皆も一星君を避けるようになった。こんなことしてて、本当に世界大会を勝ち抜けるのだろうか?今はチームメイト同士で争ってる場合じゃない気がする…)

~グラウンド~

ルビィ「…」キョロキョロ

善子「どうかしたの?」

ルビィ「うん…一星君の姿が見えないから…今日は練習、休むのかなって…」

灰崎「要らねえよあんなスパイ野郎。あいつが居たところで邪魔にしかならねーよ」

円堂「そんなことはないぞ!一星も、大事なイナズマジャパンの仲間だ!」

灰崎「一星が仲間だと?親友を罠に嵌めた余所者を仲間と認めてるのか?」

円堂「余所者なんかじゃないさ。あいつは、イナズマジャパンの一星充だ」

ルビィ「円堂さん…」

灰崎「……チッ」

趙金雲「うぉーっほっほ!皆さんお揃いのようですね!」

つくし「あっ、監督やっと来た」

趙金雲「ではこれより、今日の特訓を発表します!」

趙金雲「コーンを4つ並べて、縦横10メートルの正方形を4つ作りましたー!まずは皆さんチームを作って下さい!1チーム3人ですよー」

【緑コート】
円堂
坂野上
吹雪

【青コート】
善子
風丸
アフロディ

【赤コート】
明日人
ルビィ
灰崎

【黄コート】
剛陣
ゴーレム
西蔭

趙金雲「チームを組んでくれましたね。では簡単なルールの説明から!皆さんにはこれからリレーをやって貰います!1周したら次の人と交代、次の人が1周したらまたその次の人と交代、次の次の人が走り終えたらまた最初の人が1周とそれを繰り返し続けて下さい。そうですね~…1人10周、合計30周で1番遅かったチームは腕立て腹筋スクワットをそれぞれ20回ずつ……」

