【安価】ギャル「実はアタシさ~」 (24)
ギャル「>>2なんだよね~」
男「え?」
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JAL
男「JAL?」
ギャル「うん、ギャルじゃなくてJAL」
男「訳わからんこと言うな」
ギャル「マジなんだって。JALグループは全社員の物心両面の幸福を追求し、一、お客さまに最高のサービスを提供します。一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します」
ギャル「的な?」
男「なんでJALのページを開いて企業理念を読み上げたのか知らないけど、早く勉強しないと今度のテストヤバいんだぞ」
ギャル「大丈夫だって。それよりアタシがJALだっていう意味、詳しく教えてあげよっか」
男「その話題掘り進めなくていいから」
ギャル「アタシ、飛行機を暖かく迎え入れるような女なんだよね~。母性があるっていうか」
ギャル「最高のサービスを提供して満足してもらいたいっていうか」
男「話聞けよ」
ギャル「男もそのうち分かると思うな~、アタシがどれだけJALなのか」
男「なあ、頼むから勉強に集中してくれ。でないとまた赤点取ることになる」
ギャル「ふふ、別にいいじゃん? そしたらまたこうやって男と勉強会開けるし!」
ギャル「あ、ここ間違ってるよ。ちゃんと応用しなきゃダメじゃん」
男「……」
ギャル「こことここも間違ってる。教えたげるから一からやってみよう?」
男「……よろしくお願いします」
ギャル「任せて!」
ギャル(あ~可愛い♪ 偉そうな癖して強気で、アタシがいなきゃ何もできない男、マジ好き♪)
男「こ、ここはこうでいいのか?」
ギャル「うん、よくできました! えらいえらい」ナデナデ
男「撫でるな!」
ギャル「あはは♪」
ギャル(そのうち分かるよ、アタシがどれだけ包容力のある女なのか♪)
男「えっと……この式を応用して……」
(別の世界線)
ギャル「実はアタシ>>4なんだよね~」
男「え?」
安価↓
男「武器女?」
ギャル「うん」
男「なにそのB級映画のタイトルみたいな」
ギャル「マジなんだって! 体中に武器を隠し持ってんの! つーか改造されてる的な?」
男「……」
ギャル「あ、信じてないんだ~!」
男「彼氏いるとかならまだしも武器女なんて言われて信じる奴いないだろ」
ギャル「仕方ないなぁ、証拠見せてあげる!」ガチャン
男「!?」
男(う、腕が折れて銃口が……!!)
ギャル「これキャノン砲ね。どう? これで信じる? こんなこともできるけど」シャキン
男(腕から刃が突き出た!!)
男「あ、あわわ……!」
ギャル「信じてくれたっぽいね~」
男「こ、これは夢か? こんな馬鹿なこと……」
ギャル「まあ無理もないよね。ずっと黙ってるつもりだったんだけどさ~、敵の数が多くなってきちゃって」
男「敵……?」
ギャル「そ。未来から男を狙ってやって来るサイボーグたちのこと。アタシはそいつらから男を守るため派遣されたエージェントってカンジ」
ドガァァァァンッ
男「!?」
ギャル「あは♪ そんなこと言ってたら早速お出ましじゃん♪」
犬型サイボーグ「ギギ……」
鳥型サイボーグ「ガガガ……」
男「な、何なんだこれ!?」
ギャル「男、アタシの後ろに隠れてて? 守ったげる」
男「お……お前は一体……」
ギャル「言ったじゃん、アタシは男を守るエージェントだって」ニコッ
犬型サイボーグ「ターゲットカクニン」
鳥型サイボーグ「ハイジョシマス」
ギャル「さーて……バイブス上げていこっか……!」チャキ
(また別の世界線)
ギャル「実はアタシ↓1なんだよね~」
男「え?」
男「着ぐるみ?」
ギャル「うん」
男「ははっ、じゃあ中に誰か入ってんの?」
ギャル「入ってるよ。見せてあげよっか」
男「できるもんならな」
ジジジジ
ヌギヌギ
???「ふぅ……」
男「!?」
↓1 誰が入ってたか
地味な文学少女「……」
男「き、君は……隣のクラスの文学少女さん!」
男(学校を休みがちで、たまに来ても本を読んでばかりで。言っちゃ悪いけどちょっと地味な女の子だ)
文学少女「男君、今まで騙しててごめんなさい」
男「これはどういうことなの? 説明して欲しい」
文学少女「実は男君と仲良くしていたギャルちゃんは、私が作り出した高性能着ぐるみによって形作られた存在なの」
文学少女「全ては男君と仲良くなりたいために、パパの権力を借りて色々手続きしたりして騙していたの」
男「何だって!?」
文学少女「私が学校を休んでいたのはギャルちゃんになるためよ。入れ替わりで授業を受けることもできたけど、それだと男君と少しでも離れることになっちゃうから」
男「……」
文学少女「私、男君のことが好きなの。好きでたまらなくて……こんな、男君を裏切るようなことしちゃった」
文学少女「罪悪感に耐えかねてこうして種明かしをしたんだけど」
男(不器用すぎるだろ)
文学少女「本当にごめんなさい。ショックが大きいよね」
