ましろ「……♪」つくし「ましろちゃんがぬいぐるみに埋もれてる……」 (26)

前作のようなもの
ましろ「踏み出す勇気と」つくし「踏み込む勇気」
ましろ「踏み出す勇気と」つくし「踏み込む勇気」 - SSまとめ速報
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特に続きというわけではないです。短め。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1594814139

つくし(今日はましろちゃんのお家にお邪魔して、一緒に過ごす約束の日)
つくし(インターホンを鳴らしてましろちゃんのお母さんが出てきた時は驚いたけど、話しやすい人で安心した)
つくし(ましろちゃんのお母さんに案内されつつ、ましろちゃんの部屋の前まで来たけど……)

つくし「扉が開いてる……?」

つくし(少しだけ隙間が開いて、閉まりきってないましろちゃんの部屋)
つくし(別に変なことを考えていたわけじゃない。ただ部屋の中から物音がしてたから、どんなことをしてるのか気になっただけ)
つくし(そして私がいきなり入るとびっくりさせちゃうだろうから、びっくりさせないようにこっそりと入ろうとするだけ)
つくし(そう自分に言い聞かせて、出来るだけ音を立てないように扉を開けて……)


ましろ「はぁ……♡」

つくし「……!?」

つくし(ましろちゃんがぬいぐるみに埋もれてる……)

つくし(ベッドの上に寝転がるましろちゃん。それを取り囲むたくさんのぬいぐるみ)
つくし(確かカフェか何かで以前に聞いた気がする。ましろちゃんは部屋でぬいぐるみに埋もれるのが好きって)
つくし(実際目の当たりにするとすごい光景だなぁ……)

ましろ「……ん……ふふっ……♪」

つくし(抱き締めてる一つのぬいぐるみに軽く身体をこすりつけて、とても気持ちよさそう……なんだけど)
つくし(あのぬいぐるみ……なんか……)

つくし(紫っぽいツインテールに、ピンク色の目。何よりあの服……)

ましろ「……つくしちゃん……♡」

つくし(あれは、私……っ!?)

ましろ「……んぅ……つくしちゃん、すき……♪」

つくし(私……の姿を模したぬいぐるみを抱き締めてるましろちゃん。可愛らしい光景なんだけど……なんだろう、少し胸がチクッと痛む)
つくし(きっと私のことを考えてくれてるんだろうけど、今抱き締めてるあの子は私ではなくって……むぅー)
つくし(というか、なんで私が部屋に入って来てるのに気付いてくれないの?そんなにその子に夢中になってるの……?)

ガタッ

つくし(あっ)

つくし「あっ」
ましろ「ひゃっ!?」

つくし(物音を立てた瞬間に思い出した。ましろちゃんをびっくりさせないように部屋にこっそり入って、話しかけるタイミングを伺ってたんだった……気付かないのは当然だよね)
つくし(『なんで気付いてくれないの』とか思ってたさっきまでの私に疑問を抱くけど、そんなことよりもーー)

つくし「びっくりさせちゃってごめんね、ましろちゃーー」
ましろ「ぁ……ぇ……なんで……?」
つくし「……ましろちゃん……?」
ましろ「……今つくしちゃんがここにいるってことは、もしかしなくても……見られて……っ」
つくし「……う、うん……」

ましろ「うぁ……ぁあああ……!あぁぁぁ……」

つくし「ましろちゃん!?」

つくし(す、すごい声を出しながらぬいぐるみに顔を埋めて……やっぱり見られて恥ずかしかったのかな)

ましろ「見られてた……さっきの見られてたぁ~……っ」
つくし「ご、ごめんねっ。びっくりさせないようにしようとしたんだけど……」
ましろ「もぅ無理ぃ~……恥ずかしすぎて死ぬぅ……!」
つくし「ご、ごめんってば~っ」

つくし「……落ち着いた?」
ましろ「……うん」
つくし「そっか。それで、その……」
ましろ「へ、ヘンなことしてた訳じゃないよっ?ほ、ほらっ。前にも言ってたーー」
つくし「わ、私は何も言ってないから。ね?」
ましろ「……はい」

つくし「……」
ましろ「……」
つくし「……ねぇ」
ましろ「…………、なに?」
つくし「どのくらいしてるの?」
ましろ「どのくらい……って?」
つくし「だから……一日にどれくらいぬいぐるみの私と触れ合ってるのってこと」
ましろ「えっと……一人の時は、ずっと……特に、最近は寄り道が少なかったから」
つくし「その分長くなってた、ってこと……むぅー」

ましろ「えっと……つくしちゃん……怒ってる?」
つくし「別に怒ってないもんっ。ただ……」
ましろ「ただ……?」
つくし「ただ……えっと……うぅ~……」
ましろ「……?」
つくし「……私じゃ、ダメなのかなって。思っちゃっただけ」

つくし「ご、ごめんね変なこと言って。今のは忘れーー」
ましろ「……はじめはね?つくしちゃんが嫌がるかもって、ずっと我慢してたんだ。でも、あの日からは抑えられなくて……」
つくし「……あの日……お付き合いを始めた、日?」
ましろ「……うん。でも、つくしちゃんが嫌がることは絶対したくなかったから……」

つくし「……私以外にしてる方が嫌だもん」

つくし「……ねぇ。私なら、ましろちゃんを抱き締め返してあげられるよ?」
つくし「たくさん好きって言ってあげる。それに、ましろちゃんがしたいなら……その先だって……」
つくし「私なら、ましろちゃんの好きなことなんでもしてあげられるよ……だから……」

私以外にはしないで。……私にだけ、たくさんして?

