【ゲゲゲの鬼太郎】深淵!夜廻の怪【夜廻】 (75)

鬼太郎6期中盤あたり、深夜廻から数年後の物語です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1587368321

ここは、犬山まなの通う中学校


まな「やっと授業終わった~今日もゲゲゲの森へ…」

まな「…ん?」




ハル「よいしょっ…と」

まな「あれ?あの子は」


まなは、沢山のノートを運ぼうとしている女の子を見つけた、




その子は左腕の手首から先が…なかった

まな「大丈夫?手伝ってあげるよ!」


まなは迷わず彼女に話しかけた


ハル「いい、今日は私が日直だから」

まな「まぁまぁ、そんなこと言わずにさ」

ハル「・・・・・」

2人はノートを職員室まで持っていった


まな「ハルちゃんって最近転校してきたんだよね?困ったことがあったら…」

ハル「どうして助けてくれるの?」

まな「え?別に理由なんてないけど?」

ハル「私が…こんなだから?」スッ


ハルはまなに包帯が巻かれた左腕を見せた

まな「そんなの関係ないよ、私がそうしたかったから…じゃダメかな?」

ハル「そう…これは罪なの」

まな「罪?」


ハル「あの子との繋がりを断ち切ってしまった、私の罪…」

まな「・・・・・」ゴクリ

ハル「それじゃ、もう私とは話さないほうがいい」


そう言って、ハルは去っていった

~その夜~

まな「やっば~猫姉さんとダべってたら遅くなっちゃった…」

まな「あれ?」






ハル「・・・・・」


まなの目の前には、夜の街を見つめるハルの姿があった

まな「ハルちゃーん!」

ハル「…犬山さん」

まな「まなでいいよ、何してるの?」


ハル「この町はいいね」

ハル「夜になっても明るいし、人も消えない」

まな「今はどこもそうじゃない?」

ハル「それに、あいつらもいない」

まな「あいつら?」

ハル「夜になると現れる、この世のものではない奴ら…」

まな「それって妖怪のこと?」

ハル「…知ってるの?」

まな「うん、何度か会ったことあるよ」

ハル「そう、あなたもこっち側の…」


ガサガサ


その時、近くの草むらが揺れた

まな「ん?野良猫かな?」


ヒョコッ



??「・・・・・」オオオ…

そこにいたのは袋を持った黒い何かだった


まな「よ、妖怪!?」

ハル「あれは…」



【よまわりさん】ドーン!

まな「何この妖怪…とにかく猫姉さんに…」ピポパ


まなはスマホを取り出すも…


よまわりさん「!」ガバッ

ハル「危ない!」

まな「えっ…」





カラン



よまわりさんと共に闇に消え、スマホだけが残された

ハル「そ、そんな…どうしてあれがここに…?」


??『まな!まな!どうかしたの!?」


その時、まなのスマホから声が響いてきた


ハル「あ、そういえばさっきねこ姉さんって…」スッ


ハル「もしもし…」

ねこ娘「あ?あんたまなじゃないわね、どういうこと?」

ハル「あの子はちょっと大変なことになってて…」

ねこ娘『は?一体どうなってるのよ?』


??『うるさいな、いったい何を騒いでいるんだ』


スマホの奥から少年の声が聞こえてきた


ハル「あなたは…?」


??『僕は…』



鬼太郎『ゲゲゲの鬼太郎だ』

一方その頃、まなはというと…


まな「う、う~ん…」パチ

まな「あれ?ここはどこ?」


まな「確か黒いへんなのにさらわれて…」

まな「ハルちゃんは…いないか」


どこかの廃工場にあるコンテナの中にいた

まな「スマホも落としちゃったし、とりあえずここから出て…」ヒョコ


よまわりさん「・・・・・」

まな「あっ」


まながコンテナから出ると、そこにはよまわりさんがいて…


グルン


よまわりさん「グアアアアアアアアアアッ!!!!!!」

まな「ひっ…」ビクン


突然姿を変えて襲ってきた

まな「わ、私は何もしないよ!」


まなは必死に説得を試みた、だが


よまわりさん「グアアアアアアアアアアッ!!!!!」

まな「は、話が通じない…逃げるしかないの!?」ダッ

よまわりさん「グアアアアアアアアアアッ!!!!!」


ドンガラガッシャーン!


