【安価】文房具異能力バトル【コンマ】 (16)

男「はあ……はあ……」

男「なんで逃げてんだ俺……なんで逃げてんだっけ……?」

男「何時間走った……どれくらいの距離逃げた……?」

男「思い出せない……」

コツ コツ コツ コツ

男「!」

男「足音が近づいてきやがる! 早く逃げねーと!」

男「クソッ……俺は誰なんだ……」

男「何か手がかりになるものは――」ゴソ

男「!」

男「これは……文房具?」

↓1持っていた文房具は何?

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男「これは……定規? なんでポケットにこんなものが」

コツ コツ

男「こんなもん持ってても役になんか――」

男「もうすぐ来るってのに……」

あと30m

男「なんだ……今の。頭の中に直接数字が――」

コツ コツ

あと20m

男「なんだよ! なんなんだよ!」

あと5m

?「おーい、逃げるなんてらしくないじゃないか。男らしくヤりあおうぜェ」

男「見つかった! も、もう逃げられない!」

黒服「よお、男サン。あんたとヤりあえるなんて光栄だぜ」

男「だ、誰だよアンタ! お、俺は何も知らないぞ!」

黒服「……へえ、かわいそうに。塗り潰されちまったんだな」

男「何を言って……」

黒服「何も知らないまま死んでいくのが幸せかもな。アンタに恨みはないがこっちも逆らえないんでね!」

男「!」

↓1黒服が出した文房具は?

黒服「ふっ」サッ

男「『黒ペン』!」

黒服「そうさ。これがオレの『文房具』……!」ズズ…ズッ!!

男「で、デカくなった!?」

ビュンッ

男「うわッ! こいつ、黒ペンを槍の要領で……!」

黒服「アンタ『文房具』の使い方も忘れちまったのか? そりゃ残念……ッ!」ヒュッ ヒュバッ

男「『文房具』の使い方!? 文房具は字を書いたり線を引いたりするもんだろ!」

ヒュッ ヒュッ!!

男「うっ うわっ!」

黒服「そらっ! 逃げてもムダァ!」ヒュッ

男「逃げ場がどんどんなくなっていく……っ」

黒服「『黒ペン』の本当の力はこんなもんじゃないぜ! そォ……らっ!」

ズバッ!! ブシュ…ッ

男「カ……ハッ(斬られた……!? いや、違う! もっと……『痛い』)」

黒服「オレの『黒ペン』で書かれた箇所は『塗り潰される』……! まあ俺の『黒』は薄いから『えぐり取られたように消えてなくなる』程度だけどな!」

黒服「一度塗り潰されたアンタならその痛み、分かるだろ?」

男「分かんねえ……分かんねえよ……そんなの」

男「なんで俺がこんな目に合わなきゃいけないんだよ……!」

男「血が……止まらない。俺、死ぬ……のか?」

男「もう……だめか」

黒服「そうそう、諦めて殺られてくれよな」

男「……」

男「でも殺られる前に……一太刀……! 一太刀浴びせてから……!」カッ

黒服「!?」

男「おいアンタ。『文房具』……使えるんだろ、俺も!」

男「おい『定規』! どうにか……! どうにかしやがれ――ッ!!」

男「『定規』がデカくなった……! 斬馬刀みたいだ……デカい……『黒ペン』よりずっと――」

黒服「思い出したようだな!」ヒュッ!!

男「ッ!」キンッ

男「突きを弾けた……なんだか分からんが……できる気がする!」

男「……やってやる」ボタ…ボタ…

黒服「面白くなってきたなア!」ヒュバッ!!

↓1コンマ下一桁
098男優勢
7654互角
321黒服優勢

黒服優勢!

男「くっ……押し負ける……!」

黒服「記憶が戻って何よりだが本調子じゃないようだな!」ヒュバッ!!

ガンッ ガンッ キンッ!!

男「うあああああ!!」

黒服「どうした? 前のアンタはもっと強かったぜ!」ヒュヒュッ!!

男「前も後ろも知らねえんだよお!」キンッ キンッ!!

黒服「隙だらけなんだよッ!」ガガッ

↓1
09876男「まだやられるわけには……!」
54321男敗北…

男「まだ負けるわけには……行かないッ!」

キンッ!!

男「よし……防げた!」

黒服「粘るねェ! しかしいつまで持つかな……!」

男(意識が朦朧としてきた……)グラ

男「保てよ……俺の身体!」

黒服「やっぱ強ェよアンタは! 眼にも火が点いてきたようだな!」

男「火……? 何を言ってるんだ!」

↓1コンマ下一桁
0987654男優勢!
321黒服優勢!
ゾロ目 男勝利!

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