開拓者「安価と魔法で町を作ります」 (267)

王「開拓者よ。本日よりそなたには正式に開拓者として働いてもらう」

王「王国の未来を背負う者としての自覚を持って町作りに励め」

王「此度そなたを派遣するのは人里離れた山奥の土地だ。良いな?」

開拓者「はい!」



開拓者「私は王国の開拓者の一人。第二開拓者です」

開拓者「特技は労働者教育で、以前は指導者と呼ばれていたこともありました」

開拓者「開拓者は何もないところに町を作るお仕事」

開拓者「この鬱蒼とした森の奥深くに、これから立派な町ができるのです!」

開拓者「なんだかワクワクしますね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1590055886

※備考
主人公は過去スレにも登場していますが、読んでいなくても大丈夫です


前回(竹林編)→開拓者「安価で思い出の町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1507454884/)
主人公初登場回(湖畔&湾岸編)→開拓者達「安価で素敵な町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486966618/)

他の回は前回のスレから飛べます

開拓者「で、なんであなたがいるんです?」

先輩開拓者「山奥に女一人……心配だからついてきたんだ」

開拓者「女一人って、労働者さん達が後から来るじゃないですか。さてはいやらしい事を考えていますね?」

先輩開拓者「男がいつでもいやらしい事を考えていると思ったら大間違いだぞ」

開拓者「男性がじゃなくて、あなた個人がですよ」

先輩開拓者「話は変わるが、ここはキノコが多いな」

開拓者「また下ネタ……これだから先輩開拓者さんは……」

先輩開拓者「お前は俺を何だと思っているんだ」

開拓者「ってこれ! マナタケじゃないですか!」

先輩開拓者「聞いたことのないキノコだな」

開拓者「必ず決まった場所に生え、食べると魔力を回復できる珍しいキノコです!」

先輩開拓者「ほう。ならば町の方向性は見えたな。そのキノコを栽培し流通させればいい」

開拓者「あ、それ無理です」

開拓者「実は熟練の魔法学者が長年マナタケを研究し続けて、今なお栽培に成功していないんですよ」

・マナタケは特定の場所に何度でも生える。
・マナタケは栽培できない。
・マナタケは新鮮なうちに食べないと魔力が消えてただの毒キノコになる。
・マナタケから得た魔力を他の魔力源に変換してもすぐに魔力が消えてしまう(例:ポーションが一時間でただの水になる)。

まとめ『マナタケは栽培・輸送・加工できない』



開拓者「こういう性質があるため、冒険者の間ではアイテムではなく、見つけたらラッキーなフィールドギミックとして見られているのがマナタケです」

開拓者「よく知らない人は『ダンジョンにマナタケを大量に持っていけばいいだろ~』なんて言っちゃうんですよねー」

先輩開拓者「すまん、魔法や冒険には疎くてな」

先輩開拓者「しかしこの場に大量に生えているという事は、ここにいる限りいくらでも魔力を補充できるんじゃないか?」

開拓者「はい正解! ゆえに、今回の開拓は超イージーモードなのです!」

開拓者「私、一応魔女ですからね!」

先輩開拓者「うっ……帰ってもいいか?」

開拓者「突然どうしたんです? 魔女にトラウマでもあるんですか?」

先輩開拓者「だってお前、俺の事嫌いなんだろう」

開拓者「今はそうでもないですよ。うふふふふ」

先輩開拓者「目が笑ってないぞ。俺は再来月の雪山開拓の準備で忙しいから帰る!」ダダダダッ

開拓者「逃げちゃいました。私に魔法で何かされると思ったんでしょうか」

開拓者「もう……そんなことしないのに。先輩開拓者さんは怖がりですね」


※今回の開拓では通常だと燃費が悪くて使いづらい魔法が、使い放題になります
※マナタケそのものを産業に利用する事は決してできません

1週目

称号:きのこの山

●開拓地
・山林……起伏が激しく深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。

●住民
・求職者……王都の求職街で集めてきた地方出身の国民達。特別な技術や知識を持たない。

●その他
・魔力補充作用のあるマナタケがたくさん採れる。
・マナタケそのものを栽培、加工、販売することはできない。

●ステータス
一次産業Lv.0
二次産業Lv.0
三次産業Lv.0
不思議Lv.0


開拓者「早速魔法で空を飛び、上空から開拓地の全景を確認します」

開拓者「マナタケ以外にもいろんなキノコが生えているのが見えます」

開拓者「でこぼこした地形ですねー。ただでさえ建築は得意ではないのに、ここではまともに家を建てるのも難しそうです」

開拓者「谷になっているところは平坦ですけど、広い敷地が必要な建物は建てられません」

開拓者「ここで、選択肢が三つ」

開拓者「一。盛り土と切り土を行って、階段状に造成する。普通の建築法ですね」

開拓者「この方法なら特に建物の制限はかかりません。遊園地やモール、駐屯地なども作れます」


開拓者「二。谷に沿って細長い町を作る。広さが必要な施設は作れません」

開拓者「一方、建てられるものを絞った分、質を追求しやすくなります」


開拓者「三。魔法でどどーんと解決する」

開拓者「たぶん、山林開拓じゃなくなります。常識の通用しない町になりそうですね」



◎盛り土と切り土で階段状に造成する
・建築に制限はかからない
・建物のレベルはⅡまで

◎あえて狭い土地に町を作る
・広い土地が必要な建築ができない(遊園地・カジノ・要塞・総合病院・ショッピングモールなど)
・建物のレベルがⅢまで上げられるようになる

◎魔法で解決する
・特殊な環境の町になる

開拓者「迷ってる時間がもったいないです」

開拓者「さ、方針を決めましょう!」


1.階段状に造成しましょう
2.あえて狭い土地に町を作ります
3.魔法で解決!

↓1 選択

開拓者「まあ、地形くらいは普通に開拓しましょうかね」

開拓者「谷沿いの山肌を階段状に造成します」

開拓者「重機を持ってきて造成するのは時間がかかるので……えいや!」

ズゴゴゴゴゴ……

開拓者「終わりましたね。手狭になったら適宜土地を増やしていきましょう」


●開拓地
・山林……起伏が激しく深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。

・山林……深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。
・空地……谷沿いに階段状に造成された土地。

開拓者「私は人に何かを教えることにかけて天性の才能を持っています」

開拓者「先輩の開拓者さんより、一度に多くの労働者さんに指導を行うことができるのです」

開拓者「なぜか皆さん、私が話すと集中できるんだそうですよ」

開拓者「土地と建物だけじゃ町はできません。住民の皆さんに、様々な職についてもらいましょう!」


↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

鉱山労働者「えっほ! えっほ!」

開拓者「腰を使って! 指をぶつけないように!」

開拓者「いいですね。さまになってきましたよ」


ガイド「右手をご覧ください。山でございます!」

ガイド「正面見えてまいりますのは、町のランドマーク、大樹です!」

開拓者「せめて畑くらい紹介しましょう?」


開墾者「ふう……言われた通り、水路を引いたぞ」

開拓者「湿った森なので、予想通り湧水も豊富でしたね」

開墾者「畑を耕し、作物を育てるのはこれからだ」


●住民
・ガイド……町を案内し観光客を楽しませる。
・開墾者……土を耕し、水路を引き、農地を作る。開拓者の卵。
・鉱山労働者……つるはし片手に毎日鉱石を掘る。

●開拓地
・段々畑……山肌に段状に造成された畑。
・露頭……地層の露出した崖。採掘がはじまった。
・案内マップ……町の入口にある掲示板。まだ何も書かれていない。

●ステータス
第一次産業Lv.0→1
第二次産業Lv.0→1
第三次産業Lv.0→1


開拓者「住民の皆さんは私が指示しなくても、必要な建物を自ら建てます」

開拓者「でもまだ、すべて準備段階といったところですね」

開拓者「私は、先輩の開拓者さんに比べて、建築のノウハウがありません」

開拓者「残念ながら、私自身が学習するのは不得意なのです……」

開拓者「何を建てるか、労働者さんに伝えたらあとはお任せです」

開拓者「広い土地は確保したのでなんとかなりますよね?」


↓1、2 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)

開拓者「まずは宿泊施設が必要ですね」

開拓者「今いる住民の皆さんは小屋に住んでいますけれど、新しく引っ越して来られた方の泊まる場所がありません」

求職者「町の入口あたりに建てるか」

鉱山労働者「建材を用意する。図面ができたら呼んでくれ」

開拓者「あとは、買い物をする場所が欲しいです。でも、小さな商店じゃ物足りない……」


開拓者「もしもし、王国の使者さん。私です」

開拓者「はい。そうなんです。相談があります」

開拓者「自動車の町があるじゃないですか。そこの郊外に、ショッピングモールがありますよね? あれをいただけませんか?」

開拓者「はい。それができるんですよ。……。それは許可ということでよろしいですね?」


ガイド「マナタケをもってまいりました」

開拓者「ありがとうございます。もぐもぐ……。うぷっ」

開拓者「うぅ……。……キタァアアア!!」

開拓者「魔力チャージ完了です! 施設転送魔法、発動!」

開拓者「いでよ、〇オンモールっ!!」

●開拓地
・宿泊所……ベッドや浴場を備えた施設。労働者も泊まる施設であるため高級感はないが、観光客も泊まれる。
・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。今のところ入荷がないのが悩みの種。
・案内マップ……町の入口にある掲示板。ほとんどショッピングセンターの店内マップである。

●住民
スタッフ……町の各地で接客業務を行う労働者。

●ステータス
第三次産業Lv.1→3


スタッフ「いらっしゃいませー!」

求職者「牛乳がない……」

開墾者「くそっ、乾麺の最後の一個を取られた」

スタッフ「生鮮食品コーナーはただいま品切れが多くなっております。申し訳ございません」

鉱山労働者「石を売るテナントを入れてくれないか?」

開拓者「にぎわってますねー」

開拓者「自動車の町では騒ぎが起きていると思いますけど、それについては使者さんにお任せします」

魔法とは?

・なんでもできる

・しかし魔力は補給する手段が少ない

・そのうえ才能のある人しか使えない

・したがって、魔法を使わなくてもできることは普通にやった方がいい


開拓者「でも、この山ではマナタケでいくらでも魔力を補給できます」

開拓者「工業技術で可能なことでも、魔法を使えばスピードやボリュームが段違いです!」

開拓者「建物を作るのも、人材を呼んでくるのも、お茶の子さいさい」

開拓者「天候や地形も操作できます」

開拓者「作物を一瞬で育てたり、鉱石を透視したり……」

開拓者「別の町へのワープゲートも開けます! ただし、ゲートの維持にも魔力を使います」

開拓者「魔力がありあまっているので、魔法を使わなくてもできることに使ってもいいですね。もったいないですけれど」


開拓者「町の皆さんにも意見をうかがって、魔法で何をするか決めます」

開拓者「でも、今までの開拓を台無しにする意見は却下します!」


※魔法では基本何でもできます
※マナタケに関する事は確実に失敗します
※町作りにおいてプラスになる安価を打ち消すような魔法は失敗することがあります


↓1、2 魔法を使います

鉱山労働者「提案があるんだが」

開拓者「どうぞ」

鉱山労働者「採掘作業はすごく汗をかくんだ。温泉、いや、ここは火山がないから大浴場でいい」

開墾者「観光客に開放するのもいいかもしれんな」

開拓者「そう遠慮しなくても、温泉、わきますよ?」

鉱山労働者「岩石を見れば活火山がないことは分かるんだよ」

開拓者「では、マナタケを食べて……。はぁあああ……!!」

ズズズズズン……

鉱山労働者「今の地鳴りは……?」

開拓者「開拓地の下にマグマ溜まりと地下水を持ってきました。開墾者さん。温泉の整備はよろしくお願いしますね」

開墾者「お、おう……」


開拓者「他にアイデアは出ませんでした。いざなんでもできると言われても、一般の方には突飛なことは思いつかないのでしょうね」

開拓者「しかたないので、ひまつぶしに魔法で野生の動物を呼び寄せてみます」

開拓者「貴重な生き物がやってきてほしいですね」


1.野生のセンザンコウ
2.野生のドードー
3.野生の天狗
4.野生のユニコーン
5.野生の空クラゲ
6.自由記述

↓1選択

ユニコーン「……」

開拓者(木陰から、野生のユニコーンが現れました)

開拓者(角の生えた馬で、伝承では、獰猛ですが処女になつくことで有名ですね)

ユニコーン「キュゥン」スリスリ

開拓者「しかし、本物はずいぶん違いますね……」

開拓者「人懐こくて、パステルカラーで、ふわふわしていて、ゆめかわいいです」

ユニコーン「……」スッ

開拓者「乗せてくれるんですか?」

開拓者「この子は開拓地で飼いましょう。観光客に人気が出そうです」


開墾者「見つけたぞ!」

鉱山労働者「本当に温泉だ……」

求職者A「マグマを動かしたって言ってたけど、危なくないのか……?」

求職者B「彼女なら噴火を止めるくらい楽勝だろ」

●ステータス
不思議Lv.0→1

●その他
・可愛いユニコーンがいる。
・山の中腹から温泉が沸いている。


開拓者「不思議Lvが上がりました」

開拓者「魔法で町を作るんですから、ある程度不思議な町にしたいですよね?」

開拓者「でも不思議Lvが高すぎると人は精神に異常をきたします」

開拓者「不思議Lvが10に届いたあたりで、魔法の才能がない方はもれなく発狂することでしょうね」



1週目結果

称号:きのこの山 → ショッピングモール村

~住民の声~
開墾者「作物の栽培や収穫も俺たちがやる予定だ」
ガイド「将来的に美しくなる段々畑をご覧ください」

~来訪者の声~
狩人「山奥にショッピングモール? えっ、何、怖い」
魔法使い「私の秘密の修行場所が見つかってしまった……」

2週目

称号:ショッピングモール村

●開拓地
・山林……深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。
・空地……谷沿いに階段状に造成された土地。
・段々畑……山肌に段状に造成された畑。
・露頭……地層の露出した崖。採掘がはじまった。
・案内マップ……町の入口にある掲示板。ほとんどショッピングセンターの店内マップである。
・宿泊所……ベッドや浴場を備えた施設。労働者も泊まる施設であるため高級感はないが、観光客も泊まれる。
・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。今のところ入荷がないのが悩みの種。

●住民
・求職者……王都の求職街で集めてきた地方出身の国民達。特別な技術や知識を持たない。
・開墾者……土を耕し、水路を引き、農地を作る。開拓者の卵。
・鉱山労働者……つるはし片手に毎日鉱石を掘る。
・ガイド……町を案内し観光客を楽しませる。
・スタッフ……町の各地で接客業務を行う労働者。

●その他
・魔力補充作用のあるマナタケがたくさん採れる。
・マナタケそのものを栽培、加工、販売することはできない。
・山の中腹から温泉が沸いている。
・可愛いユニコーンがいる。

●ステータス
第一次産業Lv.1
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.3
不思議Lv.1


開拓者「露頭と段々畑の様子を見に行きましょう」

開拓者「上り下りが多くてきついので、空を飛んでいきますか」

開拓者「……よく空を飛んでいると、歩くのが面倒になりますね」

開拓者「採掘の調子はどうですか?」

鉱山労働者A「結構掘り進んだぞ!」

鉱山労働者B「成果はこんな感じだ」


1.水晶が採れた
2.鉄がたくさん採れた
3.変な石が採れた

↓1選択



開拓者「農業の調子はどうですか?」

開墾者A「十分に畑が広がったから、もう苗を植えている」

開墾者B「指示がなかったから適当に選んだが大丈夫か?」


A.主に小麦を植えた
B.主に米を植えた
C.主に野菜を植えた

↓2選択

鉱山労働者「鉄鉱石がたくさん採れた」

開拓者「うーん、魔法的なものが掘れるかと思ってちょっと期待していたんですけど……」

鉱山労働者「いいじゃないか鉄鉱石。無難に役立つぞ。工業が盛んになるぞ」


開拓者「お米いいですね!」

開墾者「喜んでもらえてよかった」

開拓者「薄い水色にポツポツと並ぶ緑、いい雰囲気です」


●開拓地
・露頭……地層の露出した崖。採掘がはじまった。

・鉄鉱山……鉄鉱石を採掘している。

・段々畑……山肌に段状に造成された畑。

・棚田……段状の水田で米を育てている。春から秋にかけて季節ごとに異なる顔を見せる。

●ステータス
第三次産業Lv.3→4(棚田の景観効果)

開拓者「住民の皆さんへの指導の時間です!」

開拓者「求職者さんに新しいことを教えるのもいいですけれど、すでに職に就いた方々にさらに教育を行うことで、レベルを上げることができます」

開拓者「私は労働者教育が得意なので、最大で4段階までレベルを上げられます」

開拓者「Lv.4の専門職ってもう本当にすごいんですよ。もはや魔法を超えてますね」


↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「堅実に、今ある産業を伸ばしていきましょう」

開拓者「農業、鉄の製錬、そして畜産の授業をします」

開拓者「就職支援所で働いていたころを思い出しますね」


棚田。

開墾者「米は輪作がいらないぞ」

農家A「えっ」

農家B「俺たち何のために輪作を学んだんだ」

開拓者「ふてくされるな。お前達のための畑を作ってやるから」


ショッピングモール。

スタッフA「本日の目玉商品は、鉄の延べ棒!」

求職者「あら、お買い得ね。筋トレにぴったり!」

スタッフB「牛乳と卵の仕入れに行ってきます!」


モォー コッコー! キュゥン

ユニコーン「……」

スタッフB「可愛いけど、何……?」

飼育員「ユニコーンです」

スタッフB「牧場にユニコーン……」

飼育員「いずれ、ユニコーンの角を出荷出来たらな、と思ってます」

スタッフB「えっ、ユニコーンの命を奪うの?」

飼育員「家畜はそのために育てるんです」

スタッフB「家畜扱いなの?」

●住民
・農家……まさに開拓の柱。耕すよりも育てる方が得意。
・飼育員……牧場で家畜の世話をする。
・製錬工員……鉱石から金属を取り出す操作に特化した工場作業員。

●開拓者
麦畑……麦と大豆を交互に育てている。
牧場……鶏と牛、そしてユニコーンを飼育している。
製鉄所……鉄鉱石を焼いて鋼鉄を作る。

●ステータス
第一次産業Lv.1→3
第二次産業Lv.1→2


スタッフB「ユニコーンの角の販売を止めさせてください!」

開拓者「大丈夫ですよ。まだ一頭しかいないので」

製錬工員「ユニコーン用の蹄鉄の試作ができた」

スタッフB「乗るの?」

製錬工員「馬は乗るためにいる」

スタッフB「愛でるだけじゃいけないの?」

開拓者「施設も、職業と同じで、増築によってレベルを上げることができます」

開拓者「ただし、私の実力ではLv.2が限界です……」

開拓者「計画者さんという知り合いは4段階まで施設を大きくできるらしいです」

開拓者「Lv.4の施設、見たことないんですよね。計画者さんもあまり作らないみたいですし……」


↓1、2 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)