まな「あ、危なかった…」

まな「でもこれからどうすれば…」


??「こっちだよ!」フリフリ

まな「え?」


まなが声した方を振り向くと、門の外で手を振る女の子がいた


少女「早く早く!よまわりさんが起きちゃうよ!」

よまわりさん「グウウ…」

まな「迷ってる暇はない…か」ダッ


まなは全速力で走り、門の外へ出た


少女「閉めるから手伝って!」

まな「うん!」


2人「「せーのっ!」」


よまわりさん「グアアアアアアアアアアッ」


ドンガラガッシャーン!

よまわりさん「」ピクピク

まな「ぎ、ギリギリで門閉めれた…」

少女「危なかったね」

まな「ありがと、助かっ…!」


まなは少女の姿を見て言葉を失った

彼女は左目に眼帯をしていたのだ

少女「あれはよまわりさんっていってね、子供をさらったりするけど実はそこまで悪くな…って聞いてる?」

まな「あ、はい…」

少女「ああ、これ?」スッ


少女は眼帯をとった


少女「これは代償なんだ、大切な人を助けたことのね」

まな「うっ…そうなんだ」

少女「夜は危険なんだ、油断すると命を持っていかれるからね」

まな「そういやハルちゃんもそんな事言ってたような…」

少女「ハルちゃんを知ってるの!?」

まな「えっ、まぁ…」


まなはこれまでの経緯を話した

少女「ふーん、ハルちゃん引っ越したって聞いたけどあなたの町に…」

少女「でもよまわりさんがそんな遠くまで…もしかしてあなたに何かしてほしいのかも」

まな「そう、なのかな?」

少女「うん、だってあなたも「こっち側」なんでしょ?」

まな「まぁ、妖怪には慣れてるけどね」

少女「そう、でもこの町の奴らは違う」

まな「違う?」

少女「昔親に言われたでしょ?子供が夜出歩いちゃいけませんって」

まな「まぁ…」

少女「あいつらはいわばそれが具現化したようなもの、夜に出歩く子は餌食になる」

少女「話し合いでは解決しないと思った方がいいよ」

まな「・・・・・」

まな「あなたはどうして夜の街を出歩いてるの?」

少女「…どうしてかな、自分でもわからないよ」

少女「もしかしたら、私はあいつらに魅入られてるのかもしれない」

少女「私はもう逃げられないんだ、夜からはね」

少女「だったらせめて。私みたいな子をこれ以上増やしちゃいけない」

少女「だから見回ってるんだよ、子供がうろついてないかね」

まな「そうなんだ…」

少女「さて、あなた…」

まな「犬山まなです」

少女「まなちゃんを無事に返さないとね、って言っても…」

まな「スマホ落としちゃったし…番号覚えてないから電話かけられないよ…」

少女「自宅は…って言っても親にいえるわけないか」

まな「あ、この辺にポストない?」

少女「ポスト?」

まな「うん、木でできたボロボロのポスト」

少女「あー、それなら神社にあったかも」

まな「それだ!すぐ案内して!」

少女「何なのあれ?」

まな「あれは妖怪ポストって言ってね…」


まな「鬼太郎に届くんだ」

少女「鬼太郎?」

まな「あれ?知らない?」

少女「聞いたことない、私はこの町のこと以外知らないから」

まな「そっか、とにかくその子を呼べばきっと何とかなるよ!」

少女「ふーん」

少女「とにかく神社まで案内するね」

まな「うん」

少女「ただし、行く途中に色々見ることになるけど…」

少女「絶対に触れないこと、いいね」

まな「わ、わかったよ…」


こうして、2人は夜の町に繰り出していった

夜の町は、異質な者が蠢く


街路下の影「アアア…」


ただただ佇むモノ


道ふさぎ「・・・・・」


こちらの邪魔をするモノ


タイヤ輪入道「ゴオオオオオオ!!!」


突然向かってくるモノ等、様々である。

少女「音立てちゃダメだよ、あいつ音に敏感だから」


盲目の霊「・・・・・」キョロキョロ


まな「う、うん…」ソロリ


少女「あっ!隠れて!」ガシッ

まな「えっ!?」


2人は看板の後ろに隠れた

