【安価コンマ】男「異能力バトルだってさ」 (135)

男(異能力に目覚めた気がする)

男(そんな確信があるんだ)

男(ちなみに俺の能力は↓2)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1589886023

男(俺の能力は『ドキドキ☆彼女メーカー!』と名付けよう)

男(俺の意のママ思いのママ、女の子を作り出せる能力なんだ)

男(ふへへ…これぞ男の夢だよな)

男(彼女いない歴イコール年齢の俺には素晴らしすぎる能力だぜ!)ジュルリ

男(ふへ…いかんよだれが)

男(説明はほどほどにして…レッツ女の子作り!)

男(さーて、どんな女の子を作っちゃおうか…)

男(まあ手堅く↓1と↓2の案をまぜまぜしてみるか〜)

男(ほーん、眼鏡ツーサイド)

男(そして松原早耶…って誰だ? 調べよう)ポチポチ

男(ほーんデレマスのキャラね! 積極的な女の子か。ふへへ悪くない)

男(じゃ、性格はそれをベースにして…)

男(よし、じゃあ発動させるぞ!)

男「『ドキドキ☆彼女メーカー!』!」

ぼわわん

眼鏡ツーサイド(メガツー)「ハーイ! 男さん、はじめまして! メガツーちゃんだゾ☆」

男「ああ、これからよろしくな」

メガツー「仲良くしてネ☆」

男「もちろん」

男「…」

男(ぶ、ぶひぃいいいいいいいいいい)

男(眼鏡の奥のきゅるんとした目!)

男(あざといツーサイドアップ!)

男(おぱーいは小さいがふとももとおしりはむちっ!)

男(たまらん! ふへへへへへへ…)

男(ふへ…ふへへ…さーて、この娘をどうしたものか)

メガツー「どうしたの、男さん?」

男「ん、あ、いや、そろそろ講義に行かなくちゃって思って…」

男(ハッ! 今日は講義ある日だった…メガツーちゃんとしっぽりできない…)

メガツー「え〜、そんなのスッポかしちゃえばいージャン☆」

男「いや、学生たるもの講義には出るべきさ」

メガツー「そっか〜。ちょっとサビシー」

男(クソッ、カッコつけたはいいがクヤシ〜っ! 俺だって講義なんかスッポかしてズッポズッポしたいわ!)

メガツー「じゃあネ〜メガツーもコウギ?つれてってよ☆ そしたら男さんとずっといられるヨ☆」

男「は! その手があったか!」

――講義室

男「というワケなんだよ」

メガツー「ダヨ☆」

オタク「どういうワケでござるか!?」

男「大学生たるもの彼女連れて講義出たいもんだろ?」

オタク「確蟹。しかし、男殿があの都市伝説『異能者』になるとは驚きでござるな」

男「そうだな。実際に存在するとは思わなかったよ」

男「それもこんなにすごい能力…」チラ

メガツー「?」ニコ!

男(ふへ…)

オタク「顔が弛んでござる」ヤレヤレ

男「お、そろそろ講義始まるぞ…」

ゾロゾロ…

オタク「教授、今日はこれまた大勢で来たでござるな…」

男「というか教授、後ろの男になんか突き付けられてないか…?」

教授「」ガタガタ

オタク「あ、あれは…! 銃! でござる!」

ザワザワ

軍服男「諸君、落ち着いて話を聞け」

オタク「この状況で無理でござる」

メガツー「なになに〜?」

男「メガツー! あんまり動くな!」

軍服男「我々は『異能自由開放派』である」

軍服男「諸君らが都市伝説としてきた異能者は実在する」

軍服男「その存在は世界全域で秘匿とされてきた。なぜだ!」

男(坊やだからか?)

軍服男「それは単純に異能者1人の存在が世界の安寧を揺るがすものだからである」

軍服男「そして秘匿の内に異能者は各国政府によって不当な迫害を受けてきた!」

軍服男「我々はその迫害から異能者全てを開放し、新たな世界を築こうとしている!」

オタク「うーんおはなしがながいでござるね」

軍服男「さて、本題に移ろう」

軍服男「実はこの大学周辺に新たに生まれたと見られる異能者の反応があった」

男「」ギクッ

オタク「」チラ

軍服男「各部屋を回って現在捜索をしているのだが…なかなか見つからない」

軍服男「この部屋が最後なのだが…」

軍服男「諸君、心当たりはないかね」

軍服男「新たな同胞の誕生を祝して旧人類の諸君らを盛大に破壊し尽くそうと思ったのだが…」

軍服男「さて…諸君らの中に異能者がいるか知ってる者は…」

男(選民思想がヤバい奴らに俺、狙われてる!?)

男(まずいまずいまずいまずい)

男(どうする…)

オタク「」チラチラ

男(こいつさっきから俺のことチラチラ見てるよな)

男(チクらないだろうな…)

オタク「…」

オタク(こういうイベントに一度は参加してみたかったでござるよ!)グッd

男(持つべきものは友だった!)

男(このままやり過ごせないものか…)

メガツー「はーい! 異能者は男さんでーす!」

男「!!!!????」

軍服男「そこの少女、男とは」

メガツー「この人でーす☆」

男「な、なんで!?」

メガツー「探してたから…だけど…ダメだった?」キュルン

男「いやなんも問題ないです」

男(問題大アリだって!!!!!かわいいから許したけれど!!!!)

男(そっか!!!メガツーは生まれたばっかりだからそういう知識とかあんまりないのね!!!!ごめん!!!!俺が悪かった!!!)

軍服男「君か。新たな異能者は」

男「…ああ」

軍服男「では、我々に付いてくると良い。これから君を待つのは不当な迫害だ。我々と共に新たな世界を作ろう」

男「…」

男(ええい男なら腹をくくれい!)

男「断る!こんな乱暴なやつに変えられる世界があるかよ!」

メガツー「そーだそーだ☆」

オタク「もっとやれー!」

軍服男「ふむ、ならば仕方ないな」

ドンッ

教授「」ドサ

ドンッ

オタク「あぅっ」ドサ

男「え…?」

オタク「い、いだ…い…」

軍服男「では一度心を折ってから連れて行くまでだ」

男「おい、何を」

軍服男「銃で撃っただけだ。旧人類の命の価値などこの程度。旧人類の世界に未練など残すからこうなるのだ」

男「マジ…かよ…人が…」

軍服男「君の決断が早ければこうはならなかった」

男「…そんなバカな話があるかよっ!」

軍服男「やり合うつもりかね。我々と」

男「あたぼうよっ!!! 戦ってやるさ!! 異能力バトルなんだもの!!」

男「講義室にいるやつも守るし、あんたらも倒す!」

軍服男「ならば来るがいい! この軍服男を倒せると言うのならば」

男「そっちもその気のようだな…! 行くぞメガツー!」

メガツー「どこに〜?」

男「いや…戦うんだろアイツと」

メガツー「あーね☆ でもどーやって?」

男「どうやってって…」

男(ど、どうするんだ?)