開拓者「お米、麦、大豆、卵、牛乳。食材の供給体制が整いました」

開拓者「地元の食材を活かせるよう、食堂を作りましょう」

開拓者「あとは……肉類が欲しいですね」


飼育員「牛が空を見上げている」

飼育員「あれは……! 開拓者さんが浮いている!」

飼育員(開拓者さんが右腕を薙ぎ払った瞬間、牧場の周囲の木々が一掃された)

飼育員(開放的になった土地には、牧草が日光を浴びて輝いていた……)


大衆食堂。

スタッフ「いらっしゃい! あっ、開拓者さん」

開拓者「思ったよりこじんまりとしてますね」

スタッフ「二階もあるんですよ」

開拓者「料理人さんはいますか?」

調理スタッフ「専門ではないんですけど、私達が」

開拓者「牧場の家畜を増やしました。豚肉を使ったメニューも用意しておいてください」

●開拓地
・牧場Ⅱ……広々とした明るい牧場。鶏や牛、その他一般的な家畜のほかにユニコーンを飼育している。
・大衆食堂……村で採れた作物や畜産物を使った美味しい料理が食べられる。

●住民
・調理スタッフ……料理を作るスタッフ。

●ステータス
第一次産業Lv.3→4
第三次産業Lv.4→5


求職者「それにしても、のどかな村だなー」

農家「しかも便利だ。ショッピングモールがあるから」


開拓者「普通にすごくいい村になりました。普通ですけど」

開拓者「でも、普通なだけでいいのでしょうか? 否!」

開拓者「普通にいいだけでは他の町に埋もれてしまいます!」


※魔法では基本何でもできます
※マナタケに関する事は確実に失敗します
※町作りにおいてプラスになる安価を打ち消すような魔法は失敗することがあります


↓1、2 魔法を使います

開拓者「せっかくのマナタケを、私の開拓だけに使うのは問題ですね」

開拓者「魔法研究所を設立します!」

開拓者「さて」


開拓者「もしもし、王国の使者さん。私です」

開拓者「その節はありがとうございます。なんとかなりましたか」

開拓者「話は変わりますけど、魔法の町があるじゃないですか。そこに、大きな魔法研究所がありますよね? あそこから研究棟を一つだけいただけませんか?」

開拓者「ついでに図書館も。あの町の蔵書はいいものが揃ってるんですよ」

開拓者「はい。はい。いえいえ! 使者さんなら大丈夫ですって。私はそう信じています! はい、それではお願いします」


スタッフ「どうぞ、マナタケです」

開拓者「施設転送魔法、発動!」

開拓者「いでよ、魔法研究所と図書館!!」

スタッフ「……出てこない」

開拓者「対策済みですね……流石は魔法の町」

開拓者「……私たちの手で建てましょう!」


開拓者「魔法で皆さんの体と道具、材料を軽くしました」

鉱山労働者「うおお、空を飛べるとすごく作業が楽だ!」

ガイド「資材が軽い。これなら私も建築できる!」

●開拓地
・魔法研究所……魔法はなんでもできるので、魔力源の探求や費用対効果の改善などが研究テーマになる。
・図書館……今から図書が入る予定の建屋。空の本棚がずらりと並ぶ。
・案内マップ……町の入口にある掲示板。一見個性のない村だが地図を見るとそうではないことに気づく。

●住民
※自然に魔法使いに就職する求職者はいなかった

●ステータス
不思議Lv.1→2

開拓者「テンションの上がった皆さんは、いつもよりも早く工事を済ませてくれました」

開拓者「どちらも空っぽなんですけど、きっと後でなんとかなります」



2週目結果

称号:ショッピングモール村 → のどかなユニコーン牧場の村

~住民の声~
開墾者「温泉の周りに一応小屋を作ったが、もう少しなんとかしたいものだ」
飼育員「開拓者さんはよくマナタケなんて食べられますね……。家畜も吐きましたよ」

~来訪者の声~
狩人「イノシシを追っていたらユニコーンに遭遇した。怖い」
旅人「いい村ですね。道なき道を踏破した先にこんなにいい村があるなんて」

3週目

称号:のどかなユニコーン牧場の村

●開拓地
・山林……深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。
・空地……谷沿いに階段状に造成された土地。
・棚田……段状の水田で米を育てている。春から秋にかけて季節ごとに異なる顔を見せる。
・麦畑……麦と大豆を交互に育てている。
・牧場Ⅱ……広々とした明るい牧場。鶏や牛、その他一般的な家畜のほかにユニコーンを飼育している。
・鉄鉱山……鉄鉱石を採掘している。
・製鉄所……鉄鉱石を焼いて鋼鉄を作る。
・案内マップ……町の入口にある掲示板。一見個性のない村だが地図を見るとそうではないことに気づく。
・宿泊所……ベッドや浴場を備えた施設。労働者も泊まる施設であるため高級感はないが、観光客も泊まれる。
・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。今のところ入荷がないのが悩みの種。
・大衆食堂……村で採れた作物や畜産物を使った美味しい料理が食べられる。
・魔法研究所……魔法はなんでもできるので、魔力源の探求や費用対効果の改善などが研究テーマになる。
・図書館……今から図書が入る予定の建屋。空の本棚がずらりと並ぶ。

●住民
・求職者……王都の求職街で集めてきた地方出身の国民達。特別な技術や知識を持たない。
・農家……まさに開拓の柱。耕すよりも育てる方が得意。
・飼育員……牧場で家畜の世話をする。
・開墾者……土を耕し、水路を引き、農地を作る。開拓者の卵。
・鉱山労働者……つるはし片手に毎日鉱石を掘る。
・製錬工員……鉱石から金属を取り出す操作に特化した工場作業員。
・ガイド……町を案内し観光客を楽しませる。
・スタッフ……町の各地で接客業務を行う労働者。
・調理スタッフ……料理を作るスタッフ。

●その他
・魔力補充作用のあるマナタケがたくさん採れる。
・マナタケそのものを栽培、加工、販売することはできない。
・山の中腹から温泉が沸いている。

●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.5
不思議Lv.2


開拓者「そういえば、住民の皆さんは指示しなくても建物を建てたり、自ら職に就いたりしますけれど」

開拓者「彼ら自身の力で施設を増築したり、腕や知識を磨いたりはできないんですよね」

開拓者「牧場を広くしても、飼育員さんの実力はそのままなのです」

開拓者「それ以上は、私がサポートしなくてはいけません」

開拓者「順調! 先輩開拓者さんより私の方が優秀なのでは?」

開拓者「3週目にして産業レベルの合計11って中々ないんじゃないんですか?」


↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

今日はここまで。

不思議Lvは9までなら特にデメリットはありません。
また、起こした現象が大きくても結果が現実的なら不思議Lvは上がりません(例:温泉)。

開拓者「では、筆記の授業を始めます」

開拓者「求職者さん以外も来ていますね?」

飼育員「字が上手いに越したことはないので」

スタッフ「何かと書き物をする機会はあると思います」

開拓者「いい心がけですね」

開拓者「では、教材を配ります」


開拓者「……集中して。……慌てずなぞってください。……はみ出ないように」

ガイド「集中……!」

開拓者「あなたの知っている、字が綺麗な人を思い浮かべて。あなたはその人になります……イメージを残したままもう一度書きましょう」

求職者(すごい授業だ。みるみる上達しているのが自分でもわかる)

求職者(でもこの授業、何か気持ち悪い)

求職者(よく考えると教え方が上手いわけではないはずなのに、スイスイ入ってくるから教え方が上手いように感じてしまう)



魔法研究所。

眼鏡の女の子「それでは第二回ユニコーン学会を始めます。各自、新たな知見の報告をお願い致します」

包帯の女の子「発表しまーす。ユニコーンのたてがみはわたあめのように甘くてー」

開拓者「ふむふむ」

パーカーの女の子「ユニちゃんは動体視力がぽぷでした。森の中をぶんで走ります。とてもみょるはっちだと思います」

開拓者(ダメです……。何を言っているのかわからない……!)

開拓者(ユニコーンの飼育について調べるように指示したら、いつの間にかこんなことに)

開拓者(ただ一つ確かなのは、彼女たちは私よりもユニコーンと打ち解けているということ)

●住民
・ユニコーンブリーダー……ユニコーンの世話をするゆめかわ少女たち。
・書記……字がきれい。図書館で司書として働く。観光マップに字を書くなど雑用も行う。
・林業家……樹を育てて木材を得るだけでなく、山林を管理する仕事としての側面も持つ。

●ステータス
第一次産業Lv.4→4.5
不思議Lv.2→2.5


林業家「この森には木材に向いた木が少ないな」

開拓者「原生林だとそんなものですか」

林業家「自然の林とのバランスを考えつつ、木材になる木を植えていこうと思う」

開拓者「そうですね。町が鉱業や魔法で発展しても、周りの山林はできるだけ自然に残して景観を保ちたいです」

開拓者「筆記のスキルはいろいろな職業とシナジーがある気がします」

開拓者「今後の指導次第で化けるかもしれませんし、特に何もないかもしれません」


↓1、2 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)

●施設
・学校……小中高一貫。子供たちの学習のみならず大人の職業訓練にも使う。
・農具屋……農具の製造と販売を行う店。

●ステータス
第一次産業Lv.4.5→5
第二次産業Lv.2→2.5

書記「チャイムが鳴る前に席についてください!」

子供「宿題忘れたあ」

包帯の女の子「学校だるいー」


開拓者「学校を建てました」

開拓者「今までどこで授業してたかって? 私の自宅ですよ」

開拓者「今は大人の皆さんがそれぞれ学生時代の得意分野を教えています」


“祝 農具屋 独立オープン”

農家「品揃え増えてるなー」

林業家「おっ、マイナーな道具まで」

農家 兼 スタッフ「林業用、畜産用の道具もそろえています。ここにないもので欲しいものがあれば、ぜひご相談ください」

開墾者「スコップが折れてしまったのだが、直せるか?」

製錬工員 兼 スタッフ「ああ、このくらいならちょっとお時間いただければ」

開拓者「農具店はショッピングモール内にテナントがあったんですけれど、独立しました」

開拓者「テナントが一つ空きましたね」

林業家「俺が木材店を始めるよ」

開拓者「営業中のテナントも品切れが目立ちますね……」

スタッフ「すみません。ここの生産品しか取り扱えない状態でして」

開拓者「物流をなんとかしないといけませんね」


開拓者「普通は道を引くか、線路を通すのですけれど……」

開拓者「魔法の力でワープホールを開けることもできますし、かぼちゃの馬車なんてのも可愛いですね」

ガイド「一応、森の中に小道がございます。立て看板で案内もしています」

開拓者「あ、温泉も放置していたのを思い出しました」

開墾者「脱衣スペースは俺が設けておいたが、それだけだな」

開拓者「温泉施設といっても色々なタイプがありますよね」

開拓者「レジャー性の強いものから、露天風呂つきホテル、複数の温泉旅館が軒を連ねるのも風情があって好きです」

開拓者「住民の皆さんに魔法でやってほしいことを聞いてまとめておくよう、書記さんに頼んでおいたのですけど」

開拓者「どんな要望が集まったんでしょう?」


↓1、2 魔法を使います

スタッフ『魔法の力で商品を入荷できるようにしてください』

開拓者「うん」

林業家『森にまともな道を作るべき』

開拓者「うんうん」

ガイド『観光客が来れるように整備を』

開拓者「分かってます」

飼育員『他の町とのアクセス』

開拓者「もうわかりましたから!!」


開拓者「要望の8割これでした……」

開拓者「だったらやってやりますよ! 線路も引きますしワープホールも開けます!」

開拓者「歩道は林業家さんと開墾者さんにお任せします!」

開拓者「お好きな手段でお越しください!」

使者「はい。使者です」

使者「ああ、開拓者さん。魔法研究所は残念でしたね」

使者「はあ。なるほど。線路を引きたいけどどうすればいいか、と」

使者「鉄道でつながりたい町に相談ですね。私が仲介しますので断られる可能性はまず無いかと」

使者「第一開拓者さんはかつて鉄道会社を作り、自分で作った複数の町を繋いだことがありますが……新人には無理ですね」

使者「ええ。そこから近くて駅があるのは……」

使者「『下1』の町と『下2』の町です」


↓1、2 『???』の町 好きな単語を入れてください

使者「海産物の町と緑の町です」

使者「そう。急勾配です。意外にも海が近い山です」

使者「その名の通りの漁師町で、大きな市場があります」

使者「緑の町はですね、かつて第一開拓者さんが森を開拓したときに、畑に葉物野菜ばかり植えたことがあったそうで」

使者「赤や黄色がないことに気づいた第一開拓者さんは、逆転の発想で建物を全部緑色に染め上げたんです」

使者「役所がツタに覆われていて廃墟に見えますけど素敵な町ですよ。常緑樹の森で、雪も降らないので、年がら年中緑色です」


使者「ワープホール? ……あー、無限に魔力があれば、確かに」

使者「それ、維持するのにも結構な魔力を使うんですよ」

使者「つまり、開拓者さんが開拓地を去った後の管理者が必要です」

使者「あ、別にいいですよ。いないならいないで、私が管理者を探しておくので」


開拓者「線路については決定です」

開拓者「で、ワープホールは遠く離れた町でも繋げますけれど、どこにしましょうか?」

開拓者「候補としては、まずは王都」

開拓者「そして州都。学問の都、食の都、鋼鉄の都の王国三大都市が有名です」

開拓者「魔法が盛んな町で知っているのは、魔法の町と、湖畔の町」

開拓者「悩みますね……。どこの町と行き来できるかで、今後の方向性も変わりますからね」

開拓者「どのくらい魔力を消費し続けるかわからないので、様子見として、まずは一か所だけ開けてみます」


↓2 『???』の町 好きな単語を入れてください 本文から選んでもOK

開拓者「湖畔の町……そこは、私が次期開拓者候補として計画者さんとの勝負を行ったときに作った町」

開拓者「この山林が私の開拓のパート1なら、湖畔の町はパート0なのです」

開拓者「あの時も、農林業や金属加工を中心に町を作っていきましたけど……」

開拓者「結局どんな町かというと」

開拓者「老若男女問わず不思議なお薬でメイドさんになってしまう町です」



鉱山労働者「採掘で出た砂利を集めておいたが、どうするんだ?」

林業家「枕木はこれだけあれば足りるか?」

製錬工員「レールの準備は万端だ」

書記「設計図はこちらです」

求職者「学校から白線引きを借りてきたぞ」

開拓者「ではいきますよ……!」

開拓者「収納魔法!!」

求職者「材料と設計図が、小さくなって白線引きの中に!?」

開拓者「この道具は線路引きになりました。押しながら歩くと、線路を引くことができます」

鉱山労働者「よっしゃ、任せろ」

開拓者「まっすぐ引いてくださいね! 曲がったら面倒くさい作業が待ってますよ!」


開拓者「開拓地から海産物の町への崖は、蛇行した坂道になるように整地します」

鉱山労働者「急カーブだと脱線するか。ゆるやかな曲線を意識して……」カラカラ

開拓者「緑の町へは、森の中をまっすぐ整地するだけですね」

鉱山労働者「完全な直線も案外難しい……あ、曲がっちまった!」カラカラ

林業家「ここは人力で直すしかない」

求職者「うわ、やりたくない」

開拓者「もし魔法が使えない開拓だったら、線路すべてがこの作業だったんですよ」

開拓者「そしたら、線路を通すのに1か月はかかったはずです」

開拓者「道路の突き当りの壁、ここにします」

開拓者「湖畔の町へ、ひらけゲート!!」

ブゥゥン……

農家「あ、開いた!」

開拓者「早速ご挨拶に行きましょう」

スタッフ「か、壁にぶつかりませんか? わっ、すり抜ける!」


霧深い湖を囲うように作られた町では、住民が一生懸命に働いていた。

労働者Ⅱ「疲れて、嬉しい! 労働、楽しい!」

生薬が特産であり、殺菌効果を持つ結界の力で、住民たちは皆健康そうだ。

薬学者「おや、見慣れない顔だねぇ。ウェルカムハーブをあげよう。ヒッヒッヒ……!」

苦しみのないこの町は、巷では楽園と呼ばれていた……。

求職者「恐怖の町の間違いじゃないのか」


女騎士「止まれ! 怪しい者どもめ!」

開拓者「私ですよ」

女騎士「こ、これは我らの前主君に対し、とんだ無礼を……!!」

開拓者「前主君? ああ、新しく来た市長さんが今の主君ですね」

開拓者「ワープホール常設の許可をもらわなくちゃ……」

市長「あなたがこの町を作った指導者さん」

開拓者「今は開拓者です!」

市長「そのような方の依頼なら、喜んでお受けしますとも」

市長「しかし一つ条件を提示させていただきたい」

開拓者「なんでしょう?」

市長「湖畔の町の産業を計算したデータを見てください」

第一次産業Lv.8 主要:漁業・農林業
第二次産業Lv.7 主要:金属加工・半導体
第三次産業Lv.12 主要:ウェディング・観光

開拓者「私がいた頃よりも工業が育ってますね」

市長「半導体の需要が伸びたのが要因です」

市長「このデータを開拓地の現状と比べると、こちらにはワープホールを維持するメリットがないのがお分かりでしょう」

開拓者「レベルが低い上に、得意分野もかぶってますね……」

開拓者「つまり産業を育てて湖畔の町を超えてみろと。よろしい、受けて立ちましょう!」


錬金術師「もし市長さんの許可がおりたら、あたし達がワープホールを守ります!」

霊媒師「ごめんなさい……私達は、これでも忙しいから……」

開拓者「ありがとう。これで後任の問題は解決です」

●開拓地
・駅……改札と小さな待合室を用意した。単線。単式プラットフォーム。
・ワープホール……魔法で作った他の町へ続くゲート。
・案内マップ……町の各地にある掲示板。観光客だけではなく業者への案内も兼ねている。
・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。毎日たくさんの商品が入荷する。
・図書館……本棚に本が並び始めた。今も寄付を募っている。

●その他
海産物の町、緑の町、湖畔の町と行き来できる。

●ステータス
第二次産業Lv.2.5→3
第三次産業Lv.5→5.5
不思議Lv.2.5→3


ガイド「ユニコーン村へようこそ!」

鍛冶師「いい鉄があった。また買いに来る」

錬金術師「マナタケってほんとに運べないんですね……。ワープホールをくぐったらただの毒キノコになっちゃった」

冒険者「指導者さん、湿った森の中を開拓する縛りでもあるのか?」


ショッピングモールに商品が入荷した。

スタッフA「生鮮コーナーだけじゃないの?」

スタッフB「緑の町と湖畔の町を通って、他の地域からも配送されてきているんだよ」

スタッフA「そっか、一気に交通の便がよくなったからなのね」

開拓者「鉄の販路が増えて、物流が活性化しました」

開拓者「緑の町はあまり意味がないんじゃないかと思ったんですけど、そこから先にも各地に道が伸びていたので助かりました」



3週目結果

称号:のどかなユニコーン牧場の村 → 鉄を売る村

~住民の声~
書記「ショッピングモールの書店にあった本は一通り図書館に移しておきました」
鉱山労働者「鉄の消費量が増えて、農林業を活性化。工員とスタッフの雇用も生まれた。農具屋は経済を回しているな」