「「「「ええええっ!?」」」」

善子「これまたきっつい特訓来たわね…」

ルビィ「う、うん…」

善子「悪いけど、今回は譲るつもりないからね」

ルビィ「こっちも、だよ」

~~~~

善子「はぁ、はぁ、な、なんとか……なったわね………」orz

ルビィ「う、うゆ……」orz

ゴーレム「しー、ぃっ!!ご、ごーす……」ブルブル

西蔭「~ッ、ふー!」グググ

剛陣「うおおおお!!」

趙金雲「うぉーっほっほ!今日は日が暮れるまでこの特訓を続けますよー!」

「「「「えええええっ!?」」」」ガ-ン

~203号室~

吹雪「風丸君、先にお風呂入らせて貰うね」

風丸「ああ。わかった」

ガチャリ

風丸「さて……」

ピピリリリリ

風丸「ん?(電話?こんな時間に誰が…?)」

ピッ!

【はじめまして。風丸一郎太さん。野坂です】

風丸「野坂…野坂悠馬か」

【こんな夜遅くにごめんなさい。実は、風丸さんに折り入って頼みたいことがあるんです」

風丸「頼みたいこと?」

【今居るイナズマジャパンの皆に、新たなるグリッドオメガ習得の特訓を付けて欲しいんです」

風丸「・・・グリッドオメガの特訓だと?」

【勿論、正直に話して特訓に励んで貰えるとは思ってもいません。そこで、風丸さんにはスピニングフェンスを習得する特訓だと伝えて欲しいんです。スピニングフェンスなら、皆も納得してくれるでしょうから」

風丸「・・・・・・わかった」

【ありがとうございます】

風丸「作戦を引き受けるに当たって、俺からも1つ言っておきたいことがある」

【なんでしょうか?】

風丸「・・・次の試合が終わってからでいい。汚した手で掴んだ勝利に何があるのか、お前の答えを聞かせて欲しい」

【わかりました】

ピロン・・・

~200号室~

ルビィ(変な時間に起きちゃった。まだ5時にもなってない…」

善子「ス-…ス-…」

ルビィ(オリオン財団、オリオンの使徒…ルビィには大人の考えることはよくわかはないけど……)

善子「・・・んっ!」ブルルル

しゅいいいいいいい~~!!

善子「んはぁぁ~♡間に合った~~♡」

ルビィ(・・・善子ちゃん、間に合ってないよ)

善子「えへへ…///」

ルビィ(人が色々考えてる時まで……本当、いつもこれなんだからもう…)

善子「ス-…ス-…」

ルビィ「まあでも、そうだよね。余計なこと考えても仕方ない。ルビィ元々考えるのはあまり得意じゃないし、ルビィはルビィに出来るいつも通りを貫こう。後悔しないために」

朝はここまでにします

おまけ

善子「またおねしょしちゃった…夢の中だといつもトイレでおしっこ出来るのに……」グスン

ルビィ「本当、善子ちゃんがいつもおねしょしてくれて本当に良かった~♪」

善子「どういう意味よ!?」ガ-ン

~グラウンド~

ルビィ「はぁ…はぁ…」

善子「ルビィ…朝から走りっぱなしのこの練習で、日が暮れるまでに…何回、罰ゲームやった?」

ルビィ「・・・2回くらい、な気がする」

善子「奇遇ね。私も、そんくらい…やった……気がする」

「「「「ハァ………ハァ………」」」」

趙金雲「では、今日の練習はここまでにします!後は自主練でもなんでも、皆さんの判断にお任せしますよ。うぉーっほっほ!」

善子「・・・やーっと終わった~」

ゴーレム「ゴス…」

ルビィ(早くシャワー浴びたい…)

風丸「・・・皆、聞いてくれ」

円堂「どうした?風丸?」

風丸「皆にはこれから、ある技の習得に向けて特訓して欲しい」

坂野上「こ、これから…ですか?」

灰崎「結構キツイこと言うじゃねーかよ。まあ、やってやるけどよ」

明日人「それで、一体何の技を覚えればいいのでしょうか?」

風丸「スピニングフェンスだ」

「「「「スピニングフェンス!?」」」」

風丸「勿論次の試合までに完成させろとは言わない。だが覚えることが出来たら、それに越すことはないと思う」

明日人「確かに…スピニングフェンスが使えるようになればプレーの幅が広がる!」

坂野上「面白そう!風丸さん!是非ご指導お願いします!!」

風丸「皆、協力ありがとう」

円堂「俺達は仲間なんだ!手伝うのは当然だろ!」

風丸「これからしばらくの間、オフの日以外は全体練習が終わったらスピニングフェンスの特訓を行ってくれ。勿論、俺自身もスピニングフェンスの精度をもっと上げるために特訓に励むつもりだ 」

明日人「よーし!じゃあ、特訓開始だ!」

「「「「おー!!」」」」

イナズマジャパンの選手達は、スピニングフェンス習得に向けて特訓を続けた

そして迎えたウズベキスタン戦当日……

~宿舎~

ルビィ「えええっ!?円堂さんが警察に連行された!?」

アフロディ「あの円堂君が自分から事件を起こすとは思えないけど…」

杏奈「円堂さんは、私を庇って…」

アフロディ「……何があったのか、詳しく話して貰えないかな?」

杏奈「今朝円堂さんがわざわざ買い出しに同行してくれた時…帰り道で柄の悪い中学生くらいの男の子が3人くらいでいきなり因縁を付けてきて………」

風丸「それで?」

杏奈「円堂さんが、急いでるからどいてくれと言ったら、相手が私に掴みかかろうとして、円堂さんは咄嗟に私を庇って相手の手首を掴んだんです。そしたら、相手がいきなり手首を押さえて痛そうにして……」

坂野上「そ、それって正当防衛なんじゃ?」

杏奈「でも警察の人が、事情徴収のためにって連行しちゃって……」

灰崎「・・・これもテメェの仕業だな。一星」

一星「酷~いっ、なんでもかんでも俺のせい?心外だなぁ~(まあ確かに俺が不良をけしかけたんだけどさ)」

風丸「喧嘩はそこまでだ。とにかく今は次の試合をどう戦うか。それが最優先だ」

明日人「そうですね。まずは勝って、円堂さんが戻って来られる場所を作らないと」

趙金雲「西蔭君、ゴールは任せますよ」

西蔭「はい!」

一星「・・・ただでさえディフェンスがザルな上に正ゴールキーパーまで居ないなんて、守備崩壊もいいところだよねぇ」ニヤリ

善子(否定出来ないわね…)

風丸(否定出来ないな…)

吹雪(否定出来ないね…)

坂野上(否定出来ませんね…)

ゴーレム(否定出来ないでゴス…)

続きは夜に書きます

~FFスタジアム~

角間王将『FFIも半分程を迎えたこの試合、日本代表イナズマジャパン対ウズベキスタン代表エターナルダンサーズの一戦、実況は毎度おなじみ角間王将でお送りします!』

西蔭(出来ることなら、この日を野坂さんと共に迎えたかった…)

善子「一応2勝してるけど、崖っぷちに立たされた気分ね」

アフロディ「豪炎寺君は怪我で、鬼道君は敵の罠に掛かったの離脱。その上今日は円堂君も居ない。しかも野坂君も復帰がいつになるかわからない…」

吹雪「しかもイナズマジャパンフィールドには親善大使様が1人、これから毎試合10対12で戦わされるなんて考えると1周回って笑えてくるよ」

坂野上「ぜ、絶体絶命過ぎる…」

つくし「監督。今日の試合は円堂君が居ないし、誰にキャプテンを任せるんですか?」

趙金雲「それはもう決めてありますよ」

趙金雲「風丸君、これを」スッ

「「「「!」」」」

趙金雲「キャプテン、任せてもよろしいですか?」

風丸「・・・わかりました」

GK・・・・・・・・アレク

DF・ザファル、マジド、ムハンマド、イブラヒム

MF・・・・・クムシュ、アナハン

MF・・ムハバート、サリベク、ファルハド

FW・・・・・・・・ダスト



FW・・・・・・ルビィ、灰崎

MF・・一星・・・・・・・・・アフロディ

MF・・・・・・明日人、風丸

DF・・・ゴーレム、善子、吹雪、坂野上

GK・・・・・・・・・西蔭

角間王将『イナズマジャパン、今日の試合はキーパーに西蔭を起用、これが代表戦初出場となります!しかし円堂は何故ベンチ入りしていないのでしょうか?』

ダスト「控えが一人しか居ないのか。楽勝だな」

一星(イナズマジャパン、お前達は今後こそ終わりだ!)

今日はここまで

審判「」ピ-

角間王将『イナズマジャパン対エターナルダンサーズの一戦、エターナルダンサーズボールからキックオフ!!!』

ダスト「・・・」チョンッ…

サリベク「アナハン」

アナハン「ッ」ポスッ…

灰崎「うおらああああっ!!!」

角間王将『ボールはサリベクからアナハンに渡った。灰崎、そこへプレッシャーを掛ける!』

アナハン「なんだその隙だらけのプレスは」サッ…

灰崎「なっ!?」

角間王将『灰崎抜かれた!』

サリベク「イナズマジャパンのカスどもに教えてやる!走るってのは、こうやるんだ!!!」

アナハン「サリベク!!爆走3連星の力を見せてやれ!」

サリベク「おう!!」ポスッ

アフロディ「通さないよ!」

サリベク「遅い!」サッ!

アフロディ「あっ!?」

サリベク「ムハバート!」バシュ!

ムハバート「ふっ!」ポスッ

角間王将『サリベク、アフロディを抜いてからムハバートにボールを渡した!』

風丸(逆サイドへの切り替えが早い!)

明日人「うおおおおっ!!」

ムハバート「・・・」バシュ

サリベク「・・・」バシュ

明日人「えっ!?」

角間王将『エターナルダンサーズ、二人掛かりで稲森を華麗に抜き去った!』

善子「ちょ、今アイコンタクトも無しにノールックでワンツー決めたって言うの!?」

サリベク「ファルハド!」

坂野上「ハッ!させない!」タッタッタッ…

ダスト「」ニヤリ

風丸「駄目だ坂野上!そいつは囮だ!」

坂野上「えっ!?」

サリベク「遅い!」バシュ!

角間王将『サリベク、ファルハドではなくダストへパスを繋げた!」

西蔭(どっちに打ってくる!?右か…左か…)

ダスト「あー!ああっ!あああーーーっ!!」

ピカーン!

ダスト「レクイエムダースト!」

ギュウウウウウンン!!

西蔭(しまった!逆を突かれ…)

ズバーン!!

審判「」ピ-

角間王将『ゴール!エターナルダンサーズ早くも先制!』

西蔭(くそっ!逆を突かれなければ・・・)

ダスト「おい」

西蔭「!」

ダスト「断言しよう。次は正面に打つ」

西蔭「・・・・何だと?」

ダスト「お前に俺のシュートは止められん、ということだ」

西蔭「~ッ、貴ッ様ァ!」ギリッ

ダスト「・・・」スタスタ

イナズマジャパン0-1エターナルダンサーズ

西蔭(次は正面に打つ、だと!?舐めるな!)

風丸「とにかく1点だ。焦らず取り返そう!」

「「「「おおおお!!」」」」

灰崎(俺がやるしかねぇ・・・)

審判「」ピ-

ルビィ「・・・」チョンッ…

灰崎「俺がやるしかねえだろうがあああっ!!」ダッ!!

明日人「灰崎!?」

風丸「強引過ぎる!一旦ボールを戻すんだ!!」

灰崎「弱気になってる場合じゃねえだろうが!!!」

角間王将『灰崎ドリブルで上がっていく!』

アナハン「馬鹿め」

ポーン!

灰崎「なっ!?」

角間王将『アナハン、灰崎から難なくボールを奪った!』

アナハン「サリベク!」バシュ!

サリベク「はっ!」バシュ

ムハバート「とう!」バシュ

ファルハド「それっ!」バシュ

バシュ!バシュ!バシュ!

角間王将『爆走3連星、走りながら3人で細かくパスを繋いで上がって行く!』

ゴーレム「あ、あんなに近くで細かいパスを出し合ってるのに早いでゴス!」

バシュ!バシュ!バシュ!

ゴーレム「ぼ、ボールは誰が持つでゴスか?」オロオロ

風丸「ザ・ウォールだ!!これだけ密集しているなら3人まとめて道を防げる!」

ゴーレム「ハッ!そうでゴス!」スッ…

パッ・・・パッ・・・

ゴーレム「ザ・ウォール!」ゴゴゴゴゴ

ドーーーーンンン!!

角間王将『岩戸がザ・ウォールを発動した!これなら爆走3連星を止められるか!?』

アナハン「ふっ、馬鹿め。爆走3連星に気を取られて俺がフリーになってるぜ!』

サリベク「アナハン!」バシュ!

ゴーレム「そ、そんな…!」

ヒュウウウウンンン!!

風丸「とぅああああっ!」ポスッ

「「「「!?」」」」

風丸「読み通りだ!」スタッ

角間王将『風丸がボールをインターセプト!』

風丸「明日人!」バシュ!

明日人「はいっ!」

角間王将『ボールは風丸から稲森へ!イナズマジャパン、これは絶好のチャンスだ!!!』

明日人「うううおおおおお!!!」

ギュウウウウウンン!!

明日人「~~ッ!!イナビカリ・ダッシュ!」

ヒュウウウウンンン!!

クムシュ「!?」

角間王将『稲森、イナビカリダッシュでクムシュを抜き去った!!』

明日人「アフロディさん!」バシューン!

アフロディ「ッ!!」ポスッ

マジド「通さない!」

ムハンマド「うおおおおお!!」

アフロディ「ヘブンズ・・・タイム!」

パチン!

敵選手達「「」」ピタッ

アフロディ「・・・」スタスタ

パチン!

ビュオオオオオ!!!

「「ぐおおおお!!」」

アフロディ「これで決める!」

ピカーン!
バリバリバリ!!!
ビリリリリーーンンン!!!

アフロディ「ゴッドノウズインパクトッ!!」

ドオオオオオンンン!!!

アレク「ふっ・・・」

ポロン♩
ポロロロン♩

アレク「忘却のソナタ!」

シュルルルルル・・・

アレク「音楽が、敵のシュートを包み込む」

パリーン!!

アレク「なにっ!?」

ズバーン!!

審判「」ピ-

角間王将『ゴール!イナズマジャパン、同点に追いつきました!』

イナズマジャパン1-1エターナルダンサーズ

アナハン「11人しか居ないチームだと思って侮っていたが、少しはマシなようだな」

ダスト「ああ。だがそれでも守備がザルということに変わりはない。あれならもう2.3点は容易い」

アナハン「フッ…」

審判「」ピ-

角間王将『エターナルダンサーズのボールからキックオフ!』

ダスト「・・・」チョンッ…

サリベク「アナハン」

アナハン「ッ」ポスッ…

ダスト「・・・」ニヤリ


















サリベク「貰った!」

ヒュウウウウンンン!!

善子「くっ…しまった!」

サリベク「ダスト!」バシュ!

角間王将『1点こそ奪われたものの、爆走3連星を中心としたエターナルダンサーズの攻撃翌力にイナズマジャパンは苦戦を強いられています!そしてボールは再びダストへ!イナズマジャパン、大ピンチです!』

ダスト「あー!ああっ!あああーーーっ!!」

ピカーン!

ダスト「レクイエムダースト!」

ギュウウウウウンン!!

西蔭「ッ!!」ザッ!

ジジジ・・・

西蔭「王家の盾!」

カキーン!!

西蔭「くっ、くぅぅぅ……」ジリッ…

ダスト「無駄だ」

パリーン!!

西蔭「そんな……馬鹿な………」

ズバーン!!

審判「」ピ-

角間王将『ゴール!エターナルダンサーズ勝ち越し!』

西蔭「・・・」ドサッ

ダスト「だから言っただろう」

西蔭(俺は…戦術を言い訳にして、自分の実力から目を背けていた……こんな俺なんかが、代表に選ばれる器ではなかったんだ!野坂さん、すみませんっ!!)orz

角間王将『再び1点ビハインドを背負うこととなったイナズマジャパン、この後どう展開するのか注目です』