ましろ「……いい、の?」
つくし「……っ、うん」
ましろ「たぶん我慢出来ない、けど」
つくし「我慢なんてしなくていいから」
ましろ「いっぱい困らせちゃうかも」
つくし「だいじょうぶ」
ましろ「えと……じゃあ……」
つくし「うん……来て……?」

つくし「ふわ……」
ましろ「その……どう?」
つくし「なんだか、いつもと全然違うね……」
つくし「いつもこうしてくれる時は子供みたいって思ってたけど……今は、女の子って感じ」
ましろ「……よく分からないけど、そんなに違う?」
つくし「うん……すごく嬉しい」

ましろ「……ねぇ、つくしちゃん」
つくし「なぁに?」
ましろ「ちょっとだけワガママ、言っていい?」
つくし「ましろちゃんのワガママなら、いくらでも聞いてあげる」
ましろ「……もっと、ぎゅってして欲しいな……もっと、強く……」
つくし「……ん……こう?」

ましろ「ぁ……ん、ふふっ……これ、すごい気持ちいい……。それに、つくしちゃんの匂いがする」
つくし「それ、あの日にも言ってたなぁ。そんなにいいの?」
ましろ「うんっ。すっぱくて、でもずっと感じてると甘くなって……癖になる匂い」
つくし「……すっごく恥ずかしいんだけど」
ましろ「あっ、ごめんね。嫌だった……かな」
つくし「嫌じゃないよ。少し恥ずかしかっただけ。だから、我慢しないで……いいから」
ましろ「うん……もっと、つくしちゃんを感じたいな」
つくし「ん……」
ましろ「少しだけ、そのままで…………ーーぁむ」

つくし「ひゃ……んっ」
ましろ「んむ……ん……ぷぁ。……おいし」
つくし「はぁ、はぁ……今、耳を……」
ましろ「……つくしちゃんの味がする。もっと……もっと、感じたい」

ましろ「んぁ…………はむ」
つくし「ぁんっ……ん、っふ…………んぅ……!」
ましろ「ん……んむ……はむ…………」
つくし「んっ……!これ……ヘンに、なりそ……っ」
ましろ「……ぷぁっ。つくしちゃん、身体震えてる。かわいい……」
つくし「ちがっ、これは……」
ましろ「もっといろんなところ、食べてみたいな……ここ、とか……はむ」

つくし「ふぁ……ぁ……どこを……」
ましろ「んぁ……ふふ、首筋。ここも、耳とはちょっと違った感触でいいかも……あとは」
つくし「ぁ……っ!ふ……んんっ……!」
ましろ「あむ、あむ…………はむ……ん。肩……とか。好きな人の味って、とっても美味しいんだね」

つくし「私……ましろちゃんに、食べられて……」
ましろ「つくしちゃんは……どう?私に、食べられて」
つくし「……すごく、ヘンな感じ。ドキドキして、ゾクゾクして……」
ましろ「嫌?」
つくし「……嫌じゃ……なかった」
ましろ「そっか」

ましろ「……好き」
つくし「私も、好きだよ」
ましろ「ん……つくしちゃん、好き……」
つくし「ましろちゃん……」
ましろ「ね……もっと名前、呼んで?……好きって、いっぱい言って」
つくし「……好きだよ、ましろちゃん。好き」

ましろ「んぅ……もっと……」
つくし「好き……好き。ましろちゃん、大好き」
ましろ「えへ……すき……すき……」
つくし「ましろちゃん、大好きだよ……」
ましろ「これ、すごい……。頭の中、つくしちゃんでいっぱいになる……」
つくし「好き、好き……頭の中、もっと私でいっぱいにして?私のことしか、考えられないくらい……」
ましろ「うん……つくしちゃん……すき……」
つくし「好き。好き。好きだよ……ましろちゃん」
ましろ「私も……すき……すき……つくしちゃん……す、き……」

つくし「ましろちゃん……?……寝ちゃった?」
ましろ「ん…………すぅ……すぅ……」

つくし「……大好きだよ、ましろちゃん」
ましろ「……んぅ……すき……えへへ……」

つくし「……ん……あれ……」
つくし(私、寝ちゃってた……?今何時……)
つくし「……?」

ましろ「……すぅ……すぅ……むにゃ、えへへ……」
つくし「……そういえば、あのまま寝ちゃったんだっけ」

つくし「ましろちゃんと、あのまま……あの、まま……~~っ」
つくし(なんか私、すごく恥ずかしいことを言ってた気がする……!)
つくし(嫉妬……だったのかな……。にしてもこんなことになるなんて……まぁ、悪くはなかったけど)

つくし「ましろちゃん、まだ起きないのかな」
ましろ「ん……すき……つくしちゃん、すき……えへへ……」
つくし「……ホント、どんな夢を見てるんだか。……私もだけど」
つくし(時間が経ったからもう思い出せないけれど、私も似たような夢を見ていた気がする)
つくし(……今なら、もう一度見れるかな……?)

つくし「……うん。寝ちゃおう……」
つくし(願わくば、あの夢の続きが見られますように……)

つくし「おやすみ、ましろちゃん。……大好き」

終わり。ましつくはあやちさを2cm分幼くしたって印象です。

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