~来訪者の声~
漁師「販路が増えて俺らも助かったぜ」
製紙工員「紙は緑色してないから安心して買っていってよ」

4週目

称号:鉄を売る村

●開拓地
・山林……深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。
・空地……谷沿いに階段状に造成された土地。
・駅……改札と小さな待合室を用意した。単線。単式プラットフォーム。
・ワープホール……魔法で作った他の町へ続くゲート。
・棚田……段状の水田で米を育てている。春から秋にかけて季節ごとに異なる顔を見せる。
・麦畑……麦と大豆を交互に育てている。
・牧場Ⅱ……広々とした明るい牧場。鶏や牛、その他一般的な家畜のほかにユニコーンを飼育している。
・鉄鉱山……鉄鉱石を採掘している。
・製鉄所……鉄鉱石を焼いて鋼鉄を作る。
・案内マップ……町の各地にある掲示板。観光客だけではなく業者への案内も兼ねている。
・宿泊所……ベッドや浴場を備えた施設。労働者も泊まる施設であるため高級感はないが、観光客も泊まれる。
・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。毎日たくさんの商品が入荷する。
・農具屋……農具の製造と販売を行う店。
・大衆食堂……村で採れた作物や畜産物を使った美味しい料理が食べられる。
・学校……小中高一貫。子供たちの学習のみならず大人の職業訓練にも使う。
・魔法研究所……魔法はなんでもできるので、魔力源の探求や費用対効果の改善などが研究テーマになる。
・図書館……本棚に本が並び始めた。今も寄付を募っている。

●住民
・求職者……王都の求職街で集めてきた地方出身の国民達。特別な技術や知識を持たない。
・農家……まさに開拓の柱。耕すよりも育てる方が得意。
・飼育員……牧場で家畜の世話をする。
・ユニコーンブリーダー……ユニコーンの世話をするゆめかわ少女たち。
・開墾者……土を耕し、水路を引き、農地を作る。開拓者の卵。
・林業家……樹を育てて木材を得るだけでなく、山林を管理する仕事としての側面も持つ。
・鉱山労働者……つるはし片手に毎日鉱石を掘る。
・製錬工員……鉱石から金属を取り出す操作に特化した工場作業員。
・ガイド……町を案内し観光客を楽しませる。
・スタッフ……町の各地で接客業務を行う労働者。
・調理スタッフ……料理を作るスタッフ。
・書記……字がきれい。図書館で司書として働く。観光マップに字を書くなど雑用も行う。

●その他
・魔力補充作用のあるマナタケがたくさん採れる。
・マナタケそのものを栽培、加工、販売することはできない。
・山の中腹から温泉が沸いている。

●ステータス
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.5.5
不思議Lv.3

開拓者「せっかく開拓地に来るのが楽になったんですから、他の町から移住する人がいてもいいのに」

開拓者「なぜか王国には、開拓には労働者しか連れてこないこだわり? があるみたいです」

開拓者「何かのプロが必要なら、使者さんに頼んで派遣してもらうことになっているようです」

開拓者「まあ私はそこまで困りませんけれど」


↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「それでは文学の授業を始めます」

書記「お願いします」

つ『文学全集』

開拓者「これを読んでいてください。私は他の授業をしてきますけど、たまに様子を見に来ますからね!」

求職者「自習……!?」


●住民
・鉱山労働者Ⅱ……発破の技術で毎日鉱石を掘る。
・小説家……文学に触れ、小説を書くことにした。
・書道家……美しい字で有名な詩を書く。
・化学者……特に毒に強い関心を持つ。

●開拓地
・薬品庫……化学薬品が保管されている。

●ステータス
第二次産業Lv.3→4


図書館。

小説家「…………」モクモク

開拓者(文学全集を読んだ結果、自分でも小説を書きたくなったらしいです)

開拓者(売れるかどうかは未知数です)

書道家「…………」サラサラ

開拓者(文学全集を読んだ書記さん達は、美しい文章を美しい文字で書くことに楽しみを覚えたようです)

開拓者(ちょっと予想外でしたが、いいことです)

化学者「ククク! 分かったぞ! マナタケの主成分が!!」

開拓者「図書館では静かに!」

図書館前。

開拓者「それで、結果はどうでした?」

化学者「ムスカリンだ! ま、有名なキノコ毒の一つだ。大量に摂取しない限り死ぬことはない!」

開拓者「へえ、マナが抜けたら毒は大した事ないんですか」

化学者「でなけりゃ開拓者はすでに死んでいる」

開拓者「たしかに……魔力と一緒に毒も体に入っているんですよね」

鉱山労働者「くっ、ちくしょう……ゲホッ!」

開拓者「台車の上に労働者さんたちが! 大丈夫ですか!? 意識は!?」

鉱山労働者「教わった通りに発破で岩を掘ってたんだが、急に皆倒れてしまったんだ」

化学者「見せたまえ! さては良くない煙を吸ったな!?」

開拓者「マナタケの毒は抽出してもあまり意味がなさそうで、残念でした」

開拓者「でも化学者さんの毒ガスの知識のおかげで、鉱山が安全に操業できそうです」


↓1、2 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)

開墾者「開拓者は俺たちに温泉を一任した」

ガイド「観光客を増やすため、知恵を絞りましょう」

スタッフ「それぞれ思い思いの温泉を作って、お客さんに選んでもらうのはどうですか?」

開墾者「つまり競争させるのか」

鉱山労働者「建築には協力するから、設計が決まったら教えてくれ」


開拓者「いでよ、品種改良研究所!!」

開拓者「使者さんの許可は得ています」

農家A「この装置は何に使うんだ?」

農家B「実験用の畑を見つけた」

農家C「このニンジンは実験用か? 外に植えていいのか?」

開拓者「研究員ごと連れてくるのは無理でした。農家さん達でどうにかしてください。がんばって!」

●開拓地
・品種改良研究所……農家達が農作物の改良のために試行錯誤している。
・宿泊所Ⅱ……ベッドや温泉を備えた施設。温泉だけの利用も可能。
・温泉街……観光客向けの露天温泉が立ち並ぶ通り。

●ステータス
第三次産業Lv.5.5→6.5


旅人「どの温泉にしよう?」

スタッフA「いらっしゃい! 高台から町を見渡すならうちがベスト!」

スタッフB「プライバシーに配慮した個室温泉だよー!」

旅人「一番広い大浴場があるあっちにするか」


鉱山労働者「ふぃー、疲れが取れる」

小説家「温泉街はなかなかにぎわっているそうで、入る隙がありません」

化学者「宿泊所の方がお得だぜ。クックック、何せ同じ源泉から引いてるから同じお湯だ」

開墾者「風情も大事だろう」


●ステータス
鉄鋼Lv.3.5
観光Lv.4.5


開拓者「現在盛んな産業の発展度合いを計算してみました」

開拓者「第一次産業については、幅広く手掛けてるので、特に抜きん出て発展してる分野はありません」

開拓者「今週も、そろそろマナタケ食べましょうか」

開拓者「化学者さんが言うには毒抜きした方がいいらしいですけど、そうすると魔力も抜けちゃうんです」


※魔法では基本何でもできます
※マナタケに関する事は確実に失敗します
※町作りにおいてプラスになる安価を打ち消すような魔法は失敗することがあります


↓1、2 魔法を使います

湖畔の町。

鍛冶師「鋼鉄の都では電気炉で大量の鉄を溶かして製錬しているらしい」

製錬工員「それはうらやましい」

開拓者「聞こえましたよ!」

製錬工員「!?」

開拓者「マナタケ一個分の魔力、すべて電力に変換してみましょう!」


開拓者たちは山林のはずれに移動した。

開拓者「むぅううう……!!」

バチバチバチッ!!

製錬工員「危ない!」

開拓者「ちょっとだけ電気を無駄にしてしまいました……」

開拓者「弾けないように……固めて、固めて……」

鍛冶師「ぼ、ボール?」

開拓者「あっ、気を付けて。膜が破れると放電してしまいます」

製錬工員「もし放電したら、間違いなく感電死だな……」

開拓者「それどころか山林が消滅しますよ」

製錬工員「なんて危ないものを!!」

ガイド「駅と露天温泉ができて、お客さんも来るようになりましたが」

ガイド「この開拓地は鬱蒼とした森で、景観の評判があまり良くありません」

ガイド「せめて綺麗な花で村を飾れればと思うんです」

開拓者「わかりました。やってみましょう」

開拓者「それっ、花よ咲け!」

赤、黄色、青、白、桃、紫……色とりどりの花が瞬く間に咲き誇り、開拓者の正面を埋め尽くした。


求職者「す、すごい。まぶしいくらいの花畑」

農家「梅の花とアジサイとコスモスが同時に咲いている……?」

鉱山労働者「ここまでくると不気味じゃないか」

ガイド「いいえ、花を摘んで整えればちょうどいい鮮やかさの花畑になります」

ガイド「開拓者さん、ありがとうございました」


●開拓地
・花畑……カラフルな花が咲くとても綺麗な村の名所。開拓者の思い浮かべた花が全部咲いたため季節感がない。

●その他
・膨大な電気の塊がある。


鉱山労働者「電気炉を注文しておいた。電気を扱える技師の人も来るってさ」

製錬工員「森の中にある電気の塊も、電池に移せないか頼んでみよう」

使者「こんにちは。調子はどうですか」

開拓者「使者さん! ようこそ私の村へ!」

使者「王都から、緑の町で乗り継ぎ1回、アクセスいいですよ」

開拓者「今日はお仕事でこちらに?」

使者「ええ。来月の大きな仕事のために走り回っていたので、あまり様子を見に来れていなかったでしょう」

使者「昨日ようやく落ち着きました。今後は開拓者さんの支援にも着手します」

使者「魔法が万能とはいえ、私が動いた方が便利な場面もあることでしょう」

開拓者「支援というと」

使者「必要な物資の調達や、人材の手配、募集の告知など、なんでも頼んでください」

使者「難しい場合は難しいと言いますが、可能な限り実現できるよう尽力します」


↓1 王都への要請

開拓者「私、大学を作るという目標があるんです」

開拓者「そこで、プロの建築士さんと、諸分野の研究者さんの派遣をお願いします」

開拓者「特に、魔法研究所は箱だけ完成して何も動いていない状態なんです」

使者「交渉先が多いですね……」

使者「どういった方を優先して派遣すればいいですか?」

開拓者「そうですね……では」


↓1、3 派遣して欲しい分野

開拓者「まずは医学者ですね。温泉を医療に活用できないでしょうか」

使者「湯治ですか」

開拓者「そして……うーんと、倫理学者ってどうでしょう?」

使者「なかなかニッチな学問を持ってきましたね」

開拓者「ニッチだからこそ、この町の大学の特色になります」

使者「しかし……建築士と魔法の研究者は優先しなくてよろしいので?」

開拓者「そちらも大事ですけれど、私が人材を育ててもいいですからね」



4週目結果

称号:鉄鉱石と農具を売る村 → ちょっと不思議な観光地

~住民の声~
農家「品種改良の手引きを見つけたぞ。これから勉強する」
化学者「花をいくつか持ち帰っていいか? 毒の抽出ができる!」

~来訪者の声~
観光客A「温泉に入りに来たけれど、階段が多いから大変ね……」
観光客B「ワープホールに入るときがワクワクのピークだった」

5週目

称号:ちょっと不思議な観光地

●開拓地
・山林……深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。
・空地……谷沿いに階段状に造成された土地。
・駅……改札と小さな待合室を用意した。単線。単式プラットフォーム。
・ワープホール……魔法で作った他の町へ続くゲート。
・花畑……カラフルな花が咲くとても綺麗な村の名所。開拓者の思い浮かべた花が全部咲いたため季節感がない。
・棚田……段状の水田で米を育てている。春から秋にかけて季節ごとに異なる顔を見せる。
・麦畑……麦と大豆を交互に育てている。
・牧場Ⅱ……広々とした明るい牧場。鶏や牛、その他一般的な家畜のほかにユニコーンを飼育している。
・鉄鉱山……鉄鉱石を採掘している。
・製鉄所……鉄鉱石を焼いて鋼鉄を作る。
・薬品庫……化学薬品が保管されている。
・案内マップ……町の各地にある掲示板。観光客だけではなく業者への案内も兼ねている。
・宿泊所Ⅱ……ベッドや温泉を備えた施設。温泉だけの利用も可能。
・温泉街……観光客向けの露天温泉が立ち並ぶ通り。
・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。毎日たくさんの商品が入荷する。
・農具屋……農具の製造と販売を行う店。
・大衆食堂……村で採れた作物や畜産物を使った美味しい料理が食べられる。
・学校……小中高一貫。子供たちの学習のみならず大人の職業訓練にも使う。
・魔法研究所……魔法はなんでもできるので、魔力源の探求や費用対効果の改善などが研究テーマになる。
・品種改良研究所……農家達が農作物の改良のために試行錯誤している。
・図書館……本棚に本が並び始めた。今も寄付を募っている。

●住民
・求職者……王都の求職街で集めてきた地方出身の国民達。特別な技術や知識を持たない。
・農家……まさに開拓の柱。耕すよりも育てる方が得意。
・飼育員……牧場で家畜の世話をする。
・ユニコーンブリーダー……ユニコーンの世話をするゆめかわ少女たち。
・開墾者……土を耕し、水路を引き、農地を作る。開拓者の卵。
・林業家……樹を育てて木材を得るだけでなく、山林を管理する仕事としての側面も持つ。
・鉱山労働者Ⅱ……発破の技術で毎日鉱石を掘る。
・製錬工員……鉱石から金属を取り出す操作に特化した工場作業員。
・化学者……特に毒に強い関心を持つ。
・ガイド……町を案内し観光客を楽しませる。
・スタッフ……町の各地で接客業務を行う労働者。
・調理スタッフ……料理を作るスタッフ。
・書記……字がきれい。図書館で司書として働く。観光マップに字を書くなど雑用も行う。
・小説家……文学に触れ、小説を書くことにした。
・書道家……美しい字で有名な詩を書く。

●その他
・魔力補充作用のあるマナタケがたくさん採れる。
・マナタケそのものを栽培、加工、販売することはできない。
・海産物の町、緑の町、湖畔の町と行き来できる。
・膨大な電気の塊がある。

●ステータス
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.4
第三次産業Lv.6.5
不思議Lv.3

鉄鋼Lv.3.5
観光Lv.4.5

開墾者「これで季節はずれの花は一通り除いたか」

農家「少しだけ鉢に移して保管しておいたよ」

ガイド「万人受けする花畑になりました。気兼ねなくお客様を入れられます」

※普通の花畑になったため、不思議Lvは上がらなかった


●開拓地
・花畑……カラフルな花が咲くとても綺麗な村の名所。季節ごとの花の苗も保管されている。

●ステータス
第一次産業Lv.5→5.5
第三次産業Lv.6.5→7
観光Lv.4.5→5

技師「電気炉の設置は完了した」

製錬工員「ありがとうございます」

技師「先ほど言っていた、電気の塊を見せてくれ」

製錬工員「どうぞこちらに」


開拓者「…………」パリッ パチチ

技師(女性が光っている)

製錬工員「体内に電気を蓄えている……らしいっす」

技師「……両手に端子を持たせればいいのか」

技師「よし、充電できる」


数時間後。

技師「電力より、持ってきたバッテリーが先に切れてしまった……」

開拓者「まだ、かかりますか……」

開拓者「しかし今は我慢の時……たくさんの電池ができれば、使い道は無限大です」


●開拓地
・製鉄所Ⅱ……電気炉で鉄鉱石を焼いて鋼鉄を作る。

●その他
・膨大な電気の塊がある。

・大量の電池がある。

●ステータス
第二次産業Lv.4→5
鉄鋼Lv.3.5→4.5

医学者「貴女が開拓者さんか」

開拓者「よくお越しくださいました」

医学者「君は、温泉の医療効果について興味があると聞いた」

開拓者「はい。実際のところ、うちの泉質はどうなのですか?」

医学者「実は、温泉の医療効果については分かっていないことが多い」

医学者「逆に言えば、巷で語られている温泉の効能は、科学に基づいていないことが多い」

開拓者「なんと。温泉はオカルトだったんですか」

医学者「そう決まってはいないよ。熱と水圧が人体に与える影響や、においが与える心理的影響についてはすでに分かっているから」


倫理学者「倫理とは何か、知っていますか?」

開拓者「善とは何か、悪とは何かを定義するもの……ですか?」

倫理学者「そう。人として守るべき普遍的な基準。規範。それが倫理です」

開拓者「人が倫理的な人物になるために、何をすればいいんでしょうか?」

倫理学者「何が正しいか、思考し続けることです」

倫理学者「理性に従い判断するか、感情によって善悪を判断するか、決まった形はありません」

倫理学者「正しさは人の数だけあるものなのか。何が社会での正しさを決めるのか。正しさは一つに定義できるのか」

倫理学「そうしたことを研究するのが倫理学です」

開拓者「なるほど、ほぼ哲学ですね……」

※間違っていたらすみません


開拓者(お二人とも、学者Ⅲに相当する知識人です。ただし通常の住民と違い一人ずつしかいません)

開拓者(お二人は宿泊所に泊まり、倫理学者さんは図書館で、医学者さんは新しく作った診療所で当面は活動するそうです)


●開拓地
・診療所……医療の心得がある住民が病人の診察や看護を行う。

●その他
・医学者、倫理学者が来ている。

学校。

スタッフ「この村の職種もずいぶん増えてきましたね」

求職者「今日は何の授業するんですか?」


↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「駅員さん。今日はマスクをしている乗客が多いですね?」

スタッフ「近頃、緑の町で風邪が流行っているらしいです」

開拓者「感染症の歴史とその怖さについて教えておいてよかった。早速活躍しそうですね」


大衆食堂。

疫学士「密です!」

調理スタッフ「いきなりどうしたの?」

疫学士「この店はソーシャルディンスタンスを守れていません」

疫学士「感染症が一段落するまで、営業の自粛を要請します」

書記「自ら慎むよう要請……それは自ら慎んでいないのでは」


温泉街。

スタッフ「自粛しろって言われたけれど、他の温泉施設に負けるわけにいかないし……」

疫学士「まだ営業しているのか! 自粛要請違反です!」

スタッフ「違反って……いつから法規になったんですか」

疫学士「営業を続けた場合、案内マップで店名を公表させていただきます」

スタッフ「そ、それだけは!」

開拓者「ちょっと疫学士さんやりすぎですよ! 産業レベルが下がって、求職者が増えます!」

疫学士「緑の町の新型ウイルスを食い止めるのが先決です!」

医学者「いえ、新型ウイルスではありませんが」

開拓者「そして開拓地の新規感染者はずっと0人です」

開拓者「せめて感染者が出てから、緊急事態と認識しませんか?」

開拓者(授業で感染症の恐怖をあおりすぎたかもしれません)

開拓者(今は暴走しましたが、感染症が王国で爆発的に広がることがあったら大活躍するはずです)