審判「」ピ-

灰崎「・・・」チョンッ…

ルビィ「明日人さん!」バシュ

明日人「オッケー!」ポスッ

一星(喰らえ!)スチャッ

ピカーン!

明日人「うわっ……目が……」

ダスト「はあっ!」

角間王将『ダストが稲森からボールを奪った!』

ダスト「追加点を貰うぞ!」

灰崎「やべえ!西蔭じゃあいつのシュートを止められねえぞ!」

アフロディ「ここで失点すれば、逆転の目が断たれてしまう!」

一星(終わったな)ニヤリ

吹雪「・・・うっ!」タッタッタッ!!

ヒュウウウウンンン!!

吹雪「アイスグランド…」

カチカチカチカチ

ダスト「何いいいっ!?」

コチーン!!!

吹雪「よっと」ポスッ

角間王将『吹雪、このピンチに好ブロックを魅せてくれます!エターナルダンサーズ追加点ならず!』

吹雪「風丸君!」バシュ!

風丸「ああっ!」タン!タン!

西蔭「・・・ふぅ」

吹雪「大丈夫だよ。君が本調子になるまで、僕達がしっかりと守ってあげるね」

西蔭「吹雪さん…」

坂野上「皆で力を合わせてこのピンチを乗り切りましょう!」

ゴーレム「西蔭君は、決して一人じゃないでゴスよ!」

善子「キーパーならキーパーらしく、もっと私らをこき使ってくれてもいいのよ」

西蔭「皆…」

「「「「・・・」」」」コクッ

角間王将『さあ残り時間も後僅かとなって参りました!イナズマジャパン、エターナルダンサーズの猛攻を受け続けています!しかし果敢な守りは追加点を許していません!』

サリベク「はあっ!」バシューン!

善子「~~ッ!!」ザッ!

ドーン!

善子「きゃあああっ!」ドサッ

角間王将『津島、体を張ってボールを止めたああああああ!!しかしまだボールは生きています!』

アナハン「うおおおお!」バシューン!

吹雪「させないよ!」

ドーン!

吹雪「ぐあっ……」ゴロゴロゴロ

ポーン…ポーン…

審判「」ピッ

いいぞ!!いいぞおおおおお!!!
士郎がんばれえええええええええ!!!!!
善子ちゃん!粘ってるよ!

角間王将『必死の粘り!選手達の熱いプレーにスタンドからは大きな応援が響いています!』

善子「・・・体痛いわね、ほんっと」ヨロッ…

吹雪「けど、これだけ応援してくれる人が居るなら応えないとね………」フラ…

審判「」ピッピ-

角間王将『ここで前半終了のホイッスル!イナズマジャパン、1点ビハインドを抱えて後半戦を迎えます!!!』

イナズマジャパン1-2エターナルダンサーズ

~渡り廊下~

タッ・・・タッ・・・タッ・・・

(やっと、やっとまたサッカーが出来る。皇帝じゃなくてもいい。僕は、この時をずっと待っていたんだ)

タッ・・・タッ・・・タッ・・・

趙金雲「やっと帰ってきてくれましたか。待ちわびましたよ」

「帰って来た、か…」

趙金雲「どうかしましたか?」

「・・・僕はもう、皇帝ではありません。過去とはもう、決別しました」

野坂「今日ここに居るのは、戦術の皇帝ではありません。僕は、ただのサッカープレイヤー【野坂悠馬】です」

趙金雲「皇帝の名を捨てての帰還、ですか」

野坂「ただの野坂では、不満ですか?」

趙金雲「いいえ、期待通りの帰還ですよ。うぉーっほっほ!」

趙金雲「・・・見せて下さい野坂君。君の新しいサッカーを」

タッ・・・タッ・・・タッ・・・














わあああああああああああ!!!!
きゃあああああああああああ!!!!

今日はここまで

~イナズマジャパンベンチ~

剛陣「なあ監督、いい加減俺を試合に出してくれよ!」

趙金雲「もう少しだけ待ってて下さい。貴方は秘密兵器です。これからもっと強い相手と戦うに当たって、出来るならギリギリまで温存しておきたい」

剛陣「秘密兵器って言われてもだな、秘密兵器も使わないと宝の持ち腐れだぜ!」

趙金雲「うーむ、しかし…」

ピロリン!

李子文「ハッ!こ、これは……」

杏奈「どうかしたんですか?」

李子文「親分!親分!」

趙金雲「……どうやら、間に合ってくれたみたいですね」

選手達「「「「?」」」」

趙金雲「少しベンチを外しますね」

つくし「えええっ!?こんな大事な時に?」

趙金雲「大事な時だからですよ。大丈夫、すぐに戻って来ます」スタスタ

つくし「ちょ、監督…!?」

明日人「行っちゃった…」

善子「ったく、負けてるって時にミーティングの時間割いてまで何処に行ったってのよ」

ルビィ「……お手洗い、とか?」

善子「あ、そっか。なら仕方ないか」

わあああああああああああ!!!!
きゃあああああああああああ!!!!

坂野上「うわっ!?な、なんですかこの声援の大きさは……?」

明日人「!」

明日人「皆!あれ!!」

善子「え?」

ルビィ「へ?」

杏奈「!」パァァァ

灰崎「帰って来やがった」ニヤリ

趙金雲「皆さーん。今日からチームに合流してくれる新しいメンバーを紹介しちゃいますよ!」

野坂「王帝月ノ宮中学、野坂悠馬です」

西蔭「野坂さん…」

野坂「よく耐えてくれた」

西蔭「俺は何もしていません。俺だけが、何も……」

野坂「・・・そう思うなら、これから取り返そう。大丈夫、僕も手伝うから」

趙金雲「風丸君、ディフェンスに戻って下さい。後半は野坂君を起用します」

風丸「わかりました」

明日人「やっと一緒にプレー出来るね!」

野坂「うん」

灰崎「腕は落ちちゃいないだろうな?」

野坂「どうだろうね?病み上がりだし、前より弱くなってるかも」

灰崎「・・・ま、1人で抱え込むなよ?戦術の皇帝だからって、自分の頭だけで戦う必要はないんだからな」

野坂「勿論そのつもりさ。皆のこと、存分に頼らせて貰うよ」

灰崎「わかってるならいいんだ」

風丸「野坂」

野坂「・・・風丸さん、頼んでいた件のことですが」

風丸「それについて、俺からも話がある」

野坂「・・・なんでしょうか」

風丸「皆にはスピニングフェンスの練習だと伝えてタクティクスに取り組んで貰った。今日までは実戦で使うつもりで仕込んでいた。が、試合の途中で気が変わった。グリッドオメガは絶対に使わない」

野坂「!」

風丸「この大歓声だ。これだけ多くの人達が俺達の勝利を信じて応援してくれている。だったら俺達がやるべきことは、彼等に誇れる勝利を掴むことじゃないか?」

野坂「誇れる…勝利」

風丸「・・・こんな偉そうなことを言っているが、こいつを付けるまではそんなこと考えてすらいなかったんけどな」

野坂「キャプテン、マーク・・・」

風丸「あいつなら、どんな逆境が来ても正々堂々と戦うだろうからな。幼馴染で親友の俺が、あいつの熱い想いを踏みにじる訳にはいかないんだ」

風丸「それに、1点差くらいならひっくり返してくれるだろ?」

野坂「・・・わかりました。相手がどんなことをしようと、僕達は最後まで正々堂々サッカーをやりましょう」

風丸「攻撃は任せた。皇帝じゃなくても、頼りにしてるぜ」ポン

野坂「!」

GK・・・・・・・・アレク

DF・ザファル、マジド、ムハンマド、イブラヒム

MF・・・・・クムシュ、アナハン

MF・・ムハバート、サリベク、ファルハド

FW・・・・・・・・ダスト



FW・・・・・・ルビィ、灰崎

MF・・・・・・・・明日人

MF・・一星・・・・・・・・・アフロディ

MF・・・・・・・・・野坂

DF・・・ゴーレム、善子、風丸、坂野上

GK・・・・・・・・・西蔭

趙金雲「ここまでよく粘ってくれました。貴方の力はまだまだ必要になりますから今は回復に専念して下さいね」

吹雪「・・・」コクッ

角間王将『いよいよ後半戦、イナズマジャパンはここで選手交代のようです。消耗の激しいであろう吹雪を下げてフィールドには今日からチームに合流した野坂が出場しております!』

杏奈「野坂君…!」ギュッ!

~グラウンド~

審判「」ピ-

角間王将『さあ、後半戦はイナズマジャパンボールからキックオフ!』

ルビィ「・・・」チョンッ…

灰崎「・・・」ポ-ン

ヒュウウウン…

野坂「よっと」ポスッ

角間王将『今日復帰した野坂に早速ボールが渡った!』

野坂「ふぅ……ッ、~~ッ!!」

ギュウウウウンン!!

ダスト「!?」

一星「速い!?」

サリベク「それがどうした!」タッタッタッ

ムハバート「速さなら我々に分がある!」シュババババ

ファルハド「覚悟!」

野坂「・・・」タン!タン!

野坂「・・・・ッ!!」タン!クルン!!

「「「!?」」」

角間王将『野坂、華麗なテクニックで3人を同時に抜き去った!ボールをキープしながら前進を続ける!」

アナハン「馬鹿な!」

善子「爆走3連星相手にあんなあっさり……」

坂野上「す、凄い…」

ゴーレム「前より速くなってるでゴス!」

野坂「灰崎君!」バシュ!

灰崎「ふっ!」

角間王将『ボールは野坂から灰崎へ!イナズマジャパン前線へボールを繋いだ!』

イブラヒム「打たせるか!」ズザ-!!

角間王将『イブラヒム、灰崎に強烈なスライディングを仕掛ける!』

灰崎「・・・バーカ」ニヤリ

イブラヒム『!?』

灰崎「野坂!」バシュ-ン!!

野坂「~ッ!!至近距離なのに随分と鋭いパスだね」ポスッ

角間王将『灰崎、シュートと見せかけて野坂にパスを繋いだ!』

明日人「行っけええええ!」

野坂「・・・」ポ-ン

ヒュルルルルル・・・

野坂「!」ヒュン!

ザシュ!ゲシッ!!

野坂「月光丸・燕返し!!」

バシュウウウウウウンンン!!

アレク「ふっ・・・」

ポロン♩
ポロロロン♩

アレク「忘却のソナタ!」

パリーン!!

アレク「フォルテシモッ!?」 ボコッ…

ズバーン!!

角間王将『ゴール!野坂の新必殺シュートが決まった!イナズマジャパン、再び同点です!!」

アナハン「どういうことだ?あんなやつが居るとは聞かされてないぞ!』

一星「お、俺も知らなかったんだ!」

アナハン「知らなかったで済ませるなこの無能が!」

一星「なっ、なんだとぉ!?」

ダスト「まあいい。危険な奴が1人入ってきたところで、守備までが劇的に変わる訳ではあるまいからな」

アナハン「・・・チッ」

イナズマジャパン2-2エターナルダンサーズ

審判「」ピ-

ダスト「・・・」チョンッ…

サリベク「爆走3連星の真の恐ろしさを見せてやる!」タン!タン!

ヒュウウウン!!

灰崎「くそ、こいつら…!」

ルビィ「やっぱり速い!」

サリベク「はっ!」バシュ

ムハバート「とう!」バシュ

ファルハド「それっ!」バシュ

バシュ!バシュ!バシュ!

明日人「またこれ!?」

角間王将『エターナルダンサーズ、これだけ走り続けても未だに連携に乱れがありません!』

灰崎「くそ、あいつらの体力は底なしかよ!」

サリベク「ダスト!」バシュ

ダスト「おう!」ポスッ

野坂「ッ!!」ザッ!

角間王将『おっとここで野坂はダストにプレッシャーを仕掛けた!』

ダスト「真正面から突っ込み過ぎたな。右側がガラ空きだ!」

ヒュウウウン!

角間王将『野坂が抜かれてしまった!』

野坂(掛かった!頼んだよ西蔭!)

ダスト「あー!ああっ!あああーーーっ!!」

ピカーン!

ダスト「レクイエムダースト!」

ギュウウウウウンン!!

西蔭「・・・」スッ

ヒュン!ヒュン!ヒュン!

西蔭「アルテミスリング!」

シュルルルルル…

ダスト「なんだと!?」

角間王将『と、止めた!西蔭が新必殺技でシュートを止めました!!』

善子「ちょ、あんたそんな技あったのなら最初から使いなさいよ!?」

西蔭「・・・うるさい」

野坂「よく止めてくれた、流石だよ西蔭!」

西蔭「野坂さん!ありがとうございます!!」ペコリ

ゴーレム「まさか、一番最初に野坂君に見せたくて今まで温存してたでゴスか?」

坂野上「えええっ!?そ、そうなんですか?」

西蔭「・・・・」

風丸「試合中の私語はそこまでしろ。反撃するぞ!」

「「「は、はいっ!」」」

野坂「風丸さんが空いている!投げろ!」

西蔭「風丸さん、お願いします」ポイッ

風丸「よしっ」

ダスト「行かせるか!うおおおお!!」

風丸「はっ!」

ビュオオオ!

風丸「疾風ダッシュ!」

ブワアアアアア!!

ダスト「ぐおおおお!」

野坂「一星君にパスを!」

「「「「!?」」」」

一星(俺にパスを繋ぐだと!?何を考えてやがるこいつは)

善子「スパイにパス出すって、あんた何考えてr風丸「一星!」

バシュウウウウウウンンン!!

善子「ちょおおおおおおっ!?」ガ-ン!

一星(どういうつもりかは知らないが、ありがたく頂戴するぜ)

シュババババババ!!!

灰崎「あっと悪い足滑った」ポスッ

一星「!?」

角間王将『フォワードの灰崎、どういう訳かものすごい勢いで一星へのパスをインターセプトしました!』

野坂「灰崎君!」

灰崎「おうよ!」バシュ!

風丸(そうか!一星にパスを出させたのは敵を油断させるためか!同じオリオンの使徒であれば警戒は薄くなる…そして灰崎は真っ先に野坂の意図を読み取ってここまで下がって来た、ということか)

野坂「ッ!!」ポスッ

アナハン「貰った!」

野坂「ふっ!」

ヒュウウウン!

アナハン「なっ!?と、飛んだだと?」

ピョン!ピョン!ピョン!

野坂「スカイウォーク…」

角間王将『野坂、スカイウォークを発動!空中へと浮かび上がった!』

野坂「明日人君!黒澤さん!オーバーライドだ!!」

明日人「わかった!」

ルビィ「はいっ!」

野坂「えいっ!」バシュ!

アレク「いつものやつだ!10番をマークしろ!」

マジド「了解!」

ムハンマド「うおおおおお!!」

ルビィ「・・・」タッタッタッ

明日人「ッ!!」ポーン……ポーン!!

ヒュウウウウン!

明日人「シャイニングバード!!!」

ピイイイイ!!!

アレク「・・・」

ヒュウウウン!!!

アレク「何っ!?」

ズバーン!

審判「」ピ-

角間王将『ゴール!イナズマジャパン遂に勝ち越し!稲森黒澤野坂の連携頭脳プレーでこの試合初めてのリードを奪います!!』

野坂「上手く引っかかってくれたね」

明日人「ルビィちゃんナイスラン!」スッ

ルビィ「明日人さん、な、ナイスシュートです…!」

イナズマジャパン3-2エターナルダンサーズ

野坂の復帰はチームに大きな影響を与え、前半戦劣勢を強いられていたことが嘘のように攻守共に圧倒し始めた…

角間王将『さあ勢いに乗ったイナズマジャパン、まだまだ猛攻が止まりません!』

ダスト「あー!ああっ!あああーーーっ!!」

ピカーン!

ダスト「レクイエムダースト!」

ギュウウウウウンン!!

シュウウウン……

善子「デーモン、カット!」ゴゴゴゴゴ

悪魔のようなオーラ「ギュオオオオオ…」カキーン!

ポーン……ポーン……

善子「明日人!」バシュ

明日人「ッ!!」ポーン……ポーン!!

ヒュウウウウン!

明日人「シャイニングバード!!!」

ピイイイイ!!!

ルビィ 「ふっ!」

ヒュウウウン!

ルビィ「爆熱ストーム!」

ボオオオオオオ!!!

