【ごちうさ】ココア「あーたらしいーよーるがきたー」チノ「何でですか!?」 (18)

ココア「それじゃあ、チノちゃん行ってきます!」

千夜「お土産、楽しみにしててね」

リゼ「夜までには戻るからな」

マヤ「早くいこーぜ!」

メグ「えっと、どこへ連れて行ってくれるのかなぁ~」



一同『……』

メグ「あ、あれれ?」

一同『昨日、言ったでしょ!』

メグ「ふぇぇぇっ!」

チノ「オチが見えたようで心配です」

メグ「ひぃん!」

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チノ「と行って、皆さんは出掛けていきましたが……」

「おじいちゃん、今がチャンスです!」

ティッピー「うむ。チノや、あれの準備をするのじゃ」

チノ「はいっ!」

ごちうさSSになります

こちら特殊な設定があるかもしれませんが、よろしくお願いいたします

チノ「さて、取出したるは……このコピ・ルアク!」
(※世界一高いコーヒーです)

ガサゴソ

ティッピー「改めてパッケージ見るとタヌキみたいなネコじゃの」ジロジロ

チノ「ジャコウネコはネコといっても、離れた種類としか知りませんので……」

ティッピー「みくにゃんとペロみたいなものか?」

チノ「それはペロさんに失礼かと」

チノ「そしてお店の在庫より」

ゴトゴト

ティッピー「ブルーマウンテンにキリマンジャロにコナ……世界の最高級の豆が勢揃いじゃ」

チノ「では、これを使って……」



チノ・ティッピー「コーヒー占い開始です(じゃ)!」

ティッピー「多少もったいないがの」

チノ「その分、精度はあがりますから」

ティッピー「まずは、禁断のコピ・ルアクからじゃ!」

チノ「はいっ!」

コポコポ

チノ「いい香りです……」ウットリ

ティッピー「今日終わったらしばらく嗅ぐことはできんから、精一杯覚えておきなさい」

チノ「はい!」





コトコト

チノ「さぁ、試飲です」

チノ「よ、よし……」フーフー



ゴクッ



チノ「……」

ティッピー「どうじゃ。チノ?最高級の味は?」

チノ「おじいちゃん……」





「苦いです」

ティッピー「」ガクッ

…………
……

チノ「砂糖を二つにミルクを入れて」

コクッ

「ふぅ……なんとか飲めます」

ティッピー「とほほ……砂糖とミルクがないと飲めないとは。せっかくの芳醇な香りが台なしじゃわい」

チノ「うぅ……」ナミダメ

「ドーセドーセ」イジイジ

ティッピー「まぁ、まだ若いから仕方がないの」

チノ「うぅ……こんなんで、おじいちゃんのお店、継ぐことができるのでしょうか」

ティッピー「……」

ピョン

「心配ない……いずれ、歳を取り成長すれば、味覚も変わってくるわい」

チノ「おじいちゃん……」

ティッピー「さ、まずは占ってみようではないか」

チノ「はいっ!」

チノ「えっと……価値観がわからない者により、資産が消える可能性…………うぅ」

ティッピー「こ、これ、もしかすると他の者かもしれないではないか!」

チノ「でも……間違ってませんし」

「もう私は、三年以上経過し、ひびの入ったコーヒー豆で作ったコーヒーしか飲む必要はないのですから……」

ティッピー「ネガティブになり過ぎじゃ!」

ティッピー「こんな時にココアがいてくれたらのぅ……」



ぽやぽや

ココア『チノちゃんがミルクと砂糖がないとコーヒーが飲めないの?』

『大丈夫だよ!チノちゃんは中学生なんだから、そんなにコーヒーばかり飲んでるとおっきくならないよ!』

『あはは、ごめんね。でも、そういうのって人それぞれだし、焦って今すぐ飲めるようにならなくてもいいからね』

『なんなら、お姉ちゃんがチノちゃんに代わって毎日飲んであげるよ!』



ぽやぽや

ティッピー「なんてのぅ……」

カランカラン

青山「こんにちは……あら?いい香り……」スンスン

チノ「あ……いらっしゃいませ」

青山「この香り……コンゴウキリシマでしたか?」

