いろは「変態女子大生のウワサ?」やちよ「ええ」 (16)

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※キャラ崩壊注意

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いろは「な、なんですか?
その犯罪臭漂うウワサは…」

やちよ「そのままよ。
最近、女子中学生を拐ってコレクションにしてる女子大生がいるというウワサが流れているの」

いろは「は、はあ…怖いですね」

やちよ「怖い?そんなものじゃ済まないわ。
既にこのウワサに拐われたJC…じゃない、中学生がいるらしいのよ」

いろは「今JCとか言いませんでした?」

やちよ「気のせいよ。話を続けるわ。

その拐われた中学生なんだけれど、現時点で既に3人いるそうよ」

いろは「さ、3人も!?
そんな…大変じゃないですか、今すぐ助け出さないと…」

やちよ「ええ。その3人の特徴はもう判明してるわ。
後はその痕跡を追うだけ」

いろは「流石やちよさんです!
はやく助け出して、家に返してあげなきゃ…」

やちよ「その必要はないわ」ファサ

いろは「えっ」

やちよ「よく聞きなさい、環さん。

拐われた1人は、学校で虐めに遭っていて、家にも居場所がなかったらしいわ」

いろは「そんな…酷すぎます」

やちよ「悲しいことね…。
でも、まだ終わらないわ。

もう1人は、両親を失って、喧嘩稼業でなんとか今まで生きてきた子よ」

いろは「そんなに若い子が、喧嘩なんて!
どうにかならないんですか?」

やちよ「ええ、今のままでは、助け出しても地獄に戻るだけ…。

だから私は、その子たちをみかづき荘に迎え入れようと思うの」

いろは「!いい案だと思います!

ここならさなちゃんやフェリシアちゃんもいるし、きっとその子たちと仲良くなれるんじゃないでしょうか?
境遇が似てますし…」

やちよ「ええ、私もそう思っていたわ」

いろは「あ、そういえば、3人いるって言ってましたよね?
最後の1人は、どんな子なんですか?」

やちよ「最後の子は…。
両親は海外に行ってて、妹が行方不明になって、その妹を探し求めて神浜市に来たそうよ」

いろは「私に似てる…」

やちよ「魔法少女で、願いは【妹の病気を治して欲しい】」

いろは「私とおんなじ!」

やちよ「今はこっちの学校に通ってるそうだけど、少し空気が読めない子みたいで、元の学校では浮いていたらしいわ」

いろは「そんな…でも、気持ちはわかります。
私も、ちょっと浮いてた子だから…」

やちよ「でも、持ち前の優しさと少しの勇気で色んな子と交流を持って、少しずつ妹の真実に近づいていたらしいわ。

そんな時、ウワサに拐われて行方不明になったそうよ」

いろは「やちよさん…」

やちよ「なあに?環さん」

いろは「絶対、絶対に助け出しましょう!
変態女子大生のウワサに、今頃何をされているか…」

やちよ「そう言うと思ったわ。
でも、このウワサには厄介なところがあって…」

いろは「厄介なところ…?」

やちよ「変態女子大生のウワサの住処に出入りする、もう一つのウワサ。

50点女子高生のウワサよ」

いろは「50点女子高生…」ゴクリ

やちよ「何が50点なのかはわかっていないけれど、変態女子大生のウワサに追従しているのは確認されているそうよ」

いろは「えっと、マチビト馬でいうマチビト絵馬、絶交階段でいう絶交南京錠みたいなものでしょうか…?」

やちよ「ええ。
このウワサがとにかく厄介でね…。
【最強】と呼ばれているとかいないとか…」

いろは「さ、最強!?
最強のウワサってことは、今まで戦って来たのよりも、ずっと強いってことですか!?」

やちよ「そういうことになるわね。
だから、これから変態女子大生のウワサを追うなら、50点女子高生のウワサに気を付けながら進めるしかないわ」

いろは「最強のウワサがいるって聞くと怖いですけど…。
…でも、それで止まってなんていられません。
今からでも助けに行きましょう、やちよさん!」

やちよ「ええ、当然よ。
特徴はわかってるんだから、まずは被害者の目撃情報がないか、聞き込みを開始するわよ」

いろは「はい!」

やちよ「そういう訳なんだけど、心当たりはない?ももこ」

ももこ(えぇー…?)