アレク「ふっ・・・」

ポロン♩
ポロロロン♩

アレク「忘却のソナタ!」

パリーン!!

アレク「1オクターブ高かったかッ!?」 ボコッ…

ズバーン!!

イナズマジャパン4-2エターナルダンサーズ

ピカーン!
バリバリバリ!!!
ビリリリリーーンンン!!!

アフロディ「ゴッドノウズインパクトッ!!」

ドオオオオオンンン!!!

アレク「ぐおおおおっ!!」

ズバーン!


















灰崎「うおおおおおお!!」

ペンギン「」ヒュウウウウン!

灰崎「パーフェクトペンギン!」

ギュウウウウン!!!

アレク「!?」

ズバーン!

一星(そんな…そんな馬鹿な……たった1人だけで、チームをここまで劇的に変えたって言うのか!?)

野坂(これでとどめだ!)ポ-ン

ヒュルルルルル・・・

野坂「!」ヒュン!

ザシュ!ゲシッ!!

野坂「月光丸・燕返し!!」

バシュウウウウウウンンン!!

アレク「ふっ・・・」

ポロン♩
ポロロロン♩

アレク「忘却・・・のっ!?」ビクッ

ズバーン!!

審判「」ピッピッピ-

角間王将『ここで試合終了のホイッスル!イナズマジャパン大勝!』

イナズマジャパン7-2エターナルダンサーズ

今日はここまで

ルビィ「はあっ!!」

ギュウウウウン!!!

ルビィ「やあっ!たあっ!」ゲシッ!ゲシッ!

ギューン!!

ルビィ「ラストリゾート!!!!」

ボコボコボコ……ドーン!

ボコボコボコ……ドーン!

ルビィ「いけえええええ!!」

ヒュウウウン……

ルビィ「ああっ、また外れた…」

豪炎寺「少し休憩を入れようか」

ルビィ「……はい」

ルビィ(はぁ、また失敗しちゃった。ラストリゾート……何て難しい技なんだ…)ゴクゴク

ルビィ「…はぁ、もう1回お願いします。早く、早くこの技を完成させたい」

豪炎寺「駄目だ。まだ休んでいろ」

ルビィ「もう十分休んd……あっ…」ヨロッ

豪炎寺「焦るな。無茶をして身体を壊してしまっては元も子もない」

ルビィ「・・・ごめんなさい」

豪炎寺「・・・心配しなくていい。俺が1年掛けて編み出した技を、君はこの短い時間でここまで形にしたんだ。近いうちに完成させられるさ」

ルビィ「近いうち……それって、次の試合に間に合いますか?」

豪炎寺「!」

ルビィ「次の対戦相手のサウジアラビアも、日本と同じ3戦3勝の強豪…本戦出場が可能なのは1チームだけ…次負けたら、ここまで頑張ってきた全部が、一瞬で終わる……だから……」

豪炎寺「焦りはそれが原因か」

ルビィ「チームを勝たせるのが、エースの役割なんです!だからルビィは、もっももっと力を付けなきゃ!」

豪炎寺「落ち着け。また焦りが出ているぞ」

ルビィ「あっ、ごめんなさい……」

豪炎寺「・・・」

ルビィ(こんなんじゃ駄目だ……チームを勝たせるのがエースなのに、自分の不安を他人に当たってどうする!豪炎寺さんがピッチに戻れないなら以上はルビィがエースにならなきゃいけないんだ!落ち着け……落ち着け……)

~食堂~

ルビィ「・・・」スタスタ

善子「遅かったわね。朝からラストリゾートの特訓してたの?」

ルビィ「うん……」

善子「後1つね。後1つ勝てばいよいよ世界に・・・」

ルビィ「・・・」

善子「勝つわよ絶対に。本戦出場を果たすのは日本なんだから!サウジアラビアに椅子を譲るつもりは全くないわ!」

ルビィ「・・・」

善子「ルビィ?」

ルビィ「あっ、ううん。なんでもないよ。勝とうね。絶対に!」ニコッ

~ミーティングルーム~

趙金雲「皆さーん!次の試合がアジア予選最終戦になることは、ご存知ですよね?」

明日人「まあ、それはね…」チラッ

灰崎「そんなわかりきったことを言うためだけにわざわざ全員を呼んだ訳じゃねえんだろ?」

趙金雲「うぉーっほっほ!勿論ですよ!実はですね、今日皆さんを呼び出したのは~………」

「「「「・・・」」」」ゴクッ

趙金雲「今日から試合までの間、皆さんには自由行動の時間を与えます!!」

「「「「自由行動!?」」」」

趙金雲「はい。必殺技の特訓やトレーニングに励むも良し、何なら試合の日まで部屋で休み続けたり出掛けるのも全然オッケーですよ!」

趙金雲「皆さーん!この機会にやり残したことを存分に昇華して下さいねー!うぉーっほっほ!」

善子「・・・と言われてもねぇ。どうする?」

ルビィ「う、うん…ルビィは、引き続きラストリゾートの特訓をやろうかなって……」

善子「ルビィが特訓するって言うのなら、私も何か新技の特訓でもやってみようかしらね・・・・っ!」

善子「ルビィ、あれ!」

ルビィ「え?なに?」

李子文「・・・」スタスタ

ルビィ「子文君……?」

善子「ねえ、あいつの素顔……見たくない?」

ルビィ「・・・・・ハッ!」










李子文「・・・」スタスタ

ガララララ……ピシャッ!

善子「・・・中、入ってったわね」

ルビィ「入って行ったね…」

善子「・・・」

ルビィ「・・・」

ルビィ「・・・入っちゃう?」ドキドキ

善子「え、えっと…」ドキドキ

ルビィ「・・・」バクバクバクバク!!

善子「・・・」バクバクバクバク!!

ルビィ「~ッ!と…」

ガララララ!!

善子「突撃いいいいいいっ!!」

「うわっ!!な、なに…!?」ビクッ

ルビィ「・・・あれ?」

善子「あ、あんた確か……」

「ルビィさんに、善子さん……?」

~210号室~

ルビィ「えええええっ!?む、無敵ヶ原富士丸って偽名だったの!?」

善子「いやこっちは逆に無敵ヶ原が本名だと思ってた貴女に驚いたわよ」

ルビィ「だ、だってルビィ……ルビィなんてカタカナで名前つけられてるし、世の中にはそういう変わった名前の人も居るんだろうなって思ってて…」

善子「ああっ……」

ハオ「騙すつもりはなかったんだけどね…えっと、なんかごめん」

ルビィ「あ、あやまるほどのことじゃないよ。全然、うん…」

善子「・・・で?えっと?」

ハオ「改めて自己紹介させて貰います。僕の名前はリ・ハオ!ハオって呼んでくれると嬉しいな!」

ルビィ「は、ハオ君だね。よろしく、お願いします……」ペコリ

善子「それで、えっと……なんでハオはあんな被り物してたのよ?」

ルビィ「そ、そうだよ!わざわざあんな、暑そうなの被ってた意味は一体?」

ハオ「うん。それについてだけど・・・(省略」













































ルビィ「うっ、ううう………」グスン

善子「中華の星…路地裏少年隊……貴方と監督に、そんな、感動的な物語があったなんて、ううううええええんん!!!」ポロポロ

ルビィ「グス……でもまって……そ、それなら監督とハオ君は、どうじで……グスン………にっぼんにぎだの?」

善子「しょ、しょうよ~………ちゅうかのほしなら、中国の代表どじで………はんきをひるがぇじぇもぉぉぉ」

ハオ「うん。ここからはそれについて説明しようと思う。どうして僕達がわざわざ日本を選んだのか。それは・・・」

「「・・・」」ゴクッ

ハオ「中国は、オリオン財団が開催するFFIには参加しないことを決めてたから・・・だから、他の国の代表をサポートする他なかったんだ」

ルビィ「な、なるほど…」←泣き止んだ

ハオ「オリオン財団の毒牙に掛かって無くて、その上でFFIにも参加することを望んでいる国を選びたかった。そしたら、条件がまさに一致した国があったんだ」

善子「それが日本だったって訳ね」←泣き止んだ

ハオ「・・・」コクッ

ハオ「・・・今までこんな大事なことを隠してた僕がこんなこと言うのは卑怯かもしれないけど、それでもお願いしたいんだ。オリオンからサッカーを解放して欲しい!これ以上サッカーが、大人の汚い利益の為に利用されてるのを見たくないんだ!」orz

ルビィ「・・・善子ちゃん!」

善子「答えは決まってるじゃない!」

ルビィ「ルビィ達は、戦うよ!例えオリオン財団がどんな卑怯な手を使ってきても、正々堂々とサッカーをプレーする!ハオ君のサッカーへの想い、無駄にはしないからね!」

ハオ「2人とも…ありがとう!」パァァァ

善子「そうと決まったら……」

ルビィ「早速特訓だね!」

ハオ「僕も手伝うよ!イナズマジャパンには何としても優勝して欲しいからね!」

ルビィ「ありがとう!」

続きは夜にします

~グラウンド~

明日人「ええええっ!?す、スピニングフェンスの特訓というのは嘘だった!?」

風丸「騙していて悪かったな。本当は新しいグリッドオメガを予定していたんだが、流石にあの大声援を裏切るのは酷かと思ってな」

灰崎「・・・まあ、未遂で終わらせたってんならこれ以上は何も言うつもりはねえよ」

明日人「それに、例えあの時の言葉が嘘だったとしても!それをこれから事実にしちゃえばいいんですよ!!」

坂野上「僕、絶対にスピニングフェンスを覚えますから!」

風丸「皆………ありがとう」
























野坂「すみませんでした。グリッドオメガを発案したのは僕なのに、風丸さんだけに責任を押し付けるようなことをしてしまって………」

風丸「気にするなよ。俺が皆を騙していたのは事実なんだ。俺が皆に謝るのは当然のことさ。それより、わざわざそれだけを伝える為に俺を呼んだんじゃないんだろ?」

野坂「実は……」

一星「・・・ッ!」バシュ

ズバーン!!

吹雪「・・・」タッタッタッ

風丸「吹雪!」

吹雪「風丸君?どうかしたの?」

風丸「野坂が、次の試合に向けた重要な作戦にお前の力を借りたいと言っている」

一星「!」

風丸「少しだけ話を聞いて貰ってもいいか?」

吹雪「いいよ」

風丸「ありがとう!」

一星(次の試合のキーマンはあいつらか…)

野坂「お2人には、次の試合までに連携必殺技を編み出して欲しいんです」

風丸「次の試合か。また急だな」

野坂「技の内容についてはお任せします。ただ、申し訳ありませんがこの少ない時間の中でも何とか新必殺技を完成させて下さい」

吹雪「オッケー。引き受けたよ」

一星(野坂悠馬、少々厄介な存在だと思っていだがまさかオリオンの使徒である俺が居るこのタイミングで白昼堂々と次の試合の作戦をバラすとは馬鹿なやつだ)スタスタ

野坂「・・・」





























風丸「行ったか」

吹雪「それで、本当は僕達に何をして欲しいんだい?」

野坂「新必殺技を編み出して欲しい、というのは本当です。期限は設けませんけどね」ニヤリ

風丸「了解」

~宿舎の外~

一星(次の試合の要警戒は、風丸一郎太、吹雪士郎である………っと)ポチポチ

一星「ふっ、今度こそイナズマジャパンはおしまいだ」ニヤリ

ギュウウウウウウウンンンン!!

一星「何だ?向こうがやけに騒がしいな」

~屋外グラウンド~

ハオ「天空隼弾!」

ヒュウウウン!

善子「たああああああっ!!」

ビュオオオオオオオオ!!!

善子「ハァ、ハァ……出来た。完成よ……」ポスッ

ルビィ「おめでとう善子ちゃん!」

善子「・・・」b

ハオ「・・・完敗だよ。少し前は2人相手でも互角に戦えたのが嘘みたい!」

善子「ハァ……こっちは…ずっと、実戦の中に居たからね。成長して当然よ………あー!つかれた!!!」ドサッ

ハオ「・・・僕もちょっと、横になろ」バタリ

ルビィ(善子ちゃんもハオ君もイナズマジャパンのあてに頑張ってるんだ!ルビィも負けていられない!)

ルビィ「それじゃあルビィは豪炎寺さんとラストリゾートの特訓してくるね」

「「いってら~……」」























一星「確かこの辺りだった筈……一体何が………」

ハオ「ス-…ス-…」

善子「んんっ…」zzz

一星(何だよ。寝てるだけじゃないか。時間の無駄だったな…)

一星「・・・光のところへ行くか」

今日はここまで

そして迎えた決勝当日の朝

ルビィ「いよいよアジア予選も今日で最後か……緊張してきた……」

善子「そうね。念のためトイレはちゃんと済ませておきましょ」

ルビィ「う、うん……」


















善子「トイレ、トイレ……ん?」

一星「~~っ」

謎の老人「~~だ」

ルビィ「一星、君…?」

善子「・・・何か話してるみたいね。こっちに気付いてない。ちょっと盗み聞きしましょ」

ルビィ「う、うん…」

「「」」コソッ…

謎の老人「これを渡しておこう」スッ

一星「・・・これは?」

謎の老人「バスに細工を仕掛けた。FFスタジアムに向かう途中のカーブに入ったらそのスイッチを押すんだ。そうすればバスは転落、イナズマジャパンは今度こそ終わりという訳だ」

一星「そ、そんな……待って下さい!流石にそこまではやり過ぎなのでは?」

謎の老人「我々オリオン財団に逆らったのだ。これぐらいの制裁は当然だ」

一星「それに、このスイッチを押すのが………俺って……」

謎の老人「君はオリオンの使徒としてはあまりに失敗が多すぎた。イナズマジャパンを予選敗退に追い込むことが出来ないばかりか、サウジアラビアと一騎打ちに………この成績に対して何もしないというのは他の使徒にも示しがつかないのでね…」

一星「・・・だ、だからってこんな・・・・俺に死ねって言ってるようなものじゃないか!」

謎の老人「弟を救うためならどんな汚い手段でもやるのではなかったのかね?」

一星「!」

謎の老人「楽しみにしているよ、一星君」スタスタ

一星「・・・お、おれは」ガタガタ

~バス内~

一星「・・・」ゴクッ

善子「今のとこ、変な動きは無さそうね」ジ~~~

ルビィ「そうだね…」ジ~~~

善子「・・・これだけガン見してるのにも気付かないなんて、よっぽど周りが見えてないのね」

一星「~ッ、」ゴソゴソ

ルビィ「!」

一星「~~~~ッ!!ふぅぅぅ…」ドクン…ドクン…

ルビィ(と、止めなきゃ!)ガタッ

明日人「今日の試合楽しみだね!!」

灰崎「・・・そうだな」

一星「・・・」ドッ!ドッ!

剛陣「一星?」

一星「わっ!?」ビクッ

剛陣「どうした?何か顔色悪いぞ?具合でも悪いのか?」

一星「・・・別に」

灰崎「放っとけよ。そんなスパイ野郎なんざ気にする価値もねえ」

剛陣「いやいや、こんな顔色悪い奴を放っておける訳ねーだろ」

一星「~ッ、余計なお世話だ!いいから俺に構わないでくれ!」

剛陣「お、おうっ…!?」

一星(・・・光の為だ・・・光の為だ!!押せ!押すんだ!!!)ドクン!ドクン!

ルビィ「そういう訳にも、いかないよ……」パシッ

「「「「!?」」」」

一星「か、返せ!それは・・・・ハッ!」

ルビィ「・・・これは?」

善子「・・・そんなに、弟が大事?」

一星「!」

明日人「えっ!?な、なに?どういうこと?」

善子「弟さえ救えれば、私達の命はどうだっていいって言うの?」

「「「「!」」」」

一星「~~ッ!!ああ!そうだよ!大事だよ!俺にとって光は残されたただ1人の家族なんだ!たった1人の家族とお前ら他人どっちが大切かなんて、天秤にかけるまでもない!俺は、俺は・・・」