眼鏡の女の子「それでは第十八回ユニコーン学会を始めます」

開拓者(ほぼ毎日やってるんですね……)

包帯の女の子「ユニコーンの大好物の生クリームにー、シナモンと胡椒を混ぜたらー、走るのが早くなったのー」

眼鏡の女の子「スパイスの分量について、引き続き詳しい解析をお願いします」

開拓者(飼料の研究が進んでいます)

パーカーの女の子「ユニちゃんはまりもです。でも背中に乗れるのはうちらだけです」

開拓者「まりも?」

眼鏡ーの女の子「性別や外見で差別しない気性のことです」

開拓者「つまり、男性でも世話やスキンシップは可能だけれど、乗れるのは伝承通り処女に限る、と」


●住民
・疫学士……感染症対策に余念がない。
・ユニコーンブリーダーⅡ……ユニコーンを育てて鍛える専門家。男性もいる。
・ユニコーンライダー……誰にでもおとなしいユニコーンだが、騎乗できるのは処女だけだ。

●ステータス
医療Lv.2.5

パーカーの女の子「ユニちゃんがどるっと走ると、うちは落っこちてズベ泣きして、超ぴもいんですぅ……」

開拓者「ユニコーンの走力に貴女がおいついていないんですね」

開拓者「乗馬の稽古をしましょう!」


開拓者「馬と呼吸を合わせて、側面のここから……こう!」バッ

ユニコーン「……!」ブンブン

開拓者「ひゃあ」ドサッ

パーカーの女の子「先生もぴもいじゃん」

包帯の女の子「せんせー、平気?」

開拓者「あれ? おかしいですね。とにかく、同じようにやってみてください」

ユニコーン「……」スッ

包帯の女の子「あー、かがんで乗せてくれるみたーい」

開拓者「……・。では、ゆっくりでいいので、ユニコーンを歩かせてみて」

開拓者「先生は馬具の用意をしてきます」

●住民
・ユニコーンライダーⅡ……ユニコーンを操り走らせる少女たち。ユニコーンは平均的に馬より速い。

●開拓地
・競馬場……ユニコーンのレースが行われる。馬も騎手もファンシーでかわいいがレースは本格的。

●ステータス
第三次産業Lv.7→8
不思議Lv.3→3.5


開拓者「ユニコーン競馬が始まりました」

開拓者「通常、競馬というとたくましい馬と騎手、そして男性客の多いイメージですけれど」

開拓者「ユニコーン競馬はユニコーンがかわいい上に、騎手も女の子だけで、実に華やかです」

開拓者「あまり大きな会場ではないですが盛り上がってますね」

開拓者「もし大学を作るなら施設転送魔法が必須ですね……」

開拓者「大量の電池も何かに活かしたいですし、悩みどころです」


↓1、2 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)

開拓者「私や住民の皆さんは、開拓チームなのである程度鍛えられていますけれど」

開拓者「観光客の中には階段がつらいという方もいらっしゃるようですね」

開拓者「そこで、まずは階段をスロープに」

魔法発動!

開拓者「しました」


技師「電動カートの一号機だ」

開拓者「いいですね。これを量産して、観光客の方に貸し出しましょう」


●開拓地
・飼料工場……原材料を飼料に加工して保存・出荷する。原材料は列車で運ばれてくる。
・電動カートレンタル場……電池を積んだ小さなカートを町の各地で貸し出す。最高速度30㎞/時。

●ステータス
第一次産業Lv.5.5→6.5
第三次産業Lv.8→8.5
観光Lv.5→6


スタッフ「緑の町から穀物便が到着しました!」

飼育員「工場のサイロに運んでください」

製錬工員「金属の製錬が本業なんだが……」

農家「悪いな、飼料にできるほど小麦の収穫量がないんだ」

製錬工員「いいさ。電動カートで運ぶから、重くない」

飼育員「いいのかな。いずれ電池が尽きそうだけど」

開拓者「飼料はほとんど村で使うので、まだ出荷分がありません」

開拓者「電池は、私がいる間は足りますけどそのあとが問題ですね……」

開拓者「魔法で電気を作っても、この間のように、魔法の出力が強い私と、腕のいい技師さんがいなければ電池は作れません」


※魔法では基本何でもできます
※マナタケに関する事は確実に失敗します
※町作りにおいてプラスになる安価を打ち消すような魔法は失敗することがあります

↓1、2 魔法を使います

書記「すみません、開拓者さん」

書記「図書館の湿気対策をお願いできませんか?」

開拓者「じめじめした土地柄で、谷なので朝霧が多いんですよね」

開拓者「わかりました。魔法でささっと解決しましょう」

書記「地面にペンキで何を?」

開拓者「魔方陣です」

開拓者「空調結界を張って、内部の湿度をコントロールします」

開拓者「この方法なら私がいなくてもずっと魔法が持続します。魔方陣が消えない限り」


使者「食の都から許可が出ました」

使者「開拓地用に新しい風力発電機を数台増設して準備しているそうですよ」

開拓者「あの州都の風力発電は、風が弱くても動く優れものでしたね」

開拓者「最低でも電動カート分の電力は確保できそうです」

●開拓地
・図書館……本棚に本が並び始めた。今も寄付を募っている。空調結界によって湿気から本を守っている。
・風力発電所……微風の日でも効率よく電力を生み出す。

使者「何か要望はありますか?」


↓2 王都への要請

開拓者「やっぱり、魔法の研究者を派遣していただけませんか?」

使者「はい。必要になると思ってすでに交渉済みです」

開拓者「仕事が早い!」

使者「他の専門家や研究者の方に交渉してきますが、どうしますか?」


↓1、2 派遣して欲しい専門家の分野

開拓者「獣医さんと、蹄鉄を作る専門家さんを呼んでください」

使者「装蹄師ですね」

使者「さて、どこの町にいたか……。探しておきます」


5週目結果

称号:ちょっと不思議な観光地 → ユニコーンが名物の観光地

~住民の声~
製錬工員「風車の点検も俺の仕事だ。工業系の仕事は大体俺がやっている」
倫理学者「現時点で開拓地に住む人の道徳意識は高いようですね」

~来訪者の声~
観光客A「ユニコーンふれあい体験が楽しいわ」
観光客B「電動カートレースは無いのか?」

6週目

称号:ユニコーンが名物の観光地

●開拓地
・山林……深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。
・住宅区……谷沿いに階段状に造成された土地に、民家が建ち並んでいる。
・駅……改札と小さな待合室を用意した。単線。単式プラットフォーム。
・ワープホール……魔法で作った他の町へ続くゲート。
・花畑……カラフルな花が咲くとても綺麗な村の名所。季節ごとの花の苗も保管されている。
・棚田……段状の水田で米を育てている。春から秋にかけて季節ごとに異なる顔を見せる。
・麦畑……麦と大豆を交互に育てている。
・牧場Ⅱ……広々とした明るい牧場。鶏や牛、その他一般的な家畜のほかにユニコーンを飼育している。
・飼料工場……原材料を飼料に加工して保存・出荷する。原材料は列車で運ばれてくる。
・鉄鉱山……鉄鉱石を採掘している。
・製鉄所Ⅱ……電気炉で鉄鉱石を焼いて鋼鉄を作る。
・薬品庫……化学薬品が保管されている。
・風力発電所……微風の日でも効率よく電力を生み出す。
・案内マップ……町の各地にある掲示板。観光客だけではなく業者への案内も兼ねている。
・電動カートレンタル場……電池を積んだ小さなカートを町の各地で貸し出す。最高速度30㎞/時。
・宿泊所Ⅱ……ベッドや温泉を備えた施設。温泉だけの利用も可能。
・温泉街……観光客向けの露天温泉が立ち並ぶ通り。
・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。毎日たくさんの商品が入荷する。
・農具屋……農具の製造と販売を行う店。
・大衆食堂……村で採れた作物や畜産物を使った美味しい料理が食べられる。
・学校……小中高一貫。子供たちの学習のみならず大人の職業訓練にも使う。
・魔法研究所……魔法はなんでもできるので、魔力源の探求や費用対効果の改善などが研究テーマになる。
・品種改良研究所……農家達が農作物の改良のために試行錯誤している。
・図書館……本棚に本が並び始めた。今も寄付を募っている。空調結界によって湿気から本を守っている。
・診療所……医療の心得がある住民が病人の診察や看護を行う。
・競馬場……ユニコーンのレースが行われる。馬も騎手もファンシーでかわいいがレースは本格的。

●住民
・求職者……王都の求職街で集めてきた地方出身の国民達。特別な技術や知識を持たない。
・農家……まさに開拓の柱。耕すよりも育てる方が得意。
・飼育員……牧場で家畜の世話をする。
・ユニコーンブリーダーⅡ……ユニコーンを育てて鍛える専門家。男性もいる。
・ユニコーンライダーⅡ……ユニコーンを操り走らせる少女たち。ユニコーンは平均的に馬より速い。
・開墾者……土を耕し、水路を引き、農地を作る。開拓者の卵。
・林業家……樹を育てて木材を得るだけでなく、山林を管理する仕事としての側面も持つ。
・鉱山労働者Ⅱ……発破の技術で毎日鉱石を掘る。
・製錬工員……鉱石から金属を取り出す操作に特化した工場作業員。
・化学者……特に毒に強い関心を持つ。
・ガイド……町を案内し観光客を楽しませる。
・スタッフ……町の各地で接客業務を行う労働者。
・調理スタッフ……料理を作るスタッフ。
・疫学士……感染症対策に余念がない。
・書記……字がきれい。図書館で司書として働く。観光マップに字を書くなど雑用も行う。
・小説家……文学に触れ、小説を書くことにした。
・書道家……美しい字で有名な詩を書く。

●その他
・魔力補充作用のあるマナタケがたくさん採れる。
・マナタケそのものを栽培、加工、販売することはできない。
・海産物の町、緑の町、湖畔の町と行き来できる。
・大量の電池がある。
・医学者、倫理学者が来ている。

●ステータス
第一次産業Lv.6.5
第二次産業Lv.5
第三次産業Lv.8.5
不思議Lv.3.5

鉄鋼Lv.4.5
観光Lv.6
医療Lv.2.5

●開拓地
・空地……谷沿いに階段状に造成された土地。

・住宅区……谷沿いに階段状に造成された土地に、民家が建ち並んでいる。


開拓者「ずいぶん建物も増えましたね」

開拓者「適宜、建築用の土地を増やしていきます」

開拓者「観光客さんは、ここを村と言う人と町と言う人が半々です」


獣医「獣医だ。よろしく。ユニコーンを診るのは初めてだ」

装蹄師「同じく、ユニコーンの蹄を見るのは初めてです」

開拓者「ユニコーンに限らず、牛もいるので、そちらもよろしくお願いします」

開拓者(獣医さん、装蹄師さん、そして先週からいらっしゃる医学者さんと倫理学者さんは、)

開拓者(開拓が終わった後もここに残ってくれるとは限りません)


●その他
・獣医、装蹄師が来ている。

開拓者「あと3週間です」

開拓者「別に義務ではないですけれど、産業Lv.10は達成したいですね」


↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

●住民
・疫学士Ⅱ……公衆衛生を維持し、感染症などの蔓延を防ぐ。
・鉱山労働者Ⅲ……重機を操縦し毎日鉱石を掘る。
・人事……労働者の能力を評価し、適切な役職と給金を与える。

●開拓地
・役場……文書の管理、事業所の視察などで、町の運営を補助する。

●ステータス
第二次産業Lv.5→6
鉄鋼Lv.4.5→5.5
医療Lv.2.5→3.5
環境Lv.3(最大5)


疫学士Ⅱ「粉塵の量が規定値を大幅に超えています!」

疫学士Ⅱ「このままでは肺炎の患者が急増して、医療崩壊が起こってしまう!」

鉱山労働者Ⅲ「だったら採掘を止めろって言うのか!」

鉱山労働者Ⅲ「町の稼ぎ頭は鉄鉱山だ。現実的に考えて、重機を稼働させるしかない!」

製錬工員「稼ぎ頭は観光だし、観光客への粉塵の影響も考えないといけないから落ち着け!」

開拓者「一体どうしたんですか」

開拓者「まさか、疫学士さんに統計と医療を教えて、鉱山労働者さんに重機の操縦と露天掘りを教えたからこんなことに!?」

製錬工員「真っ向から意見が対立してる。役所に判断してもらうしかない」

書記「文書によると、王国の基準値は下回っています」

人事「主力産業の一つを止めることはできません。疫学の知識で、健康被害を最小限に抑える案を出せませんか?」

開拓者「折衷案ですね」

開拓者「最悪、鉱山の周りだけ結界を張ってもいいんですけど、最近魔法の使い過ぎかちょっと疲れたので今はパスです」

書記「環境Lv.0でも、医療が進んだ町では何事もないようです」

書記「多くの都市では環境Lv.3が普通です。……例外もありますが」

開拓者「鉱業をするなら環境Lvの低下は受け入れるしかありませんね……」


人事「医療に関心がある求職者の方々に、医学者氏の下で研修していただいています」

人事「倫理学者氏と獣医氏についても同様に。装蹄は飼育員の方々が自主的に学んでいました」

開拓者「手間が減りました。助かります」

開拓者「人事さんのおかげで、今後はスムーズに施設に応じて職員が配置されるようになりました」

開拓者「でも、魔法研究所に適した人は見つけにくいみたいです。使者さんが交渉した研究者さんの到着を待ちましょう」


↓1、2 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)

開拓者「皆さんと協力して教会と劇場を建てました」

開拓者「人事さんがそこで働く人を見つけているはずです。見に行ってみましょう」


教会。

神父「主は偉大なり。主の教えを守ればあなたは救われます」

シスター「主は仰りました。汝、隣人を愛せ、と。わたくしたちはお互いを思いやって生きていくべきなのです」

開拓者「あれっ、どこかで聞いたような」

神父「どこかの町の教会で聞いたのではありませんか。教えは同じですから」


役者A「待ってくれ!! 僕は、君に言いたいことがあるんだ!!」

役者B「いやよ! あなたの言葉なんてもう聞きたくない!」

観光客「ふわぁあ……」

開拓者(お腹から声がでていて、才能を感じます。でも演技力はまだまだ)

ガイド「zzz...」

開拓者(観光客を連れてきた本人まで寝てる……)

●開拓地
・教会……一神教の宗教施設。
・劇場……演劇を披露する施設。

●住民
・神父……宗教の教えを他の住民に広める男性。
・シスター……宗教を信仰している女性。ユニコーンに乗れることが条件。
・役者……熱意のこもった演技をする夢追う若人たち。

●ステータス
観光Lv.6→6.5


開拓者「観光資源としては、今のところ2つ合わせてわずかに、って感じですね」

開拓者「でも、心の安定も重要です。産業Lvでは測れない価値があるのです」


魔導士「いやいや、遅れてすまないね」

開拓者「貴方が使者さんの言っていた研究者さんですか」

魔導士「魔法の町で魔導士、つまり魔法の教授をしている者だ」

魔導士「魔法研究所を転送させようとしたのはあなただね?」

開拓者「あっ」

魔導士「大丈夫だ。怒りやしない。あの程度、大した脅威でもないからね」

開拓者「すみません……」

魔導士「私の専門分野は効率のいい魔力源の研究でね。若いころはずっとマナタケを研究していた」

開拓者「何も成果が出ていないんですね」

魔導士「何もできないことが分かったことも一つの成果だ」

●その他
・魔導士が来ている。


開拓者「研究のかたわら、後進の指導をするのも魔導士さんの仕事です」

開拓者「才能のある人が一人でも多く見つかってほしいです。せっかくマナタケが採れる町なんですから」


※魔法では基本何でもできます
※マナタケに関する事は確実に失敗します
※町作りにおいてプラスになる安価を打ち消すような魔法は失敗することがあります

↓1、2 魔法を使います

疫学士「ああ、心配です……。たとえ短期間なら無害でも、住み続けたらどんな健康被害が出るか」

獣医「分かるよ。人間には無害なものが動物には毒になることもある……」


開拓者「はっ! 住民の病を恐れる声が聞こえます!」

開拓者「早速手を打たないと!」

開拓者「万病に効く薬草を探しましょう。探知魔法!」

開拓者「発見しました! そこの茂みの中です!」

求職者「近っ!!」

開拓者「見るからに効きそうな雰囲気を感じますね……」

農家「ウコギの仲間に見えるが……ちょっと分からないな」

魔導士「おお、無病息菜があったのか」

開拓者「万能薬ですか?」

魔導士「うむ。細菌性、ウイルス性、外傷性、免疫異常、心因性、どんな原因の病気であろうと、確実に治してしまう魔法の薬草だ」

魔導士「実際、わずかに魔力が含まれている」

開拓者「夢のような薬草ですね! 魔力源としても使えそうです」

魔導士「ただ、難点があってな……」

魔導士「栽培方法がわかっていない。また、採取してしばらく経つか、加工すると薬効が失われる」

開拓者「わあ。どこかで聞いたような難点」

開拓者「せっかく鉱業が盛んなのですから、鉄以外も掘ってほしいですね」

鉱山労働者「無茶言うなぁ」

開拓者「無茶? いいえ。私があっちの山を一つ、鉄以外の金属の塊に変えてみせます!」

鉱山労働者「もはや錬金術だな」

開拓者「いろんな石が掘れるようになーれ!」


●開拓地
・薬草採取地……万病に効く薬草“無病息菜”が採れる。無限に生えてくる保証はないので多用はできない。
・希少金属鉱山……いろいろな希少金属が少しずつ掘れる。
・案内マップ……町の各地にある掲示板。観光客の行く用が無い施設はあえてマップから省いている。

●ステータス
第二次産業Lv.6→7
医療Lv.3.5→4
環境Lv.3→2
不思議Lv.3.5→4


鉱山労働者「見たことのない鉱石が次々と!」

製錬工員「これは……パラジウム。こっちは、リチウム鉱石か」

開拓者「パラジウムはどんな金属なんです?」

化学者「白金に似ている貴金属だ。長期間摂取するとアレルギーを起こすとも言われているが定かじゃねー」

開拓者「リチウムは?」

化学者「強い腐食性があり人体に有害だ! 子供を奇形にしたり、肺に水を貯めたりするぜ」

開拓者「毒性の話ばっかり!」

装蹄師「ユニコーン用の蹄鉄が完成しました」

包帯の女の子「かわいくないー」

飼育員「普通の蹄鉄と形は変わらないんだ」

装蹄師「役割は同じですから」

パーカーの女の子「ユニちゃんのひづめはガリ固いからのっぺな物は要りません」

装蹄師「本来はそうでも、飼育環境では蹄を保護する必要があります」

眼鏡の女の子「レースを行うならばなおさら?」

装蹄師「その通り」


●ステータス
第一次産業Lv.6.5→7
馬Lv.7


開拓者「馬Lvってなんですか……?」

書記「馬業の発展度合いを示す指標です」

開拓者「うまぎょうってなんですか……?」

使者「のどかな雰囲気の村が、すっかりたくましい雰囲気の町に」

開拓者「たしかに鉱業と馬業が盛んですけれど、ユニコーンは馬に比べてかわいらしいですよ」

使者「うまぎょう?」


↓1 王都への要請

開拓者「図書館の本は少しずつ増えているんですけど、本棚はまだまだ空いてるんです」

使者「本を集めて納品すればよろしいですか」

開拓者「評判の高い本や詩を特に揃えてください。小説家さんや書道家さんの糧になるものが欲しいです」

使者「書道家を育てる作品……難しいお題ですが、ひとまず大図書館へ行って相談してきます」



6週目結果

称号:ユニコーンが名物の観光地 → 蹄の音が響く鉱山の町

~住民の声~
役者「お客さんは来てくれるけど、演技を見てくれない」
獣医「牧場の家畜はみな健康だよ」
ガイド「薬草採取地や鉱山に誰かが侵入しないように誘導します」
林業家「俺の仕事は環境Lvの低下を防いでいるらしい」

