~ゲゲゲハウス~
ねこ娘「鬼太郎いるー?」
目玉の親父「ん?」
ねこ娘「あれ?親父さんだけ?鬼太郎は?」
目玉「鬼太郎ならねずみ男と一緒に佐賀に行ったぞ」
ねこ娘「・・・は?」
~佐賀県~
ねずみ男「ん~やっと着いたな~」
鬼太郎「すまないな一反木綿、送ってもらって」
一反木綿「よかよか、里帰りのついでやけんね、そんじゃ」
ヒュウウウウウウウウ・・・・・
鬼太郎「佐賀か・・・」
ねずみ男「・・・忘れられねぇか、まだ」
鬼太郎「・・・いや、大丈夫だ、行くぞ」
~幸太郎の洋館~
サキ「いや~この間のライブも大変だったよな」
愛「まさか動物園から逃げ出した象が突っ込んでくるなんてね」
リリィ「でもたえちゃんがやっつけてくれたからどうにかなったよね!」
たえ「うあー」
さくら「皆ホントごめん・・・私が持っとらんせいで・・・」
ゆうぎり「さくらはん、そんな気にすることは・・・」
幸太郎「何やっとんじゃお前ら!そろそろ仕事行くぞ!」
純子「は、はい!」
純子(それにしてもさくらさんのあの運のなさ・・・まさか妖怪の仕業・・・?)
純子(もしかしてあの人なら・・・)
~犬山家~
目玉『妖怪ポストに手紙が来ての、場所が佐賀だとわかった途端2人で行くと言ってのぉ』
ねこ娘「ってな訳で鬼太郎行っちゃったのよ!」ムカムカ
まな「はぁ・・・ねこ姉さん荒れてますね」
ねこ娘「別に怒ってないわよ!」
ねこ娘「私に黙って出かけたこととか!」
ねこ娘「私よりあのバカを優先したこととか!」
ねこ娘「そんなこと全然怒ってないんだから!」
まな(滅茶苦茶怒ってるじゃん・・・)
まな「ま、まぁそんなカリカリしないで・・・ジュースでもどうぞ」
ねこ娘「いただくわ」
まな「きっと男の子同士じゃないと駄目な依頼だったんじゃないですか?」
ねこ娘「だからって・・・そりゃまぁアイツだってたまには役に立つし・・・」
ねこ娘「時々妙に優しい所とかあるけど・・・」
まな(ねこ娘さん、ねずみ男さんの事も結構好きなんじゃ・・・)
ねこ娘「あーもうイライラする!」ゴクゴクプハー
まな(あ、それ私のジュース・・・)
まな「それにしても佐賀かぁ・・・」
ねこ娘「ん?」
まな「いえ、佐賀の方に住んでる親戚がいましてね、最近売り出し中のご当地アイドルがいるって」
ねこ娘「アイドル?」
まな「SNSでもちょっとした話題になってますよ、ホラ」スッ
ねこ娘「どれどれ・・・」チラ
ねこ娘「フランシュシュ?」
~サガジン編集部~
鬼太郎「ここか・・・」
ねずみ男「マスコミねぇ・・・こりゃ金払いがよさそうだ」ニヤニヤ
鬼太郎「おい、入るぞ」
ねずみ男「お、おう・・・」
記者「ゲゲゲの鬼太郎・・・まさか本当に来るとはな」
鬼太郎「・・・・・」
ねずみ男「へへへ、それでどういったご用件で?」
記者「まずはこれを見てくれ」スッ
鬼太郎「これは・・・」
ねずみ男「女の子・・・身なりからしてアイドルの写真かな?」
記者「ああ、この子達は最近この佐賀で売り出し中のアイドルグループ、フランシュシュだ」
ねずみ男「ほう」
記者「で、問題はこっちの写真なんだが・・・」スッ
鬼太郎「こっちは随分古い写真ですね・・・え?」
記者「無理もない、彼女達はもう既にこの世にいない・・・」
記者「天才子役『星川リリィ』アイアンフリルのセンターだった『水野愛』そして・・・」
鬼太郎「紺野・・・純子・・・」
記者「知ってたのか」
鬼太郎「・・・まぁ」
記者「まぁそういうわけで、死んだ人間、それも各時代で名声を得ていた人間に似た人物が同じアイドルグループに在籍している」
記者「これが偶然とは俺には思えない、もしかしたら人知を超えた力が働いているのかもしれない」
記者「そうなると俺達にはお手上げだ、そこで思い出したんだ」
記者「ガキの頃噂で聞いた、不思議な力を持つ少年の話を・・・」
記者「ゲゲゲの鬼太郎のな」
鬼太郎「・・・・・」
記者「君ならきっとこの真相を突き止めてくれるはず・・・」
ねずみ男「なるほどなるど、よーくわかりました」ニヤニヤ
記者「え?」