ドサッ・・・

一星「くそっ!ちくしょう……~っ、ううううああううううっ!!!」orz

趙金雲「・・・そのスイッチは、私が預かります」

ルビィ「………お願い、します」

~FFスタジアム~

角間王将『FFIアジア予選も残すところはあと1試合!この試合の勝者がFFI本戦に出場することが可能となります!』

アンドレアス(ま、その1枠も戦うことなく決することになるんだがな)

角間王将『さあ、我らが日本代表イナズマジャパンの選手達が続々とフィールドにやってきています!本日はどんな試合展開を見せてくれるのか非常に楽しみですね!』

アンドレアス「何っ!?」

趙金雲「うぉーっほっほ!今日も超満員!絶好のサッカー日和ですねぇ~!」

円堂「今日も俺達の為に応援してくる人がこんなにたくさん居てくれるなんて・・・くー!燃えてきたぜ!早く試合に出てえ!」

風丸「そうだな。これだけのお客さんの前でプレー出来るなんて、考えるだけでもワクワクするな」

一星「・・・」

アンドレアス「おい、どういうことだ。イナズマジャパンを試合前に始末する手筈ではなかったのか?」

一星「・・・」

アンドレアス「チッ!無能だとは聞かされていたが、ここまで役に立たないとはな」

ハルク「オリオンの面汚しめ」

一星「・・・」

エヴァ「任務に失敗したようだな。この試合よりオリオンは一星充の名を除名する!」

一星「な、何!?ふざけるな!そんなことお前の一存で…」

エヴァ「上からの命令だ。この私、エヴァ・ゴードン単独の指示ではない」

一星「・・・待ってくれ。じゃあ・・・・約束はどうなるんだ?」

アンドレアス「約束だと?任務も満足にこなせない貴様ごときのワガママなど、誰が聞くものか」

一星「!?」

一星(そん…な………)ドサッ

エヴァ「これ以上は時間の無駄だ。行くぞ」

アンドレアス「御意」

一星(光は………光は助からない……じゃあ俺は、何の為に………」

一星「ッ!?うわあああああああああッッッ!!!!」

「「「「!」」」」

一星「俺は何の為に今まで生きてきたんだ!!俺のやってきたことはっ!!全部無駄だったのかああああああああああッ、ああああああああああああああああ!!!!!!!!」

円堂「一星…」

一星「・・・」ヨロッ

一星(信じていた物に裏切られ、大事なものを失った……)スタスタ

趙金雲「何処に行くのですか?」

一星「放っておいてくれ…俺はもう、サッカーをやりたくない」

趙金雲「・・・」

野坂「…少し勝手が過ぎないかい?これまで散々迷惑をかけておきながは、その償いも無しに逃げようなんて」

一星「うるさい!もう放っておいてくれ!!!」

タッタッタッ!!!

円堂「一星!?待て!一星!」

タッタッタッ!!!

坂野上「えっ!?円堂さん!もうすぐ試合が…」

趙金雲「・・・仕方ありません。風丸君、今回もキャプテンをお願いします」

風丸「…わかりました」

GK・・・・・・・ファルコン

DF・・・・・サミ、ペッカ、ガラ

MF・・・・ハルク、ガダル、シルバ

MF・・・・・・ヒソカ、ドーガン

FW・・・アンドレアス、コンドル



FW・・・・・・ルビィ、灰崎

MF・・明日人・・・・野坂・・・アフロディ

DF・ゴーレム、風丸、善子、吹雪、坂野上

GK・・・・・・・・・西蔭

趙金雲「いくら一星君が国家友好親善大使であるとしても、流石に自分から出場放棄した場合はペナルティ来ませんよね?よね?ああ、今になってちょっと心配になって来ました…」

李子文「大丈夫ですよきっと!なるようになりますって!」

趙金雲「そうですよね!なるようになりますよね!うぉーっほっほ!」

今日はここまで

二人とも覚えた必殺技が悪い
円堂「側面からの攻撃に対応するために魔神を2体に増やすぞ!」←つまらない小細工につまらない小細工で対抗すんな、圧倒的な力でねじ伏せろよ

西陰「俺の新必殺技は有効射程があって野坂さんがいないと使えないぞー!!」←お前は野坂がいないと何もできんのか

審判「」ピ-

ルビィ「・・・」チョンッ…

灰崎「・・・」ポ-ン

ヒュウウウン…

野坂「よっと」ポスッ

角間王将『さあ、運命のファイナルバトルはイナズマジャパンボールからのスタートです!』

野坂「アフロディさん!」バシュ

アフロディ「ふっ!」ポスッ

ドーガン「貰った!」シュババババ

シルバ「待て!迂闊に近づくな!そいつは……」

アフロディ「ヘブンズ……タイム!」

パチン!

ビュオオオオオ!!!

「「うわあああっ!」」

角間王将『アフロディ!華麗な神業が今日も炸裂!プレッシャーを掛けてきた2人を難なく抜き去っ……』

ヒュルルルルル……

「「「「!?」」」」

アフロディ「な、なんだ!?」サッ!

ドーーーン!!
ドーーーン!!

アフロディ「くっ…」タン!タン!

ヒュルルルルル………

明日人「ええっ!?い、隕石!?一体何が…」

野坂「ハッ!明日人君!上を見るんだ!!」

明日人「え………………ああっ!!?」

ペッカ「はっはっはっはっ!!俺の必殺技!レッドホットチリ・メテオをその身で受けてみるがいい!!ふはーははははは!!」

角間王将『何と隕石の正体はペッカのブロック技だった!!無数の流星群がアフロディに襲いかかる!しかしアフロディはそれを必死で避けているぞ!!』

ドーーーーン!!!
ドーーーーン!!!

アフロディ「あっ…」ヨロッ

明日人「アフロディさん!?」

アフロディ「大丈夫!当たってはいない!」タン!タン!

ペッカ「すばしっこいねぇ。だが、それもここまで!」

巨大隕石「」ゴゴゴゴゴゴ

角間王将『おおっと!レッドホットチリ・メテオの隕石にはこんなフィニッシュが残されていた!!!』

明日人「で、でけええええっ!?」

アフロディ「くっ、あの大きさでは僕だけじゃなく皆が…」

灰崎「あんなもんどうやって避けろって言うんだよ!?」

野坂「DFだけでも自陣へ逃げて下さい!」

善子「言われなくても逃げるわよこんなの!」タッタッタッ!!!

ヒュルルルルル…

ペッカ「レッドホットチリ・メテオオオオオ!!!」

ドガアアアアンンンン!!

「「「「うわああああっ!!」」」」

シュウウウウ~~~……

ルビィ「痛た…」

アフロディ「怪我はないかい?」

ルビィ「は、はい…ルビィは大丈夫………でも、でもっ………!!」

灰崎「ぐっ、ぐおおおっ…」

アフロディ「灰崎君!?」

野坂「灰崎君は…皆のダメージを………最小限に抑える為に、ぐっ…」ヨロッ

灰崎「・・・元はグリッドオメガ対策に覚えた真空波だが……こんなところでも、役には、立ったみたいだな………ぐおっ!」ズキン!

「「「灰崎君!?」」」

ペッカ「仲間同士心配するのもいいが、フィールドを見たらどうだ?」

野坂「ハッ!西蔭っ!?」バッ!!


















ボオオオオオ!!

アンドレアス「バーニング・火の鳥!」

ピイイイイ!!!

西蔭「キャスティングアームッ!」

シャルルルル!ガシッ!!

西蔭(捉えた!~~~ッ!!)ズキン!

ボオオオオオ!!

西蔭「があっ!!」

ズバーン!!

審判「」ピ-

角間王将『ゴール!アラブの火の鳥軍団、まさに火の出るような激しいプレーで危ないながらも先制点をもぎ取った!』

イナズマジャパン0-1アラブの火の鳥軍団

ルビィ「先制された…」

灰崎「くそ、こんな形で……」

アンドレアス「無様だな。オリオンに逆らうからこうなるんだ」

ペッカ「これ以上の無様を晒さない内に、この地を去るといい。さもなくば、これ以上の絶望を味わうことになる」

灰崎「なめんじゃねえぞ、このまま引き下がれるか!」

アンドレアス「その言葉、後悔させてやるよ」

「・・・」スッ

IN剛陣・12
OUT灰崎・11

角間王将『趙金雲監督、ここで選手を交代するようです!』

灰崎「・・・ま、とりあえず念のため治療はしてくるわ」

ルビィ「戻って、くる…つもり?」

灰崎「・・・」ズル…ズル…
































剛陣「・・・お前の分、きっちりとゴール決めてきてやるからな!」

灰崎「おー、頼むわ。戻ってくるまでに引き離されたりしたら承知しねえからな」ズル…ズル…

剛陣「・・・よっしゃ!一丁やってやr……ってあれ?あいつ、戻ってくるとか言わなかったか?」クルッ

灰崎「・・・」ズル…ズル…

~イナズマジャパンベンチ~ 

杏奈「・・・」シュル…

灰崎「~っ…!!」ズキズキ

つくし「このまま出るの?休んだ方がいいよ……」

灰崎「うるせえ!出るに決まってるだろ!」

杏奈「無理よ。この怪我じゃ今日どころか…」

灰崎「わかってんだよんなことは!この足じゃFFI本戦には出られない……」

杏奈「わかってるなら、なんで…」

灰崎「・・・監督!頼む!この試合だけでいい!俺をまたピッチに立たせてくれ!」

趙金雲「わかりました。ただし、1プレーだけです。1度でもフィールドの外にボールが出たら…」

灰崎「1プレーもありゃ、十分だ!」

趙金雲「・・・次にボールが出たら、坂野上君と交代です」

灰崎「っしゃ!」

つくし「監督・・・」

GK・・・・・・・ファルコン

DF・・・・・サミ、ペッカ、ガラ

MF・・・・ハルク、ガダル、シルバ

MF・・・・・・ヒソカ、ドーガン

FW・・・アンドレアス、コンドル



FW・・・・・・ルビィ、剛陣

MF・・明日人・・・・野坂・・・アフロディ

DF・ゴーレム、風丸、善子、吹雪、坂野上

GK・・・・・・・・・西蔭

角間王将『アラブの火の鳥軍団の攻撃はまだ止まらない!イナズマジャパン、追加点を許してしまうのか!?』

風丸「ッ!!」タッタッタッ

アンドレアス(確か、この試合の要注意はカゼマルとフブキだったな?こいつらを避けて必殺技さえ使えば………キーパーはザルだ、追加点は楽勝!)

コンドル「アンドレアス!」バシュ!

アンドレアス「貰った!」

ボオオオオオ!!

アンドレアス「バーニング・火の鳥!」

ピイイイイ!!!

角間王将『アンドレアスの超強力な必殺シュートだ!イナズマジャパンこれを止められるか!?』

西蔭(くそ!どうする……一か八か、野坂さん抜きでアルテミスリングを………)

善子「これ以上点はやれないのよ!!」ザッ!

角間王将『おっと!津島がシュートコースの正面に走り込んで来た!』

善子「~ッ!」

ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!

「「「「「ふっふーん♪」」」」」

アンドレアス「分身しただと!?」

ゴーレム「これってもしかして!?」

善子「スピニングフェンス!」

ビュオオオオオオオオ!!!

善子「・・・」ポスッ

アンドレアス「なにっ!?」

角間王将『と、止めたああああああっ!!津島がこのピンチに敵の必殺シュートをを防いだああああああああ!!!!』

坂野上「スピニングフェンス……すごい……もう、完璧に使い来なしてる!!」

風丸「やるじゃないか!」

善子「まあね。だけど、あの特訓で得たものは……これだけじゃ、ないっ!!」

ヒュウウウウウンンン!!!

角間王将『と、飛んだああああああああっ!!津島、上空遥か遠くへ飛び上がった!!!』

アンドレアス「ば、ばかな!俺達よりも、高く飛ぶだと!?」

善子「そっちがアラブの火の鳥を名乗るならこっちは、その天の支配者になってやるわよ!!」

善子「天空隼弾!!」ゲシッ!!

シュウウウウウウウーーーンンン!!

雲「」ブワッ!

雲「」ブワッ!

ファルコン「何っ!?」

ズバーン!!

審判「」ピ-

角間王将『ゴール!津島の新必殺シュートで同点に追いついた!』

ファルコン「馬鹿な!ディフェンスの選手が自陣の、しかもあの高さからあれだけ正確にゴールを決めるコントロールシュートを持っているだと!?』



















ルビィ「善子ちゃんナイスシュート!」

坂野上「す、すごい!スピニングフェンスをこんな早くに覚えただけでも凄いのに、必殺シュートまで…」

ゴーレム「一体どんな特訓でゴスか!?」

善子「・・・まあ、臨時コーチが良かったとしか言いようがないわね」

野坂「臨時、コーチ?」

善子「・・・ハオ!」b

~イナズマジャパンベンチ~

つくし「凄い!凄い!善子ちゃんのスーパープレーで同点だよ!」

豪炎寺「ああ。この1点は大きい」

杏奈「でも、この短期間で2つも技を覚えるなんて、一体どんな特訓をしたんでしょうか?」

趙金雲「それについては……」

ハオー!

つくし「ハオ?」

李子文「あ、僕のことです。僕、本名はリ・ハオって言うんです!善子さーん!!」ブン!ブン!

つくし「へー!そうなんだ!!」

杏奈「待って。今さらっと凄い事言わなかった?」

趙金雲「・・・善子さんがどんな特訓をしたのか、それについては子文君が一番良く知ってるのではないですか?』

李子文「親分がこの試合までの間に設けた自由時間を最大限に利用して、僕はずっとルビィさん、善子さんと特訓していたんです。特に善子さんは、スピニングフェンスの会得のためにと何度も僕の必殺シュートを受け続けたんです。そしてその甲斐あってスピニングフェンスはすぐに完成して、その後は残った時間で僕の全てを彼女に叩き込みました。天空隼弾もその1つです」

つくし「ぜ、全部って…1週間もない時間に、全部!?」

李子文「はい!全部です」

灰崎「・・・」スッ

杏奈「!」

GK・・・・・・・ファルコン

DF・・・・・サミ、ペッカ、ガラ

MF・・・・ハルク、ガダル、シルバ

MF・・・・・・ヒソカ、ドーガン

FW・・・アンドレアス、コンドル



FW・・・・・灰崎、ルビィ、剛陣

MF・・明日人・・・・野坂・・・アフロディ

DF・・・ゴーレム、風丸、善子、吹雪

GK・・・・・・・・・西蔭

「・・・」スッ

IN灰崎・11
OUT坂野上・2

剛陣「お、お前!?交代したのに何でまた試合に出られるんだよ!?」

灰崎「あ?聞いてねえのか?

野坂「FFIは、どういう訳か交代制限というものがないんです」

剛陣「うぇ!?ま、マジかよ…」

今日はここまで

コンドル「足を引きずりながらベンチに帰ったやつが、フィールドに戻ってきただと?どういうつもりだ?」

アンドレアス「あんな死に損ないに今更何が出来る」

審判「」ピ-

コンドル「・・・」チョンッ…

アンドレアス「・・・」ポ-ン

ヒュウウウン…

ヒソカ「・・・」ポスッ

灰崎「うおおおおおおおおっ!!」

ポーン!!

ヒソカ「なにっ!?」

角間王将『灰崎ボールを奪った!!』

灰崎「フィールドの悪魔を…なめんじゃねえ!!」

ギュウウウウウンン!!

「「!?」」

角間王将『速いぞ灰崎!圧倒的なスピードで猛突していく!先程足を引きずりながらベンチに戻って行ったのが嘘のようにフィールドを駆けています!!!』

アンドレアス(何だこいつ!?一体どこに、そんな力が!?)