~来訪者の声~
漁師「鉄製品を買いに来たぞ。漁具は売ってねぇか?」
観光客「いい観光地だけど、何かお土産が欲しいわね」
騎手「噂を聞かせてもらったよ。私の相棒とどちらが速いか勝負だ!」

7週目

称号:蹄の音が響く鉱山の町

●開拓地
・山林……深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。
・住宅区……谷沿いに階段状に造成された土地に、民家が建ち並んでいる。
・役場……文書の管理、事業所の視察などで、町の運営を補助する。
・駅……改札と小さな待合室を用意した。単線。単式プラットフォーム。
・ワープホール……魔法で作った他の町へ続くゲート。
・花畑……カラフルな花が咲くとても綺麗な村の名所。季節ごとの花の苗も保管されている。
・薬草採取地……万病に効く薬草“無病息菜”が採れる。無限に生えてくる保証はないので多用はできない。
・棚田……段状の水田で米を育てている。春から秋にかけて季節ごとに異なる顔を見せる。
・麦畑……麦と大豆を交互に育てている。
・牧場Ⅱ……広々とした明るい牧場。鶏や牛、その他一般的な家畜のほかにユニコーンを飼育している。
・飼料工場……原材料を飼料に加工して保存・出荷する。原材料は列車で運ばれてくる。
・鉄鉱山……鉄鉱石を採掘している。
・希少金属鉱山……いろいろな希少金属が少しずつ掘れる。
・製鉄所Ⅱ……電気炉で鉄鉱石を焼いて鋼鉄を作る。
・薬品庫……化学薬品が保管されている。
・風力発電所……微風の日でも効率よく電力を生み出す。
・案内マップ……町の各地にある掲示板。観光客の行く用が無い施設はあえてマップから省いている。
・電動カートレンタル場……電池を積んだ小さなカートを町の各地で貸し出す。最高速度30㎞/時。
・宿泊所Ⅱ……ベッドや温泉を備えた施設。温泉だけの利用も可能。
・温泉街……観光客向けの露天温泉が立ち並ぶ通り。
・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。毎日たくさんの商品が入荷する。
・農具屋……農具の製造と販売を行う店。
・大衆食堂……村で採れた作物や畜産物を使った美味しい料理が食べられる。
・学校……小中高一貫。子供たちの学習のみならず大人の職業訓練にも使う。
・魔法研究所……魔法はなんでもできるので、魔力源の探求や費用対効果の改善などが研究テーマになる。
・品種改良研究所……農家達が農作物の改良のために試行錯誤している。
・図書館……本棚に本が並び始めた。今も寄付を募っている。空調結界によって湿気から本を守っている。
・教会……一神教の宗教施設。
・診療所……医療の心得がある住民が病人の診察や看護を行う。
・競馬場……ユニコーンのレースが行われる。馬も騎手もファンシーでかわいいがレースは本格的。
・劇場……演劇を披露する施設。

●住民
・求職者……王都の求職街で集めてきた地方出身の国民達。特別な技術や知識を持たない。
・農家……まさに開拓の柱。耕すよりも育てる方が得意。
・飼育員……牧場で家畜の世話をする。
・ユニコーンブリーダーⅡ……ユニコーンを育てて鍛える専門家。男性もいる。
・ユニコーンライダーⅡ……ユニコーンを操り走らせる少女たち。ユニコーンは平均的に馬より速い。
・開墾者……土を耕し、水路を引き、農地を作る。開拓者の卵。
・林業家……樹を育てて木材を得るだけでなく、山林を管理する仕事としての側面も持つ。
・鉱山労働者Ⅲ……重機を操縦し毎日鉱石を掘る。
・製錬工員……鉱石から金属を取り出す操作に特化した工場作業員。
・化学者……特に毒に強い関心を持つ。
・ガイド……町を案内し観光客を楽しませる。
・スタッフ……町の各地で接客業務を行う労働者。
・調理スタッフ……料理を作るスタッフ。
・疫学士Ⅱ……公衆衛生を維持し、感染症などの蔓延を防ぐ。
・人事……労働者の能力を評価し、適切な役職と給金を与える。
・書記……字がきれい。図書館で司書として働く。観光マップに字を書くなど雑用も行う。
・小説家……文学に触れ、小説を書くことにした。
・書道家……美しい字で有名な詩を書く。
・神父……宗教の教えを他の住民に広める男性。
・シスター……宗教を信仰している女性。ユニコーンに乗れることが条件。
・役者……熱意のこもった演技をする夢追う若人たち。

●その他
・魔力補充作用のあるマナタケがたくさん採れる。
・マナタケそのものを栽培、加工、販売することはできない。
・海産物の町、緑の町、湖畔の町と行き来できる。
・大量の電池がある。
・医学者、倫理学者、獣医、装蹄師、魔導士が来ている。

●ステータス
第一次産業Lv.7
第二次産業Lv.7
第三次産業Lv.8.5
不思議Lv.4

鉄鋼Lv.5.5
観光Lv.6.5
医療Lv.4
環境Lv.2(最大5)
馬Lv.7

書記「図書館いっぱいの本が運ばれてきて大忙しです!」

役者「思ったよりきついバイトだ……」

シスター「軽い気持ちでボランティアに来たことを後悔しています」

開拓者「本は重いし、気を付けないと手を切るんですよね」


ショッピングモールの中にある書店。

開拓者「小説家さん達の作品が出版されました。売上部数はそこそこですが、プロとして暮らせる程度には売れているようです」

開拓者「さっそく見てみましょう。『角馬と少女』」

スタッフ「ユニコーンと少女の成長を描く純文学で、まさにこの町をモデルにした一作となっております」

開拓者「『あさもや』。表紙は書道家さんの書いた文字ですね」

スタッフ「州都の大手書店での出版が決まった話題のホラー作品で、暗い夜よりも明るい朝が怖くなる、怒涛の展開が魅力です」


●開拓地
・図書館……十分な種類と量の本を所蔵している。空調結界によって湿気から本を守っている。

●住民
・小説家Ⅱ……彼らの出版した作品は主にショッピングモール内の書店で販売されている。
・書道家Ⅱ……躍動する筆先と形の美しい文字はまさに芸術の域。

●ステータス
第三次産業Lv.8.5→9

開拓者「芸や創作の分野は国内トップクラスの人気がないと、産業Lvに反映されづらい分野です」

開拓者「たしかに生きる上では不要な業種です。……でも娯楽がない人生なんて退屈じゃないですか?」


↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

役者「ビジネスの授業だってさ」

スタッフ「珍しくお金のにおいが強い授業をするんですね……」

開拓者「私たちの町の主力産業である観光業をより一層発展させるため、皆さんにはビジネスの知識を身に着けて活躍していただきます」

求職者「ビジネスか……なんか難しい用語がいっぱい出てくるんだよな」

開拓者「まず教えるのは大会を運営するための知識です」

開拓者「事業が大きくなるとお客さんに嫌な思いをさせてしまうことも増えるので、クレーム対応術も指導します」

開拓者「そして、資産運用……簡単に言うと投資してお金を増やす方法を教えます」

求職者「よかった……! 俺にもわかる言葉で話してくれる」

開拓者「何を心配していたんですか?」

求職者「ドラスティックなワードにフルコミットする、デファクトスタンダードなフェーズが始まるかと思ったんだ……」

開拓者「もう。ジャストアイデアなプレゼンではユーザがメイクセンスできないでしょ? わかってますよ」

●住民
・プロモーター……主催者。イベントやビジネスの企画・運営を行う。
・コンサルタント……助言者。経営上の課題解決や個人資産の運用などについてコンサルティングする。
・スタッフⅡ……いかなる状況でも冷静に接客する労働者。様々な職場で働く。

●開拓地
・銀行……お金を預かり、運用する施設。

●ステータス
第三次産業Lv.9→11.5
観光Lv.6.5→7
馬Lv.7→8


銀行。

調理スタッフ「両替お願いします」

開墾者「山の上温泉の株券を100口頼む」

書道家「預金を引き出したいだけなのに、混んでますね……」

コンサルタント「お客さん、この町のお得な金融商品をご紹介させていただきたいのですが、お時間ございますか?」

観光客「なんだかうさんくさいなぁ」

コンサルタント「今後確実に伸びる製鉄所の株なのですが……」


競馬場。

化学者(馬主)「いけるぞ! キャンディドリーム!」

観光客「そこだ! 刺せ! ヴィクトリアンスリーブ!」

スタッフ「一等、マロンミー駆け抜けた!」

プロモーター「勝利騎手のパーカーさんには賞金として―――が贈られます」

観光客「くそったれ! 八百長じゃないのか!?」

化学者「おい暴れだしたぞ」

スタッフⅡ「申し訳ございません、お客様。事務所でご意見を伺わせていただけませんでしょうか?」


プロモーター「第一回、ユニ製鉄工業株式会社杯は無事幕を閉じた」

開拓者「今までとは桁違いの金額が動いていてめまいがしますね……」

プロモーター「収入は多いが支払いも多い。利益は他の業種とそんなに変わらない」

開拓者「工業とビジネスは、町の風景を一変させますね……」

開拓者「でもこうして第三次産業Lv.10を超えました」

開拓者「湖畔の町との約束、ワープホールでつながるメリットのある町作りは成功したといえるでしょう!」


↓1、2 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)

スタッフ「ほとんどのお客さんは丁寧に説明すると納得して帰って下さるんですが、たまに大暴れして止められない人がいます」

疫学士「人口が増えて、鉱業が盛んになった。病床を増やして対応しないと現場は限界を迎える!」

開拓者「なるほど……」


使者「町らしい町になってきましたね」

開拓者「使者さん。このまま重要な建物を建てて、もっと町らしくしていきますよ」


製錬工員「建築完了!」

開拓者「診療所よりも大きな建屋ができました。ここにたくさんのベッドを搬入しましょう」

人事「緑の町からベッドが届きました!」

開拓者「ここは皆さんに任せて、私は警察官の指導に行ってきます」

使者「では教室の後ろで様子を見させてもらいましょうか」


先輩開拓者「後輩の初仕事は順調だろうか? と思い様子を見に来てしまった」

先輩開拓者「ふむ、ずいぶん純粋で道徳的な町だ」

先輩開拓者「競馬や株式投資が流行っているが、不思議と金への意地汚さが感じられない」

先輩開拓者「しかし……潔癖な町の寿命は短いぞ」

先輩開拓者「俺が少し手を貸してやろう」

スタッフ「病院として使う予定の建物に、誰かが勝手に売春宿の看板を掲げています!」

神父「開拓者さんは神聖な授業の最中です。我々で対応しなくては」


先輩開拓者「俺は真面目に言っているぞ」

先輩開拓者「俺はベテランの開拓者として、各地で売春宿を建ててきた実績がある」

書記「だから何ですか。貴方はここの担当ではないでしょう」

ガイド「そもそも、ユニコーンのいる町に売春宿は相性最悪ですよ」

先輩開拓者「何? ユニコーンがいるのか!? 俺もまだ数回しか見たことが無いぞ!」

シスター「わたくしたちシスターやユニコーンライダーの少女たちは、処女でなければ務まりません」

農家「いや、この人も別に誰彼構わず売春させるとは言ってなくないか?」

先輩開拓者「男たちよ。想像してみるといい」


シスター『純潔を失ってしまいました……。もはや神様にお仕えすることはできません……』

女の子『もう一生ユニコーンに乗れない体になっちゃったよ……。あたし、騎手になるのが、小さい頃からの夢だったのに……』


先輩開拓者「失うものが大きい方がそそるだろう?」

農家「前言撤回、こいつ最低野郎だ!」

倫理学者「話は聞かせていただきました」

スタッフ「倫理学者さん! 待ってました!」

先輩開拓者「ほう。お前がこの町の住民たちの高い道徳心の源だな?」

先輩開拓者「崇高な倫理のお題目など開拓には何の役にもたたないことを教えてやろう!」

倫理学者「それではご教授お願いします」

先輩開拓者「古今東西、売春宿は都市形成において重要な働きを成してきた」

倫理学者「一般論として正しくとも、現状この町では必要とされていないように見えますが」

先輩開拓者「セーフティネットだ。売春宿は職にありつけない女性にとって必要なものだ」

倫理学者「売春宿で働くしかなくなる前に救済するのがセーフティネットではないでしょうか」

先輩開拓者「売春婦を差別しているのか?」

倫理学者「経済的理由で売春をせざるを得なくなる女性を案じているだけで、進んで売春をする女性を貶してはいませんよ」

先輩開拓者「では、売春婦になりたい女性のために売春宿を作らねばな」

倫理学者「短い開拓期間ではあらゆる分野の就職先を用意することはできない……それはベテラン開拓者のあなたが一番ご存じでしょう」

先輩開拓者「おのれ、ああ言えばこう言う」

農家「それはお前のことだろ。売春宿を作る理由をころころ変えやがって」

コンサルタント「経済的に価値がありません。町のブランド力を落としかねない」

人事「スキル不要かつ、他人がやりたがらない仕事で効率よく稼ぐなら、鉱山労働があります」

先輩開拓者「女性に肉体労働は荷が重いだろう」

先輩開拓者「先ほど聞いた通り、この町では他の町に比べて処女の職業選択の幅が広いようだ」

先輩開拓者「だが、処女でない女性はどうだ? 鉱山労働しか選べない状況は倫理的に正しいのか?」

農家「粘るなぁこの人」

開墾者「また主張が変わっているが、今のは一理あるような気がしてきた」

医学者「……病院を建てれば看護師の需要が生まれる。鉱山に比べれば清潔な環境だが、力仕事で、人手が多く要る」

人事「はい。解決しました。第一開拓者さんでしたか? どうぞお引き取り下さいませ」


使者「不審者が出たというのはこの辺りですか」

開拓者「警官さん。早速出番ですね!」

警官「はっ! 行ってまいります!」

先輩開拓者「なんだ? 警官だと!?」

警官「開拓を妨害した不審者は貴方ですね。署まで同行願います」

先輩開拓者「は、離せ! 俺は第一開拓者だぞ! ここの開拓者より偉いんだぞ!」

使者「ノルマ達成!!」

先輩開拓者「俺の不幸をお約束みたいに言うんじゃない!」

●開拓地
・警察署……町の治安を守る。
・病院……医療従事者が病人の診察や看護を行う。
・診療所……若くて綺麗なナースさんがいっぱい。

●住民
・警官……頼れるおまわりさん。正義感が強く真面目。
・看護婦……病院で働く女性。スカート丈が短い。

●ステータス
医療Lv.4→5
観光7→7.5


開拓者「あれ? 五階建ての立派な病院が建ちましたけれど、診療所の方の様子がおかしくないですか?」

疫学士「看護師になるのも女性ばかり……。しかもやけに露出が多い人が多い……」

開拓者「また何か余計なことをしました?」

先輩開拓者「どうやら、あのとき俺の演説を聞いた住民が提案の一部を取り入れたようだ」

先輩開拓者「大丈夫だ。強引な性的サービスや未成年の雇用は取り締まるよう警官に頼んでおいた」

開拓者「警官さんにも干渉したんですか。開拓中に他の人が手を出すなんてありなんです?」

先輩開拓者「俺は経験がある。とある森を開拓していた時に、住民の巫女に町を乗っ取られてな……」

先輩開拓者「俺がいない間に診療所と刑務所を建てられていた。今回と似たような施設だな」

開拓者「ふーん」

ざわざわ

開拓者「えー、住民のみなさん」

開拓者「診療所では、通常の医療行為のほかに、チップを払った患者さんにこっそりと性的サービスを行っているそうです」

開拓者「とりあえず許可しておきますが、他の町では許されませんからね?」

開拓者「絶対に! 決して! 本来は! 医療従事者に性的サービスを要求してはいけませんからね!!」

小説家「そういうことは創作の中で楽しもうな」

開拓者「では、先輩開拓者さんも帰りましたし、いつもの町作りに戻りましょう」


※魔法では基本何でもできます
※マナタケに関する事は確実に失敗します
※町作りにおいてプラスになる安価を打ち消すような魔法は失敗することがあります

↓1、2 魔法を使います

ガイド「観光客からユニコーングッズの要望が多数寄せられています」

コンサルタント「キーホルダーやハンカチなどを他の町に発注しているが、町でも何か作れたらいいね」

開拓者「ユニコーンのグッズ……今うちで生産できるのは鉄製のマスコットか小説くらいですね」

開拓者「何か考えてみましょう」


牧場。

飼育員「ユニコーンの角が抜けてしまったんです! どこか調子が悪いのかな……」

獣医「見たところ健康体だ。詳しい生態は分からないが、生え変わるんじゃないかと思う」

開拓者「どれどれ。クリーム色でつややかな材質ですね。これ、加工して販売しましょう」

眼鏡の女の子「ユニコーンの角はとても頑丈でわずかに魔力を含んでいることが分かっています」

製錬工員「鉄の工具じゃ歯が立たないな」

開拓者「これは魔法で加工するしかないですね」

開拓者「一本目の角は加工用の道具にします」

飼育員「形が変化していく……この形状は、ナイフ?」

開拓者「ユニコーンの角をさらに頑丈にしました。これを使えば角を削れるはずです」

包帯の女の子「ユニコーンの毛もスイスイ切れるー」

開拓者「淡い虹色の毛ですね。絶対いいお土産が作れます」

パーカーの女の子「でも量が寸ですよ」

開拓者「高価なおみやげになりそうです。でも、欲しい人はたくさんいると思います」

飼育員「なんたってユニコーンだからね」

●開拓地
・牧場の工房……ユニコーンの角や毛を加工する。牛の角を使うこともある。

●ステータス
馬Lv.8→9


スタッフ「こちら一点もののユニコーン像でございます」

観光客「ユニコーンの角を使っているの!? 欲しい、けれど、財布が……」

書道家「虹色の筆……どんな書き心地でしょうか」


開拓者「お土産のユニコーングッズができました」

開拓者「でも、経済効果はそこまででもないですね……。なぜなら高級すぎるから」

開拓者「馬業をアピールするための次の策を打ちましょう」

病院。

看護婦「一体どうしたのよ。開拓者さんが倒れるなんて……」

疫学士「感染症ではありませんのでご安心ください。過労に似た症状です」

医学者「開拓者が目を覚ました。マナタケを食べさせたら回復した」

開拓者「心配かけてすいません。魔法を使おうとしたとたん、意識が飛んでしまいました」

看護婦「あらま、魔法の使い過ぎかしら」

開拓者「規模の大きすぎる魔法に、体が耐え切れなかったみたいです……」

疫学士「くれぐれも無理はしないように!」

開拓者「大丈夫です。二の轍は踏みません」


魔法研究所。

開拓者「ユニコーン競馬を王国の皆さんに楽しんでもらおうと思い、」

開拓者「私の魔法を介して映像を中継し、全国から投票できるサービスを始めようとしたんです」

魔導士「それは君、人間技じゃないよ。少し考えればわかるだろう」

開拓者「そうですね……」

開拓者(魔法はなんでもできます。そしてマナタケから魔力をいくらでも補給できます)