軍服男「ふん…能力も知らない様子ときた。ならば話は早い」

軍服男の能力↓2

軍服男「それではこちらから行かせてもらおう!」

軍服男「『アゲイン&アゲイン』ーっ!」ドガドガドガドガッ!!

男「地面なんか殴ってどうするつもりだ…

ズズズンッ ズズズズ!!

なに!?」

男「じ、地面が揺れている!? 地震か!」

軍服男「否! ただ地面を殴り続けただけのこと! しかしその威力は私が同じところを殴り続けている限り!」ドコドゴドゴ

軍服男「倍! 更に倍! そして…」

バギバギバギッ!

ガガガガガ!

ウワーキャー!

男「地面が崩れる!!」

軍服男「どうだ男くん。この崩落に巻き込まれれば旧人類達はひとたまりもない。瓦礫に押し潰されて死ぬだけ」

男「それはお前だって同じじゃないのか!?」

軍服男「教えてあげよう。異能者は異能者として目覚めた時、ある程度の身体能力の『向上』の効果が現れる」

軍服男「新人類としての新たなステップとも言えるだろう」

軍服男「よって、油断でもしない限りはこの程度、自分さえ助かるように動けばなんのことはない」

男「マジかよ!!」

軍服男「君はこの状況でも落ちていく旧人類を助け、私を倒すというのかね!」

↓1コンマ下一桁
098男「できらぁ!」
7654男「みんなを助けることぐらいなら!」
321男「無理だああああ」
ゾロ目で何かが起こる!?

男(この状況、一発くれてやることは難しそうだ)

男「だけど、みんなを助けることぐらいなら!」

男「おりゃあーーーっ!!」

男「」シュバッ シュババッ

男(体が軽い! 異能者ボーナスすげー!)

男「みんな俺に捕まれーっ!」

男(俺、カッくいー!)

男「ふへ…」ニヤ

メガツー「男さん待ってーっ」シュババッ

軍服男(男君のスピードに付いてこられる反射神経、運動能力を持つ少女…あれは…)

男「よし、これで全員か…! みんな、とりあえず助けが来るまで待っててくれ!」

メガツー「男さんカッコいいー☆」

男「おい、軍服男…! 次はお前の番だ!」

軍服男「倒すのは私だけでいいのかな?」

軍服モブ「」「」「」「」ザッザッザッ…

軍服男「もちろん彼らも一人一人が異能者。それに銃も装備している」

軍服男「私が『撃て』と命じたら、彼らはそこにいる旧人類は死んでしまうだろう」

軍服男「これ程にも弱く醜いものを守る価値など」

男「ごちゃごちゃうるせぇぇーっ!」

軍服男「ふん。ならば…撃て!」

軍服モブ「」「」「」チャッ

↓1コンマ下一桁
098男「銃撃つ前にやっつけちまえばいいんだろー!」
7654男「全員守るーっ!」
321メガツー「男さんあぶないッ!」
ゾロ目でなんか起きるかも

男(守ることに徹すれば…!)

ババババババッ!

男「うおおおおおっ」

軍服モブ「うげ!」「あば!」「おご!」「あら!?」ボゴ

軍服男(部下だけを狙って攻撃か…動きも素早い。しかし、能力は未だ見せてはくれないか…)

男「はあ…はあ…はあ…」

メガツー「今のうちに外まで逃げてね〜☆」ピッピッピッ

男「メガツー、避難誘導ありがとう!」

男「今度こそ…! 行くぞ…! 次で決める!」

軍服男「ふん…面白い。ここまでやるとは予想外だったが――」

男「うおおおおおっ!」

↓1コンマ下一桁
098メガツー「メガツーちゃんも混ぜて〜☆」
7654軍服男「ふん、時間切れか」
321男「うがッ!?」
ゾロ目でなんか起きたらいいな

ウーウー

軍服モブ「隊長、警察です。引きましょう」

軍服男「ふん、時間切れか…」

男「あれっ?」

軍服男「男君、残念ながら我々はここで帰らねばならない」

軍服男「君の強さには驚いた。ますます君のことが気に入ったよ」

軍服男「異能自由開放派は君をいつでも待っている。また、来よう…」

軍服男「では、その時まで…さらばだ」サッ

スゥ…

男「き、消えた」

男「なんとか引き分けって感じか…?」

ウーウー

男「この混乱に乗じて帰るか…なんかヤバいことに巻き込まれちまったな」

メガツー「かくれましょー☆」

男(異能者ってバレるのってなんだかまずそうだけど…まあいいか)

男「メガツー、今日はありがとう」

メガツー「えっ?☆ なんのことですか〜?」

男「みんなを助けるとき手伝ってくれただろ? それに軍服モブを倒すときだって…」

メガツー「いえいえ☆ 当たり前のことをしたまでデスよ〜っ☆」

男「お、おう! これからもよろしくな!」

メガツー「ハイッ☆」

―そして夜

男「よし! もう俺を邪魔する予定もないし…」

男「ヤるか!」

メガツー「はーい?☆」

男「ふへへへへ〜っ!! ぶちこんでやるぜ〜っ。メガツー、ベッドに来〜いッ!」

メガツー「はーいっ! 何するんですか〜?☆」

男「服脱げ服〜っ」

メガツー「キャ〜っ☆ 男さんたらダイターン☆」

男「ヤるぞヤるぞヤるぞヤるぞ俺は絶対にヤるぞ」ビンビン

男(彼女いない歴イコール年齢童貞の俺にもようやくチャンスが!)

男(ふへ〜っ異能者様様だぜ〜)

……



男「う、うぎゃ〜〜〜ッ!!!???」

男「な、ない…」

メガツー「?」

男「め、メガツー…お前…なんで『ナイ』んだ!」

メガツー「なにがですか〜?」

男「なんでないんだよ!」

メガツー「え〜☆」

男「なんでマンもコーもないんだよ! どーにもこーにもならないだろ!」

男「なんで乳首もないんだよーーーーッ!」

メガツー「だってぇ〜メガツーちゃんは〜男さんの知識を元に生成されたから〜」

メガツー「男さんが知らないものは存在しないんデス☆」

男「なにーーーーーーッ!?」

男「うぅ…グス…ひとりにしてくれぇ…」

メガツー「フフッ、男さんって面白ーい☆」

男(理想の彼女に出会うまでオナホも無修正も禁じた童貞生活がアダになるとは…)

男(クソッ…理想の彼女を作り上げたのに…)

男「やり遂げたのにヤリ遂げられなーーーーいッ!!!」

男「勉強だ勉強…女体の勉強…」ガバリ

男「勉強勉強…」

メガツー「男さんてば忙しーい☆」

ここで一区切り

――地方警察署

渋い刑事(以下渋刑事)「おはよーございますよーっと」

モブ刑事「…チッ」「偉そうにしやがって」「キャリアだかなんだか知らんが何しにここに赴任してきたんだか」

渋刑事「今日の地方新聞はどこですか…っと。おっと、あったあった」

渋刑事「大学でのガス爆発事故ね。ふーん…いい仕事してるじゃあないの」タバコスパスパ

渋刑事「…」

渋刑事「じゃ、市内見回り行ってきまーすよっと」ノソノソ

モブ刑事「毎日毎日うちのパトカー使ってドライブしやがって…」

――男の家

男(昨日のことはガス爆発事故として処理されたようだ)

男(オタクも教授も生きてるそうだし良かった…ほとぼりが冷めたら見舞いに行ってやろう)

男(しかし講義室にいた奴らはこの状況をどう警察に証言するんだろうか…)

男(日常めっちゃおびやかされてるな…どうなるんだこれから)

男(とはいえ大学が突然休講になってラッキー! メガツーといちゃいちゃしちゃお!)