ペッカ「レッドホットチリ…」

灰崎「・・・ペンギンだけじゃねえ、俺の新たな必殺技を見せてやる!」ゴゴゴゴゴ

ザバーン!!

シャーク「シャアッ!」

灰崎「シャーク・ザ・ディープッ!!」ゲシッ

灰崎「~~ッ!?ぐっ、おらああああっ!!」ズキン!

シャーク「シャアアアアッ!!!」

ギュウウウウウンン!!

ファルコン「うおおおおっ!!」

ガシイイイッ!!

灰崎「行けえええええ!!」

ドーン!

ファルコン「ぐわああああっ!!」

ガコーン!!

灰崎「なっ!?」

角間王将『灰崎の新必殺シュートが炸裂!しかし僅かだがポストに嫌われてしまった!』

剛陣「まだだ!ううおおおおおおおらあああああっ!!!」ポスッ

「「「「!?」」」」

角間王将『あっと剛陣、跳ね返ったボールをラインギリギリのところで拾った!』

剛陣「灰崎!この試合に懸けるお前の想い!俺が受け取ったぜ!」バシュ-ン!

プシャーーーーー!!!

剛陣「うおおおおおおおおっ!!!」

シュワシュワシュワシュワ…

剛陣「ファイアレモネード…ライジング!!!」ゲシッ

ヒュウウウン!!

ファルコン「うおおおおっ!?な、なんだこの重たいシュートは!?」

剛陣「想いを乗せたファイアレモネード。今度の一撃は、かなり重たいぜ!」

剛陣「重いけど…ライジング!!!」

ズバーン!!

ファルコン「ぐわあっ!」ヒュルルルル

ゴール「」ヒュルルルル

審判「」ピ-

角間王将『ゴール!剛陣の新たなファイアレモネードが決まった!イナズマジャパン、貴重な貴重な勝ち越し点をもぎ取りましたああああああああッッ!!!!』

明日人「やったああああああああッ!!剛陣先輩、ナイスシュートです!」

野坂「流石ですね。剛陣さん」

ゴーレム「凄いシュートだったでゴス!」

剛陣「いやー、それほどでも、あるんだけどなあ!!あはっ!あっははははははっ!!」

イナズマジャパン2-1アラブの火の鳥軍団

「・・・」スッ

IN坂野上・2
OUT灰崎・11

角間王将『おっと、どうやらここで再び灰崎を下げるようです』

灰崎「・・・後のことは、任せた」

明日人「灰崎!」

灰崎「俺がここまでやってやったんだ。ぜってえ勝てよ」

明日人「・・・ああ!」

灰崎「フッ…」

灰崎と剛陣の熱いプレーで完全に流れを掴んだイナズマジャパン
勢いそのままに試合は終始リードしながら…遂に終盤……

角間王将『残り時間は後僅か!2-1のまま後半は残り1分を切りました!稲森、ボールを持って敵陣に果敢に攻め上がる!』

明日人「ッ!!」ポーン……ポーン!!

ヒュウウウウン!

明日人「シャイニングバード!!!」

ピイイイイ!!!

角間王将『稲森ここで必殺シュートを放った!そしてシュートコースには黒澤が走り込んでいます!!これはもう、間違いなくあれが来るでしょう!!』

ルビィ 「たっ!」

ヒュウウウン!

ルビィ「爆熱ストーム!」

ボオオオオオオ!!!

角間王将『出たあああああああっ!!黒澤のオーバーライド技、爆熱ストーム!!』

ファルコン「!?」

ズバーン!!

審判「」ピ-

角間王将『ゴオオオオオルッ!!!イナズマジャパン待望の追加点!勝利を確実に引き寄せる1点を奪った!!』

審判「」ピッピッピ-

「「「「!」」」」

角間王将『・・・ここで試合終了のホイッスル!日本代表イナズマジャパン…遂に、遂に!悲願のFFI本戦進出です!!!』

わあああああああああああっ!!!
きゃあああああああああっ!!
ピュイー!ピュイー!

ルビィ「す、凄い歓声…」ビクッ

善子「う、うん……」

ルビィ「何だか、まだ…夢を見てるみたいだよ……」

善子「私も…」

角間王将『アジア予選を勝ち抜いたイナズマジャパン!次の舞台はロシアです!北の地ロシアにて、世界の強豪相手に勝ち抜いてくれることを信じましょう!』

わあああああああああああっ!!!

イナズマジャパン3-1アラブの火の鳥軍団

朝はここまで

~ミーティングルーム~

円堂守・1
坂野上昇・2
吹雪士郎・3
津島善子・4
風丸一郎太・6
アフロディ・7
稲森明日人・8
黒澤ルビィ・10
剛陣鉄之助・12
野坂悠馬・14
岩戸高志・15
西蔭政也・20

円堂「すまん、一星を引き留められなかった…」

坂野上「円堂さんのせいじゃないですよ!」

アフロディ「君はやれることを精一杯やった筈だ。後は、彼の問題さ」

円堂「でも・・・」

つくし「え、えっと……とりあえずは現状を再確認しようよ!現時点でイナズマジャパンは4人の選手が代表を離脱、選手は僅か12人しか残ってません」

善子「控えがキーパー1人分だけなんて、心許無さ過ぎ…」

ルビィ「・・・敵はどんどん強くなる。オリオンも、世界の強豪達も…」

風丸「監督、今すぐにでも補強を行うべきかと」

趙金雲「うぉーっほっほ!勿論、補強は行いますよ!何せ次の舞台は、オリオン財団の本拠地ロシアにある訳ですからね!万全の体勢で乗り込む為に準備は怠らないつもりでーすよ!」

趙金雲「補強は既に鬼道君に頼んであります。彼はピッチの絶対指導者と呼ばれる男。選手を見る目は確かですから、きっと凄い選手を連れて来てくれますよ!うぉーっほっほ!!」

明日人「鬼道さんが選ぶ選手か!一緒にプレー出来るのが楽しみ!」

風丸「・・・鬼道にスカウトを頼む、ということは」

趙金雲「はい。お察しの通り鬼道君はまだ処分が解除されていません」

「「「「!」」」」

野坂「ある意味では当然のことか。オリオンとしては、日本代表を強化させる理由は無い訳ですから」

趙金雲「そういうことです」

善子「補強があるって名言してくれたはいいけど、正直不安は拭いきれないわね。相手はあのオリオン、どんな汚い手で私達に襲い掛かるかわかったものじゃない・・・」

ゴーレム「人数ギリギリまで一気に補強した方がいいんじゃないでゴス?」

趙金雲「まあ、それは後のお楽しみ、ということで!うぉーっほっほ!」

明日人「絶対にベンチ埋める気無さそうだ…」

趙金雲「うおっほん!さて、本日は早くも本戦の抽選会が行われるそうです!」

つくし「早っ!?昨日試合が終わったばかりだというのにもう組み合わせを決めるんですか…」

趙金雲「FFI本戦は、予選を勝ち抜いた上位8国が、Aブロック・Bブロックにそれぞれ4チームずつ別れてリーグ戦を行い、勝ち点が多い上位2ヶ国が決勝トーナメントに進出出来るという、極めてシンプルなシステムです!」

ルビィ「へー」

善子「へー、って…あんた、本戦のルール把握してなかったのね……」

ルビィ「えへへ…///」

円堂「おっ!あの機械から球がポン!って出てくるんだよな!テレビで見たことある!」

坂野上「違いますよ!カプセルですよ!」

円堂「あれ?そうだっけ?」

テレビ『出ました!Aブロック最初の試合は…日本代表イナズマジャパン!!』

風丸「対戦相手は………」

円堂「出来たらスペインがいいなぁ!クラリオにはリベンジしてーし!」

善子「優勝候補の筆頭と開幕から当たるなんて私はごめんよ」

円堂「えー、なんでだよ?強い相手と戦える方が楽しいぜ!」

風丸「騒ぎ過ぎだぞ。少し静かにな」

「「ごめんなさい…」」

テレビ『ロシア代表パーフェクトスパークはAブロック!しかし初戦は日本ではないようです!』

「「「「!」」」」

剛陣「開催国と同じブロックに当たりやがった」

野坂「ロシア代表は間違いなくオリオンの息が掛かってると見てもいいでしょうね」

ゴーレム「ううっ、いきなりやばいブロックに入ったでゴス……」

吹雪「だけどこれはチャンスじゃないかな?試合でロシアを叩ければ、早い段階でオリオンに大きなダメージを与えられると思う」

剛陣「そうか!なるほど!」

アフロディ「天はこちらに微笑んだと言うことだね」

円堂「面白くなってきたぜ!!」

ワイワイガヤガヤ…

ルビィ「あ、あの…」

「「「「ん?なーに?」」」」

ルビィ「た、対戦相手、出ました……」

「「「「!」」」」

【Aブロック】
日本代表イナズマジャパン
VS
イタリア代表ポイズンウィッチーズ


ロシア代表パーフェクトスパーク
VS
ブラジル代表オーレ・デ・サンバ


【Bブロック】
アメリカ代表スターユニコーン
VS
イギリス代表ナイツオブクィーン


スペイン代表無敵のジャイアント
VS
フランス代表???

イタリア代表のポイズンウィッチーズというチームですが、ベースはあくまでもガーディアンズオブクイーンです
このssではイリーナ様は出て来ません。一応趙金雲監督をオリオン、ひいてはサッカー界から追放したけど志半ばで病死したとでも思ってください
守るべき女王が居ないので、わざわざガーディアンする必要はないと思ってチーム名を変えました
そこのところはご了承ください

今日はここまで

趙金雲「うおっほん!さて、本日は早くも本戦の抽選会が行われるそうです!」

つくし「早っ!?昨日試合が終わったばかりだというのにもう組み合わせを決めるんですか…」

趙金雲「FFI本戦は、予選を勝ち抜いた上位8国が、Aブロック・Bブロックにそれぞれ4チームずつ別れてリーグ戦を行い、両リーグともに勝ち点が多い上位2ヶ国が決勝リーグに進出し、4チームでトーナメントするという、極めてシンプルなシステムです!」

ルビィ「へー」

善子「へー、って…あんた、本戦のルール把握してなかったのね……」

ルビィ「えへへ…///」

円堂「おっ!あの機械から球がポン!って出てくるんだよな!テレビで見たことある!」

坂野上「違いますよ!カプセルですよ!」

円堂「あれ?そうだっけ?」

テレビ『出ました!Aブロック最初の試合は…日本代表イナズマジャパン!!』

風丸「対戦相手は………」

円堂「出来たらスペインがいいなぁ!クラリオにはリベンジしてーし!」

善子「優勝候補の筆頭と開幕から当たるなんて私はごめんよ」

円堂「えー、なんでだよ?強い相手と戦える方が楽しいぜ!」

善子「皆があんたみたいにお気楽じゃーないって言ってるのよ」

円堂「なんだよそれ!」

風丸「騒ぎ過ぎだぞ。少し静かにな」

「「ごめんなさい…」」

テレビ『ロシア代表パーフェクトスパークはAブロック!しかし初戦は日本ではないようです!』

「「「「!」」」」

剛陣「開催国と同じブロックに当たりやがった」

野坂「ロシア代表は間違いなくオリオンの息が掛かってると見てもいいでしょうね」

ゴーレム「ううっ、いきなりやばいブロックに入ったでゴス……」

吹雪「だけどこれはチャンスじゃないかな?試合でロシアを叩ければ、早い段階でオリオンに大きなダメージを与えられると思う」

剛陣「そうか!なるほど!」

アフロディ「天はこちらに微笑んだと言うことだね」

円堂「面白くなってきたぜ!!」

ワイワイガヤガヤ…

ルビィ「あ、あの…」

「「「「ん?なーに?」」」」

ルビィ「た、対戦相手、出ました……」

「「「「!」」」」

【Aブロック】
日本代表イナズマジャパン
VS
イタリア代表ポイズンウィッチーズ


ロシア代表パーフェクトスパーク
VS
ブラジル代表オーレ・デ・サンバ


【Bブロック】
アメリカ代表スターユニコーン
VS
イギリス代表ナイツオブクィーン


スペイン代表無敵のジャイアント
VS
フランス代表???

抽選が終わってから数時間後、宿舎にて…

つくし「皆さーん!」

風丸「ん?」

坂野上「えっ!?」

つくし「すぐにこちらに着替えて下さい!」

ガラガラ~

つくし「ハァ…ハァ…」

明日人「ん?」

杏奈「これから、世界サッカー協会が用意して下さった、イナズマジャパンの壮行会に向かいます」

ルビィ「壮行、会…?」

~豪華客船~

善子「まさか、アジア予選を勝ち抜いたくらいでこーんなディナーパーティーをやってくれるとは、ねぇ…」

ルビィ「善子ちゃん!善子ちゃん!お料理いっぱい持って来たよー!」

善子「ちょ、ルビィ……せっかくのパーティーなんだからもう少し大人しくしてなさいよ。田舎者丸出しって感じじゃない…」

ルビィ「そう?皆あんな感じだよ?」

善子「いや、そんな訳……!?」

明日人「おおお!!俺こんな豪華な料理始めて見た!」

ゴーレム「どれも美味そうでゴス!」

坂野上「ほれはらはへほふははひょっひゃいまふね!(どれから食べようか迷っちゃいますね!)」パクパク

円堂「ほふはは!(そうだな!)」ガツガツガツガツ!!

野坂「これだけ料理がありますから大食い対決というのはどうでしょう?西蔭はかなりイケますよ」

西蔭「!?」

円堂「ゴクン!面白そうだな!俺もやる!」

ゴーレム「食べることなら負けないでゴスよ!」

明日人「頑張ってゴーレム!」

ルビィ「ね?」

善子「・・・うん。そうみたいね」

ルビィ「だから善子ちゃんも、カッコつけずに遠慮なく食べよ!」

善子「・・・そうね!よーし!全料理食べて回るわよ!」

ルビィ「おー!」

善子「ゴックン………んんんっ!おいしー!」

ルビィ「この唐翌揚げ最高!善子ちゃんも一口どう?」スッ

善子「いただきまーす♡」

ルビィ「あーん♡」

善子「ッ!」パクン!

「楽しんでくれてるみたいだね」

「こんなに喜んで貰えたのなら、パーティーを開いた甲斐もあったわね」

円堂「んお?」クルッ

ルビィ「!?」

善子「なっ…!」

果南「やっほールビィちゃん、善子ちゃん。お久しぶり~」

剛陣「知り合いか?」

果南「初めまして皆さん。私、松浦果南って言いまーす。イタリア代表ポイズンウィッチーズの選手をやらせて貰ってます」

ルビィ「イタリア代表!?」

善子「……なるほど。日本代表にあんたの名前が無かった理由に、ようやく合点がいったわ」

果南「それで、こっちは・・・」

鞠莉「シャイニー☆」

坂野上「しゃ、しゃい……んっ?」

果南「こら鞠莉、ふざけないの。ちゃんと自己紹介して」

鞠莉「オー、ソーリー!イタリア代表ポイズンウィッチーズのキャプテン、小原鞠莉デース!皆は気軽に、マリーって呼んでね☆」

ゴーレム「イタリア代表のキャプテン!?」

剛陣「見た目派手なパツキンなのに日本人っぽい!」

鞠莉「ハーフなのよ」

剛陣「ハーフ!マジで!?すご、本物……」

野坂「それで、どうしてイタリア代表の選手たちがこちらに?」

「壮行会のゲストとして、私が呼んだのですよ」

「「「「!」」」」

明日人「えっ、っと………?」

「初めまして。新条琢磨です」

新条「この度は、世界サッカー協会理事であるギリカナン様の代理としてやって参りました」ペコリ

円堂「あっ、よ、よろしくお願いします」ペコリ

野坂「本日は我々の為にこのような盛大なパーティーを開いて下さり、ありがとうございます」ペコリ

新条「いえ、これぐらいはお安いご用です」

鞠莉「新条さん、挨拶もいいけど、まずはやることがあるでしょう?」

新条「おっとそうでした」スタスタ























新条「では皆さんにはここで、改めてオリオン財団についてお伝えしたいと思います」

ルビィ「オリオン財団についての、説明…?」