開拓者(なぜ失敗したのか。それは出力が今までの魔法とは桁違いだったためです)

開拓者(私の最大パワーを100として、マナタケは最大まで魔力をチャージできますが、今回の魔法には数万以上のパワーが必要でした)

開拓者(範囲は王国全土。常に投票が可能。……範囲も時間も大規模すぎる通信魔法です)

魔導士「このまま諦めるのかい?」

開拓者「そんなつもりは毛頭ありません!」

魔導士「では助言だ。君一人分の魔力では足りなかった。それなら?」

開拓者「……あっ! 試す価値はあります!」

開拓者「ふっふっふ……」

使者「何か楽しいことでもありましたか」

開拓者「来週をお楽しみに、と言っておきましょうか」ニヤリ

使者「ユニコーン競馬中継のことですか」

開拓者「えっ」

使者「王都の魔法街、食の都、学問の都での開催はすでに知らされていますよ」

使者「たしか主催は」

開拓者「ストップ! 来週をお楽しみに!」


※8週目終了時にイベントが発生します

使者「ちなみに、私は来週忙しいので要請を受けられるのは今回が最後です」

開拓者「それでは使者さんは競馬見れませんね。残念です」


↓1 王都への要請

開拓者「では代わりに、王様を呼んでいただけませんか?」

使者「なるほど、国王上覧競馬ですね」

開拓者「珍しいユニコーンの走る姿をぜひお見せしたいです」



7週目結果

称号:蹄の音が響く鉱山の町 → ユニコーン以外は現実的な町

~住民の声~
警官「あれ以来大きな事件は発生していません!」
装蹄師「装蹄の基本は飼育員に教えた」
眼鏡の女の子「騎手の人数がまだ少ないのが悩みどころです」
農家「小麦と大豆はすっかり飼料専用になってしまった」
プロモーター「ユニコーン小説を原作としたユニコーンミュージカルを企画中だ」

~来訪者の声~
博徒「確率は3分の1……楽な賭博だぜ!」
観光客「健康だけど入院に来ました!」

7週目

称号:ユニコーン以外は現実的な町

●開拓地
・山林……深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。
・住宅区……谷沿いに階段状に造成された土地に、民家が建ち並んでいる。
・役場……文書の管理、事業所の視察などで、町の運営を補助する。
・駅……改札と小さな待合室を用意した。単線。単式プラットフォーム。
・ワープホール……魔法で作った他の町へ続くゲート。
・花畑……カラフルな花が咲くとても綺麗な村の名所。季節ごとの花の苗も保管されている。
・薬草採取地……万病に効く薬草“無病息菜”が採れる。無限に生えてくる保証はないので多用はできない。
・棚田……段状の水田で米を育てている。春から秋にかけて季節ごとに異なる顔を見せる。
・麦畑……麦と大豆を交互に育てている。
・牧場Ⅱ……広々とした明るい牧場。鶏や牛、その他一般的な家畜のほかにユニコーンを飼育している。
・牧場の工房……ユニコーンの角や毛を加工する。牛の角を使うこともある。
・飼料工場……原材料を飼料に加工して保存・出荷する。原材料は列車で運ばれてくる。
・鉄鉱山……鉄鉱石を採掘している。
・希少金属鉱山……いろいろな希少金属が少しずつ掘れる。
・製鉄所Ⅱ……電気炉で鉄鉱石を焼いて鋼鉄を作る。
・薬品庫……化学薬品が保管されている。
・風力発電所……微風の日でも効率よく電力を生み出す。
・案内マップ……町の各地にある掲示板。観光客の行く用が無い施設はあえてマップから省いている。
・電動カートレンタル場……電池を積んだ小さなカートを町の各地で貸し出す。最高速度30㎞/時。
・宿泊所Ⅱ……ベッドや温泉を備えた施設。温泉だけの利用も可能。
・温泉街……観光客向けの露天温泉が立ち並ぶ通り。
・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。毎日たくさんの商品が入荷する。
・農具屋……農具の製造と販売を行う店。
・大衆食堂……村で採れた作物や畜産物を使った美味しい料理が食べられる。
・銀行……お金を預かり、運用する施設。
・学校……小中高一貫。子供たちの学習のみならず大人の職業訓練にも使う。
・魔法研究所……魔法はなんでもできるので、魔力源の探求や費用対効果の改善などが研究テーマになる。
・品種改良研究所……農家達が農作物の改良のために試行錯誤している。
・図書館……十分な種類と量の本を所蔵している。空調結界によって湿気から本を守っている。
・教会……一神教の宗教施設。
・警察署……町の治安を守る。
・病院……医療従事者が病人の診察や看護を行う。
・診療所……若くて綺麗なナースさんがいっぱい。
・競馬場……ユニコーンのレースが行われる。馬も騎手もファンシーでかわいいがレースは本格的。
・劇場……演劇を披露する施設。

●住民
・求職者……王都の求職街で集めてきた地方出身の国民達。特別な技術や知識を持たない。
・農家……まさに開拓の柱。耕すよりも育てる方が得意。
・飼育員……牧場で家畜の世話をする。
・ユニコーンブリーダーⅡ……ユニコーンを育てて鍛える専門家。男性もいる。
・ユニコーンライダーⅡ……ユニコーンを操り走らせる少女たち。ユニコーンは平均的に馬より速い。
・開墾者……土を耕し、水路を引き、農地を作る。開拓者の卵。
・林業家……樹を育てて木材を得るだけでなく、山林を管理する仕事としての側面も持つ。
・鉱山労働者Ⅲ……重機を操縦し毎日鉱石を掘る。
・製錬工員……鉱石から金属を取り出す操作に特化した工場作業員。
・化学者……特に毒に強い関心を持つ。
・ガイド……町を案内し観光客を楽しませる。
・スタッフⅡ……いかなる状況でも冷静に接客する労働者。様々な職場で働く。
・調理スタッフ……料理を作るスタッフ。
・疫学士Ⅱ……公衆衛生を維持し、感染症などの蔓延を防ぐ。
・人事……労働者の能力を評価し、適切な役職と給金を与える。
・書記……字がきれい。図書館で司書として働く。観光マップに字を書くなど雑用も行う。
・小説家Ⅱ……彼らの出版した作品は主にショッピングモール内の書店で販売されている。
・書道家Ⅱ……躍動する筆先と形の美しい文字はまさに芸術の域。
・神父……宗教の教えを他の住民に広める男性。
・シスター……宗教を信仰している女性。ユニコーンに乗れることが条件。
・役者……熱意のこもった演技をする夢追う若人たち。
・プロモーター……主催者。イベントやビジネスの企画・運営を行う。
・コンサルタント……助言者。経営上の課題解決や個人資産の運用などについてコンサルティングする。
・警官……頼れるおまわりさん。正義感が強く真面目。
・看護婦……病院で働く女性。スカート丈が短い。

●その他
・魔力補充作用のあるマナタケがたくさん採れる。
・マナタケそのものを栽培、加工、販売することはできない。
・海産物の町、緑の町、湖畔の町と行き来できる。
・大量の電池がある。
・医学者、倫理学者、獣医、装蹄師、魔導士が来ている。

●ステータス
第一次産業Lv.7
第二次産業Lv.7
第三次産業Lv.11.5
不思議Lv.4

鉄鋼Lv.5.5
観光Lv.7.5
医療Lv.5
環境Lv.2(最大5)
馬Lv.9

開拓者「最後の週です」

開拓者「少し状況を整理しましょう」


●ステータス
第一次産業Lv.7
第二次産業Lv.7
第三次産業Lv.11.5
不思議Lv.4

鉄鋼Lv.5.5
観光Lv.7.5
医療Lv.5
環境Lv.2(最大5)
馬Lv.9


開拓者「第一次産業はLv.7。まあまあってところですね。牧畜が主力です」

開拓者「第二次産業もLv.7。思ったより低いです。ほとんど鉄鋼業に依存しています」

開拓者「第三次産業はLv.11.5。すでに人気の観光都市です。今後ますます伸びることでしょう」

開拓者「さて、少し心配なのが環境Lvですけど……」

疫学士「計算上、まったく問題ない値でした」

開拓者「鉄鉱山のある町で環境Lv.2はむしろ高い部類なんですよね」

疫学士「毒性のある化学物質への対策と、十分な医療体制が、傷病者の発生を抑制しています」

ガイド「観光業に迷惑をかけないように工夫していらっしゃいますよね」

コンサルタント「健康被害を発生させると株価が下がるのも影響していると考えられる」

開拓者「資本主義がいい方向に働きました」

開拓者「私は労働者をⅢより上のⅣまで育て上げることができます」

開拓者「でも、できるからといって、しなければいけないってことではないです」

開拓者「Lvよりも職種の多さが大事、あるいはⅢまで上げれば十分、などの考え方もありますね」


↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「私が去った後も工業が発展するように、皆さんに発明家の心得を伝授します!」

求職者「発明家! カッコいいけど、俺になれるものなのか……?」

開拓者「いいですか? 発明は1%の閃きと、99%の努力でできています」

開拓者「努力として、ここにある本を読んでください」ニッコリ

『物理学入門』『工学のすべて』『流体力学教本』『新しい電気工学』『人類と機械全史』『絶対にうまくいく印象操作テク100』etc

求職者「分かってたさ、そんなに甘くないって……ん? 印象操作テク?」

開拓者「発明の49%はライバルを蹴落とす技術ですからね。妨害・捏造・盗用・個人攻撃・国家ぐるみの工作、なんでもありですよ」

求職者「おおう……」

開拓者「大体同じ時期に世界のどこかで同じ発想に至る人が必ずいるんです……」

開拓者「先に発明しても、有名にならなきゃ負け! 敗者は歴史に残らない!!」


小説家「今日の授業は見知った顔が多いな」

書記「求職者の方がいらっしゃらないようです」

開拓者「今回は皆さんに、出版のプロになっていただきます」

開拓者「巻きでいきますよー。まず教本の4ページ目を開いて」

開拓者「一口に製本と言っても10種類近くの綴じ方があり……うんぬん」

その劇場は、王国のとある山林の奥深くにあった。

しかし決して人の目に留まらない場所ではない。なぜならばここは開拓地。

急ピッチで開発の進む町であり、鉄道も通っている。

すでに王国各地から人々が押し寄せる、王国屈指の人気観光地の一つだ。

ではなぜ、その劇場はさびれていたのか。

その答えを解き明かしたのは開拓者。

20代半ばの女性でありながら、王国の開拓団のリーダーを務める実力者である。

「観光客のお目当ては競馬と温泉です! わざわざ演劇に来る理由が無いのです」バン!

開拓者は黒板を叩き、教室の若者たちの注目を集めた。

「必要なのは演技力? いいえ! 分かりやすいパフォーマンスです」

「厳しい特訓になりますが、ついてきてください。私は貴方がたを絶対に、人気俳優にしてみせます!」グッ

拳を握り、力強く宣言する開拓者に、若き役者たちは真剣な表情でうなずいた。


後日、劇場。

役者「必ずや、取り戻してみせる…………俺たちの青春をッ!!!」

(火薬が破裂する音)

観光客「うぉおー!」

(役者、バック転しながら下手側に消える)


開拓者「私は彼らの演技力はすでに足りていると判断しました」

開拓者「そして、照明、劇伴、演出の効果的な使い方、また、シナリオを作るテクニックを教えました」

開拓者「また、主役級の役者さんには身体能力を磨かせました」

開拓者「結果、このように客席の9割を埋めることに成功しました」

開拓者「分かりやすさというものも重要なのです」



劇作家A「あのさ、台本形式って慣れると話を進めるのが楽すぎて地の文が書けなくなるよな」

劇作家B「まあ地の文が書けないから説明口調になりがちで、がっつり地の文が書きたくなる時もあるんだけどな」

劇作家C「私は諦めて主人公に説明口調で喋らせてる。モノローグみたいにすればいいのよ」

劇作家D「ここ『ドン!!』じゃ演出班に伝わりづらくね? 『(銅鑼の音)』って書いた方がいいぜ」

●住民
・発明家……科学の諸分野に精通し、世界初の技術を生み出すために実験を続ける。
・出版社員……編集や校正、製本までを手掛ける。
・司書……図書館で蔵書の管理を行う専門職。
・役者Ⅱ……演技力に加え、経験と知識で劇を作り上げる。
・劇作家Ⅱ……演劇のシナリオや演出を考え、台本を書く。(小説家の派生のため最初からⅡ)

●ステータス
第二次産業Lv.7→8
第三次産業Lv.11.5→13
観光Lv.7.5→8.5



開拓者「ますます人気観光地になりました。でも産業Lvは10を超えて少し上がりづらくなりましたね」

開拓者「出版の専門家が生まれて、今後は本の町としても成長していくでしょう」

開拓者「私も出版社の株を買っておきました。上がるといいなー」

開拓者「また土地が不足したので追加で造成しました」

開拓者「もう今週で建築は終わりですけれど、私が去った後もずっと、谷沿いに細長く町が伸び続けるんですかね?」


↓1、2 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)

開拓者「演劇をもっと多くの人に観てもらうために、映画スタジオを作りましょう!」

劇作家「映画撮影……大金がかかる作品じゃないか」

役者A「フィルムがもったいない。ミスはできないな……」

開拓者「今のうちにしっかり特訓してくださいね」

役者A「了解っす!」

役者B「撮影の練習をしておくか……」


森の中。

開拓者「山に入るのは久しぶりですね。毎日見ているのに」

開拓者「でも、2か月前より歩きやすいような?」

林業家「俺たちが間伐したからだ」

林業家「土砂崩れのリスクもあるから、ある程度の間隔で天然林を残しているんだ」

開拓者「なるほど。でも、もう少し植林してみませんか?」

林業家「放っておけばいい。蘖が生えてくる」

開拓者「ひこばえ」

林業家「木を伐ったあとに、切り株から出てくる芽をそう呼ぶ」

開拓者「すごい生命力……」

林業家「そういうわけで、今のところ植林の必要は無いと思う」

林業家「あんまり密集させて植えても育ちが悪くなる」

開拓者「深い森で、鉱山が小さいからハゲ山もほとんどないですし、木を植えられそうな土地は建築予定地しかないですね」

開拓者「うーん?」

開拓者「林業および出版業との相乗効果を生みつつ環境改善で一石三鳥! という狙いでしたが、予定が狂いました」

開拓者「製紙用に植林するつもりだったので、とりあえず製紙工場は建てるとして……」


1.成長の早い杉の植林を勧める
2.魔法で土地を増やして植林する
3.鉱山を大きくして植林の需要を生む
4.他のことをする

↓2選択

ミス
>>212は無しです

開拓者「林業および出版業との相乗効果を生みつつ環境改善で一石三鳥! という狙いでしたが、予定が狂いました」

開拓者「製紙用に植林するつもりだったので、とりあえず製紙工場は建てるとして……」


1.成長の早い杉の植林を勧める
2.魔法で土地を増やして植林する
3.山林の外まで植林して林を広げる
4.他のことをする

↓1選択

開拓者「植林の必要はありませんでした」

開拓者「でも林業で、木材として使うには形状やサイズに難がある端材がたくさん出ているので、製紙を始めます」


●開拓地
・製紙工場……間伐材などを紙に加工し、書籍の印刷用に納品する。
・撮影スタジオ……フィルム映画を撮るための舞台と装置類が備わった建物。

●ステータス
第二次産業Lv.8→8.5
第三次産業Lv.13→14
印刷LV.4


林業家「俺の管理した山林から採れた木材が木材チップになり」

製錬工員「木材チップを原料に紙を作り」

出版社員「その紙に文章を印刷して、小説が出版されます」

開拓者「生産・加工・販売が一つの線でつながりました!」

開拓者「今週は使者さんが来ないので、魔法で何かしたら、ユニコーン競馬の中継で馬Lvが上がって終わり」

開拓者「……しかし、魔法にこだわる意味があるでしょうか」

開拓者「最後に魔法を使うとして、温泉や電気のように翌週以降の後処理が欠かせないものは、無駄になります」

開拓者「だから、最後は時間の許す限りなんでもありにします」

開拓者「普段の魔法を2回分使う時間に加えて、植林をしなかった分、さらに時間が余っています」

開拓者「できる仕事は合わせて3つですね」


↓1、2、3 労働者教育・施設を作る・魔法を使う

ガイド「観光客の方から、上下水道を整備してほしいとの要望が来ています」

開拓者「えっ。今まで上下水道が無かったんですか」

開拓者「開墾者さんが灌漑技術の応用で温泉パイプを通していたので、てっきりそちらも整備しているものかと……」


開墾者「待て。生活用水は供給しているはずだぞ」

開墾者「農業用水と同様に、地下水を使用している」

開拓者「下水が無いのも変な話ですね……。もっと川が汚れていないとおかしいです」

疫学士「廃水は我々が管理しています!」

鉱山労働者「坑廃水は貯め池に流しているぞ」

飼育員「牧場にも浄化槽ならあるよ」

化学者「俺が廃水の毒性をチェックして、やべー数値が出たら川に流せるように処理する」

疫学士「そして私どもが報告を受け記録しています」


人事「つまり、上下水道に大きな問題は発生していないものの……」

書記「各施設の労働者がそれぞれ対応していて、包括的な管理ができていません」

開拓者「しかも生活排水は大概そのまま流してますね」

開拓者「その観光客さんは水道の管理に甘い部分があることを伝えたかったのですね」

人事「そこまで目が届くとは……本当にただの観光客なんでしょうか」


数時間前……。

スタッフ「水道に関する貴重なご意見ありがとうございました」

スタッフ「ところでお客様、どこかでお会いしましたでしょうか?」

先輩開拓者「いや、この町に来るのは初めてだ」

先輩開拓者「単なる観光客の俺の助言を、真摯に聞いていただき感謝する」

先輩開拓者(流石に責任を感じていたが、これで少しは役に立てたか?)