ねずみ男「そういうことなら我々にまかせなさい!・・・つきましては依頼料を・・・」
鬼太郎「おい」ゲシッ
ねずみ男「いてっ!」
鬼太郎「・・・まぁ調べるだけは調べてみますよ、気になりますし」
記者「そうか、ありが・・・」
鬼太郎「ただし」ギロ
記者「!」ビク
鬼太郎「ここから先はあなたの知らない世界、あなたに何か害をなすかもしれない」
鬼太郎「それは覚悟してください・・・行くぞ」
ねずみ男「おい、まだ依頼料の交渉が・・・」
カランコロン・・・
記者「・・・なんて威圧感だ、やっぱ普通のガキじゃねえ・・・」
ねずみ男「くっそ~またタダ働きになったじゃねぇか!」
鬼太郎「まぁいいじゃないか」
ねずみ男「にしても、まさかまたあの名前を聞くことになるとはなぁ」
鬼太郎「紺野純子・・・」
ねずみ男「さーて、これからどうするかね」
鬼太郎「あの記者がこの近くでフランシュシュがライブをやってるって言ってた、言ってみよう」
ねずみ男「無駄足だったらあの記者に慰謝料せしめて佐賀の美味いもんでも食って帰ろうぜ」
~ライブ会場~
サキ「今日も夜露死苦ゥ!!!」
ワーワー
ねずみ男「お、丁度始まった所か」
鬼太郎「ああ・・・ん?」ピコン
ねずみ男「お?」
鬼太郎「妖怪アンテナが・・・」
ねずみ男「やっぱあいつら・・・」
鬼太郎「純粋な妖怪程強くないが・・・少なくとも普通の人間じゃない」
ねずみ男「どーするよ?」
鬼太郎「とりあえず歌が終わるまで様子を見よう」
純子「~♪」
鬼太郎(やっぱり似てるな・・・あの子と)
~ライブ終了後~
ねずみ男「行ってきたぜ~」
鬼太郎「どうだった?」
ねずみ男「いや~1号も3号も5号も可愛くて・・・」
鬼太郎「・・・・・」
ねずみ男「冗談だよ、ほれ」スッ
ねずみ男「何故か4号ちゃんだけブロマイド販売だけだったんだよな」
鬼太郎「やっぱり・・・」
ねずみ男「似てるよなぁ、『あの子』に」
鬼太郎「あの子達は?」
ねずみ男「もう引き上げちまったみてーだな」
さくら「幸太郎さん?今日は随分せわしなく帰りますね?」
幸太郎「何だか嫌な予感がしたんでな」
純子(そういえば、お客さんの中に・・・)
~幸太郎の洋館前~
ねずみ男「ここか?」
鬼太郎「ああ、妖気をたどったらここに着いたからな」
ねずみ男「なんかゾンビ映画に出てきそうな洋館だぜ・・・」
鬼太郎「入るぞ」カランコロン・・・
ねずみ男「お、おい!ったく躊躇しねーなコイツ・・・」
~洋館内~
ねずみ男「お邪魔しまーす・・・って中も不気味だなぁ・・・」
ピコン
鬼太郎「・・・だが、確実に何かがいる」
さくら「だ、誰か入ってきた!?」
愛「泥棒?」
サキ「よりによってグラサンがいない時に!」
純子(あれは・・・)
ドドドドドドド・・・
鬼太郎「・・・来る」
ねずみ男「嫌な予感・・・」
たえ「うがあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」バァン!
ねずみ男「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
鬼太郎「コイツ・・・昼間ライブやってた・・・」
ねずみ男「でもあん時と顔色が違うぜ!?」
鬼太郎「それに・・・」
たえ「ぐるる・・・」
鬼太郎「敵意むき出しだな」
【山田たえ】
ドン!
たえ「うがあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」バッ
ねずみ男「き、鬼太郎ぉ~」
鬼太郎「仕方ない・・・髪の毛針!!!」シュババババ
たえ「があっ!」クパァ
ゴックン
たえ「・・・・・」モグモグ
鬼太郎「何・・・?」
ねずみ男「こいつただもんじゃねぇぞ!」
鬼太郎「だったら・・・リモコン下駄!」
サキ「おらああああああああ!!!」ブォン
鬼太郎「うおっ!?」
サキ「チッ、はずしたか」
【二階堂サキ】
どうかな?
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