吹雪「やはり、世界サッカー協会とオリオンは裏で繋がっていた…」

風丸「つまり、これはオリオンの息のかかったパーティーということか」

果南「そう。このパーティーには貴方達イナズマジャパンの皆さんに、オリオンの真の姿を見て欲しいというギリカナン理事長のご意向も含まれているんだよ」

ルビィ「オリオンの…真の姿?」

果南「オリオンは決して悪じゃない。今や世界経済を大きく支える大事な財団で、そして……オリオンはビジネスを通じて貧しい子供達を救う活動を行なっている」

「「「「!」」」」

鞠莉「今はまだ、全体の5%くらいしか救えていないけど、それでも救われた命は確かに存在するわ」

果南「私だって、オリオンに生活を救われた1人だ」

ルビィ「え…?」

野坂「オリオンが…生活を救った?」

果南「そう。私の両親はダイビングショップを営んでいたけど、少し前に他界して、おじいちゃんが経営者として店を切り盛りして、私はその手伝いをしていた。けどおじいちゃんと私だけでまともな経営が成り立つ訳がなくて…破産するのも時間の問題だった。そんな時、手を差し伸べてくれたのが、他でもないオリオンだった」

果南「オリオンの使徒にならなかったら、今頃私は……」

明日人「・・・だからって、オリオンのサッカーを正当化するなんて俺には出来ない」

明日人「オリオンのサッカーは間違ってる!目的の為に卑怯な手段を使うサッカーなんて、そんなの絶対に間違ってる!」

果南「じゃあ貴方は助かった命に…僕は正々堂々とクリーンなサッカーをやりたいから死んでくれって言いたいの?」

明日人「そんなこと言ってない!」

果南「言ってるよ。貴方達のやってることは……つまりはそういうことなんだよ」

明日人「違う!そんなんじゃない!」

鞠莉「はい、そこまで」パン!パン!

「「!」」

鞠莉「せっかくのパーティーなんだから、喧嘩はご法度よ」

果南「……ごめん」

ルビィ「・・・」

新条の説明の後もパーティーは続いた
めでたい雰囲気を存分に味わい楽しんだ者…
モヤモヤとした気持ちを抱えたまま時を過ごした者…
それぞれの思いを胸に・・・パーティーは続いた

今日はここまで

~ミーティングルーム~

「「「「自由行動!?」」」」

趙金雲「はい。今日1日は皆さんに自由な時間を過ごして貰います。これからオリオンの総本山に乗り込む訳ですから、今のうちから家族や学校のお友達に会いに行ってみてはいかがでしょうか?」

剛陣「なんか、いいなそれ!」

明日人「皆にはしばらく会えなかったもんね!氷浦達、元気にしてるかな?」

坂野上「一度サッカー部の皆に会いに行きましょう!きっと皆喜んでくれますよ!」

円堂「そうだな!よし、行くか!」

趙金雲「短い間でしょうが、感動の再会を楽しんできて下さいね!」

「「「「はーい!」」」」

ルビィ「・・・」

~グラウンド~

ルビィ「はあっ!!」

ギュウウウウン!!!

ルビィ「やあっ!たあっ!」ゲシッ!ゲシッ!

ギューン!!

ルビィ「ラストリゾート!!!!」

ボコボコボコ……ドーン!

ボコボコボコ……ドーン!

ルビィ「ふぅ…」

善子「せっかくのオフでも熱心に練習してるみたいね」

ルビィ「・・・善子ちゃん」

善子「沼中には顔を出さないつもり?」

ルビィ「・・・」

善子「家族にも、会わないの?」

ルビィ「・・・・皆に会うのは、世界大会が終わってから…にしようと、思ってる」

善子「・・・そう。だったら、私も付き合うわ」

ルビィ「え、そんな…気を遣ってくれなくてもいいんだよ?善子ちゃんは、沼津に戻ってくれても全然……」

善子「いいのよ。自分で残るって決めたことだし」

ルビィ「・・・ありがとう///」

善子「さて、そうと決めた訳だし、早速一緒に特訓始めようか。私ディフェンスやろうか?シュートでもディフェンスでもどんとこいよ!」

ルビィ「ありがとう。だけど、今日は1対1とかじゃなくてさ……」

善子「?」

ルビィ「善子ちゃんさえ良かったらだけど・・・」




























ルビィ「ルビィと一緒に、シュート技を作って欲しいな……」

善子「・・・・へ?」

ガコーン!!!

善子「ハァ……ハァ……」

ルビィ「ゼェ……ハァ………」

善子「・・・」ゴクッ

善子「ルビィ、行ける?」

ルビィ「勿論!善子ちゃんは……?」

善子「無理なら…質問してない!」

ルビィ「・・・だねっ」

善子「・・・・行くわよ!」

ルビィ「うん!」














グルン!グルン!グルン!

「「ファイアトルネード!!ダブルドライブ!!」」

ボオオオオオオオッ!!!

ガコーン!!!

ルビィ「また外したっ!?」

善子「あっ…」ドサッ

ルビィ「善子ちゃん!?」

善子「・・・足、引っ張ったわね」

ルビィ「そ、そんなことないよ!そ、それよりちょっと休憩入れよ……?」

善子「・・・」コクッ

善子「~~~~ッ!!」ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!

ルビィ「~ッ!」ゴクッ

善子「ぷはあっ!はー、生き返る~!」

ルビィ「良かった…」

善子「しっかし、まさかあんたがこんな難しい技を考えてたなんてね」

ルビィ「うん・・・」

善子「ファイアトルネードDD…2つのファイアトルネードを同時に組み合わせることで生まれる、無限の威力を誇る炎のエネルギーを敵ゴールに貫く最強必殺技……だっけ?」

ルビィ「・・・」コクッ

善子「こんな凄い技なら、他のストライカーと協力して作り上げた方が良かったんじゃないの?どうして、私・・・?」

ルビィ「どうしても、善子ちゃんが良かったから…」

善子「!」

ルビィ「・・・ルビィが今、ここに居られるのは善子ちゃんのおかげだよ。善子ちゃんがチームメイトとして、ライバルとして、そして何よりかけがえのない親友として、ずっとルビィの側で切磋琢磨してくれていたから……ルビィは今世界と戦えるくらい強くなれた。側に居てくれたのが善子ちゃんだからこそ、ルビィはここまで来られたんだよ」

ルビィ「そんなかけがえのない親友と……一緒に必殺技を使いたかった。ただ連携するんじゃなくて、最強の必殺技を……ルビィと善子ちゃんの友情は最強なんだって………世界に見せつけたかったから…」

善子「……///」

ルビィ「善子ちゃん?大丈夫?顔赤いよ?」

善子「だ、誰のせいだと…///」ボソッ

ルビィ「ハッ!」

ルビィ「も、もしかして……バテちゃった?今日はもう練習を切り上げた方がいいのかな?」アセアセ

善子「なっ!バテてないわよバカ!はい、もう休憩終わり!」

ルビィ「えっ?でも…」

善子「うるさい!続きやるわよ!」

善子「・・・私だって、ルビィとの友情を早く世界に見せたいと思ってるわよっ///」ボソッ

ルビィ「!」パァァァ

善子「~~ッ!!ああああっ、もう!調子狂いそう!コンディション崩さない内に特訓よ!」

ルビィ「うんっ!」ニッコリ

今日はここまで

~飛行機~

ルビィ「うわあああああっ!!すごい!すごい!!ねえねえ善子ちなん見て見て!!雲の上!ルビィ達今雲の上に居るよ!」

善子「そりゃそうでしょ。だって今私達飛行機に乗ってるもん」

ルビィ「えー、善子ちゃんなんかリアクション薄いよ。飛行機だよ飛行機。もう少し何かないの?」

善子「何か、とか言われても……私飛行機は初めてだけど雲の上まで飛んだのは別にはじめてじゃないし……」

ルビィ「あそっか。天空隼弾で一度雲を突き抜けたんだったね」

フライト中ルビィ達は、超次元な会話をしていた

~空港~

善子「遂に来たわね…ロシア!!」

ルビィ「うん!」

円堂「ここからいよいよ俺達の……新しい挑戦が始まるんだな。くーっ!!燃えてきたぜ!!」

坂野上「世界ってどんな凄いプレイヤーが居るんでしょうね!?僕今から楽しみです!」

風丸「はしゃぐのもいいが程々にな。他のお客さんの迷惑によう気をつけないといけないぞ」

「「「「はーい!」」」」

趙金雲「皆さーん。日本代表のキャンプ地まで送迎してくれるバスがこちらに来ますから、まずはバス停に向かいますよ~。うぉーっほっほ!」

ウィーン

「イナズマジャパンの皆さん、ロシアへようこそ!」

剛陣「うお、なんだ!?」

明日人「空港出た瞬間にいきなり民族衣装?っぽいの着てる謎の瞬間に待ち伏せされた!?」

フロイ「はじめまして。ロシア代表パーフェクトスパークのキャプテン、フロイ・ギリカナンです」

「「「「!?」」」」

野坂「ロシア代表のキャプテン…」

アフロディ「ということは、君達もオリオンの使徒ということかい?」

フロイ「オリオンの使徒……ですか。僕やここにいる皆がそう思われるのは仕方のないことだと思ってます」

西蔭「何?まさかお前達は、オリオンの使徒ではないと言うのか?」

フロイ「いえ、僕以外は全員…オリオンの刻印を付けていますよ。ただし、オリオンの使徒ではありながら今のオリオンに反旗を翻している・・・という相違点はありますが」

ルビィ「オリオンに……反旗?」

善子「どういうことよ?まさかオリオンは内部で空中分解を起こしてるとでも言いたいの?」

フロイ「・・・」

西蔭「デタラメだな。ロシア代表のチームが大元のオリオンと仲間割れしてるなど、誰が信じると…」

剛陣「敵の言うこと間に受ける程俺らも馬鹿じゃねーよ」

フロイ「そう言われても仕方ないとは思っています。僕の言葉を今すぐに信じて欲しいとは微塵も思っていません。ですが僕は、今のオリオンを許せないと思っている。ビジネスだけを優先して、サッカーの素晴らしさを忘れてしまった兄さんに……本当のサッカーを思い出して欲しい。その思いで僕は、正々堂々とサッカーをプレーする道を選んだ」

円堂「!」

フロイ「・・・僕達が本気でサッカーを愛しているというのは、グラウンドで証明してみせます。そして、イナズマジャパンの皆さんと全力でぶつかりたい。だから、気を付けてとだけ伝えておきます」
















ルビィ「・・・行っちゃったね」

善子「そうね…」

野坂「ロシア代表のキャプテンはああ言ってましたが、信じいいのか?」

円堂「俺は信じるぜ」

風丸「円堂?」

円堂「あのフロイってやつの目…あれは、サッカーが本気で大好きなやつの目だった。あんな目が出来る奴が悪い奴な筈がない。だから俺はロシア代表を信じる!」

趙金雲「うぉーっほっほ!円堂君らしいですね」

ブッブーー!!!

ルビィ「あっ、バス来た」

趙金雲「ちょうどいいタイミングですね。積もる話もありますから続きはバスの中でしましょう」

プシューー!!

~バスの中~

野坂「・・・せっかくこのロシアまで乗り込んだ訳ですから、そろそろオリオン財団のことを話してくれてもいいんじゃないですか?」

剛陣「ここまで来たんだ。知ってること勿体ぶらずに全部話してくれよな!」

趙金雲「・・・わかりました。ここからは私の知っていることを全てお話しましょう」

カクカクシカジカ



















ルビィ(監督から聞いた話をまとめると、オリオン財団は元々、バレンティン・ギリカナンという人が設立した財団で、創設者の理想は……それこそ貧しい子供達を経済面で支援しながら、サッカーを愛して貰うための活動をしていたとのことだ)

ルビィ(だけどその裏ではバレンティンさんの妻であるイリーナさんが暗躍しており、監督はその不正を暴く前に10年間サッカー界から追放されていたんだとか)

趙金雲「現在のオリオン財団理事長であるベルナルド・ギリカナンは先代以上にビジネスの才能があった。そしてその才能を惜しみなく発揮され、オリオンは世界規模で経済を支える強い組織となった訳です」

趙金雲「そしてビジネスに目が眩んだベルナルドはサッカーを・・・と、ここまでが私の知る全てです」

円堂「許せねえ!サッカーを愛する気持ちと共に作り上げた組織を、ビジネスのためだけにめちゃくちゃにするなんて……そんなの許せねえ!」

趙金雲「私も同じ気持ちです。幸い、私を追放した女王様の方はもうこの世には居ない訳ですから勝機は十分にありますよ」

ルビィ「・・・相手が誰でもルビィ達は正々堂々と戦えばいい、ですよね?」

善子「空港でロシアのキャプテンが言ってたことが本当なら、ロシアも味方してくれるったことよね。これで1/4…」

円堂「あのクラリオ達がオリオンに落ちる訳が無い。それにアメリカには、俺の仲間達も居るからな!」

趙金雲「フランス代表の監督は私の古くからの友人で、今も連絡を取り合う仲なんですよ」

善子「だから何・・・あっ」

趙金雲「彼から連絡がありましたが、チームはオリオンに染まっていないと聞いています」

ルビィ「流れは完全にこっちに来てる!」パァァァ

明日人「うおおおおっ!そ、そう思うと何だか俄然やる気が出てきた!」

趙金雲「うぉーっほっほっほ!皆さん頑張りましょう!もしかしたらこの本戦でオリオンをやっつけられるかもしれませんよー!うぉーっほっほ!!」

つくし「監督、あれってもしかして!!」

趙金雲「おっと、話をしている内にもう到着しましたね!」

杏奈「ここが…イナズマジャパンのキャンプ地」

円堂「・・・ここからの戦いは相当苦しいものになるかもしれない」

ルビィ「・・・・」ゴクッ

円堂「だけど俺は、お前達とならどんな困難も必ず乗り越えられると思う!」

円堂「・・・本当のサッカーを取り戻す戦いは、ここで終わらせる!皆!スパートをかけようぜ!!!」

「「「「おおおおおおっ!!!」」」」

今日はここまで

~日本代表キャンプ~

つくし「今更だけど、この辺って暖かいよね。ロシアって聞いてたから厚着の用意をしてきたんだけど…」

杏奈「カザニは1月の平均気温はマイナス10.8度で、時に気温はマイナス30度以下まで冷え込むこともあるそうですが、6月~8月の平均気温は20度くらいだそうですよ」

つくし「へえ、そうなんだ!杏奈ちゃんロシアのこと調べてたの?」

杏奈「ガイドに書いてあるんです。読みます?観光名所とか色々載ってますよ」

善子「平均が20度代か…思ったよりは気候に苦しまずに済みそうね」

杏奈「ただ、最高気温が30度を超えることもしばしあるみたい。最悪38度や9度といった猛暑になることも……」

ルビィ「熱中症にならないように、しっかり水分取らないと……」ゴクッ

「イナズマジャパンの部屋番号」
【男子】
1号室・円堂
2号室・明日人
3号室・坂野上
4号室・風丸
5号室・ゴーレム
6号室・野坂
7号室・剛陣
8号室・アフロディ
9号室・吹雪
10号室・西蔭
11号室・豪炎寺

【女子】
20号室・善子
21号室・ルビィ
21号室・杏奈
22号室・つくし

【その他】
111号室・趙金雲
113号室・李子文

善子「今回は個室みたいね」

ルビィ「う、うん…」

善子「部屋隣同士だし、寂しくなったら遊びに来てもいいわよ」

ルビィ「…」コクッ

ガチャリ

善子「それじゃあ私は、ちょっとのんびりさせて貰うわ」

ルビィ「また後で…」