チノ「コピ・ルアクです!」

青山「アユマリンで撃沈された海自のイージス艦?」

チノ「『むつ』と『ふそう』です!……まったく関係ないですよ」

青山「ふふっ」

チノ「えっと……」



青山「いつものチノさんですね」

チノ「あ……」

青山「そうですか……それで……」

チノ「はい……こんなんで……」

青山「ふふっ、ダメですよ」

「自分で自分をダメだなんて。自分の信念すら諦めて負けを認めるような人は…………」



「なんでしたっけ?」

チノ「」ガクリ

ティッピー「負け犬かの?」

青山「そうそう、うさぎさんじゃなくて犬になってしまいます」

チノ「……」

青山「ほら、堪え難きを耐え忍び難きを忍びと言うじゃないですか」

ティッピー「まさかこんな所で聞くとはな」

青山「あれだって、国は負けたが人間は負けないで欲しいって願いが篭っているはずですから」

チノ「あ……」

青山「……ほら、お姉ちゃんをぎゃふんと言わせたいんですよね」

チノ「ぎゃふんって……別にそこまでは」

青山「ふふっ、それだけ言えるなら大丈夫。チノさんの心にはまだやる気がありますからね」

チノ「……青山さん」

青山「じゃあ、アイスコーヒー。ご注文をお願いします」

チノ「はいっ!」

ティッピー「チノや」ピョンピョン

チノ「どうしたんですか?」

ティッピー「御礼ではないが、一杯ぐらいならいいぞ」

チノ「……」チラッ

「そうしますねっ!」



青山「ふふっ」

カランカラン

凛「翠ちゃん!『大和vsやまと』の原稿の締切りが迫ってますよ!」

青山「あー、あれですか……その……」

チノ「まぁまぁ、凛さんもコーヒー一杯どうですか」

凛「あ……はい……」

「あ、すごいいい香り……」スンスン

チノ「今日だけの特別でコ「ただいまぁ!」

ココア「チノちゃーん!」ダキッ

チノ「わわっ……どうしたんですか?まだお昼過ぎですよ」

リゼ「それがあの病気のせいで」

メグ「どこも閉まってたの~」

マヤ「お土産だけは買ってきたぜ」

千夜「地産のいちじくだよ」

チノ「わぁ……」



ココア「ねぇ、みんな。喉渇かない?」

マヤ「渇いてる渇いてるっ!」

メグ「わぁ~ココアちゃんが作ってくれるの~?」

ココア「お姉ちゃんに任せて!」

チノ「もう……」

ナニコレー、イッパイマメガアルヨー



チノ「……へ?」

ティッピー「ま、まずい!」

青山「あらあら~」

ココア「ぜーんぶ、ブレンドちゃうよ~」ガリガリ

チノ「あわわわ……」

ティッピー「Oh……」



ココア「ココアお姉ちゃん特製アイスコーヒーお待たせ!」ガンッ

メグ「わぁ~」

千夜「いただきまーす」



リゼ「……ん?この味。もしかして……」

チノ「……はい。コピ・ルアクを始めとして……」

「ブルーマウンテンにキリマンジャロにコナコーヒーに……」

リゼ「まともに店で出したら大赤字だな……」

チノ「でもいいんです」

リゼ「ん?」

チノ「今日だけは……」



ココア「あはははー」

メグ「砂糖とミルクがないと飲めないよ~」

マヤ「メグは子供だなぁ」



チノ「みんなの……あの笑顔のためですから」

リゼ「ん……わかった。チノも成長したな」

チノ「いえ……」



「皆さんがあってこそ、今の私がありますから……もっと成長してみせますよ」ボソッ

ガヤガヤ

千夜「じゃあ、シャロちゃんのお土産にもう一杯いただこうかしら?」カランカラン

ココア「あ、いいねぇ」コポコポ

チノ「って」

リゼ「それだけは」

二人『止めましょう(止めとけ)!』



おしまい

今日、梨の入出荷はないし、チンゲンは三軒しか来ないし、いちじくもからっからなんで暇です



では、みくにゃんのおごりでコピ・ルアクを

おまけ



この夜、アイスコーヒーの飲み過ぎでみんな寝付きが悪かったとか

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