メガツー「男さんこのテレビっていうの面白いネ〜☆ 人がいっぱい入ってる〜」バンバン

男「コラコラ」

ピンポーン

男「なんだ?」

男「はーい」

ガチャリ

渋刑事「おはようございますよ〜っと。警察です」

男「」ギクッ

渋刑事「昨日のことで聞きたいことがあるんだけれど、いいよね。男君」

男「……!」

男(なんで俺の名前を!?)

渋刑事「まあお茶でも飲みながらおはなししましょうよ。あ、お茶入れるのは君だけど」

男「はあ…」

男(断るわけにも行かないしな…)

男「お茶です……どうぞ」コト

渋刑事「おお、どうも。暑い日に暑いお茶…気が利いてるねえ」グビ

男(イヤミかよ)

渋刑事「じゃあお茶もいただいたところで、まず…」

渋刑事「異能者のハナシでもしよっか」

男「!?」

渋刑事「キミ、異能者でしょ」

渋刑事「防犯カメラから推測するに警察でマークしてる危険団体『異能自由開放派』と接触していたのは君しかいないからね」

男「で、でもテレビではガス爆発事故だって…」

渋刑事「情報操作って知らない?」

男「…」

男「警察が何の用なんですか」

渋刑事「いやね、キミさ。ヤバい団体に狙われているじゃない?」

渋刑事「だから警察の方でキミを超法規的に保護しようと思ってサ。どう?」

男「どこかへ連れてかれるっていうんですか…?」

渋刑事「察しがいいね。ま、悪くないところらしいよ…どうかな」

男「…」

↓2
1断るッ!
2それでもイイか…
3その他

男「断る!」

渋刑事「え〜っ」

男「さっきからなんか怪しいし…」

男「結局収容所みたいなところに収容させたいだけじゃないかよ!」

男「信用できねぇ!」

渋刑事「それがどういう意味か分かってるよね」

男「ああ、バトルだろッ!?」

渋刑事「いや、制圧だ。いやあ、めんどくさいことになっちゃったな〜っと」

↓1渋刑事の能力

age↓

渋刑事「ふー…『注文(オーダー)』!」バヂッ

男「銃!?」

渋刑事「スピアガンさ…当たると…痛いよ…ッと!」バシュッ!!

男「うわっ! 人の家で何しやがる!」

渋刑事「おとなしく従わないのが悪いのサ! よっと!」バシュッバシュッ

男(まずいまずいまずいまずい! どうすりゃいいんだ!?)

↓1コンマ下一桁
098男「家にあるもので戦ったる!」
7654メガツー「男さんあぶない!」
321渋刑事「おっと火花が」

バシュッ!!

男(この針…電気が出ているのか!?)

渋刑事「おとなしく捕まんなさいよっと!」バシュッ!!

バヂッ!! ヂ…

渋刑事「おっと火花が…」

メラ…

男「ああっ! 火が…」

渋刑事「燃えちゃったねえ…こりゃ大変だ」

男「家が…燃え…」ハッ!

男「め、メガツー!(2階にいるメガツーを助けないと!)」

↓1コンマ下一桁
098メガツー「メガツーちゃんさんじょー! 男さんにいじわるするなーッ!」
7654男「メガツー逃げるぞ!」
321渋刑事「逃がさないよっと!」
ゾロ目で何かが

渋刑事「逃がさないよっと…!」バシュッ

ザクッ!!

男「がッ! は、針が腕に…」

渋刑事「それだけじゃないよっと…!」

男「ぁ…ッ」バヂバヂバヂバヂ

男「」ドサ…

渋刑事「ふー…やっとおとなしくなってくれた」

渋刑事「さてと、電話電話…」ポチポチ

渋刑事「…」

渋刑事「おっと…後ろにいるキミは…誰かな」

メガツー「男さんの彼女だよ★」

メガツー「男さんに何したのカナ★」

渋刑事(……!)

バシュッ!!バヂバヂバヂバヂッ!!

メガツー「あ゛ゥッ……!」ドサ…

渋刑事「ふー危なかったあ」

渋刑事(なんだこの少女は……この青年の仲間か?)

渋刑事(今の殺気……ただ者ではなかった。一体……)

渋刑事(彼女も異能者か……?)

渋刑事「ま、調べれば分かることか!」アッハッハ

渋刑事「さてと電話電話…」



……

男「」パチ

男「俺は今まで……!?」ガバ

男「いて……あのおっさん刑事め……」

男(ん? 手当はされている)

男(それにこの場所は……)

男「牢屋!?」

男「おい出せよ! それにメガツーは……!」

?「落ち着きなさい隣の房の方」

男「どうなってるんだよ!」

?「ここは異能者が収容される施設。私もここに入れられ数週間経ちましたが、簡単に出られるものではありません」

男「ここが……あのおっさん刑事が言っていた施設だと……!」

――異能者収容施設別棟

研究員モブ「異能により生み出された生命体か……」

研究員モブ「人間の女性に限りなく近い姿をしているが……細部には際があるようですね」

研究員モブチーフ「今はどういう状態だ」

研究員モブ「今は渋刑事さんの高圧電流を肩に受け、失神状態です。睡眠薬も投与していますが……」

研究員モブチーフ「効いていないようだな。恐らくこの生命体に何らかの反応を与えられるのは異能者だけと見られる」

研究員モブチーフ「これは生命を生み出す異能者にはよくある効果だ」

研究員モブ「彼女はこれからどうなるんですか」

研究員モブチーフ「彼女なんて言うな。人間みたいじゃないか」ハハ

研究員モブチーフ「これから収容されている異能者を使って解剖を試みる」

研究員モブチーフ「それから……」

メガツー「それから?★」パチクリ

研究員モブ「!?」



ビー!ビー!