善子「ほーい」

キィィィ…バタン

ルビィ「・・・さて、ルビィも休もっか」

ガチャリ

【イナズマジャパン】
円堂守・1
坂野上昇・2
吹雪士郎・3
津島善子・4
風丸一郎太・6
アフロディ・7
稲森明日人・8
黒澤ルビィ・10
剛陣鉄之助・12
野坂悠馬・14
岩戸高志・15
西蔭政也・20

今日の物語の進行はここまでにします……が!
ここで質問します
ぶっちゃけ安価復活させてもよろしいでしょうか?
ちょっとだけ確認取りたいです

試合の構想はもう固まっているんです
ただそこに至るまでの日常回と特訓回が…
だからどうしようかなー?って思っただけです

~ロビー~

趙金雲「今日からいよいよイタリア戦に向けて特訓を始めます。一段と気を引き締めて行きましょう!」

「「「「おおっ!」」」」

趙金雲「で、これから皆さんの力になってくれる頼もしい助っ人が2人合流します」

剛陣「やっと補強に動いたのかよ…」

趙金雲「まず1人目…どうぞ~」

析谷「皆、はじめまして。僕は析谷 共有(せきや ともあり)、イナズマジャパンのフィジカルトレーナーです!精一杯頑張りますので、よろしくお願いします!」

ゴーレム「爽やかでゴス~」

ルビィ「ふぃじ……えっ?」

杏奈「体の構造を踏まえたトレーニングメニューを組み立てて、皆さんをサポートしてくれる人のことだと思ってくれればいいわ」

ルビィ「あっ、なるほど!それはすごい!」

趙金雲「リハビリ中の豪炎寺君の足も、きちんとケアしてくれますよ!」

「「「「えっ!?」」」」

析谷「大丈夫、出来ることをしっかりとやっていくから」

豪炎寺「よろしくお願いします」

趙金雲「そして特訓と言えば、これまでは私がやってきましたが、明日からは析谷君にやって貰います」

析谷「ってことで皆、覚悟しててね。監督のように甘くはないからね」

趙金雲「そしてもう1人…」

アツヤ「来たぜ、アニキ」

吹雪「!」パァァァ

アツヤ「白恋中学エースストライカー吹雪アツヤ、満を持してのイナズマジャパン合流だぜ!」

「「「「おっ、おおおおおお!!!」」」」

明日人「吹雪兄弟が揃った!」

善子「クマゴロシが来てくれたのは大きいわね!こっち今FWルビィしか居なかったし」

剛陣「おいっ!」

善子「冗談冗談…」

野坂「だけど灰崎君が抜けて攻撃翌力が低下していたのは事実だから、このタイミングでアツヤ君が合流してくれたのは本当にありがたいですね」

風丸「ああ!」

吹雪「・・・いよいよこの時が来たね」

アツヤ「俺達兄弟の熱いブリザード…世界に浴びせるぞ」

吹雪「・・・」

アツヤ「・・・」

ガシッ!!

趙金雲「うぉーっほっほ!気持ちも盛り上がったところで早速特訓を始めましょうか。析谷君、お願いしますよ」

~グラウンド~

析谷「125…126…」

ルビィ「~ッ!ふぅ…」グググ

析谷「127…128…」

円堂「うっ…おおおっ……」グググ

野坂「ふっ!~~ッ!」グググ

析谷「129…130…おっけー!」

ルビィ「~ッ、はぁ~~…」

明日人「ハァ……ふぅ…」

析谷「よーし、腹筋も終わったし次はランニング20キロ!」





















明日人「ううおおおおおお!!」ダダダダ

円堂「ちゃあああああああっ!!!」ダダダダ

ルビィ「ふぅ…ふぅ~っ……」タッ…タッ…

野坂「ハァ……ふぅっ…」スタスタ

善子「うぇー、きっつ…ってかあんたら腹筋終わった直後に1位同着って……スタミナどうなってんのよ化け物?」

ルビィ「そ、そうかな…?結構しんどいよ…?」

野坂「・・・析谷さん、この特訓の狙いは?」

析谷「世界で戦うにはイナズマジャパンはまだまだ筋力面で不安があるからね。今日は所謂、体をベストな状態に仕上げるための分析のための基礎トレーニングといったところかな」

野坂「なるほど」

明日人「ふぅ…はふぅ……」

円堂「~っ、はーおわったおわった……」

その後も析谷コーチの元で特訓は続いた

野坂「黒澤さんっ!」

バシューン!

ルビィ「はいっ!」ポスッ

善子「行かせないわ!」

ルビィ(くっ、流石は善子ちゃん!全然隙がない!)タン!タン!

アツヤ「こっちだ!」

ルビィ(アツヤさん!力を見るには絶好の機会だ!)

ルビィ「お願いします!」

バシューン!

アツヤ「いっくぜえええええっ!らあっ!」

ズバッ!

アツヤ「必殺クマゴロシ・斬っ!」

ギュウウウウンン!!

円堂「!?」

ズバーン!!

アツヤ「いよっしゃあああああああーーっ!!」

析谷「なるほどなるほど…」ポチポチ

つくし「タブレット?」

析谷「ああ、皆の動きを見てそれぞれに合った個人メニューを組んでいるところなんだ」

つくし「データ分析!?すごい!」

析谷「僕、フィジカルトレーナー兼データ分析担当だからね」
















豪炎寺「うっ…ぐぅぅっ……っ!ふーーーっ……」グイ-

析谷「よしオッケー!修也のリハビリも、細かくやってくからね。回復に効果的な栄養素を完璧に摂取出来る料理も用意してる」

つくし「食事まで析谷さんがコントロールするんですね」

析谷「僕、フィジカルトレーナー兼データ分析兼料理長だからね」

杏奈「料理も…」

子文「凄っ!な、なんでも出来ちゃうんですか?」

析谷「あっはは、まっさかあ。なんでもは出来ないよ。出来ることしか出来ないよ」ニッコリ

杏奈「・・・こんな凄い人が、どうしてアジア予選の時には居なかったんですか?」

趙金雲「あー、まあ…色々あるんですよ。色々とね……」

杏奈「?」

析谷「よーし、今日の特訓はここまでにしよう。明日は今日の特訓から弾き出した僕のデータで、皆に合った個別メニューを用意するからそのつもりで!」

「「「「はーい!」」」」

ルビィ「・・・」

善子「ねえルビィ、ちょっといい?」

ルビィ「善子、ちゃん?」
















善子「単刀直入に聞くわ。今の日本で、イタリアに勝てると思う?」

ルビィ「そ、それは勿論…皆特訓を頑張って……」

善子「本当に本気でそう思ってる?」

ルビィ「・・・・確かに果南ちゃんは強かった。1ヶ月前は2人でも完敗だった」

善子「だったらわかるでしょ?このままじゃ果南には…」

ルビィ「でも今はルビィ達は2人だけじゃない」

善子「!」

ルビィ「ルビィ達もあの頃より強くなった。もしそれでも届かないならその時は……周りの力を借りよう?それがサッカーってものでしょ?」

善子「・・・ははっ、そう、そうよね。そうだったわ。ありがとルビィ。大事なことを思い出させてくれて」

ルビィ「えっへへ…///」

善子「よっしゃ!ヘタれるのはこれでおしまい!なんかやる気も漲ってきたし、特訓よルビィ!」

ルビィ「うん!ファイアトルネードDD、必ず世界大会中に完成させようね!」

「イナズマジャパンの部屋番号」
【男子】
1号室・円堂
2号室・明日人
3号室・坂野上
4号室・風丸
5号室・ゴーレム
6号室・野坂
7号室・剛陣
8号室・アフロディ
9号室・士郎
10号室・西蔭
11号室・豪炎寺
12号室・アツヤ

【女子】
20号室・善子
21号室・ルビィ
21号室・杏奈
22号室・つくし

【その他】
111号室・趙金雲
112号室・析谷共有
113号室・李子文

今日はここまで

~モスクワ・ルートベイメインスタジアム~

マクスター『FFIも予選を終え、いよいよ本戦が始まろうとしております!今日はここ、モスクワ・ルートベイメインスタジアムから開会式が行われます!実況は私、マクスター・ランドがお送りします!』

ルビィ「FFI本戦の開会式…ルビィ達、世界の頂点が見える場所まで来たんだ……」

善子「・・・ここまで来たんだ。頂点、獲るわよ」

ルビィ「!」コクッ

マクスター『それでは入場して頂きましょう!まずはアジア代表から、日本代表イナズマジャパン!!』

わあああああああああ!!!

マクスター『ロシア代表、パーフェクトスパーク!!』

わあああああああああああああっ!!!

マクスター『日本、ロシア、イタリア、ブラジル、アメリカ、スペイン、フランス、イギリス…本戦進出を果たした全8ヶ国が入場してきたところで、開会宣言をオリオン財団のトップで有られるギリカナン理事長に行って貰います!』

「「「「!」」」」

ルビィ「ギリカナン……ってことは」

野坂「遂に敵のボスとご対面か…」

わあああああああああああああああっ!!!!

「・・・」スタスタ

善子「えっ!?思ったより若い…!?」

ゴーレム「いっ!?イケメンでゴス…」

「・・・選手の皆さん、こんにちは。そして、本日はご多忙の中、我々一同のためにお集まり頂いた全ての方々に、厚く御礼を申し上げます」

ベルナルド「オリオン財団の理事長を務めさせて頂いております、私、ベルナルド・ギリカナンでごぞいます」ペコリ

パチパチパチパチ!!!!

ベルナルド「お話ししたいことはたくさんありますが、まずはこのFFI本戦の日程についてお話しさせて頂きます』

ベルナルド『FFI本戦で使われるスタジアムは全部で2つ、Aブロック会場はカザニ・キャッスルヒルズスタジアム、Bブロック会場はボルゴグラード・ヴォルガ・ドン運河スタジアム』

ベルナルド『そして、本戦を勝ち抜いた上位4チームはここ、モスクワ・ルートベイメインスタジアムで決勝トーナメントを行うという至ってシンプルなルールです』

風丸「本戦会場は別にあるのか」

円堂「つまり、ここでサッカーをするのは決勝までのお預けになるってこと…でいいんだよな?」

風丸「そうなるな」

ベルナルド「皆さん、このスタジアムに戻って来てサッカーが出来るように、尽力を尽くして下さい。皆さんの活躍が、サッカー界を大きく発展させてくれることを期待しています」

パチパチパチパチ!!!!

マクスター『これにて、ギリカナン理事長からの開会宣言、並びに開会式は終了となります。選手の皆さん、健闘を祈ります』

善子「うわっ!?もう終わったの?早っ…」

円堂「よーし皆!早く帰って特訓だ!必ずこの場所でサッカーが出来るようにもっともっと、もおおおっと!!強くなるぞおおおお!!!」

坂野上「おおおー!」

善子「・・・私達はどうする?」

ルビィ「えっと…」

帰って特訓するか?
それとも誰かに会いに行くか?
安価下1~3

~グラウンド~

ルビィ(析谷さんの用意してくれたメニューの元、ポジションごとに分かれて特訓を行うことになった)

アツヤ「ふーん、お前が今のエースストライカーねぇ…なんか弱っちい外見してるな」

ルビィ「あぅ…ご、ごめんなさい……」

アツヤ(おいおい、こいつ本当にエースストライカーなのか?この程度の軽い挑発にヘコヘコするって……)

剛陣「おいアツヤ、俺達はチームメイトなんだからそんな口の利き方しなくてもいいだろ?そりゃ、同じポジションだしバチバチに燃えるのはいいがもう少し仲良くだな…」

アツヤ「・・・へいへーい」

剛陣「ホッ…わかってくれたか……」

アツヤ「・・・」チラッ

明日人「それでさー、雷門に帰ってる間に見た映画が面白くて!」

野坂「へえ、そんな映画があるんだ!」

アフロディ「非常に興味深いね。帰ったら僕も借りてみようかな?」

明日人「是非!おすすめですよ!」

アツヤ(そういやMFの面々は全員、単独でゴール決めたことがあるんだよな。それに引き換えFWのあいつは得点全部オーバーライド、つまり1人じゃなんもできてねー…)

ルビィ(な、なんだろう…さっきからアツヤさんの視線が怖い……る、ルビィ何かやっちゃったのかな?)ビクッ

アツヤ(・・・俺がなんとかするしかねーか。あの技でな…)

吹雪「はっ!」

ビュオオオオ

風丸「新技の特訓か?」

吹雪「風丸君、うん。といっても、技はもう出来上がってるし、後はアツヤと確認を取るだけなんだけどね」

風丸「アツヤと?」

吹雪「実は、昔から世界に向けて2人で作り上げてた必殺技があるんだ。2人で作り上げた完璧な必殺技がね!」

風丸「完璧な必殺技…か。そいつは楽しみだな」

吹雪「風丸君の方はどう?」

風丸「俺自身、コンディションの方は問題ない。むしろ今は調子がいいくらいだ。まあ、スピニングフェンスの継承は少し手こずってるがな」

吹雪「今のところは善子ちゃん以外継承出来てないんだよね?」

風丸「ああ。善子を除いて一番完成が近いのは坂野上なんだが、高い壁に当たっているようでな・・・ま、それでも気長には待つつもりさ」

吹雪「うん。彼ならきっとすぐに壁を克服出来るよ」

風丸「・・・それより問題なのは」

善子「天空隼弾!」

円堂「~ッ、ちゃああああ!!」

シュウウウン!

風神「」ゴゴゴゴゴ

雷神「」ゴゴゴゴゴ

円堂「風神!雷神!」

ズバーン!!

円堂「クソっ!また止められない…」

善子「その技じゃ上からの攻撃はまず対応出来ないし、側面にシュートが飛んできたら片方の魔神でしか対応出来ないから力が半減されて弱くなるし…世界で戦うにはあまりに欠陥だらけじゃない。こんな技で準決までよく無失点で切り抜けられたわね……」

坂野上「ちょ、津島さん!円堂さんになんてことを!!」

円堂「いや、いいんだ。それぐらいはっきりと言ってくれた方がこっちも却ってありがたい」

吹雪「円堂君、だね」

風丸「あいつがまさかここまで不調に陥るとは思わなかったよ。正直誤算だった・・・だがあいつがこのままで終わるとは思えない。正直何か策を用意してるとは思うが……)

吹雪「その策も通じない可能性はある…」

風丸「・・・相手は世界の強豪だ。最悪は常に想定しておかないとな」

吹雪「だけどそうなった時にも対応できるようにする、それが僕達の役目でしょ?」

吹雪「・・・1人で抱えないで。僕や周りの皆で手伝うからさ」

風丸「・・・ありがとう」

それからイタリア戦に向けて、イナズマジャパンの特訓は続いた
因みに善子は円堂はFFの準決勝で風神雷神を生み出したことを知らなかった
FFではマジン・ザ・ハンドを使っていたことを知らない様子だった

今日はここまで

~カザニ・キャッスルヒルズスタジアム~

ルビィ「いよいよ、オリオン財団との総力戦が始まるんだね…」

善子「ええ…」

ルビィ「…行こう、善子ちゃん」

善子「・・・ルビィ」

ルビィ「なぁに?」

善子「・・・確かにここからはオリオンとの戦いだけど、私達の目的はオリオン財団に勝つことだけじゃ」

ルビィ「大丈夫」

善子「!」

ルビィ「ルビィ達は世界の頂点を取りに来たんだ。オリオンは通過点、でしょ?」

善子「……わかってるのね。ならいいの」

ルビィ「勝つよ。この試合も、次の試合も、その先も、全部!」

「「「「おおおおおっ!」」」」

こうしてルビィ達はオリオンとの最後の戦いに向かった
果たしてルビィ達は、オリオン財団の野望を打ち砕くことが出来るのか!?
その答えは、神のみぞ知る……

イナズマイレブン!世界への挑戦!






完!

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