犬のお化け「ハァハァ…」キョロキョロ


少女「あいつは結構しつこいからね、ここでやり過ごそう」ヒソヒソ

まな「こ、こんなんでバレないの…」ヒソヒソ

少女「大丈夫…あ、行ったみたいだから行こう」

まな「うん」

そうこうしてるうちに、神社へと辿り着いた


少女「ここだよ」

まな「やっと着いた…あ、ポストもちゃんとある」

少女「ホントに届くの?」

まな「大丈夫だよ、紙とペンない?」

少女「はい」スッ

まな「ありがと、すぐ手紙書いちゃうね」

まな「えーっと、私は今…ここなんて神社?」

少女「百足神社だよ」

まな「ムカデ神社にいます、オバケがいっぱいです…と、後はポストに入れて…」カラン


まな「これでOK」

少女「いいんだ、それで」

まな「これからどうする?」

少女「そうだね、とりあえず…」チラ


少女は境内にあるお地蔵様を見た


少女「お祈りかな」チャリン


少女はお地蔵様に10円玉をお供えし、拝んだ


まな「あ、じゃあ私も」チャリン


まなもそれに続いた

まな「ふぅ、さて…」チラ


まなはふと振り向く、すると


大百足「・・・・・」


大きなムカデがこちらを見上げていた


まな「」

少女「あ、大ムカデ様!」

まな「お、大ムカデ様?」

少女「うん、ここの神様」

まな「そうなんだ…」

大ムカデ「シャアア…」


少女「あれ、なんか様子がおかしいな…」

大ムカデ「キシャアアアアアアアアアアッ!!!!!」

【大百足】ドーン!


大ムカデはいきなり襲い掛かってきた


まな「ひっ…」

少女「大ムカデ様!?」

??「リモコン下駄!」


バキィッ!


大百足「ギッ…」


突然どこかから下駄が飛んできた


少女「な、何!?」

まな「まさか…」



鬼太郎「大丈夫か?」

まな「鬼太郎!」

少女「え?この子が鬼太郎?」


ねこ娘「まな!大丈夫だった!?」

ハル「無事みたいだね」

まな「ねこ姉さんも、来てくれたんですね!」


少女「ハルちゃん、久しぶり」

ハル「うん」

まな「ハルちゃんが鬼太郎達を?」

ハル「うん、ちょっとスマホ借りてね」



大百足「グルル…」

鬼太郎「父さん、こいつは…」

目玉おやじ「うむ、大百足じゃな」

少女「目玉が喋ってる!?」

目玉おやじ「わしは鬼太郎の父親じゃ」

鬼太郎「父さん、話している場合では…」


大百足「キシャアアアアアアアアアア!!!」


鬼太郎「来た!霊毛ちゃんちゃんこ!」


ドカッ!!!


鬼太郎はちゃんちゃんこを纏った手で大百足を殴りつけた

大百足「グウウ…」ドサッ


大百足はその場に倒れた


少女「大ムカデ様!」

鬼太郎「大丈夫、気絶してるだけだ」

目玉おやじ「奴は悪い妖怪ではないからの」

少女「詳しいんですね…」

鬼太郎「ですが、奴の背後に強い妖気を感じました」

目玉おやじ「仮にも神格化されておる奴を操る程の奴じゃ、只者ではないわい」

少女「…まさか、でもあいつは…」



ねこ娘「大変!まながいない!」

ハル「えっ!?」

ねこ娘「ちょっと目を離したスキに…」

鬼太郎「全く妖気を感じなかった…只者じゃない」

ハル「…もしかして」ダッ


ハルはどこかへ駆けていった


ねこ娘「あ!ちょっとどこ行くのよ!」

鬼太郎「とにかく追いかけよう」

少女「あ、あの!」

鬼太郎「?」

少女「ハルちゃんとあの子は多分、隣町にいったと思う…」

少女「だから、私が手伝えるのはここまで」

少女「お願い、あの子達を…」


鬼太郎「…わかった」


タタタ…

鬼太郎「父さん、あの子…」

目玉おやじ「あの娘は夜に魅入られておる、わしらにはどうすることもできん」

ねこ娘「じゃああのハルって子も…」


鬼太郎「…急ごう」


タタタ…

~隣町、ダム底の神社~


ハル「お願い、力を貸して…」



ハル「コトワリ様…」




コトワリ様「・・・・・」


【コトワリ様】ドーン!