牧場。

飼育員「よかった。廃水は専門の業者さんに頼めるようになったから、動物のお世話に集中できるよー」

豚「フゴッ♪」

開拓者「いつもより丁寧に畜舎を洗浄してもらって、豚さんもうれしそうです」

飼育員「今日くらいは優しくしてあげたいんです」

飼育員「明日、出荷なので」

豚「ブヒッ!?」


開拓者「保存の効くハムやソーセージが生産されて、ショッピングモールの肉売り場が充実しました」

開拓者「緑の町は農業に比べて畜産が弱いそうで、高い需要が見込まれます」



開拓者「上覧競馬には開会式での馬の行進も見せなきゃいけません。でも、ユニコーンの足取りはふらふら……」

パーカーの女の子「いざ走るときにはユニちゃんもまじまるになるんですよ」

眼鏡の女の子「ユニコーンと人は対等です。一方的に操るなんてことはできません」

幼い女の子「この馬が言うこと聞かないんだもん!」

新人の女の子「速く走るだけじゃダメなんですか?」

開拓者「こんなだらけた馬と騎手なんて、王様には見せられませんよ!」

開拓者「わずかな日数ですが、統制が取れるように鍛え上げます!」

包帯の女の子「ユニコーンをー?」

開拓者「貴女たちをです!」

開拓者「でも、根性論では解決しませんね……」

開拓者「もしかしたら、馬用のくつわが合っていないのかも」


飼育員「製錬工員はやめたの?」

工員「製鉄所は人が足りてるからな……。人事の勧めで始めた仕事だが、俺は本気で馬具職人の技を磨くことにした」

装蹄師「皮革は専門外でしたが、作れるようになりましたか?」

工員「十分でしたよ!」

開拓者「おや? ユニコーン用の馬具の製作を依頼しに来たのですが、話が早いですね」

●開拓地
・食肉加工工場……肉類を加工する工場。主にブタさんが加工される。
・水道局……町の上下水道を管理する。

●住民
・メイデンナイト……少女で構成された町の騎馬隊。行事の際にユニコーンの行進を披露する。
・馬具職人……ユニコーンを制御するために専用の馬具を作る。
・工員……製鉄所で働くのを諦め、正式に他の工場へ就職した。

●ステータス
第一次産業Lv.7→8
第二次産業Lv.8.5→9
環境Lv.2→3
観光Lv.8.5→9
馬Lv.9→10


ピーッ

メイデンナイト「前へー、進めっ」

ザッザッザッザッ

発明家「始まったぞ!」

劇作家「麗しくも凛々しい少女たちと優美なユニコーンの堂々たる行進だ!」

ガイド「上覧競馬当日はもっと人数が増えるらしいですよ」


開拓者「一部の女の子が騎手から騎士になりました」

開拓者「速く走ることよりも、隊列を組む方が得意です」

開拓者「騎士ですけど戦闘技術はほとんどありません。馬上槍は飾りです」

学校。

書道家「そういえば……大学を作るって話していませんでしたか?」

開拓者「あっ」

開拓者「思うようにはいかないものですね」

人事「開拓者さん」

開拓者「競馬中継の準備が出来ましたか!?」

人事「いえ、別件で」

人事「いくつかニュースがございます」


1.馬術 有名騎手がユニコーンライダーに挑みに来た

2.鉱業 研究者が希少金属のサンプルをもらいに来た

3.化学 化学者が化学の権威を連れてきた

4.工業 発明家がとある偉人の書いた設計図を手に入れた

5.書物 大手出版社と事業提携が決まった

6.演劇 映画監督がやってきた

7.経済 銀行が起業家向けの融資を拡大した

1.馬術
2.鉱業
3.化学
4.工業
5.書物
6.演劇
7.経済


↓1、2、3 選択

人事「映画監督と、有名な騎手がいらっしゃっています」

映画監督「よろしく。新しく映画撮影に挑戦する町があると聞いて馳せ参じた」

映画撮影「映画はまだまだ進歩の可能性を秘めている。今私が考えているのは、エフェクトを後付けする方法だ」

劇作家「フィルムに細工するんですか? そんなアイデアがあるなんて……」


天才騎手「ふっはっは! 知人の騎手から話を聞いてね。恐ろしく速いユニコーンライダーがいるそうじゃないか」

開拓者「彼は! 先祖の代から騎士を勤めている父親と、競走馬専門の牧場で育った母親の間に生まれた……」

開拓者「競馬界のサラブレッド!」

天才騎手「まさか野生のユニコーンが生き残っていたとはね」

天才騎手「真剣勝負させていただこう! 少女だからと言って手は抜かんよ!」


発明家「大発見だ!」

冒険家「この紙束がなぁ……。俺には落書きにしか見えないよ」

開拓者「これが偉人が書いた設計図ですか?」

発明家「そうだ! 湖畔の町の冒険家が山奥の廃墟で見つけたんだ」

冒険家「残ってたものを持てるだけ持って帰ってきただけなんだけどな」

開拓者「映画監督さんと天才騎手さんは来たばっかりなので、今のところ産業Lvには影響しません」

開拓者「偉人の書いた設計図も発明家さんがまだ再現できていないので、同じです」

開拓者「明日で開拓を終える私には関係ない話ですね」



8週目結果

称号:ユニコーン以外は現実的な町 → 細長く高低差のある地方都市

~住民の声~
発明家「発明する前に開拓が終わっちまったー!」
出版社員「小説以外の持ち込みも歓迎します!」
眼鏡の女の子「後進育成のため学校でユニコーン乗馬の授業を始めました」
ガイド「美しくなった棚田もご覧ください」

~来訪者の声~
観光客「もっと田舎だと思ってた。水道もしっかりしてるし、買い物も交通もばっちり。いっそ住もうかな」
錬金術師「魔法で作った町って聞きましたけど……そう?」

>>199は8週目でした

8週目終了

称号:細長く高低差のある地方都市

●屋外
・山林……深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上には多様なキノコが見られる。
・住宅区……谷沿いに階段状に造成された土地に、民家が建ち並んでいる。
・ワープホール……魔法で作った他の町へ続くゲート。
・花畑……カラフルな花が咲くとても綺麗な村の名所。季節ごとの花の苗も保管されている。
・薬草採取地……万病に効く薬草“無病息菜”が採れる。無限に生えてくる保証はないので多用はできない。

●公共施設
・役場……文書の管理、事業所の視察などで、町の運営を補助する。
・水道局……町の上下水道を管理する。
・駅……改札と小さな待合室を用意した。単線。単式プラットフォーム。
・銀行……お金を預かり、運用する施設。
・学校……小中高一貫。子供たちの学習のみならず大人の職業訓練にも使う。
・魔法研究所……魔法はなんでもできるので、魔力源の探求や費用対効果の改善などが研究テーマになる。
・品種改良研究所……農家達が農作物の改良のために試行錯誤している。
・図書館……十分な種類と量の本を所蔵している。空調結界によって湿気から本を守っている。
・教会……一神教の宗教施設。
・警察署……町の治安を守る。
・病院……医療従事者が病人の診察や看護を行う。

●産業
・棚田……段状の水田で米を育てている。春から秋にかけて季節ごとに異なる顔を見せる。
・麦畑……麦と大豆を交互に育てている。
・牧場Ⅱ……広々とした明るい牧場。鶏や牛、その他一般的な家畜のほかにユニコーンを飼育している。
・牧場の工房……ユニコーンの角や毛を加工する。牛の角を使うこともある。
・飼料工場……原材料を飼料に加工して保存・出荷する。原材料は列車で運ばれてくる。
・食肉加工工場……肉類を加工する工場。主にブタさんが加工される。
・鉄鉱山……鉄鉱石を採掘している。
・希少金属鉱山……いろいろな希少金属が少しずつ掘れる。
・製鉄所Ⅱ……電気炉で鉄鉱石を焼いて鋼鉄を作る。
・薬品庫……化学薬品が保管されている。
・製紙工場……間伐材などを紙に加工し、書籍の印刷用に納品する。
・風力発電所……微風の日でも効率よく電力を生み出す。
・案内マップ……町の各地にある掲示板。観光客の行く用が無い施設はあえてマップから省いている。
・電動カートレンタル場……電池を積んだ小さなカートを町の各地で貸し出す。最高速度30㎞/時。
・宿泊所Ⅱ……ベッドや温泉を備えた施設。温泉だけの利用も可能。
・温泉街……観光客向けの露天温泉が立ち並ぶ通り。
・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。毎日たくさんの商品が入荷する。
・農具屋……農具の製造と販売を行う店。
・大衆食堂……村で採れた作物や畜産物を使った美味しい料理が食べられる。
・競馬場……ユニコーンのレースが行われる。馬も騎手もファンシーでかわいいがレースは本格的。
・劇場……演劇を披露する施設。
・撮影スタジオ……フィルム映画を撮るための舞台と装置類が備わった建物。
・診療所……若くて綺麗なナースさんがいっぱい。


●住民
・求職者……王都の求職街で集めてきた地方出身の国民達。特別な技術や知識を持たない。
・農家……まさに開拓の柱。耕すよりも育てる方が得意。
・飼育員……牧場で家畜の世話をする。
・ユニコーンブリーダーⅡ……ユニコーンを育てて鍛える専門家。男性もいる。
・ユニコーンライダーⅡ……ユニコーンを操り走らせる少女たち。ユニコーンは平均的に馬より速い。
・メイデンナイト……少女で構成された町の騎馬隊。行事の際にユニコーンの行進を披露する。
・馬具職人……ユニコーンを制御するために専用の馬具を作る。
・開墾者……土を耕し、水路を引き、農地を作る。開拓者の卵。
・林業家……樹を育てて木材を得るだけでなく、山林を管理する仕事としての側面も持つ。
・鉱山労働者Ⅲ……重機を操縦し毎日鉱石を掘る。
・製錬工員……鉱石から金属を取り出す操作に特化した工場作業員。
・工員……製鉄所で働くのを諦め、正式に他の工場へ就職した。
・化学者……特に毒に強い関心を持つ。
・発明家……科学の諸分野に精通し、世界初の技術を生み出すために実験を続ける。
・ガイド……町を案内し観光客を楽しませる。
・スタッフⅡ……いかなる状況でも冷静に接客する労働者。様々な職場で働く。
・調理スタッフ……料理を作るスタッフ。
・疫学士Ⅱ……公衆衛生を維持し、感染症などの蔓延を防ぐ。
・人事……労働者の能力を評価し、適切な役職と給金を与える。
・書記……字がきれい。図書館で司書として働く。観光マップに字を書くなど雑用も行う。
・司書……図書館で蔵書の管理を行う専門職。
・小説家Ⅱ……彼らの出版した作品は主にショッピングモール内の書店で販売されている。
・書道家Ⅱ……躍動する筆先と形の美しい文字はまさに芸術の域。
・出版社員……編集や校正、製本までを手掛ける。
・神父……宗教の教えを他の住民に広める男性。
・シスター……宗教を信仰している女性。ユニコーンに乗れることが条件。
・役者Ⅱ……演技力に加え、経験と知識で劇を作り上げる。
・劇作家Ⅱ……演劇のシナリオや演出を考え、台本を書く。
・プロモーター……主催者。イベントやビジネスの企画・運営を行う。
・コンサルタント……助言者。経営上の課題解決や個人資産の運用などについてコンサルティングする。
・警官……頼れるおまわりさん。正義感が強く真面目。
・看護婦……病院で働く女性。スカート丈が短い。

●その他
・魔力補充作用のあるマナタケがたくさん採れる。
・マナタケそのものを栽培、加工、販売することはできない。
・海産物の町、緑の町、湖畔の町と行き来できる。
・大量の電池がある。
・医学者、倫理学者、獣医、装蹄師、魔導士、天才騎手、映画監督が来ている。

●ステータス
第一次産業Lv.8
第二次産業Lv.9
第三次産業Lv.14
不思議Lv.4

鉄鋼Lv.5.5
観光Lv.9
医療Lv.5
環境Lv.3(最大5)
馬Lv.10
印刷LV.4

湖畔の町にある魔芸術アトリエ。

ここでは魔力の源になるアートを作るため試行錯誤している。

開拓者「頼んでいたものは……できていますね!」

錬金術師「ばっちり! メイドさん達はもう中継予定の町に散りましたよ!」

魔導士「ふむ、これは……」

錬金術師「この道具を持っている人全員で、魔力を出し合って魔法を使えるんですっ」

魔導士「大勢で魔方陣を囲んで使用する儀式魔法と仕組みは同一だね」

魔導士「そして、目の前に映像を出す魔法なら、遠くの町に映像を出すより魔力効率がいい」

魔導士「しかしこれほどの遠距離で連携が可能なのかい?」

開拓者「いろいろあって、この町ではユビキタスネットワークのようなものが使えます」

開拓者「その応用です」

魔導士「魔法以外のものと組み合わせたのか。私には思いつかないアイデアだ」

開拓者「さて、ユニコーン競馬の全国中継と投票受付が可能になりました」

開拓者「王様が到着する前に、開拓地へ戻って出迎えの準備をしましょう!」

安価は以上で終わりです。
近いうちにエピローグを投下します。
売春宿みたいな安価は案外どうにでもなります。意外と植林地の方が悩みました……。

???「……町が完成したようだ」

???「頃合いか」

???「許せ。王国の歴史を守らねばならぬ」

●ステータス
馬Lv.10→11


国王上覧競馬は式典、競技ともにつつがなく終了した。

競技に乱入しようと思っていた天才騎手も、国王が来ていることを知ると諦めた。


緑の町。

農家「くっそー、眼鏡の子が実力ありそうで応援してたのにな」

花屋「だれが強いのか知ってる地元の人が有利よね」


海産物の町。

漁師「たしかにパーカーの子が優勝したが、見た目では端っこの子が圧勝だ!」

料理人「んだと!? 一番かわいいだろが!」

灯台守「騎手を容姿で評価するんじゃない」


王都魔法街。

エリート「競馬よりも投票システムが興味深い」

成金「新しい事業に使えないか……?」

開拓者「いかがでしたか? 王様!」

王「通常の競馬とは異なる趣がある」

王「ユニコーンの復活を象徴する素晴らしい催しであった」

開拓者「かつてはたくさんいたんですよね」

王「先の戦争でわずか数頭を残し全滅したのだ」

王「余も野生種を見たのは初めてだ」

先輩開拓者「くっ……。後輩、やるじゃないか」

先輩開拓者「魔法に頼り切るでもなく、開拓の難しい地形でこれほどの都市を作り上げるとはな……」

開拓者「ふふん。これからは私が第一開拓者を名乗ってもいいですね?」

王「考えておこう」

先輩開拓者「王様!?」

王「第二開拓者よ。ご苦労だった」

王「初仕事でありながら素晴らしい仕事ぶりである。今後の働きにも期待する」

開拓者「ありがとうございます!」

王「今ここに、王国の新たな都市が……」

その時、開拓者の視界からすべてが消えた。

開拓者「…………うん?」

鬱蒼と茂った森林。足場の悪い坂道。

そこに立ち尽くす二人の開拓者と国王、そして王の護衛。

すべての建物も、住民も、見当たらなかった。


護衛「テレポートでもさせられたか?」

開拓者「あっ! そ、そうですよ。町が消えたのではなく、私達が消えたのです!」

先輩開拓者「妥当な推理だが……しかし、この地形と植生は……」

先輩開拓者「後輩。お前は護衛とともにここへ残れ」

先輩開拓者「魔法を使う襲撃者が現れたのなら、俺よりお前の方が戦力になるだろう」

王「第一開拓者よ、どこへ行く?」

先輩開拓者「周囲の状況確認でございます。すぐに戻ってきますので、失礼します」


しばらく山林を歩き、先輩開拓者は脚を止めた。

先輩開拓者「嫌な予感が的中したな……」

彼の目の前にあったのは、垂直に寸断された鉄道だった。

その線路の先には海産物の町が見える。

先輩開拓者「テレポートさせられたのは、俺たちじゃない」

先輩開拓者「町だ……」

町が完成!

称号:きのこすらない山

●開拓地
・山林……起伏が激しく深い森に覆われた山間部。枝葉に遮られた薄暗く湿っぽい地上は蒸し暑い。

●住民
(行方不明)

●その他
・魔力補充作用のあるマナタケは見当たらない。
・あらゆる病気を治す無病息菜も見当たらない。
・可愛いユニコーンなんていなかった。
・海産物の町と緑の町を結ぶ鉄道が寸断されている。
・客人である医学者、倫理学者、獣医、装蹄師、魔導士、天才騎手、映画監督が行方不明。

●ステータス
一次産業Lv.0
二次産業Lv.0
三次産業Lv.0
不思議Lv.9



王「王国の新たな都市が誕生しなかった!」

王「そなたの働きは……どこへ消えた?」

開拓者「お、お待ちください! これはおそらく大規模な施設転送魔法です」

先輩開拓者「ならば、同じく魔法で探知して取り返せるだろう」

開拓者「そういうのが得意な魔導士さんもいなくなってしまいましたし、マナタケもなくなってるんです……」

開拓者「やっぱり、ここは別の山ではないですか!?」

先輩開拓者「緑の町に続く線路も発見した。ここは間違いなくお前が開拓していた山だ」

王「慌てるでない。あれほどの大きな町、どこかへ転移したならば必ず人の目につく」

王「使者に連絡し王国全土で捜索させる。問題ない、面を上げよ」

先輩開拓者「さすがは王様。こんな時でも冷静な判断力です」

開拓者「落ち着いて考えると、町を丸ごと転移させるのには、個人ではまかなえないほどの莫大な魔力が必要です。あまり遠くへは飛ばせないはず……」

護衛「緑の町へ移動しましょう。王様、お足元にご注意ください」


農家「山林の町? ユニコーン競馬? 小説の話か……?」

花屋「線路が途切れたのは気になるけど、町が消えたなんて突飛すぎるわ」

使者(通信)「第二開拓者さんが2か月前から開拓を!? しっ、失礼しました!! 王様の指示を聞き逃すとは私はなんという失態をっっ!!」

使者(通信)「私どのような厳罰も覚悟、えっ……い、言い忘れ? 王様のミス? ほ、本当ですか? そ、そうでしたか……」


先輩開拓者「……これは驚いたな」

開拓者「私の作った町を誰も覚えていないなんて……全国中継したのに……」

王「余とここにいる者達が覚えておる」

開拓者「そうですね……。まだ希望はありますよね」

開拓者「でも王国中の人の記憶を消すなんて、敵はますます只者じゃありません」

先輩開拓者「ここの隣町が州都だ。まずは王様を安全な場所へ移動させるぞ」

州都に移動した開拓者たちは、国王を役所に送り届けると、街へと繰り出した。

古い建物の多くが鋼鉄でコーティングされていることから、この都市は『鋼鉄の都』と呼ばれている。


先輩開拓者「後は使者に任せよう。すぐに見つかるだろうさ」

先輩開拓者「俺たちはしばらく暇つぶしだ」

開拓者「もし外国や未開拓領域に転移してたらどうするんですか」

先輩開拓者「時間はかかるが見つかるだろう。町の住民も黙って町で待っていはしないはずだ」

市民「鋼鉄の都へようこそ!」

市民「現在州都では、州都100周年記念式典を開催しております」

先輩開拓者「ほう。いい時に来てしまったな」

市民「わたくしシティガイドをしております。よろしければご案内いたしましょうか?」

先輩開拓者「では頼む。……ほら行くぞ」

開拓者「そんな気分じゃないです……」

先輩開拓者「開拓者をしているとゆっくり町を見て回る機会は少ない。心配なのは分かるが、今思い悩んで何ができるというわけでもないだろう」

~~~~~~~~~~


上覧競馬の閉会式を終え、開拓者と国王が消えていることに気づいた住民たちはすぐさま捜索を始めた。

ユニコーンライダーの一人が町の外を探しに行き、どこかへ飛ばされたのは自分たちであると気づくまでそう時間はかからなかった。


天才騎手「一体どうなっている!? 連絡はできないのか?」

スタッフ「申し訳ございません。ただいま調査中でございます」

魔導士「魔法であることは間違いない。しかし、大規模な儀式魔法でもこの規模はあり得んよ……」

眼鏡の女の子「線路の先で地面が途切れていました。下を見ても何もない、青空と同じ色が広がっているだけ」

林業家「ちょうど俺たちが管理している森林の範囲ぴったりで切り取られている」

農家「だめだ。マナタケがなくなってる。無病息菜も植木鉢に移した分以外全部消えた」

魔導士「……これでは王国に帰ることも難しいね」


住民たちは手分けして魔力を補給できるものを探したが、あまり良いものは見つからず……

だからといって頭をひねっても他の手段は思いつかず……

不安で塗りつぶされた心境のまま、一夜を過ごすこととなった。

そして、翌日……


鉱山労働者「おーい! 線路が途切れている先に地面があるぞ!」

役者「よっしゃ! なんだかよくわかんないけど、助かった!」

開墾者「……線路が途切れている?」

化学者「まだ楽観できねーな。少なくとも元の場所と違うのは明らかだ」

ガイド「み、皆さん! 線路の先から馬に乗ったたくさんの人が走ってきます!」

メイデンナイト「何者ですか!?」

獣医師「全員、軍服のようなものを着ていたね。それも、見慣れない……」


町の転移はただの始まりに過ぎない。

彼らはさらなる悪夢に巻き込まれることとなる。

●研究
品種改良研究所 → 種苗

医学者 → 医学

獣医 → 獣医学

倫理学者 → 倫理

装蹄師 → 馬具

魔法研究所 → 魔法

発明家と設計図 → 工業

天才騎手 → 馬術

映画監督 → 演劇