文学少女「……もし男君がよければ、また明日から私はギャルちゃんになるわ。男君が好きだったギャルちゃんに」
男「……」
文学少女「こんなこと急に明かされて、気持ちの整理とかできないよね」
文学少女「今私にできることは謝ることだけ。今日は帰ることにする。混乱した頭を落ち着かせたら……」
男「待ってくれ!」
文学少女「!」
男「確かにすごいビックリしたよ。ショックもデカい。でも君を責めることはしない」
文学少女「な、なんで……!」
男「だって君は俺に対する恋心からこんなことをしたんでしょ? 恋は盲目っていう言葉の通り、気持ちが前に出すぎて少し周りが見えなくなってただけなんだ」
男「だから俺は君を責めないし、許すよ」
文学少女「男君……」
文学少女(そうよ、私は男君のこういうところが好きなの。引くほど優しいところが)
男「ああでも待って。やっぱギャルが架空の存在だったって事実はキツイかも。吐きそう」
文学少女「何だったらこの先もギャルちゃんになろうか?」
男「え……?」
文学少女「そのかわり条件があるの。男君を傷つけておいて烏滸がましいんだけど……本当の私とも仲良くして欲しいの」
男「なんだ、そんなことか。もちろんいいよ! いつでも話相手になる!」
文学少女「本当に!? ありがとう!」
こうして2人の奇妙な関係は始まったのだった。
(またまた別の世界線)
ギャル「実はアタシ↓1なんだよね~」
男「え?」
男「変身ヒロイン?」
ギャル「うん」
男(あー、妹に付き合って日朝アニメ観てるから影響されたんだな)
ギャル(違うし、マジで変身ヒロインだし)
男「!?」
ギャル「すごいっしょ? 脳に直接語りかけたんだ~。こうして精神攻撃して怪人をメンタルブレイクさせるのがアタシの戦い方なの」
男「どちらかというと怪人側の能力じゃないそれ? え、っていうかマジで変身ヒロインなの?」
ギャル「そうだって言ってんじゃん」
男「じゃあ変身してみせてよ」
ギャル「……」
男「なに? できないの?」
ギャル「できるけど、エロいこと考えてるでしょ。丸分かりだから」
男「!!」ギクッ
ギャル「ま、いいけど♪ 男にならアタシの変身するところと変身した姿、見せてあげてもいいよ」
男「マジで? やったぜ」
ギャル「じゃ、いくよ! キラキラフォーメーション、ダンススタート!」
男(なるほど。アイドルタイプの変身ヒロインなのかな? ダンスしているうちに変身衣装を身につけていく感じの……)
ガシャンッ ガシャンッ
男(……ん?)
ウィーン ギュルルルルッ ガキンッガキンッ
男(なんか機械音がするな。それに変身時特有の光で体は見えないけどゴツイのだけは分かるぞ)
キュイーンッ ブッピガーンッ
男(こ、この音……まさか)
ギャル「変身完了♪」
男(ガンダムじゃねえか!!)
男「いやいやいや待って!? なにこれ! 本当に変身ヒロインか!?」
ギャル「見りゃ分かるっしょ」
男「明らかにモビルスーツだろ!! 男心を返せよ!! ちょっとエッチな変身シーン見せてよ!!」
キャー ダレカー
男「!」
ギャル「あはは、変身して正解だったかも♪ 怪人出たっぽいから行ってくるわ♪」
男「……行ってらっしゃい」
ギャル「今日も元気にメンタル破壊! ギャルサイコ出動!」
(またまたまた別の世界線)
ギャル「実はアタシ↓1なんだよね~」
男「え?」
男「まだおねしょが治ってない?」
ギャル「うん」
男「そんなこと平然とカミングアウトされても反応に困る」
ギャル「どうしたらいいと思う?」
男「対策が知りたいのか。俺に聞くよりネットで調べてみればいいのに」
ギャル「えー、ハズいじゃん」
男「どこがだよ。俺に聞くほうがハズいだろ」
ギャル「とにかく何か教えてよ、おねしょしない方法」
男「寝る前に水は飲まないとかそのくらいしか無くない?」
ギャル「試してみたけど出るんだよね~」
男「じゃあ知らない、ネットの出番だ」
ギャル「……実はネットで調べたことは全部試したんだよね」
男「あ、そうなの?」
ギャル「うん。でも無理、全然治んない」
男「んー……それはもう病院に行くしかないんじゃない? 何か重大な病気かも」
ギャル「っていうか、心当たりあるんだよね」
男「心当たり?」
ギャル「おねしょの心当たり。なんかアタシ嬉しくなると反射的にトイレ行きたくなるの。で、よく夢で男に会うんだけどさ……」
男「……」
ギャル「……」
男「俺が原因?」
ギャル「多分。でも、こうやって男と色々話してる日は夢見ないの。満足してるんだと思う」
男「なるほど。じゃあ毎日俺と話せばおねしょをしなくなるのかな。自分で言ってて恥ずかしいけど」
ギャル「なるほど! じゃあなるべく毎日話そっか! アタシのおねしょ対策手伝ってよ!」
男「まあいいけど」
2人はその後付き合い結婚をして家庭を築いたのだった。ちなみに子供たちにもおねしょ癖は遺伝した。
終わり
安価に付き合っていただいてありがとうございました
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