~山奥~

まな「う、う~ん…」パチ

まなは目を覚ました

まな「あれ、私…ここはどこ?」キョロキョロ

まなはあたりを見回した

まな「・・・・・」

まなは立ち上がり、歩き出した

まな「…はい」


タタタ…

まなは山奥へと向かっていった

まな「・・・・・」スタスタ

まなは切り立った崖の上に立った

まな「・・・・・」

まなは近くの木に垂れ下がっている縄に手をかけた

まな「・・・・・」スッ

まなはその縄を首にかけた

まな「・・・・・」ギュッ

まなはそのまま宙を舞った






??「ダメッ!!!」

まな「えっ!?」ピタッ


!?


まな「あれ、私何で首なんて吊ろうと…?」


??「間に合った…」

まな「頭の中に声が…あなたは?」


??「わたしはユイ」

ユイ「ハルの友達だよ」

まな「えっ、ハルちゃんの?」

ユイ「うん、でもわたしはもうしんじゃったから」

ユイ「いまはこうして、あなたにとりついてはなしてるの」

ユイ「あなたもとくべつなにんげんみたいだからね」

まな「ま、まぁ…」

ユイ「そうでもしないとあぶなかった、あいつはことばでひとをあやつるから」

ユイ「そうあいつ、わたしもあいつにころされた」

まな「そんな…」

ユイ「こんなことしてるばあいじゃない、とにかくやまをおりよう」

まな「うん!」


まなは今来た道を…引き返さないで


まな「え!?」

ユイ「きいちゃダメ!」


ひきききききききききききききききききききききききききききかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかかえええええええええええええええええ

まな「な、何!?」

ユイ「…くる!」


おいでおいでおいでおいでおいでいおいでおいでおいでおいおでおいでおいでおでいどえいおいでおいでおおいでおいでおいでおいでおいでおいでおいでおいでおいで

ゴゴゴゴゴゴゴ…


山の神「カワイソウカワイソウカワイソウカワイソウカワイソウカワイソウカワイソウカワイソウカワイソウカワイソウカワイソウカワイソウカワイソウカワイソウ」


まな「きゃあああああああああああ!!!!!」


【山の神】ドーン!

まな「なななななななにあれ…」

ユイ「きをつけて」

山の神「ウゴクナ」

ユイ「はしって!」

まな「う、うん!」タタタ…


ズバン!


まな「ひっ…」

ユイ「あいつのことばのとおりにしちゃだめ」

まな「じゃあどうするの?」

ユイ「…わたしはいちど、あいつにとりこまれた」

ユイ「だから、あいつのちからをすこしつかえる」

ユイ「わたしをとおして、あなたも…」スッ


ザシュッ


まな「わっ!?手からトゲが…」

ユイ「それでまわりのいとをきって」

まな「う、うん!えいっ!」ザシュッ



山の神「グオオオオオオ…」

まな「苦しんでる」

ユイ「このちょうしだよ」

山の神「ニホンドウジニキラナイデ」

ユイ「に、にほん…」

まな「どうしよう…」



ハル「大丈夫!」

ユイ「ハル!」

まな「その赤いハサミは?」

ハル「いるんだね、ユイ、そこに」

ユイ「うん」

まな「ちょっとー、私は無視ですかー?」


ハル「じゃあ一緒にいくよ」

ユイ「うん、せーの…」


ジョキン


山の神「グオオオオオオ…」

ユイ「もう少し…」

山の神「サンボンドウジニキラナイデ」

ユイ「さ、さんぼん!?」

ハル「万事休すか…」




シュバッ


ねこ娘「まだよ!」

まな「ねこ姉さん!」

ねこ娘「お待たせ、アイツのことは山の入り口の看板に書いてあったわ」

まな「じゃあ…」

ハル「3人で…いくよ!」

ねこ娘「ニャアアアアアアアアアッ!!!」



ジョキン



山の神「ギャアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」

山の神「ヨ、ヨンホ…




鬼太郎「遊びは終わりだ」


山の神「!?」



鬼太郎「指鉄砲」


ズキュウウウウウウウウウウウン!!!