~~~~~~~~~~

先輩開拓者はまず工業区の案内を頼んだ。

先輩開拓者「前々からここの工業区には興味があったんだ。鋼鉄の都が鋼鉄の都たるゆえんにな」

先輩開拓者「しかし見る限り工業都市というほどでもないようだが」

市民「皆さんよくおっしゃられます。その理由は、過去の戦争にあります」

市民「最古の記録がちょうど100年前の今日」

市民「鋼鉄の都は200年戦争の記述ではじめて登場します」

先輩開拓者「諸島国との戦争だな」

市民「戦争への備えが全くない町で、初回の襲撃で甚大な被害を受けました」

先輩開拓者「当時の王国で、無防備な町とは珍しいな」

市民「その後、薪や鉄を生産して王国を支えたのが、この工業区でございます」

先輩開拓者「しかし戦争への備えは全くなかったんだろう?」

市民「ええ、町にあるものを使って抵抗するしかありませんでした」

市民「農具を溶かして槍を作り、未成年の女子すら戦争に駆り出されたといいます」

先輩開拓者「それは……壮絶だな」

市民「抵抗を続けるうち、新兵器が発明されました。……とても、残酷な」

●工業
・薬品庫→化学兵器工場
・電動カートレンタル場→武装馬車庫
・食肉加工工場→保存食工場
・農具屋→道具屋(武器類含む)
・製鉄所Ⅱ(需要増)
他複数

●魔法
・魔法研究所→魔法大学
・魔法使い


市民「毒ガス兵器と武装馬車……いわゆる戦車です」

先輩開拓者「備えのない町で、それか。発明も本来の意図とは違う使われ方なのだろう」

市民「また、戦いのための魔法使いの育成も行っていたそうです」

市民「敵陣の真ん中に突如毒ガス入りの爆弾が現れたという話が、諸島国側の記録に残っています」

先輩開拓者「えげつないカウンターだ……」

先輩開拓者「そこまで戦ったからには、相当な数の犠牲者が出たんだろう?」

市民「ええ。病院は常に満員状態だったそうです」

●医学
・病院→大病院
・医者
・疫学士Ⅱ→疫学者Ⅱ


市民「町は、200年戦争中期、王国本土に上陸した諸島国軍を食い止める防衛ラインでした」

市民「それでも病死者の数は抑えられていました」

市民「衛生的な環境と感染症への備えが万全だったためです」

先輩開拓者「これまた当時としては珍しいじゃないか。戦争での死人の多くは病死だというからな」

市民「しかし、終戦までの80年間で累計12万5480人の市民が殺害されました」

先輩開拓者「緊迫した状況のわりに、記録は詳しく残っているんだな?」

市民「はい。図書館に。日々の状況を記した大量の書類が保管されています」

先輩開拓者「……後輩。気が滅入る話なのは分かるが……何かしゃべったらどうだ?」

開拓者「うう……私の町も製鉄で栄えるはずだったのに……」

先輩開拓者「この町では今もよく馬車を見る」

市民「現役の交通手段です」

市民「自動車もあるけれど、みんな昔から馬が好きなんですよ」

市民「何せここは、数少ないユニコーンの生き残りが見られる唯一の町ですから」

先輩開拓者「ほう! 聞いたか後輩! ユニコーンが見られるぞ!」

開拓者「せっかく……私が野生のユニコーンを見つけたのに……」

市民「えっ、野生の……!?」

先輩開拓者「ああ、気にしないでくれ」

先輩開拓者「ユニコーンの数が減ったのも、やはり戦争か?」

市民「……はい。武装馬車を引くユニコーンは、最も攻撃されました」

市民「身を守るための馬具は装備していましたが、それでも数多くが息絶え、今に至ります」

先輩開拓者「……生き残りがいて何よりだ」

市民「ユニコーンは町の誇り。先人は、ユニコーンを救うために手を尽くしたんです」

市民「おかげで今でもこうしてユニコーンが見られます」

●馬具
・馬具職人→馬鎧職人

●獣医学
・飼料工場→配合飼料工場
・飼育員(一部)→獣医


ユニコーン「キュウッ」

先輩開拓者「ほら、ユニコーンがいるぞ」

開拓者「私の町が見つかれば好きなだけ見れますし触れますよ……」


開拓者「戦争が終わり、新しく鉱山の町もいくつか生まれた今は映画の町として有名だな」

市民「そうですね。この都市は多くのスターを輩出していますよ」

市民「噂をすれば、ちょうど右手に映画館がございます」

市民「州都100周年記念の映画を配給しています。フィクションも入ってますが、鑑賞していかれませんか?」

開拓者「そうしようか」

映画は過去の回想から始まった。

女優「…………うそ」

女優の目の前で、町の風車が爆発とともに崩れ落ちた。

俳優「僕の手に掴まれ!」

馬の背に乗った若手俳優が、女優を抱え上げると、先ほどまで立っていた場所に風車の残骸が倒れた。


祖母役「平和な王国にかえるため、私達は戦わざるを得なかった」

祖母役「無理強いはしない。どうするかはあなたが決めなさい」

プロローグで登場したユニコーン乗りと天才騎手の血を引く主人公は、幼いころに戦争で両親を失った。

この町で16歳を迎えた女性の多くは、ユニコーン乗りとして前線で戦うか、軍の病院で看護師として働くかを迫られる。

しかし武装馬車の外にいるユニコーン乗りは真っ先に標的にされる。

葛藤する主人公は軍の病院を調べる。

すると、そこは王国軍の兵士に性を売る施設であることを知ってしまった。

王国軍と諸島国軍の双方から命を狙われる主人公のアクション逃亡劇の後、主人公を助ける男性が現れた。

軍医である彼は、市民と王国軍を集めて戦争倫理を説いた。

銃口を向けられる中、魂の演説シーンだ。

その演説を機に、毒ガス兵器の廃止など、戦いの在り方が少しずつ変わっていく。


そして20年前、食の都の協力で風力発電所が再建された。

老いた主人公が美しい棚田から都を見下ろし、エンドロールが流れた……。

●馬術
・メイデンナイト→ユニコーンファイター→メイデンナイト(名誉職)
・ユニコーンライダーⅡ→騎手Ⅱ

●倫理
・化学兵器工場→総合化学工場
・診療所→王国軍療養所→診療所・クリニックヘルス
・武装馬車庫→馬車停車場
・道具屋(武器類含む)→金物屋
他複数

●演劇
・劇場→映画館
・撮影スタジオ→映画プロダクション
・役者Ⅱ→映画俳優Ⅱ
・劇作家Ⅱ→映画監督Ⅱ


先輩開拓者「これは戦場で撮ってきたのか? なんというリアリティだ!」

開拓者「私の育てた役者さんも世界に羽ばたくはずだったのに……」

先輩開拓者「内容の感想はないのか。俺は珍しく泣きそうだったぞ。泣かなかったが」

開拓者「諸島国が一貫して悪者なのが気分悪いですね。私、母が諸島国の出なので」

先輩開拓者「確かに王国軍も島に攻め入っていたが……それは町の歴史上仕方ないだろう」

市民「映画にも使われていた棚田、見に行かれませんか?」

先輩開拓者「いや、そろそろパレードの時間じゃないのか?」

先輩開拓者「屋台が出ているな。……屋台で、青汁だと?」

店員「驚いたかい? このスムージーには滋養強草が使われてるんだ」

先輩開拓者「なんだそれは?」

店員「研究所で品種改良された特別な薬草だ。あそこに屋根が見えるだろ?」

市民「この薬草は、免疫力を増強・調整し、ばい菌やウイルスはもちろん、がん、アレルギーにも効く万能薬です」

店員「そりゃちょっと誇大広告だぜ。必ず治るとは言えないし、体に良いってだけだ」

市民「研究所の培養器でしか育たないので、ここでしか味わえない一品です。ぜひ」

先輩開拓者「後輩、これを飲んで鬱を治せ」

開拓者「いらない。なんでも必ず治せる無病息菜の下位互換じゃないですか……」

●種苗
・棚田→観光棚田
・麦畑→改良麦畑

●種苗+魔法
・滋養強草が開発された


騎士「前へ進め!」

ユニコーンに乗った少女を先頭に、普通の馬が一糸乱れぬ列をなして行進する。

観光客「見て、映画と同じ装備だよ!」

馬たちは戦争で使われた鋼鉄の馬具を装備しているが、もう命の危険はない。

建物を覆う鋼鉄の外壁だけがかつての苦境の名残を残し……

笑顔の観光客でにぎわう街が、現代に帰ってきた。


???「開拓者。そなたには大変すまないことをした」

開拓者「は? 誰です?」

???「よくぞ我が力添えに報い、王国を救ってくれた……」

???「最後に一つ、我が魔力を授けよう。感謝のしるしだ」

開拓者「こ、これ、マナタケ!?」

開拓者「えっ。今の人、一瞬目を離した隙に消えて……? この気配、まさか山林の土地神様……!?」

開拓者「……いや、こんなところにいるはず無いですよね」


先輩開拓者「とても力強い都市だ」

先輩開拓者「しかしどうも……最近見たような町だな」

見覚えのある町に訪れました(祝・100周年)

称号:王国三大都市、鋼鉄の都

●都心部
・州都……地域の中で最も栄えた都市。近代建築が建ち並び、道路は舗装されている。
・中央区……役場、水道局、警察署、銀行、学校、教会などが集中する区域。
 ・拠点駅……各地に鉄道が伸びる。王都、緑の町、海産物の町など。
 ・図書館……一般の書籍のほか町の文書も保管している。湿気対策は万全。
 ・大病院……州都最大の総合病院。
 ・魔法大学……研究の傍ら、魔法使いの育成も行う。
 ・品種改良研究所……万能薬とも呼ばれる薬草、滋養強草が培養されている。
・住宅区……民家が集まる区域。鋼鉄で補強された建物が特徴的。
・工業区……工場が集まる区域。かつては町の中心だった。
 ・製鉄所Ⅱ……電気炉で鋼鉄を作る。かつて最も重要な施設だった。
 ・配合飼料工場……家畜を強くする栄養分を混ぜた飼料を生産する。
 ・保存食工場……長持ちする食料品を生産、出荷する。
 ・総合化学工場……化学肥料や扱いに注意が必要な薬品類を合成する。
 ・製紙工場……間伐材などを紙に加工する。
 ・風力発電所……終戦後に再建された復興のシンボル。工場用の電力を生み出す。
・商業区……買い物や観光を楽しむ人々の集まる区域。
 ・モール型ショッピングセンター……様々なテナントが入った複合型商業施設。他の町からも買い物客が訪れる。
 ・金物屋……鋼鉄の都の鉄製品は品質こそ普通なのだがネームバリューが高い。
 ・レストラン……地元産の作物や畜産物を使った料理が提供されている。
 ・観光センター……都市全体の案内マップや土産物店があるビル。
 ・簡易ホテルⅡ……たくさんの狭い個室を備えた安宿だが温泉も付属している。
 ・クリニックヘルス……普通の健康診断や予防接種のほか、追加料金を払うと特別なサービスを受けられる。
 ・競馬場……馬のレースが行われる。古びた建築だが逆に趣があるとされる。
 ・映画館……大人数収容可能なシアターがいくつもある。
・映画プロダクション……王国最大の映画制作会社。社内には多くのスタジオがある。
・馬車停車場……公共交通機関として馬車が現役。舗装された道を歩くための特別な馬具をつけている。

●郊外
・観光棚田……季節ごとに異なる顔を見せる美しい段状の水田。よく映画のロケ地になる。
・改良麦畑……収量の多い麦と大豆を交互に育てる。
・植物園……品種改良研究所の所有する施設。季節を問わず花々を見られる。
・ユニコーン牧場Ⅱ……絶滅危惧種のユニコーンを見られるため大人気。他の家畜も育てて出荷している。
・牧場の工房……土産物屋。主にユニコーングッズを販売する。
・鉄鉱山……今も採掘は続けているが小規模。
・希少金属鉱山……他の町の研究者が入り浸っている。
・温泉街……温泉旅館が建ち並ぶ。
・診療所……医療の進んだ都市であるため、総合病院以外にも複数の医院がある。

●住民
・農家……棚田や麦畑を管理する。
・飼育員……牧場で家畜の世話をする。
・獣医……家畜の病気を治療する。
・林業家……樹を育てて町の景観を整える。

・鉱山労働者Ⅲ……採掘用重機の操縦技術を持ち、鉱山のある町で労働者を指導する。
・金属加工工員……製錬から鋳造、切削までこなす金属のプロ。
・化学者……かつては毒ガスを製造していた。
・工学研究者……かつて武装馬車を発明した。最近もあまり目立たない発明をしている。
・水道工事員……農業用水や上下水道を管理し町のインフラを支える。灌漑の技術も持つ。

・調教師Ⅱ……馬を力強く鍛える専門家。
・騎手Ⅱ……馬を巧みに操り走らせる。
・メイデンナイト……特別な行事の際に鋼鉄の馬具を身に着けたユニコーンに乗る少女。この職を務めた少女は都市中の尊敬を集める。
・馬鎧職人……一般的な馬具からユニコーン専用の鎧まで手掛ける。

・ガイド……観光客の案内人。州都のあらゆる情報に詳しい。
・スタッフⅡ……接客業従事者。毎日多くの観光客を相手にするため色々と手慣れている。
・プロモーター……主催者。イベントやビジネスの企画・運営を行う。
・コンサルタント……助言者。経営上の課題解決や個人資産の運用などについてコンサルティングする。
・作家Ⅱ……小説のほか、評論やコラムなどの著作も盛ん。
・書道家Ⅱ……町の各地で彼ら彼女らの芸術的な一筆が見られる。
・司書……図書館で蔵書の管理を行う専門職。
・出版社員……編集や校正、製本までを手掛け、作家をサポートする。
・映画俳優Ⅱ……銀幕のスター達。新人からベテランまで層が厚い。
・映画監督Ⅱ……もう鋼鉄の都を名乗るのはやめて映画の都を名乗るべきだと常々思っている。

・公務員……各公共施設でサービスを行う。記録をよく残す町なので、採用には文字の綺麗さも問われる。
・一神教徒……教会にいる神父とシスター。教義よりも道徳を説く。
・魔法使い……魔法大学を卒業した選ばれし才能を持つ者たち。
・医者……病院や診療所で働く。
・看護師……当然男性もいる。
・疫学者Ⅱ……公衆衛生と感染症のプロフェッショナルであり、医師免許も持つ。

●ステータス
第一次産業Lv.9
第二次産業Lv.13
第三次産業Lv.18

馬Lv.16
観光Lv.11
医療Lv.10
鉄鋼Lv.6

開拓者「山林の町へワープ! ……ワープ!」

開拓者「なんで発動しないんですか!? マナタケを食べて魔力はマックスなのに!」

使者「第二開拓者さん、お騒ぎのところ申し訳ないんですが……」

使者「王都に帰って次の開拓の準備をお願いします」

使者「新たな開拓地が待ってます。しかも結構な大仕事です」

開拓者「こんな不安な気分のまま大きな仕事なんてできませんよ!」

使者「町の捜索はこちらで進めておくので、気持ちを切り替えて仕事してください」

先輩開拓者「さて。俺も負けていられないな。俺の次の目的地は雪山か」

先輩開拓者「いざ、開拓だ!」

先輩開拓者「そうだ後輩、お前の町はもう見つからんと思うぞ。諦めろ」

開拓者「なんでそんな酷いこと言うんですかぁ! あなた本当に嫌いです!」



おわり

安価につきあってくれた皆さんお疲れさまでした。読んでくださった皆さんはありがとうございました。

第一開拓者と並ぶ存在にしようとした、町に呼んだ専門家達と後半の発明家を活かそうとした…その結果、研究システムが復活しました。
もうしません。

次回は第二開拓者の続き(雪山編の裏)か、計画者編か、
自由度高めのどこかに町を作る編を挟むかで迷っています。

過去転移の謎も明らかになる?
乙でした

>>265
山林の土地神が、マナタケと無病息菜を用意した代わりに、完成した町を過去に送って王国を助けたという話でした。
鉱山労働者Ⅲと希少金属鉱山が生まれたあたりで候補に挙がったエピローグでした。

次スレが立ちました→設計者「安価で平和に町を作るよ」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591173292/)

設計者(計画者)主人公で、どこかに町を作ります



過去回一覧を貼っておきます

前回(竹林編)→開拓者「安価で思い出の町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1507454884/)
八回目(花畑編)→開拓者「安価でどこかに町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493451944/)
七回目(雪山編)→開拓者「安価で雪山に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492415481/)
六回目(湖畔&湾岸編)→開拓者達「安価で素敵な町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486966618/)
五回目(魔界編)→開拓者「安価で魔界に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477723880/)
四回目(高原編)→開拓者「安価で高原に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476533102/)
三回目(南国編)→開拓者「安価で孤島に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462605431/)
二回目(砂漠編)→開拓者「安価で砂漠に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454661413/)
初回(森林編)→開拓者「安価で立派な町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448084293/)

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