京極真「自分は高校生空手家、京極真」 (14)
ある日、愛する園子さんと遊園地に遊びに行くと…
黒づくめの男の怪しい取引現場を目撃してしいました。
ただならぬ雰囲気を感じた自分は、園子さんを待たせ彼らの動向を監視することにしました。
取引をこっそりみていると、背後から彼らの仲間が忍び寄ってきたので…
ギリギリまで引き付け、裏拳を浴びせました。
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その一撃で、その長髪の男は倒れた。
するとさっきまで取引をしていた仲間が「よくもアニキを!」と銃を向けてきました。
自分はそこから放たれた銃弾をギリギリのところでかわし、奴の顔面に正拳突きを食らわせました。
男のサングラスは割れ、崩れ落ちました。
その後、警察に連絡しようと園子さんの元に戻ってみると…
彼女はいなくなっていた。
きっとさっきの奴らの仲間にさらわれたのだろうと、自分は直観しました。
その時、自分の中に抑えようのない怒りが生まれました。
自分は園子さんの匂いを辿り、奴らのアジトへと乗り込みました。
その後の事は、よく覚えていません。
ただ向かってくる黒づくめの輩を、ちぎっては投げちぎっては投げ…
遂に囚われている園子さんを助け出しました。
自分は怖い目に合わせてしまってすまないと何度も謝りました。
園子さんは泣きながらそれを許してくれました。
その後、自分が通報した警察がやってきて、黒づくめの連中は逮捕されました。
詳しいことは教えられませんでしたが、彼らは裏で違法な取引や実験、暗殺等をやっていたようです。
他にもボスが死んだとか、幹部の数人が行方不明だとかが聞こえてきましたが、自分には関係ないことです。
園子さんさえ無事なら…
それからしばらくして、ある男が自分を訪ねてきました。
その名は高校生探偵、工藤新一。
数々の事件を解決していた有名人でしたが、最近姿をくらませていたそうです。
彼は「ちょっと悔しいけど、ありがとな」と自分に礼を言ってきました。
自分には何のことだかわかりませんでしたが、彼の彼女であり園子さんの親友である蘭さんも、泣きながらお礼を言ってきたので、自分も笑顔で受け入れました。
ある日、公園で寂しそうにしている子供たちを見つけました。
何故か放っておけなかったので、訳を聞いてみると、最近彼らの友達が2人も、事情も告げずにいなくなってしまったそうです。
それは例の事件の直後だったそうです。
しかし数日後、その子供たちは1人の女性笑顔で遊んでいました。
何でもその友達の1人とその女性が似ていたとか…
その女性も、何故か自分にお礼を言ってきました。
ある日、園子さんとの待ち合わせで喫茶ポアロにやってくると…
そこの男性従業員が、自分に鋭い視線を向けているのを感じました。
そして常連と思われる、黒のニット帽を被った男からも…
自分はついこう言ってしまいました。
「自分に言いたいことがあるなら聞きましょう、空手の試合会場でね」
彼等と拳を交える日も、近いかもしれません。
~そして現代、とある美術館~
園子「ごめんなさい真さん、おじさまがまたキッド様に挑戦しちゃって…」
京極「いえ、自分は構いませんよ」
園子「それにしても寒いわね~コーヒー買ってくるね」
京極「はい」
~自販機前~
園子「よし、早く真さんのところに戻らなきゃ…」ブルッ
園子「ふぁ…ファーーーーーークションッ」
チャポン
園子「うう寒っ!早く戻ろう…」
園子「あれ?そういえばあいつらに捕まってる時、証拠になるかとチョロまかした薬っぽいやつどこやったっけ…」
園子「はい真さん、コーヒー」
京極「ありがとうございます」グイッ
京極「さて園子さん、ここは自分にまかせてください」
園子「はーい」
バタン
京極「うっ、頭が…」ズキッ
~キッド登場~
怪盗キッド「さーて、今宵の防犯システムさんの様子はと…」
??「きたなかいとうきっど!そのこさんのためにもここはとおさん!」グッ
キッド「おいおい何だよこのガキは」
キッド「ま、まさか…マジかよ」
空手少年マコト、始まりの物語…
~おわり~
これで終わりです
この漫画は京極さんの本格参戦で終わる気がする。
コナン君はまだ「園子に惚れた変わり者」としか思ってなさそうなのが…
~ちょっとしたおまけ~
~その日の毛利探偵事務者の朝~
コナン「おはよー」
蘭「おはようコナン君、ご飯できてるわよ」
コナン「はーい」
ニュースキャスター『という訳で、黒づくめの集団が逮捕されました』
小五郎「ふーん、いかにも悪の集団って感じの奴らだな」
コナン「ブーッ!!!」
蘭「コナン君!?」
小五郎「どうしたんだよボウズ…」
~本当におしまい~
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