いろは「お願いします、ももこさん!
ほんのちょっとの手がかりでもいいんです!」

ももこ「あー、えー……。

……すまん、聞いたことない。調整屋は?」

みたま「うーん、わたしも聞いたことないわね~。

それって、さなちゃんとフェリシアちゃんといろはちゃんのことじゃないの~?」

いろは「違います。
私もさなちゃんもフェリシアちゃんも、拐われてないので」

みたま「うーん、それじゃあ手詰まりねぇ」

やちよ「仕方ないわね。次に行くわよ、いろは」

いろは「あ、はい!
あの、お二人とも、ありがとうございました。
失礼します!」

ガチャン

ももこ「あのさ、調整屋」

みたま「見つかるといいわね~、拐われた子達」

ももこ「……あー、うん。
…そうだな!」

それから、私たちは神浜中を探し回りました。

メイド喫茶に行ったり、団地に行ったり、カミケに行ったり。
そこで出会った子たちに、とにかく聞き込みをしました。

でも誰も、そのウワサも、拐われた女の子達も知らないみたいで。

なんだか答える時に全員言い淀んでたのが気になるけど…。


…あれから、暫くが経ちました。

いろは「はぁ…」

うい「お姉ちゃん?どうしたの?」

いろは「ん、なんでもないよ、うい。
気にしないで?」

変態女子大生のウワサ…。
他の地域からどんどん新しい魔法少女がやってくるけど、その子たちも手がかりを知らないみたいで。

被害者の子たちは、今、どこでどんな目に遭ってるんだろう。
はやく助け出さないといけないのに、私、なんにもできない…。

やちよ「いろは!大変よ!」

いろは「や、やちよさん!?
どうしたんですか?そんなに慌てて…」

やちよ「変態女子大生のウワサに、新たな被害者が出たらしいわ」

いろは「そ、そんな!
私が無力なばっかりに…どんな子なんですか?」

やちよ「この行方不明の張り紙によると…

暫く前から行方不明になっていた小学生で、つい最近発見された子らしいわ」

いろは「行方不明…発見されたのに、すぐに拐われちゃったんですか!?」

やちよ「ええ。
姉と仲睦まじく過ごしていたのに、突如変態女子大生のウワサに拐われたそうよ」

いろは「妹なんですね、その子…ういにそっくり」

やちよ「いろは…」

いろは「…やちよさん。
私、今度こそ、変態女子大生のウワサを見つけてみせます!」

やちよ「ええ。私達で、必ずこのウワサを倒しましょう!」ギュッ

いろは「やちよさん…」

やちよ「いろは…」

うい「あれ?その張り紙、続きがあるよ?」

やちよ「あら?本当ね」

いろは「えーと、その女の子の名前は…。
環…うい?」

やちよ「そう、環うい…」

いろは「………」

やちよ「………」

うい「………」

いろは「まさか、ういと同姓同名の子が拐われるなんて…」

うい「お姉ちゃん!?」

やちよ「ええ。ますます見逃せない理由が出来たわね。

いろは、聞き込みに行くわよ!」

いろは「はい!やちよさん!」

うい「…えぇ…?」

バタバタ
ガチャン

灯花「…ベテランさんもお姉さまも、鈍いとかいう次元超えてないかにゃー?」

うい「なんでこんな噂流したの?いや、ウワサじゃないだけ良いけど…」

ねむ「まだ敵対してたから、ちょっとでもイメージ下げようと思って…。
流石にこれで気付くかなって思ったんだけどね…」


極悪非道な変態女子大生のウワサ。

例え最強の50点女子高生のウワサが守っているとしても、今度こそ絶対に見つけて、捕まってる子達を助け出して見せる!

待っててね、環ういちゃん…!

おしまい

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