【ワールドトリガー】瞬間、二宮の脳内に溢れ出した「存在しない記憶」 (4)

修「うーん……」

遊真「どうしたんだオサム」

修「いや、さっき二宮さんと偶然会ったんだけど」

遊真「ほう」

修「何故か……前よりもやたらとフレンドリーだったというか」

遊真「フレンドリー」

遊真「あれじゃないか、オサムにいっぱい食わされたから、オサムを認めてくれたんじゃないか」

修「うーん、でもブラザーとか呼ばれたんだ」

遊真「それはおかしい」

修「僕もどうしたんですかとは聞き返せなかったから、その場は話を合わせたんだけど」

修「よく考えると最近こういうことがよくある気がするんだ」

遊真「なんと」

修「この間も、香取隊の若村先輩と三浦先輩にばったりあったんだけど」

修「その時も二人とも昔からよく知ってる人に話しかけられたような感じで……」

遊真「ふむ……その三人の共通点か」

遊真「ランク戦で戦った相手だな」



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修「逆にいうとランク戦くらいしか接点がないんだ。本部でも今まで会ったことなかったし」

修「なのに急に親しくされて、明らかにおかしい」

遊真「他にはどうだ?そういうの、他になかったのか」

修「うーん……」

「お、修と白チビじゃねーか」

修「え」

遊真「すわさん」

諏訪「空閑はともかく修は珍しいな、本部で見かけんのよ」

修「ど、どうも」

諏訪「たまには昔みたいに遊びに行こうぜ」

修「はあ」

遊真「ふむ」

諏訪「じゃ、俺は用はあるから行くぜ」

修「はい」

遊真「またねすわさん」

諏訪「おう」

遊真「……」

修「……あんな感じなんだ」

遊真「本当に昔からよく知ってるって感じだったな」

修「うん……」

遊真「でもこれで共通点わかったな」

修「え?」

遊真「オサムに撃ち抜かれた相手だろ、四人とも」

修「!ああ!」

遊真「つまりオサムに撃たれるとオサムのことを親友だと勘違いすると」

修「それは流石におかしすぎるだろ」

遊真「でもそうとしか言いようがないな」

遊真「他にいないかな、オサムに撃たれたことあるやつ」

修「うーん、僕はあんまりソロはしてないし……しても一撃も当られずに負けることもあるし」

遊真「かざまさんはどうだ」

修「風間先輩か、たしかに」

修「あとは唯我先輩とか」

遊真「あのたちかわ隊の人か」

遊真「どうする?二人とも確かめてみるか?」

修「そうだな……何かおかしなことが起きているのは確かだし、調べてみた方がいい気がする」

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