研究員モブ「緊急事態発生緊急事態発生!」

研究員モブ「異能者が発生させた生命体が別棟から逃げ出した!」

研究員モブ「処分せよ! 処分せよ!」

研究員モブ「クソッ! チーフがやられた!」



メガツー「待ってて☆ 男さん!」

メガツー「必ずメガツーちゃんが助けに行くゾ☆」

メガツー「だってメガツーちゃんは男さんのカノジョなんだから☆」

また後で書く

――収容房

男「クソォ……なんでこんなことに」

?「耐えるのだ……耐えれば必ず道は自ずと拓けていく」

男「おい隣のおっさん! 調子のいいこと言ってる場合じゃねーぞ!」

男「俺達異能者ってだけで捕まってるんだろ! そんなのおかしいよ!」

男「どうにかしてここから脱出しないと……!」

?「……脱出か……」

ビー

モブ研究員「男君、定期検査の時間です。房から出て、私に着いてきなさい」ザッ

ガチャ

男「牢屋が開いた」

モブ研究員「変な気を起こさないで。君の首元には爆弾が付けられている。逃げ出したりしたら……」

男「……わかったよ」

男(検査か……何を……)

――コロシアム

男「ここは……!」

『異能強度検査開始』

?「所謂戦闘試験だ」

男「この声は……隣のおっさん!」

武僧「いかにも」

男「戦闘試験ってなんだよ!」

武僧「どちらかが力尽きるまで戦わねばならない」

武僧「やらなければ……道は拓かれんのだよ! 覚悟を決めるのだ!」グワッ

男「覚悟なんてムリに決まってんだろ!」

↓1武僧の能力

武僧「こちらから行かせてもらうぞ!」

武僧「『陰否自振(インビジブル)』!」スゥ…

男「き、消えた!?」

男「どこに……」

ドガッ

男「うわっ!? 蹴られただと……! 一体どこから!」

↓1
098メガツー「男さーんッ☆」
7654男「正体見破ったり!」
321男「やられっぱなしかよ!」
ゾロ目で何か起こす

男「どうすりゃいいんだよ!」

ズゴゴゴ…!

男「ん!? 地震か……?」

男「違う! 天井が鳴ってるんだ! でもなぜ――」 

ドッガァーーーンッ

男「天井大崩落!!」

メガツー「男さーんッ☆」

男「親方!天井から女の子がっ」

メガツー「やっと見つけたゾ☆」ギューッ

男「ふ、ふへ……よせやい。対戦相手が見てる」

男「ってメガツー、今までどこに!」

メガツー「なんか注射?とか電気?とか実験?されてたけど〜……」

メガツー「男さんに会いたくて逃げてきちゃいました☆」

男「なんと」

メガツー「男さん! とりあえず逃げましょ?☆ ここ悪いオトナがいっぱいだヨ?」

男「確かに……! よーし道が拓けてきたぞ。SSなんだからサクサク行かなくちゃだよな!」

男「隣のおっさん! なんか逃げられそうだぞ! どうする!?」

武僧「解除!」スゥ

武僧「首の爆弾を解除しないことにはどうにもならんだろう。それにこの状況、施設の人間が見ていないわけがない」

男「そうだった……首の爆弾……どうすれば……」

メガツー「メガツーちゃんにまかせて☆」

メガツー「剥がしまーす☆」

メギョ…メギョ…

男「いだだだだ」

男「……ふう、助かったよ……首の爆弾ベルトが剥がれた」

男「それにしてもメガツー、力すごいな」

メガツー「かじばのばかぢから?的な?」

男「おっさんのも剥がせるか?」

メガツー「男さんのお願いなら聞いちゃいマース☆」

メギョ…メギョ…

武僧「うごご」

武僧「助かった。ありがとう」

男「もう戦う必要ないな!」

武僧「ああ……道は拓かれたというわけだ」

男(その言い回し好きなのかな)

モブ研究員「待て!」「何をしている!」「全員処分だ!」ザッザッザッ

武僧「来たか……だが」

男「敵じゃないな!」

メガツー「今はとにかく脱出しましょ〜☆」

↓1コンマ
098武僧「同行しよう」
7654武僧「二手に分かれよう」
321鎮圧部隊出動
ゾロ目で?

研究員モブ「大人しくしろ!」

男(こいつら全員銃持ってる……逃げ切れるか?)

男(それに他の収容されている人達も助けられれば……)

ズズズンッ

男「また地鳴り!?」

ドゴォォオオオーンッ

軍服男「数日ぶりだな男君!」ヒューッ

男「親方! 今度は空からおっさんが!?」

軍服男「」スタッ

軍服男「君が旧人類にさらわれたと聞いて後を追っていたのだよ」

軍服男「そして……追ったその先は、以前より我々が捜していた愚かな旧人類共が作り上げた異能者を実験する非人道的機関だったのだ」

軍服男「実に運が良い! フハハハ! 国家権力破れたり!」

研究員モブ「何をふざけたことを!」「私達は国の要請を受けて異能者を超法規的に保護しているだけだ!」

軍服男「『アゲイン&アゲイン』!」

バギッ ボゴッ

研究員モブ「」「」ドサ

軍服男「言い訳無用! 我が異能自由開放派の元に施設から命からがら逃げてきた者達もいるのは事実よ」

軍服男「救いきれなかった命も――」

軍服男「フン、下等な旧人類風情に何を言っても無駄か」

軍服男「さあ男君、我等がアジトへ一旦退くぞ」

男「他の人達は!?」

軍服男「別部隊が別ルートから避難誘導している」

男「良かったあ」ホッ

軍服男「……」

軍服男「ヘリが待っている。急ぐぞ!」

――ヘリコプターの中

ババババババ…

男(他に行くところがないから一緒に来ちまったが……)

軍服男「……」

武僧「……」

メガツー「わあ〜☆ 空が近い〜☆」

男(これで良かったのか……? だってコイツらテロリストだぞ!)

軍服男「旧人類め……」

男(差別意識がエグい!)

男(大丈夫かなあ……大丈夫じゃないよなあ……)

男(俺は彼女といちゃいちゃしたいだけなのになあ)

――異能自由開放派拠点

ガヤガヤ

男(けっこう……人いるな)

モブ子ども「わー!」ドンッ

男「あいたた……だいじょうぶか?」

モブ子ども「Простите」

男(おっ外国語か? というか日本人以外もけっこういるな)

ガヤガヤ

男(なんだか慌ただしいな)

メガツー「待て待て〜☆」キャッキャ

子どモブたち「わー!」キャッキャ

男(まあメガツーも楽しそうだし……いいか)

?「どうぞ! 配給飯ッス!」

男「お、ああどうも……って」

男「なんだお前!!なんだそのカッコ!」

?「何って……」

ギリースーツ「ギリースーツですけど」

男「屋内で暑くないのか?」

ギリースーツ「中にファンがあるッス。っていうかお前!」

ギリースーツ「大学に突入した時、オレを殴ったやつ!」

男(モブの中にこんな特徴的なやついたか?)

ギリースーツ「でも軍服男隊長が連れてきたということは味方になったってことッスよね? よろしくッス!」

男「お、おお」

男(仲間とか味方ではないけど)

男「ところでさっきからアジト内で荷物の運び作業みたいなのをやっているが何してるんだ?」

ギリースーツ「拠点のお引越し作業ッス!」

ギリースーツ「昨日の異能者収容施設襲撃の時に救助した人達が入って大所帯になったので、新たな拠点に運ぶっす!」

男「引っ越しだって?」

ギリースーツ「そッス! 色んな国を転々とするンス」

男「じゃあ俺も……」

ギリースーツ「そッス! 前のようには暮らせませんよさすがに。警察にもマークされてますし……」

男(さらば……俺の日常……ううう……)

男(まあメガツーもいるしいいか!)

男(日本を離れることになるのか……)

男(パスポートとか……お尋ね者には必要ないか)

男(まあ心配してくれるような家族もいないし……まあいいか)

ギリースーツ「おーい、さっきの人! 軍服男隊長が呼んでるッス!」

男(軍服男が? なんだろう……)

ギリースーツ「早く行けッス!」

男「はいはい」

――軍服男の部屋

軍服男「男君、今回の研究施設襲撃は君が居てくれたおかげで、多くの異能者を救出することができた」

軍服男「礼を言わせてくれ」

男「俺はただ攫われただけだけど。それにそもそもアンタたちが変なことに巻き込まなければ――」

軍服男「あれは異能者を開放する為には仕方のないことなのだ」

男「やりすぎだろ……」

軍服男「それはどうかな。これを見てもそう言えるか……?」スルッ…

男「アンタその手……義手!」

軍服男「これは祖国で捕縛され、実験の過程で旧人類共めらに付けられたものだ」

軍服男「妻と娘も失った」

軍服男「我が異能自由開放派の元に居るのは同じく旧人類共に迫害に合ってきた者達ばかり」

男「……」

軍服男「それでも君は奴らを庇い立てするのか?」

軍服男「そもそも住む世界が違うだけのことよ。新たな世界に愚かな奴らは必要ない。それを実現するのが我々の目的だ」

男「アンタ達も悪人じゃないことはわかった」

男「……それでも、異能者じゃないやつを憎むなんてこと俺にはできないよ」

軍服男「甘いな。その内嫌でも分かるようになる」

軍服男「2300にはこの国を発つ。君が我々の目的に賛成しようが反対しようが、ここまで来たからには共に来てもらうぞ」

軍服男「この国に君の居場所などないのだからな」

軍服男「準備をしておくといい」

男「……」

――談話室

男(……うーんもやもやする)

男(テレビでも見るか)

ポチ

「見てくださいこの蟹!」

男(テレビでも異能者のことは報道されていない)

男(渋刑事が言っていた通り、報道規制がかかっているようだな……)

男(というか異能者の存在自体、公式発表されてないしな)

男(まるで最初から存在していないみたいな扱いだな。ひでえ……)

男(……軍服男の言っていたことも正しいかもしれない)

男(でも……俺は……)

男(ムッ……人の気配)チラ

メカクレ娘「……」ペコ

男「あ、ども……」ペコ

メカクレ娘「……」ペラ…

男「……あのさ」

メカクレ娘「……」ペラ…

男(本を読むのに忙しいようだな)

――夜

ババババババ…

「1号機発進確認。続いて2番、3番と続け」

「急げー!」「人数確認良し!」

軍服男「順調に移送できているようだな」

ギリースーツ「はいッス。隊長と男さん、メガツーさん、武僧さん、メカクレさん、オレは最後ということでよろしいッスか?」

軍服男「ああ、構わん」

男(俺は構うんだが)

メガツー「また飛行機〜?☆」

武僧「……」

メカクレ娘「……」ペラ…

「4号機発進確認」

ババババババ…

ギリースーツ「じゃあオレたちもそろそろ行くッスか?」

軍服男「ああ」

ザ…

軍服男「ム」

「こちらヘリ3号機! 攻撃を受けている! 応戦中!」

軍服男「何……っ!?」

男「見ろっ! 外、囲まれてるぞ!」

軍服男「遅かったか……!」

ガンッ! ガンッ!! ガンッ!!!

男「撃たれてるぞ!」

軍服男「応戦するぞ。地上からヘリを守れ!」

ギリースーツ「了解ッス!」

武僧「ならば我らもやらねばなるまい。救われた恩はここで返す!」

メカクレ娘「……!」

男「俺も行かなきゃないパターン!」

メガツー「お供しまーす☆」

↓1ギリースーツの能力

↓2メカクレ娘の能力

男「アイツは……!」


渋刑事「いやあ……困るんだよね。こういうことされちゃあ」

渋刑事「男くんの肩を手当するついでに埋め込んだ発信機が役に立ったよ。おかげでテロリスト達のアジトが分かった」

渋刑事「あのねえ、男くん。君達……いや、僕達異能者は国の資源なわけ」

渋刑事「1人いるだけで数兆円の利益を生むことができる可能性のかたまりなの」

渋刑事「それが他国に渡るのをみすみす見逃す訳には行かないんだよ」

渋刑事「他国に渡っちゃうならテロリスト共々、脱走実験体を排除しちゃいなさいよーってのがお上からの指令なんだよ。残念ながら……」

渋刑事「だからさ……悪く思わないでよっと! 『注文(オーダー)』」バシュ…


男「なんだよそれ! やられてたまるかよ! それにヘリはやらせねえ!」

メガツー「次こそ負けないぞ〜☆」

軍服男「自由と尊厳を捨てた愚かな異能者め……我が同胞はやらせん!」

ギリースーツ「どうせ異能者はそこのおっさんただ一人ッス! 数的優位はこちらにあるッスよ!」

武僧「いや……待て! 他にもいるぞ」

渋刑事「彼らは日本の異能研究所の制圧部隊だよ。先日君達に逃げられた時は追いきれなかったが……今回こそはって張り切ってるみたいだね」


?「ヒャハハ……ウケるぜ。自由とか尊厳とかよぉ……」

モヒカン「今の流行りは束縛と虐待よォ! ヒャハハ……異能者は国の管理の元に生きていくしか道はねぇんだよ!」

モヒカン「体制万歳!反体制は焼却だァァァァァァ!」

男(見た目と言ってることのギャップが激しすぎる)

ヘッドホン男「……」ブツブツブツブツ

ヘッドホン男「……」ブツブツブツブツ

男「なんて?」

スキンヘッド女「テロリストに自由だ尊厳だなんて言われたくないね」

スキンヘッド女「男って言ったかしら……あんた大分巻き込まれたようだけど、付く側を間違えちまったようだね」

男「はい。仰るとおりでふ」

フルフェイスヘルメット男(以下フルメット男)「テロリスト風情が正義ヅラしてんじゃねーよ」

フルメット男「正しいのはどちらかなんて分かりきったことだぜ。それも分からんなんて――」

フルメット男「親の顔が見てみたいぜ!」

男(俺はあんたの顔が見てみたい)

軍服男「恐らくあの4人も異能者と見て間違いないな」

男「どうするんだよ! ヘリを守りながら、こいつらをどうにかするってことか!?」

ギリースーツ「やらなきゃみんなが死ぬッス。ここで刺し違えてでもヘリだけは守らなきゃ……ッス」

武僧「ムウ……やれるだけやる。それだけだ」

メカクレ娘「……」

軍服男「戦力を分散させて、各個撃破。手の空いたものは交戦中の仲間を援護!」

ギリースーツ「了解ッス!」

武僧「相分かった」

メカクレ娘「……」コクリ

男「ああああもう俺も戦わなきゃなのかよ! メガツー、一緒に来てくれ! なんとかやっつけるぞ!」

メガツー「はーい☆ はじめての共同作業的な?☆」

男「すげーポジティブ!」

男(……ヘリには子どもたちも乗ってるんだよな)

男(よし……やってやる。やってやるよ!)

ここで一旦区切り
↓1モヒカンの能力
↓2ヘッドホン男の能力
↓3スキンヘッド女の能力
↓4フルメット男の能力

男「俺はスキンヘッドの女のところへ行く!」

メガツー「メガツーも行きま〜す☆」

軍服男「モヒカンは厄介そうだ。そちらへ向かう!」

ギリースーツ「フルメット男と戦うッス!」

武僧「渋刑事……奴には借りがある」

メカクレ娘「……!」

軍服男「各自距離を取って戦闘しろ! 敵の能力の範囲に気をつけるのだ!」

男(こういうところは頼りになるんだな)

――メカクレ娘vsヘッドホン男

メカクレ娘「……」タタタタ…

ヘッドホン男「どこまで逃げるつもりだよ……逃げたって無駄なのに」ボソボソ

メカクレ娘「……!」タ…

ヘッドホン男「バカだな……ここは行き止まり。もう逃げ場はないよ」

メカクレ娘「……!!」

ヘッドホン男「押し潰れろ。『クッションキャノン』! 300kg!」

ドオォーッ!!

メカクレ娘「……⁉」

ヘッドホン男(300kgで十分だ。僕の『クッションキャノン』の真髄はその発射スピードにある)ブツブツ…

ヘッドホン男(これほどの重さを持つものが勢い良く飛び出すだけで人は潰れ死ぬ……)ブツブツ…

ヘッドホン男(異能者が強化されるのはあくまで身体能力のみ。耐久性は普通の人間と同じ)ブツブツ…

ヘッドホン男「……脆いね」ボソ

↓1コンマ下一桁
098ヘッドホン男「!」
7654ヘッドホン「消えた……?」
321ヘッドホン男「まだ生きているようだね」
ゾロ目で何かが?

ボンッ!!

ヘッドホン男(クッションが弾けた!?)

ヘッドホン男(いや、上へ押し上げられた!!)

ヒュルルル…ヒュルル…

メカクレ娘「……」

ヘッドホン男(暗くてよく見えないが空気が動いている音が聞こえる。風を操る能力か?)ブツブツ…

ヘッドホン男(風でクッションを弾いたのか)ブツブツ…

ヘッドホン男「なら……!」

ヘッドホン男「ピローファイトと行こうじゃないか……!」

ヘッドホン男「一度に出せるクッションは1つじゃない……! 乱れ打ちだ……!」

ドドドドドッ

ヘッドホン男「この質量をさばききれるかな……今度こそ押し潰れろ……!」

↓1コンマ下一桁
098ヘッドホン男「やったか?」
7654ヘッドホン男「すばしっこいやつ……!」
321ヘッドホン男「けっこう痛かっただろ……?」

ヘッドホン男(しまった。やりすぎた……クッションの山ができちゃった)

ヘッドホン男(潰れたかな……死体を見ない限りは渋刑事のところへ戻れないし……探さなきゃ)ブツブツ

ヘッドホン男「めんどうだな……」ゴソゴソ

ヘッドホン男「大体あの渋刑事とかいうやつリーダー気取りで何様なんだよ」ブツブツ…

ヘッドホン男「研究所から出してくれたのは良いけど、やる仕事はこんなヨゴレばっかりだし……」ブツブツ…

ヘッドホン男「そもそもあいつほんとに警察官なのか……? 上からの命令上からの命令って言ってるけどいっつも一人行動ばっかりしてるし……」ブツブツ…

ヘッドホン男「ぼくには関係ないけどね……」ブツブツ…



ヘッドホン男「ああもう見つかんない! どこへ逃げやがった!?」

ヘッドホン男「すばしっこい奴め……!」

↓1コンマ下一桁
098ヘッドホン男「ん……? クッションが焦げ臭いぞ」
7654321ヘッドホン男「クッションから出られなくなった……誰か助けて……」

ヘッドホン男「あれ…? 出られないぞ……あれ……?」ブツブツ…

ヘッドホン男「お、おい……まじで出られないぞ」ギュッギュッ

ヘッドホン男「このクッション……重い……くそ……誰がこんなもの」ブツブツ

ヘッドホン男「俺か……」

ヘッドホン男「しまった……誰か……誰か助けてくれ……」

ヘッドホン男「誰か……!」


――一方クッションの山の外

メカクレ娘「……」コソッ

メカクレ娘「……」ホッ

メカクレ娘「……」タタッ…


メカクレ娘VSヘッドホン男 ヘッドホン男の自滅 戦闘続行不可!

ギリースーツVSフルメット男

バギッ…!!

ギリースーツ「う……ぐ」ゴロ…

フルメット男「そろそろくたばるか?」

ギリースーツ「いや……まだ……まだッス!」

フルメット男「元気だなァ、オイ。じゃあもう1段階ギアを上げてやるよ」

フルメット男「オオオォォォ」ドルルルルルル…

フルメット男「緑もじゃもじゃ野郎、喰らいやがれっ!」ヒュバッ

フルメット男「これでも」ドゴッ

ギリースーツ「ぐぁっ」

フルメット男「能力の」グシャッ

ギリースーツ「うぁ」

フルメット男「20%も出してないんだがよ!」ゴギン

ギリースーツ「ぁぁ…」ゴロ…

フルメット男「まだやるかい? ギブなら今すぐ楽にしてやるがよ」

↓1コンマ下一桁 ゾロ目なら何かがおきる
0メカクレ娘加勢
987ギリースーツ「まだまだッス!」
6543ギリースーツ「とにかく逃げるッス!」
21ギリースーツ「ダメかも……ッス」

ギリースーツ(スピード特化系能力ッスか。正攻法では戦えないッス)

ギリースーツ(それにさっき言っていた能力の20%しか出していないのも嘘じゃないっぽいッスね)

ギリースーツ(なら、これなら!)

ギリースーツ「まだまだッス!」ババババババッ!!

フルメット男「銃だと!? この俺にそんなもんが効くと思うのかよ!」

ギリースーツ「なら全弾避けてみろッス! のろまヤロー!」

フルメット男「ふざけんじゃあねェッ!」ドルルルルルルッ

ギリースーツ(挑発に乗って銃弾回避に集中し始めたッス)

ヂッ!

フルメット男「いで…っ! でもその程度ダメージの内には入んねぇっ!」

ギリースーツ(ばらまき銃撃に一発被弾。集中力は強化できてないようッスね……!)

フルメット男「ナメやがって……! 次はテメーの番だァァアッ!!」ドルルルルルルッ!!

ギリースーツ(来たッス!)

↓1コンマ下一桁
0メカクレ娘到着で決着!
987ギリースーツ「能力を使うまでもなかったッスね」
6543ギリースーツ「逃げるッス!」
21フルメット男「格闘だけが俺の技じゃねぇッ!」

フルメット男「格闘だけが俺の技じゃあねェッ!」ジャラッ

ギリースーツ「!」

ギリースーツ(パチンコ玉!?)

フルメット男「『時間流加速(フルスロットル)』…弾丸(ショット・シェル)!」

グシャッ…!



ギリースーツ「あ…あ…」

ギリースーツ(撃た……れた……?)

ギリースーツ(あれは……?)

フルメット男「銃なんていらねぇ。俺が本気でパチンコ玉くらいをブン投げれば、ショットガン至近距離射撃くらいの威力は楽に出せるってだけよ」

ギリースーツ「ハァ……ハァ……げほっ……」ヨロ…

フルメット男「これを受けても立ってられるたあ運の悪い奴だ」

フルメット男「これでトドメだ。ゆっくり味わいな! 本気の一発だ!」

ギリースーツ(マズ……い……)

↓1コンマ下一桁
0メカクレ娘到着!
987ギリースーツ(ここで死ぬわけには行かねッス!)
6543ギリースーツ「死なばもろとも……ッス」
21ギリースーツ(すまねッス……軍服男隊長)

ビュウウウウッ…

フルメット男「なんだ!? 風!?」

メカクレ娘「!」

ギリースーツ「メカクレ娘……来てくれたンスね……!」

フルメット男「風使いか、めんどくせェ!」

フルメット男(俺の進行を阻むのは風で作った壁か……?)

フルメット男「へっ、この程度の俺のフルスピードなら簡単に突っ切れるぜ!」

フルメット男「助けに来た女もろとも俺に轢かれちまえッ!」

フルメット男「『時間流加速』! 100%だァァァァァァ――――ッ!!」ドルルルルルルドルルルルルルッ!!

ギリースーツ「マズイ……ッス!! 突っ込んで……」

メカクレ娘「……」

フルメット男「おおおおおおおおおぉぉぉーーーーッ!」

フルメット男「おぉぉぉ……」

フルメット男「ぉ……」

フルメット男「ァ……ぁカ?」フラ…

フルメット男(息が――できね――)

フルメット男「」ヒュ

フルメット男「」ドサ

フルメット男「」

ギリースーツ「あぁ……そういえばメカクレ娘の『エアーウォール』の壁は高濃度の酸素だったッスね……」

ギリースーツ「アイツは加速して100倍のスピードとやらで心肺に酸素を送り込んだ……」

ギリースーツ「所謂『酸素中毒』による呼吸困難ッスね。偶然とは言え助かったッス」

メカクレ娘「!」ベシベシ

ギリースーツ「いてて……ごめんッス。また慎重に戦い過ぎて先手を取られちまったッスね」

ギリースーツ「やれやれ……死んだかと思ったッス」

ギリースーツ「少し休んだらみんなの加勢に向かうッスかね」

メカクレ娘「!」ゴンゴン

ギリースーツ「いていて、分かったッス。無理はしないッス! だからなぐるのやめろッス!」

ギリースーツ(とメカクレ娘)VSフルメット男 ギリースーツ(とメカクレ娘)の勝利!

男とメガツーVSスキンヘッド女

男(どうする……どうやって戦う)

男(まず俺さ……)

男(戦闘向きな能力じゃないと思うんだけど!?)

男(彼女を召喚するだけなんだけど!?!?)

スキンヘッド女「あんたもつくづく運のないやつだね」

スキンヘッド女「……敵に回す相手が悪すぎだよ」ボソ

男「まあ……警察とか国家権力だからな……」

スキンヘッド女「……」フッ

スキンヘッド女「ま、アンタには関係のないことだったね」

スキンヘッド女「せいぜい気張りな」ポン

男(急に馴れ馴れしいな……なんで急に肩なんか叩いて)

男(叩いて――)フラ

ボフン

ハムスター「ちう」

ハムスター「ちう!?!?!?」

ハムスター「ちう! ちう! ちう!」

スキンヘッド女「アッハハハ……無様だねえ」

スキンヘッド女「どうだい? そこのカノジョに助けを求めてみたら?」

ハムスター「ちう!」タッタカター!!

ハムスター「ちう!ちうちう!」

メガツー「……?」

メガツー「ねずみさん……? どうしたのかな?」

ハムスター「ちう! ちう!」

ハムスター(あ、あれ……? おい、メガツー……俺が今ハムスターに変えられちまったの見てなかったのか?) 

スキンヘッド女「かわいそうにねえ。この娘、忘れちゃったんだよ。大事なカレシのことを――」クスクス…

スキンヘッド女「忘れちまうのさ。動物に変えられた人のことは全員ね…」

ハムスター「ち……ちう……!」

スキンヘッド女「残念だったね。絶望したかい? ツラいだろ?」

スキンヘッド女「今、踏み潰して楽にしてあげるよ!」ガッ

ハムスター「!」

「だ、だめ―――――ッ!!」

スキンヘッド女「なんだ……?」

メガツー「だめ! この子を殺さないで!」

スキンヘッド女「アンタには関係ないだろ。ただそこにいたネズミを潰そうとしているだけさ」

スキンヘッド女「このネズ公を庇う理由は?」

メガツー「なんとなく……でもだめなの! やめて!」

スキンヘッド女(おかしいね……完全に忘れたはずなのに……)

スキンヘッド女(そういえばこの娘……渋刑事曰くハムスター小僧の能力で作った生命体だったね)

スキンヘッド女(少しイタいところを突いてやろうか……それだけで『壊れ』そうね)

スキンヘッド女「ところでアンタさあ……どこから来たの? 見た目は日本人っぽいけど」

メガツー「え?☆ メガツーはー……あれ? メガツーは……どこから来たんだっけ?☆」 

メガツー「忘れちゃった☆」

スキンヘッド女「本当に忘れちゃったのかい?」クスクス

スキンヘッド女「じゃあアンタの親は今何をしてるんだい?」

メガツー「お……や? おや……おや……って」

スキンヘッド女「親を知らないのかい? アンタを生んだやつのことさ!」

メガツー「え……? 生んだ……?」

メガツー「生んだ……って……何?」

スキンヘッド女「なんにも分かんないようだねえ。じゃあアンタ……」

スキンヘッド女「何の為にここにいるんだい?」

メガツー「!」

メガツー「メガツーは……なんでここにいるだっけ」

メガツー「メガツーは……」

メガツー「わたしは――」

メガツー「だ……れ……?」

ザ…

ザザ…

メガツー「痛い! 痛い!! 痛いよ!!!」

ハムスター(メガツー!)

ザザザ…

スキンヘッド女(自己矛盾を起こして姿が揺らぎ始めた……! もう一押しだね……)ニヤ

スキンヘッド女「さあ思い出してごらん。アンタの今までの大事な思い出を――」 

メガツー「おも……いで……」ザ…

スキンヘッド女「そうさ。アンタの小さい時の思い出をね――」

ザ…

?『もう! ★★、早く起きなよ! 学校遅れるゾ!』

メガツー「……」ザザ

?『だいじょうぶだよ、★★。わたしがそばにいるから』

メガツー「これ……だれ……わたし……?」

?『★★……だいすき……だったよ……』

メガツー「わ……たし……ちがう……この娘は……」ザ…

バヂッ

スキンヘッド女(光った!? これは何の――)

メガツー「あ……あぁあ……」

メガツー「ああああああぁッ!!」ヂ…ヂ…

メガツー「うああああああああああ!!!!」ダッ

スキンヘッド女(暴走!? こっちに向かって来る! マズいっ…!)

↓1コンマ下一桁
09ギリースーツ、メカクレ娘到着!
876スキンヘッド女「アタシの攻撃が効かないだってェッ!?」
5432ハムスター(今のうちに逃げなきゃ!)
1メガツーの身体が崩れ始める

ハムスター(今のうちに逃げよう)タタッ

スキンヘッド女(この射程なら……アタシの『アニマルキングダム』で撃てば!)

スキンヘッド女「食らえっ! 『アニマルキングダム』!」バシュ…!!

メガツー「ああああああぁ――!」

スキンヘッド女(早すぎる! 『アニマルキングダム』の低速光線じゃ当たらない! 直接触れなければ――)

メガツー「がぁぁああぁぁ――」ガアッ

スキンヘッド女(ダメだッ! 接近を許したのは悪手……っ! 逃げられな――)

グシャ…ッ

スキンヘッド女「ッ――!!!!」

スキンヘッド女(たかが一発のパンチで腕がめちゃめちゃに砕ける……だって……?)

メガツー「うぉおおおおおッ!!!」

スキンヘッド女(ダメだ――避けられない――でも逃げなきゃ――死――)

↓1コンマ下一桁
09ギリースーツとメカクレ娘到着!
876スキンヘッド女「こうなったら――」
5432スキンヘッド女(動きが止まった!?)
1メガツーの身体が崩れ始める

スキンヘッド女(勝ち目が無さ過ぎる)

スキンヘッド女(……『アニマルキングダム』解除……)

ハムスター「」ボンッ

男「お!」

メガツー「うぉぉお……お……」

男「やめよメガツー! 殺すな!」

メガツー「……あ、男……くん」フラ…

メガツー「」ドサ

男「メガツー!」タタッ

ギリースーツ「男さん! 加勢に来たッス! だいじょうぶッスか!?」

メカクレ娘「……」タタッ


スキンヘッド女(付く側を間違えたのはアタシの方だったのかも……ね)


男とメガツーVSスキンヘッド女 スキンヘッド女失神で勝利!

軍服男VSモヒカン男

――ヘリ発着場

軍服男(妙だな)

軍服男(穏やかな気持ちだ)

軍服男(とても戦うような気持ちにはなれない)

軍服男(今はただ……幸せだったあの日のことを)

モヒカン男「ヒャハハ……」

モヒカン男(俺っちの『非暴力(サティヤーグラハ)』の効果は絶大なようだなァ)

モヒカン男(この能力は一度発動最後……俺っちの勝ちだァァァ)

モヒカン男(それに戦意や暴力行為を無効化できる範囲は半径10m……)

モヒカン男(大事なお仲間は来ねえってわけだ)

モヒカン男「ヒャハハ……行くぜェ……平和的に……!」

↓1コンマ下一桁
098軍服男(――戻らねば)
7654軍服男(一度距離を取らねば!)
321モヒカン男「ヒャハハハハ!」

軍服男(いかん……この術にはまると精神が『停滞』するようだ)

軍服男(一度距離を取って体勢を立て直さねば!)

軍服男「……っ」タッ

モヒカン男「おいおいお〜い! 逃げるのかァ〜ンっ?」

軍服男(挑発に乗るな! どうやら能力範囲はあまり広くはないらしい。相手の間合いに入りさえしなければ――)

軍服男(――いや違う! 1機しかない我々が離脱する為のヘリに奴を近づかせてはならないのだ! ヘリには次の潜伏先の座標が入力されている。あの間合い戻らねばならないのか……!)

ザッ…

タッタッ…

ゴソ…

軍服男(それに……潜んでいる! 研究所の部隊が! 包囲されてるのだ!)

軍服男(モヒカン男の間合いに入れば戦闘できない。しかし、間合いから離れれば包囲部隊の攻撃を受けてしまう!)

軍服男(どうすれば……)

↓1コンマ下一桁
098軍服男「……仕方がない」
7654軍服男「周りの兵士を片付けることが先だ!」
321モヒカン男「ヒャハハ!」

モヒカン男「さーてと、俺っちは今のうちにヘリの座標を――」


軍服男「おい! モヒカン頭!」


モヒカン男「なんだァ〜?」ヒョコ

カンカンカンッ!!

モヒカン男「おぉっと!」

モヒカン男「撃ってきやがっただとぉ〜!?」

モヒカン男(能力射程外から狙撃してくるたぁ考えたな。射撃の腕もいい)

モヒカン男(しかぁし! 俺は今、ヘリの中へ逃げ込んだ! 大事な移動用のヘリだ。攻撃もできなければ、近寄るしかあるまいよ!)

モヒカン男(ヒャハハ! だが俺っちは軍服男がヘリの周りに来る前に新しいアジトの座標を調べ上げデータを抜き取り離脱!)

モヒカン男(万が一近寄られても能力さえ発動すれば奴は攻撃できな〜いっ)

モヒカン男「勝った……勝ったぜぇぇ!! テロリスト共は粛清あるのみィィィィ」

↓1コンマ下一桁
098モヒカン男「あり?」
7654321モヒカン男「ヒャハハ!ミッションコンプリート! あばよ〜っ!」

軍服男(能力射程外のモヒカン男を狙撃で始末しようと思ったが……ヘリの中へ入られてしまった……!)

軍服男「まずい! 座標を抜き取られてしまう……! 急がなければ――」

軍服男「ん……あれは――!」

軍服男「……フン。バカものどもが……!」ニヤリ

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