山の神「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ」




ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

ねこ娘「鬼太郎!」


目玉おやじ「やったかの?」

鬼太郎「いえ、手ごたえはありませんでした、ですが当分は動けないでしょう」

まな「よ、よかった…」スウッ


ユイ「ありがとう」

ねこ娘「まなにとりついてたのねこの子」

まな「よかったね、ハルちゃ…」クルッ







ハル「ガフッ…」ドクドク


コトワリ様「・・・・・」


鬼太郎「な…」

ユイ「ハルが…コトワリさまにさされてる…」

ねこ娘「この…」

目玉おやじ「待て!」

ねこ娘「え?」

鬼太郎「父さん、これは…」

目玉おやじ「うむ、これはきっとあの子が望んだことじゃ」

コトワリ様「・・・・・・」スウウ


まな「ハルちゃん!しっかりして!」

ハル「い、いいの…わたしはコトワリ様に力を貸してもらう代わりに断ち切ってもらったんだ…」

ハル「この世界との繋がりを」

まな「え?」

ユイ「・・・・・」

ハル「私はあの時、ユイと別れたけど…」

ハル「やっぱり忘れられなくて…」

ハル「きっとそれはユイも同じ…」

ユイ「うん…」コクリ


ハル「その想いが、きっとアイツを蘇らせた」

ハル「そして、私とユイを会わせるために、あなたを巻き込んだんだ…」

まな「・・・・・」

ハル「ユイ…やっとあなたの所へ行ける」

ユイ「・・・・・」


ハル「それに、この場で言うのもアレなんだけど…」




ハル「ありがとう、まな…」



ガクッ

まな「え?ハルちゃん?ハルちゃん!」


ハル「」


まな「そ、そんな…せっかく友達になれたのに…」ポロポロ



まな「うわああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」


鬼太郎「・・・・・」

ねこ娘「・・・・・」

目玉おやじ「・・・・・」

~数日後、夜の町~


少女「そう、ハルちゃんは…」

鬼太郎「すまない、助けることは…」

少女「ううん、あの子はきっと…大丈夫だから」

鬼太郎「そうか、君はこれからも夜の街を彷徨い続けるのか?」

少女「うん、それが私の役目だから」

鬼太郎「…気をつけろよ、暗闇はいつでも君を狙ってる」

少女「わかってる、それじゃ」



タタタ…


カランコロン…

~山の頂上~


【ハルちゃんとユイちゃんのおはか】


まな「これでよしっと、ねこ姉さん、手伝ってくれてありがと」

ねこ娘「いいのよ、早く帰りましょ、夜になっちゃうわよ」

まな「はーい」




ユイー


ハルー


アハハハハハハ



まな「え?」

ねこ娘「まなー?」

まな「あ、今行きまーす!」

まな「・・・・・」





まな「2人とも、夜遊びはほどほどにね」


~おわり~

これで終わりです、最後に独自設定なんかの解説を少々


少女:「夜廻」の主人公、現在は中学生くらい。
   本編で姉を助けるも、左目を失う。
   その後も夜を彷徨い、よまわりさんや大百足とはある程度仲良くなっている。


ハル:「深夜廻」の主人公の1人、現在は中学生。
   本編でユイや山の神の事件を解決するが、左腕を失う。
   その後は引っ越して最終的にまなの中学校へ転校してくる、友達はなかなかできなかった模様。


ユイ:「深夜廻」の主人公の1人、本編で死亡したため、子供のまま。
   山の神に殺され取り込まれた影響で、力の1部が使える。


本当はハル生存の方がよかったかなとも思っていますが、このような結末にしました。
長々とすみません、これにて終了です。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom